JP7428469B2 - 殺菌又は静菌用液状組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、殺菌又は静菌用組成物に関する。
従来、食品製造においては、微生物の増殖による食品の腐敗や変質を防ぐための組成物が使用されている。特許文献1には、エタノール、グルコン酸ナトリウム、カプリン酸、カプリル酸モノグリセリド及びカプリン酸モノグリセリド、pH調整剤、水を含有し、水溶液の酸度が0.1~0.9である殺菌剤組成物が記載されている。特許文献2には、脂肪酸モノエステル、酸またはキレート化剤、食品グレードの界面活性剤及び媒体を含有する食品用殺菌剤組成物が記載されている。特許文献3には、リゾチーム、ヘキサメタリン酸ソーダ及びカプリン酸モノグリセリドからなる食品用保存料が記載されている。特許文献4には、カプリル酸モノグリセリド及び/又はカプリン酸モノグリセリドに、グリシン、酢酸ナトリウム、リゾチーム、ならびに重合リン酸塩を併用することを特徴とする食品用保存剤が記載されている。特許文献5には、ホースラディッシュ由来の抗菌性物質と、有機酸又はその塩、アミノ酸、低級脂肪酸エステル、シュガーエステル、ビタミンB1エステル、重合リン酸塩、フィチン酸、エタノール等から選択される1種又は2種以上とを含有する食品用保存剤が記載されている。特許文献6には、エタノールに、ラウリン酸、デカグリセリン脂肪酸モノエステル、ショ糖脂肪酸モノエステル及び有機酸を混合溶解させた液状の食品保存剤が記載されている。
特開2008-150366号公報 特開2005-296021号公報 特開昭59-151875号公報 特開平6-217749号公報 特開平6-153882号公報 特開2005-080617号公報
食品、又はそれを取り扱う機器もしくはそれが存在する環境の殺菌又は静菌に有用な組成物が求められている。食中毒を引き起こす微生物は、腸炎ビブリオ、リステリア、大腸菌など、様々である。そのため、食品やそれを取り扱う機器などに使用される殺菌剤は、広範な微生物に効果のある物質であることが好ましい。
さらに、食品を取り扱う機器においては、殺菌処理直後だけでなく、機器の使用中にわたって減菌された状態を維持することも望まれる。したがって、素材についた微生物を殺菌又は静菌した後、そのまま継続的に該素材における微生物の増殖を抑えることを可能にする組成物は、非常に有用であると考えられる。
本発明者らは、カプリン酸モノグリセリド及びカプリル酸モノグリセリドから選択される少なくとも1種と、ウルトラリン酸及びフィチン酸から選択される少なくとも1種と、乳酸を含み、かつpH3.3以下である液状組成物が、広範な微生物への殺菌又は静菌作用を有することを見出した。さらに本発明者らは、当該液状組成物を素材に付着させることで、該素材における微生物の増殖が長時間にわたって抑制されることを見出した。
したがって、本発明は以下を提供する。
〔1〕下記(A)~(C):
(A):カプリン酸モノグリセリド及びカプリル酸モノグリセリドからなる群より選択される少なくとも1種を、0.05質量%以上、
(B):ウルトラリン酸及びフィチン酸からなる群より選択される少なくとも1種を、0.17質量%以上、
(C):乳酸0.01質量%以上、
を含有し、pH3.3以下である、殺菌又は静菌用液状組成物。
〔2〕前記(A)が0.05質量%以上のカプリン酸モノグリセリドである、〔1〕記載の組成物。
〔3〕前記(A)が0.075質量%以上のカプリル酸モノグリセリドであり、前記(B)が0.17質量%以上のウルトラリン酸である、〔1〕記載の組成物。
〔4〕前記(A)が0.15質量%以上のカプリル酸モノグリセリドである、〔1〕記載の組成物。
〔5〕前記(B)が0.17質量%以上のウルトラリン酸である、〔1〕~〔4〕のいずれか1項記載の組成物。
