JP2023102065A - 給湯装置 - Google Patents

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智樹 坂上
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翔登 平
Shoto Taira
晃平 小川
Kohei Ogawa
一真 辻本
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Abstract

【課題】除菌運転のときの紫外線照射量の過不足を抑制する上で有利になる給湯装置を提供する。【解決手段】本開示に係る給湯装置は、浴槽に接続される風呂循環流路に流体を循環させる風呂循環ポンプと、風呂循環流路を流れる流体に紫外線を照射する除菌装置と、風呂循環流路に流体を循環させながら除菌装置により紫外線を照射する除菌運転を実施可能な制御手段と、を備える。制御手段は、ユーザーが設定した、浴槽湯量の情報及び入浴者数の情報をユーザーインターフェースから受信し、浴槽湯量及び入浴者数に応じて除菌装置の初期照射量を決定し、初期照射量で除菌運転を開始する。【選択図】図4

Description

本開示は、給湯装置に関する。
下記特許文献1に開示された給湯装置は、浴槽と熱交換器との間に循環して設けられた追い焚き配管内の水を殺菌する殺菌手段と、浴槽内の湯温が設定温度になるように浴槽内の水を加熱する追い焚き運転を実行させる制御手段とを備え、殺菌手段は、設定温度が予め設定された基準温度未満の追い焚き運転時に殺菌強度を第1強度にし、設定温度が基準温度以上の追い焚き運転時に殺菌強度を第1強度より弱い第2強度にする。
特開2021-76349号公報
特許文献1の給湯装置では、除菌運転のときの給湯装置の状態等によっては、紫外線照射量が過剰または不十分となる可能性がある。
本開示は、上述のような課題を解決するためになされたもので、除菌運転のときの紫外線照射量の過不足を抑制する上で有利になる給湯装置を提供することを目的とする。
本開示に係る給湯装置は、浴槽に接続される風呂循環流路に流体を循環させる風呂循環ポンプと、風呂循環流路を流れる流体に紫外線を照射する除菌装置と、風呂循環流路に流体を循環させながら除菌装置により紫外線を照射する除菌運転を実施可能な制御手段と、を備える給湯装置であって、制御手段は、ユーザーが設定した、浴槽湯量の情報及び入浴者数の情報をユーザーインターフェースから受信し、浴槽湯量及び入浴者数に応じて除菌装置の初期照射量を決定し、初期照射量で除菌運転を開始するものである。
本開示によれば、除菌運転のときの紫外線照射量の過不足を抑制する上で有利になる給湯装置を提供することが可能となる。
実施の形態1による給湯装置を示す図である。 除菌運転のときの流体の流れを示す回路構成図である。 除菌装置の断面図である。 除菌運転の開始前に制御部が初期照射量を決定するときの処理の例を示すフローチャートである。 除菌運転の最中に、制御部が、循環流量に応じて紫外線照射量を補正する処理の例を示すフローチャートである。 除菌運転開始後、他機能動作の実施により除菌運転が一時的に停止した場合に、制御部が紫外線照射量を補正する処理の例を示すフローチャートである。 除菌装置の紫外線照射量が初期照射量に対して補正された除菌運転が実施されている場合のリモコン装置のディスプレイの表示例を示す図である。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。各図において共通または対応する要素には、同一の符号を付して、説明を簡略化または省略する。以下の説明において、「水」、「湯」、「湯水」、「温水」等の記載は、原則として、液体の水を意味し、低温の水から高温の湯までが含まれうるものとする。また、本開示において、「除菌」とは、雑菌の少なくとも一部を不活化して、その繁殖を抑制することに相当する。本開示において「雑菌」とは、ウイルス、原核生物、花粉、カビなどの真菌、原虫のうちの少なくとも一つを含む。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による給湯装置35を示す図である。本実施の形態では、貯湯タンク8を備えた貯湯式の給湯装置35を例に説明するが、本開示による給湯装置は、貯湯式給湯装置に限定されるものではなく、貯湯タンクを備えない瞬間式の給湯装置でもよい。
図1に示すように、給湯装置35は、タンクユニット33、HP(ヒートポンプ)ユニット7、及びリモコン装置44を備える。HPユニット7とタンクユニット33との間は、HP往き配管14とHP戻り配管15と図示しない電気配線とを介して接続されている。タンクユニット33には、制御手段に相当する制御部36が内蔵されている。タンクユニット33及びHPユニット7が備える各種弁類、ポンプ類等の作動は、これらと電気的に接続された制御部36により制御される。
本実施の形態では、制御部36が給湯装置35の動作を制御する構成を例に説明する。ただし、本開示では、単一の制御装置により給湯装置35の動作が制御される構成に限定されるものではなく、複数の制御装置が連携することで給湯装置35の動作を制御する構成にしてもよい。
リモコン装置44は、運転動作指令及び設定値の変更などに関するユーザーの操作を受け付ける機能を有する。リモコン装置44は、ユーザーインターフェースの例である。制御部36とリモコン装置44の間は、有線または無線により、双方向にデータ通信可能に接続されている。リモコン装置44には、給湯装置35の状態等の情報を表示するディスプレイ44aと、ユーザーが操作するスイッチ等の操作部と、スピーカ、マイク等が搭載されている。リモコン装置44のディスプレイ44aは、ユーザーに情報を報知する報知手段としての機能を有する。本実施の形態におけるリモコン装置44は、ディスプレイ44aを報知手段として備えるが、変形例として、例えば音声案内装置のような他の報知手段を備えてもよい。
