JP3974682B2 - マトリックス型工具マガジンの管理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、工作機械に設けられたマトリックス型工具マガジンにおける管理装置に係り、特に、複数種類の工具を収納するマトリックス型工具マガジンにおける工具干渉を防止することができる管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
マシニングセンタ(以下、MCと記載)など工作機械は自動工具交換装置(以下、ATCと記載)を有する場合があり、このATCにより、工作機械の主軸と、複数の工具を貯蔵する工具マガジン又は中間保持手段(中間ポット)との間で工具交換を行う。
工具マガジンには、複数の工具をマトリックス状に配列して収納する構成のマトリックス型工具マガジン(以下、工具マガジンと記載)がある。
【0003】
この工具マガジンには、工具を収納するための複数の工具ポットがマトリックス状に配列されており、工具搬送装置が、工具交換位置,工具段取り位置などと工具ポットとの間を移動して工具を搬送し各工具ポットに対して着脱するタイプのものがある。
MCで使用する工具には、工具径が所定の径より小さい標準的な工具(以下、標準工具と記載)の他に、工具径が前記所定の径より大きい大径工具,及び特殊工具例えば標準工具より工具長の長い工具(以下、ロングツールと記載)などがあり、これら複数種類の工具を収納することができる工具マガジンも提案されている。
【0004】
本出願人は、本発明の関連技術として、特願平8−283328号(平成8年10月5日付け出願)で、標準工具用貯蔵部と大径工具用貯蔵部,及び標準工具用ハンドと大径工具用ハンドとを設けて、工具の収納密度を下げずに標準工具の他に大径工具を貯蔵できるようにした工具マガジンを提案した。同様に、特願平8−304048号(平成8年10月30日付け出願)では、標準工具の他にロングツールを貯蔵できる工具マガジンを提案した。
一方、特開平5−337772号公報及び登録実用新案第3002625号公報には、大径工具用収納部と標準工具用収納部が設けられた工具マガジンが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、大径工具の収納本数を重視して大径工具用収納部を広くすると工具マガジン全体の収納密度が下がってしまう。一方、収納密度を重視して標準工具用収納部を広くすると、大径工具の収納本数が制限されてしまい、必要な大径工具を収納することができない場合が生じる。
そこで、大径工具収納部が大径工具で一杯になった時などには、標準工具用収納部に大径工具等を収納することで前記課題を解決することも可能である。ところが、標準工具用収納部に大径工具等を収納すると、工具と工具,又は工具把持用ハンドと工具との間の干渉である工具干渉が生じる恐れがある。
【0006】
作業者が手作業で工具を直接工具ポットに装着する小型の工具マガジンの場合には、装着作業時に工具干渉の有無は概ね分かる。
しかし、工具の種類によって工具干渉のエリアが異なるので、工具マガジンが大型で工具搬送装置により自動的に工具搬送を行うような場合に、貯蔵する工具の種類が多くなれば、段取りをしたい工具が干渉を起こすか否かを作業者が予めチェックして工具をセットするのは難しい。
また、チェックミスから工具干渉が起こると危険であるとともに、工具,工具マガジン,工具搬送装置を破損させたり故障の原因となったりする。
【0007】
