JP7468362B2 - 情報入力方法、当該情報入力方法をコンピュータに実行させるプログラム、および、情報通信端末 - Google Patents

情報入力方法、当該情報入力方法をコンピュータに実行させるプログラム、および、情報通信端末 Download PDF

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Description

本開示は情報を入力する技術に関し、より特定的には、同種類の項目を入力する技術に関する。
介護施設が増えるにつれて監視対象となる入居者の数が増えている。そのため、介護や看護の記録の負担を軽減する技術が必要とされている。例えば、国際公開第2018/003463号(特許文献1)は、「看介護記録の手間や時間をより軽減できる被監視者監視システム」を開示している(段落0009参照)。
また、記録されたデータを状況に応じて提示する技術が知られている。たとえば、特開2007-200030号公報(特許文献2)は、「オーダと連携した温度板を作成する医療情報管理装置」を開示している(段落0004参照)。
国際公開第2018/003463号 特開2007-200030号公報
入居者に行った介護の記録(以下「介護記録」ともいう。)を行う際、例えば、食事や介助等、同じ介護の種類であっても入居者ごとに記録する情報が異なる場合と、複数の介護者が一緒に行った行動(レクリエーションなど)のように複数の入居者に対し、同じ情報を記録する場合がある。特に後者の場合、入居者ごとに同じような情報(以下「ケア項目」ともいう。)を繰り返し入力すると時間を要する。監視対象となる入居者の数および入力されるケア項目の数によっては、各介護者による入力の負担が依然として大きい。したがって、情報の入力の負担が軽減される技術が必要とされている。
本開示は上記のような背景に鑑みてなされたものであって、ある局面において、入力の負担が軽減される技術が提供される。
ある実施の形態に従うと、情報記録装置と通信可能なコンピュータが実行する情報入力方法が提供される。この方法は、複数の入居者の識別情報を表示するステップと、情報の記録の対象となる複数の入居者の選択を受け付けるステップと、選択された複数の入居者の各々に関連付けて記録される1つ以上の項目の選択の入力を受け付けるステップと、選択された1つ以上の項目の登録モードとして、選択された複数の入居者の各々について個別に登録する第1のモードと、選択された複数の入居者について一括して登録する第2のモードとのいずれかの選択を受け付けるステップと、選択されたモードで、選択された1つ以上の項目を情報記録装置に送信するステップとを含む。
ある局面において、表示するステップは、複数の入居者のいずれかが他の入居者よりも優先して扱われることを示す優先度を、当該入居者に関連付けて表示することを含む。項目の選択の入力を受け付けるステップは、優先度が付された一人以上の入居者の選択を受け付けることを含む。
ある局面において、当該方法は、第1のモードが選択されている場合に、選択された複数の入居者のうちの、1つ以上の項目の入力が行なわれている入居者を表示するステップをさらに含む。
ある局面において、当該方法は、1つ以上の項目が情報記録装置に送信された後に、当該1つ以上の項目の送信が完了した入居者の名前を表示するステップをさらに含む。
ある局面において、当該方法は、第1のモードが選択されている場合に、選択された複数の入居者の数に応じた画像を表示するステップをさらに含む。
ある局面において、当該方法は、1つ以上の項目が情報記録装置に送信された後に、選択された複数の入居者の数に応じた画像を1つ減らすステップをさらに含む。
ある局面において、当該方法は、第2のモードが選択されている場合に、選択された複数の入居者の数を表示するステップをさらに含む。
ある局面において、当該方法は、第2のモードが選択されている場合に、訂正の対象となる項目の選択を受け付けて、選択された項目についてデータの入力を受け付けるステップをさらに備える。
他の実施の形態に従うと、上記のいずれかに記載の情報入力方法をコンピュータに実行させるプログラムが提供される。
さらに他の実施の形態に従うと、上記のプログラムを格納したメモリーと、プログラムを実行するためのプロセッサーとを備える情報通信端末が提供される。
ある局面において、携帯端末を用いたケア項目の入力の負担が軽減され得る。
この発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解されるこの発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
見守りシステム100の構成の一例を示す図である。 見守りシステム100の構成の概要を示すブロック図である。 クラウドサーバー150として機能するコンピューターシステム300のハードウェア構成を表わすブロック図である。 センサーボックス119を用いた見守りシステム100の装置構成の概略の一例を示す図である。 ある局面に従う携帯端末を実現する情報通信端末500のハードウェア構成を表わすブロック図である。 ある実施の形態に従う情報通信端末500の機能構成を表わすブロック図である。 ある実施の形態に従う情報通信端末500が実行する処理の一部を表わすフローチャートである。 メニュー画面から入居者の選択画面への遷移を表わす図である。 食事の入力を受け付ける画面を表わす図である。 ケア項目の送信が完了したことを表わす図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
[見守りシステムの構成]
図1は、見守りシステム100の構成の一例を示す図である。見守り対象は、例えば、施設の居室領域180に設けられた各居室内の入居者(「被介護者」という場合もある。)である。図1の見守りシステム100では、居室領域180に、居室110,120が設けられている。居室110は、入居者111に割り当てられている。居室120は、入居者121に割り当てられている。図1の例では、見守りシステム100に含まれる居室の数は2であるが、当該数はこれに限定されない。
