JP6172416B1 - ナースコールシステム - Google Patents

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Abstract

例えば看護師や介護士の負担を減らしつつも、適切なタイミングで電池のチェックを行い、適切なタイミングで必要な場所に通報することができるナースコールシステムを提供する。適切に設定された検出タイミングに基づいてナースコールユニットの電池電圧が検出され、適切な送信タイミングで、電池切れ情報がセンサボックスSBから管理サーバSVから送信され、適切な端末TAに電池切れの表示が行われるので、電池切れの表示を見た介護士は、電池切れが生じる前に、当該居室のナースコールユニットCBの電池交換を行うなどの対応をとれる。

Description

本発明は、医療機関や介護施設等で用いられると好適なナースコールシステムに関する。
我が国においては、国民の平均寿命の伸びや出生率の低下により少子高齢化が急速に進んでいる。これに伴い、介護が必要な者(要介護者)を収容する病院や老人福祉施設等は増大しつつあるが、過酷な勤務状況などの理由で看護師や介護士の人手が慢性的に足りないという深刻な事態を招いている。
患者や要介護者の介護を担当する看護師や介護士の負担を軽減するために、患者や要介護者が必要に応じて看護師や介護士に連絡することができるナースコールシステムは有用である。一般的なナースコールシステムは、建物内に配置された配線を介して居室に配置されたナースコールボタンを操作すると、ナースセンターに設置された親機に信号が送信されて、居室番号と共に警報が出されるので、ナースセンターに常駐する看護師や介護士が、直接居室にいる者と会話するなど、直ちに必要な処置をとることができる。
しかるに、従来のナースコールシステムでは、有線による配線を建物内に敷設しているため、居室のレイアウト変更などに迅速に対応できないという問題がある。又、居室内でも、壁の固定された位置に配線が設置されているので、ナースコールボタンの設置の自由度が制限されてしまい、ベッドのレイアウト変更などに対応できず使い勝手が悪いという問題もある。これに対し、ナースコールボタンの設置の自由度を向上させるべく、多数の配線を予め壁に設けておき、必要に応じてその一つにナースコールボタンを接続することもできるが、コストが上昇し、また実際の運用に際して、いずれの患者や要介護者に対応して、どの配線を使用しているかなどの管理が煩雑になる。
かかる問題を解消すべく、設置場所の自由度が飛躍的に向上する無線式のナースコールボタンを,居室内に設置することが望まれている。しかしながら、無線式のナースコールボタンは、その機能を発揮するために電池を内蔵しなくてはならないが、電池切れが大きな問題となり得る。電池切れが生じると、患者や要介護者の異常を看護師や介護士に知らせる大事な機能が喪失されることとなる。特に、ナースコールボタンにおいて付加的機能を実現するために、患者や要介護者が看護師や介護士と会話するためマイクやスピーカなどを設けた場合など、電池の消費量が増大することが予想され、電池切れが頻発する恐れがある。
これに対し特許文献1には、無線呼出ボタンからの呼出信号を受信するナースコール受信機の電源プラグがコンセントから外れたら、ナースコール親機でそれを認識できるナースコールシステムが開示されている。
特開2014−161565号公報 特開2001−320336号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、ナースコール受信機の電源プラグがコンセントから外れたことは検出できるが、電池で動作する無線呼出ボタン自体に電池切れが生じた場合について、何ら対策が行われていない。
一方、特許文献2には、電池電圧を抵抗で分圧した電圧をCPUの入力ポートに接続し、入力ポートの状態により電池電圧の状態を判断することで、簡素な構成ながら電池残量が識別できる無線式ナースコールが開示されている。しかしながら、特許文献2の無線式ナースコールでは、電池残量が低下した場合、送信用モニタLEDを点滅させるため、ナースコールの操作者には電池残量が低下したことが分かるものの、それが親機には連絡されないので、例えばナースセンターに常駐する看護師や介護士が電池残量の低下に気づかない恐れがある。これを回避するには、看護師や介護士が一定の時間間隔でナースコールを操作して電池残量をチェックする必要があるが、それにより手間が増えるので、看護師や介護士の負担の減少を図れないという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、例えば看護師や介護士の負担を減らしつつも、適切なタイミングで電池のチェックを行い、適切なタイミングで必要な場所に通報することができるナースコールシステムを提供することを目的とする。
上述した目的のうち少なくとも一つを実現するために、本発明の一側面を反映したナースコールシステムは、
救命、看護、介護又は介助する者により見守り対象として監視される対象者の状態に応じた状態データを取得し、前記状態データに基づいて前記対象者が起床、離床、転倒、転落又は微体動異常のいずれかの状態になったことを判断可能なセンサ装置と、
内蔵した電池の電力で動作し、対象者により操作されることでコール信号を前記センサ装置に無線送信可能な無線通信部を備えたコール装置と、
前記センサ装置と通信可能に接続された管理サーバと、
対象者を救命、看護、介護又は介助する者により管理され、前記内蔵した電池の状態に関する情報を提示する提示部を備えており、前記管理サーバに通信可能に接続され、前記コール信号を受信する端末と、を有するナースコールシステムであって、
前記コール装置は、前記電池の状態を検出する検出部を有し、前記無線通信部を介して前記センサ装置へと前記電池の状態に関する情報を出力可能となっており、
前記センサ装置は、前記コール装置の前記検出部に前記電池の状態を検出させる検出タイミングと、前記センサ装置から前記電池の状態に関する情報を送信する送信タイミングと、情報の提示先となる端末とを設定可能となっており、
前記コール装置は、前記センサ装置により設定された前記検出タイミングに基づいて、前記コール装置の前記検出部にて前記電池の状態を検出して、前記無線通信部を介して前記センサ装置に送信し、
前記センサ装置は、設定された前記送信タイミングに基づいて、前記コール装置から送信された前記電池の状態に関する情報を、設定された前記端末に関する情報と共に、前記管理サーバに送信し、
前記管理サーバは、前記センサ装置から受信した情報に基づいて、前記設定された端末を選定し、選定された前記端末に前記コール装置から送信された前記電池の状態に関する情報を送信し、
前記管理サーバより前記電池の状態に関する情報を送信された前記端末は、送信された前記電池の状態に関する情報に基づいて、前記提示部に前記電池の状態を提示するものである。
本発明によれば、例えば看護師や介護士の負担を減らしつつも、適切なタイミングで電池のチェックを行い、適切なタイミングで必要な場所に通報することができるナースコールシステムを提供することができる。
本実施形態における介護支援システムの全体構成を示す図である。 本実施形態の介護支援システムにおけるセンサボックスの構成を示す図である。 本実施形態の介護支援システムにおける管理サーバの構成を示す図である。 本実施形態の介護支援システムにおける携帯端末の構成を示す図である。 本実施形態の介護支援システムにおける送信先情報テーブルの構成を示す図である。 ナースコールユニットCBを操作者が手で操作する状態を示す図である。 本実施形態の介護支援システムにおけるイベント検出動作を示す梯子チャート図である。 本実施形態の携帯端末の表示画面の例を示す図である。 ナースコールイベント及び電池チェックに関する動作を示すフローチャート図である。 本実施形態の携帯端末の表示画面の例を示す図である。 ナースコールユニットCBの内蔵する電池の状態を検出する動作の例を示すフローチャートである。 ナースコールユニットCBの内蔵する電池の状態を検出する動作の例を示すフローチャートである。 ナースコールユニットCBの内蔵する電池の状態を検出する動作の例を示すフローチャートである。 ナースコールユニットCBの内蔵する電池の状態を検出する動作の例を示すフローチャートである。 ナースコールユニットCBの内蔵する電池の状態を検出する動作の例を示すフローチャートである。 ナースコールユニットCBの内蔵する電池の状態を検出した後、その結果を送信するタイミング例を示すフローチャートである。 ナースコールユニットCBの内蔵する電池の状態を検出した後、その結果を送信するタイミング例を示すフローチャートである。 ナースコールユニットCBの内蔵する電池の状態を検出した後、その結果を送信するタイミング例を示すフローチャートである。 ナースコールユニットCBの内蔵する電池の状態を検出した後、その結果を送信するタイミング例を示すフローチャートである。 本実施形態の携帯端末の表示画面の例を示す図である。