〔6〕前記(B)が0.20質量%以上のフィチン酸である、〔1〕~〔4〕のいずれか1項記載の組成物。
〔7〕さらにアルコールを含有する、〔1〕~〔6〕のいずれか1項記載の組成物。
〔8〕さらに水性溶媒を含有する、〔1〕~〔7〕のいずれか1項記載の組成物。
〔9〕〔1〕~〔8〕のいずれか1項記載の殺菌又は静菌用液状組成物を対象に噴霧、塗布するか、又は該液状組成物に対象を浸漬することを含む、殺菌又は静菌方法。
〔10〕前記液状組成物を乾燥させることをさらに含む、〔9〕記載の方法。
〔11〕〔1〕~〔8〕のいずれか1項記載の殺菌又は静菌用液状組成物を対象に噴霧、塗布するか、又は該液状組成物に対象を浸漬することを含む、対象への抗菌性付与方法。
〔12〕前記液状組成物を乾燥させることをさらに含む、〔11〕記載の方法。
本発明の液状組成物は、広範な微生物、特に大腸菌の殺菌に有効である。また、本発明の液状組成物は、素材に適用すれば、該素材についた微生物を殺菌又は静菌することができ、さらにその後長時間にわたって、該素材における微生物の増殖を継続的に抑えることができる。したがって、本発明は、恒常的に広範な微生物の増殖抑制が望まれる分野、例えば、食品の製造、加工、保存等の分野において有効である。
本発明は、殺菌又は静菌作用を有する液状組成物を提供する。本発明の液状組成物は、(A):カプリン酸モノグリセリド及びカプリル酸モノグリセリドからなる群より選択される少なくとも1種と、(B):ウルトラリン酸及びフィチン酸からなる群より選択される少なくとも1種と、(C):乳酸、を含有する。
成分(A)において、カプリン酸モノグリセリドとカプリル酸モノグリセリドは、いずれか一方を用いてもよいが、組み合わせて使用してもよい。カプリン酸モノグリセリド及びカプリル酸モノグリセリドは、いずれも従来、乳化剤として食品等に適用されている物質であり、市販されている。例えば、カプリン酸モノグリセリドは、サンソフト(登録商標)760(太陽化学株式会社)、ポエムM-200(理研ビタミン株式会社)など、カプリル酸モノグリセリドは、サンソフト(登録商標)700p-2(太陽化学株式会社)、ポエムM-100(理研ビタミン株式会社)などの商品名で販売されている。
本発明の液状組成物における成分(A)の濃度、すなわちカプリン酸モノグリセリドとカプリル酸モノグリセリドの合計濃度は、該液状組成物全量中、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.075質量%以上、さらに好ましくは0.15質量%以上である。この濃度が低いと、本発明の液状組成物は充分な殺菌又は静菌特性を得られず、特に、本発明の液状組成物を付着させ乾燥させた対象の微生物増殖抑制能が低下する(すなわち本発明の液状組成物の抗菌性付与能が低下する)。一方、溶解性及び経済性の観点から、本発明の液状組成物における成分(A)の濃度は、該液状組成物全量中、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは2.5質量%以下、である。よって、本発明の液状組成物における成分(A)の濃度の範囲の例としては、該液状組成物全量中、好ましくは0.05~10質量%、より好ましくは0.075~10質量%、さらに好ましくは0.075~5質量%、さらに好ましくは0.15~2.5質量%が挙げられる。
成分(B)において、ウルトラリン酸とフィチン酸は、いずれか一方を用いてもよいが、組み合わせて使用してもよい。ウルトラリン酸は、酸性ヘキサメタリン酸とも称される。本発明の液状組成物に含まれるウルトラリン酸は、遊離体であっても塩の形態であってもよいが、好ましくは、ウルトラリン酸ナトリウムである。ウルトラリン酸又はその塩は、市販されており、例えばウルトラポリホス(株式会社ポリホス化学研究所)、ウルトラポリン(太平化学産業株式会社)などの商品名で販売されている。本発明の液状組成物に含まれるフィチン酸は、遊離体であっても塩の形態であってもよい。フィチン酸は、例えばフィチン酸50%水溶液(IP6)(築野食品株式会社)などの商品名で販売されている。
