JP7439617B2 - 結晶性固体電解質及びその製造方法 - Google Patents

結晶性固体電解質及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、結晶性固体電解質及びその製造方法に関する。
太陽光エネルギー、振動エネルギー、人及び動物の体温などの微小なエネルギーから発電した電気を蓄え、センサー、無線発信電力などに利用する環境発電技術には、あらゆる地球環境下において安全で信頼性の高い二次電池が必要である。
二次電池の中でも、液漏れや発火などの恐れがない点で、構成材料をすべて固体にした全固体電池が注目されてきている。一般に、全固体電池においては、液系電解質の二次電池に比し、電池の内部抵抗値が高くなりやすく、大きな電流を取り出し難かった。
例えば、バルク型全固体電池の内部抵抗値が上昇する原因としては、(1)固体電解質の粒子間の接触界面での抵抗(粒界抵抗)、(2)電極材料と固体電解質との界面(電極界面抵抗)、(3)固体電解質の粒子内の抵抗(バルク抵抗)などが挙げられる。
これらのバルク型全固体電池の内部抵抗値を低下させるために、例えば、正極活物質及び固体電解質の粉体を有する正極シートと、固体電解質の粉体を有する電解質シートと、負極活物質及び固体電解質の粉体を有する負極シートとを積層し、固体電解質の焼結温度以上の温度で焼成する工程を含む全固体電池の製造方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、例えば、上記(3)固体電解質の粒子内の抵抗(バルク抵抗)を向上させるために、固体電解質を所定の特性を有するガラス質材料とすることが提案されている(例えば特許文献2参照)。
特開2016-192370号公報 特開2017-278667号公報
一つの側面では、本件は、十分に内部抵抗を低下させることができる、結晶性固体電解質及びその製造方法を提供することを目的とする。
1つの態様では、結晶性固体電解質は、
LiPOとLiSiOとLiBOとを含有し、前記LiPOの含有量が75mol%以下である。
1つの態様では、結晶性固体電解質の製造方法は、
LiPOとLiSiOとLiBOとを、前記LiPOの含有量が75mol%以下となるように混合し、結晶質化させる工程を含む。
1つの側面として、十分に内部抵抗を低下させることができる、結晶性固体電解質を提供できる。
また、1つの側面として、十分に内部抵抗を低下させることができる、結晶性固体電解質の製造方法を提供できる。
図1は、LiPO、LiSiO、及びLiBOの3成分三角図の模式図である。 図2は、#1~#15の示差熱分析(DTA)の結果の一例を示すグラフである。 図3は、#1~#15のX線回折測定の結果の一例を示すグラフである。 図4は、#5における結晶化度の測定に係るX線回折測定の結果の一例を示すグラフである。 図5は、#1~#15の第一結晶化温度と組成比(含有量)との関係の一例を示す3成分三角図である。 図6は、#1~#15の導電率と組成比(含有量)との関係の一例を示す3成分三角図である。 図7は、#1~#15の導電率と組成比(含有量)との関係の他の一例を示す3成分三角図である。 図8Aは、固体電解質LAGP(Li1.4Al0.6Ge1.4(PO)を用いた還元性評価の結果の一例を示す写真である。 図8Bは、#5の試料(結晶性固体電解質)を用いた還元性評価の結果の一例を示す写真である。 図9は、図5、図6、及び図7に示す3成分三角図をxy平面上に配した模式図である。
本発明者らが鋭意検討を行ったところ、バルク型全固体電池の製造において固体電解質を結晶化するために熱処理を行った場合に、固体電解質との界面で電極材料が分解又は固体電解質と固溶し、所望の性能が得られない場合があるという問題があった。
即ち、固体電解質のイオン伝導性を向上させるために固体電解質の結晶化温度Tc以上の熱処理を行うと電極材料が分解又は固体電解質との固溶が生じ、内部抵抗を低下させることができない場合があることを本発明者らの検討により見出した。
なお、本開示において、電極材料の分解とは、電極材料が複数の成分に分解することを意味する。電極材料が固体電解質と固溶するとは、電極材料が固体電解質と固体状態で混ざり合っている状態を意味する。
電極材料としては、例えば、従来、全固体電池に用いられている正極及び負極に用いられている材料であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