以下、本発明にかかる実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態におけるナースコールシステムを含む介護支援システムの全体構成を示す図である。図2は、本実施形態の介護支援システムにおけるセンサボックス及びナースコールユニットの構成を示す図である。図3は、本実施形態の介護支援システムにおける管理サーバの構成を示す図である。図4は、本実施形態の介護支援システムにおける携帯端末の構成を示す図である。図5は、本実施形態の介護支援システムにおける送信先情報テーブルの構成を示す図である。
本実施形態における介護支援システムは、見守り対象である被監視者(以下、対象者という)Obの状態を、それぞれ対応するセンサボックスSBにより検知することで対象者Obを見守って、介護を支援する機能を有するものである。
このような介護支援システムMSは、例えば、図1に示すように、対象者の居室にそれぞれ備えられたセンサボックスSB(SB−1〜SB−4)と、管理サーバSVと、固定端末装置SPと、介護士がそれぞれ管理する携帯端末TA(TA−1、TA−2)とを有し、これらは、有線や無線で、LAN(Local Area Network)、電話網およびデータ通信網等の網(ネットワーク、通信回線)NWを介して通信可能に接続されている。ネットワークNWには、通信信号を中継する例えばリピーター、ブリッジ、ルーターおよびクロスコネクト等の中継機が備えられても良い。図1に示す例では、これら複数のセンサボックスSB−1〜SB−4、管理サーバSV、固定端末装置SPおよび複数の携帯端末TA−1、TA−2は、アクセスポイントAPを含む無線LAN(例えばIEEE802.11規格に従ったLAN等)NWによって互いに通信可能に接続されている。センサボックスSBは、センサ装置の一例に相当し、固定端末装置SPおよび携帯端末TAそれぞれは、端末の一例に相当する。
対象者Obは、例えば、病気や怪我等によって看護を必要とする者や、身体能力の低下等によって介護を必要とする者や、一人暮らしの独居者等である。特に、早期発見と早期対処とを可能にする観点から、対象者Obは、例えば異常状態等の所定の不都合な事象がその者に生じた場合にその発見を必要としている者であることが好ましい。このため、介護支援システムMSは、対象者Obの種類に応じて、病院、老人福祉施設および住戸等の建物に好適に配設される。図1に示す例では、介護支援システムMSは、複数の対象者Obが入居する複数の居室RMや、ナースステーションST等の複数の部屋を備える介護施設の建物に配設されている。
まず、センサボックスSBについて説明する。センサボックスSBは、対象者Obの居室RMの天井や壁等にそれぞれ配置され、ネットワークNWを介して管理サーバSV等と通信する通信機能を備えている。より具体的に、センサボックスSBは、図2に示すように、センサ部11と、SB音入出力部12と、SB制御処理部14と、SB通信IF部15と、SB記憶部16とを備える。センサボックスSBは、ナースコールユニットCB−1〜CB−4に情報伝達可能に無線接続されており、これにより設置の自由度が高まり、コスト低減に貢献する。
センサ部11は、SB制御処理部14に接続され、SB制御処理部14の制御に従って、対象者Obの状態を検知して、対応する状態データを出力する装置である。本実施形態では、対象者Obの状態としては、対象者Obの起床、離床、転倒、転落および微体動異常であり、これらを検知するために、センサ部11は、例えば、ドップラセンサ111と、カメラ112とを備える。
ドップラセンサ111は、送信波を送信し、物体で反射した前記送信波の反射波を受信し、前記送信波と前記反射波とに基づいてドップラ周波数成分のドップラ信号を出力する体動センサである。前記物体が動いている場合、いわゆるドップラ効果により前記物体の動いている速度に比例して反射波の周波数がシフトするため、送信波の周波数と反射波の周波数とに差(ドップラ周波数成分)が生じる。ドップラセンサ111は、このドップラ周波数成分の信号をドップラ信号として生成し、SB制御処理部14へ出力するものである。前記送信波は、超音波やマイクロ波等であって良いが、本実施形態では、マイクロ波である。マイクロ波は、着衣を透過して対象者Obの体表で反射できるため、対象者Obが衣服を着ていても体表の動きを検知でき、好ましい。
カメラ112は、SB制御処理部14に接続され、SB制御処理部14の制御に従って、画像(画像データ)を生成する装置である。カメラ112は、監視すべき対象者Obが所在を予定している空間(図1に示す例では居室RM内の空間)を監視可能に配置され、前記空間を撮像対象としてその上方から撮像し、前記撮像対象を俯瞰した画像(画像データ)を生成し、前記撮像対象の画像をSB制御処理部14へ出力する。好ましくは、対象者Ob全体を撮像できる蓋然性が高いことから、カメラ112は、対象者Obが横臥する寝具(例えばベッド等)における、対象者Obの頭部が位置すると予定されている予め設定された頭部予定位置(通常、枕の配設位置)の直上から撮像対象を撮像できるように配設される。センサボックスSBは、このセンサ部11のカメラ112によって、対象者Obを、対象者Obの上方から撮像した画像、好ましくは前記頭部予定位置の直上から撮像した画像を取得する。
このようなカメラ112は、可視光の画像を生成する装置であって良いが、比較的暗がりでも対象者Obを監視できるように、本実施形態では、赤外線の画像を生成する機能を有する。このようなカメラ112は、例えば、本実施形態では、撮像対象における赤外の光学像を所定の結像面上に結像する結像光学系、前記結像面に受光面を一致させて配置され、前記撮像対象における赤外の光学像を電気的な信号に変換するイメージセンサ、および、イメージセンサの出力を画像処理することで前記撮像対象における赤外の画像を表すデータである画像データを生成する画像処理部等を備えるデジタル赤外線カメラである。カメラ112の結像光学系は、本実施形態では、対象者Obの居室RM全体を撮像できる画角を持つ広角な光学系(いわゆる広角レンズ(魚眼レンズを含む))であることが好ましい。また、前記空間を赤外線で照明する赤外線照明装置がさらに設けられても良い。
SB音入出力部12は、SB制御処理部14に接続され、外部の音を取得してセンサボックスSBに入力するための回路であって、SB制御処理部14の制御に従って音を表す電気信号に応じた音を生成して出力するものである。SB音入出力部12は、例えば、音の音響振動を電気信号に変換するマイクロホン等と、音の電気信号を音の音響振動に変換するスピーカ等とを備えて構成される。SB音入出力部12は、外部の音を表す電気信号をSB制御処理部14へ出力し、また、SB制御処理部14から入力された電気信号を音の音響振動に変換して出力する。尚、SB音入出力部12は、本実施形態ではセンサボックスSBの一部とされているが、コール装置としてのナースコールユニットCBに組み込まれていても良い。
ナースコールユニットCBは、SB制御処理部14に接続された押しボタン式スイッチ等であるナースコールボタン13aと、ナースコールユニット13の各部に電力を供給するためのボタン電池或いはコイン電池などの電池13bと、電池13bの電圧等を検出する検出部13cと、センサボックスSBのナースコール処理部145と無線接続され、情報の伝達が可能となっている無線通信部13dとを有している。無線接続は、Bluetooth(登録商標)などの規格を用いて行えばよいが、これに限られない。
図6は、ナースコールユニットCBを操作者が手で操作する状態を示す図である。居住者がナースコールしたい場合に、操作者が手HDでナースコールボタン13aを押圧(入力操作)することで、図2においてナースコールを受け付けた旨を示す電気信号(コール信号)が無線通信部13dから無線信号に変換されセンサボックスSBのナースコール処理部145へと出力され、これにより介護士等の携帯端末TAに信号が送信されることとなる。このとき、ナースコールユニットCBに設けられたLEDランプ13e(図6)が点灯するなどして、ナースコール信号送信中であることが分かると好ましい。尚、本実施形態では、手HDでナースコールボタン13aを入力操作することで、操作者から要求があったことと認識してコール信号を発信するようにしているが、例えば意図的な息の吹きかけなど非接触の操作などに応じてコール信号を発信するようにしてもよい。
