JPH1153455A - 介護サービス計画支援装置 - Google Patents

介護サービス計画支援装置

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JPH1153455A
JPH1153455A JP21522397A JP21522397A JPH1153455A JP H1153455 A JPH1153455 A JP H1153455A JP 21522397 A JP21522397 A JP 21522397A JP 21522397 A JP21522397 A JP 21522397A JP H1153455 A JPH1153455 A JP H1153455A
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JP21522397A
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English (en)
Inventor
Yoshie Nakaya
美江 仲谷
Yasuhiko Hirashima
保彦 平島
Katsuhiko Tsujino
克彦 辻野
Takafumi Nagano
隆文 永野
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のサービス提供者が要援護者に対してサ
ービスを提供するため、そのサービス提供者の選定が難
しく、サービスの重複や漏れが発生する。 【解決手段】 入出力手段1に要援護者情報の入力画面
を表示させ、その入出力手段1から入力された要援護者
情報に応じて、その要援護者の介護ニーズを判定する介
護ニーズ判定支援手段2と、その介護ニーズを満足する
サービスをサービス提供者情報から検索すると共にその
サービスから要援護者の住環境条件および経済条件を満
たす最適組合せのサービス計画を作成し入出力手段1か
ら出力させるサービス最適組合せ支援手段3とを備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、生活を営む上で
介護を必要とする要援護者に関して、介護サービス計画
を支援する介護サービス計画支援装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】 従来のケアマネージメント業務 現在では、介護サービスを必要とする寝たきり等の要援
護者の介護サービス計画は、要援護者の代弁者となって
必要なサービスをコーディネイトするケアネージャーと
いう介護分野の専門家が作成する。ケアネージャーは、
要援護者の状態を評価するのに適切な技能を持つ保健
婦、訪問看護婦または社会福祉士等であり、病院、在宅
介護支援センターまたは老人健康保健施設等に所属する
ことが多い。ケアネージャーは、要援護者のニーズを評
価し適切なサービスを選択して、サービス間の調整を行
ってサービス計画を実施する。実施後も定期的に再評価
してサービス計画の見直しを行う。ニーズの評価には医
学、社会学および心理学等の幅広い専門知識が必要とな
る。サービスの選択には、サービス内容の知識と地域情
報が必要となる。サービス間の調整には、各サービス提
供者とのスムーズな情報交換が必要となる。
【0003】従来の支援方法としては、ニーズ評価には
マニュアルが作成されている(「高齢者ケアプラン策定
指針」厚生省老人保健福祉局(1996)、「在宅ケア
アセスメントマニュアル」J.N.モリス他(199
6)出版はいずれも厚生科学研究所)。マニュアルは、
心身の健康、生活基本動作、住居環境、社会生活および
介護者の状況等について聞いておくべき内容をリストに
して全てをチェックする。そして、チェックした内容の
組合せから介護ニーズが得られるという手法である。現
在では複数のマニュアルがあるが、質問項目に作成者に
よって多少の差があるものの評価手法の基本的な流れは
同じである。また、サービスの選択と調整に関しては支
援は行われておらず、計算機を用いた支援としてケアマ
ネージメント支援システムがあるが(「ケアネージャー
養成テキストブック」白澤政和(1996)出版は中央
法規)、これは評価マニュアルを単に電子化して書類作
成を簡易にしたものであり、個人差を軽減するために計
算機能を利用した支援は行われていない。
【0004】従来の介護サービスの提供方法 要援護者に対するサービスは、生活保護、児童福祉、障
害者福祉、高齢者福祉、医療、保健および保険等、公私
共に複数の支援機関が並立する。ケアネージャーがこれ
らのサービスを統合して要援護者に提供することもある
が、ケアネージャーの数が少ないので、要援護者が自分
でサービスを選択して手続してサービスを受けることも
ある。どちらの場合も、介護サービスを提供するサービ
ス提供者同士の連携が不十分なので、サービスの重複を
チェックしたり、足りないサービス内容を業者間で補完
したりすることは行われていない。ケアネージャーにと
っても、サービス情報が分散しているので検索が困難に
なっている。健康データ一元化支援としては、自治体内
で住民データを電子化して一元管理したり、医療データ
をPCカードに入れてどこからでもデータ参照できる試
みが始まっているが、在宅介護において適切なサービス
を選ぶためのサービス情報統合支援は行われていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のケアマネージメ
ント業務および介護サービスの提供方法は以上のように
構成されているので、従来の介護サービス計画作成にお
いて、ケアネージャー業務には以下のような課題があっ
た。 課題1)ケアネージャーの養成機関が不足している。 課題2)介護分野は未だ発展途上であり、知識の体系化
やマニュアル化が確立しておらず、従来のニーズ評価マ
ニュアルは、施設介護から発展したものであり、在宅介
護には項目が多く時間がかかりすぎる等適していない。 課題3)在宅介護には現在のマニュアルでは評価しきれ
ない部分があり、ケアネージャー個人の経験や能力によ
ってニーズの把握に差が出る。 課題4)サービス提供者データベースが整備されていな
いので、ケアネージャー個人の知識量によってサービス
計画の内容が異なる。 課題5)上記3)4)の理由から、結果としてサービス
計画の質にはケアネージャーの能力差が大きい。 課題6)上記1)から5)までの課題のため、高齢化社
会になり、介護が必要な高齢者が急増するのに対し、有
能なケアネージャーが大幅に不足することが予測され
る。
【0006】また、従来の介護サービスの提供方法には
以下のような課題があり、サービス提供者とサービス利
用者との情報伝達が難しくなっていた。 課題7)複数の機関が要援護者に対し別々にサービスを
提供しているため、サービスの重複や漏れが発生する。 課題8)サービス提供者が分散しているため、情報が手
に入りにくく、利用者は十分な選択肢からサービスを選
べない。 課題9)複数のサービスを申し込む場合、機関毎に別々
に問い合わせてスケジュールの調整をしなければなら
ず、非常に煩雑である。 課題10)適切なサービスが無い時も、代替サービスを
見つけるのに時間がかかる。 課題11)上記8)9)10)の理由から、サービス計
画を立てるのに時間がかかり、要援護者の要望を入れた
柔軟な計画を作ることが困難である。 課題12)サービスは提供者から利用者へ一方的に提供
されるのみで、サービスの評価をフィードバックした
り、要援護者の状況をサービス提供者に伝えたりする仕
組みが無く、サービス提供者はニーズを把握することが
困難である。
【0007】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、ケアネージャーの業務を支援し、
有能なケアネージャーの不足に対応し、また、能力の低
いケアネージャーにとっては評価結果の質を一定水準に
保ち、また、能力の高いケアネージャーにとっては評価
時間短縮を図ることができる介護サービス計画支援装置
を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る介護サービス計画支援装置は、入出力手段から入力さ
