JP7202056B2 - 車両構造 - Google Patents
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Description
ウインドシールドの側縁に沿って車両の上下方向に延びるフロントピラーと、
前記ウインドシールドの下縁に沿って車幅方向に延びるカウルルーバーと、
前記カウルルーバーの車幅方向の外側に配置されて、前記フロントピラーに繋がるフェンダーと、
前記フロントピラーの下縁と前記カウルルーバーの側縁と前記フェンダーの上縁との間の領域を覆うカバーとを備え、
前記フェンダーの上縁は、前記フロントピラー側に車幅方向の内方側かつ前記車両の下方側に向かって折れ曲がる折り返し部を有し、
前記カバーは、前記折り返し部に下方から引っ掛かる引っ掛け部を有し、
前記引っ掛け部は、
前記折り返し部の下端に対向する底部と、
前記底部の外側縁から上方に向かって延びて、前記折り返し部における車幅方向の外側面に対向する外側壁部とを有し、
前記外側壁部は、前方から後方に向かって高さが高くなるように傾斜している。
〔車両構造〕
実施形態1の車両構造1は、フロントピラー2とカウルルーバー3とフェンダー4とカバー6とを備える(図1)。本形態の車両構造1は、車両10の前方の左右の両方に設けられている。カバー6は、フロントピラー2の下縁とカウルルーバー3の側縁とフェンダー4の上縁41との間の領域を覆う(図2)。図2は、車両10(図1)の前方の右方側に設けられた本形態の車両構造1を上方から見た状態を示す。本形態における車両構造1の特徴の一つは、フェンダー4の上縁41(図4、図5)が、特定の箇所に内方側かつ下方側に向かって折れ曲がる折り返し部42を有する点と、カバー6が、折り返し部42に下方から引っ掛かる特定の構造の引っ掛け部61(図2~図5)を有する点とにある。以下、各構成を詳細に説明する。
フロントピラー(Aピラー)2は、ルーフ110を支持する(図1)。フロントピラー2は、ウインドシールド(フロントガラス)120の両側縁に沿って車両10の上下方向に延びるように設けられている。
カウルルーバー3は、ワイパー(図示略)の格納や、ウインドシールド120に付着した水滴の雨樋として機能する(図1)。カウルルーバー3は、ウインドシールド120の下縁と後述するフード(ボンネット)5との間に車幅方向に沿って延びるように設けられている(図1,図2)。カウルルーバー3の左右に沿った長さは、ウインドシールド120の下縁の実質的に全長にわたる長さを有する。カウルルーバー3の左右の各端部31は、カウルルーバー3の中央部よりも下方に位置する(図2、図7)。各端部31は、貫通孔32を有する(図7)。貫通孔32は、カウルルーバー3の上下に貫通し、後述するカバー6の第二固定部622が差し込まれる(図7)。貫通孔32の数は、第二固定部622の数と同数である。本形態では、貫通孔32の数は2つである。2つの貫通孔32は、車両10の前後方向(図7の紙面左右方向)に並列して設けられている。
フード5は、エンジンルーム(図示略)の開口を上方から覆う(図1)。フード5は、ヒンジ(図示略)により前開きとなるように車両10に回動自在に取り付けられている。具体的には、ヒンジは、フード5の後縁における左右の外側、即ち、カウルルーバー3の左右の外側に設けられている。ヒンジは、カバー6に覆われている。
フェンダー4は、車両10の車輪を覆う泥除けである(図1)。フェンダー4は、カウルルーバー3の外側に配置されている(図2)。フェンダー4の上縁41とカウルルーバー3の側縁との間には、所定の間隔が設けられている。フェンダー4の上縁41は、フロントピラー2の下縁とフード5の側縁とに繋がる(図1,図2)。フェンダー4の上縁41は、折り返し部42(図4,図5)と張出片43(図2,図6)とを有する。
カバー6は、フロントピラー2の下縁とカウルルーバー3の側縁とフェンダー4の上縁41とフード5の後縁との間の領域を覆う。カバー6は、カウルルーバー3の側縁とフェンダー4の上縁41とを橋渡す板状部材で構成されている。カバー6は、本形態ではフード5のヒンジ(図示略)を覆うヒンジカバーである。カバー6の形状は、上記領域の輪郭に沿った形状であり、本形態では概略平行四辺形状(菱形状)である。カバー6の外縁の後方側は、フロントピラー2の下縁とフェンダー4の上縁41との間の三角状の領域に嵌まり込むように、後方に向かって先細るように形成されている。カバー6は、引っ掛け部61(図3から図5)と第一固定部621(図6)と第二固定部622(図7)とを有する。
引っ掛け部61は、フェンダー4の折り返し部42に下方から引っ掛かる。即ち、引っ掛け部61の形成箇所は、カバー6の外縁の後方側である。引っ掛け部61による折り返し部42への引っ掛かりによって、詳しくは後述のカバー6の組み付け動作で説明するように、フェンダー4のフロントピラー2近傍に対してカバー6を位置決めし易い。そのため、フロントピラー2の下縁とフェンダー4の上縁41との間の三角状の領域に対するカバー6の建て付け精度に優れる。
第一固定部621は、カバー6自体をフェンダー4に固定する(図6)。第一固定部621は、本形態ではカバー6の下面に第一接続部631を介して設けられている。第一接続部631は、カバー6の下面から下方に向かって突出している。この第一接続部631の先端に、第一固定部621が連結されている。第一固定部621は、フェンダー4の張出片43の貫通孔44に差し込まれて係合する爪部を有する(図6)。第一固定部621による貫通孔44への係合によって、カバー6がフェンダー4に対して固定される。第一固定部621の数は、適宜選択できる。第一固定部621の数は、本形態では1つである。
