JP7422976B2 - 工具交換制御システム、工具交換制御方法及びプログラム - Google Patents
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Description
このとき、NCプログラムの加工単位のブロックを先読みすることにより、現在の加工以降におけるそれぞれ加工において用いられる加工用工具を検出することができる。
すなわち、交換される工具(現時点で主軸に取り付けられている加工用工具、以下、単に被交換工具とする)と、次に主軸に取り付けられる加工用工具(以下、単に交換工具とする)との関係を確認することができる。
これにより、被交換工具と交換工具との取り替えに掛かる時間を短縮することができ、ワークを加工する時間を低減させることができる。
書換番地方式は、任意の交換工具が選択でき、かつ工具マガジンにおける工具格納部の位置が交換工具に近い位置に回転するため、交換工具の位置が固定されている固定番地方式と比較して、工具準備時間を短縮することができる(例えば、特許文献2参照)。
また、図19(b)及び図19(c)の各々は、それぞれ固定番地方式、書換番地方式における工具の交換の動作のタイミングを示すタイムチャートである。
図19(b)及び図19(c)において、横軸が時間であり、「H」レベルが駆動中であり、「L」レベルが停止中を示している。
図19(b)のタイムチャートで示されているように、工具マガジンの動作において、被交換工具を戻す固定番地の位置に工具マガジンを移動させるマガジン割出処理に時間が必要となる。
一方、図19(c)のタイムチャートにおいては、任意の位置に被交換工具を戻すことができるため、固定番地方式よりもマガジン割出処理の時間が短くなる。
このため、書換番地方式は、固定番地方式に比較して、マガジン割出処理の時間分、ワークの加工処理に要する時間を短縮することができる。
しかしながら、固定番地方式と書換番地方式とは、それぞれの特性に一長一短があることが知られている。
すなわち、固定番地方式は、上述したように、被交換工具を返却する先を、次に用いる交換工具の近傍に戻す処理を行なうことができないため、工具マガジンを駆動させる時間が長くなり、工具を交換する時間を増加させる。
ここで、標準径外工具には、標準径に比較して工具径が大きい大口径工具と、標準径に比較して工具径が小さな小口径工具とがある。
以下、本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、第1の実施形態による工具交換制御システムを用いた工作機械の構成例を示す概念図である。図1は、工具交換制御システム100を側面から見た図である。
図1の工具交換制御システム100は、チェーン(工具マガジン)110における工具ポット(工具保持部)が分離可能な形態の工具格納部101が連結されたチェーン110を備えている。工具交換制御システム100における制御装置(後述)からの工具交換の制御信号により、工具格納部101に把持されて格納された交換工具301Cを、工作機械200の主軸搭載部204の主軸204Sに把持された被交換工具301Dと交換する動作を、チェンジャー機構(ATC(automatic tool changer)チェンジャー)120を駆動して行なう。
ワークテーブル202は、加工対象のワークが固定されており、加工プログラムに対応して、ベース203の上面において、Z軸(図の奥行方向)を移動する。コラム201は、ベース203上面において、X軸(図の横方向)に移動する。
主軸搭載部204は、加工プログラムに対応した工具が把持され、この加工プログラムに基づいて、コラム201においてY軸方向(図の上下方向)に移動する。
上述したように、加工プログラムの処理に対応して、ワークに対してX軸、Y軸及びZ軸の各々の方向に相対的に主軸搭載部204を移動させることで、主軸搭載部204の主軸(後述する主軸204S)に把持された工具(後述する被交換工具301D)により、ワークの加工を行なう。
図2において示すように、チェーン110は、工具マガジンであり、複数個の工具格納部101が直列に円状に連結された無限循環帯として構成されている。
チェーン110は、サーボモータなどによるチェーン回転機構130(後述するマガジン駆動部152で制御)により、方向Pの向きに回転させられる。
また、チェーン110は、チェーン回転機構130と、プーリ180の各々とに沿って回転する。
また、マガジン割出し位置101Aは、チェンジャー機構120による、工作機械200の主軸搭載部204の主軸204Sに把持された被交換工具302と交換する動作が行なわれる位置である。
工具格納部101B_1から工具格納部101B_5の各々は、標準径工具301が格納されていない、標準径工具301を格納可能なバッファ工具格納部(後述する標準径工具格納部101NEに対応)である。
図3において、チェンジャー機構120は、チェンジャアーム部121A及びチェンジャアーム部121Bの各々を備え、チェンジャアーム部121Aとチェンジャアーム部121Bとの接続点121Cを中心として、R方向に回転自在のチェンジャアーム121が備えられている。チェンジャー機構120は、加工プログラムにおいて、各加工工程で用いられる工具(標準径工具あるいは標準径外工具)を、工作機械200の主軸204Sに、順次、取り付け及び取り外しの動作を、以下に示す順序により行なう。