れた要援護者情報に応じて、その要援護者の介護ニーズ
を判定する介護ニーズ判定支援手段と、その介護ニーズ
判定支援手段によって判定された介護ニーズを満足する
サービスを予め格納されたサービス提供者情報から検索
すると共にその検索されたサービスからサービス計画を
作成し上記入出力手段から出力させるサービス最適組合
せ支援手段とを備えたものである。
【0009】請求項2記載の発明に係る介護サービス計
画支援装置は、入出力手段に要援護者情報の入力画面を
表示させ、その入出力手段から入力された要援護者情報
に応じて、事例に基づく推論またはルールに基づく推論
を行いその要援護者の介護ニーズを判定する介護ニーズ
判定支援手段と、その介護ニーズ判定支援手段によって
判定された介護ニーズを満足するサービスを予め格納さ
れたサービス提供者情報から検索すると共にその検索さ
れたサービスからその要援護者の住環境条件および経済
条件を満たす最適組合せのサービス計画を作成し上記入
出力手段から出力させるサービス最適組合せ支援手段と
を備えたものである。
【0010】請求項3記載の発明に係る介護サービス計
画支援装置は、介護ニーズとその介護ニーズを満たすた
めの詳細化された介護行為とが関連づけられた介護行為
リストが予め格納され、介護ニーズ判定支援手段によっ
て判定された介護ニーズに応じた介護行為リストを入出
力手段の入力画面に表示させる介護内容詳細化支援手段
と、その介護内容詳細化支援手段によって選択された介
護行為を満足するサービスを予め格納されたサービス提
供者情報から検索すると共にその検索されたサービスか
らその要援護者の住環境条件および経済条件を満たす最
適組合せのサービス計画を作成し上記入出力手段から出
力させるサービス最適組合せ支援手段とを備えたもので
ある。
【0011】請求項4記載の発明に係る介護サービス計
画支援装置は、介護内容詳細化支援手段において、要援
護者の援助を最大目的とするか、または、介護者の援助
を最大目的とするかの介護のゴールを入出力手段の入力
画面に表示させ、その介護のゴールの選択に応じた介護
行為リストを選択表示させるようにしたものである。
【0012】請求項5記載の発明に係る介護サービス計
画支援装置は、サービス提供者情報を蓄積すると共にサ
ービス最適組合せ支援手段とネットワークで接続し、そ
のサービス最適組合せ支援手段にそのサービス提供者情
報を提供するサービス提供者情報蓄積手段を備えたもの
である。
【0013】請求項6記載の発明に係る介護サービス計
画支援装置は、サービス計画実施後のサービス提供者の
達成度、および要援護者へのサービスに対する満足度を
評価するための入力画面を入出力手段に表示させ、その
入力されたサービス提供者の達成度、および要援護者へ
のサービスに対する満足度に応じて同じ要援護者に対す
るその後のサービス計画に反映させる満足度フィードバ
ック手段を備えたものである。
【0014】請求項7記載の発明に係る介護サービス計
画支援装置は、入出力手段から入力された要援護者情
報、介護ニーズ判定支援手段により判定された介護ニー
ズ、およびサービス最適組合せ支援手段により作成され
たサービス計画の同一の要援護者に関するそれぞれの情
報を継続して蓄積管理する要援護者情報蓄積手段を備え
たものである。
【0015】請求項8記載の発明に係る介護サービス計
画支援装置は、要援護者情報蓄積手段に蓄積管理された
情報に応じて、指定された様式の報告書を作成する報告
書作成手段を備えたものである。
【0016】請求項9記載の発明に係る介護サービス計
画支援装置は、要援護者情報蓄積手段または報告書作成
手段を、要援護者の介護に関する関連機関とネットワー
クで接続したものである。
【0017】請求項10記載の発明に係る介護サービス
計画支援装置は、要援護者情報蓄積手段に蓄積管理され
た情報に応じて、判定された要援護者の介護ニーズを介
護ニーズ判定支援手段にフィードバックしてその介護ニ
ーズ判定支援手段の推論基準を精緻化するように学習さ
せる事例フィードバック手段を備えたものである。
【0018】請求項11記載の発明に係る介護サービス
計画支援装置は、要援護者情報蓄積手段に蓄積管理され
た情報に応じて、サービスの評価を表す数値を算出する
サービス評価フィードバック手段を備えたものである。
【0019】請求項12記載の発明に係る介護サービス
計画支援装置は、入出力手段,介護ニーズ判定支援手
段,介護内容詳細化支援手段,サービス計画作成支援手
段,サービス提供者情報蓄積手段,満足度フィードバッ
ク手段,要援護者情報蓄積手段,報告書作成手段,事例
フィードバック手段およびサービス評価フィードバック
手段を、携帯型コンピュータ内に備えたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による介
護サービス計画支援装置を示す構成図であり、図におい
て、1は要援護者情報およびサービス提供者情報を入出
力する入出力手段、2は入出力手段1に要援護者情報の
入力画面を表示させ、その入出力手段1から入力された
要援護者情報に応じて、事例に基づく推論を行いその要
援護者の介護ニーズを判定する介護ニーズ判定支援手
段、3はその介護ニーズ判定支援手段2によって判定さ
れた介護ニーズを満足するサービスを、入出力手段1に
より予め格納されたサービス提供者情報から検索すると
共にその検索されたサービスからその要援護者の住環境
条件および経済条件を満たす最適組合せのサービス計画
を作成し、入出力手段1から出力させるサービス最適組
合せ支援手段である。
【0021】次に動作について説明する。この実施の形
態1は、携帯式コンピュータ上で実現され、介護ニーズ
判定支援手段2と、サービス最適組合せ支援手段3と、
入出力手段1としてペン型入力装置とディスプレイを備
えている。ペン型入力装置の代わりにキーボードやマウ
スでも良い。この介護サービス計画支援装置の稼働準備
として、介護ニーズ判定支援手段2のための事例と、サ
ービス最適組合せ支援手段3のためのサービス提供者情
報を予め入力し格納しておく必要がある。
【0022】介護ニーズ判定支援手段2には、これまで
に熟練者がニーズ判定をした要援護者について、例え
ば、図3に示すような要援護者情報と図4に示すような
ニーズとを対にして、できるだけたくさん入力する(情
報の項目1項目につき×5件以上)。なお、図3および
図4におけるADLとは、歩く、食事をする等の生活基
本動作、IADLとは、電話をする等の社会生活を行う
上で道具を使うような動作を言う。介護ニーズ判定支援
手段2は、各々の要援護者情報とニーズが同時に起こる
確率について計算しておくことにより、以下で説明する
ように、要援護者情報を入力した場合、どのようなニー
ズがありうるかを確率的に算出する。
【0023】また、サービス最適組合せ支援手段3に
は、サービス提供者情報として、図7に示すような、提
供者の名前と連絡先、提供できるサービスの内容一覧、
各サービスのコスト、サービスを受けるための条件があ
ればその条件、サービス提供できる地域があればその地
域等を入力する。
【0024】図2はこの発明の実施の形態1による介護
サービス計画支援装置の動作を示すフローチャートであ
り、図に基づいて動作を説明する。障害があって社会的
な援助無しでは暮らしにくい高齢者、例えば、脳梗塞で
入院し、後遺症として片マヒが残ったまま退院する高齢
者や、息子が寝たきり老人の世話をしてきたが、息子も
高齢で援助が必要になっている場合等で、病院や地区の
民生委員等から在宅介護支援センターに所属するケアネ
ージャーに支援要請が入った場合に、ケアネージャーは
この介護サービス計画支援装置を携帯して要援護者宅を
訪問する。
【0025】ケアネージャーは要援護者とその家族にケ
アマネージメントを説明し、援助の必要性を確認して契
約をする(ステップST−1,2)。ケアマネージメン
ト契約が決まると、要援護者と家族の生活について、入
出力手段1から一般情報(要援護者情報)を入力する
(ステップST−4)。要援護者については心身の健
