JP3585227B2 - 車両用テールゲートガラスのモール構造 - Google Patents

車両用テールゲートガラスのモール構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モール構造のコストダウンを図るとともに、外観性を更に向上させるのに好適な車両用テールゲートガラスのモール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
車体後部に開閉可能にテールゲートを取付けた車両では、テールゲートガラスの縁に飾りとしての樹脂製モールを取付ける。
このような車両用テールゲートガラスのモール構造を図10〜図12で説明する。
【0003】
図10は従来の車両の車体後部の要部斜視図であり、テールゲートガラス100及びこのテールゲートガラス100を支持するパネル部101からなるテールゲート102を、車体後部103に開閉可能に取付けた状態を示す。
【0004】
図11は図10の11−11線断面図であり、テールゲート102は、テールゲートガラス100の縁部に樹脂製モール105を取付けたものである。
テールゲート102は、開閉する際に車体後部103と干渉しないように、車体後部103と樹脂製モール105との間にクリアランスCを設ける。このように車体後部103と樹脂製モール105との間に隙間を設けると、隙間から内部が見えて外観性を損ねるため、樹脂製モール105に更にゴム製モール106を取付ける対策を講じる。
【0005】
図12は図11の12矢視図であり、テールゲート102の外側から見た図を示す。ゴム製モール106は、両端部(一方の端部は不図示)の縁部を斜め(角度はθ)に直線的に切断することで、想像線で示す切断前の形状よりも外観性を向上させたものである。107は切断部である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記技術では、ゴム製モール106を2ヶ所切断するため、切断するための設備、切断する工数、切断した切断片の処理等が必要になり、大きなコストアップになる。
【0007】
また、ゴム製モール106を直線的に切断するために角部108が形成される。周囲の樹脂製モール106の縁部や車体後部103の縁部がスムーズに曲線を描くため、これらの曲線と前述の角部108とはマッチせず、外観性の点で更なる向上が望まれる。
【0008】
そこで、本発明の目的は、車両用テールゲートガラスのモール構造を改良することで、モール構造のコストダウンを図るとともに、外観性を更に向上させることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、車体後部に開閉可能に且つ後下がりに取付けるテールゲートガラスに樹脂製モールを取付け、この樹脂製モールに車体側とテールゲートガラスとの隙間を覆うゴム製モールを取付けるときに、このゴム製モールをテールゲートガラスの前端又は樹脂製モールの前端のうちの最前端から車体前方へ突出させて取付けるとともに、このゴム製モールの突出量をテールゲートガラスの車幅方向の両端部で中央部よりも徐々に小さくなるようにしたモール構造において、樹脂製モールに、テールゲートガラスの車幅方向中央部よりも両端部でテールゲートガラスの前端又は樹脂製モールの前端のうちの最前端から車体後方へ徐々に遠ざかるようにゴム製モールのための位置決め部を形成し、この位置決め部に当てるゴム製モールの当接部をゴム製モールの前端に平行に形成したことを特徴とする。
【0010】
樹脂製モールに位置決め部を形成し、この位置決め部に当てるゴム製モールの当接部を形成したことで、ゴム製モールの前端を樹脂製モールの位置決め部形状に平行に且つ中央部よりも両端部で徐々に車体後方へ湾曲するように形成することができ、従来のようにゴム製モールの両端部を斜めに直線的にカットするのに比べて、本発明では、カットを必要としないために製造コストを低減することができ、また、ゴム製モールの前端にカットによる角部ができずに、滑らかな湾曲を描くことができ、外観性をより向上させることができ、商品性を高めることができる。
【0011】
請求項2は、樹脂製モールを、テールゲートガラスの内面に取付けたことを特徴とする。