本開示は、シミュレーテッドアニーリング方式のイジングマシンであるデジタルアニーラを用いてイジングモデル式により固体電解質の組成の最適化を行ったところ、LiPOとLiSiOとLiBOとを含む組成を見出し、開示の技術の完成に至った。
得られた知見に基づき、実際にLiPOとLiSiOとLiBOとを含む結晶性固体電解質について検討するために、以下の検証実験を行った。
<検証実験>
[結晶化温度Tc測定及びX線回折測定]
固体電解質のイオン導電性を向上させるために行う結晶化に関して、LiPOとLiSiOとLiBOとを含む固体電解質の結晶化温度Tc測定及びX線回折測定を行った。
まず、下記表1及び図1の3成分三角図に示す組成比(mol%、含有量)となるようにLiPO、LiSiO、及びLiBO(各株式会社豊島製作所製)をmol比で秤量した試料#1~#15を下記ボールミル条件により混合した。
-混合条件-
・遊星ボールミル
・45mLポッド :ZrO
・5mmボール :170個
・回転速度 :400rpm
・混合時間 :48時間
・雰囲気 :Ar雰囲気
・試料量 :1g以下
次に、得られた試料について、下記条件の示差熱分析(DTA)と下記条件のX線回折測定を行った。得られた示差熱分析(DTA)の結果を表1及び図2に、X線回折測定の結果を図3に示す。
なお、本開示においては、示差熱分析(DTA)において測定される、結晶化の発熱ピークが複数生じる場合には、結晶化温度を低温度側から第一結晶化温度Tc1、第二結晶化温度Tc2、…と称することとする。図2中「v」の印は、各試料における第一結晶化温度Tc1が測定された位置(温度)を示す。
-示差熱分析(DTA)の条件-
・測定装置 :Rigaku TG8120
・昇温速度 :10℃/min
・測定温度範囲:25℃~1,000℃
・雰囲気 :Ar雰囲気
-X線回折測定条件-
・測定装置 :Rigaku Miniflex600
・線源 :CuKα
・測定範囲 :3°~90°
・Ratio:10°/min
Figure 0007439617000001
図2に示すように、#1~#15の試料は全て、測定温度範囲25℃~1,000℃の間に結晶化温度を有していることが測定された。また、図3に示すように、#1~#15の試料は全て、X線回折によるピークを有しており、結晶構造を有するものであることが確認できた。なお、図3において左端が3°を示す。
次に、上述と同様のボールミルによる混合後の試料(結晶性固体電解質)#5を、試料#5の第一結晶化温度手前に存在するTgガラス転移点(490℃)まで加温し、1時間維持した。その後、640℃で、1時間維持するアニール処理を施したのち、室温まで自然冷却し、得られた試料を下記条件のX線回折測定を行った。測定から得られたアモルファスピーク(非晶質部分)と真の結晶ピーク(結晶質部分)における積分強度をX線解析ソフトウェアPDXL2(株式会社リガク製)により算出した。算出した積分強度から結晶化度を算出した。結果を表2及び図4に示す。
なお、対照実験として、上述のガラス化と同様のボールミルによる混合後の試料(結晶性固体電解質)#5を、熱処理を行わないで同様に結晶化度を測定した。測定結果を表2及び図4に示す。
-X線回折測定条件-
・実験環境:大気ドライルーム、23℃
・露点 :-76℃
・装置名 :Rigaku Miniflex600
・線源 :Cu
・測定範囲:2θ=5~90°
Figure 0007439617000002
図5は、表1、図1、及び図2の結果に基づき、作成した第一結晶化温度と組成比(含有量)との関係を表す3成分三角図を示す。図5中の黒点は図1における#1~#15の試料に対応する位置を示す点である。
図5に示すように、電極材料の分解又は固溶を生じ得る温度以下で固体電解質を結晶化させることができる固体電解質の組成範囲を見出すことができた。具体的には、LiPOの含有量が75mol%以下となる#3~#15の組成の範囲において、第一結晶化温度Tc1が約600℃以下となることを見出した。
このことから、LiPOとLiSiOとLiBOとを含有する結晶性固体電解質においては、LiPOの含有量を75mol%以下とすることにより、第一結晶化温度Tc1を電極材料の分解又は固溶を生じ得る一般的な温度以下とすることができることを見出した。
[導電率の測定]
次に、示差熱測定後の#1~#15の試料粉末(結晶性固体電解質)を用いて、イオン導電性を調べるために、導電率の測定を行った。
