JP2018054180A - 風呂システム - Google Patents

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Abstract

【課題】浴槽水の循環による除菌機能を有する風呂システムにおいて、除菌機能の確保と、除菌灯の長寿命化との両立を図る。【解決手段】浴槽8内の循環アダプタ81と接続された追焚循環路には、循環ポンプ33の作動によって、浴槽水の循環経路を形成することができる。UVユニット70は追焚循環路に配置されて、UV灯71の点灯により、UVユニット70を通過する浴槽水を除菌する。コントローラ100は、循環ポンプ33が作動した状態における浴槽水の循環流量、および、浴槽8内の浴槽水量の少なくとも一方に基づいて、循環流量が多いほど、または、浴槽水量が少ないほど、除菌運転中におけるUV灯の点灯時間の比率を低下させるようにUV灯71を制御する。【選択図】図1

Description

この発明は風呂システムに関し、より特定的には、浴槽水の循環による除菌機能を有する風呂装置に関する。
紫外線照射のためのUV(Ultra Violet)灯に代表される除菌灯によって、浴槽循環水を除菌するシステムが、特開平9−164089号公報(特許文献1)および特開平10−5752号公報(特許文献2)等に記載されている。
特許文献1には、紫外線照射灯を配置した浴槽の循環装置において、運転開始初期には紫外線を数日間連続して照射する一方で、それ以降は、一定時間ごとに間欠的に紫外線を照射する制御が記載されている。また、特許文献2には、紫外線照射装置が配置された浴槽水の循環経路に、紫外線照射装置のバイパス経路と、紫外線照射装置の通流量を一定値以下に制御するためのバルブを配置する構成が記載されている。
さらに、特許第5326650号公報(特許文献3)には、熱交換器を含む循環経路における循環流量を、流量センサ等による直接的な検出器を用いることなく検出するための技術が記載されている。また、特公平1−31106号公報(特許文献4)には、熱交換器を含む循環経路に接続された浴槽内の水量を、熱交換器による加熱を一定時間行った際における、熱交換器の入口側および出口側の湯温、ならびに、流量センサによって検出した循環流量から計算によって求める技術が記載されている。
特開平9−164089号公報 特開平10−5752号公報 特許第5326650号公報 特公平1−31106号公報
特許文献1および2のように、浴槽水の一部を循環させて紫外線照射の対象とする構成では、浴槽水のうちの循環される一部ずつが、紫外線照射によって雑菌数が減少された後、再び、浴槽内で紫外線照射されていない浴槽水と混合される。
したがって、浴槽水全体での雑菌数を所定レベル以下に抑制する観点に立つと、循環流量および/または浴槽内の水量が異なると、必要な紫外線の照射時間が変わってくることが考えられる。一方で、UV灯を含む除菌灯には、点灯時間に寿命が存在することが知られており、長寿命化の観点からは、除菌灯の点灯時間は、必要な除菌機能を確保できる範囲内で最小限に止めることが好ましい。
この発明はこのような問題点を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、浴槽水の循環による除菌機能を有する風呂システムにおいて、除菌機能の確保と、除菌灯の長寿命化との両立を図ることである。
この発明のある局面では、風呂システムは、追焚循環路と、除菌灯と、循環ポンプと、制御装置とを備える。追焚循環路は、浴槽に設けられた吸込口および吐出口と接続されて浴槽水を循環するように構成される。除菌灯は、追焚循環路に含まれるように配置されて、点灯時に除菌効果を有する波長域の光線を照射する。循環ポンプは、追焚循環路に浴槽水を循環させる。制御装置は、除菌灯を用いて追焚循環路を通過する浴槽水を除菌するための除菌運転において、循環ポンプの作動および停止と、除菌灯の点灯および消灯とを制御する。除菌灯は、除菌運転中において、点灯時間に加えて消灯時間を設けることが可能であるように制御される。制御装置は、追焚循環路における浴槽水の循環流量と、浴槽内の浴槽水量との少なくとも一方に基づいて、循環流量が多いほど、または、浴槽水量が少ないほど、除菌運転中における除菌灯の点灯時間および消灯時間の和に対する点灯時間の比率を低下させるように除菌灯を制御する。
上記風呂システムによれば、風呂システムの設置環境(配管長、配管径および配置ルート等)に応じて変化する循環流量、および、ユーザの使用状況によって変化する浴槽水量の少なくとも一方に対応させて除菌灯の点灯時間および消灯時間の和に対する点灯時間の比率(点灯比率)を可変に制御することができる。したがって、想定される循環流量または浴槽水量において所望の効果が得られるように上記点灯比率を設定するとともに、当該想定量よりも循環流量が多いとき、または、浴槽水量が少ないときに、紫外線照射時間が過剰(すなわち、除菌灯の点灯時間)に長くなることを回避できる。この結果、除菌機能の確保と、除菌灯の長寿命化との両立を図ることができる。
好ましくは、除菌灯は、点灯期間および消灯期間を繰り返すように間欠的に点灯される。制御装置は、循環ポンプを作動させた状態での循環流量を検出するための第1の検出手段と、制御手段とを含む。制御手段は、第1の検出手段によって検出された循環流量に基づいて、循環流量が多いほど、点灯期間長および消灯期間長の和に対する点灯期間長の比率を低下するように除菌灯を制御する。
このように構成すると、一定水位を維持する運転モード(たとえば、風呂自動モード)を有する風呂システムのように浴槽水量の変動が小さいケース、あるいは、循環流量の検出精度と比較して浴槽水量の検出精度が低いケースにおいて、循環流量に応じて除菌灯の点灯時間の比率(点灯比率)を適切に制御することにより、除菌機能の確保と、除菌灯の長寿命化との両立を図ることができる。
また好ましくは、除菌灯は、点灯期間および消灯期間を繰り返すように間欠的に点灯される。制御装置は、浴槽水量を検出するための第2の検出手段と、制御手段とを含む。制御手段は、第2の検出手段によって検出された浴槽水量に基づいて、浴槽水量が少ないほど、点灯期間長および消灯期間長の和に対する点灯期間長の比率を低下するように除菌灯を制御する。
