JP7428619B2 - 車両用反射器 - Google Patents

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この発明は、車両用反射器に関するものである。
従来から、自車両の周囲の移動物体等を検知し、自車両と移動物体等との位置関係を測定する装置として電波検知手段が多く用いられている。この種の電波検知手段は、超音波レーダ、ミリ波レーダ、レーザレーダ等を利用する。電波検知手段から発信した電波を移動物体に放射し、その反射波を電波検知手段によって受信する。電波検知手段は、受信した反射波に基づき、その到達時間、方角から自車両と移動物体等との距離、相対速度、自車両を基準とする移動方向等を測定する。電波検知手段は、測定した移動物体等の位置情報に基づいて、先行車追従制御、車線変更制御等の車両の運転支援が行われる。
ここで、他車両からみて自車両を検知しやすくするために、車体にリフレクタ等の反射器を設ける技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。これによれば、車体の形状に関わらず他車両から発信された電波を反射器によって効果的に反射し、他車両に対する自車両の位置情報を高精度に測定することが可能になる。とりわけ、自動二輪車の大きさは自動四輪車の大きさと比較して小さいので、電波検知手段によって自動二輪車の位置情報を測定しにくい。このため、自動二輪車に反射器を用いることにより、電波検知手段から発信した電波を積極的に反射させることが可能になる。
特開2008-82786号公報
ところで、移動物体等からの反射波は、電波検知手段に直接受信されるもの以外に、壁面や路面等の障害物に反射されて受信される二次反射波(マルチパス)がある。電波検知手段が二次反射波を受信した場合、入射直前に反射した壁面を透過した方向に実在しない虚像(ゴースト)である移動物体が存在すると誤判定されてしまい、電波検知手段の測定精度が低下してしまう可能性があった。
そこで、本発明は、電波検知手段の測定精度を向上できる車両用反射器を提供する。
上記の課題を解決するために、本発明に係る車両用反射器(例えば、実施形態の車両用反射器1)は、車体(例えば、実施形態の自動二輪車100)に設けられ、電波(例えば、実施形態の電波Lm)を外方に向けて反射させる反射器本体(例えば、実施形態のリフレクタ4)と、前記反射器本体における反射方向前方で、かつ少なくとも前記反射器本体の路面(例えば、実施形態の路面F)側に配置され、前記電波の伝搬を阻害する電波阻害部(例えば、実施形態の減衰板5)と、を備えることを特徴とする。
このように構成することで、反射器本体に、伝搬する電波のうち少なくとも路面で反射された二次反射波が入射されたり、反射器本体で反射された電波が少なくとも路面で反射したりしてしまうことを抑制できる。このため、使用する電波検知手段の測定精度を向上できる。
上記構成において、前記電波阻害部は、前記電波を減衰させる減衰部材(例えば、実施形態の減衰板5)を有してもよい。
このように構成することで、少なくとも路面で反射された二次反射波の電力を低下させることができる。また、反射器本体によって反射された電波のうち、電波検知手段に直接向かう反射波(直接波)以外の路面等に向かう二次反射波の電力を低下させることができる。このため、使用する電波検知手段の測定精度を向上できる。
上記構成において、前記電波阻害部の少なくとも一部は、前記車体の下部に配置されてもよい。
このように構成することで、電波阻害部を用いて路面からの二次反射波及び反射器本体から路面に向かう二次反射波の伝搬を確実に阻害できる。
上記構成において、前記電波阻害部の少なくとも一部は、前記車体における車幅方向の少なくとも一側に配置されてもよい。
このように構成することで、車体の側方にあるガードレールや壁等からの二次反射波及び反射器本体からガードレールや壁等に向かう二次反射波の伝搬を確実に阻害できる。
上記構成において、前記電波阻害部は、前記反射器本体の前記反射方向からみて前記反射器本体の周囲を取り囲むように筒状に形成されてもよい。
このように構成することで、直接波以外の二次反射波の伝搬を省スペースで、かつ効果的に阻害できる。
上記構成において、前記車体は鞍乗り型でもよい。
このように、鞍乗り型車両(自動二輪車)に反射器を好適に用いることができる。
上記構成において、前記車体は、前記車体の下部に設けられたアンダーカウル(例えば、実施形態のアンダーカウル110)を備え、前記アンダーカウルの上方に前記反射器本体を配置するとともに、前記アンダーカウルに前記電波阻害部を設けてもよい。