まず#1~#15の試料粉末を0.5g秤取り、一軸成型機により加圧し、厚み0.4mm、直径:10mmのペレットに成型した。成型したペレットを、乾燥アルゴンフローを行いながら昇温し、700℃から1,000℃の範囲で12時間保持した。加熱保持後は、室温まで自然冷却して導電率測定用ペレット#1~#15を調製した。調製した導電率測定用ペレット#1~#15の両面に厚み240nmのAuを蒸着し、交流インピーダンス法により1MHz~100Hzの範囲で1mV~50mVを印加し電流応答を測定した。交流インピーダンス法における測定雰囲気は、室温23℃及び300℃の乾燥アルゴンフロー下で行なった。評価装置としてバイオロジック社のVMP-300マルチチャンネル電気化学測定システムに組み込まれた周波数応答解析装置を用いた。測定結果を表3及び図6に示す。
Figure 0007439617000003
表3及び図6の結果より、導電率測定用ペレット#1~#15はいずれもイオン導電性を示した。特に、導電率測定用ペレット#5、#8、及び#9において、優れたイオン導電性を示すことが分かった。
また、一般には、固体電解質の結晶化を行うためには約600℃以上で行う場合が多い。
本発明者らは、少なくとも固体電解質の第一結晶化温度Tc1が約600℃以下であれば、正極材料と固体電解質とを熱処理した場合に正極材料に異常を生じさせずに、固体電解質の結晶化を行い、イオン導電性を向上させることができることを見出した。
ここで、図7は、図5の第一結晶化温度が600℃の曲線を図6に重ね合わせた図である。図7に示すように、第一結晶化温度Tc1が600℃以下の領域においてイオン導電性を示す固体電解質を得ることができることを確認することができた。特に、#5、#8、及び#9は、電極材料に影響を与えない温度で結晶化することができ、優れたイオン導電性を示すことが分かった。
[Li金属に対する還元性評価]
次に、示差熱測定後の#1~#15の試料粉末(結晶性固体電解質)を用いて、Li金属に対する還元性を評価した。
直径:0.8cmの半円表面(0.25cm)のLi金属板に対して、#1~#15の試料粉末を40mg/cmとなるように半円表面全体に付与し、2,000N/mの圧力で24時間当接させた後、下記条件で接触させた後の当接部の色(シグナル強度)を画像処理ソフトウェアにより測定した。還元性評価を行った試料#5の写真を図8Bに示す。なお、変色の有無は、取得した写真を画像解析ソフトウェア(ImageJ)によりグレースケールに変換し、試料と当接前のLi金属板(当接部以外の領域)のシグナル強度の平均値と、試料と当接後のLi金属板(当接部の領域)のシグナル強度の平均値とを比較し、判断した。試料#5において、次式、変色度(%)={(試料と当接前のLi金属板(当接部以外の領域)のシグナル強度の平均値-試料と当接後のLi金属板(当接部の領域)のシグナル強度の平均値)/(試料と当接前のLi金属板(当接部以外の領域)のシグナル強度の平均値)}×100、により求められる変色度(%)は7%であった。
対照実験として、固体電解質LAGP(Li1.4Al0.6Ge1.4(PO)を用いて同様の実験を行った。還元性評価を行った試料の写真を図8Aに示す。対照実験における変色度(%)は64%であった。
-接触条件-
・大気ドライルーム
・露点 :-76℃
・押し付け圧力:5gf(2,000N/m
・接触時間 :24時間
図8Aは、対照実験の固体電解質LAGP(Li1.4Al0.6Ge1.4(PO)を用いた還元性評価の結果を示す写真である。図8Aにおいて、a1は固体電解質(LAGP)と当接させていないLi金属板の領域、b1は固体電解質(LAGP)と当接させたLi金属板の領域を示す。図8Aに示すように、対照実験の固体電解質LAGPでは、b1において白色から灰色へ変色が生じており、Li金属によって還元していることが目視で観察された。
図8Bは#5の試料(結晶性固体電解質)を用いた還元性評価の結果を示す写真である。図8Bにおいて、a2は#5の試料(結晶性固体電解質)と当接させていない領域、b2は#5の試料(結晶性固体電解質)と当接させた領域を示す。図8Bに示すように、#5の試料(結晶性固体電解質)では、b2においてほぼ変色が目視で観察されず、Li金属に対する耐還元性を有することが分かった。
なお、図8Bにおいては、#5の試料についての還元性評価のみ示したが、#1~#4及び#6~#15についても#5と同様に、Li金属板との接触による変色は目視で観察されなかった。したがって、#1~#15のいずれの試料(結晶性固体電解質)においても耐還元性を有することが分かった。
なお、#1~#4及び#6~#15についても、いずれも変色度(%)が10%以下であり、優れた耐還元性を示すことが分かった。
