JP7452614B2 - 見守りのためのシステム、管理装置および方法 - Google Patents

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本開示は、見守りシステムに関し、より特定的には、そのシステム内の管理装置および端末装置間の通信処理に関する。
近年、少子高齢化社会の影響で介護施設の入居者数が増加傾向にある。その一方で、入居者に対する介護従事者の不足が深刻化している。そのため、介護従事者の負担を軽減すると共に、少人数で介護業務を行うためのサポートシステムが必要とされている。
介護業務のサポートシステムに関し、たとえば、特開2014-90913号公報(特許文献1)は、「ベッド上の患者を撮像するカメラを設けると共に、カメラの撮像映像から患者が上半身を起こした状態や患者がベッド上から離れた状態を検出したら注意状態発生信号を出力する状態判断部を廊下灯に設け、ナースコール親機は注意状態発生信号を受けて表示部に患者映像を表示して報知動作する」ナースコールシステムを開示している([要約]参照)。
特開2014-90913号公報
特許文献1に開示された技術によると、それぞれのスタッフに適切な情報を提供することができない。したがって、それぞれのスタッフに適切な情報を提供する技術が必要とされている。
本開示は、上記のような背景に鑑みてなされたものであって、ある局面における目的は、それぞれのスタッフに適切な情報を提供する技術を提供することにある。
ある実施の形態に従う施設の被監視者およびスタッフを管理する管理装置は、複数のスタッフの保持する各端末装置と通信する通信部と、各端末装置に提供するサービス毎の被監視者のプライバシーに基づくアクセス制限情報を記憶する記憶部と、管理装置を制御する制御部とを備える。制御部は、通信部を介して、端末装置から、被監視者に関するサービスの要求を受信したことに基づいて、記憶部から受信したサービスの要求に関するアクセス制限情報を取得し、サービスを要求した端末装置の送信元アドレスに基づいて、サービスを要求した端末装置を保持するスタッフが、施設内にいるか否かを判定し、アクセス制限情報により、施設外への要求されたサービスの提供が制限されている場合において、サービスを要求した端末装置を保持するスタッフが施設外にいると判定したとき、サービスを要求した端末装置に、要求されたサービスの提供を禁止する。
ある局面において、アクセス制限情報は、各サービスと、各サービスに紐付けられたプライバシーレベルとを含む。制御部は、要求されたサービスのプライバシーレベルを参照し、サービスを要求した端末装置を保持するスタッフのいる場所と、要求されたサービスのプライバシーレベルとに基づいて、サービスを要求した端末装置に要求されたサービスを提供するか否かを判定する。
ある局面において、記憶部は、それぞれのスタッフの識別情報と、各スタッフが保持する各端末装置のアドレス情報とを紐づけたスタッフ管理情報をさらに含む。通信部は、被監視者を監視する監視装置からのイベントを受信し、制御部は、イベントを受信したことに基づいて、スタッフ管理情報を参照し、各端末装置のアドレス情報を取得し、通信部は、取得した各端末装置のアドレス情報を宛先として、イベントに紐付く通知を送信し、制御部は、施設の外の端末装置から、被監視者の他の情報をさらに取得するサービスの要求を受信した場合において、アクセス制限情報により施設外への被監視者の他の情報をさらに取得するサービスの提供が制限されているとき、施設の外の端末装置に被監視者の他の情報をさらに取得するサービスの提供を禁止する。
ある局面において、イベントは、イベントID(Identification)を含む。制御部は、イベントIDに基づいて、イベントの緊急度を判定し、緊急度の高いイベントを受信した場合において、スタッフ管理情報を参照し、施設内に対応可能なスタッフがいないと判定すると、施設の外の端末装置に被監視者の他の情報をさらに取得するサービスを提供する。
ある局面において、通信部は、ゲートウェイサーバーを介して、施設の外の端末装置と通信し、通信部は、施設の外の端末装置に提供するサービスを、施設内の端末装置に提供するサービスよりも制限する。
他の実施の形態に従うと、施設の被監視者及びスタッフを管理する管理装置の制御方法が提供される。この制御方法は、各端末装置に提供するサービス毎の被監視者のプライバシーに基づくアクセス制限情報を記憶するステップと、端末装置から、被監視者に関するサービスの要求を受信したことに基づいて、要求されたサービスに関するアクセス制限情報を取得するステップと、サービスを要求した端末装置の送信元アドレスに基づいて、サービスを要求した端末装置を保持するスタッフが、施設内にいるか否かを判定するステップと、アクセス制限情報により、施設外への要求されたサービスの提供が制限されている場合において、サービスを要求した端末装置を保持するスタッフが施設外にいると判定したとき、サービスを要求した端末装置に要求されたサービスの提供を禁止するステップとを含む。
ある局面において、アクセス制限情報は、各サービスと、各サービスに紐付けられたプライバシーレベルとを含む。方法は、要求されたサービスのプライバシーレベルを参照するステップと、サービスを要求した端末装置を保持するスタッフのいる場所と、要求されたサービスのプライバシーレベルとに基づいて、サービスを要求した端末装置に要求されたサービスを提供するか否かを判定するステップとをさらに含む。
ある局面において、方法は、それぞれのスタッフの識別情報と、各スタッフが保持する各端末装置のアドレス情報とを紐づけて記憶するステップと、被監視者を監視する監視装置からのイベントを受信するステップと、イベントを受信したことに基づいて、各端末装置のアドレス情報を宛先として、イベントに紐付く通知を送信するステップと、施設の外の端末装置から、被監視者の他の情報をさらに取得するサービスの要求を受信した場合において、アクセス制限情報により施設外への被監視者の他の情報をさらに取得するサービスの提供が制限されているとき、施設の外の端末装置に被監視者の他の情報をさらに取得するサービスの提供を禁止するステップとをさらに含む。
ある局面において、イベントは、イベントIDを含む。方法は、イベントIDに基づいて、イベントの緊急度を判定するステップと、緊急度の高いイベントを受信した場合において、各端末装置のアドレス情報を参照し、施設内に対応可能なスタッフがいないと判定すると、施設の外の端末装置に被監視者の他の情報をさらに取得するサービスを提供するステップとをさらに含む。
ある局面において、方法は、ゲートウェイサーバーを介して、施設の外の端末装置と通信するステップと、施設の外の端末装置に提供するサービスを、施設内の端末装置に提供するサービスよりも制限するステップとをさらに含む。
ある実施の形態に従う施設の被監視者およびスタッフを管理するシステムは、スタッフが使用する端末装置と、被監視者を監視する監視装置と、被監視者及びスタッフを管理する管理装置と、施設内のネットワークと、外部のネットワークとを接続するゲートウェイ装置とを備える。管理装置は、複数のスタッフの保持する各端末装置と通信し、各端末装置に提供するサービス毎の被監視者のプライバシーに基づくアクセス制限情報を記憶部に記憶し、端末装置から、被監視者に関するサービスの要求を受信したことに基づいて、記憶部から要求されたサービスに関するアクセス制限情報を取得し、サービスを要求した端末装置の送信元アドレスに基づいて、サービスを要求した端末装置を保持するスタッフが、施設内にいるか否かを判定し、アクセス制限情報により、施設外への要求されたサービスの提供が制限されている場合において、サービスを要求した端末装置を保持するスタッフが施設外にいると判定したとき、サービスを要求した端末装置に要求されたサービスの提供を禁止する。
ある局面において、アクセス制限情報は、各サービスと、各サービスに紐付けられたプライバシーレベルとを含む。管理装置は、要求されたサービスのプライバシーレベルを参照し、サービスを要求した端末装置を保持するスタッフのいる場所と、要求されたサービスのプライバシーレベルとに基づいて、サービスを要求した端末装置に要求されたサービスを提供するか否かを判定する。
ある局面において、記憶部は、それぞれのスタッフの識別情報と、各スタッフが保持する各端末装置のアドレス情報とを紐づけたスタッフ管理情報をさらに含む。管理装置は、被監視者を監視する監視装置からのイベントを受信し、イベントを受信したことに基づいて、スタッフ管理情報を参照し、各端末装置のアドレス情報を取得し、取得した各端末装置のアドレス情報を宛先として、イベントに紐付く通知を送信し、施設の外の端末装置から、被監視者の他の情報をさらに取得するサービスの要求を受信した場合において、アクセス制限情報により施設外への被監視者の他の情報をさらに取得するサービスの提供が制限されているとき、施設の外の端末装置に被監視者の他の情報をさらに取得するサービスの提供を禁止する。
