JP7423945B2 - 画像形成装置および画像形成装置診断システム - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置および画像形成装置診断システムに関し、特に、画像形成装置の診断精度を改善するために診断データの取得頻度を向上させる技術に関する。
従来、診断サーバーを用いて、画像形成装置の故障診断や寿命予測を遠隔実施するシステムがある。画像形成装置は、画像形成処理を実行するためのメカ制御を行うメカコン制御部と、ユーザーからジョブを受け付けてメカコン制御部に実行させるコントローラー制御部とを備えており、メカコン制御部が各種センサーの出力を参照して取得したセンサーデータをコントローラー制御部が診断サーバーへ送信する。このセンサーデータを用いて、診断サーバーは故障診断や寿命予測を行う。
メカコン制御部からコントローラー制御部へセンサーデータを送信する通信経路は、コントローラー制御部からメカコン制御部への動作指示やモード等にも使用される。このような用途は、近年リアルタイム性が要求されているため、コントローラー制御部からメカコン制御部への動作指示やモードの遅延を許容することはできない。しかしながら、センサーデータの送信量が多くなり過ぎると、動作指示やモード等の通信が遅滞してしまう恐れがある。
例えば、1枚の画像を形成するたびにコントローラー制御部とメカコン制御部とのあいだで200バイトのデータが送受信される場合、画像形成装置のユーザーが1日に1,000枚プリントする場合には、1日当たり200キロバイトのデータが送受信される。また、1日に3,000枚プリントする場合には、1日当たりの送受信データ量も3倍の600キロバイトになる。
また、このようなデータは、1日24時間にわたって満遍なく分散して送受信されるのではなく、特定の時間帯に集中して送受信されることもしばしばであり、そのような時間帯にはコントローラー制御部とメカコン制御部との間の通信負荷が高くならざるを得ない。
このため、画像形成データを送受信する通信路を兼用してセンサーデータを頻繁に送信すると、時間帯によっては画像形成処理のため通信を遅延させ、ひいては画像形成処理そのものも遅延させたり、画像品質の低下を招いたりするおそれがある。
このような問題に対して、例えば、メカコン制御部にてセンサーデータの平均値や最大値、最小値を求めて、当該平均値等のみをコントローラー制御部へ送信すれば、センサーデータの送信量を抑制することができる。従って、他の用途の通信を遅滞させることなく円滑に行わせることができる。
特開2006-30258号公報 特開2018-92593号公報
しかしながら、平均値を求めるために使用するセンサーデータの標本数を多くすると、突発的な変化が発生したときの標本値が通常の標本値に埋没して分かり難くなるおそれがある。また、最大値、最小値はある程度長さの期間ごとに求めるため、センサーデータの突発的な変化が発生したときのデータ値を診断サーバーへ送信することはできるものの、当該変化がいつ発生したか、および発生した回数が何回であるかについては十分な情報を伝えることができない。このため、平均値等を用いる場合には、診断サーバーによる故障診断や寿命予測の精度を高めるのにどうしても限界がある。
しかしながら、すべてのセンサーデータを診断サーバーへ送信しようとすると、上述のような画像形成時の動作指示やモードなど、他の用途の通信を阻害する恐れがある。更に、コントローラー制御部に関しては、メカコン制御部からすべてのセンサーデータを受信して診断サーバーへ送信するための処理負荷が過大になって、他の処理が遅滞するおそれもある。
更に、通信容量の制限やセキュリティ保護のために、画像形成装置を外部のネットワークに接続された診断サーバーに接続することができない場合には、そもそも画像形成装置から診断サーバーへセンサーデータを送信することができないので、センサーデータを用いて診断サーバーが故障診断や寿命予測を行うことができない。
本発明は、上述のような問題に鑑みて為されたものであって、画像形成装置から診断サーバーへセンサーデータを送信することができない場合でも、故障診断や寿命予測の精度を向上させることができる画像形成装置および画像形成装置診断システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る画像形成装置は、診断データを記憶した記憶媒体を装着した転送装置から、当該診断データを転送された診断サーバーに故障診断または寿命予測を行わせる画像形成装置であって、記録シートを供給し、当該記録シートに画像形成処理を実行する画像形成部と、前記画像形成部の1以上の部分の状態を検出する1以上の種類のセンサーと、前記センサーにて検出した状態を表すセンサーデータを用いた前記診断データの生成と、前記画像形成部の制御とを行うメカコン制御部と、前記メカコン制御部に対して、前記画像形成部の制御を指示するコントローラー制御部と、前記メカコン制御部に設けられ、前記記憶媒体を着脱可能に接続することができる第1のインターフェイス部と、前記メカコン制御部が生成した診断データを、前記コントローラー制御部を経由することなく、前記第1のインターフェイス部に接続されている前記記憶媒体に書き込む書き込み手段と、を備え、前記コントローラー制御部は、第2のインターフェイス部を有し、当該第2のインターフェイス部を介してネットワークに接続されており、前記メカコン制御部と前記コントローラー制御部とは、前記画像形成部の制御の指示をシリアル通信で行うことを特徴とする。
この場合において、前記メカコン制御部が生成した診断データを逐次的に前記記憶媒体に記憶することによって、当該診断データを蓄積する診断データ蓄積部を備え、前記書き込み手段は、前記転送装置に装着された状態の前記記憶媒体に対して、前記診断データ蓄積部に蓄積されている診断データを前記記憶媒体に書き込んでもよい。
また、前記診断データ蓄積部による診断データの蓄積を禁止する蓄積禁止手段を備えてもよい。
また、前記診断データ蓄積部は、前記診断データを圧縮しない状態で蓄積してもよい。
また、前記メカコン制御部が生成した診断データを圧縮する圧縮手段を備え、前記診断データ蓄積部は、前記診断データとして、圧縮された診断データを蓄積してもよい。
また、前記記憶媒体は前記転送装置に着脱可能であって、前記書き込み手段は、前記転送装置から抜去され、前記第1のインターフェイス部に接続されている状態の前記記憶媒体に対して、前記メカコン制御部が生成した診断データを逐次的に書き込むことによって、当該診断データを前記記憶媒体に蓄積してもよい。
また、前記書き込み手段による診断データの書き込みを禁止する書き込み禁止手段を備えてもよい。
また、前記書き込み手段は、前記診断データを圧縮しない状態で前記記憶媒体に書き込んでもよい。
また、前記メカコン制御部が生成した診断データを圧縮する圧縮手段を備え、前記書き込み手段は、前記診断データとして、圧縮された診断データを書き込んでもよい。
また、前記診断サーバーが第1のデータ形式の診断データを用いて、前記故障診断または寿命予測を行う場合において、前記書き込み手段は、前記診断データを前記第1のデータ形式で前記記憶媒体に書き込んでもよい。
また、前記診断サーバーが第1のデータ形式の診断データを用いて、前記故障診断または寿命予測を行う場合において、前記書き込み手段は、前記第1のデータ形式に変換可能なデータ形式で前記診断データを前記記憶媒体に書き込んでもよい。
また、前記メカコン制御部が生成した診断データを前記診断サーバーへ送信する診断データ送信手段と、前記診断データ送信手段に対して、前記診断データの送信を禁止する送信禁止手段と、を備えてもよい。
また、前記圧縮手段は、圧縮後の診断データとして、所定期間内に、前記メカコン制御部が生成した診断データの平均値、最大値および最小値の少なくとも1つを算出してもよい。
また、前記画像形成部は、画像形成に用いる記録シートを収容する給紙トレイと、前記給紙トレイから記録シートを搬出する給紙ローラーと、記録シートが、前記給紙ローラーよりも下流側の第1の位置から、前記第1の位置よりも下流側の第2の位置まで、搬送されるのに要する用紙到達時間を検出する用紙到達時間検出手段と、を備え、前記診断データは、前記用紙到達時間であってもよい。
また、前記画像形成部は、電子写真方式によってトナー像を形成するための感光体と、感光体の表面状態を検出する表面状態センサーと、を備え、前記診断データは、前記表面状態センサーの出力値であってもよい。
また、前記画像形成部は、画像形成に用いる回転部材と、前記回転部材を回転駆動する駆動モーターと、前記駆動モーターのトルクを指標するセンサーデータを検出するトルクセンサーと、を備え、前記診断データは、前記トルクセンサーが出力するセンサーデータであってもよい。
また、前記画像形成部は、タンデム方式の画像形成部であって、1次転写されたトナー像を2次転写位置まで搬送する中間転写ベルトと、中間転写ベルトが担持するトナーの付着量を検出する付着量センサーと、を備え、前記診断データは、前記付着量であってもよい。
また、前記画像形成部は、トナー像を記録シートに静電転写する転写手段と、前記静電転写するための転写電圧を検出する電圧検出手段と、を備え、前記診断データは、前記転写電圧であってもよい。
また、本発明の一形態に係る画像形成装置診断システムは、本発明の一形態に係る画像形成装置と、前記診断データを記憶した記憶媒体を装着した転送装置と、前記記憶媒体に記憶されている診断データを前記転送装置から転送され、転送された診断データを用いて前記画像形成装置の故障診断または寿命予測を行う診断サーバーと、を備えることを特徴とする。
また、本発明の別の一形態に係る画像形成装置は、診断データを記憶した記憶媒体を装着した転送装置から、当該診断データを転送された診断サーバーに故障診断または寿命予測を行わせる画像形成装置であって、記録シートを供給し、当該記録シートに画像形成処理を実行する画像形成部と、前記画像形成部の1以上の部分の状態を検出する1以上の種類のセンサーと、前記センサーにて検出した状態を表すセンサーデータを用いた前記診断データの生成と、前記画像形成部の制御とを行うメカコン制御部と、前記メカコン制御部に対して、前記画像形成部の制御を指示するコントローラー制御部と、前記記憶媒体を着脱可能に接続することができるインターフェイス部と、前記メカコン制御部が生成した診断データを、前記インターフェイス部に接続されている前記記憶媒体に書き込む書き込み手段と、前記メカコン制御部が生成した診断データを逐次的に前記記憶媒体に記憶することによって、当該診断データを蓄積する診断データ蓄積部と、前記診断データ蓄積部による診断データの蓄積を禁止する蓄積禁止手段と、を備え、前記書き込み手段は、前記転送装置に装着された状態の前記記憶媒体に対して、前記診断データ蓄積部に蓄積されている診断データを前記記憶媒体に書き込み、前記診断データ蓄積部は、前記診断データの蓄積量が所定の上限量に達した場合は、既に蓄積している診断データのうち、最も古い診断データに対して、新たに蓄積する診断データを上書きし、前記画像形成装置において、所定のトラブルが発生したか否かを判定する事象判定手段を備え 、前記蓄積禁止手段は、前記所定のトラブルが発生したと判定されてから前記トラブルに無関係な診断データによって前記トラブルに関連した診断データが上書きされない所定の期間が経過したら、前記診断データ蓄積部による診断データの蓄積を禁止することを特徴とする。