このとき、チェンジャー機構120は、チェンジャアーム部121Bの把持部121BHに対して、被交換工具301Dを把持させる。
そして、チェンジャー機構120は、主軸204Sの中心軸204Cを中心としたチェンジャアーム121の回転面に対して、垂直なS方向対して平行に主軸204Sから離れる方向に、チェンジャアーム121を所定の距離移動させる。
また、第1の実施形態においては、ポット301C_Pが分離するため、ポット301C_Pが工具格納部101に配置された状態のままで、一方、交換工具301のみがチェンジャアーム部121Aの把持部121AHに把持される。
そして、チェンジャー機構120は、主軸204Sの中心軸204Cの回り、すなわち円弧Rに沿ってチェンジャアーム121を180度回転させる。
そして、チェンジャー機構120は、主軸204Sの中心軸204Cを中心としたチェンジャアーム121の回転面に対して、垂直なS方向対して平行に主軸204Sに近づく方向に、チェンジャアーム121を所定の距離移動させる。
これにより、チェンジャアーム部121Bに把持された被交換工具301Dの挿入凸部がポット301C_Pに挿入されて固定され、チェンジャアーム部121Aに把持された交換工具301Cの挿入凸部が主軸204Sの挿入凹部に対して挿入されて固定される。
また、チェンジャー機構120は、主軸204Sの中心軸204Cを中心としたチェンジャアーム121の回転面に対して、垂直なS方向対して平行に主軸204Sから離れる方向に、チェンジャアーム121を所定の距離移動させる。
そして、チェンジャー機構120は、マガジン割出し位置101Aにおける工具格納部101が円弧Q上を90度回転して、チェンジャアーム部121Aの把持部121AHに対して被交換工具301Dを把持させる。
工具格納部は、工具径が標準径の標準径工具301Nを格納する標準径工具格納部101Nと、工具径が上記標準径の範囲に含まれない標準径外工具301Oを格納する標準径外工具格納部101Oとがある。
図4(a)は、標準径外工具格納部101Oの配置を説明している。この図4(a)において、標準径外工具格納部101Oには、標準径の範囲を下回る小径工具301OUDを格納する小径工具格納部101OUDと、標準径の範囲を超える大径工具301OUPを格納する大径工具格納部101OUPとがある。
また、本実施形態においては、チェーン110に隣接して配置されている標準径工具格納部101Nの各々を、複数の標準径工具グループ117に分割している。ここで、標準径工具格納部の各々を複数個ずつのグループとして分割して標準径工具グループ117を生成する際、標準径工具グループ117の各々に属する標準径工具格納部の個数は、それぞれ同じでも、異なっていてもいずれでもよい。
一方、標準径工具301の各々には、標準径工具格納部101NEであれば、いずれの位置の標準径工具格納部101Nに戻しても良いため、工具準備の短縮のために書換番地方式が適用される。
図5において、信号処理・制御部150は、工具スイング駆動部151、マガジン駆動部152、チェンジャ駆動部153、工具検知部154、工具交換判定部155、工具情報記憶部156、工具情報表示部157及び加工プログラム指令部158の各々を備えている。上記工具スイング駆動部151、マガジン駆動部152、チェンジャ駆動部153及び工具検知部154の各々は、駆動制御部150Cを形成している。
マガジン割出し位置101Aは、工作機械200の主軸204Sに付けられている被交換工具301Dを交換工具301Cと交換する際、この交換工具301Sが把持されている工具格納部101を停止させる位置、すなわちチェンジャアーム121に工具格納部101が対向する位置である。
上記工具有無確認センサ160は、マガジン割出し位置101Aの近傍に配置され、このマガジン割出し位置101Aに対向する工具格納部101における工具の有無を確認する。また、工具有無確認センサ160は、工具格納部101に工具が把持されて存在する場合、工具が把持されていることを示す工具検知信号を、後述する工具交換判定部155に対して検知信号として出力する。
一方、工具有無確認センサ160は、工具格納部101に工具が把持されておらずに存在していない場合、工具が把持されていないことを示す工具非検知信号を、工具交換判定部155に対して検知信号として出力する。
そして、工具交換判定部155は、上記加工工具情報に基づいて、交換工具の格納されている工具格納部番号(チェーン番号と示す場合もある)と被交換工具を戻す工具格納部番号との各々を、工具テーブルを参照して求める処理を行なう。
図6の工具テーブルにおいて、レコード毎に、工具番号及び工具種別の各々を記載する欄が設けられている。
工具番号は、加工プログラムの加工に用いられる工具の各々を識別するための識別情報の一例であり、それぞれの工具に対して付与されている番号である。
工具種別は、工具の各々が標準径工具、あるいは小径工具、または大径工具のいずれかであるかを示す情報である。
図7(a)が標準径工具が格納された工具位置を示す標準径工具位置テーブルの構成例であり、図7(b)が標準径外工具が格納された工具位置を示す標準径外工具位置テーブルの構成例である。
