JP7409313B2 - 情報管理方法、プログラム、情報処理装置、ケア情報管理システム、および、対話端末 - Google Patents

情報管理方法、プログラム、情報処理装置、ケア情報管理システム、および、対話端末 Download PDF

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Description

本開示は、対象者へのケアの提供に関する、当該対象者による評価の管理に関する。
従来、病院や介護施設等の、対象者に対するケアを提供する側は、対象者を観察し、当該観察の結果に従ってケアを提供していた。このようなケアを提供するシステムについて、種々提案がなされている。
たとえば、特許第5722659号公報(特許文献1)は、赤外線センサーを用いた離床通知装置を用いたシステムを開示する。当該システムでは、マイクおよび/またはスピーカーによる居室内との会話ならびに生体モニターなどのセンサーを用いて対象者の状態を検出することにより、誤報への対応を減らすための試みがなされている。また、特開2018-41134号公報(特許文献2)は、ケアを受ける人から離れた場所にいる家族などのスケジュールをインプットとして、声掛け内容を自動生成するシステムを開示する。
このようなシステムでは、ケアの質の向上を図るため、対象者からのケアに対する評価を考慮することが重要である。特開2002-334157号公報(特許文献3)は、福祉サービスを提供する福祉支援システムにおいて、当該システムの導入後の福祉サービスに対する評価を確立する技術を開示する。
特許第5722659号公報 特開2018-41134号公報 特開2002-334157号公報
特許文献3に開示された技術では、ケアを評価するためのデータを収集する作業として、サービス提供者による聞き取り作業が想定されている。しかしながら、ケアの対象者は、ケアを必要とする点においてシステムにおける「弱者」であるため、ケアを提供する側に率直な評価を提供できない事態が想定され得る。したがって、特許文献3に開示された技術では、正確な評価が取得できない事態が想定され得る。さらに、特許文献3に開示された技術では、サービス提供者は、聞き取り作業に人員を必要とされる。介護の分野において人手不足が深刻な現状に加えて、さらに、聞き取り作業に人員を必要とすることは、サービス提供者における人手不足に拍車をかけ、サービス提供者によるサービスの提供の質の低下に拍車をかけるおそれさえ生じ得る。
本開示は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、ケア提供者に負担をかけることなく、ケアに関する正確な評価を取得するための技術を提供することである。
本開示のある局面に従うと、コンピューターによって実行される方法であって、対象者に対するケアの記録に従って、対象者に対して、当該ケアに関する質問を出力するステップと、質問に対する回答を取得するステップと、ケアの記録と回答とを関連付けて記憶装置に記録するステップとを備える、見守りシステムにおける情報管理方法が提供される。
情報管理方法は、ケアの記録として、対象者がケアを提供された居室の画像、対象者の状態を検出するセンサーの検出出力、および、ケアを提供した者から入力された情報の中の少なくとも1種類の情報を取得するステップをさらに備えていてもよい。
情報管理方法は、ケアの記録に従って、質問を選択または生成するステップをさらに備えていてもよい。
質問を選択または生成するステップは、対象者に対する質問の履歴に従って質問を選択または生成することを含んでいてもよい。
情報管理方法は、ケアを提供した者が対象者の居室から退出したことを検出するステップをさらに備えていてもよい。質問を出力するステップは、ケアを提供した者が居室から退出していることを条件として質問を出力することを含んでいてもよい。
本開示の他の局面に従うと、コンピューターのプロセッサーによって実行されることにより、コンピューターに上記の方法を実施させるための、プログラムが提供される。
本開示のさらに他の局面に従うと、ケアに関する質問を出力する対話端末と通信する通信インターフェースと、ケアの対象者に対するケアの記録に従って、対話端末に対して、質問の出力を指示するプロセッサーとを備え、プロセッサーは、対話端末から質問に対する回答を取得し、当該回答を、ケアの記録に関連付けて記録する、情報処理装置が提供される。
本開示のさらに他の局面に従うと、対象者に対するケアに従った質問であって、当該ケアに関する質問を出力する出力部と、質問に対する回答を取得する入力部と、入力部によって取得された回答を、ケアの記録に関連付けて記録するプロセッサーとを備える、ケア情報管理システムが提供される。
本開示のさらに他の局面に従うと、対象者に対するケアに従った質問であって、当該ケアに関する質問を出力する出力部と、質問に対する回答を取得する入力部と、入力部によって取得された回答を、ケアの記録を管理するサーバーへ送信する通信インターフェースとを備える、対話端末が提供される。
本開示によれば、ケアに関する質問が出力されるとともに、当該質問に対応する回答が、ケアの記録と関連つけられて記録される。
見守りシステムの構成の一例を示す図である。 居室900におけるセンサーの検出範囲の一例を説明するための図である。 見守りシステムのセンサーボックス100、管理サーバー200、および、携帯端末300のハードウェア構成を示す図である。 クラウドサーバー400のハードウェア構成を示す図である。 対話端末700のハードウェア構成を示す図である。 見守りシステムの利用態様の一例を示す図である。 対話端末700による質問の出力態様の一例を示す図である。 見守りシステムにおける機能ブロックの一例を示す図である。 ケア内容評価データベースの一例を示す図である。 ケア内容評価データベースの他の例を示す図である。 見守りシステムにおける、ケア作業に関する回答を取得するための処理の流れを示す図である。 入居者に対して、ケア作業に関する質問を出力するための処理の流れを示す図である。 見守りシステムにおける機能構成の第1の変形例を示す図である。 見守りシステムにおける機能構成の第2の変形例を示す図である。 ケアに関する回答を取得するための処理の変形例の流れを示す図である。 ケアに関する回答を取得するための処理のさらなる変形例の流れを示す図である。 回答の集計態様の一例を示す図である。
以下に、図面を参照しつつ、見守りシステムの一実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらの説明は繰り返さない。
[見守りシステムの構成]
図1は、見守りシステムの構成の一例を示す図である。見守り対象の一例として、施設の居室領域RMに設けられた各居室内の入居者が採用される。図1の見守りシステムでは、居室領域RMに、居室900A,900Bが設けられている。居室900Aは、入居者800Aに割当てられている。居室900Bは、入居者800Bに割当てられている。図1の例では、見守りシステムに含まれる居室の数は2であるが、当該数はこれに限定されない。
見守りシステムでは、居室900Aに設置されたセンサーボックス100Aと、居室900Bに設置されたセンサーボックス100Bと、管理センターSTに設置された管理サーバー200と、アクセスポイントAPとが、ネットワークNTを介して接続される。
見守りシステムでは、スタッフNAが携帯する携帯端末300A、および、スタッフNBが携帯する携帯端末300Bは、アクセスポイントAPを介してネットワークNTに接続される。さらに、センサーボックス100A,100B、管理サーバー200、および、アクセスポイントAPは、ネットワークNTを介して、クラウドサーバー400と通信可能である。
さらに、見守りシステムでは、居室900A,900Bのそれぞれに設置された対話端末700A,700Bが、ネットワークNTを介して、見守りシステム内の他の装置と接続される。対話端末700A,700Bのそれぞれは、たとえば、図6において「対話端末700」として示されるように、くまのぬいぐるみの外観を有するロボットである。ただし、対話端末700の外観は、いかなるものであってもよく、目や鼻に対応するような構成を持たない筒状の筐体であってもよい。
