JP7419907B2 - 仕切体 - Google Patents

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Description

本件は、物品が収容される空間を区分けする仕切体に関する。
従来、箱体の内部空間を複数の空間に分割する仕切体が知られている。例えば、平板状の縦仕切板と横仕切板とを井桁状に組み合わせて構成された折り畳み可能な仕切体が提案されている(特許文献1参照)。このような底無しの仕切体は、箱体の内部に入れて使用される。
実用新案登録第3171393号公報
ところで、仕切体で区分けされた空間に物品を収容した箱体から、仕切体と物品とを一体的に取り出し可能であれば、箱体の交換作業や清掃作業を効率化しうる。
しかしながら、上記のような底無しの仕切体は、物品を載置するための底となる部位が存在しないため、物品と一体的には箱体から取り出せない。このように、底無しの仕切体は、箱体に入れられた状態でないと機能しないことから、単体での使用性が不十分である。
なお、仮に上記の底無しの仕切体に底となる部位を追加した場合には、構造の複雑化に伴い折り畳み可能とすることが難しくなるため、非使用時(例えば保管時や廃棄時)に嵩張る虞がある。また、井桁状の仕切体に対して単に底となる部位が追加された仕切体では、物品の水平方向の移動を規制する側壁が存在しないため、単体で使用された場合に側方からの物品の脱落を抑制できない虞がある。このように、底付きの仕切体であっても、単体での使用性が十分ではない。
本件は、上述のような課題に鑑みて創案されたものであり、仕切体の単体での使用性を高めることを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用及び効果であって、従来の技術では得られない作用及び効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けることができる。
ここで開示する仕切体は、一方向の端縁から複数のスリットが切り込まれていると共に互いに対面する一対の側壁部と、前記側壁部の前記一方向と反対側の端縁どうしの間に延在し、各々の前記側壁部が前記一方向へ折り立てられた底壁部と、を有する壁部材と、一対の前記側壁部どうしの間で前記側壁部及び前記底壁部の双方と交差する方向に立設された面状の仕切部と、前記仕切部の両側に突設され、一対の前記側壁部の前記スリットにそれぞれ嵌合する一対の嵌合部と、を有する区画部材と、を備えている。
本件によれば、仕切体の単体での使用性を高められる。
仕切体の壁部材と区画部材とを分解して示す斜視図である。 壁部材の側壁部の一部を拡大した側面図である。 区画部材の正面図である。 壁部材に組み立てられる壁シートの平面図(壁部材の展開図)である。 積み重ねられた仕切体の斜視図である。 箱体とこの内部に配置される仕切体とを分解して示す斜視図である。
以下、図面を参照して、実施形態としての仕切体について説明する。なお、この実施形態はあくまでも例示に過ぎず、下記の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。また、必要に応じて取捨選択でき、あるいは適宜組み合わせることができる。
[1.構成]
[1-1.仕切体]
図1に示すように、本実施形態に係る仕切体1は、物品が収容される収容空間10の外壁をなす壁部材2と、収容空間10を複数の小空間11(図5及び図6参照)に区分けする区画部材3とを備えている。収容空間10に配置される物品としては、例えば、伝票(紙片)が挙げられる。
ここでは、角型のトレイ状(容器状)をなす壁部材2を例示する。壁部材2は、面状(シート状)の壁シート4(図4参照)から組み立てられている。言い換えると、壁部材2は、面状に展開可能である。ここでは、たとう式に展開可能な壁部材2を例示する。
区画部材3は、その全体が平板状(面状)であって、小空間11の隔壁となる。ここでは五枚の区画部材3が設けられた仕切体1を例示する。ただし、仕切体1に設けられる区画部材3の枚数は、収容空間10を分割する数に応じて適宜変更できる。
