JP2008285057A - 自動車の固定窓構造 - Google Patents

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Naoki Ozaki
直樹 尾崎
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Abstract

【課題】自動車の固定窓の前端部を見栄え良好に前方へ延長するとともに、前方へ延びた窓ガラスの前端部の安定性を確保すること。
【解決手段】フロントピラー1の下部とサイドボデー2との間に三角形状の窓ガラス4を嵌め込んだ自動車の固定窓3において、窓ガラス4の前端部40をフロントピラー1およびサイドボデー2の後部上縁に沿って先細り状に前方へ延長せしめて、フロントピラー1の下端部10よりも前方位置まで延ばす。サイドボデー2の上縁には、フロントピラー1の下端部10よりも前側の位置に上方へ突出する嵩上げ部材60を設けてこれに窓ガラス保持部材7を取付け、窓ガラス4の前端部40を係止手段44により窓ガラス保持部材7に係止保持せしめた。
【選択図】 図1

Description

本発明は自動車のフロントピラーの下部とサイドボデーとの間に三角形状の窓ガラスを嵌め込んだ固定窓の構造に関する。
従来、自動車には、図5に示すように、フロントピラー1の下部とサイドボデー2との間に固定窓3Aが設けられたものがある。傾斜姿勢のフロントピラー1は下端部10でく字形に下方へ屈曲してサイドボデー2の後部に接続しており、固定窓3Aは傾斜状のフロントピラー1の下縁と水平なサイドボデー2の後部上縁とでほぼ三角形状の窓開口30が形成され、窓ガラス4Aで遮蔽されている。窓ガラス4Aは窓開口30の周縁の窓枠31と重なる大きさのほぼ三角形状をなし、前端と後端の上下位置に設けられてガラス裏面から車内側へ突出するピン状のクリップ41,42,43を窓枠31の係止穴に嵌合して位置決めしつつ、ガラス裏面の外周を窓枠31に接着固定している。
サイドボデー2の車外面を被覆するフェンダパネル5には上部後端にフロントピラー1の下端部10を被覆する突出部50が形成され、突出部50の根元の周縁はフロントピラー1の下端部10に固定された湾曲形状の窓ガラス4Aの前端部に沿うように湾曲し、後縁52が取付部54でサイドボデー2の後端にボルト締めされている。
エンジンルームの側面を形成するサイドボデー2の前部は後部よりも低く上縁にエプロンアッパメンバアッパ6が設けられ、その上に設けた嵩上げ部材60上にはエンジンフード用のヒンジブラケット80が設けられている。そしてエプロンアッパメンバ6の上縁後部53がヒンジブラケット80を利用してこれにボルト締めされる。
またフェンダパネル5は、突出部50の取付安定性を図るため、下記特許文献1,2に記載されたように、固定窓3A側へ突出する係止片55を設けてこれを窓枠31にクリップ止めまたはボルト締めすることが行なわれている。特許文献1,2はいずれも、フェンダパネル5修理時に窓ガラス4Aを外すことなくフェンダパネル5の脱着ができるように工夫されている。
特開2005−96502号公報 特開2005−1417号公報
ところで従来の固定窓3Aでは一般に、窓ガラス4Aの前端部をフロントピラー1の下端部10に合わせて形状を湾曲状とし、下端部10にクリップ止めしている。このため傾斜角が緩やかなフロントピラー1に対して、固定窓3Aの前端部は湾曲形状が大きく調和がとれず見栄えが良いとは言えない。
そこで図5の仮想線で示すように、窓ガラスの前端部を先細り状で直線状に前方へ延長する形状とすることでフロントピラー1との調和をとることが考えられる。
しかしながらこのようにすると、窓ガラスの前端部がクリップ止めしたフロントピラー1の下端部10よりも前方へ延びて、人が延長した窓ガラスの前端部に手などをかけたときに窓ガラスの前端部がグラグラして安定感がない。