成分(B)としてウルトラリン酸が単独で使用される場合、本発明の液状組成物全量中における成分(B)(ウルトラリン酸遊離体換算)の濃度は、好ましくは0.17質量%以上、より好ましくは0.34質量%以上であり、かつ経済性の観点からは、10質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましい。よって、本発明の液状組成物における成分(B)(ウルトラリン酸遊離体換算)の濃度の範囲の例としては、該液状組成物全量中、好ましくは0.17~10質量%、より好ましくは0.34~5質量%が挙げられる。
また、成分(B)としてフィチン酸が単独で使用される場合、本発明の液状組成物全量中における成分(B)(フィチン酸遊離体換算)の濃度は、好ましくは0.20質量%以上、より好ましくは0.40質量%以上であり、かつ経済性の観点からは、10質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましい。よって、本発明の液状組成物における成分(B)(フィチン酸遊離体換算)の濃度の範囲の例としては、該液状組成物全量中、好ましくは0.20~10質量%、より好ましくは0.40~5質量%が挙げられる。
さらに、該成分(B)としてウルトラリン酸とフィチン酸を組み合わせて使用する場合は、上述した単独使用の場合での濃度を考慮して、本発明の液状組成物における適切な成分(B)の濃度を設定すればよい。例えば、本発明の液状組成物における成分(B)の濃度(ウルトラリン酸遊離体とフィチン酸遊離体の合計濃度に換算)の例としては、該液状組成物全量中、好ましくは0.17~10質量%、より好ましくは0.20~5質量%、さらに好ましくは0.34~5質量%が挙げられる。
成分(B)の濃度が低いと、本発明の液状組成物が充分な殺菌又は静菌特性を得られない。一方、成分(B)の濃度が高すぎると、本発明の液状組成物のpHが低くなり、金属の腐食など、本発明の組成物の適用環境に悪影響を及ぼすことがある。
本発明の液状組成物に含まれる成分(C)の乳酸は、遊離体であっても塩の形態であってもよい。本発明の液状組成物全量中における成分(C)(乳酸遊離体換算)の濃度は、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上であり、かつ経済性の観点からは、10質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましい。よって、本発明の液状組成物における成分(C)(乳酸遊離体換算)の濃度の範囲の例としては、該液状組成物全量中、好ましくは0.01~10質量%、より好ましくは0.10~5質量%が挙げられる。乳酸の濃度が低いと、本発明の液状組成物が充分な殺菌又は静菌特性を得られず、特に、本発明の液状組成物を付着させ乾燥させた対象の微生物増殖抑制能が低下する(すなわち本発明の液状組成物の抗菌性付与能が低下する)。一方、乳酸の濃度が高すぎると、本発明の液状組成物のpHが低くなり、製造設備の金属等が腐食しやすくなることがある。
本発明の液状組成物に含まれる(A)、(B)及び(C)の例を以下に記載する:
好ましくは、(A)カプリン酸モノグリセリド0.05~10質量%、(B)ウルトラリン酸0.17~10質量%、及び(C)乳酸0.01~10質量%;
より好ましくは、(A)カプリン酸モノグリセリド0.05~10質量%、(B)ウルトラリン酸0.34~5質量%、及び(C)乳酸0.01~10質量%;
より好ましくは、(A)カプリン酸モノグリセリド0.05~10質量%、(B)ウルトラリン酸0.34~5質量%、及び(C)乳酸0.10~5質量%;