本実施の形態において、リモコン装置44は、例えば台所、リビング、浴室などの壁に設置されたものでもよい。複数のリモコン装置44が制御部36に対して通信可能でもよい。リモコン装置44に代えて、またはリモコン装置44に加えて、ユーザーが携帯する、例えばスマートフォンなどのモバイル機器を、給湯装置35のユーザーインターフェースとして利用できるように構成してもよい。当該モバイル機器と制御部36とが、インターネットあるいはローカルエリアネットワークを介して通信してもよい。
以下の説明では、記載を簡略化するため、リモコン装置44と上記のモバイル機器とを総称して単に「リモコン装置44」と記載する。すなわち、以下の記載において、リモコン装置44を利用する動作は、上記のモバイル機器を利用する動作に置換可能である。
HPユニット7は、水を加熱する加熱手段の例である。HPユニット7は、圧縮機1、水冷媒熱交換器3、膨張弁4、空気熱交換器6を冷媒配管5にて環状に接続した冷媒回路を備える。HPユニット7は、この冷媒回路によりヒートポンプサイクルの運転を行う。水冷媒熱交換器3では、圧縮機1で圧縮された冷媒と、タンクユニット33から導かれた水との間で熱を交換することで、水が加熱される。圧縮機1で圧縮された冷媒と、水道等の水源から直接供給される水とを水冷媒熱交換器3で熱交換させることができる構成を備えてもよい。
本開示における加熱手段は、上述したHPユニット7に限定されない。加熱手段は、例えば、ヒートポンプ式のほかに、燃料の燃焼熱を熱源として利用するものでもよいし、太陽熱を熱源として利用するものでもよいし、燃料電池の廃熱を熱源として利用するものでもよいし、貯湯タンク8内に配置された電熱ヒータでもよいし、複数種類の熱源を組み合わせて利用するものでもよい。
タンクユニット33には、以下の各種部品及び配管などが内蔵されている。貯湯タンク8は、湯水を貯留する。貯湯タンク8の内部では、温度による水の密度の差によって、上側が高温で下側が低温になる温度成層を形成することができる。
貯湯タンク8の下部に設けられた水導入口8aには、第三給水配管9cが接続されている。水道等の水源から第一給水配管9aを通って供給される水は、減圧弁31で所定圧力に調圧された上で、第三給水配管9cを通って貯湯タンク8内に流入する。貯湯タンク8の上部には、貯湯タンク8内に貯留された湯を給湯装置35の外部へ供給するための温水導入出口8dと、HP戻り配管15に連通可能な温水導入出口8eとが設けられている。貯湯タンク8の表面には、複数の貯湯温度センサ41,42,43が高さを変えて取り付けられている。貯湯温度センサ41は、中温水導入出口8fと同じ高さの位置、または中温水導入出口8fに近い高さの位置にある。貯湯温度センサ42は、貯湯温度センサ41より高い位置にある。貯湯温度センサ43は、貯湯温度センサ41より低い位置にある。これらの貯湯温度センサ41,42,43で貯湯タンク8内の湯水の温度分布を検出することにより、貯湯タンク8内の残湯量及び蓄熱量を制御部36が計算できる。
制御部36は、HPユニット7で加熱された湯を貯湯タンク8に流入させる沸上運転を制御する。制御部36は、貯湯タンク8内の残湯量または蓄熱量に応じて、沸上運転の開始及び停止などを制御する。HP往き配管14に取り付けられた入水温度センサ40は、水冷媒熱交換器3に流入する水の温度である入水温度を検出する。HP戻り配管15に取り付けられた出湯温度センサ39は、水冷媒熱交換器3から流出する湯の温度である出湯温度を検出する。沸上運転では、以下のようになる。貯湯タンク8の下部から流出する低温水は、HP往き配管14を経由してHPユニット7に導かれ、水冷媒熱交換器3において加熱され、湯すなわち高温水となる。この高温水は、HP戻り配管15を経由して、貯湯タンク8の上部の温水導入出口8eから貯湯タンク8内に流入する。このような沸上運転が実行されることで、貯湯タンク8の内部では、上層部から高温水が貯えられていき、この高温水層が徐々に厚くなっていく。制御部36は、貯湯温度センサ41,42,43により把握される貯湯タンク8内の貯湯量または蓄熱量が所定量を超えると、沸上運転を終了する。
以下の説明では、貯湯タンク8に溜められた湯水を「タンク水」と称することがある。また、浴室にある浴槽30に溜められた湯水を「浴水」と称することがある。タンクユニット33には、タンク水ポンプ12と、風呂用熱交換器20と、風呂循環ポンプ29とがさらに内蔵されている。タンク水ポンプ12は、各種配管に湯水を循環させるためのポンプであり、第一送水配管13a上に設けられている。風呂用熱交換器20は、貯湯タンク8から供給されるタンク水と、浴槽30からの浴水との間で熱を交換する。浴槽30の底部に排水栓81が設けられている。排水栓81が開くと、浴槽30内の浴水が排水栓81を通って下水管へ排出される。
風呂往き配管27の一端と、風呂戻り配管28の一端とは、浴槽30に設置された浴槽アダプタ80に接続されている。風呂往き配管27の他端と、風呂戻り配管28の他端とは、風呂用熱交換器20に接続されている。本実施の形態では、風呂用熱交換器20、風呂往き配管27、及び風呂戻り配管28により、風呂循環流路が形成される。
