JP7431494B2 - 車両前部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両前部構造に関する。
ウインドシールドとフェンダパネルとの間に構成される開口部には、カバー部材が配置される。例えば、特許文献1は、上記開口部に配置されるサイドカウルトップを開示する。サイドカウルトップは、フェンダパネルに係合する引っ掛け部及び嵌合部を備える。サイドカウルトップは、以下のようにしてフェンダパネルに取付けられる。まず、フェンダパネルにサイドカウルトップを対面させ、引っ掛け部をフェンダパネルの端末フランジに引っ掛ける。次に、サイドカウルトップが上記開口部を覆うように、引っ掛け部を基点にしてサイドカウルトップを回転する。サイドカウルトップが上記開口部を覆うと、嵌合部がフェンダパネルの取付座面に嵌合する。
他に、特許文献2は、上記開口部に配置されるカウルトップサイドガーニッシュを開示する。カウルトップサイドガーニッシュは、フェンダパネルの縁と嵌合する第1の突状部と、ウインドシールドの縁と嵌合する第2の突状部と、カウルトップセンターガーニッシュと嵌合する第3の突状部とを備える。各突状部は、相手部材と嵌合する嵌合爪で構成されている。カウルトップサイドガーニッシュは、以下のようにしてフェンダパネル、ウインドシールド、及びカウルトップセンターガーニッシュに取付けられる。まず、カウルトップサイドガーニッシュを傾けて、第1の突状部にフェンダパネルの縁を巻き込んで嵌合させる。次に、カウルトップサイドガーニッシュが上記開口部を覆うように、第1の突状部を基点にしてカウルトップサイドガーニッシュを回転する。カウルトップサイドガーニッシュが上記開口部を覆うと、第2の突状部がウインドシールドの縁と嵌合し、かつ第3の突状部がカウルトップセンターガーニッシュと嵌合する。
国際公開第2011/045995号 特開2012-232614号公報
上記開口部における開口幅が比較的大きい場合、特許文献1及び特許文献2に開示されるように、カバー部材に設けられた爪等の係合部をフェンダパネルの縁に引っ掛け、係合部を基点にしてカバー部材を回転させることができる。しかし、上記開口部における開口幅が小さく、カバー部材を回転させるだけの空間が上記開口部にない場合、係合部をフェンダパネルの縁に引っ掛け難い上に、係合部を基点にしてカバー部材を回転することができない。特に、上記開口部のうち、フロントピラーに沿った箇所は幅が狭く、カバー部材を設けることが困難である。
そこで、本発明の目的の一つは、ウインドシールドとフェンダパネルとの間に構成される開口部の開口幅が小さい場合であっても、容易にカバー部材を配置できる車両前部構造を提供することにある。
本発明の一態様に係る車両前部構造は、
ウインドシールドとフェンダパネルとの間に構成される開口部に配置されるカバー部材を備える車両前部構造であって、
前記開口部は、
前記ウインドシールドの下側角部近傍に構成される第一開口部と、
前記第一開口部につながり、前記ウインドシールドの側縁に沿って構成されるスリット状の第二開口部とを備え、
前記カバー部材は、
前記第一開口部を覆う本体部と、
前記本体部に一体に設けられ、前記第二開口部に差し込まれる帯状の延長部とを備え、
前記延長部は、前記フェンダパネルの側縁部を表裏から挟むように前記側縁部に嵌め込まれる係合部を備え、
前記第一開口部と前記第二開口部との境界周辺は、前記係合部が前記側縁部に嵌め込まれるように前記延長部を前記第一開口部側から前記第二開口部に差し込み可能な車両上下方向の深さを備える。
本発明の車両前部構造によれば、延長部を第二開口部における第一開口部側の端部からフェンダパネルの側縁部に沿ってスライドさせて差し込みながら、係合部を上記側縁部に嵌め込むことができる。この嵌め込みが可能なのは、開口幅が小さいスリット状の第二開口部であっても、第一開口部と第二開口部との境界周辺に、延長部を第一開口部側から第二開口部に差し込み可能な車両上下方向の深さを備えるからである。よって、本発明の車両前部構造は、第二開口部の開口幅が小さい場合であっても、係合部が上記側縁部に嵌め込まれた状態で延長部を第二開口部に配置でき、ひいてはカバー部材を開口部に容易に配置できる。
