JP7487577B2 - 介護スタッフを割り当てるためにコンピューターで実行される方法、プログラム、情報処理装置、および見守りシステム - Google Patents

介護スタッフを割り当てるためにコンピューターで実行される方法、プログラム、情報処理装置、および見守りシステム Download PDF

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Description

本開示は、監視システムに関し、より特定的には、介護スタッフを割り当てる技術に関する。
介護施設において、限られたスタッフが施設の入居者(以下「被介護者」と呼ぶ場合もある。)に対する介護やケアのサービスを提供している。したがって、スタッフの割り当ての最適化が要請されている。スタッフの割り当ての最適化に関し、例えば、特開2015-14975号公報(特許文献1)は、「人員の割り当てをより最適に行うための支援を行うことができる人員管理システム」を開示している。より具体的には、「管理装置は、第1記憶装置に、人員の識別情報を含む人員データを記憶し、人員データを、識別情報に対応する人員が現在関わっているまたは過去に関わったプロジェクトにおける成果物に関連する付帯情報とともに記憶するとともに、第2記憶装置に、プロジェクトを構成するタスクの結果得られた成果物のデータを記憶し、成果物のデータを、対応する付帯情報に関連付けて記憶し、第1記憶装置に記憶された付帯情報を検索することにより、当該検索された付帯情報に関連付けられた人員データおよび対応する成果物のデータを抽出可能に構成される」というものである([要約]参照)。
特開2015-14975号公報
被介護者への介護作業にはさまざまな種類の作業があり、新人等の経験の浅いスタッフの場合、当該介護作業を経験していない場合がある。また、ある程度経験年数があるスタッフの場合でも、普段あまり発生しない介護作業には不慣れな場合がある。そのため、スタッフが、未経験の又は不慣れな介護作業を行う場合、通常より時間がかかる可能性や間違った作業を行ってしまう可能性がある。したがって、介護作業の効率の低下を抑制する技術が必要とされている。また、介護を必要とする被介護者に対して的確な介護作業が行なわれるようにスタッフを選定する技術が必要とされている。
本開示は上述のような背景に鑑みてなされたものであって、ある局面に従うと、的確な介護作業が行なわれるようにスタッフを選定する技術が開示される。他の局面に従うと、作業効率の低下が抑制される技術が開示される。
(1)ある実施の形態に従うと、コンピューターによって実行される方法が提供される。この方法は、被介護者への関与が必要なイベントの発生を検知するステップと、第1スタッフが被介護者に対応することに基づいて、予め準備されたデータベースから、第1スタッフを支援する第2スタッフを選択するステップと、第1スタッフを支援するように第2スタッフに指示するステップとを備える。
(2)ある局面において、この方法は、第1スタッフによる要請、第1スタッフによるイベントへの対処の経験、および、第1スタッフと被介護者との相性、の少なくともいずれかに基づいて、第2スタッフによるイベントへの支援が必要であると判定するステップをさらに備える。第2スタッフを選択するステップは、支援が必要であると判定されたことに基づいて、第2スタッフを選択することを含む。
(3)ある局面において、第2スタッフを選択するステップは、データベースから第2スタッフの候補を選定するステップと、第1スタッフの支援を候補に問い合わせるステップと、第1スタッフを支援することの承諾を候補から受信したことに基づいて、候補を第2スタッフとして確定するステップとを含む。
(4)ある局面において、データベースは、イベントに対応したスタッフによる対応の履歴を含む。第2スタッフを選択するステップは、対応の履歴に基づいて、第2スタッフを選択することを含む。
(5)ある局面において、第2スタッフを選択するステップは、第1スタッフによる指名を受信したことに基づいて、指名されたスタッフを第2スタッフとして選択することを含む。
(6)ある局面において、選択するステップは、一人以上の前記第2スタッフの候補をモニターに表示するステップと、前記表示された候補から前記第2スタッフを選択するための入力を受け付けるステップとを含む。
(7)ある局面において、イベントの発生を検知するステップは、被介護者を監視するセンサーから受信する信号に基づいて、または、被介護者による呼び出し操作に基づいて、イベントの発生を検知することを含む。
(8)ある局面において、イベントは、被介護者の状態又は挙動の変化を含む。
(9)他の実施の形態に従うと、上記のいずれかに記載の方法をコンピューターに実行させるプログラムが提供される。
(10)他の実施の形態に従うと、情報処理装置が提供される。この情報処理装置は、上記のプログラムを格納したメモリーと、当該プログラムを実行するプロセッサーとを備える。
(11)さらに他の実施の形態に従うと、見守りシステムが提供される。この見守りシステムは、上記の情報処理装置と、情報処理装置と通信し、イベントの発生を第1スタッフに通知する複数の携帯通信端末とを備える。
(12)ある局面において、見守りシステムは、情報処理装置に電気的に接続され、前記イベントの発生の検知のための複数のセンサーをさらに備える。
ある実施の形態に従うと、的確な介護作業が行なわれるようにスタッフを選定することができる。他の実施の形態に従うと、作業効率の低下が抑制され得る。
この発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解されるこの発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
見守りシステム100の構成の一例を示す図である。 見守りシステム100の構成の概要を示すブロック図である。 センサーボックス119を用いた見守りシステム100の概略を示す図である。 コンピューターシステム400のハードウェア構成を表わすブロック図である。 管理サーバー200によって実現される機能の構成を表わすブロック図である。 管理サーバー200に格納されるデータベース600におけるデータの格納の一態様を例示する図である。 管理サーバー200として機能するコンピューターシステム400のCPU1が実行する処理の一部を表わすフローチャートである。 管理サーバー200のモニター8における画面の推移の一例を表わす図である。 第2スタッフの候補として選定されたスタッフの携帯端末220のディスプレイ226における画面の推移を表わす図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
まず、本明細書で開示される技術的特徴の概要について説明する。この技術的特徴は、被介護者が入居する、または、デイサービスを提供する介護施設に適用され得る。介護施設には複数の介護者(以下、介護スタッフ、またはスタッフという場合もある。)が各被介護者に対する介護あるいは看護のサービスを提供する。介護施設には、各被介護者の居室あるいは共同スペースにセンサー、カメラその他の監視装置が設けられている。監視装置からの信号は、スタッフやケアディレクターの事務所に設けられた管理コンピューター、各スタッフが保持する携帯端末、またはクラウドサーバーに送られる。ある被介護者の居室に設けられた監視装置が異常を検知すると、あるいは、ある被介護者が呼出し操作を行なうと、事務所は、当該異常または呼出しを検知し、介護や支援をスタッフに要請する。要請を受けたスタッフは、当該被介護者の居室に向かい、必要な介護や支援を行なうことになる。
第1スタッフAが被介護者に対する介護作業を行う場合に、第1スタッフAがその介護作業に対し不慣れな場合、あるいは、単独で介護作業を遂行できず、他のスタッフの補助または指示を必要とする場合があり得る。このような場合、第1スタッフAは、ケアディレクターに支援を要請することになる。