風呂往き配管27の途中には、風呂用熱交換器20を通過した浴水の温度を検出するための風呂往き温度センサ37が設置されている。風呂戻り配管28の途中には、風呂循環流路の水を循環させるための風呂循環ポンプ29と、浴槽30から出て風呂用熱交換器20に入る前の浴水の温度を検出するための風呂戻り温度センサ38と、浴槽30内の水位レベルを検出するための水位センサ46と、流量センサ47とが設置されている。流量センサ47は、浴水の流れの有無と、浴水の流量とを検出可能である。風呂循環ポンプ29が運転されると、浴槽30内の浴水が、浴槽アダプタ80から風呂戻り配管28へ引き込まれ、風呂戻り配管28を通って風呂用熱交換器20に流入する。風呂用熱交換器20を通過した浴水は、風呂往き配管27を通り、浴槽アダプタ80から浴槽30内に流入する。
三方弁11は、入口となるaポート及びbポートと、出口となるcポートとを有する流路切替手段である。三方弁11は、a-c、b-cの2つの経路の間で流路切替可能に構成されている。
四方弁16は、入口となるaポート及びbポートと、出口となるcポート及びdポートとを有する流路切替手段である。四方弁16は、a-c、a-d、b-c、b-dの4つの経路の間で流路切替可能に構成されている。
四方弁18は、入口となるaポートと、出口となるbポート、cポート、及びdポートとを有する流路切替手段である。四方弁18は、a-b、a-c、a-dの3つの経路の間で流路切替可能に構成されている。
タンクユニット33は、低温配管10、第一送水配管13a、第一温水配管17a、第二温水配管17b、第三温水配管19a、第四温水配管19b、及び第五温水配管19cを有している。低温配管10は、貯湯タンク8の下部に設けられた水導出口8bと、三方弁11のaポートとを接続する。第一送水配管13aは、三方弁11のcポートと、タンク水ポンプ12の入口とを接続する。HP往き配管14は、タンク水ポンプ12の出口と、HPユニット7の入口とを接続する。HP戻り配管15は、HPユニット7の出口と、四方弁16のbポートとを接続する。第一温水配管17aは、四方弁16のdポートと、四方弁18のaポートとを接続する。第二温水配管17bは、四方弁16のcポートと、貯湯タンク8の下部に設けられた水導入口8cとを接続する。第三温水配管19aは、四方弁18のbポートと、貯湯タンク8上部の温水導入出口8eとを接続する。第四温水配管19bは、四方弁18のdポートと、貯湯タンク8の上部に設けられた温水導入出口8dとを接続する。第五温水配管19cは、四方弁18のcポートと、貯湯タンク8の上部から中間部の間に設けられた温水導入口8gとを接続する。
第一タンク循環配管20aは、前述した第三温水配管19aの途中の位置から分岐して、風呂用熱交換器20のタンク水の入口に接続されている。第二タンク循環配管20cは、風呂用熱交換器20のタンク水の出口と、三方弁11のbポートとを接続する。第二送水配管13bは、HP往き配管14におけるタンク水ポンプ12とHPユニット7の入口との間から分岐して、四方弁16のaポートに接続されている。
さらに、タンクユニット33は、中温配管79、第一給水配管9a、第二給水配管9b、第三給水配管9c、第四給水配管9d、給湯用混合弁22、風呂用混合弁23、中温水切替弁78、給湯配管24、風呂配管25、戻り配管20b、及び逆止弁50を有している。
中温水切替弁78は、入口となるaポート及びbポートと、出口となるcポートとを有する流路切替手段である。中温水切替弁78は、a-c、b-cの2つの経路の間で流路切替可能に構成されている。
給湯用混合弁22は、第一入口、第二入口、及び出口を備える混合手段である。風呂用混合弁23は、第一入口、第二入口、及び出口を備える混合手段である。
第一給水配管9aの一端は水道等の水源に接続される。第一給水配管9aの他端には減圧弁31を介して第二給水配管9b及び第三給水配管9cが接続される。第二給水配管9bは、中温水切替弁78のaポートに接続されている。中温配管79は、貯湯タンク8の中間部に設けられた中温水導入出口8fと中温水切替弁78のbポートとを接続している。戻り配管20bは、第二タンク循環配管20cの途中から分岐して、中温配管79の途中に接続されている。逆止弁50は、戻り配管20b上に設置されている。逆止弁50は、貯湯タンク8の中間部から貯湯タンク8の下部へ向かう流れを阻害する。これにより、貯湯タンク8の中間部から貯湯タンク8の下部への熱の流出を確実に防止できる。第四給水配管9dの一端は、中温水切替弁78のcポートに接続されている。第四給水配管9dの他端は、給湯用混合弁22及び風呂用混合弁23のそれぞれの第一入口に接続されている。高温配管21の一端は、貯湯タンク8の温水導入出口8dに連通する。高温配管21の他端は、給湯用混合弁22及び風呂用混合弁23のそれぞれの第二入口に接続されている。
中温水切替弁78は、第二給水配管9bと第四給水配管9dとが連通する第一流路状態と、中温配管79と第四給水配管9dとが連通する第二流路状態の2つの流路状態を切替えて使用する。中温水切替弁78を第一流路状態にすると、水源から供給される低温水が、第二給水配管9b及び第四給水配管9dを通って、給湯用混合弁22及び風呂用混合弁23へ供給される状態になる。中温水切替弁78を第二流路状態にすると、貯湯タンク8から中温配管79を通って供給される中温水が、第四給水配管9dを通って、給湯用混合弁22及び風呂用混合弁23へ供給される状態になる。
給湯用混合弁22は、貯湯タンク8から高温配管21を通って供給される高温水と、第四給水配管9dから供給される低温水もしくは中温水との流量比を調整することにより、ユーザーがリモコン装置44にて設定した設定温度の湯を生成し、給湯配管24に流入させる。給湯用混合弁22で温度調整された湯は、給湯配管24から給湯栓34を経由して、ユーザーが利用するシャワー、カラン等の蛇口(図示省略)に供給される。