本発明者らは、LiPOとLiSiOとLiBOとを含む結晶性固体電解質について検証実験を行った結果、デジタルアニーラを用いてイジングモデル式によって最適化された知見と同じ結果が得られることを確認できた。
また、このような結晶性固体電解質は、イオン導電性に優れるため全固体電池の内部抵抗を十分に低下させることができ、全固体電池の電極として使用され得るLi金属に対しても耐還元性に優れることを見出した。
本開示は、以上の知見に基づき完成させるに至ったものである。
(結晶性固体電解質)
開示の固体電解質は、結晶性固体電解質である。
開示の結晶性固体電解質は、LiPOとLiSiOとLiBOとを含有し、LiPOの含有量が75mol%以下である。
開示の技術において、結晶性固体電解質とは、構成する原子や分子が3次元的に規則正しく配列している結晶質を有する固体電解質を意味する。
固体電解質が結晶性固体電解質であることを確認する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、X線回折測定などが挙げられる。X線回折測定により、ピークを検出することで結晶構造を有しているか否か確認することができる。
結晶性固体電解質の結晶化度としては、固体電解質としての性能を発揮することができれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、80%以上が好ましく、90%以上がより好ましく、95%以上が特に好ましい。結晶化度が80%以上であると、イオン導電性を向上させることができる。
結晶化度の測定方法としては、下記測定条件におけるX線回折測定により得られるアモルファスピーク(非晶質部分)の積分強度Aと、結晶ピーク(結晶質部分)の積分強度Bとから、次式、(B/A+B)×100、をX線解析ソフトウェアにより算出する方法などが挙げられる。
-X線回折測定条件-
・実験環境:大気ドライルーム、23℃
・露点 :-76℃
・装置名 :Rigaku Miniflex600
・線源 :Cu
・測定範囲:2θ=5~90°
開示の結晶性固体電解質は、結晶化温度Tcが600℃以下であることが好ましい。結晶化温度Tcが600℃以下であると、電極材料が分解又は固体電解質との固溶が生じることを抑制し、十分に内部抵抗を低下させることができる。
結晶化温度Tcは、下記条件の示差熱分析(DTA)により測定される結晶化の発熱ピークに基づき測定することができる。なお、本開示では、結晶化の発熱ピークが複数生じる場合には、結晶化温度を低温度側から第一結晶化温度Tc1、第二結晶化温度Tc2、…と称する場合がある。
-示差熱分析(DTA)の条件-
・測定装置 :Rigaku TG8120
・昇温速度 :10℃/min
・測定温度範囲:25℃~1,000℃
・雰囲気 :Ar雰囲気
-X線回折測定条件-
・測定装置 :Rigaku Miniflex600
・線源 :CuKα
・測定範囲 :3°~90°
・Ratio:10°/min
結晶化温度Tcは、第一結晶化温度Tc1が600℃以下であることが好ましい。ただし、結晶化温度Tcが600℃以下であれば第一結晶化温度Tc1だけでなく、目的に応じて、第二結晶化温度Tc2、第三結晶化温度Tc3、…、が600℃以下の結晶性固体電解質を用いることができる。
開示の結晶性固体電解質におけるLiPOの含有量としては、75mol%以下であり、下記条件を満たす範囲であることが好ましく、70mol%以下がより好ましく、50mol%以下が更に好ましい。また、開示の結晶性固体電解質におけるLiPOの含有量としては、25mol%以上が好ましく、40mol%以上がより好ましい。結晶性固体電解質におけるLiPOの含有量が、75mol%以下であると、イオン導電性に優れる固体電解質とすることができるため、全固体電池における内部抵抗を十分に低下させることができる。また、結晶性固体電解質におけるLiPOの含有量が、75mol%以下であると、Li金属に対して優れた耐還元性を奏することができる。
<LiPOの含有量に関する条件>
LiPOの含有量を100×(2/√3)y(mol%)とし、
yが、x(0≦x≦1)との関係において
(1)0≦x<0.287のとき、0≦y≦√3x、を満たし、
(2)0.287≦x≦0.630のとき、0≦y≦42.857x-70.269x+45.484x-13.749x+2.0681、を満たし、
(3)0.630<x≦1のとき、0≦y≦-√3x+√3、を満たす。
ここで、上述した「LiPOの含有量に関する条件」について、図面を用いてより詳細に説明を行う。
