JP5463083B2 - フレキシブル管用継手 - Google Patents

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本発明は、フレキシブル管用継手に関する。
図7に特許文献1のフレキシブル管用継手を開示する。
このフレキシブル管用継手は、フレキシブル管300の先端側において外周を包囲している樹脂被覆314を所定長さ剥離して複数の山部310と谷部312を露出させ、この露出させたフレキシブル管300の先端側を継手本体250内に差し込む。そして、フレキシブル管300が継手本体250内に固定配置させた防水パッキン256に差し掛かった時には、さらに強い力でフレキシブル管300を差し込み(押し込み)、フレキシブル管300の山部310と防水パッキン256の内周面とを強く密接させて、フレキシブル管300と継手本体250との間のシール性(密閉性)を確保していた。
特開2003−176888号公報
しかしながら、特許文献1のようなフレキシブル管用継手では、フレキシブル管300を防水パッキン256まで差し込んで(押し込んで)、フレキシブル管300の山部と防水パッキン256の内周面とを強く密接させた後に、フレキシブル管300を引き抜くと、上記フレキシブル管300の山部と防水パッキン256の内周面との強い密接により、フレキシブル管300の山部が変形していたり、防水パッキン256の内周面が傷ついていたりすることがある。このため、強く密接させた後にフレキシブル管300を再挿入するとシール性に問題がでるとして、フレキシブル管300・継手本体250の再挿入・再利をすることができなかった。
この再挿入・再利用をすることができないため、フレキシブル管300と継手本体250との接続前に、フレキシブル管300の必要長さが適正か否か実際に継手本体250へ挿入し確認してから接続することも、また、フレキシブル管300の先端側の剥離長さに間違えを起こした等何らかの不具合があった時に、そのフレキシブル管300・継手本体250の再挿入・再利用をすることができない問題があった。
本発明は、このような問題を解消するためになされたものであり、その目的とするところは、フレキシブル管を継手本体のシール性が発揮されるところまで差し込んだ後に再びフレキシブル管を抜いても、フレキシブル管の山部の変形やシール材の傷付きが防止されて、フレキシブル管・継手本体の再挿入・再利用が可能になるフレキシブル管用継手を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、フレキシブル管用継手10は、継手本体20と、シール材24とを備える。継手本体20は、外周部に円周方向全周に山部310と谷部312とが管軸方向へ交互に並設されたフレキシブル管300が差し込まれる。シール材24は、継手本体20内に収容され、中央には継手本体20内に差し込まれたフレキシブル管300が挿入される管挿入孔63が形成され、半径方向に拡縮可能に弾性変形する。シール材24の奥側には受部61bが設けられる。受部61bは、管挿入孔63に挿入されたフレキシブル管300により押されてシール材24を継手本体20の奥側へ移動させる。継手本体20の内周面にはシール材縮径案内部46が設けられる。シール材縮径案内部46は、継手本体20の奥側へ移動されるシール材24を縮径させる。シール材24の内周側にはシール作用部62を設けている。シール作用部62は、シール材24の縮径によりフレキシブル管300の外周面に密接係合し、フレキシブル管300の引き抜きによりシール材24をシール材縮径案内部46に沿って引き抜き方向に移動させて拡径されると共に外周面との密接係合が解除される。
また、上述したシール材24の手前側端部には、抜止部64が設けられる。抜止部64は、シール材24と一体に移動してフレキシブル管300の谷部312に係合する。この場合、継手本体20のシール材縮径案内部46より手前の内周面には、抜止部案内面56が設けられている。抜止部案内面56は、シール材24が継手本体20の奥側へ移動される時には抜止部64をフレキシブル管300の谷部312に入り込ませて係合させ、シール材24が引き抜き方向に移動される時には抜止部64を復帰させて谷部312から脱し係合解除させる。
このように構成すれば、フレキシブル管300の抜け止めを行う抜止部64を付加しても、フレキシブル管300を差し込んだ時には、抜止部64がシール材24と共に継手本体20の奥側へ移動されてフレキシブル管300の谷部312に入り込んで係合され、フレキシブル管300を引き抜いた時には、抜止部64がシール材24と共に引き抜き方向に移動されて復帰し谷部312から脱して係合が解除されるから、フレキシブル管300の山部310の変形や、シール材24の傷付き、シール性の悪化は防止されて、フレキシブル管300・継手本体20の再挿入・再利用が可能になる。