風呂用混合弁23は、貯湯タンク8から高温配管21を通って供給される高温水と、第四給水配管9dから供給される低温水もしくは中温水との流量比を調整することにより、ユーザーがリモコン装置44にて設定した設定温度の湯を生成可能である。風呂用混合弁23で設定温度に調整された湯は、風呂配管25に流入し、風呂用流量センサ45、風呂用電磁弁26、風呂往き配管27、風呂戻り配管28を通って、浴槽30へ流入する。
ユーザーは、リモコン装置44を操作することで、浴槽湯量を設定可能である。制御部36は、風呂用流量センサ45及び水位センサ46により検出される情報に基づいて湯張りの完了を判定することにより、湯張り完了時の浴槽30内の浴水の量が、ユーザーがリモコン装置44にて設定した浴槽湯量に等しくなるように制御できる。本実施の形態の給湯装置35は、風呂自動運転を実行可能なものでもよい。リモコン装置44にて風呂自動運転が設定されると、制御部36は、湯張りの完了後、浴槽30内の浴水の温度及び量が、リモコン装置44で設定された温度及び量に維持されるように、必要に応じて、風呂用熱交換器20を用いて浴水の保温、昇温、あるいは冷却を行ったり、浴槽30への足し湯またはさし水を行ったりすることができる。
本実施の形態の給湯装置35は、風呂循環流路を流れる流体に紫外線を照射する除菌装置49を備える。図示の例では、風呂戻り配管28の途中に除菌装置49が配置されているが、風呂往き配管27の途中に除菌装置49を配置してもよい。
本実施の形態における制御部36は、除菌運転を実行可能である。除菌運転は、風呂循環ポンプ29により風呂循環流路に流体を循環させながら、除菌装置49により、当該流体に紫外線を照射する運転である。図2は、除菌運転のときの流体の流れを示す回路構成図である。図2に示すように、除菌運転において、制御部36は、風呂循環ポンプ29の駆動を開始することで浴水の循環が開始された後に、除菌装置49から紫外線を照射する。浴槽30内の浴水は、浴槽アダプタ80から風呂戻り配管28へ引き込まれ、除菌装置49を通過する間に紫外線の照射を受ける。浴水に含まれる雑菌のDNAに紫外線が作用することにより、浴水が除菌される。除菌された浴水は、風呂用熱交換器20及び風呂往き配管27を通過して、浴槽アダプタ80から浴槽30内に流入する。除菌運転を行うことで、除菌された清潔な浴水で、浴槽30内に入浴できる。あるいは、浴槽30に残った浴水を洗濯水などに再利用する前に、除菌運転を行うことで、臭いの発生を抑制したり、衛生性を向上したりすることが可能となる。
図3は、除菌装置49の断面図である。図3に示すように、除菌装置49は、紫外線発生装置51と、除菌対象の流体が流れる流路管52とを備える。流路管52の内部に処理室59が形成されている。紫外線発生装置51の筐体56が、固定ねじ57により、流路管52に固定されている。流路管52と筐体56との隙間に配置されたシール材58は、処理室59内の水などの流体が外部へ漏れることを防止する。処理室59は、風呂循環流路の一部を構成している。処理室59に水などの流体を流し、紫外線発生装置51から紫外線を処理室59に照射することで、除菌対象となる流体の除菌が可能となる。
紫外線発生装置51は、光源53と、光源室54と、光透過窓55とをさらに備える。筐体56の内部に形成された光源室54に、光源53が配置されている。光源53は、例えば、紫外線を発生させるLEDまたは水銀ランプ等である。光源室54は、処理室59側の面に開口を有し、当該開口が光透過窓55で塞がれている。すなわち、光透過窓55は、光源室54と処理室59との間を仕切っている。光源53から発せられた紫外線は、光透過窓55を透過して、処理室59に照射される。光透過窓55は、例えば、石英(SiO)、サファイア(Al)、非晶性のフッ素系樹脂などの、紫外光の透過率が高い部材で構成される。筐体56は、例えばアルミニウム(Al)などの、紫外光を遮蔽可能な材料で構成されることが望ましい。
制御部36は、除菌装置49の動作を制御する。除菌装置49は、流体を除菌する作用の強さを変化させることが可能である。ここで説明する構成例では、前述したように、除菌装置49は、紫外線発生装置51から紫外線を照射することで、流体を除菌する。紫外線発生装置51から照射する紫外線の照射量を変化させることで、除菌装置49は、流体を除菌する作用の強さを変化させることが可能である。本開示において、紫外線の照射量とは、時間当たりの照射量である。紫外線の照射量の単位は、例えば、ワットである。
本実施の形態において、ユーザーは、当日の入浴者数をリモコン装置44にて設定することが可能である。制御部36は、ユーザーが設定した、浴槽湯量の情報及び入浴者数の情報をリモコン装置44から受信する。制御部36は、その浴槽湯量及び入浴者数に応じて除菌装置49の初期照射量を決定する。初期照射量とは、除菌運転開始時の除菌装置49による紫外線照射量である。制御部36は、浴槽湯量が多いほど、初期照射量を高くする。また、制御部36は、入浴者数が多いほど、初期照射量を高くする。制御部36は、除菌装置49による紫外線照射量が、そのようにして決定された初期照射量に等しくなるようにして、除菌運転を開始する。
浴槽湯量が多いほど、浴槽30内の浴水を除菌するために必要な、紫外線の総照射量が多くなると言える。また、入浴者数が多いほど、浴槽30内に持ち込まれる雑菌の量が多くなると言えるので、浴槽30内の浴水を除菌するために必要な、紫外線の総照射量が多くなると言える。本実施の形態であれば、ユーザーが設定した浴槽湯量及び入浴者数に応じて除菌装置49の初期照射量を制御部36が決定することで、紫外線照射量が過剰になったり不十分になったりすることを確実に防止できる。それゆえ、適切な除菌効果を得ることと、除菌装置49の寿命をなるべく長くすることとを両立することが可能となる。