ある局面において、イベントは、イベントIDを含む。管理装置は、イベントIDに基づいて、イベントの緊急度を判定し、緊急度の高いイベントを受信した場合において、スタッフ管理情報を参照し、施設内に対応可能なスタッフがいないと判定すると、施設の外の端末装置に被監視者の他の情報をさらに取得するサービスを提供する。
ある局面において、管理装置は、ゲートウェイサーバーを介して、施設の外の端末装置と通信し、施設の外の端末装置に提供するサービスを、施設内の端末装置に提供するサービスよりも制限する。
本技術によれば、それぞれのスタッフに適切な情報を提供することが可能である。
この発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解されるこの発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
見守りシステムの構成の一例を示す図である。 見守りシステムのセンサーボックス100、管理装置200、および、端末装置300のハードウェア構成を示す図である。 居室900におけるセンサーの検出範囲の一例を示す図である。 管理装置200による各スタッフへの通知処理の概要の第1の例を示す図である。 管理装置200が記憶装置220に記憶するスタッフ管理テーブル550の一例を示す図である。 管理装置200による各スタッフへの通知処理のシーケンスの一例を示す図である。 管理装置200が端末装置300に通知を行う際の管理装置200の内部処理の一例を示す図である。 管理装置200による各スタッフへの通知処理の概要の第2の例を示す図である。 管理装置200が記憶装置220に記憶するプライバシーアクセスコントロールテーブル950の一例を示す図である。 管理装置200による、入居者800のプライバシー保護ポリシーに基づくアクセスコントロールのシーケンスの一例を示す図である。 管理装置200によるプライバシー保護ポリシーに基づくアクセスコントロールの内部処理の一例を示す図である。 ディスプレイ305に表示される画面の一例を表わす図である。
以下、図面を参照しつつ、本開示に係る技術思想の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
[第1の実施の形態]
<A.システムの概要>
図1は、見守りシステムの構成の一例を示す図である。見守り対象の一例として、施設10の居室領域RMに設けられた各居室内の入居者が採用される。図1の見守りシステムでは、居室領域RMに、居室900A,900B(以下、総称する場合は「居室900」と呼ぶ)が設けられている。居室900Aは、入居者800Aに割当てられている。居室900Bは、入居者800Bに割当てられている(以下、入居者800A,800Bを総称する場合は「入居者800」と呼ぶ)。
見守りシステムは、ゲートウェイサーバー11と、交換装置12と、アクセスポイント13と、管理装置200と、センサーボックス100A,100B(以下、総称する場合は「センサーボックス100」と呼ぶ)と、センサーボックス100と通信する各種機器と、端末装置300A,300B,300C,300D(以下、総称する場合は「端末装置300」と呼ぶ)とを含む。
ゲートウェイサーバー11は、施設10の内部ネットワークと、施設10の外部ネットワーク16とを相互接続する。外部ネットワーク16は、たとえば、インターネット網や公衆電話回線網である。また、外部ネットワーク16には、クラウドサーバー400と、プッシュサーバー14と、無線基地局15とが接続されている。
交換装置12は、施設10の内部ネットワークの各機器を相互接続する。ある局面において、ルーターやスイッチが交換装置12として使用されてもよい。図1に示す例では、交換装置12の数は2であるが、当該数はこれに限定されない。施設10の内部ネットワークは、複数の交換装置12の組み合わせによって構成されてもよい。
アクセスポイント13は、端末装置300を施設10の内部ネットワークに接続するために使用される。ある局面において、Wi-Fi(登録商標)(Wireless Fidelity)ルーターが、アクセスポイント13として使用されてもよい。
管理装置200は、施設10の中のセンサーボックス100からイベント情報を受信し、各居室900内部の入居者800を管理する。また、管理装置200は、各端末装置300とも通信し、端末装置300を保持するスタッフを管理すると共に、端末装置300に各種通知を送信する。なお、管理装置200は、端末装置300に各種通知を送信する場合、外部のプッシュサーバー14を使用してもよい。また、外部のクラウドサーバー400が、管理装置200の一部または全ての機能を備えていてもよい。
センサーボックス100は、センサーボックス100に内蔵されたカメラおよびセンサーと、居室900内の他の各種センサーと連携することにより、各居室900内の入居者800に関する情報を取得する。また、センサーボックス100は、内部ネットワークを介して、管理装置200に、取得した入居者800に関する情報を送信する。センサーボックス100の詳細は後述する。
端末装置300は、施設10で介護に従事するスタッフにより使用される。スタッフは、端末装置300を用いて、介護記録等を管理装置200に送信する。また、入居者800に問題が発生した場合には、スタッフは、端末装置300を用いて、管理装置200から通知を受信する。端末装置300は、施設10の中ではアクセスポイント13と接続され、内部ネットワークを介して管理装置200と通信する。本明細書の例では、スタッフ1,2,3,4がそれぞれ端末装置300A,300B,300C,300Dを保持している。
端末装置300は、施設10の外では基地局15等を介して、ゲートウェイサーバー11を経由して管理装置200と通信する。端末装置300が施設10の外から管理装置200と通信する場合、管理装置200から端末装置300に提供されるサービスの一部は、制限される場合がある。
図1の例では、見守りシステムに含まれる居室の数は2であるが、当該数はこれに限定されない。同様に、端末装置300、アクセスポイント13、交換装置12等の他の装置の数に関しても、図1の例示に限定されない。
居室900Aは、設備として、ベッド901A、トイレ902A、および、家具903Aを含む。居室900Aのドアには、当該ドアの開閉を検出するドアセンサー510Aが設置されている。トイレ902Aのドアには、トイレ902Aの開閉を検出するトイレセンサー520Aが設置されている。ベッド901Aには、入居者800Aの排泄情報を取得する臭いセンサー530Aが設置されている。入居者800Aは、当該入居者800Aのバイタル情報を検出するバイタルセンサー540Aを装着している。検出されるバイタル情報の一例は、入居者の体温である。他の例は、入居者の呼吸である。さらに他の例は、入居者の心拍数である。さらに他の例は、これらの情報の中の2以上の種類の情報である。居室900Aでは、入居者800Aはケアコール子機500Aを操作することができる。居室900Bの設備も居室900Aと同様である。
以下、ベッド901A,901B、トイレ902A,902B、家具903A,903B、ケアコール子機500A,500B、ドアセンサー510A,510B、トイレセンサー520A,520B、臭いセンサー530A,530B、バイタルセンサー540A,540Bのそれぞれについて、総称する場合は、それぞれ「ベッド901」、「トイレ902」、「家具903」、「ケアコール子機500」、「ドアセンサー510」、「トイレセンサー520」、「臭いセンサー530」、「バイタルセンサー540」と呼ぶ。
センサーボックス100は、居室900内の物体の挙動を検出するためのセンサーを内蔵する。センサーの一例は、物体の動作を検出するためのドップラーセンサーである。他の例は、カメラである。さらに他の例は、ケアコール子機500、ドアセンサー510、トイレセンサー520、臭いセンサー530、または、バイタルセンサー540である。センサーボックス100は、センサーとして、これらのセンサー中の少なくとも一つを含む。
<B.ハードウェア構成>
図2は、見守りシステムのセンサーボックス100、管理装置200、および、端末装置300のハードウェア構成を示す図である。
(センサーボックス100)
センサーボックス100は、制御装置101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、通信インターフェイス104と、カメラ105と、ドップラーセンサー106と、無線通信装置107と、記憶装置120とを備える。
制御装置101は、センサーボックス100を制御する。制御装置101は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU(Central Processing Unit)、少なくとも1つのASIC(Application Specific Integrated Circuit)、少なくとも1つのFPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらの組み合わせ等によって構成される。