ケアディレクターは、第1スタッフAからそのような要請を受信すると、当該介護作業へのサポートが可能なスタッフのリストの中から、当該介護作業を補助しまたは指示するために適切な第2スタッフBを選択し、第2スタッフBに対し、第1スタッフAの介護作業を補助し、または詳細の指示を行うように、要請する。
補助や指示が必要な介護作業の一例は、たとえば、被介護者が転倒して怪我をした場合には、怪我の手当て、対応の判断、対応の連絡等のように判断や連絡等が必要な場合が、そのような介護作業に該当する。対応の判断は、一例として、病院搬送が必要であるか否か、看護師の確認が必要であるか否か、あるいは、様子見で大丈夫か否か等である。対応の連絡は、一例としては、看護師または医師への一報、病院への連絡等である。
他の例として、認知症の被介護者が騒いだ場合が考えられる。この場合、介護スタッフは、被介護者を落ち着かせるための対応が必要になる。この場合、当該被介護者の認知症の度合い、被介護者の特徴、被介護者とスタッフとの相性等によって、そのときの対応に適切な介護スタッフが異なる場合がある。
第1スタッフAに対する補助や指示が必要であるか否かの判断は、第1スタッフA自身によって、あるいは、第1スタッフAからの連絡を受けたケアディレクターによって行なわれる。ケアディレクターは、必要な介護作業の内容と第1スタッフAの介護経験に基づき、第1スタッフAに対する第2スタッフBによる支援の要否を判断してもよい。他の局面において、ケアディレクターが使用する管理コンピューターが、各スタッフのデータベースと、各被介護者の特徴を格納するデータベースとに基づいて、第2スタッフBの要否を判断してもよい。スタッフのデータベースは、たとえば、スタッフの介護経験、スキルマップ、現在の作業状況、勤務シフト、被介護者との相性等を含む。被介護者のデータベースは、要介護度、既往症、スタッフとの相性等を含む。
第2スタッフBによる第1スタッフAに対する補助や指示は、ある局面において、第2スタッフBが第1スタッフAによる介護作業の現場に出向き、第2スタッフBが第1スタッフAに直接指示を出し、または、補助することができる。他の局面において、第2スタッフBは、携帯端末やインターコミュニケーションと呼ばれる構内電話機構などにより、第1スタッフAに対して、口頭で補助を行ない又は指示を与えることもできる。さらに他の局面において、各スタッフがタブレット端末を使用している場合には、第2スタッフBは第1スタッフAに対して、指示内容を簡潔な文書やメモとして作成し、テキスト文書の形で、第1スタッフAの使用するタブレット端末に指示を送信してもよい。
さらに他の局面において、各スタッフがパワーアシストスーツを着用しており、各パワーアシストスーツが通信可能である場合には、第2スタッフBの動作に応じた信号が、第2スタッフBの着用するパワーアシストスーツから第1スタッフAの着用するパワーアシストスーツに送信されて、第1スタッフAによる介護作業を支援してもよい。
第2スタッフBは、第1スタッフAが勤務する介護施設に属していても属していなくても良い。仮に第2スタッフBが第1スタッフAのいる介護施設の外部にいる場合には、第1スタッフに対する補助や支援を依頼するメッセージが、当該介護施設の管理コンピューターや第1スタッフAの携帯端末から、第2スタッフBの携帯端末に送信される。その後、第2スタッフBと第1スタッフAとが携帯端末を介して通信することにより、第2スタッフBによる指示が第1スタッフAに、音声、映像あるいはテキストデータとして、送信されてもよい。これにより、第2スタッフBが第1スタッフAから離れた場所にいても適切な指示や補助が第1スタッフAに提供される。
<システムの概要>
図1を参照して、見守りシステムの概要について説明する。図1は、見守りシステム100の構成の一例を示す図である。見守り対象の一例は、施設180の居室領域に設けられた各居室内の入居者である。図1の見守りシステム100では、居室領域に、居室110,120が設けられている。居室110は、入居者111に割り当てられている。居室120は、入居者121に割り当てられている。入居者111,121は、被介護者として、施設180において介護サービスを受けている。
見守りシステム100は、ゲートウェイサーバー130と、交換装置12と、アクセスポイント140と、管理サーバー200と、センサーボックス119と、センサーボックス119と通信する各種機器と、携帯端末161,162,163,164とを含む。
ゲートウェイサーバー130は、施設180の内部ネットワーク(イントラネット)と、施設180の外部ネットワーク16とを互いに接続する。外部ネットワーク16は、たとえば、インターネットや公衆電話回線網である。また、外部ネットワーク16には、クラウドサーバー150と、プッシュサーバー160と、無線基地局15とが接続されている。
交換装置135は、施設180の内部ネットワークの各機器を互いに接続する。ある局面において、ルーターやスイッチが交換装置135として使用されてもよい。図1に示される例では、交換装置135の数は2であるが、当該数はこれに限定されない。施設180の内部ネットワークは、複数の交換装置135の組み合わせによって構成されてもよい。
アクセスポイント140は、携帯端末161,162を施設180の内部ネットワークに接続するために使用される。ある局面において、Wi-Fi(登録商標)(Wireless Fidelity)ルーターが、アクセスポイント140として使用され得る。
管理サーバー200は、施設180の中のセンサーボックス119からイベント情報を受信し、各居室の入居者の情報を管理する。また、管理サーバー200は、携帯端末161,162とも通信し、当該携帯端末を保持するスタッフを管理すると共に、各携帯端末に各種の通知を送信する。なお、管理サーバー200は、携帯端末161,162に通知を送信する場合、外部のプッシュサーバー160を使用してもよい。また、外部のクラウドサーバー150が、管理サーバー200の一部または全ての機能を備えていてもよい。
センサーボックス119は、その筐体に内蔵されたカメラおよびセンサーと、居室110,120内の他の各種センサーと連携することにより、居室110,120内の入居者111,121に関する情報をそれぞれ取得する。当該情報は、各入居者の歩行を示す画像、体温や脈拍その他のバイタル情報等を含み得る。また、センサーボックス119は、内部ネットワークを介して、管理サーバー200に、取得した入居者111,121に関する情報を送信する。センサーボックス119の詳細は後述する。
携帯端末161,162は、施設180で介護に従事する介護者その他のスタッフにより使用される。スタッフは、携帯端末161,162を用いて、介護記録等を入力できる。携帯端末161,162は、当該介護記録を管理サーバー200に送信する。また、入居者111,121に問題が発生した場合には、スタッフは、携帯端末161,162を用いて、管理サーバー200から通知を受信する。携帯端末161,162は、施設180の中ではアクセスポイント140と接続され、内部ネットワークを介して管理サーバー200と通信する。本明細書の例では、介護者141,142,143,144がそれぞれ携帯端末161,162,163,164を保持している。
携帯端末163,164は、施設180の外からは、無線基地局15等を介して、ゲートウェイサーバー11を経由して管理サーバー200と通信することができる。携帯端末163,164が施設180の外から管理サーバー200と通信する場合、管理サーバー200から携帯端末163,164に提供されるサービスの一部は、入居者の情報を保護するために制限される場合がある。
なお、携帯端末161,162、アクセスポイント140、交換装置135等の他の装置の数は、図1に例示される数に限定されない。