また、本発明の別の一形態に係る画像形成装置は、診断データを記憶した記憶媒体を装着した転送装置から、当該診断データを転送された診断サーバーに故障診断または寿命予測を行わせる画像形成装置であって、記録シートを供給し、当該記録シートに画像形成処理を実行する画像形成部と、前記画像形成部の1以上の部分の状態を検出する1以上の種類のセンサーと、前記センサーにて検出した状態を表すセンサーデータを用いた前記診断データの生成と、前記画像形成部の制御とを行うメカコン制御部と、前記メカコン制御部に対して、前記画像形成部の制御を指示するコントローラー制御部と、前記記憶媒体を着脱可能に接続することができるインターフェイス部と、前記メカコン制御部が生成した診断データを、前記インターフェイス部に接続されている前記記憶媒体に書き込む書き込み手段と、を備え、前記書き込み手段は、前記診断データの蓄積量が所定の上限量に達した場合は、前記記憶媒体に既に書き込まれている診断データのうち、最も古い診断データに対して、新たに書き込む診断データを上書きし、前記画像形成装置において、所定のトラブルが発生したか否かを判定する事象判定手段と、前記所定のトラブルが発生したと判定されてから前記トラブルに無関係な診断データによって前記トラブルに関連した診断データが上書きされない所定の期間が経過したら、前記書き込み手段による診断データの書き込みを禁止する第2の書き込み禁止手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の別の一形態に係る画像形成装置は、診断データを記憶した記憶媒体を装着した転送装置から、当該診断データを転送された診断サーバーに故障診断または寿命予測を行わせる画像形成装置であって、記録シートを供給し、当該記録シートに画像形成処理を実行する画像形成部と、前記画像形成部の1以上の部分の状態を検出する1以上の種類のセンサーと、前記センサーにて検出した状態を表すセンサーデータを用いた前記診断データの生成と、前記画像形成部の制御とを行うメカコン制御部と、前記メカコン制御部に対して、前記画像形成部の制御を指示するコントローラー制御部と、前記メカコン制御部に設けられ、前記記憶媒体を着脱可能に接続することができる第1のインターフェイス部と、前記メカコン制御部が生成した診断データを、前記コントローラー制御部を経由することなく、前記第1のインターフェイス部に接続されている前記記憶媒体に書き込む書き込み手段と、前記メカコン制御部が生成した診断データを逐次的に前記記憶媒体に記憶することによって、当該診断データを蓄積する診断データ蓄積部と、を備え、前記書き込み手段は、前記転送装置に装着された状態の前記記憶媒体に対して、前記診断データ蓄積部に蓄積されている診断データを前記記憶媒体に書き込み、前記診断データ蓄積部は、前記診断データを圧縮しない状態で蓄積し、前記メカコン制御部が生成した診断データを圧縮する圧縮手段と、前記圧縮後の診断データを前記診断サーバーへ送信する診断データ送信手段と、を備え、前記診断データ蓄積部は、前記診断データに併せて、当該診断データと、当該診断データを用いて得られた圧縮後の診断データとの対応関係を蓄積し、前記コントローラー制御部は、第2のインターフェイス部を有し、当該第2のインターフェイス部を介してネットワークに接続されており、前記メカコン制御部と前記コントローラー制御部とは、前記画像形成部の制御の指示をシリアル通信で行うことを特徴とする。
また、本発明の別の一形態に係る画像形成装置は、診断データを記憶した記憶媒体を装着した転送装置から、当該診断データを転送された診断サーバーに故障診断または寿命予測を行わせる画像形成装置であって、記録シートを供給し、当該記録シートに画像形成処理を実行する画像形成部と、前記画像形成部の1以上の部分の状態を検出する1以上の種類のセンサーと、前記センサーにて検出した状態を表すセンサーデータを用いた前記診断データの生成と、前記画像形成部の制御とを行うメカコン制御部と、前記メカコン制御部に対して、前記画像形成部の制御を指示するコントローラー制御部と、前記メカコン制御部に設けられ、前記記憶媒体を着脱可能に接続することができる第1のインターフェイス部と、前記メカコン制御部が生成した診断データを、前記コントローラー制御部を経由することなく、前記第1のインターフェイス部に接続されている前記記憶媒体に書き込む書き込み手段と、を備え、前記書き込み手段は、前記診断データを圧縮しない状態で前記記憶媒体に書き込み、前記メカコン制御部が生成した診断データを圧縮する圧縮手段と、前記圧縮後の診断データを前記診断サーバーへ送信する診断データ送信手段と、を備え、前記書き込み手段は、前記診断データに併せて、当該診断データと、当該診断データを用いて得られた圧縮後の診断データとの対応関係を前記記憶媒体に書き込み、前記コントローラー制御部は、第2のインターフェイス部を有し、当該第2のインターフェイス部を介してネットワークに接続されており、前記メカコン制御部と前記コントローラー制御部とは、前記画像形成部の制御の指示をシリアル通信で行うことを特徴とする。
このようにすれば、診断サーバーにネットワーク接続されていない画像形成装置であっても、記憶媒体を用いて診断データを診断サーバーへ送信することができるので、診断サーバーを用いて故障診断や寿命予測を行うことができる。
本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置診断システムの主要な構成を示す図である。 画像形成装置100の外観斜視図である。 メカコン制御部200並びにコントローラー制御部201の主要な構成を示すブロック図である。 タブレット端末102の主要な構成を示すブロック図である。 画像形成装置100における記録シートの搬送経路を説明する図であって、3段目以降の給紙トレイに関する構成を省いた図である。 メカコン制御部200の動作を説明するフローチャートである。 (a)は診断データとして用紙到達時間Tを例示する表であり、(b)は画像形成装置100の蓄積データを例示し、(c)は診断サーバー101の蓄積データを例示する。 SDカード120を用いて画像形成装置100の蓄積データを診断サーバー101へ転送した後における診断サーバー101の蓄積データを例示する図である。 画像形成装置100の作像部の主要な構成を示す図である。 トナーカートリッジ1001からサブホッパー1003を経由して現像装置903に至る現像剤の搬送機構を説明する図である。 第2の実施の形態に係る画像形成装置診断システム1の主要な構成を示す図である。 第2の実施の形態に係るメカコン制御部200構成を示すブロック図である。 第3の実施の形態に係るメカコン制御部200並びにコントローラー制御部201の主要な構成を示すブロック図である。 (a)は可読性の高い診断データ形式を例示し、(b)は診断サーバー101が利用するデータ形式に変換した後の診断データを例示する。 第5の実施の形態に係るメカコン制御部200並びにコントローラー制御部201の主要な構成を示すブロック図である。 リングバッファ形式で蓄積された診断データを説明する図である。 第5の実施の形態に係るメカコン制御部200の動作を説明するフローチャートである。 データ蓄積の可否を設定するために操作パネル202に表示される設定画面を例示する図である。 第6の実施の形態に係る画像形成装置100の動作を説明するフローチャートである。 (a)は、用紙到達時間Tと平均値Taとを例示する表であり、(b)は、SDカード120に蓄積される診断データを例示する表である。 第7の実施の形態に係る画像形成装置100の動作を説明するフローチャートである。 (a)は、用紙到達時間Tと最大値Tmaxとを例示する表であり、(b)は、SDカード120に蓄積される診断データを例示する表である。 第8の実施の形態に係る画像形成装置診断システム1の主要な構成を示す図である。 診断サーバー101とのネットワーク接続の可否を設定するために操作パネル202に表示される設定画面を例示する図である。 第8の実施の形態に係る画像形成装置診断システム1の別の構成を示す図である。 (a)は、用紙到達時間Tとその平均値Taとを関連付けるIDを例示する表であり、(b)は、SDカード120に蓄積する診断データを例示する表であり、(c)は、診断サーバー101に送信する診断データを例示する表であり、(d)は、蓄積データおよび送信データを例示する表である。
以下、本発明に係る画像形成装置および画像形成装置診断システムの実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[1]第1の実施の形態
第1の実施の形態に係る画像形成装置診断システムについて説明する。
(1-1)画像形成装置診断システムの構成
まず、画像形成装置診断システムの構成について説明する。
図1に示すように、画像形成装置診断システム1は、画像形成装置100、診断サーバー兼画像形成装置管理サーバー(以下、単に「診断サーバー」という。)101およびタブレット端末102を備えている。画像形成装置100は、所謂タンデム方式のカラー複合機(MFP: Multi-Function Peripheral)であって、様々なセンサーを備えており、これらのセンサーの検出値(センサーデータ)をSDメモリカード(Secure Digital。SD-3C LLCの登録商標。以下、「SDカード」という。)120に蓄積、記憶する。
タブレット端末102は、Wi-Fi(登録商標)通信によって、無線LAN(Local Area Network)ルーター103および通信ネットワーク110を経由して、診断サーバー101にデータを送信することができる。通信ネットワーク110は、LANであってもよいし、LANとインターネットとの両方で構成されていてもよい。通信ネットワーク110には、画像形成装置104およびパーソナルコンピューター(PC)105も接続されている。画像形成装置104は、PC105からプリントジョブ等のジョブを受け付けると、当該ジョブを実行する。
診断サーバー101は、画像形成装置100のセンサーデータを用いて、画像形成装置100の故障個所を特定する故障診断や部品ごとの寿命予測を行う。また、センサーデータを解析し、解析結果を故障診断や寿命予測を行うためのアルゴリズムにフィードバックすれば、診断制度や予測精度を向上させることができる。この解析は、診断サーバー101が自動的に行ってもよいし、人が行ってもよい。
画像形成装置100は、SDカード120を装着した状態で、センサーデータをSDカード120に記録することができる。また、SDカード120を画像形成装置100から抜去して、タブレット端末102に装着すると、SDカード120に記録されているセンサーデータを、無線LANルーター103および通信ネットワーク110を経由して、診断サーバー101に送信することができる。
(1-2)画像形成装置100の構成
次に、画像形成装置100の構成について説明する。
図2に示すように、画像形成装置100は、画像読み取り部210、プリンター部220および給紙部230を備えており、また、これらの動作を制御するためにメカコン制御部200とコントローラー制御部201とがプリンター部220に内蔵されている。なお、プリンター部220と給紙部230とを合わせて画像形成部という。
画像読み取り部210は、シートスルー方式で原稿を読み取る場合には、自動原稿搬送装置(ADF: Automatic Document Feeder)212を用いて、原稿台トレイ211に載置された原稿束から原稿を1枚ずつ送り出し、送り出された原稿を読み取ることによって画像データを生成する。読み取り終わった原稿は、排紙トレイ213上に排出される。
コントローラー制御部201はユーザーから画像形成の指示を受け付けて、指示された画像形成処理の実行をメカコン制御部200に指示する。例えば、ユーザーがコピーを指示した場合には、コントローラー制御部201は、画像読み取り部210に原稿の読み取りを指示して画像データを生成させた後、当該画像データを用いた画像形成をメカコン制御部200に指示する。
メカコン制御部200は、コントローラー制御部201からの指示を受け付けると、プリンター部220および給紙部230を制御して、画像形成処理を実行させる。メカコン制御部200は、また、プリンター部220および給紙部230に設けられた各種センサーの検出値(センサーデータ)を取得して、SDカード120に書き込む。本実施の形態において、センサーデータは、コントローラー制御部201を経由することなく、SDカード120に書き込まれる。
なお、本実施の形態においては、プリンター部220が所謂タンデム方式のカラープリンターである場合を例にとって説明するが、他の方式のカラープリンターであってもよいし、モノクロプリンターであってもよい。また、センサーの個数は1個以上であればよく、センサーの種類も1種類以上であってよい。
給紙部230は、プリンター部220が画像形成処理を実行する際に、画像形成装置100のユーザーが印刷ジョブ、または操作パネル202で指定した記録シートを供給する。本実施の形態において、給紙部230は、記録シート束を収容した給紙トレイを2段備えているが、1段であってもよいし、3段以上でもよい。
プリンター部220には、トナーカートリッジ(TC: Toner Cartridge)扉カバー222と前カバー223とが設けられている。トナーカートリッジ扉カバー222を開くと、YMCK各色のトナーカートリッジを着脱することができる。前カバー223を開くと電源スイッチにアクセスすることができる。トナーカートリッジ扉カバー222と前カバー223は、後述するように、カバーの開閉状態を検出するセンサーがそれぞれ配設されている。
(1-3)コントローラー制御部201の構成
次に、コントローラー制御部201の構成について説明する。
図3に示すように、コントローラー制御部201は、CPU(Central Processing Unit)311、ROM(Read Only Memory)312およびRAM(Random Access Memory)313等を備えており、CPU311はリセットされると、ROM312からブートプログラムを読み出して起動し、RAM313を作業用記憶領域として、HDD(Hard Disk Drive)314から読み出したOS(Operating System)やアプリケーション・プログラムを実行する。
