JP7464043B2 - リテーナ及びそれを用いた管継手 - Google Patents

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Description

[関連出願への相互参照]
本出願は、2019年3月29日に出願された特許出願番号2019-67158号に基づくものであって、その優先権の利益を主張するものであり、その特許出願のすべての内容が、参照により本明細書に組み入れられる。
本開示は、フレキシブル管の接続に用いる管継手、及びその管継手で用いられるリテーナに関する。
フレキシブル管とガス栓や鋼管などとを接続するための管継手として、フレキシブル管を挿入するのみで接続ができるとともに、接続作業を確実に確認できる管継手が、知られている(特許文献1)。特許文献1の技術において、図14に示したように、圧縮した状態の弾性部材310が、管継手本体301の内部に装着されている。図15のようにフレキシブル管400が左からXの正方向に挿入されると、フレキシブル管400の先端が、移動片314を管継手本体301の奥側へ移動させ、弾性部材310を圧縮状態から開放させる。その弾性部材310の付勢力により、パッキン304がXの負方向に移動する。移動したパッキン304が、耐火パッキン303を介してリテーナ302を押圧する。押圧されたリテーナ302が、押しリング305と当接し、外径を縮小されてフレキシブル管と係合する。これにより、パッキン304は、弾性部材310の付勢力によって、リテーナ302と弾性部材310の間で、圧縮される。この結果、圧縮されたパッキン304のフレキシブル管400とのシール面圧が向上する。このように動作する管継手300が、特許文献1に記載されている。
特開2009-79755号公報
ところが、従来の管継手300においては、リテーナ302とフレキシブル管400の係合に寄与する複数の部材を、管継手300の中心軸CAに沿って順に配置する必要がある。そのため、管継手300においては、フレキシブル管400が挿入されるXの方向について、十分な長さが設けられなければならなかった。また、複数の部材のいずれかの動作に異常が発生した場合に、リテーナ302とフレキシブル管400の係合が正しく行われないおそれも、あった。そのため、フレキシブル管400の挿入方向の長さを短縮し、かつリテーナ302が他の部材の動作を必要とせずにフレキシブル管400と係合することができる管継手が、望まれていた。
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本開示の一形態によれば、軸方向に沿って波形に形成されているコルゲート管を備えるフレキシブル管を挿入されることにより、前記フレキシブル管と接続される管継手に用いられる、環状のリテーナが提供される。このリテーナは、前記コルゲート管の波形の谷部に入り込むための複数の爪部と、前記管継手において前記リテーナを収容する管継手本体の内面に接触するための複数の支持部であって、前記リテーナの環の中心軸の方向について、それぞれ前記爪部と連続している前記支持部と、互いに連続している前記爪部と前記支持部の複数の組み合わせをつなぐつなぎ部とを備え、前記つなぎ部は前記爪部と前記支持部よりも変形しやすいように設けられている。この形態のリテーナにおいては、管継手にフレキシブル管の挿入が行われた際、コルゲート管の山部とリテーナの爪部が接触する。さらにフレキシブル管が挿入されると、フレキシブル管から押圧力を受けたリテーナにおいて、つなぎ部の変形によって、爪部がフレキシブル管から遠ざかる方向に、支持部が管継手本体の内面から遠ざかる方向に変位する。フレキシブル管から押圧力を受け続けたリテーナの爪部は、変位しながら、山部を乗り越える。
(2)上記形態のリテーナにおいて、前記つなぎ部は、前記つなぎ部を挟んで配される前記爪部と前記支持部の2個の組み合わせのうちの一方である第1の組み合わせに向かってのびており、第1の組み合わせと接続されている第1部分と、前記2個の組み合わせのうちの他方である第2の組み合わせに向かってのびており、第2の組み合わせと接続されている第2部分と、を備え、前記第1部分と前記第2部分とは、互いに異なる方向にのびている、態様とすることもできる。
このような態様において、第1の組み合わせの支持部が回転すると、第1部分は、第1部分がのびている方向に沿ったねじり力を第1の組み合わせから受けて、ねじれる。一方、第2部分は、第1部分とは異なる方向にのびていることから、第1の組み合わせの支持部が回転すると、第2部分は、曲げ力を受けて、曲がる。同様に、第2の組み合わせの支持部が回転すると、第2部分は、第2部分がのびている方向に沿ったねじり力を第2の組み合わせから受けて、ねじれる。一方、第1部分は、第2部分とは異なる方向にのびていることから、第2の組み合わせの支持部が回転すると、第1部分は、曲げ力を受けて、曲がる。このように、上記の態様においては、一つの支持部の回転に伴って、隣接するつなぎ部の第1部分と第2部分とが曲げ力とねじり力を受けて、それぞれ変形し、支持部の変位を吸収する。このため、つなぎ部が、第1の組み合わせと第2の組み合わせとの間を直線状につないでいる態様に比べて、リテーナが、安定した変形を行いやすい。たとえば、ある支持部が他の支持部に比べて大きく回転した場合にも、その支持部の近傍のつなぎ部が破壊されにくい。
(3)上記形態のリテーナにおいて、 前記つなぎ部は、さらに、前記第1部分と前記第2部分との間に、前記第1部分および前記第2部分よりも変形しにくい第3部分を備える、態様とすることもできる。
このような態様とすれば、つなぎ部と接続されている支持部が回転した場合に、第1部分と第2部分との間に位置し、変形しにくい第3部分が、第1部分と第2部分との相互の向きを保持する。このため、第3部分を備えない態様に比べて、第1部分と第2部分のねじり力と曲げ力の分担機能を、発揮させやすい。
(4)上記形態のリテーナにおいて、 前記複数の爪部のそれぞれは、前記中心軸に向かってのびる複数の先端部を備える、態様とすることもできる。
爪部が、リテーナの環と同心円状に湾曲された略長方形状の外形を有する場合には、爪部の先端は、線状、より具体的には円弧状の接触部分で、コルゲート管の谷部と接触する。一方、上記の態様においては、爪部の複数の先端部は、それぞれより小さい接触部分で、コルゲート管の谷部と接触する。このため、より強くコルゲート管を保持することができる。
(5)上記形態のリテーナにおいて、前記複数の爪部のそれぞれは、前記複数の支持部の対応するそれぞれと連続している基部と、前記基部よりも薄く構成されている前記複数の先端部と、を備える、態様とすることもできる。
このような態様においては、先端部は、爪部が一定の厚みで構成されている態様に比べて、それぞれより小さい接触部分で、コルゲート管の谷部と接触する。このため、より強くコルゲート管を保持することができる。一方、基部は、先端部よりも厚く構成されているため、爪部にかかる力による爪部の塑性変形を、基部が効果的に抑止することができる。
(6)本開示の形態によれば、前記フレキシブル管が接続される管継手が、前記リテーナと、前記リテーナを収容する管継手本体と、を含んでいてもよい。この形態によれば、他の部材の動作を必要とせず、施工者がフレキシブル管を挿入する動作のみでリテーナとフレキシブル管を係合させることができる。
(7)本開示の形態によれば、前記リテーナの前記つなぎ部を中心として、前記支持部が前記管継手本体の内面の方向に向かって、前記爪部が前記フレキシブル管の外周の方向に向かって回転するように構成されていてもよい。この形態によれば、支持部及び支持部と接触する管継手本体の内面が、爪部の変位を抑制する。これにより、フレキシブル管に引抜力がかけられた場合、支持部は管継手本体の内面に支持されているため、それ以上の変位を起こさない。それに伴い、支持部と連続している爪部もそれ以上の変形を起こさない。よって、挿入時の力と同程度の引抜力ではフレキシブル管は引き抜かれない。すなわち、小さい力によるフレキシブル管の係合と、フレキシブル管の強力な保持とを両立できる。
(8)上記形態の管継手において、挿入された前記フレキシブル管の先端を受け止めるための受け止め部を備え、前記リテーナの前記爪部が、前記受け止め部によって挿入量を制限される前記フレキシブル管の先端から一山手前の谷部で前記フレキシブル管の前記コルゲート管と係合する位置に設けられていてもよい。この形態の管継手によれば、フレキシブル管の挿入時にリテーナとコルゲート管の係合が一回のみ起こる。そのため、リテーナの爪部がコルゲート管の複数山手前で係合する場合に対して、施工者はフレキシブル管と管継手の接続を一回の手ごたえで確実に感じることができる。