居室110,120は、それぞれ、設備として、家具112、ベッド113、および、トイレ114を含む。居室110,120のドアには、当該ドアの開閉を検出するドアセンサー118がそれぞれ設置されている。トイレ114のドアには、トイレ114の開閉を検出するトイレセンサー116が設置されている。ベッド113には、入居者111の排泄情報を取得する臭いセンサー117が設置されている。入居者111は、当該入居者111のバイタル情報を検出するバイタルセンサー290を装着している。検出されるバイタル情報の一例は、入居者の体温である。他の例は、入居者の呼吸である。さらに他の例は、入居者の心拍数である。さらに他の例は、これらの情報の中の2以上の種類の情報である。居室110では、入居者111はケアコール子機115を操作することができる。入居者111がケアコール子機115を操作すると、ケアコール子機115は、呼び出し信号を発信し、呼び出し信号は、センサーボックス119により受信される。センサーボックス119は、その受信した呼び出し信号を管理サーバー200に送信する。管理サーバー200は、入居者111から呼び出しを受けていることを通知する信号を携帯端末220に送信する。
センサーボックス119は、居室110,120内の物体の挙動を検出するためのセンサーを内蔵する。センサーの一例は、物体の動作を検出するためのドップラーセンサーである。他の例は、カメラである。さらに他の例は、ケアコール子機115、ドアセンサー118、トイレセンサー116、臭いセンサー117、または、バイタルセンサー290である。センサーボックス119は、センサーとして、これらのセンサー中の少なくとも一つを含み得る。
図2を参照して、見守りシステム100の構成要素について説明する。図2は、見守りシステム100の構成の概要を示すブロック図である。
[センサーボックス119]
センサーボックス119は、制御装置101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、通信インターフェイス104と、カメラ105と、ドップラーセンサー106と、無線通信装置107と、記憶装置108とを備える。
制御装置101は、センサーボックス119を制御する。制御装置101は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)その他のプロセッサー、少なくとも1つのASIC(Application Specific Integrated Circuit)、少なくとも1つのFPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらの組み合わせなどによって構成される。
通信インターフェイス104には、アンテナ(図示しない)などが接続される。センサーボックス119は、当該アンテナを介して、外部の通信機器との間でデータをやり取りする。外部の通信機器は、たとえば、管理サーバー200、携帯端末161,162,163,164その他の端末、アクセスポイント140、クラウドサーバー150、その他の通信端末などを含む。
カメラ105は、一実現例では、近赤外カメラである。近赤外カメラは、近赤外光を投光するIR(Infrared)投光器を含む。近赤外カメラが用いられることにより、夜間でも居室110,120の内部を表わす画像が撮影され得る。他の実現例では、カメラ105は、可視光のみを受光する監視カメラである。さらに他の実現例では、カメラ105として、3Dセンサやサーモグラフィーカメラが用いられてもよい。センサーボックス119およびカメラ105は、一体として構成されてもよいし、個別の装置の組み合わせとして構成されてもよい。
ドップラーセンサー106は、体動センサーとして機能する。ドップラーセンサー106は、マイクロ波、超音波その他の電波を発信及び受信して、居室110,120内の物体(例えば入居者111や介護スタッフ等)の挙動(動作)を検出する。これにより、居室110,120の入居者111,121の生体情報が検出され得る。
より具体的には、ドップラーセンサー106は、制御装置101に接続され、制御装置101の制御に従って、入居者111の呼吸に伴う胸部の体表の動きを測定する。ドップラーセンサー106は、マイクロ波や超音波を送信し(以下「送信波」ともいう。)、物体で反射されたマイクロ波や超音波(すなわち「反射波」)を受信し、送信波と反射波とに基づいて、ドップラー周波数成分のドップラー信号を出力する。物体が動いている場合、反射波の周波数が所謂ドップラー効果により当該物体の動いている速度に比例してシフトする。そのため、送信波の周波数と反射波の周波数とに差(ドップラー周波数成分)が生じる。ドップラーセンサー106は、このドップラー周波数成分の信号をドップラー信号として所定のサンプリングレートで生成し、制御装置101に当該ドップラー信号を出力する。制御装置101は、ドップラーセンサー106からドップラー信号を受信すると、この受信したドップラー信号を時系列に記憶装置108に格納する。なお、マイクロ波が送信波として使用されると、当該マイクロ波は、着衣を透過して入居者111の体表で反射する。そのため、入居者111が衣服を着ていても体表の動きを検知できる。
一例では、各ドップラーセンサー106は、24GHz帯のマイクロ波を各居室110,120のベッド113に向けて放射し、入居者111,121等で反射した反射波を受信する。反射波は、入居者111,121の動作により、ドップラーシフトしている。ドップラーセンサー106は、当該反射波から、入居者111,121の呼吸状態や心拍数を検出し得る。
無線通信装置107は、ケアコール子機115、ドアセンサー118、トイレセンサー116、臭いセンサー117、および、バイタルセンサー290からの信号を受信し、当該信号を制御装置101へ送信する。ケアコール子機115は、ケアコールボタン241を備える。ケアコールボタン241が操作されると、ケアコール子機115は、当該操作があったことを示す信号(例えば呼び出し信号)を発信する。発信された信号は、無線通信装置107によって受信される。ドアセンサー118、トイレセンサー116、臭いセンサー117、および、バイタルセンサー290は、それぞれの検出結果を送信すると、送信された信号は、無線通信装置107によって受信される。
記憶装置108は、たとえば、フラッシュメモリーまたはハードディスク等の固定記憶装置、あるいは、外付けの記憶装置などの記録媒体である。記憶装置108は、制御装置101によって実行されるプログラム、および、当該プログラムの実行に利用される各種のデータを格納する。各種のデータは、入居者111,121の行動情報を含んでいてもよい。行動情報の詳細は後述する。
上記のプログラムおよびデータのうち少なくとも一方は、制御装置101がアクセス可能な記憶装置であれば、記憶装置108以外の記憶装置(たとえば、制御装置101の記憶領域(たとえば、キャッシュメモリーなど)、ROM102、RAM103、外部機器(たとえば、管理サーバー200や携帯端末161,162,163,164等)に格納されていてもよい。
[行動情報]
次に、本実施の形態における行動情報について、説明する。行動情報は、たとえば入居者111,121が所定の行動を実行したことを表わす情報である。一例では、所定の行動は、入居者111,121が起きたことを表わす「起床」、入居者111,121がベッド(寝具)113から離れたことを表わす「離床」、入居者111,121がベッド(寝具)113から落ちたことを表わす「転落」、および、入居者111,121が倒れたことを表わす「転倒」の4つの行動を含む。
さらに、行動情報は、入居者が介護を受けることを拒否するために行なう動作を含み得る。例えば、行動情報は、手で介護者を振り払う動作、脚で介護者を蹴ろうとする動作、ベッド113にしがみついて着替えを拒否する動作等を含み得る。