アプリケーション・プログラムを実行することによって、例えば、メカコン制御部200に画像処理を指示したり、操作パネル202を制御して、画像形成装置100のユーザーに対して情報を提示したり、当該ユーザーの操作入力を受け付けたりする。
画像処理ユニット(GPU: Graphics Processing Unit)315は、画像メモリ316に格納されている画像データに対してデジタル画像処理を施す。当該デジタル画像処理は、例えば、ビットマップ形式以外の形式の画像データをビットマップ形式の画像データに変換するビットマップ展開処理などである。
画像メモリ316は、画像読み取り部210が生成した画像データなどの画像データを格納する。メカコン制御部200は、画像メモリ316に格納されている画像データを読み出すことができる。
UART(Universal Asynchronous Receiver / Transmitter)317は、メカコン制御部200とシリアル通信によって画像形成処理の実行を指示したり、メカコン制御部200から紙詰まりや扉の開閉といった情報を取得したりするための通信を行う。
LANインターフェイス318は、コントローラー制御部201がLAN等の通信ネットワークに接続されている場合に、他の装置と通信するための処理を実行する。本実施の形態において、LANインターフェイス318は、社内専用のLAN等、診断サーバー101が接続された外部のネットワークにも、当該外部のネットワークに接続された通信ネットワーク110にもアクセスすることができないセキュアな通信ネットワークに接続されている。このため、画像形成装置100は、診断サーバー101に直接、診断データを送信することができない。
(1-4)メカコン制御部200の構成
次に、メカコン制御部200の構成について説明する。
図3に示すように、メカコン制御部200は、CPU301、ROM302およびRAM303等を備えており、CPU301はリセットされると、ROM302からブートプログラムを読み出して起動し、RAM303を作業用記憶領域として、ROM302から読み出した制御プログラムを実行する。CPU301はタイマー304を参照して現時刻を取得する。また、上述のように、コントローラー制御部201の画像メモリ316から画像データを読み出すことができる。UART305は、コントローラー制御部201とシリアル通信を行う。
メカコン制御部200は、SDインターフェイス306を備えている。SDインターフェイス306は、SDカード120に対するデータの読み書き等を行うための処理を実行する。SDインターフェイス306を用いて、CPU301はSDカード120に診断データを書き込む。診断データには各種センサーの出力値であるセンサーデータと、センサーデータを用いて生成したデータとの両方が含まれる。SDカード120をメカコン制御部200から抜去して、タブレット端末102に装着すれば、無線LANルーター103および通信ネットワーク110を経由して、診断サーバー101に診断データを転送することができる。
(1-5)タブレット端末102の構成
次に、タブレット端末102の構成について説明する。
図4に示すように、タブレット端末102は、CPU401、ROM402およびRAM403等を備えており、CPU401はリセットされると、ROM402からブートプログラムを読み出して起動し、RAM403を作業用記憶領域として、HDD404から読み出したOS(Operating System)やアプリケーション・プログラムを実行する。
タブレット端末102は液晶ディスプレイ(LCD: Liquid Crystal Display)405およびタッチパッド406を備えており、ユーザーに対する情報提示を行ったり、タッチ入力を受け付けたりする。また、NIC(Network Interface Card)407は、タブレット端末102が無線LANルーター103および通信ネットワーク110を経由して診断サーバー101等の装置と通信するための処理を実行する。
SDインターフェイス408は、タブレット端末102に装着されたSDカード120に対するデータを読み書きするための処理を実行する。CPU401は、アプリケーション・プログラムを実行することによって、例えば、SDカード120から診断データを読み出し、無線LANルーター103および通信ネットワーク110を経由して、診断サーバー101に診断データを送信する。
タブレット端末102は、例えば、画像形成装置100のサービスマンが使用する。図1に示すように、サービスマンは、画像形成装置100から抜去したSDカード120をタブレット端末102に装着し、タブレット端末102に搭載されているアプリケーション・プログラムを使用することによって、SDカード120に記憶されている診断データを診断サーバー101へ転送する。
診断サーバー101は、SDカード120から転送されてきた診断データを用いて故障診断や寿命予測を行う。診断サーバー101は、診断結果や予測結果をタブレット端末102へ返送して、サービスマンに分かるように表示させてもよい。診断結果は、例えば、診断データを用いて診断サーバーが特定した故障個所であり、予測結果は、例えば、診断サーバー101が予測した故障発生時期や寿命到達時期である。
画像形成装置が既に故障している状況で、特定された故障個所をサービスマンに通知すれば、サービスマンが故障個所を特定するために要する作業時間を短縮することができるので、画像形成装置のダウンタイムを短縮して、画像形成装置の可用性やユーザーの利便性を向上させることができる。
なお、診断サーバー101は、転送された診断データを蓄積、保持してもよい。このようにすれば、例えば、診断サーバー101が使用する故障診断アルゴリズムや寿命予測アルゴリズムにフィードバックの解析に使用することができる。従って、これらのアルゴリズムを改善して、故障診断や寿命予測の精度を向上させたり、これらの処理に必要となる処理時間を短縮したりすることができる。
(1-6)用紙到達時間Tの検出処理
診断データの一例として、用紙到達時間Tを検出する処理について説明する。
用紙到達時間Tとは、画像形成時に記録シートがシート搬送経路上で所定の出発位置から所定の目的位置まで到達するのに要した時間である。給紙ローラーが劣化したり給紙ローラーに紙粉などが付着したりすることによって、給紙ローラーと記録シートとの間で滑りが発生すると、用紙到達時間Tが長くなる。用紙到達時間Tが所定の閾値を超えた場合には、給紙ローラーを交換することになる。
詳述すると、1段目の給紙トレイに収容されている記録シートに画像形成処理を実行する場合には、図5に示すように、1段目ピックアップローラー501aを用いて、1段目の給紙トレイに収容されている記録シート束の最上位の記録シートを送り出し、1段目捌きローラー503aを用いて下位の記録シートの重送を防止しながら、1段目給紙ローラー502aを用いて最上位の記録シートを搬送経路へ供給する。
1段目給紙センサー531aは、1段目給紙ローラー502aが供給した記録シートの先端を検出すると、出力信号をオフからオンに切り替える。これによって、メカコン制御部200は、1段目給紙センサー531aが記録シートを検出したタイミングT1aを検出する。
その後、記録シートは不図示の搬送ガイドによって、タイミングセンサー533の検出位置まで導かれる。タイミングセンサー533は、記録シートの先端を検出すると、出力信号をオフからオンに切り替える。これによって、タイミングセンサー533が記録シートを検出したタイミングT2bを検出すると、メカコン制御部200は、タイミングT1aからタイミングT2bまでの用紙到達時間Tを算出し、この算出値をセンサーデータとしてSDカード120に書き込む。
この場合におけるメカコン制御部200の処理を詳述すると、図6に示すように、メカコン制御部200は、記録シートを給紙する際には(S601:YES)、指定された紙種を収容した給紙トレイに対応する給紙モーター521の駆動を開始するとともに(S602)、タイマー304を参照し、駆動開始時刻T0として現在時刻を取得する(S603)。
その後、タイマー304を参照して、現在時刻T1を取得し(S604)、駆動開始時刻からの経過時間(T1-T0)が所定の閾値#1よりも大きい場合には(S605:YES)、記録シートの先端が給紙センサー531に到達せず、紙詰まりが発生したと考えられるので、コントローラー制御部201に対して紙詰まりの発生を通知する(S611)。
紙詰まりの発生を通知されると、コントローラー制御部201は、その旨を操作パネル202に表示して画像形成装置100のユーザーに通知する。メカコン制御部200は、紙詰まりの発生をSDカード120に書き込んでもよい。
駆動開始時刻からの経過時間(T1-T0)が所定の閾値#1よりも大きくなる前に(S605:NO)、給紙センサー531が記録シートの先端を検出したら(S606:YES)、現時刻(給紙センサー531によって記録シートの先端を検出した時刻)T1を保持したまま次の処理に移る。
すなわち、タイマー304を参照し、現時刻T2を取得する(S607)。給紙センサー531によって記録シートの先端を検出してからの経過時間(T2-T1)を算出して、当該経過時間(T2-T1)が所定の閾値#2よりも大きい場合には(S608:YES)、1段目の給紙トレイから給紙した記録シートの先端がタイミングセンサー533に到達することなく、または2段目の給紙トレイから給紙した記録シートの先端が2段目縦搬送センサー532に到達することなく、紙詰まりが発生したと考えられるので、コントローラー制御部201に対して紙詰まりの発生を通知する(S611)。
この場合も上記の場合(S606:YES)と同様に、紙詰まりの発生を通知されたコントローラー制御部201は、その旨を操作パネル202に表示して画像形成装置100のユーザーに通知する。メカコン制御部200は、紙詰まりの発生をSDカード120に書き込んでもよい。
給紙センサー531によって記録シートの先端を検出してからの経過時間(T2-T1)が所定の閾値#2よりも大きくなる前に(S608:NO)、タイミングセンサー533または2段目縦搬送センサー532によって記録シートの先端を検出したら(S609:YES)、現時刻(タイミングセンサー533または2段目縦搬送センサー532によって記録シートの先端を検出した時刻)T2から時刻T1を減算して用紙到達時間Tを算出し、当該用紙到達時間TをSDカード120に書き込む(S610)。
その後、ステップS601へ進んで、上記の処理を繰り返す。
ピックアップローラー501、給紙ローラー502または捌きローラー503が劣化したり、これらのローラーに紙粉が付着したりすると、これらのローラーと記録シートとの間で滑りが発生して、用紙到達時間Tが延長する。この用紙到達時間Tを診断サーバー101に通知する際に、従来はメカコン制御部200とコントローラー制御部201との間の通信負荷を抑制するために、例えば、用紙到達時間Tを50回算出するたびに50回分の用紙到達時間Tの平均値を求めて診断サーバー101へ送信している。
このため、ローラーと記録シートとの間の滑りの発生頻度が低い場合には、滑りによる用紙到達時間Tが延長しても、その平均値があまり変動しないため、診断サーバー101でローラーの劣化等を検出することができない。
また、例えば、用紙到達時間Tを50回算出するたびに50回分の用紙到達時間Tの最大値を求めて診断サーバー101へ送信する場合には、50回分の平均値を送信する場合と同様に通信負荷を抑制することができるものの、50回のうちの1回目で滑りが発生した場合には、診断サーバーによるローラーの劣化の検出が遅れてしまうという問題もある。
また、劣化したローラーの交換頻度を適正化するために、滑りの発生頻度がある程度以上になるのを待ちたい場合には、最大値のみを通知するのでは、滑りの発生頻度を把握することができないので、不適当である。
これに対して、本実施の形態では、コントローラー制御部201を経由することなく、メカコン制御部200からSDカード120を用いて、診断サーバー101へ用紙到達時間Tを通知するので、メカコン制御部200とコントローラー制御部201との間の通信負荷を増大させることなく、用紙到達時間Tを算出するたびに通知を行うことができる。
従って、過剰な平均化によって用紙到達時間Tの最大値が埋没したり、最大値のみを通知する場合に発生タイミングや発生頻度が不明になったりすることなく、診断サーバー101に記録シートの滑りを確実に検出させて、故障診断や寿命予測を行わせることができる。
例えば、図7(a)に示す表では、画像形成装置#1の用紙到達時間Tが2018年5月10日10時0分3秒には270ミリ秒であるのに対して、他のタイミングでは概ね250ミリ秒程度に留まっている。例えば、用紙到達時間Tが270ミリ秒となるのが1回だけで、他の49回は250ミリ秒である場合、50回分の平均値は(270+250×49)/50=251ミリ秒である。
