JP2019197263A - システム、およびシステムの制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】スタッフのスキルを効果的に向上させるシステムを提供する。【解決手段】各観察領域における対象者の動きを検出する検出部と、各観察領域で取得した音声の音声信号を送信し、受信した音声信号を出力する通話部と、検出部の出力に基づいて、各観察領域におけるイベントの発生の有無を判定する判定部と、イベントが発生したと判定された場合、検出部の出力に関する情報を送信する管理部と、検出部の出力に関する情報を受信して表示し、イベントを発生させた対象者に関する指示を情報管理者から受け付け、情報管理者の音声を通話部へ送信するとともに受信した音声信号を出力する情報管理者端末と、情報管理者端末によって受け付けられた指示を受信可能なスタッフ端末と、を有する。【選択図】図1
Description
本発明はシステム、およびシステムの制御方法に関する。特に、本発明は、対象者へのケアを行うシステムおよびシステムの制御方法に関する。
我が国は、戦後の高度経済成長に伴う生活水準の向上、衛生環境の改善、および医療水準の向上等により、長寿命化が顕著となっている。このため、出生率の低下と相まって、高齢化率が高い高齢化社会になっている。このような高齢化社会では、病気、怪我、および加齢などにより、介護を必要とする要介護者等の増加が想定される。
要介護者等は、病院や老人福祉施設などの施設において、歩行中に転倒したり、ベッドから転落して怪我をしたりする虞がある。そのため、要介護者等がこのような状態になったときに看護師や介護士がすぐに駆けつけられるようにするために、要介護者等の状態を検知するためのシステムの開発が進められている。
このようなシステムとして特許文献1に開示されたナースコールシステムにおいては、患者のベッドに対して設置されたカメラの撮像映像から、患者の起床、離床のいずれかの状態になったか否かを判断し、起床、または離床が行われた場合には、ナースステーションに設けられたナースコール親機に、カメラの撮像映像を表示させている。
しかしながら、ケア実行者であるケアスタッフのスキルには差がある。また、施設に入居するケア対象者はさまざまな状態(要介護度、要支援度)である。一方、ケアコール等のイベント発生時は、すべてのケアスタッフに一律にイベント発生の通知がなされる。このため、イベント発生の通知を見てケア対象者の居室に駆けつけたケアスタッフが当該イベントに関して対応できずに他のケア実行者に対応を依頼したり、対応に着手するも処置を完了できない場合が生じている。その結果、ケアスタッフに不必要な負担をかけるとともに、無力感を与える場合が生じている。一方、特許文献1に開示された先行技術では、このような問題に対応できない。
また、各対象者からの通知には対応の必要なもの、不要なものがあり、また全通知が全スタッフの端末に届く結果、スタッフ個人で見た場合結果として不要な情報が多く、重要な情報を見落とすリスクがある。また、同じ種類の通知であっても、介護を必要としている高齢者の場合、入居者毎に身体機能、認知機能が大きく異なることから、通知された状況も様々となる。その結果、対応(ケア)が必要か不要か、必要の場合であってもどういったケアが必要か、がケース毎に異なる。それらに対し、センサーからの限られた情報だけで的確に判断、対応することは困難である。一方、ケアそのものは一対一の業務であり、何か問題が発生したときに対応した個人に責任が及ぶ可能性が高く、スタッフは常にその重圧にさらされながら多数の通知を受信し対応するため、精神的、肉体的に大きな負担を強いられることになる。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものである。すなわち、イベントの内容に応じて適当なケアスタッフに対応させることができるとともに、イベントに対応するケアスタッフに、情報管理者との通話により適切な指示ができるため、ケアスタッフのスキルを効果的に向上させることを可能にした、見守りシステム、および見守りシステムの制御方法を提供することを目的とする。
本発明の上記課題は、以下の手段によって解決される。
(1)複数の観察領域のそれぞれに設けられ、該観察領域における対象者の動きを検出する検出部と、取得した音声の音声信号を送信するとともに受信した音声信号を出力する通話部と、前記検出部の出力に基づいて、前記観察領域のそれぞれにおける前記対象者に関する所定のイベントの発生の有無を判定する判定部と、前記判定部によって前記イベントが発生したと判定された場合、前記検出部の出力に関する情報を送信する管理部と、前記管理部から前記検出部の出力に関する情報を受信して表示し、前記イベントを発生させた前記対象者に関する指示を情報管理者から受け付け、前記情報管理者の音声の音声信号を送信するとともに受信した音声信号を出力する、情報管理者端末と、前記対象者への対応を行うスタッフに携帯される携帯端末であって、前記情報管理者端末によって受け付けられた前記指示を受信可能なスタッフ端末と、を有するシステム。
(2)前記通話部は、複数の観察領域のそれぞれに設けられ、または前記スタッフ端末に含まれる、上記(1)に記載のシステム。
(3)前記検出部の出力に関する情報には前記観察領域における前記対象者を含む画像が含まれ、前記情報管理者端末は、前記観察領域における前記対象者を含む画像を前記検出部の出力に関する情報として表示する、上記(1)または(2)に記載のシステム。
(4)前記管理部は、各スタッフのスキルに関するスキル情報をデータベースに保存し、前記情報管理者端末は、前記検出部の出力に関する情報を受信したときに、さらに前記スキル情報を前記データベースから取得して表示するとともに、前記対象者への対応を行う前記スタッフを前記情報管理者に選択させるための選択画面を表示し、前記情報管理者による選択を前記指示として受け付ける、上記(3)に記載のシステム。
(5)前記情報管理者端末は、表示した前記画像に基づく、前記情報管理者による、前記対象者への対応を行う前記スタッフの対応の質の評価を受け付けて前記管理部へ送信し、前記管理部は、受信した前記スタッフの対応の質の評価を、当該スタッフの前記スキル情報に関連付けて前記データベースに保存するとともに、前記スタッフの前記スキル情報に反映させる、上記(4)に記載のシステム。
(6)前記情報管理者端末は、表示した前記画像に基づく、前記情報管理者による、前記対象者への対応を行う前記スタッフのスキルアップ目標を受け付けて前記管理部へ送信し、前記管理部は、受信した前記スタッフのスキルアップ目標を、当該スタッフへの対応の質の評価に関連付けて前記データベースに保存する、上記(5)に記載のシステム。