SB通信IF部15は、SB制御処理部14に接続され、SB制御処理部14の制御に従って通信を行うための通信回路である。SB通信IF部15は、SB制御処理部14から入力された転送すべきデータを収容した通信信号を、この介護支援システムMSのネットワークNWで用いられる通信プロトコルに従って生成し、この生成した通信信号をネットワークNWを介して管理サーバSV等へ送信する。又、SB通信IF部15は、ネットワークNWを介して管理サーバSV等から通信信号を受信し、この受信した通信信号からデータを取り出し、この取り出したデータをSB制御処理部14が処理可能な形式のデータに変換してSB制御処理部14へ出力する。なお、SB通信IF部15は、さらに、例えば、携帯電話通信網、WiFi規格、Bluetooth(登録商標)規格、IrDA(Infrared Data Asscoiation)規格およびUSB(Universal Serial Bus)規格等の規格を用い、外部機器との間でデータの入出力を行うインターフェース回路を備えても良い。
SB記憶部(メモリ部)16は、SB制御処理部14に接続され、SB制御処理部14の制御に従って、各種のプログラムおよび各種のデータを記憶する回路である。前記各種のプログラムには、例えば、対象者Obに対する監視に関する情報処理を実行する監視処理プログラム等の制御処理プログラムが含まれる。前記監視処理プログラムには、所定のイベント(事象)が生じた場合に外部に通知する通知処理プログラム、カメラ112で撮像した画像(動画)を、その画像を要求した固定端末装置SPや携帯端末TAへ配信する処理プログラム、および、SB音入出力部12等を用いることで固定端末装置SPや携帯端末TAとの間で音声通話を行うナースコール処理プログラム等の他、詳細は後述するナースコールユニットCBの電池のチェックを行うためのプログラムが含まれる。前記各種のデータには、カメラ112で撮像した動画のデータや、ドップラセンサ111により取得した微体動データ等の状態データの他、各プログラムを実行する上で必要なデータや、対象者Obを監視する上で必要なデータ等の他、ナースコールユニットCBの電池の状態の検出タイミング、検出した電池の状態の送信タイミング、送信先のデータ等が含まれる。
SB記憶部16は、例えば不揮発性の記憶素子であるROM(Read Only Memory)や書き換え可能な不揮発性の記憶素子であるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等を備える。前述の検出タイミング、送信タイミング、送信先のデータは、書き換え可能な不揮発性の記憶素子に記憶されると好ましい。そして、SB記憶部16は、前記プログラムの実行中に生じるデータ等を記憶するいわゆるSB制御処理部14のワーキングメモリとなるRAM(Random Access Memory)等を含む。
SB制御処理部14は、ナースコールユニットCBからナースコールを受け付け、動画を生成し、対象者Obにおける予め設定された所定の行動を検知するための回路である。SB制御処理部14は、例えば、CPU(Central Processing Unit)およびその周辺回路を備えて構成される。SB制御処理部14は、前記制御処理プログラムが実行されることによって、センサ制御部(SB制御部)141、行動検知処理部142、通知処理部143、ストリーミング処理部144およびナースコール処理部145を機能的に備える。
SB制御部141は、センサボックスSBの全体制御を司るものである。
行動検知処理部142は、センサ部11の出力に基づいて対象者Obにおける、予め設定された所定のイベントを検知するものである。本実施形態では、上述したように、前記所定のイベントは、対象者Obの起床、離床、転倒、転落および微体動異常であり、行動検知処理部142は、センサ部11の出力に基づいて対象者Obにおける起床、離床、転倒、転落および微体動異常をイベントとして検知し、通知処理部143へ通知する。行動検知処理部142は、センサ部11の出力に基づいて対象者Obの起床、離床、転倒、転落および微体動異常を分別して検知できる。例えば、行動検知処理部142は、センサ部11のカメラ112によって取得した画像から対象者Obの人体領域として動体領域を抽出し、この抽出した動体領域の縦横比から対象者Obの姿勢(例えば立位、座位および横臥等)を判断し、この検出した動体領域の位置を検出し、これら判断、検出した対象者Obの姿勢および位置に基づいて前記起床、離床、転倒および転落の別を判断する。また、行動検知処理部142は、ベッド領域内で横臥姿勢から座位姿勢への移行を検知した場合、起床と判断し、起床のイベント(起床イベント)が発生したと判断する。更に、行動検知処理部142は、ベッド領域内からベッド領域外へ座位姿勢から立位姿勢への移行を検知した場合、離床と判断し、離床のイベント(離床イベント)が発生したと判断する。また、行動検知処理部142は、ベッド領域内からベッド領域外への移行であってベッド領域外での横臥姿勢を検知した場合、転落と判断し、転落のイベント(転落イベント)が発生したと判断する。また例えば、行動検知処理部142は、ベッド領域外で座位姿勢や立位姿勢から横臥姿勢への移行を検知した場合、転倒と判断し、転倒のイベント(転倒イベント)が発生したと判断する。また、行動検知処理部142は、センサ部11のドップラセンサ111によって対象者Obの呼吸動作に伴う胸部の体動(胸部の上下動)を検出し、その胸部の体動における周期の乱れや予め設定された閾値以下である前記胸部の体動における振幅を検知すると、前記微体動異常と判断し、微体動異常のイベント(微体動異常イベント)が発生したと判断する。行動検知処理部142は、記憶された対象者の日常行動に基づいて判断する機能を有し、記憶した正常な行動とは異なる行動をとったとき、或いは記憶した認知症等による行動をとったときなど、異常イベントが発生したと判断して、後述するように携帯端末TAに通知するようにしても良い。尚、行動検知処理部142の判断基準(判断アルゴリズム)は、全てのセンサボックスSBで統一されていることが好ましい。これにより、居住者が変っても判断基準を変える必要がなくなり、手間がかからない。但し、センサボックスSB毎に行動検知処理部142の判断基準をカスタマイズできるようにしてもよい。
ナースコール処理部145は、ナースコールユニットCBから無線通信部13dを介して出力された、コール信号(ナースコールイベント)、及び検出部13cで検出した電池13bの状態に関する情報を、通知処理部143へ通知するものである。そして、ナースコール処理部145は、SB通信IF部15およびネットワークNWを介して、固定端末装置SPまたは携帯端末TAと、SB音入出力部12との間で音声通話を可能にするものである。
通知処理部143は、ナースコール入力部13によるナースコールイベントと、センサ部11で対象者Obにおける所定の行動を検知した所定のイベント(本実施形態では、起床、離床、転倒、転落の各イベント)がセンサボックスSBで生じた場合に、外部に通知するものである。より具体的には、通知処理部143は、生じたイベントの種別を表す情報(本実施形態ではナースコールイベント、或いは所定の検知イベント(起床、離床、転倒、転落及び微体動異常を識別する情報、すなわち所定の状態を分類してその種類を示す情報)と、前記対象者Obを検知しているセンサボックスSBを特定し識別するための識別子情報とからなる通知信号を生成し、SB通信IF部15からネットワークNWを介して管理サーバSVへ送信する。又、外部よりリクエスト(状態データリクエスト信号の送信)があれば、通知処理部143は、画像データ等の状態データを収容した通信信号を生成し、SB通信IF部15からネットワークNWを介して管理サーバSVへ送信する。加えて、通知処理部143は、詳細は後述する所定の条件で検出した電池13bの状態に関する情報を外部に通知する。
尚、後述する梯子チャートの動作では用いないが、ストリーミング処理部144は、ネットワークNWおよびSB通信IF部15を介して固定端末装置SPまたは携帯端末TAからストリーミング動画の配信の要求があった場合に、この要求のあった固定端末装置SPまたは携帯端末TAへ、センサ部11のカメラ112で生成した動画(例えばライブの動画)をストリーミング再生でSB通信IF部15およびネットワークNWを介して配信するものである。