このように構成すると、ユーザの使用状況による浴槽水量の変化を反映して、除菌機能の確保と、除菌灯の長寿命化との両立を図ることができる。特に、浴槽水量の検出精度に対して循環流量の検出精度が低いケースにおいて、浴槽水量に応じて除菌灯の点灯時間の比率(点灯比率)を適切に制御することができる。
あるいは好ましくは、除菌灯は、点灯期間および消灯期間を繰り返すように間欠的に点灯される。制御装置は、第1および第2の検出手段と、制御手段とを含む。第1の検出手段は、循環ポンプを作動させた状態での循環流量を検出する。第2の検出手段は、浴槽水量を検出する。制御手段は、第2の検出手段によって検出された浴槽水量に対する第1の検出手段によって検出された循環流量の比率が高いほど、点灯期間長および消灯期間長の和に対する点灯期間長の比率を低下するように除菌灯を制御する。
このように構成すると、実際の浴槽水量に対する循環流量(すなわち、単位時間当たりでの除菌対象量)の比率に対応させて、除菌灯の点灯時間の比率(点灯比率)を適切に制御することができる。この結果、除菌機能の確保と、除菌灯の長寿命化との両立を図ることができる。
さらに好ましくは、制御装置は、ユーザによる時刻指定入力に従って除菌運転を終了させるとともに、除菌運転の終了までに一定時間長の制御サイクルを複数個設けるように除菌灯を制御する。そして、制御手段は、各制御サイクルにおける点灯期間長および消灯期間長の比率を制御する。
このように構成することにより、複数の制御サイクルを設けて、除菌灯を間欠的に点灯させることで延べ点灯時間の抑制を図る制御において、各制御サイクルにおける除菌灯の点灯比率を適切に制御することによって、除菌機能の確保と、除菌灯の長寿命化との両立を図ることができる。
この発明によれば、浴槽水の循環による除菌機能を有する風呂システムにおいて、除菌機能の確保と、除菌灯の長寿命化との両立を図ることができる。
本実施の形態に従う風呂システムを実現するための給湯システムの概略構成を示すブロック図である。 図1に示されたUV灯の点灯および消灯を制御するための構成を説明するブロック図である。 本実施の形態に従う風呂システムにおけるUV灯の制御を説明する概念的な波形図である。 循環流量に対する除菌効果の変化を説明するための概念的なグラフである。 浴槽水量に対する除菌効果の変化を説明するための概念的なグラフである。 本実施の形態に従う風呂システムにおけるUV灯の点灯制御の第1の例を説明するフローチャートである。 点灯制御の第1の例における点灯比率の可変設定を説明するための概念図である。 本実施の形態に従う風呂システムにおけるUV灯の点灯制御の第2の例を説明するフローチャートである。 点灯制御の第2の例における点灯比率の可変設定を説明するための概念図である。 本実施の形態に従う風呂システムにおけるUV灯の点灯制御の第3の例を説明するフローチャートである。 点灯制御の第3の例における点灯比率の可変設定を説明するための第1の概念図である。 点灯制御の第3の例における点灯比率の可変設定を説明するための第2の概念図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は原則的に繰返さないものとする。
図1は、本実施の形態に従う風呂システムを実現するための給湯システムの概略構成を示すブロック図である。以下の説明で明らかになるように、本実施の形態に従う風呂システムは、給湯システムの一部機能によって実現することができる。
図1を参照して、給湯システム1は、給湯機能を実現するための給湯回路2と、風呂追焚機能を実現するための追焚循環回路3と、浴槽8への湯張り機能を実現するための注湯回路4と、ドレン処理回路5と、コントローラ100と、リモートコントローラ200(以下、単に「リモコン」とも称する)とを備える。
たとえば、給湯回路2、追焚循環回路3、注湯回路4およびドレン処理回路5は、給湯器1a内に配置されて、給湯器1aと浴槽8との間は、配管35a,35bによって接続される。以下では、後程説明する追焚循環経路での通流方向に合わせて、配管35aを風呂戻り配管35aとも称し、配管35bを風呂往き配管35bとも称する。なお、以下では、浴槽8内に貯留された、通常浴用に適温の湯、および適温の湯が冷めて低温になった水の両者を包括して、単に「浴槽水」と称することとする。
本実施の形態に従う給湯システム1は、風呂の追焚機能に加え、給湯機能および風呂湯張り機能の各機能を併用する複合熱源機型に構成されたものである。特に、本実施の形態に従う風呂システムは、主に、給湯回路2と、追焚循環回路3と、コントローラ100と、リモコン200とによって構成することができる。また、後程詳細に説明するように、追焚循環回路3は、浴槽水の除菌機能を有するように構成されている。
給湯回路2は、バーナ20と、給湯用の一次熱交換器21および二次熱交換器24とを含む。バーナ20は、図示しない燃料供給系から流量調整弁を経由した燃料ガスの供給を受けて、燃焼作動するように構成される。
一次熱交換器21は、バーナ20の燃焼ガスの顕熱(燃焼熱)により入水(低温水)を熱交換によって加熱する。給湯回路2へは、入水路22から水道水等が給水される。二次熱交換器24は、たとえば、排気集合筒内に配設される。二次熱交換器24は、バーナ20からの燃焼排ガスの潜熱によって通流された低温水を熱交換によって加熱する。
入水路22の低温水は、まず二次熱交換器24によって予熱された後、一次熱交換器21において主加熱される。一次熱交換器21および二次熱交換器24によって所定温度まで加熱された高温水は、入水路22からバイパス弁25を経由して非加熱とされた低温水と混合されて、出湯路23から出湯される。たとえば、給湯システム1は、出湯路23に出湯された湯が、台所や浴室等の給湯栓9や上記注湯回路4などの所定の給湯箇所に給湯されるように構成される。
入水路22には、流量センサ26や入水温度センサ27が配置される。出湯路23には、流量制御弁28や給湯温度センサ29が配置される。
追焚循環回路3は、バーナ30と、追焚用の一次熱交換器31および二次熱交換器34と、追焚用の循環ポンプ33と、UVユニット70とを含む。