(7)前記情報管理者端末は、前記選択画面において選択された前記スタッフに対する前記スキル情報を受け付けて前記管理部へ送信し、前記管理部は、受信した前記スキル情報を前記データベースに保存する、上記(4)に記載のシステム。
(8)前記情報管理者端末は、前記検出部の出力に関する情報を受信したときに、前記スキル情報、前記対応の質の評価、および前記スキルアップ目標の少なくともいずれかを前記データベースから取得して表示する、上記(6)に記載のシステム。
(9)前記検出部は、前記対象者の動きとしてナースコールを検出し、前記所定のイベントにはナースコールが含まれる、上記(1)〜(8)のいずれかに記載のシステム。
(10)複数の観察領域のそれぞれに設けられた検出部、通話部、情報管理者端末、および対象者への対応を行うスタッフに携帯されるスタッフ端末を有するシステムの制御方法であって、前記検出部によって、前記観察領域のそれぞれにおける前記対象者の動きを検出するステップ(a)と、前記通話部によって、取得した音声の音声信号を送信するとともに受信した音声信号を出力するステップ(b)と、前記検出部の出力に基づいて、前記観察領域のそれぞれにおける前記対象者に関する所定のイベントの発生の有無を判定するステップ(c)と、前記ステップ(c)において前記所定のイベントが発生したと判定された場合、前記検出部の出力に関する情報を前記情報管理者端末へ送信するステップ(d)と、前記情報管理者端末によって、前記検出部の出力に関する情報を受信して表示し、前記所定のイベントを発生させた前記対象者への対応に関する指示を情報管理者から受け付けるステップ(e)と、前記ステップ(e)において受け付けられた前記指示を前記スタッフ端末に送信するステップ(f)と、前記情報管理者端末によって、前記情報管理者の音声の音声信号を前記通話部へ送信するとともに前記通話部から受信した音声信号を出力するステップ(g)と、を含む制御方法。
ケア対象者の観察領域に設けられた検出部の出力に基づいてイベントの発生が判断されたときに、当該検出部の出力に関する情報を表示して、当該ケア対象者のケアに関する指示を情報管理者から受け付ける情報管理者端末を設け、当該指示において選択されたケアスタッフの端末に当該指示を送信する。そして、当該通話部と情報管理者端末との間で音声信号を送受信することで、情報管理者と、当該観察領域でイベントに対応するケアスタッフとの間の通話を可能にする。これにより、イベントの内容に応じて適当なケアスタッフに対応させることができるとともに、イベントに対応するケアスタッフに、情報管理者との通話により適切な指示ができるため、ケアスタッフのスキルを効果的に向上させることができる。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
(全体構成)
図1は本実施形態に係る見守りシステムの全体構成を示す図であり、図2はケア対象者の部屋のベッド周辺に設置された検出部の例を示す図である。
図1は本実施形態に係る見守りシステムの全体構成を示す図であり、図2はケア対象者の部屋のベッド周辺に設置された検出部の例を示す図である。
図1に示すように、見守りシステム1は、複数の検出部10、管理サーバー20、情報管理者端末30、および1つ以上のケアスタッフ端末(スタッフ端末)40を備える。これらは、有線や無線によって、LAN(Local Area Network)、電話網またはデータ通信網等のネットワーク50を介して、相互に通信可能に接続される。ネットワーク50は、通信信号を中継するリピーター、ブリッジ、ルーターまたはクロスコネクト等の中継機を備えてもよい。図1に示す例では、ケアスタッフ端末40は、検出部10、管理サーバー20、および情報管理者端末30と、アクセスポイント51を含む無線LAN等(例えばIEEE802.11規格に従ったLAN)のネットワーク50によって、相互に通信可能に接続されている。
見守りシステム1は、ケア対象者70(対象者)に応じて適宜な場所に配設される。ケア対象者70(見守り対象者)は、例えば、病気や怪我等によって看護を必要とする患者、高齢による身体能力の低下等によって介護を必要とする被介護者、または一人暮らしの独居者等である。特に、早期発見および早期対処を可能にする観点から、ケア対象者70は、例えば異常状態等の所定の不都合な事象がその者に生じた場合に、その発見を必要としている者であり得る。このため、見守りシステム1は、ケア対象者70の種類に応じて、病院、老人福祉施設および住戸等の建物に好適に配設される。図1に示す例では、見守りシステム1は、複数のケア対象者70が入居する複数の部屋(居室)やケアステーション(ナースステーションともいう)を含む複数の部屋を備える施設の建物に配置されている。
検出部10は、ケア対象者70の観察領域であるそれぞれの居室に配置される。図1に示す例では、4つの検出部10がケア対象者70であるAさん、Bさん、CさんおよびDさんの居室にそれぞれ配置されている。検出部10の観察領域にはベッド60が含まれている。ケア対象者70に対して看護または介護等の対応(ケア)を行うケアスタッフ(スタッフ)80は、それぞれ携帯端末であるケアスタッフ端末40を持ち歩いている。ただし、見守りシステム1が備える各構成の位置や個数等は、図1に示す例に限定されない。例えば、管理サーバー20は、ケアステーションに配置されなくてもよく、ネットワーク50に接続されている外部のサーバーユニットであってもよい。また情報管理者端末30を省略し、管理サーバー20またはケアスタッフ端末40がその機能を担ってもよい。
(検出部10)
図3は検出部の概略構成を示すブロック図である。同図に示すように、検出部10は、制御部11、通信部12、カメラ13、ケアコール部14、および音声入出力部15を備え、これらはバスによって、相互に接続されている。
図3は検出部の概略構成を示すブロック図である。同図に示すように、検出部10は、制御部11、通信部12、カメラ13、ケアコール部14、および音声入出力部15を備え、これらはバスによって、相互に接続されている。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、およびRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等のメモリにより構成され、プログラムにしたがって検出部10の各部の制御および演算処理を行う。なお、制御部11は、メモリとして、さらにHDD(Hard Disk Drive)を備えてもよい。
