JP5585217B2 - 温水装置 - Google Patents
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Description
洗浄制御1は、ドレン水の発生量とは関係なく所定のインターバル設定値で定期的に一定時間だけ開閉切換弁62を開変換して洗浄水を導出管15に供給し、この洗浄水によってドレン水排水管17の内表面を洗浄するようにするものである。流す洗浄水としては、入水路33から導入した水道水そのもの、あるいは、銀イオン混入槽63に通電して銀イオンを混入させた洗浄水のいずれかを用いればよい。この場合は、コントローラ27に内蔵の電子タイマにより所定のインターバル設定値が経過する毎に所定量又は所定時間の洗浄水供給を行う。流す洗浄水の量はドレン水排水管17の延長距離に応じてドレン水排水管17の内容量と同等以上の量を設定するようにすればよい。この際、洗浄水として2L流すように設定した場合には、例えば最初の1Lは銀イオン混入槽63に通電させずに水道水のみを洗浄水として流し、最後の1Lは銀イオン混入槽63に通電して銀イオン混入の洗浄水を流すようにしてもよい。これにより、まず、ドレン水排水管17の内表面に付着したバイオフィルム等を水道水で洗い流した上で、次に、殺菌剤入りの洗浄水によってドレン水排水管17の内表面を殺菌することができるようになり、菌繁殖防止機能を維持しつつ殺菌剤の使用を削減することができる。上記のインターバルとして、予め設定した画一的な固定値を設定しおいてもよいし、季節変動による外気温変化や、風呂温度又は給湯温度の高低に応じてインターバルの設定値を変更設定するようにしてもよい。すなわち、外気温等が高くなれば菌繁殖は活発化するため、インターバルの設定値をより短く変更し、逆に、外気温等が低くなれば菌繁殖も低調になるため、インターバルの設定値をより長く変更するようにすればよい。これにより、バイオフィルム形成の原因となる菌繁殖の状況に応じて適切な洗浄水供給及びドレン水排水管17内の洗浄を行うことができるようになる。
洗浄制御2は、ドレン水が中和器5の貯留槽52から排水されるタイミングで一定時間だけ開閉切換弁62を開変換して洗浄水を導出管15に供給し、この洗浄水によってドレン水排水管17の内表面を洗浄するようにするものである。この場合は、貯留槽52からの中和済みのドレン水の排水タイミングを例えば排水ポンプ14の作動タイミングや、燃焼バーナ31,36の作動の有無などにより検知すればよい。又、中和済みのドレン水の排水開始直後又は排水時間の前半には殺菌剤である銀イオンを混入させずに洗浄水として水道水のみを流し、排水終了直前又は排水時間の後半に銀イオンを混入させた洗浄水を流すようにしてもよい。この場合には、例えば高水位電極521での高水位検知により排水ポンプ14の作動を開始させ、低水位検知により排水ポンプ14の作動を停止させるとすれば、低水位検知の出力を受けて短時間だけ上記の銀イオンを混入させるように銀イオン混入槽63に通電させるようにした上で、排水ポンプ14の作動を停止せさるようにすればよい。これにより、殺菌機能を低下させることなく、殺菌剤の使用量、つまり各電極632の損耗量を減少させることができる。
洗浄制御3は、以上の洗浄制御1又は2等において、洗浄水の量又は洗浄水に混入させる殺菌剤の濃度(殺菌剤の量;銀イオンの混入量)として予め設定した画一的な固定値設定とするのではなくて、季節変動による外気温変化や、風呂温度又は給湯温度の高低に応じて洗浄水量又は殺菌剤濃度を変更設定するようにしてもよい。すなわち、外気温等が高くなれば菌繁殖は活発化するため、外気温を検出する外気温センサ65からの出力に基づいて設定温度よりも外気温が高くなれば、洗浄水量をより増加させる、又は、殺菌剤濃度をより高く変更し、逆に、外気温が低くなれば菌繁殖も低調になるため、上記の出力に基づいて設定温度よりも外気温が低くなれば洗浄水量をより減少させる、又は、殺菌剤濃度をより低く変更するようにすればよい。これにより、バイオフィルム形成の原因となる菌繁殖の状況に応じて適切な洗浄水量又は殺菌剤濃度の変更設定を行うことができるようになる。なお、上記の殺菌剤濃度の変更設定として銀イオンの混入量の変更を行うには、銀イオン混入槽63の電極632,632に対する通電時間をより長く変更設定すればよい。又、風呂温度の高低の把握で風呂使用の有・無、つまり燃焼バーナ36の燃焼作動の有・無が検知され、又、給湯温度の高低で燃焼バーナ31の燃焼程度、つまりドレン水発生量の多・少が検知されることになる。
洗浄制御4は、洗浄水の供給を行ってドレン水排水管17内の洗浄を実施する場合には、中和器5の貯留槽52内の中和済みのドレン水を排出させるための設定回転数よりも高く設定した高設定回転数で排水ポンプ14を作動させるようにするものである。これにより、洗浄水の供給流量を増大させてドレン水排水管17内への供給内圧を高めることができ、ドレン水排水管17内に滞留した菌や析出物を流し去ることができるようになる。
洗浄制御5は、洗浄水の供給を終了させた後も、所定の設定時間だけ排水ポンプを継続作動させることで、貯留槽52内に加え、導出管15、排水接続管16及びドレン水排水管17の内部を空気置換によりパージさせるようにするものである。この場合には、開閉切換弁62が閉切換された後も排水ポンプ14が作動継続されると、貯留槽52内の中和済みのドレン水が全て排出され、次に、大気連通管523を通して大気が吸引され、この大気により貯留槽52内のみならず、最下流側のドレン水排水管17内もパージされることになる。これにより、ドレン水排水管17に残存する菌を確実に排除して菌繁殖の可能性を少しでも低減させることができる。