また、対話端末700A,700Bは、入居者と対話するキャラクタをディスプレイに表示するものであってもよいし、入居者との対話のための情報(たとえば、質問のメッセージ)をディスプレイに表示するものまたはスピーカーから出力するものであってもよい。
居室900Aは、設備として、ベッド901A、トイレ902A、および、家具903Aを含む。居室900Aのドアには、当該ドアの開閉を検出するドアセンサー510Aが設置されている。トイレ902Aのドアには、トイレ902Aの開閉を検出するトイレセンサー520Aが設置されている。ベッド901Aには、入居者800Aの排泄情報を取得する臭いセンサー530Aが設置されている。入居者800Aは、当該入居者800Aのバイタル情報を検出するバイタルセンサー540Aを装着している。検出されるバイタル情報の一例は、入居者の体温である。他の例は、入居者の呼吸である。さらに他の例は、入居者の心拍数である。さらに他の例は、これらの情報の中の2以上の種類の情報である。居室900Aでは、入居者800Aはケアコール子機500Aを操作することができる。
本明細書では、複数のセンサーボックス100A,100Bに共通する事項を言及する場合には、センサーボックス100A,100Bを総称する用語「センサーボックス100」が利用される。同様に、入居者800A,800B、居室900A,900B、ベッド901A,901B、トイレ902A,902B、家具903A,903B、ケアコール子機500A,500B、ドアセンサー510A,510B、トイレセンサー520A,520B、臭いセンサー530A,530B、バイタルセンサー540A,540Bのそれぞれについても同様に、用語「入居者800」、「居室900」、「トイレ902」、「家具903」、「ケアコール子機500」、「ドアセンサー510」、「トイレセンサー520」、「臭いセンサー530」、「バイタルセンサー540」が利用される。
センサーボックス100Aは、居室900A内の物体の挙動を検出するためのセンサーを内蔵する。センサーの一例は、物体の動作を検出するためのドップラーセンサーである。他の例は、カメラである。さらに他の例は、ケアコール子機500、ドアセンサー510、トイレセンサー520、臭いセンサー530、または、バイタルセンサー540である。センサーボックス100Aは、センサーとして、これらのセンサー中の少なくとも一つを含む。
図2は、居室900におけるセンサーの検出範囲の一例を説明するための図である。図2の例では、センサーボックス100は、居室900の天井CLに設置される。
範囲ARは、センサーの検出範囲を概略的に表わす。センサーがドップラーセンサーである場合、当該ドップラーセンサーは、範囲AR内で生じた挙動を検出する。センサーがカメラである場合、当該カメラは、範囲AR内の画像を撮影する。
図1に戻って、管理センターSTに設置された管理サーバー200は、ディスプレイ206および入力デバイス209に接続される。入力デバイス209は、たとえばキーボードである。
図1の見守りシステムでは、アクセスポイントAPを介してネットワークNTに接続する携帯端末の数は2(携帯端末300A,300B)とされているが、当該数はこれに限定されない。本明細書では、携帯端末300A,300Bに共通する事項を言及する場合には、携帯端末300A,300Bを総称する用語「携帯端末300」が利用される。
また、対話端末700A,700Bを総称する用語「対話端末700」が利用される。
図1の見守りシステムにおける各要素間の通信は、有線であってもよいし、無線であってもよい。
なお、センサーボックス100は、カメラ105および/またはドップラーセンサー106を必ずしも備えていなくてもよい。カメラ105および/またはドップラーセンサー106は、ドアセンサー510等と同様に、センサーボックス100外に設けられてもよい。制御装置101は、センサーボックス100外に設けられたカメラ105および/またはドップラーセンサー106の検出出力を、所与のインターフェイスを介して取得してもよい。
バイタルセンサー540は、必ずしも入居者に装着されていなくてもよい。一例では、バイタルセンサー540は、入居者から離間して設置された赤外線センサー等によって実現され、入居者の温度を検出することによってバイタル情報(体温)を出力する。他の例では、バイタルセンサー540は、ドップラーセンサー106によって実現される。ドップラーセンサー106は、入居者に向けてマイクロ波を照射する。当該マイクロ波は、入居者の心臓の拍動による胸部の僅かな変位によってドップラー効果を起こし、その周波数を変動させる。ドップラーセンサー106は、当該周波数の変動に基づいて、入居者の心拍を検出する。さらに他の例では、ドップラーセンサー106は、入居者の呼吸を検出する。
一例では、対話端末700は、居室900内に設置され、音声で入居者と対話する。より具体的には、対話端末700は、入居者に提供されたケアに関する質問を音声で出力する。入居者が、当該質問に対して音声で回答すると、対話端末700は、当該回答の音声を取得する。対話端末700は、管理サーバー200からの指示に従って、質問を出力してもよい。対話端末700は、取得した音声を管理サーバー200に転送してもよい。
対話端末700と入居者との対話は、音声によるものに限定されず、視覚的な情報を用いたもの(たとえば、質問文の表示)であってもよいし、振動を用いたもの(たとえば、ケアの感想の入力を促すための振動)であってもよいし、これらの態様の組み合わせであってもよい。より具体的には、回答として入力される情報は、音声に限定されず、ボタンやキーボード等の操作による電子的な情報であってもよいし、カメラまたは各種の人感センサー等の機器によって捉えられる視覚的情報(手話、ジェスチャー等)であってもよいし、これらの組み合わせであってもよい。
[見守りシステムの各要素の構成]
図3は、見守りシステムのセンサーボックス100、管理サーバー200、および、携帯端末300のハードウェア構成を示す図である。図4は、クラウドサーバー400のハードウェア構成を示す図である。図5は、対話端末700のハードウェア構成を示す図である。以下、図3~図5を参照して、見守りシステムにおける各装置の構成の一例を説明する。
(センサーボックス100)
図3に示されるように、センサーボックス100は、制御装置101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、通信インターフェイス104と、カメラ105と、ドップラーセンサー106と、無線通信装置107と、記憶装置120とを備える。
制御装置101は、センサーボックス100を制御する。制御装置101は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU(Central Processing Unit)、少なくとも1つのASIC(Application Specific Integrated Circuit)、少なくとも1つのFPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらの組み合わせなどによって構成される。
通信インターフェイス104には、アンテナ(図示しない)などが接続される。センサーボックス100は、当該アンテナを介して、外部の通信機器との間でデータをやり取りする。外部の通信機器は、たとえば、管理サーバー200、携帯端末300、アクセスポイントAP、クラウドサーバー400、その他の通信端末などを含む。
カメラ105は、一実現例では、近赤外カメラである。近赤外カメラは、近赤外光を投光するIR(Infrared)投光器を含む。近赤外カメラが用いられることにより、夜間でも居室900の内部を表わす画像が撮影され得る。他の実現例では、カメラ105は、可視光のみを受光する監視カメラである。さらに他の実現例では、カメラ105として、3Dセンサやサーモグラフィーカメラが用いられてもよい。センサーボックス100およびカメラ105は、一体的に構成されてもよいし、別体で構成されてもよい。
ドップラーセンサー106は、たとえばマイクロ波ドップラーセンサーであり、電波を放射及び受信して、居室900内の物体の挙動(動作)を検出する。これにより、居室900内の入居者800の生体情報が検出され得る。一例では、ドップラーセンサー106は、24GHz帯のマイクロ波を各居室900のベッド901に向けて放射し、入居者800で反射した反射波を受信する。反射波は、入居者800の動作により、ドップラーシフトしている。ドップラーセンサー106は、当該反射波から、入居者800の呼吸状態や心拍数を検出し得る。