マガジン番号は、チェーン110における標準径工具格納部の各々の位置を示す位置情報である。例えば、予め設定した基準の工具格納部の位置を位置番号#1として、順次、時計回りに繰り上げた位置番号#nを付与していく。加工プログラムによる加工を開始する際に、予めチェーン110における各工具格納部101の位置を設定しておく。
グループ番号は、同一レコードのマガジン番号の標準径工具格納部が属す、チェーン110における標準径工具格納部101Nを分割したグループを識別する番号である。
変更フラグは、マガジン番号に格納される標準径工具が変更された場合、あるいはグループが変更された場合にフラグが立てられ(「1」が記載され)、格納される標準径工具及びグループのいずれも変更されない場合にフラグが消去される(「0」が記載される)。
マガジン番号は、チェーン110における標準径外工具格納部の各々の位置を示す位置情報である。例えば、予め設定した基準の工具格納部の位置を位置番号#1として、順次、時計回りに繰り上げた位置番号#nを付与していく。加工プログラムによる加工を開始する際に、予めチェーン110における各工具格納部101の位置を設定しておく。
工具番号は、同一レコードのマガジン番号の標準径外工具格納部に格納されている、上述した工具の各々を識別するための識別情報である。
そして、工具交換判定部155は、交換工具が標準径工具である場合、図7(a)の標準径工具位置テーブルを参照して、交換工具が格納されている標準径工具格納部のマガジン番号を読み出す。
一方、工具交換判定部155は、交換工具が標準径外工具である場合、図7(b)の標準径外工具位置テーブルを参照して、交換工具が格納されている標準径外工具格納部のマガジン番号を読み出す。
そして、工具交換判定部155は、被交換工具が標準径工具である場合、図7(a)の標準径工具位置テーブルを参照して、被交換工具が格納されている標準径工具格納部のマガジン番号を読み出す。
一方、工具交換判定部155は、被交換工具が標準径外工具である場合、図7(b)の標準径外工具位置テーブルを参照して、被交換工具が格納されている標準径外工具格納部のマガジン番号を読み出す。
工具交換判定部155は、交換工具及び被交換工具の各々が、それぞれ標準径工具であるか、あるいは標準径外工具であるかにより、以下に示す工具交換の制御を行なう。
図8は、書換番地方式において、先読みを行なった場合と先読みを行なわない場合とにおける加工用工具の交換時間の処理を示す図である。
図8(a)は、次工程において用いる工具の先読みが行なわれない一般の加工プログラムと、工具の先読みが行なわれる先読みの加工プログラムの一例を示している。
図8(a)において、「T10; T00100020」と記載されている文字列が、次工程において用いられる工具の工具番号を示す先読の命令文(次工程及び次次工程で加工に用いられる工具の準備の時間を短縮させるため、次工程及び次次工程における工具の工具番号を加工プログラム指令部158に先読みさせる命令文)である。この命令文の文字列において、「T0010」が次工程で用いられる工具番号T10を示し、「(T)0020」が次次工程(次工程のさらに次工程)で用いられる工具番号T20を示している。
そして、工具交換判定部155は、工具情報記憶部156の工具情報テーブルにより工具番号T20、工具番号T30それぞれが標準径工具であることを検出する。
これにより、工具交換判定部155は、工具番号T20及び工具番号T30の各々が格納されている標準径工具格納部のマガジン番号、グループ情報それぞれを、工具情報記憶部156の標準径工具位置テーブルを参照して抽出する。
この時点において、工具交換判定部155は、工具番号T30の属するグループの割出しを行なう。
そして、工具交換判定部155は、工具番号T10の工具による加工の処理が終了した後、チェンジャアーム121を方向Sに沿って上下移動させ、この工具番号T10の工具を被交換工具として主軸204Sから外し、チェンジャアーム部121Bに把持させ、かつ標準径工具格納部101Nにおける工具番号T20の工具を交換工具として、チェンジャアーム部121Aに把持させる。
工具交換判定部155は、チェンジャアーム121を弧Rに沿って180度回転させる。ここで、主軸204Sが方向Sに沿って上下移動することで、工具番号T20の工具を交換工具として主軸204Sに取り付けられて工具交換を終了する。
そして、工具交換判定部155は、主軸204Sから外されてチェンジャアーム部121Bに把持されている工具番号T10の工具を被交換工具として戻す(格納させる)。
また、工具交換判定部155は、工具番号T10の工具を被交換工具として戻した後、工具番号T30の格納されている標準径工具格納部を、マガジン割出し位置101Aに移動させる。
工具交換判定部155は、チェンジャアーム部121Bに工具番号T30の工具を交換工具として把持させる。
図9は、書換番地方式及び固定番地方式の併用において先読みを行なった場合における加工用工具の交換時間の処理を示す図である。
図9(a)は、工具の先読みが行なわれる先読みの加工プログラムの一例を示している。
図9(a)において、図8(a)と同様に、「T10; T00100020」と記載されている文字列が、次工程において用いられる工具の工具番号を示す命令である。この命令の文字列において、「T0010」が次工程で用いられる工具番号T10を示し、「(T)0020」が次次工程(次工程のさらに次工程)で用いられる工具番号T20を示している。