康、精神の状態および社会生活等についてさらに詳しい
情報(要援護者情報)を聴き取り、図3に示したように
入力する(ステップST−4)。要援護者を介護する介
護者についても同様に情報(要援護者情報)を入力する
(ステップST−4)。必要な情報を入力し終わると、
介護ニーズ判定支援手段2が図4に示したように各ニー
ズの確率を算定し表示する(ステップST−5)。ま
た、介護ニーズ判定支援手段2の各ニーズ確率の算定結
果が妥当でない時は、ケアネージャーがニーズを修正す
る(ステップST−6,7)。
【0026】ニーズが決定すれば、図5に示すように、
ケアネージャーはニーズを満たすために必要な介護サー
ビスの内容と、サービスを受ける時の条件を入出力手段
1からサービス最適組合せ支援手段3に入力する(ステ
ップST−8)。サービスを受ける条件とは、要援護者
の好み、住宅環境、予算および特別メニューの必要性等
である。サービス最適組合せ支援手段3は、図7に示し
たような予め入力されたサービス提供者情報の中から、
介護サービスの内容を満たすサービス提供者を選び、さ
らに、そのサービス提供者中からサービスを受ける条件
を満たすものを選び、サービス提供者リスト(サービス
計画)を作成する(ステップST−9)。
【0027】また、サービス最適組合せ支援手段3は、
サービス提供者リストで示されたサービスを、図6に示
すような週間スケジュール表(サービス計画)上に配置
する(ステップST−10)。さらに、ケアネージャー
は、要援護者や介護者と話し合いの上、その週間スケジ
ュールが要援護者の生活パターンに合うように変更す
る。スケジュールが満足できない場合、条件入力をやり
直して、サービス提供者リストを作成しなおし、再度週
間スケジュールを作成する(ステップST−11)。計
画について要援護者の同意が得られれば、ケアネージャ
ーは手続等を行って、その計画を実施する(ステップS
T−12)。
【0028】なお、上記実施の形態1において、作成さ
れる要援護者情報(図3)、介護ニーズ(図4)、介護
サービス(図5)、週間スケジュール(図6)、サービ
ス提供者リスト(図7)の全てを入出力手段1から出力
できるようにしても良い。また、週間スケジュールは、
サービス最適組合せ支援手段3によりサービス提供者リ
ストに応じて作成したが、ケアネージャーがマニュアル
により入出力手段1の画面上でサービス提供者リストに
応じて作成するようにしても良い。
【0029】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、従来のケアネージャー業務における介護ニーズの判
定とサービスの組合せを支援することができる。介護ニ
ーズ判定支援手段2においては、事例に基づく推論を用
いることで、経験の浅いケアネージャーにも一定水準以
上のニーズアセスメントができるように支援することが
できる。また、サービス最適組合せ支援手段3において
は、サービス内容だけでなく、要援護者の経済条件等も
考慮に入れた組合せを検索し、作業効率を向上させるこ
とができる。
【0030】また、ケアネージャーにとっては、経験が
少なくてもサービス計画作成能力が一定水準に保つこと
ができる。また、従来の評価マニュアルでは、全チェッ
ク項目に記入してからニーズを導出するまで何時間もか
かっていたが、このシステムではチェックするだけで自
動的にニーズが算出され、アセスメントが数十分に短縮
することができる。また、従来のサービス提供者の選択
方法は、記憶しているサービス提供者の中から決める
か、記憶量が少なければ改めて資料を探さねばならず、
これでは今後のサービス提供者の急増に対応できない
が、サービス最適組合せ支援手段3により、人間の記憶
より大量のデータベースの中から選択できる上に、複雑
な条件をも考慮した組合せが作成でき、作業効率を大幅
に向上させることができる。以上の効果により、ケアネ
ージャーの効率向上と能力向上を支援し、高齢者数の増
加とケアネージャーの養成機関不足からなる深刻なケア
ネージャー不足に対応することができる。
【0031】また、要援護者にとっては、従来では介護
のニーズは要援護者自身にとっても不明瞭な場合があっ
たが、介護ニーズ判定支援手段2により、ニーズをより
適切に把握してもらえるため適切なサービスを受けるこ
とができる。また、サービス最適組合せ支援手段3によ
り、より多くのサービス提供者の中から条件に合ったサ
ービスが選択され、要援護者により適したサービスを受
けることができる。また、サービス計画作成が携帯型コ
ンピュータ上で実現でき、訪問場所で短時間で作成され
るので、従来のようにケアネージャーが作成した計画に
同意するだけではなく、計画プロセスに参加することが
できる。そのため、要援護者の意見を取り入れながら計
画作成でき、主体性の実現と納得感を得ることができ
る。以上の効果により、適切なニーズに対して、最適な
サービスが受けられ、その決定プロセスに要援護者自身
が参加することで計画に納得感と満足感が得られ、要援
護者の生活の快適性を向上させることができる。
【0032】さらに、この実施の形態1では、介護ニー
ズ判定支援手段2における介護ニーズ判定手法として、
事例から確率的に回答を算出する手法を用いているが、
この場合、事例を集めるだけで良いので、介護ニーズの
ように、知識やノウハウが体系立っていない、構造が複
雑すぎて記述が困難である等の分野の意思決定支援に適
している。また、事例が増えると判定性能も向上するの
で学習効果が高くなる。さらに、事例の変化に敏感に対
応できるので、ニーズの変化等、問題構造の変化に柔軟
に対応できる。
【0033】実施の形態2.この実施の形態2では、介
護サービス計画支援装置の構成は実施の形態1と同様で
あるが、介護ニーズ判定支援手段2におけるニーズ判定
方法として、事例に基づく推論手法ではなく、ルールに
基づく推論手法を用いるものである。
【0034】次に動作について説明する。この介護サー
ビス計画支援装置は、携帯型コンピュータ上で実現さ
れ、介護ニーズ判定支援手段2と、サービス最適組合せ
支援手段3と、入出力手段1としてペン型入力装置とデ
ィスプレイを備えている。ペン型入力装置の代わりにキ
ーボードやマウスでも良い。この介護サービス計画支援
装置の稼働準備として、介護ニーズ判定支援手段2のた
めのルールと、サービス最適組合せ支援手段3のための
サービス提供者情報を予め入力しておく必要がある。
【0035】介護ニーズ判定支援手段2には、図8に示
すような、熟練者がニーズ判定をする時に用いられると
考えられるルールを入力しておく。面接現場で要援護者
についての要援護者情報を入力すると、介護ニーズ判定
支援手段2はルールに基づいてニーズを算出する。サー
ビス最適組合せ支援手段3には、実施の形態1と同様に
サービス提供者情報を入力する。
【0036】ケアネージャーはこの介護サービス計画支
援装置を携帯して要援護者宅を訪問する。ケアネージャ
ーは要援護者とその家族にケアマネージメントを説明
し、援助の必要性を確認して契約をする。ケアマネージ
メント契約が決まると、要援護者と家族の生活につい
て、入出力手段1から一般情報を入力する。要援護者に
ついては心身の健康、精神の状態および社会生活等につ
いてさらに詳しい情報を聴き取り入力する。介護者につ
いても同様に情報を入力する。必要な情報を入力し終わ
ると、介護ニーズ判定支援手段2がルールに基づきニー
ズを算出し入出力手段1に表示する。介護ニーズ判定支
援手段2の結果が妥当でない時は、ケアネージャーがニ
ーズを修正する。ニーズが決定した後の流れは実施の形
態1と同様なので、ここでは省略する。
【0037】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、実施の形態1の効果に加えて、介護ニーズ判定支援
手段2における介護ニーズ判定手法として、ルールを適
用して回答を算出する手法を用いているので、推論のプ
ロセスが明らかなので、なぜそのような結果になったか
を説明することができる。また、ルールを変更すること
により、推論プロセスを意識的に操作することができ