テールゲートガラスの内面に取付けた樹脂製モールを、例えば、薄肉で幅の狭い位置決め部を形成したものにすれば、樹脂製モールを軽量にすることができ、ひいてはテールゲートの軽量化を図ることができる。
【0012】
請求項3は、樹脂製モールを、テールゲートガラスの縁部に一体成形したことを特徴とする。
テールゲートガラスの縁部に樹脂製モールを一体成形するときに、同時に位置決め部を形成することができ、テールゲートの生産性を向上させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係るテールゲートガラスのモール構造(第1の実施の形態)を採用した車両の斜視図であり、車両のほぼ後方斜め左側から見た図である。
車両10は、車体後部、詳しくはルーフ11の後部(請求項1に記載した車体後部である。)に開閉可能にテールゲート12を取付けた3ドア車である。なお、14はフード、15は左前輪、16は左ドア、17は左後輪、18,21はリヤコンビネーションランプ、22はリヤバンパである。
【0014】
テールゲート12は、ルーフ11側から後下がりに配置したテールゲートガラス25と、このテールゲートガラス25を支持するパネル部26とからなる。なお、27はリヤワイパである。
【0015】
図2は図1の2−2線断面図であり、テールゲート12は、テールゲートガラス25の内面に樹脂製モール31を接着等により取付け、この樹脂製モール31にゴム製モール32を取付けるとともにテールゲートガラス25の内面にゴム製モール32を両面テープ33で貼り付け、このようなテールゲートガラス25をウレタンシーラント34でパネル部26に接着した部材であり、ルーフ11のアウタパネル11aとテールゲートガラス25との間に開閉時の干渉防止のためにクリアランスCを設けたものである。なお、11bはルーフ11のインナパネルである。
【0016】
樹脂製モール31は、ゴム製モール32の位置決めを行うための部材でもあり、幅を狭くした位置決め部31aを備える。
ゴム製モール32は、前述のルーフ11とテールゲートガラス25との隙間を覆うための部材であり、樹脂製モール31における位置決め部31aの側面31bに当てる当接部としての内壁部32aを凹部32bに設けたものである。なお、32cはゴム製モール32の膨出部である。
【0017】
図3は図2の3矢視図であり、ルーフ11とテールゲートガラス25との間の隙間をゴム製モール32で覆った状態を示す。
ゴム製モール32は、樹脂製モール(図2参照)に湾曲させて取付けることで、テールゲートガラス25の前端25a(白抜き矢印(front)は車体前方を表す。以下同様。)からの車体前方への突出量を車幅方向(図の上下方向)の中央部よりも両端部で徐々に少なくしたものである。
ゴム製モール32をこのような構造にすることで、従来に比べて外観性をより一層向上させることができる。
【0018】
図4は図2の4矢視図であり、テールゲートガラス25の内面に樹脂製モール31を介してゴム製モール32を取付けたことを示す。
ゴム製モール32は、樹脂製モール31に沿ってスムーズに湾曲し、ゴム製モール32の前端32dは、滑らかな曲線を描いている。なお、31c,31cは樹脂製モール31の側部であり、テールゲートガラス25の両側部に取付けるとともに位置決め部31aによって一体的に連結された部分である。
【0019】
以上に述べたゴム製モール32の取付要領を次に説明する。
図5は本発明に係るゴム製モール(第1の実施の形態)の取付要領を説明する作用図である。
樹脂製モール31は、細長い位置決め部31a、特に位置決め部31aの側面31bを、テールゲートガラス25の車幅方向の中央部では、テールゲートガラス25の前端25aに近づけ、この中央部から両端部にいくにつれて除々に前端25aから遠ざかるようにした部材である。
ゴム製モール32は、押し出し成形によって一定の断面形状に成形した部材であり、内壁部32aは前端32dに平行に形成される。
【0020】
テールゲートガラス25の車幅方向の中央部における、テールゲートガラス25の前端25aと樹脂製モール31の側面31bとの距離をD1とし、テールゲートガラス25の車幅方向の両端部における、テールゲートガラス25の前端25aと樹脂製モール31の側面31bとの距離をD2とすると、D2>D1となる。