工具交換判定部155は、工具情報記憶部156の工具情報テーブルにより工具番号T10の工具が標準径外工具であり、工具番号T20の工具が標準径工具であることを検出する。
そのため、工具交換判定部155は、駆動制御部150Cを制御して、次の工具番号T20の属するグループにおけるバッファ工具格納部に、工具番号T2の被交換工具を戻す制御を行なう。
そして、工具交換判定部155は、工具番号T10の工具を交換工具として、工具交換の待機位置に待機させる。
工具番号T2の工具による加工の処理が終了した後、チェンジャアーム121が方向Sに沿って上下移動することで、チェンジャアーム121が工具番号T10の交換工具と、工具番号T2の被交換工具とを把持することで交換する。S方向に上下移動において、S方向に沿って下に移動が、主軸204Sから遠ざかる方向に移動することであり、被交換工具を主軸204Sから取り外す動作である。一方、S方向に沿って上に移動が、主軸Sに近づく方向に移動することであり、交換工具を主軸204Sに取り付ける動作である。
そして、工具交換判定部155は、主軸204Sから外されてチェンジャアーム部121Bに把持されている工具番号T2の工具を、工具番号T20の工具の属するグループのバッファ工具格納部に被交換工具として戻す(格納させる)。
そして、工具交換判定部155は、チェンジャアーム部121Bに工具番号T20の工具を交換工具として把持させる。
この後、工具交換判定部155は、工具番号T10の標準径外工具を被交換工具として戻す標準径外工具格納部のマガジン番号を、工具情報記憶部156の標準径外工具位置テーブルを参照して検出する。
そして、工具交換判定部155は、工具番号T10の工具による加工の処理が終了した後、この工具番号T10の工具を被交換工具として主軸204Sから外し、チェンジャアーム部121Bに把持させる。
工具交換判定部155は、工具番号10の固定番地としてのマガジン番号の標準径外工具格納部に、工具番号T10の標準径外工具を格納する(戻す)。
また、交換工具が標準径外工具であり、被交換工具が標準径工具である場合においても、上述した図9における処理を行なうことが可能である。
図10は、標準径工具グループに属する標準径工具格納部の数を変更する処理を説明する概念図である。
上述したように、チェーン110における標準径工具格納部を標準径工具グループ117に分割した後、加工処理が進むことにより、交換工具として取り出す標準径工具からの距離が、当該標準径工具の属する標準径工具グループ117におけるバッファ工具格納部のチェーン110における位置より、隣接する標準径工具グループ117におけるバッファ工具格納部のチェーン110における位置までの距離が近くなる場合がある。
一方、図10(b)は、加工処理が進んだ場合における、標準径工具グループ117_1及び標準径工具グループ117_2の標準径工具格納部の構成を示している。
図10(a)において、標準径工具グループ117_1には標準径工具格納部101NE_1が存在し(他の標準径工具格納部101Nには標準径工具が格納されている)、一方、標準径工具グループ117_2には標準径工具格納部101NE_2が存在している(他の標準径工具格納部101Nには標準径工具が格納されている)。
また、図10(b)の「変更前」の状態は、標準径工具グループ117_2において、標準径工具格納部101NE_2(バッファ工具格納部)に対して標準径工具が格納され、標準径工具格納部101NS_4となる。一方、標準径工具グループ117_2において、標準径工具格納部101NS_2から標準径工具が取り出され、標準径工具格納部101NE_4となる。
工具交換判定部155は、標準径工具格納部101NS_3と、標準径工具グループ117_1及び標準径工具グループ117_1に隣接する他の標準径工具グループ117におけるバッファ工具格納部との標準径工具格納部101Nの数の差分を求め、この差分の最も小さいバッファ工具格納部を求める。
この結果、工具交換判定部155は、図10(b)の「変更後」に示すように、標準径工具格納部101NS_3を除去することで、標準径工具グループ117_1を新たに標準径工具グループ117_1Cとし、標準径工具格納部101NS_3を編入することで、標準径工具グループ117_2を新たに標準径工具グループ117_2Cとする。
上述した構成により、本実施形態によれば、交換工具を取り出す標準径工具格納部101NSと、被交換工具を格納する標準径工具格納部101NS(バッファ工具格納部)との距離を常に最小とすることができ、交換工具の準備に係る時間を短縮することが可能となる。
ステップS101:工具交換判定部155は、工具番号として、現時点で主軸204Sに取り付けられている工具の工具番号(現主軸工具番号)TSと、現時点でチェンジャアーム121が把持されている、あるいは工具交換の待機位置に待機している被交換工具の工具番号(現返却工具番号)TRとの各々の読み込みを行なう。
そして、加工プログラム指令部158は、抽出した次工具番号TA及び次次工具番号TBの各々を工具交換判定部155に対して出力する。
このとき、工具交換判定部155は、現返却工具番号TRが返却されている場合、処理をステップS104へ進める。
一方、工具交換判定部155は、現返却工具番号TRが返却されていない場合、ステップS103の処理を再度行なう。