図9は、xy平面上に、一辺の長さが1の正三角形ABCを、点Bが原点かつ辺BCをx軸と重なるように配した場合を示す図である。以下、(x,y)と表記する場合においては、xをxy平面におけるx座標、yをxy平面におけるy座標とする。
辺ABは原点及び(1/2,√3/2)を通る直線であるから、辺ABを表す関数f(x)は、以下の式で表される。
(x)=√3x(ただし、0≦x≦0.5)
次に、辺ACは(1/2,√3/2)及び(1,0)を通る直線であるから、辺ACを表す関数f(x)は、以下の式で表される。
(x)=-√3x+√3(ただし、0.5≦x≦1)
図9は、図5、図6、及び図7などに示す3成分三角図をxy平面上に配した模式図とみなすことができる。即ち、図9中、Aは「LiPO」、Bは「LiSiO」、Cは「LiBO」とみなすことができる。
上述したように、LiPOとLiSiOとLiBOとを含む結晶性固体電解質について検証実験を行った結果、第一結晶化温度Tc1が600℃以下となるようにLiPOを含有することが好ましい。
ここで、第一結晶化温度Tc1が600℃以下となる領域を検討する。
図5より、第一結晶化温度Tc1が600℃以下となる領域は、図9においては、x軸、関数f(x)、関数f(x)、及び第一結晶化温度Tc1が600℃となる曲線を表す関数f(x)を用いて表すことができる。
第一結晶化温度Tc1が600℃となる曲線を表す関数f(x)は、以下の式で表される。なお、関数f(x)がとり得るxの範囲は、関数f(x)、関数f(x)、及び関数f(x)とから得られる。
(x)=42.857x-70.269x+45.484x-13.749x+2.0681(ただし、0.287≦x≦0.630)
図9に示す3成分三角図をxy平面上に配した模式図(正三角形ABC)内において、「LiPO」の組成比は、ある組成(x、y)のyを用いて、点Bから直線AB上のy座標がyの点tまでの長さを用いて表すことができる。即ち、三角形ABCは正三角形であるため、∠ABC=60°となり、線分Btの長さは、(2/√3)yと表すことができる(∵線分Bt=y/sin60°)。
したがって、第一結晶化温度Tc1が600℃(電極材料の分解又は固溶を生じる一般的な温度)以下となる領域における「LiPO」の組成比は、3成分三角図をxy平面上に配した模式図(正三角形ABC)内において、(2/√3)yと表すことができる。ただし、yが、以下の条件(1)~(3)を満たすことが条件である。
(1)0≦x<0.287のとき、0≦y≦√3x、を満たし、
(2)0.287≦x≦0.630のとき、0≦y≦42.857x-70.269x+45.484x-13.749x+2.0681、を満たし、
(3)0.630<x≦1のとき、0≦y≦-√3x+√3、を満たす。
LiPOの含有量が、LiPOの含有量に関する条件を満たす範囲にあると、イオン導電性に優れる固体電解質とすることができるため、全固体電池における内部抵抗をより低下させることができる。
LiPOとLiSiOとLiBOとの合計の含有量は、結晶性固体電解質の全体に対して95mol%以上であることが好ましい。
結晶性固体電解質としては、本開示の性能を妨げない範囲において、LiPO、LiSiO、及びLiBO以外のその他の材料を含有していてもよい。
その他の材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、Na(ナトリウム)源、Mg(マグネシウム)源、K(カリウム)源、Ca(カルシウム)源、Ti(チタン)源、V(バナジウム)源、Cr(クロム)源、Mn(マンガン)源、Fe(鉄)源、Co(コバルト)源、Ni(ニッケル)源、Cu(銅)源、Zn(亜鉛)源、Ga(ガリウム)源、Se(セレン)源、Rb(ルビジウム)源、S(硫黄)源、Y(イットリウム)源、Zr(ジルコニウム)源、Nb(ニオブ)源、Mo(モリブデン)源、Ag(銀)源、In(インジウム)源、Sn(スズ)源、Sb(アンチモン)源、Cs(セシウム)源、Ba(バナジウム)源、Hf(ハフニウム)源、Ta(タンタル)源、W(タングステン)源、Pb(鉛)源、Bi(ビスマス)源、Au(金)源、La(ランタン)源、Nd(ネオジム)源、Eu(ユーロピウム)源などが挙げられる。これらは、単体でもよく、酸化物などの化合物でもよい。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
結晶性固体電解質の形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、粉末状であってもよいし、ペレット状であってもよい。