また窓ガラスの前端部を前方へ延出させると、これを囲んで廻り込むフェンダパネル5の突出部50の周縁長も長くなって該周縁部の安定性を低下させる。
そこで本発明は、自動車の三角形状の固定窓を、その前端部を傾斜状のフロントピラーと調和するように前方へ延出させて固定窓の見栄えをよくするとともに、延出させた前端部を安定に保持する構造とすること、併せて延出させた固定窓の前端部まわりのフェンダパネルの周縁部を安定に保持する構造とすることを課題としてなされたものである。
本発明は、傾斜状で、下端部が下方へ向けて屈曲するフロントピラーと、サイドボデー後部の水平な上縁との間にほぼ三角形状の窓ガラスを嵌め込んだ固定窓を備えた自動車の固定窓構造において、上記窓ガラスの前端部を、上記フロントピラーに沿って前方へ延びる傾斜上縁と上記サイドボデー後部の上縁に沿って前方へ延びる水平下縁とで先細り状に前方へ延出する形状に形成して上記前端部を上記フロントピラーの下端部よりも前方に位置せしめる。上記サイドボデーの上縁には、上記フロントピラーの下端部よりも前方位置で上方へ突出する嵩上げ部材を設けてこれに窓ガラス保持部材を取付ける。上記窓ガラスの前端部を、これに設けた係止手段により上記窓ガラス保持部材に係止保持せしめる(請求項1)。
窓ガラスの前端部を前方へ延長して固定窓の前端部を前方へ延長したので傾斜状のフロントピラーとの調和がとれて固定窓の見栄えをよくすることができる。またフロントピラーの下端部よりも前方へ延びる窓ガラスの前端部に設けた係止手段をサイドボデーの嵩上げ部材に取付けた窓ガラス保持部材に係止したので窓ガラスの前端部を安定して保持できる。
上記窓ガラス保持部材は上記窓ガラスの前端部と対向する位置で上記嵩上げ部材に設けた取付部材を介して上記嵩上げ部材に取付けるようになし、該取付部材にはその縦面部に開口部を形成し、該開口部に上記窓ガラス保持部材を嵌合係止せしめる(請求項2)。
サイドボデー側に、その嵩上げ部材に設けた取付部材を介して窓ガラス保持部材を好適に取付けることができる。
上記窓ガラス保持部材は硬質の合成樹脂またはゴムからなる厚肉のブロック体で、上記取付部材の開口部に嵌合係止する基部と、車外側に開口する係止穴と、車外方向に膨出する膨出部を備えている。上記窓ガラスにはその前端部に上記係止手段として車内側へ突出するクリップを設ける。上記クリップを上記窓ガラス保持部材の係止穴に嵌合係止せしめて上記窓ガラスの前端部を保持固定せしめるとともに、上記膨出部を、上記サイドボデーを被覆するフェンダパネルの上記窓ガラスの前端部を囲む周縁部の裏面に当接せしめる(請求項3)。
窓ガラス保持部材は、その係止穴に窓ガラスの前端部のクリップを嵌合係止することで窓ガラスの前端部を安定に保持する。また窓ガラス保持部材はその膨出部をフェンダパネルの上記窓ガラスの前端部を囲む周縁部の裏面に当接せしめたので、フェンダパネルの上記周縁部を安定して支えることができる。
上記取付部材の開口部はこれを横長状に形成し、その前半部の開口幅を後半部の開口幅よりも狭く形成する。上記窓ガラス保持部材の基部はその厚さを上記開口部の後半部に挿入可能な寸法とするとともに、上記基部には上面および下面に前後方向に延びる溝を形成して溝形成部の厚さを小さくする。上記窓ガラス保持部材は、その基部を上記開口部の後半部に挿入し、前方へ移動させて溝形成部を開口部の前半部に嵌入させて係止せしめるとともに、上記膨出部を上記フェンダパネルの周縁部の裏面側に入り込ませて当接せしめる(請求項4)。
窓ガラス保持部材はその基部を、取付部材の開口部の開口幅の大きい後半部から挿入して前方へ移動させて開口幅の狭い前半部へ嵌入係止するようにしたので、膨出部を好適にフェンダパネルの周縁部の裏面に当接せしめ、周縁部を安定して支持することができる。