さらに好ましくは、(A)カプリン酸モノグリセリド0.075~5質量%、(B)ウルトラリン酸0.17~10質量%、及び(C)乳酸0.01~10質量%;
さらに好ましくは、(A)カプリン酸モノグリセリド0.075~5質量%、(B)ウルトラリン酸0.34~5質量%、及び(C)乳酸0.01~10質量%;
さらに好ましくは、(A)カプリン酸モノグリセリド0.075~5質量%、(B)ウルトラリン酸0.34~5質量%、及び(C)乳酸0.10~5質量%;
なお好ましくは、(A)カプリン酸モノグリセリド0.15~2.5質量%、(B)ウルトラリン酸0.17~10質量%、及び(C)乳酸0.01~10質量%;
なお好ましくは、(A)カプリン酸モノグリセリド0.15~2.5質量%、(B)ウルトラリン酸0.34~5質量%、及び(C)乳酸0.01~10質量%;
なお好ましくは、(A)カプリン酸モノグリセリド0.15~2.5質量%、(B)ウルトラリン酸0.34~5質量%、及び(C)乳酸0.10~5質量%。
本発明の液状組成物に含まれる(A)、(B)及び(C)の別の例を以下に記載する:
好ましくは、(A)カプリン酸モノグリセリド0.05~10質量%、(B)フィチン酸0.20~10質量%、及び(C)乳酸0.01~10質量%;
より好ましくは、(A)カプリン酸モノグリセリド0.05~10質量%、(B)フィチン酸0.40~5質量%、及び(C)乳酸0.01~10質量%;
より好ましくは、(A)カプリン酸モノグリセリド0.05~10質量%、(B)フィチン酸0.40~5質量%、及び(C)乳酸0.10~5質量%;
さらに好ましくは、(A)カプリン酸モノグリセリド0.075~5質量%、(B)フィチン酸0.20~10質量%、及び(C)乳酸0.01~10質量%;
さらに好ましくは、(A)カプリン酸モノグリセリド0.075~5質量%、(B)フィチン酸0.40~5質量%、及び(C)乳酸0.01~10質量%;
さらに好ましくは、(A)カプリン酸モノグリセリド0.075~5質量%、(B)フィチン酸0.40~5質量%、及び(C)乳酸0.10~5質量%;
なお好ましくは、(A)カプリン酸モノグリセリド0.15~2.5質量%、(B)フィチン酸0.20~10質量%、及び(C)乳酸0.01~10質量%;
なお好ましくは、(A)カプリン酸モノグリセリド0.15~2.5質量%、(B)フィチン酸0.40~5質量%、及び(C)乳酸0.01~10質量%;
なお好ましくは、(A)カプリン酸モノグリセリド0.15~2.5質量%、(B)フィチン酸0.40~5質量%、及び(C)乳酸0.10~5質量%。
本発明の液状組成物に含まれる(A)、(B)及び(C)のさらなる例を以下に記載する:
好ましくは、(A)カプリル酸モノグリセリド0.075~5質量%、(B)ウルトラリン酸0.17~10質量%、及び(C)乳酸0.01~10質量%;
より好ましくは、(A)カプリル酸モノグリセリド0.075~5質量%、(B)ウルトラリン酸0.34~5質量%、及び(C)乳酸0.01~10質量%;
より好ましくは、(A)カプリル酸モノグリセリド0.075~5質量%、(B)ウルトラリン酸0.34~5質量%、及び(C)乳酸0.10~5質量%;
さらに好ましくは、(A)カプリル酸モノグリセリド0.15~2.5質量%、(B)ウルトラリン酸0.17~10質量%、及び(C)乳酸0.01~10質量%;
さらに好ましくは、(A)カプリル酸モノグリセリド0.15~2.5質量%、(B)ウルトラリン酸0.34~5質量%、及び(C)乳酸0.01~10質量%;
さらに好ましくは、(A)カプリル酸モノグリセリド0.15~2.5質量%、(B)ウルトラリン酸0.34~5質量%、及び(C)乳酸0.10~5質量%。
本発明の液状組成物に含まれる(A)、(B)及び(C)のさらなる例を以下に記載する:
