JP2004070464A - 生活支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、きめ細かな生活支援サービスを提供することができる生活支援システム、生活支援方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明にかかる生活支援システムでは、まず、サーバ装置21の通信制御部55が、要介助者10aから送信された通報を受信する。次に、サーバ装置21は通信の内容を分析する。この分析結果に応じて、管理装置22は、サーバ装置21の記憶部52に格納されたヘルパー13を選択するための選択基準情報に基づきヘルパー13を選定して表示する。そして、選択されたヘルパー13は要介助者10aのもとに派遣され、生活支援サービスを提供する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、要介助者に対してヘルパーを派遣して生活を支援する生活支援システム、生活支援方法、及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、介護サービス事業者は、顧客つまり介護などの介助が必要な者(要介助者)やその家族からの電話による問い合わせを受け、サービスの種類や受ける日などを相談し、ケアプランを作成しそのプランに基づいて介護サービスを実施している。このような介護サービス事業の形態として、要介助者は自宅にいたままでヘルパーや看護婦を派遣して介護サービスを提供する形態のものや、要介助者が訪問してサービスを受けるデイケアやショートステイ、あるいは要介助者が特定施設に入所して日常生活に必要なサービスを受ける形態をとるものなどがある。
【0003】
種々の形態で介護サービスを実施する介護サービス事業者は、パーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)などの汎用コンピュータを利用し、要介助者に関する情報は管理されている。例えば、要介助者のデータベースを作成し、要介助者ごとにこれらのサービスを受けた履歴などの管理を行う。このような要介助者の情報に基づいて、介護サービス事業者は、ヘルパーを派遣して家事の支援、身体介護、1日のデイケアなどの介護サービスを提供する。そして、介護サービス事業者は、要介助者自身からの申告や要介助者に派遣されたヘルパーなどからの申告により情報を得て、要介護者に関する情報を一括管理している。
【0004】
しかしながら、このような介護サービスによると、要介助者に関するケアプランに基づく介護サービスのみで、日常の要介助者の健康状態を監視することができず、きめ細かな介護サービスを提供することが困難である。さらに、要介助者個々人のデータは介護サービスを受けた履歴及びヘルパーの氏名などを含めてデータベースで管理しているが、要介助者の健康データ、医師へ提出できるようなデータとして情報の管理を行うことができていない。そのため、緊急時はかかりつけの医師を呼んだり、家族に連絡したりするなどの処理を行えるが、その他の情報についての提示を行うことができない。また、要介護認定を受けた後にしか介護サービスを受けることができないため、個人の健康状態や生活支援に関するデータベースを作成することができなかった。
【0005】
さらに、介護保険によるサービスと緊急通報に対するサービスとのリンクがなく、利用者の要望、緊急コールの内容、介護サービス内容を総括的に管理することができない。例えば、要介助者から寄せられる緊急通報に対して個々に対応する際、緊急通報の内容によっては実際に緊急を要するものでない場合や、他の要望のために緊急通報を行った場合などがある。そのため、介護サービス事業者側では、真に緊急を要する緊急通報を効率良く判別するのが困難であり、要介助者のそれぞれに対して的確な介護サービスを提供することができない。そして、緊急通報だけでなく、通常の通報であっても、利用者の要望を把握するのが困難であり、要介助者の要望に適切に応対したきめ細かな介護サービスを提供することができない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の要介助者に対して行う生活支援サービスでは、要介助者の要望にこたえるのが困難であるため、きめ細かな介護サービスを提供することができないという問題点があった。
【0007】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、きめ細かな生活支援サービスを提供することができる生活支援システム、生活支援方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる生活支援システムは、要介助者に対してヘルパーを派遣して生活を支援する生活支援システムであって、当該ヘルパーを選択するための基準となる選択基準情報を格納する格納手段(例えば、本発明の実施の形態における格納部52)と、要介助者からの通報を受信する通報受信手段(例えば、本発明の実施の形態における通信制御部55)と、該通報受信手段により受信した通報に応じて、選択基準情報に基づいてヘルパーを選定するヘルパー選定手段(例えば、本発明の実施の形態におけるヘルパー選定手段66)と、該ヘルパー選定手段が選定したヘルパーを表示するヘルパー表示手段(例えば、本発明の実施の形態における表示部64)とを備えたものである。このような構成により、きめ細かな生活支援サービスを提供することができる。
【0009】
さらに、本発明にかかる生活支援システムは、前記ヘルパー表示手段に代えて、前記ヘルパー選定手段が選定したヘルパーに対して、前記通報を行った要介助者への派遣を要請する派遣情報を送信する派遣情報送信手段(例えば、本発明の実施の形態における通信制御部65)を備えたものである。これにより、要介助者に対して迅速にヘルパーを派遣し、きめ細かな生活支援サービスを提供することができる。
【0010】
さらにまた、本発明にかかる生活支援システムは、前記通報の内容を分析する通報分析手段(例えば、本発明の実施の形態における通報分析手段56)と、該通報分析手段による分析結果に基づいて、要介助者に対する介助の種類を選定する介助種類選定手段(例えば、本発明の実施の形態における介助種類選定手段57)とを備えるものである。これにより、要介助者の要望を的確に把握した生活支援サービスを提供することができる。
【0011】
好ましくは、本発明にかかる生活支援システムでは、前記格納手段はさらに要介助者の健康情報及び/又は生活支援情報を格納し、前記通報の内容が緊急を要する場合には、緊急医療施設に対して緊急通報とともに前記格納手段に格納された健康情報及び/又は生活支援情報を送信すると良い。これにより、要介助者の健康情報や生活支援情報を把握しつつ、緊急を要する場合にも対応することができる。
【0012】
また、本発明にかかる生活支援システムでは、緊急通報に対応する緊急通報担当者が使用する緊急用端末と、通常通報に対応する通常担当者が使用する通常用端末と、前記通報分析手段の分析結果に基づき、前記通報を行った要介助者との回線を前記緊急用端末若しくは前記通常用端末に接続する回線接続手段(例えば、本発明の実施の形態における回線接続手段58)とを有するものである。これにより、要介助者の要望に効率良く対応する生活支援サービスを提供することができる。
【0013】
そして、本発明にかかる生活支援システムでは、前記健康情報、前記生活支援情報、及び前記選定基準情報は、ヘルパーからの介助に関する介助情報を受信して更新されるものである。これにより、常に新しい健康情報、生活支援情報、及び選定基準情報に基づいた生活支援サービスを提供することができる。
【0014】
望ましくは、本発明にかかる生活支援システムでは、前記健康情報は、病歴に関する情報を有し、前記生活支援情報は、生活の様子に関する情報を有するものである。これにより、緊急を要する場合であっても、要介助者の病歴に関する情報や生活の様子に関する情報に基づく緊急施設の迅速な対応の介助を行うことができる。
【0015】
さらに、本発明にかかる生活支援システムでは、前記選択基準情報は、要介助者とヘルパーとの相性を示す相性情報を有し、前記ヘルパー選定手段は、相性情報に基づいてヘルパーを選定するものである。これにより、要介助者の気持ちを配慮した生活支援サービスを提供することができる。
【0016】
さらにまた、本発明にかかる生活支援システムでは、前記選択基準情報は、ヘルパーが行為可能な作業に関する作業情報を有し、前記ヘルパー選定手段は、作業情報に基づいてヘルパーを選定するものである。これにより、要介助者の要望に沿う適切なヘルパーを選択した生活支援サービスを提供することができる。
【0017】
他方、本発明にかかる生活支援システムは、要介助者が有する端末装置と、前記要介助者に対してヘルパーを派遣して生活を支援する支援装置とを有する生活支援システムであって、前記端末装置が、支援装置に対して通報を送信する通報送信手段(例えば、本発明の実施の形態における通信制御部34)を備え、前記支援装置が、当該ヘルパーを選択するための基準となる選択基準情報を格納する格納手段(例えば、本発明の実施の形態における格納部52)と、前記通報送信手段より送信された通報を受信する通報受信手段(例えば、本発明の実施の形態における通信制御部55)と、該通報受信手段により受信した通報に応じて、前記格納手段に格納された選択基準情報に基づいてヘルパーを選定するヘルパー選定手段(例えば、本発明の実施の形態におけるヘルパー選定手段66)と、該ヘルパー選定手段が選定したヘルパーを表示するヘルパー表示手段(例えば、本発明の実施の形態における表示部64)とを備えたものである。このような構成により、きめ細かな生活支援サービスを提供することができる。
【0018】
本発明にかかる生活支援方法は、支援者が要介助者に対してヘルパーを派遣して生活を支援する生活支援方法であって、要介助者によって送信された通報を受信する通報受信ステップと、前記通報の受信に応じて、予め格納された当該ヘルパーを選択するための基準となる選択基準情報に基づきヘルパーを選定するヘルパー選定ステップと、選定されたヘルパーを表示するヘルパー表示ステップとを備えたものである。このような方法により、きめ細かな生活支援サービスを提供することができる。
【0019】
さらに、本発明にかかる生活支援方法では、前記ヘルパー表示ステップに代えて、前記選定したヘルパーに対して、前記通報を行った要介助者への派遣を要請する派遣情報を送信する派遣情報送信ステップを備えたものである。これにより、要介助者に対して迅速にヘルパーを派遣し、きめ細かな生活支援サービスを提供することができる。
【0020】
さらにまた、本発明にかかる生活支援方法では、前記通報の内容を分析する通報分析ステップと、該通報分析ステップでの分析結果に基づいて、要介助者に対する介助の種類を選定する介助種類選定ステップとを有するものである。これにより、要介助者の要望を的確に把握した生活支援サービスを提供することができる。
【0021】
好ましくは、本発明にかかる生活支援方法では、前記通報の内容が緊急を要する場合には、さらに格納された要介助者の健康情報及び/又は生活支援情報が、緊急医療施設に対して緊急通報とともに送信されると良い。これにより、要介助者の健康情報や生活支援情報を把握しつつ、緊急を要する場合にも対応することができる。
【0022】
また、本発明にかかる生活支援方法では、前記通報分析ステップでの分析結果に基づき、前記通報を行った要介助者との回線は緊急用の回線若しくは前記通常用の回線に接続されるものである。これにより、要介助者の要望に効率良く対応する生活支援サービスを提供することができる。
【0023】
そして、本発明にかかる生活支援方法では、前記健康情報、前記生活支援情報、及び前記選定基準情報は、ヘルパーからの介助に関する介助情報を受信して更新されるものである。これにより、常に新しい健康情報、生活支援情報、及び選定基準情報に基づいた生活支援サービスを提供することができる。
【0024】
望ましくは、本発明にかかる生活支援方法では、前記健康情報は、病歴に関する情報を有し、前記生活支援情報は、生活の様子に関する情報を有すると良い。これにより、緊急を要する場合であっても、要介助者の病歴に関する情報や生活の様子に関する情報に基づく緊急施設の迅速な対応の介助を行うことができる。
【0025】
さらに、本発明にかかる生活支援方法では、前記選択基準情報は、要介助者とヘルパーとの相性を示す相性情報を有し、該相性情報に基づいてヘルパーを選定するものである。これにより、要介助者の気持ちを配慮した生活支援サービスを提供することができる。
【0026】
さらにまた、本発明にかかる生活支援方法では、前記選択基準情報は、ヘルパーが行為可能な作業に関する作業情報を有し、該作業情報に基づいてヘルパーを選定するものである。これにより、要介助者の要望に沿うヘルパーを選択した生活支援サービスを提供することができる。
【0027】
本発明にかかるプログラムは、要介助者に対してヘルパーを派遣して生活を支援することをコンピュータに対して実現するプログラムであって、要介助者によって送信された通報を受信するステップと、前記通報の受信に応じて、予め格納された当該ヘルパーを選択するための基準となる選択基準情報に基づきヘルパーを選定するステップと、選定されたヘルパーを表示するステップとをコンピュータに対して実現するものである。このような構成により、きめ細かな生活支援サービスを実現することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
【0029】
本発明の実施の形態においては、特に介護サービスなどの生活支援サービスにおいて、介護等の介助を必要する要介助者に対して介助者であるヘルパーや介護者等を派遣して介助を行う生活支援サービスについて説明する。
【0030】
発明の実施の形態1.