ある実施の形態では、制御装置101が、各居室110,120に設置されたカメラ105が撮像した画像に基づいて、各居室110,120に関連付けられた入居者111,121の各行動情報を生成する。制御装置101は、たとえば、上記画像から入居者111,121の頭部を検出し、この検出した入居者111,121の頭部における大きさの時間変化に基づいて、入居者111,121の「起床」、「離床」、「転倒」および「転落」の通常の情報に加えて、「介護拒否」という情報を検出する。以下、行動情報の生成の一具体例を、より詳細に説明する。
まず、記憶装置108に、居室110,120における各ベッド113の所在領域、第1閾値Th1、第2閾値Th2、および、第3閾値Th3が格納される。第1閾値Th1は、ベッド113の所在領域内において、横臥姿勢にあるときと座位姿勢にあるときとの間で入居者の頭部の大きさを識別する。第2閾値Th2は、ベッド113の所在領域を除く居室110,120内において、入居者の頭部の大きさに基づいて、当該入居者が立位姿勢にあるか否かを識別する。第3閾値Th3は、ベッド113の所在領域を除く居室110,120内において、入居者の頭部の大きさに基づいて、当該入居者が横臥姿勢にあるか否かを識別する。
制御装置101は、対象画像から、例えば背景差分法やフレーム差分法によって、入居者111,121の人物の領域として、動体領域を抽出する。制御装置101は、さらに、当該抽出した動体領域から、例えば円形や楕円形のハフ変換によって、予め用意された頭部のモデルを用いたパターンマッチングによって、頭部検出用に学習したニューラルネットワークによって導出された閾値を用いて、入居者111,121の頭部領域を抽出する。制御装置101は、当該抽出された頭部の位置および大きさから、「起床」、「離床」、「転倒」および「転落」を検知する。
制御装置101は、上記のように抽出された頭部の位置がベッド113の所在領域内にあり、かつ、上記のように抽出された頭部の大きさが第1閾値Th1を用いることによって横臥姿勢の大きさから座位姿勢の大きさへと変化したことを検出した場合に、行動「起床」が発生したことを決定してもよい。
制御装置101は、上記のように抽出された頭部の位置がベッド113の所在領域内からベッド113の所在領域外へ移動した場合において、上記のように抽出された頭部の大きさに対して第2閾値Th2を適用することにより、頭部がある大きさから立位姿勢の大きさへと変化したことを検出したときには、行動「離床」が発生したと判定してもよい。
制御装置101は、上記のように抽出された頭部の位置がベッド113の所在領域内からベッド113の所在領域外へ移動した場合において、上記のように抽出された頭部の大きさに対して第3閾値Th3を適用することにより、頭部がある大きさから横臥姿勢の大きさへと変化したことを検出したときには、行動「転落」が発生したと判定してもよい。
制御装置101は、上記のように抽出された頭部の位置がベッド113の所在領域を除く居室110,120内に位置し、かつ、抽出された頭部の大きさが第3閾値Th3を用いることによって或る大きさから横臥姿勢の大きさへと変化したことを検出した場合には、行動「転倒」が発生したと決定してもよい。
さらに、制御装置101は、画像データから入居者に加えて介護者を検出し、入居者と介護者との間隔を推定する。制御装置は、当該間隔が予め定められた通常の間隔よりも短いと推定すると、介護拒否行動が行なわれていると判断し得る。さらに、制御装置101は、入居者の動作が通常と違う動きを示していると判断すると、当該入居者は介護者に対して、介護拒否行動を示していると判断し得る。
以上のようにして、一具体例では、センサーボックス119の制御装置101が、入居者111,121の各行動情報を生成する。なお、他の局面に従う見守りシステム100では、居室110,120内の画像を用いて、制御装置101以外の他の要素(例えば、クラウドサーバー150)が入居者111,121の行動情報を生成してもよい。
[携帯端末220]
携帯端末220は、制御装置221と、ROM222と、RAM223と、通信インターフェイス224と、ディスプレイ226と、記憶装置228と、入力デバイス229とを含む。ある局面において、携帯端末161,162,163,164は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、腕時計型端末その他のウェアラブル装置等として実現される。
制御装置221は、携帯端末161,162,163,164を制御する。制御装置221は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU、少なくとも1つのASIC、少なくとも1つのFPGA、またはそれらの組み合わせなどによって構成される。
通信インターフェイス224には、アンテナ(図示しない)などが接続される。携帯端末161,162,163,164は、当該アンテナおよびアクセスポイント140を介して、外部の通信機器との間でデータをやり取りする。外部の通信機器は、たとえば、センサーボックス119、管理サーバー200などを含む。
ディスプレイ226は、たとえば、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、液晶ディスプレイ等によって実現される。入力デバイス229は、たとえばディスプレイ226に設けられたタッチセンサーによって実現される。当該タッチセンサーは、携帯端末161,162,163,164に対するタッチ操作を受け付け、当該タッチ操作に応じた信号を制御装置221へ出力する。
記憶装置228は、たとえば、フラッシュメモリー、ハードディスクその他の固定記憶装置、あるいは、着脱可能なデータ記録媒体等により実現される。
ある局面において、制御装置101は、入床、臥床、起床、離床、転落、転倒および微体動異常を、例えば、以下のように識別する。なお、対象画像中におけるベッド113が配置されている領域(ベッド113の所在領域)は、各種データの1つとしてROM102に予め記憶されている。また、各閾値や継続判定時間は、複数のサンプルから適宜設定され、各種データの1つとしてROM102に予め記憶されている。
[入床]
入床の判定では、制御装置101は、前回の状態変数(行動判定結果を格納する変数)が「離床」であって、今回、カメラ105から取得した対象画像から例えば背景差分法によって抽出した人物領域がベッド113の所在領域に完全に重なる場合(人物領域が完全にベッド113の所在領域内となる場合)、入床と暫定的に判定し、その完全重畳状態の継続時間が入床継続判定時間を超えて継続している場合に、入床有りと最終的に判定し、入床を検知する。制御装置101は、状態変数を「入床」として更新する。入床継続判定時間は、抽出した人物領域とベッド113の所在領域との完全に重なりによって暫定的に判定された入床を、最終的に入床であると判定するための閾値として使用される。
[臥床]
臥床とは、入居者(監視対象者)がベッド113で横たわっている状態のことをいう。例えば、制御装置101は、画像内において入居者が占める領域がベッド113の領域に含まれており、かつ当該入居者の移動量が予め定められた量以下である場合に、入居者の行動情報として「臥床」を検出する。
[起床]
起床の判定では、制御装置101は、前回の状態変数が「臥床」であって、今回、カメラ105から取得した対象画像から抽出した人物領域がベッド113の所在領域からはみ出している領域が起床判定閾値以上であって離床判定閾値未満である場合、起床と暫定的に判定する。制御装置101は、当該領域が当該起床判定閾値以上であって離床判定閾値未満である状態の当該領域の継続時間が起床継続判定時間を超えている場合に、起床有りと最終的に判定し、起床を検知する。制御装置101は、状態変数を「起床」で更新する。起床判定閾値は、当該領域の大きさによって起床であるか否かを判定するために使用される。離床判定閾値は、当該領域の大きさによって離床であるか否かを判定するために使用される。離床判定閾値は、起床判定閾値より大きな値に設定される。起床継続判定時間は、当該領域と起床判定閾値との比較によって仮に判定された起床を、最終的に起床であると判定するための閾値として使用される。