本実施の形態では、入浴する大人の人数と、入浴する子供の人数とをユーザーがリモコン装置44に入力可能である。例えば、12歳以下を「子供」とし、13歳以上を「大人」としてもよい。あるいは、入浴する未成年者の各人について、その身体の大きさによって、「子供」と入力するか「大人」と入力するかをユーザーが決めてもよい。入浴者数に応じて除菌装置49の初期照射量を決定する際に、制御部36は、入浴する子供の人数に、1より小さい数を乗じた数を、入浴する大人の人数に加算した数を、入浴者数とする。「1より小さい数」は、例えば、0.5でもよい。すなわち、子供1人を0.5人として、入浴者数をカウントしてもよい。子供は、大人よりも身体が小さい。このため、子供が浴槽30内に持ち込む雑菌の量は、大人が浴槽30内に持ち込む雑菌の量よりも少ないと言える。したがって、入浴者数のカウントにおいて、1より小さい数を子供の人数に乗じることで、浴槽30内に持ち込まれる雑菌の総量を、より適切に評価できる。そのようにしてカウントした入浴者数に応じて除菌装置49の初期照射量を制御部36が決定することで、紫外線照射量が過剰になったり不十分になったりすることをより確実に防止できる。また、紫外線発生装置51への負荷をより確実に低減することが可能となる。
図4は、除菌運転の開始前に制御部36が初期照射量を決定するときの処理の例を示すフローチャートである。先ず、ステップS1では、リモコン装置44でユーザーが設定した浴槽湯量を制御部36が読み込む。制御部36は、浴槽湯量に対応した除菌効果のデータを用いて作成されたテーブルを記憶している。当該テーブルは、浴槽湯量と、照射量(A)との関係を定めている。すなわち、当該テーブルは、浴槽湯量が多いほど、照射量(A)が高くなるように、定めている。
ステップS2では、制御部36は、ステップS1で読み込んだ浴槽湯量に対応する照射量(A)の値を、上記テーブルから取り込む。次いで、ステップS3では、リモコン装置44でユーザーが設定した入浴者数を制御部36が読み込む。
続いて、ステップS4では、制御部36は、ユーザーがリモコン装置44で設定した入浴者数Nが、基準入浴者数に等しいかどうかを判断する。基準入浴者数は、例えば4人である。リモコン装置44で設定された入浴者数が基準入浴者数と異なる場合、処理はステップS5に進む。一方、上記ステップS4において、リモコン装置44で設定された入浴者数Nが基準入浴者数と等しい場合には、制御部36は、上記ステップS2で取り込んだ照射量(A)を、初期照射量として決定する。
ステップS5では、制御部36は、リモコン装置44で設定された入浴者数Nが基準入浴者数よりも多いか否かを判定する。その結果、リモコン装置44で設定された入浴者数Nが基準入浴者数よりも多かった場合、処理はステップS6に進む。一方、上記ステップS5において、リモコン装置44で設定された入浴者数Nが基準入浴者数よりも少なかった場合、処理はステップS7に進む。
ステップS6では、制御部36は、リモコン装置44で設定された入浴者数Nに応じて、上記ステップS2で取り込んだ照射量(A)よりも、紫外線照射量を増やす。制御部36は、その増やした照射量を、初期照射量として決定する。このステップS6において、制御部36は、次の式(1)によって初期照射量を決定してもよい。
初期照射量=A+(N-基準入浴者数)*(所定係数) ・・・(1)
ステップS7では、制御部36は、リモコン装置44で設定された入浴者数Nに応じて、上記ステップS2で取り込んだ照射量(A)よりも、紫外線照射量を減らす。制御部36は、その減らした照射量を、初期照射量として決定する。このステップS6において、制御部36は、次の式(2)によって初期照射量を決定してもよい。
初期照射量=A-(基準入浴者数-N)*(所定係数) ・・・(2)
本開示では、風呂循環流路を循環する流体の流量を「循環流量」と称する。本実施の形態では、流量センサ47により、循環流量を検知できる。制御部36は、風呂循環ポンプ29の回転速度を調整することで、循環流量を調整可能である。風呂循環ポンプ29の回転速度が高いほど、循環流量が高くなる。
除菌運転の最中に、制御部36は、給湯装置35の運転状態の変化に応じて、除菌装置49の紫外線照射量を、初期照射量に対して補正してもよい。そのようにすることで、紫外線照射量が過剰になったり不十分になったりすることをより確実に防止できる。
除菌運転の最中に、制御部36は、流量センサ47により検知された循環流量を基準循環流量と比較した結果に応じて、除菌装置49の紫外線照射量を、初期照射量に対して補正してもよい。循環流量が高いほど、単位時間に除菌装置49から紫外線を照射される流体の量が多くなり、除菌効率が高くなるので、所定の除菌効果を得るために必要な紫外線照射量が低くなる。このため、除菌運転の最中に、制御部36は、流量センサ47により検知された循環流量が高いほど除菌装置49の紫外線照射量を減らしたり、流量センサ47により検知された循環流量が低いほど除菌装置49の紫外線照射量を増やしたりしてもよい。そのようにすることで、紫外線照射量が過剰になったり不十分になったりすることをより確実に防止できる。
図5は、除菌運転の最中に、制御部36が、循環流量に応じて紫外線照射量を補正する処理の例を示すフローチャートである。図5では、除菌運転開始後、現在の循環流量から紫外線照射量を補正する方法を示している。
先ず、図5のステップS8では、制御部36は、現在の循環流量が基準循環流量に等しいか否かを判定する。基準循環流量は、例えば8L/minである。制御部36は、流量センサ47を用いて、現在の循環流量を常時監視している。現在の循環流量が基準循環流量と異なる場合、処理はステップS9に進む。一方、上記ステップS8において、現在の循環流量が基準循環流量に等しい場合、制御部36は、紫外線照射量の補正を実施しない。