通信部12は、ネットワーク50を介して、例えば、管理サーバー20、情報管理者端末30またはケアスタッフ端末40等の、他の装置と通信するためのインターフェース回路(例えばLANカード等)である。
カメラ13は、例えば居室の天井、または壁の上部に配置され、観察領域としてケア対象者70のベッド60を撮影し、撮影画像(画像データ)を出力する。以下、カメラ13により撮影された画像を、単に「撮影画像」とも称する。撮影画像にはケア対象者70を含む画像が含まれる。撮影画像には、静止画および動画を含む。カメラ13は近赤外線カメラであるが、これに換えて可視光カメラを用いてもよく、これらを併用してもよい。
制御部11は、カメラ13が撮影した撮影画像から、ケア対象者70の行動を認識する。この認識する行動には、ベッド60から起き上がる「起床」、ベッド60から離れる「離床」、および床面等に転倒する「転倒」が含まれる。
制御部11は、複数の撮影画像(動画像)から画像のシルエット(以下、「人シルエット」と称する)を検出する。人シルエットは、例えば、撮影時刻が前後する画像を差分する時間差分により差分が相対的に大きい画素の範囲を抽出することで検出され得る。人シルエットは、撮影画像から背景画像を差分する背景差分法により検出されてもよい。起床、離床、転倒の認識は、検出した人シルエットからケア対象者70の姿勢(例えば立位、座位および横臥等)、およびベッド60等の居室内の設置物との相対的な位置から起床、離床および転倒(転落)の別を認識する。これらの認識は、制御部11のCPUが処理するプログラムにより行ってもよく、組み込み型の処理回路により行うようにしてもよい。また、これに限られず管理サーバー20側でこれらの認識の全部またはほとんどの処理を行うようにし、制御部11では管理サーバー20への撮影画像の送信のみを行うようにしてもよい。制御部11は、いずれかの行動を認識した場合、その行動が発生した旨の通知を管理サーバー20等に送信する。
ここで、ケアスタッフ80の業務が、ケア対象者70に対する介護業務である場合に、各イベントに関する対応内容について説明する。イベントとして「起床」を判定し、その判定が所定時間内(施設で設定された起床時間(例えば午前7〜8時))であれば、モーニングケアを行う。このモーニングケアには、洗顔、歯磨き介助、義歯装着、着替え介助等が含まれる。また、「離床」のイベントであれば、車椅子移乗、歩行介助が必要となる場合がある。また、検出部10が判定したイベント以外の定期的(定時)なイベントとして、飲料、および食事介助、排泄介助、車椅子移乗、歩行介助、体位変換(褥瘡予防)がある。これらの定期的イベントは、ケアコール部14等により、定時になるとアラートを発生させるようにしてもよい。
ケアコール部14は、押しボタン式のスイッチを含み、スイッチがケア対象者70によって押されることでケアコール(ナースコール)を検出する。押しボタン式のスイッチに換えて、音声マイクによりケアコールを検出してもよい。ケアコール部14のスイッチが押された場合、すなわち、ケアコールを検出した場合、制御部11は、通信部12およびネットワーク50を介して、ケアコールがあった旨の通知(ケアコール通知)を管理サーバー20等に送信する。
音声入出力部15は、例えばスピーカーとマイクであり、通話部を構成し、通信部12を介して情報管理者端末30との間で音声信号を送受信することで音声通話を可能とする。なお、音声入出力部15は検出部10の外部装置として、通信部12を介して検出部10に接続されてもよい。
また、検出部10は、ベッド60に対してマイクロ波を送受信してケア対象者70の体動(例えば呼吸動)によって生じたマイクロ波のドップラシフトを検出するドップラシフト方式の体動センサーを、さらに備えてもよい。この体動センサーにより、ケア対象者70の呼吸動作に伴う胸部の体動(胸部の上下動)を検出し、その胸部の体動における周期の乱れや予め設定された閾値以下である前記胸部の体動における振幅を検知すると、微体動異常であると認識する。
本実施形態においては、ケア対象者70に関する検出部10が認識した状態の変化であって、起床、離床、転倒、微体動異常、などのケアスタッフ80に発報(報知)を行うべき事象をイベントと称する。またこのイベントには、ケアコール部14によるケアコールを含む。すなわち、検出部10は、観察領域における対象者70の動きとして、対象者70によるケアコールを検出してもよい。検出部10は、生じたイベントの情報および撮影画像を管理サーバー20へ送信(出力)する。
(管理サーバー20)
図4は、管理サーバーの概略構成を示すブロック図である。管理サーバー20は、管理部として機能し、制御部21、通信部22、およびデータベース23を備える。この管理サーバー20は、ケア対象者70用の居室と同じ建物内に設けられてもよく、遠隔地に設けられてネットワークを介して接続可能であってもよい。例えば、管理サーバー20は、インターネット等のネットワーク上に配置された複数のサーバーによって仮想的に構築されるクラウドサーバーであってもよい。各構成は、バスによって、相互に通信可能に接続されている。データベース23は、記憶部として機能し、イベントリスト、撮影画像、その他ケア対象者70やケアスタッフ80に関する各種情報を記憶する。その他の制御部21、および通信部22は、検出部10の各構成と同様の機能を有するため、詳細な説明を省略する。
図4は、管理サーバーの概略構成を示すブロック図である。管理サーバー20は、管理部として機能し、制御部21、通信部22、およびデータベース23を備える。この管理サーバー20は、ケア対象者70用の居室と同じ建物内に設けられてもよく、遠隔地に設けられてネットワークを介して接続可能であってもよい。例えば、管理サーバー20は、インターネット等のネットワーク上に配置された複数のサーバーによって仮想的に構築されるクラウドサーバーであってもよい。各構成は、バスによって、相互に通信可能に接続されている。データベース23は、記憶部として機能し、イベントリスト、撮影画像、その他ケア対象者70やケアスタッフ80に関する各種情報を記憶する。その他の制御部21、および通信部22は、検出部10の各構成と同様の機能を有するため、詳細な説明を省略する。