結晶性固体電解質の構造としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
結晶性固体電解質の物性としては、以下の条件により測定する変色度が、10%以下が好ましく、5%以下がより好ましい。
-変色度(%)の測定方法及び条件-
大気雰囲気(露点:-76℃)下において、直径:0.8cmの半円表面(0.25cm)のLi金属板に対して、40mg/cmとなるように半円表面全体に付与し、2,000N/mの圧力で24時間当接させた後のLi金属板における当接部のLi金属板の色(シグナル強度)を測定する。
Li金属板における色(シグナル強度)を測定する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、画像処理ソフトウェア(例えば、Image Jなど)などが挙げられる。
画像解析ソフトウェアを用いる場合には、Li金属板の画像を取得し、取得した画像をグレースケールに変換する。グレースケールに変換した画像における、試料と当接前のLi金属板(当接部以外の領域)のシグナル強度の平均値と、試料と当接後のLi金属板(当接部の領域)のシグナル強度の平均値とを用いて、次式、変色度(%)={(試料と当接前のLi金属板(当接部以外の領域)のシグナル強度の平均値-試料と当接後のLi金属板(当接部の領域)のシグナル強度の平均値)/(試料と当接前のLi金属板(当接部以外の領域)のシグナル強度の平均値)}×100、により変色度(%)を算出する。
結晶性固体電解質は、バルク型全固体二次電池に好適に用いることができるほか、各種用途に用いることができ、例えば、薄膜型全固体電池などにも用いることができる。
以上、説明したように、開示の結晶性固体電解質は、LiPOとLiSiOとLiBOとを含有し、LiPOの含有量が75mol%以下である。これにより、実使用上、十分に内部抵抗が低い固体電解質を提供することができ、固体電解質の結晶化のための熱処理により電極材料が分解又は固溶することを抑制することができる。
加えて、開示の結晶性固体電解質の第一結晶化温度Tc1が、電極材料の分解又は固溶温度以下であると、内部抵抗をより低下させることができる。
(結晶性固体電解質の製造方法)
開示の結晶性固体電解質の製造方法は、LiPOとLiSiOとLiBOとを、LiPOの含有量が75mol%以下となるように混合し、結晶化させる工程を含む。
結晶性固体電解質は、開示の結晶性固体電解質である。
混合の方法としては、例えば、LiPOとLiSiOとLiBOとを、遊星ボールミルなどで混合する方法などが挙げられる。
混合の際には、LiPOとLiSiOとLiBOとを、LiPOの含有量が75mol%以下となるように混合される。
混合の方法の具体例としては、例えば、以下のとおりである。
LiPOとLiSiOとLiBOとを、LiPOの含有量が75mol%以下となるように、mol比で秤量し、下記ボールミル条件により混合し、ガラス化する。
-混合条件-
・遊星ボールミル
・45mLポッド :ZrO
・5mmボール :170個
・回転速度 :400rpm
・混合時間 :48時間
・雰囲気 :Ar雰囲気
・試料量 :1g以下
結晶化させる方法としては、例えば、ガラス化した試料をその試料の第一結晶化温度以上の温度で熱処理することなどが挙げられる。なお、結晶化しているか否かは、X線回折測定を行いピークを検出することによって確認することができる。
熱処理する温度としては、固体電解質の第一結晶化温度以上であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、200℃以上600℃以下が好ましく、300℃以上600℃以下がより好ましい。
熱処理する時間としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、1分間以上12時間以下が好ましく、1時間以上3時間以下がより好ましい。
更に以下の付記を開示する。
(付記1)
LiPOとLiSiOとLiBOとを含有し、
前記LiPOの含有量が75mol%以下である、ことを特徴とする結晶性固体電解質。
(付記2)
前記LiPOの含有量を100×(2/√3)y(mol%)とし、
前記yが、x(0≦x≦1)との関係において
(1)0≦x<0.287のとき、0≦y≦√3x、を満たし、
(2)0.287≦x≦0.630のとき、0≦y≦42.857x-70.269x+45.484x-13.749x+2.0681、を満たし、