見守りシステム100では、居室110,120にそれぞれ設置されたセンサーボックス119と、管理センター130に設置された管理サーバー200と、アクセスポイント140とが、ネットワーク190を介して接続される。ネットワーク190は、イントラネットおよびインターネットのいずれをも含み得る。
見守りシステム100では、介護者141が携帯する携帯端末143、および、介護者142が携帯する携帯端末144は、アクセスポイント140を介してネットワーク190に接続可能である。さらに、センサーボックス119、管理サーバー200、および、アクセスポイント140は、ネットワーク190を介して、クラウドサーバー150と通信可能である。携帯端末143,144は、例えば、所謂スマートフォン、タブレット端末である。
居室110,120は、それぞれ、設備として、タンス112、ベッド113、および、トイレ114を含む。居室110のドアには、当該ドアの開閉を検出するドアセンサー118が設置されている。トイレ114のドアには、トイレ114の開閉を検出するトイレセンサー116が設置されている。ベッド113には、各入居者111,121の臭いを検出する臭いセンサー117が設置されている。各入居者111,121は、当該入居者111,121のバイタル情報を検出するバイタルセンサー290を装着している。検出されるバイタル情報は、入居者の体温、呼吸、心拍数等を含む。居室110,120では、各入居者111,121は、それぞれ、ケアコール子機115を操作することができる。
センサーボックス119は、居室110,120内の物体の挙動を検出するためのセンサーを内蔵している。センサーの一例は、物体の動作を検出するためのドップラーセンサーである。他の例は、カメラである。センサーボックス119は、センサーとしてドップラーセンサーとカメラの双方を含んでもよい。
図2を参照して、見守りシステム100の構成要素について説明する。図2は、見守りシステム100の構成の概要を示すブロック図である。
[センサーボックス119]
センサーボックス119は、制御装置101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、通信インターフェイス104と、カメラ105と、ドップラーセンサー106と、無線通信装置107と、記憶装置108とを備える。
制御装置101は、センサーボックス119を制御する。制御装置101は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)その他のプロセッサー、少なくとも1つのASIC(Application Specific Integrated Circuit)、少なくとも1つのFPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらの組み合わせなどによって構成される。
通信インターフェイス104には、アンテナ(図示しない)などが接続される。センサーボックス119は、当該アンテナを介して、外部の通信機器との間でデータをやり取りする。外部の通信機器は、たとえば、管理サーバー200、携帯端末143,144その他の端末、アクセスポイント140、クラウドサーバー150、その他の通信端末などを含む。
カメラ105は、一実現例では、近赤外カメラである。近赤外カメラは、近赤外光を投光するIR(Infrared)投光器を含む。近赤外カメラが用いられることにより、夜間でも居室110,120の内部を表わす画像が撮影され得る。他の実現例では、カメラ105は、可視光のみを受光する監視カメラである。さらに他の実現例では、カメラ105として、3Dセンサやサーモグラフィーカメラが用いられてもよい。センサーボックス119およびカメラ105は、一体として構成されてもよいし、別体で構成されてもよい。
ドップラーセンサー106は、たとえばマイクロ波ドップラーセンサーであり、電波を放射及び受信して、居室110,120内の物体の挙動(動作)を検出する。これにより、居室110,120の入居者111,121の生体情報が検出され得る。一例では、ドップラーセンサー106は、24GHz帯のマイクロ波を各居室110,120のベッド113に向けて放射し、入居者111,121で反射した反射波を受信する。反射波は、入居者111,121の動作により、ドップラーシフトしている。ドップラーセンサー106は、当該反射波から、入居者111,121の呼吸状態や心拍数を検出し得る。
無線通信装置107は、ケアコール子機240、ドアセンサー118、トイレセンサー116、臭いセンサー117、および、バイタルセンサー290からの信号を受信し、当該信号を制御装置101へ送信する。たとえば、ケアコール子機240は、ケアコールボタン241を備える。当該ボタンが操作されると、ケアコール子機240は、当該操作があったことを示す信号を無線通信装置107へ送信する。ドアセンサー118、トイレセンサー116、臭いセンサー117、および、バイタルセンサー290は、それぞれの検出結果を無線通信装置107へ送信する。
記憶装置108は、たとえば、フラッシュメモリーまたはハードディスク等の固定記憶装置、あるいは、外付けの記憶装置などの記録媒体である。記憶装置108は、制御装置101によって実行されるプログラム、および、当該プログラムの実行に利用される各種のデータを格納する。各種のデータは、入居者111,121の行動情報を含んでいてもよい。行動情報の詳細は後述する。
上記のプログラムおよびデータのうち少なくとも一方は、制御装置101がアクセス可能な記憶装置であれば、記憶装置108以外の記憶装置(たとえば、制御装置101の記憶領域(たとえば、キャッシュメモリーなど)、ROM102、RAM103、外部機器(たとえば、管理サーバー200や携帯端末143,144等)に格納されていてもよい。
[行動情報]
上記の行動情報について、説明する。行動情報は、たとえば入居者111,121が所定の行動を実行したことを表わす情報である。一例では、所定の行動は、入居者111,121が起きたことを表わす「起床」、入居者111,121がベッド(寝具)113から離れたことを表わす「離床」、入居者111,121がベッド(寝具)113から落ちたことを表わす「転落」、および、入居者111,121が倒れたことを表わす「転倒」の4つの行動を含む。