管理サーバー20は、単独で、または検出部10と協働することで判定部として機能し、検出部10が認識した、起床、離床、転倒、ケアコール等のイベントが、どのケア対象者70に関するものであるかを判定(識別)する。この判定は、イベントを認識した検出部10が設置されている部屋番号から、これに対応付けられているケア対象者70(すなわち、部屋の入居者)を判定する。そして、判定したイベントの種類とケア対象者70とを関連づけてデータベース23のイベントリストに追加する。なお、本実施形態では、ケア対象者70の判定は、ケア対象者70がICタグを携帯している場合には、このICタグを各部屋に設けたRFIDリーダーで読み取ることにより、判定してもよい。なお、相部屋等で、1つの部屋に複数のケア対象者70が存在する場合には、ベッド60毎に検出部10を配置することで、ケア対象者70を判定してもよい。
管理サーバー20は、イベントの種類およびイベントを発生させたケア対象者70の情報を含むイベント通知を情報管理者端末30へ送信する。管理サーバー20は、さらに撮影画像を情報管理者端末30へ送信し得る。イベント通知は、検出部10の出力に関する情報を構成する。検出部10の出力に関する情報には、撮影画像が含まれ得る。
図5は、イベントリストの例を示す図である。
イベントリストには、発生した各イベントについて、イベント情報、およびタグ付け画像が含まれる。
イベント情報には、イベントID、部屋番号、ケア対象者、イベントの種類、および発生日時(イベント検出時刻)が含まれる。ケア対象者の欄には、ケア対象者を特定する識別情報として氏名を記載しているが、ケア対象者のIDや部屋番号を用いてもよい。タグ付け画像は、イベントに関連付けられた撮影画像であり、例えばイベントが検出された撮影画像である。管理サーバー20は、消去の指示があるまでタグ付け画像を消去せず保持し得る。
(情報管理者端末30)
図6は、情報管理者端末の概略構成を示すブロック図である。情報管理者端末30は、いわゆるPC(Personal Computer)であり、制御部31、通信部32、表示部33、入力部34、および音声入出力部35を備え、これらはバスにより相互に接続される。制御部31は、検出部10の制御部11と同様の構成として、CPU、RAM、ROM等を備える。
図6は、情報管理者端末の概略構成を示すブロック図である。情報管理者端末30は、いわゆるPC(Personal Computer)であり、制御部31、通信部32、表示部33、入力部34、および音声入出力部35を備え、これらはバスにより相互に接続される。制御部31は、検出部10の制御部11と同様の構成として、CPU、RAM、ROM等を備える。
通信部32は、イーサネット(登録商標)等の規格による有線通信のネットワークインターフェースや、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11等の規格による無線通信のインターフェース等の各種ローカル接続向けのインターフェースであり、ネットワーク50に接続した各端末との通信を行う。
表示部33は、例えば液晶ディスプレイであり、イベント通知および撮影画像を含む各種情報を表示する。
入力部34は、キーボード、テンキー、マウス等を備えており、各種情報の入力を行う。
音声入出力部35は、例えばスピーカーとマイクを備えたヘッドセットである。音声入出力部35は、情報管理者90の音声をマイクで取得(検知)し、取得した音声の音声信号を検出部10へ送信する。音声入出力部35は、検出部10から受信した音声信号をスピーカーにより出力する。
なお、ケアスタッフ80はインカムを持っている。インカムはWiFiを通じて情報管理者端末30と繋がっている。情報管理者端末30において通話先としてケアスタッフ80を選択すると、情報管理者90とケアスタッフ80は内線の音声通話機能で接続された状態となり、ケアスタッフ80はインカムで情報管理者90と会話できるようになる。
本実施形態では、情報管理者端末30は、情報管理者90用の端末として用いられ、情報管理者90に施設内の各種情報を表示し、指示を受け付ける。また、通信部32を介して検出部10またはケアスタッフ端末40との間で音声信号を送受信することでケアスタッフ80等と情報管理者90との音声通話を可能にする。ここで、情報管理者90は、複数のケアスタッフ80を統括する管理者である。情報管理者90は1つの施設だけでなく、複数の施設で働くケアスタッフ80を統括的に管理するようにしてもよい。なお、情報管理者90は、ケアディレクターとも呼ばれうる。
また、ケアスタッフ80または技術スタッフ等は、情報管理者端末30を通じて、検出部10を各部屋(居室)に取り付けたときに、部屋番号と検出部10の対応付けをしたり、ベッド60等の居室内の設置物の位置情報、すなわち、天井のカメラ13による上方視の輪郭情報の校正、指定を行ったりする。また、入院または入居しているケア対象者70の名前、ID番号等の識別情報の各部屋番号への対応付けも行う。
(ケアスタッフ端末40)
図7は、携帯端末の概略構成を示すブロック図である。ケアスタッフ端末40は、制御部41、無線通信部42、表示部43、入力部44、および音声入出力部45を備え、これらはバスにより相互に接続される。制御部41は、検出部10の制御部11と同様の構成として、CPU、RAM、ROM等を備える。無線通信部42により、Wi−Fi、Bluetooth(登録商標)等の規格を用いた無線通信が可能であり、アクセスポイント51を経由して、または直接的に各装置と無線通信する。表示部43、および入力部44は、タッチパネルであり、液晶等で構成される表示部43の表示面に、入力部44としてのタッチセンサーを重畳させたものである。表示部43、入力部44によって、ケアスタッフ80に対して、各種指示が表示される。また、表示部43、入力部44によって、イベントリストに含まれる複数のイベントを一覧表示した各種の操作画面を表示したり、操作画面を通じて各種の操作を受け付けたりする。音声入出力部45は、例えばスピーカーとマイクであり、無線通信部42を介して他のケアスタッフ端末40との間でケアスタッフ80による音声通話を可能にする。音声入出力部45は、情報管理者端末30との間で、ケアスタッフ80および情報管理者90による音声通話を可能にし得る。ケアスタッフ端末40は、見守りシステム1のユーザーインターフェースとして機能する機器であり、例えば、タブレット型コンピューター、スマートフォンまたは携帯電話等の、持ち運び可能な通信端末機器によって構成できる。