[離床]
離床の判定では、制御装置101は、前回の状態変数が「入床」および「起床」のうちのいずれかであって、今回、カメラ105から取得した対象画像から抽出した人物領域がベッド113の所在領域からはみ出している領域が離床判定閾値以上である場合、離床と暫定的に判定する。制御装置101は、当該領域が当該離床判定閾値以上である状態の当該領域の継続時間が離床継続判定時間を超えている場合に、離床有りと最終的に判定し、離床を検知する。制御装置101は、状態変数を「離床」で更新する。離床継続判定時間は、当該領域と離床判定閾値との比較によって仮に判定された離床を最終的に離床であると判定するための閾値として使用される。
[転落]
転落の判定では、制御装置101は、今回、カメラ105から取得した対象画像から抽出した人物領域の頭部領域の大きさが横臥姿勢判定閾値以下であって、頭部領域の大きさの変化速度が転落判定速度閾値以上であって、人物領域がベッド113の所在領域の周囲に設定された転落判定領域内に在る場合に、転落有りと判定し、転落を検知する。横臥姿勢判定閾値は、横臥姿勢における頭部領域の大きさであるか否かを判別するために使用される。横臥姿勢であるか座位姿勢であるかは、当該頭部領域の大きさに基づいて判断される。転落判定速度閾値は、頭部領域の大きさの変化速度によって転落であるか否かを判別するために使用される。
[転倒]
転倒の判定では、制御装置101は、今回、カメラ105から取得した対象画像から抽出した人物領域の頭部領域の大きさが横臥姿勢判定閾値以下であって、頭部領域の大きさの変化速度が転倒判定速度閾値以上であって、人物領域がベッド113の所在領域および転落判定領域を除く領域に在る場合に、転倒有りと判定し、転倒を検知する。転倒判定速度閾値は、頭部領域の大きさの変化速度によって転倒であるか否かを判別するために使用される。
[微体動異常]
微体動異常は、ドップラーセンサー106から出力されるドップラー信号に基づいて検出される。より具体的には、制御装置101は、測定時点から過去へ、予め定められた時間内に測定されたドップラー信号を例えば高速フーリエ変換(FFT)し、このFFTで得られたスペクトルから、一般的な呼吸の周波数に対応する周波数帯における振幅の平均値を求める。制御装置101は、この求めた平均値と、微体動異常であるか否かを判定するための閾値とを比較し、求めた平均値が当該閾値以下である場合、微体動異常と暫定的に判定し、平均値が当該閾値以下である状態の継続時間が予め定められた判定時間を超えて継続している場合に、微体動異常有りと最終的に判定し、微体動異常を検知する。制御装置101は、状態変数を「微体動異常」で更新する。当該判定時間は、求めた平均値と微体動異常判定閾値との比較によって仮に判定された微体動異常を、最終的に微体動異常であると判定するための閾値として使用される。
制御装置101は、このように入居者の行動から当該予め定められた行動を検知すると、入居者に関わる所定のイベントの内容を表すイベント情報を含むイベント通知信号を通信インターフェイス104からで管理サーバ-200に送信する。より詳しくは、制御装置101は、センサーボックス119のセンサーID、イベントの内容を表すイベント情報、入床、起床、離床、転落および転倒の検知の際に用いられた対象画像を含むイベント通知信号を、通信インターフェイス104を介して管理サーバ-200に送信する。
イベント情報は、ある実施の形態では、入床、臥床、起床、離床、転落、転倒、微体動異常およびケアコールのうちの1または複数を含む。ここでは、制御装置101は、検知した入床、起床、離床、転落、転倒および微体動異常のうちの1または複数をイベント情報として当該イベント通知信号に収容する。画像は、静止画および動画のうちの少なくとも一方を含み得る。ある実施の形態では、後述するように、例えば、まず静止画がセンサーボックス119から管理サーバー200に送信され、ユーザー(例えば介護者、管理者、医師その他のスタッフ)の要求に応じて動画が配信され得る。なお、他の局面において、まず、動画が配信されてもよい。また、静止画および動画が管理サーバー200に送信され、携帯端末220は、管理サーバー200から送られる信号に基づいて、当該静止画あるいは動画を、画面分割の状態でディスプレイ226に表示してもよい。
制御装置101は、ケアコール子機115がナースコールを受け付けた場合にその旨を所定のイベントの他の一例として含むイベント通知信号を管理サーバー200に送信し、スピーカー(図示しない)等を用いることで、携帯端末220との間で音声通話を行う。より具体的には、ケアコールボタン241が操作されると、その操作に応じた信号が無線通信装置107によって受信される。センサーボックス119は、そのセンサーIDおよびイベント情報としてナースコールを含むイベント通知信号を生成し、当該イベント通知信号を通信インターフェイス104を介して管理サーバ-200に送信する。制御装置101は、無線通信装置107を介して、ケアコール子機115のマイク(図示しない)およびスピーカー(図示しない)と、携帯端末220との間で、例えばVoIP(Voice over Internet Protocol)によって音声通話を実現する。
制御装置101は、通信インターフェイス104を介して管理サーバー200、クラウドサーバー150、携帯端末220等の画像表示装置から動画の配信の要求を受信した場合に、当該要求に応答して、カメラ105の撮影によって得られた動画(例えばライブの動画)をストリーミング再生して、当該画像表示装置に動画を配信する。
[見守りの概要]
図3を参照して、見守りシステム100を用いた見守りについて説明する。図3は、センサーボックス119を用いた見守りシステム100の概略を示す図である。
見守りシステム100は、見守り対象者(監視対象者)である入居者111,121その他の入居者を見守るために利用される。居室110の天井には、センサーボックス119が取り付けられている。他の居室にも同様にセンサーボックス119が取り付けられている。
範囲31は、センサーボックス119による検出範囲を表わす。センサーボックス119が前述のドップラーセンサーを有する場合、当該ドップラーセンサーは、範囲31内で生じた人の挙動を検出する。センサーボックス119がセンサーとしてカメラを有する場合、当該カメラは、範囲31内の画像を撮影する。
センサーボックス119は、たとえば、介護施設、医療施設、宅内などに設置される。図3の例では、センサーボックス119は、天井に取り付けられており、入居者111およびベッド113を天井から撮影している。センサーボックス119の取り付け場所は天井に限られず、居室110の側壁に取り付けられてもよい。
見守りシステム100は、カメラ105から得られた一連の画像(すなわち、映像)に基づいて入居者111に生じている危険を検知する。一例として、検知可能な危険は、入居者111の転倒や、危険個所(たとえば、ベッドの柵など)に入居者111がいる状態などを含む。
見守りシステム100は、入居者111に危険が生じていることを検知した場合に、そことを介護者141,142等に報知する。報知方法の一例として、見守りシステム100は、入居者111の危険を介護者141,142の携帯端末161,162に通知する。携帯端末161,162は、当該通知を受信すると、入居者111の危険をメッセージ、音声、振動等で介護者141,142に報知する。これにより、介護者141,142は、入居者111に危険が生じていることを即座に把握でき、入居者111の元に素早く駆け付けることができる。
さらに、見守りシステム100は、無線基地局15を介して、施設の外部にいる介護者143,144の携帯端末163,164にも、当該危険を通知し得る。
