JPH079720U - ゴルフクラブ用箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のゴルフクラブを、ヘッド部分がぶつか
り合わないように収納することができるゴルフクラブ用
箱を提供することである。 【構成】 上面開放の直方体の箱本体１内に設けたヘッ
ド収納部３を縦仕切部材３ａと仕切保持板７ａ、７ｂと
により構成し、この縦仕切部材３ａを前記箱本体１の底
壁１３に重なる底板と、この底板に間隔をおいて前記箱
本体１の側壁８と平行に立設された二重構造を有する仕
切板１５とにより構成する。各仕切板１５に設けた上方
開口の切溝に、前記仕切保持板７ａ、７ｂに設けた下方
開口の切溝を嵌合させると、各仕切板１５の起立状態が
保持され、前記底板上に載置されたアイアンクラブのク
ラブヘッド相互がぶつかり合うのを防止することができ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、ゴルフのアイアンクラブを収納して、店頭に展示したり、商品と して搬送する際に使用されるゴルフクラブ用箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のゴルフクラブ用箱の一例として、図１０に示すものが挙げられる。 このゴルフクラブ用箱は、ケース本体６１と前方下敷板６２と後方下敷板６３ とから成る。

【０００３】 前記ケース本体６１は、底板６４の両側に立設された二重構造を有する側壁６ ５と、前記底板６４の両端に立設された二重構造を有する端壁６６とから成り、 前記側壁６５の内側壁の前端部寄りの位置に、係止孔６７が設けられている。 前記内側壁の長さ方向の下端縁には、切欠凹所６８が設けられている。

【０００４】 前記前方下敷板６２の一端には、山形に二つ折りされた仕切板６９が連設され 、この仕切板６９に当接する、同じく山形に二つ折りされた仕切板７１が前記後 方下敷板６３の一端に連設されている。

【０００５】 前記仕切板６９の両側縁には、前記ケース本体６１の内側壁に設けられた係止 孔６７に係止される係止片７２が突設され、前記仕切板７１の両側縁には、前記 係止孔６７から前記側壁６５内に挿入される挿入片７３が連設されている。また 、各仕切板６９、７１には、上端開放の掛着溝７４が設けられている。

【０００６】 前記後方下敷板６３の両側縁には、前記切欠凹所６８に嵌まり合う小突片７５ が設けられている。

【０００７】 また、前記後方下敷板６３の他端には、底面開放の箱状のグリップ収納部７６ が設けられ、前壁７７に差込孔７８が形成されている。

【０００８】 ケース本体６１内に前方下敷板６２を収容し、仕切板６９の係止片７２を係止 孔６７に係止させる。この仕切板６９に仕切板７１を当接させるべく後方下敷板 ６３を収容し、仕切板７１の挿入片７３を係止孔６７に、各小突片７５を各切欠 凹所６８に嵌め入れる。このようにすると、このゴルフクラブ用箱が組立てられ る。

【０００９】 このようにして組立てられたゴルフクラブ用箱のグリップ収納部７６内に、ゴ ルフクラブのグリップを前記差込孔７８から収納し、クラブヘッド近くのシャフ トを掛着溝７４に掛着させる。このようにすると、クラブシャフトのヘッド側の 端部が仕切板６９、７１に支持される。

【００１０】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来のゴルフクラブ用箱は、掛着溝７４の数を増やすことにより、複数の ゴルフクラブを収納することができる。

【００１１】 しかしながら、この従来のゴルフクラブ用箱内に、複数のゴルフクラブを収納 すると、ゴルフクラブのヘッド部分が相互にぶつかり合って、傷が付き易いとい う欠点がある。

【００１２】 そこで、この考案は、複数のゴルフクラブを収納して、店頭に展示したり、商 品として搬送する際に、ヘッド部分相互がぶつかり合うのを防止することができ るゴルフクラブ用箱を提供することを課題とする。