もしくは、上述した継手本体20には、押輪22が備えられていることが望ましい。押輪22は、抜止部64をフレキシブル管300の谷部312に係合させた後に継手本体20の奥側へ進入させられて抜止部64の引き抜き方向への移動を規制する。
このように構成すれば、押輪22を付加しても押輪22を継手本体20の奥側へ進入させない限り、フレキシブル管300やシール材24に何ら影響を与えるものではないから、押輪22を付加してもフレキシブル管300・継手本体20の再挿入・再利用が可能になる。
また、上述した継手本体20のシール材縮径案内部46より奥側には、シール材収容部が設けられていることが望ましい。シール材収容部48は、シール材24の外周部との密接およびシール材24のシール作用部62とフレキシブル管300の谷部312との密接係合を維持して継手本体20とフレキシブル管300との間のシール性を確保する。
このように構成すれば、継手本体20のシール材縮径案内部46より奥側にシール材収容部48を設けたため、フレキシブル管300・継手本体200の再挿入・再利用が可能でありながら、フレキシブル管300の継手本体20へのセット後(接続後)には長期間にわたって安定したシール性を確保することができる。
本発明によれば、フレキシブル管を継手本体内へ差し込んだ後に再びフレキシブル管を抜いても、フレキシブル管の山部の変形やシール材の傷付きが防止されて、フレキシブル管・継手本体の再挿入・再利用が可能になる。
本発明の実施例にかかる金属製フレキシブル管用継手を示す断面図である。 本発明の実施例にかかる継手本体を示す断面図である。 本発明の実施例にかかる金属製フレキシブル管用継手のA矢視図である。 本発明の実施例にかかる金属爪の拡大図である。 本発明の実施例にかかる押輪の斜視図である。 本発明の実施例にかかる金属製フレキシブル管用継手が金属製フレキシブル管を固定する仕組みを示す図である。 従来例にかかるフレキシブル管用継手の半欠截断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施例について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1に示すように、本実施例に係るフレキシブル管用継手10は、金属製の継手本体20と、押輪22とを備える。継手本体20と押輪22との間に誤動作防止カラー110がはめ込まれている。なお、誤動作防止カラー110の構造は周知なので、ここではその詳細な説明を繰り返さない。
図2を参照しつつ、継手本体20の構造を説明する。継手本体20の一端部には、挿入口30が形成されている。継手本体20の図示しない他端部には、雄ねじが形成されている。挿入口30は、金属製フレキシブル管300(本実施例において、金属製フレキシブル管300の材質は継手本体20と異なる。)の先端部を受け入れる口である。継手本体20の内部は、挿入口30を介して継手本体20の外部に連通している。なお、本発明の説明において、「連通」とは、通路を介して二つの空間を連続状態にすることを意味する。ここでいう「通路」には管状のものだけでなく単なる孔も含まれる。金属製フレキシブル管300は、押輪22を通り抜け、かつ、挿入口30から継手本体20に挿入される。
継手本体20の内部には、第1収容部42と、第2収容部44と、シール材縮径案内部46と、シール材収容部48とが設けられている。これらの中で最も挿入口30側にあるのは第1収容部42である。これらの中で最も内奥側にあるのはシール材収容部48である。第1収容部42は、挿入口30の奥に形成され、挿入口30に連通される。第2収容部44は、第1収容部42の奥に形成され、第1収容部42に連通される。シール材縮径案内部46は、第2収容部44の奥に形成される。シール材縮径案内部46は、第2収容部44から離れるにつれ窄まる。シール材収容部48は、シール材縮径案内部46の奥に、内径一様に形成される。シール材収容部48は、金属製フレキシブル管300の先端部とこの先端部の外周のシール材24とを収容する。シール材24についての説明は後述する。
第1収容部42は、溝付き部54と抜止縮径案内面56とを有する。溝付き部54は、挿入口30に連通される。抜止縮径案内面56は、第2収容部44との境界部分に設けられている。抜止縮径案内面56は、挿入口30から離れるにつれ窄まる。