(9)上記形態の管継手であって、さらに、環状に構成され、前記フレキシブル管を受け入れるパッキンと、前記フレキシブル管の挿入方向に前記パッキンの端面を押圧する押圧部材と、を備え、前記押圧部材と、前記パッキンと、前記リテーナとは、前記フレキシブル管の挿入方向に沿ってその順に配されており、前記押圧部材と前記リテーナとの相対距離は、前記管継手本体を含む固定部材によって制限されていてもよい。この形態の管継手においては、押圧部材とリテーナとの相対距離は、固定部材によって制限されている。このため、押圧部材によってフレキシブル管の挿入方向に押圧されたパッキンは、フレキシブル管の挿入方向に移動することができず、圧縮される。これにより、パッキンは、フレキシブル管の挿入方向に垂直な方向に膨張する。その結果、フレキシブル管の周囲が強固にシールされる。また、パッキンが経年劣化した場合にも、パッキンには、押圧部材によってフレキシブル管の挿入方向に押圧力が加えられるため、フレキシブル管の周囲のシール性が低下しにくい。上記形態の管継手であって、前記押圧部材は、弾性部材と、前記弾性部材と前記パッキンの間に配された環状の締結部材と、を備え、前記締結部材と前記パッキンと前記リテーナとは、前記フレキシブル管を介して前記リテーナに加えられる力によって、前記弾性部材の変形に伴い、前記フレキシブル管の挿入方向に沿って変位可能であり、前記固定部材は、内部を透視することができる窓部と、内部を透視することができない壁部と、を備え、前記締結部材と前記固定部材は、前記締結部材の変位によって、前記締結部材の一部が、前記壁部と重なる位置と、前記締結部材の前記一部が、前記窓部と重なる位置と、をとり得るように構成されていてもよい。このような態様においては、リテーナの爪部がコルゲート管の谷部に入り込んでいる場合には、フレキシブル管が挿入方向とは逆方向に引っ張られることにより、フレキシブル管とともに、リテーナとパッキンと締結部材とが、フレキシブル管の挿入方向とは逆方向に変位する。その際、弾性部材は、圧縮され変形する。締結部材がフレキシブル管の挿入方向とは逆方向に変位することにより、締結部材の一部が、窓部と重なる位置に配される。その結果、施工者は、窓部を通して締結部材の一部を視認することで、リテーナの爪部がコルゲート管の谷部に入り込んでいることを確認できる。その結果、リテーナがフレキシブル管を保持できていることを確認できる。上記形態の管継手であって、前記締結部材は、前記締結部材の前記一部としてのインジケータリングと、外周に前記インジケータリングの内周側の一部を収容する第一のインジケータリング溝を備える環状の押しリングと、を備え、前記壁部は、前記押しリングを収容する管継手本体であって、内周面に、前記インジケータリングの外周側の一部を収容する第二のインジケータリング溝を備え、前記インジケータリングは、外力を受けた場合に外径が縮小可能なように構成されており、前記押圧部材と前記固定部材は、前記インジケータリングが前記壁部と重なる位置にあって、前記第一のインジケータリング溝と前記第二のインジケータリング溝に前記インジケータリングが収容された状態と、前記インジケータリングが前記窓部と重なる位置にあって、前記第一のインジケータリング溝と前記第二のインジケータリング溝の外に前記インジケータリングが位置する状態と、をとり得るように構成されていてもよい。このような態様においては、フレキシブル管の挿入前には、壁部と重なる位置においてインジケータリングを収容する。フレキシブル管の挿入後、施工者が挿入確認のためにフレキシブル管に引抜力を加えると、リテーナとパッキンを介して押しリングがフレキシブル管の挿入方向と逆方向に移動する。その移動に伴って、インジケータリングが第一のインジケータリング溝と第二のインジケータリング溝の外に移動し、窓部と重なる位置において固定される。移動したインジケータリングは、窓部から視認可能となる。これにより、施工者はフレシブル管の挿入を確実に行うことができる。
(10)上記形態の管継手において、前記管継手本体は、前記リテーナの前記複数の支持部の外周が規定する外径よりも大きい内径を有する収容部分において、前記リテーナを収容しており、前記管継手本体および前記リテーナは、前記複数の爪部が前記谷部に入り込んだ前記コルゲート管が、前記管継手から引き抜かれる方向の力を受けた際に、前記複数の爪部を介して力を受けた前記支持部が回転し、前記収容部分と接触するように構成されている、態様とすることもできる。
このような態様とすれば、管継手本体へのリテーナの組付けが容易である。一方で、コルゲート管が管継手から引き抜かれる方向の力を受けた際には、管継手本体が支持部のある程度以上の回転を阻止するため、リテーナにより、強力にコルゲート管の引き抜きを阻止できる。
本開示は、リテーナや管継手の種々の形態で実現することも可能である。例えば、管継手の製造方法や、管継手への管の接続方法、管が接続された管継手の製造方法等の形態で実現することができる。
本実施形態としての管継手の部分断面側面図である。 管継手を示す分解斜視図である。 図2の分解斜視図の断面を表した図である。 管継手の施工前の状態を示す部分断面側面図である。 図4の一部を示した部分断面側面図である。 リテーナを示す斜視図である。 管継手にフレキシブル管を挿入する途中の状態を示す部分断面側面図である。 フレキシブル管の挿入後、リテーナがコルゲート管の谷部と係合した場面を示す部分断面側面図である。 はフレキシブル管の挿入後、施工者がA1の動作によりフレキシブル管を引っ張った場面を示す部分断面側面図である。 第2実施形態の管継手の部分断面側面図である。 管継手の施工前の状態を示す部分断面側面図である。 リテーナを示す斜視図である。 リテーナの構成の一部を示す平面図である。 従来の管継手の施工前の状態を示す部分断面側面図である。 従来の管継手の施工後の状態を示す部分断面側面図である。
A.第1実施形態
A1.実施形態の構成
図1は本実施形態としての管継手100の部分断面側面図である。図2は管継手100を示す分解斜視図である。図3は管継手100の分解斜視図の断面を表した図である。
管継手100は、管継手本体101と、リテーナ102と、耐火パッキン103と、パッキン104と、押しリング105と、ストップリング106と、水密Oリング107と、第三ストップリング109と、インジケータリング108と、弾性部材110と、カバー部材111と、水密パッキン112とを備える。これらの部材は、概ね上記の順番に配されて、管継手100を構成する。
(a)管継手本体
図4は、管継手の施工前の状態を示す部分断面側面図である。管継手本体101は、略管状の形状を有する(図2参照)。管継手本体101は、管の内孔101nにフレキシブル管200の先端部分を受け入れる(図1参照)。管継手本体101は、黄銅等の銅合金で形成されている。
管継手本体101の内孔101nは、管の中心軸方向に沿って、中心軸CAを同じくする小内径部HSと、大内径部HBを有する。小内径部HSの内径は、管継手本体101に挿入されるフレキシブル管200の内径よりも小さい。大内径部HBの内径は、小内径部HSの内径よりも大きく、かつ、管継手本体101に挿入されるフレキシブル管200の外径よりも大きい。小内径部HSと大内径部HBとの間に位置する段差部HCは、管継手本体101に挿入されるフレキシブル管200の先端を受け入れるための受け止め部でもある。段差部HCを、受け止め部とも呼ぶ。段差部HCは、フレキシブル管の挿入量を制限する。
大内径部HB内には、リテーナ102と、耐火パッキン103と、パッキン104と、押しリング105と、ストップリング106と、インジケータリング108と、が収容される。大内径部HBのうち押し当て部101cは、パッキン104の外周において接触し、パッキン104との接触面においてパッキン104をYの向きに押圧する。
図5は、図4の一部を示した部分断面側面図である。大内径部HBは、小内径部HSから遠ざかる方向、すなわちXの負方向に向かって順に、突出部101a、内面101b、押し当て部101c、第一ストップリング溝101d、第一インジケータリング溝101e、第二テーパ面101gを有する(図4、および図5参照)。
図4に示すように、突出部101aは、大内径部HBの内壁から大内径部HBの中心軸CAにむかって突出している。突出部101aは、弾性部材110を介してXの正方向に向かって押圧されるリテーナ102を支持する(図1参照)。第一ストップリング溝101dは、中心軸CAに沿った方向についてストップリング106の中心軸CAに沿った厚みよりも大きい幅を有する溝である。第一ストップリング溝101dは、ストップリング106の外周側の一部を収容する深さを有する。第一ストップリング溝101dは、ストップリング106を収容する。
フレキシブル管200は、管継手100に対して、管継手本体101の内孔101nの中心軸CAと、フレキシブル管200の中心軸とが一致するように、挿入される。図1において、フレキシブル管の挿入方向を、Xの正方向として示す。Xの方向は管継手本体101の内孔101nの中心軸CAと平行である。
図5に示すように、第一インジケータリング溝101eは、中心軸CAに沿った方向について、インジケータリング108の中心軸CAに沿った厚みよりもわずかに大きい幅を有する溝である。第一インジケータリング溝101eは、インジケータリング108の外周側の一部を収容する深さを有する。第一インジケータリング溝101eの小内径部HS側の内壁は、第一インジケータリング溝101eの底面に対して略垂直である。第一インジケータリング溝101eは、第一テーパ面101fを有する。第一テーパ面101fは、第一インジケータリング溝101eの底面に対して90°より大きい角度θで配されている。第一テーパ面101fは、Xの負方向に向かって内径が小さくなる形状を有する。
第二テーパ面101gは、中心軸CAと平行な面を介して第一テーパ面101fと連続しており、Xの負方向に向かって内径が大きくなる形状を有する(図5参照)。
図4に示すように、管継手本体101の外面のうち大内径部HBに対応する部分には、Xの負方向に向かって順に、水密Oリング溝101hと、第三ストップリング溝Aとが、設けられている。第三ストップリング溝Aを、符号101iで表す。管継手本体101の一部は、カバー部材111内に収容される。水密Oリング溝101hと、第三ストップリング溝A101iは、カバー部材111内に収容される管継手本体101の外面に設けられている。水密Oリング溝101hは、中心軸CAに沿った方向について、水密Oリング107の中心軸CAに沿った厚みよりもわずかに大きい幅を有する溝である。水密Oリング溝101hは、水密Oリング107を収容する。水密Oリング溝101hの開口は、カバー部材111によって塞がれる。第三ストップリング溝A101iは、中心軸CAに沿った方向について、第三ストップリング109の中心軸CAに沿った厚みよりもわずかに大きい幅を有する溝である。第三ストップリング溝A101iは、第三ストップリング109の内周側の一部を収容する。第三ストップリング溝A101iの開口は、カバー部材111によって塞がれる。