る。さらに、ルールとルール適用エンジンだけで軽量に
実現できるので、自己ケアマネージメント等の簡易型と
して普及させることができる。
【0038】実施の形態3.図9はこの発明の実施の形
態3による介護サービス計画支援装置を示す構成図であ
り、図において、4は介護ニーズとその介護ニーズを満
たすための詳細化された介護行為とが関連づけられた介
護行為リストが予め格納され、介護ニーズ判定支援手段
2によって判定された介護ニーズに応じた介護行為リス
トを入出力手段1の入力画面に表示させる介護内容詳細
化支援手段である。また、3はサービス最適組合せ支援
手段であり、実施の形態1および2では、介護ニーズ判
定支援手段2によって判定された介護ニーズを満足する
サービスをサービス提供者情報から検索したが、この実
施の形態3では、介護内容詳細化支援手段4によって選
択された介護行為を満足するサービスをサービス提供者
情報から検索するようにしたものである。
【0039】次に動作について説明する。この介護サー
ビス計画支援装置は、携帯型コンピュータ上で実現さ
れ、介護ニーズ判定支援手段2と、介護内容詳細化支援
手段4と、サービス最適組合せ支援手段3と、入出力手
段1としてペン型入力装置とディスプレイを備えてい
る。ペン型入力装置の代わりにキーボードやマウスでも
良い。この介護サービス計画支援装置の稼働準備とし
て、実施の形態1および2と同様に、サービス提供者情
報を入力しておく。この時、サービス提供者の提供する
サービス内容は介護行為リストで表現する。介護行為と
は、介護サービスを最小限の行為に分割したものであ
る。例えば、入浴介助サービスであれば、風呂の準備、
ベッドと浴室間の移動介助、着替えの介助、洗身介助、
着替えの準備と表現することができる。この内容はサー
ビス提供者によって異なってくる。
【0040】介護内容詳細化支援手段4には、図10に
示すように、介護ニーズと、ニーズを充たすための介護
行為を関連付けておく。例えば、身体の衛生を保つとい
うニーズであれば、家庭での入浴介助、施設での入浴、
清拭等、いろいろな実現方法がある。さらに、家庭で入
浴する場合でも、自宅の浴室か簡易浴槽か、介護者は手
伝えるか等で必要な行為の内容は異なってくる。ニーズ
を直接サービスに結び付けず、一旦、細かい介護行為で
記述してからサービスを選択することにより、それぞれ
の条件に柔軟に対応することができる。
【0041】ニーズが決定するまでの流れは実施の形態
1または2と同様なので、ここでは省略する。図11は
この発明の実施の形態3による介護サービス計画支援装
置の動作を示すフローチャートであり、介護ニーズ判定
支援手段2とサービス最適組合せ支援手段3との流れの
中で、介護内容詳細化支援手段4がどのような位置に入
るかを示したものである。図11において、ニーズが決
定すると(ステップST−7)、図12に示すように、
各ニーズを満たす介護行為がメニューとして提示され
る。ここで行為を選択する前に、ケアネージャーは介護
のゴールを決めておくことが望ましい(ステップST−
13)。ここで、介護のゴールとは、要援護者の援助を
最大目的とするか、または、介護者の援助を最大目的と
するか、援助の内容は精神的側面に重点をおくか、また
は、身体的側面に重点をおくか等であり、介護内容詳細
化支援手段4は、その介護のゴールの選択に応じた介護
行為をメニューとして提示する。このように、ニーズを
満足するための介護行為は1つではなく、いくつかの選
択パターンがある。介護のゴールを明確にしておくこと
で、介護行為の選び方が明確になり、また複数ニーズ間
の介護行為で矛盾や重複のないように選ぶ基準にもな
り、統一したサービスを提供することができる。
【0042】要援護者の介護ニーズが決定すると、ニー
ズを満たす介護行為メニューを提示し、ケアネージャー
はその中から必要な介護行為を選択する(ステップST
−14)。この時、介護のゴールと、既に選択されてい
る介護行為が明確にわかるように提示し、提供する介護
内容の全体が見渡せるようにする。介護行為を全て選択
すると、サービス最適組合せ支援手段4へ移行し、要援
護者の好み、住宅環境、予算、特別メニューの必要性等
のサービスを受ける条件を入力する(ステップST−
8)。サービス最適組合せ支援手段3では、選択された
介護行為を提供するサービス提供者を検索し、その中か
ら条件を満たす組合せを検索し、サービス提供者リスト
を作成する。この後は実施の形態1および2と同様なの
で省略する。
【0043】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、介護ニーズからサービス内容を決定するまでの間
に、ニーズの詳細化という段階を設けることにより、よ
り柔軟なサービス選択を支援することができる。実施の
形態1および2では、介護ニーズから直接サービス内容
を選んでいたが、サービス内容の記述を最小限の行為ユ
ニットに分割することで、より細かいサービスの選択が
可能になる。これらによる効果として、同じニーズで
も、要援護者の好みや生活パターンなどの個人差に柔軟
に対応することができる。また、必要なサービスの内容
を具体的に指定することで、不要なサービスを受けるこ
とがなくなり、サービスの無駄が無くなる。さらに、サ
ービスを行為レベルで記述するので、行為がどれだけ似
ているかでサービス間の類似度が判定しやすく、適切な
サービスがないときの代替サービスが見つけやすくな
る。さらに、介護のゴールの選択に応じた介護行為をメ
ニューとして提示することにより、介護行為の選び方が
容易になり、また複数ニーズ間の介護行為で矛盾や重複
のないように選ぶことができ、また、統一したサービス
を提供することができる。
【0044】実施の形態4.図13はこの発明の実施の
形態4による介護サービス計画支援装置を示す構成図で
あり、図において、5はサービス提供者情報を蓄積する
サービス提供者情報蓄積手段である。その他の構成は、
上記実施の形態1と同様なのでその重複する説明を省略
する。
【0045】次に動作について説明する。上記実施の形
態例1では、介護サービス計画支援装置を稼働する時の
準備として、ケアネージャーかまたは介護サービス計画
支援装置を使用できる他者が入出力手段1からサービス
提供者情報を入力していた。しかし、一度入力すれば変
更はほとんど必要のないサービスもあり、毎回入力する
必要はない。そこでこの実施の形態4では、サービス提
供者情報を直接にサービス提供者情報蓄積手段5に入力
する。サービス計画作成にサービス提供者情報が必要な
時は、サービス提供者情報蓄積手段5にデータを読みに
行く。
【0046】このように、サービス提供者情報のデータ
ベースを独立させることにより、データベースの管理と
活用が容易になる。例えば、図14に示すように、入出
力手段1、介護ニーズ判定支援手段2およびサービス最
適組合せ支援手段3を携帯型コンピュータ上で実現し、
サービス提供者情報蓄積手段5だけを外部記憶装置とし
て独立させ、サービス提供者や、他場所の在宅介護支援
センター等とネットワークで接続する。サービス提供者
情報蓄積手段5に蓄積されるサービス提供者情報は、携
帯型コンピュータから入力することもできるし、サービ
ス提供者から直接入力してもらうこともできる。
【0047】ケアネージャーが要援護者宅を訪問する場
合は、一時的にサービス提供者情報をサービス最適組合
せ支援手段3にコピーして持っていく。また、サービス
提供者情報蓄積手段5は、携帯型コンピュータの入出力
手段1から随時検索することができるので、サービス計
画を作成する必要がない場合でもサービス提供者情報だ
けを提示することもできる。また、サービス提供者情報
蓄積手段5だけを外部記憶装置として独立させること
で、在宅介護支援センター毎に個別のデータベースを作
成しなくても、複数の在宅介護支援センターで共有する
ことも可能になる。
【0048】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、サービス提供者情報をサービス提供者情報蓄積手段
5として独立させることにより、データベース管理効率