ステップS9では、制御部36は、現在の循環流量が基準循環流量よりも多いか否かを判定する。その結果、現在の循環流量が基準循環流量よりも多かった場合、処理はステップS10に進む。一方、上記ステップS9において、現在の循環流量が基準循環流量よりも少なかった場合、処理はステップS11に進む。
ステップS10では、制御部36は、現在の循環流量に応じて、初期照射量よりも紫外線照射量を減らすように補正する。その補正後は、制御部36は、その減らした紫外線照射量で除菌運転を行う。上記ステップS10を実施することにより、紫外線照射量が過剰となる除菌運転をより確実に防止することが可能となる。このステップS10において、制御部36は、次の式(3)によって紫外線照射量を補正してもよい。
補正照射量=(初期照射量)-(現在流量-基準循環流量)*(所定係数) ・・・(3)
ステップS11では、制御部36は、現在の循環流量に応じて、初期照射量よりも紫外線照射量を増やすように補正する。その補正後は、制御部36は、その増やした紫外線照射量で除菌運転を行う。上記ステップS11を実施することにより、紫外線照射量が不十分となる除菌運転をより確実に防止することが可能となる。このステップS11において、制御部36は、次の式(4)によって紫外線照射量を補正してもよい。
補正照射量=(初期照射量)-(基準循環流量-現在流量)*(所定係数) ・・・(4)
本実施の形態の給湯装置35は、風呂循環流路を流れる水の中に微細気泡を発生させる微細気泡発生装置48をさらに備えている。図示の例では、微細気泡発生装置48は、除菌装置49よりも上流側の風呂循環流路に設置されている。本実施の形態では、風呂循環流路の循環方向において、流量センサ47の下流側に微細気泡発生装置48があり、微細気泡発生装置48の下流側に除菌装置49があり、除菌装置49の下流側に風呂用熱交換器20がある。本開示において、この微細気泡発生装置48は、無くてもよい。
本実施の形態における制御部36は、風呂熱回収運転を実行可能でもよい。風呂熱回収運転は、入浴の終了後に、浴槽30内に残った浴水の熱を貯湯タンク8内へ回収するための運転である。風呂熱回収運転のとき、制御部36は、風呂循環ポンプ29を作動させて、浴槽30内の浴水を風呂循環流路に循環させる。風呂熱回収運転のときには、さらに以下のようになる。三方弁11は、aポートとcポートとが連通し、bポートが閉状態となるように制御される。これにより、低温配管10と第一送水配管13aとが連通するとともに、第二タンク循環配管20cへの流路が遮断される。四方弁16は、aポートとdポートとが連通し、bポートとcポートとが閉状態となるように制御される。これにより、第二送水配管13bと第一温水配管17aとが連通するとともに、第二温水配管17b側を閉として貯湯タンク8の下部への流路が遮断される。四方弁18は、aポートとbポートとが連通し、cポートとdポートとが閉状態となるように制御される。これにより、第一温水配管17aと第三温水配管19aとが連通するとともに、第四温水配管19b側と第五温水配管19c側を閉として貯湯タンク8の中間部への流路が遮断される。
風呂熱回収運転において、制御部36は、以下のように制御してもよい。まず、風呂循環ポンプ29が動作を開始することで浴水の循環が開始された後に、上記のように三方弁11、四方弁16、及び四方弁18が制御された状態で、タンク水ポンプ12の運転が開始される。タンク水は、以下のように循環する。貯湯タンク8の水導出口8bから低温配管10を通って流出した低温のタンク水は、三方弁11、第一送水配管13a、タンク水ポンプ12、第二送水配管13b、四方弁16、第一温水配管17a、四方弁18、第三温水配管19a、及び第一タンク循環配管20aを通って、風呂用熱交換器20に流入する。風呂用熱交換器20内で、タンク水は、浴槽30からの浴水の熱により加熱され、浴槽30内の浴水の温度に近い温度になる。この加熱されたタンク水を以下「熱回収温水」と称する。熱回収温水は、風呂用熱交換器20から、戻り配管20b、逆止弁50、及び中温配管79を通って、中温水導入出口8fから貯湯タンク8内に流入する。風呂熱回収運転が実施されると、貯湯タンク8内の中温水導入出口8fの近くに、熱回収温水が貯留される。
本実施の形態における制御部36は、追焚運転を実行可能でもよい。追焚運転は、浴槽30内の浴水を保温または昇温するために、風呂用熱交換器20を用いて浴水を加熱する運転である。追焚運転のとき、制御部36は、風呂循環ポンプ29を作動させて、浴槽30内の浴水を風呂循環流路に循環させる。また、追焚運転のとき、制御部36は、貯湯タンク8またはHPユニット7から供給される高温水を熱源として風呂用熱交換器20に供給する。貯湯タンク8からの高温水を用いる場合には、貯湯タンク8内の上部にある高温のタンク水が、温水導入出口8e及び第一タンク循環配管20aを通って風呂用熱交換器20に流入する。風呂用熱交換器20にて浴水に熱を奪われることで温度低下したタンク水は、第二タンク循環配管20c、三方弁11、第一送水配管13a、タンク水ポンプ12、第二送水配管13b、四方弁16、第二温水配管17b、及び水導入口8cを通って貯湯タンク8内の下部に流入する。
制御部36は、日時を管理するタイマー機能を有する。制御部36は、終了予定時刻に除菌運転が完了するように自動で除菌運転を行う予約運転の機能を有する。ユーザーは、リモコン装置44を用いて、除菌運転の終了予定時刻を予約することができる。これにより、ユーザーは、浴槽30の残り湯の除菌が完了して洗濯水などに再利用可能となる時刻を、都合の良い時刻に予約できるので、利便性が向上する。