溝付き部54には、スナップリング仮止め溝92と本体凹み部94とが設けられている。これらはそれぞれ継手本体20の中心軸に対して直交する方向に延びている。後述するように、これらにはスナップリング26が嵌まる。本体凹み部94が、スナップリング仮止め溝92に比べ、挿入口30から遠い位置に設けられている。スナップリング仮止め溝92内の奥側溝壁には溝テーパ面92aが形成されている。溝テーパ面92aは、第2収容部44の方向へ向かって窄まっている。
第2収容部44の内周には、シール材24の外周を取り囲むように耐火パッキン溝96が設けられている。この耐火パッキン溝96には耐火パッキン104が嵌め込まれている。本実施例において、耐火パッキン104は熱膨張性黒鉛入りゴムなどからなる。
シール材収容部48の内奥端にはストッパー部50が設けられている。ストッパー部50は、シール材収容部48に比べ、継手本体20の中心軸方向へ突出している。
再び図1を参照しつつ、押輪22、シール材24、および、スナップリング26の配置と役割とを説明する。押輪22は、この継手本体20に、押込み代を残す仮挿入状態で接続される。シール材24は、継手本体20の挿入口30を経て継手本体20の中に収容される。シール材24は、押輪22よりも継手本体20の奥側(図示しない雄ねじ側)に配置される。スナップリング26は、継手本体20内に収容される。スナップリング26は、その径方向へ拡縮可能な係合部材である。
図1および図3を参照しつつ、シール材24の構造を説明する。本実施例にかかるシール材24は、係合部61と、シール作用部62とを有する。シール材24の中央には管挿入孔63が形成されている。管挿入孔63には金属製フレキシブル管300が挿入される。係合部61は、管挿入孔63へ挿入された金属製フレキシブル管300に押されることでシール材24を継手本体20の挿入完了位置(本実施例においてはシール材収容部48)へ移動させる部分である。シール作用部62は、係合部61の後端部に外向きに張り出している。シール作用部62が金属製フレキシブル管300の谷部312にかみ合うことにより、継手本体20の内周面と金属製フレキシブル管300の外周面とがシールされる。
係合部61は、筒状部61aと、管端受け部61bとを有する。筒状部61aの内径は金属製フレキシブル管300の山部310の外径とほぼ同一である。管端受け部61bは、この筒状部61aの前端部に内向きに張り出している。継手本体20の中に金属製フレキシブル管300が挿入されると、管端受け部61bが金属製フレキシブル管300の先端に突き当たる。
シール材24の後方側すなわち係合部61よりも挿入口30に近い側には、複数の抜止部64が設けられている。これらの抜止部64は、円周方向に並ぶように配置される。抜止部64同士は、所定間隔をおいて離れている。継手本体20の中にシール材24が収容されたとき、抜止部64によって囲まれる空間の直径は、金属製フレキシブル管300の山部310の外径より大きい。抜止部64は、シール材24が継手本体20の挿入完了位置に到達していない手前の位置(本実施例においては、図1に示す位置のこと)に位置しており、かつ、押輪22により押されたとき、押輪22の先方に立ちはだかって、スナップリング26の本体凹み部94への嵌り込みを阻止する。
本実施例において、係合部61と、抜止部64とは、一体となっている。
本実施例の場合、筒状部61aと、管端受け部61bと、シール作用部62と、抜止部64の一部とは、ゴム製である。これらの素材として用いられる弾性変形可能な電気絶縁体の例には、NBR(Acrylonitrile-Butadiene Rubber)、SBR(Styrene-butadiene rubber)、EPDM(ethylene propylene rubber)などがある。これらはいずれもゴムである。しかしながら、筒状部61aと、管端受け部61bと、シール作用部62と、抜止部64の一部との素材は弾性変形可能な電気絶縁体であればよく、ゴムに限定されない。
図1に示すように、管端受け部61bには、黄銅製座金などの補強芯金61fが埋込まれている。抜止部64の先端には、金属爪70(金属爪の素材の例として、黄銅がある。)が設けられている。金属製フレキシブル管300の外周面に接触する部分と継手本体20の内面に接触する部分と(本実施形態の場合についてより具体的に述べると、金属爪70の外周面のうち金属製フレキシブル管300にも継手本体20にも接触しない側面部分を除くすべて)は、電気絶縁体によって覆われている。本実施形態の場合、この電気絶縁体は、係合部61と一体化したゴムである。