図7は、携帯端末の概略構成を示すブロック図である。ケアスタッフ端末40は、制御部41、無線通信部42、表示部43、入力部44、および音声入出力部45を備え、これらはバスにより相互に接続される。制御部41は、検出部10の制御部11と同様の構成として、CPU、RAM、ROM等を備える。無線通信部42により、Wi−Fi、Bluetooth(登録商標)等の規格を用いた無線通信が可能であり、アクセスポイント51を経由して、または直接的に各装置と無線通信する。表示部43、および入力部44は、タッチパネルであり、液晶等で構成される表示部43の表示面に、入力部44としてのタッチセンサーを重畳させたものである。表示部43、入力部44によって、ケアスタッフ80に対して、各種指示が表示される。また、表示部43、入力部44によって、イベントリストに含まれる複数のイベントを一覧表示した各種の操作画面を表示したり、操作画面を通じて各種の操作を受け付けたりする。音声入出力部45は、例えばスピーカーとマイクであり、無線通信部42を介して他のケアスタッフ端末40との間でケアスタッフ80による音声通話を可能にする。音声入出力部45は、情報管理者端末30との間で、ケアスタッフ80および情報管理者90による音声通話を可能にし得る。ケアスタッフ端末40は、見守りシステム1のユーザーインターフェースとして機能する機器であり、例えば、タブレット型コンピューター、スマートフォンまたは携帯電話等の、持ち運び可能な通信端末機器によって構成できる。
なお、検出部10、管理サーバー20、情報管理者端末30およびケアスタッフ端末40は、上記の構成要素以外の構成要素を含んでもよく、あるいは、上記の構成要素のうちの一部を含まなくてもよい。
見守りシステムの動作について説明する。
図8は、見守りシステムの動作を示すフローチャートである。説明を簡単にするために、図8の例においては、イベントがケアコールである場合のフローチャートが示されている。
検出部10は、撮影画像を撮影して(S1)、管理サーバー20へ送信する(S2)。検出部10はケアコールを検出したときは(S3)、ケアコール通知を管理サーバー20へ送信する(S4)。
管理サーバー20は、受信したケアコール通知を受信することでイベントが発生したと判定する(S5)。すなわち、管理サーバー20は、ケアコール通知に基づいて、ケアコールのイベントが発生したことと、イベントが発生したケア対象者70を認識することで、イベントが発生したことを判定する。
管理サーバー20は、イベントが発生したと判定すると、情報管理者端末30へ、イベント通知と撮影画像を送信する(S6)。さらに、管理サーバー20は、通話機能起動指示を検出部10へ送信する(S7)。これにより、検出部10における音声入出力部15による通話機能が起動する(S18)。
情報管理者端末30は、管理サーバー20からイベント通知および撮影画像を受信すると(S6)、イベント通知および撮影画像をイベント表示画面に表示する(S8、S9)。
図9は、イベント表示画面の例を示す図である。
図9のイベント表示画面の例においては、「Aさんのケアコールがありました。」と表示されることで、イベントの種類として「ケアコール」が、イベントを発生させたケア対象者70の情報として「Aさん」が、それぞれ表示されている。イベント表示画面には、イベントを発生させたケア対象者70であるAさんの居室の撮影画像があわせて表示されている。
イベント表示画面には、情報管理者90がケア対象者70のケア(ケア対象者70への対応)をケアスタッフ80に指示するかどうかを選択するためのボタンが表示され得る。情報管理者90は、撮影画像等に基づいて、ケア対象者70のケアをケアスタッフ80に指示すると判断する場合は、「指示する」のボタンを選択し、さらに「OK」のボタンを選択する。なお、ケアコールについて特にケア対象者70へのケアが必要ないと情報管理者90が判断する場合は、「指示しない」のボタンが選択され、さらに「OK」のボタンが選択され得る。
なお、イベント表示画面には、イベントリスト(図5参照)がさらに表示されてもよい。情報管理者端末30は、管理サーバー20のデータベース23からイベントリストを取得してイベント表示画面にイベントリストを表示し得る。
ケア対象者70が、介護を必要とする高齢者の場合、ケア対象者70毎に、身体機能、認知機能が大きく異なる。このような状況であることから、たとえ検出部10で通知されたイベントの種類が同じであっても、ケアが必要か、必要でないかの判断は、ケア対象者70の状況を加味して行う必要がある。このような状況下、検出部10からの限られた情報、すなわちイベントの種類の情報だけで、的確に判断し、対応することは困難であり、実際には必要がないイベントに対しても、ケアスタッフ80の対応が求められていた。
また、介護を行うケアスタッフ80も、スキル、経験(業務経験年数)に差があり、転職も多く、ベテランであっても新しい職場、環境に慣れるまでに時間を要する。さらに、当日の業務についてからの経過時間により、体力、気力(マインド)にも変化が生じる。このような状況下、イベントの発生にともなう、一律な通知(対応依頼)に対しては、ケアスタッフ80自身が、独自の判断で処理していた。このような状況下では、ケアスタッフ80個人のスキル等の状況により、対応にばらつきや、漏れが生じる虞があった。
本実施形態では、このような状況を鑑み、情報管理者端末30に、ケア対象者70の状況が認識できるイベント情報(イベント通知)、および撮影画像を表示することで、情報管理者90は、適切な判断を行え、ケア対応における対応ばらつきや、漏れが生じることを防止できる。
イベント表示画面において、「指示する」のボタンが選択され、かつ「OK」のボタンが選択されると、情報管理者端末30は、ケア対象者70のケアを行うケアスタッフ80を情報管理者90に選択させるための選択画面を表示する(S10)。さらに、情報管理者端末30は、管理サーバー20に、ケアスタッフ80のスキル情報、ケアスタッフ80のケアの質の評価(ケアスタッフ80の対応の質の評価)、およびケアスタッフ80のスキルアップ目標(以下、これらをあわせて「スキル情報等」と称する)を要求する(S11)。情報管理者端末30は、管理サーバー20から、スキル情報等を受信し(S12)、スキル情報等をスキル情報等表示画面に表示する(S13)。スキル情報等は、選択画面とともに表示される。
なお、情報管理者端末30は、管理サーバー20に、ケアスタッフ80のスキル情報、ケアスタッフ80のケアの質の評価、およびケアスタッフ80のスキルアップ目標のいずれかを要求してもよい。その場合、要求した、ケアスタッフ80のスキル情報、ケアスタッフ80のケアの質の評価、およびケアスタッフ80のスキルアップ目標のいずれかを受信してスキル情報等表示画面に表示する。
スキル情報等は、選択画面において、ケア対象者70のケア(ケア対象者70への対応)を行うケアスタッフ80を情報管理者90が選択する際に、ケア対象者70のいずれを選択するかを判断するための判断材料となる。