本実施形態の壁部材2及び区画部材3はいずれも弾性変形自在である。壁部材2及び区画部材3に適用される素材としては、例えば、ポリプロピレン樹脂やポリエチレン樹脂などで形成された低発泡(発泡倍率が3倍程度)のシート材が挙げられる。
本実施形態の壁部材2は、互いに対面する一対の側壁部21と、側壁部21どうしの間に延在して互いに対面する一対の端壁部22と、側壁部21及び端壁部22の各々と連設された底壁部23とを有する。側壁部21,端壁部22及び底壁部23はいずれも平板状である。
以下、仕切体1において底となる底壁部23が水平面に沿って配置されているものとして説明する。また、一対の側壁部21が対面する方向を幅方向WDとし、一対の端壁部22が対面する方向を長さ方向LDとし、上下方向(水平方向に直交する方向)を高さ方向HDとする。さらに、収容空間10に向かう側を内側とし、この反対側(収容空間10から離間する側)を外側とする。
一対の側壁部21は、互いに対称である。各々の側壁部21は、底壁部23から上方(一方向)へ折り立てられており、高さ方向HDかつ長さ方向LDに延在する。本実施形態の側壁部21は、幅方向WDに視た場合に台形状をなす。詳細に言えば、側壁部21は、その上縁21a(一方向の端縁)が下縁21b(一方向と反対側の端縁)よりも長さ方向LDにおいて長く形成されている。なお、側壁部21と底壁部23との境界には、底壁部23に対する側壁部21の折り立てを案内するために、溝状の罫線が側壁部21の下縁21bに沿って設けられている。
各々の側壁部21には、壁部材2に区画部材3を組み合わせるための構成として、上縁21aから複数のスリット8が切り込まれている。ここでは、側壁部21の上縁21aから下方(底壁部23側)へまっすぐに延びるスリット8を例示する。スリット8の開口幅は、区画部材3の厚み寸法と同等、又は、区画部材3の厚み寸法よりもやや大きく設定される。
本実施形態のスリット8は、各々の側壁部21において長さ方向LDに等間隔で配置されている。一方の側壁部21に形成されたスリット8と、他方の側壁部21に形成されたスリット8とは、壁部材2を幅方向WDに視た場合に互いに重なる。なお、各々の側壁部21に設けられるスリット8の個数は、想定される収容空間10の分割数に応じて適宜設定される。
一対の端壁部22は、互いに対称である。各々の端壁部22は、底壁部23から上方(一方向)へ折り立てられており、高さ方向HDかつ幅方向WDに延在する。端壁部22は、このように側壁部21と交差する方向に立設されることで、側壁部21と共に収容空間10を囲む筒状の周壁部を構成する。
本実施形態の端壁部22は、側壁部21と同様に、長さ方向LDから視た場合に台形状をなす。詳細に言えば、端壁部22は、その上縁22aが下縁22bよりも幅方向WDにおいて長く形成されている。なお、端壁部22と底壁部23との境界には、底壁部23に対する端壁部22の折り立てを案内するために、溝状の罫線が端壁部22の下縁22bに沿って設けられている。
本実施形態では、一対の側壁部21が、上方へいくほど互いに離間するように傾斜して配置されている。同様に、一対の端壁部22も、上方へいくほど互いに離間するように傾斜して配置されている。したがって、壁部材2は、幅方向WDの寸法(幅寸法)と長さ方向LDの寸法(長さ寸法)とがいずれも上方へ向けて拡大されている。
なお、側壁部21の長さ寸法は、端壁部22の幅寸法よりも大きく設定されている。これにより、壁部材2は、長さ寸法が幅寸法よりも大きい容器状をなす。
底壁部23は、側壁部21の下縁21bどうしの間かつ端壁部22の下縁22bどうしの間に延在する。言い換えると、底壁部23は、側壁部21の下縁21bと端壁部22の下縁22bとの各々と連設されている。本実施形態の底壁部23は、高さ方向HDから視た場合に矩形状である。
壁部材2は、底壁部23から折り立てられた側壁部21及び端壁部22を互いに連結する連結部5を有する。連結部5は、詳細に言えば、側壁部21及び端壁部22の一方に連設された舌片5aが、側壁部21及び端壁部22の他方に形成された差込口5bに差し込まれることで、側壁部21及び端壁部22を互いに連結する。これにより、連結部5は、一対の側壁部21と一対の端壁部22とを筒状(上記の周壁部をなす状態)に維持する。