洗浄制御6は、洗浄制御4とは逆に、殺菌剤(銀イオン)混入の洗浄水をドレン水排水管17内に滞留させた状態で、洗浄を終了させるようにするものである。この場合には、ドレン水排水管17の下流端側位置、例えば終端継手19に開閉切換弁を介装させ、洗浄水による洗浄の終期において開閉切換弁を閉切換させて、殺菌剤混入済みの洗浄水をドレン水排水管17内に滞留させるようにする。この場合、次の洗浄タイミングまで滞留状態に維持してもよいが、一定時間(例えば1時間)経過すれば、上記の洗浄制御5を実行させて滞留水をパージするようにしてもよい。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を包含するものである。上記実施形態では、洗浄水供給回路26の導入路61の下流端を導出管15、つまり中和器5の出口側(下流側)に合流するように接続しているが、洗浄水供給を中和器5の出口側(下流側)にしているのは、中和器5の上流側に洗浄水供給を行ったりあるいは中和器5の上流側に殺菌剤の混入を行ったりすると、特に殺菌剤として混入させた銀イオンが中和剤Wと反応したり、中和器5内の殺菌で消費されたりしてしまい、銀イオン量が減少してしまうおそれがあるからであり、銀イオン混入の洗浄水の供給又は銀イオン混入を中和器5の下流側にすることで、銀イオンの減少という事態の発生を回避しているのである。
2 浴槽
3 追焚循環路
5 中和器
14 排水ポンプ
25 ドレン水処理回路
26 洗浄水供給回路(洗浄手段)
30a 戻り管(浴槽配管)
61 導入路
62 開閉切換弁
63 銀イオン混入槽(殺菌剤混入部;洗浄手段)
64 マイクロバブル混入部
65 外気温センサ
523 大気連通管
Claims (8)
- 燃焼排ガスから潜熱を回収する潜熱回収用熱交換器と、この潜熱回収用熱交換器において発生するドレン水を排出させて中和処理する中和器と、この中和器において中和処理された後の中和済みドレン水が排水ポンプの作動により上記中和器から導出管を通して排出された後に流入し排水されるドレン水排水管と、浴槽との間に配管される浴槽配管とを備え、上記ドレン水排水管が上記浴槽配管内に二重管方式により内挿されることになる温水装置であって、
上記ドレン水排水管の内表面を洗浄する洗浄手段を備え、
上記洗浄手段は、上記排水ポンプの上流側位置の上記導出管に対し合流するように下流端が接続されて水道水を洗浄水又は洗浄水の一部として導入する導入路と、この導入路に介装されて上記ドレン水排水管の内表面における菌繁殖を抑制又は回避するための殺菌剤を上記洗浄水に対し混入する殺菌剤混入部とを備え、上記殺菌剤混入部から上記洗浄水に対し上記殺菌剤を混入することにより、ドレン水排水管の内表面を殺菌するように構成されており、
上記殺菌剤混入部は,一対の電極を備え、これら一対の電極に通電することによる電気分解によって上記殺菌剤を上記洗浄水に溶出させて混入するように構成され、かつ、これら一対の電極に対する通電切換や通電制御により上記殺菌剤の混入切換や殺菌剤濃度の変更が行い得るように構成されている、
ことを特徴とする温水装置。 - 請求項1に記載の温水装置であって、
上記殺菌剤混入部による殺菌剤の混入を、洗浄水の供給期間又はドレン水の排出期間の内の後半の一部期間に実行する洗浄制御部を備えている、温水装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の温水装置であって、
外気温を検知する外気温センサと、この外気温センサからの出力に基づいて、上記洗浄手段による洗浄水の供給タイミング又は殺菌剤の混入タイミングを決定するためのインターバル設定値を変更設定する洗浄制御部とを備えている、温水装置。 - 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の温水装置であって、
外気温を検知する外気温センサと、この外気温センサからの出力に基づいて、上記殺菌剤混入部による殺菌剤の混入量を変更設定する洗浄制御部とを備えている、温水装置。 - 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の温水装置であって、
外気温を検知する外気温センサと、この外気温センサからの出力に基づいて、上記洗浄手段による洗浄水量を変更設定する洗浄制御部とを備えている、温水装置。 - 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の温水装置であって、
上記洗浄手段による洗浄の終了後に上記排水ポンプを継続して作動させることにより、中和器の大気連通管から空気を引き込んでドレン水排水管内の滞留水をパージして空気置換させる洗浄制御部を備えている、温水装置。 - 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の温水装置であって、
上記洗浄手段により洗浄水の供給又は殺菌剤の混入を実行するとき、上記排水ポンプを通常のドレン水排水のときの設定回転数よりも高く設定した高設定回転数で作動させる洗浄制御部を備えている、温水装置。 - 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の温水装置であって、
上記洗浄手段は、洗浄水又はドレン水に対しマイクロバブルを混入させるマイクロバブル混入部を備えている、温水装置。
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