本発明は、斯かる課題を解決するためになされたもので、複数種類の工具を収納するマトリックス型工具マガジンの工具段取り位置から所望の搬送先工具ポットに工具を搬送して収納する際に、予め工具干渉の発生の有無を自動的にチェックして工具干渉を防止することができるマトリックス型工具マガジンの管理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明に係るマトリックス型工具マガジンの管理装置は、工具を収納するための複数の工具ポットがマトリックス状に配列されたマトリックス型工具マガジンにおいて、前記工具段取り位置より前記工具を所望の前記工具ポットに搬送する時に、前記工具の種類とこの工具が搬送される予定の搬送先工具ポットの番号とを入力するための入力部と、前記マトリックス型工具マガジン全体の前記工具ポットの状態を管理するポット管理データを保存するポット管理データテーブルファイルと、前記工具種類に対応する干渉ポット位置のデータを保存する工具種類・干渉ポット位置テーブルファイルと、前記入力部により入力された前記工具種類に対応する前記干渉ポット位置のデータから、前記搬送先工具ポット番号の周辺のセット不可工具ポット番号を求めるとともに、前記ポット管理データと前記搬送先工具ポット番号及び前記セット不可工具ポット番号とを比較して前記工具の干渉の有無を判定する干渉判定部とを備えている。
そして、前記工具干渉が生じると判定した場合にはその旨を表示部に表示し、前記工具干渉が生じないと判定した場合には、前記搬送先工具ポット番号及び前記セット不可工具ポット番号を前記ポット管理データテーブルファイルに書き込んで前記ポット管理データを更新するとともに前記工具を搬送させる。
【0009】
なお、前記管理装置は、所定の位置の工具ポットを1とする連続した数値データである前記搬送先工具ポットの番号を、マトリックスの列と行の配列データに変換演算する演算部を備え、この変換演算された前記搬送先工具ポットの前記配列データ及びこの搬送先工具ポットの配列データ周辺に求められた配列データ形式のセット不可工具ポット番号データと、前記ポット管理データとを、前記干渉判定部で比較判定するのが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明における実施の形態の一例を図1乃至図5を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る工作機械のマトリックス型工具マガジンの正面図、図2は工具段取り部操作盤の概略正面図、図3は工具マガジン管理装置のブロック図である。
【0011】
工作機械としては横形のMC(マシニングセンタ),立形のMC,ターニングセンタ等があり、工作機械の本体の側部にはATC(自動工具交換装置)が設置されている。
図1に示すように、工作機械本体側部には工具を貯蔵するマトリックス型工具マガジン(以下、工具マガジンと記載)1が設けられ、ATCは工具交換アーム(以下、交換アームと記載)2を備えている。ATCは、交換アーム2を介して、工作機械本体の主軸と工具マガジン1との間で、複数種類の工具を自動的に工具交換する。
【0012】
複数種類の工具の一例としては、主軸に装着されるとともに工具径が所定の径より小さい標準的な工具(標準工具)3,工具径が前記所定の径より大きい大径工具4,及び特殊工具(例えば、標準工具3,大径工具4以外の工具)などがある。
主軸の工具装着部に着脱自在に装着できるように、標準工具3,大径工具4及び特殊工具の各ツールシャンクの形状と、このツールシャンクの被把持部(フランジのV溝部)の形状は、全部の工具でそれぞれ同一になっている。
【0013】
MCにおいて使用される工具のうち、通常は標準工具3の方が大径工具4より工具の種類が多く使用頻度も多いので、工具マガジン1には多数の標準工具3と少数の大径工具4とが貯蔵されている。
なお、図示していない主軸の軸線方向をZ軸とし、これに直交して直交座標系をなす各方向をX軸,Y軸とし、−X軸方向(図1の紙面手前方向)を工具マガジン1の前方として説明する。
【0014】
ATCは、標準工具3,大径工具4及び特殊工具の被把持部を着脱自在に把持するとともに主軸と工具マガジン1に対して標準工具3,大径工具4及び特殊工具の受け渡しを行うツインアームタイプの前記交換アーム2と、交換アーム2を旋回動作,進退移動動作させる駆動手段と、交換アーム2を、主軸側の工具交換位置,待機位置,及び工具マガジン1側の工具交換位置S1 に揺動させて位置決めする揺動手段等とを備えている。
【0015】