(b)リテーナ
図6は、リテーナ102を示す斜視図である。リテーナ102は、環状の形状を有する。リテーナ102は、管継手100に用いられる。リテーナ102は、管継手100に挿入されるフレキシブル管200のコルゲート管220を保持する部材である。リテーナ102はステンレス等の弾性変形可能な材料からなる。リテーナ102は、管継手本体101の大内径部HB内に配される。リテーナ102は、爪部102n、つなぎ部102c、および支持部102sを有する。複数の爪部102nは、軸方向に沿って波形に形成されているコルゲート管220の谷部222に入り込む。複数の支持部102sは、それぞれ複数の爪部102nと連続しており、管継手本体101の内面に接触する。
爪部102nは、管継手本体101の内部の円周方向に等間隔で配され、管継手本体101の内部の小内径部HS側、すなわちXの正方向に向かって突出する板状の部材である。支持部102sは、リテーナ102の概略形状である環の中心軸の方向について、それぞれ爪部102nと連続している。リテーナ102の概略形状としての環を、以下ではリテーナ102の環と呼ぶ。リテーナ102の環の中心軸は、管継手本体の中心軸CAと同一である(図6参照)。支持部102sは、管継手本体の中心軸CAに平行な方向であって、爪部102nから遠ざかる方向に突出する板状の部材である。支持部102sは、大内径部HBの内面101bに支持される。つなぎ部102cは、爪部102nと支持部102sの複数の組み合わせを、管継手本体101の内部の周方向に沿ってつなぐ部材である。リテーナ102が管継手本体101の大内径部HB内に配された際、つなぎ部102cは、管継手本体101の突出部101aに支持される(図4の中央部参照)。リテーナ102は、つなぎ部102cを中心として、支持部102sが管継手本体101の内面101bの方向に向かって回転し、爪部102nがフレキシブル管200の外周の方向に向かって回転するように形成されている。
三次元空間において、互いに直交する方向を第一の方向D1、第二の方向D2、第三の方向D3とする(図6参照)。つなぎ部102cの外寸のうち、ある方向に沿った端から端までの寸法が最も小さくなるその方向を第一の方向D1とする。第二の方向D2、第三の方向D3において、つなぎ部102cの外寸のうち、端から端までの寸法が第一の方向D1の次に小さくなる方向を第二の方向D2とする。第一の方向D1、第二の方向D2、第三の方向D3のうち、残りの方向を第三の方向D3とする(図6参照)。
本実施形態において、つなぎ部102cの第一の方向D1に沿った寸法は、つなぎ部102cの厚みである。また、つなぎ部102cの第二の方向D2に沿った寸法は、リテーナ102の半径方向の寸法である。つなぎ部102cの第三の方向D3に沿った寸法は、リテーナ102の周方向の寸法である。また、中心軸CAを含む平面と、爪部102nの外側表面との交わる線をL1とする。中心軸CAを含む平面と、支持部102sの外側表面との交わる線をL2とする(図6参照)。つなぎ部102cの厚みは、爪部102nと支持部102sの厚みと略同じである。つなぎ部102cの第二の方向D2に沿った寸法は、L1とL2よりも小さい。そのことを、本明細書ではつなぎ部102cは爪部102nと支持部102sよりも細いと表記する。爪部102nと支持部102sとつなぎ部102cは同じ材料で出来ている。よって、爪部102nと支持部102sよりも細いつなぎ部102cは、爪部102nと支持部102sよりも弱い強度を有し、爪部102nと支持部102sよりも弾性変形しやすいように設けられている。
(c)耐火パッキン
図2と図3に示すよう、に耐火パッキン103は、長方形の断面を有する環状の部材である。耐火パッキン103は、管継手100に熱が加えられ、パッキン104が溶融した際に、管継手100とフレキシブル管200との間のシール性を確保するための部材である。耐火パッキン103は、リテーナ102の内側に配される(図4参照)。より具体的には、耐火パッキン103は、リテーナ102のつなぎ部102cと支持部102sにそれぞれ長方形断面の一辺を接するように配される。
フレキシブル管200が火災等で高温にさらされた場合、パッキン104は焼失してしまう。一方、耐火パッキン103が熱膨張し、押しリング105とリテーナ102との空間に充満する。充満した耐火パッキン103は、フレキシブル管200の外径をシールすることで、火災時にガス漏れが生じて被害を拡大させることが防止する。
(d)パッキン
図2及び図3に示すように、パッキン104はL字型の断面を有する環状の部材である。パッキン104はフレキシブル管200を受け入れる。パッキン104はゴム製の弾性部材である。図1に示すように、パッキン104の端面が、押しリング105と管継手本体101との間で圧縮されることで、コルゲート管220との接触面圧を高め、コルゲート管220へのシール性を強化する。パッキン104の外径は、管継手本体101の内周の内径よりもわずかに大きく設定されている。パッキン104の内径は、コルゲート管220の外径よりもわずかに小さく設けられている。パッキン104には、Xの正方向に突出する支持金具104sが形成されている。支持金具104sは外周面において耐火パッキン103を保持する。これにより、支持金具104sは耐火パッキン103の変位を抑制する。
(e)押しリング
図2と図3に示すように、押しリング105は略長方形の断面を有する環状の部材である。押しリング105は弾性部材110と、パッキン104の間に配される。押しリング105は、フレキシブル管200が挿入された後、パッキン104を押圧する。押しリング105は、変位によって、管継手本体101の一部と重なる位置と、カバー部材111と重なる位置と、をとりうる。また、図4に示すように、押しリング105は、その外面において、Xの負方向に向かって順に、第二ストップリング溝105aと、第二インジケータリング溝105bを有する。第二ストップリング溝105aは中心軸CAに沿った方向について、ストップリング106の中心軸CAに沿った厚みよりもわずかに大きい幅を有する。第二ストップリング溝105aは、ストップリング106の一部を収容する部分であり、ストップリング106の外周側の一部を収容する深さを有する。
図4及び図5に示すように、第二インジケータリング溝105bは、フレキシブル管200の挿入前においてインジケータリング108を収容する。第二インジケータリング溝105bは中心軸CAに沿った方向について、インジケータリング108の中心軸CA方向に沿った厚みよりもわずかに大きい幅を有する溝である。また、第二インジケータリング溝105bは、インジケータリング108を収容する深さを有する溝である。
(f)ストップリング
図2と図3に示すように、ストップリング106は円状の断面を有する環状の部材である。より具体的には、ストップリング106は金属製のC型形状のリングである。図4に示すように、ストップリング106の内周側の一部は、第二ストップリング溝105aに配置される。また、ストップリング106の外周側の一部は、第一ストップリング溝101dに配置される。ストップリング106は、第一ストップリング溝101dと第二ストップリング溝105aとの間で、管継手本体101と押しリング105を係止する。ストップリング106は、押しリング105のXの方向への変位を制限する。
(g)水密Oリング
図2と図3に示すように、水密Oリング107は円状の断面を有する環状の部材である。水密Oリング107は管継手本体101の外径部側に設けられた水密Oリング溝101hに配置されている(図4参照)。水密Oリング107は主に管継手本体101とカバー部材111の接続部分からの液体の侵入を防ぐように機能する。水密Oリング107はゴム製であり、例えばEPDM(エチレン‐プロピレン‐ジエンゴム)やNBR(ニトリルブタジエンゴム)などが水密Oリング107の材料として用いられる。
(h)インジケータリング
図2と図3に示すように、インジケータリング108は円状の断面を有する環状の部材である。インジケータリング108は弾性を有する金属製のC字状リングである。インジケータリング108は、外力を受けた場合に外径が縮小可能なように構成されている。インジケータリング108は無負荷状態では管継手本体101の外径よりも大きい外径を有する(図1参照)。インジケータリング108は、フレキシブル管200の管継手100への接続完了を確認する指標となる。インジケータリング108は、管継手本体101と重なる位置であって、第一インジケータリング溝101eと第二インジケータリング溝105bに収容された状態と、カバー部材111と重なる位置にあって、第一インジケータリング溝101eと第二インジケータリング溝105bの外にインジケータリング108が位置する状態と、をとり得る(図4および図1参照)。
インジケータリング108は、管継手100へのフレキシブル管200の挿入前は、管継手本体101の第一インジケータリング溝101eと、押しリング105の第二インジケータリング溝105bの間に介在する(図4参照)。フレキシブル管200の挿入後は、インジケータリング108は、第一テーパ面101fと第二テーパ面101gを変位することでカバー部材111と当接する(図1参照)。
インジケータリング108は、カバー部材111から目視で確認できるように隣接する部材とは異なる色が付されている。本実施形態においては、インジケータリング108は青色である。また、インジケータリング108は管継手本体101と押しリング105が当接する第一インジケータリング溝101eと第二インジケータリング溝105bの間において管継手本体101と押しリング105を係止する役割も担っている。そのため、インジケータリング108は第二のストップリングとしても機能する。