通信インターフェイス104には、アンテナ(図示せず)等が接続される。センサーボックス100は、当該アンテナを介して、外部の通信機器との間でデータをやり取りする。外部の通信機器は、たとえば、管理装置200、端末装置300、アクセスポイント、クラウドサーバー400、その他の通信端末等を含む。
カメラ105は、一実現例では、近赤外カメラである。近赤外カメラは、近赤外光を投光するIR(Infrared)投光器を含む。近赤外カメラが用いられることにより、夜間でも居室900の内部を表わす画像が撮影され得る。他の実現例では、カメラ105は、可視光のみを受光する監視カメラである。さらに他の実現例では、カメラ105として、3Dセンサーやサーモグラフィーカメラが用いられてもよい。センサーボックス100およびカメラ105は、一体的に構成されてもよいし、別体で構成されてもよい。
ドップラーセンサー106は、たとえばマイクロ波ドップラーセンサーであり、電波を放射および受信して、居室900内の物体の挙動(動作)を検出する。これにより、居室900内の入居者800の生体情報が検出され得る。一例では、ドップラーセンサー106は、24GHz帯のマイクロ波を各居室900のベッド901に向けて放射し、入居者800で反射した反射波を受信する。反射波は、入居者800の動作により、ドップラーシフトしている。ドップラーセンサー106は、当該反射波から、入居者800の呼吸状態や心拍数を検出し得る。
無線通信装置107は、ケアコール子機500、ドアセンサー510、トイレセンサー520、臭いセンサー530、および、バイタルセンサー540からの信号を受信し、当該信号を制御装置101へ送信する。たとえば、ケアコール子機500は、ケアコールボタン501を備え、当該ケアコールボタン501を操作されると、当該操作があったことを示す信号を無線通信装置107へ送信する。ドアセンサー510、トイレセンサー520、臭いセンサー530、および、バイタルセンサー540のそれぞれは、それぞれの検出出力を無線通信装置107へ送信する。
記憶装置120は、たとえば、ハードディスクや外付けの記憶装置等の記憶媒体である。記憶装置120は、制御装置101によって実行されるプログラム、および、当該プログラムの実行に利用される各種のデータを格納する。各種のデータは、入居者800の行動情報を含んでいてもよい。
上記のプログラムおよびデータのうち少なくとも一方は、制御装置101がアクセス可能な記憶装置であれば、記憶装置120以外の記憶装置(たとえば、制御装置101の記憶領域(たとえば、キャッシュメモリー等)、ROM102、RAM103、外部機器(たとえば、管理装置200や端末装置300、等)に格納されていてもよい。
(行動情報)
上記の行動情報について、説明する。行動情報は、たとえば、入居者800が所定の行動を実行したことを表わす情報である。一例では、所定の行動は、入居者800が起きたことを表わす「起床」、入居者800が寝具から離れたことを表わす「離床」、入居者800が寝具から落ちたことを表わす「転落」、および、入居者800が倒れたことを表わす「転倒」の4つの行動を含む。
一実施の形態では、制御装置101が、各居室900に設置されたカメラ105が撮像した画像に基づいて、各居室900に関連付けられた入居者800の行動情報を生成する。制御装置101は、たとえば、制御装置101は、上記画像から入居者800の頭部を検出し、この検出した入居者800の頭部における大きさの時間変化に基づいて、入居者800の「起床」、「離床」、「転倒」および「転落」を検出する。以下、行動情報の生成の一具体例を、より詳細に説明する。
まず、記憶装置120に、居室900におけるベッド901の所在領域、第1閾値Th1、第2閾値Th2、および、第3閾値Th3が格納される。第1閾値Th1は、ベッド901の所在領域内において、横臥姿勢にあるときと座位姿勢にあるときとの間で入居者の頭部の大きさを識別するために制御装置101により使用される。第2閾値Th2は、ベッド901の所在領域を除く居室900内において、入居者の頭部の大きさに基づいて、当該入居者が立位姿勢にあるか否かを識別するために制御装置101により使用される。第3閾値Th3は、ベッド901の所在領域を除く居室RM内において、入居者の頭部の大きさに基づいて、当該入居者が横臥姿勢にあるか否かを識別するために制御装置101により使用される。
制御装置101は、対象画像から、たとえば背景差分法やフレーム差分法によって、入居者800の人物の領域として、動体領域を抽出する。制御装置101は、さらに、当該抽出した動体領域から、たとえば円形や楕円形のハフ変換によって、予め用意された頭部のモデルを用いたパターンマッチングによって、頭部検出用に学習したニューラルネットワークによって導出された閾値を用いて、入居者800の頭部領域を抽出する。制御装置101は、当該抽出された頭部の位置および大きさから、「起床」、「離床」、「転倒」および「転落」を検出する。
制御装置101は、上記のように抽出された頭部の位置がベッド901の所在領域内にあり、かつ、上記のように抽出された頭部の大きさが第1閾値Th1を用いることによって横臥姿勢の大きさから座位姿勢の大きさへと変化したことを検出した場合に、行動「起床」が発生したことを決定してもよい。
制御装置101は、上記のように抽出された頭部の位置がベッド901の所在領域内からベッド901の所在領域外へ移動した場合であって、上記のように抽出された頭部の大きさが第2閾値Th2を用いることによって或る大きさから立位姿勢の大きさへと変化したことを検出した場合に、行動「離床」が発生したことを決定してもよい。
制御装置101は、上記のように抽出された頭部の位置がベッド901の所在領域内からベッド901の所在領域外へ移動した場合であって、上記のように抽出された頭部の大きさが第3閾値Th3を用いることによって或る大きさから横臥姿勢の大きさへ時間変化した場合には、行動「転落」が発生したと決定してもよい。
制御装置101は、上記のように抽出された頭部の位置がベッド901の所在領域を除く居室900内に位置し、かつ、抽出された頭部の大きさが第3閾値Th3を用いることによって或る大きさから横臥姿勢の大きさへと変化したことを検出した場合には、行動「転倒」が発生したと決定してもよい。
以上説明されたように、一具体例では、センサーボックス100の制御装置101が、入居者800の行動情報を生成する。なお、見守りシステムは、居室900内の画像を用いて、他の要素が入居者800の行動情報を生成してもよい。
(管理装置200)
管理装置200は、制御装置201と、ROM202と、RAM203と、通信インターフェイス204と、表示インターフェイス205と、操作インターフェイス207と、記憶装置220とを含む。
制御装置201は、管理装置200を制御する。制御装置201は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU、少なくとも1つのASIC、少なくとも1つのFPGA、またはこれらの組み合わせ等によって構成される。
通信インターフェイス204には、アンテナ(図示せず)等が接続される。管理装置200は、当該アンテナを介して、外部の通信機器との間でデータをやり取りする。外部の通信機器は、たとえば、センサーボックス100を含む。
表示インターフェイス205は、ディスプレイ206と接続され、制御装置201等からの指令に従って、ディスプレイ206に対して、画像を表示するための画像信号を送出する。
操作インターフェイス207は、たとえば、USB(Universal Serial Bus)端子であり、入力デバイス209に接続される。操作インターフェイス207は、入力デバイス209からのユーザー操作を示す信号を受ける。入力デバイス209は、たとえば、マウス、キーボード、タッチパネル、またはユーザーの入力操作を受け付けることが可能なその他の装置である。
記憶装置220は、たとえば、ハードディスクや外付けの記憶装置等の記憶媒体である。一実現例では、記憶装置220は、制御装置201によって実行されるプログラムを格納するが、当該プログラムは、制御装置201がアクセス可能な他の記憶装置に格納されていてもよい。
(端末装置300)
端末装置300は、制御装置301と、RAM303と、通信インターフェイス304と、ディスプレイ305と、入力デバイス306と、内蔵メモリー320とを含む。
制御装置301は、端末装置300を制御する。制御装置301は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU、少なくとも1つのASIC、少なくとも1つのFPGA、またはそれらの組み合わせ等によって構成される。