図1には、一例として、4個の第1ないし第4センサボックスSB−1〜SB−4が示されており、第1センサボックスSB−1は、対象者Obの一人であるAさんOb−1の居室RM−1に配設され、第2センサボックスSB−2は、対象者Obの一人であるBさんOb−2の居室RM−2に配設され、第3センサボックスSB−3は、対象者Obの一人であるCさんOb−3の居室RM−3に配設され、そして、第4センサボックスSB−4は、対象者Obの一人であるDさんOb−4の居室RM−4に配設されている。
このようなセンサボックスSBでは、その稼働を始めると、センサ部11は、所定のフレームレートで所在空間を上方から撮像して生成した画像およびドップラ信号をSB制御処理部14へ出力する。SB制御処理部14の行動検知処理部142は、定められた時間おきに、これら画像およびドップラ信号に基づいて対象者Obにおける所定の行動の有無を検知し、前記所定の行動を検知イベントとして検知すると、その検知イベントの種別を含めて検知イベントを通知処理部143へ通知する。通知処理部143は、前記検知イベントの通知を受けると、通知信号をSB通信IF部15から管理サーバSVへ送信する。
尚、後述するように、ナースコール処理部145は、ナースコールユニットCBでコールボタン操作を受け付けると、ナースコールの受付イベントを通知処理部143へ通知する。通知処理部143は、前記受付イベントの通知を受けると、通知信号をSB通信IF部15から管理サーバSVへ送信する。管理サーバSVは、ナースコールが生じた居室を担当する介護士の持つ携帯端末TAに、ナースコールが生じたことを通知する。
次に、管理サーバSVについて説明する。図1において、管理サーバSVは、ネットワークNWを介して他のセンサボックスSBと、固定端末SPと、携帯端末TAとに独立して通信する通信機能を備えている。管理サーバSVは、センサボックスSBから通知を受けて、イベントが生じた居室を担当する介護士の持つ携帯端末TA、及び/又は固定端末装置SPに情報を提供する機能を有する。このような管理サーバSVは、例えば、図3に示すように、SV制御処理部21と、SV記憶部22と、SV通信IF部23とを備える。
SV通信IF部23は、SB通信IF部15と同様に、SV制御処理部21に接続され、SV制御処理部21の制御に従って通信を行うための通信デバイスである。SV通信IF部23は、SV制御処理部21から入力された転送すべきデータを収容した通信信号を、この介護支援システムMSのネットワークNWで用いられる通信プロトコルに従って生成し、この生成した通信信号をネットワークNWを介してセンサボックスSB等へ送信する。SV通信IF部23は、ネットワークNWを介してセンサボックスSB等から通信信号を受信し、この受信した通信信号からデータを取り出し、この取り出したデータをSV制御処理部21が処理可能な形式のデータに変換してSV制御処理部21へ出力する。
SV記憶部22は、SV制御処理部21に接続され、SV制御処理部21の制御に従って、各種のプログラムおよび各種のデータを記憶する回路である。前記各種のプログラムには、例えば、クライアント(本実施形態では固定端末装置SPおよび携帯端末TA等)の要求に応じたデータを前記クライアントに提供するサーバプログラム等の制御処理プログラムが含まれる。前記各種のデータには、対象者Obに対する監視に関する監視情報、イベントの通知先に関する通知先情報等の、上述の各プログラムを実行する上で必要なデータや、対象者Obを監視する上で必要なデータ等が含まれる。SV記憶部22は、SB記憶部16と同様に、例えばROMやEEPROM等を備える。そして、SV記憶部22は、前記所定のプログラムの実行中に生じるデータ等を記憶するいわゆるSV制御処理部21のワーキングメモリとなるRAM等を含む。
SV記憶部22は、通知先情報を記憶する通知先情報記憶部221を備える。通知先情報記憶部221は、イベントの通知先に関する通知先情報を記憶する。前記通知先情報は、センサボックスSBから通知信号を受信した場合に、この受信した通知信号に収容されたイベントを通知する通知先を表す情報である。前記通知先情報は、例えば、本実施形態では、通知信号を送信した送信元のセンサボックスSBと、センサボックスSBから受信した通知信号を送信する携帯端末TAとの対応関係を表す情報であり、例えば、図5に示すようにテーブル形式で通知先情報記憶部221に記憶されている。この図5に示す通知先情報テーブル41は、通知信号の送信元であるセンサボックスSBの通信アドレスを登録する通知元アドレスフィールド411と、通知イベント情報として、対象者がこの状態になった場合に通知する通知イベントフィールド412と、前記通知元アドレスフィールド411に登録されたセンサボックスSBの通信アドレスに対応付けられ前記通信アドレスを持つ前記センサボックスSBから受信した通知信号に収容されたイベントを通知する携帯端末TAの通信アドレスを登録する通知先アドレスフィールド413とを備え、センサボックスSBごとにレコードを持つ。なお、センサボックスSBの通信アドレスは、前記センサIDとされて良く、また、通知元アドレスフィールド411は必ずしも設ける必要はないが、設ける場合にはセンサボックスSBを配設した部屋番号が登録されても良い。また、携帯端末TAの通信アドレスは、携帯端末TAを特定し識別するための端末識別子(端末ID)とされて良く、また、通知先アドレスフィールド413には、携帯端末TAを持つ例えば介護士名等の監視者の名前が登録されても良い。通知イベントフィールド412における通知イベントの項目(通知イベント情報)は、センサボックスSBが設置された居室の対象者OBに応じて、管理サーバSV側から設定可能である。図5の例では、Aさん及びBさんの場合には、転倒、転落のイベントが生じたら通知すべきであり、Cさんの場合には、転倒、転落、起床のイベントが生じたら通知すべきであり、Dさんの場合には、転倒、転落、起床、離床が生じたら通知すべきであることを意味している。例えば、対象者の状態(起床後は殆ど問題がないので、対応が不要と判断できる人、そうでない人がいること)、過去の対応情報(過去に離床と入床を数回繰り返し習慣があるので、1回の離床では対応が不要と判断できる人がいること)などの理由で、対象者に応じて通知イベントを分けることが望ましい。
SV制御処理部21は、センサボックスSBから通知を受けて、受けた通知を固定端末装置SPおよび対応する携帯端末TAそれぞれへ転送する回路である。SV制御処理部21は、例えば、CPU(Central Processing Unit)およびその周辺回路を備えて構成される。
SV制御処理部21のSV制御部211は、管理サーバSVの全体制御を司るものである。
なお、管理サーバSVは、図3に破線で示すように、必要に応じて、さらにSV制御処理部21に接続され例えば各種コマンドや各種データ等を入力するサーバ入力部(SV入力部)24、SV入力部24で入力された各種コマンドや各種データおよび対象者Obに対する監視に関する情報等を出力するサーバ出力部(SV出力部)25、および、外部機器との間でデータの入出力を行うサーバインターフェース部(SVIF部)26等を備えても良い。このような管理サーバSVは、例えば、通信機能付きのコンピュータによって構成可能である。
固定端末装置SPは、ナースステーションSTに設置されており、ネットワークNWを介して管理サーバSV等と通信する通信機能、所定の情報を表示する表示機能、および、所定の指示やデータを入力する入力機能等を備え、管理サーバSVや携帯端末TAに与える所定の指示やデータを入力したり、センサボックスSBで得られた検知結果や画像を表示したりすることによって、介護支援システムMSのユーザインターフェース(UI)として機能する機器である。このような固定端末装置SPは、例えば、通信機能付きのコンピュータによって構成可能である。固定端末装置SPは、センサボックスSBが設置された全ての居室において、センサボックスSBの機能を通じて居室内の状態を把握できるようになっていると好ましい。
次に、携帯端末TAについて説明する。携帯端末TAは、ネットワークNWを介して管理サーバSV等と通信する通信機能、所定の情報を表示する表示機能、所定の指示やデータを入力する入力機能、および、音声通話を行う通話機能等を備え、管理サーバSVやセンサボックスSBに与える所定の指示やデータを入力し、前記所定のイベントがセンサボックスSBで生じた場合に前記所定のイベントの通知を受け、センサボックスSBとの間で通話し、センサボックスSBで生成された動画を表示するための機器である。