図1、図2に示すように、自動車の側面には、フロントドア開口前縁を構成する前下がり傾斜状のフロントピラー1の下部と、車体前部の側面をなすサイドボデー2の後部、およびサイドボデー2の車外側を被覆するフェンダパネル5とで囲まれた位置に固定の窓ガラス4を嵌め込んだ固定窓3が設けてある。尚、固定窓3の周辺構造は従来構造と同じで、図において同一部材は同一符号で表す。
フロントピラー1は、傾斜状のピラー本体の下端からほぼ垂直下方へ屈曲せしめた下端部10が形成してあり、下端部10がサイドボデー2の後部の縦方向に延びる柱状の骨格部のほぼ水平な上縁と結合してある。フロントピラー1とサイドボデー2の骨格部との間には、上記ピラー本体の下縁フランジと、サイドボデー2の後部骨格部の上縁フランジ、およびこれらの後端間を上下方向ほぼ垂直につないだ縦フレームとからなる窓枠31で囲まれた直角三角形状をなす窓開口30が形成してある。そして窓開口30にはこれを塞ぐ窓ガラス4が設けてある。
窓ガラス4は窓開口30よりもひとまわり大きい直角三角形状に形成してある。窓ガラス4の前端部40は、フロントピラー1の本体の傾斜に沿う前下がり傾斜状のガラス上縁の前端と、サイドボデー2の上縁に沿って前後方向に水平状に延びるガラス下縁の前端とがほぼ鋭角湾曲状に交わるように従来の窓ガラス4A(図6)よりも前方へ先細りに延ばし、フロントピラー1の下端部10よりも前方へ延長してある。
窓ガラス4は窓開口30に対応する中間部が透明で、ガラス上辺、底辺および後辺に沿う外周裏面に黒色の薄いセラミック板45を貼付けて不透明としてあり、不透明部により窓枠31の車外側を覆い隠すようにしている。また外周縁はゴム製のガラスモール46で被覆してある。
窓ガラス4は、従来構造と同様に、ガラス後端の上下位置、およびフロントピラー1の下端部10に対応する中間部前寄りの位置に設けたクリップ42,43,41を窓枠31の係止穴に嵌合して位置決めしつつ、外周裏面を窓枠31に接着固定している。また窓ガラス4の前端部40では、裏面側に係止手段たるクリップ44を設けるとともに、サイドボデー2側に窓ガラス保持部材7を介してクリップ止めしてある。
前方へ延長した窓ガラス4の前端部40に対応して、フェンダパネル5はその上縁後端から後方かつ斜め上方へ突出してフロントピラー1の下端部10を被覆する傾斜状の突出部50と、サイドボデー2を覆うフェンダパネル5の後縁52の上端との間で、窓ガラス4の前端部40を廻り込む突出部50の根元の周縁部(以下、単に周縁部という)56が、窓ガラス4の前端部40に沿って前方へ向けて上下幅を先細りとなす鋭角V字状に形成してある。
尚、フェンダパネル5は上縁後部および後縁52上端の取付部53,54をヒンジブラケット80およびサイドボデー2にボルト締めするとともに、突出部50の係止片55をフロントピラー1の下端部10に設けた係合部材に係止してある。
以下、窓ガラス4の前端部40のクリップ止め構造について説明する。サイドボデー2の前側にはフロントピラー1の下端部10よりも低い位置に、エンジンルームの側壁上縁に沿って前後方向に延びるエプロンアッパメンバ6が設けられ、その後端がサイドボデー2の上記骨格部に結合してある。
エプロンアッパメンバ6の後部上面には、エンジンフードをヒンジ結合するヒンジブラケット80をエプロンアッパメンバ6よりも高い位置に設置するように嵩上げ部材60が載置してある。嵩上げ部材60は下方へ開口する断面ほぼコ字形で、左右の側壁下縁をエプロンアッパメンバ6の上面に接合してある。嵩上げ部材60の高さ位置は固定窓3の前部よりも若干低い。
嵩上げ部材60の上面には上記ヒンジブラケット80の他に、固定窓3の前部に対応する車内側位置に、上記窓ガラス保持部材7を支持する取付部材たる取付ブラケット61が載置してある。取付ブラケット61は前後方向に沿って固定窓3の前部と対面する縦面部を備えた断面ほぼL字形の金属板で、底面部が嵩上げ部材60の上面に溶接してある。取付ブラケット61の前後の端縁には底面部から縦面部にかけて補強リブが形成してある。