記録シートの滑りを検出するための用紙到達時間Tの閾値が260ミリ秒である場合、251ミリ秒は当該閾値よりも小さいので、診断サーバー101は記録シートの滑りを検出することができない。一方、本実施の形態においては、平均値を算出することなく、すべての用紙到達時間Tを診断サーバー101へ通知し、かつ、2018年5月10日10時0分3秒における用紙到達時間Tである270ミリ秒は当該閾値よりも大きいので、診断サーバー101は記録シートの滑りを検出することができる。
また、例えば、2018年5月10日10時0分3秒における用紙到達時間Tが270ミリ秒となって、閾値を超えたのを契機として、診断サーバー101が、画像形成装置100に画像形成処理の停止を決定すれば、引き続く画像形成処理において、記録シートの滑りによって紙詰まりが発生するのを防止することができる。従来技術のように、例えば50回分の、用紙到達時間Tの最大値を決定してから、当該最大値を診断サーバー101に通知するのでは、記録シートの滑りに起因する紙詰まりを確実に防止することができない。
そして、コントローラー制御部201を経由することなく、メカコン制御部200からSDカード120を用いて診断サーバー101に用紙到達時間Tを通知するので、メカコン制御部200とコントローラー制御部201との間の通信負荷を抑制して、円滑に画像形成処理を実行することができる。
なお、メカコン制御部200とコントローラー制御部201とはUARTに代えて、共有メモリを用いて画像形成処理のための通信を行ってもよい。
また、メカコン制御部200は、診断サーバー101による故障診断や寿命予測の精度が許す範囲内で、複数個の用紙到達時間TをまとめてSDカード120に書き込んでもよい。診断サーバー101自体の故障やメンテナンスが原因となって、SDカード120から用紙到達時間Tを転送することができない場合には、転送が可能になるまで画像形成装置100にSDカード120を装着しておき、通知が可能になったらSDカード120に保持している用紙到達時間Tをまとめて診断サーバー101に転送してもよい。
なお、図7(a)に例示する診断データを画像形成装置100がSDカード120に蓄積する際のデータ形式は、例えば、図7(b)に示すようになっており、図7(a)の診断データを数値化して表現した診断データに画像形成装置100のIDを付加したものになっている。本実施の形態においては、診断サーバー101に診断データを蓄積する際のデータ形式は、例えば、図7(c)に示すように、画像形成装置100がSDカード120に診断データを蓄積する際のデータ形式と同じになっている。
このように画像形成装置100と診断サーバー101とでデータ形式を共通化すれば、SDカード120から診断サーバー101へ診断データを転送する際に、診断データのデータ形式を変換する必要が無いので効率的である。図8は、図7(c)に例示するような診断データが診断サーバー101に蓄積されている際に、SDカード120から図7(b)に例示するような診断データを追加した後の、診断サーバー101内のデータを例示したものである。
(1-6)他の診断データの例
他の診断データとして、以下のような診断データを例示することができる。
(1-6-1)感光体ドラム511の累積回転数
メカコン制御部200は、診断データとして感光体ドラム511の累積回転数をSDカード120に書き込んでもよい。
感光体ドラム511は、帯電、露光によって静電潜像を形成する感光体層を保護層で被覆した構成を備えており、保護層が摩耗すると、保護層の下に設けられた感光体層が摩耗して、帯電ムラや露光ムラ、現像ムラが発生し、トナー像の画質が低下する恐れがある。
保護層や感光体層の摩耗状態は、感光体ドラム511の累積回転数に相関するため、メカコン制御部200が診断データとして感光体ドラム511の累積回転数を診断サーバー101へ送信すれば、診断サーバー101は受信した累積回転数から感光体ドラム511の摩耗状態を推定し、寿命予測することができる。
図9は、画像形成装置100の作像部の主要な構成を示す図であって、図5に示すYMCK各色の感光体ドラム511Y、511M、511Cおよび511Kがまとめて感光体ドラム511と表記されている。
図9に示すように、画像形成装置100は、画像形成時には、感光体ドラム511を矢印D方向に回転駆動しながら、帯電装置901が感光体ドラム511の外周面を均一に帯電させ、露光装置902が画像データに応じて変調されたレーザー光Lを、感光体ドラム511の外周面に照射することによって静電潜像を形成し、現像装置903が当該色のトナーを供給することによって静電潜像を顕像化してトナー像とし、1次転写ローラー904がトナー像を中間転写ベルト510の外周面上に静電転写する(1次転写)。
メカコン制御部200は、YMCK各色の感光体ドラム511ごとに累積回転数を計数し、当該感光体ドラム511が所定の回転数だけ回転するたびに、当該感光体ドラム511の累積回転数を診断データとして、SDカード120に書き込む。
メカコン制御部200は、SDカード120を用いて、コントローラー制御部201を経由することなく、YMCK各色の感光体ドラム511ごとに累積回転数を診断サーバー101へ転送するので、コントローラー制御部201との間の通信量を増大させることなく、累積回転数の送信頻度を高めて、診断サーバー101による故障診断や寿命予測の精度を向上させることができる。
なお、感光体ドラム511の外周面上に所定のトナーパッチを形成し、上述の表面状態センサー331を用いて、当該トナーパッチにおける正反射光量を検出すれば、感光体ドラム511の外周面上に付着したトナー量を検出することができる。感光体ドラム511の外周面上に付着するトナー量は、感光体ドラム511の外周面の状態に応じて変動し得る。このため、メカコン制御部200が、トナーパッチにおける正反射光量を診断データとしてSDカード120に書き込めば、やはり診断サーバー101は感光体ドラム511の寿命を予測することができる。
(1-6-2)定着ヒーターの供給電圧
メカコン制御部200は、診断データとして定着ヒーターの供給電圧値をSDカード120に書き込んでもよい。
画像形成装置100は、定着ローラー512を昇温するための定着ヒーター(図示省略)に高圧電力を供給しており、この供給電圧は定着ヒーターの経時劣化に応じて変動する。このため、メカコン制御部200が、当該定着ヒーターへの供給電圧値を診断データとしてSDカード120に書き込んで、診断サーバー101へ転送すれば、診断サーバー101は当該定着ヒーターの故障診断や寿命予測を行うことができる。
(1-6-3)カートリッジモーターの回転量
メカコン制御部200は、診断データとしてカートリッジモーターの回転量をSDカード120に書き込んでもよい。
図10に示すように、トナーカートリッジ1001内に収容されている現像剤は、カートリッジモーター337を駆動して、スパイラルバネ1002を回転させることによって、矢印E方向に搬送され、サブホッパー1003内に落下する。カートリッジモーター337は、例えば、ステッピングモーターであって、スパイラルバネ1002の回転量を制御することによって、サブホッパー1003内に落下させる現像剤量が調整される。サブホッパー1003内に落下した現像剤は、サブホッパーモーター338が不図示のパドルを回転させることによって、現像装置903へ搬送される。なお、サブホッパー1003内にはピエゾセンサー332が配設されており、サブホッパー1003内の現像剤量を検出する。
メカコン制御部200は、トナーカートリッジ扉カバーセンサー335の出力信号を参照して、トナーカートリッジ扉カバー222が開閉されたことを検出すると、トナーカートリッジセットセンサー334の出力信号を参照する。トナーカートリッジセットセンサー334の出力信号から、トナーカートリッジ1001が装着されたことを検出すると、メカコン制御部200は、カートリッジモーター337を駆動して、現像剤の供給を開始する。
トナーカートリッジ1001にアクセスするために開閉すべきカバーが前カバー223である場合には、メカコン制御部200は、前カバー223の開閉状態を検出する前カバーセンサー336の出力信号を参照することによって同様の処理を行うことができる。
また、現像装置903は、内部に現像剤を貯蔵するようになっており、貯蔵されている現像剤のトナー濃度を検出するために、TCR(Toner Carrier Ratio)センサー333が内蔵されている。TCRセンサー333としては、例えば、透磁率センサーを用いることができる。すなわち、現像剤を構成するトナーとキャリアとで透磁率が異なることに着目すれば、現像剤の透磁率を検出することによってトナー濃度を特定することができる。
メカコン制御部200は、TCRセンサー333の出力信号を参照して、現像装置903内のトナー濃度が低下していること判明した場合にも、カートリッジモーター337を駆動して、トナーカートリッジ1001から現像装置903に現像剤を補給する。
このため、メカコン制御部200がカートリッジモーター337の回転量を診断データとしてSDカード120に書き込めば、診断サーバー101は、当該診断データを用いてトナーカートリッジ1001内のトナー残量を知ることができるので、トナーカートリッジ1001の寿命を予測することができる。
(1-6-4)感光体ドラム511の表面状態
メカコン制御部200は、診断データとして感光体ドラム511の表面状態をSDカード120に書き込んで診断サーバー101へ転送すれば、診断サーバー101は感光体ドラム511の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給部材905の寿命を予測することができる。
図5に示すクリーニング装置906は、1次転写後に中間転写ベルト510の外周面上に残留するトナーを、クリーニングブレード906aを用いて掻き取って廃棄する。このクリーニングの際に、感光体ドラム511とクリーニングブレード906aとの間の摩擦力が大き過ぎると、当該摩擦力によってクリーニングブレード906aが捲れて残留トナーを掻き取り難くなる。
そこで、当該摩擦力を軽減するために、潤滑剤供給部材905を用いて感光体ドラム511に潤滑剤を塗布する。しかしながら、潤滑剤供給部材905が経年劣化により消耗すると潤滑剤の塗布量が減少して、感光体ドラム511とクリーニングブレード906aとの間の摩擦力を十分軽減することができなくなる恐れがある。
表面状態センサー331は、感光体ドラム511の回転方向における現像装置903から1次転写ローラー904に至るまでの間において、感光体ドラム511の外周面に対向して配設された正反射型の表面状態センサーである。表面状態センサー331は、発光ダイオード(LED: Light Emitting Diode)からなる発光素子331aとホトトランジスタからなる受光素子331bとからなる。発光素子331aは感光体ドラム511の外周面に対して45°の入射角度でレーザー光を照射し、受光素子331bは、感光体ドラム511からの正反射光、すなわち、反射角度45°の反射光を受光する。
感光体ドラム511の表面に潤滑剤が適正量存在する状態では、感光体ドラム511の表面は白濁状態であり、乱反射性を示すが、感光体表面上の潤滑剤の量が減少するに従って、感光体ドラム511の表面は鏡面に近くなり、感光体ドラム511の反射光には正反射光の成分が多くなる。
従って、受光素子331bが受光する正反射光量は感光体ドラム511の外周面上の潤滑剤量に比例して変動する。表面状態センサー331の出力信号、言い換えると受光素子331bの出力信号はメカコン制御部200に入力される。メカコン制御部200が、表面状態センサー331の出力信号を参照して、診断データを生成して、SDカード120に書き込んで、当該診断データが診断サーバー101へ転送されると、診断サーバー101は当該診断データを参照して潤滑剤供給部材905の寿命予測を行うことができる。
(1-6-5)他の用紙到達時間T
用紙到達時間Tとしては、上述の用紙到達時間Tの他に以下のようなものを挙げることができる。
例えば、2段目の給紙トレイに収容されている記録シートに画像形成処理を実行する場合には、2段目ピックアップローラー501bを用いて、2段目の給紙トレイに収容されている記録シート束の最上位の記録シートを送り出し、2段目捌きローラー503bを用いて下位の記録シートの重送を防止しながら、2段目給紙ローラー502bを用いて最上位の記録シートを搬送経路へ供給する。
2段目給紙センサー531bは、2段目給紙ローラー502bが供給した記録シートの先端を検出すると、出力信号をオフからオンに切り替える。これによって、メカコン制御部200は、2段目給紙センサー531bが記録シートを検出したタイミングT1bを検出する。