無線通信装置107は、ケアコール子機500、ドアセンサー510、トイレセンサー520、臭いセンサー530、および、バイタルセンサー540からの信号を受信し、当該信号を制御装置101へ送信する。たとえば、ケアコール子機500は、ケアコールボタン501を備え、当該ケアコールボタン501を操作されると、当該操作があったことを示す信号を無線通信装置107へ送信する。ドアセンサー510、トイレセンサー520、臭いセンサー530、および、バイタルセンサー540のそれぞれは、それぞれの検出出力を無線通信装置107へ送信する。
記憶装置120は、たとえば、ハードディスクや外付けの記憶装置などの記録媒体である。記憶装置120は、制御装置101によって実行されるプログラム、および、当該プログラムの実行に利用される各種のデータを格納する。各種のデータは、入居者800の行動情報を含んでいてもよい。
上記のプログラムおよびデータのうち少なくとも一方は、制御装置101がアクセス可能な記憶装置であれば、記憶装置120以外の記憶装置(たとえば、制御装置101の記憶領域(たとえば、キャッシュメモリーなど)、ROM102、RAM103、外部機器(たとえば、管理サーバー200や携帯端末300、など)に格納されていてもよい。
(行動情報)
上記の行動情報について、説明する。行動情報は、たとえば入居者800が所定の行動を実行したことを表わす情報である。一例では、所定の行動は、入居者800が起きたことを表わす「起床」、入居者800が寝具から離れたことを表わす「離床」、入居者800が寝具から落ちたことを表わす「転落」、および、入居者800が倒れたことを表わす「転倒」の4つの行動を含む。
一実施の形態では、制御装置101が、各居室900に設置されたカメラ105が撮像した画像に基づいて、各居室900に関連付けられた入居者800の行動情報を生成する。制御装置101は、たとえば、上記画像から入居者800の頭部を検出し、この検出した入居者800の頭部における大きさの時間変化に基づいて、入居者800の「起床」、「離床」、「転倒」および「転落」を検出する。以下、行動情報の生成の一具体例を、より詳細に説明する。
まず、記憶装置120に、居室900におけるベッド901の所在領域、第1閾値Th1、第2閾値Th2、および、第3閾値Th3が格納される。第1閾値Th1は、ベッド901の所在領域内において、横臥姿勢にあるときと座位姿勢にあるときとの間で入居者の頭部の大きさを識別する。第2閾値Th2は、ベッド901の所在領域を除く居室900内において、入居者の頭部の大きさに基づいて、当該入居者が立位姿勢にあるか否かを識別する。第3閾値Th3は、ベッド901の所在領域を除く居室RM内において、入居者の頭部の大きさに基づいて、当該入居者が横臥姿勢にあるか否かを識別する。
制御装置101は、対象画像から、例えば背景差分法やフレーム差分法によって、入居者800の人物の領域として、動体領域を抽出する。制御装置101は、さらに、当該抽出した動体領域から、例えば円形や楕円形のハフ変換によって、予め用意された頭部のモデルを用いたパターンマッチングによって、頭部検出用に学習したニューラルネットワークによって導出された閾値を用いて、入居者800の頭部領域を抽出する。制御装置101は、当該抽出された頭部の位置および大きさから、「起床」、「離床」、「転倒」および「転落」を検出する。
制御装置101は、上記のように抽出された頭部の位置がベッド901の所在領域内にあり、かつ、上記のように抽出された頭部の大きさが第1閾値Th1を用いることによって横臥姿勢の大きさから座位姿勢の大きさへと変化したことを検出した場合に、行動「起床」が発生したことを決定してもよい。
制御装置101は、上記のように抽出された頭部の位置がベッド901の所在領域内からベッド901の所在領域外へ移動した場合であって、上記のように抽出された頭部の大きさが第2閾値Th2を用いることによって或る大きさから立位姿勢の大きさへと変化したことを検出した場合に、行動「離床」が発生したことを決定してもよい。
制御装置101は、上記のように抽出された頭部の位置がベッド901の所在領域内からベッド901の所在領域外へ移動した場合であって、上記のように抽出された頭部の大きさが第3閾値Th3を用いることによって或る大きさから横臥姿勢の大きさへ時間変化した場合には、行動「転落」が発生したと決定してもよい。
制御装置101は、上記のように抽出された頭部の位置がベッド901の所在領域を除く居室900内に位置し、かつ、抽出された頭部の大きさが第3閾値Th3を用いることによって或る大きさから横臥姿勢の大きさへと変化したことを検出した場合には、行動「転倒」が発生したと決定してもよい。
以上説明されたように、一具体例では、センサーボックス100の制御装置101が、入居者800の行動情報を生成する。なお、見守りシステムでは、居室900内の画像を用いて、他の要素が入居者800の行動情報を生成してもよい。
(管理サーバー200)
図3に示されるように、管理サーバー200は、制御装置201と、ROM202と、RAM203と、通信インターフェイス204と、表示インターフェイス205と、操作インターフェイス207と、記憶装置220とを含む。
制御装置201は、管理サーバー200を制御する。制御装置201は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU、少なくとも1つのASIC、少なくとも1つのFPGA、またはこれらの組み合わせなどによって構成される。
通信インターフェイス204には、アンテナ(図示しない)などが接続される。管理サーバー200は、当該アンテナを介して、外部の通信機器との間でデータをやり取りする。外部の通信機器は、たとえば、センサーボックス100を含む。
表示インターフェイス205は、ディスプレイ206と接続され、制御装置201などからの指令に従って、ディスプレイ206に対して、画像を表示するための画像信号を送出する。
操作インターフェイス207は、たとえば、USB(Universal Serial Bus)端子であり、入力デバイス209に接続される。操作インターフェイス207は、入力デバイス209からのユーザー操作を示す信号を受ける。入力デバイス209、たとえば、マウス、キーボード、タッチパネル、またはユーザーの入力操作を受け付けることが可能なその他の装置である。
記憶装置220は、たとえば、ハードディスクや外付けの記憶装置などの記録媒体である。一実現例では、記憶装置220は、制御装置201によって実行されるプログラムを格納するが、当該プログラムは、制御装置201がアクセス可能な他の記憶装置に格納されていてもよい。
(携帯端末300)
図3に示されるように、携帯端末300は、制御装置301と、RAM303と、通信インターフェイス304と、ディスプレイ305と、入力デバイス306と、内部メモリー320とを含む。
制御装置301は、携帯端末300を制御する。制御装置301は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU、少なくとも1つのASIC、少なくとも1つのFPGA、またはそれらの組み合わせなどによって構成される。
通信インターフェイス304には、アンテナ(図示しない)などが接続される。携帯端末300は、当該アンテナおよびアクセスポイントAP(図1)を介して、外部の通信機器との間でデータをやり取りする。外部の通信機器は、たとえば、センサーボックス100、管理サーバー200などを含む。
ディスプレイ305は、たとえば有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイによって実現される。入力デバイス306は、たとえばディスプレイ305に重ねられたタッチセンサーによって実現される。当該タッチセンサーは、携帯端末300に対する各種操作をタッチ操作で受け付け、当該操作の内容を制御装置301へ出力する。