一実施の形態では、制御装置101が、各居室110,120に設置されたカメラ105が撮像した画像に基づいて、各居室110,120に関連付けられた入居者111,121の各行動情報を生成する。制御装置101は、たとえば、上記画像から入居者111,121の頭部を検出し、この検出した入居者111,121の頭部における大きさの時間変化に基づいて、入居者111,121の「起床」、「離床」、「転倒」および「転落」を検出する。以下、行動情報の生成の一具体例を、より詳細に説明する。
まず、記憶装置108に、居室110,120における各ベッド113の所在領域、第1閾値Th1、第2閾値Th2、および、第3閾値Th3が格納される。第1閾値Th1は、ベッド113の所在領域内において、横臥姿勢にあるときと座位姿勢にあるときとの間で入居者の頭部の大きさを識別する。第2閾値Th2は、ベッド113の所在領域を除く居室110,120内において、入居者の頭部の大きさに基づいて、当該入居者が立位姿勢にあるか否かを識別する。第3閾値Th3は、ベッド113の所在領域を除く居室110,120内において、入居者の頭部の大きさに基づいて、当該入居者が横臥姿勢にあるか否かを識別する。
制御装置101は、対象画像から、例えば背景差分法やフレーム差分法によって、入居者111,121の人物の領域として、動体領域を抽出する。制御装置101は、さらに、当該抽出した動体領域から、例えば円形や楕円形のハフ変換によって、予め用意された頭部のモデルを用いたパターンマッチングによって、頭部検出用に学習したニューラルネットワークによって導出された閾値を用いて、入居者111,121の頭部領域を抽出する。制御装置101は、当該抽出された頭部の位置および大きさから、「起床」、「離床」、「転倒」および「転落」を検知する。
制御装置101は、上記のように抽出された頭部の位置がベッド113の所在領域内にあり、かつ、上記のように抽出された頭部の大きさが第1閾値Th1を用いることによって横臥姿勢の大きさから座位姿勢の大きさへと変化したことを検出した場合に、行動「起床」が発生したことを決定してもよい。
制御装置101は、上記のように抽出された頭部の位置がベッド113の所在領域内からベッド113の所在領域外へ移動した場合において、上記のように抽出された頭部の大きさに対して第2閾値Th2を適用することにより、頭部がある大きさから立位姿勢の大きさへと変化したことを検出したときには、行動「離床」が発生したと判定してもよい。
制御装置101は、上記のように抽出された頭部の位置がベッド113の所在領域内からベッド113の所在領域外へ移動した場合において、上記のように抽出された頭部の大きさに対して第3閾値Th3を適用することにより、頭部がある大きさから横臥姿勢の大きさへと変化したことを検出したときには、行動「転落」が発生したと判定してもよい。
制御装置101は、上記のように抽出された頭部の位置がベッド113の所在領域を除く居室110,120内に位置し、かつ、抽出された頭部の大きさが第3閾値Th3を用いることによって或る大きさから横臥姿勢の大きさへと変化したことを検出した場合には、行動「転倒」が発生したと決定してもよい。
以上説明されたように、一具体例では、センサーボックス119の制御装置101が、入居者111,121の各行動情報を生成する。なお、他の局面に従う見守りシステム100では、居室110,120内の画像を用いて、制御装置101以外の他の要素(例えば、クラウドサーバー150)が入居者111,121の行動情報を生成してもよい。
[携帯端末143,144]
携帯端末143,144は、制御装置221と、ROM222と、RAM223と、通信インターフェイス224と、ディスプレイ226と、記憶装置228と、入力デバイス229とを含む。ある局面において、携帯端末143,144は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、腕時計型端末その他のウェアラブル装置等として実現される。
制御装置221は、携帯端末143,144を制御する。制御装置221は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU、少なくとも1つのASIC、少なくとも1つのFPGA、またはそれらの組み合わせなどによって構成される。
通信インターフェイス224には、アンテナ(図示しない)などが接続される。携帯端末143,144は、当該アンテナおよびアクセスポイント140を介して、外部の通信機器との間でデータをやり取りする。外部の通信機器は、たとえば、センサーボックス119、管理サーバー200などを含む。
ディスプレイ226は、たとえば液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等によって実現される。入力デバイス229は、たとえばディスプレイ226に設けられたタッチセンサーによって実現される。当該タッチセンサーは、携帯端末143,144に対するタッチ操作を受け付け、当該タッチ操作に応じた信号を制御装置221へ出力する。
記憶装置228は、たとえば、フラッシュメモリー、ハードディスクその他の固定記憶装置、あるいは、着脱可能なデータ記録媒体等により実現される。
[クラウドサーバーの構成]
図3を参照して、クラウドサーバー150の構成について説明する。図3は、クラウドサーバー150として機能するコンピューターシステム300のハードウェア構成を表わすブロック図である。
コンピューターシステム300は、主たる構成要素として、プログラムを実行するCPU1と、コンピューターシステム300の使用者による指示の入力を受けるマウス2およびキーボード3と、CPU1によるプログラムの実行により生成されたデータ、又はマウス2若しくはキーボード3を介して入力されたデータを揮発的に格納するRAM4と、データを不揮発的に格納するハードディスク5と、光ディスク駆動装置6と、通信インターフェイス(I/F)7と、モニター8とを含む。各構成要素は、相互にデータバスによって接続されている。光ディスク駆動装置6には、CD-ROM9その他の光ディスクが装着される。