工具マガジン1は、工具を収納するための複数の工具ポット5がマトリックス状に配列された工具マガジン部6と、工具マガジン部6の工具ポット5に収納された工具の軸線方向前方側に設けられた工具搬送装置7とを備えている。
工具マガジン部6は、Y,Z軸平面方向に広がるマガジンスタンド8を有しており、工具ポット5は、マガジンスタンド8にマトリックス状に縦横方向に配列して設けられている。
工具ポット5の位置を示すポット番号は、所定の位置例えば図1の右上の工具ポットを1番とし、その下の工具ポットを2番,3番となるように、右上から左下へ1番からの通し番号(即ち、連続した数値データ)となっている。
【0016】
工具マガジン1において、工具交換位置S1 (例えば、図1のポット番号5番)の下方隣のマトリックス交点が、工具交換をしない時に工具搬送装置7が待機する移動原位置S2 (例えば、図1におけるポット番号6番)である。
移動原位置S2 の近傍(例えば、図1の下方の近傍)には大径工具用ハンド収納位置S3 が設定され、工具マガジン1に対する工具の段取りを行う工具段取り位置S4 が別の場所(例えば、工具マガジン1の下方の一方側)に設定されている。
工具マガジン部6には、これらの位置S1 乃至S4 が一箇所ずつ準備されている。
図1の符号Bで示す場所(即ち、標準工具収納部B)には多数の標準工具3が収納され、符号Cで示す場所(即ち、大径工具収納部C)には一本又は複数(例えば四本など少数)の大径工具4が収納されている。
【0017】
工具マガジン1の上部及び下部には、それぞれ上部ガイド9及び下部ガイド10が、左右方向(Z軸方向)を向き且つ互いに平行に配設されている。上部,下部のガイド9,10には、縦方向(Y軸方向)に立設されて工具搬送装置7を支持する支柱部材11が案内支持されている。
支柱部材11は、その下部に設けられた水平移動用モータ12に駆動されて、上部,下部のガイド9,10に案内されながらZ軸方向に往復移動する。
【0018】
工具搬送装置7は、支柱部材11にY軸方向に向けて設けられたねじ部材13にねじ込まれたナット(図示せず)が固定されるとともに、支柱部材11に設けられたガイド(図示せず)に案内されて昇降自在に移動する。
ねじ部材13は、支柱部材11の上部に設けられた昇降用モータ14により正逆方向に回転する。昇降用モータ14がねじ部材13を回転させると、工具搬送装置7は、支柱部材13に案内されながら上下方向に昇降移動する。
これにより、工具搬送装置7は、マガジンスタンド8上のマトリックスの交点すなわち各工具ポット5の位置に自在に移動する。
【0019】
工具搬送装置7は、標準工具3の被把持部を着脱自在に把持する標準工具用ハンド15と、大径工具4の被把持部を着脱自在に把持する大径工具用ハンド16と、標準工具用ハンド15を前後方向に進退移動させる進退移動手段とを備えている。
大径工具用ハンド16は、使用時には標準工具用ハンド15に着脱自在に係合されるようになっており、使用しない時は、大径工具用ハンド収納位置S3 の工具ポット5に着脱自在に装着されて待機している。
【0020】
工具搬送装置7は、標準工具3を搬送する時には標準工具用ハンド15を選択し、大径工具4を搬送する時には大径工具用ハンド16を選択し、特殊工具を搬送する時にはこの特殊工具の種類に対応させて標準工具用ハンド15又は大径工具用ハンド16を選択し、工具段取り位置S4 の工具ポット5と、収納用の工具ポット5と、工具交換位置S1 の工具ポット5との間を移動して、標準工具3,大径工具4又は特殊工具を所望の工具ポット5に対して着脱する。
【0021】
工具段取り位置S4 の近傍には工具段取り部操作盤20(図2)が設けられている。工具段取り部操作盤20には、工具段取り位置S4 で工具の段取りを行う時に、工具の種類とこの工具をセットする予定の搬送先工具ポットの番号とを入力するための入力部21が設けられている。
図2に示すように、入力部21は、段取りを行う工具の種類を番号で特定するための第1のスイッチ22,搬送先の工具ポットの番号を選択するための第2のスイッチ23,及び起動ボタンスイッチ26を有している。
【0022】