内部メモリー320は、たとえば、eMMC(Embedded MultiMediaCard)などの記録媒体である。一例として、内部メモリー320は、制御装置301によって実行されるプログラムを格納するが、当該プログラムは、制御装置301がアクセス可能な記憶装置であれば、内部メモリー320以外の記憶装置に格納されていてもよい。
(クラウドサーバー400)
図4に示されるように、クラウドサーバー400は、制御装置401と、ROM402と、RAM403と、通信インターフェイス404と、記憶装置420とを含む。
制御装置401は、クラウドサーバー400を制御する。制御装置401は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU、少なくとも1つのASIC、少なくとも1つのFPGA、またはこれらの組み合わせなどによって構成される。
通信インターフェイス404には、アンテナ(図示しない)などが接続される。クラウドサーバー400は、当該アンテナを介して、外部の通信機器との間でデータをやり取りする。外部の通信機器は、たとえば、センサーボックス100、管理サーバー200を含む。
記憶装置420は、たとえば、ハードディスクや外付けの記憶装置などの記録媒体である。一実現例では、記憶装置420は、制御装置401によって実行されるプログラムを格納するが、当該プログラムは、制御装置401がアクセス可能な他の記憶装置に格納あされていてもよい。
(対話端末700)
図5に示されるように、対話端末700は、制御装置701と、RAM703と、通信インターフェイス704と、スピーカー711と、マイク712と、ディスプレイ713と、内部メモリー720とを含む。
制御装置701は、対話端末700を制御する。制御装置701は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU、少なくとも1つのASIC、少なくとも1つのFPGA、またはこれらの組み合わせなどによって構成される。
通信インターフェイス704には、アンテナ(図示しない)などが接続される。対話端末700は、当該アンテナを介して、外部の通信機器との間でデータをやり取りする。外部の通信機器は、たとえば、センサーボックス100、管理サーバー200を含む。
スピーカー711は、制御装置701の制御に従って音声を出力し、マイク712は、入力された音声を制御装置701へ出力する。ディスプレイ713は、制御装置701の制御に従って情報を表示する。ディスプレイ713は、タッチパネルによって構成されていてもよい。この場合、当該タッチパネルは、タッチによる情報の入力を受け付け、入力された情報を制御装置701へ出力する。
内部メモリー720は、たとえば、eMMCなどの記録媒体である。一例として、内部メモリー720は、制御装置701によって実行されるプログラムを格納するが、当該プログラムは、制御装置701がアクセス可能な記憶装置であれば、内部メモリー720以外の記憶装置に格納されていてもよい。
(本明細書における「プログラム」という用語の意義)
見守りシステムにおいて、各種の「プログラム」は、単体のプログラムとしてではなく、任意のプログラムの一部に組み込まれて提供される場合があり得る。各種の「プログラム」は、任意の複数のプログラムが協働することによって実現され得る。一例では、センサーボックス100の制御装置101が第1のプログラムを実行することによって本明細書において説明される機能を実現する際に、当該第1のプログラムは、第2のプログラムの一部のモジュールを利用していてもよい。第1のプログラムは、当該機能の実現のための一部のモジュールを含まない場合であっても、当該機能の実現に主に貢献する場合、当該機能を実現するためのプログラムとしての趣旨から逸脱するものではない。また、本明細書において説明される機能は、その一部または全部が専用のハードウェアによって実現されてもよい。さらに、本明細書において説明される機能を提供する装置は、その機能の一部または全部を外部装置から所謂クラウドサービスとして提供される場合もあり得る。
[見守りシステムの利用態様]
図6は、見守りシステムの利用態様の一例を示す図である。図6に示された態様では、見守りシステムを構成する要素間の情報の流れが矢印で示され、各矢印には数字が割り振られている。割り振られた数字は、見守りシステム内の情報の流れの順序の一例を表わす。以下、順序に沿って、見守りシステム内の情報の流れを説明する。
((1)検出,記録)
センサーボックス100は、居室900における入居者800の挙動(動作)を検出するための種々のデータを取得し、記録する。センサーボックス100は、取得されたデータから、入居者800の挙動(行動)を検出する。検出される行動は、たとえば、「起床」「離床」「転落」または「転倒」である。センサーボックス100は、入居者800が所定の行動を検出すると、行動の検出を管理サーバー200へ通知する。
なお、入居者800の挙動(行動)の検出は、管理サーバー200で行なわれてもよい。この場合、管理サーバー200は、センサーボックス100からデータを取得し、当該データを解析することによって、入居者800の行動を検出する。
((2)通知)
管理サーバー200は、センサーボックス100からの通知に応じて、携帯端末300へ、入居者800を特定する情報とともに検出された行動を通知する。携帯端末300への通知は、当該入居者800の居室へかけつけることの指示であってもよい。
((3)かけつけ、(4)ケア作業)
携帯端末300における通知を認識すると、スタッフNAは、通知の対象である入居者800の居室900へとかけつける。そして、スタッフNAは、入居者800に対するケア作業を実施する。
なお、見守りシステムにおいて入居者800に提供されるケア作業は、通知に対応したものに限定されない。定期的に実施される作業(入床介助、等)であってもよいし、随時実施される作業であってもよい。
((5)ケア記録入力,(6)ケア記録の登録)
ケア作業を実施したスタッフは、携帯端末300に、ケア作業の内容の記録(以下、「ケア記録」ともいう)を入力する。携帯端末300は、入力されたケア記録を管理サーバー200へ送信する。管理サーバー200は、送信されたケア記録を、所与のデータベース(たとえば、後述する「ケア内容評価データベース」)に登録する。
一例では、携帯端末300には、ケア作業用のアプリケーション(以下、「ケア作業用アプリ」ともいう)がインストールされている。
ケア作業用アプリは、管理サーバー200からの上記通知((2)通知)に応じて、ディスプレイ305に、かけつけ指示画面を表示する。かけつけ指示画面は、たとえば、入居者を特定する情報と、当該入居者の居室へかけつけることが必要な状態であることを報知する情報とを含む。スタッフは、居室にかけつけると、かけつけ指示画面に対してかけつけが完了したことを入力する。上記報知は音声の出力を含んでもよく、当該音声の出力はかけつけ完了の入力に応じて停止してもよい。
ステッフは、さらに、ケア作業が完了すると、ケア作業用アプリに対して、当該ケア作業の内容を、上記ケア記録として入力する。ケア作業用アプリは、通知の内容に応じた、ケア作業の内容の入力用画面を表示してもよい。スタッフは、当該入力用画面を介して、より容易にケア記録を入力できる。
ケア作業用アプリは、入力されたケア記録を管理サーバー200へ送信する。管理サーバー200は、所与のデータベースにケア記録を登録する。
((7)質問用の情報)
管理サーバー200は、携帯端末300から入力されたケア記録の内容に従って、入居者に対する質問の内容を選択する。一例では、ケア記録が、かけつけの指示に応じた作業(たとえば、転倒した入居者の介助)の記録であり、選択される質問の内容は、所定の行動が検出されてからスタッフが居室にかけつけるまでの時間を評価するための情報を含む。他の例では、ケア記録が、かけつけの指示によるものではない作業(たとえば、入床介助)の記録であり、選択される質問の内容は、作業の丁寧さについての評価を含む。
管理サーバー200は、選択された内容の質問を出力するように、対話端末700へ指示を出力する。上記ケアの対象であった入居者の居室に設置された対話端末700は、指示に従って質問を出力する。質問の内容は、ケア記録の内容に従ったものでなくてもよい。すなわち、管理サーバー200は、ケア記録が入力されたことに応じて、対話端末700に質問の出力を指示するが、質問の内容は、作業の丁寧さ(作業の種類によらない質問の内容の一例)を評価するものであってもよい。