また、ゴム製モール32における前端32dと内壁部32aとの距離をD3とするとD3>D1であり、D3<D2である。即ち、D1<D3<D2となる。
【0021】
ゴム製モール32の中央部でのテールゲートガラス25の前端25aからの突出量は(D3−D1)であり、ゴム製モール32の両端部でのテールゲートガラス25の前端25aからの後退量は(D2−D3)である。
【0022】
従って、樹脂製モール31の位置決め部31aにゴム製モール32の凹部32bを嵌め、樹脂製モール31の側面31bにゴム製モール32の内壁部32aを当てるようにして、ゴム製モール32を樹脂製モール31を介してテールゲートガラス25に取付けると、ゴム製モール32の車幅方向の中央部がテールゲートガラス25の前端25aよりも車体前方に突出するとともにゴム製モール32の両端部がテールゲートガラス25の前端25aより後退して、テールゲートガラス25の前端25aから車体前方に突出したゴム製モール32の前端32dの部分は滑らかな曲線を描く。
【0023】
ここで、例えば、ゴム製モールの前端に始めから湾曲部を形成することも考えられるが、湾曲部を形成するためにカットしたり、又は型を用意しなければならず、大きなコストアップとなる。
本発明では、押し出し成形したゴム製モール32によりコスト低減を図ることができる。
【0024】
図6は本発明に係るゴム製モール(第1の実施の形態)の作用を説明する作用図である。
図2の状態から、図6において、テールゲート12を全開にすると、ゴム製モール32の膨出部32cはルーフ11のアウタパネル11aに当たって撓む。
このようにゴム製モール32を、隙間を覆うためにテールゲートガラス25からルーフ11側に大きく突出させて取付けても、ゴム製であるからテールゲート12の全開時に車体側に干渉しても問題はない。
【0025】
以上の図2及び図5で説明したように、本発明は第1に、ルーフ11の後部に開閉可能に且つ後下がりに取付けるテールゲートガラス25に樹脂製モール31を取付け、この樹脂製モール31にルーフ11側とテールゲートガラス25との隙間を覆うゴム製モール32を取付けるときに、このゴム製モール32をテールゲートガラス25の前端25aから車体前方へ突出させて取付けるとともに、このゴム製モール32の突出量をテールゲートガラス25の車幅方向の両端部で中央部よりも徐々に小さくなるようにしたモール構造において、樹脂製モール31に、テールゲートガラス25の車幅方向中央部よりも両端部でテールゲートガラス25の前端25aから車体後方へ徐々に遠ざかるようにゴム製モール32のための位置決め部31aを形成し、この位置決め部31aに当てるゴム製モール32の内壁部32aをゴム製モール32の前端32dに平行に形成したことを特徴とする。
【0026】
樹脂製モール31に位置決め部31aを形成し、この位置決め部31aに当てるゴム製モール32の内壁部32aを形成したことで、ゴム製モール32の前端32dを樹脂製モール31の位置決め部31aの形状に平行に且つ中央部よりも両端部で徐々に車体後方へ湾曲するように形成することができ、従来のようにゴム製モールの両端部を斜めに直線的にカットするのに比べて、本発明では、カットを必要としないために製造コストを低減することができ、また、ゴム製モール32の前端32dにカットによる角部ができずに、滑らかな湾曲を描くことができ、外観性をより向上させることができ、商品性を高めることができる。
【0027】
本発明は第2に、樹脂製モール31を、テールゲートガラス25の内面に取付けたことを特徴とする。
テールゲートガラス25の内面に取付けた樹脂製モール31を、例えば、薄肉で幅の狭い位置決め部31aを形成したものにすれば、樹脂製モール31を軽量にすることができ、ひいてはテールゲート12の軽量化を図ることができる。
【0028】
図7は本発明に係るモール構造(第2の実施の形態)の断面図であり、第1の実施の形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