バーナ30は、バーナ20と同様に、図示しない燃料供給系から燃料ガスを供給されることによって、燃焼作動する。なお、バーナ20および30は、図示しない電磁弁によって燃料ガスの供給を別個に制御可能とすれば、一体的に構成することも可能である。一次熱交換器31は、バーナ30の燃焼ガスの顕熱(燃焼熱)により通流された水を加熱する。二次熱交換器34は、バーナ30からの燃焼排ガスの潜熱によって通流された水を加熱する。
追焚循環回路3には、戻り回路32aおよび往き回路32bが設けられる。戻り回路32aの上流端(すなわち、浴槽側)の接続口321に対して、風呂戻り配管35aの下流端が接続される。さらに、風呂戻り配管35aの上流端が、浴槽8に設置された循環アダプタ81の吸込側(吸入口85)に接続される。また、往き回路32bの下流端(すなわち、浴槽側)の接続口322に対して、風呂往き配管35bの上流端が接続される。風呂往き配管35bの下流端は、循環アダプタ81の吐出側(吐出口86)に接続される。
循環ポンプ33が作動すると、浴槽8からの浴槽水は、循環アダプタ81の吸入口85から、風呂戻り配管35aおよび戻り回路32a、二次熱交換器34および一次熱交換器31、ならびに、往き回路32bおよび風呂往き配管35bを経由して、循環アダプタ81の吐出口86へ至る経路を循環する。これにより、浴槽8(循環アダプタ81)と接続されて、一次熱交換器31および二次熱交換器34に浴槽水を循環通流させる「追焚循環経路」が形成される。このように、循環ポンプ33が作動することによって、追焚循環経路に浴槽水が循環される。
追焚循環経路を通流する浴槽水は、二次熱交換器34の通流により燃焼排ガスからの潜熱回収によって予熱された後、一次熱交換器31の通流により主加熱される。追焚循環経路の循環水を、一次熱交換器31および二次熱交換器34で加熱することにより、追焚機能が実現される。
UVユニット70は、戻り回路32aにおいて、浴槽水が通流するように配置される。UVユニット70は、通流する浴槽水に紫外線を照射するためのUV灯71を内蔵する。すなわち、UV灯71は、点灯時に除菌効果を有する波長域の光線(紫外線)を照射するように構成されており、「除菌灯」の一実施例に相当する。
UV灯71は、循環ポンプの作動によって浴槽水が導入される追焚循環路に含まれるように配置されている。UVユニット70を通過する浴槽水は、UV灯71の点灯時に紫外線照射によって除菌されることにより、雑菌数が低減する。UV灯71を内蔵するUVユニット70は、追焚循環経路上のいずれに配置されてもよいが、好ましくは、二次熱交換器34よりも上流側に配置される。また、本実施の形態では、「除菌灯」としてUV灯71を例示するが、点灯時に除菌効果を有する波長域の光線を照射するものであれば、UV灯以外にも、蛍光灯や発光ダイオード(LED)等によって「除菌灯」を構成することも可能である。
戻り回路32aには、さらに、水流スイッチ36および温度センサ37が配置される。水流スイッチ36は、所定流量を超えた通流があった場合にオンされる一方で、そうでない場合にはオフされる。温度センサ37は、追焚循環経路での一次熱交換器31および二次熱交換器34の入側(通過前)での浴槽水の温度を検出するために配置される。
さらに、戻り回路32aには、浴槽8内の水位を測定するための水位センサ38が配置される。水位センサ38は、代表的には、水位に応じて戻り回路32aに生じた水圧を検出するための圧力センサによって構成される。なお、水位センサ38は、後述する注湯路41における注湯ユニット42の下流側(浴槽側)に配置されてもよい。また、往き回路32bには、温度センサ39が配置される。温度センサ39は、一次熱交換器31および二次熱交換器34による加熱後の浴槽水の温度(すなわち、浴槽8へ戻される湯温)を検出するために設けられる。
注湯回路4は、注湯路41と、注湯ユニット42とを含む。注湯路41は、給湯回路2の出湯路23から上流端が分岐される。注湯路41は、注湯ユニット42を経由して、追焚循環経路(戻り回路32a上の合流点105)に合流するように配置される。注湯ユニット42は、開閉切換により注湯の実行および遮断を切換えるための注湯電磁弁や縁切り弁等がユニット化されて構成される。注湯路41に流量センサ45を設けることにより、注湯回路4から浴槽8への供給流量を検出することができる。また、バーナ20を非作動とした状態で注湯電磁弁を開放することにより、注湯回路4によって低温水(非加熱水)を浴槽8へ供給することも可能である。
ドレン処理回路5は、集水パン51と、中和器60と、ドレン排出路55とを有する。ドレン処理回路5は、二次熱交換器24,34において燃焼排ガスが潜熱回収のための熱交換により冷やされて凝縮することにより生じたドレンを処理するために設けられる。ドレンは、酸性の水溶液である。
集水パン51は、二次熱交換器24,34からドレンを集水するように構成される。中和器60は、集水パン51によって集水されたドレンに中和処理を施す。中和器60による中和処理後のドレンは、ドレン排出路55を経由して排水口へ導出される。
リモコン200は、たとえば、台所の壁面および浴室内等に配設される。給湯システム1に対するユーザ指示は、リモコン200の操作によって入力される。以下では、リモコン200を用いて入力されたユーザ指示を「ユーザ入力指示」とも称する。
コントローラ100は、給湯システム1がリモコン200によって入力されたユーザ入力指示に従って運転されるように、各種センサによる検出値を用いて、給湯回路2、追焚循環回路3、および、注湯回路4の動作を制御する。各回路を構成する各機器は、コントローラ100からの指令に応じて制御することができる。たとえば、コントローラ100は、マイクロコンピュータやメモリ等を含んで構成することができる。
次に、図1に示した給湯システム1の動作について説明する。
まず、通常の給湯運転について説明する。給湯運転は、給湯栓9が開かれることにより、最低作動流量以上の通水流量が流量センサ26により検知されることによって開始される。給湯運転が開始されると、バーナ20の燃焼制御と、バイパス弁25による高温水および低温水の混合比率制御とによって、リモコン200により設定された設定給湯温度と出湯温度が同等となるように、給湯システム1が動作する。