第1,第2のスイッチ22,23は、サムロータリスイッチと呼ばれているスイッチであり、押しボタン22a,22b,23a,23bを押すことにより、ダイヤル表示部22c,23cの数値0〜9を回転させて選択できる。
押しボタン22a,23aを押すと、ダイヤル表示部22c,23cの数値は1つずつプラスされていき、数値9の次は数値0となる。押しボタン22b,23bを押すと前記数値は1つずつマイナスされていく。そして、この数値に対応した出力をすることができる。
即ち、段取り工具種類,搬送先工具ポット番号を第1のスイッチ22,第2のスイッチ23で選択した後、起動ボタンスイッチ26を押すことにより、段取り工具種類、搬送先工具ポット番号が入力される。
【0023】
工具段取り部操作盤20には、表示部24としてアラーム用表示ランプ25が設けられている。第1のスイッチ22の近傍には、標準工具,大径工具,特殊工具の種類とそれに対応する番号とが一覧表28で表示されている。入力部21には、非常停止ボタンスイッチ27も設けられている。
【0024】
図1及び図3において、工具マガジン1には、標準工具3,大径工具4,特殊工具を工具段取り位置S4 から貯蔵用の工具ポット5に搬送して収納する場合に、工具の干渉を防止する機能を付加された工具マガジン管理装置40が設けられている。
工具マガジン管理装置40の制御部にはCPU(中央処理装置)45が設けられており、CPU45にはバスライン46が接続されている。
【0025】
バスライン46には、工具干渉防止用のプログラムを含むシステムプログラムを記憶しているプログラムメモリ(ROM)47と、処理データ等を記憶するRAM48と、キーボード49など入力手段を制御する入力手段制御部50と、キーボード49から入力されたデータ及びバスライン46を介して入力されたデータを表示するためのディスプレイ,CRT51など表示手段を制御する表示手段制御部52とが接続されている。
CPU45は、プログラムメモリ(ROM)47に格納されたシステムプログラム,又はRAM48にロードされたプログラムによって、工具マガジン管理装置40の全体を制御する。工具段取り部操作盤20は、入出力インターフェース53及びプログラマブルコントローラ54を介してバスライン46に接続されている。
【0026】
工具マガジン管理装置40は、工具の干渉の有無を判定する干渉判定部44を備えている。
干渉判定部44は、入力部21よりの入力データと、工具マガジン1の全体の工具ポット5の状態を管理するポット管理データテーブルファイル41に格納されているポット管理データと、工具種類・干渉ポット位置テーブルファイル42に格納されている工具種類に対応する干渉ポット位置のデータと、入力部21により入力された工具種類に対応する干渉ポット位置のデータから、搬送先工具ポット番号の周辺のセット不可工具番号を求めるとともに、ポット管理データと搬送先工具ポット番号とを比較するとともにポット管理データとセット不可工具ポット番号とを比較して、工具干渉の有無を判定する。
【0027】
工具マガジン管理装置40は、干渉判定部44で、工具干渉が生じると判定した場合にはその旨を表示部24に表示し、工具干渉が生じないと判定した場合には、工具種類,搬送先工具ポット番号及びセット不可工具ポット番号をポット管理データテーブルファイル41に書き込んで、ポット管理データを更新する。
なお、ポット管理データテーブルファイル41には、前記工具種類を書き込まない場合であってもよいが、本実施形態のように書き込んだ方が、各工具ポットに収納されている各工具の種類が分かるので、工具マガジン1全体の現在の工具ポットの状態をポット管理データで管理する場合に好都合である。
【0028】
また、演算部43は下記の演算式を用いて、連続した数値データである工具ポット番号を、次のようなi列,j行のマトリックス表示に変換する処理を行う。
i={[(工具ポット番号−1)/n(最大行数)]の商計算(整数)の答+1}
j={[(工具ポット番号−1)/n(最大行数)]の商計算(整数)のあまり(整数)+1}
【0029】
例えば、[最大行数(jmax )=10]の図1の例では、
工具ポット番号 1→i=1,j=1 (1,1)
