JP2021174189A - サービスのメニューの作成を支援する方法、サービスの利用者の評価を支援する方法、当該方法をコンピューターに実行させるプログラム、および、情報提供装置 - Google Patents

サービスのメニューの作成を支援する方法、サービスの利用者の評価を支援する方法、当該方法をコンピューターに実行させるプログラム、および、情報提供装置 Download PDF

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Abstract

【課題】サービスの利用者に対してばらつきが抑制される情報を提供する。【解決手段】システム10は、入居者基本情報の入力を受け付けるブロック11と、介護施設への新たな入所者を含む入居者(「被介護者」ともいう。)の各々について、各居室に設けられた各種のセンサーからの出力に基づいて、当該入居者の普段のADL状態や活動度を表わす情報を取得する見守りシステム100と、見守りシステム100の出力に基づいて、普段のADLの状態や活動度の自動判定結果を出力するブロック12と、データベースとして、入居者のこれまでのADLの状態およびその推移、リハビリテーションのメニュー等を保持しているブロック13と、当該新たな入所者について、要介護度を判定し、ケアプランを作成し、リハビリテーションのメニューを作成する14と、ブロック14によるアセスメントの実行結果を出力するブロック15とを備える。【選択図】図1

Description

本開示は情報の提供に関し、より特定的には、サービスの利用者に提供される情報を導出する技術に関する。
被介護者あるいは介護施設等への新たな入所者に対してリハビリテーションのメニュー、または、介護サービスを提供する場合、当該被介護者あるいは入所者に応じた情報が提供されることが望ましい。
情報の提供に関し、例えば、特開2019−57283号公報(特許文献1)は、「予防医療・介護予防に資するため、端末を操作する歯科、医科医療関係者、介護関係者、もしくは、患者/家族にとって必要な情報のみ属性に合わせて表示する」技術を開示している([要約]参照)。
特開2019−57283号公報
被介護者あるいは入所者に応じた情報が、例えば、介護者、医療関係者その他関係者が判断した内容に基づいて提示される場合、その情報がばらつく可能性も有る。したがって、関係者に応じて情報がばらつかない技術が必要とされている。
本開示は上述のような背景に鑑みてなされたものであって、ある局面に従うと、サービスの利用者に提供される情報のばらつきが抑制される技術が開示される。
ある実施の形態に従うと、1つ以上のサービスのメニューの作成を支援するためにコンピューターで実行される方法が提供される。この方法は、サービスの新たな利用者に関連付けられる属性情報にアクセスするステップと、利用者の日常生活動作を観察することにより取得された観察データにアクセスするステップと、1つ以上のサービスの他の利用者について取得された観察データと、当該これまでの利用者の属性情報と、他の利用者のために作成されたサービスのメニューにアクセスするステップと、新たな利用者の属性情報および観察データに該当する他の利用者の属性情報および観察データに基づいて、当該他の利用者のために作成されたサービスのメニューを選択するステップと、新たな利用者によるサービスのメニューの候補として、選択されたメニューを出力するステップとを含む。
ある局面において、属性情報は、新たな利用者の希望および目標を含む。メニューを作成するステップは、1つ以上のサービスから、新たな利用者の希望および目標に関連付けられたサービスを選択するステップを含む。
ある局面において、属性情報は、新たな利用者の家族の希望および目標を含む。メニューを作成するステップは、1つ以上のサービスから、家族の希望および目標に関連付けられたサービスを選択するステップを含む。
ある局面において、選択されたメニューを出力するステップは、コンピューターのモニターに選択されたメニューを表示することを含む。方法は、コンピューターに対する入力に基づいて、表示されたメニューが行なわれる時間帯に関連付けるステップをさらに含む。
ある局面において、サービスのメニューは、ケアプランを構成する項目、および、リハビリテーションメニューのいずれかを含む。
他の実施の形態に従うと、1つ以上のサービスの利用者の評価を支援するためにコンピューターで実行される方法が提供される。この方法は、サービスの利用者の属性情報を取得するステップと、利用者の日常生活動作を観察することにより取得された観察データにアクセスするステップと、予め準備された複数の評価コメントを有するデータベースにアクセスするステップとを含む。各評価コメントは、予め分類された属性情報および観察データの組み合わせに関連付けられている。上記方法は、利用者の属性情報および観察データに基づいて、当該属性情報および観察データの組み合わせに関連付けられた評価コメントをデータベースから検索するステップと、検索された評価コメントを当該利用者の評価結果として出力するステップとをさらに含む。
ある局面において、属性情報は、新たな利用者の希望および目標を含む。複数の評価コメントの各々には、希望および目標が関連付けられている。検索するステップは、希望および目標が関連付けられた評価コメントを検索することを含む。
ある局面において、属性情報は、新たな利用者の家族の希望および目標を含む。複数の評価コメントの各々には、家族の希望および目標が関連付けられている。検索するステップは、希望および目標が関連付けられた評価コメントを検索することを含む。
ある局面において、上記方法は、要介護度の判定のために予め定められた基準と、利用者の属性情報および観察データに基づいて、当該利用者の要介護度を決定するステップと、判定された要介護度を出力するステップとをさらに含む。
他の実施の形態に従うと、上記のいずれかに記載の方法を、コンピューターに実行させるプログラムが提供される。
さらに他の実施の形態に従うと、上記のプログラムを格納したメモリーと、プログラムを実行するプロセッサーとを備える、情報提供装置が提供される。
ある実施の形態に従うと、サービスの利用者に提供される情報(例えば、ケアプラン、リハビリテーションのメニュー)のばらつきが抑制される。
この発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解されるこの発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
ある実施の形態に従って技術思想を実現するシステム10の概要を表わす図である。 ある実施の形態に従う見守りシステム100の構成の一例を示す図である。 見守りシステム100の構成の概要を示すブロック図である。 センサーボックス119を用いた見守りシステム100の概略を示す図である。 コンピューターシステム400のハードウェア構成を表わすブロック図である。 ハードディスク5における属性情報の格納の一態様を表わす図である。 ある実施の形態に従ってハードディスク5に格納されるADLの一例を表わす図である。 ケアプランの作成に使用される基本モジュールの一例を表わす図である。 ある実施の形態に従って基本モジュールを導出するために管理サーバー200のCPU1が実行する処理の一部を表わすフローチャートである。 ある実施の形態に従って管理サーバー200に接続されたモニター8に表示されるサービス項目の一例を表わす図である。 ある実施の形態に従って形成されたケアプランの一例を表わす図である。 指定された利用者についてモニター8に表示される評価結果を表わす図である。 ある実施の形態に従ってリハビリテーションのリコメンドを生成するための基準を表わす図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
図1を参照して、本明細書に開示される技術思想について説明する。図1は、ある実施の形態に従って技術思想を実現するシステム10の概要を表わす図である。システム10は、ブロック11,12,13,14,15と、見守りシステム100とを備える。
ブロック11は、入居者基本情報の入力を受け付ける。ブロック11は、コンピューターシステムの入力装置等により実現される。入居者基本情報は、見守りシステム100に入力される。
見守りシステム100は、介護施設への新たな入所者を含む入居者(「被介護者」ともいう。)の各々について、各居室に設けられた各種のセンサーからの出力に基づいて、当該入居者の普段のADL状態や活動度を表わす情報を取得する。見守りシステム100は、取得した情報をブロック12に出力する。見守りシステム100の詳細は後述する。