さらに好ましくは、(A)カプリル酸モノグリセリド0.15~2.5質量%、(B)フィチン酸0.20~10質量%、及び(C)乳酸0.01~10質量%;
さらに好ましくは、(A)カプリル酸モノグリセリド0.15~2.5質量%、(B)フィチン酸0.40~5質量%、及び(C)乳酸0.01~10質量%;
さらに好ましくは、(A)カプリル酸モノグリセリド0.15~2.5質量%、(B)フィチン酸0.40~5質量%、及び(C)乳酸0.10~5質量%。
本発明の液状組成物に含まれ得るカプリン酸モノグリセリド、カプリル酸モノグリセリド、ウルトラリン酸、フィチン酸、及び乳酸は、いずれも食品添加物として許容されている物質である。したがって、本発明の液状組成物は、一般的な洗浄剤や殺菌剤と比べて人体に対する安全性が高い。したがって、本発明の液状組成物は、食品関連分野への適用、例えば、食品、又はそれを取り扱う機器もしくはそれが存在する環境の殺菌又は静菌に有用である。
本発明の液状組成物は、さらにアルコールを含有していてもよい。本発明の組成物に使用されるアルコールとしては、例えばエタノールなどの食品に使用可能なアルコールが挙げられる。アルコールの添加により、カプリン酸モノグリセリド又はカプリル酸モノグリセリドの溶解性が向上し、本発明の液状組成物の品質が安定する。本発明の液状組成物におけるアルコールの含有量は、上述した成分(A)~(C)の残部以下であればよく、好ましくは上述した成分(A)~(C)及び後述する他の成分の残部以下であり、より好ましくは、該液状組成物全量中20~60質量%である。
本発明の液状組成物は、さらに水性溶媒を含有していてもよい。好ましい水性溶媒としては、例えば水が挙げられる。本発明の液状組成物における該水性溶媒の含有量は、上述した成分(A)~(C)の残部以下であればよく、好ましくは上述した成分(A)~(C)及びアルコールの残部以下であり、より好ましくは上述した成分(A)~(C)、アルコール、及び後述する他の成分の残部以下であり、さらに好ましくは20質量%以上である。
本発明の液状組成物の一例は、上述した水性溶媒に、上述した成分(A)~(C)が溶解した液状組成物である。本発明の液状組成物の別の一例は、上述したアルコールに、上述した成分(A)~(C)が溶解した液状組成物である。本発明の液状組成物の別の一例は、上述したアルコールと水性溶媒との混合溶媒に、上述した成分(A)~(C)が溶解した液状組成物である。本発明の液状組成物の好ましい一例は、エタノール/水の混合溶媒に、上述した成分(A)~(C)が溶解したエタノール水溶液である。本発明の液状組成物のより好ましい一例は、エタノール/水の混合溶媒に、カプリン酸モノグリセリド及びカプリル酸モノグリセリドのいずれか一方と、ウルトラリン酸及びフィチン酸のいずれか一方と、乳酸とが溶解した液状組成物である。該エタノール/水の混合溶媒としては、20~60質量%エタノール水溶液が望ましい。本発明の液状組成物における該アルコールと水性溶媒との混合溶媒、又は該エタノール/水の混合溶媒の含有量は、上述した成分(A)~(C)及び後述する他の成分の残部であればよい。
本発明の液状組成物は、上記成分(A)~(C)、アルコール及び水性溶媒以外の他の成分、例えば、ウルトラリン酸以外のリン酸(ポリリン酸、ピロリン酸、メタリン酸)、フィチン酸及び乳酸以外の有機酸(例えば、クエン酸、グルコン酸、フマル酸、マレイン酸、マロン酸、酒石酸、コハク酸、リンゴ酸、アジピン酸)、塩酸などの無機酸、ならびにそれらの塩からなる群より選択される少なくとも1種;食品に使用可能なpH調整剤;カプリン酸モノグリセリド及びカプリル酸モノグリセリド以外の脂肪酸エステル、などを含有していてもよい。ただし、これらの他の成分の種類及び含有量は、本発明の液状組成物に必要な殺菌又は静菌特性が失われない程度に制限される。好ましくは、本発明の液状組成物は、C11以上の鎖長の脂肪酸エステルを含有しない。カプリン酸モノグリセリド及びカプリル酸モノグリセリド以外の脂肪酸エステルの含有量としては5質量%以下が好ましい。より好ましくは、本発明の液状組成物における当該他の成分の総量は5質量%以下である。