発明の実施の形態1(以下、本実施形態1と略す)においては、介助ビジネス本部で要介助者からの通報を受信して自動で分析した後に分析結果に応じてオペレータが要介助者に対応する。さらに、本実施形態1では、ヘルパーを要介助者に対して派遣する際、介助ビジネス本部が介助ステーションに対して、ヘルパーに対して派遣を依頼する派遣情報を手動で送信する。
【0031】
図1を用いて、生活支援システムの概略について説明する。図1は、本実施形態1における生活支援システムの概略を示す概略図である。図1に示すように、生活支援システムは、基本的な構成として、例えば、要介助者宅10の要介助者端末20、介助ビジネス本部11のサーバ装置21、介助ステーション12の管理装置22、ヘルパー13のヘルパー端末23を備えている。
【0032】
さらに、生活支援システムは、これらの装置、端末を通信可能にする通信網を備えている。この通信網は無線通信や有線通信網により構成される。なお、図1においては、介助ビジネス本部11のサーバ装置21と介助ステーション12の管理装置22との間は有線により通信を行い、他の装置、端末間は無線により通信を行っている。
【0033】
また、生活支援システムでは、緊急施設14は、サーバ装置21と通信可能なサーバ装置14aを備えている。ここで、緊急施設14とは、緊急病院や救急車両を出動させる消防施設等である。またさらに、生活支援システムでは、介助ビジネス本部11は要介助者10aの家族15やかかりつけの医師16に対して連絡することができる。このとき、家族15やかかりつけの医師16の下に介助ビジネス本部11からの連絡を受信する通信端末(図示せず)を設けても良い。
【0034】
なお、図1に示すように、介助ビジネス本部11と介助ステーション12とを別個に設けるのではなく、後述する発明の実施の形態3に示すように両者を一括して設けても良い。介助ビジネス本部11と介助ステーション12とを一括して設ける場合、要介助者10aやヘルパー13に関する情報を一括で管理することができ、情報の混乱を回避することができる。また、サーバ装置21や管理装置22等の多数の設備を維持する設備費を低減することができる。そのため、サービス・コストを低減することができ、より安価に生活支援サービスを提供することができる。
【0035】
図1に示すように、要介助者10aは、要介助者端末20を介して、要介助者宅10から介助ビジネス本部11に対して通報を行う。要介助者10aが行う通報は、通常の日常的な生活支援を要請する通常通報や、疾病により緊急を要する状況に陥った場合に行う緊急通報である。
【0036】
介助ビジネス本部11のサーバ装置21が、要介助者10aより通報を受信すると、通報の内容を自動で分析する。通報内容の分析により、要介助者10aに対する介助の種類が選定され、要介助者10aの要請する介助内容が概略的に把握される。この分析結果は、要介助者10aに対してヘルパー13を派遣する必要がある場合、介助ステーション12に対してヘルパー13の派遣依頼とともに送信される。
【0037】
介助ビジネス本部11から派遣依頼と分析結果を受信した介助ステーション12では、分析結果に基づいて、要介助者宅10に派遣するヘルパー13の選定が行われる。このとき、介助ステーション12の管理装置22から介助ビジネス本部11のサーバ装置21にアクセスし、サーバ装置21のデータベースからヘルパー13に関する情報を取得する。そして、この取得したヘルパー13に関する情報を表示し、介助ステーション12のオペレータはヘルパー13の選定を行う。選定の結果は、介助ステーション12の管理装置22で出力して表示される。
【0038】
介助ステーション12のオペレータは、表示されたヘルパー13のヘルパー端末23に対して、要介助者宅10への派遣を要請する情報を送信する。このとき、介助ステーション12は、介助ビジネス本部11から受信した通報の内容をヘルパー13に対して送信し、要介助者10aの要望に関する情報をヘルパー13に対して送信する。要請を受けたヘルパー13は、要介助者宅10に出向する。そして、ヘルパー13は、要介助者10aが行った通報の内容と要介助者10aから直接聞く情報の内容とから、要介助者10aの要望を把握して介助を実施する。
【0039】
ヘルパー13が介助の実施を遂行した後、ヘルパー端末23を介して、介助ステーション12に対して介助の結果を送信して報告する。介助の結果報告を受けた介助ステーション12の管理装置22は、介助ビジネス本部11のサーバ装置21にアクセスし、データベースに報告内容を書き込む。これにより、介助ビジネス本部11のサーバ装置21には、常に新しい要介助者10aやヘルパー13に関する情報を格納し続けることができる。
【0040】
また、要介助者宅10の要介助者10aからの通報が緊急を要する緊急通報である場合には、介助ビジネス本部11から介助ステーション12に対して分析結果を送信するとともに、緊急施設14対して緊急通報を行う。このとき、介助ビジネス本部11のサーバ装置21は、格納された要介助者10aの病歴等の健康情報や日常生活の様子に関する生活支援情報を取得し、緊急通報とともに緊急施設14に対して送信する。これにより、緊急施設14は、要介助者10aの病歴や日々の健康状態を迅速に把握ことができ、緊急措置を迅速に対処することができる。また、介助ビジネス本部11は、緊急施設14に対して緊急通報を行う際、家族15やかかりつけの医師16に対して連絡を行ったりする。
【0041】
図2を用いて、本実施形態1における生活支援システムの構成の詳細について説明する。図2は生活支援システムの一構成例を示すブロック図である。要介助者10aの要介助者宅10には、介助ビジネス本部11に対して通報を行う要介助者端末20が設置されている。図2に示すように、要介助者端末20は、基本的な構成として、制御部31、入力部32、出力部33、通信制御部34を備えている。
【0042】
要介助者端末20の制御部31は、例えば、CPU(中央制御装置)、ROM、RAM等により構成され、制御プログラムに基づいて各種処理を実現する機能を備えている。通信制御部34は、通信網24を介して介助ビジネス本部11と通信を行う機能を備えている。入力部32は、音声入力を行う小型マイクや画像入力を行うCCDカメラ等により構成され、要介助者10aが通報を行う機能を有する入力手段である。出力部33は、音声出力を行うスピーカーや、画像出力を行う液晶ディスプレイ、CRT等により構成され、介助ビジネス本部11のオペレータ等による応答を出力する機能を有する出力手段である。
【0043】
また、要介助者端末20は、キーボードやマウス等の入力手段を備えても良い。当該出力手段により、要介助者10aは、介助ビジネス本部11から要介助者10a自身の情報を出力するような各種の処理を行うことができる。例えば、要介助者10aは、要介助者端末20を用いて、所定のパスワード等を入力することによりデータベース220の要介助者DB221にアクセスし、当該要介助者10a自身に関連するデータ領域等にアクセスすることができる。そして、要介助者10aは、自己の要介助者端末20を用いて、要望事項の入力やヘルパーの指名等を行うことができる。
【0044】
さらにまた、要介助者端末20は、ハードディスクやRAM等で構成される記憶手段を備えることができる。この場合、要介助者端末20は、データ、情報を読出し可能な状態で記憶することができる。これにより、要介助者10aは、自分の健康状態を示す健康情報や日常生活の様子を示す生活支援情報を作成し、介助ビジネス本部11に格納された健康情報や生活支援情報とは別個に健康情報や生活支援情報を手元に保管することができる。
【0045】
通信網24は、インターネット、公衆網、移動体通信網等の通信網とすることができる。また、介助ビジネス本部11と要介助者宅10とをWANやケーブル網等の専用回線により接続しても良い。専用回線により接続する場合には、緊急時においても確実に接続することができ、要介助者10aの緊急通報に対して迅速に対応することができる。
【0046】
このような要介助者端末20は、介助ビジネス本部11との間で通信可能なインターホンとすることができる。また、要介助者端末20は、住宅用インターホンと共用するものであっても良い。例えば、要介助者端末20は、小型モニター付きのインターホンとすることができ、小型マイクから音声で通報を行ったり、CCDカメラから画像で通報を行ったりする。なお、要介助者端末20は、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯端末、インターネット等への接続機能付きの携帯電話等でも良い。
【0047】
図2に示すように、ヘルパー13が有するヘルパー端末23は、基本的な構成として、制御部41、入力部42、出力部43、通信制御部44を備えている。なお、ヘルパー13は、介護者等の介助者だけでなく、単に日常生活の補助を行う補助者であっても良い。
【0048】
ヘルパー端末23の制御部41は、例えば、CPU(中央制御装置)、ROM、RAM等により構成され、制御プログラムに基づいて各種処理を実現する機能を備えている。通信制御部44は、通信網26を介して管理装置22と通信を行う機能を備えている。入力部42は、キーボードやマウス等により構成され、介助の結果を入力したり管理装置22に連絡事項を入力したりする機能を有する入力手段である。出力部43は、音声出力を行うスピーカーや、画像出力を行う液晶ディスプレイ、CRT等により構成され、管理装置22から送信される派遣の要請や連絡事項等を出力する機能を有する出力手段である。
【0049】
また、ヘルパー端末23は、ハードディスクやRAM等で構成される記憶手段を備えることができる。この場合、要介助者端末20は、通報等のデータ、情報を読出し可能な状態で記憶することができる。これにより、ヘルパー13は、介助の結果を作成して介助ステーション12に対する報告の控えとしてヘルパー端末23に保管することができる。
【0050】
通信網26は、インターネット、公衆網、移動体通信網等の通信網とすることができる。また、介助ステーション12とヘルパー宅とをWANやケーブル網等の専用回線により接続しても良い。緊急時においても確実に接続することができ、要介助者10aの緊急通報に対して迅速に対応することができる。
【0051】
このようなヘルパー端末23は、介助ステーション12との間で通信可能な携帯端末とすることができる。また、ヘルパー端末23は、携帯電話と共用するものであっても良い。例えば、ヘルパー端末23は、電子メール送受信機能付きやインターネット接続機能付きの携帯電話とすることができる。ヘルパー13は、ヘルパー端末23を用いて、所定のパスワード等を入力することにより、データベース220のヘルパーDB222、サービスカードDB223、サービス実績DB224の当該ヘルパー自身に関連するデータ領域にアクセスすることができる。そして、ヘルパー13は、介助ステーション12を介して自分のスケジュールの調整を自己のヘルパー端末23から行うことができる。なお、例えば、ヘルパー端末23は、ヘルパー宅等の設けられるパーソナルコンピュータ(PC)等であっても良い。
【0052】
図2に示すように、介助ビジネス本部11のサーバ装置21は、サーバとして機能するコンピュータであり、専用コンピュータ、汎用コンピュータ等により構成することができる。汎用コンピュータにより構成される場合には、特定のアプリケーションプログラムをインストールすることにより、生活支援サービスを行うための通報の監視を実現することができる。
【0053】
また、図3に示すように、当該サーバ装置21は、データサーバとしての機能を有する。当該サーバ装置21によって、各要介助者の病歴や健康に関する健康情報、日常生活の様子に関する生活支援情報、介助履歴のような介助に関する情報を格納し、また介助を支援するための各種機能を実現している。介助ビジネス本部11は、24時間受付可能な通報コールセンターとしての機能も兼ねており、要介助者10aからの緊急事態に対する対応も迅速且つ即時に行うことができる。
【0054】
図2に示すように、サーバ装置21は、基本的な構成として、制御部51、記憶部52、操作部53、表示部54、通信制御部55を備えている。当該制御部51は、例えば、CPU(中央制御装置)、ROM、RAM等により構成され、制御プログラムに基づいて各種処理を実現する機能を備えている。記憶部52は、ハードディスク、RAM等で構成され、データ、情報を読出し可能な状態で記憶する記憶手段である。
【0055】
操作部53は、キーボード、マウス等の入力手段である。当該介助ビジネス本部11のオペレータは、この操作部53介して各種の入力処理が行うことができる。表示部54は、液晶ディスプレイ、CRT等により構成され、データ、情報を介助ビジネス本部11のオペレータ等に対して表示する機能を有する表示手段である。通信制御部55は、通信網24を介して各要介助者端末20と通信を行う機能を備えている。
【0056】
通信網24は、インターネット、公衆網、移動体通信網等の通信網とすることができる。また、要介助者端末20と間をWANやケーブル網等の専用回線により接続しても良い。専用回線により接続する場合には、緊急時においても確実に接続することができ、要介助者10aの緊急通報に対して迅速に対応することができる。
【0057】
さらに、サーバ装置21は、通報分析手段56、介助種類選定手段57、回線接続手段58を備えている。通報分析手段56は、要介助者10aからの通報に基づいて通報内容の分析処理を実行する機能を有する。介助種類選定手段57は、通報内容の分析処理による分析結果に基づいて要介助者10aに対する介助の種類の選定処理を実行する機能を有する。回線接続手段58は、通報内容の分析処理による分析結果に基づいて通常用端末27又は緊急用端末28への接続処理を実行する機能を有する。なお、サーバ装置21は、通報分析手段56、介助種類選定手段57、回線接続手段58の処理を専門に行う汎用コンピュータ等の集合体であっても良い。
【0058】
図3に示すように、介助ビジネス本部11は、サーバ装置21とともに、通常用端末27、緊急用端末28を備える。ここで、通常用端末27は、通常通報を受信した際に接続される端末であり、緊急用端末28は緊急通報を受信した際に接続される端末である。
【0059】
通常用端末27と緊急用端末28とは、基本的な構成として、制御部、記憶部、操作部、表示部、通信制御部を備えている(図示せず)。当該制御部は、例えば、CPU(中央制御装置)、ROM、RAM等により構成され、制御プログラムに基づいて各種処理を実現する機能を備えている。さらに、通常用端末27と緊急用端末28は通話部(図示せず)を備えている。
【0060】
当該記憶部は、ハードディスク、RAM等で構成され、データ、情報を読出し可能な状態で記憶する記憶手段である。操作部は、キーボード、マウス等の入力手段である。当該監視センタのオペレータは、この操作部によって各種の入力処理が行うことができる。表示部は、液晶ディスプレイ、CRT等により構成され、データ、情報を介助ビジネス本部のオペレータ等に対して表示する機能を有する表示手段である。通信制御部は、LANのような内部通信網29を介してサーバ装置21と通信を行う機能を備えている。通話部は、電話や専用無線等から構成され、通報を行った要介助者10aと通話する機能を有する通話手段である。
【0061】
図3を用いて、記憶部52に格納されるデータベースについて説明する。当該記憶部52には、基本的な情報として、要介助者DB221(以下、データベースをDBと略す)、ヘルパーDB222、サービスカードDB223、サービス実績DB224、課金DB225が格納される。
【0062】
要介助者DB221は、要介助者10aに関する情報を格納するデータベースである。具体的には、図4で示されるような情報が格納される。ここで、「連絡先情報」は、介助が必要な要介助者10aのみならず、その家族15や知人等に対する連絡先をも含む。また、「介助情報」とは、例えば、介護保険の番号、持病の種類、介助の程度に関する介助度、係りつけの医者に関する情報等の介護や介助に関連する情報をいう。「相性度情報」は、要介助者10aとヘルパー13との相性度に関する情報をいい、要介助者10aからの苦情やヘルパー13の聞き取り捜査等によって取得する。この「相性度情報」は、例えば、相性の良い場合は「XXXXXX−G−HHHHHH」、相性が普通の場合は「XXXXXX−N−HHHHHH」、相性が悪い場合は「XXXXXX−B−HHHHHH」のように表現することができる。ここで、「XXXXXX」は、要介助者ID、「HHHHHH」はヘルパーIDである。
【0063】