その後、記録シートは不図示の搬送ガイドによって、2段目縦搬送センサー532の検出位置まで導かれる。2段目縦搬送タイミングセンサー532は、記録シートの先端を検出すると、出力信号をオフからオンに切り替える。これによって、2段目縦搬送センサー532が記録シートを検出したタイミングT2bを検出すると、メカコン制御部200は、タイミングT1bからタイミングT2bまでの2段目用紙到達時間Tを算出し、この算出値をセンサーデータとして診断サーバー101へ送信する。
なお、1段目ピックアップローラー501a、1段目給紙ローラー502aおよび1段目捌きローラー502aは、1段目給紙モーター521aによって回転駆動され、2段目ピックアップローラー501b、2段目給紙ローラー502bおよび2段目捌きローラー502bは、2段目給紙モーター521bによって回転駆動される。メカコン制御部200は、1段目給紙モーター521aおよび2段目給紙モーター521bを駆動制御する。
3段目以降の給紙トレイから給紙する場合についても、1段目および2段目の給紙トレイから給紙する場合と同様である
画像形成装置100は、1段目給紙トレイおよび2段目給紙トレイの他にマルチ手差し給紙トレイからも記録シートを供給することができる。マルチ手差し給紙ユニットにセットされた記録シートについては、マルチ手差し給紙モーター523によって回転駆動されるマルチ手差し給紙ローラー505を用いて最上位の記録シートから1枚ずつ供給される。
以上のようにして供給された記録シートは、更に以下のように搬送され、画像を形成される。
タイミングモーター524は、記録シートの到達に先立って、タイミングローラー506を回転停止させており、タイミングセンサー532が記録シートの先端を検出してから所定の時間を経過した後、タイミングローラー506の回転駆動を開始する。このようにすれば、回転停止中のタイミングローラー506の搬送ニップに記録シートの先端を突き当てた状態で、当該記録シートを搬送し、ループを形成するので、記録シートのスキューを補正することができる。また、タイミングローラー506の回転を開始するタイミングを制御することによって、記録シート上の適切な位置にトナー像を転写することができる。
作像部541は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の各色のトナー像を形成するための感光体ドラム511Y、511M、511Cおよび511Kを備えており、不図示の帯電装置、露光装置および現像装置を用いて、感光体ドラム511Y、511M、511Cおよび511Kの外周面上に順次YMCK各色のトナー像を形成する。
YMCK各色のトナー像は、不図示の一次転写ローラーによって感光体ドラム511Y、511M、511Cおよび511Kの外周面上から中間転写ベルト510の外周面上で互いに重なり合ってカラートナー像を形成するように静電転写される。中間転写ベルト510は駆動ローラー508と従動ローラー509とに掛け回されており、メインモーター525が駆動ローラー508を回転駆動することによって矢印A方向に回転走行する。
駆動ローラー508には中間転写ベルト510を挟んで二次転写ローラー507が圧接されており、これによって二次転写ニップが形成される。中間転写ベルト510がカラートナー像を搬送するのに合わせて、タイミングローラー506が記録シートを二次転写ニップへ搬送すると、二次転写ニップにおいてカラートナー像が記録シートに静電転写される。
カラートナー像を静電転写された記録シートは、定着ローラー512によってカラートナー像を熱定着された後、排紙前ローラー513によって更に搬送される。シート搬送方向における排紙前ローラー513よりも下流側には、排紙センサー534が配設されており、記録シートの先端を検出する。この排紙センサー534による記録シートの先端の検出タイミングに応じて、反転経路切り替えソレノイド537が切り替え爪514の向きを切り替える。
これによって、記録シートの搬送経路が排紙経路541と用紙反転経路542とのどちらかへ切り替えられる。特に、複数ページに亘って両面印刷を行う場合には、交互に、片面だけ印刷した記録シートを用紙反転経路542へ導いたり、両面とも印刷した記録シートを排紙経路541へ導いたりするために、排紙センサー534が記録シートの先端を検出するために、切り替え爪514の向きを切り替える。
排紙経路541へ導かれた記録シートは、排紙モーター527が排紙ローラー515を回転駆動することによって装置外へ排出される。一方、用紙反転経路542へ導かれた記録シートは、反転モーター527が反転ローラー516を矢印B方向へ回転駆動することによって、更に用紙反転経路542へ引き込まれた後、反転モーター527が逆回転して反転ローラー516を矢印C方向へ回転駆動することによって、ADU(Automatic Duplex Unit)搬送ローラー517へ向かって送り出される。
記録シートは、ADU搬送ローラー517、518、519および520によって用紙反転経路542に沿って、シート先端がタイミングローラー506に突き当たるまで搬送される。
なお、ADU搬送ローラー517、518はADU搬送モーター529によって回転駆動され、ADU搬送ローラー519、520はADU搬送モーター530によって回転駆動される。また、ADU搬送センサー535、536が記録シートの先端を検出するタイミングを監視することによって、用紙反転経路542上での紙詰まり(ジャム)を検出することができる。
用紙反転経路542を経由して二次転写ニップに進入した記録シートは、裏面にカラートナー像を静電転写され、当該カラートナー像を定着ローラー512によって熱定着された後、切り替え爪514によって排紙経路541へ導かれ、装置外に排出される。
このような構成を有する画像形成装置100において、メカコン制御部200は、1段目給紙センサー531a、2段目給紙センサー531b、2段目縦搬送センサー532、タイミングセンサー533、排紙センサー534、ADU搬送センサー535、536といった用紙センサー531等の出力信号を参照して、当該用紙センサーの検出位置に、記録シートの先端や後端が到達したタイミングを検出する。
これによって、1段目給紙モーター521a、2段目給紙モーター521b、2段目縦搬送モーター522、マルチ手差し給紙モーター523、タイミングモーター524、メインモーター525、定着モーター526、排紙モーター527、反転モーター528、ADU搬送モーター529、530といった搬送モーター521等および反転経路切り替えソレノイド537が駆動制御される。
また、上記の到達タイミングの遅れから、メカコン制御部200は紙詰まりの発生を検出する。
また、メカコン制御部200が、上記の到達タイミングを指標する用紙到達時間Tを算出して、SDカード120に書き込んで診断サーバーへ転送すれば、診断サーバーは受信した用紙到達時間Tを参照することによって、タイミングローラー506、二次転写ローラー507、定着ローラー512、排紙前ローラー513、排紙ローラー515、反転ローラー516、ADU搬送ローラー517、518、519および520における摩耗などの劣化、紙粉の付着などの汚損を判定し、故障診断や寿命予測を行うことができる。
(1-6-6)搬送モーター521等のトルク値
メカコン制御部200は、搬送モーター521等の駆動電流を参照することによって各モーターのトルク値を算出し、診断データとして診断サーバーへ送信してもよい。
搬送モーター521等のトルクは、1段目ピックアップローラー501a、1段目給紙ローラー502a、1段目捌きローラー503a、2段目ピックアップローラー501b、2段目給紙ローラー502b、2段目捌きローラー503b、2段目搬送ローラー504、マルチ手差し給紙ローラー505、タイミングローラー506、二次転写ローラー507、定着ローラー512、排紙前ローラー513、排紙ローラー515、反転ローラー516、ADU搬送ローラー517、518、519および520といった搬送ローラー501等の摩耗状態に応じて変動する。
このため、メカコン制御部200が、搬送モーター521等のトルク値を診断データとしてSDカード120に書き込んで診断サーバー101へ転送すれば、診断サーバー101は搬送ローラー501等の寿命を予測することができる。
[2]第2の実施の形態
本実施の形態に係る画像形成装置診断システム1は、メカコン制御部200がHDDに診断データを蓄積し、サービスマンが持参したノートPCに対してシリアル通信によって診断データを転送し、更に当該ノートPCを経由して、診断データを診断サーバー101に転送することを特徴とする。
図11に示すように、画像形成装置診断システム1は、画像形成装置100とシリアル接続することができるノートPC(可搬性の情報処理端末であれば、いわゆるノートPC以外の情報処理端末であってもよい。)1101を備えている。画像形成装置100のサービスマンは、画像形成装置100に不具合が発生したときや定期点検時などにノートPC1101を持参して、画像形成装置100とシリアル接続する。
サービスマンは、ノートPC1101に搭載されているアプリケーション・プログラムを操作して、シリアル通信によって画像形成装置100からノートPCへ診断データを転送する。更に、ノートPC1101をインターネット等の通信ネットワーク110に無線または有線接続し、通信ネットワーク110を経由して診断データをノートPC1101から診断サーバー101へ転送する。
診断サーバー101は、転送された診断データを用いて画像形成装置100の故障診断や寿命予測を行う。サービスマンは、ノートPC1101に搭載されているアプリケーション・プログラムを操作して、診断サーバー101から診断結果や予測結果を取得すれば、これらを参照することによって、画像形成装置100に対して行うべき作業内容を決定することができる。
図12に示すように、本実施の形態に係る画像形成装置100のメカコン制御部200は、コントローラー制御部201とシリアル通信するためのUART305に加えて、ノートPC1101とシリアル通信するためのUART1201を備えている。また、メカコン制御部200はHDD1202を備えているが、大容量の不揮発性記憶装置であればHDD以外の記憶装置であってもよい。
なお、上記第1の実施の形態に係るメカコン制御部200とは異なって、本実施の形態に係るメカコン制御部200は、SDインターフェイス306は備えていなくてもよい。
メカコン制御部200は、診断データを生成するたびにHDD1202に書き込んで蓄積する。メカコン制御部200は、シリアル接続されたノートPC1101から診断データを要求されると、HDD1202から診断データを読み出して、ノートPC1101へシリアル送信する。
このようにすれば、画像形成装置100から診断サーバー101へ直接、診断データを送信することができない場合であっても、ノートPC1101を経由して診断データを転送するので、診断サーバーに故障診断や寿命予測を行わせることができる。また、メカコン制御部200から直接、ノートPC1101へ診断データを送信するので、コントローラー制御部201とのシリアル通信を妨げることなく、大量の診断データをノートPC1101および診断サーバー101へ送信することができる。
[3]第3の実施の形態
本実施の形態に係る画像形成装置診断システム1は、コントローラー制御部201がHDDに診断データを蓄積し、サービスマンが持参したノートPCに対してシリアル通信によって診断データを転送し、更に当該ノートPCを経由して、診断データを診断サーバー101に転送することを特徴とする。
本実施の形態に係る画像形成装置診断システムは、上記第2の実施の形態に係る画像形成装置診断システム10と概ね同様の構成を備える一方、画像形成装置100のメカコン制御部200およびコントローラー制御部201の構成において相違点を有している。
図13に示すように、本実施の形態に係るコントローラー制御部201は、メカコン制御部200とシリアル通信するためのUART317に加えて、ノートPC1101とシリアル通信するためのUART1301を備えている。また、コントローラー制御部201が備えるHDD314は、コピーやプリントのための画像データを保存するために用いられる。本実施の形態においては、このHDD314を診断データの記憶するために兼用する。
また、本実施の形態においても、メカコン制御部200は、SDインターフェイス306は備えていなくてもよい。
メカコン制御部200は、診断データを生成するたびに、UART305を用いてコントローラー制御部201に当該診断データをシリアル送信する。コントローラー制御部201は、UART317を用いたシリアル受信した診断データをHDD314の所定の記憶領域に書き込んで蓄積する。コントローラー制御部201は、UART1301を用いてノートPC1101から診断データをシリアル受信すると、HDD314から診断データを読み出して、ノートPC1101へシリアル送信する。