工具ポット番号 75→i=8,j=5 (8,5)
工具ポット番号 90→i=9,j=10 (9,10)
のように、工具ポット番号はマトリックスの列と行の配列データにそれぞれ変換演算される。
【0030】
前記演算式を用いた配列データの具体的な演算方法は、上述のように工具ポット番号が75の場合を例にとると、
(75−1)÷10=7 あまり4
したがって、
i=7+1=8
j=4+1=5
となる。
【0031】
干渉判定部44は、演算部43で変換演算された前記搬送先工具ポットの前記配列データ及びこの搬送先工具ポットの配列データ周辺に求められた配列データ形式のセット不可工具ポット番号データと、前記ポット管理データとを比較判定する。
【0032】
工具マガジン1では、例えば図1中の符号「×」で示すように、工具交換位置S1 ,移動原位置S2 ,大径工具用ハンド収納位置S3 ,その周辺の所定位置,及びその他の位置の工具ポットの番号(マトリックス交点の位置)には、もともと工具を収納することが禁止されている。
即ち、これらの工具ポット番号(マトリックス交点位置)は、収納用の工具ポット位置ではない、又は、工具搬送装置7や大径工具用ハンド16等との干渉を避けるために設定された位置であることによるこの工具マガジン1に固有のセット禁止位置である。
【0033】
したがって、工具ポットの番号のうち工具マガジン1に固有のセット禁止位置の番号をセット禁止工具ポット番号として、予めポット管理データテーブルファイル41にポット管理データとして書き込んで記憶させている。
なお、セット禁止位置の番号は、本実施形態のようにポット管理データテーブルファイル41に記憶させておいてもよいが、ポット管理データテーブルファイル41とは別個に独立したファイルとして設けてもよい。
また、工具マガジンに固有のセット禁止位置がない場合には、セット禁止工具ポット番号を設けない場合であってもよい。
【0034】
干渉判定部44は、入力された搬送先工具ポット番号を変換演算したマトリックスの列と行の配列データが、前記セット禁止工具ポット番号の配列データに該当するか否かを判別し、該当する場合には、工具干渉が生じると判定してその旨を表示部24に表示する。即ち、アラーム用表示ランプ25を点灯させる。
該当しない場合には、工具干渉が生じないと判定し、工具種類,搬送先工具ポット番号及びセット不可工具ポット番号を、ポット管理データテーブルファイル41に書き込んでポット管理データを更新する。
【0035】
ところで、交換アーム2は、待機位置で待機している時は、MCの加工動作の邪魔にならないように加工領域外(即ち、スプラッシュガードの外方)で待機している。
この状態で、標準工具3,大径工具4又は特殊工具が取付けられた主軸を回転駆動するとともに、工具と工作物とを相対移動制御することにより、工作物を切削加工する。
【0036】
この切削加工に使用される工具は、加工前に、工具搬送装置7により工具段取り位置S4 から収納用の工具ポット5に予め搬送して収納しておく必要がある。所定の加工の後に次工具による加工がある場合には、工具搬送装置7によりこの次工具を収納用の工具ポット5から工具交換位置S1 に搬送し、交換アーム2により次工具に自動的に工具交換する。
【0037】
工具マガジン1の大径工具収納部Cには、四本の大径工具4が収納可能になっているが、これ以上の本数の大径工具4や特殊工具を必要とする加工の場合には、これら大径工具4や特殊工具を標準工具収納部B(及び大径工具収納部C)に収納することになる。
標準工具3だけを標準工具収納部B及び大径工具収納部Cに収納する場合には、工具干渉は生じないので、標準工具3はセット禁止工具ポット以外のいずれの工具ポットにも制限なく収納することができる。
【0038】
ところが、標準工具収納部Bに大径工具4又は特殊工具を収納すると、収納した大径工具とその周辺の工具,又は周辺の工具と標準工具用ハンド15(又は、大径工具用ハンド16)との間で工具干渉が生じる場合がある。