通信インターフェイス304には、アンテナ(図示せず)等が接続される。端末装置300は、当該アンテナおよびアクセスポイント13を介して、外部の通信機器との間でデータをやり取りする。外部の通信機器は、たとえば、センサーボックス100、管理装置200等を含む。
ディスプレイ305は、たとえば有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイによって実現される。入力デバイス306は、たとえばディスプレイ305に重ねられたタッチセンサーによって実現される。当該タッチセンサーは、端末装置300に対する各種操作をタッチ操作で受け付け、当該操作の内容を制御装置301へ出力する。
内蔵メモリー320は、たとえば、eMMC(Embedded Multimedia Card)等の記憶媒体である。一例として、内蔵メモリー320は、制御装置301によって実行されるプログラムを格納するが、当該プログラムは、制御装置301がアクセス可能な記憶装置であれば、内蔵メモリー320以外の記憶装置に格納されていてもよい。
(本明細書における「プログラム」)
見守りシステムにおいて、各種の「プログラム」は、単体のプログラムとしてではなく、任意のプログラムの一部に組み込まれて提供される場合があり得る。各種の「プログラム」は、任意の複数のプログラムが協働することによって実現され得る。一例では、センサーボックス100の制御装置101が第1のプログラムを実行することによって本明細書において説明される機能を実現する際に、当該第1のプログラムは、第2のプログラムの一部のモジュールを利用していてもよい。第1のプログラムは、当該機能の実現のための一部のモジュールを含まない場合であっても、当該機能の実現に主に貢献する場合、当該機能を実現するためのプログラムとしての趣旨から逸脱するものではない。また、本明細書において説明される機能は、その一部または全部が専用のハードウェアによって実現されてもよい。さらに、本明細書において説明される機能を提供する装置は、その機能の一部または全部を外部装置から所謂クラウドサービスとして提供される場合もあり得る。
(行動情報検出の変形例)
行動情報の変形例について説明する。ある実施の形態では、制御装置101は、入居者800の行動情報として「起床」「離床」「臥床」および「転倒(転落)」を検出してもよい。
より具体的には、見守りシステムにおいて、カメラ105が撮影する画像に対して、ベッド901が占める領域(以下、「ベッド領域」という)が予め設定されている。当該ベッド領域は、手動で予め設定されてもよいし、テンプレートマッチング等の画像処理技術で自動的に検知されてもよい。ベッド領域を特定する情報は、たとえば記憶装置120に格納されているがこれに限られない。当該情報は、入居者の行動情報を検出する要素(たとえば、制御装置101)からのアクセスが可能である限り、如何なる記憶装置に格納されていてもよい。
制御装置101は、画像内において入居者が占める領域の一部がベッド領域に重なっている場合に、入居者の行動情報として「起床」を検出する。
制御装置101は、画像内における入居者が占める領域がベッド領域に含まれていない場合に、入居者の行動情報として「離床」を検出する。
制御装置101は、画像内において入居者が占める領域がベッド領域に含まれており、かつ入居者の移動量が所定量以下である場合に、入居者の行動情報として「臥床」を検出する。
制御装置101は、画像内における入居者が占める領域がベッド領域に含まれておらず、かつ移動量が所定量以上である場合に、入居者の行動情報として「転倒(転落)」を検出する。
検出された行動情報は、所与の記憶装置(たとえば、記憶装置120)に格納される。なお、見守りシステムにおいて、入居者の行動情報の検出は、制御装置101以外の要素によって実行されてもよい。たとえば、管理装置200の制御装置201は、センサーボックス100のカメラ105から取得した画像を用いて、入居者の行動情報を検出してもよい。
<C.ドップラーセンサーのセンシングモード>
本開示のセンサーボックス100において、カメラ105は、イメージセンサーの一例として設けられ、ドップラーセンサー106は、マイクロ波センサーの一例として設けられている。制御装置101は、各居室900のドップラーセンサー106を、検出対象とする入居者の状態が互いに異なる少なくとも2つのセンシングモード(微体動センシングモード、距離センシングモード)で使用する。一例では、制御装置101は、ドップラーセンサー106によるマイクロ波の出力態様を変更することによってモードを切り替える。たとえば、ドップラーセンサー106は、微体動センシングモードでは無変調連続波を放射し、距離センシングモードでは周波数変調波を放射する。以下、各モードについて説明する。
(微体動センシングモード)
微体動センシングモードでは、ドップラーセンサー106は、無変調連続波を放射する。これにより、センサーボックス100は、ドップラーセンサー106を比較的低電力で動作させながら、居室内の入居者の動作の有無を検出することができる。微体動センシングモードでは、センサーボックス100は、ベッド上の入居者の呼吸の有無、呼吸数、心拍数、等の情報を取得することが期待される。
(距離センシングモード)
距離センシングモードでは、ドップラーセンサー106が周波数変調波を放射することにより、センサーボックス100は、センサーボックス100と動作対象物(入居者)との距離を検出する。距離センシングモードでは、検出範囲は居室900内の全域に亘ってもよい。これにより、居室900内で、入居者がベッド901を離れて移動した場合でも、ドップラーセンサー106の検出出力によって、入居者とドップラーセンサー106との距離が検出され得る。
ある実施の形態では、距離センシングモードにおいて、制御装置101は、ドップラーセンサー106の検出出力を利用して得られた上記距離と、カメラ105からの撮像画像(または、映像)とを用いて、入居者の状態(転倒、ベッドからの転落、等)を検出し得る。
図3は、居室900におけるセンサーの検出範囲の一例を示す図である。図2の例では、センサーボックス100は、居室900の天井CLに設置される。範囲ARは、センサーの検出範囲を概略的に表わす。センサーがドップラーセンサー106である場合、当該ドップラーセンサー106は、範囲AR内で生じた挙動を検出する。センサーがカメラである場合、当該カメラ105は、範囲AR内の画像を撮影する。
なお、センサーボックス100は、カメラ105および/またはドップラーセンサー106を必ずしも備えていなくてもよい。カメラ105および/またはドップラーセンサー106は、ドアセンサー510等と同様に、センサーボックス100外に設けられてもよい。制御装置101は、センサーボックス100外に設けられたカメラ105および/またはドップラーセンサー106の検出出力を、所与のインターフェイスを介して取得してもよい。
バイタルセンサー540は、必ずしも入居者に装着されていなくてもよい。一例では、バイタルセンサー540は、入居者から離間して設置された赤外線センサー等によって実現され、入居者の温度を検出することによってバイタル情報(体温)を出力する。他の例では、バイタルセンサー540は、ドップラーセンサー106によって実現される。ドップラーセンサー106は、入居者に向けてマイクロ波を照射する。当該マイクロ波は、入居者の心臓の拍動による胸部の僅かな変位によってドップラー効果を起こし、その周波数を変動させる。ドップラーセンサー106は、当該周波数の変動に基づいて、入居者の心拍を検出する。さらに他の例では、ドップラーセンサー106は、入居者の呼吸を検出する。
図2および図3を参照して説明したように、センサーボックス100は、各種センサーやカメラにより入居者800の「行動情報」を取得することができる。管理装置200は、センサーボックス100から、「行動情報」を含むイベントを受信することで各入居者の状態を監視できる。また、管理装置200は、受信したイベントに基づいて、スタッフの端末装置300に通知(たとえば、入居者800Aが転倒した等)を出すことにより、入居者に対して適切な介護を提供することができる。
<D.スタッフへの通知処理>
管理装置200は、センサーボックス100から受信したイベントに基づいて、スタッフの端末装置300に通知を出すことができる。しかし、スタッフが休憩中であり施設10の外に居るような場合、スタッフは通知に適切に対応できない可能性がある。そこで、図4~7を参照して、管理装置200が、通知に対応可能なスタッフを選択して、当該選択したスタッフに通知を送信する方法について説明する。
図4は、管理装置200による各スタッフへの通知処理の概要の第1の例を示す図である。図4に示す例では、端末装置300A,300Bを保持するスタッフ1,2は、施設10の中に居ることがわかる。また、端末装置300C,300Dを保持するスタッフ3,4は、施設10の外に居ることがわかる。