金属爪70のうち金属製フレキシブル管300の外周面に接触する部分と継手本体20の内面に接触する部分と(本実施形態の場合についてより具体的に述べると、金属爪70の外周面のうち金属製フレキシブル管300にも継手本体20にも接触しない側面部分を除くすべて)は、電気絶縁体によって覆われている。
金属爪70は、押輪22により押されたときに押輪22の前方に立ちはだかる。また、金属爪70は、金属製フレキシブル管300の谷部312にかみ合う。
図4を参照しつつ、金属爪70付近の具体的な構造を説明する。金属爪70は、拘束部70aと抜止部70bと内周面対向部70cとを有する。拘束部70aは、押輪22の後述する先端部分82aによって抜止部案内面56に押付けられる(このため、抜止部案内面56は、金属爪70を受け止めることとなる)。抜止部70bは、シール材収容部48の奥へ係合部61が押し込まれることに伴って第1収容部42の中から第2収容部44の中へ移動する。抜止部70bは、第1収容部42の中から第2収容部44の中へ移動することに伴って金属製フレキシブル管300の外周に嵌まる。内周面対向部70cは、継手本体20の内周面に対向する部分である。なお、抜止部64のうちゴムで構成されている部分が拘束部70aまで及んでいることから、フレキシブル管300の引き抜きによりシール材24が引き抜き方向に移動される時には抜止部64をフレキシブル管300の挿入前の状態に復帰させて谷部312から離れさせ係合を解除させることができる。さらに、抜止部64のうちゴムで構成されている部分が抜止部70bまで及んでいることから、抜止部64をフレキシブル管300の挿入前の状態に復帰させるための弾性力は高くなっている。
シール材24は、金属製フレキシブル管300の差込み前(初期状態)において、図1に示すように配置される。これにより、初期状態において、管端受け部61bおよび筒状部61aがシール材収容部48内に位置し、シール作用部62が第2収容部44内に位置し、かつ、抜止部64の先端部分が第1収容部42内の妨害位置に位置するように、シール材24は配置されることとなる。
図1および図5を参照しつつ、押輪22の構造を説明する。押輪22は、継手本体20の中に挿入される。挿入口30の中において押輪22は軸方向に移動可能である。押輪22の中を、金属製フレキシブル管300が挿通可能である。
押輪22のうち抜止部64に対向する部分には、先端部分82aが設けられている。後述の説明から明らかなように、先端部分82aは、妨害位置に抜止部64が配置されているとき継手本体20の中に押輪22が押し込まれると第1収容部42の内周面に抜止部64を押付ける。なお、本実施例の場合についてさらに具体的に述べるならば、押付けられた抜止部64を受け止めるのは、第1収容部42のうち、抜止部案内面56である。
先端部分82aは、傾斜面106aと先端面106bとを有する。傾斜面106aの形状は先細形である。これにより、傾斜面106aは、押輪22の先端に近付くにつれ窄まることになる。本実施例における傾斜面106aの勾配は、継手本体20に設けられた抜止部案内面56とほぼ同じである。本実施例の先端面106bは、押輪22の先端に配置される平面である。もちろん、先端面106bは曲面その他の面であってもよい。ちなみに、先端面106bのうち押輪22の中心側の端における内径は、第2収容部44の内径以上である。
押輪22のうち抜止部64に対向する先端部分の内周には、反力部82bが設けられている。反力部82bは、挿入口30の奥に向かって広がる先拡がり状である。
図5において反力部82bの奥にあたる部分には、外周面対向部82cが設けられている。外周面対向部82cは、金属製フレキシブル管300が押輪22を通り抜け、かつ、金属製フレキシブル管300の被覆層314が押輪22の突き当て部に当たったとき、金属製フレキシブル管300の外周面(山部310および谷部312のうち、被覆層314が剥離された結果露出している部分のこと)に対向する部分である。
図5に示すように、押輪22のうち継手本体20の内周に対向する面には押輪凹み部84が設けられている。押輪凹み部84は、押輪22の中心軸に対して直交する方向に形成されている。
押輪22のうち押輪凹み部84より入口側の部分には防水パッキン溝86が設けられている。この防水パッキン溝86には防水パッキン102が嵌め込まれている。
図1に示すように、嵌入予定部77には、誤動作防止カラー110が嵌め込まれている。嵌入予定部77とは、押輪22のうち、スナップリング26の外周がスナップリング仮止め溝92に嵌め込まれているときには継手本体20から露出し、かつ、スナップリング26の外周が本体凹み部94に嵌め込まれているときには挿入口30の中に配置される部分のことである。