さらに、記憶部52の要介助者DB221に、要介助者10aに関する健康情報が格納される。また、「健康情報」とは、一例として、過去の病歴、医療施設への入院歴等、毎日の体重、体温、血圧等の生体情報に関連する情報をいう。例えば、日々変わる毎日の健康情報は、ヘルパー13が介助を遂行した後、ヘルパー13から結果報告により更新される情報である。これにより、健康情報を日々の変化を反映した情報となる。また、過去の健康情報は、要介助者10aから緊急通報を受信した際に、緊急施設14に送信する情報である。これにより、緊急時であっても、緊急施設14は迅速に過去の病歴等を入手することができる。
【0064】
さらにまた、記憶部52の要介助者DB221に、要介助者10aの日常生活の様子に関する生活支援情報が格納される。また、「生活支援情報」とは、一例として、要介助者10aの日常生活における顔色や声質、要介助者10aの住居内部の状態や周囲の環境状態等の身辺状況に関する情報をいう。例えば、日々変わる毎日の生活支援情報は、ヘルパー13が介助を遂行した後、ヘルパー13から結果報告により更新される情報である。これにより、生活支援情報を日々の変化を反映した情報となる。また、過去の生活支援情報は、要介助者10aから緊急通報を受信した際に、緊急施設14に送信する情報である。これにより、緊急時であっても、緊急施設14は迅速に日々の身辺に関する情報等を入手することができる。
【0065】
また、記憶部52には、要介助者DB221としてヘルパー13を選択するための選択基準情報も格納されている。ここで、選択基準情報とは、図4においては、例えば、どのような介助を受けているか等を示す介助情報、どのヘルパー13からどの程度の回数だけ介助を受けたか等を示すサービス利用履歴、ヘルパー13との相性を示す相性情報等をいう。このような選択基準情報は、後述するヘルパーDB222の選択基準情報と連動している。
【0066】
ヘルパーDB222は、介助に派遣されるヘルパー13に関する情報を格納するデータベースである。具体的には、図5で示されるような情報が格納される。例えば、「ヘルパー電話番号」は、携帯電話等の緊急時の連絡先である。また例えば、「資格・経歴」は、要介助者10aから日用用品の修繕、家庭菜園の手入れ等、専門性の高いサービスを遂行する時に参照される情報である。また、ヘルパーDB222として、ヘルパー13を選択するための選択基準情報が格納されている。ここで、選択基準情報とは、図5においては、例えば、どの要介助者10aにどの程度の回数だけ出向したか等を示すサービス提供履歴、要介助者10aとの相性を示す相性情報、また前述の資格・経歴等をいう。
【0067】
サービスカードDB223は、生活支援サービスを行う際に用いられるサービスカードに関する情報を格納するデータベースである。具体的には、図6に示されるような情報が格納される。ここで、「カードNO.(ID)」は、サービスカード毎に自動発番される。また、「スケジュール情報」は、生活支援サービスを提供するスケジュールに関する情報であり、本システムにおいて作成されるスケジュールに関する情報が適宜格納される。また、「カード情報」は、後述するサービスカードに関する情報であり、図5に示されるように「カード種別」、「サービス種別」、「要介助者ID」、「要介助者地域ID」、「メモ情報」、「ヘルパー情報」、「確定フラグ情報」が含まれる。
【0068】
「カード種別」は、週カード、特定日カード、緊急カード等を示す情報である。例えば、週カードは、週単位に決まった曜日に繰り返されるサービスのためのカードである。このサービスには、訪問介護(食事援助、おむつ交換等)、入浴サービス、デイケア(リハビリ通院等)がある。特定日カードは、特定日に行うサービスのためのカードである。このサービスには、ショートステイ等がある。また例えば、緊急カードは、緊急時に行うためのカードである。このサービスには、病院や消防への緊急通報、入院する際の準備等がある。「サービス種別」は、生活支援サービスの種類を特定する情報である。例えば、日用品の修繕、家事、複合、身体介護が含まれる。「確定フラグ情報」は、「ヘルパー情報」により特定されるヘルパー13が当該サービスカードにより特定される生活支援サービスの業務を遂行する者として確定しているか未確定かを示すフラグ情報である。
【0069】
サービス実績DB224は、生活支援サービスが実行された場合にそのサービス実績にかかる情報を格納するデータベースである。具体的には、図7に示されるような情報が格納される。課金DB225は、課金情報を格納するデータベースである。
【0070】
図2に示すように、介助ステーション12の管理装置22は、ヘルパー13に対して派遣するためのサーバとして機能するコンピュータであり、専用コンピュータ、汎用コンピュータ等により構成することができる。汎用コンピュータにより構成される場合には、特定のアプリケーションプログラムをインストールすることにより、ヘルパー13の派遣を実現することができる。
【0071】
また、当該管理装置22は、介助ビジネス本部11とヘルパー13との間の連絡を仲介する機能を有する。当該管理装置22によって、各ヘルパー13に関する情報を管理し、またヘルパー13を派遣させるための各種機能を実現している。介助ビジネス本部11が24時間受付可能な通報コールセンターとしての機能も兼ねているのにともない、介助ステーション12もヘルパー13の派遣を24時間可能とするヘルパーステーションとしての機能を有する。これにより、要介助者10aからの緊急事態に対する対応も迅速且つ即時に行うことができる。
【0072】
図2に示すように、管理装置22は、基本的な構成として、制御部61、記憶部62、操作部63、表示部64、通信制御部65を備えている。当該制御部61は、例えば、CPU(中央制御装置)、ROM、RAM等により構成され、制御プログラムに基づいて各種処理を実現する機能を備えている。記憶部62は、ハードディスク、RAM等で構成され、データ、情報を読出し可能な状態で記憶する記憶手段である。
【0073】
操作部63は、キーボード、マウス等の入力手段である。当該介助ステーション12のオペレータは、この操作部63によって各種の入力処理が行うことができる。表示部64は、液晶ディスプレイ、CRT等により構成され、データ、情報を介助ビジネス本部11のオペレータ等に対して表示する機能を有する表示手段である。通信制御部65は、通信網25を介して各ヘルパー端末23と通信を行う機能を備えている。
【0074】
通信網25は、インターネット、公衆網、移動体通信網等の通信網とすることができる。また、ヘルパー宅と間をWANやケーブル網専用回線により接続しても良い。専用回線により接続する場合には、緊急時においても確実に接続することができ、要介助者10aの緊急通報に対して迅速に対応することができる。
【0075】
さらに、管理装置22は、ヘルパー選定手段66を備えている。このヘルパー選定手段66は、介助ビジネス本部11のサーバ装置21が行った通報内容の分析処理による分析結果に基づいて、適切なヘルパー13の選定処理を実行する機能を有する。なお、管理装置22と別個に、ヘルパー選定手段66の処理を専門に行う汎用コンピュータ等を設けても良い。
【0076】
次に、本実施形態1の生活支援サービスにおける通報に対する処理フローを説明する。処理フローを説明する際、適宜、図12及び図13に示す画面表示例等を参酌する。なお、これらの画面表示を実現するための画像データはサーバ装置21において生成され、管理装置22に送信される。
【0077】
介助ビジネス本部11のサーバ装置21には、生活支援サービスを提供するためのアプリケーションソフトウェアがインストールされている。このソフトウェアは、介助ビジネス本部11が24時間受付け可能な通報コールセンターとして機能を備えるため、制御部のROM等にプログラムコードの形態で常駐している。これにより、サーバ装置21は、要介助者10aからの通報に備えている。また、アプリケーションソフトウェアにより、図8乃至図10に示す生活支援を行う処理フローがサーバ装置21上に実現される。
【0078】
介助ステーション12の管理装置22には、ヘルパー13に派遣情報を送信するためのアプリケーションソフトウェアがインストールされている。介助ステーション12は、介助ビジネス本部11が24時間受付け可能な通報コールセンターとして機能を備えるのにともない、24時間受付け可能なヘルパーステーションとしての機能を備える。そのため、アプリケーションソフトウェアは、制御部のROM等にプログラムコードの形態で常駐する。これにより、管理装置22は、介助ビジネス本部11のサーバ装置21からのヘルパー13の派遣の依頼に備えている。また、アプリケーションソフトウェアにより、図11に示すヘルパー13を派遣する処理フローが管理装置22上に実現される。
【0079】
図8は、生活支援サービスでの通報に対するサーバ装置21での処理フローの一例を示すフローチャートである。図8に示すように、要介助者10aが要介助者端末20から通報を行うと、当該介助ビジネス本部11のサーバ装置21は通報を受信する(S401)。ここで、要介助者10aからの通報がないときは、サーバ装置21は待機し、通報の有無を監視している。本実施形態1においては、サーバ装置21は、要介助者10aから通報を自動で受信し、自動音声により応答を行う。
【0080】
サーバ装置21は、要介助者10aの通報に対して自動音声等により自動で応答を行う。それと同時に、サーバ装置21は、通報を受信して直ちに通報を送信した通報元の要介助者10aのデータを検索する(S402)。サーバ装置21は、後述するような通報分析手段56の分析処理により、要介助者10aからの通報の内容が緊急であるか否かを分析する(S403)。サーバ装置21が通報の内容を分析すると、介助種類選定手段57の選定処理によって要介助者10aに対する介助の種類が選定される。サーバ装置21が通報の内容を分析する際、通報の緊急性の分析とともに、その分析基準に基づいて通報の内容への対応が概略的に分析される。例えば、緊急性について分析基準を設定する際に、緊急性の分析基準とともに緊急性の種類に関する分析基準も予め設けておく。すなわち、緊急性があるか否かだけでなく、どのような種類の緊急性があるのかを分析する。これにより、緊急性を分析するとともに、その通報に対する介助の種類を概略的に自動で選定することができる。
【0081】
このサーバ装置21による通報内容の分析結果に基づいて、回線接続手段58が接続処理を行う。回線接続手段58は、通報に緊急性を認識できる場合には緊急用端末28に接続し(S404b)、緊急性を認識できない場合には通常用端末27に接続する(S404a)。このように、サーバ装置21は、緊急性を自動で認識して、通常用端末27又は緊急用端末28に通報の回線を振り分ける。これにより、通報の内容が通常のものか緊急のものかに応じて適切な対処を行うことができ、さらには要介助者10aの要請に効率良く対処することができる。
【0082】
通常用端末27に接続されると、通常用端末27の表示部には、通報元の要介助者10aのデータが表示される(S405a)。図12に表示画面の一例を示す。図12において、1101は、当該要介助者10aの情報管理を行うためのウィンドウであり、検索結果がウィンドウ1101に表示される。当該ウィンドウ1101を表示させるには、サービスカード1102をクリックする。当該ウィンドウ1101の「病歴等」と表示されたボタンをクリックすると、要介助者10aの病歴や入院歴等を表示させることができる。また、ウィンドウ1101の「健康」と表示されたボタンをクリックすると、ヘルパーにより報告された体温、血圧、食欲等の健康状態を示す健康情報や最近の要介助者10aの生活する環境状態等の日常生活の様子に関する生活支援情報を表示させることができる。
【0083】
当該ウィンドウ1101において、「サービス提供事業者」の欄には介助ステーション12名称が記載されている。そして、この欄の下の「担当ヘルパー」の欄には担当者であるヘルパー13の名称が記載されている。これらの記載された情報は、介助ステーション12の管理装置22からサーバ装置21にアクセスされ、当該ウィンドウ1101において登録を変更行うことができる。
【0084】
通常用端末27のオペレータは、例えば、要介助者10aと専用で通話できる電話等の通話手段を用いて要介助者10aから通報の内容を聞き出す。このとき、当該オペレータは、通報を行った要介助者10aに、疾病や負傷等の緊急性があるか否かを判断する(S406a)。オペレータが要介助者10aに負傷がある等の緊急性があると認識すると、直ちに緊急用端末28に接続する(S404b)。オペレータが要介助者10aに緊急性を認められないと判断した場合には、要介助者10aにヘルパー13が必要か否かを判断する(S407a)。この場合として、例えば、要介助者10aが生活支援を要請している場合、日常生活での日用品の修繕等を要請している場合がある。
【0085】
オペレータは、ヘルパー13が必要と判断すると、介助ステーション12にヘルパー13の派遣を要請する(S408)。オペレータは、ヘルパー13の必要性に関する判断について、例えば通話手段を介して要介助者10aと話し合って決定したり、自分の判断でヘルパー13の派遣を要請したりする。
【0086】
また、ヘルパー13の派遣を要請する必要がない場合には、サーバ装置21は通報を待受ける処理へと戻る。また、介助ビジネス本部11は、要介助者10aから通報があった旨を家族15やかかりつけの医師16に連絡しても良い。
【0087】
他方、緊急用端末28に接続されると、緊急用端末28の表示部には、通報元の要介助者10aのデータが表示される(S405b)。この表示画面は、図12に示すように、前述の通常用端末27で表示される表示画面と同様である。緊急用端末28のオペレータは、後述するような緊急度の判断を行う(S406b)。この判断の後、オペレータは要介助者10aにヘルパー13が必要か否かを判断する(S407b)。
【0088】
当該オペレータは、ヘルパー13が必要と判断すると、介助ステーション12にヘルパー13の派遣を要請する(S408)。また、緊急性が非常に高いために要介助者10aが緊急施設に運ばれた場合のように、ヘルパー13を派遣する必要がないと判断した場合には、例えば要介助者10aの家族15やかかりつけの医師16に連絡をしたり、緊急施設14に緊急通報を行ったりする。緊急施設14に対して緊急通報を行う際、サーバ装置21から要介助者10aに関する健康情報や生活支援情報が同時に送信される。これにより、緊急施設14は、要介助者10aの病歴や日々の健康状態を迅速に把握ことができ、緊急措置を迅速に対処することができる。
【0089】
ここで、ヘルパー13の派遣を要請する必要がない場合には、サーバ装置21は通報を待受ける処理へと戻る。サーバ装置21が緊急性を判断し、且つ緊急用端末28のオペレータがヘルパー13の派遣要請の必要がないと判断する場合として、例えば、要介助者10aが、寂しさから通報時に「死にたい」、「苦しい」等のサーバ装置21が危険性を判断できるキーワードを発した場合がある。この場合、例えば、緊急用端末28のオペレータが要介助者10aと会話を交わすことにより、要介助者10aが落ち着きを取り戻すと、ヘルパー13の派遣の必要が無くなることがある。このような場合、介助ビジネス本部11から要介助者10aの家族15やかかりつけの医師16に対して、要介助者10aから緊急通報があった旨の連絡をしても良い。
【0090】
また例えば、サーバ装置21が緊急性を判断し、且つ緊急用端末28のオペレータがヘルパー13の派遣要請の必要がないと判断する場合として、通報が真に緊急を要して要介助者10aが緊急施設に運ばれるような場合がある。要介助者10aが緊急施設に運ばれるため、基本的にはヘルパー13を要介助者宅10に派遣することがない。このような場合では、介助ビジネス本部11は、緊急施設に対して要介助者10aの健康情報・生活支援情報等を送信するとともに、要介助者10aの家族や15かかりつけの医師16に対して、要介助者10aが緊急施設に運ばれた旨を家族15やかかりつけの医師16に連絡することとなる。また、このような場合であっても、ヘルパー13を要介助者宅10に派遣して(S407b)入院のための準備を支援したり、ヘルパー13を病院に派遣して入院手続を実施させたりしても良い。
【0091】
図9を用いて、図8のS403における緊急性の判断について示す。図9は、サーバ装置21の通報分析手段が行う処理フローの一例を示すフローチャートである。図9に示すように、サーバ装置21は、通報分析手段56の分析処理により、要介助者10aからの通報の内容が“一刻を争う”ほど緊急か否かを判断する(S421)。“一刻を争う”ほど非常に高い緊急の場合には、即座に緊急用端末28に通報の回線を接続する(S423b)。この緊急性の非常に高い場合として、一例として心疾患や脳血管障害等により通報を行った後に卒倒した場合等がある。“一刻を争う”ほど緊急性が高くはないが、例えば明らかに要介助者10aが疾病で苦痛を訴えている場合や明らかに負傷して痛みを訴えている場合のように、ある程度高い緊急の場合にも緊急用端末28に通報の回線を接続する(S423b)。この緊急性ある程度高い場合として、一例として内臓疾患や重度の外傷等により通報した場合がある。このような非常に高い緊急性やある程度高い緊急性を認識できる場合以外は、通常用端末27に通報の回線を接続する(S423a)。