情報管理者端末30は、選択画面において、情報管理者90による、ケア対象者70のケアを行わせるケアスタッフ80の選択を受け付ける(S14)。
図10は、選択画面の例を示す図である。
選択画面においては、各ケアスタッフ80を選択するためのボタンが表示され、情報管理者90がいずれかのボタンを選択し、さらに「OK」のボタンを選択することで、ケア対象者70のケアを行うケアスタッフ80の選択の指示が入力される。
図11は、スキル情報等表示画面の例を示す図である。
図11の例においては、ケアスタッフ80のスキル情報として、技術認定(ランク)が示されている。ここで、技術認定は、ケアマイスター制度におけるグレードであり、ゴールド、シルバー、ブロンズの順でケアのスキルが高いことを示している。なお、ゴールド、シルバー、およびブロンズは、中級〜上級レベルのグレードであり、ゴールドのさらに上位グレードとして指導者レベルのグレードであるプラチナおよびマイスターが設けられている。
ケアの質の評価(評価)として、情報管理者90によるケアスタッフ80に対する最新の評価が表示され得る。図11の例においては、スタッフeに対する最新(2018年4月13日)の評価として星2つ(星3つが最高評価)が表示されている。スキルアップ目標(目標)として、情報管理者90により設定された、ケアスタッフ80の最新の目標が表示され得る。図11の例においては、スタッフeに対する最新(2018年4月13日)の目標として、「引き続き移乗」が表示されている。このようなスキル情報等を参照すれば、スタッフeに対して、適当な場合に、排泄介護等の例えば車椅子への移乗が必要となるケアを担当させることで、OJTで移乗の教育を継続させることができる。これにより、スタッフeのケアのスキルを向上させるための教育を効果的に実現できる。
なお、スキル情報等表示画面には、各ケアスタッフ80の現在の状況があわせて表示され得る。図11の例においては、スタッフaとスタッフbがアイドル(ケアの着手が可能な状況)であり、スタッフb、スタッフc、およびスタッフeが作業中(ケア着手中の状況)であることが表示されている。
情報管理者端末30は、選択画面においてケアスタッフ80の選択を受け付けたときは(S14)、選択されたケアスタッフ80へのケア対象者70に対するケアの指示を管理サーバー20へ送信する(S15)。管理サーバーは、当該指示を、選択されたケアスタッフ80のケアスタッフ端末Aへ送信する(S16)。これにより、ケアスタッフ端末Aにより当該指示が受け付けられて、ケアスタッフ端末Aにおいて表示されることで、ケアスタッフ端末Aを携帯するケアスタッフ80により当該指示が認識される。指示を認識したケアスタッフ80は、指示に従い、ケア対象者70の居室に入り、ケアを行う。なお、選択画面において選択されなかったケアスタッフ80のケアスタッフ端末Bにはケアスタッフ80に対する指示は送信されない。
情報管理者端末30は、通話機能を起動する(S17)。これにより、ステップS18において通話機能が起動されている検出部10と情報管理者端末30との間で通話が可能な状態になる。そして、情報管理者端末30により検知された情報管理者90の音声の音声信号が検出部10へ送信されて出力され(S19)、ケア対象者70の居室において、検出部10により検知されたケアスタッフ80の音声の音声信号が情報管理者端末30へ送信されて出力される(S20)。これにより、情報管理者90は、撮像画像を参照しながらケアスタッフ80と会話することが可能となり、ケアスタッフ80に対しケアに関する適切な指示を与えることができる。
情報管理者端末30は、ケアスタッフ80によるケア対象者70へのケアが終了した後、ケアを行ったケア対象者70に対する今回行ったケアの評価および次回行うケアに関する目標(以下、「評価等」と称する)を入力するための評価等入力画面を表示する。そして、情報管理者端末30は、評価等入力画面において評価等を受け付ける(S21)。
図12は、評価等入力画面の例を示す図である。
評価等入力画面においては、「スタッフaさんの、Aさんのケアに対する評価等を入力してください。」と表示されることで、情報管理者90による評価の入力が促されている。評価等入力画面においては、ケアスタッフ80を評価するためのボタンが表示されている。すなわち、情報管理者90が3つ星、2つ星、および1つ星のいずれかのボタンを選択することでケアスタッフ80の評価が可能な複数のボタンが表示されている。情報管理者90により、いずれかのボタンが選択され、さらに「OK」のボタンが選択されることで、ケア対象者70のケアを行ったケアスタッフ80の評価が入力される。なお、キャンセルボタンを選択することでケアスタッフ80の評価をしないことも可能である。
入力されたケアスタッフ80の評価は、当該ケアスタッフ80のスキル情報に反映される。例えば、3つ星、2つ星、および1つ星の各評価に対応するポイントを設定し、これまでの評価によるポイントの累積値が、スキル情報である技術認定のランクごとに設けられた閾値に達したかどうかにより、ランクを付与するようにし得る。なお、ケアスタッフ80のスキル情報を入力するための画面を設けて、情報管理者90がケアスタッフ80のスキル情報を当該画面に入力することで、データベース23のスキル情報が直接に設定(更新)されるようにしてもよい。
評価等入力画面においては、ケアスタッフ80のスキルアップ目標を情報管理者90が入力するためのボックスが表示されている。情報管理者90は、当該ボックスにケアスタッフ80の目標を入力して「OK」のボタンを選択することにより、ケアスタッフ80の次回のケアにおける目標を設定し得る。
本実施形態は以下の効果を奏する。
ケア対象者の観察領域に設けられた検出部の出力に基づいてイベントの発生が判断されたときに、当該検出部の出力に関する情報を表示して、当該ケア対象者のケアに関する指示(ケア対象者70に関する指示)を情報管理者から受け付ける情報管理者端末を設け、当該指示において選択されたケアスタッフの端末に当該指示を送信する。そして、当該通話部と情報管理者端末との間で音声信号を送受信することで、情報管理者と、当該観察領域でイベントに対応するケアスタッフとの間の通話を可能にする。これにより、イベントの内容に応じて適当なケアスタッフに対応させることができるとともに、イベントに対応するケアスタッフに、情報管理者との通話により適切な指示ができるため、ケアスタッフのスキルを効果的に向上させることができる。
さらに、当該検出部の出力に関する情報に当該観察領域におけるケア対象者を含む画像が含ませ、情報管理者端末に、当該画像を当該検出部の出力に関する情報として表示する。これにより、情報管理者は、ケア対象者のケアを行うケアスタッフのケアの様子を画像で確認しながら指示ができるため、ケアスタッフに対する指示をより適切なものとすることができる。