このように構成することで、鞍乗り型車両の外観を損なうことなく、アンダーカウルを利用して路面からの二次反射波及び反射器本体から路面に向かう二次反射波の伝搬を確実に阻害できる。
上記構成において、前記車体は、前照灯(例えば、実施形態の前照灯装置2)を備え、前記前照灯の上方に前記反射器本体を配置するとともに、前記前照灯と前記反射器本体との間に前記電波阻害部を設けてもよい。
このように構成することで、鞍乗り型車両の車体前方の外観を損なうことなく、自車両の前方の他車両から発信される電波の二次反射波及び反射器本体からの二次反射波の伝搬を確実に阻害できる。
本発明によれば、反射器本体に、伝搬する電波のうち少なくとも路面で反射された二次反射波が入射されたり、反射器本体で反射された電波が少なくとも路面で反射したりしてしまうことを抑制できる。このため、使用する電波検知手段の測定精度を向上できる。
本発明の実施形態における自動二輪車の左側面図。 本発明の実施形態における自動二輪車を斜め前方からみた一部分解斜視図。 本発明の実施形態におけるリフレクタの斜視図。 本発明の実施形態における車両用反射器の作用説明図。 本発明の実施形態における電波のパワーの変化を示すグラフであり、(a)は減衰板がある場合、(b)は減衰板がない場合を示す。 本発明の実施形態における減衰板の変形例を示す概略構成図。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の説明において、前後上下左右等の方向は、以下に説明する自動二輪車100における方向と同一とする。すなわち、上下方向は鉛直方向と一致し、左右方向は車幅方向と一致する。下方とは自動二輪車100が走行される路面方向をいう。また、以下の説明に用いる図中において、矢印UPは上方、矢印FRは前方、矢印SIは左右方向(車幅方向)をそれぞれ示している。
<自動二輪車>
まず、実施形態の車両用反射器1が設けられた自動二輪車100について説明する。
図1は、自動二輪車100の左側面図である。
図1に示すように、自動二輪車100は、シート121に着座した乗員が足を載せるステップフロア122を有するスクータ型の鞍乗り型車両である。自動二輪車100は、車体フレーム101と、車体フレーム101に操向可能に支持される前輪102と、車体フレーム101に上下揺動可能に支持されるスイング式のパワーユニット103と、パワーユニット103に支持される後輪104と、車両の外郭を形成する車体カバー105と、を備える。
パワーユニット103は、駆動輪である後輪104を駆動する。パワーユニット103は、内燃機関であるエンジン103aと、エンジン103aで生じた駆動力を後輪104に伝達する伝動装置103bと、を備える。
車体カバー105は、車体フレーム101における前方の上部を覆うアッパーカウル106と、アッパーカウル106と前輪102との間を覆うフロントボディカウル107と、フロントボディカウル107から後方に延び、車体フレーム101の車幅方向中央の上部及び車幅方向両側部を覆うセンタートンネル108と、センタートンネル108から後方に延び、シート121の下部から車体フレーム101を覆うリアボディカウル109と、センタートンネル108の下部に設けられ車体フレーム101を下方から覆うアンダーカウル110と、を備える。アンダーカウル110の上部が、ステップフロア122として構成されている。
図2は、自動二輪車100を斜め前方からみた一部分解斜視図である。
図2に示すように、フロントボディカウル107内には、前照灯装置2が設けられている。前照灯装置2は、前方が開口されたハウジング3を有している。このハウジング3に図示しない光源が収納されている。この光源は、フロントボディカウル107に設けられたレンズ107aを介して自動二輪車100の前方を照射する。
また、フロントボディカウル107の上部には、前照灯装置2を上方から覆うメータバイザ111と、メータバイザ111の上方に配置された風防用のスクリーンカバー112と、が設けられている。メータバイザ111は、自動二輪車100の図示しない計器類に光が差し込んでしまうのを抑制し、運転者の計器類への視認性を向上させる。
ここで、前照灯装置2とメータバイザ111との間には、これら前照灯装置2とメータバイザ111とに取り囲まれた空間Kが形成される。この空間K、つまり、前照灯装置2におけるハウジング3の上壁3a上に、車両用反射器1が設けられている。
<車両用反射器>