また、管理サーバー200は、ケア記録の入力の有無に拘わらず、対話端末700に質問の出力を指示してもよい。一例では、管理サーバー200は、入居者ごとのケアのスケジュールを参照し、ケアの終了が予定される時刻または当該時刻から所与の時間が経過した後、対話端末700へ質問の出力を指示してもよい。
((8)質問,(9)回答)
対話端末700は、管理サーバー200の指示に応じて、質問を出力する。質問の出力は、音声(スピーカー711)、視覚的情報(ディスプレイ713)、もしくは、振動(図示せぬバイブレーター)、または、これらの組み合わせによるものであってもよい。
図7は、対話端末700による質問の出力態様の一例を示す図である。対話端末700は、ベッド901の近傍に位置し、音声で、ベッド901上の入居者800に対して質問を出力する。入居者が回答のための音声を発すると、対話端末700は当該音声の入力を受け付ける。
図7の例では、対話端末700は、1つ目の質問Q(1)として、メッセージ「かけつけ時間は早かった?」を音声で出力する。これに応じて、入居者800は、回答A(1)として、「すぐ来てくれたのでたすかったよ。」と答える。
図7の例では、1つ目の質問に対する回答が終了したと判断すると、対話端末700は、さらに2つ目の質問Q(2)として、メッセージ「作業は丁寧だった?」を音声で出力する。これに応じて、入居者800は、回答A(2)として、「新人さんだからかな?慣れていない感じだったね。」と答える。
入居者からの回答は、音声(発声)であってもよいし、タッチパネルへのタッチ入力であってもよいし、テキスト情報の入力であってもよいし、手話などのジェスチャーであってもよい。回答としてジェスチャーを受け付ける場合、対話端末700は、カメラを備えていてもよい。
((10)回答内容)
対話端末700は、入居者の回答を受け付け、当該回答の内容を管理サーバー200へ送信する。一例では、対話端末700は、質問を出力した後、一定期間、または、所与のレベル以上の音声が検出されている期間、マイク712を介して、音声の入力を受け付ける。上記一定期間が終了したこと、無音状態が予め定められた期間(たとえば、5秒間)継続したこと、および/または、予め定められたメッセージ(たとえば、「ありがとう。」「これで回答を終わりです。」等)が検出されたことに応じて、対話端末700は、管理サーバー200へ、回答の内容を送信する。
送信される内容は、取得されたデータのファイル(音声ファイル、画像ファイル、等)であってもよいし、入力された音声等のデータの解析結果(文字情報、回答として操作されたボタンの種類を特定する情報、等)であってもよい。解析結果の一例は、入力された音声から音声認識技術によって生成された文字情報である。他の例は、入力された音声から、音声認識技術によって特定された評価のレベルである。たとえば、入居者は、「よかった。」「悪かった。」および「普通だった。」という3種類のメッセージの中のいずれかを発する。対話端末700は、入力された音声を認識することにより、いずれのメッセージが発せられたかを特定する。そして、対話端末700は、特定されたメッセージを、回答内容として管理サーバー200へ送信する。
((11)評価記録)
管理サーバー200は、対話端末700から送信された回答内容を、当該回答が対応するケア記録と関連付けて、所与のデータベースに登録する。一例では、管理サーバー200は、回答内容の代わりに、または、回答とともに、ケアについての評価を登録する。評価は、たとえば、対話端末700から送信された回答内容を解析することによって生成される。
((12)検出設定変更)
管理サーバー200は、ケアの評価に従って、センサーボックス100による検出の設定を変更する。一例では、ある入居者に対応するセンサーボックス100が、「離床」の検出に応じて、スタッフのかけつけのための検出出力を管理サーバー200へ送信するように設定されている場合を想定する。「離床」の検出に対応したケア作業に対する入居者からの回答内容が、スタッフのかけつけが遅いことを示す情報を含む場合、管理サーバー200は、センサーボックス100に、管理サーバー200への検出出力の送信の条件を変更するように指示してもよい。より具体的には、管理サーバー200は、「離床」ではなく「起床」の検出に応じて、スタッフのかけつけのための検出出力を送信するように、設定変更の指示を送信する。管理サーバー200からの指示に応じて、センサーボックス100は、当該センサーボックス100における設定を変更する。
((13)ケア記録UI変更)
管理サーバー200は、ケアの評価に従って、携帯端末300のUIの設定を変更する。
一例では、入居者Aが、入居者Bよりも、スタッフのかけつけが遅いことを示すように回答する頻度が高い場合、管理サーバー200は、入居者Aの居室へのかけつけの通知を、入居者Bの居室へのかけつけの通知よりも優先して表示するように、携帯端末300のUIの設定を変更する。この場合、管理サーバー200は、各携帯端末300にインストールされているケア作業用アプリに、設定変更を指示する。これに応じて、各携帯端末300は、ケア作業用アプリにおける設定を変更する。これにより、入居者Aの居室へのかけつけと入居者Bの居室へのかけつけが同時に必要になった場合に、各携帯端末300では、前者のかけつけの通知が後者のかけつけの通知に対して優先して表示される。
[見守りシステムの機能ブロック]
図8は、見守りシステムにおける機能ブロックの一例を示す図である。図8を参照して、見守りシステムが備える各機能を説明する。
(センサーボックス100)
センサーボックス100は、センサー入力部191および画像入力部192として機能する。
センサー入力部191は、入居者の挙動(動作)を検出し、たとえば、ドップラーセンサー106、ケアコール子機500、ドアセンサー510、トイレセンサー520、および/または、臭いセンサー530によって構成される。
画像入力部192は、居室内の画像を取得し、たとえばカメラ105によって構成される。
(管理サーバー200)
管理サーバー200は、かけつけ支援サービス管理部291、ケア内容評価データベース管理部292、ケア内容記録部293、および、ケア記録サービス管理部294として機能する。
かけつけ支援サービス管理部291は、センサーボックス100のセンサー入力部191および/または画像入力部192によって取得されたデータを用いて、居室900へのかけつけの要否を判断する。かけつけが必要であると判断すると、携帯端末300へ、けけつけのための通知を指示する。
かけつけ支援サービス管理部291がかけつけを要する挙動の発生を検出する代わりに、センサーボックス100が当該挙動の発生を検出してもよい。この場合、かけつけ支援サービス管理部291は、センサーボックス100からの当該検出の出力を取得する。かけつけ支援サービス管理部291は、当該検出の出力を取得すると、携帯端末300へ、かけつけのための通知を指示する。
ケア記録サービス管理部294は、携帯端末300から送信される、ケア記録をケア内容評価データベース管理部292へ送信する。
また、ケア内容評価データベース管理部292は、対話端末700へ、ケアに関する質問の出力の指示を送信する。当該指示の送信により、見守りシステムでは、結果として対話端末700から質問が出力される。この意味において、ケア内容評価データベース管理部292からの質問の出力の指示は、実質的に質問の出力であるとも言える。
ケア内容評価データベース管理部292は、対話端末700から送信される、ケア作業に関する質問に対する回答を取得し、当該回答を利用して、ケア内容の評価を蓄積するデータベースを管理する。図9は、ケア内容評価データベースの一例を示す図である。
図9に示されるように、ケア内容評価データベースは、1行ごとに、1回のケアについての情報を格納する。ケア内容評価データベースには、各ケアについて、作業時刻と、ケア作業記録と、評価項目とが格納される。作業時刻は、各ケア作業の、開始時刻(Begin)と終了時刻(End)とを含む。
一例では、ケア内容評価データベース管理部292は、かけつけ支援サービス管理部291が携帯端末300へかけつけのための通知を行ったことに応じて、ケア内容評価データベースに新たな行を生成する。