【００１３】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するために、この考案は、上面開放の直方体の箱本体と蓋体 とから成り、前記箱本体の一端部にヘッド収納部を、他端部にグリップ収納部を 設け、且つ前記ヘッド収納部に隣接して上部複数箇所にシャフト収容溝を有する シャフト支持部を設けたゴルフクラブ用箱において、前記ヘッド収納部を縦仕切 部材と仕切保持板とにより構成し、この縦仕切部材を平板状基板に施した略平行 な複数の折曲線を屈曲することにより、前記箱本体の底壁に重なる底板と、この 底板から間隔をおいて前記箱本体の側壁と平行に起立する二重構造を有する仕切 板とにより構成し、この仕切板に設けた上方開口の切溝に、前記仕切保持板に設 けた下方開口の切溝を嵌合させる構成を採用したのである。

【００１４】 また、縦仕切部材に仕切保持板を間隔をおいて複数枚設けることにより、ヘッ ド収納部を増設する構成としてもよい。

【００１５】

【作用】

以上のように構成されたゴルフクラブ用箱のヘッド収納部を構成する縦仕切部 材の底板上にアイアンクラブのクラブヘッドを載置すると、隣接する底板が二重 構造を有する仕切板により仕切られていることから、クラブヘッド相互が接触す ることなく収納される。

【００１６】 縦仕切部材の各仕切板の切溝に、仕切保持板の切溝を嵌合させると、各仕切板 の起立状態が保持され、各仕切板が箱本体の幅方向に揺動するのを防止する。

【００１７】

【実施例】

図１に示すように、このゴルフクラブ用箱は、上面開放の直方体の箱本体１と 蓋体２とから成る。

【００１８】 前記箱本体１内には、ヘッド収納部３、シャフト支持部４、シャフト載置部５ 及びグリップ収納部６が設けられ、前記ヘッド収納部３は、縦仕切部材３ａに間 隔をおいて２枚の仕切保持板７ａ、７ｂを嵌め合わせて、３箇所形成されている 。

【００１９】 前記箱本体１は、図２に示すように、左右側壁８が二重構造を有し、各側壁８ を構成する内側壁の両端部寄りの２箇所に係止凹所９、１１が、一方の端部に係 止孔１２が設けられている。

【００２０】 前記ヘッド収納部３を構成する縦仕切部材３ａは、図２に示すように、前記箱 本体１の底壁１３に重なり合う底板１４と、この底板１４に間隔をおいて前記箱 本体１の側壁８と平行に立設された二重構造を有する仕切板１５とから成り、図 ３に示すブランクから組立てられる。

【００２１】 なお、この縦仕切部材３ａの長さは、前記箱本体１の底壁１３の端縁から前記 係止凹所９に達する長さに設定されている。

【００２２】 図３に示すように、底板１４は、略平行に施された複数の折曲線を介して連設 される仕切板１５により、それぞれ幅を若干異にする７枚に区分され、各仕切板 １５には、その幅を二分する折目線１６が設けられている。

【００２３】 前記折目線１６に跨がって打ち抜き部１７ａ、１７ｂが設けられ、この折目線 １６を山折りすることにより、図２に示すように、上方開口の切溝１７Ａ、１７ Ｂが形成される。

【００２４】 前記各仕切保持板７ａ、７ｂは、図４に示すブランクの各折目線１８ａ、１８ ｂ、１９ａ、１９ｂを折り曲げることにより組立てられ、図２に示すように、下 方開口の切溝２１Ａ、２１Ｂが形成される。

【００２５】 なお、図４（ａ）中の符号２２、図４（ｂ）中の符号２３はスリットであり、 これによって、組立て状態（図２参照）における仕切保持板７ａ、７ｂの上端部 が一部倒れて逃がし部分となる。

【００２６】 図２に示すシャフト支持部４は、図５に示すブランクの各折目線２４、２５、 ２６、２７、２８を順次折り曲げて一端を巻き込むと共に、支持板２９ａ、２９ ｂを重ね合わせ、差し込み片３１をスリット３２に差し込むことにより組立てら れる。

【００２７】 各折目線２５、２８に跨がって設けられた打ち抜き部３３ａ、３３ｂ、３３ｃ は、各折目線２５、２８を二つ折りすることにより、上方開口のシャフト収容溝 ３３Ａ、３３Ｂ、３３Ｃ（図２参照）に形成される。