の向上と情報の活用を支援することができる。実施の形
態1および2では、サービス提供者情報を携帯型コンピ
ュータの内部に保有していたが、これを外部記憶媒体で
あるサービス提供者情報蓄積手段5に独立させることに
より、以下の効果がある。ケアネージャー以外の人でも
サービス提供者情報にアクセスすることができる。ま
た、ネットワークに接続すれば、サービス提供者が直接
サービス情報を入力することができ、ケアネージャーの
入力の手間が省けると同時に、サービス提供者にとって
はより多くの情報を送ることができる。さらに、介護サ
ービス計画を作成する必要のない健常者でも、介護サー
ビスを閲覧することができる。さらに、一つのデータベ
ースを複数のケアネージャーで共有することができる。
【0049】実施の形態5.図15はこの発明の実施の
形態5による介護サービス計画支援装置を示す構成図で
あり、図において、6はサービス計画実施後のサービス
提供者の達成度、および要援護者へのサービスに対する
満足度を評価するための入力画面を入出力手段1に表示
させ、その入力されたサービス提供者の達成度、および
要援護者へのサービスに対する満足度に応じて同じ要援
護者に対するその後のサービス計画に反映させる満足度
フィードバック手段である。その他の構成は、上記実施
の形態1と同様なのでその重複する説明を省略する。
【0050】次に動作について説明する。図16はこの
発明の実施の形態5による介護サービス計画支援装置の
動作を示すフローチャートであり、図に基づいて動作を
説明する。ケアネージャーが要援護者を訪問して、ニー
ズを判定しサービス計画を作成して、計画を実施するま
では実施の形態1と同様である。ケアネージャーは、計
画実施後も定期的に要援護者を訪問し、サービス計画の
継続か中止を判断する(ステップST−15)。サービ
ス計画を続行することになれば、ニーズを再判定し、計
画も作成しなおす。その時、満足度フィードバック手段
6を用いれば、これまでのサービス計画を評価して、そ
の結果を次のサービス計画作成に反映させることができ
る。
【0051】満足度フィードバック手段6は、図17に
示すようなサービス計画の評価項目を入出力手段1の表
示画面に表示させ、要援護者が入力することによりサー
ビス計画の評価を達成度と満足度で測定する(ステップ
ST−16)。達成度はサービスが当初の計画通り達成
されたかどうかを測定する。満足度は、提供されたサー
ビスがどの程度の満足のいくものだったかを測定する。
満足度は要援護者の主観的評価になる。要援護者が直接
回答できない場合は、介護者かケアネージャーが代理で
回答する。
【0052】評価結果は、次の介護内容を決める時の判
断材料にし(ステップST−17)、サービス提供者の
評価として情報に付加する(ステップST−18)。介
護内容の決定に反映する方法は、同じニーズに対しても
提供するサービスにはいろいろな種類があり、サービス
を選択する時に満足度を参考として提示する。例えば、
「調理する人が必要」というニーズに対しても、お弁当
を宅配してもらうか、食べに行くか、ホームヘルパーに
来てもらうか等の選択肢がある。最初の計画では住宅条
件や本人の希望で決めるが、第2回目からは最初のサー
ビスの満足度を参考に決めることができる。ホームヘル
パーが気に入らなければ他のヘルパー会社、または他の
サービスに変更することが可能になる。要援護者は、ケ
アネージャーやヘルパーに遠慮して不満等が言いにくか
ったり、うまく伝わらなかったりする場合もあるが、満
足度フィードバック手段6により計算機で処理するとい
う方法をとると、言いやすい、定量的に把握できる等の
メリットがある。
【0053】サービス提供者情報には、提供者の名前と
連絡先、提供できるサービスの内容一覧、各サービスの
コスト、サービスを受けるための条件があればその条
件、サービス提供できる地域があればその地域等が入力
されているが、さらに、サービスランクという項目を設
け、利用者の主観的満足度とサービス達成度を記録でき
るようにしておくと、サービス提供者を選択する際の資
料となる。サービス計画を作成する時、提供者を検索す
る段階で(ステップST−9)、提供者を選択する条件
としてサービスランクを加えると、提供するサービスが
同じ場合は満足度と達成度の高かった提供者を優先的に
選択できるようになる。
【0054】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、サービス計画実施後に要援護者による評価を測定し
て、サービス計画を作成しなおすときにその評価結果を
反映することができる。サービス計画の評価は、サービ
ス提供の達成度とサービスそのものの満足度から成り、
達成度は当初の予定通り実施されているかどうかを定量
的に測定するもの、満足感は要援護者の主観量である。
この実施の形態5による効果は、達成度の低いサービス
提供者、満足度の低いサービス提供者を除外でき、サー
ビスの質と満足感を向上させることができる。直接は不
満が言いにくい人でも、機械に入力し、結果も計算機処
理されることの気安さで正直な意見が出やすくなる。
【0055】実施の形態6.図18はこの発明の実施の
形態6による介護サービス計画支援装置を示す構成図で
あり、図において、7は入出力手段1から入力された要
援護者情報、介護ニーズ判定支援手段2により判定され
た介護ニーズ、およびサービス最適組合せ支援手段3に
より作成されたサービス計画の同一の要援護者に関する
それぞれの情報を継続して蓄積管理する要援護者情報蓄
積手段である。その他の構成は、上記実施の形態1と同
様なのでその重複する説明を省略する。
【0056】次に動作について説明する。実施の形態1
では、一人の要援護者について、スクリーニングからニ
ーズ判定、サービス計画作成までを説明した。実際のケ
アネージャー業務では、定期的に要援護者を訪問して、
介護が必要なくなるまで同じサイクルを繰り返す(図1
6のステップST−15参照)。ここで説明する要援護
者情報蓄積手段7とは、要援護者について入力した、例
えば、図3,図4,図5,図7,図17のような情報を
全て記録し管理する手段である。
【0057】例えば、従来ケアネージャーは、訪問看護
ステーションを申し込む際には、病院で診断してもら
い、病院から訪問看護ステーションへ連絡し、訪問看護
ステーションから社会福祉協議会へ連絡し、返事をもら
う。生活保護と電動ベッド貸与を申し込むには、市役所
の生活保護課と高齢者福祉課へそれぞれ住民票や所得証
明や診断書等を提出し、別々に手続きしなければならな
かった。これらは手続きだけでもかなりのコストがかか
り、申請が却下されれば、また別の制度を探して申請し
なおさなければならない。そこで、図19に示すよう
に、要援護者情報蓄積手段7と、医療機関、行政機関お
よび在宅介護支援センター等をネットワークで接続し、
データを一元化すれば、一括申請が可能になり書類は1
回で済む。
【0058】以上のように、この実施の形態6によれ
ば、要援護者に関する情報を全て要援護者情報蓄積手段
7に電子化して記録するので、その効果として、要援護
者の記録は、医療のカルテと同様に3〜5年の保管義務
がある。大量のデータなので、電子的に記録する方が保
管場所の節約と検索効率向上になる。また、電子化する
とネットワークでデータの転送が容易になる。また、要
援護者にとっては、複数の機関を訪ねたり、他自治体へ
転居したりしてもデータを転送してもらえるので手続き
が容易である。また、サービス提供側にとっては、医
療、介護、福祉の連携がとれ、統合的な介護が可能にな
る。また、電子化することで、要援護者の一般情報やサ
ービスの実施状況等の統計処理が容易になり、在宅介護
の状況の把握が容易になる。さらに、電子化することで
各種報告書作成が容易になる。
【0059】実施の形態7.図20はこの発明の実施の
形態7による介護サービス計画支援装置を示す構成図で
あり、図において、8は要援護者情報蓄積手段7に蓄積
管理された情報に応じて、指定された様式の報告書を作
成する報告書作成手段である。その他の構成は、上記実
施の形態6と同様なのでその重複する説明を省略する。