たとえば、センサーボックス100Aが、入居者800Aの行動情報を含むイベント451を管理装置200に送信したと仮定する。管理装置200は、取得したイベント451に基づいて、入居者800Aのケアが必要であると判定する。
管理装置200は、施設10の中に居るスタッフ1,2がそれぞれ保持する端末装置300A,300Bに、イベントに紐付く通知452を送信する。これに対し、施設10の外に居るスタッフ3,4が通知を受けたとしても即座に対応できない可能性が高い。そのため、管理装置200は、端末装置300C,300Dに対して、イベントに紐付く通知453を送信しない。
上記のように、管理装置200は、施設10で即座に入居者800のケアができるスタッフのみを選択し、当該選択したスタッフに通知を送信することで、入居者800に対して適切なケアを提供できる。また、管理装置200は余分な通知を送信しないため、休憩等で施設の外に居るスタッフの負担を軽減することができる。
図5は、管理装置200が記憶装置220に記憶するスタッフ管理テーブル550の一例を示す図である。スタッフ管理テーブル550は、スタッフID551と、優先度552と、タイムスタンプ553と、ステータス554と、IPアドレス555と、位置情報556とを含む。
スタッフID551は、スタッフを一意に識別するための識別子である。優先度552は、管理装置200が通知を送信するときに参照するスタッフの優先度である。たとえば、スタッフ1が施設10の中に居て、手が空いている場合、スタッフ1は通知を受けて即座に対応できる可能性が高い。よって、スタッフ1の優先度は高くなる。また、スタッフ3が施設10の外で、昼食を食べている場合、スタッフ3は通知を受けても即座に対応できる可能性が低い。よって、スタッフ3の優先度は低くなる。管理装置200は、タイムスタンプ553と、ステータス554と、IPアドレス555と、位置情報556とに基づいて、優先度552を算出する。
タイムスタンプ553は、管理装置200が、各端末装置300と最後に通信したときのタイムスタンプである。ステータス554は、各スタッフの状態である。図5に示す例では、ステータス554は、スタッフの手が空いている状態を示す「対応可」、スタッフが他の作業を行っている状態を示す「対応中」、スタッフが昼休み等で休憩していることを示す「休息中」およびスタッフが出勤していないことを示す「休み」を含むが、これらは一例であり、他の状態を含んでいてもよい。
IPアドレス555は、管理装置200が各スタッフの端末装置300との通信時に取得した端末装置300の送信元アドレスである。管理装置200は、IPアドレス555を参照することにより、端末装置300の所属するネットワークを判別する。そして、管理装置200は、端末装置300の所属するネットワークに基づいて、端末装置300を保持するスタッフが、施設10の中に居るか否かを判定する。
位置情報556は、各端末装置300の位置に関する情報である。位置情報556は、端末装置300のGPS(Global Positioning System)機能で取得した緯度・経度でもよいし、端末装置300が接続したアクセスポイントの識別子であってもよい。管理装置200は、緊急時に位置情報556を参照し、施設10の外に居るスタッフの中から、最も施設10に近い位置に居るスタッフの端末装置300に通知を送信してもよい。
図6は、管理装置200による各スタッフへの通知処理のシーケンスの一例を示す図である。図6を参照して、管理装置200が、施設10の中に居るスタッフ1の端末装置300Aおよび施設10の外に居るスタッフ3の端末装置300Cと通信する例について説明する。
ステップS605において、端末装置300Aは、スタッフ1の操作により、管理装置200と通信する。端末装置300Aは、施設10の内部ネットワークに接続されているため、ゲートウェイサーバー11を経由すること無く、管理装置200と通信できる。当該通信において、端末装置300Aは、少なくとも端末装置300Aまたはスタッフ1を識別するIDを含むメッセージを管理装置200に送信する。
ステップS610において、端末装置300Cは、スタッフ3の操作により、管理装置200と通信する。端末装置300Cは、施設10の外部ネットワーク16に接続されているため、ゲートウェイサーバー11を経由して、管理装置200と通信する必要がある。当該通信において、端末装置300Cは、少なくとも端末装置300Cまたはスタッフ3を識別するIDを含むメッセージを管理装置200に送信する。
ステップS615において、ゲートウェイサーバー11は、端末装置300Cからの通信を管理装置200に転送する。なお、ゲートウェイサーバー11は、外部からの通信があった場合に、フィルタリングや認証処理により、施設10の内部ネットワークへのアクセスが許可されていない装置からの通信を遮断してもよい。
ステップS620において、管理装置200は、端末装置300A,300Cとの通信内容に基づいて、スタッフ管理テーブル550を更新する。管理装置200は、各端末装置300から通信があると、通信に含まれる端末装置300またはスタッフを識別するIDを参照して、スタッフ管理テーブル550の該当するレコードのタイムスタンプ553と、ステータス554と、IPアドレス555と、位置情報556とを更新する。また、管理装置200は、更新した情報に基づいて、優先度552を算出する。
ステップS625において、管理装置200は、施設10の中のいずれかのセンサーボックス100から、「行動情報」を含むイベントを受信する。
ステップS630において、管理装置200は、スタッフ管理テーブル550を参照して、受信したイベントに基づく通知を送信するスタッフを決定する。管理装置200は、複数のスタッフを選択してもよいし、最も優先度552の高いスタッフのみを選択してもよい。また、管理装置200は、優先度552が一定上の値のスタッフ全てを選択してもよい。
ステップS635において、管理装置200は、ステップS630にて選択したスタッフの端末装置300にイベントに紐付く通知を送信する。図6に示す例では、管理装置200は、スタッフ1を通知の送信先として選択している。
ステップS640において、端末装置300Aは、スタッフ1の入力に基づいて、応答通知を管理装置200に送信する。なお、管理装置200は、応答通知を受け取ったことに基づいて、端末装置300A以外の他の端末装置300に、担当者が決まったことを再通知してもよい。管理装置200は、ステップS640にて、施設10の内に居るスタッフに通知した場合は、以降のステップS645以降の処理を実行しなくてもよい。
ステップS645において、管理装置200は、施設10の中にイベントに対応可能なスタッフがいない場合において、発生したイベントが緊急度の高いものであった時には、施設10の外に居るスタッフの端末装置300に通知を送信する。図6に示す例では、管理装置200は、スタッフ3を通知の送信先として選択している。
ステップS650において、端末装置300Cは、スタッフ3の入力に基づいて、応答通知を管理装置200に送信する。管理装置200は、応答通知を受け取ったことに基づいて、通知を送った他の端末装置300に、担当者が決まったことを再通知してもよい。
図7は、管理装置200が端末装置300に通知を行う際の管理装置200の内部処理の一例を示す図である。ある局面において、管理装置200の制御装置201は、図7の処理を行うためのプログラムを記憶装置220から読み出して実行してもよい。
ステップS710において、制御装置201は、各スタッフの端末装置300からの通信要求があるか否かを判定する。制御装置201は、各スタッフの端末装置300からの通信要求があると判定すると(ステップS710にてYES)、制御をステップS720に移す。そうでない場合は(ステップS710にてNO)、制御装置201は、制御をステップS740に移す。
ステップS720において、制御装置201は、通信要求のあった端末装置300と通信する。制御装置201は、当該通信において、端末装置300の送信元アドレス、スタッフID(または端末装置ID)、スタッフの状態情報および位置情報の全てまたは一部を取得する。ステップS720の処理は、図6のステップS605,S615の処理に対応する。
ステップS730において、制御装置201は、ステップS720の通信で取得した情報に基づいて、スタッフ管理テーブル550を更新する。ステップS730の処理は、図6のステップS620の処理に対応する。
ステップS740において、制御装置201は、センサーボックス100からのイベントが通知されたか否かを判定する。制御装置201は、センサーボックス100からのイベントが通知されたと判定した場合は(ステップS740にてYES)、制御をステップS750に移す。そうでない場合は(ステップS740にてNO)、制御装置201は、処理を終了する。
ステップS750において、制御装置201は、記憶装置220からスタッフ管理テーブル550を読み出して、イベントに紐付く通知を送信するスタッフを選択する。ステップS750の処理は、図6のステップS630の処理に対応する。