また、リモコン200から「風呂湯張り」が指示されると、注湯ユニット42内の注湯電磁弁が開かれることにより、浴槽8への給湯運転が実行される。以下では、浴槽8への給湯運転について、給湯栓9からの給湯運転と区別するために、特に「注湯運転」とも称する。あるいは、「風呂自動モード」が指示された場合には、初期の湯張りのため、または、一定水位を維持するために注湯運転が実行される。風呂自動モードでは、湯張り完了後の浴槽水は、一定温度(風呂設定温度)に自動的に保温される。
注湯運転時には、出湯路23から分岐供給される湯(高温水および低温水の混合)が、注湯路41および追焚循環経路を経由して、浴槽8に注湯される。注湯運転は、水位センサ38の出力に基づいて、浴槽8の水位が所定レベルになるまで継続される。
なお、注湯運転時には、循環ポンプ33が停止された状態で、注湯回路4からの湯が、追焚循環路上の合流点105に供給される。このため、合流点105から戻り回路32aおよび配管35aを逆流して循環アダプタ81の吸入口85へ至る経路と、合流点105から一次熱交換器31および二次熱交換器34、および、往き回路32bを経由して循環アダプタ81の吐出口86へ至る経路との両方から、浴槽8への注湯が行なわれる。
追焚運転は、湯張り後の風呂設定温度までの自動沸上げ、浴槽水を一定温度(風呂設定温度)に保温するための自動沸上げ、あるいはユーザからの追焚指令に基づく沸上げ等により開始される。追焚運転では、循環ポンプ33が作動することにより、浴槽水が追焚循環路を循環する。さらに、バーナ30の燃焼制御により、循環水は、温度センサ37,39による検出値に基づき、所定温度まで上昇させた上で浴槽8に再度供給される。
本実施の形態に従う風呂システムでは、UVユニット70を配置することによって、追焚循環経路を通流する浴槽水に対して除菌処理を実行することができる。当該除菌処理は、一次熱交換器31および二次熱交換器34による加熱の有無を問わず、すなわち追焚運転時以外であっても、循環ポンプ33の作動およびUV灯71の点灯により実行することができる。以下では、除菌機能の確保とUV灯71の長寿命化とを両立するために、UV灯71の点灯時間(紫外線照射時間)を適切化するための制御について説明する。
図2は、図1に示されたUV灯71の点灯および消灯を制御するための構成を説明するブロック図である。
図2を参照して、リモコン200は、通信線210によって、コントローラ100と接続される。通信線210は、代表的には、2芯の通信ケーブルによって構成することができる。
リモコン200は、給湯システム1の運転をオンオフするための運転スイッチ202と、ユーザ入力指示を受けるための操作スイッチ203と、表示部205とを含む。運転スイッチ202および操作スイッチ203は、代表的には、プッシュボタンやタッチボタンによって構成することができる。表示部205は、代表的には、液晶パネルによって構成することができる。操作スイッチ203の一部または全部は、タッチパネル上に形成されるソフトスイッチによって構成されてもよい。
ユーザ入力指示は、給湯設定温度やふろ温度(湯張り温度)の指定、および、上述した、足し水、足し湯、追焚、風呂湯張り、および、風呂自動モード等の指令を含む。さらに、UVユニット70を搭載した給湯システム1では、ユーザ入力指示は、UV灯71を用いた除菌運転のオンオフ指令を含む。除菌運転に関しては、浴槽の残り湯を翌朝の洗濯等に用いることを想定して、除菌終了時刻を指定するタイマー運転機能を設けることができる。この場合、ユーザ入力指示は、除菌終了時刻を含む。
コントローラ100は、ユーザ入力指示に従って、除菌のためのUV灯71の点灯期間を設定する。除菌終了時刻が指定された除菌運転(タイマー除菌運転)では、当該除菌終了時刻において浴槽水の雑菌数を所定値以下となるように、UV灯71の点灯期間は、コントローラ100により自動的に設定される。
コントローラ100は、循環ポンプ33の作動および停止を指示するための制御信号Spmと、UV灯71の点灯および消灯を指示するための制御信号Spsとを生成する。
循環ポンプ33は、制御信号Spmに従って作動または停止する。循環ポンプ33には、回転数を検出するための回転数センサ46が配置される。UV灯71は、電源配線115への電源電圧Vcの供給の有無に応じて点灯または消灯する。電源配線115には、コントローラ100からの制御信号Spsに従ってオンオフされる電源スイッチ110を経由して、電源電圧Vcが供給される。
コントローラ100は、回転数センサ46の検出値から、循環ポンプ33の回転数Npmを取得することができる。さらに、コントローラ100には、循環経路上に配置された、温度センサ39による検出温度Tcoおよび水流スイッチ36による検出信号Fon、および、水位センサ38の出力信号等が入力される。
さらに、図1での構成例に加えて、追焚循環経路上に、循環流量Qcrを検出するための流量センサ35を配置してもよい。但し、後述するように、循環ポンプ33の作動時における循環流量Qcrは、温度センサ39の検出温度の推移から計算によって求めることも可能である。この場合には、流量センサ35の配置は必須ではない。
また、コントローラ100は、水位センサ38の出力信号(圧力検出値Pc)に基づいて、浴槽水位を検出することができる。さらに、浴槽水位と浴槽水量との対応関係を示す換算テーブルを予め作成することにより、コントローラ100は、水位センサ38による検出値に基づき、除菌運転時における浴槽8内の浴槽水の水量(以下、単に「浴槽水量」とも称する)Vbtを取得することが可能となる。たとえば、風呂システムの設置施工時に、浴槽8の形状を考慮して、当該換算テーブルを調整することができる。また、循環ポンプ33の起動後には、水位センサ38で検出される圧力値が、浴槽8内での水位によらず上昇する虞があるため、浴槽水量Vbtの検出は、循環ポンプ33の起動前に実行することが好ましい。
図3は、本実施の形態に従う風呂システムにおけるUV灯の点灯制御を説明する概念的な波形図である。
図3を参照して、タイマー除菌運転における、UV灯71の点灯期間は、制御スイッチ110のオンオフにより、間欠的に繰り返し設けることができる。具体的には、T0の長さの非点灯期間と、T1の長さの点灯期間とのセットを1個の制御サイクルとして、除菌終了時刻に指定された時刻tfにおいて最後の点灯期間が終了するように逆算して、複数の制御サイクルを設けることができる。