【0092】
サーバ装置21は、種々の方法により緊急性の判断を行うことができる。一例として、要介助者10aの音声による音声認識を用いた方法がある。要介助者10aからの通報を受信した後に5秒間以上要介助者10aからの音声を認識せず通話がない場合には、サーバ装置21は要介助者10aが疾病や負傷により倒れているものと推定することができる。これにより、当該サーバ装置21は、非常に高い緊急性があるものと判断し、緊急用端末28に回線を接続する。この場合として、要介助者10aが通報を行った後に心疾患や脳血管障害により卒倒した場合等がある。また例えば、要介助者10aから「頭が痛い」等の音声を受信する場合、サーバ装置21は“頭”と“痛い”とをキーワード(語彙)として認識し、要介助者10aが病で苦しんでいると推定することができる。これにより、当該サーバ装置21は、ある程度高い緊急性があるものと判断し、緊急用端末28に回線を接続する。この場合として、要介助者10aに心疾患や脳血管障害の前兆が生じ、要介助者10aが通報を行った場合等がある。また、発熱や腹痛により寝たきりの場合等もある。
【0093】
このようなキーワードに基づいて、サーバ装置21が音声認識により緊急性の判断を行う場合、要介助者10aが行う表現の文言の差異を考慮して様々なキーワードがサーバ装置21の記憶部52に格納される。このとき、記憶部52には、“痛い”や“苦しい”等の危険性が判断可能なキーワードを危険語彙として格納される。例えば、「頭が痛い」という表現に対しては“頭”と“痛い”とのをキーワードとして認識可能であるが、「頭痛がする」という表現に対しては“頭痛”というキーワードにより認識することができる。またさらに、“痛い”という表現に対して、“ズキズキ”や“ガンガン”等の関連キーワードがあり、これらの関連キーワードを記憶部52に格納して判断を行うことができる。このように、緊急性を認識できる場合には、緊急用端末28に回線が接続される。後述するように、サーバ装置21が誤って認識して緊急用端末28に回線を接続した場合であっても、オペレータによる判断により通常用端末27に回線を接続し直すことができる。
【0094】
サーバ装置21は、前述のような疾患や負傷等の緊急性がある場合の判断に対して、これらの場合以外を生活支援等の緊急性の低い場合として判断を行うことができる。また、前述の緊急性がある場合と同様に、生活支援に関するキーワードを認識して緊急性の低い場合を認識しても良い。この場合、一例として、生活支援に関するキーワードとして日常生活に関するキーワードがある。例えば、サーバ装置21は、「電気が付かない」等の場合“電気”や“付かない”等の日常生活におけるキーワードから生活支援として認識し、緊急性が低いと判断することができる。また例えば、サーバ装置21は、「ガラスが割れた」というような場合、“ガラス”や“割れた”等の日常生活におけるキーワードにより認識する。このように、生活支援や若干の時間を憂慮できる場合には、緊急性が低いと認識して通常用端末27に回線が接続される。また、要介助者10aがガラスにより負傷して緊急性の可能性があるが、前述のように通常用端末27のオペレータの判断で緊急用端末28に接続し直すことができる。
【0095】
なお、音声認識により緊急性を判断するだけでなく、画像認識によっても緊急性を判断しても良い。例えば、要介助者10aが負傷した際には、血液の色である赤を認識し、音声とともに要介助者10aが負傷したのを容易に認識することができる。また例えば、車椅子の要介助者10aが動けなくなり通報を発した場合には、要介助者10aの動かない状態を認識し、より詳細に要介助者10aの状態を認識することができる。またなお、光センサや赤外線センサ等のセンサを要介助者端末20に設け、センサの感知によって緊急性を判断しても良い。この場合にも、画像認識による判断と同様に、サーバ装置21が危険性を認識するための情報量が増え、より明確に認識を行うことができる。そのため、緊急性の判断を明確且つ迅速に行うことができ、的確に緊急時に対応することができる。
【0096】
図10を用いて、図8のS406bにおける緊急用端末28のオペレータが行う緊急度の判断について説明する。図10は、オペレータが緊急度を判断する処理フローの一例を示すフローチャートである。サーバ装置21の自動認識により緊急用端末28に通報の回線が接続されると、緊急用端末28のオペレータが対応する。緊急用端末28のオペレータは、緊急用端末28には緊急性が高い通報が接続されるため、医療等に関する専門知識を有する者であることが好ましい。例えば、看護婦の経験を有する者、医師の資格を有する者等がある。このような専門知識を有する者を緊急用端末28のオペレータとすることにより、緊急度の判断を確実に行うことができ、緊急時には明確な判断をして的確に対処することができる。
【0097】
図10に示すように、連絡不能つまりオペレータの呼びかけに対して要介助者10aから返答がないか否かを確かめる(S441)。連絡不能である場合には、要介助者10aが疾病により倒れたり負傷により気絶したりしている場合があるため、緊急度1として最も緊急度が高いものとして判断して処理する(S444b)。これにより、緊急施設14に対して緊急通報を行い(S445)、緊急車両等の出動を要請する。その後、要介助者10aの家族15やかかりつけの医師16に連絡をとり(S446b)、要介助者10aが緊急施設14に運ばれたこと等を伝達する。また、オペレータの要介助者10aに対する呼びかけに対して音声の返答はあるが、会話不能で話ができない場合も同様に、緊急度が最も高い緊急度1として処理する(S444b)。
【0098】
要介助者10aがオペレータと会話ができ、要介助者自身が状況を説明できる場合、緊急度1の次に緊急度が高い緊急度2として判断して処理を行う(S444a)。この場合には、例えば「頭が痛い」、「階段で転んで動けない」等の返答があった場合がある。緊急度2には、サーバ装置21による認識で緊急用端末28に回線を接続されたが、生活支援程度の要請であったというような場合が含まれる。そのため、オペレータは生活支援か否かを判断する(S445a)。通報が生活支援でない場合には、要介助者10aの疾病や負傷に対処するために、要介助者10aの家族15やかかりつけの医師16に連絡する(S446a)。また、通報が生活支援である場合には、緊急用端末28のオペレータは、通常用端末27に回線を接続し直し(S446b)、通常用端末27に処理を任せる。
【0099】
このように通常用端末27若しくは緊急用端末28の各オペレータが通報元の要介助者10aに対するヘルパー13の派遣を判断する。その後、要介助者10aからの通報の内容から要介助者10aへの対応を判断し、サーバ装置21の介助種類選定手段57により要介助者10aに対する介助の種類を選定する。この選定された介助の種類は、介助ステーション12にヘルパー13の派遣の要請を行う際に介助ステーション12に対して送信される。これにより、送信された介助ステーション12のオペレータは要介助者10aが要請する内容を的確に把握することができ、その要請に適切なヘルパー13を確実に選定することができる。
【0100】
図11を用いて、介助ステーション12が行うヘルパー13の派遣について説明する。図11は、管理装置22を介して、介助ステーション12のオペレータが行うヘルパー13派遣の処理フローの一例を示すフローチャートである。図11に示すように、管理装置22は、介助ビジネス本部11のサーバ装置21からヘルパー13の派遣要請を受信する(S461)。これと同時に、管理装置22は、通報元の要介助者10aに関するデータを受信する。またここで、派遣の要請がないときは、管理装置22は待機の状態を保ち、要請の有無を監視している(S461a)。サーバ装置21から派遣要請を受信すると、管理装置22は、サーバ装置21に対してアクセスしてヘルパー13のデータを検索し、管理装置22の表示部に表示する(S462)。
【0101】
図13にその表示画面の一例を示す。図13に示す画面上において、1204は、各時間帯に割り当てられるヘルパー13である。画面上のウィンドウの1204をクリックすることにより、当該ヘルパー13に関するスケジュールが表示される。画面上で1202には、各要介助者10aのデータタブが表示され、1202をクリックすると図12に示すような要介助者10aに関するデータが表示される。また、1202における要介助者10aのデータタブの下には、各要介助者10aを担当するヘルパー13の氏名が記載されている。ヘルパー13は、「正」の欄に頻繁に担当するヘルパー13に氏名が記載され、「副」の欄にそのヘルパー13の次に頻繁に担当するヘルパー13の氏名が記載されている。1205は、地域別のヘルパー13のスケジュールを表示するためのアイコンである。1206は、各要介助者別のヘルパー13のスケジュールを表示するためアイコンのである。1207及び1208は、各ヘルパー別のスケジュールを表示するためのアイコンである。例えば、アイコン1208をクリックすると、図13に示すような各ヘルパーを各日付・時刻を基準としたスケジュールが表示される。
【0102】
オペレータは、管理装置22のヘルパー選定手段66の選定処理を用いて表示された画面から派遣するヘルパー13を選定する(S463)。このとき、オペレータは、通報元の要介助者10aに関するデータに基づいてヘルパー13の選定を行う。例えば、当該要介助者10aに関するデータから、要介助者10aをいつも担当するヘルパー13を選定したり、要介助者10aと相性の良いヘルパー13を選定したりする。図12においては、「担当ヘルパー」であるヘルパー13を選定したり、図13においては、データタブ1202の下に記載される「正」ヘルパーを選定したりする。
【0103】
当該ヘルパー13の選定に際して参照する選択基準情報としては、当該要介助者10aへの出向回数、要介助者10aからの評価等がある。出向回数が多いヘルパー13や要介助者10aからの評価の高いヘルパー13を選定する場合、要介助者10aの精神的な安心を図ることができ、要介助者10aの気持ちを配慮した生活支援サービスを提供することができる。あるいはまた、生活支援のためにヘルパー13を派遣する場合、資格・経歴等の選択基準情報に基づいてヘルパー13を選定することにより、要介助者10aの要望に沿う専門的なヘルパー13を派遣することができる。このように、要介助者10aの要望に従って選択基準情報を変えてヘルパー13を選定することにより、適切に要介助者10aの要望に対応することができる。そのため、要介助者10aにとって満足のいく生活支援サービスを提供することができる。
【0104】
ヘルパー13の選定後、選定されたヘルパー13のヘルパー端末23に対して、要介助者宅10への出向要請を送信する。ヘルパー端末23が出向要請を受信すると、ヘルパー13はその要請を知り、出向可能か否かの返答をヘルパー端末23から管理装置22に対して送信する。これにより、介助ステーション12のオペレータは、当該選定されたヘルパー13が可能か否かを確認する(S464)。
【0105】
選定されたヘルパー13の派遣可能性は、例えば、ヘルパー13から一定時間返答がない場合、ヘルパー13自身からの出向が無理である旨の連絡や一定時間内に要介助者宅10に到着できない旨の連絡により行うことができる。また、選定されたヘルパー13が出向可能か否かの確認を取る際、オペレータは、サーバ装置21から受信した介助の種類を管理装置22からヘルパー端末23に対して送信する。これにより、ヘルパー13は要介助者10aが要請する内容を的確に把握し、要介助者宅10において迅速に介助を行うことができる。
【0106】
選定されたヘルパー13が出向可能な場合には、オペレータはヘルパー13を派遣する。それとともに、オペレータは、管理装置22を介してサーバ装置21にアクセスし、派遣した日付や要介助者10aの要請内容や介助の種類等をサーバ装置21に登録する(S465a)。
【0107】
当該選定されたヘルパー13が出向できない場合には、新たにヘルパー13を選定し直し、代わりのヘルパー13の選定処理を行う(S465b)。例えば、図13における「副」ヘルパーを代わりのヘルパー13として選定し、出向要請を送信する。また、出向回数が2番目に多いヘルパー13や要介助者10aからの評価が2番目に高いヘルパー13を選定する。これにより、要介助者10aにとって快適なヘルパー13を選定して派遣することができ、要介助者10aの気持ちを配慮した生活支援サービスを提供することができる。また、生活支援の場合、資格・経歴等に基づいてヘルパー13を選定することにより、専門的なヘルパー13を派遣することができ、適切に要介助者10aの要望に対応することができる。そのため、要介助者10aにとって満足のいく生活支援サービスを提供することができる。
【0108】
このようなヘルパー13の選定は、ヘルパー13が要介助者宅10に出向するまで行われる。出向したヘルパー13は、要介助者宅10で要介助者10aの介助を遂行する。ヘルパー13は、ヘルパー端末23から、完了した後には介助ステーション12の管理装置22に対して結果報告を行う。介助の結果報告は、管理装置22に一時的に保管され、さらにオペレータにより介助ビジネス本部11のサーバ装置21に結果報告が登録される。この結果報告の登録は、例えば図12に示す表示画面上で行うことができる。管理装置22において図12に示すウィンドウを開き、各項目を記入する。また、「健康」と表示されたアイコンをクリックし、その日に計測された健康情報や要介助者10aの日常生活に関して気が付ついた生活支援情報等が記載される。
【0109】
以上のように、本実施形態1における生活支援サービスでは、ヘルパー13との相性情報等の要介助者10aに関する情報に基づいてヘルパー13を派遣して生活支援サービスを提供する。そのため、要介助者10aの視点に立った生活支援サービスを提供することができる。さらに、本実施形態1における生活支援サービスでは、要介助者10aの通報に応じて選定したヘルパー13を派遣して生活支援サービスを提供する。そのため、要介助者10aに適切なヘルパー13を派遣し、要介助者10aの要望に応じた生活支援サービスを提供することができる。このように、本実施形態1における生活支援サービスでは、要介助者10aの視点に立って要介助者10aの要望に応じた生活支援サービスを実現することができ、極めてきめ細かな生活支援サービスを提供することができる。
【0110】
さらにまた、本実施形態1の生活支援サービスでは、サーバ装置21は、要介助者10aからの通報を分析した後、この分析結果に基づいて介助の種類を選定する。そのため、要介助者10aの要望を的確に把握することができる。そして、サーバ装置21には要介助者10aの健康情報や生活支援情報を格納する。そのため、要介助者10aの健康情報や生活支援情報を把握しつつ、緊急を要する場合にも対応することができる。このように、要介助者10aの健康情報や生活支援情報を的確に把握し、要介助者10aから緊急通報があった場合でも的確に対応することができる。
【0111】
また、本実施形態1の生活支援サービスでは、サーバ装置21は、通常通報の時には通常用端末27に接続し、緊急通報の時には緊急用端末28に接続する。そのため、通常通報又は緊急通報に応じて、要介助者10aの要望に効率良く対応することができ、効率良く的確に要介助者10aからの通報に対応することができる生活支援サービスを提供することができる。
【0112】
そして、本実施形態1の生活支援システムでは、要介助者10aとの相性情報に基づいてヘルパー13を選定するため、要介助者10aと相性の良好なヘルパー13を選定することができる。そのため、要介助者10aは安心することができ、且つ要介助者10aが満足のいく生活支援サービスを提供することができる。
【0113】
さらに、サーバ装置21には、要介助者10aの病歴等に関する健康情報や日常生活における要介助者10aの様子に関する生活支援情報が格納されているため、緊急を要する場合であっても、要介助者10aの病歴等の健康情報や身辺状況等の生活支援情報を緊急施設に提供し、緊急施設の迅速な対応の補助を行うことができる。このように、緊急の場合であっても、要介助者10aは安心できるヘルパー13により介助を受けつつ、緊急施設により迅速に対応を受けることができる。
【0114】
要介助者10aは、このような迅速、確実、さらには満足のいくきめ細かな生活支援サービスを受けることにより、ヘルパー13を身近に感じ、常に安心して日常生活を送ることができる。
【0115】
発明の実施の形態2.