このような携帯端末TAは、本実施形態では、例えば、図4に示すように、TA制御処理部31と、TA記憶部32と、TA通信IF部33と、TA音入出力部34と、TA入力部35と、TA表示部36と、TAIF部37とを備える。
TA音入出力部34は、TA制御処理部31に接続され、外部の音を取得して携帯端末TAに入力するためのデバイスであって、TA制御処理部31の制御に従って音を表す電気信号に応じた音を生成して出力するものである。TA音入出力部34は、SB音入出力部12と同様に、例えば、音響振動を電気信号に変換するマイクロホン等と、音の電気信号を音の音響振動に変換するスピーカ等とを備えて構成される。TA音入出力部34は、外部の音を表す電気信号をTA制御処理部31へ出力し、また、TA制御処理部31から入力された電気信号を音の音響振動に変換して出力する。
TA入力部35は、TA制御処理部31に接続され、例えば、所定の操作を受け付け、携帯端末TAに入力するデバイスであり、所定の機能を割り付けられた複数の入力スイッチ等である。前記所定の操作には、例えば、ログインするためのIDの入力操作や、通知されたナースコールに対応する応答操作や、動画の要求操作や、通知された対象者Obに対する例えば救命、看護、介護および介助等の対応を実行する意思がある旨(復旧)の入力操作等の、監視する上で必要な各種操作等が含まれる。情報の提示部であるTA表示部36は、TA制御処理部31に接続され、TA制御処理部31の制御に従って、TA入力部35から入力された所定の操作内容、および、介護支援システムMSによって監視されている対象者Obに対する監視に関する前記監視情報(例えばセンサボックスSBで生じたイベントや対象者Obの画像等)等を表示するデバイスであり、例えばLCDおよび有機ELディスプレイ等の表示装置である。そして、本実施形態では、TA入力部35およびTA表示部36はタッチパネルから構成されている。この場合において、TA入力部35は、例えば抵抗膜方式や静電容量方式等の操作位置を検出して入力する位置入力デバイスである。このタッチパネルでは、TA表示部36の表示面上に位置入力デバイスが設けられ、TA表示部36に入力可能な1または複数の入力内容の候補が表示され、例えば介護士等のユーザ(監視者)が、入力したい入力内容を表示した表示位置を触れると、位置入力デバイスによってその位置が検出され、検出された位置に表示された表示内容がユーザの操作入力内容として携帯端末TAに入力される。
TAIF部37は、TA制御処理部31に接続され、TA制御処理部31の制御に従って、外部機器との間でデータの入出力を行うデバイスであり、例えば、携帯電話通信網、WiFi規格、Bluetooth(登録商標)規格を用いたインターフェース回路、IrDA規格等の赤外線通信を行うインターフェース回路、および、USB規格を用いたインターフェース回路等である。
TA通信IF部33は、SB通信IF部15と同様に、TA制御処理部31に接続され、TA制御処理部31の制御に従って通信を行うための通信デバイスである。TA通信IF部33は、TA制御処理部31から入力された転送すべきデータを収容した通信信号を、この介護支援システムMSのネットワークNWで用いられる通信プロトコルに従って生成し、この生成した通信信号をネットワークNWを介して管理サーバSV等へ送信する。
TA通信IF部33は、ネットワークNWを介して管理サーバSV等から通信信号を受信し、この受信した通信信号からデータを取り出し、この取り出したデータをTA制御処理部31が処理可能な形式のデータに変換してTA制御処理部31へ出力する。
TA記憶部32は、SB記憶部16と同様に、TA制御処理部31に接続され、TA制御処理部31の制御に従って、各種のプログラムおよび各種のデータを記憶する回路である。前記各種のプログラムには、表示に関する動作を処理する表示処理プログラム等が含まれる。前記各種のデータでは、TA表示部36に表示される画面情報等の各データが含まれる。TA記憶部32は、例えばROMやEEPROM等を備える。TA記憶部32は、前記所定のプログラムの実行中に生じるデータ等を記憶するいわゆるTA制御処理部31のワーキングメモリとなるRAM等を含む。そして、TA記憶部32は、上述の各情報を記憶するために、機能的に表示画面記憶部321を備えている。
表示画面記憶部321は、TA制御処理部31における後述の表示処理部3121の制御に従って、TA表示部36に表示するための画面情報を記憶するものである。
TA制御処理部31は、情報を処理するための回路である。TA制御処理部31は、SB制御処理部14と同様に、例えば、CPUおよびその周辺回路を備えて構成される。TA制御処理部31は、制御処理プログラムが実行されることによって、TA制御部311およびTA処理部312を機能的に備え、TA処理部312は、表示処理部3121を機能的に備える。
TA制御部311は、携帯端末TAの全体制御を司るものである。
表示処理部3121は、TA表示部36の表示に関する動作を処理するものである。より具体的には、表示処理部3121は、必要に応じてTA表示部36に動画を表示する。
このような携帯端末TAは、例えば、いわゆるタブレット型コンピュータやスマートフォンや携帯電話機等の、持ち運び可能な通信端末装置によって構成可能である。
次に、実施形態における介護支援システムの動作について説明する。図7は、本実施形態の介護支援システムにおける動作を示す梯子チャート図である。図8は、本実施形態の携帯端末の表示画面の例を示す図である。
このような構成の介護支援システムMSでは、起動されると、センサボックスSBでは、その制御処理プログラムの実行によって、SB制御処理部14には、SB制御部141、行動検知処理部142,通知処理部143、ストリーミング処理部144およびナースコール処理部145が機能的に構成され、管理サーバSVでは、その制御処理プログラムの実行によって、SV制御処理部21には、SV制御部211が機能的に構成され、そして、携帯端末TAでは、その制御処理プログラムの実行によって、TA制御処理部31には、TA制御部311、表示処理部3121を機能的に備えるTA処理部312が機能的に構成される。
介護支援システムMSの動作について説明するが、ナースコールイベント及び電池チェックについては後述する。携帯端末TAでは、例えば介護士等のログイン操作を受け付けると、携帯端末TAは、TA処理部312によって、自機宛の通信信号を待ち受ける待受け画面をTA表示部36に表示する。この待受け画面は、例えば、図8(a)に示すように、メニューバーを表示するメニューバー領域611と、待ち受け中であることを表すメッセージ(例えば「未対応通知はありません」)、日付や現在時刻、当該携帯端末TAにログインしているユーザ名(介護士)などを表示する待受けメイン領域612とを備える。このような待受け画面を表示すると、携帯端末TAは、TA制御部311によって、TA通信IF部33で通信信号の受信を待つ。
センサボックスSBは、図7のステップS101において、SB制御部141によって、所定のフレームレートに応じたサンプリング周期でセンサ部11のドップラセンサ111の出力データをサンプリングするとともにカメラ112で画像データを取得し、不図示のリングバッファに記憶しつつ、行動検知処理部142によって、このサンプリングおよび取得したドップラセンサ111の出力データおよびカメラ112の画像データを解析する。この解析の結果、ステップS102で、SB制御部141が所定のイベント(起床、離床、転倒、転落および微体動異常)を検出しない場合には、フローをステップS101へと戻して検知動作を続行する。一方、SB制御部141が所定のイベントを検出したときは、ステップS103で、イベント前後の画像データ及び/又は微体動データを、リングバッファから切り出してSB記憶部16に記憶する。尚、例えば固定端末SPを介して設定した時間帯に限り、センサボックスSBの検知動作を中断させることもできる。又、例えば固定端末SPを介して、センサボックスSB内のプログラムを変更することもできる。
更にセンサボックスSBは、通知処理部143によって、どの種類の通知イベントが発生したかを示すイベント情報と、通信アドレスを含む通知信号を、ネットワークNWを介して管理サーバSVへ送信する(C11)。かかる通知信号は、対象者の画像データを含まないので情報量が少ない。