取付ブラケット61の縦面部は前後中間部に段部を備え、段部前側の前半部が後半部よりも車外側に設けてある。縦面部にはその前半部から後半部にかけて前後方向(横方向)に長い取付開口62が形成してある。取付開口62は上下幅を狭くした取付開口62前半部に対して上記段差を境に後半部の上下幅が大きくしてある。
図1(B)、図3、図4に示すように、窓ガラス保持部材7は合成樹脂成形品またはゴムからなるブロック体で、角形の基部70とその後端の係止穴71と、基部70の前端から車外側へ突出する膨出部72とが一体に成形してある。
基部70は上下幅が取付ブラケット61の取付開口62の後半部の幅よりも若干狭くしてある。また基部70にはその上面および下面にそれぞれ、幅の狭い取付開口62の前半部に対応して、取付開口62前半部の開口縁と嵌合する係合溝73,73を設けて上下幅を小さくした溝形成部74が形成してある。
窓ガラス保持部材7の係止穴71は基部70の後端を貫通し、内奥部にはテーパー状の係止部を備え穴径が縮小してある。
膨出部72の厚みは、車幅方向に間隔を置いて対向するフェンダパネル5の周縁56と取付ブラケット61との上記間隔に合わせて形成してある。また膨出部72の先端にはこれを覆うようにスポンジなどの弾性部材が接着してある。
窓ガラス保持部材7は、取付ブラケット61の取付開口62の後半部側から基部70を挿入し、前方へ移動させて基部70の溝成形部74を取付開口62の前半部に嵌入しつつ、膨出部72をフェンダパネル5の周縁部56と取付ブラケット61との対向間隔内に差し入れて設置してある。これにより、スポンジ材で被覆した膨出部72の先端をフェンダパネル5の周縁部56に車内側から当接してある。
窓ガラス4の前端部40に設けたクリップ44は、円柱状に車内側へ突出する軸部を備え、その基端がガラス内面に設けたセラミック板45に固着してある。クリップ44は軸部の中間部の軸径を細くするとともに先端に窓ガラス保持部材7の係止穴61のこれを小径とする係合部に対応して、軸径をテーパー状に拡径した先端係止部が形成してある。
窓ガラス4は、他のクリップ41,42,43を窓枠31の係止穴に嵌合すると同時に、前端部40のクリップ44を車外側から車体に取付けた窓ガラス保持部材7の係止穴71に差込んで先端係止部を係止穴71の内奥の係合部に係止してある。また窓ガラス4は外周を窓枠31の全周に沿って接着剤で接着してある。
本実施形態によれば、窓ガラス4の前端部40を前方へ延長し、これに沿ってフェンダパネル5の周縁部56を前方へ先細りとなす鋭角V字状に形成することで、固定窓3の前部をフロントピラー1の傾斜姿勢に沿うように先細りに前方へ延長し、前部の湾曲形状を従来構造よりも小さくしたので、外観上、フロントピラー1との調和がとれて見栄えが良好となる。
この場合、窓ガラス4の前端部40はフロントピラー1の下端部10よりも前側の位置となるが、窓ガラスの前端部40の裏面にクリップ44を設け、これを車体側に取付ブラケット61を介して設置した窓ガラス保持部材7の係止穴72に嵌合したので、窓ガラス4の前端部40を安定に保持でき、車外側から人が手等をついてもグラグラしない。
また窓ガラス保持部材7の膨出部72を車内側からフェンダパネル5の周縁56に当接せしめたので周縁56の安定性も確保することができる。
一般に車体の製造工程において、フェンダパネル5は、窓ガラス保持部材7を車体側へ設置する前に車体に組付けられており、その周縁56は取付ブラケット61と間隔をおいて対向している。これに対して、窓ガラス保持部材7は、取付ブラケット61の後半部側から前方へ移動させ、膨出部72を上記間隙内へ挿入して車内側から周縁56に当接せしめるようにしたので、当接作業が容易にできる。