(i)第三ストップリング
第三ストップリング109は円状の断面を有する環状の部材である(図4参照)。より具体的には、第三ストップリング109は金属製のC型形状のリングである。第三ストップリング109の内周側の一部は、第三ストップリング溝A101iに配置される。また、第三ストップリング109の外周側の一部は、第三ストップリング溝Bに配置される。第三ストップリング溝Bを、符号111Dで表す。図4に示すように、第三ストップリング109は管継手本体101とカバー部材111を係止する。
(j)弾性部材
弾性部材110は、コイルスプリングである。弾性部材110は、Xの方向に伸縮自在な部材で形成され、圧縮されたときに押圧力を発揮できる。図4に示すように、弾性部材110は、フレキシブル管200の装着前にはカバー部材111の段差部111HCによって圧縮された状態で保持されている。弾性部材110は、押しリング105を介してパッキン104を圧縮し、パッキン104によるフレキシブル管200のシール性を高める。
(k)カバー部材
図2、3に示すように、カバー部材111は、環状の部材である。カバー部材111は、アクリル樹脂などの透明の部材で構成される。カバー部材111は、管継手本体101とともに、リテーナ102のXの正方向の端と、弾性部材110のXの負方向の端の、両端の位置を固定する。
図7に示すように、カバー部材111は、管継手本体101から遠ざかる方向に、かつ、中心軸CAに沿った方向に、カバー部材111の大内径部111HBと、カバー部材111の中内径部111HMと、カバー部材111の小内径部111HSとを有する。なお、図7は管継手100にフレキシブル管200を挿入する途中の状態を示す部分断面側面図であるが、技術の理解を容易にするため、ここでは図4に代えて図7を適宜使用してカバー部材111を説明する。
カバー部材111の大内径部111HBは、管継手本体101の大内径部HBに対応する部分の先端側の一部を収容する。カバー部材111の大内径部111HBの内径は、管継手本体101の大内径部HBに対応する部分の外径とほぼ等しい。
カバー部材111の大内径部111HBは、第三ストップリング溝B111Dを有する。第三ストップリング溝B111Dは、中心軸CAに沿った方向について、第三ストップリング109の中心軸CAに沿った厚みよりもわずかに大きい幅を有する溝である。第三ストップリング溝B111Dは第三ストップリング109の外周側の一部を収容する。フレキシブル管200が管継手100に取りつけられた後の状態において、カバー部材111の大内径部111HBは、第一インジケータリング溝101eよりもカバー部材111の中内径部111HM側の部位で、インジケータリング108を支持する(図1参照)。カバー部材111が透明であるため、その状態において、インジケータリング108は、カバー部材111の外側から視認できる。
カバー部材111の中内径部111HMの内径は、カバー部材111の大内径部111HBの内径よりも小さく、弾性部材110の外径よりも大きい。カバー部材111の中内径部111HMは、弾性部材110を収容する。
カバー部材111の小内径部111HSの内径は、カバー部材111の中内径部111HMの内径よりも小さく、かつ、カバー部材111に挿入されるフレキシブル管200の外径よりも大きい。カバー部材111の小内径部111HSとカバー部材111の中内径部111HMとを接続するカバー部材111の段差部111HCは、弾性部材110の一端を受け止める。
カバー部材111の小内径部111HSのカバー部材111の内孔111Hは、カバー部材111の溝部111Tを備える。カバー部材111の溝部111Tは、中心軸CAに沿った方向について、水密パッキン112の中心軸CAに沿った厚みよりもわずかに小さい幅を有する溝である。カバー部材111の溝部111Tは水密パッキン112の外周側の一部を収容する。
(l)水密パッキン
図1および図3に示すように水密パッキン112は略L字型の断面を有する環状の部材である。水密パッキン112は、ゴムまたは樹脂で構成される。水密パッキン112は、カバー部材111が管継手本体101と当接する側とは逆側の端においてカバー部材111の内面の溝部に収納される。また、水密パッキン112には、管継手本体101とフレキシブル管200の隙間を介した外部からの液体の侵入を防ぐ。爪部102nが谷部222に入り込むコルゲート管220の先端部と、水密パッキン112との距離は、コルゲート管220の8山の距離に相当する。これにより、リテーナ102がコルゲート管220の一山手前の谷部222で係合するため、パッキン104とフレキシブル管200が4山目で接触する(図1参照)。また、水密パッキン112とコルゲート管220の9山目に相当する位置の被膜樹脂210が接触する。そのため、施工者は4山目から8山目のいずれであっても被覆剥離を行うことができる。
A2.接続作業
(a)フレキシブル管200の挿入動作
図7は管継手100にフレキシブル管200を挿入する途中の状態を示す部分断面側面図である。図4の状態から、4山から8山までのいずれかの長さの被膜樹脂210を除去したコルゲート管220を管継手100に挿入すると、一山目の山部221がリテーナ102の爪部102nに接触する(図7参照)。
フレキシブル管200がさらに管継手本体101の内部に挿入されると、爪部102nに加えられた押圧力により、爪部102nと支持部102sとつながっているつなぎ部102cに伝わる。つなぎ部102cは、爪部102nと支持部102sよりも細いため、爪部102nと支持部102sよりも先に弾性的に変形する。さらにフレキシブル管200が挿入されると、フレキシブル管200から押圧力を受けたリテーナ102においては、変位したつなぎ部102cを中心として、爪部102nがフレキシブル管200から遠ざかる方向に変位する。それに伴い、つなぎ部と接続されている支持部102sが管継手本体101の内面101bから遠ざかる方向に変位する。つまり、つなぎ部102cを中心として、爪部102nが、フレキシブル管200から遠ざかる方向に向かって回転し、また支持部102sが、管継手本体の内面から遠ざかる方向に向かって、回転する。言い替えれば、リテーナ102において、中心軸CAを中心として配されている複数の爪部102nが開くように、爪部102nと支持部102sの複数の組み合わせが回転する。フレキシブル管200から押圧力を受け続けたリテーナ102の爪部102nは、このような弾性変形に伴い、管継手本体101の内面101bの半径方向に変位しながら、山部221を乗り越える。
図8はフレキシブル管200の挿入後、リテーナ102がコルゲート管220の谷部222と係合した場面を示す部分断面側面図である。図7の状態から、さらに爪部102nにXの正方向に押圧力が加えられ続けると、図8に示すように爪部102nは管継手100のコルゲート管220の山部221を乗り越える。山部221を乗り越えた爪部102nは、つなぎ部102cが弾性変形する前の形状に戻ろうとする力を受けてコルゲート管220の谷部222と係合する。これにより、他の部材の動作を必要とせず、施工者がフレキシブル管200を挿入する動作のみでリテーナ102とフレキシブル管200を係合させることができる。
爪部102nは、段差部HCによって挿入量を制限されたフレキシブル管200の先端から一山手前の谷部222でフレキシブル管200のコルゲート管220と係合する位置に設けられている。これにより、フレキシブル管200の挿入時にリテーナ102とコルゲート管220の係合が一回のみ起こる。そのため、リテーナ102の爪部102nがコルゲート管220の複数山手前で係合する場合に対して、施工者はフレキシブル管200と管継手100の接続を一回の手ごたえで確実に感じることができる。
(b)フレキシブル管200の接続確認
図9はフレキシブル管200の挿入後、施工者が図9の矢印A1の方向にフレキシブル管200を引っ張った場面を示す部分断面側面図である。リテーナ102の爪部102nがコルゲート管220の谷部222に入り込んでいる場合に、施工者が矢印A1の方向にフレキシブル管200をXの負方向に引っ張る。この場合において、支持部102sおよび支持部102sと接触する管継手本体101の内面101bが、爪部102nの変位を抑制する。
より具体的には、支持部102sは変位した後、管継手本体101の内面101bと接触し、接触面で変位を止められる。そのため、その後にフレキシブル管200に引抜力がかけられた場合、支持部102sは管継手本体101の内面101bに支持されているため、それ以上の変位を起こさない。それに伴い、支持部102sと連続している爪部102nもそれ以上の変位を起こさない。よって、挿入時の力と同程度の引抜力ではフレキシブル管200を引き抜かれない。すなわち、小さい力によるフレキシブル管200の係合と、フレキシブル管200の強力な保持とを両立できる。
また、図9の矢印A1の方向に、コルゲート管220の谷部222と係合したリテーナ102がXの負方向に変位する。すると、リテーナ102に押圧された耐火パッキン103もXの負方向に変位し、パッキン104を押圧する。押圧されたパッキン104がXの負方向に変位すると同時に、近接する押しリング105を押圧する。押しリング105が押圧されてXの負方向に変位することで、管継手本体101との接触面に設けられた第二インジケータリング溝105bに収容されていたインジケータリング108が、Xの負方向に変位する。具体的には、インジケータリング108が、管継手本体101の第一テーパ面101fと第二テーパ面101gに沿って変位する(図5の矢印Am参照)。これにより、インジケータリング108が、カバー部材111の大内径部111HBと重なる位置に配される。また、押しリング105が押圧されてXの負方向に変位することで、ストップリング106がXの負方向に変位する。ストップリング106が第一ストップリング溝101dのXの負方向における端と接触すると、押しリング105のXの負方向への変位がそれ以上起こらなくなる。