浴槽水内の雑菌数は、UV灯71の非点灯期間では指数関数的に上昇する一方で、UV灯の点灯期間では減少する。したがって、予め設定された時刻における雑菌数を所定値以下に抑制する観点からは、UV灯71を連続的に点灯するよりも、間欠的に点灯した方が、UV灯71(除菌灯)の点灯時間を短縮することができる。
さらに、UV灯71の点灯期間および非点灯期間(消灯期間)の和に対する点灯期間の比率(以下、「点灯比率」とも称する)を可変に制御することによって、除菌機能の確保とUV灯71(除菌灯)の長寿命化との両立が図られる。上記のように複数の制御サイクルが設けられる点灯制御では、各制御サイクルにおける点灯比率Ton=T1/Tc=T1/(T0+T1)が可変に制御される。
図4および図5は、循環流量および浴槽水量に対する除菌効果の変化を説明するための概念的なグラフである。図4には、浴槽水量が一定の下でUV灯71を連続的に点灯したときの、循環流量Qcrの変化に対する経過時間と雑菌数との関係が示される。
図4を参照して、UV灯71の点灯によって紫外線を連続的に照射すると、時間経過に従って雑菌数は徐々に減少する。ただし、浴槽水量が一定の下では、循環流量Qcrに応じて、雑菌数の減少ペースが異なる。具体的には、循環流量Qcr、すなわち、UV灯71の通過流量が多い程、単位時間当たりに紫外線照射の対象とできる浴槽水が増加するため、雑菌数の減少速度は高くなる。したがって、雑菌数を所定数Nt以下とするために必要な照射時間についても、循環流量Qcrが高い程短くなり、反対に、循環流量Qcrが低い程長く必要になることが理解される。
ここで、循環流量Qcrは、循環ポンプ33のスペックが同一であっても、配管35a,35bの配管長、配管径および配置ルートによって変化する。したがって、設置環境の違いによって風呂システム毎に循環流量は個別の値となる。また、経年劣化(たとえば、配管等の詰まり)によって循環流量が低下する虞もある。
このため、循環流量の想定範囲の下限値においても十分な除菌機能が確保されるようにUV灯71の点灯を制御した場合には、循環流量が高い状況にある風呂システムでは、UV灯71の点灯時間が過剰になることにより、寿命に悪影響が生じることが懸念される。
これに対して、図5には、循環流量が一定の下でUV灯71を連続的に点灯したときの、浴槽水量Vbtの変化に対する経過時間と雑菌数との関係が示される。
図5を参照して、UV灯71の点灯によって紫外線を連続的に照射すると、時間経過に従って雑菌数は徐々に減少する。ただし、循環流量Qcrが一定、すなわち、単位時間当たりでの紫外線照射の対象量が同一の下では、浴槽水量Vbtに応じて、雑菌数の減少ペースが異なる。具体的には、循環流量Qcrが同じであれば、浴槽水量Vbtが少ない程、雑菌数の減少速度は高くなる。したがって、雑菌数を所定数Nt以下とするために必要な照射時間についても、浴槽水量Vbtが少ない程短くなり、反対に、浴槽水量Vbtが多い程長く必要になることが理解される。
このため、浴槽水量の基準量Vr(たとえば、風呂自動モードで維持される水位レベルでの浴槽水量)において十分な除菌機能が確保されるようにUV灯71の点灯を制御した場合には、浴槽水量が基準量よりも少ない状態での除菌運転が恒常的に行われると、UV71の点灯時間が過剰になることにより、寿命に悪影響が生じることが懸念される。
したがって、本実施の形態に従う風呂システムでは、循環流量Qcrおよび浴槽水量Vbtの少なくとも一方に応じて、UV灯71の点灯比率が制御される。
図6は、本実施の形態に従う風呂システムにおけるUV灯の点灯制御の第1の例を説明するフローチャートである。図6に示された制御処理は、コントローラ100によって実行することができる。
図6を参照して、コントローラ100は、ステップS100により、循環ポンプ33の作動による追焚循環路の循環流量Qcrを取得する。たとえば、特許文献3と同様の手法により、循環ポンプ33を作動した状態のままで、バーナ30の燃焼によって一次熱交換器31出力後の浴槽水温度(温度センサ39)を所定温度までに上昇させた後に、バーナ30の燃焼停止時における浴槽水温度(温度センサ39)の温度低下挙動(代表的には、所定温度差だけ低下するまでの所要時間)に基づいて、循環流量Qcrを算出により取得することができる。
あるいは、循環ポンプ33に対する電圧指令と、回転数センサ46によって検出される循環ポンプ33の回転数との対比から、循環ポンプ33の負荷を推定することによって、循環流量Qcrを算出により取得することも可能である。この場合には、実機実験結果等により、循環ポンプ33に対する所定の電圧指令入力時における、回転数実績値に対する循環流量の算出テーブルを予め作成することができる。また、追焚循環経路上に流量センサ35(図2)が配置される場合には、ステップS100では、当該流量センサによる検出値に基づいて、循環流量Qcrを取得することができる。
コントローラ100は、ステップS150により、取得された循環流量Qcrに基づき、点灯比率Tonを可変に設定する。
図7は、点灯制御の第1の例における点灯比率の可変設定を説明するための概念図である。
図7を参照して、図4で説明したように、雑菌数を一定数減少するために必要な紫外線照射時間は、循環流量Qcrが多い程短くなる一方で、循環流量Qcrが少ない程長くなる。したがって、ステップS150では、制御サイクルにおける点灯比率Ton(Ton=T1/Tc)について、循環流量Qcrが多い程低くなる一方で、循環流量Qcrが少ない程高くなるように設定する。図7中の最大値Tm1は、循環流量Qcrの想定範囲での下限値Q0において、所望の除菌効果を得るための値に設定することができる。したがって、Qcr>Q0のとき、点灯比率Tonは最大値Tm1よりも低く設定される。
再び、図6を参照して、コントローラ100は、ステップS200により、ステップS150で循環流量Qcrに基づいて設定された点灯比率Tonに従って、1個の制御サイクル内での点灯期間および非点灯期間が設けられるように、制御信号Spsを生成する。