また軽い接触事故等によりフェンダパネルを修理する場合、フェンダパネルの脱着作業は従来と同様に窓ガラス4を外さずに済む。
上述の実施形態では、嵩上げ部材60に窓ガラス保持部材7を設置する別体の取付ブラケット61を設けたが、これに限らず、嵩上げ部材60に一体に設けてもよい。
本発明の自動車の固体窓構造を示すもので、図1(A)は固定窓の斜視図、図1(B)は図1(A)のIB−IB線に沿う断面図である。 上記固定窓構造の窓ガラスの無い状態での固定窓の前部を示す要部拡大図である。 図1(B)に対応して、上記固定窓構造の組付け手順を示す断面図である。 図3のIV−IV線に沿う位置で取付ブラケットに窓ガラス保持部材を設置した状態の断面図である。 従来の固定窓構造を示す側面図である。
符号の説明
1 フロントピラー
10 下端部
2 サイドボデー
3 固定窓
4 窓ガラス
40 前端部
44 クリップ(係止手段)
5 フェンダパネル
50 突出部
56 周縁部
6 エプロンアッパメンバ
60 嵩上げ部材
61 取付ブラケット(取付部材)
62 取付開口(開口部)
7 窓ガラス保持部材
70 基部
71 係止穴
72 膨出部
73 係合溝(溝)
74 溝形成部

Claims (4)

  1. 傾斜状で、下端部が下方へ向けて屈曲するフロントピラーと、サイドボデー後部の水平な上縁との間にほぼ三角形状の窓ガラスを嵌め込んだ固定窓を備えた自動車の固定窓構造において、
    上記窓ガラスの前端部を、上記フロントピラーに沿って前方へ延びる傾斜上縁と上記サイドボデー後部の上縁に沿って前方へ延びる水平下縁とで先細り状に前方へ延出する形状に形成して上記前端部を上記フロントピラーの下端部よりも前方に位置せしめ、
    上記サイドボデーの上縁には、上記フロントピラーの下端部よりも前方位置で上方へ突出する嵩上げ部材を設けてこれに窓ガラス保持部材を取付け、
    上記窓ガラスの前端部を、これに設けた係止手段により上記窓ガラス保持部材に係止保持せしめたことを特徴とする自動車の固定窓構造。
  2. 上記窓ガラスの保持部材は上記窓ガラスの前端部と対向する位置で上記嵩上げ部材に設けた取付部材を介して上記嵩上げ部材に取付けるようになし、該取付部材にはその縦面部に開口部を形成し、該開口部に上記窓ガラス保持部材を嵌合係止せしめた請求項1に記載の自動車の固定窓構造。
  3. 上記窓ガラス保持部材は硬質の合成樹脂またはゴムからなる厚肉のブロック体で、上記取付部材の開口部に嵌合係止する基部と、車外側に開口する係止穴と、車外方向に膨出する膨出部を備え、
    上記窓ガラスにはその前端部に上記係止手段として車内側へ突出するクリップを設け、
    上記クリップを上記窓ガラス保持部材の係止穴に嵌合係止せしめて上記窓ガラスの前端部を保持固定せしめるとともに、
    上記膨出部を、上記サイドボデーを被覆するフェンダパネルの上記窓ガラスの前端部を囲む周縁部の裏面に当接せしめた請求項1,2に記載の自動車の固定窓構造。
  4. 上記取付部材の開口部はこれを横長状に形成し、その前半部の開口幅を後半部の開口幅よりも狭く形成し、
    上記窓ガラス保持部材の基部はその厚さを上記開口部の後半部に挿入可能な寸法とするとともに、上記基部には上面および下面に前後方向に延びる溝を形成して溝形成部の厚さを小さくし、
    上記窓ガラス保持部材は、その基部を上記開口部の後半部に挿入し、前方へ移動させて溝形成部を開口部の前半部に嵌入させて係止せしめるとともに、上記膨出部を上記フェンダパネルの周縁部の裏面側に入り込ませて当接せしめるようになした請求項3に記載の自動車の固定窓構造。
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