車両用反射器1は、リフレクタ4と、リフレクタ4の前方で、かつリフレクタ4の下部に設けられた減衰板5と、を備える。
図3は、リフレクタ4の斜視図である。
図3に示すように、リフレクタ4は、いわゆるコーナキューブリフレクタである。コーナキューブリフレクタは、一面に開口部4aを有する三角錐状に形成された反射器である。リフレクタ4は、90度の頂角を形成する2つの内部全反射面S1,S2を有し、内部に入射した電波をこれら2つの内部全反射面S1,S2にて順次反射させた後に外部に出射させるもので、入射波Liと平行で伝搬方向が逆となる反射波Lhを得るようにしたものである。このようなリフレクタ4は、開口部4aを前方に向けて、かつ開口部4aの三角形状の一辺が下向きとなるように(路面側を向くように)、前照灯装置2におけるハウジング3の上壁3a上に固定されている。なお、以下の説明では、反射波Lhの方向を反射方向と称する。
リフレクタ4の開口部4aを前方に向けた状態では、この開口部4aの前方にメータバイザ111やスクリーンカバー112が配置された形になる。メータバイザ111及びスクリーンカバー112の厚さは、これらメータバイザ111とスクリーンカバー112とを重ね合わせた状態で所望の周波数帯域の電波(例えば本実施形態では、超音波レーダ、ミリ波レーダ、レーザレーダ等)を透過可能な厚さである。
減衰板5としては、例えば電波吸収体が用いられる。電波吸収体は、所望の周波数帯域の電波を吸収するカーボンやグラファイト等を含有する発泡ウレタンと、発泡ポリスチレンからなるピラミッド型やくさび型吸収体等の立体型吸収体と、を組み合わせてなり、板状に形成されている。このような減衰板5は、前照灯装置2におけるハウジング3の上壁3a上で、かつリフレクタ4の開口部4aよりも前方に配置されている。換言すれば、前照灯装置2の上部に設けられた減衰板5は、リフレクタ4の反射方向前方で、かつリフレクタ4の路面側(下側)に配置されている。
なお、ハウジング3の上壁3aの厚さは、所望の周波数帯域の電波を透過しにくい厚さであることが望ましい。例えば上壁3aの厚さは、電波波長の1/4の奇数倍とすることが望ましい。また、ハウジング3の少なくとも上壁3aは、所望の周波数帯域の電波を透過しにくい材料で形成することが望ましい。具体的には、例えば、メッシュ状のカーボン材料やインサート成形又は2重形成にて一体形成された六方晶フェライト等でハウジング3を形成することが望ましい。
図1に戻り、センタートンネル108の車幅方向両側にもそれぞれリフレクタ4が設けられている。これらリフレクタ4は、アンダーカウル110の上方に位置している。また、リフレクタ4は、その開口部4aが前方、後方又は車幅方向外方に向くように配置されている。また、センタートンネル108に設けられるリフレクタ4も開口部4aの三角形状の一辺が下向きとなるように(路面側を向くように)配置されている。
センタートンネル108に設けられたリフレクタ4は、自動二輪車100の外観を損なわないようにセンタートンネル108の内側面に設けられている。センタートンネル108は、所望の周波数帯域の電波を透過しやすい厚さ及び材料で形成されている。
アンダーカウル110のステップフロア122上には、減衰板5が設けられている。減衰板5の位置は、リフレクタ4の開口部4aの前方、つまり、開口部4aが前方を向いていればリフレクタ4の前方、開口部4aが後方を向いていればリフレクタ4の後方、開口部4aが車幅方向外方を向いていればリフレクタ4の車幅方向外方に位置している。換言すれば、アンダーカウル110に設けられた減衰板5は、リフレクタ4の反射方向前方で、かつリフレクタ4の路面側(下側)に配置されている。
<車両用反射器の作用>
次に、図4、図5に基づいて、車両用反射器1の作用について説明する。
図4は、車両用反射器1の作用説明図である。なお、図4では、説明を分かりやすくするために車両用反射器1の縮尺を適宜変更して示している。
図4に示すように、他車両Tcの電波検知手段30から発信される電波Lmは、直接自動二輪車100の車両用反射器1に伝搬する直接波Lmdと、路面Fに反射して伝搬する二次反射波Lmiと、に分類される。直接波Lmdはリフレクタ4によって反射され、直接他車両Tcの電波検知手段30に受信される。
ここで、車両用反射器1には、減衰板5が設けられている。この減衰板5は、リフレクタ4の反射方向前方で、かつリフレクタ4の路面F側(下側)に配置されている。このため、リフレクタ4に向かう二次反射波Lmiの電力が減衰板5によって低減される。仮に、リフレクタ4による反射波が路面Fに向かってしまう場合も、この反射波の電力が減衰板5によって低減される。このため、直接波Lmdと二次反射波Lmiとの干渉が抑制される。