【0060】次に動作について説明する。実施の形態6
では、要援護者情報を蓄積する要援護者情報蓄積手段7
について説明した。このように、要援護者の状態によっ
てはケアネージャーは病院、社会福祉協議会および市役
所と、様々な機関とかかわることになり、サービスを継
続するためには定期的に作成する継続申請書や報告書が
多くなる。そこで、要援護者情報蓄積手段7に報告書作
成手段8を接続し、図22に示すような、各機関の指定
する様式で報告書を作成する。
【0061】図21はこの発明の実施の形態7による介
護サービス計画支援装置の動作を示すフローチャートで
あり、図に基づいて動作を説明する。サービス計画を継
続している要援護者がいれば(ステップST−20)、
その関連の機関を検索し(ステップST−21)、書類
の作成時期を検索し(ステップST−22)、作成時期
が近づいていれば、その様式を準備し(ステップST−
23)、住所氏名年齢など自動的に記述できるデータの
み入力し(ステップST−24)、メッセージを出して
ケアネージャーに書類作成を促す(ステップST−2
5)。ケアネージャーが必要箇所を入力すると、書類は
関連機関へ送付される(ステップST−26,27)。
【0062】ケアネージャーは多数の要援護者につい
て、それぞれ複数の書類を作成しなければならず、その
スケジュール管理と作成の手間だけでもかなりの作業量
になる。要援護者情報と報告書作成手段8を組み合わせ
て作成を半自動化することで、作業効率を向上できる。
【0063】以上のように、この実施の形態7によれ
ば、要援護者情報蓄積手段7に蓄積管理された情報に応
じて、指定された様式の報告書を半自動的に作成するこ
とができる。介護サービスにかかわる書類作成は膨大な
量であり、期限があるものもあり、要援護者が多いと管
理も大変である。そこで、書類作成の期限をモニタし、
期限が迫れば決められた様式を用意し、ケアネージャー
に作成を喚起するメッセージを出し、書類作成と送付を
支援する。これらの効果は、ケアネージャーの業務効率
向上、書類作成ミス等によるサービス提供の遅れを防止
することができる。
【0064】実施の形態8.図23はこの発明の実施の
形態8による介護サービス計画支援装置を示す構成図で
あり、図において、9は要援護者情報蓄積手段7に蓄積
管理された情報に応じて、判定された要援護者の介護ニ
ーズを介護ニーズ判定支援手段2にフィードバックして
その介護ニーズ判定支援手段2の推論基準を精緻化する
ように学習させる事例フィードバック手段である。その
他の構成は実施の形態6と同様なのでその重複する説明
を省略する。
【0065】次に動作について説明する。介護ニーズ判
定支援手段2は、実施の形態1および2で示したよう
に、事例やルール等に基づいてニーズを判定している
が、生活上のニーズは時代と共に移り変わるものであ
り、また、介護は未だ体系化されていない分野であっ
て、ニーズ判定の基準も柔軟に修正できることが望まし
い。事例フィードバック手段9は、判定事例をフィード
バックしてニーズ判定基準を変更し、判定すればするほ
どより適応力と判定能力が向上するように介護ニーズ判
定支援手段2を学習させる。ここでは、事例に基づくニ
ーズ判定手法とルールに基づくニーズ判定手法につい
て、どのように事例をフィードバックさせるかを説明す
る。
【0066】事例に基づく判定は、これまでの事例から
要援護者の情報に対するニーズの生起確率を計算するも
のである。そのため、事例が増えればニーズの確率も変
化する。事例がたまった時点で新しい事例を含めて確率
を再計算させれば、判定性能はより向上する。また、こ
の介護ニーズ判定支援手段2の提示したニーズにケアネ
ージャーが修正を加えられるようになっており、住居環
境の変化や新製品の登場でニーズの構造が変化しても、
新しい事例を入力するだけで自然に新しいニーズ構造に
移行することができる。
【0067】フィードバックの手順は、事例フィードバ
ック手段9が要援護者情報蓄積手段7を監視し、50〜
100件の事例がたまった段階で、要援護者についての
心身の健康、精神の状態、社会生活等の情報と判定され
たニーズとを対にして介護ニーズ判定支援手段2へ送
り、これまでの事例と一緒にして確率を再計算させる。
もし、サービス計画についての要援護者の満足度評価の
ような数値が記録されていれば、その満足度はその事例
の重みづけとして使用することができる。
【0068】ルールに基づく判定は、熟練者が保有して
いる判定ルールを基準にしている。事例に基づく手法と
違って判定の根拠が明確になり、要援護者への説明もし
やすい反面、未だ未確立の分野なので、ルールの妥当
性、信頼性が明確ではない。ルール判定へのフィードバ
ックとは、ルールの内容の見直しか、追加である。
【0069】フィードバックの手順は、事例フィードバ
ック手段9が要援護者情報蓄積手段7の中からケアネー
ジャーがニーズ判定結果に修正を加えた事例を検索す
る。修正のある事例に使われていたルールにマークをつ
ける。マークの数が多いルールから順にケアネージャー
に提示しそのまま使用する、内容を修正する、削除す
る、新ルールを追加する等の処理を要請する。全く使わ
れていないルールは削除する。
【0070】以上のように、この実施の形態8によれ
ば、要援護者のニーズ判定事例を介護ニーズ判定支援手
段2にフィードバックして、判定能力の向上を図ること
ができる。フィードバックの方法は判定手法により異な
るが、その効果は、介護ニーズの判定能力が向上するの
で、より適切なニーズが算出され、提供されるサービス
計画はより快適なものになる。また、新しい事例をフィ
ードバックすることにより、時代の変化による生活形態
の変化や個人の好みの変化等に柔軟に対応することがで
きる。さらに、介護ニーズ判定支援手段2の性能が上が
ることにより、介護ニーズ判定支援手段2を使用するケ
アネージャーにとっても学習になる。
【0071】実施の形態9.図24はこの発明の実施の
形態9による介護サービス計画支援装置を示す構成図で
あり、図において、10は要援護者情報蓄積手段7に蓄
積管理された情報に応じて、サービスの評価を表す数値
を算出するサービス評価フィードバック手段である。そ
の他の構成は実施の形態6と同一なのでその重複する説
明を省略する。
【0072】次に動作について説明する。サービス評価
フィードバック手段10は、要援護者情報蓄積手段7に
保存されている要援護者情報を統計処理し、サービス提
供者や自治体へ資料として提供するための技術手段であ
る。要援護者の自宅での生活状況は、これまで定量的な
数値で把握されることは少なかった。なぜならば、要援
護者は社会との接点が少なく、またプライバシーの問題
もあって、生活や心身に関する詳細な情報を集めること
が困難だからである。そのため、福祉サービスの提供者
は利用者の数や要求を把握することが難しく、新しいサ
ービスの開発や市場の開拓を妨げ、介護市場の発展が進
まなかった。サービス評価フィードバック手段10は、
プライバシーを守りながら、図25に示すような、心身
の健康状態、住宅環境、経済状態、要求および介護者の
有無等の要援護者情報とサービス利用者の満足度をサー
ビス提供者に示す。
【0073】以上のように、この実施の形態9によれ
ば、要援護者情報蓄積手段7に蓄積管理された情報に応
じて、要援護者の情報を統計処理し、サービス提供者に
提示することができる。プライバシーにかかわる部分が
多い在宅介護の実態を調査することは難しく、定量的な
データは少ない。ここでは統計処理によってプライバシ
ーを公開することなく要援護者の実態をサービス提供者
に示すことができる。これによる効果は、サービス提供
者にとって、現サービスの改善点が具体的にわかる。ま
た、サービス提供者にとって、利用者の属性、要求、障
害状況が把握でき、新サービス開発の資料になる。ま
た、サービス提供者にとって、利用者の属性、要求、経
済状態が把握でき、市場予測ができる。これらの効果に
より介護市場が活性化すれば、サービスの品質向上とコ
ストダウンが実現し、要援護者が受けるサービスはより
快適なものとなる。
【0074】実施の形態10.以上の実施の形態は、在