さらに、各ケアスタッフのスキル情報をデータベースに保存し、情報管理者端末は、検出部の出力に関する情報を受信したときに、スキル情報をデータベースから取得して表示するとともに、ケアを行うケアスタッフを情報管理者に選択させるための選択画面を表示する。そして、選択画面で情報管理者による選択を受け付ける。これにより、情報管理者は、スキル情報を参考にして適切かつ容易にケアを担当させるケアスタッフを選択できる。
さらに、情報管理者端末は、表示した画像に基づく、情報管理者による、ケア対象者のケアを行うケアスタッフのケアの質の評価を受け付け、スキル情報に関連付けてデータベースに保存させるとともに、ケアスタッフのスキル情報に反映させる。これにより、容易かつ正確にケアスタッフのスキル情報を設定できる。
さらに、情報管理者端末は、表示した画像に基づく、情報管理者による、ケア対象者のケアを行うケアスタッフのスキルアップ目標を受け付け、ケアスタッフのケアの質の評価に関連付けてデータベースに保存させる。これにより、次回のケアにおけるケアスタッフの目標を適切に設定できるとともに、計画的にケアスタッフのスキルアップを実現できる。
さらに、情報管理者端末は、選択画面において選択されたケアスタッフに対するスキル情報を受け付け、データベースに保存する。これにより、ケアスタッフにケアに関する指示を与える情報管理者によりケアスタッフのスキルを正確かつ適切に認定させることができる。
さらに、情報管理者端末は、検出部の出力に関する情報を受信したときに、スキル情報、ケアの質の評価、およびスキルアップ目標の少なくともいずれかをデータベースから取得して表示する。これにより、イベントの発生時に、ケアを担当させるケアスタッフを情報管理者が選択する際に必要な判断材料を提供できる。
さらに、ナースコールを所定のイベントとして検出する。これにより、ナースコールに対応するケアスタッフに、情報管理者との通話により適切な指示ができるため、ケアスタッフのスキルを効果的に向上させることができる。
以上に説明した見守りシステムの構成は、上述の実施形態の特徴を説明するにあたって主要構成を説明したのであって、上述の構成に限られず、特許請求の範囲内において、種々改変することができる。また、一般的な見守りシステムが備える構成を排除するものではない。
例えば、本実施形態では、見守りシステム1の管理サーバー20が判定部として機能し、管理サーバー20にデータベース23を備えていたが、管理サーバー20、データベースを省略し、情報管理者端末30、または、いずれかの検出部10が、判定部として機能し、またはデータベースを備えてもよい。
また、上述した実施形態では、検出部10、管理サーバー20、情報管理者端末30およびケアスタッフ端末40をそれぞれ一つの装置として説明した。しかし、本実施形態はこれに限定されない。例えば、各構成について、各種の判断処理を実行する情報処理装置と、その他の処理を実行する装置とが、別々に構成されてもよい。この場合、情報処理装置とその他の処理を実行する装置とは、有線または無線を介して接続される。
また、上述した実施形態に係る見守りシステム1における処理は、上記のフローチャートのステップ以外のステップを含んでもよく、あるいは、上述したステップのうちの一部を含まなくてもよい。また、ステップの順序は、上述した実施形態に限定されない。さらに、各ステップは、他のステップと組み合わされて一つのステップとして実行されてもよく、他のステップに含まれて実行されてもよく、複数のステップに分割されて実行されてもよい。
また、データベース23に、ケア対象者70の状況(年齢、身体機能、認知機能の指標)や、ケアスタッフ80の経験値(業務経験年数、職場経験年数)、当番経過時間(当直業務についてからの時間)、を記憶させ、これを情報管理者端末30に、イベント通知とともに表示するようにしてもよい。これにより情報管理者90は、より適切にイベントに対する対応を判断し、適正にケアスタッフ80に指示できる。
また、上述した実施形態に係る見守りシステム1における各種処理を行う手段および方法は、専用のハードウエア回路、またはプログラムされたコンピューターのいずれによっても実現することが可能である。上記プログラムは、例えば、USBメモリやDVD(Digital Versatile Disc)−ROM等のコンピューター読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ハードディスク等の記憶部に転送され記憶される。また、上記プログラムは、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、一機能としてその検出部等の装置のソフトウエアに組み込まれてもよい。
1 見守りシステム、
10 検出部、
11 制御部、
12 通信部、
13 カメラ、
14 ケアコール部、
15 音声入出力部、
20 管理サーバー、
21 制御部、
22 通信部、
23 データベース、
30 情報管理者端末、
31 制御部、
32 通信部、
33 表示部、
34 入力部、
35 音声入出力部、
40 ケアスタッフ端末、
41 制御部、
42 無線通信部、
43 表示部、
44 入力部、
45 音声入出力部、
50 ネットワーク、
51 アクセスポイント、
60 ベッド、
70 ケア対象者、
80 ケアスタッフ、
90 情報管理者。
10 検出部、
11 制御部、
12 通信部、
13 カメラ、
14 ケアコール部、
15 音声入出力部、
20 管理サーバー、
21 制御部、
22 通信部、
23 データベース、
30 情報管理者端末、
31 制御部、
32 通信部、
33 表示部、
34 入力部、
35 音声入出力部、
40 ケアスタッフ端末、
41 制御部、
42 無線通信部、
43 表示部、
44 入力部、
45 音声入出力部、
50 ネットワーク、
51 アクセスポイント、
60 ベッド、
70 ケア対象者、
80 ケアスタッフ、
90 情報管理者。
Claims (10)
- 複数の観察領域のそれぞれに設けられ、該観察領域における対象者の動きを検出する検出部と、
取得した音声の音声信号を送信するとともに受信した音声信号を出力する通話部と、
前記検出部の出力に基づいて、前記観察領域のそれぞれにおける前記対象者に関する所定のイベントの発生の有無を判定する判定部と、
前記判定部によって前記イベントが発生したと判定された場合、前記検出部の出力に関する情報を送信する管理部と、