図5は、縦軸を電波検知手段30に受信される電波Lmのパワー[dB]とし、横軸を電波Lmの伝搬距離[m]とした場合の電波Lmのパワーの変化を示すグラフであり、(a)の減衰板5がある場合と(b)の減衰板5がない場合とを比較している。
図5(a)に示すように、減衰板5がある場合は、直接波Lmdと二次反射波Lmiとの干渉が抑制され、殆ど直接波Lmdのみ電波検知手段30に受信されることが確認できる。
これに対し、図5(b)に示すように、減衰板5がない場合、直接波Lmdと二次反射波Lmiとが干渉してしまい、電波検知手段30に受信される電波Lmの波形が乱れることが確認できる。
このように、上述の自動二輪車100は、リフレクタ4と減衰板5とを有する車両用反射器1を備える。このため、他車両Tcの電波検知手段30から発信される電波Lmのうち、二次反射波Lmiの伝搬を抑制でき、電波検知手段30の測定精度を向上できる。また、減衰板5を用いることにより、二次反射波Lmiの電力を低下させることができる。このため、車両用反射器1によって、他車両Tcに設けられた電波検知手段30の測定精度を効果的に向上させることができる。
前照灯装置2におけるハウジング3の上壁3a上に車両用反射器1を設けることにより、この車両用反射器1の路面Fから距離を出来る限り確保することができる。この結果、路面Fからの二次反射波Lmiの影響を低減できたり、リフレクタ4から路面Fに向かう二次反射波Lmiを減少させたりすることが可能になる。
すなわち、リフレクタ4は、できる限り高い位置に設けることが望ましい。路上物(マンホール等)との分離性を向上させるためである。また、電波Lmは、上下方向の分解能が低い場合が多いので、リフレクタ4の位置が低いと直接波Lmdと二次反射波Lmiとが干渉しやすくなるからである。
一方、アンダーカウル110のような車体カバー105の下部に車両用反射器1を設けることにより、減衰板5によって路面Fからの二次反射波Lmiが自動二輪車100の上部に伝搬されてしまうことを抑制できる。また、減衰板5によってリフレクタ4からの二次反射波Lmiの路面Fに向かう電力を確実に低減できる。
センタートンネル108の車幅方向両側、つまり、車体カバー105の車幅方向側部に車両用反射器1を設けることにより、自動二輪車100の車幅方向から伝搬される電波Lmも直接波Lmdとして他車両Tcの電波検知手段30に反射させることができる。このため、電波検知手段30の測定精度をさらに向上できる。しかも、車体カバー105の車幅方向側部に減衰板5を設けることにより、ガードレールや壁等からの二次反射波Lmi及びリフレクタ4からガードレールや壁等に向かう二次反射波Lmiの伝搬を確実に抑制できる。
また、前照灯装置2におけるハウジング3の上壁3a上に車両用反射器1を設けたり、センタートンネル108の車幅方向両側部及びステップフロア122に車両用反射器1を設けたりすることにより、自動二輪車100の外観を損なうことなく、二次反射波Lmiの伝搬を確実に抑制できる。また、自動二輪車100の空きスペースを有効活用して車両用反射器1を設けることができる。
リフレクタ4は、開口部4aの三角形状の一辺が下向きとなるように(路面F側を向くように)配置されている。このため、路面Fからの二次反射波Lmiが開口部4aに入射しにくくすることができる。まあ、リフレクタ4からの二次反射波Lmiが路面Fに出射されにくくできる。
なお、上述の実施形態では、センタートンネル108の車幅方向両側部に設けられるリフレクタ4は、左右ともに自動二輪車100の前後方向中央に1つずつ配置することが望ましい。前後方向中央にリフレクタ4を配置することにより、さまざまな方向から伝搬される電波Lmに対して応答しやすくなる。
また、複数のリフレクタ4を配置してしまうと、電波検知手段30は、複数の自動二輪車100が存在するものと誤認識してしまう可能性があるからである。センタートンネル108の左右にそれぞれリフレクタ4を複数配置する場合、電波Lmの左右角度分解能以下であることが望ましい。
上述の実施形態では、前照灯装置2上に配置されたリフレクタ4の開口部4aは前方を向いており、センタートンネル108に配置されたリフレクタ4の開口部4aは前方、後方又は車幅方向外方に向いている場合について説明した。しかしながらこれに限られるものではなく、想定し得る電波Lmの伝搬方向に応じてリフレクタ4の開口部4aの向きを変更することが可能である。つまり、リフレクタ4の開口部4aは、電波検知手段30から発信される電波Lmに正対していることが望ましい。