制御部36は、除菌運転の必要運転時間の情報を予め記憶している。浴槽30内の浴水を確実に除菌するためには、浴槽30内の浴水の量が多いほど、除菌運転の運転時間を長くする必要がある。このことに応じて、制御部36は、浴槽湯量が多い場合ほど、除菌運転の必要運転時間の値を長くしてもよい。これにより、浴槽30内の浴水の量に応じて、除菌運転の必要運転時間を、過不足の無い値に設定できる。例えば、制御部36は、浴槽湯量が240Lのときには除菌運転の必要運転時間を3時間と設定し、浴槽湯量が180Lのときには除菌運転の必要運転時間を2時間と設定してもよい。すなわち、制御部36は、浴槽湯量に比例するように除菌運転の必要運転時間を計算してもよい。以上のようにすることで、除菌装置49を必要以上に長い時間作動させることを回避できるので、除菌装置49の寿命を延ばすことが可能となる。
制御部36は、除菌運転の必要運転時間が長いほど、除菌運転の開始時刻を早い時刻とする。除菌運転終了予定時刻よりも、必要運転時間だけ前の時刻を以下「必要開始時刻」と称する。制御部36は、必要開始時刻以前の時刻に、除菌運転を開始する。
本開示では、除菌運転とは異なる目的で風呂循環流路の流体を流れさせる運転を「他機能動作」と称する。制御部36は、他機能動作として、例えば、風呂熱回収運転、追焚運転、微細気泡発生装置48により微細気泡を発生させるバブル運転、注水運転、凍結防止運転のうちの少なくとも一つの運転を実施可能でもよい。注水運転は、風呂用電磁弁26を開いて湯水を浴槽30内に注入する運転である。凍結防止運転は、風呂循環流路の水が凍結するおそれのある場合に、その凍結を予防するために風呂循環ポンプ29を作動させる運転である。
除菌運転の実施中に、他機能動作が必要になり、他機能動作が実施される可能性がある。他機能動作が実施されると、制御部36は、除菌運転を一時的に停止する。すなわち、他機能動作の実施中、制御部36は、除菌装置49からの紫外線照射を停止する。他機能動作が終了すると、制御部36は、除菌運転を再開する。
本開示では、除菌運転の開始から終了までの除菌運転動作時間について除菌装置49からの紫外線照射量を積分した積分値を「紫外線照射量積分値」と称する。除菌運転の最中に、他機能動作の実施のために除菌運転が一時的に停止した後に除菌運転が再開した場合に、制御部36は、除菌運転終了予定時刻までの残り動作時間を算出する。そして、制御部36は、今回の除菌運転の開始から終了までの紫外線照射量積分値が、除菌運転が一度も一時停止しなかった場合の紫外線照射量積分値に等しくなるように、残り動作時間における除菌装置49の紫外線照射量を補正する。すなわち、制御部36は、残り動作時間における除菌装置49の紫外線照射量が、除菌運転中に他機能動作が一度も実施されなかったために除菌運転が一度も一時停止しなかった場合の紫外線照射量よりも高くなるように、残り動作時間における除菌装置49の紫外線照射量を補正する。以上のようにすることで、他機能動作の実施のために除菌運転が一時的に停止した場合であっても、除菌効果の低下を回避でき、かつ、所定の除菌運転終了予定時刻までに除菌運転を完了させることができる。
図6は、除菌運転開始後、他機能動作の実施により除菌運転が一時的に停止した場合に、制御部36が紫外線照射量を補正する処理の例を示すフローチャートである。以下、図6を参照し、他機能動作が実施されたことにより除菌運転が一時的に停止した場合の紫外線照射量の補正方法の例について説明する。
先ず、ステップS12で、制御部36は、他機能動作が実施されているか否かを判定する。その結果、他機能動作が実施されている場合、処理はステップS13に進む。一方、上記ステップS12において、他機能動作が実施されていなかった場合、制御部36は、紫外線照射量の補正を実施しない。
ステップS13では、制御部36は、除菌運転を一時停止させる。すなわち、制御部36は、除菌装置49からの紫外線照射を停止する。次いで、ステップS14で、制御部36は、他機能動作の実施が終了したか否かを判定する。その結果、他機能動作の実施が終了した場合、処理はステップS15に進む。一方、上記ステップS14において、他機能動作の実施がまだ終了していなかった場合、制御部36は、他機能動作の実施が終了するまで、上記ステップS14の処理を繰り返す。
ステップS15では、制御部36は、リモコン装置44でユーザーが設定した除菌運転終了予定時刻と、現在時刻との差分である残り動作時間を算出する。
ステップS16では、制御部36は、除菌運転が一時的に停止した今回の場合の紫外線照射量積分値が、除菌運転の最中に除菌運転が一度も一時停止しなかったと想定した場合の紫外線照射量積分値に等しくなるように、残り動作時間における紫外線照射量を増やす方向に補正する。
ステップS17では、制御部36は、前述したステップS16で増やした紫外線照射量で、除菌運転を再開する。これにより、除菌運転が一時的に停止した場合でも、除菌運転が終了する時刻には、十分な除菌効果を得ることが可能となる。
本実施の形態では、除菌装置49の紫外線照射量が初期照射量に対して補正された除菌運転が実施されている場合に、その旨をリモコン装置44により報知してもよい。図7は、除菌装置49の紫外線照射量が初期照射量に対して補正された除菌運転が実施されている場合のリモコン装置44のディスプレイ44aの表示例を示す図である。図7の例では、「補正運転中」との語句をディスプレイ44aに表示することで、除菌装置49の紫外線照射量が初期照射量に対して補正された除菌運転が実施されていることをユーザーに報知している。このような表示を行うことで、除菌運転の最中の状況に応じて紫外線照射量が補正された適切な除菌運転が実施されていることをユーザーが容易に知ることができるので、ユーザーの安心感あるいは満足感が向上する。