これにより、工具交換判定部155は、次工具番号TAの工具を、工具交換の待機位置に移動させる。
このとき、工具交換判定部155は、現主軸工具番号TSによるワークに対する加工が終了した場合、処理をステップS109へ進める。
一方、工具交換判定部155は、現主軸工具番号TSによるワークに対する加工が終了していない場合、処理をステップS113へ進める。
これにより、現主軸工具番号TSの工具が主軸204Sから外されてチェンジャアーム121に把持され、次工具番号TAの工具がチェンジャアーム121から主軸204Sへ取り付けられる。
ここで、現主軸工具番号TSの工具が被交換工具の旧主軸工具番号TSの工具となり、次工具番号TAの工具が現主軸工具番号TAの工具となる。
これにより、旧主軸工具番号TSの工具は、マガジン番号CAの標準径工具格納部101Nに格納される。
また、工具交換判定部155は、次次工具番号TBの工具が属する標準径工具グループ117におけるバッファ工具格納部のマガジン番号TYの標準径工具格納部101Nの位置から、次次工具番号TBの工具が格納されている標準径工具格納部101Nの位置までの割出数(工具格納部の個数)PBを算出する。
このとき、工具交換判定部155は、割出数PAが割出数PBが超えている(PA>PBである)場合、処理をステップS116へ進める。
一方、工具交換判定部155は、割出数PAが割出数PB以下である(PA≦PBである)場合、処理をステップS122へ進める。
そして、工具交換判定部155は、駆動制御部150Cに対して、マガジン番号TYの標準径工具格納部101Nを、マガジン割出し位置101Aまで移動させる制御指令(上記マガジン数を添付)を出力する。
これにより、駆動制御部150Cは、マガジン番号TYの標準径工具格納部101Nを、マガジン割出し位置101Aまで移動させるため、チェーン110の回転を開始させる。
このとき、工具交換判定部155は、現主軸工具番号TSによるワークに対する加工が終了した場合、処理をステップS118へ進める。
一方、工具交換判定部155は、現主軸工具番号TSによるワークに対する加工が終了していない場合、ステップS117の処理を繰返す。
これにより、現主軸工具番号TSの工具が主軸204Sから外されてチェンジャアーム121に把持され、次工具番号TAの工具がチェンジャアーム121から主軸204Sへ取り付けられる。
ここで、現主軸工具番号TSの工具が被交換工具の旧主軸工具番号TSの工具となり、次工具番号TAの工具が現主軸工具番号TAの工具となる。
このとき、工具交換判定部155は、問合せの結果において、マガジン番号TYの標準径工具格納部101Nが、マガジン割出し位置101Aまで移動した場合、処理をステップS120へ進める。
一方、マガジン番号TYの標準径工具格納部101Nが、マガジン割出し位置101Aまで移動していない場合、ステップS119の処理を繰返す。
これにより、旧主軸工具番号TSの工具は、マガジン番号TYの標準径工具格納部101Nに格納される。
このとき、工具交換判定部155は、現主軸工具番号TSによるワークに対する加工が終了した場合、処理をステップS123へ進める。
一方、工具交換判定部155は、現主軸工具番号TSによるワークに対する加工が終了していない場合、ステップS122の処理を繰返す。
これにより、現主軸工具番号TSの工具が主軸204Sから外されてチェンジャアーム121に把持され、次工具番号TAの工具がチェンジャアーム121から主軸204Sへ取り付けられる。
ここで、現主軸工具番号TSの工具が被交換工具の旧主軸工具番号TSの工具となり、次工具番号TAの工具が現主軸工具番号TAの工具となる。
これにより、旧主軸工具番号TSの工具は、マガジン番号CAの標準径工具格納部101Nに格納される。
表示器170は、担当者がチェーン110における工具格納部の各々に工具を格納する工具手動交換位置101Bの近傍に配置された表示装置であり、工具格納部における工具の格納状態が表示画面に表示される。第1の実施形態においても、図12の第2の実施形態と同様に、表示器170は、工具手動交換位置101Aの近傍に配置される。
図13(a)は、加工を開始する前の最初に行なう、工具格納部に対する手動の工具格納処理において、担当者が用いる画面である。
担当者は、表示器170の表示画面における入力画面領域501に表示された各入力ボタンにより、所定の工具番号を対応する工具格納部のマガジン番号を設定し、それに従って工具の格納を行なう。
そして、担当者が工具番号の自動設定を入力画面領域501において指示することにより、工具交換判定部155は、駆動制御部150Cに対して、チェーン110を回転させて、工具有無確認センサ160の検知信号により、工具格納部の各々に工具が格納されているかを確認する。
また、工具交換判定部155は、工具有無確認センサ160により検知した工具格納部に対する工具の格納状態の情報を、工具情報記憶部156に書き込むとともに、マガジン番号(チェーン番号)の各々に格納されている工具の情報、例えば、工具番号(工具No)、固定方式(固定)の工具格納部か否か(そうであればチェックが付与)、書換番地方式(書換)に対応した工具格納部か否か(そうであればチェックが付与)、バッファ工具格納部であるか否か(そうであればチェックが付与)、マガジン番号が属する標準径工具グループ(グループ)の番号などを、表示画面領域502に表示する。