【００２８】 なお、シャフト収容溝３３Ａは、シャフト収容溝３３Ｂより深く形成され、前 記底板１４の位置に対応して設けられる。

【００２９】 また、一方の支持板２９ａの両側に設けられた折目線３４ａ、３４ｂを折り曲 げると、前記箱本体１の内側壁に設けられた係止凹所９に係止される係止片３５ ａ、３５ｂが形成される。

【００３０】 図２に示すシャフト載置部５は、図６に示すブランクの各折目線３６、３７、 ３８を折り曲げ、両端の折り重ね片３９ａ、３９ｂを重ね合わせることにより組 立てられる。

【００３１】 前記折目線３７に跨がって設けられた４個の打ち抜き部４１は、この折目線３ ７を山折りすることにより、図２に示すように、載置凹所４１Ａが形成される。

【００３２】 両側に設けられた折目線４２ａ、４２ｂを折り曲げると、前記箱本体１の内側 壁に設けられた係止凹所１１に係止される係止片４３ａ、４３ｂが形成される。

【００３３】 図２に示すグリップ収納部６は、図７に示すブランクの各折目線４４、４５、 ４６、４７を順次折り曲げて一端を巻き込み、差し込み片４８をスリット４９に 差し込むことにより組立てられる。

【００３４】 一方の側板５１の両側に設けられた折目線５２を折り曲げると、前記箱本体１ の内側壁に設けられた係止孔１２に係止される係止片５３が形成される。

【００３５】 天板５４には打ち抜き部によりグリップ挿入孔５５Ａ、５５Ｂ、５５Ｃが形成 されている。なお、グリップ挿入孔５５Ａ、５５Ｂは、前記シャフト載置部５に 設けられた載置凹所４１Ａと互い違いの位置に存する。

【００３６】 前記箱本体１内の一端部に前記縦仕切部材３ａが収容され、上述の如く組立て られたシャフト支持部４の係止片３５ａ、３５ｂが内側壁の係止凹所９に係止さ れる。

【００３７】 このようにすると、前記縦仕切部材３ａの長さが、箱本体１の底壁１３の端縁 から係止凹所９に達する長さに設定されていることから、縦仕切部材３ａの端縁 とシャフト支持部４の端縁とが当接し、縦仕切部材３ａが箱本体１の長さ方向に 移動するのを防止する。

【００３８】 前記縦仕切部材３ａの各仕切板１５に設けられた切溝１７Ａ、１７Ｂに仕切保 持板７ａ、７ｂの切溝２１Ａ、２１Ｂを掛着させると、前記箱本体１の一端部に ヘッド収納部３が設けられる。また、各仕切板１５は各仕切保持板７ａ、７ｂに より起立状態に保持され、箱本体１の幅方向に揺動するのが防止される。

【００３９】 シャフト載置部５の係止片４３ａ、４３ｂが、内側壁の係止凹所１１に係止さ れ、グリップ収納部６の係止片５３が係止孔１２に係止されて、このゴルフクラ ブ用箱が完成する。

【００４０】 図８及び図９に示すように、グリップ収納部６と底壁１３との間にグリップ５ ８を収納し、底板１４上にアイアンクラブのクラブヘッド５６を載置し、シャフ ト５７をシャフト収容溝３３Ａに係止させると共に、グリップ側のシャフト５７ を載置凹所４１Ａに載置する。

【００４１】 このとき、隣接する底板１４は、二重構造を有する仕切板１５により仕切られ ていることから、クラブヘッド５６相互が接触することがない。

【００４２】 また、グリップ５８をグリップ挿入孔５５Ａからグリップ収納部６内に収納し 、シャフト５７をシャフト収容溝３３Ｂに係止させると共に、グリップ側のシャ フト５７をシャフト載置部５の上端縁に当接させる。

【００４３】 さらに、ヘッド収納部３が合計３箇所形成されていることから、アイアンクラ ブの長さに対応して、適宜収納位置を選択することができる。従って、箱本体１ の幅を拡張することなく、収納されるアイアンクラブの総本数を増やすことがで きる。