延長部がフェンダパネルの側縁部に取付けられることで、フェンダパネルの側縁部に形成され得る切欠きや段部等を隠せ、見栄えを向上できる。フェンダパネルは、一般的にプレス成形によって所望の形状に作製される。そのため、フェンダパネルの側縁部には、プレス成形による切欠きや段部等が形成され得る。本発明の車両前部構造は、係合部がフェンダパネルの側縁部を表裏から挟むように嵌め込まれるため、第二開口部の外部から側縁部を隠すことができる。
図1は、実施形態の車両前部構造の概略を示す平面図である。 図2は、図1のII-II切断線で切断した車両前部構造の概略を示す断面図である。 図3は、図1のIII-III切断線で切断した車両前部構造の概略を示す断面図である。 図4は、図1のIV-IV切断線で切断した車両前部構造の概略を示す断面図である。 図5は、実施形態の車両前部構造に備わるカバー部材の概略を示す斜視図である。 図6は、実施形態の車両前部構造において、カバー部材が配置される周辺部材の概略を示す平面図である。 図7は、実施形態の車両前部構造において、カバー部材が配置される周辺部材の概略を示す斜視図である。 図8Aは、実施形態の車両前部構造において、カバー部材の取付け手順における第一の動作を説明する説明図である。 図8Bは、実施形態の車両前部構造において、カバー部材の取付け手順における第二の動作を説明する説明図である。
本発明の車両前部構造の実施形態を以下に図面を参照しつつ説明する。図中の同一符号は同一名称物を示す。なお、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」とは、車両の正面を「前」とし、これを基準とする方向を意味する。図中、矢印FRは車両前後方向の前側、矢印RRは後側、矢印LHは車両幅方向の左側、矢印RHは右側、矢印UPは車両上下方向の上側、矢印LWRは下側を示す。また、車両幅方向の中央側を「内側」、車外側を「外側」とし、図中、矢印INは車両幅方向の内側、矢印OUTは外側を示す。
実施形態の車両前部構造1は、車両前部の左右の両方に設けられる。各図は、車両右側に設けられる車両前部構造1を示す。車両左側に設けられる車両前部構造も、車両右側に設けられる車両前部構造1と同様の構成を備える。以下では、まず車両前部の基本的な構成を説明し、その後に実施形態の車両前部構造1の詳細な構成を説明する。
<車両前部の基本的な構成>
車両前部は、図1及び図6に示すように、フロントピラー6と、カウルルーバー8と、フェンダパネル5と、カバー部材3とを備える。図6は、図1に対して、カバー部材3が外された状態である。フロントピラー6は、ウインドシールド4の側縁に沿って車両の上下方向に延びるように設けられる。カウルルーバー8は、ウインドシールド4の下縁に沿って車両の左右方向に延びるように設けられる。フェンダパネル5は、車両の車輪を覆う泥除けであり、フロントピラー6の下側で、かつカウルルーバー8の外側に設けられる。ウインドシールド4とカウルルーバー8とフェンダパネル5との間には、図6に示すように、開口部2が設けられる。この開口部2には、図1に示すように、カバー部材3が配置される。エンジンルーム(図示せず)の上方は、フード9で覆われる。フード9は、ヒンジ90(図7)により前開きとなるように車両に回転自在に取り付けられる。ヒンジ90は、フード9の後縁における左右の外側、即ちカウルルーバー8の左右の外側に設けられる。カバー部材3は、開口部2に配置されることで、ヒンジ90を覆うヒンジカバーである。
フェンダパネル5は、図2から図4に示すように、外側面が下方から上方に向かうに従って車内側に湾曲し、上端で下方に折れ曲がって構成されている。フェンダパネル5における上端で折れ曲がった折り返し部51が、車両上方側から見えるウインドシールド4側に位置するフェンダパネル5の稜線となっている。フェンダパネル5の側縁部52は、下方に向いて存在する。