コンピューターシステム300における処理は、各ハードウェアおよびCPU1により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、ハードディスク5に予め記憶されている場合がある。また、ソフトウェアは、CD-ROM9その他の記録媒体に格納されて、コンピュータープログラムとして流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、いわゆるインターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なアプリケーションプログラムとして提供される場合もある。このようなソフトウェアは、光ディスク駆動装置6その他の読取装置によりその記録媒体から読み取られて、あるいは、通信インターフェイス7を介してダウンロードされた後、ハードディスク5に一旦格納される。そのソフトウェアは、CPU1によってハードディスク5から読み出され、RAM4に実行可能なプログラムの形式で格納される。CPU1は、そのプログラムを実行する。
図3に示されるコンピューターシステム300を構成する各構成要素は、一般的なものである。したがって、本開示に係る技術思想の本質的な部分の一つは、RAM4、ハードディスク5、CD-ROM9その他の記録媒体に格納されたソフトウェア、あるいはネットワークを介してダウンロード可能なソフトウェアであるともいえる。記録媒体は、一時的でない、コンピューター読取可能なデータ記録媒体を含み得る。なお、コンピューターシステム300の各ハードウェアの動作は周知であるので、詳細な説明は繰り返さない。
なお、記録媒体としては、CD-ROM、FD(Flexible Disk)、ハードディスクに限られず、磁気テープ、カセットテープ、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、IC(Integrated Circuit)カード(メモリーカードを含む)、光カード、マスクROM、EPROM(Electronically Programmable Read-Only Memory)、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュROMなどの半導体メモリー等の固定的にプログラムを担持する媒体でもよい。
ここでいうプログラムとは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
[見守りシステム100の装置構成]
図4を参照して、見守りシステム100を用いた見守りについて説明する。図4は、センサーボックス119を用いた見守りシステム100の装置構成の概略の一例を示す図である。
見守りシステム100は、見守り対象者(監視対象者)である入居者111,121その他の入居者を見守るために利用される。図4に示されるように、居室110の天井には、センサーボックス119が取り付けられている。他の居室にも同様にセンサーボックス119が取り付けられている。
範囲410は、センサーボックス119による検出範囲を表わす。センサーボックス119が前述のドップラーセンサーを有する場合、当該ドップラーセンサーは、範囲410内で生じた人の挙動を検出する。センサーボックス119がセンサーとしてカメラを有する場合、当該カメラは、範囲410内の画像を撮影する。
センサーボックス119は、たとえば、介護施設、医療施設、宅内などに設置される。図4の例では、センサーボックス119は、天井に取り付けられており、入居者111およびベッド113を撮影している。センサーボックス119の取り付け場所は天井に限られず、居室110の側壁に取り付けられてもよい。
見守りシステム100は、カメラ105から得られた一連の画像(すなわち、映像)に基づいて入居者111に生じている危険を検知する。一例として、検知可能な危険は、入居者111の転倒や、危険個所(たとえば、ベッドの柵など)に入居者111がいる状態などを含む。
見守りシステム100は、入居者111に危険が生じていることを検知した場合に、そのことを介護者141,143等に報知する。報知方法の一例として、見守りシステム100は、入居者111の危険を介護者141,142の携帯端末143,144に通知する。携帯端末143,144は、当該通知を受信すると、入居者111の危険をメッセージ、音声、振動等で介護者141,142に報知する。これにより、介護者141,142は、入居者111に危険が生じていることを即座に把握でき、入居者111の元に素早く駆け付けることができる。
なお、図4には、見守りシステム100が1つのセンサーボックス119を備えている例が示されているが、見守りシステム100は、複数のセンサーボックス119を備えてもよい。また、図4には、見守りシステム100が複数の携帯端末143,144を備えている例が示されているが、見守りシステム100は、一つの携帯端末でも実現され得る。
ある局面において、介護者440は、携帯端末441を用いて、入居者111に関する状態を記録する。ケア項目としてクラウドサーバー150に記録される情報は、例えば、以下のような項目を含み得るが、下記に例示される項目に限られない。
(1)食事(主食、副食)が行なわれた時刻、食事の内容、摂取量、または食後の食器の状態を示す画像
(2)排泄が行なわれた時間、量または状態
(3)バイタルデータ(血圧(収縮期、拡張期、脈圧)、心拍数(または脈拍数)、尿量、呼吸状態(呼吸回数、呼吸パターン、SpO)、意識状態(興奮系、朦朧系もしくは昏睡)、体温)
(4)おやつを食した時間、内容または量
(5)定期的にまたは臨時に薬が投与された時刻、当該薬の種類または量
(6)口腔ケア(歯磨きなど)が行なわれた時刻または口腔ケアの内容
(7)水分補給が行なわれた時刻または補給された水分の量
(8)個別訓練(例えば、歩行訓練など)が行なわれた時刻またはその状態
[入力の一例]