なお、図3には、見守りシステム100が1つのセンサーボックス119を備えている例が示されているが、他の局面において、見守りシステム100は、複数のセンサーボックス119を備えてもよい。また、図3には、見守りシステム100が複数の携帯端末161,162を備えている例が示されているが、他の局面において、見守りシステム100は、一つの携帯端末でも実現され得る。
[コンピューターシステムの構成]
図4を参照して、情報処理装置の一態様であるコンピューターシステム400の構成について説明する。図4は、コンピューターシステム400のハードウェア構成を表わすブロック図である。コンピューターシステム400は、ゲートウェイサーバー130、クラウドサーバー150、プッシュサーバー160、または管理サーバー200として機能する。
コンピューターシステム400は、主たる構成要素として、プログラムを実行するCPU1と、コンピューターシステム400の使用者による指示の入力を受けるマウス2およびキーボード3と、CPU1によるプログラムの実行により生成されたデータ、又はマウス2若しくはキーボード3を介して入力されたデータを揮発的に格納するRAM4と、データを不揮発的に格納するハードディスク5と、光ディスク駆動装置6と、通信インターフェイス(I/F)7と、モニター8とを含む。各構成要素は、相互にデータバスによって接続されている。光ディスク駆動装置6には、CD-ROM9その他の光ディスクが装着される。
コンピューターシステム400における処理は、各ハードウェアおよびCPU1により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、ハードディスク5に予め記憶されている場合がある。また、ソフトウェアは、CD-ROM9その他の記録媒体に格納されて、コンピュータープログラムとして流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、いわゆるインターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なアプリケーションプログラムとして提供される場合もある。このようなソフトウェアは、光ディスク駆動装置6その他の読取装置によりその記録媒体から読み取られて、あるいは、通信インターフェイス7を介してダウンロードされた後、ハードディスク5に一旦格納される。そのソフトウェアは、CPU1によってハードディスク5から読み出され、RAM4に実行可能なプログラムの形式で格納される。CPU1は、そのプログラムを実行する。
図4に示されるコンピューターシステム400を構成する各構成要素は、一般的なものである。したがって、本開示に係る技術思想の本質的な部分の一つは、RAM4、ハードディスク5、CD-ROM9その他の記録媒体に格納されたソフトウェア、あるいはネットワークを介してダウンロード可能なソフトウェアであるともいえる。記録媒体は、一時的でない、コンピューター読取可能なデータ記録媒体を含み得る。なお、コンピューターシステム400の各ハードウェアの動作は周知であるので、詳細な説明は繰り返さない。
なお、記録媒体としては、CD-ROM、FD(Flexible Disk)、ハードディスクに限られず、磁気テープ、カセットテープ、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、IC(Integrated Circuit)カード(メモリーカードを含む)、光カード、マスクROM、EPROM(Electronically Programmable Read-Only Memory)、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュROMなどの半導体メモリー等の固定的にプログラムを担持する媒体でもよい。
ここでいうプログラムとは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
<管理サーバー>
図5を参照して、管理サーバー200の構成についてさらに説明する。図5は、管理サーバー200によって実現される機能の構成を表わすブロック図である。管理サーバー200は、受信部510と、入力部520と、記憶部530と、制御部540と、表示部550と、通知部560とを備える。記憶部530は、データベース600を含む。制御部540は、検知部541と、支援候補選定部542とを含む。
受信部510は、ケアコール子機115、センサーボックス119、携帯端末220その他の機器から発せられた信号を受信する。受信される信号は、スタッフの呼び出し信号、入居者に対する介護作業を必要とするイベントの発生を検知する信号、携帯端末220を使用するユーザー(スタッフ)による応答等を含む。ある局面において、受信部510は、ネットワークI/Fによって実現される。
入力部520は、管理サーバー200のユーザー(例えば、ケアディレクターその他の管理者)による指示の入力を受け付ける。ある局面において、入力部520は、マウス、キーボードその他の入力装置、タッチパネル等により実現される。
記憶部530は、ハードディスク装置その他の不揮発性の記憶装置によって実現される。記憶部530において、データベース600は、各スタッフのスキルマップと、各スタッフの勤務スケジュールと、各スタッフと各入居者との相性とを格納している。データベース600の詳細は後述する。
制御部540は、管理サーバー200による介護スタッフの選定処理を実行する。一例として、制御部540は、検知部541として、介護スタッフによる支援が必要なイベントが入居者に発生したことを検知する。
制御部540は、支援候補選定部542として、当該イベントの発生の検知に応答して、データベース600に保持されているデータに基づいて、当該入居者を担当する第1スタッフに加えて、第1スタッフを支援する第2スタッフを選定する。他の局面において、支援候補選定部542は、ケアディレクターその他の管理サーバー200のユーザーによって入力部520に対して与えられる指示に基づいて、第2スタッフを選定してもよい。他の局面において、支援候補選定部542は、過去に同様のイベントについて第1スタッフを支援した他のスタッフによる支援履歴に基づいて、今回のイベントに対して第1スタッフを支援する第2スタッフを選定してもよい。さらに他の局面において、支援候補選定部542は、第1スタッフによる指名に基づいて第2スタッフを選定してもよい。例えば、第1スタッフが、過去に同様のイベントに対して支援の提供を受けた他のスタッフを覚えている場合には、第1スタッフは、当該他のスタッフによる支援を希望するメッセージを携帯端末220で管理サーバー200に通知し得る。ケアディレクターは、そのメッセージを確認して、当該他のスタッフが対応可能である場合には、当該他のスタッフを第2スタッフとして選定してもよい。
表示部550は、支援候補選定部542によって候補として選定されたスタッフを表示する。ケアディレクターその他のユーザーは、入居者に対応している第1スタッフを支援する候補を確認することができる。
通知部560は、第2スタッフの候補として選定されたスタッフに第1スタッフの対応を要請する信号を送信する。他の局面において、通知部560は、第1スタッフを支援するスタッフが選定されたことを第1スタッフに通知する。
<データ構造>
図6を参照して、管理サーバー200のデータ構造について説明する。図6は、管理サーバー200に格納されるデータベース600におけるデータの格納の一態様を例示する図である。データベース600は、ある局面において、ハードディスク5に格納されている。他の局面において、データベース600は、クラウド上に確保された記憶領域に格納されていてもよい。データベース600は、テーブル610,620、630を含む。
テーブル610は、各スタッフについて、現在のステータスと、スキルマップと、入居者との相性と、介護に関する資格の有無と、介護研修の受講状況とを保持している。