本例のフェンダパネル5は、図6に示すように、開口部2に臨む領域に開口部2側に向かって突出する取付けパネル53を備える。取付けパネル53は、フェンダパネル5の一部である。取付けパネル53は、開口部2のうち、後述する第一開口部21に臨んで位置する。取付けパネル53は、フェンダパネル5の上方側の領域から内側に向かって突出すると共に、フェンダパネル5の上縁部に沿って延びている。取付けパネル53は、板状であり、表裏面に貫通する取付孔531と係合孔532とを備える。取付孔531は、フェンダパネル5を車体に取付ける際に用いられる。本例では、図7に示すように、ヒンジ90にフェンダ取付けブラケット100が一体に設けられている。フェンダ取付けブラケット100は、エプロンメンバ72に固定されている。フェンダ取付けブラケット100には、取付孔110が形成されている。フェンダ取付けブラケット100の取付孔110と、フェンダパネル5における取付けパネル53の取付孔531とが位置合わせされ締結部材で固定されることで、フェンダパネル5が車体に取付けられる。係合孔532は、カバー部材3をフェンダパネル5に取付ける際に用いられる。具体的には、係合孔532には、後述するフェンダ側係合部312が係合する。
<車両前部構造>
実施形態の車両前部構造1は、図1に示すように、ウインドシールド4とフェンダパネル5との間に構成される開口部2(図6)に配置されるカバー部材3を備える。実施形態の車両前部構造1は、図6に示すように、開口部2として、第一開口部21と、スリット状の第二開口部22とを備える点を特徴の一つとする。また、実施形態の車両前部構造1は、図1及び図5に示すように、カバー部材3として、第一開口部21を覆う本体部31と、第二開口部22に差し込まれる帯状の延長部32とを備える点を特徴の一つとする。
〔開口部〕
開口部2は、図6に示すように、第一開口部21と第二開口部22とを備える。第一開口部21と第二開口部22とは、互いに連通している。
第一開口部21は、ウインドシールド4の下側角部41近傍に構成される。第一開口部21は、ウインドシールド4とフェンダパネル5とカウルルーバー8とで構成される開口部である。本例では、ウインドシールド4の下側角部41近傍における側縁42には、テーパー領域410が形成されている。テーパー領域410は、上方から下方に向かって車内側に傾斜する。よって、ウインドシールド4は、下縁側に向かって幅が狭くなっている。第一開口部21は、このテーパー領域410とフェンダパネル5とカウルルーバー8とで構成される略三角形状の開口部である。つまり、第一開口部21の開口幅は、前方から後方に向かって漸次的に小さくなる。
第二開口部22は、ウインドシールド4の側縁42に沿って構成される。つまり、第二開口部22は、第一開口部21の上方に位置する。本例では、第二開口部22は、第一開口部21における略三角形状の頂点側につながっている。第二開口部22は、ウインドシールド4の側縁42とフェンダパネル5とで構成されるスリット状の開口部である。第二開口部22の開口幅W2(図2)は、第一開口部21の開口幅よりも小さい。本例の第一開口部21は略三角形状であるが、第二開口部22の開口幅W2は、第一開口部21における略三角形状の頂点近傍の比較的小さい開口幅W1(図4)に比べても十分に小さい。ここで、第一開口部21の開口幅W1及び第二開口部22の開口幅W2は、ウインドシールド4の側縁42とフェンダパネル5の側縁部52との間の車両幅方向に沿った長さである。
第二開口部22の開口幅W2は、図2に示すように、後述するカバー部材3の延長部32における帯状部320が差し込み可能な程度の幅を有する。第二開口部22の開口幅W2は、帯状部320に加えて、係合部33も差し込み可能な幅を有していてもよい。第二開口部22の開口幅W2は、帯状部320の短辺322の長さL(図2)よりも小さい。