本発明の組成物のpHは、好ましくはpH3.3以下であり、より好ましくはpH3.0以下である。pHが高くなると、本発明の液状組成物の殺菌又は静菌作用が低下する。他方、本発明の液状組成物のpHは1.5以上が好ましく、2.0以上がより好ましく、2.3以上がさらに好ましい。pHが低くなると、殺菌及び静菌作用は向上するものの、金属の腐食など、本発明の液状組成物の適用環境に悪影響を及ぼすことがある。よって、本発明の液状組成物のpHの範囲の例としては、好ましくはpH1.5~3.3、より好ましくはpH2.0~3.3、さらに好ましくはpH2.3~3.3、さらに好ましくはpH2.0~3.0、さらに好ましくはpH2.3~3.0が挙げられる。
本発明の液状組成物のpHは、主にウルトラリン酸又はフィチン酸の添加によって調整され得る。当該pH調整には、ウルトラリン酸又はフィチン酸以外の他の酸や、食品に使用可能なpH調整剤を用いてもよい。
本発明の液状組成物は、優れた殺菌又は静菌作用を有しており、各種物質の殺菌又は静菌に使用することができる。本明細書において、殺菌とは、微生物を死滅させること(但し完全な死滅に限られない)をいい、また静菌とは、微生物の増殖を抑制することをいう。したがって、本発明の液状用組成物を適用された対象においては、微生物の増殖が抑制されるか、又は微生物の数が減少する。
本発明の液状組成物により殺菌又は静菌される微生物の種類としては、特に限定されないが、例えば、Weissella属、Leuconostoc属等の乳酸菌、Klebsiella属、Enterobacter属、Kluyvera属、Serratia属等の腸内細菌科菌群、Candida属、Cryptococcus属等の酵母、Cladosporium属等のカビ、大腸菌(Escherichia coli)、サルモネラ菌(Salmonella enterica)、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)、リステリア菌(Listeria monocytogenes)、腸炎ビブリオ(Vibrio parahaemolyticus)、などが挙げられる。このうち、乳酸菌、大腸菌が好ましく、大腸菌がより好ましい。乳酸菌等の耐酸性菌は、低pH領域でも生存する除去しにくい菌である。また大腸菌は、ヒトや動物の糞便に存在する食品衛生上の汚染指標菌である。これらの菌は、本発明の液状組成物により殺菌又は静菌することができる。
本発明の液状組成物は、各種素材の殺菌又は静菌に使用することができる。本発明の液状組成物の適用対象は、本発明の液状組成物との接触が許容されるものである限り、特に限定されない。本発明の液状組成物の適用対象の好ましい例としては、食品、食品を取り扱う機器、及び食品が存在する環境が挙げられる。該食品を取り扱う機器としては、製造、加工、流通、保存、調理等の過程で食品と接触する可能性のある機器、例えば、食品の製造もしくは加工工場の製造ラインの機器、食品の保存もしくは運搬用の容器、調理器具、調理台、作業者の手袋やエプロン、作業着、などが挙げられる。食品が存在する環境としては、食品を取り扱う環境、例えば食品の製造、加工、流通、保存、調理などが行われる環境、より詳細には、食品の製造もしくは加工工場、食品保管庫、調理場等の壁、床、天井、柱、ドア、窓、換気孔などが挙げられる。