ここで、工具交換判定部155は、工具有無確認センサ160により検知した工具格納部に対する工具の格納状態の情報を、工具情報記憶部156に書き込むとともに、マガジン番号(チェーン番号)の各々に格納されている工具の情報、例えば、工具番号(工具No)、固定方式(固定)の工具格納部か否か(そうであればチェックが付与)、書換番地方式(書換)に対応した工具格納部か否か(そうであればチェックが付与)、バッファ工具格納部であるか否か(そうであればチェックが付与)、マガジン番号が属する標準径工具グループ(グループ)の番号などを、表示器170の表示画面に表示する。
また、工具交換判定部155は、チェーン110における工具格納部の各々が、固定方式または書換方式のいずれであるかが示されているため、固定方式である場合に格納可能な工具径を示すなどの表示を行なう機能を有し、担当者が工具格納部に工具を格納する際の支援を行なうことができる。
工具交換判定部155は、工具情報記憶部156の標準径工具位置テーブル及び標準径外工具位置テーブルの各々における工具格納部に対する工具の格納状態の情報、例えば、マガジン番号(チェーン番号)の各々に格納されている工具の情報、例えば、工具番号(工具No)、固定方式(固定)の工具格納部か否か(そうであればチェックが付与)、書換番地方式(書換)に対応した工具格納部か否か(そうであればチェックが付与)、バッファ工具格納部であるか否か(そうであればチェックが付与)、マガジン番号が属する標準径工具グループ(グループ)の番号、チェンジャアームが把持している(スイング)工具番号、工作機械の主軸に取り付けられている工具番号、工具格納部に格納する工具番号(次格納先)などを、CNC装置(不図示)の表示器の表示画面に表示する。
また、図14の表示画面において、マガジン番号に対応した次格納先に示される工具番号は、加工に使用された後に、この工具番号の工具が被交換工具として戻されるマガジン番号を通知するために示されている。
また、図14の表示画面は、工作機械や工具交換制御システムが、ワークの加工途中で異常停止した場合、手動及び自動の復旧時に役立つ工具情報として用いることができる。
また、担当者が手動で工具格納部に工具を格納した後に自動チェック機能を起動させることにより、工具交換判定部155は、チェーン110を一回転させて、工具有無確認センサ160により、工具格納部の各々における工具の有無、バッファ工具格納部の配置情報である位置(マガジン番号)、工具番号の重複などについても確認し、以上があれば、表示器170の表示画面にアラームを表示させる構成としてもよい。
以下、本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。図5と同様の信号処理・制御部150を備えているが、工具交換判定部155が工具交換判定部155Aとなっている。
図15は、第2の実施形態による工具交換制御システムを用いた工作機械の構成例を示す概念図である。図15は、工具交換制御システム100Aを側面から見た図である。
図15の工具交換制御システム100Aは、工具ポット(工具保持部)が非分離な形態の工具格納部101が連結されたチェーン110Aを備えている。工具交換制御システム100Aにおける制御装置(後述)からの工具交換の制御信号により、工具格納部101に把持された交換工具301を、工作機械200Aの主軸204Sに把持された被交換工具302と交換する動作を、チェンジャー機構120Aを駆動して行なう。
ワークテーブル202は、加工対象のワークが固定されており、加工プログラムに対応して、ベース203の上面において、X軸(図の横方向)を移動する。コラム201は、ベース203上面において、Z軸(図の奥行方向)に移動する。
主軸搭載部204は、加工プログラムに対応した工具が把持され、この加工プログラムに基づいて、コラム201においてY軸方向(図の上下方向)に移動する。
上述したように、加工プログラムの処理に対応して、ワークに対してX軸、Y軸及びZ軸の各々の方向に相対的に主軸搭載部204を移動させることで、主軸搭載部204の主軸(後述する主軸204S)に把持された工具(被交換工具301D)により、ワークの加工を行なう。
図16において示すように、チェーン110Aは、複数個の工具格納部101が直列に円状に連結された無限循環帯として構成されている。
チェーン110Aは、サーボモータなどによるチェーン回転機構130A(すでに述べたマガジン駆動部152で制御)により、方向Pの向きに回転させられる。
また、チェーン110Aは、チェーン回転機構130Aと、プーリ180の各々とに沿って回転する。
また、マガジン割出し位置101Aは、チェンジャー機構120Aによる、工作機械200の主軸204Sに把持された被交換工具302と交換する動作が行なわれる位置である。
工具格納部101B_1から工具格納部101B_5の各々は、標準径工具301が格納されていない、標準径工具301を格納可能なバッファ工具格納部(後述する標準径工具格納部101NEに対応)である。
図17において、チェンジャー機構120Aは、チェンジャアーム部121A及びチェンジャアーム部121Bの各々を備え、チェンジャアーム部121Aとチェンジャアーム部121Bとの接続点121Cを中心として、R方向に回転自在のチェンジャアーム121が備えられている。チェンジャー機構120Aは、加工プログラムにおいて、各加工工程で用いられる工具(標準径工具あるいは標準径外工具)を、工作機械200Aの主軸204Sに、順次、取り付け及び取り外しの動作を、以下に示す順序により行なう。