介護者440は、携帯端末441において、入居者(例えば、入居者111のみ、あるいは入居者111,121のような複数の入居者)を選択し、上述項目(1)~(8)として例示されるような項目を選択する。介護者440が複数の入居者を選択した場合には、携帯端末441を用いた入力モードとして、「連続入力」モードまたは「一括入力」モードを選択することができる。
「連続入力」モードは、選択された各入居者について、連続して個別に情報をクラウドサーバー150に登録(送信)することを可能にする。連続入力が選択されている場合には、携帯端末441は、選択されている複数の入居者のうちどの入居者についての情報が入力されているかを表示し得る。また、情報が送信された後、携帯端末441は、どの入居者についての情報がクラウドサーバー150に送信されたかを表示し得る。さらに、携帯端末441は、選択されている入居者が一名減った状態で、項目の送信対象となる残りの入居者の数を表示し得る。これにより、介護者440は、ある入居者についての項目の送信を完了した後に、次に、どの入居者について項目を入力しているかを確認できるので、誤入力が防止され得る。
別の局面において、携帯端末441は、介護者440の操作に基づいて、入力モードを「連続入力」モードから「一括入力」モードに切り替えることができる。例えば、「連続入力」の場合において3名の入居者が選択されているとき、携帯端末441が、1名の入居者についてケア項目の送信が完了した後に、介護者440は、入力モードを「連続入力」から「一括入力」モードに切り替えることができる。その後、携帯端末441は、後述する「一括入力」モードの動作モードにおいて、残りの入居者についての各ケア項目を一括して管理サーバー200に送信することができる。
「一括入力」モードは、選択された各入居者について、同じ情報(ケア項目)をクラウドサーバー150に登録(送信)することを可能にする。一括入力が選択されている場合、携帯端末441は、何名の入居者が選択されているのかを表示し得る。また、「一括入力」モードが選択されている場合に、訂正の対象となる項目の選択を受け付けて、選択された項目についてデータの入力を受け付けることができる。
図5を参照して、携帯端末143,144,441の構造について説明する。図5は、ある局面に従う携帯端末を実現する情報通信端末500のハードウェア構成を表わすブロック図である。
情報通信端末500は、CPU(Central Processing Unit)20と、アンテナ23と、通信装置24と、入力スイッチ25と、カメラ26と、フラッシュメモリー27と、RAM(Random Access Memory)28と、ROM(Read-Only Memory)29と、メモリカード駆動装置30と、マイク32と、スピーカー33と、音声信号処理回路34と、モニター35と、LED(Light Emitting Diode)36と、通信インターフェイス37と、バイブレーター38と、GPSアンテナ39と、GPSモジュール40と、加速度センサー41と、地磁気センサー42とを備える。メモリカード駆動装置30には、メモリカード31が装着され得る。
アンテナ23は、基地局によって発信される信号を受信し、または、基地局を介して他の通信装置と通信するための信号を送信する。アンテナ23によって受信された信号は、通信装置24によってフロントエンド処理が行なわれ、処理後の信号は、CPU20に送られる。
CPU20は、情報通信端末500に対して与えられる命令に基づいて情報通信端末500の動作を制御するための処理を実行する。情報通信端末500が信号を受信すると、CPU20は、通信装置24から送られた信号に基づいて予め規定された処理を実行し、処理後の信号を音声信号処理回路34に送出する。音声信号処理回路34は、その信号に対して予め規定された信号処理を実行し、処理後の信号をスピーカー33に送出する。スピーカー33は、その信号に基づいて音声を出力する。
入力スイッチ25は、情報通信端末500に対する命令の入力を受け付ける。入力スイッチ25は、タッチセンサ、情報通信端末500の筐体に設けられたボタン等により実現される。入力された命令に応じた信号は、CPU20に入力される。
マイク32は、情報通信端末500に対する発話を受け付けて、発話された音声に対応する信号を音声信号処理回路34に対して送出する。音声信号処理回路34は、その信号に基づいて通話のために予め規定された処理を実行し、処理後の信号をCPU20に対して送出する。CPU20は、その信号を送信用のデータに変換し、変換後のデータを通信装置24に対して送出する。通信装置24は、そのデータを用いて送信用の信号を生成し、アンテナ23に向けてその信号を送出する。
フラッシュメモリー27は、CPU20から送られるデータを格納する。また、CPU20は、フラッシュメモリー27に格納されているデータを読み出し、そのデータを用いて予め規定された処理を実行する。
RAM28は、入力スイッチ25に対して行なわれた操作に基づいてCPU20によって生成されるデータを一時的に保持する。ROM29は、情報通信端末500に予め定められた動作を実行させるためのプログラムあるいはデータを格納している。CPU20は、ROM29から当該プログラムまたはデータを読み出し、情報通信端末500の動作を制御する。
メモリカード駆動装置30は、メモリカード31に格納されているデータを読み出し、CPU20に送出する。メモリカード駆動装置30は、CPU20によって出力されるデータを、メモリカード31の記憶領域に書き込む。
音声信号処理回路34は、上述のような通話のための信号処理を実行する。なお、本実施の形態では、CPU20と音声信号処理回路34とが別個の構成として示されているが、他の局面において、CPU20と音声信号処理回路34とが一体として構成されていてもよい。
モニター35は、タッチ操作式のモニタであるが、タッチ操作を受け付ける機構は特に限られない。モニター35は、CPU20から取得されるデータに基づいて、当該データによって規定される画像を表示する。たとえば、フラッシュメモリー27に格納されている静止画、動画、地図などを表示する。