本実施形態では、舌片5aが側壁部21から連設され、差込口5bが端壁部22に形成された例を示す。ただし、これとは反対に、舌片5aが端壁部22から連設され、差込口5bが側壁部21に形成されてもよい。
舌片5aは、側壁部21の長さ方向LDの両側に連設されている。本実施形態の舌片5aは、差込口5bへの差込性を高めるために、先細り形状とされている。舌片5aは、側壁部21から内側へ折り込まれ、差込口5bを通じて端壁部22の内側に配置される。
差込口5bは、高さ方向HDの位置が舌片5aと一致するように設けられる。本実施形態では、端壁部22の幅方向WDの両側に折込片5cが連設されており、端壁部22と折込片5cとの境界線上に差込口5bが形成されている。なお、折込片5cは、端壁部22から内側へ折り込まれ、側壁部21の内側に配置される。
本実施形態の壁部材2は、複数の通気孔12~15を有する。これらの通気孔12~15は、具体的には、側壁部21を貫通する側孔12と、端壁部22を貫通する端孔13と、底壁部23を貫通する底孔14と、端壁部22及び底壁部23がなす角部に形成された角孔15とを含む。各々の通気孔12~15は、壁部材2の内側(収容空間10)と外側との連通路となる。空気が通気孔12~15を通じて壁部材2の内外を往来する点に着目すれば、通気孔12~15は通気路(通気用の孔)とも言える。
側孔12は、各々の側壁部21において長さ方向LDに等間隔で配置されている。ここでは、長さ方向LDにおいてスリット8と交互に並ぶ側孔12を例示する。すなわち、側孔12は、各々の側壁部21において隣接するスリット8どうしの間に配置されている。なお、本実施形態の側孔12は、矩形状である。
端孔13は、各々の端壁部22において幅方向WDに等間隔で配置されている。ここでは、高さ方向HDに延びる長軸をもつ長円形状の端孔13を例示する。
底孔14は、底壁部23において幅方向WDと長さ方向LDとの双方に等間隔で配置されている。ここでは、長さ方向LDに延びる長軸をもつ長円形状の底孔14を例示する。
角孔15は、端孔13よりも下方において端壁部22及び底壁部23にわたって形成されている。角孔15は、端孔13及び底孔14と同様に、幅方向WDに等間隔で配置されている。
なお、本実施形態の端孔13,底孔14及び角孔15は、幅方向WDの配置間隔(ピッチ)が等しく設定されていると共に、幅方向WDの位置が互いに揃えられている。
図2に示すように、壁部材2は、各側壁部21においてスリット8よりも下方(底壁部23側)に形成された貫通孔6を有する。貫通孔6は、壁部材2に組み合わされた区画部材3の位置を安定化する機能をもつ。
貫通孔6は、各スリット8と高さ方向HDに並んで形成されている。すなわち、貫通孔6は、スリット8と同様に、各々の側壁部21において長さ方向LDに等間隔で配置されている。ここでは、側孔12よりも下方に配置された貫通孔6を例示する。このように本実施形態では、いずれも側壁部21を貫通する側孔12及び貫通孔6のうち、上側に配置された一方が側孔12であり、下側に配置された他方が貫通孔6である。
本実施形態の貫通孔6には、後述する区画部材3の凸部34に対応した形状の狭部6aと、狭部6aよりも幅広に(開口幅が大きく)形成された広部6bとが設けられている。狭部6aは、区画部材3の凸部34が嵌合する部位であり、上記のとおり区画部材3の位置を安定化する機能を担う。これに対し、広部6bは、壁部材2の内側(収容空間10)と外側とを連通する連通路であって開口をなし、収容空間10の通気性を高める機能を担う。
本実施形態の狭部6aは、スリット8の延長線上でまっすぐに延びている。ここでは、側壁部21の下縁21bまで延在する狭部6aを例示する。なお、狭部6aの開口幅は、スリット8と同様に、区画部材3の厚み寸法と同等、又は、区画部材3の厚み寸法よりもやや大きく設定される。
広部6bは、狭部6aよりも長さ方向LDに大きく形成されている。ここでは、狭部6aの長さ方向LDの両側で対称な台形状をなす広部6bを例示する。広部6bは、区画部材3の凸部34が狭部6aに嵌合した状態において、上記の通気孔12~15と同様に、壁部材2の内側(収容空間10)と外側とを連通する通気路となる。
図1及び図3に示すように、区画部材3は、収容空間10に配置される仕切部31と、仕切部31の両側に突設されて一対の側壁部21のスリット8にそれぞれ嵌合する一対の嵌合部32とを有する。