【００４４】

【考案の効果】

以上のように構成されたゴルフクラブ用箱は、ヘッド収納部の各仕切板により 、底板上に載置されたアイアンクラブのクラブヘッド相互がぶつかり合うのを防 止することができる。

【００４５】 ヘッド収納部の各仕切板には仕切保持板が嵌め合わされていることから、各仕 切板の起立状態が保持され、箱本体の幅方向へ揺動することがない。従って、特 に輸送中の振動等によるクラブヘッドの損傷を防止することができる。

【００４６】 縦仕切部材に仕切保持板を間隔をおいて複数枚設けるものにあっては、ヘッド 収納部が増設されることから、箱本体の幅を拡張させることなく、より多くのゴ ルフクラブを収納することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の斜視図

【図２】同上の分解斜視図

【図３】同上の部分展開図

【図４】同上の部分展開図

【図５】同上の部分展開図

【図６】同上の部分展開図

【図７】同上の部分展開図

【図８】同上の使用状態における一部省略平面図

【図９】同上の使用状態における一部省略縦断側面図

【図１０】従来例の分解斜視図

【符号の説明】

１ 箱本体 ２ 蓋体 ３ ヘッド収納部 ３ａ 縦仕切部材 ４ シャフト支持部 ５ シャフト載置部 ６ グリップ収納部 ７ａ、７ｂ 仕切保持板 ８ 側壁 ９、１１ 係止凹所 １２ 係止孔 １３ 底壁 １４ 底板 １５ 仕切板 １６、１８ａ、１８ｂ、１９ａ、１９ｂ、２４、２５、
２６、２７、２８、３４ａ、３４ｂ、３６、３７、３
８、４２ａ、４２ｂ、４４、４５、４６、４７、５２
折目線 １７ａ、１７ｂ、３３ａ、３３ｂ、３３ｃ、４１ 打ち
抜き部 １７Ａ、１７Ｂ、２１Ａ、２１Ｂ 切溝 ２２、２３、３２、４９ スリット ２９ａ、２９ｂ 支持板 ３１、４８ 差し込み片 ３３Ａ、３３Ｂ、３３Ｃ シャフト収容溝 ３５ａ、３５ｂ、４３ａ、４３ｂ、５３ 係止片 ３９ａ、３９ｂ 折り重ね片 ４１Ａ 載置凹所 ５１ 側板 ５４ 天板 ５５Ａ、５５Ｂ、５５Ｃ グリップ挿入孔 ５６ クラブヘッド ５７ シャフト ５８ グリップ ６１ ケース本体 ６２ 前方下敷板 ６３ 後方下敷板 ６４ 底板 ６５ 側壁 ６６ 端壁 ６７ 係止孔 ６８ 切欠凹所 ６９、７１ 仕切板 ７２ 係止片 ７３ 挿入片 ７４ 掛着溝 ７５ 小突片 ７６ グリップ収納部 ７７ 前壁 ７８ 差込孔

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上面開放の直方体の箱本体と蓋体とから
   成り、前記箱本体の一端部にヘッド収納部を、他端部に
   グリップ収納部を設け、且つ前記ヘッド収納部に隣接し
   て上部複数箇所にシャフト収容溝を有するシャフト支持
   部を設けたゴルフクラブ用箱において、前記ヘッド収納
   部を縦仕切部材と仕切保持板とにより形成し、この縦仕
   切部材を平板状基板に施した略平行な複数の折曲線を屈
   曲することにより、前記箱本体の底壁に重なる底板と、
   この底板に間隔をおいて前記箱本体の側壁と平行に立設
   された二重構造を有する仕切板とにより構成し、この仕
   切板に設けた上方開口の切溝に、前記仕切保持板に設け
   た下方開口の切溝を嵌合させたことを特徴とするゴルフ
   クラブ用箱。
2. 【請求項２】 請求項１記載のゴルフクラブ用箱におい
   て、縦仕切部材に仕切保持板を間隔をおいて複数枚設け
   ることにより、ヘッド収納部を増設したことを特徴とす
   るゴルフクラブ用箱。