この工具干渉の発生の有無を予め作業者がチェックするのは困難であるので、工具ポット5に工具を収納するために工具段取り位置S4 より工具を搬送する時に、工具マガジン管理装置40は工具干渉の発生の有無を自動的にチェックしている。
【0039】
次に、工具マガジン管理装置40による工具干渉防止機能を含む工具マガジン管理方法について図1乃至図5を参照して説明する。
図4は工具種類と干渉ポット位置などの一例を示す説明図、図5は工具干渉防止機能を有する段取り位置からの工具搬送の手順を示すフローチャートである。
【0040】
本発明は、工具段取り位置S4 より標準工具3,大径工具4又は特殊工具を所望の工具ポットに搬送する時に、工具の種類とこの工具が搬送される予定の搬送先工具ポットの番号とを入力し、工具種類に対応する干渉ポット位置のデータから、搬送先工具ポット番号の周辺のセット不可工具番号を求め、工具マガジン1全体の工具ポット5の状態を管理するポット管理データと搬送先工具ポット番号とを比較するとともに、ポット管理データとセット不可工具ポット番号とを比較して、工具の干渉の有無を判定する。
そして、工具干渉が生じると判定した場合にはその旨を表示し、工具干渉が生じないと判定した場合には、工具種類,搬送先工具ポット番号及びセット不可工具ポット番号をポット管理データテーブルファイル41に書き込んで、ポット管理データを更新し、工具は、工具搬送装置7によって、入力された搬送先工具ポット番号の工具ポットに搬送される。
【0041】
図4に示すような、標準工具3,大径工具4及び各種特殊工具に関する干渉ポット位置のデータが、工具種類・干渉ポット位置テーブルファイル42に格納されている。
例えば、標準工具3の場合にはいずれの工具ポット5でも工具干渉位置にでている部分がないので、搬送先工具ポットの周辺には干渉ポット位置は存在せず、したがって、セット不可工具ポットは存在しない。
【0042】
一方、大径工具4の場合には、図4の制限図に示すような搬送先工具ポット(in ,jn )に対応する干渉ポット位置(例えば、*印位置)が搬送先工具ポットの周辺に存在する。また、この場合には、imax 列,j=1,3,5,7行を優先使用すれば、収納効率が向上するので好ましい。
搬送先工具ポットがi=imax 列に限り、隣のimax −1列は干渉ポット位置とはしない。これは、imax 列とimax −1列との間の間隔が広いからである。
【0043】
特殊工具の場合には、図4の制限図に示すような搬送先工具ポット(i,j)に対応する干渉ポット位置(*印位置)が搬送先工具ポットの周辺に存在する。
特殊工具が、工具に切削油剤を供給する構造のオイルホール工具の場合には、(imax −1,j1 )の位置の工具ポットを優先使用すれば、これらの工具ポットの一方側にはスペースがあるので効率的である。干渉ポット位置としては図示するとおりであり、また、同一行内に連続的にセットすることが可能である。
【0044】
特殊工具が、所定寸法以上の工具軸線方向寸法を有するロングツールの場合には、imax 列を優先使用し、imax 列がいっぱいのときj=1行のi=1,4,7,10,13列を使用するようにすればよい。
特殊工具が特殊ボーリングバーの場合には、i=imax 又はimin 列,j=1行を優先使用すれば、これらの工具ポットの一方側にはスペースがあるので効率的である。
特殊工具が、フェーシング加工の可能なU軸ツールの場合には干渉ポット位置は図示するとおりであり、アンギュラカッタの場合には、干渉ポット位置は大径工具4と同じである。
なお、前記干渉ポット位置のデータには、上述の説明及び図4に示すような工具ポットの位置の制限のデータ等も含まれている。
【0045】
次に、工具干渉の有無のチェックを行って工具搬送を行う手順について説明する。
図5に示すように、まず最初に、工具段取り位置S4 で工具の段取りを行う時に、標準工具3,大径工具4,特殊工具の種類を示す番号を、工具段取り部操作盤20の第1のスイッチ22により選択設定する。例えば、特殊ボーリングバー61の段取りの時には、これを特定する工具種類番号「5」を入力する(図2参照)。
【0046】