仕切部31は、平板状(面状)であり、側壁部21どうしの間で側壁部21及び底壁部23の双方と交差する方向に立設される。本実施形態の仕切部31は、高さ方向HDかつ幅方向WDに延在する。すなわち、仕切部31は、端壁部22と略平行に配置される。
嵌合部32は、仕切部31の上縁31aから幅方向WDの外側に突設されている。
本実施形態の区画部材3は、各嵌合部32から下方に延出した返し部33と、嵌合部32よりも下方で仕切部31の両側に突設された凸部34と、仕切部31を貫通する通気用の仕切孔35とを更に有する。
返し部33は、嵌合部32から幅方向WDの外側へ延出した後に下方へ曲がった部位であり、仕切部31に対して幅方向WDに隙間をあけて設けられる。この隙間の大きさは、側壁部21の厚み寸法と同等、又は、側壁部21の厚み寸法よりもやや大きく設定される。返し部33は、嵌合部32がスリット8に嵌合した状態において、側壁部21の外側に配置される。これにより、返し部33は、側壁部21の外側への広がり(底壁部23に対する側壁部21の折り戻し)を阻止する機能をもつ。
凸部34は、仕切部31から幅方向WDの外側へ突出した部位であり、嵌合部32及び返し部33と離間して設けられる。凸部34は、仕切体1の組立時に、壁部材2及び区画部材3の少なくとも一方を弾性変形させることで貫通孔6に差し込まれる。本実施形態の凸部34は、貫通孔6の狭部6aを幅方向WDに貫通した状態で嵌合する。
仕切孔35は、区画部材3で区分けされた複数の小空間11どうしを連通する連通路であり、小空間11どうしで空気を往来させるための通気路とも言える。ここでは、幅方向WDに延びる長軸をもつ長円形状の仕切孔35が、高さ方向HDと幅方向WDとの双方に並んで配置された例を示す。
[1-2.壁シート]
図4は、壁部材2に組立可能な壁シート4の平面図である。ここでは、壁シート4の延在面に沿う方向として縦方向D1及び横方向D2を定める。縦方向D1及び横方向D2は、互いに直交する。
壁シート4は、側壁部21に対応する一対の側パネル41と、端壁部22に対応する一対の端パネル42と、底壁部23に対応する底パネル43とを有する。
壁シート4では、一対の側パネル41が底パネル43の縦方向D1の両側に連設され、一対の端パネル42が底パネル43の横方向D2の両側に連設される。また、各々の側パネル41における横方向D2の両側には上記の舌片5aが連設され、各々の端パネル42における縦方向D1の両側には上記の折込片5cが連設される。そして、端パネル42と折込片5cとの境界線上には、上記の差込口5bが形成されている。
側パネル41には、その縦方向D1の外側の端縁41aから上記のスリット8が切り込まれている。また、側パネル41には、上記の貫通孔6と側孔12とが設けられている。各々の側パネル41において、スリット8と貫通孔6と側孔12とはいずれも、横方向D2に等間隔で配置されている。また、各々の側パネル41において、貫通孔6は側孔12よりも縦方向D1の内側(底パネル43側)に配置されている。
端パネル42には、端孔13が縦方向D1に等間隔で配置されている。
底パネル43には、底孔14が縦方向D1と横方向D2との双方に等間隔で配置されている。
角孔15は、端パネル42と底パネル43とにわたって横方向D2に延在する。壁シート4における角孔15は、横方向D2に延びる長軸をもつ長円形状である。
なお、壁シート4において壁部材2への組立時に折り曲げられる箇所には、折り曲げを案内する溝状の罫線が設けられている。
[2.作用]
仕切体1では、通気孔12~15及び貫通孔6の広部6bを通じて収容空間10に空気が流通可能である。このため、収容空間10に配置された物品が濡れている場合には、例えばファンで仕切体1の外側から風を送ることにより、通気孔12~15及び貫通孔6の広部6bを通じて収容空間10に空気を積極的に供給できる。これにより、収容空間10に配置された物品の乾燥が促進される。
また、図5に示すように仕切体1は、他の仕切体1の上に積み重ねて配置できる。ここでは、三つの仕切体1が幅方向WDと長さ方向LDとをそれぞれ一致させた姿勢で積み重ねられた例(いわゆる正積み)を示す。ただし、仕切体1を積み重ねる姿勢は正積みに限定されず、幅方向WDと長さ方向LDとを交互に入れ替えた姿勢(いわゆる交互積み)が採用されてもよい。