これにより、チェンジャー機構120Aは、標準径工具301(交換工具301C)をポット301C_Pから分離し、チェンジャアーム部121Aに交換工具301Cが把持された状態とする。
チェンジャー機構120Aは、マガジン割出し位置101Aにおける工具格納部101が円弧Q上を45度回転して、一旦、待機位置において待機する(チェーン110Aから離れた位置のチェンジャー機構120A(2)に対応)。
ここで、チェンジャー機構120Aは、主軸204Sの中心軸204Cを中心としたチェンジャアーム121の回転面に対して、平行なS1方向に対して平行に主軸204Sに近づける方向に、チェンジャアーム121を所定の距離移動させる。
これにより、チェンジャアーム部121Bには、主軸204Sに取り付けられた被交換工具301Dが把持される。
そして、チェンジャー機構120Aは、垂直なS方向対して平行に主軸204Sから離れる方向に、チェンジャアーム121を所定の距離移動させる。
この結果、交換工具301Cが把持されたチェンジャアーム部121Aが主軸204Sの位置に移動し、被交換工具301Dが把持されたチェンジャアーム部121Bが主軸204Sから離れた位置に移動する。
そして、チェンジャー機構120Aは、S1方向に対して平行に主軸204Sに、交換工具301Cが把持されたチェンジャアーム部121Aを近づける方向に、チェンジャアーム121を所定の距離移動させる。
また、上述した操作を逆に行なうことで、被交換工具301Dを工具格納部に固定されたポット301C_Pに対して挿入し、被交換工具301Dの工具格納部に対する格納を行なう。
ステップS201:工具交換判定部155Aは、工具番号として、現時点で主軸204Sに取り付けられている工具の工具番号(現主軸工具番号)TSと、現時点でチェンジャアーム121が把持している被交換工具の工具番号(現返却工具番号)TRとの各々の読み込みを行なう。
そして、加工プログラム指令部158は、抽出した次工具番号TA及び次次工具番号TBの各々を工具交換判定部155Aに対して出力する。
このとき、工具交換判定部155Aは、現返却工具番号TRが返却されている場合、処理をステップS204へ進める。
一方、工具交換判定部155Aは、現返却工具番号TRが返却されていない場合、ステップS203の処理を再度行なう。
これにより、マガジン駆動部152がチェーン回転機構130によりチェーン110Aを回転させ、次工具番号TAが格納されている標準径工具格納部101Nを、マガジン割出し位置101Aに移動させる。
そして、工具交換判定部155Aは、駆動制御部150Cに対して、次工具番号TAを交換工具として標準径工具格納部101Nから取出し、チェンジャアーム121に把持させる待機位置に移動させる制御を行なう(このとき、図17におけるチェンジャー機構120(2)に対応)。
その後、工具交換判定部155Aは、処理をステップS210へ進め、工具交換の処理を開始する。
そして、工具交換判定部155Aは、駆動制御部150Cに対して、マガジン番号TYの標準径工具格納部101Nを、マガジン割出し位置101Aまで移動させる制御指令(上記マガジン数を添付)を出力する。
これにより、駆動制御部150Cは、マガジン番号TYの標準径工具格納部101Nを、マガジン割出し位置101Aまで移動させるため、チェーン110Aの回転を開始させる。
このとき、工具交換判定部155Aは、現主軸工具番号TSによるワークに対する加工が終了した場合、処理をステップS211へ進める。
一方、工具交換判定部155Aは、現主軸工具番号TSによるワークに対する加工が終了していない場合、ステップS210の処理を繰返す。
これにより、現主軸工具番号TSの工具が主軸204Sから外されてチェンジャアーム121に把持され、次工具番号TAの工具がチェンジャアーム121から主軸204Sへ取り付けられる。
ここで、現主軸工具番号TSの工具が被交換工具の旧主軸工具番号TSの工具となり、次工具番号TAの工具が現主軸工具番号TAの工具となる。
このとき、工具交換判定部155は、問合せの結果において、マガジン番号TYの標準径工具格納部101Nが、マガジン割出し位置101Aまで移動した場合、処理をステップS213へ進める。
一方、マガジン番号TYの標準径工具格納部101Nが、マガジン割出し位置101Aまで移動していない場合、ステップS212の処理を繰返す。
これにより、旧主軸工具番号TSの工具は、マガジン番号TYの標準径工具格納部101Nに格納される。
また、交換工具が標準径外工具であり、被交換工具が標準径工具である場合においても、上述した図9における処理を行なうことが可能である。
また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
Claims (9)
- ワークの加工を行なう工具を、工作機械の主軸に対して着脱させる交換処理を制御する工具交換制御システムであり、
標準の工具径の標準径工具を格納する標準径工具格納部が配置される書換番地エリアと、当該標準径工具と異なる工具径を有する標準径外工具を格納する標準径外工具格納部が配置される固定番地エリアとが円状に接続された旋回式のチェーンと、