ここで、図1及び図6に示すフロントピラー6は、図2から図4に示すように、フロントピラーインナパネル61と、ピラーリーンフォースメント62とを備える。ピラーリーンフォースメント62は、フロントピラーインナパネル61の上方に接合されている。図6では、分かり易いように、フェンダパネル5の下方に位置するフロントピラーインナパネル61及びピラーリーンフォースメント62の図示を省略している。ピラーリーンフォースメント62の一部は、更に上方にサイドアウタパネル71(図2)が接合されている。ウインドシールド4の側縁は、図2から図4に示すように、上方から下方に沿って順に、サイドアウタパネル71、ピラーリーンフォースメント62、及びフロントピラーインナパネル61に対してマスチック剤44を介して接合されている。フェンダパネル5は、フロントピラー6を覆うように配置される。フェンダパネル5の側縁部52には、後述するカバー部材3の延長部32に設けられる係合部33が嵌め込まれる。
第一開口部21と第二開口部22との境界周辺は、図3に示すように、係合部33が側縁部52に嵌め込まれるように延長部32を第一開口部21側から第二開口部22に差込可能な車両上下方向の深さDを備える。深さDは、側縁部52に係合部33を嵌め込むための延長部32の動き代となる。深さDは、延長部32における帯状部320の下端から係合部33の上端までの距離よりも大きい。特に、深さDは、帯状部320の短辺322(図5)の長さLよりも大きいことが好ましい。深さDによって、上記境界周辺では、係合部33が側縁部52に嵌め込まれるように延長部32を第一開口部21側から第二開口部22に差込可能な空間が構成される。深さDによって、上記境界周辺では、係合部33は、側縁部52に係合しない状態で、側縁部52の下方に位置することができる。
本例では、図7に示すように、上記境界周辺における第二開口部22側に位置する車体パネルに、ガイド部10が設けられている。車体パネルは、ピラーリーンフォースメント62である。ピラーリーンフォースメント62は、フロントピラー6に沿って前方に向かうに従って下方に延びる傾斜面から湾曲面を介して略下方に延びる面を有する。ピラーリーンフォースメント62における湾曲面から前方は、サイドアウタパネル71から露出している。ガイド部10は、上記湾曲面に設けられている。ガイド部10は、上記湾曲面において車両前方に突出する突起部で構成されている。突起部は、車両前方に凸となる湾曲面を有する。ガイド部10は、図3に示すように、延長部32を第一開口部21側から第二開口部22に差し込んだ際、係合部33が側縁部52に嵌め込まれるように延長部32を上方にガイドする。図3では、ガイド部10、及びガイド部10によってガイドされた延長部32は二点鎖線で示す。
〔カバー部材〕
カバー部材3は、図1及び図5に示すように、本体部31と延長部32とを備える。本体部31と延長部32とは、樹脂製の一体成形物である。
本体部31は、第一開口部21を覆う。本体部31は、第一開口部21を上方から覆う主面310(図4)を備える。主面310は、第一開口部21の開口形状に略対応した形状であり、本例では略三角形状である。本体部31は、延長部32側からその反対側に向かって漸次的に幅が広くなる板状部で構成される。本体部31における第一開口部21の深さ方向に沿った長さは、第一開口部21の開口幅よりも十分に小さい。具体的には、本体部31における第一開口部21の深さ方向に沿った長さは、第一開口部21における比較的小さい開口幅W1(図4)に比べても小さい。第一開口部21の深さ方向とは、車両の上下方向のことである。