スキルマップは、介護の経験年数、各種スキルのレベルとを含む。各種スキルは、例えば、入居者がけがをした場合の対応の的確さ、対応の連絡内容の的確さ、認知症を患った入居者への対応の的確さ、その他介護施設において対応が求められる各種のスキルを含む。より詳しくは、けがへの対応は、病院への搬送の要否の判断、看護師による確認の要否の判断等を含む。対応の連絡内容の的確さは、例えば、看護師又は医師への連絡の要否、連携している医療機関への連絡の的確さ等を含む。
認知症を患った入居者への対応は、例えば、当該入居者が騒いだ時にどのように対応して落ち着かせられるかの能力を含む。
相性は、当該スタッフと各入居者との関係で記録されている。相性は、例えば、当該スタッフへの聞き取りの結果に基づいてケアディレクターその他の管理者によってデータベース600に格納される。相性は、OKとNGという2段階が例示されているが、良い、普通または悪いといった3段階でもよく、さらに他の局面において、より細分化された相性が規定されていてもよい。
テーブル620は、各スタッフの勤務スケジュールを含む。ある局面において、スタッフが勤務中である場合に、当該スタッフに対して、第1スタッフを支援する第2スタッフとして対応が要請される。
テーブル630は、各スタッフによる他のスタッフに対する支援の履歴を保持している。テーブル630は、複数のデータレコードを含む。各データレコードは、たとえば、支援が行なわれた日時と、支援を要請した介護者(第1スタッフ)の識別データと、支援を行なった介護者(第2スタッフ)の識別データと、これらの介護者による介護を受けた被介護者の識別データと、そのときの状態を表わすデータとを含む。ある局面において、管理サーバー200が、第1スタッフから応援要請を受信すると、CPU1は、新たなデータレコードをテーブル630に作成する。第2スタッフが選定されて被介護者への対応が完了すると、CPU1は、第1スタッフまたは第2スタッフの携帯端末220に対して入力される記録に基づき、当該データレコードに各項目を入力して、履歴を作成する。作成された履歴は、各スタッフの能力の評価基準として、または、他のスタッフの支援が必要になった場合に、他のスタッフを選定する基準として使用され得る。
<制御構造>
図7を参照して、管理サーバー200の制御構造について説明する。図7は、管理サーバー200として機能するコンピューターシステム400のCPU1が実行する処理の一部を表わすフローチャートである。
ステップS700にて、CPU1は、入居者の居室のセンサーボックス119から受信した信号に基づいて、異常信号またはケアコールによる呼出しを受信したことを検知する。
ステップS710にて、CPU1は、当該入居者に対して介護作業が必要であることを検知する。
ステップS720にて、CPU1は、入居者を担当する第1スタッフに対応を要請する。例えば、CPU1は、当該第1スタッフが使用する携帯端末220に対応を要請する信号を送信する。
ステップS730にて、CPU1は、データベース600を参照して、第1スタッフの対応能力を確認する。
ステップS740にて、CPU1は、第1スタッフが独力で当該入居者に対応可能であるか否かを判断する。この判断は、データベース600のテーブル610に規定されているスキルマップ、当該入居者との相性等に基づいて行なわれる。CPU1は、第1スタッフが独力で当該入居者に対応可能であると判断すると(ステップS740にてYES)、処理を終了する。そうでない場合には(ステップS740にてNO)、CPU1は、制御をステップS750に切り替える。
ステップS750にて、CPU1は、データベース600を参照して、第1スタッフを支援する第2スタッフの候補を選定する。例えば、CPU1は、対応が求められた時点で出勤しており、当該対応に十分なスキルを有することがスキルマップにより確認でき、かつ、当該入居者との相性が悪くないスタッフを第2スタッフの候補として選定し得る。
ステップS760にて、CPU1は、第2スタッフの候補に第1スタッフの支援を要請する。例えば、CPU1は、第2スタッフの候補として選定された介護スタッフが保有している携帯端末220に、第1スタッフの支援に出向いて欲しい旨を通知する。
ステップS770にて、CPU1は、第2スタッフからOKの回答を受信したか否かを判断する。CPU1は、第2スタッフからOKの回答を受信したと判断すると(ステップS770にてYES)、制御をステップS780に切り替える。そうでない場合には(ステップS770にてNO)、CPU1は制御をステップS750に戻す。
ステップS780にて、CPU1は、当該候補を第2スタッフとして確定する。例えば、CPU1は、第2スタッフとして選定されたスタッフのステータスを、当該入居者に対応しているステータスに切り替える。
ステップS790にて、CPU1は、第2スタッフが支援する旨を第1スタッフに通知する。例えば、CPU1は、第1スタッフが使用している携帯端末220に、第2スタッフが応援に出向く旨を通知する。
なお、他の局面において、第2スタッフの候補者からの返信を受領することなく、当該入居者への対応を第2スタッフに要請してもよい。例えば、対応が急を要する場合は、管理サーバー200は、第2スタッフの候補者からの回答を待つことなく第1スタッフへの支援を指示し得る。したがって、この場合は、ステップS770の処理は不要となる。
<画面の表示態様>
図8を参照して、管理サーバー200における画面の表示態様について説明する。図8は、管理サーバー200のモニター8における画面の推移の一例を表わす図である。
画面Aにおいて、モニター8は、第1スタッフによる介護作業を支援する要請を受信したことを表示する。さらに、モニター8は、第1スタッフを支援する第2スタッフを選定するか否かを問い合わせるアイコンを表示する。画面Aを視認したケアディレクターその他の管理者は、第2スタッフの選定を自ら行う場合は、「手動」を選択することになる。他方、当該管理者が、第2スタッフの選定を管理サーバー200に委ねる場合には、「システム」を選択することになる。その後、画面Aは画面Bに切り替わる。
画面Bは、各スタッフの勤務ステータス、スキルレベルおよび相性を表示する。第2スタッフの選定が管理サーバー200によって自動的に行われる場合でも、管理者による確認のために、モニター8は、画面Bを表示し得る。CPU1は、第2スタッフの候補者として、勤務ステータスが「待機」であり、相性がOKであり、当該症状に対する対応能力を規定するスキルレベルが中級以上のスタッフを選定する。画面Bに示される例では、スタッフE(中級者、3年、OK)が第2スタッフの候補として選定される。
その後、CPU1は、スタッフEの携帯端末220に対して、第1スタッフAを支援する要請を送信し、モニター8は、送信が完了したことを表示する(画面C)。
ある局面において、スタッフEが当該要請に対する返信としてOKを回答すると、CPU1は、その回答を受信し、モニター8はその旨を表示する(画面D)。さらに、CPU1は、第1スタッフAの携帯端末220に、第2スタッフとしてEさんが応援に出向く旨を通知し得る。
他の局面において、第1スタッフAの支援の要請を受けたスタッフEは、何らかの事情で対応できない旨を回答する可能性もある。例えば、管理サーバー200に管理されるステータスが「待機」であっても、実際には、スタッフEは他の入居者に対して何らかの対応を行なっている可能性もある。このような場合、CPU1は、スタッフEから対応NGの回答を受信すると、モニター8にスタッフEが対応できない旨を表示する(画面E)。この場合、CPU1は、第2スタッフの候補からスタッフEを除外し、残りのスタッフから新たに第2スタッフの候補を選定する。この場合、対応可能なスタッフのステータスによっては、CPU1は、相性よりもスキルレベルを優先して新たな第2スタッフを選定し得る。
図9を参照して、スタッフの使用する携帯端末220における画面の表示態様について説明する。図9は、第2スタッフの候補として選定されたスタッフの携帯端末220のディスプレイ226における画面の推移を表わす図である。