第2のスイッチ23により、工具が搬送される予定の搬送先工具ポットの番号を選択設定する。例えば、特殊ボーリングバー61を75番の工具ポットに搬送する場合には、図2に示すように、搬送先工具ポット番号を「075」と選択設定する。次いで、起動ボタンスイッチ26を押して設定データを入力させる(ステップ101)。
なお、キーボード49を入力部とし且つディスプレイ,CRT51を表示部として使用し、ディスプレイ,CRT51に工具種類や搬送先工具ポット番号の入力を催促するメッセージを表示し、キーボード49からこれらの情報を入力してもよい。
演算部43は、搬送先工具ポット番号をマトリックスの配列データに変換する。例えば、搬送先工具ポット番号「75」を、i=8列,j=5行の配列データに変換する。
【0047】
次に、干渉判定部44は、ポット管理データテーブルファイル41に格納されているポット管理データと、入力後変換された配列データとを比較して、この搬送先工具ポットに工具が収納されていないか否かを判別し(ステップ102)、工具がある場合には、工具干渉が生じると判定して入力情報の変更を要求する。即ち、アラーム用表示ランプ25を点灯する(ステップ103)。
ステップ102で、搬送先工具ポットに工具が収納されていないことが確認されると、干渉判定部44は、ポット管理データテーブルファイル41に格納されているセット不可工具ポット(セット禁止ポットを含む)のデータと、前記変換された配列データとを比較して、搬送先工具ポットがセット不可工具ポット(セット禁止ポットを含む)に指定されていないか否かを判別する(ステップ104)。指定されている場合には、搬送不可と判定して入力情報の変更を要求し、アラーム用表示ランプ25を点灯する(ステップ103)。
【0048】
ステップ104で工具干渉が生じないと判定されると、入力された工具種類に対応し工具種類・干渉ポット位置テーブルファイル42に格納されている干渉ポット位置のデータから、配列データの周辺のセット不可工具ポット番号を求める(ステップ105)。
次いで、干渉判定部44は、ステップ105で求めたセット不可工具ポット番号とポット管理データとを比較して、このセット不可工具ポットに工具が収納されていないか否かを判別して工具干渉の有無を判定する(ステップ106)。工具がある場合には、搬送不可と判定してステップ103に移行する。
【0049】
ステップ103に移行することは、上述のように工具干渉が生じると判定されたことを意味しているので、この場合には、アラーム用表示ランプ25を点灯してアラームを知らせるか又はCRT51にアラームのメッセージを表示することにより、入力情報の変更を要求することになる。
この表示に基づいて、作業者は、工具干渉を起こさないように工具種類及び搬送先工具ポット番号のいずれか一方又は両方を変更して、新しい情報を第1,第2のスイッチ22,23により再入力することになる。
【0050】
ステップ106で、セット不可工具ポットに工具がなく、工具干渉が生じないことが確認されると、工具種類,搬送先工具ポット番号及びセット不可工具ポット番号を、ポット管理データテーブルファイル41に書き込んでポット管理データを更新する(ステップ107)。
このようにして、工具干渉が生じないことをチェックした後、工具搬送装置7により、工具段取り位置S4 に収納されている工具を搬送先工具ポット番号の工具ポット5に搬送して収納することにより(ステップ108)、工具干渉防止処理を含む工具マガジンの管理方法の実行が終了する。
【0051】
次に、所望の工具を工具交換位置S1 に呼び出して待機させるべく、NC装置から工具の呼出し指令が出力されると、工具搬送装置7が動作して工具ポット5に収納中の指令工具を工具交換位置S1 に搬送して一時的に収納する。
交換アーム2が、工具交換位置S1 に収納されている指令工具を把持して工具交換位置S1 から待機位置に揺動することにより、工具呼出し指令による動作が完了する。
【0052】
上述のように、本発明では、工具種類に対応する干渉ポット位置のデータが工具種類・干渉ポット位置テーブルファイル42に格納され、工具マガジン1の全体の工具ポット5の現在の状態を管理するポット管理データが、常に更新された状態でポット管理データテーブルファイル41に格納されている。