本発明の液状組成物による対象の殺菌又は静菌は、該本発明の液状組成物を該対象に接触させることによって行われ得る。本発明の液状組成物は、液状であるため、殺菌又は静菌すべき対象への適用が容易である。例えば、本発明の液状組成物は、殺菌又は静菌対象の物質(例えば食品など)中に混合されてもよい。また例えば、本発明の液状組成物を、殺菌又は静菌対象の物質に噴霧もしくは塗布するか、又は本発明の液状組成物に該対象の物質を浸漬させてもよい。好ましくは、本発明の液状組成物は、殺菌又は静菌すべき対象に対して噴霧又は塗布される。本発明の液状組成物と接触した対象は、殺菌又は静菌される。
本発明の好ましい態様においては、殺菌又は静菌すべき対象に対して本発明の液状組成物を噴霧もしくは塗布するか、又は浸漬させることで、該本発明の液状組成物と該対象とを接触させる。さらに、該接触により対象に付着した本発明の液状組成物を乾燥させてもよい。乾燥の方法としては、静置による乾燥、風乾、乾燥機による乾燥などが挙げられるが、特に限定されない。該乾燥により、本発明の液状組成物に含まれる揮発性成分、例えば水性溶媒やエタノールは、揮発して該対象から除去される。該揮発性成分が除去された後でも、本発明の液状組成物を適用した対象においては、殺菌又は静菌作用が持続する。したがって、本態様において、本発明の液状組成物は、液体の状態で対象に対して殺菌又は静菌力を発揮するだけでなく、乾燥された後の乾燥物の状態でも、該対象における微生物の増殖を抑える。
したがって、本発明の液状組成物の別の態様は、対象への抗菌性付与用液状組成物であり得る。本発明の液状組成物を、抗菌性を付与したい対象に噴霧、塗布、浸漬等により付着させることにより、該対象に抗菌性が付与される。必要に応じて又は好ましくは、さらに該対象に付着した本発明の液状組成物を乾燥させる。本明細書において、対象の「抗菌性」とは、該対象の表面に付着又は内部に侵入した微生物を殺菌又は静菌することができるという、該対象の性質をいう。本態様は、恒常的に微生物増殖を防止したい環境、又はそこで使用される素材や機器、例えば、食品を取り扱う環境又はそこで使用される食品取り扱い用機器に対して、非常に有用である。
本発明の液状組成物は、対象の殺菌又は静菌に用いる場合、及び対象への抗菌性付与に用いる場合のいずれにおいても、対象の面積100cm2あたり0.1~5.0mL程度の用量で使用されることが好ましく、対象の面積100cm2あたり0.5~1.0mL程度の用量で使用されることがより好ましい。好ましくは、この用量の組成物を、対象に対して、好ましくは噴霧又は塗布により、均等に付着させる。
以下、実施例を挙げて、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例にのみ限定されるものではない。
試験例1
〔液状組成物の調製〕
室温下で、カプリン酸モノグリセリド又はカプリル酸モノグリセリド、エタノール及び滅菌済み精製水を1:2:2の割合で混合して溶液を調製し、これにウルトラリン酸Na又はフィチン酸と、乳酸と、エタノール及び滅菌済み精製水とを添加して、表1~5記載の液状組成物(溶液)を調製した。なお表中のウルトラリン酸Na濃度は、ウルトラリン酸遊離体換算での濃度である。
〔試験菌液の調製〕
(1)大腸菌液の調製
大腸菌Escherichia coliのシングルコロニーを、白金耳を用いて数コロニー釣菌し、TSB培地に植菌して30℃で20時間種培養した。得られた菌液(107cfu/mL)を滅菌済み精製水10mLに0.1mL添加し、さらにこれを10倍希釈して試験菌液を調製した。
(2)乳酸菌液の調製
対象菌には、4種の乳酸菌Weissella viridescens、Leuconostoc mesenteroides、Leuconostoc citreum、及びLeuconostoc pseudomesenteroidesを用いた。対象菌のシングルコロニーを、白金耳を用いて数コロニー釣菌し、TSB培地に植菌して30℃で20時間種培養した。得られた菌液(107cfu/mL)を滅菌済み精製水10mLに0.1mL混合し、さらに10倍希釈した。4種の乳酸菌の10倍希釈液を等量混合して試験菌液を調製した。