ケア内容評価データベース管理部292は、いずれかのスタッフが通知の対象となった居室におけるケアを開始した時刻を、作業の開始時刻として、ケア内容評価データベースに登録する。ケアが開始された時刻の一例は、いずれか携帯端末300が居室に到着した時刻であり、各携帯端末300の位置情報に基づいて特定される。他の例は、いずれかの携帯端末300に対して、スタッフが、ケアを開始することを示す情報を入力した時刻である。さらに他の例は、居室のカメラ105の撮像画像において、スタッフが認識された時刻である。当該時刻は、たとえば、カメラ105の撮像画像に対する画像認識によって特定される。
ケア内容評価データベース管理部292は、ケアが終了した時刻を、作業の終了時刻としてケア内容評価データベースに登録する。ケアが終了した時刻の一例は、いずれかの携帯端末300に対して、ケアの終了が入力された時刻である。他の例は、携帯端末300から管理サーバー200へケア記録が送信された時刻である。さらに他の例は、カメラ105の撮像画像の解析等により、スタッフが居室から退室することが検出された時刻である。
ケア内容評価データベースにおいて、ケア作業記録は、ケア内容と、画像と、入居者体温とを含む。ケア内容は、ケア作業の分類を示す。画像は、ケア作業中の居室内の映像を示す。入居者体温は、ケア作業中(ならびに/または、作業開始時および/もくしは終了時)の入居者の状態を表す情報の一例である。
一例では、ケア内容評価データベース管理部292は、ケア記録から、提供されたケア作業の分類を抽出して、ケア内容として、ケア内容評価データベースに登録する。ケア作業の分類を特定する情報は、スタッフによって入力されてもよいし、ケア作業用アプリが管理サーバー200からの通知内容(または、センサーボックス100において各種のセンサーによって取得され、管理サーバー200に送信されたデータ)に基づいて特定してもよい。
他の例では、ケア内容評価データベース管理部292は、予めスケジュールされたケア作業の内容(たとえば、入床介助)を、ケア内容として、ケア内容評価データベースに登録する。
ケア内容評価データベース管理部292は、ケアの開始から終了までの一定時間ごとにバイタルセンサー540によって検出される入居者の体温を、入居者体温として、ケア内容評価データベースに登録する。なお、ケア内容評価データベース管理部292は、入居者の体温の代わりに、または、入居者の体温に加えて、入居者の状態を表す情報(心拍数、血圧、等)を、ケア内容評価データベースに登録してもよい。登録される情報の種類は、ケア内容に従って選択されてもよい。入居者の状態を表す情報は、携帯端末300から入力されてもよい。入居者の状態を表す情報の他の例は、入居者の水分補給量である。
ケア内容評価データベースにおいて、評価項目は、質問の項目ごと(かけつけ時間、作業の丁寧さ、等)の入居者の回答を含む。ケア内容評価データベース管理部292は、評価項目の一例として、回答として取得された音声ファイルを、ケア内容評価データベースに登録する。
図9には、6月3日の7時00分に開始し、同日の7時10分に終了した、ケア作業の情報が示されている。当該ケア作業の内容は「入床介助」であり、当該ケア作業の映像はファイル名「映像001.mp4」の画像ファイルとして登録され、入居者の(ケアの開始時、途中、または、終了時)の体温は36度である。評価項目として、「かけつけ時間」に関する回答はファイル名「音声901.mp4」として登録され、「作業の丁寧さ」に関する回答はファイル名「音声902.mp4」として登録されている。
ケア内容評価データベース管理部292は、評価内容として、入居者からの回答の解析結果を登録してもよい。回答内容は、携帯端末300または管理サーバー200において解析される。
図10は、ケア内容評価データベースの他の例を示す図である。図10の例では、ケア内容評価データベースには、評価項目として、各質問項目に対する回答の解析結果(良い/普通/悪い)が登録される。
ケア内容記録部293は、センサー入力部191および/または画像入力部192から、ケア作業中の居室内の画像および/または入居者の状態を取得し、ケア内容評価データベースに登録する。登録される画像の一例は、ケア作業内容中の「画像」である。登録される入居者の状態の一例は、入居者体温である。
(携帯端末300)
図8に戻って、携帯端末300は、かけつけ通知UI部391およびケア記録UI部392として機能する。かけつけ通知UI部391は、管理サーバー200のかけつけ支援サービス管理部291からの指示に応じて、かけつけ通知用の画面を表示する。ケア記録UI部392は、入力されたケア記録を、管理サーバー200のケア記録サービス管理部294へ送信する。
一例では、かけつけ通知UI部391は、ケア作業用アプリを実行する制御装置301と、かけつけ通知用の画面を表示するディスプレイ305とによって構成される。
一例では、ケア記録UI部392は、ケア作業用アプリを実行する制御装置301と、ケア記録を入力するための画面を表示するディスプレイ305と、ステッフからのケア記録の入力を受け付ける入力デバイス306とによって構成される。
(対話端末700)
対話端末700は、質問UI部791および回答UI部792として機能する。質問UI部791は、質問を出力し、たとえば、スピーカー711および/またはディスプレイ713によって構成される。図8の例では、ケア内容評価データベース管理部292は、ケア作業の後、質問UI部791へ、質問の出力を指示する。なお、質問UI部791は、ケア内容評価データベース管理部292からの指示無しに、予めスケジュールされたケア作業の終了時刻の到来等に応じて、質問を出力してもよい。
回答UI部792は、入居者からの回答を取得し、当該回答を管理サーバー200へ送信する。回答UI部792は、たとえば、マイク712、または、図示しないタッチパネルもしくはカメラによって構成される。
なお、図8に示された各機能の配置は、単なる一例である。図8の例では単一の装置に割当てられた2以上の機能のそれぞれが、異なる装置において実現されてもよい。たとえば、図8の例では、管理サーバー200には、携帯端末300に通知を指示する機能(かけつけ支援サービス管理部291)と、対話端末700に質問の出力を指示する機能(ケア内容評価データベース管理部292)とが割当てられたが、これらの機能は互いに別の装置に割当てられてもよい。
また、図8の例において複数の装置に割当てられた機能が単一の装置において実現されてもよい。たとえば、図8の例では、入居者からの回答を管理する機能(ケア内容評価データベース管理部292)が管理サーバー200に設けられ、入居者からの回答を取得する機能(回答UI部792)が対話端末700に設けられているが、これらの機能の双方が対話端末700に割当てられてもよい。この場合、対話端末700は、ケア情報管理システムを構成する。
[処理の流れ(回答の取得)]
図11は、見守りシステムにおける、ケア作業に関する回答を取得するための処理の流れを示す図である。図11を参照して、当該処理の流れを説明する。図11の処理は、たとえば、管理サーバー200の制御装置201が所与のプログラムを実行することによって実現される。
図11を参照して、ステップS10にて、制御装置201は、ケア作業が開始されたか否かを判断する。ケア作業の開始は、たとえば、いずれかの携帯端末300においてケアの開始を示す情報が入力され、当該情報の入力が管理サーバー200へ送信されたことによって検出される。制御装置201は、ケア作業の開始が検出されるまで、ステップS10の制御を繰り返し(ステップS10にてNO)、ケア作業の開始を検出すると(ステップS10にてYES)、ステップS20へ制御を進める。
ステップS20にて、制御装置201は、ケア作業の記録を開始する。ケア作業の記録は、たとえば、センサーボックス100から画像および/または各種のセンサーの検出出力を取得することによって実現される。
ステップS30にて、制御装置201は、ケア作業が終了したか否かを判断する。ケア作業の終了は、たとえば、いずれかの携帯端末300においてケアの終了を示す情報が入力され、当該情報の入力が管理サーバー200へ送信されたことによって検出される。制御装置201は、ケアの終了が検出されるまで、ステップS30の制御を繰り返し(ステップS30にてNO)、ケア作業の終了を検出すると(ステップS30にてYES)、ステップS40へ制御を進める。