第二固定部622は、カバー6自体をカウルルーバー3に固定する(図7)。第二固定部622は、本形態ではカバー6の下面に第二接続部632を介して設けられている。第二接続部632は、カバー6の下面から下方に向かって突出している。この第二接続部632の先端に、第二固定部622が連結されている。第二固定部622は、カウルルーバー3の端部31の貫通孔32に差し込まれて係合する爪部を有する。第二固定部622による貫通孔32への係合によって、カバー6がカウルルーバー3に対して固定される。第二固定部622の数は、適宜選択できる。第二固定部622の数は、本形態では2つである。2つの第二固定部622は、車両10の前後方向(図7の紙面左右方向)に並列して設けられている。
主に図8を参照して、車両10へのカバー6の組み付け動作を説明する。図8の二点鎖線は、カバー6の組み付け前の状態を示す。図8の実線は、カバー6の組付け後の状態を示す。
本形態の車両構造1は、フロントピラー2とカウルルーバー3とフェンダー4とフード5との間の領域へのカバー6の建て付け精度に優れる。特に、フロントピラー2とフェンダー4との間の領域へのカバー6の建て付け精度に優れる。フェンダー4の上縁41のフロントピラー2側に折り返し部42を有し、カバー6に折り返し部42に引っ掛かる引っ掛け部61を有することで、フェンダー4のフロントピラー2近傍に対してカバー6を位置決めできるからである。そのため、フロントピラー2とフェンダー4との間に非常に狭い領域が設けられていて、フェンダー4のフロントピラー2近傍に従来のような外側係合孔を設けられず、カバー6にその外側係合孔に係合する従来のような係合突起を設けられない場合であっても、フロントピラー2とフェンダー4とカバー6との間の隙間が大きくなり難い。その上、フロントピラー2とフェンダー4とカバー6との間に特異な段差が形成され難い。また、本形態の車両構造1は、カバー6の組み付け作業性に優れる。上述のカバー6の組み付け動作で説明したように、カバー6の引っ掛け部61の外側壁部613が傾斜していることで、引っ掛け部61をフェンダー4の折り返し部42に引っ掛ける作業を行い易いからである。
2 フロントピラー
3 カウルルーバー
31 端部
32 貫通孔
4 フェンダー
41 上縁
42 折り返し部
43 張出片
44 貫通孔
5 フード
6 カバー
61 引っ掛け部
611 内側壁部
612 底部
613 外側壁部
621 第一固定部
622 第二固定部
631 第一接続部
632 第二接続部
10 車両
110 ルーフ
120 ウインドシールド
Claims (1)
- ウインドシールドの側縁に沿って車両の上下方向に延びるフロントピラーと、
前記ウインドシールドの下縁に沿って車幅方向に延びるカウルルーバーと、
前記カウルルーバーの車幅方向の外側に配置されて、前記フロントピラーに繋がるフェンダーと、
前記フロントピラーの下縁と前記カウルルーバーの側縁と前記フェンダーの上縁との間の領域を覆うカバーとを備え、
前記フェンダーの上縁は、前記フロントピラー側に車幅方向の内方側かつ前記車両の下方側に向かって折れ曲がる折り返し部を有し、
前記カバーは、前記折り返し部に下方から引っ掛かる引っ掛け部を有し、
前記引っ掛け部は、
前記折り返し部の下端に対向する底部と、
前記底部の外側縁から上方に向かって延びて、前記折り返し部における車幅方向の外側面に対向する外側壁部とを有し、
前記外側壁部は、前方から後方に向かって高さが高くなるように傾斜している、
車両構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019058837A JP7202056B2 (ja) | 2019-03-26 | 2019-03-26 | 車両構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019058837A JP7202056B2 (ja) | 2019-03-26 | 2019-03-26 | 車両構造 |
Publications (2)
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JP2020157908A JP2020157908A (ja) | 2020-10-01 |
JP7202056B2 true JP7202056B2 (ja) | 2023-01-11 |
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ID=72641420
Family Applications (1)
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JP2019058837A Active JP7202056B2 (ja) | 2019-03-26 | 2019-03-26 | 車両構造 |
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007030834A (ja) | 2005-07-29 | 2007-02-08 | Nippon Plast Co Ltd | フェンダカバー構造 |
JP2007152992A (ja) | 2005-11-30 | 2007-06-21 | Nippon Plast Co Ltd | フェンダカバーの取り付け構造 |
JP2014180974A (ja) | 2013-03-21 | 2014-09-29 | Daihatsu Motor Co Ltd | 車両の車体前部構造 |
JP2015077942A (ja) | 2013-10-18 | 2015-04-23 | スズキ株式会社 | フェンダートップカバーの構造 |
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JP2020157908A (ja) | 2020-10-01 |
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