ブロック12は、見守りシステム100の出力に基づいて、普段のADLの状態や活動度の自動判定結果を出力する。ブロック12は、コンピューターシステムの記憶装置およびモニターとして実現される。ある局面において、ADLの状態は、バーセルインデックスやICF(International Classification of Functioning, Disability and Health:国際生活機能分類)ステージングに基づいて判別される。ICFステージングは、入居者が普段行っていることを評価しており自立支援の視点から作られたアセスメント方式である。なお、ICFステージングは、当業者にとって周知である。したがって、ICFステージングの詳細な説明は繰返さない。
他の局面において、被介護者が施設に入居していない場合、例えば、訪問介護を受け、あるいは、日帰りのデイサービスを利用している場合には、当該被介護者は、例えばショートステイの形で、当該施設に一時的に入居し、センサーボックス119が設けられた部屋で寝起きすることで、当該被介護者のADL状態の情報等を取得することができる。
ブロック13は、入居者のこれまでのADLの状態およびその推移、リハビリテーションのメニュー等を保持している。ブロック13は、コンピューターシステムのハードディスクその他の記憶装置に構築されるデータベースとして実現される。
ブロック14は、新たな入所者のアセスメントを実行する。より具体的には、ブロック14は、当該新たな入所者について、要介護度を判定し、ケアプランを作成し、リハビリテーションのメニューを作成する。ブロック14は、コンピューターシステムのプロセッサーによって実現される。
ブロック15は、ブロック14によるアセスメントの実行結果を出力する。ブロック15は、コンピューターシステムのモニターまたは記憶装置によって実現される。
<システムの概要>
図2を参照して、ADLに関する情報を取得可能な見守りシステム100について説明する。図2は、ある実施の形態に従う見守りシステム100の構成の一例を示す図である。見守り対象の一例は、施設180の居室領域に設けられた各居室内の入居者である。図2の見守りシステム100では、居室領域に、居室110,120が設けられている。居室110は、入居者111に割り当てられている。居室120は、入居者121に割り当てられている。
見守りシステム100は、ゲートウェイサーバー130と、交換装置135と、アクセスポイント140と、管理サーバー200と、センサーボックス119と、センサーボックス119と通信する各種機器と、携帯端末161,162,163,164とを含む。
ゲートウェイサーバー130は、施設180の内部ネットワーク(イントラネット)と、施設180の外部ネットワーク16とを互いに接続する。外部ネットワーク16は、たとえば、インターネットや公衆電話回線網である。また、外部ネットワーク16には、クラウドサーバー150と、プッシュサーバー160と、無線基地局195とが接続されている。
交換装置135は、施設180の内部ネットワークの各機器を互いに接続する。ある局面において、ルーターやスイッチが交換装置135として使用されてもよい。図2に示される例では、交換装置135の数は2であるが、当該数はこれに限定されない。施設180の内部ネットワークは、複数の交換装置135の組み合わせによって構成されてもよい。
アクセスポイント140は、携帯端末161,162を施設180の内部ネットワークに接続するために使用される。ある局面において、Wi−Fi(登録商標)(Wireless Fidelity)ルーターが、アクセスポイント140として使用され得る。
管理サーバー200は、施設180の中のセンサーボックス119からイベント情報を受信し、各居室の入居者の情報を管理する。また、管理サーバー200は、携帯端末161,162とも通信し、当該携帯端末を保持するスタッフを管理すると共に、各携帯端末に各種の通知を送信する。なお、管理サーバー200は、携帯端末161,162に通知を送信する場合、外部のプッシュサーバー160を使用してもよい。また、外部のクラウドサーバー150が、管理サーバー200の一部または全ての機能を備えていてもよい。
センサーボックス119は、その筐体に内蔵されたカメラおよびセンサーと、居室110,120内の他の各種センサーと連携することにより、居室110,120内の入居者111,121に関する情報をそれぞれ取得する。当該情報は、各入居者の歩行を示す画像、体温や脈拍その他のバイタル情報等を含み得る。また、センサーボックス119は、内部ネットワークを介して、管理サーバー200に、取得した入居者111,121に関する情報を送信する。センサーボックス119の詳細は後述する。
携帯端末161,162は、施設180で介護に従事する介護者その他のスタッフにより使用される。スタッフは、携帯端末161,162を用いて、介護記録等を入力できる。携帯端末161,162は、当該介護記録を管理サーバー200に送信する。また、入居者111,121に問題が発生した場合には、スタッフは、携帯端末161,162を用いて、管理サーバー200から通知を受信する。携帯端末161,162は、施設180の中ではアクセスポイント140と接続され、内部ネットワークを介して管理サーバー200と通信する。本明細書の例では、介護者141,142,143,144がそれぞれ携帯端末161,162,163,164を保持している。
携帯端末163,164は、施設180の外からは、無線基地局195等を介して、ゲートウェイサーバー130を経由して管理サーバー200と通信することができる。携帯端末163,164が施設180の外から管理サーバー200と通信する場合、管理サーバー200から携帯端末163,164に提供されるサービスの一部は、入居者の情報を保護するために制限される場合がある。
なお、携帯端末161,162、アクセスポイント140、交換装置135等の他の装置の数は、図2に例示される数に限定されない。
居室110,120は、それぞれ、設備として、家具112、ベッド113、および、トイレ114を含む。居室110,120のドアには、当該ドアの開閉を検出するドアセンサー118がそれぞれ設置されている。トイレ114のドアには、トイレ114の開閉を検出するトイレセンサー116が設置されている。ベッド113には、入居者111の排泄情報を取得する臭いセンサー117が設置されている。入居者111は、当該入居者111のバイタル情報を検出するバイタルセンサー290を装着している。検出されるバイタル情報の一例は、入居者の体温である。他の例は、入居者の呼吸である。さらに他の例は、入居者の心拍数である。さらに他の例は、これらの情報の中の2以上の種類の情報である。居室110では、入居者111はケアコール子機115を操作することができる。入居者111がケアコール子機115を操作すると、ケアコール子機115は、呼び出し信号を発信し、呼び出し信号は、センサーボックス119により受信される。センサーボックス119は、その受信した呼び出し信号を管理サーバー200に送信する。管理サーバー200は、入居者111から呼び出しを受けていることを通知する信号を携帯端末220に送信する。
センサーボックス119は、居室110,120内の物体の挙動を検出するためのセンサーを内蔵する。センサーの一例は、物体の動作を検出するためのドップラーセンサーである。他の例は、カメラである。さらに他の例は、ケアコール子機115、ドアセンサー118、トイレセンサー116、臭いセンサー117、または、バイタルセンサー290である。センサーボックス119は、センサーとして、これらのセンサー中の少なくとも一つを含み得る。
図3を参照して、見守りシステム100の構成要素について説明する。図3は、見守りシステム100の構成の概要を示すブロック図である。
[センサーボックス119]
センサーボックス119は、制御装置101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、通信インターフェイス104と、カメラ105と、ドップラーセンサー106と、無線通信装置107と、記憶装置108とを備える。
制御装置101は、センサーボックス119を制御する。制御装置101は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)その他のプロセッサー、少なくとも1つのASIC(Application Specific Integrated Circuit)、少なくとも1つのFPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらの組み合わせなどによって構成される。
通信インターフェイス104には、アンテナ(図示しない)などが接続される。センサーボックス119は、当該アンテナを介して、外部の通信機器との間でデータをやり取りする。外部の通信機器は、たとえば、管理サーバー200、携帯端末161,162,163,164その他の端末、アクセスポイント140、クラウドサーバー150、その他の通信端末などを含む。