ステップS760において、制御装置201は、ステップS750にて選択したスタッフの端末装置300に、イベントに紐付く通知を送信する。ステップS760の処理は、図6のステップS635の処理に対応する。
ステップS770において、制御装置201は、イベントに紐付く通知を送信した端末装置300のいずれかから応答があるか否かを判定する。制御装置201は、応答を一定時間待ち続けてもよい。制御装置201は、イベントに紐付く通知を送信した端末装置300のいずれかから応答があったと判定した場合は(ステップS770にてYES)、処理を終了する。ステップS770の処理は、図6のステップS640の管理装置200の処理に対応する。そうでない場合(ステップS770にてNO)、制御装置201は、制御をステップS780に移す。
ステップS780において、制御装置201は、優先度の低い端末装置300にもイベントに紐付く通知を送信する。たとえば、施設10の中に居るいずれのスタッフからも応答が無かった場合に、制御装置201は、施設10の外に居るスタッフの端末装置300に通知を送信する。制御装置201は、ステップS780の処理を実行した後、イベントに紐付く通知を送信する候補となる端末装置300が無くなるまで、ステップS770,S780の処理を繰り返してもよい。ステップS780の処理は、図6のステップS645の処理に対応する。
図4~7を参照して説明したように、管理装置200は、事前に端末装置300との通信内容から、スタッフ管理テーブル550を更新し、スタッフ毎の優先度を管理する。管理装置200は、当該優先度を参照することで、入居者800のケアが必要な場合に、通知を送信するべきスタッフを適切に選択することができる。それにより、入居者800の利便性を高めると共に、スタッフの負担を軽減することが可能となる。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について説明する。なお、第2の実施の形態に従う見守りシステムおよび見守りシステムを構成するハードウェアは第1の実施の形態と同じであるため、ハードウェア構成の説明は繰り返さない。
<E.プライバシー保護のためのアクセスコントロール>
図1の見守りシステムにおいて、管理装置200は、施設10の中に居るスタッフの端末装置300に対して、イベントに紐付く通知を優先的に送信する。しかし、イベントの内容によっては、施設10の外のスタッフの端末装置300にも通知が送信される方が望ましい場合がある。しかし、管理装置200が施設10の外に入居者800の情報を送信する場合、入居者800の個人情報が流出する可能性がある。そこで、本実施の形態に従う管理装置200は、施設10の外のスタッフの端末装置300と通信する場合において、入居者800のプライバシーの保護に応じたアクセスコントロールを行う。
図8は、管理装置200による各スタッフへの通知処理の概要の第2の例を示す図である。図8に示す例では、端末装置300A,300Bを保持するスタッフ1,2は、施設10の中に居ることがわかる。また、端末装置300C,300Dを保持するスタッフ3,4は、施設10の外に居ることがわかる。管理装置200は、後述する入居者800のプライバシー保護ポリシーに基づくプライバシーアクセスコントロールテーブル950を保持する。
たとえば、センサーボックス100が、入居者800Aの行動情報を含むイベントを管理装置200に送信したと仮定する。管理装置200は、取得したイベントに基づいて、入居者800Aのケアが必要であると判定する。また、管理装置200は、取得したイベントに紐付く通知の送信先として、施設10の内外のスタッフの端末装置300A,300B,300C,300Dを選択する。
管理装置200は、施設10の内にある端末装置300Aを保持するスタッフ及び300Bを保持するスタッフに、イベントに紐付く通知851を送信する。端末装置300Aが、スタッフの入力に基づいて、入居者800Aのさらに他の情報の要求852(カメラ映像の要求等)を管理装置200に送信したとする。管理装置200は、要求852を受信すると、プライバシーアクセスコントロールテーブル950を参照し、施設10の中に居るスタッフの端末装置300Aへの要求852の許可が可能であることを確認する。そして、管理装置200は、端末装置300Aに、入居者800Aのさらに他の情報を提供する。
同様に、管理装置200は、施設10の外にある端末装置300Cを保持するスタッフ及び300Dを保持するスタッフに、イベントに紐付く通知853を送信する。端末装置300Cが、スタッフの入力に基づいて、入居者800Aのさらに他の情報の要求854(カメラ映像の要求等)を管理装置200に送信したとする。管理装置200は、要求854を受信すると、プライバシーアクセスコントロールテーブル950を参照し、施設10の外の端末装置300Cへの要求854の許可が不可能であることを確認する。そして、管理装置200は、端末装置300Cに、入居者800Aのさらに他の情報を提供しない。
上記のように、管理装置200は、各端末装置300と通信する際に、入居者800のプライバシー保護ポリシーに基づくアクセスコントロールを行うことで、入居者800の個人情報の流出等の事態を防ぐことが可能である。
図9は、管理装置200が記憶装置220に記憶するプライバシーアクセスコントロールテーブル950の一例を示す図である。プライバシーアクセスコントロールテーブル950は、サービスID951と、プライバシーレベル952と、サービス情報953とを含む。
サービスID951は、管理装置200が端末装置300へ提供するサービスを一意に識別するための識別子である。管理装置200は、端末装置300の要求(たとえば、図8の要求852,854)に基づいて提供する各種サービス(入居者800との通話や、居室900のカメラ映像の配信等)を提供する。
プライバシーレベル952は、各サービスに設定されたプライバシー保護における重要度である。たとえば、サービス「映像送信」は、プライバシーレベル952が「5」であり、プライバシー保護における重要度が高いことがわかる。一方で、サービス「イベントの通知」は、プライバシーレベル952が「2」であり、プライバシー保護における重要度がそこまで高くないことがわかる。管理装置200は、端末装置300から要求されたサービスのプライバシーレベル952に応じて、施設内外の端末装置300に要求されたサービスの提供が可能か否かを判定する。
サービス情報953は、管理装置200が端末装置300へ提供するサービスに関する情報である。サービス情報953は、サービスの内容を示すテキスト情報であってもよいし、サービスを提供するプログラムが参照する情報であってもよい。
図10は、管理装置200による入居者800のプライバシー保護ポリシーに基づくアクセスコントロールのシーケンスの一例を示す図である。図10を参照して、管理装置200が、施設10の中に居るスタッフ1の端末装置300Aおよび施設10の外に居るスタッフ3の端末装置300Cにサービスを提供する例について説明する。図6と同じ処理に関しては同一の符号を使用し、当該同じ処理の説明を繰り返さない。
ステップS1005において、管理装置200は、スタッフ管理テーブル550のIPアドレス555を参照することにより、各端末装置300が接続されているネットワークを判別する。さらに、管理装置200は、プライバシーアクセスコントロールテーブル950のプライバシーレベル952を参照することにより、サービス「イベントの通知」を各端末装置300が接続されているネットワークに向けて送信してよいか否かを判定する。図10に示す例では、管理装置200は、施設10の中に居るスタッフ1および施設10の外に居るスタッフ3の両方を選択する。
ステップS1010において、管理装置200は、ステップS1005にて選択したスタッフ1の端末装置300Aにイベントに紐付く通知を送信する。同様に、ステップS1015において、管理装置200は、ステップS1005にて選択したスタッフ3の端末装置300Cにイベントに紐付く通知を送信する。これ以降、管理装置200は、入居者800Aの「転落」を伝えるイベントに紐付く通知をスタッフ1,2に送信したものとして説明する。
ステップS1020において、端末装置300Aは、スタッフ1による入居者800Aの安否確認要求の操作を受け付ける。
ステップS1025において、端末装置300Cは、スタッフ3による入居者800Aの安否確認要求の操作を受け付ける。
ステップS1030において、端末装置300Aは、スタッフ1の操作に基づいて、管理装置200にサービス「映像送信」の要求を送信する。同様に、ステップS1035において、端末装置300Cは、スタッフ3の操作基づいて、管理装置200にサービス「映像送信」の要求を送信する。