(3)0.630<x≦1のとき、0≦y≦-√3x+√3、を満たす、
付記1に記載の結晶性固体電解質。
(付記3)
第一結晶化温度Tc1が600℃以下である、付記1又は2に記載の結晶性固体電解質。
(付記4)
前記第一結晶化温度Tc1が、200℃以上600℃以下である、付記3に記載の結晶性固体電解質。
(付記5)
前記第一結晶化温度Tc1が、300℃以上600℃以下である、付記3又は4に記載の結晶性固体電解質。
(付記6)
前記LiPOの含有量が50mol%以下である、付記1から5のいずれかに記載の結晶性固体電解質。
(付記7)
前記LiPOの含有量が25mol%以上である、付記1から6のいずれかに記載の結晶性固体電解質。
(付記8)
前記LiPOと前記LiSiOと前記LiBOとの合計が95mol%以上である、付記1から7のいずれかに記載の結晶性固体電解質。
(付記9)
X線結晶回折法により測定される結晶化度が、80%以上である、付記1から8のいずれかに記載の結晶性固体電解質。
(付記10)
大気雰囲気(露点:-76℃)下において、直径:0.8cmの半円表面(0.25cm)のLi金属板に対して、40mg/cmを前記半円表面全体に付与し、2,000N/mの圧力で24時間当接させた後の前記Li金属板における当接部の変色度が10%以下である、付記1から9のいずれかに記載の結晶性固体電解質。
(付記11)
LiPOとLiSiOとLiBOとを、前記LiPOの含有量が75mol%以下となるように混合し、結晶化させる工程を含むことを特徴とする結晶性固体電解質の製造方法。
(付記12)
前記LiPOの含有量を100×(2/√3)y(mol%)とし、
前記yが、x(0≦x≦1)との関係において
(1)0≦x<0.287のとき、0≦y≦√3x、を満たし、
(2)0.287≦x≦0.630のとき、0≦y≦42.857x-70.269x+45.484x-13.749x+2.0681、を満たし、
(3)0.630<x≦1のとき、0≦y≦-√3x+√3、を満たす、
付記11に記載の結晶性固体電解質の製造方法。
(付記13)
前記結晶化させる工程が200℃以上600℃以下の熱処理を含む、付記11又は12に記載の結晶性固体電解質の製造方法。
(付記14)
前記結晶化させる工程が300℃以上600℃以下の熱処理を含む、付記13のいずれかに記載の結晶性固体電解質の製造方法。

Claims (8)

  1. LiPOとLiSiOとLiBOとを含有し、
    前記LiPOの含有量が75mol%以下であり、
    第一結晶化温度Tc1が600℃以下であり、
    X線結晶回折法により測定される結晶化度が、80%以上である、ことを特徴とする結晶性固体電解質。
  2. 前記LiPOの含有量を100×(2/√3)y(mol%)とし、
    前記yが、x(0≦x≦1)との関係において
    (1)0≦x<0.287のとき、0≦y≦√3x、を満たし、
    (2)0.287≦x≦0.630のとき、0≦y≦42.857x-70.269x+45.484x-13.749x+2.0681、を満たし、
    (3)0.630<x≦1のとき、0≦y≦-√3x+√3、を満たす、
    請求項1に記載の結晶性固体電解質。
  3. 前記第一結晶化温度Tc1が、200℃以上600℃以下である、請求項1又は2に記載の結晶性固体電解質。
  4. 前記LiPOの含有量が50mol%以下である、請求項1から3のいずれかに記載の結晶性固体電解質。
  5. 前記LiPOと前記LiSiOと前記LiBOとの合計が95mol%以上である、請求項1から4のいずれかに記載の結晶性固体電解質。
  6. 前記X線結晶回折法により測定される前記結晶化度が、90%以上である、請求項1から5のいずれかに記載の結晶性固体電解質。
  7. 大気雰囲気(露点:-76℃)下において、直径:0.8cmの半円表面(0.25cm)のLi金属板に対して、40mg/cmとなるように前記半円表面全体に付与し、2,000N/mの圧力で24時間当接させた後の前記Li金属板における当接部の変色度が10%以下である、請求項1から6のいずれかに記載の結晶性固体電解質。
  8. LiPOとLiSiOとLiBOとを、前記LiPOの含有量が75mol%以下となるように混合し、X線結晶回折法により測定される結晶化度が80%以上となるように600℃以下の温度で結晶化させる工程を含むことを特徴とする結晶性固体電解質の製造方法。
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