カメラ105は、一実現例では、近赤外カメラである。近赤外カメラは、近赤外光を投光するIR(Infrared)投光器を含む。近赤外カメラが用いられることにより、夜間でも居室110,120の内部を表わす画像が撮影され得る。他の実現例では、カメラ105は、可視光のみを受光する監視カメラである。さらに他の実現例では、カメラ105として、3Dセンサやサーモグラフィーカメラが用いられてもよい。センサーボックス119およびカメラ105は、一体として構成されてもよいし、個別の装置の組み合わせとして構成されてもよい。
ドップラーセンサー106は、体動センサーとして機能する。ドップラーセンサー106は、マイクロ波、超音波その他の電波を発信及び受信して、居室110,120内の物体(例えば入居者111や介護スタッフ等)の挙動(動作)を検出する。これにより、居室110,120の入居者111,121の生体情報が検出され得る。
より具体的には、ドップラーセンサー106は、制御装置101に接続され、制御装置101の制御に従って、入居者111の呼吸に伴う胸部の体表の動きを測定する。ドップラーセンサー106は、マイクロ波や超音波を送信し(以下「送信波」ともいう。)、物体で反射されたマイクロ波や超音波(すなわち「反射波」)を受信し、送信波と反射波とに基づいて、ドップラー周波数成分のドップラー信号を出力する。物体が動いている場合、反射波の周波数が所謂ドップラー効果により当該物体の動いている速度に比例してシフトする。そのため、送信波の周波数と反射波の周波数とに差(ドップラー周波数成分)が生じる。ドップラーセンサー106は、このドップラー周波数成分の信号をドップラー信号として所定のサンプリングレートで生成し、制御装置101に当該ドップラー信号を出力する。制御装置101は、ドップラーセンサー106からドップラー信号を受信すると、この受信したドップラー信号を時系列に記憶装置108に格納する。なお、マイクロ波が送信波として使用されると、当該マイクロ波は、着衣を透過して入居者111の体表で反射する。そのため、入居者111が衣服を着ていても体表の動きを検知できる。
一例では、各ドップラーセンサー106は、24GHz帯のマイクロ波を各居室110,120のベッド113に向けて放射し、入居者111,121等で反射した反射波を受信する。反射波は、入居者111,121の動作により、ドップラーシフトしている。ドップラーセンサー106は、当該反射波から、入居者111,121の呼吸状態や心拍数を検出し得る。
無線通信装置107は、ケアコール子機115、ドアセンサー118、トイレセンサー116、臭いセンサー117、および、バイタルセンサー290からの信号を受信し、当該信号を制御装置101へ送信する。ケアコール子機115は、ケアコールボタン241を備える。ケアコールボタン241が操作されると、ケアコール子機115は、当該操作があったことを示す信号(例えば呼び出し信号)を発信する。発信された信号は、無線通信装置107によって受信される。ドアセンサー118、トイレセンサー116、臭いセンサー117、および、バイタルセンサー290は、それぞれの検出結果を送信すると、送信された信号は、無線通信装置107によって受信される。
記憶装置108は、たとえば、フラッシュメモリーまたはハードディスク等の固定記憶装置、あるいは、外付けの記憶装置などの記録媒体である。記憶装置108は、制御装置101によって実行されるプログラム、および、当該プログラムの実行に利用される各種のデータを格納する。各種のデータは、入居者111,121の行動情報を含んでいてもよい。行動情報の詳細は後述する。
上記のプログラムおよびデータのうち少なくとも一方は、制御装置101がアクセス可能な記憶装置であれば、記憶装置108以外の記憶装置(たとえば、制御装置101の記憶領域(たとえば、キャッシュメモリーなど)、ROM102、RAM103、外部機器(たとえば、管理サーバー200や携帯端末161,162,163,164等)に格納されていてもよい。
[行動情報]
次に、本実施の形態における行動情報について、説明する。行動情報は、たとえば入居者111,121が所定の行動を実行したことを表わす情報である。一例では、所定の行動は、入居者111,121が起きたことを表わす「起床」、入居者111,121がベッド(寝具)113から離れたことを表わす「離床」、入居者111,121がベッド(寝具)113から落ちたことを表わす「転落」、および、入居者111,121が倒れたことを表わす「転倒」の4つの行動を含む。
さらに、行動情報は、入居者が介護を受けることを拒否するために行なう動作を含み得る。例えば、行動情報は、手で介護者を振り払う動作、脚で介護者を蹴ろうとする動作、ベッド113にしがみついて着替えを拒否する動作等を含み得る。
ある実施の形態では、制御装置101が、各居室110,120に設置されたカメラ105が撮像した画像に基づいて、各居室110,120に関連付けられた入居者111,121の各行動情報を生成する。制御装置101は、たとえば、上記画像から入居者111,121の頭部を検出し、この検出した入居者111,121の頭部における大きさの時間変化に基づいて、入居者111,121の「起床」、「離床」、「転倒」および「転落」の通常の情報に加えて、「介護拒否」という情報を検出する。以下、行動情報の生成の一具体例を、より詳細に説明する。
まず、記憶装置108に、居室110,120における各ベッド113の所在領域、第1閾値Th1、第2閾値Th2、および、第3閾値Th3が格納される。第1閾値Th1は、ベッド113の所在領域内において、横臥姿勢にあるときと座位姿勢にあるときとの間で入居者の頭部の大きさを識別する。第2閾値Th2は、ベッド113の所在領域を除く居室110,120内において、入居者の頭部の大きさに基づいて、当該入居者が立位姿勢にあるか否かを識別する。第3閾値Th3は、ベッド113の所在領域を除く居室110,120内において、入居者の頭部の大きさに基づいて、当該入居者が横臥姿勢にあるか否かを識別する。
制御装置101は、対象画像から、例えば背景差分法やフレーム差分法によって、入居者111,121の人物の領域として、動体領域を抽出する。制御装置101は、さらに、当該抽出した動体領域から、例えば円形や楕円形のハフ変換によって、予め用意された頭部のモデルを用いたパターンマッチングによって、頭部検出用に学習したニューラルネットワークによって導出された閾値を用いて、入居者111,121の頭部領域を抽出する。制御装置101は、当該抽出された頭部の位置および大きさから、「起床」、「離床」、「転倒」および「転落」を検知する。
制御装置101は、上記のように抽出された頭部の位置がベッド113の所在領域内にあり、かつ、上記のように抽出された頭部の大きさが第1閾値Th1を用いることによって横臥姿勢の大きさから座位姿勢の大きさへと変化したことを検出した場合に、行動「起床」が発生したことを決定してもよい。
制御装置101は、上記のように抽出された頭部の位置がベッド113の所在領域内からベッド113の所在領域外へ移動した場合において、上記のように抽出された頭部の大きさに対して第2閾値Th2を適用することにより、頭部がある大きさから立位姿勢の大きさへと変化したことを検出したときには、行動「離床」が発生したと判定してもよい。
制御装置101は、上記のように抽出された頭部の位置がベッド113の所在領域内からベッド113の所在領域外へ移動した場合において、上記のように抽出された頭部の大きさに対して第3閾値Th3を適用することにより、頭部がある大きさから横臥姿勢の大きさへと変化したことを検出したときには、行動「転落」が発生したと判定してもよい。
制御装置101は、上記のように抽出された頭部の位置がベッド113の所在領域を除く居室110,120内に位置し、かつ、抽出された頭部の大きさが第3閾値Th3を用いることによって或る大きさから横臥姿勢の大きさへと変化したことを検出した場合には、行動「転倒」が発生したと決定してもよい。
さらに、制御装置101は、画像データから入居者に加えて介護者を検出し、入居者と介護者との間隔を推定する。制御装置は、当該間隔が予め定められた通常の間隔よりも短いと推定すると、介護拒否行動が行なわれていると判断し得る。さらに、制御装置101は、入居者の動作が通常と違う動きを示していると判断すると、当該入居者は介護者に対して、介護拒否行動を示していると判断し得る。
以上のようにして、一具体例では、センサーボックス119の制御装置101が、入居者111,121の各行動情報を生成する。なお、他の局面に従う見守りシステム100では、居室110,120内の画像を用いて、制御装置101以外の他の要素(例えば、クラウドサーバー150)が入居者111,121の行動情報を生成してもよい。
[携帯端末220]
携帯端末220は、制御装置221と、ROM222と、RAM223と、通信インターフェイス224と、ディスプレイ226と、記憶装置228と、入力デバイス229とを含む。ある局面において、携帯端末161,162,163,164は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、腕時計型端末その他のウェアラブル装置等として実現される。