フレキシブル管200を挿入する前の状態では、インジケータリング108は、押しリング105の第二インジケータリング溝105bと管継手本体101の第一インジケータリング溝101eに収容されている(図4参照)。この状態においては、インジケータリング108は、管継手本体101に覆われているため、外からは視認することができない。しかし、上記の動作によって、インジケータリング108は、カバー部材111の大内径部111HBに変位する(図9参照)。これにより、施工者は透明なカバー部材111を介してインジケータリング108を視認することができる。その結果、リテーナ102がフレキシブル管200を保持できていることを確認できる。
(c)コルゲート管220のシール性の強化
リテーナ102と弾性部材110の相対距離RLは、管継手本体101とカバー部材111によって制限されている(図9参照)。押しリング105からの押圧力を受けた弾性部材110がカバー部材111の段差部111HCと接触すると、弾性部材110はそれ以上Xの負方向に変位を起こさない。弾性部材110は、矢印A2で示すように、押しリング105をXの正方向に押圧する。押圧された押しリング105はパッキン104を押圧する。
押しリング105によりXの正方向に押圧されたパッキン104は、耐火パッキン103を介してリテーナ102を押圧する。しかし、リテーナ102の動きは、管継手本体101の突出部101aによって制限されているため、リテーナ102は、突出部101aと接触する位置までしか変位しない(図1参照)。その結果、パッキン104は、押しリング105と耐火パッキン103とによってXの両方向に向かって圧縮される。
Xの両方向に圧縮されたパッキン104は、Xの方向と垂直な方向に変形しようとする。しかし、パッキン104は、外径側の面が管継手本体101の押し当て部101cと接触しているので、この方向に変形し得ない。その結果、パッキン104は、内径側の面がフレキシブル管200のコルゲート管220に向かって変形する。これにより、フレキシブル管の周囲が強固にシールされる。また、パッキンが経年劣化した場合にも、パッキンには、押圧部材によってフレキシブル管の挿入方向に押圧力が加えられるため、フレキシブル管の周囲のシール性が低下しにくい。
押しリング105と弾性部材110を合わせた部材を押圧部材とも呼ぶ。また、管継手本体101とカバー部材111を合わせた部材を固定部材とも呼ぶ。インジケータリング108と、第二インジケータリング溝105bを備える押しリング105を合わせた部材を締結部材とも呼ぶ。カバー部材111を窓部とも呼ぶ。管継手本体101を、壁部とも呼ぶ。部材が移動することや、位置が変化することを変位ともいう。なお、図1はパッキン104の形状及び寸法を正確に示すものではない。
A3.第1実施形態の他の実施形態
1)上記実施形態では、爪部102nが谷部222に係合したフレキシブル管200に対して引抜力が生じた時に、支持部102sおよび支持部102sと接触する管継手本体101の内周面が、爪部102nの変位を抑制する。しかし、支持部および支持部と接触する管継手本体の内周面により、爪部の変位が抑制されなくてもよい。ただし、継手に含まれる何らかの部材により、爪部の変位が起こらないことが好ましい。
2)上記実施形態では、リテーナ102の爪部102nがフレキシブル管200の一山手前で係合している。しかし、2以上手前の山で係合をしてもよい。管継手100とフレキシブル管200が係合をすればよい。
3)上記実施形態では、つなぎ部102cは、爪部102nと支持部102sと同じ材料で形成されている。しかし、つなぎ部の材料は、爪部と支持部と同じ材料に限られない。つなぎ部は、爪部と支持部よりも弾性変形しやすければよい。例えば、つなぎ部は、爪部と支持部よりも固い材料で形成される場合であっても、つなぎ部に穴をあけるなどの加工をすることによって、爪部と支持部よりもつなぎ部を変形しやすくすることもできる。
4)上記実施形態では、管継手100はXの負方向に向かって順に、耐火パッキン103と、パッキン104と、押しリング105と、ストップリング106と、インジケータリング108と、水密Oリング107と、第三ストップリング109と、弾性部材110と、カバー部材111と、水密パッキン112と、を備えている。しかし、この順番に設けられていなくてもよい。例えば、耐火パッキンが管継手の入り口から最奥側に配置されていてもよい。また、これらのうちのどれか一つ、またはこれらのうちの複数の組み合わせを備えていてもよい。例えば、リテーナのみでもよい。フレキシブル管が期待通りに管継手と係合することが好ましい。
5)上記実施形態では、押しリング105と弾性部材110とリテーナ102の相対距離は、管継手本体101とカバー部材111によって制限されている。しかし、押しリングと弾性部材とリテーナの相対距離は、管継手本体とカバー部材以外の部材によって制限されてもよい。例えば、管継手本体とカバー部材以外に、コの字状の部材が配されており、それが押しリングと弾性部材とリテーナの相対距離を制限してもよい。
6)上記実施形態では、カバー部材111から内部を透視することができる。この場合、カバー部材の一部は不透明でもよく、カバー部材の他の一部から内部を透視できてもよい。継手の外部からインジケータリングが視認することができることが好ましい。
7)上記実施形態では、リテーナからフレキシブル管200の山までの距離は、4山から8山に相当する距離である。しかし、それ以外の距離でもよい。コルゲート管とリテーナの爪部が係合すればよい。
8)上記実施形態では、リテーナ102と弾性部材110の相対距離RLは、突出部101aとリテーナ102の接触面と、カバー部材111の段差部111HCとの距離である。しかし、それ以外の距離でもよい。例えば、弾性部材のXの正方向における端と、突出部とリテーナの接触面との距離でもよい。
B.第2実施形態
B1.管継手の構成
図10は第2実施形態の管継手100Bの部分断面側面図である。第2実施形態において、第1実施形態の構成と対応する構成については、第1実施形態の構成に付した符号の末尾に「B」を加えた符号を付す。
管継手100Bは、管継手本体101Bと、移動片114Bと、圧縮部材115Bと、弾性部材110Bと、パッキン104Bと、耐火パッキン103Bと、リテーナ102Bと、内部筒部105Bと、ストップリング106Bと、水密Oリング107Bと、インジケータ部材108Bと、水密パッキン112Bとを備える。これらの部材は、概ね上記の順番に配されて、管継手100Bを構成する。
図11は、管継手の施工前の状態を示す部分断面側面図である。まず、フレキシブル管200が挿入される前の状態における管継手100Bの構成を説明する。
管継手本体101Bは、略管状の部材である。管継手本体101Bの内孔101nBは、管の中心軸方向に沿って、中心軸CAを同じくする小内径部HSBと、中内径部HMBと、大内径部HBBと、を有する。小内径部HSBの内径は、管継手本体101Bに挿入されるフレキシブル管200の内径よりも小さい。中内径部HMBの内径は、小内径部HSBの内径よりも大きく、かつ、管継手本体101Bに挿入されるフレキシブル管200の外径よりも大きい(図10参照)。大内径部HBBの内径は、中内径部HMBの内径よりも大きく、かつ、管継手本体101Bに挿入される内部筒部105Bの外径よりも大きい。
小内径部HSB内には、他の部材は収容されない。
中内径部HMB内には、フレキシブル管200の先端部分が挿入される(図10参照)。中内径部HMB内には、フレキシブル管200が挿入される前の状態において、圧縮部材115Bと、移動片114Bと、弾性部材110Bと、パッキン104Bと、耐火パッキン103Bと、リテーナ102Bと、内部筒部105Bの一部とが、概ねその順に収容されている(図11参照)。
中内径部HMBは、小内径部HSBから遠ざかる方向、すなわちXの負方向に向かって順に、突出部101aB、押し当て部101cB、内面101bBを有する(図11参照)。
突出部101aBは、中内径部HMBの内壁から中内径部HMBの中心軸CAにむかって突出している。突出部101aBのXの負の方向の面は、弾性部材110Bを支持する。突出部101aBのXの正の方向の面には、圧縮部材115Bの一端が係止されている。
大内径部HBB内には、フレキシブル管200の先端部分に続くフレキシブル管200の一部が挿入される(図10参照)。大内径部HBB内には、フレキシブル管200が挿入される前の状態において、内部筒部105Bの一部と、ストップリング106Bと、水密Oリング107Bと、インジケータ部材108Bとが、概ねその順に収容されている。
大内径部HBBは、小内径部HSBから遠ざかる方向、すなわちXの負方向に向かって順に、その内面に、第一ストップリング溝101eBおよび第二ストップリング溝101dBを有している。
第一ストップリング溝101eBは、中心軸CAに沿った方向について、ストップリング106Bの中心軸CAに沿った厚みよりもわずかに大きい幅を有する溝である。第一ストップリング溝101eBは、ストップリング106Bの外周側の一部を収容する深さを有する。