本体部31は、フェンダ側係合部311,312と、ルーバー側係合部313とを備える。フェンダ側係合部311,312は、フェンダパネル5に係合する。フェンダ側係合部311は、本体部31における延長部32側に位置する。フェンダ側係合部311は、後述する延長部32に設けられる係合部33と同様の構成である。フェンダ側係合部312は、フェンダ側係合部311と間隔を有して車両前方側に設けられる。フェンダ側係合部312は、本体部31の下面から下方に向かって突出する嵌合突起で構成される。フェンダ側係合部312は、フェンダパネル5における取付けパネル53の係合孔532に差し込まれる。ルーバー側係合部313は、カウルルーバー8に臨むように設けられている。ルーバー側係合部313は、本体部31の下面から下方に向かって突出する嵌合突起で構成される。本例では、二つのルーバー側係合部313が間隔を有して設けられている。カウルルーバー8の左右の端部には、表裏面に貫通する係合孔80が二つ設けられている。ルーバー側係合部313は、係合孔80に差し込まれる。ルーバー側係合部313と係合孔80との係合によって、カバー部材3がカウルルーバー8に取付けられる。
本体部31は、図4に示すように、ウインドシールド4側の側縁部にリップ43が装着されている。本体部31は、リップ43によってウインドシールド4に密着している。
延長部32は、第二開口部22に差し込まれる。延長部32は、図5に示すように、長辺321と短辺322とを有する細長い矩形状の帯状部320で構成される。帯状部320は、フェンダパネル5に向かい合う対向面323を備える(図2)。対向面323は、帯状部320における細長い矩形状の面である。対向面323は、本体部31における第一開口部21を覆う主面310(図4)と交差する。本例では、延長部32における対向面323と、本体部31における主面310とは、実質的に直交している。長辺321の長さは、フェンダパネル5の車両上下方向の長さに対応して設けられる。つまり、長辺321は、フェンダパネル5の車両上方の端部と帯状部320の端部とが揃うような長さに設定される。短辺322の長さL(図2)は、第二開口部22の開口幅W2(図2)よりも大きい。帯状部320の厚さは、第二開口部22の開口幅W2よりも若干小さい。帯状部320の厚さは、長辺321及び短辺322の双方に直交する方向の長さである。
帯状部320は、係合部33を備える。係合部33は、帯状部320におけるフェンダパネル5と向かい合う対向面323に設けられる。本例の係合部33は、底部331と側部332とを備える。底部331は、対向面323から外側に突出するように帯状部320に一体に設けられる。側部332は、対向面323に向かい合うと共に、底部331から上方に突出するように底部331に一体に設けられる。よって、本例の係合部33は、概略L字状の断面を有する。側部332と対向面323との間隔は、フェンダパネル5の側縁部52の厚さよりも若干大きい。係合部33は、側縁部52に下方から引っ掛かる。係合部33に側縁部52が引っ掛かった状態では、帯状部320と側部332とで側縁部52を表裏から挟むことになる。係合部33は、側縁部52を表裏から挟み込む構成であれば特に問わない。
本例では、係合部33は、短辺322の略中央に設けられているが、短辺322の下縁に設けられていてもよい。つまり、短辺322の長さを短くしてもよい。この場合、短辺322の下縁と底部331を構成する下面とが面一となる。
本例では、係合部33は、長辺321に沿って5個設けられているが、その個数は適宜選択できる。係合部33は、複数設けられている方が好ましい。
延長部32は、図2に示すように、第二開口部22に差し込まれ、係合部33によってフェンダパネル5の側縁部52を覆うことができればよく、ウインドシールド4の側縁42との間に空間を有していてもよい。
〔カバー部材の取付け方法〕
主に図8A及び図8Bを参照して、車両前部にカバー部材3を取付ける方法を説明する。図8Aは、カバー部材3を取付けるための第一の動作を示し、図8Bは、カバー部材3を取付けるための第二の動作を示す。カバー部材3の取付けは、初めに第一の動作を行い、その後に第二の動作を行う。