このようにUV灯71の点灯比率(T1/Tc)を循環流量Qcrに応じて可変に制御することにより、循環流量Qcrの想定範囲での下限値において十分な除菌効果を得るとともに、循環流量Qcrが当該下限値Q0よりも多い環境に設置された風呂システムでは、紫外線照射時間(すなわち、除菌灯の点灯時間)が過剰に長くなることを回避できる。
上述のように、循環流量Qcrは、風呂システムの設置環境(配管長、配管径および配置ルート等)に応じて変化する一方で、浴槽水量Vbtについては自動風呂運転の適用による一定水位の維持制御等によって略一定であることも多い。このため、図6のような循環流量Qcrに応じた点灯比率の制御によっても一定の効果が期待できる。また、循環流量の検出精度と比較して浴槽水量の検出精度が低いケースにおいて、効果を得ることができる。
なお、図6に示した制御処理は、除菌運転の開始時に実行することができる。この場合は、当該制御処理によって設定された点灯比率Tonが、当該除菌運転での各制御サイクルにおいて共通に用いられる。あるいは、各制御サイクルの開始時に図6に示した制御処理を実行して、制御サイクル毎に点灯比率Tonを設定してもよい。また、経年劣化による変化のみに対応する場合には、一定期間の経過毎(日/週/月毎)に図6の制御処理を実行して、当該一定期間内では点灯比率Tonの値を維持するようにしてもよい。
図8は、本実施の形態に従う風呂システムにおけるUV灯の点灯制御の第2の例を説明するフローチャートである。図8に示された制御処理は、コントローラ100によって実行することができる。
図8を参照して、コントローラ100は、ステップS110により、浴槽水量Vbtを取得する。たとえば、上述のように、水位センサ38の出力信号(圧力検出値Pc)に基づいて、浴槽水量Vbtを取得することができる。
あるいは、循環流量が既知である場合には、特許文献4と同様に、平衡状態からバーナ30を一定時間Tt燃焼させた際における、追焚循環経路における温度上昇量ΔT1(温度センサ37および39の検出温度差)と、浴槽水温度(温度センサ37)の一定時間経過前後での温度上昇量ΔT2と、循環流量Qcrおよび浴槽水量Vbtに下記(1)式が成立することから、計算によって浴槽水量Vbtを求めることも可能である。
ΔT1×Tt×Qcr=ΔT2×Vbt
Vbt=(ΔT1/ΔT2)×Tt×Qcr …(1)
コントローラ100は、ステップS160により、取得された浴槽水量Vbtに基づき、点灯比率Tonを可変に設定する。
図9は、点灯制御の第2の例における点灯比率の可変設定を説明するための概念図である。
図9を参照して、図5で説明したように、雑菌数を一定数以下に減少するために必要な紫外線照射時間は、浴槽水量Vbtが少ない程短くなる一方で、浴槽水量Vbtが多い程長くなる。したがって、ステップS160では、制御サイクルにおける点灯比率Ton(Ton=T1/Tc)について、浴槽水量Vbtが少ない程低くなる一方で、浴槽水量Vbtが多い程高くなるように設定する。図9中での、基準値Tm2は、浴槽水量の基準量Vrにおいて所望の除菌効果を得ることが可能な値に設定することができる。Vbt>Vrの領域では、点灯比率TonはTm2よりも高く設定される一方で、Vbt<Vrの領域では、点灯比率TonはTm2よりも低く設定することができる。
再び、図8を参照して、コントローラ100は、ステップS200により、ステップS160で浴槽水量Vbtに基づいて設定された点灯比率Tonに従って、1個の制御サイクル内での点灯期間および非点灯期間が設けられるように、制御信号Spsを生成する。
このようにUV灯71の点灯比率(T1/Tc)を浴槽水量Vbtに応じて可変に制御することにより、浴槽水量Vbtの基準量Vrにおいて十分な除菌効果を得るとともに、浴槽水量が少ない場合において紫外線照射時間(すなわち、除菌灯の点灯時間)が過剰に長くなることを回避できる。
さらに、残り湯の用途によっては、ユーザが意図的に浴槽水量を通常(通常の風呂水位相当)よりも増加することも想定されるが、この場合には、基準値Tm2よりも高い点灯比率Tonが設定されることにより、必要な除菌機能を確保することができる。このように、図8のような浴槽水量Vbtに応じた点灯比率の制御によっても、除菌機能の確保と除菌灯(UV灯71)の長寿命化との両立に対して、一定の効果が期待できる。特に、浴槽水量の検出精度と比較して循環流量の検出精度が低いケースにおいて、効果を得ることができる。
なお、図8に示した制御処理は、除菌運転の開始時に実行することができる。この場合は、当該制御処理によって設定された点灯比率Tonが、当該除菌運転での各制御サイクルにおいて共通に用いられる。あるいは、図8に示した制御処理は、各制御サイクルの開始時に実行されて、制御サイクル毎に点灯比率Tonを設定してもよい。
ここで、図4および図5の特性を総合すると、浴槽水量Vbtに対する、単位時間当たりでの除菌対象量(すなわち、循環流量Qcr)の比率パラメータkj(kj=Qcr/Vbt)に応じて、雑菌数を所定数Nt以下とするために必要な照射時間(すなわち、除菌灯の点灯時間)を設定することが可能である。
このため、図10に示すように、循環流量Qcrおよび浴槽水量Vbtの両方に基づいて、UN灯71の点灯比率を設定することも可能である。
図10は、本実施の形態に従う風呂システムにおけるUV灯の点灯制御の第3の例を説明するフローチャートである。図10に示された制御処理は、コントローラ100によって実行することができる。
図10を参照して、コントローラ100は、図6と同様のステップS100、および、図8と同様のステップS110により、循環流量Qcrおよび浴槽水量Vbtを取得する。
なお、上述のように、水位センサ38(圧力センサ)の検出値を用いて浴槽水量Vbtを算出する場合には、ステップS100の処理は、循環ポンプ33の起動前に実行することが好ましい。したがって、この場合には、ステップS110は、ステップS100よりも先に実行される。
コントローラ100は、ステップS170により、循環流量Qcrおよび浴槽水量Vbtに基づいて、点灯比率Tonを可変に設定する。たとえば、浴槽水量Vbtに対する、単位時間当たりの除菌対象量、すなわち、循環流量Qcrの比率パラメータkjに従って、点灯比率Tonは設定される。