LED36は、CPU20から出力される信号に基づいて発光する。ある局面において、通信インターフェイス37は、Wi-Fi(登録商標:Wireless Fidelity)、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)等により実現される。別の局面において、通信インターフェイス37は、データ通信用のケーブルの装着を受け付ける。通信インターフェイス37は、CPU20から出力される信号を発信する。あるいは、通信インターフェイス37は、情報通信端末500の外部から受信した信号に含まれるデータを、CPU20に対して送信する。
バイブレーター38は、CPU20から出力される信号に基づいて、予め定められた周波数で発振動作を実行する。
GPSアンテナ39は、4つ以上の衛星からそれぞれ送信されるGPS信号を受信する。受信された各GPS信号は、GPSモジュール40に入力される。GPSモジュール40は、各GPS信号と公知の技術とを用いて測位処理を実行し、情報通信端末500の位置情報を取得する。
加速度センサー41は、情報通信端末500に作用する加速度を検出する。ある局面において、加速度センサー41は、3軸加速度センサとして実現される。検出された加速度は、CPU20に入力される。CPU20は、この加速度に基づいて、情報通信端末500の動きや姿勢(傾き)を検出する。
地磁気センサー42は、情報通信端末500が向いている方角を検出する。この検出により取得された情報は、CPU20に入力される。
ある局面において、情報通信端末500は、所謂スマートフォンやタブレット端末のように、ネットワークを介した通信機能を備える端末装置として実現される。
[機能構成]
図6を参照して、情報通信端末500を実現する機能について説明する。図6は、ある実施の形態に従う情報通信端末500の機能構成を表わすブロック図である。情報通信端末500は、入力部610と、入居者選択部620と、入力モード選択部630と、1次記憶部640と、表示部650と、送信データ生成部660と、出力部670とを備える。
入力部610は、情報通信端末500の使用者(例えば、介護者141,142,440)による命令の入力を受け付ける。入力部610は、例えば、タッチパネル、物理スイッチその他の入力スイッチ25として実現される。
入居者選択部620は、使用者の入力に基づいて、ケア項目の入力の対象となる介護者の選択を受け付ける。ある局面において、CPU20は、所定のアプリケーションモジュールを実行し、予め登録されている介護者のリストをモニター35に表示し、使用者による入居者の選択が確定されたことに基づいて、入居者の選択を受け付ける。
入力モード選択部630は、使用者の入力に基づいて、ケア項目の入力モードの選択を受け付ける。選択対象となる入力モードは、「連続入力」および「一括入力」を含むが、他の入力モードを含んでもよい。
1次記憶部640は、選択された情報を一時的に保持する。1次記憶部640は、例えば、RAMその他の揮発性メモリによって実現され得る。
表示部650は、複数のケア項目の各々を表わすアイコン、ケア項目の入力対象となり得る入居者の一覧を表示する。表示部650は、モニター35として実現される。
送信データ生成部660は、情報通信端末500からクラウドサーバー150に送信されるデータを生成する。当該データは、使用者によって選択された入居者の識別番号、当該入居者についての選択されたケア項目の情報を含む。
出力部670は、送信データ生成部660によって生成されたデータを、情報通信端末500の外部に出力する。出力先は、クラウドサーバー150を含む。ある局面において、情報通信端末500からクラウドサーバー150までの送信は、電話回線、インターネット、イントラネット、Wi-Fi(登録商標)等の通信回線を含む。情報通信端末500とクラウドサーバー150との通信は、セキュリティで保護されていることが好ましい。
[制御構造]
図7を参照して、情報通信端末500の制御構造について説明する。図7は、ケア項目のデータの入力のためにある実施の形態に従う情報通信端末500が実行する処理の一部を表わすフローチャートである。
ステップS710にて、CPU20は、使用者(例えば、介護者や医療従事者)の入力に応答して、ケア項目のデータを管理サーバー200に送信するためのメニュー画面をモニター35に表示する。
ステップS715にて、CPU20は、当該使用者によるメニュー画面における選択に応答して、入居者を選択する画面をモニター35に表示する。当該選択は、例えば、タッチ操作、音声入力等を含む。
ステップS720にて、CPU20は、タッチ操作、音声入力その他の選択操作が情報通信端末500に与えられたことに基づいて、入居者を選択して入力するモードの指定を受け付ける。入居者の選択は、タッチ操作、音声入力等を含む。ある局面において、モニター35が入居者の一覧を表示し、使用者がその一覧から入力対象となる入居者を選択し得る。別の局面において、各入居者の顔画像が管理サーバー200に予め登録されている場合において、使用者が情報通信端末500のカメラ26を用いて入居者を撮影し、その撮影された入居者を認識することにより、ケア項目の入力対象となる入居者を選択してもよい。さらに別の局面において、情報通信端末500の位置情報に基づいて、情報通信端末500の使用者がいる場所に対応する居室の入居者が入力対象として選択されてもよい。
ステップS725にて、CPU20は、タッチ操作、音声入力その他の選択操作が情報通信端末500に与えられたことに基づいて、介護記録を構成する各ケア項目の選択を受け付ける。介護者は、各ケア項目の一覧からデータの入力を希望する各ケア項目を選択する。
ステップS730にて、CPU20は、各ケア項目の具体的な内容の入力を受け付ける画面をモニター35に表示する。当該具体的な内容は、食事、排泄、バイタルデータ、おやつ、投薬、口腔ケア、水分補給、個別訓練等に関する情報を含むが、これらに限られない。少なくとも、当該入居者の状態に関連付けられる情報が、入力対象となり得る。
ステップS735にて、CPU20は、ケア項目の具体的な内容の入力を受け付ける入力モードの選択を受け付ける。例えば、情報通信端末500は、「連続入力」モードと、「一括入力」モードとのいずれかのモードの選択を受け付ける。その後、CPU20は、選択された入力モードにおいて、各ケア項目の入力を受け付ける。