第一の動作では、図8Aに示すように、延長部32を第二開口部22における第一開口部21側の端部から差し込むようにカバー部材3を動作させる。図8Aの白抜き矢印は、延長部32の差し込み方向を示す。本例では、車両上方かつ前方側から斜め方向に第二開口部22に向かって延長部32を差し込んでいる。第一開口部21と第二開口部22との境界周辺は、係合部33が側縁部52に嵌め込まれるように延長部32を第一開口部21側から第二開口部22に差込可能な車両上下方向の深さD(図3)を備える。そして、第二開口部22における第一開口部21側に位置するピラーリーンフォースメント62には、ガイド部10(図7)が設けられている。よって、第二開口部22に延長部32を差し込むと、第二開口部22における第一開口部21側では、延長部32は、図3に示すように、係合部33が側縁部52に嵌め込まれるように上方にガイドされる。延長部32は、係合部33が側縁部52に嵌まり込みながらスライドされる。ここでのスライドとは、延長部32がフェンダパネル5の側縁部52に沿って車両前方側から後方側に向かって移動することである。
フロントピラー6に沿ったガイド部10の後方近傍には、サイドアウタパネル71の前縁がある(図7を参照)。ガイド部10を介して差し込まれた延長部32の先端は、サイドアウタパネル71の前縁を越えてフロントピラー6に沿って後方にガイドされる。サイドアウタパネル71の前縁を越えた延長部32は、サイドアウタパネル71上に支持され、係合部33が側縁部52に嵌め込まれた状態が維持される(図2を参照)。
本例の本体部31は、係合部33と同様のフェンダ側係合部311を備える。上記スライドによって、フェンダ側係合部311も側縁部52に嵌め込まれる。フェンダ側係合部312は、フェンダパネル5における取付けパネル53の係合孔532に臨む位置にあり、ルーバー側係合部313は、カウルルーバー8における係合孔80に臨む位置にある。
第二の動作では、図8Bに示すように、本体部31を下方に押し込み、本体部31を第一開口部21に嵌め合わせる。図8Bの白抜き矢印は、本体部31の押し込み方向を示す。この押し込みによって、フェンダ側係合部312が係合孔532に嵌合し、ルーバー側係合部313が係合孔80に嵌合する。
〔作用効果〕
実施形態の車両前部構造1は、ウインドシールド4とフェンダパネル5との間に構成される開口部2として、スリット状の第二開口部22を備える。実施形態の車両前部構造1は、カバー部材3として、第二開口部22に差し込み可能な帯状の延長部32を備え、この延長部32に側縁部52に係合する係合部33を備える。第一開口部21と第二開口部22との境界周辺は、係合部33が側縁部52に嵌め込まれるように延長部32を第一開口部21側から第二開口部22に差し込み可能な車両上下方向の深さD(図3)を備える。そのため、係合部33が側縁部52にスライドして係合するように、延長部32を第二開口部22における第一開口部21側の端部からスライドさせながら差し込むことができる。この差し込みによって、延長部32が側縁部52に係合した状態で第二開口部22に配置される。本例では、ウインドシールド4の下側角部41近傍における側縁42に、テーパー領域410(図6)が形成されている。よって、第一開口部21側から第二開口部22に延長部32を差し込み易い。また、本例では、第二開口部22における第一開口部21側に位置するピラーリーンフォースメント62に、ガイド部10(図7)が設けられている。よって、第二開口部22に差し込まれた延長部32は、係合部33が側縁部52に嵌め込まれるように上方にガイドされるため、係合部33が側縁部52に嵌め込まれた状態で延長部32を差し込み易い。
実施形態の車両前部構造1は、本体部31に係合部33と同様のフェンダ側係合部311を備えることで、上記スライドによって、フェンダ側係合部311も側縁部52に係合される。つまり、上記スライドによって、本体部31の一部が側縁部52に係合される。第二開口部22に延長部32を差し込んだ後は、本体部31を第一開口部21に嵌め合わせるだけで、本体部31におけるフェンダ側係合部312が係合孔532に嵌合し、ルーバー側係合部313が係合孔80に嵌合する。つまり、実施形態の車両前部構造1によれば、二段階の動作で、第一開口部21を本体部31で覆うことができ、第二開口部22に延長部32を配置できると共に、カバー部材3をフェンダパネル5及びカウルルーバー8に取付けることができる。