制御装置221は、携帯端末161,162,163,164を制御する。制御装置221は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU、少なくとも1つのASIC、少なくとも1つのFPGA、またはそれらの組み合わせなどによって構成される。
通信インターフェイス224には、アンテナ(図示しない)などが接続される。携帯端末161,162,163,164は、当該アンテナおよびアクセスポイント140を介して、外部の通信機器との間でデータをやり取りする。外部の通信機器は、たとえば、センサーボックス119、管理サーバー200などを含む。
ディスプレイ226は、たとえば、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、液晶ディスプレイ等によって実現される。入力デバイス229は、たとえばディスプレイ226に設けられたタッチセンサーによって実現される。当該タッチセンサーは、携帯端末161,162,163,164に対するタッチ操作を受け付け、当該タッチ操作に応じた信号を制御装置221へ出力する。
記憶装置228は、たとえば、フラッシュメモリー、ハードディスクその他の固定記憶装置、あるいは、着脱可能なデータ記録媒体等により実現される。
ある局面において、制御装置101は、入床、臥床、起床、離床、転落、転倒および微体動異常を、例えば、以下のように識別する。なお、対象画像中におけるベッド113が配置されている領域(ベッド113の所在領域)は、各種データの1つとしてROM102に予め記憶されている。また、各閾値や継続判定時間は、複数のサンプルから適宜設定され、各種データの1つとしてROM102に予め記憶されている。
[入床]
入床の判定では、制御装置101は、前回の状態変数(行動判定結果を格納する変数)が「離床」であって、今回、カメラ105から取得した対象画像から例えば背景差分法によって抽出した人物領域がベッド113の所在領域に完全に重なる場合(人物領域が完全にベッド113の所在領域内となる場合)、入床と暫定的に判定し、その完全重畳状態の継続時間が入床継続判定時間を超えて継続している場合に、入床有りと最終的に判定し、入床を検知する。制御装置101は、状態変数を「入床」として更新する。入床継続判定時間は、抽出した人物領域とベッド113の所在領域との完全に重なりによって暫定的に判定された入床を、最終的に入床であると判定するための閾値として使用される。
[臥床]
臥床とは、入居者(監視対象者)がベッド113で横たわっている状態のことをいう。例えば、制御装置101は、画像内において入居者が占める領域がベッド113の領域に含まれており、かつ当該入居者の移動量が予め定められた量以下である場合に、入居者の行動情報として「臥床」を検出する。
[起床]
起床の判定では、制御装置101は、前回の状態変数が「臥床」であって、今回、カメラ105から取得した対象画像から抽出した人物領域がベッド113の所在領域からはみ出している領域が起床判定閾値以上であって離床判定閾値未満である場合、起床と暫定的に判定する。制御装置101は、当該領域が当該起床判定閾値以上であって離床判定閾値未満である状態の当該領域の継続時間が起床継続判定時間を超えている場合に、起床有りと最終的に判定し、起床を検知する。制御装置101は、状態変数を「起床」で更新する。起床判定閾値は、当該領域の大きさによって起床であるか否かを判定するために使用される。離床判定閾値は、当該領域の大きさによって離床であるか否かを判定するために使用される。離床判定閾値は、起床判定閾値より大きな値に設定される。起床継続判定時間は、当該領域と起床判定閾値との比較によって仮に判定された起床を、最終的に起床であると判定するための閾値として使用される。
[離床]
離床の判定では、制御装置101は、前回の状態変数が「入床」および「起床」のうちのいずれかであって、今回、カメラ105から取得した対象画像から抽出した人物領域がベッド113の所在領域からはみ出している領域が離床判定閾値以上である場合、離床と暫定的に判定する。制御装置101は、当該領域が当該離床判定閾値以上である状態の当該領域の継続時間が離床継続判定時間を超えている場合に、離床有りと最終的に判定し、離床を検知する。制御装置101は、状態変数を「離床」で更新する。離床継続判定時間は、当該領域と離床判定閾値との比較によって仮に判定された離床を最終的に離床であると判定するための閾値として使用される。
[転落]
転落の判定では、制御装置101は、今回、カメラ105から取得した対象画像から抽出した人物領域の頭部領域の大きさが横臥姿勢判定閾値以下であって、頭部領域の大きさの変化速度が転落判定速度閾値以上であって、人物領域がベッド113の所在領域の周囲に設定された転落判定領域内に在る場合に、転落有りと判定し、転落を検知する。横臥姿勢判定閾値は、横臥姿勢における頭部領域の大きさであるか否かを判別するために使用される。横臥姿勢であるか座位姿勢であるかは、当該頭部領域の大きさに基づいて判断される。転落判定速度閾値は、頭部領域の大きさの変化速度によって転落であるか否かを判別するために使用される。
[転倒]
転倒の判定では、制御装置101は、今回、カメラ105から取得した対象画像から抽出した人物領域の頭部領域の大きさが横臥姿勢判定閾値以下であって、頭部領域の大きさの変化速度が転倒判定速度閾値以上であって、人物領域がベッド113の所在領域および転落判定領域を除く領域に在る場合に、転倒有りと判定し、転倒を検知する。転倒判定速度閾値は、頭部領域の大きさの変化速度によって転倒であるか否かを判別するために使用される。
[微体動異常]
微体動異常は、ドップラーセンサー106から出力されるドップラー信号に基づいて検出される。より具体的には、制御装置101は、測定時点から過去へ、予め定められた時間内に測定されたドップラー信号を例えば高速フーリエ変換(FFT)し、このFFTで得られたスペクトルから、一般的な呼吸の周波数に対応する周波数帯における振幅の平均値を求める。制御装置101は、この求めた平均値と、微体動異常であるか否かを判定するための閾値とを比較し、求めた平均値が当該閾値以下である場合、微体動異常と暫定的に判定し、平均値が当該閾値以下である状態の継続時間が予め定められた判定時間を超えて継続している場合に、微体動異常有りと最終的に判定し、微体動異常を検知する。制御装置101は、状態変数を「微体動異常」で更新する。当該判定時間は、求めた平均値と微体動異常判定閾値との比較によって仮に判定された微体動異常を、最終的に微体動異常であると判定するための閾値として使用される。
制御装置101は、このように入居者の行動から当該予め定められた行動を検知すると、入居者に関わる所定のイベントの内容を表すイベント情報を含むイベント通知信号を通信インターフェイス104からで管理サーバ−200に送信する。より詳しくは、制御装置101は、センサーボックス119のセンサーID、イベントの内容を表すイベント情報、入床、起床、離床、転落および転倒の検知の際に用いられた対象画像を含むイベント通知信号を、通信インターフェイス104を介して管理サーバ−200に送信する。
イベント情報は、ある実施の形態では、入床、臥床、起床、離床、転落、転倒、微体動異常およびケアコールのうちの1または複数を含む。ここでは、制御装置101は、検知した入床、起床、離床、転落、転倒および微体動異常のうちの1または複数をイベント情報として当該イベント通知信号に収容する。画像は、静止画および動画のうちの少なくとも一方を含み得る。ある実施の形態では、後述するように、例えば、まず静止画がセンサーボックス119から管理サーバー200に送信され、ユーザー(例えば介護者、管理者、医師その他のスタッフ)の要求に応じて動画が配信され得る。なお、他の局面において、まず、動画が配信されてもよい。また、静止画および動画が管理サーバー200に送信され、携帯端末220は、管理サーバー200から送られる信号に基づいて、当該静止画あるいは動画を、画面分割の状態でディスプレイ226に表示してもよい。
制御装置101は、ケアコール子機115がナースコールを受け付けた場合にその旨を所定のイベントの他の一例として含むイベント通知信号を管理サーバー200に送信し、スピーカー(図示しない)等を用いることで、携帯端末220との間で音声通話を行う。より具体的には、ケアコールボタン241が操作されると、その操作に応じた信号が無線通信装置107によって受信される。センサーボックス119は、そのセンサーIDおよびイベント情報としてナースコールを含むイベント通知信号を生成し、当該イベント通知信号を通信インターフェイス104を介して管理サーバ−200に送信する。制御装置101は、無線通信装置107を介して、ケアコール子機115のマイク(図示しない)およびスピーカー(図示しない)と、携帯端末220との間で、例えばVoIP(Voice over Internet Protocol)によって音声通話を実現する。