宅介護支援センターに所属するケアネージャーが用いる
ことを想定したものであったが、以下のように、高齢者
や障害者への援助を行う機関に広く適用することができ
る。例えば、病院におけるケースワーカが退院する高齢
者に対して在宅での療養を支援するためにサービス計画
を作成する場合、または、自治体の福祉担当者や保健所
の職員が、住民である高齢者に対して介護計画を作成す
る場合、または、老健施設や老人ホームの職員が、長期
滞在する高齢者に対して介護計画を作成する場合、また
は、生命保険会社が民間介護保険の被保険者に対して介
護サービス計画を作成する場合、または、企業などの健
康保険組合が、組合員や家族からの相談に応じて介護サ
ービス計画を作成する場合、または、高齢者自身かその
家族が自分自身で介護サービス計画を作成する場合等。
【0075】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、介護
ニーズ判定支援手段およびサービス最適組合せ支援手段
により、従来のケアネージャー業務における介護ニーズ
の判定とサービスの組合せを自動的に支援することがで
きる。また、サービス最適組合せ支援手段により、人間
の記憶より大量のデータの中から選択できる上に、複雑
な条件をも考慮した組合せが作成でき、作業効率を大幅
に向上させることができる。このように、ケアネージャ
ーの効率向上と能力向上を支援し、高齢者数の増加とケ
アネージャーの養成機関不足からなる深刻なケアネージ
ャー不足に対応することができる効果がある。
【0076】この発明によれば、介護ニーズ判定支援手
段においては、事例に基づく推論またはルールに基づく
推論を用いることで、経験の浅いケアネージャーにも一
定水準以上のニーズアセスメントができるように支援す
ることができる。また、サービス最適組合せ支援手段に
おいては、サービス内容だけでなく、要援護者の住環境
条件および経済条件も考慮に入れた組合せを検索し、作
業効率を向上させることができる。また、ケアネージャ
ーにとっては、経験が少なくてもサービス計画作成能力
を一定水準に保つことができる。また、画面をチェック
するだけで自動的に介護ニーズが算出され、アセスメン
トを短縮することができる。また、サービス最適組合せ
支援手段により、人間の記憶より大量のデータの中から
選択できる上に、複雑な条件をも考慮した組合せが作成
でき、作業効率を大幅に向上させることができる。ま
た、要援護者にとっては、介護ニーズ判定支援手段によ
り、介護ニーズをより適切に把握してもらえるため適切
なサービスを受けることができる。また、サービス最適
組合せ支援手段により、より多くのサービス提供者の中
から条件に合ったサービスが選択され、要援護者により
適したサービスを受けることができる。さらに、介護ニ
ーズ判定支援手段において事例に基づく推論を用いた場
合は、事例を集めるだけで良いので、介護ニーズのよう
に、知識やノウハウが体系立っていない、構造が複雑す
ぎて記述が困難である等の分野の意思決定支援に適して
いる。また、事例の変化に敏感に対応できるので、介護
ニーズの変化等、問題構造の変化に柔軟に対応できる。
また、介護ニーズ判定支援手段においてルールに基づく
推論を用いた場合は、推論のプロセスが明らかなので、
なぜそのような結果になったかを説明することができ
る。また、ルールを変更することにより、推論プロセス
を意識的に操作することができる。さらに、ルールとル
ール適用エンジンだけで軽量に実現できるので、自己ケ
アマネージメント等の簡易型として普及させることがで
きる効果がある。
【0077】この発明によれば、介護内容詳細化支援手
段により、介護ニーズを満たすための詳細化された介護
行為に分割することで、より細かいサービスの選択が可
能になり、同じ介護ニーズでも、要援護者の好みや生活
パターン等の個人差に柔軟に対応することができる。ま
た、必要なサービスの内容を具体的に指定することがで
きるので、不要なサービスを受けることがなくなり、サ
ービスの無駄が無くなる。さらに、サービスを介護行為
レベルで記述するので、介護行為がどれだけ似ているか
でサービス間の類似度が判定しやすく、適切なサービス
がない時の代替サービスを見つけやすくなる効果があ
る。
【0078】この発明によれば、介護のゴールの選択に
応じた介護行為リストを選択表示させることにより、介
護行為の選び方が容易になり、また、複数の介護ニーズ
間の介護行為で矛盾や重複のないように選ぶことがで
き、さらに、統一したサービスを提供することができる
効果がある。
【0079】この発明によれば、サービス提供者情報を
サービス提供者情報蓄積手段に独立させることにより、
サービス提供者情報の管理効率を向上することができる
と共に、サービス提供者情報の活用を支援することがで
きる効果がある。
【0080】この発明によれば、満足度フィードバック
手段により、サービス計画実施後にサービス提供者の達
成度、および要援護者へのサービスに対する満足度を測
定して、サービス計画を作成しなおす時にその評価結果
を反映することができ、達成度の低いサービス提供者、
満足度の低いサービス提供者を除外でき、サービスの質
と満足感を向上させることができる効果がある。
【0081】この発明によれば、要援護者情報蓄積手段
により、要援護者に関する情報を全て記録することがで
き、大量の情報の保管場所の節約と検索効率向上になる
効果がある。
【0082】この発明によれば、報告書作成手段によ
り、指定された様式の報告書を半自動的に作成すること
ができ、ケアネージャーの業務効率向上を図ることがで
きる効果がある。
【0083】この発明によれば、要援護者情報蓄積手段
または報告書作成手段を要援護者の介護に関する関連機
関とネットワークで接続したことにより、ネットワーク
で要援護者に関する情報または報告書の転送が容易にな
る。また、要援護者にとっては、複数の機関を訪ねた
り、他自治体へ転居したりしても要援護者に関する情報
または報告書を転送してもらえるので手続きが容易であ
る。また、サービス提供側にとっては、医療、介護、福
祉の連携がとれ、統合的な介護が可能になる効果があ
る。
【0084】この発明によれば、事例フィードバック手
段により、介護ニーズの判定能力が向上するので、より
適切なニーズが算出され、提供されるサービス計画はよ
り快適なものになる効果がある。
【0085】この発明によれば、サービス評価フィード
バック手段により、プライバシーを公開することなく要
援護者の実態をサービス提供者に示すことができ、サー
ビス提供者にとって、現サービスの改善点が具体的にわ
かる。また、利用者の属性、要求、障害状況が把握で
き、新サービス開発の資料になる。また、利用者の属
性、要求、経済状態が把握でき、市場予測ができる。こ
れらにより、介護市場が活性化すれば、サービスの品質
向上とコストダウンが実現し、要援護者が受けるサービ
スはより快適なものとなる効果がある。
【0086】この発明によれば、各種手段を携帯型コン
ピュータ内に備えたことにより、ケアネージャーが容易
に要援護者宅に介護サービス計画支援装置を持ち込むこ
とができ、要援護者の介護ニーズに的確にあったサービ
ス計画を立てることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による介護サービス
計画支援装置を示す構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による介護サービス
計画支援装置の動作を示すフローチャートである。
【図3】 要援護者情報の入力例を示す概念図である。
【図4】 ニーズ判定画面例を示す概念図である。
【図5】 介護内容決定画面例を示す概念図である。
【図6】 サービス計画作成画面例を示す概念図であ
る。
【図7】 サービス提供者情報入力例を示す概念図であ
る。
【図8】 ニーズ判定ルール例を示す概念図である。
【図9】 この発明の実施の形態3による介護サービス
計画支援装置を示す構成図である。
【図10】 介護行為データの構成例を示す概念図であ
る。