ステップS740にて、CPU20は、タッチ操作、音声入力その他の命令が情報通信端末500に与えられたことに基づいて、介護記録を構成する各ケア項目をクラウドサーバー150に送信する指示の入力を受け付ける。
ステップS745にて、CPU20は、当該指示の入力に応答して、クラウドサーバー150との間で、セキュリティが確保された通信セッションを確立し、その後、ケア項目を含む介護記録をクラウドサーバー150に送信する。
ステップS750にて、CPU20は、入力モードに応じて、介護記録の送信内容を表示する。CPU20は、さらに、送信内容を確認した旨の入力を促す画像をモニター35に表示する。
ステップS755にて、CPU20は、タッチ操作、音声入力その他の選択操作が情報通信端末500に与えられたことに基づいて、送信内容を確認した旨の入力を受け付ける。
ステップS760にて、CPU20は、モニター35にメニュー画面を表示し、初期状態に復帰する。その後、情報通信端末500は、クラウドサーバー150との通信を遮断する。
[画面の表示態様]
図8~図10を参照して、本実施の形態に係る情報通信端末500における画面の表示態様について説明する。図8~図10は、介護者が情報通信端末500を操作している時に表示される。
図8は、メニュー画面から入居者の選択画面への遷移を表わす図である。状態Aにおいて、モニター35は、メニュー画面810を表示している。メニュー画面810は、複数のケア項目の各々の項目を表示する領域811と、その他の処理項目の選択を受け付ける領域812とを含む。領域812は、入居者の選択を受け付けるアイコン813、設定の内容を確認するためのアイコン等を含む。状態Aにおいて、情報通信端末500の使用者がアイコン813を選択すると、情報通信端末500のモニター35は、状態Aから状態Bに切り替わる。
状態Bにおいて、モニター35は、入居者の選択を受け付ける画面820を表示する。画面820は、入居者の選択モードとして、全ての入居者、全ての「お気に入り」の入居者、個別に入居者を選択、各モードを含む。本実施の形態において「お気に入り」とは、例えば、介護者毎に優先的にケアすべき入居者として選択された入居者をいう。ある入居者が「お気に入り」であるか否かは、例えば、記号822が入居者に付されているか否かに基づいて行なわれる。ある局面において、介護者が領域821にチェック印を付すと、「お気に入り」とされた全ての入居者が選択される。別の局面において、領域823に示されるように、介護者が3名の入居者を選択するチェック印を付すと、チェック印が付された入居者が選択される。
入居者の選択が完了すると、情報通信端末500は、ケア項目の選択を受け付け可能になる。例えば、モニター35は、領域811に表示されていた1つ以上のアイコンを選択可能な態様で表示する。例えば、介護者がアイコン824を押下すると、情報通信端末500は、食事に関する情報の入力を受け付ける画面をモニター35に表示する。
図9は、食事の入力を受け付ける画面を表わす図である。状態Aにおいて、情報通信端末500は、画面910をモニター35に表示する。画面910は、入力モードの選択を受け付ける領域920と、食事に関する情報の入力を受け付ける領域と、選択されている入居者を表示する領域930とを含む。領域920は、「連続入力」モードの選択を受け付ける領域921と、「一括入力」モードの選択を受け付ける領域922とを含む。領域921の表示態様は、領域922の表示態様とは異なり強調して表示される。強調した表示は、輪郭の強調、色彩の強調、文字の強調などを含む。領域921の表示態様は、当該領域で特定される入力モード(「連続入力」)が有効であることを示す。
状態Aとして「連続入力」モードが選択されている場合、介護者は、領域922を押下することにより、「一括入力」モードを選択することができる。情報通信端末500は、状態Bに切り替わり、モニター35は、画面950を表示する。画面950は、領域960を含む。領域960は、選択されている入居者の数を件数として表示する。
図10は、ケア項目の送信が完了したことを表わす図である。状態Aとして、モニター35は、画面1010を表示する。画面1010は、「連続入力」モードにおいて、選択された一人以上の入居者のうち、入居者(A)について、ケア項目の送信が完了したことを表示する。入居者(A)についてのケア項目の送信が完了すると、情報通信端末500は、モニター35に、領域1021を表示する。領域1021は、次の送信対象者である入居者(B)を表示し、二つの○を表示する。このような表示により、介護者は、送信対象の入居者の数が2名に減ったことを認識することができる。
状態Bとして、モニター35は、画面1030を表示する。画面1030に示されるように、「一括入力」モードが選択されている場合において選択されている2名の入居者について、情報通信端末500がケア項目の送信を完了すると、モニター35は、その旨を示す領域1040を表示する。
以上のようにして、本実施の形態によれば、介護者は、複数の入居者の各々について、各ケア項目を一括して管理サーバー200に送信することができるので、データの登録の負担が軽減され得る。
以上開示された技術的特徴は、例えば、以下のように要約され得る。
ある局面において、情報通信端末500のCPU20は、複数の入居者の識別情報をモニター35に表示する。CPU20は、情報の記録の対象となる複数の入居者の選択を受け付ける。CPU20は、選択された複数の入居者の各々に関連付けて記録される1つ以上の項目の選択の入力を受け付ける。CPU20は、選択された1つ以上の項目の登録モードとして、選択された複数の入居者の各々について個別に登録する第1のモードと、選択された複数の入居者について一括して登録する第2のモードとのいずれかの選択を受け付ける。CPU20は、選択されたモードで、選択された1つ以上の項目を情報記録装置(例えば、クラウドサーバー150)に送信する。
ある局面において、CPU20は、複数の入居者のいずれかが他の入居者よりも優先して扱われることを示す優先度(例えば、お気に入りであることを示す表示)を、当該入居者に関連付けて、モニター35に表示する。CPU20は、優先度が付された一人以上の入居者の選択を受け付ける。