なお、押輪22の押込み代は、スナップリング仮止め溝92と本体凹み部94との間の距離にほぼ等しくなるように設定されている。
次に、上述したフレキシブル管用継手10に金属製フレキシブル管300を接続する要領について図6を参照しつつ説明する。
金属製フレキシブル管300の接続に際しては、先ず、金属製フレキシブル管300を、押輪22の入口側から継手本体20の挿入口30内に差し込む。なお、この金属製フレキシブル管300の先端部分の被覆層314は、山部310が8つ露出するよう、予め剥離されている。ただし、山部310をいくつ露出させるかは、継手本体20の大きさなどに応じて定められるものである。山部310をいくつ露出させるかは、本実施例のものに限定されない。
挿入口30内に差し込まれた金属製フレキシブル管300は、シール材24の中を、抜止部64の中、シール作用部62の中、筒状部61aの中の順に通過する。その後、図6(A)に示すように、金属製フレキシブル管300の先端部は、シール材24の管端受け部61bに突き当たる。その際、シール材24のシール作用部62が外向きに張り出す形に形成されているので、金属製フレキシブル管300の差込み時にそのシール作用部62が障害になるようなことない。金属製フレキシブル管300の先端部はシール材24内にスムーズに挿入できる。
シール材24の管端受け部61bに突き当たるまで金属製フレキシブル管300が差込まれると、シール材24の筒状部61aはシール材収容部48の奥へ押込まれる。この押込みに伴い、シール材24のシール作用部62はシール材縮径案内部46の窄まり側に移動する。シール作用部62は、シール材縮径案内部46に押されて内向きに縮径変形する。シール作用部62は、シール材縮径案内部46を通過してシール材収容部48内に引き込まれるや否や金属製フレキシブル管300の谷部312にかみ合う。その際、シール作用部62は、谷部312の斜面に密着する。これと同時に抜止部64が抜止部案内面56の窄まり側に移動する。抜止部64は、抜止部案内面56によって縮径方向に押されながら第2収容部44に引き込まれる。これにより、図6の(B)に示すように、金属製フレキシブル管300の先端部の外周面と継手本体20のシール材収容部48の内周面との間がシール材24によって確実に密封シールされる。そこが密封シールされることで、金属製フレキシブル管300内を流れる流体が継手本体20から漏れ出るのを防止できる。金属製フレキシブル管300が少々変形していたとしても、その効果はほとんど低下しない。なお、金属製フレキシブル管300の先端部とシール材24の管端受け部61bとの間でもシール機能を期することができる。図6の(B)は、シール材24の管端受け部61bの内径部および金属製フレキシブル管300の先端部の内面が、シール材収容部48の奥のストッパー部50に突き当たった状況を示す。
金属製フレキシブル管300の差込み完了後には、誤動作防止カラー110を押輪22から外す。誤動作防止カラー110が外れると、押輪22を完全に押込む。この押し込みに伴い、スナップリング26は、押輪凹み部84内に内周部が嵌め込まれた状態で、溝テーパ面92aに沿ってスナップリング仮止め溝92から滑り出す。溝テーパ面92aに沿って移動するため、スナップリング26は縮径するよう弾性変形する。そして、押輪22が完全に押し込まれた時点で、スナップリング26の外周部が本体凹み部94に嵌まる。スナップリング26の外周部が本体凹み部94に嵌まる時、それまで縮径していたスナップリング26は拡径する。これにより、押輪22の位置を固定できる。図6の(C)は、押輪22が完全に押し込まれた状態を示す。押輪22の先端部は、抜止部64の後側に位置する完全な押込み位置に保持される。このとき、図6の(C)から明らかなように、シール材24によるシール状態は確保される。
また、押輪22の完全な押込みに伴い、押輪22の先端部の反力部82bが抜止部64に近接し、かつ、対向する。この後、金属製フレキシブル管300に対して継手本体20から引き抜く方向に引抜力がかかると、抜止部64は、挿入口30の方向に少し移動して、反力部82bに接触する。抜止部64は、反力部82bに接触すると、反力部82bから反力を受ける。抜止部64が反力部82bから反力を受けると、抜止部70bは、金属製フレキシブル管300の谷部312の底の方へ移動する。抜止部64が反力部82bから反力を受け、かつ、抜止部70bが金属製フレキシブル管300にその反力を伝達することで、金属製フレキシブル管300の抜け出しは阻止される。