このように上下方向に積み重ねられた仕切体1では、下の仕切体1の区画部材3が上の仕切体1を下方から支持するため、積み上げられた仕切体1の姿勢が安定化する。また、積み重ねられた複数の仕切体1に上記のように風を送れば、複数の仕切体1の収容空間10にまとめて空気を積極的に供給できる。このため、複数の収容空間10に配置されたより多くの物品の乾燥が促進される。特に、上下方向に並ぶ収容空間10どうしの間では、底孔14を通じて空気が流通することで、通気性が更に向上する。
また、図6に示すように仕切体1は、対応した形状のボックスコンテナ7(箱体)に入れて使用されてもよい。このように、仕切体1よりも高剛性のボックスコンテナ7に仕切体1を入れておけば、仕切体1の搬送時や保管時などにおいても、仕切体1に収容された物品の保護性が向上する。なお、容器状のボックスコンテナ7には、図示しない蓋部材が被せられてもよい。
[3.効果]
(1)仕切体1によれば、一対の側壁部21dが底壁部23から上方へ折り立てられた壁部材2と、仕切部31が側壁部21間に立設されると共に嵌合部32がスリット8に嵌合する区画部材3とが設けられるため、側壁部21間(収容空間10)を仕切部31で区分けできると共に、収容空間10に収容する物品を底壁部23に載置できる。
したがって、仕切体1をボックスコンテナ7のような箱体に入れなくても、仕切体1に収容した物品を仕切体1と共に持ち上げて移動させられる。また、側壁部21と仕切部31とで区画された空間(収容空間10の一部)に物品を収容すれば、側壁部21及び仕切部31で物品の水平方向の移動が規制されるため、仕切体1の搬送中であっても物品の脱落を抑制できる。よって、仕切体1の単体での使用性を高められる。
また、壁部材2が展開可能な構造であると共に、区画部材3が面状の仕切部31を有するシンプルな構造であるため、仕切体1の非使用時(例えば保管時や廃棄時)には、例えば壁部材2を展開したうえで区画部材3と重ねておくことで、嵩張りを抑制できる。
(2)区画部材3の返し部33が、壁部材2において底壁部23から折り立てられた一対の側壁部21の外側に配置されるため、側壁部21の広がり(折り戻し)を阻止できる。これにより、側壁部21が互いに対面する状態に維持されることから、区画部材3の位置を維持できると共に、収容空間10に配置された物品の脱落も抑制できる。
(3)区画部材3の凸部34が壁部材2の貫通孔6に差し込まれることで、壁部材2に対する区画部材3の位置ずれを抑制できる。また、貫通孔6に差し込まれた凸部34により、壁部材2に対する区画部材3の上方への抜けが防止されるため、区画部材3を摘まみ上げることで仕切体1全体を持ち上げることが可能となる。これにより、ボックスコンテナ7のような箱体から仕切体1を摘まんで取り出す作業が容易となるため、仕切体1の単体での使用性を更に高められる。
また、上記のとおり区画部材3の返し部33により側壁部21の外側への広がりが阻止されることで、凸部34が貫通孔6に差し込まれた状態に維持されるため、区画部材3の位置ずれを更に確実に防止できる。このように、返し部33及び凸部34が共に設けられた区画部材3によれば、仕切体1の形状維持性能を一層高められる。
(4)貫通孔6には、凸部34が嵌合する狭部6aに加えて、狭部6aよりも幅広に形成された広部6bが設けられるため、凸部34の差込口としての機能を狭部6aで担いつつ、通気口としての機能を広部6bで付加できる。よって、凸部34が差し込まれる狭部6aで区画部材3の位置ずれを抑制しつつ、通気用の開口をなす広部6bで収容空間10の通気性を高められる。このように収容空間10の通気性が高められることで、収容空間10における物品の乾燥を促進できる。
(5)壁部材2の側壁部21を貫通する側孔12によれば、側壁部21の内側と外側との間で空気を流通させられるため、収容空間10の通気性を高められる。よって、収容空間10における物品の乾燥を促進できる。
本実施形態では、側孔12が側壁部21において隣接するスリット8どうしの間に配置されているため、区画部材3の仕切部31で仕切られた小空間11の全てにおいて通気性を高められる。よって、各々の小空間11において物品の乾燥を促進できる。