ステップS1040において、管理装置200は、端末装置300A,300Cから、サービス「映像送信」の要求を受信したことに基づいて、プライバシーアクセスコントロールテーブル950のプライバシーレベル952を参照する。そして、管理装置200は、サービス「映像送信」を各端末装置300A,300Cが接続されているネットワークに向けて送信してよいか否かを判定する。図10に示す例では、管理装置200は、施設10の中に居るスタッフ1にのみサービス「映像送信」を提供可能であると判定する。なお、管理装置200は、端末装置300に通知を送信していない場合でも、随時、端末装置300からサービスの要求を受信してもよい。
ステップS1045において、管理装置200は、ステップS1040にてサービス「映像送信」を提供可能であると判定したスタッフ1の端末装置300Aに、サービス「映像送信」を提供する。
ステップS1050において、仮に、イベントの重要度が高く、かつ、施設10の中に通知に対応できるスタッフがいない場合、管理装置200は、施設10の外のスタッフ3の端末装置300Cに、サービス「映像送信」を提供する。なお、管理装置200は、ステップS1045にて、施設10の内部のスタッフにサービス「映像送信」を提供した場合は、ステップS1050の処理を実行しなくてもよい。
図11は、管理装置200によるプライバシー保護ポリシーに基づくアクセスコントロールの内部処理の一例を示す図である。ある局面において、管理装置200の制御装置201は、図10の処理を行うためのプログラムを記憶装置220から読み出して実行してもよい。図7と同じ処理に関しては同一の符号を使用し、当該同じ処理の説明を繰り返さない。
ステップS1150において、制御装置201は、記憶装置220からスタッフ管理テーブル550およびプライバシーアクセスコントロールテーブル950を読み出して、イベントに紐付く通知を送信するスタッフを選択する。ステップS1150の処理は、図10のステップS1005の処理に対応する。
ステップS1160において、制御装置201は、ステップS1150にて選択したスタッフの端末装置300に、イベントに紐付く通知を送信する。ステップS1160の処理は、図10のステップS1010,S1015の処理に対応する。
ステップS1170において、制御装置201は、通知を送信した端末装置300からさらにサービスの要求を受信したか否かを判定する。制御装置201は、通知を送信した端末装置300からさらにサービスの要求を受信したと判定した場合(ステップS1170にてYES)、制御をステップS1180に移す。そうでない場合(ステップS1170にてNO)、制御装置201は、処理を終了する。
ステップS1180において、制御装置201は、端末装置300から受信したサービスの要求に基づいて、プライバシーアクセスコントロールテーブル950を参照する。そして、制御装置201は、サービスを要求した端末装置300に、要求されたサービスの提供が可能であるか否かを判定する。ステップS1180の処理は、図10のステップS1040の処理に対応する。
ステップS1190において、制御装置201は、ステップS1170でサービス要求を送信した端末装置300に対して応答する。制御装置201は、サービスを要求した端末装置300に、要求されたサービスの提供が可能であると判定した場合(ステップS1180にてYES)、端末装置300にサービスを提供する。制御装置201は、サービスを要求した端末装置300に、要求されたサービスの提供が不可能であると判定した場合(ステップS1180にてNO)、端末装置300にサービスの提供を拒否する通知を送信する。ステップS1190の処理は、図10のステップS1045の処理に対応する。
図8~11を参照して説明したように、管理装置200は、プライバシーアクセスコントロールテーブル950により、サービス毎のプライバシーレベルを管理することで、各端末装置300に必要なサービスを提供すると共に、入居者800の個人情報の流出等の事態を防ぐことが可能である。
図12を参照して、本実施の形態に従う見守り管理装置と通信する端末装置300における画面の表示態様について説明する。図12は、ディスプレイ305に表示される画面の一例を表わす図である。
状態Aは、ある局面において、入居者の状態を通知するためにディスプレイ305に表示される画面を表わす。ディスプレイ305は、領域a1,a2,a3,a4を含む。領域a1はタブ領域であり、横方向にスクロール可能である。領域a2、a4は固定領域である。領域a3はスクロール領域であり、縦方向にスクロール可能である。ディスプレイ305は、スクロール領域a3に、イベントリスト内のイベントの一覧を表示し、これ以外の領域a1,a2,a4には、各種のアイコンや操作のためのキーを表示する。
ディスプレイ305は、スクロール領域a3の複数の行のそれぞれに、イベントを表示する。図示される例では、ディスプレイ305は、行r1、r2には、それぞれイベントID010,011の情報を表示している。また、ディスプレイ305は、行r3には、1つの行に所定の条件を満たす複数のイベントID012~015をまとめて表示している。当該所定の条件は、未対応で、かつ、ケア対象者が共通するイベントである。なお、イベントIDの表示の態様は、これに限られず、まとめて表示せずにそれぞれ別々に表示するようにしてもよい。
ディスプレイ305は、スクロール領域a3に、イベントリストの一部を表示し、ケアスタッフはスクロール領域において、スクロール操作(指を所定方向にすべらせるフリック)することで、スクロール操作した方向にスクロール表示し、表示するイベントを変更できる。例えば、イベントID010で特定されるイベントよりも過去のイベントは、上方にスクロールアウトしており画面に表示されていない。端末装置300を使用するスタッフは、画面の下方へのスクロール操作を行なうことで画面の表示を切り替えて、これらのイベントを確認できる。また図示される例では、ディスプレイ305は、スクロール領域a3に複数のイベントを時系列(発生日時)で昇順に表示している。なお、デフォルト設定では、最新のイベントがスクロール領域a3の下端に表示され、それよりも前のイベントは、上方に順に表示される。また、スクロール領域a3の側方端部に、受信した全イベントリストに対する表示位置を示すスクロールバーを表示してもよい。
次に、端末装置300の表示内容について、操作画面411の行r1を例に説明する。行r1は、対応済みイベントID001に関して、部屋番号(101号室)、ケア対象者(Aさん(山下一郎))、ケアスタッフID(ユーザー0003)、発生日時、経過情報(対応済み)の各情報を示している。また、行r1には、イベントの種類がケアコールであることを直感的に認識できるように、ナースキャップを表わすアイコンi1も表示している。端末装置300がアイコンi1を表示することで、その使用者であるスタッフは、イベントの種類を容易に把握できる。
次に、未対応イベントの表示内容について、操作画面411の行r3を例に説明する。上述のように、未対応のイベントID012~015は、全て同じケア対象者、または部屋番号における未対応のイベントであることから、ディスプレイ305は、これらのイベントはまとめて1つの行r3に表示している。また、未対応のイベントに対しては、ディスプレイ305は、部屋番号、ケア対象者、発生時刻に加えて、当該イベントへの応対が未対応であること、および未対応の時間、撮影画像のサムネイル画像をさらに表示する。なお、この未対応の時間は、最初のイベントが発生してからの経過時間である。端末装置300が、当該経過時間を表示することで、ディスプレイ305を見たスタッフは、当該ケア対象者の状況を把握し易くなる。また、ディスプレイ305は、サムネイル画像を表示することにより、未対応のイベントであることを直感的に把握できる。なお、表示されるサムネイル画像は、同じ行r3に表示される複数のイベントのうち、最新(最後に発生)のイベント、すなわちイベントID0015の画像i015に対応するサムネイル画像である。なお、別の局面において、ディスプレイ305は、同じ行r3に表示される複数のイベントのうち、種類毎に優先順位を付け、最優先(優先順位が高く、最も重要なイベント)、例えば転倒のイベントのサムネイル画像を表示するようにしてもよい。
また、端末装置300は、同じ行に複数のイベントを表示する場合には、それぞれのイベントに対応するアイコンを1つの行内に表示する。状態(A)においては、端末装置300は、行r3には、上述のケアコールに関するアイコンi1に加えて、起床、離床、転倒に関するそれぞれのアイコンi2~4を表示している。
端末装置300は、スタッフによる入力操作に基づいて、イベントの更新を受け付ける。更新イベント、すなわち、対応状況の変更が端末装置300に通知されると、スタッフは、そのための入力を端末装置300のディスプレイ305に表示された操作画面を通じて行う。より具体的には、スタッフは、図12の状態Aに示される操作画面411の行r3のいずれかの箇所をタップする。なお、図12において、タップ位置は、指のマークで例示されている。