【図11】 この発明の実施の形態3による介護サービ
ス計画支援装置の動作を示すフローチャートである。
【図12】 介護行為のメニュー例を示す概念図であ
る。
【図13】 この発明の実施の形態4による介護サービ
ス計画支援装置を示す構成図である。
【図14】 サービス提供者情報蓄積手段をネットワー
クで接続した場合の構成図である。
【図15】 この発明の実施の形態5による介護サービ
ス計画支援装置を示す構成図である。
【図16】 この発明の実施の形態5による介護サービ
ス計画支援装置の動作を示すフローチャートである。
【図17】 サービス計画の評価項目例を示す概念図で
ある。
【図18】 この発明の実施の形態6による介護サービ
ス計画支援装置を示す構成図である。
【図19】 要援護者情報蓄積手段をネットワークで接
続した場合の構成図である。
【図20】 この発明の実施の形態7による介護サービ
ス計画支援装置を示す構成図である。
【図21】 この発明の実施の形態7による介護サービ
ス計画支援装置の動作を示すフローチャートである。
【図22】 報告書作成画面例を示す概念図である。
【図23】 この発明の実施の形態8による介護サービ
ス計画支援装置を示す構成図である。
【図24】 この発明の実施の形態9による介護サービ
ス計画支援装置を示す構成図である。
【図25】 サービス提供者ヘの要援護者情報の提示例
を示す概念図である。
【符号の説明】
1 入出力手段、2 介護ニーズ判定支援手段、3 サ
ービス最適組合せ支援手段、4 介護内容詳細化支援手
段、5 サービス提供者情報蓄積手段、6 満足度フィ
ードバック手段、7 要援護者情報蓄積手段、8 報告
書作成手段、9事例フィードバック手段、10 サービ
ス評価フィードバック手段。
フロントページの続き (72)発明者 永野 隆文 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入出力手段から入力された要援護者情報
    に応じて、その要援護者の介護ニーズを判定する介護ニ
    ーズ判定支援手段と、その介護ニーズ判定支援手段によ
    って判定された介護ニーズを満足するサービスを予め格
    納されたサービス提供者情報から検索すると共にその検
    索されたサービスからサービス計画を作成し上記入出力
    手段から出力させるサービス最適組合せ支援手段とを備
    えた介護サービス計画支援装置。
  2. 【請求項2】 入出力手段に要援護者情報の入力画面を
    表示させ、その入出力手段から入力された要援護者情報
    に応じて、事例に基づく推論またはルールに基づく推論
    を行いその要援護者の介護ニーズを判定する介護ニーズ
    判定支援手段と、その介護ニーズ判定支援手段によって
    判定された介護ニーズを満足するサービスを予め格納さ
    れたサービス提供者情報から検索すると共にその検索さ
    れたサービスからその要援護者の住環境条件および経済
    条件を満たす最適組合せのサービス計画を作成し上記入
    出力手段から出力させるサービス最適組合せ支援手段と
    を備えた介護サービス計画支援装置。
  3. 【請求項3】 入出力手段に要援護者情報の入力画面を
    表示させ、その入出力手段から入力された要援護者情報
    に応じて、事例に基づく推論またはルールに基づく推論
    を行いその要援護者の介護ニーズを判定する介護ニーズ
    判定支援手段と、介護ニーズとその介護ニーズを満たす
    ための詳細化された介護行為とが関連づけられた介護行
    為リストが予め格納され、上記介護ニーズ判定支援手段
    によって判定された介護ニーズに応じた介護行為リスト
    を上記入出力手段の入力画面に表示させる介護内容詳細
    化支援手段と、その介護内容詳細化支援手段によって選
    択された介護行為を満足するサービスを予め格納された
    サービス提供者情報から検索すると共にその検索された
    サービスからその要援護者の住環境条件および経済条件
    を満たす最適組合せのサービス計画を作成し上記入出力
    手段から出力させるサービス最適組合せ支援手段とを備
    えた介護サービス計画支援装置。
  4. 【請求項4】 介護内容詳細化支援手段は、要援護者の
    援助を最大目的とするか、または、介護者の援助を最大
    目的とするかの介護のゴールを入出力手段の入力画面に
    表示させ、その介護のゴールの選択に応じた介護行為リ
    ストを選択表示させることを特徴とする請求項3記載の
    介護サービス計画支援装置。
  5. 【請求項5】 サービス提供者情報を蓄積すると共にサ
    ービス最適組合せ支援手段とネットワークで接続し、そ
    のサービス最適組合せ支援手段にそのサービス提供者情
    報を提供するサービス提供者情報蓄積手段を備えたこと
    を特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1
    項記載の介護サービス計画支援装置。
  6. 【請求項6】 サービス計画実施後のサービス提供者の
    達成度、および要援護者へのサービスに対する満足度を
    評価するための入力画面を上記入出力手段に表示させ、
    その入力されたサービス提供者の達成度、および要援護
    者へのサービスに対する満足度に応じて同じ要援護者に
    対するその後のサービス計画に反映させる満足度フィー
    ドバック手段を備えたことを特徴とする請求項1から請
    求項5のうちのいずれか1項記載の介護サービス計画支
    援装置。
  7. 【請求項7】 入出力手段から入力された要援護者情
    報、介護ニーズ判定支援手段により判定された介護ニー
    ズ、およびサービス最適組合せ支援手段により作成され
    たサービス計画の同一の要援護者に関するそれぞれの情
    報を継続して蓄積管理する要援護者情報蓄積手段を備え
    たことを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいず
    れか1項記載の介護サービス計画支援装置。
  8. 【請求項8】 要援護者情報蓄積手段に蓄積管理された
    情報に応じて、指定された様式の報告書を作成する報告
    書作成手段を備えたことを特徴とする請求項7記載の介
    護サービス計画支援装置。
  9. 【請求項9】 要援護者情報蓄積手段または報告書作成
    手段は、要援護者の介護に関する関連機関とネットワー
    クで接続されたことを特徴とする請求項7または請求項
    8記載の介護サービス計画支援装置。
  10. 【請求項10】 要援護者情報蓄積手段に蓄積管理され
    た情報に応じて、判定された要援護者の介護ニーズを介
    護ニーズ判定支援手段にフィードバックしてその介護ニ
    ーズ判定支援手段の推論基準を精緻化するように学習さ
    せる事例フィードバック手段を備えたことを特徴とする
    請求項7から請求項9のうちのいずれか1項記載の介護
    サービス計画支援装置。
  11. 【請求項11】 要援護者情報蓄積手段に蓄積管理され
    た情報に応じて、サービスの評価を表す数値を算出する
    サービス評価フィードバック手段を備えたことを特徴と
    する請求項7から請求項10のうちのいずれか1項記載
    の介護サービス計画支援装置。
  12. 【請求項12】 入出力手段,介護ニーズ判定支援手
    段,介護内容詳細化支援手段,サービス計画作成支援手
    段,サービス提供者情報蓄積手段,満足度フィードバッ
    ク手段,要援護者情報蓄積手段,報告書作成手段,事例
    フィードバック手段およびサービス評価フィードバック
    手段は、携帯型コンピュータ内に備えたことを特徴とす
    る請求項1から請求項11のうちのいずれか1項記載の
    介護サービス計画支援装置。
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