制御装置101は、通信インターフェイス104を介して管理サーバー200、クラウドサーバー150、携帯端末220等の画像表示装置から動画の配信の要求を受信した場合に、当該要求に応答して、カメラ105の撮影によって得られた動画(例えばライブの動画)をストリーミング再生して、当該画像表示装置に動画を配信する。
[見守りの概要]
図4を参照して、見守りシステム100を用いた見守りについて説明する。図4は、センサーボックス119を用いた見守りシステム100の概略を示す図である。
見守りシステム100は、見守り対象者(監視対象者)である入居者111,121その他の入居者を見守るために利用される。居室110の天井には、センサーボックス119が取り付けられている。他の居室にも同様にセンサーボックス119が取り付けられている。
範囲31は、センサーボックス119による検出範囲を表わす。センサーボックス119が前述のドップラーセンサーを有する場合、当該ドップラーセンサーは、範囲31内で生じた人の挙動を検出する。センサーボックス119がセンサーとしてカメラを有する場合、当該カメラは、範囲31内の画像を撮影する。
センサーボックス119は、たとえば、介護施設、医療施設、宅内などに設置される。図4の例では、センサーボックス119は、天井に取り付けられており、入居者111およびベッド113を天井から撮影している。センサーボックス119の取り付け場所は天井に限られず、居室110の側壁に取り付けられてもよい。
見守りシステム100は、カメラ105から得られた一連の画像(すなわち、映像)に基づいて入居者111に生じている危険を検知する。一例として、検知可能な危険は、入居者111の転倒や、危険個所(たとえば、ベッドの柵など)に入居者111がいる状態などを含む。
見守りシステム100は、入居者111に危険が生じていることを検知した場合に、そことを介護者141,142等に報知する。報知方法の一例として、見守りシステム100は、入居者111の危険を介護者141,142の携帯端末161,162に通知する。携帯端末161,162は、当該通知を受信すると、入居者111の危険をメッセージ、音声、振動等で介護者141,142に報知する。これにより、介護者141,142は、入居者111に危険が生じていることを即座に把握でき、入居者111の元に素早く駆け付けることができる。
さらに、見守りシステム100は、無線基地局195を介して、施設の外部にいる介護者143,144の携帯端末163,164にも、当該危険を通知し得る。
なお、図4には、見守りシステム100が1つのセンサーボックス119を備えている例が示されているが、他の局面において、見守りシステム100は、複数のセンサーボックス119を備えてもよい。また、図4には、見守りシステム100が複数の携帯端末161,162を備えている例が示されているが、他の局面において、見守りシステム100は、一つの携帯端末でも実現され得る。
[コンピューターシステムの構成]
図5を参照して、情報処理装置の一態様であるコンピューターシステム400の構成について説明する。図5は、コンピューターシステム400のハードウェア構成を表わすブロック図である。コンピューターシステム400は、ゲートウェイサーバー130、クラウドサーバー150、プッシュサーバー160、または管理サーバー200として機能する。
コンピューターシステム400は、主たる構成要素として、プログラムを実行するCPU1と、コンピューターシステム400の使用者による指示の入力を受けるマウス2およびキーボード3と、CPU1によるプログラムの実行により生成されたデータ、又はマウス2若しくはキーボード3を介して入力されたデータを揮発的に格納するRAM4と、データを不揮発的に格納するハードディスク5と、光ディスク駆動装置6と、通信インターフェイス(I/F)7と、モニター8とを含む。各構成要素は、相互にデータバスによって接続されている。光ディスク駆動装置6には、CD−ROM9その他の光ディスクが装着される。
コンピューターシステム400における処理は、各ハードウェアおよびCPU1により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、ハードディスク5に予め記憶されている場合がある。また、ソフトウェアは、CD−ROM9その他の記録媒体に格納されて、コンピュータープログラムとして流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、いわゆるインターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なアプリケーションプログラムとして提供される場合もある。このようなソフトウェアは、光ディスク駆動装置6その他の読取装置によりその記録媒体から読み取られて、あるいは、通信インターフェイス7を介してダウンロードされた後、ハードディスク5に一旦格納される。そのソフトウェアは、CPU1によってハードディスク5から読み出され、RAM4に実行可能なプログラムの形式で格納される。CPU1は、そのプログラムを実行する。
図5に示されるコンピューターシステム400を構成する各構成要素は、一般的なものである。したがって、本開示に係る技術思想の本質的な部分の一つは、RAM4、ハードディスク5、CD−ROM9その他の記録媒体に格納されたソフトウェア、あるいはネットワークを介してダウンロード可能なソフトウェアであるともいえる。記録媒体は、一時的でない、コンピューター読取可能なデータ記録媒体を含み得る。なお、コンピューターシステム400の各ハードウェアの動作は周知であるので、詳細な説明は繰り返さない。
なお、記録媒体としては、CD−ROM、FD(Flexible Disk)、ハードディスクに限られず、磁気テープ、カセットテープ、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、IC(Integrated Circuit)カード(メモリーカードを含む)、光カード、マスクROM、EPROM(Electronically Programmable Read-Only Memory)、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュROMなどの半導体メモリー等の固定的にプログラムを担持する媒体でもよい。
ここでいうプログラムとは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
[データ構造]
図6〜図8を参照して、システム10のデータ構造について説明する。図6は、ハードディスク5における属性情報の格納の一態様を表わす図である。属性情報は、入居者(例えば被介護者)の情報である。この属性情報は、新たな入所者のアセスメントを行なう際に参考データとして使用される。ハードディスク5は、データベースとして、テーブル600を保持している。テーブル600は、領域610,620,630,640,650,660,670を含む。
図6に示されるように、領域610は、各入居者を特定する情報、例えば、氏名を格納している。領域620は、当該入居者の年齢を格納している。領域630は、当該入居者の性別を格納している。領域640は、当該入居者の病歴を格納している。病歴は、例えば、当該入居者が施設に入所する際に、その家族により申告される。また、入居者が施設に入所した後に医師の診断を受けた場合には、病歴は、その診断結果に基づいて当該施設の介護者その他のスタッフにより入力され得る。
領域650は、当該入居者が有する希望またはモチベーションを格納している。希望またはモチベーションは、入居者が施設に入所する際に、ケアマネジャー等による聞き取りの結果に基づいて入力される。
領域660は、当該入居者について判定された認知機能の程度を表わす情報を格納している。ある局面において、認知機能の程度は、当該入居者が施設に入所する際に予め準備された検査内容に基づいて判定されたものである。他の局面において、認知機能の程度は、施設に入所した後に所定の期間(例えば、半年、1年等)が経過した後に改めて検査された結果であってもよい。認知機能の検査は、例えば、MMSE(Mini Mental State Examination)(ミニメンタルステート検査)等である。
領域670は、ADL状態の判定結果を格納している。この判定結果は、例えば、見守りシステム100のセンサーボックス119によって取得された移動速度から導出される。他の局面において、介護者等による観察結果が、当該判定結果として使用されてもよい。
図7は、ある実施の形態に従ってハードディスク5に格納されるADLの一例を表わす図である。ハードディスクは、データベースとして、テーブル700とテーブル750とを格納している。テーブル700は、領域710,720,730,740を含む。テーブル750は、領域760,770,780を含む。
テーブル700において、領域710は、入居者の氏名を表わす情報を格納している。領域720は、日常生活動作の指標を格納している。領域730は、当該日常生活動作の具体的な測定結果を格納している。当該測定結果は、センサーボックス119により取得された画像解析により、あるいは、介護者が被介護者の動作を測定することにより、取得される。領域740は、当該日常生活動作の測定日を格納している。