ステップS40にて、制御装置201は、ステップS20で開始されたケア作業の記録を終了させる。これにより、管理サーバー200には、少なくともケア作業の開始から終了までの居室内の画像および/または入居者の状態が記録される。
ステップS50にて、制御装置201は、対話端末700に、質問の出力を指示する。
ステップS60にて、制御装置201は、対話端末700から、上記質問の回答を取得する。
ステップS70にて、制御装置201は、対話端末700から取得された回答を所与のデータベース(ケア内容評価データベース)に格納して、図11の処理を終了させる。
[処理の流れ(質問の出力)]
図12は、入居者に対して、ケア作業に関する質問を出力するための処理の流れを示す図である。図12の処理は、たとえば対話端末700の制御装置701が所与のプログラムを実行することによって実現される。
図12を参照して、ステップSA10にて、制御装置701は、管理サーバー200から質問の出力を指示されたか否かを判断する。制御装置701は、質問の出力の指示があるまでステップSA10の制御を繰り返し(ステップSA10にてNO)、当該指示があったと判断すると(ステップSA10にてYES)、ステップSA20へ制御を進める。
ステップSA20にて、制御装置701は、質問を出力する。一例では、出力される質問の内容は管理サーバー200からの指示に従って決定される。他の例では、出力される質問の内容は、管理サーバー200からの指示の内容に拘わらず、対話端末700において予め設定されている。
ステップSA30にて、制御装置701は、マイク712等を介して回答の入力を受け付け、受け付けた回答を管理サーバー200へ送信する。
[質問の送信タイミングの調整]
(機能ブロックの変形例)
見守りシステムでは、対話端末700からの質問の出力は、居室からケアを提供したステッフが退出した後で実行されてもよい。図13は、見守りシステムにおける機能構成の第1の変形例を示す図である。図14は、見守りシステムにおける機能構成の第2の変形例を示す図である。
図13の例では、管理サーバー200は、さらに在室者判定部295として機能する。在室者判定部295は、たとえば所与のプログラムを実行する制御装置201によって構成され、センサー入力部191および/または画像入力部192からのデータに従って、居室からスタッフが退出したか否かを判断する。一例では、在室者判定部295は、画像入力部192から居室内の画像を連続的に取得し、当該画像からスタッフとして認識される物体が消滅したことを検出すると、ケア内容評価データベース管理部292に通知する。ケア内容評価データベース管理部292は、ケア作業の終了後、在室者判定部295から、スタッフが居室から退出したことを表わす通知を受けたことに応じて、対話端末700へ質問の出力を指示する。
図14の例では、管理サーバー200は、在室者判定部295として機能し、さらに、携帯端末300は、位置情報取得部393として機能する。位置情報取得部393は、携帯端末300の現在位置を取得し、たとえば、携帯端末300に備えられた、GPS(Global Positioning System)のレシーバーによって構成される。なお、位置情報取得部393は、携帯端末300とは異なる装置(たとえば、見守りシステム内の各携帯端末300の位置を管理する装置)によって構成されてもよい。在室者判定部295は、位置情報取得部393によって取得された位置情報が居室の外を表わすことを検出すると、スタッフが居室から退出したことと判断する。ケア内容評価データベース管理部292は、ケア作業の終了後、在室者判定部295から、スタッフが居室から退出したことを表わす通知を受けたことに応じて、対話端末700へ質問の出力を指示する。
図13または図14の例の他に、在室者判定部295は、施設内のオプティカルフロー(たとえば、廊下に配置されたセンサーによるもの、または、廊下に配置された機器とスタッフが携帯する携帯端末300との近距離無線通信の通信内容によるもの)に基づいて、スタッフの居室からの退出を判断してもよい。
(処理の流れ)
図15は、ケアに関する回答を取得するための処理の変形例の流れを示す図である。図15の処理は、図11の処理に対して、ステップS42の制御をさらに含む。以下に、図11の処理に対する、図15の処理の相違点を中心に説明する。
図15の処理では、ステップS40にてケア作業の記録を終了した後、ステップS42にて、制御装置201は、作業者(ケア作業を提供したスタッフ)が居室から退出しているか否かを判断する。制御装置201は、作業者の居室からの退出を検出するまでステップS42の制御を繰り返し(ステップS42にてNO)、作業者の居室からの退出を検出すると(ステップS42にてYES)、ステップS50へ制御を進める。
ステップS50にて、制御装置201は、対話端末700へ質問の出力を指示する。
[質問内容の選択]
見守りシステムでは、対話端末700から出力される質問の内容は、入居者に対して提供されたケア作業の内容に従って選択される。ここでは、出力される質問の内容は管理サーバー200によって選択される例を示すが、当該選択は、対話端末700によってなされてもよい。この場合、管理サーバー200は、質問の出力の指示とケア作業の内容とを対話端末700へ送信する。対話端末700は、ケア作業の内容に従って、当該対話端末700が出力する質問の内容を選択する。
図16は、ケアに関する回答を取得するための処理のさらなる変形例の流れを示す図である。図16の処理は、図11の処理に対して、ステップS44の制御をさらに含む。以下に、図11の処理に対する、図16の処理の相違点を中心に説明する。
図16を参照して、ステップS40にて、ケア作業の記録を終了した後、ステップS44にて、制御装置201は、ケア作業の内容(たとえば、ケア内容評価データベースの項目「ケア内容」)に従って質問の内容を選択する。
一例では、ケア内容が離床介助(たとえば、「離床」が検出されたことに応じて管理サーバー200からかけつけの通知が出力されるケア内容)である場合には、選択される質問の内容は、「失禁までの余裕の有無」を含み、「介助後の快適さ」を含まない。一方、ケア内容がベッド上での排泄介助(たとえば、臭いセンサー530によって排泄が検出されたことに応じて管理サーバー200からかけつけの通知が出力されるケア内容)である場合には、選択される質問の内容は、「介助後の快適さ」を含み、「失禁までの余裕の有無」を含まない。
ステップS50にて、制御装置201は、ステップS44にて選択された内容の質問を出力することを、対話端末700へ指示する。
[他の変形例]
見守りシステムでは、ケア作業の実施後、対話端末700が入居者に対して質問を出力する。ケア作業の実施(終了)は、携帯端末300からのケア記録の入力に従って判断されてもよいし、センサーボックス100から出力されるデータに従って判断されてもよい。一例では、居室内で入居者が、ベッドからトイレに移動したこと、または、ベッドからトイレに移動した後でベッドに戻ったことが検出されたことに応じて、ケア作業の実施(終了)が検出されてもよい。この場合のケア作業の実施は、たとえば、カメラ105によって撮影された画像の解析、または、トイレセンサー520の検出出力に基づいて、判断され得る。
見守りシステムでは、同じ質問の内容について、複数パターンのメッセージが準備されていてもよい。たとえば、対話端末700には、「かけつけ時間」という内容について、「かけつけは早かった?」「かけつけは遅くなかった?」および「スタッフの人は間に合った?」等の複数パターンのメッセージが格納されていてもよい。制御装置701は、たとえば、ある内容について、一定期間内に複数回、質問を出力する指示を受けた場合には、前回出力したメッセージとは異なる種類のメッセージを選択して、出力してもよい。また、このようなメッセージの選択は、管理サーバー200の方でなされてもよい。
[回答の利用]
見守りシステムでは、管理サーバー200は、対話端末700から取得した回答を、ケア作業の内容ごとに集計することにより、ケア作業の内容ごとに入居者の満足度に関する情報を生成することができる。
図17は、回答の集計態様の一例を示す図である。図17において、作業IDは、ケア作業の内容を特定する。作業ID「01」は、作業内容「入床介助」を表わす。作業ID「02」は、作業内容「離床介助」を表わす。