発明の実施の形態2(以下、本実施形態2と略す)においては、発明の実施の形態1と同様に、介助ビジネス本部で要介助者からの通報を受信して自動で分析した後に分析結果に応じてオペレータが要介助者に対応する。さらに、本実施形態2では、介助ビジネス本部のオペレータが要介助者に対して派遣するヘルパーを選定する。その選定の後、介助ビジネス本部は介助ステーションに対して、ヘルパーに対して派遣を依頼する派遣情報を自動で転送し、介助ステーションから派遣情報をヘルパーに対して自動で送信する。
【0116】
図14を用いて、生活支援システムの概略について説明する。図14は、本実施形態2における生活支援システムの概略を示す概略図である。図14に示すように、生活支援システムは、基本的な構成として、例えば、要介助者宅110の要介助者端末120、介助ビジネス本部111のサーバ装置121、介助ステーション112の管理装置122、ヘルパー113のヘルパー端末123を備えている。
【0117】
さらに、生活支援システムは、これらの装置、端末を通信可能にする通信網を備えている。この通信網は無線通信や有線通信網により構成される。なお、図14においては、介助ビジネス本部111のサーバ装置121と介助ステーション112の管理装置122との間は有線により通信を行い、他の装置、端末間は無線により通信を行っている。
【0118】
また、生活支援システムでは、緊急施設114は、サーバ装置121と通信可能なサーバ装置114aを備えている。ここで、緊急施設114とは、緊急病院や救急車両を出動させる消防施設等である。またさらに、生活支援システムでは、介助ビジネス本部111は要介助者110aの家族115やかかりつけの医師116に対して連絡することができる。このとき、家族115やかかりつけの医師116の下に介助ビジネス本部111からの連絡を受信する通信端末(図示せず)を設けても良い。
【0119】
図14に示すように、介助ステーション112を介助ビジネス本部111に対する中継局としての役割を果たす。そのため、管理装置122等の介助ステーション112の設備を低減することができ、設備を維持する設備費の低減を図ることができる。これにより、サービス・コストを低減することができ、より安価に生活支援サービスを提供することができる。
【0120】
なお、介助ビジネス本部111と介助ステーション112とを別個に設けるのではなく、後述する発明の実施の形態3に示すように両者を一括して設けても良い。介助ビジネス本部111と介助ステーション112とを一括して設ける場合、要介助者110aやヘルパー113に関する情報を一括で管理することができ、情報の混乱を回避することができる。また、サーバ装置121や管理装置122等の多数の設備を維持する設備費を低減することができる。そのため、サービス・コストを低減することができ、さらに一層安価に生活支援サービスを提供することができる。
【0121】
図14に示すように、要介助者110aは、要介助者端末120を介して、要介助者宅110から介助ビジネス本部111に対して通報を行う。要介助者110aが行う通報は、通常の日常的な生活支援を要請する通常通報や、疾病により緊急を要する状況に陥った場合に行う緊急通報である。
【0122】
介助ビジネス本部111のサーバ装置121が、要介助者110aより通報を受信すると、通報の内容を自動で分析する。通報内容の分析により、要介助者110aに対する介助の種類が選定され、要介助者110aの要請する介助内容が概略的に把握される。この分析結果は、要介助者110aに対してヘルパー113を派遣する場合、介助ステーション112を介して、ヘルパー113に対して派遣依頼とともに送信される。
【0123】
介助ビジネス本部111では、通報内容の分析の後、この分析結果に基づいて、要介助者宅110に派遣するヘルパー113の選定が行われる。このとき、サーバ装置121は、データベースからヘルパー113の情報を読み出して表示する。この読み出したヘルパー113に関する情報から、介助ビジネス本部111のオペレータは、ヘルパー113の選定を行う。この選択されたヘルパー113に対して派遣の依頼を行う際、サーバ装置121から介助ステーション112の管理装置122に対して、ヘルパー113を要介助者宅110への派遣を要請する派遣情報が通報の分析結果とともに自動で転送される。
【0124】
介助ステーション112の管理装置122は、ヘルパー113に派遣を要請する情報を受信すると、この情報をヘルパー端末123に対して自動で送信する。このとき、介助ステーション112は、介助ビジネス本部111から転送された通報の内容をヘルパー113に対して送信し、要介助者110aの要望に関する情報をヘルパー113に対して送信する。要請を受けたヘルパー113は、要介助者宅110に出向する。そして、ヘルパー113は、要介助者110aが行った通報の内容と要介助者110aから直接聞く情報の内容とから、要介助者110aの要望を把握して介助を実施する。
【0125】
ヘルパー113が介助の実施を遂行した後、ヘルパー端末123を介して、介助ステーション112に対して介助の結果を送信して報告する。介助ステーション112の管理装置122は、受信した介助の結果報告を介助ビジネス本部111のサーバ装置121に対して転送し、データベースに報告内容が書き込まれる。これにより、介助ビジネス本部111のサーバ装置121には、常に新しい要介助者110aやヘルパー113に関する情報を格納し続けることができる。
【0126】
また、要介助者宅110の要介助者110aからの通報が緊急を要する緊急通報である場合には、介助ビジネス本部111から介助ステーション112に対して分析結果を転送するとともに、緊急施設114対して緊急通報を行う。このとき、介助ビジネス本部111のサーバ装置121は、格納された要介助者110aの病歴等の健康情報や日常生活の様子に関する生活支援情報を取得し、緊急通報とともに緊急施設114に対して送信する。これにより、緊急施設114は、要介助者110aの病歴や日々の健康状態を迅速に把握ことができ、緊急措置を迅速に対処することができる。また、介助ビジネス本部111は、緊急施設114に対して緊急通報を行う際、家族115やかかりつけの医師116に対して連絡を行ったりする。
【0127】
本実施形態2における生活支援システムの構成の詳細について説明する。本実施形態2における生活支援システムの構成は、図2に示す発明の実施の形態1におおける生活支援システムと同様である。しかし、本実施形態2における生活支援システムでは、図2に示す生活支援システムと異なり、介助ビジネス本部11のサーバ装置21においてヘルパー113の選定を行う。そのため、サーバ装置121は、管理装置22が有するヘルパー選定手段を備える。つまり、サーバ装置121は、基本的な構成として、制御部、記憶部、操作部、表示部、通信制御部を備えるとともに、通報分析手段、介助種類選定手段、ヘルパー選定手段、回線接続手段を備える。
【0128】
これに対して、管理装置122は、ヘルパー選定手段を備えず、基本的な構成として、制御部、記憶部、操作部を備える。ここで、介助ステーション112は、ヘルパー113に対して派遣の依頼を行うための中継局としての役割を果たす。そのため、管理装置122に表示部を省くことができ、より設備費を低減することができる。まお、発明の実施の形態1と同様に、サーバ装置121の補助として、管理装置122にヘルパー選定手段を設けても良い。
【0129】
サーバ装置121、管理装置122の各構成要素、その他の要介助者端末120やヘルパー端末123は、発明の実施の形態1と同様であり、それらの説明は省略する。
【0130】
次に、本実施形態2の生活支援サービスにおける通報に対する処理フローを説明する。処理フローの各ステップにおいて、前述の図12及び図13に示す画面表示例等のように表示される。なお、これらの画面表示を実現するための画像データはサーバ装置121において生成され、通常用端末や緊急用端末の表示部に表示される。この画面表示に基づいてヘルパー113が選定され、ヘルパーへの派遣の依頼が管理装置122に自動で転送される。
【0131】
介助ビジネス本部111のサーバ装置121には、生活支援サービスを提供するためのアプリケーションソフトウェアがインストールされている。このソフトウェアは、介助ビジネス本部111が24時間受付け可能な通報コールセンターとして機能を備えるため、制御部のROM等にプログラムコードの形態で常駐している。これにより、サーバ装置121は、要介助者110aからの通報に備えている。また、アプリケーションソフトウェアにより、図15に示す生活支援サービスを提供する処理フローがサーバ装置121上に実現される。
【0132】
介助ステーション112の管理装置122には、サーバ装置121から派遣情報を受信し、ヘルパー113に派遣情報を送信するためのアプリケーションソフトウェアがインストールされている。介助ステーション112は、介助ビジネス本部111が24時間受付け可能な通報コールセンターとして機能を備えるのにともない、常時稼動して24時間通信可能な状態にある。そのため、アプリケーションソフトウェアは、制御部のROM等にプログラムコードの形態で常駐する。これにより、管理装置122は、介助ビジネス本部111のサーバ装置121からの派遣情報の転送に備えている。また、アプリケーションソフトウェアにより、派遣情報の送受信が管理装置122上に実現される。
【0133】
図15は、生活支援サービスでの通報に対するサーバ装置121での処理フローの一例を示すフローチャートである。なお、図15におけるサーバ装置121の通報分析手段が行う緊急性の判断、介助ビジネス本部111のオペレータが行う緊急度の判断は、図9及び図10に示すように発明の実施の形態1と同様に行われるため、ここでは省略する。
【0134】
図15に示すように、要介助者110aが要介助者端末120から通報を行うと、当該介助ビジネス本部111のサーバ装置121は通報を受信する(S501)。ここで、要介助者110aからの通報がないときは、サーバ装置121は待機し、通報の有無を監視している。本実施形態2においては、サーバ装置121は、要介助者110aから通報を自動で受信し、自動音声により応答を行う。
【0135】
サーバ装置121は、要介助者110aの通報に対して自動音声等により自動で応答を行う。それと同時に、サーバ装置121は、通報を受信して直ちに通報を送信した通報元の要介助者110aのデータを検索する(S502)。サーバ装置121は、図9に示すような通報分析手段の分析処理により、要介助者110aからの通報の内容が緊急であるか否かを分析する(S503)。サーバ装置121が通報の内容を分析すると、介助種類選定手段の選定処理によって要介助者110aに対する介助の種類が選定される。サーバ装置121が通報の内容を分析する際、通報の緊急性の分析とともに、その分析基準に基づいて通報の内容への対応が概略的に分析される。例えば、緊急性について分析基準を設定する際に、緊急性の分析基準とともに緊急性の種類に関する分析基準も予め設けておく。すなわち、緊急性があるか否かだけでなく、どのような種類の緊急性があるのかを分析する。これにより、緊急性を分析するとともに、その通報に対する介助の種類を概略的に自動で選定することができる。
【0136】
このサーバ装置121による通報内容の分析結果に基づいて、回線接続手段が接続処理を行う。回線接続手段は、通報に緊急性を認識できる場合には緊急用端末に接続し(S504b)、緊急性を認識できない場合には通常用端末に接続する(S504a)。このように、サーバ装置121は、緊急性を自動で認識して、通常用端末又は緊急用端末に通報の回線を振り分ける。これにより、通報の内容が通常のものか緊急のものかに応じて適切な対処を行うことができ、さらには要介助者110aの要請に効率良く対処することができる。
【0137】
通常用端末に接続されると、通常用端末の表示部には、通報元の要介助者110aのデータが表示される(S505a)。この表示画面の一例として、例えば、図12に示すような表示画面がある。通常用端末27のオペレータは、この表示画面を参照しつつ、例えば、要介助者110aと専用で通話できる電話等の通話手段を用いて要介助者10aから通報の内容を聞き出す。このとき、当該オペレータは、通報を行った要介助者110aに、疾病や負傷等の緊急性があるか否かを判断する(S506a)。オペレータが要介助者110aに負傷がある等の緊急性があると認識すると、直ちに緊急用端末28に接続する(S504b)。オペレータが要介助者110aに緊急性を認められないと判断した場合には、要介助者110aにヘルパー113が必要か否かを判断する(S507a)。この場合として、例えば、要介助者10aが生活支援を要請している場合、日常生活での日用品の修繕等を要請している場合がある。
【0138】
オペレータは、例えば、通話手段を介して要介助者110aと話し合ってヘルパー113の派遣の必要性を決定したり、自分の判断でヘルパー113の派遣が必要であると判断したりする。オペレータは、ヘルパー113が必要と判断すると、ヘルパー113に派遣の要請を行うことになる(S508)。また、ヘルパー113の派遣を要請する必要がない場合には、サーバ装置121は通報を待受ける処理へと戻る。また、介助ビジネス本部111は、要介助者110aから通報があった旨を家族115やかかりつけの医師116に連絡しても良い。