ある局面において、携帯端末220が管理サーバー200から第1スタッフAを支援する対応要請を受信すると、携帯端末220のディスプレイ226は、第1スタッフAへの支援が可能であるか否かを問い合わせる画面Aを表示する。
ある局面において、スタッフEが、対応できると判断して、「はい」を選択すると、ディスプレイ226は、画面Bを表示し、当該入居者への対応に向かうようにメッセージを表示する。
他の局面において、スタッフEが、対応できないと判断して、「いいえ」を選択すると、ディスプレイ226は、画面Cを表示し、対応できない旨の理由の入力を促す画面を表示する。さらに他の局面において、ディスプレイ226は、そのような理由の入力を促すことなく、対応できない旨を回答として管理サーバー200に送信してもよい。
[実施の形態のまとめ]
上述のように開示された技術的特徴は、以下のように要約され得る。
(構成1)ある局面において、介護スタッフを支援する他のスタッフを選定するためにコンピューターシステム400によって実行される方法が提供される。より具体的には、CPU1が、被介護者への関与が必要なイベントの発生を検知する。CPU1は、第1スタッフAが被介護者に対応することに基づいて、予め準備されたデータベース600から、第1スタッフを支援する第2スタッフBを選択する。ある局面において、CPU1は、データベース600に含まれるスタッフの候補から、第1スタッフAを支援するために必要な条件(例、被介護者との相性、経験年数など)を満たすスタッフを第2スタッフBとして選択する。他の局面において、CPU1は、データベース600に基づいて第2スタッフBの候補をモニター8に表示する。コンピューターシステム400のユーザー(たとえば、ケアディレクターその他のスタッフの管理者等)は、その表示された候補を選択する操作(たとえば、モニター8へのタッチ操作、マウスのクリック等)を行なうと、CPU1は、その選択された候補を第2スタッフBとして選択する。CPU1は、第1スタッフを支援するように第2スタッフに指示する。イベントは、被介護者の状態又は挙動の変化を含む。被介護者の状態の変化は、たとえば、病状の悪化等を含む。挙動の変化は、被介護者が暴れることを含む。このような構成によれば、第1スタッフの負荷を軽減するために第2スタッフの選定が客観的に行なわれるので、被介護者への的確なサービスの提供が維持され得る。
(構成2)他の局面において、上記構成に加えて、第1スタッフによる要請、第1スタッフによるイベントへの対処の経験、および、第1スタッフと被介護者との相性、の少なくともいずれかに基づいて、CPU1は、第2スタッフによるイベントへの支援が必要であると判定する。CPU1は、支援が必要であると判定されたことに基づいて、第2スタッフを選択する。
(構成3)他の局面において、CPU1は、データベースから第2スタッフの候補を選定し、第1スタッフの支援を候補に問い合わせ、第1スタッフを支援することの承諾を候補から受信したことに基づいて、候補を第2スタッフとして確定する。問い合わせのメッセージは、第2スタッフの候補となり得る介護者が使用する携帯端末220に送信される。
(構成4)他の局面において、データベース600は、イベントに対応したスタッフによる対応の履歴を含む。CPU1は、対応の履歴に基づいて、第2スタッフを選択する。
(構成5)他の局面において、CPU1は、他のスタッフによる支援の要請を第1スタッフから受信したことに基づいて、第2スタッフを選択する。
(構成6)他の局面において、CPU1は、一人以上の第2スタッフの候補をモニター8に表示する。CPU1は、モニター8に表示された候補から第2スタッフを選択するための入力を受け付ける。この操作は、たとえば、ケアディレクターその他の管理スタッフによるモニター8に対するタッチ操作あるいはマウスやトラックパッドによる選択操作を含む。
(構成7)他の局面において、CPU1は、被介護者を監視するセンサーボックス119から受信する信号に基づいて、または、被介護者によるケアコール子機115に対する呼び出し操作に基づいて、イベントの発生を検知することを含む。
[実施の形態の効果]
ある実施の形態に従うと、第1スタッフによる被介護者への対応が不十分であると見込まれる場合には、第1スタッフを支援する第2スタッフが選定されるので、的確な介護サービスが当該被介護者に提供され得る。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
開示された技術的特徴は、介護施設に設置されるコンピューター、あるいは、介護施設にスタッフの配置支援サービスを提供する事業者が使用するコンピューターに適用可能である。
2 マウス、3 キーボード、4,103,223 RAM、5 ハードディスク、6 光ディスク駆動装置、7,104,224 通信インターフェイス、8 モニター、9,102,222 ROM、11,130 ゲートウェイサーバー、12,135 交換装置、15 無線基地局、16 外部ネットワーク、31 範囲、100 システム、101,221 制御装置、105 カメラ、106 ドップラーセンサー、107 無線通信装置、108,228 記憶装置、110,120 居室、111,121 入居者、112 家具、113 ベッド、114 トイレ、115 ケアコール子機、116 トイレセンサー、117 センサー、118 ドアセンサー、119 センサーボックス、140 アクセスポイント、141,142,143,144 介護者、150 クラウドサーバー、160 プッシュサーバー、161,162,163,164,220 携帯端末、180 施設、200 管理サーバー、226 ディスプレイ、229 入力デバイス、241 ケアコールボタン、290 バイタルセンサー、400 コンピューターシステム、510 受信部、520 入力部、530 記憶部、540 制御部、541 検知部、542 支援候補選定部、550 表示部、560 通知部、600 データベース、610,620 テーブル。

Claims (7)

  1. コンピューターによって実行される方法であって、
    被介護者への関与が必要なイベントの発生を検知するステップと、
    1スタッフによる前記イベントへの対処の経験、および、前記第1スタッフと前記被介護者との相性、の少なくともいずれかに基づいて、前記第1スタッフを支援する第2スタッフによる前記イベントへの支援が必要であると判定するステップと、
    前記第1スタッフが前記被介護者に対応することに基づいて、予め準備されたデータベースから、前記第2スタッフを選択するステップとを備え、
    前記第2スタッフを選択するステップは、前記支援が必要であると判定されたことに基づいて、前記第2スタッフを選択することを含み、前記方法は、
    前記第1スタッフを支援するように前記第2スタッフに指示するステップをさらに備える、方法。
  2. 前記イベントの発生を検知するステップは、前記被介護者を監視するセンサーから受信する信号に基づいて、または、前記被介護者による呼び出し操作に基づいて、前記イベントの発生を検知することを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記イベントは、前記被介護者の状態又は挙動の変化を含む、請求項1または2に記載の方法。
  4. 請求項1~のいずれかに記載の方法をコンピューターに実行させる、プログラム。
  5. 請求項に記載のプログラムを格納したメモリーと、
    前記プログラムを実行するプロセッサーとを備える、情報処理装置。
  6. 請求項に記載の情報処理装置と、
    前記情報処理装置と通信し、前記イベントの発生を前記第1スタッフに通知する複数の携帯通信端末とを備える、見守りシステム。
  7. 前記情報処理装置に電気的に接続され、前記イベントの発生の検知のための複数のセンサーをさらに備える、請求項に記載の見守りシステム。
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