テールゲート41は、テールゲートガラス25の縁部42に樹脂製モール43を一体成形し、この樹脂製モール43にゴム製モール44を取付けるとともにゴム製モール44をテールゲートガラス25の内面に両面テープ33で貼り付け、このようなテールゲートガラス25をウレタンシーラント34でパネル部45に接着した部材である。
【0029】
樹脂製モール43は、テールゲートガラス25の縁部と結合する結合部43aと、この結合部43aから車体前方に延ばした延出部43bと、この延出部43bに内側へ突出させて設けた位置決め部としてのリブ43cとからなり、このリブ43cでゴム製モール44の位置決めを行う。
【0030】
ゴム製モール44は、テールゲートガラス25に貼り付ける貼付部44aと、この貼付部44aに隣接させて樹脂製モール43の結合部43a及びリブ43cを収納する収納凹部44bと、この収納凹部44bから車体前方に延ばしたリップ部44cとからなり、収納凹部44bの当接部としての内壁部44dを樹脂製モール43のリブ43cに当てることでゴム製モール44が位置決めされる。
【0031】
図8は図7の8矢視図であり、ルーフ11とテールゲートガラス25との間の隙間をゴム製モール44で覆った状態を示す。
ゴム製モール44は、樹脂製モール43に両端部を湾曲させて取付けることで、樹脂製モール43の前端43dからの車体前方への突出量を中央部よりも両端部で徐々に少なくしたものである。
ゴム製モール44をこのような構造にすることで、従来に比べて外観性をより一層向上させることができる。
【0032】
図9(a),(b)は本発明に係るモール構造(第2の実施の形態)を説明する説明図である。
(a)は図7の9矢視図であり、テールゲートガラス25及び樹脂製モール43の内面にゴム製モール44を取付けたことを示す。
ゴム製モール44の両端部は、樹脂製モール43のリブ43cに沿ってスムーズに湾曲し、ゴム製モール44の前端44eは、中央部でほぼ直線を描き、両端部でこの直線に滑らかなに連続した曲線を描く。
【0033】
(b)は(a)の状態からゴム製モール44を外した状態を示す。
樹脂製モール43は、リブ43cを、樹脂製モール43の幅方向の中央部では、直線上に形成し、樹脂製モール43の両端部では、端にいくにつれて除々に樹脂製モール43の前端43dから遠ざかるようにした部材である。
ゴム製モール44は、押し出し成形によって一定の断面形状に成形した部材であり、内壁部44dは前端44eに平行に形成される。
【0034】
樹脂製モール43の車幅方向の中央部における、樹脂製モール43の前端43dとリブ43c、詳しくはリブ43cの側面43eとの距離をD5とし、樹脂製モール43の車幅方向の両端部における、樹脂製モール43の前端43dとリブ43cの側面43eとの距離をそれぞれD6とすると、D6>D5となる。
また、(a)において、ゴム製モール44における前端44eと内壁部44dとの距離をD7とするとD7>D5であり、D7<D6である。即ち、D5<D7<D6となる。
【0035】
従って、樹脂製モール43におけるリブ43cの側面43eにゴム製モール44の内壁部44dを当てるようにしてリブ43c及び結合部43aにゴム製モール44の収納凹部44bを嵌め、ゴム製モール44の貼付部44aを両面テープ33でテールゲートガラス25の内面に貼り付けると、ゴム製モール44の車幅方向の中央部が樹脂製モール43の前端43dよりも車体前方に突出するとともにゴム製モール44の両端部が樹脂製モール43の前端43dより後退して、ゴム製モール44の前端44eは中央部でほぼ直線を描き、両端部でこの直線に滑らかなに連続する曲線を描く。
【0036】
以上の図7及び図9(a),(b)で説明したように、本発明は第3に、樹脂製モール43を、テールゲートガラス25の縁部42に一体成形したことを特徴とする。
テールゲートガラスの縁部42に樹脂製モール43を一体成形するときに、同時に位置決め部としてのリブ43cを形成することができ、テールゲート41の生産性を向上させることができる。
【0037】
尚、第2の実施の形態では、リブをゴム製モールの位置決め部としたが、例えば、樹脂製モールの結合部43a(図7参照)の端部(テールゲートガラスの内面側)を位置決め部としてもよい。