このような通知信号がセンサボックスSBから送信されると、管理サーバSVは、ステップS104で、通知信号に含まれている情報を、通知先情報記憶部221に記憶されている通知先情報テーブル41と照合して、送信元の通信アドレスに対応する送信先の通信アドレスから居住者が誰か(ここではBさん)を判断し、更に、通知信号のイベント情報から、その居住者(Bさん)に対応する通知イベントの種類(ここでは転倒又は転落)に該当するかを判断する。そして、受信した通知信号のイベント情報が通知イベントを示している場合には、端末への通知を行うことを決定する。一方、受信した通知信号のイベント情報が通知イベントを示していない場合(Bさんの場合、起床又は離床)、端末への通知を行わないことを決定し、次の通知信号を待ち受ける。
管理サーバSVが、端末への通知を決定した場合、通知先情報記憶部221に記憶されている通知先情報テーブル41と照合して、送信元の通信アドレスに対応する送信先の通信アドレスから、送信先の携帯端末TAを選定する。より具体的には、通知先情報記憶部221に記憶されている通知先情報テーブル41において、通知元アドレスフィールド411に、前記受信した通知信号の送信元の通信アドレスを登録しているレコードにおける通知先アドレスフィールド413に登録されている通知先の通信アドレスを取り出す。例えば、RM−2号室に配設された通信アドレス「192.168.10.121」を持つセンサボックスSB−2からの通知信号を受信した場合には、この通知信号の送信元の通信アドレス「192.168.10.121」を登録している2行目のレコードにおける通知先アドレスフィールド413に登録されている通知先の3個の通信アドレス「192.168.10.25」、「192.168.10.26」、「192.168.10.27」が取り出される。なお、この例では、通信アドレス「192.168.10.25」は、介護士NAさんが持つ携帯端末TA−1に付与された通信アドレスであり、通信アドレス「192.168.10.26」は、介護士NBさんが持つ携帯端末TA−2に付与された通信アドレスであり、そして、通信アドレス「192.168.10.27」は、図略の介護士NCさんが持つ携帯端末TA−3に付与された通信アドレスである。
そして、管理サーバSVは、RM−2号室で転倒又は転落が生じた情報を含む通知信号(イベント信号)を、選定した携帯端末TA−1〜TA−3及び固定端末SPへ送信する(C12)。
このような通知信号が管理サーバSVから送信されると、携帯端末TAは、TA処理部312によってTA表示部36の画面表示を、例えば図8(b)に示すものに切り替える。このとき、提示部としてのTA音入出力部34を介して、音や音声などの出力(例えば「RM−2号室で転落発生」などの音声メッセージ)を行ったり、或いは振動等により介護士に通知信号の受信を知らせても良い。
図8(b)に示す例では、メイン領域612に、イベントが生じた居室名(RM−2号室、すなわち通知を送信したセンサボックスに関する情報)と,当該居室の居住者の氏名(B様)と、転倒又は転落を示すアイコンIC1(すなわちイベント信号(通知)を受信したことを示す情報)と、通知時間と現在との時間差(0分)が表示される(ステップS105)。同時に、メイン領域612に、ボタンB1(対応する),B2(話す),B3(記憶映像を見る)、B4(ライブ映像を見る)が表示される。
ここで、介護士がボタンB3又はB4にタッチすると、携帯端末TAのTA入力部35が反応し、ステップS106で、TA制御部311が画像のリクエストがなされたと判断して、TA通信IF部からネットワークNWを介して管理サーバSVにリクエスト信号(状態データリクエスト信号)が送信される(C13)。ここでリクエスト信号には、要求種別(記憶映像又はライブ映像)が含まれる。管理サーバSVは、リクエスト信号を中継して対象となるセンサボックスSBに送信する。尚、リクエスト信号は、直接センサボックスSBに送信されても良い。
リクエスト信号を受信したセンサボックスSBは、ステップS107で、リクエスト信号中の要求種別を判別する。介護士がボタンB3をタッチした場合、携帯端末TAから、記憶画像を要求するリクエスト信号が出力されるので、管理サーバSVを介してこれを受信したセンサボックスSBが記憶映像を要求されていると判断して、ステップS109でSB記憶部16から画像データを読み出して、SB通信IF部15からネットワークNWを介して管理サーバSVに送信する(C14)。或いは、介護士がボタンB4をタッチした場合、携帯端末TAから、ライブ映像を要求するリクエスト信号が出力されるので、管理サーバSVを介してこれを受信したセンサボックスSBがライブ映像を要求されていると判断して、ステップS108でカメラ112で撮像してなるライブ映像をエンコードして、SB通信IF部15からネットワークNWを介して管理サーバSVに送信する(C14)。ライブ映像はリングバッファから切り出されても良い。管理サーバSVは、画像データを中継してリクエスト信号を送信した携帯端末TAに送信する。尚、画像データは、直接携帯端末TAに送信されても良い。
画像データを受信した携帯端末TAは、TA処理部312によってTA表示部36の画面表示を、例えば図8(c)に示すものに切り替える。記憶映像を要求した図8(c)に示す例では、メイン領域612に、RM−2号室で転倒した前後のBさんの画像(映像)IMGが表示されるので、かかる画像IMGを見た介護士は、すぐに対応すべき状態か否かを判断することができる。又、画像IMGを見ただけでは判断できない場合、介護士がボタンB2をタッチすることで、センサボックスSBのSB音入出力部12を介して、Bさんと介護士とが直接会話できるため、状況を正確に判断することができる。又、ライブ映像を要求した場合、携帯端末TAに表示される画像は、現在のストリーミング画像である。上記の例では、携帯端末TAに通知信号を送信するようにしているが、及び/又は固定端末SPに通知信号を送信するようにしても良い。尚、画像のリクエストは、通知信号にかかわらず任意で行うことができる。
尚、ステップS105で表示されたアイコンIC1を見た介護士が、イベントが生じたRM−2号室に近い場所にいるときは、画像を見ることなく直ちに駆けつけることができる。従って、そのような場合、ボタンB1をタッチすることで、固定端末SPに、介護士が直接対応する旨の情報が送信されることとなる。ボタンB1をタッチすることで、通知信号を送信されたその他の携帯端末TA及び/又は固定端末SPにおいて、通知信号に応じた表示が解除されて図8(a)の表示に戻るか、或いは「担当介護士、対応中」の表示がなされると好ましい。
一方、図9に示すフローチャートの動作は、ナースコールイベント及び電池チェック(電池の状態の検出)に関するものであるが、図7に示すフローチャートの動作と並行して実行されると好ましい。まず、ステップS201に示すように、管理サーバSVに接続された端末(或いは固定端末SP)より、ネットワークNWを介して対象となるナースコールユニットCBにアクセスし、居住者の要求や看護の都合等に応じて、電池チェックに関する条件(検出タイミング、送信タイミング、電池切れ時の通知先)を設定する。具体的には、以下の表1に示すものである。但し、電池切れ時の通知先としての端末の設定は、端末に通知しない条件も含む。
Figure 0006172416
設定された条件は、管理サーバSVからセンサボックスSBへと送信され(C21),これを受信したセンサボックスSBは、ステップS202で条件をSB記憶部16に記憶する。条件全てを単一のSB記憶部16に記憶することで、条件の誤入力を抑制し、ネットワークNWに渋滞等が生じた場合にも検出の誤動作などを回避できる。更にステップS203で、センサボックスSBは、ナースコールユニットCBからのナースコール信号を待ち受ける。ここで居住者がナースコールユニットCBのコールボタン13aを押すと(図6参照),その信号が無線通信部13dを介してセンサボックスSBに送信される。尚、コールボタン13aを押したとき、LEDランプ13eが同時に点灯するようになっていると好ましい。
センサボックスSBは、通知処理部143によって、生じたコール信号と、通信アドレスを含む通知信号を、ネットワークNWを介して管理サーバSVへ送信する(C22)。このような通知信号がセンサボックスSBから送信されると、管理サーバSVは、ステップS204で、通知信号に含まれている情報を、通知先情報記憶部221に記憶されている通知先情報テーブル41と照合して、送信元の通信アドレスに対応する送信先の通信アドレスから居住者が誰か(ここではBさん)を判断し、更に、上述した例と同様にして、通知先情報記憶部221に記憶されている通知先情報テーブル41と照合して、送信元の通信アドレスに対応する送信先の通信アドレスから、送信先の携帯端末TAを選定する。