このようにすれば、画像形成装置100から診断サーバー101へ直接、診断データを送信することができない場合であっても、ノートPC1101を経由して診断データを転送するので、診断サーバーに故障診断や寿命予測を行わせることができる。
なお、本実施の形態においては、メカコン制御部200からコントローラー制御部201へ診断データをシリアル送信する必要があるため、当該通信経路における通信負荷の増加を考慮すれば、診断データ数を抑制するのが望ましい。
また、HDD314に代えて画像メモリ316に診断データを蓄積してもよい。画像メモリ316は、コントローラー制御部201からアクセスすることができるだけでなく、例えば、デュアルポートメモリのように、メモリコントローラー制御部201を経由することなく、メカコン制御部200からも直接アクセスすることができる。
メカコン制御部200は、診断データを生成するたびに、画像メモリ316の所定の記憶領域に当該診断データを書き込んで蓄積する。コントローラー制御部201は、シリアル通信によってノートPC1101から診断データを要求されると、画像メモリ316から診断データを読み出して、ノートPC1101へシリアル送信する。
このようにすれば、メカコン制御部200から直接、画像メモリ316に診断データを書き込むので、コントローラー制御部201とのシリアル通信を妨げることなく、大量の診断データをノートPC1101および診断サーバー101へ送信することができる。
[4]第4の実施の形態
本実施の形態に係る画像形成装置診断システム1は、上記第1の実施の形態に係る画像形成装置診断システム1と概ね共通の構成を備える一方、診断データをSDカード120に蓄積する際のデータ形式が異なっている。
図14(a)は、本実施の形態に係るデータ形式で診断データを表した図である。図14(a)に例示したデータ形式は、図7(b)に例示した診断データと項目(装置ID、トレイ、データ取得日時、用紙到達時間など)の数が同じである一方、図7(b)よりも人間にとって可読性が高くなっている。また、可読性を高めるために、診断サーバー101では使用されない情報も含まれている。このため、サービスマン等が図14(a)のデータ形式の診断データを解析すると、診断サーバー101によっては得ることができない解析結果を得ることができる可能性がある。
なお、診断データの可読性を高めると、診断データを通じて情報が漏洩する可能性が高くなるおそれがあるため、セキュリティ対策を施すのが望ましい。例えば、SDカード120から診断データを読み出すのに先立ってパスワードを入力させ、当該パスワードによる認証が失敗した場合には診断データの読み出しを禁止してもよい。
診断サーバー101へ診断データを転送する場合には、サービスマンは、まず、画像形成装置100からSDカード120を抜去し、代わりのSDカード120を画像形成装置100に装着する。次に、画像形成装置100から抜去したSDカード120をタブレット端末102に装着した後、サービスマンはタブレット端末102に搭載されているアプリケーション・プログラムを利用して、SDカード120から診断データを読み出す。
SDカード120から読み出された診断データは、図14(a)に例示するように、人間にとっては可読性が高いが、そのままでは診断サーバー101が利用することができないので、サービスマンは、前記アプリケーション・プログラムを利用して、診断データのデータ形式を診断サーバー101が利用することができるデータ形式に変換する。図14(b)は、図14(a)に例示する診断データを診断サーバーが利用することができるデータ形式に変換した診断データを例示する図である。
サービスマンは、更に、アプリケーション・プログラムを用いて、データ形式を変換した診断データを診断サーバー101へ送信する。このようにしても、上記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
[5]第5の実施の形態
本実施の形態に係る画像形成装置診断システム1は、上記第1の実施の形態に係る画像形成装置診断システム1と概ね共通の構成を備える一方、図15に示すように、メカコン制御部200に代えて、コントローラー制御部201にSDインターフェイス1501を設けてSDカード120を装着し、SDカード120に診断データを蓄積する点が相違している。
コントローラー制御部201は、シリアル通信によってメカコン制御部200から診断データを受信すると、当該診断データをSDカード120にリングバッファ方式で蓄積する。すなわち、SDカード120内の所定の記憶領域に対して、当該記憶領域の先頭アドレスから順に診断データを書き込み、当該記憶領域の最終アドレスに到達したら、先頭アドレスに戻って診断データを順に上書きするというものである。
このようにすれば、図16に例示するように、当該記憶領域の途中のアドレスが最終データ(最後に書き込んだ診断データ。言い換えると最新の診断データ。)になる場合もある。SDカード120には、当該記憶領域の先頭アドレス、最終アドレスおよび最終データのアドレスが記録されており、コントローラー制御部201による診断データの書き込みや、診断サーバー101による診断データの読み出しの際に参照される。
図16の例では、先頭アドレスが0番地、最終アドレスがSDカード120全体の最終アドレスであって、最終データの次のアドレスに「END」とのコードを書き込むことによって、当該「END」の直前のアドレスが最終データであることを表している。
また、本実施の形態に係るコントローラー制御部201は、図17に示すように、SDインターフェイス1501を用いて、SDカード120が装着されているかどうかを検出し(S1701)、SDインターフェイス1501にSDカード120が装着されていない場合には(S1702:NO)、メカコン制御部200に対して、診断データを生成してSDカード120に蓄積することを禁止する(S1708)。
SDインターフェイス1501にSDカード120が装着されている場合には(S1702:YES)、画像形成装置100のユーザーが操作パネル202を用いて行った設定内容を確認する(S1703)。この結果、診断データをSDカード120に蓄積しないと設定されていることが確認された場合には(S1704:NO)、メカコン制御部200に対して、診断データを生成してSDカード120に蓄積することを禁止する(S1708)。
図18に例示するように、操作パネル202のタッチパネルに表示される設定画面1801には、当該設定には管理者権限が必要である旨の表示1802、診断データの蓄積の可否を設定する画面である旨の表示1803、診断データの蓄積を許可するタッチボタン1804、および診断データの蓄積を禁止するタッチボタン1805が表示される。ユーザーがタッチボタン1804にタッチすると、診断データをSDカード120に蓄積すると設定され、タッチボタン1805にタッチすると、診断データをSDカード120に蓄積しないと設定される。
ユーザーが操作パネル202を用いて診断データをSDカード120に蓄積すると設定している場合には(S1704:YES)、画像形成装置100に所定のトラブルが発生したことをコントローラー制御部201が検出してからの経過時間を確認する(S1705)。トラブル検出後の経過時間が所定の時間(例えば、1分)に達している場合には(S1706:YES)、メカコン制御部200に対して、診断データを生成してSDカード120に蓄積することを禁止する(S1708)。
リングバッファ形式で診断データを蓄積する場合に、画像形成装置100に所定のトラブルが発生した後にメカコン制御部200が生成した診断データであって、前記トラブルに無関係な診断データを上書きし続けると、前記トラブルに関連した診断データが上書きされてしまい、前記トラブルの解析が困難になってしまう。このような問題に対して、本実施の形態のように、トラブルを検出してから所定の時間を経過した後に生成した診断データは蓄積しないことにすれば、トラブルに関連した診断データへの上書きを防止することができるので、より確実にトラブル解析を行うことができる。
トラブル検出後の経過時間が所定の時間内である場合には(S1706:NO)、メカコン制御部200に対して、診断データを生成してSDカード120に蓄積するよう指示する(S1707)。
[6]第6の実施の形態
本実施の形態に係る画像形成装置診断システム1は、上記第5の実施の形態に係る画像形成装置診断システム1と概ね共通の構成を備える一方、診断データとして用紙到達時間Tの平均値TaをSDカード120に蓄積する点が相違している。
図19に示すように、メカコン制御部200は、まず、用紙到達時間Tの算出回数を格納する作業用変数countの値と、用紙到達時間Tの合計値を格納する作業用変数sumの値とをどちらも0に初期化する(S1901)。その後、用紙到達時間Tを算出したら(S1902:YES)、算出した用紙到達時間Tの値を作業用変数sumに加算するとともに(S1903)、作業用変数countの値を1だけ増加させる(S1904)。
増加後の作業用変数countの値が50未満である場合には(S1905:NO)、ステップS1902へ進んで、上記の処理を繰り返す。作業用変数countの値が50になったら(S1905:YES)、作業用変数sumの値を50で除算して平均値Taを算出し(S1906)、当該平均値Taをメカコン制御部200からコントローラー制御部201へ送信する(S1907)。コントローラー制御部201は、メカコン制御部200から平均値Taを受信すると、受信した平均値TaをSDカード120に蓄積する(S1908)。
図20(a)は、メカコン制御部200が算出した用紙到達時間Tとその平均値Taを例示する表である。図20(a)に示すように、メカコン制御部200は50個の用紙到達時間Tを用いて平均値Taを算出する。算出した平均値Taは、図20(b)に例示するように、SDカード120に蓄積される。
なお、平均値をとる個数が50個に限定されないのは言うまでもなく、50個以外の個数のデータの平均値を算出し、SDカード120に蓄積してもよい。
このようにすれば、メカコン制御部200が用紙到達時間Tを50回算出するたびに1回だけメカコン制御部200からコントローラー制御部201へ平均値Taを送信するので、メカコン制御部200とコントローラー制御部201との間の通信負荷を低減することができる。
[7]第7の実施の形態
本実施の形態に係る画像形成装置診断システム1は、上記第5の実施の形態に係る画像形成装置診断システム1と概ね共通の構成を備える一方、診断データとして用紙到達時間Tの最大値TmaxをSDカード120に蓄積する点が相違している。
図21に示すように、メカコン制御部200は、まず、用紙到達時間Tの算出回数を格納する作業用変数countの値と、用紙到達時間Tの最大値を格納する作業用変数Tmaxの値とをどちらも0に初期化する(S2101)。その後、用紙到達時間Tを算出したら(S2102:YES)、算出した用紙到達時間Tの値と作業用変数Tmaxの値とを比較する。
新たに算出した用紙到達時間Tのほうが作業用変数Tmaxの値よりも大きい場合には(S2103:YES)、新たに算出した用紙到達時間Tを作業用変数Tmaxに代入する(S2104)。ステップS2104の処理の後、および新たに算出した用紙到達時間Tが作業用変数Tmaxの値よりも小さい場合には(S2104:NO)、作業用変数countの値を1だけ増加させる(S2105)。
増加後の作業用変数countの値が50未満である場合には(S2106:NO)、ステップS2102へ進んで、上記の処理を繰り返す。作業用変数countの値が50になったら(S2106:YES)、作業用変数Tmaxの値を最大値Tmaxとしてメカコン制御部200からコントローラー制御部201へ送信する(S2107)。コントローラー制御部201は、メカコン制御部200から最大値Tmaxを受信すると、受信した最大値TmaxをSDカード120に蓄積する(S2108)。
図22(a)は、メカコン制御部200が算出した用紙到達時間Tとその最大値Tmaxを例示する表である。図22(a)に示すように、メカコン制御部200は50個の用紙到達時間Tを用いて最大値Tmaxを決定する。決定した最大値Tmaxは、図22(b)に例示するように、SDカード120に蓄積される。
なお、最大値をとる個数が50個に限定されないのは言うまでもなく、50個以外の個数のデータの最大値を決定し、SDカード120に蓄積してもよい。
このようにしても、メカコン制御部200が用紙到達時間Tを50回算出するたびに1回だけメカコン制御部200からコントローラー制御部201へ最大値Tmaxを送信するので、メカコン制御部200とコントローラー制御部201との間の通信負荷を低減することができる。
[8]第8の実施の形態
本実施の形態に係る画像形成装置診断システム1は、上記第1の実施の形態に係る画像形成装置診断システム1と概ね共通の構成を備える一方、図23に示すように、画像形成装置100が通信ネットワーク110に接続されており、画像形成装置100から診断サーバー101へ通信ネットワーク110を経由して診断データを送信することができる点において相違している。