【0038】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1の車両用テールゲートガラスのモール構造は、樹脂製モールに、テールゲートガラスの車幅方向中央部よりも両端部でテールゲートガラスの前端又は樹脂製モールの前端のうちの最前端から車体後方へ徐々に遠ざかるようにゴム製モールのための位置決め部を形成し、この位置決め部に当てるゴム製モールの当接部をゴム製モールの前端に平行に形成したので、ゴム製モールの前端を樹脂製モールの位置決め部形状に平行に且つ中央部よりも両端部で徐々に車体後方へ湾曲するように形成することができ、従来のようにゴム製モールの両端部を斜めに直線的にカットするのに比べて、本発明では、カットを必要としないために製造コストを低減することができ、また、ゴム製モールの前端にカットによる角部ができずに、滑らかな湾曲を描くことができ、外観性をより一層向上させることができ、商品性を高めることができる。
【0039】
請求項2の車両用テールゲートガラスのモール構造は、樹脂製モールを、テールゲートガラスの内面に取付けたので、テールゲートガラスの内面に取付けた樹脂製モールを、例えば、薄肉で幅の狭い位置決め部を形成したものにすれば、樹脂製モールを軽量にすることができ、ひいてはテールゲートの軽量化を図ることができる。
【0040】
請求項3の車両用テールゲートガラスのモール構造は、樹脂製モールを、テールゲートガラスの縁部に一体成形したので、テールゲートガラスの縁部に樹脂製モールを一体成形するときに、同時に位置決め部を形成することができ、テールゲートの生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るテールゲートガラスのモール構造(第1の実施の形態)を採用した車両の斜視図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】図2の3矢視図
【図4】図2の4矢視図
【図5】本発明に係るゴム製モール(第1の実施の形態)の取付要領を説明する作用図
【図6】本発明に係るゴム製モール(第1の実施の形態)の作用を説明する作用図
【図7】本発明に係るモール構造(第2の実施の形態)の断面図
【図8】図7の8矢視図
【図9】本発明に係るモール構造(第2の実施の形態)を説明する説明図
【図10】従来の車両の車体後部の要部斜視図
【図11】図10の11−11線断面図
【図12】図11の12矢視図
【符号の説明】
10…車両、11…車体後部(ルーフ)、25…テールゲートガラス、25a…テールゲートガラスの前端、31,43…樹脂製モール、31a,43c…位置決め部、32,44…ゴム製モール、32a,44d…当接部(内壁部)、32d,44e…ゴム製モールの前端、42…テールゲートガラスの縁部、43d…樹脂製モールの前端。

Claims (3)

  1. 車体後部に開閉可能に且つ後下がりに取付けるテールゲートガラスに樹脂製モールを取付け、この樹脂製モールに車体側と前記テールゲートガラスとの隙間を覆うゴム製モールを取付けるときに、このゴム製モールをテールゲートガラスの前端又は樹脂製モールの前端のうちの最前端から車体前方へ突出させて取付けるとともに、このゴム製モールの突出量をテールゲートガラスの車幅方向の両端部で中央部よりも徐々に小さくなるようにしたモール構造において、
    前記樹脂製モールに、テールゲートガラスの車幅方向中央部よりも両端部でテールゲートガラスの前端又は樹脂製モールの前端のうちの最前端から車体後方へ徐々に遠ざかるように前記ゴム製モールのための位置決め部を形成し、この位置決め部に当てるゴム製モールの当接部をゴム製モールの前端に平行に形成したことを特徴とする車両用テールゲートガラスのモール構造。
  2. 前記樹脂製モールは、前記テールゲートガラスの内面に取付けたものであることを特徴とする請求項1記載の車両用テールゲートガラスのモール構造。
  3. 前記樹脂製モールは、前記テールゲートガラスの縁部に一体成形したものであることを特徴とする請求項1記載の車両用テールゲートガラスのモール構造。
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