ある局面において、CPU20は、第1のモードが選択されている場合に、選択された複数の入居者のうちの、1つ以上の項目の入力が行なわれている入居者をモニター35に表示する。
ある局面において、CPU20は、1つ以上の項目が情報記録装置に送信された後に、当該1つ以上の項目の送信が完了した入居者の名前をモニター35に表示する。
ある局面において、CPU20は、第1のモードが選択されている場合に、選択された複数の入居者の数に応じた画像(例えば、○その他の図形)をモニター35に表示する。
ある局面において、CPU20は、1つ以上の項目が情報記録装置に送信された後に、選択された複数の入居者の数に応じた画像を1つ減らしてモニター35に表示する。
ある局面において、CPU20は、第2のモードが選択されている場合に、選択された複数の入居者の数をモニター35に表示する。
ある局面において、CPU20は、第2のモードが選択されている場合に、訂正の対象となる項目の選択を受け付けて、選択された項目についてデータの入力を受け付ける。
ある実施の形態に従うと、CPU20は、情報通信端末500に格納されているプログラムを実行することにより、上記の処理を実現する。別の局面において、情報通信端末500は、各処理を実行するように構成された回路素子その他のハードウェアの組み合わせによって実現されてもよい。
以上のようにして、本実施の形態によれば、介護者が複数の入居者の各々について複数のケア項目を情報通信端末500に入力する場合に、入力の効率が向上するので、当該入力の負担が軽減され得る。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 マウス、3 キーボード、4,28,103,223 RAM、5 ハードディスク、6 光ディスク駆動装置、7,37,104,224 通信インターフェイス、8 モニター、9,29,102,222 ROM、23,39 アンテナ、24 通信装置、25 入力スイッチ、26,105 カメラ、27 フラッシュメモリ、30 メモリカード駆動装置、31 メモリカード、32 マイク、33 スピーカー、34 音声信号処理回路、35 モニター、38 バイブレーター、40 GPSモジュール、41 加速度センサー、42 地磁気センサー、100 システム、101,221 制御装置、106 ドップラーセンサー、107 無線通信装置、108,228 記憶装置、110,120 居室、111,121 入居者、112 タンス、113 ベッド、114 トイレ、115,240 ケアコール子機、116 トイレセンサー、117 センサー、118 ドアセンサー、119 センサーボックス、130 管理センター、140 アクセスポイント、141,142,440 介護者、143,144,441 携帯端末、150 クラウドサーバー、180 居室領域、190 ネットワーク、200 管理サーバー、226 ディスプレイ、229 入力デバイス、241 ケアコールボタン、290 バイタルセンサー、300 コンピューターシステム、410 範囲、500 情報通信端末、610 入力部、620 入居者選択部、630 入力モード選択部、640 1次記憶部、650 表示部、660 送信データ生成部、670 出力部、810 メニュー画面。

Claims (9)

  1. 情報記録装置と通信可能なコンピュータが実行する情報入力方法であって、
    複数の入居者の識別情報を表示するステップと、
    情報の記録の対象となる複数の入居者の選択を受け付けるステップと、
    選択された複数の入居者の各々に関連付けて記録される1つ以上の項目の選択の入力を受け付けるステップと、
    前記選択された1つ以上の項目の登録モードとして、選択された複数の入居者の各々について個別に登録する第1のモードと、選択された複数の入居者について一括して登録する第2のモードとのいずれかの選択を受け付けるステップと、
    前記第1のモードが選択された場合は、前記選択された1つ以上の項目に関する前記選択された複数の入居者の各々についての情報を前記情報記録装置へ送信し、前記第2のモードが選択された場合は、前記選択された1つ以上の項目に関する前記選択された複数の入居者に共通の情報を前記情報記録装置へ送信するステップと
    前記第1のモードが選択されている場合に、選択された複数の入居者の数に応じた画像を表示するステップとを含む、情報入力方法。
  2. 前記表示するステップは、前記複数の入居者のいずれかが他の入居者よりも優先して扱われることを示す優先度を、当該入居者に関連付けて表示することを含み、
    前記項目の選択の入力を受け付けるステップは、前記優先度が付された一人以上の入居者の選択を受け付けることを含む、請求項1に記載の情報入力方法。
  3. 前記第1のモードが選択されている場合に、選択された複数の入居者のうちの、前記1つ以上の項目の入力が行なわれている入居者を表示するステップをさらに含む、請求項1または2に記載の情報入力方法。
  4. 前記1つ以上の項目が前記情報記録装置に送信された後に、当該1つ以上の項目の送信が完了した入居者の名前を表示するステップをさらに含む、請求項3に記載の情報入力方法。
  5. 前記1つ以上の項目が前記情報記録装置に送信された後に、選択された複数の入居者の数に応じた画像を1つ減らすステップをさらに含む、請求項に記載の情報入力方法。
  6. 前記第2のモードが選択されている場合に、選択された複数の入居者の数を表示するステップをさらに含む、請求項1または2に記載の情報入力方法。
  7. 前記第2のモードが選択されている場合に、訂正の対象となる項目の選択を受け付けて、選択された項目についてデータの入力を受け付けるステップをさらに備える、請求項1または2に記載の情報入力方法。
  8. 請求項1~のいずれかに記載の情報入力方法をコンピュータに実行させる、プログラム。
  9. 請求項に記載のプログラムを格納したメモリーと、
    前記プログラムを実行するためのプロセッサーとを備える、情報通信端末。
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