図17の例では、ケア作業の内容ごとに、複数の評価項目の回答内容が示されている。より具体的には、管理サーバー200は、ケア作業ごとに、対話端末700に複数種類の質問の出力を指示し、各質問に対する回答を対話端末700から取得し、各回答の内容を解析することによって、質問毎に「OK」または「NG」の評価を付与する。回答内容が、質問内容に対応する項目に対して入居者が満足することを表わす場合(たとえば、「良かった」または「普通」)、当該項目に対して評価「OK」が付与される。回答内容が、質問内容に対応する項目に対して入居者が不満を感じていることを表わす場合(たとえば、「悪かった」)、当該項目に対して評価「NG」が付与される。入居者が満足しているか不満を感じているかは、たとえば、音声認識によって導出される文字情報に基づいて判断される。
図17の例によれば、管理サーバー200は、ケア作業ごとに、評価「OK」を付与された項目の数を計数し、評価「NG」の数に応じて、各ケア作業についての評価を出力し得る。
図17に示された態様での、ケア作業ごとの評価は、スタッフごとに実施され得る。このようなスタッフごとの評価は、たとえば、対話端末700から取得される回答が対応するケア記録がどの携帯端末300から入力されたかに基づいて、実現され得る。この場合、管理サーバー200は、スタッフごとに、ケア作業の評価情報を生成し得る。
管理サーバー200は、スタッフが携帯する携帯端末300に、当該スタッフについてのケア作業ごとの評価情報を送信し得る。管理サーバー200は、かけつけの通知を送信する際に、当該かけつけにおいて必要とされることが予測されるケア作業について高い評価を付与されたスタッフの携帯端末300に、優先的に、当該通知を送信してもよい。
本開示において、対話端末700から出力される質問は、予め管理サーバー200または対話端末700に登録されていてもよいし、質問の出力時に生成されてもよい。生成される場合、質問は、たとえばケア作業の内容に基づいて生成される。たとえば、ケア作業の内容が「着替え介助」である場合、「着替え」という用語が用いられることにより、質問「スタッフさんの着替えの作業は上手だった?」が生成される。
また、見守りシステムにおいて、作業内容は、入居者からの回答から特定されてもよい。一例では、対話端末700から出力される質問「作業内容は何でしたか?」に対する回答を音声認識によって解析することによって得られた文言が、作業内容として特定されてもよい。作業内容は、カメラ105によって撮影された画像から特定されても良い。たとえば、作業中の画像を解析することによって得られた動作が、入居者をベッドからトイレに移動させるものである場合に、作業内容「トイレへの移動介助」が特定され、当該作業内容に関連付けられた質問が出力されてもよい。
今回開示された各実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。また、実施の形態および各変形例において説明された発明は、可能な限り、単独でも、組合わせても、実施することが意図される。
100,100A,100B センサーボックス、101,201,301,401,701 制御装置、105 カメラ、106 ドップラーセンサー、107 無線通信装置、120,220,420 記憶装置、191 センサー入力部、192 画像入力部、200 管理サーバー、205 表示インターフェイス、206,305,713 ディスプレイ、207 操作インターフェイス、209,306 入力デバイス、291 支援サービス管理部、292 ケア内容評価データベース管理部、293 ケア内容記録部、294 ケア記録サービス管理部、295 在室者判定部、300,300A,300B 携帯端末、320,720 内部メモリー、391 かけつけ通知UI部、392 ケア記録UI部、393 位置情報取得部、400 クラウドサーバー、500,500A,500B ケアコール子機、501 ケアコールボタン、510,510A,510B ドアセンサー、520,520A,520B トイレセンサー、530,530A,530B センサー、540,540A,540B バイタルセンサー、700,700A,700B 対話端末、711 スピーカー、712 マイク、791 質問UI部、792 回答UI部、800,800A,800B,A,B 入居者、900,900A,900B 居室、901,901A,901B ベッド、902,902A,902B トイレ。

Claims (9)

  1. コンピューターによって実行される方法であって、
    対象者に対するケアの記録に従って、前記対象者に対して、当該ケアに関する質問を出力するステップと、
    前記質問に対する回答を取得するステップと、
    前記ケアの記録と前記回答とを関連付けて記憶装置に記録するステップとを備え
    前記ケアの記録は、かけつけの指示に応じた作業の記録を含み、
    前記ケアに関する質問の内容は、前記対象者の所定の行動が検出されてからスタッフが前記対象者の居室にかけつけるまでの時間を評価するための情報を含む、見守りシステムにおける情報管理方法。
  2. 前記ケアの記録として、前記対象者が前記ケアを提供された居室の画像、前記対象者の状態を検出するセンサーの検出出力、および、前記ケアを提供した者から入力された情報の中の少なくとも1種類の情報を取得するステップをさらに備える、請求項1に記載の情報管理方法。
  3. 前記ケアの記録に従って、前記質問を選択または生成するステップをさらに備える、請求項1または請求項2に記載の情報管理方法。
  4. 前記質問を選択または生成するステップは、前記対象者に対する質問の履歴に従って前記質問を選択または生成することを含む、請求項3に記載の情報管理方法。
  5. 前記ケアを提供した者が前記対象者の居室から退出したことを検出するステップをさらに備え、
    前記質問を出力するステップは、前記ケアを提供した者が前記居室から退出していることを条件として前記質問を出力することを含む、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の情報管理方法。
  6. プロセッサーに、請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の方法を実行させるための、プログラム。
  7. ケアに関する質問を出力する対話端末と通信する通信インターフェースと、
    前記ケアの対象者に対するケアの記録に従って、前記対話端末に対して、前記質問の出力を指示するプロセッサーとを備え、
    前記プロセッサーは、前記対話端末から前記質問に対する回答を取得し、当該回答を、前記ケアの記録に関連付けて記録し、
    前記ケアの記録は、かけつけの指示に応じた作業の記録を含み、
    前記ケアに関する質問の内容は、前記対象者の所定の行動が検出されてからスタッフが前記対象者の居室にかけつけるまでの時間を評価するための情報を含む、情報処理装置。
  8. 対象者に対するケアに従った質問であって、当該ケアに関する質問を出力する出力部と、
    前記質問に対する回答を取得する入力部と、
    前記入力部によって取得された前記回答を、前記ケアの記録に関連付けて記録するプロセッサーとを備え
    前記ケアの記録は、かけつけの指示に応じた作業の記録を含み、
    前記ケアに関する質問の内容は、前記対象者の所定の行動が検出されてからスタッフが前記対象者の居室にかけつけるまでの時間を評価するための情報を含む、ケア情報管理システム。
  9. 対象者に対するケアに従った質問であって、当該ケアに関する質問を出力する出力部と、
    前記質問に対する回答を取得する入力部と、
    前記入力部によって取得された前記回答を、前記ケアの記録を管理するサーバーへ送信する通信インターフェースとを備え
    前記ケアの記録は、かけつけの指示に応じた作業の記録を含み、
    前記ケアに関する質問の内容は、前記対象者の所定の行動が検出されてからスタッフが前記対象者の居室にかけつけるまでの時間を評価するための情報を含む、対話端末。
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