画像形成装置100は、図24に例示する設定画面2401を操作パネル202のタッチパネルに表示して、診断サーバー101にネットワーク接続するかどうかの設定を受け付ける。設定画面2401には、当該設定にはサービスマン権限が必要である旨の表示2402、診断サーバー101との接続の可否を設定する画面である旨の表示2403、診断サーバー101とのネットワーク接続を許可するタッチボタン2404、および診断サーバー101とのネットワーク接続を禁止するタッチボタン2405が表示される。
ユーザーがタッチボタン2404にタッチすると、画像形成装置100が備えるコントローラー制御部201のLANインターフェイス318を通信ネットワーク110に接続することによって、画像形成装置100を診断サーバー101にネットワーク接続して、診断データを送信することができるようになる。一方、ユーザーがタッチボタン2405にタッチすると、画像形成装置100は診断データをSDカード120に蓄積する。
なお、画像形成装置100が、通信ネットワーク110を経由して診断サーバー101に診断データを送信する場合には、メカコン制御部200とコントローラー制御部201との間の通信負荷、並びにコントローラー制御部201における診断データの処理負荷が大きくなり過ぎる恐れがある。このような通信負荷や処理負荷を軽減するためには、上記第6の実施の形態のように平均値Taを診断データとしたり、上記第7の実施の形態のように最大値Tmaxを診断データとしたりするのが望ましい。
一方、SDカード120に診断データを蓄積する場合には、上述のような通信負荷や処理負荷が発生しないので、診断サーバー101による故障診断や寿命予測の精度を向上させることを考慮すれば、平均値Taや最大値Tmaxではなく用紙到達時間Tをそのまま診断データとしてSDカード120に蓄積するのが望ましい。
従って、設定画面2401においてタッチボタン2404がタッチされた場合には平均値や最大値を求める等して診断データを圧縮して診断サーバー101に送信する一方、タッチボタン2405がタッチされた場合には診断データを圧縮することなくSDカード120に蓄積するのが好適である。
なお、診断データを圧縮する場合の診断データ例としては、上述した図20や図22を参照されたい。また、診断データを圧縮しない場合の診断データにいついては、上述した図7に例示した通りである。
また、診断サーバー101が画像形成装置100と同じ構内に設置されている場合など、サービスマンが画像形成装置100と診断サーバー101との両方に容易にアクセスすることができる場合には、図25に示すように、SDカード120を診断サーバー101に装着することによって、SDカード120から診断サーバー101へ診断データを転送してもよい。
この場合には、言うまでもなく、診断サーバー101がSDインターフェイスを備えている必要があるが、当該SDインターフェイスは診断サーバー101に内蔵されていてもよいし、診断サーバー101に外付けされていてもよい。また、診断サーバー101のUSBポートに装着することができるSDインターフェイスをサービスマンが持参して、当該SDインターフェイスにSDカード120を装着することによって、診断データを転送してもよい。
[9]第9の実施の形態
本実施の形態に係る画像形成装置診断システム1は、上記第8の実施の形態に係る画像形成装置診断システム1と概ね共通の構成を備える一方、通信ネットワーク110を経由して診断サーバー101へ圧縮した診断データを送信する場合に、並行してSDカード120に圧縮していない診断データを蓄積する点において相違している。
この場合において、画像形成装置100は、診断サーバー101に送信する診断データと、SDカード120に蓄積する診断データとの対応関係を表すIDデータを生成して、記憶する。
例えば、図26(a)に例示するように、用紙到達時間Tを生成するたびに当該用紙到達時間TをSDカード120に蓄積するとともに、用紙到達時間Tを50回生成するたびに当該50個の用紙到達時間Tの平均値Taを診断サーバー101に送信する場合に、50個の用紙到達時間Tとその平均値Taとの対応関係を示すIDを各用紙到達時間Tと平均値Taとに付与する。
図26(b)は、SDカード120に蓄積する診断データの例である。この例では、用紙到達時間T、平均値を算出するために用いた用紙到達時間Tの個数およびIDがSDカード120に蓄積される。平均値Taを求めることなく、用紙到達時間Tそのものを蓄積するため、平均個数は1個になっている。
図26(c)は、診断サーバー101に送信する診断データの例である。この例では、用紙到達時間Tの平均値Ta、平均値を算出するために用いた用紙到達時間Tの個数およびIDがSDカード120に蓄積される。平均値Taを求めるために50個の用紙到達時間Tを用いた場合が例示されており、平均個数が50個になっている。
以上のようにIDを付与することによって、図26(d)に例示するように、SDカード120に蓄積する診断データと、診断サーバーに送信する診断データとの対応関係を記録することができる。
このようにすれば、画像形成装置100を通信ネットワーク110に接続しない場合には、上記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、画像形成装置100を通信ネットワーク110に接続する場合には、上記第8の実施の形態と同様の効果に加えて、更に、SDカード120内に用紙Sごとの用紙到達時間Tを蓄積しているので、サービスマンが画像形成装置100を訪問した際には、診断サーバー101に送信した平均値Taだけからでは見逃され得る突発的な用紙到達時間Tの変動を確認することができるので、精度の高い故障診断や寿命予測を行うことができる。
なお、SDカード120が画像形成装置100から抜去されている間に、診断データが生成された場合がある。その場合は、HDD314などの記憶媒体に診断データを一時的に保存しておき、新たにSDカード120が装着されたら、HDD314に保存されている診断データをSDカード120に移し替えるようにするとよい。
[10]変形例
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
(10-1)上記実施の形態においては、主に診断データとして用紙到達時間Tを用いる場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて、或いはこれに加えて以下のような診断データを用いてもよい。
例えば、診断データとして感光体電流値を用いてもよい。感光体電流は、帯電させた感光体ドラム311を露光することにより電位が減衰する際に感光体ドラム311からアースに流れる電流である。感光体ドラムの膜厚dが小さくなると、それに伴って感光体ドラム311の静電容量Cが大きくなるので、感光体電流が大きくなる。
この点に着目すれば、メカコン制御部200が感光体電流モニターを用いて感光体電流を測定して、診断サーバー101へ送信すれば、診断サーバー101は感光体の膜厚を推定することができるので、感光体ドラム311の寿命を予測することができる。感光体電流を測定する際には、感光体表面の複数個所(例えば、10点)において感光体電流を測定し、得られた測定値をすべて診断サーバー101に送信してもよい。
また、診断データとして、定着モーター326の駆動電流値を用いてもよい。定着ローラー312の表面が劣化すると、定着ローラー312を回転駆動するためのトルクが大きくなるので、定着モーター326の駆動電流値が多くなる。このため、メカコン制御部200が定着モーター326の駆動電流値を診断サーバー101へ送信して、診断サーバー101にて定着ローラー312の故障診断や寿命予測を行ってもよい。
定着モーター326の駆動電流値は、記録シートを通紙したり、定着モーター312の温度が変動したりすると変動するため、所定の条件(測定モード)の下で10回測定し、10回分すべての測定値を診断サーバー101へ送信するのが望ましい。
また、メカコン制御部200は、画像安定化処理などの際に、所定のトナーパッチを中間転写ベルト310上に形成し、IDC(Image Density Control)センサーを用いて、当該トナーパッチの濃度を、例えば10点、測定して、10点の測定値すべてを診断サーバー101へ送信してもよい。診断サーバー101は、当該診断データを参照することによって、中間転写ベルトや1次転写ローラー、感光体ドラム等の故障診断や寿命予測を行うことができる。
また、メカコン制御部200は、転写電圧モニターを用いて、2次転写電圧を所定の測定条件の下で、例えば10点測定し、当該10点の電圧値を診断サーバー101へ送信してもよい。診断サーバー101は、2次転写電圧を参照することによって、2次転写ローラー307や中間転写ベルト310の故障診断や寿命予測を行うことができる。
(10-2)上記実施の形態においては特に言及しなかったが、診断サーバー101は所謂コンピューターであってもよいし、クラウドサーバーであってもよく、いずれの場合においても本発明を適用すれば上記実施の形態において述べた効果を得ることができる。
(10-3)上記実施の形態においては、画像形成装置100がタンデム方式のカラー複合機である場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、タンデム方式以外の方式のカラー複合機であってもよいし、モノクロ複合機でもよい。また、プリンター装置、コピー装置あるいはファクシミリ装置といった単機能機であっても、本発明を適用することによって同様の効果を得ることができる。
本発明に係る画像形成装置および画像形成装置診断システムは、診断データの取得頻度を向上させることによって画像形成装置の診断精度を改善した装置として有用である。
1…………画像形成装置診断システム
100……画像形成装置
101……診断サーバー
102……タブレット端末
120……SDカード
200……メカコン制御部
201……コントローラー制御部
306……メカコン制御部200のSDインターフェイス

Claims (23)

  1. 診断データを記憶した記憶媒体を装着した転送装置から、当該診断データを転送された診断サーバーに故障診断または寿命予測を行わせる画像形成装置であって、
    記録シートを供給し、当該記録シートに画像形成処理を実行する画像形成部と、
    前記画像形成部の1以上の部分の状態を検出する1以上の種類のセンサーと、
    前記センサーにて検出した状態を表すセンサーデータを用いた前記診断データの生成と、前記画像形成部の制御とを行うメカコン制御部と、
    前記メカコン制御部に対して、前記画像形成部の制御を指示するコントローラー制御部と、
    前記メカコン制御部に設けられ、前記記憶媒体を着脱可能に接続することができる第1のインターフェイス部と、
    前記メカコン制御部が生成した診断データを、前記コントローラー制御部を経由することなく、前記第1のインターフェイス部に接続されている前記記憶媒体に書き込む書き込み手段と、を備え
    前記コントローラー制御部は、第2のインターフェイス部を有し、当該第2のインターフェイス部を介してネットワークに接続されており、
    前記メカコン制御部と前記コントローラー制御部とは、前記画像形成部の制御の指示をシリアル通信で行う
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記メカコン制御部が生成した診断データを逐次的に前記記憶媒体に記憶することによって、当該診断データを蓄積する診断データ蓄積部を備え、
    前記書き込み手段は、
    前記転送装置に装着された状態の前記記憶媒体に対して、
    前記診断データ蓄積部に蓄積されている診断データを前記記憶媒体に書き込む
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記診断データ蓄積部による診断データの蓄積を禁止する蓄積禁止手段を備える
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記診断データ蓄積部は、前記診断データを圧縮しない状態で蓄積する
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。
  5. 前記メカコン制御部が生成した診断データを圧縮する圧縮手段を備え、
    前記診断データ蓄積部は、前記診断データとして、圧縮された診断データを蓄積する
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。
  6. 前記記憶媒体は前記転送装置に着脱可能であって、
    前記書き込み手段は、