【0139】
他方、緊急用端末に接続されると、緊急用端末の表示部には、通報元の要介助者110aのデータが表示される(S505b)。この表示画面は、図12に示すように、通常用端末で表示される表示画面と同様である。緊急用端末のオペレータは、図10に示すような緊急度の判断を行う(S506b)。この判断の後、オペレータは要介助者110aにヘルパー113が必要か否かを判断する(S507b)。
【0140】
当該オペレータは、ヘルパー113が必要と判断すると、ヘルパー113に派遣の要請を行うことになる(S508)。また、緊急性が非常に高いために要介助者110aが緊急施設に運ばれた場合のように、ヘルパー13を派遣する必要がないと判断した場合には、例えば要介助者110aの家族115やかかりつけの医師116に連絡をしたり、緊急施設114に緊急通報を行ったりする。緊急施設114に対して緊急通報を行う際、サーバ装置121から要介助者110aに関する健康情報や生活支援情報が同時に送信される。これにより、緊急施設114は、要介助者110aの病歴や日々の健康状態を迅速に把握ことができ、緊急措置を迅速に対処することができる。
【0141】
また、ヘルパー113の派遣を要請する必要がない場合には、サーバ装置121は通報を待受ける処理へと戻る。サーバ装置121が緊急性を判断し、且つ緊急用端末のオペレータがヘルパー113の派遣要請の必要がないと判断する場合として、例えば、要介助者110aが、寂しさから通報時に「死にたい」、「苦しい」等のサーバ装置121が危険性を判断できるキーワードを発した場合がある。この場合、例えば、緊急用端末のオペレータが要介助者110aと会話を交わすことにより、要介助者110aが落ち着きを取り戻すと、ヘルパー113の派遣の必要が無くなることがある。このような場合、介助ビジネス本部111から要介助者110aの家族115やかかりつけの医師116に対して、要介助者110aから緊急通報があった旨の連絡をしても良い。
【0142】
また例えば、サーバ装置121が緊急性を判断し、且つ緊急用端末のオペレータがヘルパー113の派遣要請の必要がないと判断する場合として、通報が真に緊急を要して要介助者110aが緊急施設に運ばれるような場合がある。要介助者110aが緊急施設に運ばれるため、基本的にはヘルパー113を要介助者宅110に派遣することがない。このような場合では、介助ビジネス本部111は、緊急施設に対して要介助者110aの健康情報・生活支援情報等を送信するとともに、要介助者110aの家族や115かかりつけの医師116に対して、要介助者110aが緊急施設に運ばれた旨を家族115やかかりつけの医師116に連絡することとなる。また、このような場合であっても、ヘルパー13を要介助者宅10に派遣して(S507b)入院のための準備を支援したり、ヘルパー13を病院に派遣して入院手続を実施させたりしても良い。
【0143】
通常用端末や緊急用端末のオペレータがヘルパー113の派遣が必要と判断すると、サーバ装置121からヘルパー113に対して派遣の要請を行う(S508)。このとき、オペレータは各端末からサーバ装置121にアクセスし、サーバ装置121のデータベースからヘルパー113に関する情報を検索する。この検索結果は各端末の表示部に表示される(S509)。そして、各オペレータは、各端末のヘルパー選定手段の選定処理を用いて表示された画面から派遣するヘルパー113を選定する(S510)。このとき、オペレータは、通報元の要介助者110aに関するデータに基づいてヘルパー113の選定を行う。例えば、当該要介助者110aに関するデータから、要介助者110aをいつも担当するヘルパー113を選定したり、要介助者110aと相性の良いヘルパー113を選定したりする。図12においては、「担当ヘルパー」であるヘルパー113を選定したり、図13においては、データタブ1202の下に記載される「正」ヘルパーを選定したりする。
【0144】
当該ヘルパー113の選定に際して参照する選択基準情報としては、当該要介助者110aへの出向回数、要介助者110aからの評価等がある。出向回数が多いヘルパー113や要介助者110aからの評価の高いヘルパー113を選定する場合、要介助者110aの精神的な安心を図ることができ、要介助者110aの気持ちを配慮した生活支援サービスを提供することができる。あるいはまた、生活支援のためにヘルパー113を派遣する場合、資格・経歴等の選択基準情報に基づいてヘルパー113を選定することにより、要介助者110aの要望に沿う専門的なヘルパー113を派遣することができる。このように、要介助者110aの要望に従って選択基準情報を変えてヘルパー113を選定することにより、適切に要介助者110aの要望に対応することができる。そのため、要介助者110aにとって満足のいく生活支援サービスを提供することができる。
【0145】
ヘルパー113の選定後、介助ステーション112の管理装置122に対してヘルパー113の出向要請に関する派遣情報が転送される。この情報を受信した管理装置122は、選定されたヘルパー113のヘルパー端末123に対して、要介助者宅110への派遣情報を自動で送信する(S511)。例えば、オペレータが各端末の表示部に表示されたヘルパー113の中から出向要請をするヘルパー113のアイコンをクリックすると、それとともにヘルパー端末123に派遣情報が自動で転送される。この転送にともない、管理装置122はヘルパー端末123に派遣情報を自動で送信する。
【0146】
ヘルパー端末123が派遣情報を受信すると、ヘルパー113はその要請を知り、出向可能か否かの返答をヘルパー端末123から管理装置122に対して送信する。管理装置122は、ヘルパー端末123から受信した情報をサーバ装置121に対して転送する。これにより、介助ビジネス本部111のオペレータは、当該選定されたヘルパー113が可能か否かを確認する(S512)。選定されたヘルパー113の派遣可能性は、例えば、ヘルパー113から一定時間返答がない場合、ヘルパー113自身からの出向が無理である旨の連絡や一定時間内に要介助者宅110に到着できない旨の連絡により行うことができる。また、選定されたヘルパー113が出向可能か否かの確認を取る際、オペレータは、通報の分析結果から生成される介助の種類をサーバ装置121から管理装置122を介してヘルパー端末123に対して送信する。これにより、ヘルパー113は要介助者110aが要請する内容を的確に把握し、要介助者宅110において迅速に介助を行うことができる。
【0147】
選定されたヘルパー113が出向可能な場合には、オペレータはヘルパー113を派遣する。それとともに、サーバ装置121に当該ヘルパー113の出向するデータとして派遣情報が自動で登録される。そして、サーバ装置121は、通報の分析結果に基づいて、ヘルパー113を派遣した日付や要介助者110aの要請内容や介助の種類等をデータベースに自動で登録する(S513a)。また、ヘルパー113の派遣情報をオペレータが手動で登録しても良い。
【0148】
当該選定されたヘルパー113が出向できない場合には、新たにヘルパー113を選定し直し、代わりのヘルパー113の選定処理を行う(S513b)。例えば、図13における「副」ヘルパーを代わりのヘルパー113として選定し、派遣情報を送信する。また、出向回数が2番目に多いヘルパー113や要介助者110aからの評価が2番目に高いヘルパー113を選定する。これにより、要介助者110aにとって快適なヘルパー113を選定して派遣することができ、要介助者110aの気持ちを配慮した生活支援サービスを提供することができる。また、生活支援の場合、資格・経歴等に基づいてヘルパー113を選定することにより、専門的なヘルパー113を派遣することができ、適切に要介助者110aの要望に対応することができる。そのため、要介助者110aにとって満足のいく生活支援サービスを提供することができる。
【0149】
このようなヘルパー113の選定は、ヘルパー113が要介助者宅110に出向するまで行われる。出向したヘルパー113は、要介助者宅110で要介助者110aの介助を遂行する。ヘルパー113は、ヘルパー端末123から、完了した後には介助ステーション112の管理装置122に対して結果報告を行う。介助の結果報告は、管理装置122から介助ビジネス本部111のサーバ装置121に転送され、サーバ装置21に結果報告が自動で登録される。この結果報告の内容としては、例えば図12に示す各項目を記入がある。また、「健康」と表示されたアイコンをクリックし、その日に計測された健康情報や要介助者10aの日常生活に関して気が付ついた生活支援情報等が記載される。
【0150】
以上のように、本実施形態2における生活支援サービスでは、ヘルパー113との相性情報等の要介助者110aに関する情報に基づいてヘルパー113を派遣して生活支援サービスを提供する。そのため、要介助者110aの視点に立った生活支援サービスを提供することができる。さらに、本実施形態2における生活支援サービスでは、要介助者110aの通報に応じて選定したヘルパー113を派遣して生活支援サービスを提供する。そのため、要介助者110aに適切なヘルパー113を派遣し、要介助者110aの要望に応じた生活支援サービスを提供することができる。このように、本実施形態2における生活支援サービスでは、要介助者110aの視点に立って要介助者110aの要望に応じた生活支援サービスを実現することができ、極めてきめ細かな生活支援サービスを提供することができる。
【0151】
さらにまた、本実施形態2の生活支援サービスでは、サーバ装置121は、要介助者110aからの通報を分析した後、この分析結果に基づいて介助の種類を選定する。そのため、要介助者110aの要望を的確に把握することができる。そして、サーバ装置121には要介助者110aの健康情報や生活支援情報を格納する。そのため、要介助者110aの健康情報や生活支援情報を把握しつつ、緊急を要する場合にも対応することができる。このように、要介助者110aの健康情報や生活支援情報を的確に把握し、要介助者110aから緊急通報があった場合でも的確に対応することができる。
【0152】
また、本実施形態2の生活支援サービスでは、サーバ装置121は、通常通報の時には通常用端末に接続し、緊急通報の時には緊急用端末に接続する。そのため、通常通報又は緊急通報に応じて、要介助者110aの要望に効率良く対応することができ、効率良く的確に要介助者110aからの通報に対応することができる生活支援サービスを提供することができる。
【0153】
そして、本実施形態に2の生活支援システムでは、要介助者110aとの相性情報に基づいてヘルパー113を選定するため、要介助者110aと相性の良好なヘルパー113を選定することができる。そのため、要介助者110aは安心することができ、且つ要介助者110aが満足のいく生活支援サービスを提供することができる。
【0154】
さらに、サーバ装置121には、要介助者110aの病歴等に関する健康情報や日常生活における要介助者10aの様子に関する生活支援情報が格納されているため、緊急を要する場合であっても、要介助者110aの病歴等の健康情報や身辺状況等の生活支援情報を緊急施設に提供し、緊急施設の迅速な対応の補助を行うことができる。このように、緊急の場合であっても、要介助者110aは安心できるヘルパー113により介助を受けつつ、緊急施設により迅速に対応を受けることができる。
【0155】
本実施形態2における生活支援サービスにおいては、管理装置122を中継局として、ヘルパー113に対して派遣を要請する。そのため、管理装置122は転送装置として用いて人件費や設備費等を低減することができる。これにより、より安価に生活支援サービスを提供することができる。
【0156】
さらに、サーバ装置121においてヘルパー113の選定を行うため、介助ビジネス本部111において一括してヘルパー113の選定、要請等の処理を行う。そのため、介助ビジネス本部111で情報処理を一括して効率良く行うことができる。これにより、より迅速に要介助者110aの通報に対して対応することができ、より迅速で効率の良い生活支援サービスを提供することができる。
【0157】
また、本実施形態2の生活支援サービスでは、ヘルパー113への派遣要請を自動で行う。そのため、介助ビジネス本部111は、サーバ装置121から管理装置122を介して、ヘルパー端末123に対して効率良く派遣要請を送信することができる。そして、派遣要請を自動で送信するため、人的ミスにより派遣の遅滞が生じることなく、確実に派遣要請を行うことができる。これにより、効率良く、且つ確実に派遣要請を行うことができる生活支援サービスを実現することができる。
【0158】
要介助者110aは、このような迅速、確実、さらには満足のいくきめ細かな生活支援サービスを受けることにより、ヘルパー113を身近に感じ、常に安心して日常生活を送ることができる。
【0159】
発明の実施の形態3.