このとき、図6から明らかなように、押輪22の内周面対向部70cは金属製フレキシブル管300は離れており、かつ、押輪22は、被覆層314を介して金属製フレキシブル管300を保持している。そのため、金属製フレキシブル管300のうち被覆層314によって覆われていない部分は、電気絶縁体製のシール材24と、金属爪70を覆う電気絶縁体と、押輪22とによって、継手本体20の内周面から電気絶縁されている。このため、金属製フレキシブル管300と継手本体20との間で腐食電位の相違に起因する電子のやりとりはない。
次に、露出部分の長さが不足する金属製フレキシブル管300が挿入された場合における、フレキシブル管用継手10の動作を説明する。
継手本体20の中に金属製フレキシブル管300が挿入されると、その金属製フレキシブル管300は、シール材24の中を、抜止部64、シール作用部62、筒状部61aの順に通過する。その後、金属製フレキシブル管300の先端部は、シール材24の管端受け部61bに突き当たる。
シール材24の管端受け部61bに当接するまで金属製フレキシブル管300が差込まれると、シール材24の筒状部61aはシール材収容部48の奥へ押込まれる。この押込みに伴い、シール材24のシール作用部62はシール材縮径案内部46の窄まり側に移動する。これと同時に抜止部64が抜止部案内面56の窄まり側に移動する。ただし、金属製フレキシブル管300の被覆層314が押輪22の突き当て部88に突き当たるので、抜止部64の一部は第2収容部44内へ引き込まれない。
被覆層314が突き当て部88に突き当たると、誤動作防止カラー110が押輪22から外される。誤動作防止カラー110が外れると、押輪22が継手本体20に押し込まれる。この押し込みに伴い、押輪22の先端部分82aは、継手本体20の奥へ進む。継手本体20の奥へ進んだ先端部分82aは、拘束部70aを抜止部案内面56に押付ける。拘束部70aを抜止部案内面56に押付けることで、押輪22は拘束部70aから反力を受ける。反力を受けるので、押輪22は、継手本体20の奥へ進めない。
なお、金属製フレキシブル管300を継手本体20に挿入せずに押輪22を押込んだ場合、金属爪70は、押輪22の前方に立ちはだかる。押輪22の先端部分82aは、金属爪70に当たる。先端部分82aが金属爪70に当たることで、金属爪70の拘束部70aが第1収容部42の内周面に押付けられる。第1収容部42の内周面は、金属爪70の拘束部70aを受け止める。これにより、金属製フレキシブル管300が継手本体20に挿入されていないにも関わらず押輪22が継手本体20の中に押込まれる事態は避けられる。
以上のようにして、本実施形態にかかるフレキシブル管用継手10は、フレキシブル管300・継手本体20の再挿入・再利用が可能でありながら、フレキシブル管300の継手本体20へのセット後(接続後)には長期間にわたって安定したシール性を確保できる。また、フレキシブル管300・継手本体20の再挿入・再利用が可能なので、フレキシブル管300をフレキシブル管用継手10に差し込むことにより露出部分の必要長さを予め確認してから、フレキシブル管300をフレキシブル管用継手10に接続できる。
今回開示された実施例はすべての点で例示である。本発明の範囲は上述した実施例に基づいて制限されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更をしてもよいのはもちろんである。
たとえば、本発明は、継手本体20の一端に挿入口30が形成され、継手本体20の他端に雄ねじが形成された金属製フレキシブル管用継手に限られない。本発明は、他の構造、例えば、ヘッダーとして使用可能な各種の形態の金属製フレキシブル管用継手や、両端に受口部を有する左右対称のソケット形の金属製フレキシブル管用継手や、エルボ型の金属製フレキシブル管用継手などにも適用できることは勿論である。
また、本発明において、筒状部61aの内径が金属製フレキシブル管300の外径以下ならば、管端受け部61bおよび補強芯金61fは必ずしも必要なものではない。筒状部61aと金属製フレキシブル管300との間に作用する摩擦力によってシール材24が金属製フレキシブル管300に係合するためである。シール材24が金属製フレキシブル管300に係合することで、継手本体20の第2収容部44の中にシール材24は引き込まれていく。