テーブル700を構成する各データレコードは、各入居者について、定期的に、あるいは、必要に応じて更新される。例えば、管理サーバー200が各入居者の日常生活動作の値を導出した場合、その結果が、テーブル700に追加される。他の局面において、介護者が被介護者の日常生活動作を測定した場合、その測定結果が管理サーバー200にアップロードされると、テーブル700は、その測定結果を表わすデータレコードを追加する。
テーブル750において、領域760は、属性情報として予め分類されたデータを格納している。属性情報は、年令、性別、認知機能、病歴、希望・モチベーション、およびADL状態を含む。領域770は、観察データとして見守りシステム100によって取得される可能性のあるデータの範囲を格納している。当該データは、ADLの活動度を表わすデータとして実際に得られるデータである。領域780は、アセスメントの結果を表示するために予め準備された評価コメントを格納している。ある局面において、当該評価コメントは、属性と観察データとの組み合わせに固有なデータとして、予めシステム100の製造者あるいはユーザーによって登録され得る。
一例として、新たな入所者の属性(領域760)と観察データ(領域770)とが特定されると、その入居者についての評価コメント(領域780)が決定される。したがって、介護者あるいは新たな入居者の家族は、入居者本人の現状を把握し易くなる。
図8は、ケアプランの作成に使用される基本モジュールの一例を表わす図である。基本データは、ハードディスク5に予め格納されている。より具体的には、ハードディスク5は、テーブル800として、領域810,820,830,840を含む。領域820〜840が基本モジュールを構成する。
領域810は、当該基本モジュールを識別する番号を保持している。領域820は、被介護者あるいは入居予定者の希望を格納している。領域830は、被介護者あるいは入居予定者の目標を格納している。目標は、短期目標または長期目標を含む。目標は、当該被介護者あるいは当該入居予定者の家族の目標も含み得る。領域840は、サービス計画の内容を格納している。
ある局面において、被介護者、入居予定者またはその家族が、希望(領域820)および目標(領域830)を明確にして、ケアマネジャーまたは当該施設のスタッフが管理サーバー200に当該希望および目標を入力する。管理サーバー200は、入力された希望および目標を検索し、検索された希望および目標に対応付けられたサービス計画を、モニター8に表示する。このサービス計画は、当該被介護者または入居予定者のケアプランを構成する一つのモジュールとして使用され得る。ケアマネジャーまたはスタッフは、このようにしてモニター8に表示されるサービス計画を、例えば一週間のスケジュールとして割り当てることにより、ケアプランを作成することができる。
[制御構造]
そこで、図9を参照して、ケアプランを構成する基本モジュールを導出できる管理サーバー200の制御構造について説明する。図9は、ある実施の形態に従って基本モジュールを導出するために管理サーバー200のCPU1が実行する処理の一部を表わすフローチャートである。
ステップS910にて、CPU1は、ハードディスク5に格納されている評価対象者の基本情報(属性情報)にアクセスし、各データをRAM4に読み出す。ステップS915にて、CPU1は、センサーボックス119による検知結果に基づく日常生活動作の数値(活動度)を保持しているデータベースにアクセスし、各データをRAM4に読み出す。
ステップS920にて、CPU1は、基本情報と日常生活動作の活動度を示す数値とに基づいて、評価対象者の状態を推定する。ステップS925にて、CPU1は、推定された状態に基づき、要介護度を判別する。
例えば、ある局面において、管理サーバー200のハードディスク5は、データベースとして、相当数(例えば3,4000人)の高齢者について、どのような介護サービス(お世話)がどれ位の時間にわたって行われたかの調査結果を保持している。当該調査結果には、高齢者個人毎に、属性情報、ADLの状態等の情報が関連付けられている。CPU1は、判定の対象となる新たな入所者の心身の状態が最も近い高齢者のデータを当該データベースから抽出する。一例として、CPU1は、当該新たな入所者の属性情報、ADL状態の情報を検索キーとして、その心身の状態が最も近い高齢者のデータを特定する。CPU1は、そのデータから、要介護認定等基準時間を推計する。より詳しくは、CPU1は、5分野(直接生活介助、間接生活介助、BPSD(Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia)関連行為、機能訓練関連行為、医療関連行為)について、要介護認定等基準時間を算出する。CPU1は、要介護認定等基準時間に基づいて、当該入所者が要支援1〜要介護5のいずれに該当するかを判定する。
ステップS930にて、CPU1は、要望と、推定された状態と、基本データとに基づき、ケアプランを作成する。ステップS935にて、CPU1は、ケアプランをモニター8に表示する。例えば、モニター8は、当該被介護者のADL状態、希望、および目標に応じて導出されるサービス計画(領域840)を、ケアプランの内容の候補として提示する。この時点では、どのサービス項目をいつ行なうかは決まっていなくても良い。サービス項目が行なわれる曜日や時間帯は、ケアマネジャーまたは介護者等によって決定され得る。
ステップS940にて、CPU1は、ケアプランの編集のための入力を受け付ける。例えば、ケアマネジャー、介護者その他のユーザーは、モニター8に表示されたサービス計画を曜日毎にいずれかの時間帯に配置することにより、ケアプランの作成を続けることができる。
ステップS945にて、CPU1は、ケアプランの編集の確定の入力を検知する。確定の入力に応答して、ステップS950にて、CPU1は、ケアプランを保存する。
ステップS955にて、CPU1は、要望と推定された状態と所定の基準とに基づき、リハビリテーションメニューを作成する。ステップS960にて、CPU1は、リハビリテーションメニューをモニター8に表示する。ある局面において、モニター8は、推奨されるリハビリテーションメニューを曜日毎に表示する。
ステップS965にて、CPU1は、リハビリテーションメニューの編集のための入力を受け付ける。例えば、ケアマネジャーまたは介護者等は、リハビリテーションのメニューが実施される曜日および時間帯を所望の曜日および時間帯に変更することができる。
ステップS970にて、CPU1は、リハビリテーションメニューの編集の確定の入力を検知する。ステップS975にて、CPU1は、リハビリテーションメニューをハードディスク5に保存する。
以上のような処理により、被介護者に適切なケアプランまたはリハビリテーションのメニューが作成されると、ケアマネジャーまたは介護者等の主観に起因するばらつきが抑制されたケアプランまたはリハビリテーションのメニューが提示される。
[表示例]
図10および図11を参照して、ケアプランの表示の一例について説明する。図10は、ある実施の形態に従って管理サーバー200に接続されたモニター8に表示されるサービス項目の一例を表わす図である。図11は、ある実施の形態に従って形成されたケアプランの一例を表わす図である。
図10に示されるように、管理サーバー200は、テーブル1000をモニター8に表示する。テーブル1000は、ケアプランを構成するサービス計画(領域840)を含む。各サービス計画は、図9のような処理により導出されたものである。ある局面において、各サービス計画は、曜日別に推奨される項目を含む。例えば、月曜日は、提案されるサービス計画として、起床介助、入浴介助、リハビリテーション、社会交流、および就寝介助を含む。
テーブル1000に含まれるサービス計画は、指定された被介護者あるいは入所予定者について提案されるものであり、提案された時点では、各サービス計画がいつ実施されるかは規定されていない。そこで、ケアマネジャーまたは介護者等は、各サービス計画がいつ行われるかを決定し、具体的なスケジュールを作成する。スケジュールは、ケアマネジャーまたは介護者等が、マウス操作、タッチパネルに対するドラッグ操作その他の入力操作により、各サービス計画を一日の具体的な時間帯に関連付けることにより作成される。
図11に示されるように、テーブル1000として提案されたサービス計画が、ケアマネジャーまたは介護者等によって選択された時間帯に関連付けられると、ケアプラン1100が表示される。ケアプラン1100は、各サービス計画が行なわれる時間帯を示している。ある局面において、ケアマネジャーまたは介護者等は、さらに他の活動計画をケアプラン1100に入力しても良い。他の局面において、ケアプラン1100は、同様の状態にある複数の介護者に共通に使用されても良い。