図11は、点灯制御の第3の例における点灯比率の可変設定を説明するための第1の概念図である。
図11を参照して、比率パラメータkjは、浴槽水量Vbtが多い程、また、循環流量Qcrが少ない程、低い値となる。したがって、ステップS170では、制御サイクルにおける点灯比率Ton(Ton=T1/Tc)について、比率パラメータkjが低い値である程高くなる一方で、比率パラメータkjが高い値である程低くなるように設定する。図11中の基準値Tm3は、浴槽水量Vbtの基準量Vr(図9)、および、循環流量Qcrの想定範囲での下限値Q0の組み合わせにおける比率パラメータkr(kr=Q0/Vr)において、所望の除菌効果を得るための値に設定することができる。すなわち、kj<krの領域では、点灯比率TonはTm3よりも高く設定される一方で、kj>krの領域では、点灯比率TonはTm3よりも低く設定することができる。
なお、浴槽水量Vbtによる除算によって算出される比率パラメータkjには、浴槽水量Vbtの検出誤差が大きく影響することが理解される。このため、比率パラメータkjによる設定に代えて、循環流量Qcrに応じた可変設定(図7)に対して、浴槽水量Vbtに応じた補正を加えるようにして、点灯比率Tonを設定することも可能である。
図12は、点灯制御の第3の例における点灯比率の可変設定を説明するための第2の概念図である。
図12を参照して、点灯比率Tonは、補正量ΔTon=0となる基本的なケースでは、図7と同様に、循環流量Qcrの増加に応じて点灯比率Tonが低下するように、可変に設定することができる。たとえば、ΔTon=0のときの特性カーブ150は、浴槽水量Vbtが基準量Vr(図9)であるときに所望の除菌効果が得られるように、設定することができる。
そして、基準量Vrに対する検出された浴槽水量Vbtの差分ΔV(ΔV=Vbt−Vr)に基づいて、補正量ΔTonが設定される。浴槽水量Vbtが基準量Vrよりも多い場合(ΔV>0)には、補正量ΔTonは正に設定される一方で(ΔTon>0)、浴槽水量Vbtが基準量Vrよりも少ない場合(ΔV<0)には、補正量ΔTonは負に設定される(ΔTon<0)。また、差分の絶対値|ΔV|が大きいほど補正量の絶対値|ΔTon|が大きく設定されるように、補正量ΔVに対する補正量ΔTonの算出テーブルまたは算出式を予め作成することができる。
そして、ステップS170では、循環流量Qcrに基づいて、特性カーブ150に従って設定された基本値を、浴槽水量Vbtに応じた補正量ΔTonの加算によって増減するように、点灯比率Tonを設定することができる。
あるいは、ステップS170では、基本値に対する補正係数kを導入して、基本値および補正係数kの乗算によって、点灯比率Tonを設定することも可能である。この場合には、浴槽水量Vbtが基準量Vrよりも多い場合(ΔV>0)には、k>1.0に設定される一方で、浴槽水量Vbtが基準量Vrよりも少ない場合(ΔV<0)には、0<k<1.0に設定するように、差分ΔVに対する補正係数kの算出テーブルを予め作成することができる。このようにしても、等価的には比率パラメータkjを反映して点灯比率Tonを設定することができる。
再び、図10を参照して、コントローラ100は、ステップS200により、ステップS170で循環流量Qcrおよび浴槽水量Vbtに基づいて設定された点灯比率Tonに従って、1個の制御サイクル内での点灯期間および非点灯期間が設けられるように、制御信号Spsを生成する。
このように、浴槽水量Vbtおよび循環流量Qcrの両方を用いて、UV灯71の点灯比率(T1/Tc)を可変に制御することにより、浴槽水量の大小、および、循環流量の大小に合せて適切な点灯比率Tonを設定することができる。この結果、所望の除菌機能の確保と、紫外線照射時間(すなわち、除菌灯の点灯時間)が過剰に長くなることの回避とを両立することができる。
なお、図10に示した制御処理は、図8に示した制御処理と同様に、除菌運転の開始毎、または、各制御サイクルの開始時に実行することが可能である。
以上説明したように、本実施の形態に従う風呂システムでは、浴槽水量Vbtおよび循環流量Qcrの少なくとも一方に応じて、UV灯71の点灯比率を可変に設定することにより、必要とされる除菌機能に対してUV灯71の点灯時間が過剰に長くなることを回避できる。この結果、除菌効果の確保と、除菌灯の長寿命化との両立を図ることができる。
上述のように、浴槽水量Vbtおよび循環流量Qcrの検出精度が高い場合には、図10に示されたように、浴槽水量Vbtおよび循環流量Qcrの両方を用いて点灯比率Tonを細密に制御することができる。しかしながら、センサ配置の事情等から、浴槽水量Vbtまたは循環流量Qcrのいずれかの検出精度が十分でない場合には、図6または図8に示されたように、浴槽水量Vbtおよび循環流量Qcrの一方に応じて点灯比率Tonを制御することが好ましい。
図6、図8および、図10に例示した制御処理において、ステップS100およびS110での処理により「第1の検出手段」および「第2の検出手段」の機能を実現することができる。また、ステップS150,S160,S170での処理により「制御手段」の機能を実現することができる。
なお、ステップS150,S160,S170での処理において、点灯比率の上限値は、100(%)に設定されてもよい。この場合には、各制御サイクルでの点灯比率が100(%)に設定されると、結果として、除菌灯は、除菌運転中に連続的に点灯されることになる。
また、本実施の形態では、除菌運転中に複数の制御サイクルが設けられるように除菌灯の点灯が制御される例を説明したが、周期的な制御サイクルを設けない制御が適用された場合についても、除菌運転中には、制御スイッチ110のオンオフ制御によって除菌灯の点灯期間に加えて、消灯期間(非点灯期間)を設けることができるので、除菌灯の点灯比率(たとえば、ユーザ指定された除菌終了時刻に終了するように設定された全運転期間長に対する点灯期間の比)を、上記と同様に循環流量Qcrおよび浴槽水量Vbtの少なくとも一方に基づいて可変に制御することが可能である。なお、点灯比率の上限値は、100(%)に設定されてもよい。