発明の実施の形態3(以下、本実施形態3と略す)においては、介助ビジネス本部で要介助者からの通報を受信して自動で分析した後に分析結果に応じてサーバ装置が自動で要介助者に対応する。さらに、本実施形態3では、介助ビジネス本部のサーバ装置が要介助者に対して派遣するヘルパーを選定する。その選定の後、介助ビジネス本部のサーバ装置は、ヘルパーに対して派遣を依頼する派遣情報を自動で送信する。
【0160】
図16を用いて、生活支援システムの概略について説明する。図16は、本実施形態3における生活支援システムの概略を示す概略図である。図16に示すように、生活支援システムは、基本的な構成として、例えば、要介助者宅150の要介助者端末160、介助ビジネス本部151のサーバ装置161、ヘルパー153のヘルパー端末163を備えている。
【0161】
さらに、生活支援システムは、これらの装置、端末を通信可能にする通信網を備えている。この通信網は無線通信や有線通信網により構成される。なお、図16においては、介助ビジネス本部151のサーバ装置161と他の装置、端末との間は無線により通信を行っている。
【0162】
また、生活支援システムでは、緊急施設154は、サーバ装置161と通信可能なサーバ装置164aを備えている。ここで、緊急施設154とは、緊急病院や救急車両を出動させる消防施設等である。またさらに、生活支援システムでは、介助ビジネス本部151は要介助者150aの家族155やかかりつけの医師156に対して連絡することができる。このとき、家族155やかかりつけの医師156の下に介助ビジネス本部151からの連絡を受信する通信端末(図示せず)を設けても良い。
【0163】
図16に示すように、介助ビジネス本部151は、発明の実施の形態1や実施の形態2における介助ステーションを組み込み、要介助者150aやヘルパー153との間で直接通信を行う。そのため、管理装置等の介助ステーションの設備を削減することができ、設備を維持する設備費の削減を図ることができる。これにより、サービス・コストを低減することができ、より安価に生活支援サービスを提供することができる。
【0164】
図16に示すように、要介助者150aは、要介助者端末160を介して、要介助者宅150から介助ビジネス本部151に対して通報を行う。要介助者150aが行う通報は、通常の日常的な生活支援を要請する通常通報や、疾病により緊急を要する状況に陥った場合に行う緊急通報である。
【0165】
介助ビジネス本部151のサーバ装置161が、要介助者150aより通報を受信すると、通報の内容を自動で分析する。通報内容の分析により、要介助者150aに対する介助の種類が選定され、要介助者150aの要請する介助内容が概略的に把握される。この分析結果は、要介助者150aに対してヘルパー153を派遣する際に、ヘルパー153に対して派遣依頼とともに送信される。
【0166】
介助ビジネス本部151では、この分析結果に基づいて、要介助者宅150に派遣するヘルパー153の選定が自動で行われる。このとき、サーバ装置161は、データベースからヘルパー113の情報を読み出す。この読み出したヘルパー113に関する情報から、介助ビジネス本部151のサーバ装置161は、ヘルパー153の選定を行う。この選択されたヘルパー153に対して、サーバ装置161は、ヘルパー153を要介助者宅150への派遣を要請する派遣情報が通報の分析結果とともに自動で送信される。このとき、介助ビジネス本部151のサーバ装置161は、通報の内容をヘルパー153に対して送信し、要介助者150aの要望に関する情報をヘルパー153に対して送信する。
【0167】
要請を受けたヘルパー153は、要介助者宅150に出向する。そして、ヘルパー153は、要介助者150aが行った通報の内容と要介助者150aから直接聞く情報の内容とから、要介助者150aの要望を把握して介助を実施する。
【0168】
ヘルパー153が介助の実施を遂行した後、ヘルパー端末163を介して、介助ビジネス本部151に対して介助の結果を送信して報告する。介助ビジネス本部151のサーバ装置161では、受信した介助の結果報告がデータベースに自動で書き込まれる。これにより、介助ビジネス本部151のサーバ装置161には、常に新しい要介助者150aやヘルパー153に関する情報を格納し続けることができる。
【0169】
また、要介助者宅150の要介助者150aからの通報が緊急を要する緊急通報である場合には、介助ビジネス本部151からヘルパー153に対して派遣情報や分析結果を送信するとともに、緊急施設154対して緊急通報を自動で送信する。このとき、介助ビジネス本部151のサーバ装置161は、格納された要介助者150aの病歴等の健康情報や日常生活の様子に関する生活支援情報を取得し、緊急通報とともに緊急施設154に対して送信する。これにより、緊急施設154は、要介助者150aの病歴や日々の健康状態を迅速に把握ことができ、緊急措置を迅速に対処することができる。また、介助ビジネス本部151は、緊急施設154に対して緊急通報を行う際、家族155やかかりつけの医師156に対して連絡を行ったりする。
【0170】
本実施形態3における生活支援システムの構成の詳細について説明する。本実施形態3における生活支援システムの構成は、図2に示す発明の実施の形態1におおける生活支援システムと同様である。しかし、本実施形態3における生活支援システムでは、図2に示す生活支援システムと異なり、介助ステーション12を介助ビジネス本部11に組み込む。そのため、サーバ装置161は、管理装置22が有するヘルパー選定手段を備える。つまり、サーバ装置161は、基本的な構成として、制御部、記憶部、操作部、表示部、通信制御部を備えるとともに、通報分析手段、介助種類選定手段、ヘルパー選定手段、回線接続手段を備える。そして、管理装置を省くことができ、設備費を削減することができる。また、発明の実施の形態1や発明の実施の形態2と同様に、介助ビジネス本部151内部に介助ステーションを設けても良い。この場合、サーバ装置161に管理装置がLAN等の通信網により接続されている。
【0171】
サーバ装置161の各構成要素、その他の要介助者端末160やヘルパー端末163は、発明の実施の形態1及び発明の実施の形態2と同様であり、それらの説明は省略する。
【0172】
次に、本実施形態3の生活支援サービスにおける通報に対する処理フローを説明する。処理フローの各ステップにおいて、それぞれの処理はサーバ装置161において自動で行われる。なお、介助ビジネス本部151のスタッフが、サーバ装置161の表示部から各処理の確認を行っても良い。これにより、サーバ装置161が誤作動を起こすのを回避することができる。また、介助ビジネス本部151のスタッフがサーバ装置161の行う各処理を監視しても良い。これにより、サーバ装置161の不具合を改良し、要介助者10aに対する対応の精度の向上を図ることができる。
【0173】
介助ビジネス本部151のサーバ装置161には、生活支援サービスを提供するためのアプリケーションソフトウェアがインストールされている。このソフトウェアは、介助ビジネス本部151が24時間受付け可能な通報コールセンターとして機能を備えるため、制御部のROM等にプログラムコードの形態で常駐している。これにより、サーバ装置161は、要介助者150aからの通報に備えている。また、アプリケーションソフトウェアにより、図17に示す生活支援サービスを提供する処理フローがサーバ装置161上に実現される。
【0174】
図17は、生活支援サービスでの通報に対するサーバ装置161での処理フローの一例を示すフローチャートである。本実施形態3においては、サーバ装置161は、要介助者150aからの通報について、緊急性の判断とともに緊急度の判断を自動で行う。なお、緊急度の判断を含めて緊急性の判断を行っても良い。これにより、サーバ装置161は、要介助者150aに対する対応の精度を高め、効率良く処理を行うことができる。
【0175】
図17に示すように、要介助者150aが要介助者端末160から通報を行うと、当該介助ビジネス本部151のサーバ装置161は通報を受信する(S601)。ここで、要介助者150aからの通報がないときは、サーバ装置161は待機し、通報の有無を監視している。サーバ装置161は、要介助者150aから通報を自動で受信し、自動音声により応答を行う。
【0176】
サーバ装置161は、要介助者150aの通報に対して自動音声等により自動で応答を行う。それと同時に、サーバ装置161は、通報を受信して直ちに通報を送信した通報元の要介助者150aのデータを読み込む(S602)。サーバ装置161は、読み込んだ要介助者150aのデータを基に、通報を分析して通報の緊急度の判断を行う(S603)。
【0177】
例えば、サーバ装置161の通報分析手段は、図9や図10に示す処理フローを自動化することにより、緊急度の判断を行うことができる。また、サーバ装置161が緊急度の判断を行う際、図9に示すように緊急性の判断を行った後、図10に示すように通報の緊急度の認定を行うようにすることができる。あるいは、緊急性の分析を行うことなく、緊急度を認定し、それぞれの緊急度に応じて対応しても良い。
【0178】
サーバ装置21は、種々の方法により緊急度の判断を行うことができる。一例として、発明の実施の形態1で例示したように、要介助者10aの音声による音声認識を用いた方法がある。サーバ装置161は、要介助者150aから送られる音声中のキーワードを用いて緊急度の判断を自動で行うことができる。サーバ装置161は、要介助者150aに対して質問形式で自動音声を送り、その返答からサーバ装置161がキーワードを収集して行うことができる。例えば、図9や図10に示す処理フローを自動で行う際、例えば、サーバ装置161から要介助者150aに対して、「どうしましたか」、「どこが痛いですか」、「なにか必要ですか」等のような自動音声を送る。これに対して、要介助者が返答すると、サーバ装置161は、「それで、どうしましょうか」、「あなたはどうしたいですか」、「それでは、病院に行きますか」等の質問を自動音声で送る。このように、要介助者150aの返答に対して音声を送り続け、要介助者150aの音声から「おなか」、「痛い」等のキーワードを収集する。収集したキーワードを分析基準と比較し、例えば予め分類されたキーワードのどれに相当するかを認識し、緊急度の判断を自動で行うことができる。
【0179】
このようなサーバ装置161の音声認識を用いた方法では、例えば、次のように自動で緊急度の判断を行うことができる。まず、図9に示すように、サーバ装置161が通報の内容を分析し、生活支援程度の緊急度を緊急度3と判断する。緊急度3の場合として、要介助者150aが生活支援を要請している場合や日常生活の日用品の修繕等を要請している場合がある。また、緊急度3と判断した場合であっても、要介助者150aに質問を送ってキーワードを分析し、緊急度3と異なる緊急度を認識する場合には、緊急度の判断を変更する。例えばサーバ装置161が要介助者150aに対して質問形式の自動音声を送っている間に、通報を行った要介助者150aの音声から「今」、「おなか」、「痛い」等のキーワードを収集した場合のように、要介助者150aに、疾病や負傷等の緊急性があると認識し、緊急度の認識を変更する。
【0180】
サーバ装置161に、緊急度3以外に緊急度が最も高い緊急度1や緊急度1の次に緊急度が高い緊急度2等の分析基準に設けられている。例えば、サーバ装置161から質問を送っても、連絡不能つまりサーバ装置161からの自動音声に対して要介助者150aから返答がないか否かを認識する。連絡不能である場合には、要介助者150aが疾病により倒れたり負傷により気絶したりしている場合があるため、緊急度1として最も緊急度が高いものとして判断して処理する。これにより、緊急施設154に対して自動で緊急通報を行い、緊急車両等の出動を要請する。その後、要介助者150aの家族155やかかりつけの医師156に連絡を送信し、要介助者150aが緊急施設154に運ばれたこと等を伝達する。また、サーバ装置161の自動音声に対して音声の返答はあるが、言葉として認識できない場合も同様に、緊急度が最も高い緊急度1として処理する。
【0181】
要介助者10aがサーバ装置161からの自動音声に応答でき、要介助者自身が状況を説明できる場合、サーバ装置161は音声を認識して緊急度2として判断して処理を行う。この場合には、例えば「頭が痛い」、「階段で転んで動けない」等の返答があった場合がある。緊急度3の生活支援に含まれず、緊急度2に含まれる要介助者10aの疾病や負傷に対処するために、要介助者150aの家族155やかかりつけの医師156に連絡を送信する。また、緊急度3と同様に、サーバ装置161は、緊急度2と判断した場合であっても、要介助者150aに質問を送ってキーワードを分析し、緊急度2と異なる緊急度を認識する場合には、緊急度の判断を変更する。
【0182】
このようにサーバ装置161は、通報内容の緊急度を判断した後、通報元の要介助者150aに対してヘルパー153を派遣するか否かを自動で判断する(S604)。また、要介助者150aからの通報の内容から要介助者150aへの対応を判断し、サーバ装置161の介助種類選定手段により要介助者150aに対する介助の種類を選定する。この選定された介助の種類は、ヘルパー153に派遣の要請を行う際に介助ステーション152に対して送信される。これにより、送信されたヘルパー153は要介助者150aが要請する内容を的確に把握することができ、その要請に適切なヘルパー153を確実に選定することができる。
【0183】
サーバ装置161は、緊急度に基づいてヘルパー153を派遣するか否かを自動で判断する。例えば、緊急度1と判断して要介助者150aが緊急施設に運ばれた場合には、入院の準備等のためにヘルパー153を派遣する。また、緊急度2や緊急度3と判断する場合、疾病や負傷、日常生活の支援からヘルパー153を派遣する。なお、緊急度3と認識するが、ヘルパー153の派遣を必要としないと判断する場合がある。例えば、要介助者150aが、寂しさから「死にたい」、「苦しい」等の危険度が高いとサーバ装置161が判断できるキーワードを発した場合がある。このような場合、サーバ装置161は、緊急度1又は緊急度2と認識する可能性が高いが、危険度の分類を増やしたりすることにより、的確な危険度を判断することができる。また、このような場合に備え、介助ビジネス本部151のスタッフがサーバ装置161を監視し、このような場合にはスタッフが対応するようにしても良い。
【0184】
なお、サーバ装置161が危険度の判断やヘルパー153の派遣要請等の各処理を行っている際に、介助ビジネス本部151のスタッフが途中から対応するようにしても良い。また、緊急性が高い通報にスタッフが対応する場合には、介助ビジネス本部151のスタッフは、看護婦の経験を有する者や医師の資格を有する者等のような医療等に関する専門知識を有する者であることが好ましい。
【0185】
このようにスタッフがサーバ装置161に代わって途中から対応できるようにすることにより、緊急時でも明確な判断をするとともに的確に対処することができる。またなお、パター認識可能なニューロコンピューティング等を用いた人工知能により、緊急度の判断やヘルパー153の派遣要請の判断を行っても良い。例えば、前述のように寂しさから通報を頻繁に行う要介助者150aに対して、サーバ装置161が学習し、ある程度パターン化された質問を送ることにより、要介助者150aに対応することが可能である。この場合、サーバ装置161が要介助者150aに対して鏡像としての役割を果たし、要介助者150aを落ち着かせることができる。
【0186】
サーバ装置161は、ヘルパー153の派遣要請が必要と判断すると、ヘルパー153を選定することとなる。サーバ装置121は、データベースからヘルパー113に関する情報を検索して読み込む。このヘルパー113に関する情報に基づいて、サーバ装置161は、ヘルパー選定手段の選定処理により派遣するヘルパー113を自動で選定する(S605)。例えば、当該要介助者150aに関するデータから、要介助者150aをいつも担当するヘルパー153を選定したり、要介助者150aと相性の良いヘルパー153を選定したりする。また、図12における「担当ヘルパー」に相当するヘルパー113を選定したり、図13におけるデータタブ1202の下に記載される「正」ヘルパーに相当するヘルパー113を選定したりする。
【0187】
当該ヘルパー153の選定に際して参照する選択基準情報としては、当該要介助者150aへの出向回数、要介助者150aからの評価等がある。出向回数が多いヘルパー153や要介助者150aからの評価の高いヘルパー153を選定する場合、要介助者150aの精神的な安心を図ることができ、要介助者150aの気持ちを配慮した生活支援サービスを提供することができる。あるいはまた、生活支援のためにヘルパー153を派遣する場合、資格・経歴等の選択基準情報に基づいてヘルパー153を選定することにより、要介助者150aの要望に沿う専門的なヘルパー153を派遣することができる。このように、要介助者150aの要望に従って選択基準情報を変えてヘルパー153を選定することにより、適切に要介助者150aの要望に対応することができる。そのため、要介助者150aにとって満足のいく生活支援サービスを提供することができる。
【0188】
ヘルパー153の選定後、サーバ装置161は、選定されたヘルパー153のヘルパー端末163に対してヘルパー153の出向要請に関する派遣情報を自動で送信する。ヘルパー端末163が派遣情報を受信すると、ヘルパー153はその要請を知り、出向可能か否かの返答をヘルパー端末163からサーバ装置161に対して送信する(S606)。これにより、介助ビジネス本部111のサーバ装置161は、当該選定されたヘルパー153が可能か否かを認識する(S607)。