本例の第二開口部22は、係合部33が側縁部52に係合した状態で、係合箇所を基点にカバー部材3が回転できる程の開口幅W2を有しない(図2を参照)。実施形態の車両前部構造1は、上述したように、係合部33が側縁部52にスライドして係合するように、延長部32を第二開口部22における第一開口部21側の端部からスライドさせながら差し込むことができる。よって、実施形態の車両前部構造1は、上記回転ができない程に第二開口部22の開口幅W2が小さい場合であっても、係合部33が側縁部52に嵌め込まれた状態で延長部32を第二開口部22に配置でき、ひいてはカバー部材3を開口部2に容易に配置できる。
実施形態の車両前部構造1では、上述したように、延長部32を第二開口部22における第一開口部21側の端部からスライドさせながら差し込む。よって、実施形態の車両前部構造1は、カバー部材3の配置の際に、延長部32を第二開口部22の上方から下方に向かって押し込むように配置する場合に比較して、フェンダパネル5に傷が付くことを抑制できる。延長部32を第二開口部22の上方から下方に向って押し込むように配置する場合、係合部33がフェンダパネル5に擦れ、フェンダパネル5に傷が付くおそれがある。以上より、実施形態の車両前部構造1は、ウインドシールド4とフェンダパネル5との間に構成される開口部2の開口幅が小さい場合であっても、フェンダパネル5に傷が付くことを抑制しつつ、容易にカバー部材3を配置できる。
本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両前部構造
2 開口部
21 第一開口部、22 第二開口部
3 カバー部材
31 本体部、310 主面
311、312 フェンダ側係合部、313 ルーバー側係合部
32 延長部
320 帯状部、321 長辺、322 短辺、323 対向面
33 係合部
331 底部、332 側部
W1、W2 開口幅、D 深さ、L 長さ
4 ウインドシールド
41 下側角部、410 テーパー領域、42 側縁
43 リップ、44 マスチック剤
5 フェンダパネル
51 折り返し部、52 側縁部
53 取付けパネル、531 取付孔、532 係合孔
6 フロントピラー
61 フロントピラーインナパネル、62 ピラーリーンフォースメント
71 サイドアウタパネル、72 エプロンメンバ
8 カウルルーバー、80 係合孔
9 フード、90 ヒンジ
10 ガイド部
100 フェンダ取付けブラケット、110 取付孔

Claims (1)

  1. ウインドシールドとフェンダパネルとの間に構成される開口部に配置されるカバー部材を備える車両前部構造であって、
    前記開口部は、
    前記ウインドシールドの下側角部近傍に構成される第一開口部と、
    前記第一開口部につながり、前記ウインドシールドの側縁に沿って構成されるスリット状の第二開口部とを備え、
    前記カバー部材は、
    前記第一開口部を覆う本体部と、
    前記本体部に一体に設けられ、前記第一開口部側から前記第二開口部に差し込まれる帯状の延長部とを備え、
    前記延長部は、前記フェンダパネルの側縁部表裏を下方から挟むように前記側縁部に嵌め込まれる係合部を備え、
    前記第一開口部と前記第二開口部との境界周辺は、前記係合部が前記側縁部に嵌め込まれるように前記延長部を前記第一開口部側から前記第二開口部に差し込み可能な車両上下方向の深さを備え
    前記境界周辺における前記第二開口部側の下方に位置する車体パネルは、前記係合部が前記側縁部に嵌め込まれるように前記延長部を上方にガイドするガイド部を備える
    車両前部構造。
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