第一ストップリング溝101eBは、第1実施形態における第一インジケータリング溝101eと同様の構成を有する(図5参照)。第一ストップリング溝101eBの小内径部HSB側の内壁は、第一ストップリング溝101eBの底面に対して略垂直である。第一ストップリング溝101eBは、小内径部HSBとは逆の側の内壁に、第一テーパ面を有する。第一テーパ面は、第一ストップリング溝101eBの底面に対して90°より大きい角度で配されている。第一テーパ面は、Xの負方向に向かって内径が小さくなる形状を有する。第二テーパ面101gBは、中心軸CAと平行な面を介して第一テーパ面と連続しており、Xの負方向に向かって内径が大きくなる形状を有する。
第二ストップリング溝101dBは、中心軸CAに沿った方向について、ストップリング106Bの中心軸CAに沿った厚みよりも大きい幅を有する溝である。第二ストップリング溝101dBは、ストップリング106Bの外周側の一部を収容する深さを有する。第二ストップリング溝101dBは、第1実施形態における第一ストップリング溝101dの機能に相当する機能を奏する(図4参照)。
移動片114Bは、Xの正方向の端にフランジを有する筒状の部材である。移動片114Bは、Xの方向について、圧縮部材115B、弾性部材110B、およびパッキン104Bと重なる範囲に配されている。移動片114Bは、圧縮部材115Bと、弾性部材110Bと、パッキン104Bよりも、中心軸CA側に配されている。フレキシブル管200が挿入される前の状態において、移動片114Bのフランジの外周端が、圧縮部材115Bの中心軸CA側への変形を防止している(図11参照)。その結果、突出部101aBのXの正の方向の面に、圧縮部材115Bの一端が係止されている。このため、弾性部材110Bは、圧縮部材115Bの他端と、突出部101aBとの間で圧縮されている。
パッキン104Bと、耐火パッキン103Bと、リテーナ102Bとは、Xの方向について、その順に、圧縮部材115Bと内部筒部105Bとの間に配されている。パッキン104Bと、耐火パッキン103Bと、リテーナ102Bの構成および機能は、それぞれ第1実施形態のパッキン104と、耐火パッキン103と、リテーナ102の構成および機能と略同様である。なお、リテーナ102Bの構成および機能の詳細については、後に説明する。
内部筒部105Bは、略筒状の部材である。内部筒部105Bは、筒の中心軸方向に沿って、中心軸CAを同じくする小外径部ESと、大外径部EBと、を有する。
小外径部ESは、リテーナ102Bの内側に収容されている。
大外径部EBのうち、Xの負方向の端を含む一部は、管継手本体101Bから露出している。大外径部EBの他の部分は、管継手本体101B内に収容されている。大外径部EBは、小外径部ESから遠ざかる方向、すなわちXの負方向に向かって順に、その外面に、第三ストップリング溝105aBと、水密Oリング溝105hB、インジケータ収容部105kBを有する。
第三ストップリング溝105aBは、中心軸CAに沿った方向について、ストップリング106Bの中心軸CAに沿った厚みよりもわずかに大きい幅を有する。第三ストップリング溝105aBは、外力を受けていない状態において、ストップリング106Bの一部を収容する部分であり、ストップリング106Bを収容する深さを有する。
フレキシブル管200が挿入される前の状態において、ストップリング106Bは、一部を、管継手本体101Bの第一ストップリング溝101eBに収容され、一部を、内部筒部105Bの第三ストップリング溝105aBに収容されている。その結果、内部筒部105Bは、管継手本体101Bに対して位置決めされている。
水密Oリング溝105hBは、中心軸CAに沿った方向について、水密Oリング107Bの中心軸CAに沿った厚みよりもわずかに大きい幅を有する溝である。水密Oリング溝105hBは、水密Oリング107Bを収容する。水密Oリング溝105hBの開口は、管継手本体101Bによって塞がれる。
インジケータ収容部105kBは、大外径部EBの円周方向の一部の範囲に設けられた凹部である。インジケータ収容部105kBは、フレキシブル管200が挿入される前の状態において、管継手本体101B内に位置する。インジケータ収容部105kBは、インジケータ部材108Bを収容している。
大外径部EBの内周面において、中心軸CAに沿った方向について、インジケータ収容部105kBよりもXの負方向の位置には、溝部105TBが設けられている。溝部105TBは、中心軸CAに沿った方向について、水密パッキン112Bの中心軸CAに沿った厚みよりもわずかに小さい幅を有する溝である。溝部105TBは水密パッキン112Bの外周側の一部を収容する。
B2.接続作業
図11の状態において、フレキシブル管200がXの正方向に挿入されると、フレキシブル管200の先端が、環状のリテーナ102Bの内側を通過して、移動片114BをXの正方向に押圧する。その押圧力により、移動片114BがXの正方向に移動される。その結果、圧縮部材115Bの中心軸CA側への変形が許容され、圧縮部材115Bの一端が、突出部101aBからはずれる。すると、弾性部材110Bに対する拘束が解除され、弾性部材110BがXの方向に伸張する。
弾性部材110Bの伸張により、パッキン104Bと、耐火パッキン103Bと、リテーナ102Bとを介して、内部筒部105BがXの負方向に押し出される。ストップリング106Bは、第一ストップリング溝101eBから第二ストップリング溝101dBに移動する。その結果、ストップリング106Bは、一部を、管継手本体101Bの第二ストップリング溝101dBに収容され、一部を、内部筒部105Bの第三ストップリング溝105aBに収容される。内部筒部105Bは、ストップリング106Bにより、管継手本体101Bに対して、図10に示す相対位置に、位置決めされる。この状態において、インジケータ部材108Bの一部は、管継手本体101Bから露出し、外部から視認可能である。
パッキン104Bは、フレキシブル管200の先端を受け入れるための受け止め部として機能する。フレキシブル管200の先端がパッキン104Bによって止められた状態において、リテーナ102Bの複数の爪部102nBは、コルゲート管220の谷部222に入り込んでいる。小内径部HSBと中内径部HMBとの間に位置する段差部HCBは、フレキシブル管200によって移動される移動片114Bの先端を受け止める(図10の上段右部参照)。
フレキシブル管200が管継手100Bに接続された状態において、管継手本体101Bは、リテーナ102Bの複数の支持部102sBの外周が規定する円筒の外径ED102よりも大きい内径ID101を有する内面101bBの部分において、リテーナ102Bを収容している(図10参照)。そして、フレキシブル管200が挿入される前の状態においても、管継手本体101Bの内面101bBと、リテーナ102Bの支持部102sBの外周面とは、接触していない(図11参照)。このような構成とすることにより、管継手本体101Bへのリテーナ102Bの組付けが容易となる。
B3.リテーナ
図12は、リテーナ102Bを示す斜視図である。リテーナ102Bは、環状の形状を有する。以下では、主として、第1実施形態のリテーナ102に対してリテーナ102Bが異なる点を説明する。リテーナ102Bの構成および機能のうち、以下で説明しない点は、リテーナ102と同じである。
リテーナ102Bは、フレキシブル管200が挿入される前の状態において、管継手本体101Bの中内径部HMB内に配される(図11参照)。リテーナ102Bは、フレキシブル管200と管継手100Bが接続された状態において、管継手本体101Bの中内径部HMB内および大内径部HBB内に配される(図10参照)。
リテーナ102Bは、爪部102nBと、つなぎ部102cBと、支持部102sBとを有する。
複数の爪部102nBは、管継手本体101Bの内部の円周方向に等間隔で配され、それぞれXの正方向に向かって突出する板状の部位である(図11参照)。複数の爪部102nBは、フレキシブル管200と管継手100Bが接続された状態において、コルゲート管220の谷部222に入り込む(図10参照)。
複数の爪部102nBのそれぞれは、2個の先端部102nBt,102nBtと、基部102nBbと、を備える。基部102nBbは、基部102nBbを含む爪部102nBに対応する支持部102sBと、連続している。2個の先端部102nBt,102nBtは、中心軸CAに向かってのびている。2個の先端部102nBtは、基部102nBbよりも薄く構成されている。隣り合う先端部102nBt,102nBtの間には、凹部102nBrが設けられている。
支持部102sBは、リテーナ102Bの概略形状である環の中心軸の方向について、それぞれ爪部102nBと連続している。リテーナ102Bの環の中心軸は、管継手本体の中心軸CAと同一である(図12参照)。支持部102sBは、管継手本体の中心軸CAに平行な方向であって、爪部102nBから遠ざかる方向に突出する板状の部位である。支持部102sBは、大内径部HBの内面101bBと平行に配されている(図11参照)。
つなぎ部102cBは、爪部102nBと支持部102sBの複数の組み合わせを、管継手本体101Bの内部の周方向に沿ってつなぐ部位である。つなぎ部102cBは、爪部102nBと支持部102sBよりも弱い強度を有する。つなぎ部102cBは、爪部102nBと支持部102sBよりも変形しやすいように設けられている。なお、ここでいう「変形」には、弾性変形と塑性変形とを含む。フレキシブル管200が管継手100Bに接続された状態において、つなぎ部102cBは、耐火パッキン103Bと、内部筒部105Bと、に挟まれている(図10の中央部参照)。リテーナ102Bは、つなぎ部102cBを中心として、爪部102nBが管継手本体101Bの内面101bBの方向に向かい、支持部102sBがフレキシブル管200の外周の方向に向かうように、回転するように形成されている(図12の矢印An,As参照)。フレキシブル管200が管継手100Bに挿入され、コルゲート管220の山が、環状のリテーナ102Bの内側を通過する際に、リテーナ102Bは、上記のように変形する。