また、上述の実施形態では、リフレクタ4は、一面に開口部4aを有する三角錐状に形成された反射器である場合について説明した。しかしながらこれに限られるものではなく、リフレクタ4は、入射波Liと平行で伝搬方向が逆となる反射波Lhを得る構造であればよい。例えば、三角錐状に代わって立方体状のリフレクタでもよい。
三角錐状のリフレクタ4は、開口部4aの三角形状の一辺が下向きとなるように(路面F側を向くように)配置されている場合について説明した。しかしながらこれに限られるものではなく、リフレクタ4の配置箇所に応じてリフレクタ4を配置してよく、開口部4aの三角形状の一辺が下向きでなくてもよい。
また、上述の実施形態では、前照灯装置2におけるハウジング3の上壁3aやアンダーカウル110のステップフロア122上に減衰板5を配置した場合について説明した。しかしながらこれに限られるものではなく、ハウジング3の上壁3aやアンダーカウル110のステップフロア122そのものを減衰板5としてもよい。さらに、減衰板5をリフレクタ4と一体成形してもよい。
減衰板5に代わって電波Lmの伝搬を阻害できるものであればよい。また、少なくとも路面F側からの二次反射波Lmiを阻害できればよい。例えば、ハウジング3の上壁3aやアンダーカウル110のステップフロア122に電波Lmの伝搬を阻害する金属シートを設けてもよい。また、例えばリフレクタ4の下側壁のみを延出させ、この延出させた箇所を路面F側に向かう電波Lmを阻害する電波阻害部として構成してもよい。
さらに、減衰板5は板状でなくてもよい。これについて、以下に詳述する。
[減衰板の変形例]
図6は、減衰板5の変形例を示す概略構成図である。
図6に示すように、減衰板5は、リフレクタ4の反射方向からみてリフレクタ4の周囲を取り囲むように円筒状に形成されていてもよい。このように構成することで、直接波Lmd以外の二次反射波Lmiの伝搬を省スペースで、かつ効果的に阻害できる。
なお、上述の変形例において、減衰板5は、円筒状に限らず筒状であればよい。つまり、減衰板5は多角筒状であってもよい。筒状とすることにより、上述の変形例と同様の効果を奏する。
その他、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
1…車両用反射器、2…前照灯装置(前照灯)、3…ハウジング(前照灯)、4…リフレクタ(反射器本体)、5…減衰板(電波阻害部、減衰部材)、100…自動二輪車(車体)、101…車体フレーム(車体)、105…車体カバー(車体)、110…アンダーカウル(車体)、122…ステップフロア(車体)、F…路面、Lm…電波

Claims (5)

  1. 鞍乗り型の車体に設けられ、電波を外方に向けて反射させる反射器本体と、
    前記反射器本体における反射方向前方で、かつ少なくとも前記反射器本体の路面側に配置され、前記電波の伝搬を阻害する電波阻害部と、
    を備え
    前記車体は、
    前記車体の下部に設けられたアンダーカウルと、
    前記アンダーカウルの上方に設けられた前照灯と、
    前記前照灯を上方から覆い、計器類の視認性を確保するためのメータバイザと、
    を備え、
    前記前照灯は、前方が開口され光源が収納されるハウジングを備え、
    前記メータバイザと前記ハウジングとで取り囲まれた空間に前記反射器本体を配置するとともに、前記ハウジングの上壁に前記電波阻害部の少なくとも一部を設ける
    ことを特徴とする車両用反射器。
  2. 前記電波阻害部は、前記電波を減衰させる減衰部材を有することを特徴とする請求項1に記載の車両用反射器。
  3. 前記電波阻害部の少なくとも一部は、前記車体の下部に配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用反射器。
  4. 前記電波阻害部の少なくとも一部は、前記車体における車幅方向の少なくとも一側に配置されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の車両用反射器。
  5. 前記電波阻害部は、前記反射器本体の前記反射方向からみて前記反射器本体の周囲を取り囲むように筒状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の車両用反射器。
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