以上のようにして、本実施の形態によれば、ケアマネジャーまたは介護者等は、入居者あるいは入所予定者その他の被介護者の属性、希望(領域820)および目標(領域830)を管理サーバー200に入力すると、管理サーバー200は、ケアプランを構成するモジュールとして、サービス計画(領域840)を提案する。このような構成によれば、ケアマネジャーまたは介護者等の経験や主観にバラツキがあった場合でも、被介護者に適したケアプランを作成することができる。
図12を参照して、利用者に応じて表示されるコメントについて説明する。図12は、指定された利用者についてモニター8に表示される評価結果を表わす図である。
画面Aは、介護に関して表示されるリコメンデーション1210の一例を表示している。リコメンデーション1210は、被介護者本人あるいはその家族に向けられたコメントを含む。リコメンデーション1210は、ハードディスク5に予め保存されているリコメンデーションのデータベースから、当該被介護者のADLの状態に基づいて選択される。より具体的には、各リコメンデーションには、ADLの状態が関連付けられている。したがって、被介護者のADLの状態が特定されることにより、リコメンデーションも特定されることになる。
画面Bは、当該被介護者のためのリハビリテーションの推奨メニュー1220(いわゆるリコメンド)を表示している。この推奨メニュー1220は、被介護者本人あるいはその家族に向けられた提案を含む。推奨メニュー1220は、ハードディスク5に予め保存されている推奨メニューのデータベースから、当該被介護者のADLの状態および当該被介護者の希望および目標に基づいて選択される。より具体的には、各推奨メニューには、ADLの状態の変化率と、予め準備された希望および目標とが、関連付けられている。したがって、被介護者のADLの状態の変化率、希望および目標が特定されると、推奨メニューも特定され得る。
図13を参照して、推奨メニュー1220(リコメンド)の作成の他の態様について説明する。図13は、ある実施の形態に従ってリハビリテーションのリコメンドを生成するための基準を表わす図である。当該基準は、例えば、管理サーバー200のハードディスク5に格納されている。ある局面において、当該基準は、テーブル1300のように規定されている。
テーブル1300は、二つの評価基準により規定される4つのクラスを含む。より具体的には、テーブル1300は、評価基準として、入居者の状態と、自立度とを含む。入居者の状態は、維持・回復と、悪化とを含む。
管理サーバー200は、入居者の状態として、例えば、見守りシステム100によって取得された画像データから、室内行動量(行動時間)を計算し、その絶対値および変動と、評価基準として予め準備された閾値との比較結果に基づいて、各入居者の状態を検知する。例えば、ある入居者の室内行動量が単調に減少している場合、または、短い(例えば、10分以下/日)場合には、管理サーバー200は、当該入居者の状態は、「悪化」フェーズにあると判断する。そうでない場合には、管理サーバー200は、当該入居者の状態は、「維持・回復」フェーズにあると判断する。
管理サーバー200は、入居者の自立度として、自立している、および、自立していない(=否)を含む。入居者が自立しているか否かは、例えば、当該入居者について、ICFの基本行動が「5」に該当するか否かに基づいて判定される。なお、他の局面において、管理サーバー200が、見守りシステム100によって取得された画像を解析してADL状態を表わす情報を取得し、その情報に基づいて、当該入居者が自立しているか否かを判断してもよい。
テーブル1300の基準が適用された場合、管理サーバー200は、テーブル750に格納されているテーブル750に基づいて、リコメンドを導出する。例えば、管理サーバー200は、当該入居者の属性と観察データとの組み合わせを検索キーとして、当該検索キーに関連付けられているコメント(領域780)を抽出する。管理サーバー200は、その抽出したコメントをモニター8に表示し得る。属性と観察データとの複数の組み合わせが存在する場合、管理サーバー200は、各組み合わせを検索キーとしてコメントを抽出する。
例えば、ある入居者が「維持・回復」フェーズにある場合において、クラスが「1」(自立)であるとき、管理サーバー200は、一例として、「積極的に入居者が動けるようになるためのリハビリを進めましょう。例:歩行訓練、筋力増強など」といったリコメンドを出力する。別の局面において、ある入居者のクラスが「2」(自立していない)である場合、管理サーバー200は、一例として、「介護者のため(介護を楽にするため)のリハビリを行ないましょう。例えば、排泄介助を楽にするための訓練:関節可動域訓練、立位の保持などを行ないましょう。」といったリコメンドを出力し得る。
ある入居者が「悪化」フェーズにある場合には、管理サーバー200は、転倒や誤嚥性肺炎といった状態を急激に悪化させるリスクを管理するためのリコメンドを出力する。このような場合、リハビリテーションは、当該入居者の主治医、看護師等の医療専門家との相談の上で実施されることになる。
例えば、ある入居者のクラスが「3」である場合、管理サーバー200は、一例として、「転倒、誤嚥性肺炎が怒らないように見守りを強化しましょう。」といったリコメンドを出力する。別の局面において、ある居者のクラスが「4」である場合、管理サーバー200は、一例として、「医師および家族との連絡を密にしましょう。」といったリコメンドを出力する。
なお、入居者のADL状態の検知は、前述のような予め定められた基準に基づくもの(いわゆる、ルールベース)に限られず、AI(Artificial Intelligence)を用いても実現可能である。
より具体的には、まず、当該検知がルールベースで行なわれる場合としては、管理サーバー200が、画像から得られた日中行動量の長期的な平均値(例えば、月平均等)、又は、単調な減少や増加傾向からADL状態を判断する場合があり得る。仮に、管理サーバー200が、短期的な変動を加味すると、ADL状態の判断が難しくなる場合があり得るため、ルールベースによる判断では、長期の平均値のみが利用される。この場合の短期的な変動は、例えば、介護者の動作が検知対象となる画像に含まれる等のノイズ、入居者の発病、その他の異常に基づく変動を含み得る。
これに対して、他の局面において、管理サーバー200は、AIを用いて、ADL状態を判断しても良い。この場合、管理サーバー200は、短期(例えば、数日から1週間程度)の変動にも注目する。このような変動は、例えば、一時的な体調不良で日中行動量が落ち込んでもその後回復し得る入居者によるADL状態の変動を想定している。管理サーバー200は、歩行速度その他の指標を組み合わせてもよい。ある局面において、教師データとして、介護者、管理者その他の施設スタッフが評価した入居者の状態が管理サーバー200が利用するシステムに与えられる。当該教師データは、例えば、施設スタッフが評価した入居者の状態と、当該入居者を見守りシステム100によって観察することにより得られた観察データとを含む。入居者の状態は、回復、維持および悪化の3段階のデータを含む。観察データは、日中行動量、歩行速度、およびふらつき度を含む。
以上のようにして、本実施の形態に係るシステム100は、新たな入所者のアセスメントを行ない、当該アセスメントの結果を出力できる。この結果は、施設のスタッフの主観に依存していない。これにより、アセスメントのばらつきが抑制される。また、経験が浅いスタッフでも、新たな入所者の状態を把握することができる。
また、システム100は、このようなアセスメントに基づくケアプランのメニューを提案できるので、ケアマネジャーまたは介護者等の経験の長短にかかわらず、被介護者に応じたケアプランを作成することができる。
以上開示された技術的特徴は、以下のように要約され得る。
[構成1]CPU1は、サービスの新たな利用者に関連付けられる属性情報にアクセスする。CPU1は、利用者の日常生活動作を観察することにより取得された観察データにアクセスする。CPU1は、1つ以上のサービスの他の利用者について取得された観察データと、当該これまでの利用者の属性情報と、他の利用者のために作成されたサービスのメニューにアクセスする。CPU1は、新たな利用者の属性情報および観察データに該当する他の利用者の属性情報および観察データに基づいて、当該他の利用者のために作成されたサービスのメニューを選択する。CPU1は、新たな利用者によるサービスのメニューの候補として、選択されたメニューを出力する。
[構成2] ある局面において、属性情報は、新たな利用者の希望および目標を含む。CPU1は、1つ以上のサービスから、新たな利用者の希望および目標に関連付けられたサービスを選択する。
[構成3] ある局面において、属性情報は、新たな利用者の家族の希望および目標を含む。CPU1は、1つ以上のサービスから、家族の希望および目標に関連付けられたサービスを選択する。
[構成4] ある局面において、CPU1は、選択されたメニューをモニター8に表示する。CPU1は、コンピューター(例えば、管理サーバー200)に対する入力に基づいて、表示されたメニューが行なわれる時間帯に関連付ける。