    前記転送装置から抜去され、前記第1のインターフェイス部に接続されている状態の前記記憶媒体に対して、
    前記メカコン制御部が生成した診断データを逐次的に書き込むことによって、
    当該診断データを前記記憶媒体に蓄積する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記書き込み手段による診断データの書き込みを禁止する書き込み禁止手段を備える
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記書き込み手段は、前記診断データを圧縮しない状態で前記記憶媒体に書き込む
    ことを特徴とする請求項1から4および6、7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記メカコン制御部が生成した診断データを圧縮する圧縮手段を備え、
    前記書き込み手段は、前記診断データとして、圧縮された診断データを書き込む
    ことを特徴とする請求項1から4および6、7のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 前記診断サーバーが第1のデータ形式の診断データを用いて、前記故障診断または寿命予測を行う場合において、
    前記書き込み手段は、前記診断データを前記第1のデータ形式で前記記憶媒体に書き込む
    ことを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 前記診断サーバーが第1のデータ形式の診断データを用いて、前記故障診断または寿命予測を行う場合において、
    前記書き込み手段は、前記第1のデータ形式に変換可能なデータ形式で前記診断データを前記記憶媒体に書き込む
    ことを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の画像形成装置。
  12. 前記メカコン制御部が生成した診断データを前記診断サーバーへ送信する診断データ送信手段と、
    前記診断データ送信手段に対して、前記診断データの送信を禁止する送信禁止手段と、を備える
    ことを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の画像形成装置。
  13. 前記圧縮手段は、圧縮後の診断データとして、所定期間内に、前記メカコン制御部が生成した診断データの平均値、最大値および最小値の少なくとも1つを算出する
    ことを特徴とする請求項5または9に記載の画像形成装置。
  14. 前記画像形成部は、
    画像形成に用いる記録シートを収容する給紙トレイと、
    前記給紙トレイから記録シートを搬出する給紙ローラーと、
    記録シートが、前記給紙ローラーよりも下流側の第1の位置から、前記第1の位置よりも下流側の第2の位置まで、搬送されるのに要する用紙到達時間を検出する用紙到達時間検出手段と、を備え、
    前記診断データは、前記用紙到達時間である
    ことを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載の画像形成装置。
  15. 前記画像形成部は、
    電子写真方式によってトナー像を形成するための感光体と、
    感光体の表面状態を検出する表面状態センサーと、を備え、
    前記診断データは、前記表面状態センサーの出力値である
    ことを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載の画像形成装置。
  16. 前記画像形成部は、
    画像形成に用いる回転部材と、
    前記回転部材を回転駆動する駆動モーターと、
    前記駆動モーターのトルクを指標するセンサーデータを検出するトルクセンサーと、を備え、
    前記診断データは、前記トルクセンサーが出力するセンサーデータである
    ことを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載の画像形成装置。
  17. 前記画像形成部は、
    タンデム方式の画像形成部であって、
    1次転写されたトナー像を2次転写位置まで搬送する中間転写ベルトと、
    中間転写ベルトが担持するトナーの付着量を検出する付着量センサーと、を備え、
    前記診断データは、前記付着量である
    ことを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載の画像形成装置。
  18. 前記画像形成部は、
    トナー像を記録シートに静電転写する転写手段と、
    前記静電転写するための転写電圧を検出する電圧検出手段と、を備え、
    前記診断データは、前記転写電圧である
    ことを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載の画像形成装置。
  19. 請求項1から18のいずれかに記載の画像形成装置と、
    前記診断データを記憶した記憶媒体を装着した転送装置と、
    前記記憶媒体に記憶されている診断データを前記転送装置から転送され、転送された診断データを用いて前記画像形成装置の故障診断または寿命予測を行う診断サーバーと、を備える
    ことを特徴とする画像形成装置診断システム。
  20. 診断データを記憶した記憶媒体を装着した転送装置から、当該診断データを転送された診断サーバーに故障診断または寿命予測を行わせる画像形成装置であって、
    記録シートを供給し、当該記録シートに画像形成処理を実行する画像形成部と、
    前記画像形成部の1以上の部分の状態を検出する1以上の種類のセンサーと、
    前記センサーにて検出した状態を表すセンサーデータを用いた前記診断データの生成と、前記画像形成部の制御とを行うメカコン制御部と、
    前記メカコン制御部に対して、前記画像形成部の制御を指示するコントローラー制御部と、
    前記記憶媒体を着脱可能に接続することができるインターフェイス部と、
    前記メカコン制御部が生成した診断データを、前記インターフェイス部に接続されている前記記憶媒体に書き込む書き込み手段と、
    前記メカコン制御部が生成した診断データを逐次的に前記記憶媒体に記憶することによって、当該診断データを蓄積する診断データ蓄積部と、
    前記診断データ蓄積部による診断データの蓄積を禁止する蓄積禁止手段と、を備え、
    前記書き込み手段は、
    前記転送装置に装着された状態の前記記憶媒体に対して、
    前記診断データ蓄積部に蓄積されている診断データを前記記憶媒体に書き込み、
    前記診断データ蓄積部は、前記診断データの蓄積量が所定の上限量に達した場合は、既に蓄積している診断データのうち、最も古い診断データに対して、新たに蓄積する診断データを上書きし、
    前記画像形成装置において、所定のトラブルが発生したか否かを判定する事象判定手段を備え、
    前記蓄積禁止手段は、前記所定のトラブルが発生したと判定されてから前記トラブルに無関係な診断データによって前記トラブルに関連した診断データが上書きされない所定の期間が経過したら、前記診断データ蓄積部による診断データの蓄積を禁止する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  21. 診断データを記憶した記憶媒体を装着した転送装置から、当該診断データを転送された診断サーバーに故障診断または寿命予測を行わせる画像形成装置であって、
    記録シートを供給し、当該記録シートに画像形成処理を実行する画像形成部と、
    前記画像形成部の1以上の部分の状態を検出する1以上の種類のセンサーと、
    前記センサーにて検出した状態を表すセンサーデータを用いた前記診断データの生成と、前記画像形成部の制御とを行うメカコン制御部と、
    前記メカコン制御部に対して、前記画像形成部の制御を指示するコントローラー制御部と 、
    前記記憶媒体を着脱可能に接続することができるインターフェイス部と、
    前記メカコン制御部が生成した診断データを、前記インターフェイス部に接続されている前記記憶媒体に書き込む書き込み手段と、を備え、
    前記書き込み手段は、前記診断データの蓄積量が所定の上限量に達した場合は、前記記憶媒体に既に書き込まれている診断データのうち、最も古い診断データに対して、新たに書き込む診断データを上書きし、
    前記画像形成装置において、所定のトラブルが発生したか否かを判定する事象判定手段と、
    前記所定のトラブルが発生したと判定されてから前記トラブルに無関係な診断データによって前記トラブルに関連した診断データが上書きされない所定の期間が経過したら、前記書き込み手段による診断データの書き込みを禁止する第2の書き込み禁止手段と、を備える
    ことを特徴とする画像形成装置。
  22. 診断データを記憶した記憶媒体を装着した転送装置から、当該診断データを転送された診断サーバーに故障診断または寿命予測を行わせる画像形成装置であって、
    記録シートを供給し、当該記録シートに画像形成処理を実行する画像形成部と、
    前記画像形成部の1以上の部分の状態を検出する1以上の種類のセンサーと、
    前記センサーにて検出した状態を表すセンサーデータを用いた前記診断データの生成と、前記画像形成部の制御とを行うメカコン制御部と、
    前記メカコン制御部に対して、前記画像形成部の制御を指示するコントローラー制御部と、
    前記メカコン制御部に設けられ、前記記憶媒体を着脱可能に接続することができる第1のインターフェイス部と、
    前記メカコン制御部が生成した診断データを、前記コントローラー制御部を経由することなく、前記第1のインターフェイス部に接続されている前記記憶媒体に書き込む書き込み手段と、
    前記メカコン制御部が生成した診断データを逐次的に前記記憶媒体に記憶することによって、当該診断データを蓄積する診断データ蓄積部と、を備え、
    前記書き込み手段は、
    前記転送装置に装着された状態の前記記憶媒体に対して、
    前記診断データ蓄積部に蓄積されている診断データを前記記憶媒体に書き込み、
    前記診断データ蓄積部は、前記診断データを圧縮しない状態で蓄積し、
    前記メカコン制御部が生成した診断データを圧縮する圧縮手段と、
    前記圧縮後の診断データを前記診断サーバーへ送信する診断データ送信手段と、を備え、
    前記診断データ蓄積部は、前記診断データに併せて、当該診断データと、当該診断データを用いて得られた圧縮後の診断データとの対応関係を蓄積し、
    前記コントローラー制御部は、第2のインターフェイス部を有し、当該第2のインターフェイス部を介してネットワークに接続されており、
    前記メカコン制御部と前記コントローラー制御部とは、前記画像形成部の制御の指示をシリアル通信で行う
    ことを特徴とする画像形成装置。
  23. 診断データを記憶した記憶媒体を装着した転送装置から、当該診断データを転送された診断サーバーに故障診断または寿命予測を行わせる画像形成装置であって、
    記録シートを供給し、当該記録シートに画像形成処理を実行する画像形成部と、
    前記画像形成部の1以上の部分の状態を検出する1以上の種類のセンサーと、
    前記センサーにて検出した状態を表すセンサーデータを用いた前記診断データの生成と、前記画像形成部の制御とを行うメカコン制御部と、
    前記メカコン制御部に対して、前記画像形成部の制御を指示するコントローラー制御部と、
    前記メカコン制御部に設けられ、前記記憶媒体を着脱可能に接続することができる第1のインターフェイス部と、
    前記メカコン制御部が生成した診断データを、前記コントローラー制御部を経由することなく、前記第1のインターフェイス部に接続されている前記記憶媒体に書き込む書き込み手段と、を備え、
    前記書き込み手段は、前記診断データを圧縮しない状態で前記記憶媒体に書き込み、
    前記メカコン制御部が生成した診断データを圧縮する圧縮手段と、
    前記圧縮後の診断データを前記診断サーバーへ送信する診断データ送信手段と、を備え、
    前記書き込み手段は、前記診断データに併せて、当該診断データと、当該診断データを用いて得られた圧縮後の診断データとの対応関係を前記記憶媒体に書き込み、
    前記コントローラー制御部は、第2のインターフェイス部を有し、当該第2のインターフェイス部を介してネットワークに接続されており、
    前記メカコン制御部と前記コントローラー制御部とは、前記画像形成部の制御の指示をシリアル通信で行う
    ことを特徴とする画像形成装置。
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