図13は、リテーナ102Bの構成の一部を示す平面図である。つなぎ部102cBは、第1部分102cB1と、第2部分102cB2と、第3部分102cB3と、を備えている。
第1部分102cB1は、つなぎ部102cBを挟んで配される、爪部102nBと支持部102sBの2個の組み合わせのうちの一方である第1の組み合わせ102P1に向かってのびている(図13の矢印Dc1参照)。第1部分102cB1は、第1の組み合わせ102P1と接続されている。第1の組み合わせ102P1を構成する爪部102nBと支持部102sBを、図13において、爪部102nB1と支持部102sB1として示す。
第2部分102cB2は、つなぎ部102cBを挟んで配される、爪部102nBと支持部102sBの2個の組み合わせのうちの他方である第2の組み合わせ102P2に向かってのびている(図13の矢印Dc2参照)。第2部分102cB2は、第2の組み合わせ102P2と接続されている。第2の組み合わせ102P2を構成する爪部102nBと支持部102sBを、図13において、爪部102nB2と支持部102sB2として示す。第1部分102cB1と第2部分102cB2とは、互いに異なる方向Dc1,Dc2にのびている。
リテーナ102Bにおいて、第1の組み合わせ102P1の支持部102sBが回転すると、第1部分102cB1は、第1部分102cB1がのびている方向Dc1に沿ったねじり力を第1の組み合わせ102P1から受けて、ねじれる(図12の矢印As,A10参照)。一方、第2部分102cB2は、第1部分102cB1とは異なる方向Dc2にのびていることから、第1の組み合わせ102P1の支持部102sBが回転すると、第2部分102cB2は、曲げ力を受けて、曲がる(図12の矢印As,A20参照)。同様に、第2の組み合わせ102P2の支持部102sBが回転すると、第2部分102cB2は、第2部分102cB2がのびている方向Dc2に沿ったねじり力を第2の組み合わせ102P2から受けて、ねじれる。一方、第1部分102cB1は、第2部分102cB2とは異なる方向Dc1にのびていることから、第2の組み合わせ102P2の支持部102sBが回転すると、第1部分102cB1は、曲げ力を受けて、曲がる。
このように、リテーナ102Bにおいては、一つの支持部102sBの回転に伴って、隣接するつなぎ部102cBの第1部分102cB1と第2部分102cB2とが曲げ力とねじり力を受けて、それぞれ変形し、支持部102sBの変位を吸収する。このため、つなぎ部102cBが、第1の組み合わせ102P1と第2の組み合わせ102P2との間を直線状につながっている態様に比べて、リテーナ102Bが、安定した変形を行いやすい。たとえば、ある支持部102sBが他の支持部102sBに比べて大きく回転した場合にも、その支持部102sBの近傍のつなぎ部102cBが破壊されにくい。
第3部分102cB3は、第1部分102cB1と第2部分102cB2との間に配されている。第3部分102cB3は、第1部分102cB1および第2部分102cB2よりも変形しにくく構成されている。なお、ここでいう「変形」には、弾性変形と塑性変形とを含む。具体的には、第3部分102cB3は、第1部分102cB1および第2部分102cB2に対して、厚みが同一で、幅が大きい。なお、第1部分102cB1、第2部分102cB2、および第3部分102cB3の幅とは、第1部分102cB1、第2部分102cB2、および第3部分102cB3それぞれの長手方向に垂直な方向についての、最も小さい寸法である。
このような構成とすることにより、つなぎ部102cBと接続されている支持部102sBが回転した場合に(図12の矢印As参照)、第1部分102cB1と第2部分102cB2との間に位置し、変形しにくい第3部分102cB3が、第1部分102cB1と第2部分102cB2との相互の向きを保持する(図12の矢印Dc1,Dc2参照)。このため、リテーナ102Bは、第3部分102cB3を備えない態様に比べて、第1部分102cB1と第2部分102cB2のねじり力と曲げ力の分担機能を、発揮させやすい。
B4.外力がかかった場合に奏される機能
フレキシブル管200が管継手100Bに接続された後、フレキシブル管200に対して、Xの負方向の力がかかった場合の管継手100Bの機能について説明する。フレキシブル管200に対してXの負方向の力がかかった場合には、コルゲート管220の谷部222に入り込んでいる爪部102nBが、コルゲート管220に食い込んで、管継手100Bからのフレキシブル管200に引き抜きを阻止する。
爪部102nBが、リテーナ102Bの環と同心円状に湾曲された略長方形状の外形を有する場合には、爪部102nBの先端は、線状、より具体的には円弧状の接触部分で、コルゲート管220の谷部222と接触する(図6および図1参照)。一方、第2実施形態のリテーナ102Bにおいては、爪部102nBの複数の先端部102nBtは、それぞれより小さい接触部分で、コルゲート管220の谷部222と接触する(図12および図10参照)。このため、より強くコルゲート管220を保持することができる。
第2実施形態のリテーナ102Bにおいては、基部102nBbよりも薄く構成されている先端部102nBtは、爪部102nBが一定の厚みで構成されている態様に比べて、それぞれより小さい接触部分で、コルゲート管220の谷部222と接触する(図10参照)。このため、より強くコルゲート管220を保持することができる。
また、基部102nBbは、先端部102nBtよりも厚く構成されている。このため、爪部102nBにかかる力による爪部102nBの塑性変形を、基部102nBbが効果的に抑止することができる。
フレキシブル管200に対してXの負方向の力がかかった場合には、コルゲート管220の谷部222に入り込んでいる爪部102nBが、図12の矢印Anとは逆向きの力を、コルゲート管220から受ける。その結果、各爪部102nBと連続している支持部102sBは、図12の矢印Asとは逆向きに回転しようとする。
管継手本体101Bおよびリテーナ102Bは、複数の爪部102nBが谷部222に入り込んだコルゲート管220が、管継手100Bから引き抜かれる方向の力を受けた際に、複数の爪部102nBを介して力を受けた支持部102sBが回転し、収容部分101bBと接触するように構成されている。
このような構成とすることにより、コルゲート管220が管継手100Bから引き抜かれる方向の力を受けた際には、管継手本体101Bが支持部102sBのある程度以上の回転を阻止する。本実施形態においては、管継手本体101Bの内面101bBのXの負方向の端と、内部筒部105BのXの正方向の端とが、支持部102sBの回転を阻止する(図10参照)。このため、リテーナ102Bにより、強力にコルゲート管220の引き抜きを阻止できる。
C.他の実施形態
C1.他の実施形態1
(1)上記第1実施形態においては、つなぎ部102cは爪部102nと支持部102sよりも細く設けられている(図6参照)。しかし、つなぎ部は、爪部や支持部と同じ寸法でも設けることもできる。そのような態様においては、つなぎ部は、爪部および支持部よりも変形しやすい素材で構成することができる。
(2)上記第2実施形態においては、フレキシブル管200がXの正方向に挿入されると、圧縮部材115Bの一端が、突出部101aBからはずれ、弾性部材110Bの伸張により、内部筒部105BがXの負方向に押し出される(図11および図10参照)。しかし、フレキシブル管200がXの正方向に挿入された後、ユーザが、インジケータ部材108Bの一部が管継手本体101Bから露出するまで、内部筒部105BをXの負方向に引き出す態様とすることもできる。
(3)上記第2実施形態においては、リテーナ102Bの第3部分102cB3は、第1部分102cB1および第2部分102cB2に対して、厚みが同一で、幅が大きい。しかし、第3部分は、第1部分および第2部分に対して、厚みが大きく構成されていてもよく、剛性が高い素材で構成されていてもよい。また、第3部分は、第1部分および第2部分が備えていない構成であって、剛性を高める別体の構成を、取り付けられていてもよい。すなわち、リテーナの第3部分は、第1部分および第2部分よりも変形しにくく構成されていればよい。
C2.他の実施形態2
上記第2実施形態においては、リテーナ102Bのつなぎ部102cBは、互いに異なる方向Dc1,Dc2を長手方向とする第1部分102cB1と第2部分102cB2を備えている(図12および図13参照)。しかし、リテーナのつなぎ部は、爪部102nBと支持部102sBの第1の組み合わせ102P1と、爪部102nBと支持部102sBの第2の組み合わせ102P2と、を直線的に結ぶ構成など、他の態様とすることもできる。
C3.他の実施形態3
上記第2実施形態においては、リテーナ102Bのつなぎ部102cBは、第1部分102cB1と第2部分102cB2に加えて、第1部分102cB1および第2部分102cB2より弾性変形しにくい第3部分102cB3を、備えている(図12および図13参照)。しかし、リテーナのつなぎ部は、第1実施形態の様に、第3部分を備えない態様とすることもできる。
C4.他の実施形態4
上記第2実施形態においては、爪部102nBは、2個の先端部102nBt,102nBtを備える(図12および図13参照)。しかし、少なくとも一部の爪部が、複数の先端部を備えない態様とすることもできる。また、第1実施形態の爪部102nのように、複数に分かれた先端部を備えない態様とすることもできる。
C5.他の実施形態5
上記第2実施形態においては、爪部102nBの先端部102nBtは、基部102nBbよりも薄く構成されている(図12および図13参照)。しかし、爪部の先端部は、基部と同じ厚さで設けられていてもよく、基部よりも大きい厚さで設けられていてもよい。