(6)壁部材2の底壁部23を貫通する底孔14によれば、底壁部23の内側と外側との間で空気を流通させられるため、収容空間10の通気性を高められる。特に、図5に示すように上下方向に積み重ねられた仕切体1では、底孔14を通じて収容空間10どうしの間で空気を流通させられるため、収容空間10の通気性を効果的に高められる。よって、収容空間10における物品の乾燥を更に促進できる。
(7)壁部材2では、一対の端壁部22が底壁部23から上方へ折り立てられて側壁部21どうしの間に延在し、連結部5が側壁部21及び端壁部22を互いに連結するため、側壁部21と端壁部22とで収容空間10を囲む周壁部を構成できる。これにより、収容空間10に配置された物品の長さ方向LDへの脱落を更に抑制できる。
また、舌片5aが差込口5bに差し込まれる連結部5によれば、接着剤やステープラなどを用いなくても側壁部21と端壁部22とを連結できる。よって、壁部材2を展開可能な構造としながらも、壁部材2の組立容易性を高められる。
(8)壁部材2の端壁部22を貫通する端孔13によれば、端壁部22の内側と外側との間で空気を流通させられるため、収容空間10の通気性を高められる。よって、収容空間10における物品の乾燥を促進できる。
(9)壁部材2の端壁部22及び底壁部23にわたって形成された角孔15によれば、端壁部22及び底壁部23の双方における内側と外側との間で空気を流通させられるため、収容空間10の通気性を高められる。よって、収容空間10における物品の乾燥を促進できる。
また、端壁部22と底壁部23との角部に角孔15が形成されることで、端壁部22が底壁部23に対して折り立てられやすくなるため、壁部材2の組立容易性を高められる。
なお、上記の側孔12及び貫通孔6の広部6bの少なくとも一方と、端孔13及び角孔15の少なくとも一方とが設けられた壁部材2によれば、側壁部21及び端壁部22の双方における内側と外側との間で空気を流通させられるため、収容空間10の通気性を更に高められる。よって、収容空間10における物品の乾燥を更に促進できる。
(10)区画部材3の仕切部31を貫通する仕切孔35によれば、仕切部31で仕切られた小空間11どうしの間で空気を流通させられるため、収容空間10の通気性を高められる。よって、収容空間10における物品の乾燥性を高められる。
(11)折り立てられた一対の側壁部21が上方へいくほど互いに離間するように傾斜して配置された壁部材2は、上方へ向けて幅方向WDに拡開した形状となるため、この壁部材2を備えた仕切体1の上に他の仕切体1を積み重ねることが容易となる。よって、仕切体1の積み重ね容易性を高められると共に、積み重ねられた仕切体1の姿勢を安定化できる。
本実施形態では、折り立てられた一対の端壁部22も上方へいくほど互いに離間するように傾斜して配置されていることから、壁部材2は上方へ向けて長さ方向LDにも拡開した形状となっている。そのため、この壁部材2を備えた仕切体1に他の仕切体1を積み重ねることが更に容易となる。よって、仕切体1の積み重ね容易性を更に高められると共に、積み重ねられた仕切体1の姿勢をより安定化できる。
[4.変形例]
仕切体1に設けられる区画部材3の枚数は、各々の側壁部21に形成されたスリット8の個数以下であればよく、収容する物品の大きさや種類などに応じて適宜設定できる。
スリット8の形状は、区画部材3の嵌合部32が嵌合する形状であれば特に限定されず、例えば側壁部21の上縁21aから斜め下方へ延びた形状であってもよい。
壁部材2は、少なくとも側壁部21及び底壁部23を有していればよく、例えば端壁部22及び連結部5を省略して、壁部材2の構成を簡素化してもよい。壁部材2から端壁部22を省略した場合には、長さ方向LDの最も外側に配置される二つの区画部材3を端壁部22と同様に機能させることで、側壁部21と区画部材3とにより上記の周壁部を構成してもよい。
壁部材2に貫通孔6が設けられると共に区画部材3に凸部34が設けられた仕切体1では、貫通孔6に凸部34を差し込み可能となるように、壁部材2及び区画部材3の少なくとも一方が弾性変形自在に構成される。ただし、これらの貫通孔6及び凸部34は省略されてもよく、貫通孔6及び凸部34が省略された仕切体1では、壁部材2及び区画部材3がいずれも弾性変形不能であってもよい。なお、貫通孔6の形状は、凸部34を差し込み可能な形状であれば特に限定されない。