【0189】
選定されたヘルパー153の派遣可能性は、例えば、ヘルパー153から一定時間返答がない場合、ヘルパー153自身からの出向が無理である旨の連絡や一定時間内に要介助者宅150に到着できない旨の連絡により行うことができる。また、選定されたヘルパー153が出向可能か否かの確認を取る際、サーバ装置161は、通報の分析結果から生成される介助の種類をヘルパー端末163に対して送信する。これにより、ヘルパー153は要介助者150aが要請する内容を的確に把握し、要介助者宅150において迅速に介助を行うことができる。
【0190】
選定されたヘルパー153が出向可能な場合には、サーバ装置161はヘルパー153を派遣する。それとともに、サーバ装置161は、通報の分析結果に基づいて、ヘルパー113を派遣した日付や要介助者150aの要請内容や介助の種類等をデータベースに自動で登録する(S608a)。また、ヘルパー113の派遣情報を介助ビジネス本部151のスタッフが手動で登録しても良い。
【0191】
当該選定されたヘルパー153が出向できない場合には、新たにヘルパー153を選定し直し、代わりのヘルパー153の選定処理を行う(S608b)。例えば、図13における「副」ヘルパーに相当するヘルパー153を代わりのヘルパー153として選定し、派遣情報を送信する。また、出向回数が2番目に多いヘルパー153や要介助者150aからの評価が2番目に高いヘルパー153を選定する。これにより、要介助者150aにとって快適なヘルパー153を選定して派遣することができ、要介助者150aの気持ちを配慮した生活支援サービスを提供することができる。また、生活支援の場合、資格・経歴等に基づいてヘルパー153を選定することにより、専門的なヘルパー153を派遣することができ、適切に要介助者150aの要望に対応することができる。そのため、要介助者150aにとって満足のいく生活支援サービスを提供することができる。
【0192】
このようなヘルパー153の選定は、ヘルパー153が要介助者宅150に出向するまで行われる。出向したヘルパー153は、要介助者宅150で要介助者150aの介助を遂行する。遂行した後にヘルパー153は、ヘルパー端末163から介助ビジネス本部151のサーバ装置161に対して結果報告を行う。この介助の結果報告は、サーバ装置161に自動で登録される。この結果報告の内容としては、例えば図12に示す各項目を記入がある。また、「健康」と表示されたアイコンをクリックし、その日に計測された健康情報や要介助者10aの日常生活に関して気が付ついた生活支援情報等が記載される。
【0193】
以上のように、本実施形態3における生活支援サービスでは、ヘルパー153との相性情報等の要介助者150aに関する情報に基づいてヘルパー153を派遣して生活支援サービスを提供する。そのため、要介助者150aの視点に立った生活支援サービスを提供することができる。さらに、本実施形態3における生活支援サービスでは、要介助者150aの通報に応じて選定したヘルパー153を派遣して生活支援サービスを提供する。そのため、要介助者150aに適切なヘルパー153を派遣し、要介助者150aの要望に応じた生活支援サービスを提供することができる。このように、本実施形態3における生活支援サービスでは、要介助者150aの視点に立って要介助者150aの要望に応じた生活支援サービスを実現することができ、極めてきめ細かな生活支援サービスを提供することができる。
【0194】
さらにまた、本実施形態3の生活支援サービスでは、サーバ装置161は、要介助者150aからの通報を分析した後、この分析結果に基づいて介助の種類を選定する。そのため、要介助者150aの要望を的確に把握することができる。そして、サーバ装置161には要介助者150aの健康情報や生活支援情報を格納する。そのため、要介助者150aの健康情報や生活支援情報を把握しつつ、緊急を要する場合にも対応することができる。このように、要介助者150aの健康情報や生活支援情報を的確に把握し、要介助者150aから緊急通報があった場合でも的確に対応することができる。
【0195】
また、本実施形態3の生活支援サービスでは、サーバ装置161は、通常通報の時には通常用端末に接続し、緊急通報の時には緊急用端末に接続する。そのため、通常通報又は緊急通報に応じて、要介助者150aの要望に効率良く対応することができ、効率良く的確に要介助者150aからの通報に対応することができる生活支援サービスを提供することができる。
【0196】
そして、本実施形態に3の生活支援システムでは、要介助者150aとの相性情報に基づいてヘルパー153を選定するため、要介助者150aと相性の良好なヘルパー153を選定することができる。そのため、要介助者150aは安心することができ、且つ要介助者150aが満足のいく生活支援サービスを提供することができる。
【0197】
さらに、サーバ装置161には、要介助者150aの病歴等に関する健康情報や日常生活における要介助者10aの様子に関する生活支援情報が格納されているため、緊急を要する場合であっても、要介助者150aの病歴等の健康情報や身辺状況等の生活支援情報を緊急施設に提供し、緊急施設の迅速な対応の補助を行うことができる。このように、緊急の場合であっても、要介助者150aは安心できるヘルパー153により介助を受けつつ、緊急施設により迅速に対応を受けることができる。
【0198】
本実施形態3における生活支援サービスにおいては、介助ビジネス本部151に介助ステーション152を組み込むため、介助ステーションを削除して人件費や設備費等を低減することができる。これにより、より安価に生活支援サービスを提供することができる。
【0199】
さらに、サーバ装置161においてヘルパー153の選定を行うため、介助ビジネス本部151において一括してヘルパー153の選定、要請等の処理を自動で行う。そのため、介助ビジネス本部151で情報処理を一括して効率良く行うことができる。これにより、より迅速に要介助者150aの通報に対して対応することができ、より迅速で効率の良い生活支援サービスを提供することができる。
【0200】
また、本実施形態3の生活支援サービスでは、サーバ装置161が各処理を自動で行うため、介助ビジネス本部151は、サーバ装置161からヘルパー端末163に対して効率良く派遣要請を送信することができる。そして、派遣要請を自動で送信するため、人的ミスにより派遣の遅滞が生じることなく、確実に派遣要請を行うことができる。これにより、効率良く、且つ確実に派遣要請を行うことができる生活支援サービスを実現することができる。
【0201】
要介助者150aは、このような迅速、確実、さらには満足のいくきめ細かな生活支援サービスを受けることにより、ヘルパー113を身近に感じ、常に安心して日常生活を送ることができる。
【0202】
なお、本発明は、要介助者のみならず、健常者に対しても適用することができる。例えば、健常者に対してヘルパーを派遣し、リストケア等の無意識で無侵襲の物、健康器具等を販売したり貸し出したりすることができる。このような場合、本発明によれば、どのようなサービス利用者に対しても24時間提供可能な便利な支援サービスを実現することができる。
【0203】
またなお、本発明の生活支援サービスにより、サービス利用者についての情報を24時間収集し、健康情報に基づいて健康に関するアドバイスを行ったり、疾病や負傷時に適切な病院施設の紹介等を行ったりすることができる。また、一人暮らしの健常者が病気になった際であっても、ヘルパーの派遣により支援を行うことができる。
【0204】
このように、本発明によれば、日常生活における生活支援から緊急時までの幅広い支援サービスの提供が可能となる。さらに、本発明によれば、サービス利用者の個々人に関するきめ細かな情報に基づいて判断を行うため、幅広く且つきめ細かに個々人に対応した支援サービスを提供することができる。そして、本発明の生活支援サービスにより、人々の日常生活をより快適なものとすることができる。
【0205】
【発明の効果】
本発明によれば、きめ細かな生活支援サービスを提供することができる生活支援システム、生活支援方法、及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における生活支援システムを示す模式図である。
【図2】本発明の実施の形態1における生活支援システムを示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態1におけるサーバ装置を示す模式図である。
【図4】本発明の実施の形態1における要介助者データベースを示す模式図である。
【図5】本発明の実施の形態1におけるヘルパーデータベースを示す模式図である。
【図6】本発明の実施の形態1におけるサービスカードデータベースを示す模式図である。
【図7】本発明の実施の形態1におけるサービス実績データベースを示す模式図である。
【図8】本発明の実施の形態1におけるサーバ装置の処理フローを示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態1におけるサーバ装置の処理フローを示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態1におけるサーバ装置の処理フローを示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態1における管理装置の処理フローを示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態1における要介助者の検索画面の一例を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態1におけるヘルパーのデータを表示する画面の一例を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態2における生活支援システムを示す模式図である。
【図15】本発明の実施の形態2におけるサーバ装置の処理フローを示すフローチャートである。
【図16】本発明の実施の形態3における生活支援システムを示す模式図である。
【図17】本発明の実施の形態3におけるサーバ装置の処理フローを示すフローチャート
である。
【符号の説明】
10,110,150 要介助者宅10a,110a,150a 要介助者、 11,111,151 介助ビジネス本部、 12,112 介助ステーション、 13,113,153 ヘルパー、 14,114,154 緊急施設、 15,115,155 家族、 16,116,156 かかりつけの医師、 20,120,160 要介助者端末、 21,121,161 サーバ装置、22,122 管理装置、 23,123,163 ヘルパー端末、 24,25,26 通信網、 27 通常用端末、 28 緊急用端末、 29 内部通信網、 31 制御部、 32 入力部、 33 通信制御部、 41 制御部、 42 入力部、 43 通信制御部、 51 制御部、 52 記憶部、53 操作部、 54 表示部、 55 通信制御部、 56 通報分析手段、 57 介助種類選定手段、 58 回線接続手段、 61 制御部、 62記憶部、 63 操作部、 64 表示部、 65 通信制御部、 66 ヘルパー選定手段

Claims (20)

  1. 要介助者に対してヘルパーを派遣して生活を支援する生活支援システムであって、
    当該ヘルパーを選択するための基準となる選択基準情報を格納する格納手段と、
    要介助者からの通報を受信する通報受信手段と、
    該通報受信手段により受信した通報に応じて、選択基準情報に基づいてヘルパーを選定するヘルパー選定手段と、
    該ヘルパー選定手段が選定したヘルパーを表示するヘルパー表示手段とを備えた生活支援システム。
  2. 前記ヘルパー表示手段に代えて、前記ヘルパー選定手段が選定したヘルパーに対して、前記通報を行った要介助者への派遣を要請する派遣情報を送信する派遣情報送信手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の生活支援システム。
  3. 前記通報の内容を分析する通報分析手段と、
    該通報分析手段による分析結果に基づいて、要介助者に対する介助の種類を選定する介助種類選定手段とを備えることを特徴とする請求項1又は2記載の生活支援システム。
  4. 前記格納手段はさらに要介助者の健康情報及び/又は生活支援情報を格納し、前記通報の内容が緊急を要する場合には、緊急医療施設に対して緊急通報とともに前記格納手段に格納された健康情報及び/又は生活支援情報を送信することを特徴とする請求項1又は2記載の生活支援システム。
  5. 緊急通報に対応する緊急通報担当者が使用する緊急用端末と、
    通常通報に対応する通常担当者が使用する通常用端末と、
    前記通報分析手段の分析結果に基づき、前記通報を行った要介助者との回線を前記緊急用端末若しくは前記通常用端末に接続する回線接続手段とを有することを特徴とする請求項3記載の生活支援システム。
  6. 前記健康情報、前記生活支援情報、及び前記選定基準情報は、ヘルパーからの介助に関する介助情報を受信して更新されることを特徴とする請求項4記載の生活支援システム。
  7. 前記健康情報は、病歴に関する情報を有し、前記生活支援情報は、生活の様子に関する情報を有することを特徴とする請求項4記載の生活支援システム。
  8. 前記選択基準情報は、要介助者とヘルパーとの相性を示す相性情報を有し、
    前記ヘルパー選定手段は、相性情報に基づいてヘルパーを選定することを特徴とする請求項1又は2記載の生活支援システム。
  9. 前記選択基準情報は、ヘルパーが行為可能な作業に関する作業情報を有し、
    前記ヘルパー選定手段は、作業情報に基づいてヘルパーを選定することを特徴とする請求項1又は2記載の生活支援システム。
  10. 要介助者が有する端末装置と、前記要介助者に対してヘルパーを派遣して生活を支援する支援装置とを有する生活支援システムであって、
    前記端末装置が、
    支援装置に対して通報を送信する通報送信手段を備え、
    前記支援装置が、
    当該ヘルパーを選択するための基準となる選択基準情報を格納する格納手段と、
    前記通報送信手段より送信された通報を受信する通報受信手段と、
    該通報受信手段により受信した通報に応じて、前記格納手段に格納された選択基準情報に基づいてヘルパーを選定するヘルパー選定手段と、
    該ヘルパー選定手段が選定したヘルパーを表示するヘルパー表示手段とを備えた生活支援システム。
  11. 支援者が要介助者に対してヘルパーを派遣して生活を支援する生活支援方法であって、
    要介助者によって送信された通報を受信する通報受信ステップと、
    前記通報の受信に応じて、予め格納された当該ヘルパーを選択するための基準となる選択基準情報に基づきヘルパーを選定するヘルパー選定ステップと、
    選定されたヘルパーを表示するヘルパー表示ステップとを備えた生活支援方法。
  12. 前記ヘルパー表示ステップに代えて、前記選定したヘルパーに対して、前記通報を行った要介助者への派遣を要請する派遣情報を送信する派遣情報送信ステップを備えたことを特徴とする請求項11記載の生活支援方法。
  13. 前記通報の内容を分析する通報分析ステップと、
    該通報分析ステップでの分析結果に基づいて、要介助者に対する介助の種類を選定する介助種類選定ステップとを有することを特徴とする請求項11又は12記載の生活支援方法。
  14. 前記通報の内容が緊急を要する場合には、さらに格納された要介助者の健康情報及び/又は生活支援情報が、緊急医療施設に対して緊急通報とともに送信されることを特徴とする請求項11又は12記載の生活支援方法。
  15. 前記通報分析ステップでの分析結果に基づき、前記通報を行った要介助者との回線は緊急用の回線若しくは前記通常用の回線に接続されることを特徴とする請求項13記載の生活支援方法。
  16. 前記健康情報、前記生活支援情報、及び前記選定基準情報は、ヘルパーからの介助に関する介助情報を受信して更新されることを特徴とする請求項14記載の生活支援方法。
  17. 前記健康情報は、病歴に関する情報を有し、前記生活支援情報は、生活の様子に関する情報を有することを特徴とする請求項14記載の生活支援方法。
  18. 前記選択基準情報は、要介助者とヘルパーとの相性を示す相性情報を有し、
    該相性情報に基づいてヘルパーを選定することを特徴とする請求項11又は12記載の生活支援方法。
  19. 前記選択基準情報は、ヘルパーが行為可能な作業に関する作業情報を有し、
    該作業情報に基づいてヘルパーを選定することを特徴とする請求項11又は12記載の生活支援方法。
  20. 要介助者に対してヘルパーを派遣して生活を支援することをコンピュータに対して実現するプログラムであって、
    要介助者によって送信された通報を受信するステップと、
    前記通報の受信に応じて、予め格納された当該ヘルパーを選択するための基準となる選択基準情報に基づきヘルパーを選定するステップと、
    選定されたヘルパーを表示するステップとをコンピュータに対して実現するプログラム。
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