[構成5] ある局面において、サービスのメニューは、ケアプランを構成する項目、および、リハビリテーションメニューのいずれかを含む。
[構成6] 他の実施の形態に従うと、1つ以上のサービスの利用者の評価を支援するためにコンピューターで実行される方法が提供される。より具体的には、CPU1は、サービスの利用者の属性情報を取得する。CPU1は、利用者の日常生活動作を観察することにより取得された観察データにアクセスする。CPU1は、予め準備された複数の評価コメントを有するデータベースにアクセスする。各評価コメントは、予め分類された属性情報および観察データの組み合わせに関連付けられている。CPU1は、利用者の属性情報および観察データに基づいて、当該属性情報および観察データの組み合わせに関連付けられた評価コメントをデータベースから検索する。CPU1は、検索された評価コメントを当該利用者の評価結果として出力する。
[構成7] ある局面において、属性情報は、新たな利用者の希望および目標を含む。複数の評価コメントの各々には、希望および目標が関連付けられている。CPU1は、希望および目標が関連付けられた評価コメントを検索する。
[構成8] ある局面において、属性情報は、新たな利用者の家族の希望および目標を含む。複数の評価コメントの各々には、家族の希望および目標が関連付けられている。CPU1は、希望および目標が関連付けられた評価コメントを検索する。
[構成9] ある局面において、CPU1は、要介護度の判定のために予め定められた基準と、利用者の属性情報および観察データに基づいて、当該利用者の要介護度を決定する。CPU1は、判定された要介護度を出力する。例えば、管理サーバー200のハードディスク5は、データベースとして、例えば、介護老人福祉施設または介護療養型医療施設等の施設に入所している数千人の高齢者について、どのような介護サービス(お世話)がどれ位の時間にわたって行われたかの調査結果を保持している。当該調査結果には、各高齢者について、属性情報、ADLの状態等の情報が関連付けられている。CPU1は、判定の対象となる新たな入所者の心身の状態が最も近い高齢者のデータを当該データベースから抽出する。より詳しくは、CPU1は、当該新たな入所者の属性情報、ADL状態の情報を検索キーとして、その心身の状態が最も近い高齢者のデータを特定する。
CPU1は、そのデータから、要介護認定等基準時間を推計する。より詳しくは、CPU1は、5分野(直接生活介助、間接生活介助、BPSD関連行為、機能訓練関連行為、医療関連行為)について、要介護認定等基準時間を算出する。CPU1は、要介護認定等基準時間に基づいて、当該入所者が要支援1〜要介護5のいずれに該当するかを判定する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
開示された実施の形態は、ケアプランを作成する業務を行なう事業者が使用するコンピューターシステムにおいて適用できる。
195 無線基地局
16 外部ネットワーク、31 範囲、101,221 制御装置、105 カメラ、106 ドップラーセンサー、107 無線通信装置、108,228 記憶装置、110,120 居室、111,121 入居者、112 家具、113 ベッド、114 トイレ、115 ケアコール子機、116 トイレセンサー、117,ID センサー、118 ドアセンサー、119 センサーボックス、130 ゲートウェイサーバー、135 交換装置、140 アクセスポイント、141,142,143,144 介護者、150 クラウドサーバー、160 プッシュサーバー、161,162,163,164,220 携帯端末、180 施設、200 管理サーバー、226 ディスプレイ、229 入力デバイス、241 ケアコールボタン、290 バイタルセンサー、400 コンピューターシステム、600,700,750,800,1000,1300 テーブル、610,620,630,640,650,660,670,710,720,730,740,760,770,780,810,820,830,840 領域、1100 ケアプラン、1210 リコメンデーション、1220 推奨メニュー。

Claims (11)

  1. 1つ以上のサービスのメニューの作成を支援するためにコンピューターで実行される方法であって、
    サービスの新たな利用者に関連付けられる属性情報にアクセスするステップと、
    前記利用者の日常生活動作を観察することにより取得された観察データにアクセスするステップと、
    前記1つ以上のサービスの他の利用者について取得された観察データと、前記他の利用者の属性情報と、前記他の利用者のために作成されたサービスのメニューにアクセスするステップと、
    前記新たな利用者の前記属性情報および前記観察データに該当する前記他の利用者の前記属性情報および前記観察データに基づいて、前記他の利用者のために作成されたサービスのメニューを選択するステップと、
    前記新たな利用者によるサービスのメニューの候補として、前記選択されたメニューを出力するステップとを含む、方法。
  2. 前記属性情報は、前記新たな利用者の希望および目標を含み、
    前記メニューを作成するステップは、前記1つ以上のサービスから、前記新たな利用者の希望および目標に関連付けられたサービスを選択するステップを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記属性情報は、前記新たな利用者の家族の希望および目標を含み、
    前記メニューを作成するステップは、前記1つ以上のサービスから、前記家族の希望および目標に関連付けられたサービスを選択するステップを含む、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記選択されたメニューを出力するステップは、前記コンピューターのモニターに前記選択されたメニューを表示することを含み、
    前記方法は、前記コンピューターに対する入力に基づいて、前記表示されたメニューが行なわれる時間帯に関連付けるステップをさらに含む、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 前記サービスのメニューは、ケアプランを構成する項目、および、リハビリテーションメニューのいずれかを含む、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 1つ以上のサービスの利用者の評価を支援するためにコンピューターで実行される方法であって、
    サービスの利用者の属性情報を取得するステップと、
    前記利用者の日常生活動作を観察することにより取得された観察データにアクセスするステップと、
    予め準備された複数の評価コメントを有するデータベースにアクセスするステップとを含み、各前記評価コメントは、予め分類された属性情報および観察データの組み合わせに関連付けられており、
    前記利用者の属性情報および観察データに基づいて、前記属性情報および観察データの組み合わせに関連付けられた評価コメントを前記データベースから検索するステップと、
    前記検索された評価コメントを前記利用者の評価結果として出力するステップとを含む、方法。
  7. 前記属性情報は、前記新たな利用者の希望および目標を含み、
    前記複数の評価コメントの各々には、前記希望および目標が関連付けられており、
    前記検索するステップは、前記希望および目標が関連付けられた評価コメントを検索することを含む、請求項6に記載の方法。
  8. 前記属性情報は、前記新たな利用者の家族の希望および目標を含み、
    前記複数の評価コメントの各々には、前記家族の希望および目標が関連付けられており、
    前記検索するステップは、前記希望および目標が関連付けられた評価コメントを検索することを含む、請求項6に記載の方法。
  9. 要介護度の判定のために予め定められた基準と、前記利用者の属性情報および観察データに基づいて、前記利用者の要介護度を決定するステップと、
    前記判定された要介護度を出力するステップとをさらに含む、請求項8に記載の方法。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の方法を、コンピューターに実行させる、プログラム。
  11. 請求項10に記載のプログラムを格納したメモリーと、
    前記プログラムを実行するプロセッサーとを備える、情報提供装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023105835A1 (ja) * 2021-12-07 2023-06-15 パラマウントベッド株式会社 情報処理装置及び情報処理方法

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