既存の工具マガジン1に標準工具3の他に所望の数の大径工具4及び特殊工具を収納する場合、前記干渉ポット位置のデータとポット管理データとに基づいて、工具干渉の発生の有無を予め自動的にチェックすることにより工具干渉を防止できる。
【0053】
したがって、工具マガジン1の高収納密度化を図りながらチェックミスなく安全に工具を収納できることになり、工具マガジン1をフレキシブルに使用することができる。
また、工具マガジン1全体の現在の工具ポットの状態をポット管理データで管理できるので、工具マガジン1の管理が容易になる。
なお、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0054】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成したので、工具段取り位置から所望の搬送先工具ポットに工具を搬送して収納する際に、予め工具干渉の発生の有無を自動的にチェックして工具干渉を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1乃至図5は本発明の実施形態の一例を示す図で、図1は工作機械のマトリックス型工具マガジンの正面図である。
【図2】 工具段取り部操作盤の概略正面図である。
【図3】 工具マガジン管理装置のブロック図である。
【図4】 工具種類と干渉ポット位置などの一例を示す説明図である。
【図5】 工具干渉を防止して工具搬送をする手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 マトリックス型工具マガジン
3 標準工具(工具)
4 大径工具(工具)
5 工具ポット
21 入力部
24 表示部
25 アラーム用表示ランプ(表示部)
40 工具マガジン管理装置
41 ポット管理データテーブルファイル
42 工具種類・干渉ポット位置テーブルファイル
43 演算部
44 干渉判定部
49 キーボード(入力部)
51 CRT(表示部)
61 特殊ボーリングバー(工具)
S4 工具段取り位置
Claims (2)
- 工具を収納するための複数の工具ポットがマトリックス状に配列されたマトリックス型工具マガジンにおいて、
前記工具段取り位置より前記工具を所望の前記工具ポットに搬送する時に、前記工具の種類とこの工具が搬送される予定の搬送先工具ポットの番号とを入力するための入力部と、
前記マトリックス型工具マガジン全体の前記工具ポットの状態を管理するポット管理データを保存するポット管理データテーブルファイルと、
前記工具種類に対応する干渉ポット位置のデータを保存する工具種類・干渉ポット位置テーブルファイルと、
前記入力部により入力された前記工具種類に対応する前記干渉ポット位置のデータから、前記搬送先工具ポット番号の周辺のセット不可工具ポット番号を求めるとともに、前記ポット管理データと前記搬送先工具ポット番号及び前記セット不可工具ポット番号とを比較して前記工具の干渉の有無を判定する干渉判定部とを備え、
前記工具干渉が生じると判定した場合にはその旨を表示部に表示し、前記工具干渉が生じないと判定した場合には、前記搬送先工具ポット番号及び前記セット不可工具ポット番号を前記ポット管理データテーブルファイルに書き込んで前記ポット管理データを更新するとともに前記工具を搬送させることを特徴とするマトリックス型工具マガジンの管理装置。 - 所定の位置の工具ポットを1とする連続した数値データである前記搬送先工具ポットの番号を、マトリックスの列と行の配列データに変換演算する演算部を備え、
この変換演算された前記搬送先工具ポットの前記配列データ及びこの搬送先工具ポットの配列データ周辺に求められた配列データ形式のセット不可工具ポット番号データと、前記ポット管理データとを、前記干渉判定部で比較判定することを特徴とする請求項1に記載のマトリックス型工具マガジンの管理装置。
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