その後、管理サーバSVは、RM−2号室からコール信号が生じたことを知らせる通知信号(コール信号)を、選定した携帯端末TA−1〜TA−3及び固定端末SPへ送信する(C23)。
このような通知信号が管理サーバSVから送信されると、図10に示すように端末TAは、メイン領域612に、イベントが生じた居室名(RM−2号室、すなわちコール信号を送信したセンサボックスに関する情報)と,当該居室の居住者の氏名(B様)と、ナースコールを示すアイコンIC2と、通知時間と現在との時間差(0分)が表示される(ステップS205)。かかる通知を受け取った介護士は、端末TAを介して居住者と会話したり、駆けつけるなどの対応をとれる。かかるアイコンIC2の表示は、介護士が対応した後、消されることとなる。
一方、ステップS203でナースコールユニットCBからのコール信号が生じない場合、センサボックスSBは、ステップS206で検出・送信ルーチンを実行する。検出・送信ルーチンとは、SB記憶部16に記憶された条件(表1)に基づいて、ナースコールユニットCBの電池13bの状態を検出する動作である。
図11〜15は、ナースコールユニットCBの内蔵する電池の状態を検出する動作の例を示すフローチャートである。センサボックスSBは、SB記憶部16に記憶された検出タイミング条件に基づき、以下のようにナースコールユニットCBに電池の状態を検出させる。図11は、表1に示す(a);センサボックスSBとナースコールユニットCBとの定期通信時、言い換えると前回の検出時から所定の時間が経過したときに検出動作を行う検出タイミングの例である。具体的には図11において、センサボックスSBのナースコール処理部145からナースコールユニットCBの無線通信部13dに対して、例えば10分おきに疎通確認が行われ、ナースコール処理部145からの問い合わせに対し、無線通信部13dの応答が2回以上なく、その後に無線通信部13dが応答した場合、最初の確認応答時に、検出部13cが電池13bの電圧等を確認して、その結果をセンサボックスSBに送信するものである。
図12は、表1に示す(b);ナースコールボタンが押された時に検出動作を行う検出タイミングの例である。具体的には図12においてセンサボックスSBのナースコール処理部145からナースコールユニットCBの無線通信部13dに対して、例えば10分おきに疎通確認が行われているとき、コールボタン13aが押された後、最初の確認応答時に、検出部13cが電池13bの電圧等を確認して、その結果をセンサボックスSBに送信するものである。
図13は、表1に示す(c);センサボックスの検出指令で定期的に検出動作を行う検出タイミングの例である。具体的には図13においてセンサボックスSBのナースコール処理部145からナースコールユニットCBの無線通信部13dに対して、例えば10分おきに疎通確認が行われているとき、それに応じて検出部13cが電池13bの電圧等を確認して、その結果をセンサボックスSBに送信するものである。
図14は、表1に示す(d);管理サーバの検出指令で定期的に検出動作を行う検出タイミングの例である。具体的には図14において、管理サーバSVからセンサボックスSBを介してナースコールユニットCBに対して、例えば10分おきに疎通確認が行われているとき、それに応じて検出部13cが疎通確認と共に電池13bの電圧等を確認して、その結果をセンサボックスSBを介して管理サーバSVに送信するものである。尚、確認結果は、センサボックスSBに留めておき、必要な送信タイミングで管理サーバSVに送信しても良い。
図15は、表1に示す(e);センサボックスによるイベント検出時に電池の検出動作を行う検出タイミングの例である。具体的には図13においてセンサボックスSBのナースコール処理部145からナースコールユニットCBの無線通信部13dに対して、例えば10分おきに疎通確認が行われている際に、センサボックスSBが転倒又は転落などのイベントを検出すると、次の疎通確認に合わせてナースコールユニットCBに検出指令を送信し、最初の確認応答時に、検出部13cが電池13bの電圧等を確認して、その結果をセンサボックスSBに送信するものである。
図16〜19は、ナースコールユニットCBの内蔵する電池の状態を検出した後、その結果を送信する送信タイミング例を示すフローチャートである。センサボックスSBは、SB記憶部16に記憶された送信タイミング条件に基づき、以下のようにして送信を決定する。
図16は、表1に示す(A);電池電圧が第1の閾値を下回った時に送信動作を行う送信タイミングの例である。具体的に説明すると、図16のステップS206aでは、図11〜図15の検出タイミング例に従って電池13bの電圧検出が行われ、その都度測定回数及び不図示の内蔵タイマにより計測した時刻(最初の電池交換時を含む)が記憶される。続くステップS206bにおいて、センサボックスSBのSB制御部141は、電池13bのN回目に検出した電圧測定の結果を確認し、ステップS206cで、N回目の電圧が第1の閾値(例えば初期電圧の40%)を下回ったか否か判断する。測定した電圧が第1の閾値を下回ったと判断された場合、フローは図9のステップS207へと移行する。一方、N回目の電圧が第1の閾値を下回っていないと判断されれば、フローはステップS202へと移行する。
図17は、表1に示す(B);電池交換から所定期間経過した時に送信動作を行う送信タイミングの例である。具体的に説明すると、図17のステップS206aでは、図11〜図15の検出タイミング例に従って電池13bの電圧検出が行われ、その都度測定回数及び不図示の内蔵タイマにより計測した時刻(最初の電池交換時を含む)が記憶される。続くステップS206dにおいて、センサボックスSBのSB制御部141は、最初の電池交換を行ったときから所定期間(例えば半年)経過したか否か判断する(例えば検出部13cの検出した電圧が、前回の検出した電圧より大幅に増大したときは、電池交換が行われたと判断できる)。所定期間を経過していたと判断された場合、フローは図9のステップS207へと移行する。一方、所定期間を経過していないと判断されれば、フローはステップS202へと移行する。
図18は、表1に示す(C);電池電圧の降下速度が第2の閾値を超えた時に送信動作を行う送信タイミングの例である。具体的に説明すると、図18のステップS206aでは、図11〜図15の検出タイミング例に従って電池13bの電圧検出が行われ、その都度測定回数及び不図示の内蔵タイマにより計測した時刻(最初の電池交換時を含む)が記憶される。続くステップS206eにおいて、センサボックスSBのSB制御部141は、電池13bのN回目に検出した電圧測定の結果を確認し、ステップS206fで、電池13bの(N+1)回目に検出した電圧測定の結果を確認し、更にステップS206gで、電圧降下速度=(N回目の電圧−(N+1)回目の電圧)/(N+1回目の測定時刻−N回目の測定時刻)が第2の閾値を超えたか否か判断する。電圧降下速度が第2の閾値を超えたと判断された場合、フローは図9のステップS207へと移行する。一方、電圧降下速度が第2の閾値を超えていないと判断されれば、フローはステップS202へと移行する。
図19は、表1に示す(D);センサボックスに携帯端末が近づいてきた時に送信動作を行う送信タイミングの例である。具体的に説明すると、図19のステップS206aでは、図11〜図15の検出タイミング例に従って電池13bの電圧検出が行われ、その都度測定回数及び不図示の内蔵タイマにより計測した時刻(最初の電池交換時を含む)が記憶される。続くステップS206hにおいて、センサボックスSBのSB制御部141が、センサボックスSBに対して担当する介護士が持つ携帯端末TAが例えば所定の距離として半径5m以内に接近したことを検出したと判断された場合、介護士が居室内に入ってきたことを意味するので、フローは図9のステップS207へと移行する。一方、携帯端末TAを非検出と判断された場合、フローはステップS202へと移行する。センサボックスSBに対して携帯端末TAが半径5m以内に接近したことは、例えばBluetooth(登録商標)を用いた技術や端末のGPS機能で判別できる。これにより居室内に入ってきた担当する介護士は、ナースコールユニットCBの電池の状態を把握できる。尚、図16〜19のフローは少なくとも2つ以上組み合わせて用いても良い。