前記管理部から前記検出部の出力に関する情報を受信して表示し、前記イベントを発生させた前記対象者に関する指示を情報管理者から受け付け、前記情報管理者の音声の音声信号を送信するとともに受信した音声信号を出力する、情報管理者端末と、
前記対象者への対応を行うスタッフに携帯される携帯端末であって、前記情報管理者端末によって受け付けられた前記指示を受信可能なスタッフ端末と、
を有するシステム。 - 前記通話部は、複数の観察領域のそれぞれに設けられ、または前記スタッフ端末に含まれる、請求項1に記載のシステム。
- 前記検出部の出力に関する情報には前記観察領域における前記対象者を含む画像が含まれ、前記情報管理者端末は、前記観察領域における前記対象者を含む画像を前記検出部の出力に関する情報として表示する、請求項1または2に記載のシステム。
- 前記管理部は、各スタッフのスキルに関するスキル情報をデータベースに保存し、
前記情報管理者端末は、前記検出部の出力に関する情報を受信したときに、さらに前記スキル情報を前記データベースから取得して表示するとともに、前記対象者への対応を行う前記スタッフを前記情報管理者に選択させるための選択画面を表示し、前記情報管理者による選択を前記指示として受け付ける、請求項3に記載のシステム。 - 前記情報管理者端末は、表示した前記画像に基づく、前記情報管理者による、前記対象者への対応を行う前記スタッフの対応の質の評価を受け付けて前記管理部へ送信し、
前記管理部は、受信した前記スタッフの対応の質の評価を、当該スタッフの前記スキル情報に関連付けて前記データベースに保存するとともに、前記スタッフの前記スキル情報に反映させる、請求項4に記載のシステム。 - 前記情報管理者端末は、表示した前記画像に基づく、前記情報管理者による、前記対象者への対応を行う前記スタッフのスキルアップ目標を受け付けて前記管理部へ送信し、
前記管理部は、受信した前記スタッフのスキルアップ目標を、当該スタッフへの対応の質の評価に関連付けて前記データベースに保存する、請求項5に記載のシステム。 - 前記情報管理者端末は、前記選択画面において選択された前記スタッフに対する前記スキル情報を受け付けて前記管理部へ送信し、
前記管理部は、受信した前記スキル情報を前記データベースに保存する、請求項4に記載のシステム。 - 前記情報管理者端末は、前記検出部の出力に関する情報を受信したときに、前記スキル情報、前記対応の質の評価、および前記スキルアップ目標の少なくともいずれかを前記データベースから取得して表示する、請求項6に記載のシステム。
- 前記検出部は、前記対象者の動きとしてナースコールを検出し、
前記所定のイベントには前記ナースコールが含まれる、請求項1〜8のいずれか一項に記載のシステム。 - 複数の観察領域のそれぞれに設けられた検出部、通話部、情報管理者端末、および対象者への対応を行うスタッフに携帯されるスタッフ端末を有するシステムの制御方法であって、
前記検出部によって、前記観察領域のそれぞれにおける前記対象者の動きを検出するステップ(a)と、
前記通話部によって、取得した音声の音声信号を送信するとともに受信した音声信号を出力するステップ(b)と、
前記検出部の出力に基づいて、前記観察領域のそれぞれにおける前記対象者に関する所定のイベントの発生の有無を判定するステップ(c)と、
前記ステップ(c)において前記所定のイベントが発生したと判定された場合、前記検出部の出力に関する情報を前記情報管理者端末へ送信するステップ(d)と、
前記情報管理者端末によって、前記検出部の出力に関する情報を受信して表示し、前記所定のイベントを発生させた前記対象者への対応に関する指示を情報管理者から受け付けるステップ(e)と、
前記ステップ(e)において受け付けられた前記指示を前記スタッフ端末に送信するステップ(f)と、
前記情報管理者端末によって、前記情報管理者の音声の音声信号を前記通話部へ送信するとともに前記通話部から受信した音声信号を出力するステップ(g)と、
を含む制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018089348A JP2019197263A (ja) | 2018-05-07 | 2018-05-07 | システム、およびシステムの制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018089348A JP2019197263A (ja) | 2018-05-07 | 2018-05-07 | システム、およびシステムの制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019197263A true JP2019197263A (ja) | 2019-11-14 |
Family
ID=68538398
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018089348A Pending JP2019197263A (ja) | 2018-05-07 | 2018-05-07 | システム、およびシステムの制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019197263A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20210100937A (ko) * | 2020-02-07 | 2021-08-18 | 주식회사 딥아이 | 이종 센서 융합을 이용한 행동 분석 장치 |
JP7413936B2 (ja) | 2020-06-18 | 2024-01-16 | コニカミノルタ株式会社 | 情報処理装置、見守りシステム、および制御プログラム |
-
2018
- 2018-05-07 JP JP2018089348A patent/JP2019197263A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20210100937A (ko) * | 2020-02-07 | 2021-08-18 | 주식회사 딥아이 | 이종 센서 융합을 이용한 행동 분석 장치 |
KR102514301B1 (ko) * | 2020-02-07 | 2023-03-27 | 주식회사 딥아이 | 이종 센서 융합을 이용한 행동 분석 장치 |
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