図12の状態Aにおいて、未対応のイベントを示す行r3がタップされる。この場合、端末装置300を操作しているスタッフが施設の中にいる場合には、詳細情報の表示のようなサービス提供の要求は許可されるので、端末装置300の画面は、状態Bとして示される操作画面412に遷移する。別の局面において、スタッフが施設の外にいる場合には、当該サービス提供の要求が許可されず、状態Bのような画面は表示されない。この場合、端末装置300は、サービス提供の要求が許可されないこと(例えば、詳細の情報へのアクセスが禁止されること)を示すメッセージをディスプレイ305に表示してもよい。
状態Bにおいて、ディスプレイ305は、操作画面412において、ケア対象者(101号室の入居者)の状況を判断するための情報として、サムネイル画像を拡大して表示し、またはオリジナルの撮影画像を表示する。スタッフは、当該イベントに自ら対応する場合には、キーk1(「対応する」)をタップすることで、ディスプレイ305に表示されたイベントの対応状況を「対応済み」に変更できる。別の局面において、スタッフは、キーk2(「話す」)をタップすることにより、ケア対象者と通話(声かけ)することができる。この通話は、例えば各部屋にあるケアコール子機500との間で実現される。別の局面において、スタッフが、キーk3(「LIVE見る」)をタップすると、端末装置300は、現在の部屋(101号室)の内部を撮影したライブ動画をディスプレイ305に表示する。スタッフが、キーk4(「一時OFF」)をタップすると、キーk1と同様にイベントの対応状況を「対応済み」に変更できるとともに、当該部屋に関する新着イベントが発生しても、当該新着イベントの発生は、他のスタッフの端末装置300には通知されない。スタッフが、操作画面412のタブ領域a1のキーk10をタップすると、端末装置300は、状態Aに示される一つ前の操作画面411に戻る。
キーk10は、前の画面に戻るリターンキーとして機能するとともに未対応のイベントの有無または数を示す情報としても機能する。なお、図12においては未対応のイベントの数が表示されている。数を表示するのに替えて、未対応のイベントの数に応じてキーk10の表示態様を変更してもよい。例えば、数に応じて色を変更したり、点滅するようにしてもよい。
このようにして、端末装置300の場所が施設の内部であるか外部であるかに応じて、端末装置300の使用者による情報のアクセスその他サービスの利用が制限される。このようにすると、施設の入居者の個人情報が外部に漏洩することを防止できる。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内で全ての変更が含まれることが意図される。
10 施設、11 ゲートウェイサーバー、12 交換装置、13 アクセスポイント、14 プッシュサーバー、15 無線基地局、16 外部ネットワーク、100,100A,100B センサーボックス、101,201,301 制御装置、102,202 ROM、103,203,303 RAM、104,204,304 通信インターフェイス、105 カメラ、106 ドップラーセンサー、107 無線通信装置、120,220 記憶装置、200 管理装置、205 表示インターフェイス、206,305 ディスプレイ、207 操作インターフェイス、209,306 入力デバイス、300,300A,300B,300C,300D,303A,303C 端末装置、320 内蔵メモリー、400 クラウドサーバー、451 イベント、452,453,851,853 通知、500,500A,500B ケアコール子機、501 ケアコールボタン、510,510A,510B ドアセンサー、520,520A,520B トイレセンサー、530,530A,530B センサー、540,540A,540B バイタルセンサー、550 スタッフ管理テーブル、551 スタッフID、552 優先度、553 タイムスタンプ、554 ステータス、555 アドレス、556 位置情報、800,800A,800B 入居者、852,854 要求、900,900A,900B 居室、901,901A,901B ベッド、902,902A,902B トイレ、903,903A,903B 家具、950 プライバシーアクセスコントロールテーブル、951 サービスID、952 プライバシーレベル、953 サービス情報。

Claims (9)

  1. 施設の被監視者及びスタッフを管理するシステムであって、
    前記スタッフにより使用される端末装置と、
    居室に設置され前記被監視者の行動を検知するセンサーと、
    前記被監視者及び前記スタッフを管理する管理装置とを備え、
    前記管理装置は、
    前記センサーから検知情報を受信し、
    前記施設の外のプッシュサーバーに、前記端末装置へ前記検知情報を通知することを要求し、
    前記端末装置は、前記施設内にあるか否かに関わらず、前記プッシュサーバーからの通知を受信し、
    前記管理装置は、
    前記検知情報の通知を受信した端末装置の送信元アドレスに基づいて、前記端末装置が前記施設内にあるか否かを判定し、
    前記端末装置が前記施設内にあることに基づいて、前記プッシュサーバーに、前記端末装置へ前記被監視者に関する情報を通知することを要求し、
    前記端末装置が前記施設外にあることに基づいて、前記プッシュサーバーに、前記端末装置へ前記被監視者に関する情報を通知することを要求しない、システム。
  2. 前記被監視者に関する情報は、前記被監視者のプライバシーに関する情報を含む、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記管理装置は、
    前記スタッフのステータスの情報を含むスタッフ管理テーブルを備え、
    前記ステータスの情報を参照し、前記施設内に前記検知情報の通知に対応可能なスタッフがいないことに基づいて、前記プッシュサーバーに、前記施設外にある前記端末装置へ前記被監視者に関する情報を通知することを要求する、請求項1に記載のシステム。
  4. 施設の被監視者及びスタッフを管理する管理装置であって、
    居室に設置され前記被監視者の行動を検知するセンサーから、検知情報を受信し、
    前記施設の外のプッシュサーバーに、前記スタッフが保有する端末装置が前記施設内にあるか否かに関わらず前記端末装置へ前記検知情報を通知することを要求し、
    前記端末装置の送信元アドレスに基づいて、前記端末装置が前記施設内にあるか否かを判定し、
    前記端末装置が前記施設内にあることに基づいて、前記プッシュサーバーに、前記端末装置へ前記被監視者に関する情報を通知することを要求し、
    前記端末装置が前記施設外にあることに基づいて、前記プッシュサーバーに、前記端末装置へ前記被監視者に関する情報を通知することを要求しない、管理装置。
  5. 前記被監視者に関する情報は、前記被監視者のプライバシーに関する情報を含む、請求項4に記載の管理装置。
  6. 前記管理装置は、
    前記スタッフのステータスの情報を含むスタッフ管理テーブルを備え、
    前記ステータスの情報を参照し、前記施設内に前記検知情報の通知に対応可能なスタッフがいないことに基づいて、前記プッシュサーバーに、前記施設外にある前記端末装置へ前記被監視者に関する情報を通知することを要求する、請求項に記載の管理装置
  7. 管理装置によって実行される施設の被監視者及びスタッフを管理する方法であって、
    居室に設置され前記被監視者の行動を検知するセンサーから、検知情報を受信するステップと、
    前記施設の外のプッシュサーバーに、前記スタッフが保有する端末装置が前記施設内にあるか否かに関わらず前記端末装置へ前記検知情報を通知することを要求するステップと、
    前記端末装置の送信元アドレスに基づいて、前記端末装置が前記施設内にあるか否かを判定するステップと、
    前記端末装置が前記施設内にあることに基づいて、前記プッシュサーバーに、前記端末装置へ前記被監視者に関する情報を通知することを要求するステップと、
    前記端末装置が前記施設外にあることに基づいて、前記プッシュサーバーに、前記端末装置へ前記被監視者に関する情報を通知することを要求しないステップとを含む、方法。
  8. 前記被監視者に関する情報は、前記被監視者のプライバシーに関する情報を含む、請求項7に記載の方法。
  9. 前記管理装置が備える前記スタッフのステータスの情報を含むスタッフ管理テーブルを参照し、
    記施設内に前記検知情報の通知に対応可能なスタッフがいないことに基づいて、前記プッシュサーバーに、前記施設外にある前記端末装置へ前記被監視者に関する情報を通知することを要求するステップをさらに含む、請求項7に記載の方法。
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