C6.他の実施形態6
上記第1実施形態の管継手100は、耐火パッキン103、インジケータリング108、第三ストップリング109を備える。しかし、これらのうちの1以上の構成を備えない管継手を、構成することもできる。
C7.他の実施形態7
上記実施形態においては、リテーナ102は、つなぎ部102cを中心として、支持部102sが管継手本体101の内面101bの方向に向かって回転し、爪部102nがフレキシブル管200の外周の方向に向かって回転するように形成されている(図6、図12参照)。しかし、リテーナは、たとえば、爪部と支持部の一方がそのように回転しないように構成することもできる。たとえば、リテーナを収容している構成の内面と、支持部とが、あらかじめ接触している態様とすることにより、支持部が回転しないように管継手を構成することができる。
C8.他の実施形態8
上記第1実施形態においては、リテーナ102はコルゲート管220の端から一山手前の谷部222で係合する(図1参照)。しかし、リテーナ102がコルゲート管の端から2山以上手前の谷部で係合するように、管継手を構成することもできる。
C9.他の実施形態9
上記第1実施形態においては、リテーナ102と弾性部材110の相対距離RLは、管継手本体101とカバー部材111によって制限されている(図9参照)。しかし、第2実施形態のように、リテーナ102Bと弾性部材110Bの相対距離が制限されていない態様とすることもできる。
C10.他の実施形態10
上記第2実施形態においては、管継手本体101Bおよびリテーナ102Bは、コルゲート管220が、管継手100Bから引き抜かれる方向の力を受けた際に、複数の爪部102nBを介して力を受けた支持部102sBが回転し、収容部分101bBと接触するように構成されている(図10および図12参照)。しかし、管継手本体およびリテーナは、支持部が収容部分とあらかじめ接触しているように構成することもできる。また、外力の有無によらず、支持部が収容部分と接触しないように構成することもできる。
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
100…管継手
100B…管継手
101…管継手本体
101B…管継手本体
101a…突出部
101aB…突出部
101b…内面
101bB…内面(収容部分)
101c…押し当て部
101cB…押し当て部
101d…第一ストップリング溝
101dB…第二ストップリング溝
101e…第一インジケータリング溝
101eB…第一ストップリング溝
101f…第一テーパ面
101g…第二テーパ面
101gB…第二テーパ面
101h…水密Oリング溝
101i…第三ストップリング溝A
101n…内孔
101nB…内孔
102…リテーナ
102B…リテーナ
102P1…爪部と支持部の組み合わせ
102P2…爪部と支持部の組み合わせ
102c…つなぎ部
102cB…つなぎ部
102cB1…第1部分
102cB2…第2部分
102cB3…第3部分
102n…爪部
102nB…爪部
102nB1…爪部
102nB2…爪部
102nBb…基部
102nBr…凹部
102nBt…先端部
102s…支持部
102sB…支持部
102sB1…支持部
102sB2…支持部
103…耐火パッキン
103B…耐火パッキン
104…パッキン
104B…パッキン
104s…支持金具
105…押しリング
105B…内部筒部
105T…溝部
105a…第二ストップリング溝
105aB…第三ストップリング溝
105b…第二インジケータリング溝
105hB…水密Oリング溝
105kB…インジケータ収容部
106…ストップリング
106B…ストップリング
107…水密Oリング
107B…水密Oリング
108…インジケータリング
108B…インジケータ部材
109…第三ストップリング
110…弾性部材
110B…弾性部材
111…カバー部材
111D…第三ストップリング溝B
111H…内孔
111HB…カバー部材の大内径部
111HC…カバー部材の段差部
111HM…カバー部材の中内径部
111HS…カバー部材の小内径部
111T…溝部
112…水密パッキン
112B…水密パッキン
114B…移動片
115B…圧縮部材
200…フレキシブル管
210…被膜樹脂
220…コルゲート管
221…山部
222…谷部
300…従来の管継手
301…従来の管継手本体
302…従来のリテーナ
303…従来の耐火パッキン
304…従来のパッキン
305…従来の押しリング
310…従来の弾性部材
314…移動片
400…フレキシブル管
A1…フレキシブル管の引き抜き方向を示す矢印
A2…弾性部材が押しリングを押圧する方向を示す矢印
A10…第1部分がねじれ力を受ける方向を示す矢印
A20…第2部分が曲げ力を受ける方向を示す矢印
Am…インジケータリングの変位を表す矢印
An…爪部の回転方向を示す矢印
As…支持部の回転方向を示す矢印
CA…中心軸
D1…リテーナの中心軸に沿った方向
D2…リテーナの中心軸から外に向かう方向
D3…リテーナの環の円周方向
Dc1…第1部分が伸びる方向を示す矢印
Dc2…第2部分が伸びる方向を示す矢印
EB…大外径部
ED102…複数の支持部の外周が規定する円筒の外径
ES…小外径部
HB…大内径部
HBB…大内径部
HC…段差部
HCB…段差部
HMB…中内径部
HS…小内径部
HSB…小内径部
ID101…リテーナの支持部を収容している部分の管継手本体の内径
L1…中心軸を含む平面と、爪部の外側表面との交わる線
L2…中心軸を含む平面と、支持部の外側表面との交わる線
RL…リテーナと弾性部材の相対距離
Y…パッキンが押し当て部により押される向き
θ…第一テーパ面の角度

Claims (9)

  1. 軸方向に沿って波形に形成されているコルゲート管を備えるフレキシブル管を挿入されることにより、前記フレキシブル管と接続される管継手に用いられる、環状のリテーナであって、
    前記コルゲート管の波形の谷部に入り込むための複数の爪部と、
    前記管継手において前記リテーナを収容する管継手本体の内面に接触するための複数の支持部であって、前記リテーナの環の中心軸の方向について、それぞれ前記爪部と連続している前記支持部と、
    互いに連続している前記爪部と前記支持部の複数の組み合わせをつなぐつなぎ部とを備え、
    前記つなぎ部は
    前記爪部と前記支持部よりも、変形しやすいように設けられており
    前記つなぎ部を挟んで配される前記爪部と前記支持部の2個の組み合わせのうちの一方である第1の組み合わせに向かってのびており、第1の組み合わせと接続されている第1部分と、
    前記2個の組み合わせのうちの他方である第2の組み合わせに向かってのびており、第2の組み合わせと接続されている第2部分と、を備え、
    前記第1部分と前記第2部分とは、互いに異なる方向にのびている、リテーナ。
  2. 請求項1記載のリテーナであって、
    前記つなぎ部は、さらに、前記第1部分と前記第2部分との間に、前記第1部分および前記第2部分よりも変形しにくい第3部分を備える、リテーナ。
  3. 請求項1から2のいずれか1項に記載のリテーナであって、
    前記複数の爪部のそれぞれは、前記中心軸に向かってのびる複数の先端部を備える、リテーナ。
  4. 請求項3に記載のリテーナであって、
    前記複数の爪部のそれぞれは、
    前記複数の支持部の対応するそれぞれと連続している基部と、
    前記基部よりも薄く構成されている前記複数の先端部と、を備える、リテーナ。
  5. フレキシブル管が接続される管継手であって、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のリテーナと、
    前記リテーナを収容する管継手本体と、を含む管継手。
  6. 請求項5に記載の管継手であって、
    前記リテーナの前記つなぎ部を中心として、前記支持部が前記管継手本体の内面の方向に、前記爪部が前記フレキシブル管の外周の方向に回転するよう構成された、管継手。
  7. 請求項5又は請求項6に記載の管継手であって、
    挿入された前記フレキシブル管の先端を受け止めるための受け止め部を備え、
    前記リテーナの前記爪部が、前記受け止め部によって挿入量を制限される前記フレキシブル管の先端から一山手前の谷部で前記フレキシブル管の前記コルゲート管と係合する位置に設けられている、管継手。
  8. 請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の管継手であって、さらに、
    環状に構成され、前記フレキシブル管を受け入れるパッキンと、
    前記フレキシブル管の挿入方向に前記パッキンの端面を押圧する押圧部材と、
    を備え、
    前記押圧部材と、前記パッキンと、前記リテーナとは、前記フレキシブル管の挿入方向に沿ってその順に配されており、
    前記押圧部材と前記リテーナとの相対距離は、前記管継手本体を含む固定部材によって制限されている、管継手。
  9. 請求項5から8のいずれか1項に記載の管継手であって、
    前記管継手本体は、前記リテーナの前記複数の支持部の外周が規定する外径よりも大きい内径を有する収容部分において、前記リテーナを収容しており、
    前記管継手本体および前記リテーナは、前記複数の爪部が前記谷部に入り込んだ前記コルゲート管が、前記管継手から引き抜かれる方向の力を受けた際に、前記複数の爪部を介して力を受けた前記支持部が回転し、前記収容部分と接触するように構成されている、管継手。
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