また、本実施の形態では、ユーザが除菌終了時刻を指定するタイマー運転での制御を説明したが、タイマー運転によらず、単純にユーザのオンオフ指令に従って除菌運転を開始および終了する場合にも、本発明の適用は可能である。たとえば、除菌運転が開始されると、制御サイクル単位での除菌灯の点灯および消灯の制御を、除菌運転が終了されるまで繰り返す態様とすれば、各制御サイクルでの点灯比率について、本実施の形態と同様に制御することが可能である。この場合にも、各制御サイクルでの点灯比率の上限値は、100(%)に設定されてもよい。
さらに、本実施の形態に従う風呂システムの構成について、図1に示された構成は例示に過ぎないことについて、確認的に記載する。すなわち、循環ポンプの作動によって浴槽水が導入される追焚循環経路内に除菌灯が配置された構成を有する風呂システムであれば、本実施の形態およびその変形例で説明した、紫外線照射による除菌運転を適用して、除菌効果の確保と、除菌灯の長寿命化との両立を図ることができる。
たとえば、除菌灯は、追焚循環路の一部として設けられたバイパス路に配置されてもよく、さらには、当該バイパス路に配置された除菌灯への浴槽水の通流をオンオフするための制御要素(電磁開閉弁等)が当該バイパス路内またはバイパス路外に配置された構成であってもよい。すなわち、追焚循環路の循環ポンプ33の作動によって、除菌灯が設けられた流路(バイパス路を含む)に浴槽水を導入可能に構成されていれば、除菌灯が追焚循環路に含まれるように配置されており、本発明の適用が可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 給湯システム、1a 給湯器、2 給湯回路、3 追焚循環回路、4 注湯回路、5 ドレン処理回路、8 浴槽、9 給湯栓、20,30 バーナ、21,31 一次熱交換器、22 入水路、23 出湯路、24,34 二次熱交換器、25 バイパス弁、26,35,45 流量センサ、27 入水温度センサ、28 流量制御弁、29 給湯温度センサ、32a 戻り回路、32b 往き回路、33 循環ポンプ、35a,35b 配管、36 水流スイッチ、37,39 温度センサ、38 水位センサ、41 注湯路、42 注湯ユニット、46 回転数センサ、51 集水パン、55 ドレン排出路、60 中和器、70 UVユニット、71 UV灯、81 循環アダプタ、85 吸入口、86 吐出口、100 コントローラ、105 合流点、110 電源スイッチ、115 電源配線、150 特性カーブ、200 リモートコントローラ、202 運転スイッチ、203 操作スイッチ、205 表示部、210 通信線、321,322 接続口、Nt 所定数、Pc 圧力検出値(水位センサ)、Q0 下限値(循環流量)、Qcr 循環流量、Spm 制御信号(循環ポンプ)、Sps 制御信号(UV灯)、Tco 検出温度、Tm1 最大値(点灯比率)、Tm2,Tm3 基準値(点灯比率)、Ton 点灯比率(UV灯)、Vbt 浴槽水量、Vc 電源電圧、Vr 基準量(浴槽水量)、kj 比率パラメータ(循環流量/浴槽水量)、tf 除菌運転終了時刻。

Claims (5)

  1. 浴槽に設けられた吸込口および吐出口と接続されて浴槽水を循環するように構成された追焚循環路と、
    前記追焚循環路に含まれるように配置されて、点灯時に除菌効果を有する波長域の光線を照射する除菌灯と、
    前記追焚循環路に前記浴槽水を循環させるための循環ポンプと、
    前記除菌灯を用いて前記追焚循環路を通過する前記浴槽水を除菌するための除菌運転において、前記循環ポンプの作動および停止と、前記除菌灯の点灯および消灯とを制御する制御装置とを備え、
    前記除菌灯は、前記除菌運転中において、点灯時間に加えて消灯時間を設けることが可能であるように制御され、
    前記制御装置は、前記追焚循環路における前記浴槽水の循環流量と、前記浴槽内の浴槽水量との少なくとも一方に基づいて、前記循環流量が多いほど、または、前記浴槽水量が少ないほど、前記除菌運転中における前記除菌灯の前記点灯時間および前記消灯時間の和に対する前記点灯時間の比率を低下させるように前記除菌灯を制御する、風呂システム。
  2. 前記除菌灯は、点灯期間および消灯期間を繰り返すように間欠的に点灯され、
    前記制御装置は、
    前記循環ポンプを作動させた状態での前記循環流量を検出するための第1の検出手段と、
    前記第1の検出手段によって検出された前記循環流量に基づいて、前記循環流量が多いほど、点灯期間長および消灯期間長の和に対する前記点灯期間長の比率を低下するように前記除菌灯を制御するための制御手段とを含む、請求項1記載の風呂システム。
  3. 前記除菌灯は、点灯期間および消灯期間を繰り返すように間欠的に点灯され、
    前記制御装置は、
    前記浴槽水量を検出するための第2の検出手段と、
    前記第2の検出手段によって検出された前記浴槽水量に基づいて、前記浴槽水量が少ないほど、点灯期間長および消灯期間長の和に対する前記点灯期間長の比率を低下するように前記除菌灯を制御するための制御手段とを含む、請求項1記載の風呂システム。
  4. 前記除菌灯は、点灯期間および消灯期間を繰り返すように間欠的に点灯され、
    前記制御装置は、
    前記循環ポンプを作動させた状態での前記循環流量を検出するための第1の検出手段と、
    前記浴槽水量を検出するための第2の検出手段と、
    前記第2の検出手段によって検出された前記浴槽水量に対する前記第1の検出手段によって検出された前記循環流量の比率が高いほど、点灯期間長および消灯期間長の和に対する前記点灯期間長の比率を低下するように前記除菌灯を制御するための制御手段とを含む、請求項1記載の風呂システム。
  5. 前記制御装置は、ユーザによる時刻指定入力に従って前記除菌運転を終了させるとともに、前記除菌運転の終了までに一定時間長の制御サイクルを複数個設けるように前記除菌灯を制御し、
    前記制御手段は、各前記制御サイクルにおける前記点灯期間長および前記消灯期間長の比率を制御する、請求項2〜4のいずれか1項に記載の風呂システム。
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