本実施の形態の給湯装置35は、除菌装置49の紫外線照射量の補正の要否を、ユーザーがリモコン装置44により事前に設定可能であるように構成されていてもよい。除菌装置49の紫外線照射量の補正が不要であることをユーザーが事前に設定している場合には、制御部36は、除菌運転のときに、除菌装置49の紫外線照射量を補正せず、常に一定の照射量で除菌運転を実施する。ユーザーによっては、紫外線照射量の補正を必要とせず、常に同じ除菌能力を発揮させたいというニーズがあることも想定される。上記の処理によれば、そのようなニーズにも対応できる。
1 圧縮機、 3 水冷媒熱交換器、 4 膨張弁、 5 冷媒配管、 6 空気熱交換器、 7 HPユニット、 8 貯湯タンク、 8a 水導入口、 8b 水導出口、 8c 水導入口、 8d 温水導入出口、 8e 温水導入出口、 8f 中温水導入出口、 8g 温水導入口、 9a 第一給水配管、 9b 第二給水配管、 9c 第三給水配管、 9d 第四給水配管、 10 低温配管、 11 三方弁、 12 タンク水ポンプ、 13a 第一送水配管、 13b 第二送水配管、 14 HP往き配管、 15 HP戻り配管、 16 四方弁、 17a 第一温水配管、 17b 第二温水配管、 18 四方弁、 19a 第三温水配管、 19b 第四温水配管、 19c 第五温水配管、 20 風呂用熱交換器、 20a 第一タンク循環配管、 20b 戻り配管、 20c 第二タンク循環配管、 21 高温配管、 22 給湯用混合弁、 23 風呂用混合弁、 24 給湯配管、 25 風呂配管、 26 風呂用電磁弁、 27 風呂往き配管、 28 風呂戻り配管、 29 風呂循環ポンプ、 30 浴槽、 31 減圧弁、 33 タンクユニット、 34 給湯栓、 35 給湯装置、 36 制御部、 37 風呂往き温度センサ、 38 風呂戻り温度センサ、 39 出湯温度センサ、 40 入水温度センサ、 41 貯湯温度センサ、 42 貯湯温度センサ、 43 貯湯温度センサ、 44 リモコン装置、 44a ディスプレイ、 45 風呂用流量センサ、 46 水位センサ、 47 流量センサ、 48 微細気泡発生装置、 49 除菌装置、 50 逆止弁、 51 紫外線発生装置、 52 流路管、 53 光源、 54 光源室、 55 光透過窓、 56 筐体、 58 シール材、 59 処理室、 78 中温水切替弁、 79 中温配管、 80 浴槽アダプタ、 81 排水栓

Claims (7)

  1. 浴槽に接続される風呂循環流路に流体を循環させる風呂循環ポンプと、
    前記風呂循環流路を流れる流体に紫外線を照射する除菌装置と、
    前記風呂循環流路に流体を循環させながら前記除菌装置により紫外線を照射する除菌運転を実施可能な制御手段と、
    を備える給湯装置であって、
    前記制御手段は、ユーザーが設定した、浴槽湯量の情報及び入浴者数の情報をユーザーインターフェースから受信し、前記浴槽湯量及び前記入浴者数に応じて前記除菌装置の初期照射量を決定し、前記初期照射量で前記除菌運転を開始する給湯装置。
  2. 前記除菌運転の最中に、前記制御手段は、前記給湯装置の運転状態の変化に応じて、前記除菌装置の紫外線照射量を前記初期照射量に対して補正する請求項1に記載の給湯装置。
  3. 前記風呂循環流路の循環流量を検知する循環流量検知手段を備え、
    前記除菌運転の最中に、前記制御手段は、検知された前記循環流量を基準循環流量と比較した結果に応じて、前記除菌装置の紫外線照射量を前記初期照射量に対して補正する請求項1または請求項2に記載の給湯装置。
  4. 前記制御手段は、前記除菌運転とは異なる目的で前記風呂循環流路の流体を流れさせる運転である他機能動作を実施可能であり、
    前記除菌運転の最中に、前記他機能動作の実施のために前記除菌運転が一時的に停止した後に前記除菌運転が再開した場合に、前記制御手段は、除菌運転終了予定時刻までの残り動作時間を算出し、前記除菌運転の開始から終了までの除菌運転動作時間について紫外線照射量を積分した積分値が、前記除菌運転が一度も一時停止しなかった場合の前記積分値に等しくなるように、前記残り動作時間における前記除菌装置の紫外線照射量を補正する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の給湯装置。
  5. 前記除菌装置の紫外線照射量が前記初期照射量に対して補正された前記除菌運転が実施されている場合に、その旨を前記ユーザーインターフェースにより報知する請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の給湯装置。
  6. 前記除菌装置の紫外線照射量の補正の要否を、ユーザーが前記ユーザーインターフェースにより事前に設定可能である請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の給湯装置。
  7. 入浴する大人の人数と、入浴する子供の人数とをユーザーが前記ユーザーインターフェースに入力可能であり、
    前記入浴者数に応じて前記除菌装置の前記初期照射量を決定する際に、前記制御手段は、入浴する子供の人数に、1より小さい数を乗じた数を、入浴する大人の人数に加算した数を、前記入浴者数とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の給湯装置。
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