また、シール材24は、複数のシール作用部62を有していてもよい。この場合、それらのシール作用部62は、シール材24の中心軸に沿って並ぶことが望ましい。さらに、それらのシール作用部62の間隔は、金属製フレキシブル管300の山部310や谷部312の間隔に比例することが好ましい。それらの間隔は、山部310や谷部312の間隔より小さくても良い。シール作用部62同士の間隔は、金属製フレキシブル管300の谷部312にかみ合う際、弾性変形によって広がり得るためである。
また、スナップリング26が本体凹み部94に嵌まることは、先端部分82aが第1収容部42の内周に拘束部70aを押付ける以外の仕組みによって妨げられてもよい。たとえば、スナップリング26が本体凹み部94に嵌まることは、第2収容部44の内周面に抜止部64の一部が押付けられて押輪22に反力を与えることで妨げられてもよい。継手本体20の構造が上述したものと異なる場合には、継手本体20ののうち第1収容部42や第2収容部44以外の部分が抜止部64を受け止めてもよい。
また、本実施形態にかかるフレキシブル管用継手10は、気密試験に用いることができる。すなわち、フレキシブル管用継手10の図示しない雄ネジを図示しないキャップにねじ込み、そのフレキシブル管用継手10に金属製フレキシブル管300を挿入し、金属製フレキシブル管300の中にガスを流した上で、フレキシブル管用継手10からそのガスが漏れているか否かを調べることにより、気密性の有無が判断できる。
10 フレキシブル管用継手
20 継手本体
22 押輪
24 シール材
26 スナップリング
30 挿入口
42 第1収容部
44 第2収容部
46 シール材縮径案内部
48 シール材収容部
50 ストッパー部
54 溝付き部
56 抜止部案内面
61 係合部
61a 筒状部
61b 管端受け部
61f 補強芯金
62 シール作用部
63 管挿入孔
64 抜止部
70 金属爪
70a 拘束部
70b 抜止部
70c 内周面対向部
77 嵌入予定部
82a 先端部分
82b 反力部
82c 外周面対向部
84 押輪凹み部
86 防水パッキン溝
88 突き当て部
92 スナップリング仮止め溝
92a 溝テーパ面
94 本体凹み部
96 耐火パッキン溝
102 防水パッキン
104 耐火パッキン
106a 傾斜面
106b 先端面
110 誤動作防止カラー
300 金属製フレキシブル管
310 山部
312 谷部
314 被覆層

Claims (3)

  1. 外周部に円周方向全周に山部と谷部とが管軸方向へ交互に並設されたフレキシブル管が差し込まれる継手本体と、
    前記継手本体内に収容され、中央には前記継手本体内に差し込まれたフレキシブル管が挿入される管挿入孔が形成された、半径方向に拡縮可能に弾性変形するシール材と、
    を備えたフレキシブル管用継手であって、
    前記シール材の奥側には、前記管挿入孔に挿入されたフレキシブル管により押されて前記シール材を前記継手本体の奥側へ移動させる受部が設けられ、
    前記継手本体の内周面には、前記継手本体の奥側へ移動されるシール材を縮径させるシール材縮径案内部が設けられ、
    前記シール材の内周側には、前記シール材の縮径により前記フレキシブル管の外周面に密接係合し、前記フレキシブル管の引き抜きにより前記シール材を前記シール材縮径案内部に沿って引き抜き方向に移動させて拡径されると共に前記外周面との密接係合が解除されるシール作用部を設けており、
    前記シール材の手前側端部には、前記シール材と一体に移動させて前記フレキシブル管の谷部に係合させる抜止部が設けられ、
    前記継手本体の前記シール材縮径案内部より手前の内周面には、前記シール材が前記継手本体の奥側へ移動される時には前記抜止部を前記フレキシブル管の谷部に入り込ませて係合させ、前記シール材が引き抜き方向に移動される時には前記抜止部を復帰させて前記谷部から脱し係合解除させる抜止部案内面が設けられていることを特徴とするフレキシブル管用継手。
  2. 前記継手本体には、前記抜止部を前記フレキシブル管の谷部に係合させた後に前記継手本体の奥側へ進入させて前記抜止部の引き抜き方向への移動を規制する押輪が備えられていることを特徴とする請求項に記載のフレキシブル管用継手。
  3. 前記継手本体の前記シール材縮径案内部より奥側には、前記シール材の外周部との密接および前記シール材のシール作用部と前記フレキシブル管の谷部との密接係合を維持して前記継手本体と前記フレキシブル管との間のシール性を確保するシール材収容部が設けられていることを特徴とする請求項1,2のいずれかの項に記載のフレキシブル管用継手。
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