所定の前記標準径工具格納部あるいは標準径外工具格納部の位置を、前記チェーンを旋回させて、主軸の工具交換を行なう位置に移動させるマガジン駆動制御部と、
現在の加工以降の加工で用いる前記標準径工具を先読みする加工プログラム指令部と、
前記書換番地エリアの前記標準径工具格納部がグループ化された、それぞれが前記標準径工具を格納していないバッファ工具格納部を有するグループのなかから、先読みされた前記標準径工具が格納された標準径工具格納部が含まれる前記グループを判定する工具交換判定部と
を備えることを特徴とする工具交換制御システム。 - 前記標準径工具格納部及び標準径外工具格納部の各々が、それぞれ前記標準径工具、前記標準径外工具を格納するポットが分離可能に構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の工具交換制御システム。 - 前記標準径工具格納部及び前記標準径外工具格納部の各々に、それぞれ前記標準径工具、前記標準径外工具を格納するポットが固定されて構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の工具交換制御システム。 - 前記グループが、先読みされた前記標準径工具が格納された前記標準径工具格納部と、当該標準径工具格納部の近傍の前記バッファ工具格納部とに対応して、変更される
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の工具交換制御システム。 - 前記標準径工具格納部及び前記標準径外工具格納部の各々における、それぞれ前記標準径工具及び前記標準径外工具の有無を検知する工具有無検知部をさらに有し、
前記工具交換判定部が、前記グループの初期設定において、前記工具有無検知部の検知結果により、任意に前記標準径工具格納部がグループ化されたそれぞれの前記グループに前記バッファ工具格納部が配置されているか否かの確認を行い、確認結果を通知する
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の工具交換制御システム。 - 表示装置がさらに設けられており、
前記工具交換判定部が、前記標準径工具及び前記標準径外工具の各々を交換する際、前記チェーンを識別するチェーン番号と、前記標準径工具格納部及び前記標準径外工具格納部の各々の種別と、前記標準径工具格納部に対応する前記グループの番号であるグループ番号と、前記標準径工具格納部に格納可能な工具径と、前記標準径工具格納部に格納する前記標準径工具の工具番号、または前記バッファ工具格納部とする前記標準径工具格納部との配置情報を、前記表示装置に表示する
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の工具交換制御システム。 - 前記工具交換判定部が、前記標準径工具及び前記標準径外工具の各々の交換後、前記配置情報に示す位置に、前記標準径工具及び前記標準径外工具の各々が配置されているか否かの判定を行ない、判定結果を前記表示装置に表示する
ことを特徴とする請求項6に記載の工具交換制御システム。 - 標準の工具径の標準径工具を格納する標準径工具格納部が配置される書換番地エリアと、当該標準径工具と異なる工具径を有する標準径外工具を格納する標準径外工具格納部が配置される固定番地エリアとが円状に接続された旋回式のチェーンを用いて、前記標準径工具及び前記標準径外工具の各々を、工作機械の主軸に対して着脱させる交換処理を制御する工具交換制御方法であり、
マガジン駆動制御部が、所定の前記標準径工具格納部あるいは標準径外工具格納部の位置を、前記チェーンを旋回させて、主軸の工具交換を行なう位置に移動させるマガジン駆動制御過程と、
加工プログラム指令部が、現在の加工以降の加工で用いる前記標準径工具を先読みする加工プログラム指令過程と、
工具交換判定部が、前記書換番地エリアの前記標準径工具格納部がグループ化された、それぞれが前記標準径工具を格納していないバッファ工具格納部を有するグループのなかから、先読みされた前記標準径工具が格納された標準径工具格納部が含まれる前記グループを判定する工具交換判定過程と
を備えることを特徴とする工具交換制御方法。 - 標準の工具径の標準径工具を格納する標準径工具格納部が配置される書換番地エリアと、当該標準径工具と異なる工具径を有する標準径外工具を格納する標準径外工具格納部が配置される固定番地エリアとが円状に接続された旋回式のチェーンを備えた、前記標準径工具及び前記標準径外工具の各々を、工作機械の主軸に対して着脱させる交換処理を制御する工具交換制御システムとしてコンピュータを機能させるためのプログラムであり、
前記コンピュータを、
所定の前記標準径工具格納部あるいは標準径外工具格納部の位置を、前記チェーンを旋回させて、主軸の工具交換を行なう位置に移動させるマガジン駆動制御手段、
現在の加工以降の加工で用いる前記標準径工具を先読みする加工プログラム指令手段、
前記書換番地エリアの前記標準径工具格納部がグループ化された、それぞれが前記標準径工具を格納していないバッファ工具格納部を有するグループのなかから、先読みされた前記標準径工具が格納された標準径工具格納部が含まれる前記グループを判定する工具交換判定手段
として機能させるためのプログラム。
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