以上が、図9のステップS206の検出・送信ルーチンにおける内容の説明である。続くステップS207で、センサボックスSBは電池切れ情報の通知を行うことを決定し、設定された通知先に関する情報と共に、電池切れ情報(電池の状態に関する情報)を、ネットワークNWを介して管理サーバSVへ送信する(C24)。尚、センサボックスSBから電池切れ情報が送信されるときは、管理サーバSV側からの条件設定により(表1参照)、表示装置として、ナースコールユニットCBのLEDランプ13eを点滅させたり、センサボックスSBに設けた不図示のLEDランプを点滅させるなどすることもできる。この場合、携帯端末TAへの通知を省略しても良い。
上述した電池切れ情報がセンサボックスSBから送信されると、管理サーバSVは、ステップS208で、通知先の情報に基づいて送信先の携帯端末TAを選定し、選定した携帯端末TA−1〜TA−3及び固定端末SPへ電池切れ情報を送信する(C25)。
このような電池切れ情報が管理サーバSVから送信されると、図20に示すように端末TAは、メイン領域612に、ナースコールユニットCBに電池切れが生じる恐れのある居室名(RM−2号室)と,当該居室の居住者の氏名(B様)と、電池の状態の情報として電池切れが近いことを示すアイコンIC3と、通知時間と現在との時間差(0分)が表示(提示)される(図9のステップS209)。このとき、電池切れ表示と共に端末を振動などさせてもよい。かかる表示を見た介護士は、電池切れが生じる前に、当該居室のナースコールユニットCBの電池交換を行うなどの対応をとれる。かかるアイコンIC3の表示は、介護士が電池交換を行うことで消されることとなる。
尚、本実施形態では、センサボックスSBのSB記憶部に通知先の携帯端末TAについて記憶させ、管理サーバSVは、ステップS208において,これを元に通知を行う態様であるが、これとは異なる態様をとることもできる。
具体的には、検出タイミング、送信タイミングはセンサボックスSBに記憶させておき、情報の提示先となる端末については、センサボックスSBと対応づけて、管理サーバSVに記憶させておく態様である。かかる態様によれば、ステップS208において、迅速に送信先を決定して通知することができる。
本発明は、明細書に記載の実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態・変形例を含むことは、本明細書に記載された実施形態や技術思想から本分野の当業者にとって明らかである。明細書の記載及び実施形態は、あくまでも例証を目的としており、本発明の範囲はクレームによって示されている。
11 センサ部
12 SB音入出力部
13a コールボタン
13b 電池
13c 検出部
13d 無線通信部
13e LEDランプ
14 SB制御処理部
15 SB通信IF部
16 SB記憶部
21 SV制御処理部
22 SV記憶部
23 SVIF部
24 SV入力部
31 TA制御処理部
32 TA記憶部
33 TA通信IF部
34 TA音入出力部
35 TA入力部
36 TA表示部
37 TAIF部
41 通知先情報テーブル
111 ドップラセンサ
112 カメラ
141 SB制御部
142 行動検知処理部
143 通知処理部
144 ストリーミング処理部
145 ナースコール処理部
211 SV制御部
221 通知先情報記憶部
311 TA制御部
312 TA処理部
321 表示画面記憶部
411 通知元アドレスフィールド
412 通知イベントフィールド
413 通知先アドレスフィールド
611 メニューバー領域
612 メイン領域
613 時刻領域
614 ユーザ名領域
3121 表示処理部
AP アクセスポイント
B1〜B4 ボタン
CB1〜CB4 ナースコールユニット
IC1〜IC3 アイコン
MS 介護支援システム
NW ネットワーク
Ob 対象者
RM 居室
SB センサボックス
SP 固定端末
ST ナースステーション
SV 管理サーバ
TA 携帯端末

Claims (8)

  1. 救命、看護、介護又は介助する者により見守り対象として監視される対象者の状態に応じた状態データを取得し、前記状態データに基づいて前記対象者が起床、離床、転倒、転落又は微体動異常のいずれかの状態になったことを判断可能なセンサ装置と、
    内蔵した電池の電力で動作し、対象者により操作されることでコール信号を前記センサ装置に無線送信可能な無線通信部を備えたコール装置と、
    前記センサ装置と通信可能に接続された管理サーバと、
    対象者を救命、看護、介護又は介助する者により管理され、前記内蔵した電池の状態に関する情報を提示する提示部を備えており、前記管理サーバに通信可能に接続され、前記コール信号を受信する端末と、を有するナースコールシステムであって、
    前記コール装置は、前記電池の状態を検出する検出部を有し、前記無線通信部を介して前記センサ装置へと前記電池の状態に関する情報を出力可能となっており、
    前記センサ装置は、前記コール装置の前記検出部に前記電池の状態を検出させる検出タイミングと、前記センサ装置から前記電池の状態に関する情報を送信する送信タイミングと、情報の提示先となる端末とを設定可能となっており、
    前記コール装置は、前記センサ装置により設定された前記検出タイミングに基づいて、前記コール装置の前記検出部にて前記電池の状態を検出して、前記無線通信部を介して前記センサ装置に送信し、
    前記センサ装置は、設定された前記送信タイミングに基づいて、前記コール装置から送信された前記電池の状態に関する情報を、設定された前記端末に関する情報と共に、前記管理サーバに送信し、
    前記管理サーバは、前記センサ装置から受信した情報に基づいて、前記設定された端末を選定し、選定された前記端末に前記コール装置から送信された前記電池の状態に関する情報を送信し、
    前記管理サーバより前記電池の状態に関する情報を送信された前記端末は、送信された前記電池の状態に関する情報に基づいて、前記提示部に前記電池の状態を提示するナースコールシステム。
  2. 前記センサ装置はカメラを有し、前記状態データは、前記カメラの撮像によって取得された画像データである請求項1に記載のナースコールシステム。
  3. 前記センサ装置は、前記検出タイミングを記憶するメモリ部を有し、前記管理サーバ側から前記センサ装置にアクセスすることで前記検出タイミングを設定し、前記メモリ部は前記設定された検出タイミングを記憶する請求項1又は2に記載のナースコールシステム。
  4. 前記検出タイミングは、前回の検出時から所定の時間が経ったとき、前記コール信号が送信されたとき、前記センサ装置から前記コール装置へと検出指令が送信されたとき、前記管理サーバ側から前記センサ装置を介して前記コール装置へと検出指令が送信されたとき、前記センサ装置により前記対象者が所定の状態になったと判断されたとき、の少なくとも1つである請求項3に記載のナースコールシステム。
  5. 前記センサ装置は、前記送信タイミングを記憶するメモリ部を有し、前記管理サーバ側から前記センサ装置にアクセスすることで前記送信タイミングを設定し、前記メモリ部は前記設定された送信タイミングを記憶する請求項1〜4のいずれかに記載のナースコールシステム。
  6. 前記送信タイミングは、前記電池の電圧が初期電圧よりも低い電圧値を表す第1の閾値を下回ったとき、前記電池の交換時から所定期間が経過したとき、前記電池の電圧を少なくとも二回測定し、その測定電圧差を測定時間差で除した前記電池の電圧低下速度が第2の閾値を超えたとき、前記センサ装置から所定の距離以内に前記情報の提示先となる端末が接近してきたとき、の少なくとも1つである請求項5に記載のナースコールシステム。
  7. 前記センサ装置は、前記情報の提示先となる端末を記憶するメモリ部を有し、前記管理サーバ側から前記センサ装置にアクセスすることで、前記情報の提示先となる端末を設定し、前記メモリ部は前記設定された情報の提示先となる端末を記憶する請求項1〜6のいずれかに記載のナースコールシステム。
  8. 前記コール装置と前記センサ装置の少なくとも一方は、前記電池の状態に関する情報が前記センサ装置から前記管理サーバに送信されたことを表示する表示装置を有する請求項1〜7のいずれかに記載のナースコールシステム。
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