〔殺菌又は静菌性試験〕
下記の手順で液状組成物の殺菌又は静菌特性を評価した。
(1)液状組成物の適用及び菌数測定
塗布直後及び18時間後の液状組成物による静菌特性を調べた。滅菌プラスチックシャーレを二群に分けた。一方の群では、各液状組成物を1.0mLずつ空のシャーレに入れ、コンラージ棒で均一に塗布し、次いでこれに試験菌液を1.0mL接種し、20秒間コンラージ棒で混合しながら塗り広げた(0h群)。もう一方の群では、各液状組成物を1.0mLずつ空のシャーレに入れ、コンラージ棒で均一に塗布した後、安全キャビネット内で18時間風乾し、水分とエタノールを完全に蒸発させた。これに試験菌液を1.0mL接種し、20秒間コンラージ棒で混合しながら塗り広げた(18h群)。初発菌数は105~106cfu/mLに調整した。試験菌液を塗布したシャーレを、5分間静置後、シャーレ内の液体を採取し、標準寒天培地を用いて菌数を測定した。
(2)殺菌又は静菌特性評価
(1)で測定した菌数をもとに、下記評価基準にて各液状組成物の殺菌又は静菌特性を評価した。
A:初発の1/1000以下に菌数が減少
B:初発の1/100以下~1/1000超に菌数が減少
C:初発の1/10以下~1/100超に菌数が減少
D:菌数が初発の1/10よりも多い
〔結果〕
成分(A)としてカプリン酸モノグリセリドを含む組成物の結果を表1~2に、成分(A)としてカプリル酸モノグリセリドを含む組成物の結果を表3~4に示す。成分(A)~(C)を含む液状組成物は、塗布直後(0h群)及び乾燥後(18h)に殺菌又は静菌作用を示し、特に(A)成分の濃度が高い場合、乾燥後(18h)にも高い殺菌又は静菌作用を有していた。一方、成分(A)~(C)のいずれかを含まない組成物、及びpHの高い組成物は、乾燥後(18h群)には殺菌又は静菌作用を示さなかった(表5)。
Figure 0007428469000001
Figure 0007428469000002
Figure 0007428469000003
Figure 0007428469000004
Figure 0007428469000005

Claims (10)

  1. 下記(A)~(C):
    (A):カプリン酸モノグリセリドを0.05質量%以上、又はカプリル酸モノグリセリドを0.075質量%以上、
    (B):ウルトラリン酸を、0.17質量%以上、
    (C):乳酸0.01質量%以上、
    を含有し、pH3.3以下である、殺菌又は静菌用液状組成物。
  2. 前記(A)が0.05質量%以上のカプリン酸モノグリセリドである、請求項1記載の組成物。
  3. 前記(A)が0.075質量%以上のカプリル酸モノグリセリドである、請求項1記載の組成物。
  4. 前記(A)が0.15質量%以上のカプリル酸モノグリセリドである、請求項1記載の組成物。
  5. さらにアルコールを含有する、請求項1~4のいずれか1項記載の組成物。
  6. さらに水性溶媒を含有する、請求項1~5のいずれか1項記載の組成物。
  7. 請求項1~6のいずれか1項記載の殺菌又は静菌用液状組成物を対象に噴霧、塗布するか、又は該液状組成物に対象を浸漬することを含む、殺菌又は静菌方法。
  8. 前記液状組成物を乾燥させることをさらに含む、請求項7記載の方法。
  9. 請求項1~6のいずれか1項記載の殺菌又は静菌用液状組成物を対象に噴霧、塗布するか、又は該液状組成物に対象を浸漬することを含む、対象への抗菌性付与方法。
  10. 前記液状組成物を乾燥させることをさらに含む、請求項9記載の方法。
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