通気孔12~15及び仕切孔35の形状や配置や個数も特に限定されない。これらの通気孔12~15及び仕切孔35は、省略されてもよい。
壁部材2及び区画部材3に適用される素材は、上記のような低発泡のシート材に限定されない。壁部材2及び区画部材3には、互いに異なる素材が適用されてもよい。
なお、図5及び図6に示した仕切体1の使用形態は一例である。
1 仕切体
2 壁部材
3 区画部材
4 壁シート
5 連結部
5a 舌片
5b 差込口
5c 折込片
6 貫通孔
6a 狭部
6b 広部
7 ボックスコンテナ
8 スリット
10 収容空間
11 小空間
12 側孔
13 端孔
14 底孔
15 角孔
21 側壁部
21a 上縁(一方向の端縁)
21b 下縁(一方向と反対側の端縁)
22 端壁部
22a 上縁
22b 下縁
23 底壁部
31 仕切部
31a 上縁
32 嵌合部
33 返し部
34 凸部
35 仕切孔
41 側パネル
41a 縦方向D1の外側の端縁
42 端パネル
43 底パネル
D1 縦方向
D2 横方向
HD 高さ方向
LD 長さ方向
WD 幅方向

Claims (10)

  1. 一方向の端縁から複数のスリットが切り込まれていると共に互いに対面する一対の側壁部と、前記側壁部の前記一方向と反対側の端縁どうしの間に延在し、各々の前記側壁部が前記一方向へ折り立てられた底壁部と、を有する壁部材と、
    一対の前記側壁部どうしの間で前記側壁部及び前記底壁部の双方と交差する方向に立設された面状の仕切部と、前記仕切部の両側に突設され、一対の前記側壁部の前記スリットにそれぞれ嵌合する一対の嵌合部と、を有する区画部材と、を備え、
    前記壁部材及び前記区画部材の少なくとも一方は、弾性変形自在であり、
    前記壁部材は、各々の前記側壁部において前記スリットよりも前記底壁部側に形成された貫通孔を有し、
    前記区画部材は、前記仕切部の両側に突設されて前記貫通孔に差し込まれる一対の凸部を有する
    ことを特徴とする仕切体。
  2. 前記区画部材は、各々の前記嵌合部から延出して前記側壁部の外側に配置される返し部を有する
    ことを特徴とする、請求項1に記載の仕切体
  3. 前記貫通孔には、前記凸部に対応した形状であって前記凸部が嵌合する狭部と、前記狭部よりも幅広に形成されて通気用の開口をなす広部と、が連続して設けられた
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の仕切体。
  4. 前記壁部材は、前記側壁部を貫通する通気用の側孔を有する
    ことを特徴とする、請求項1~のいずれか一項に記載の仕切体。
  5. 前記壁部材は、前記底壁部を貫通する通気用の底孔を有する
    ことを特徴とする、請求項1~のいずれか一項に記載の仕切体。
  6. 前記壁部材は、前記底壁部から前記一方向へ折り立てられて互いに対面すると共に前記側壁部どうしの間に延在する一対の端壁部と、前記側壁部及び前記端壁部の一方に連設された舌片が前記側壁部及び前記端壁部の他方に形成された差込口に差し込まれることで前記側壁部及び前記端壁部を互いに連結する連結部と、を有する
    ことを特徴とする、請求項1~のいずれか一項に記載の仕切体。
  7. 前記壁部材は、前記端壁部を貫通する通気用の端孔を有する
    ことを特徴とする、請求項に記載の仕切体。
  8. 前記壁部材は、前記底壁部及び前記端壁部にわたって形成された通気用の角孔を有することを特徴とする、請求項又はに記載の仕切体。
  9. 前記区画部材は、前記仕切部を貫通する通気用の仕切孔を有する
    ことを特徴とする、請求項1~のいずれか一項に記載の仕切体。
  10. 折り立てられた一対の前記側壁部は、前記一方向へいくほど互いに離間するように傾斜して配置された
    ことを特徴とする、請求項1~のいずれか一項に記載の仕切体。
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