JP7418663B2 - ロータ及びロータの製造方法 - Google Patents

ロータ及びロータの製造方法 Download PDF

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Description

本開示は、例えば回転電機に用いられる、磁石が収納されたロータ、及びロータの製造方法に関する。
モータ等の回転電機に用いられるロータにおいて、ロータコアの内側に永久磁石が埋め込まれたIPM(Interior Permanent Magnet)ロータがある。このようなロータでは、運転時にロータコアに渦電流が発生し、渦電流が発生するとロータコアの電気抵抗によりエネルギーの損失すなわち渦電流損が生ずる。渦電流損を抑制するため、例えば、複数の電磁鋼板が積層されたロータコアを複数備えたロータがある。このようなロータにおいて、磁石が挿入された2つのロータコアの間に非磁性体の中間板を設け、且つ、中間板を挟んだ2つのロータコアの両側の端部に非磁性体の端板を設けたものがある(例えば、特許文献1参照)。非磁性体の端板及び中間板を設けることにより、磁石がロータコアの挿入穴から飛び出してしまうことを回避しつつ、磁石を分割してモータ運転時にロータコア間に流れる渦電流を小さくすることができる。特許文献1のロータでは、端板及び中間板それぞれがシャフトに固定され、ロータコアは、ねじ及びスプリングピンで端板及び中間板に固定され、端板及び中間板により保持されている。
特開平04-364335号公報
特許文献1のロータにおいて、端板及び中間板をシャフトと固定する方法としては圧入又は焼嵌めがあるが、圧入を採用する場合、ロータのサイズに比例して固定のための設備が大型化し費用が掛かるので、大型のモータでは焼嵌めが選択される。そして、特許文献1のように、端板及び中間板がシャフトに固定され、ロータコアが端板及び中間板により保持されるロータにおいて、仮に、中間板、ロータコア及び端板を一体化した状態で焼嵌めが行われると、熱により磁石の特性が劣化してしまう。したがって、特許文献1のロータにおいて焼嵌め時の熱による磁石の特性劣化を最小限に抑えるためには、まず、中間板をシャフトに焼嵌めして冷却し、その後、磁石が収納された状態のロータコアを中間板の両側に配置し、端板をシャフトに焼嵌めして冷却する、といった工程でロータが製造されることになる。よって、特許文献1のロータでは、ロータコアをシャフトに取り付ける際に、焼嵌めして冷却する工程を2回以上行う必要があるので生産性に課題があり、且つ2回目の焼嵌めは磁石を入れた状態で行われるので、磁石の特性劣化を抑制することも難しい。
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたもので、ロータコア内に磁石が収納されたロータにおいて、生産性がよく、且つ、従来よりも磁石の特性劣化を抑制することができるロータ及びロータの製造方法を提供することを目的とする。
本開示に係るロータは、シャフトと、前記シャフトの軸方向に配列された2つのロータコアを有し、前記シャフトの外周面に取り付けられたロータコア組立体と、2つの前記ロータコアそれぞれに収納された磁石と、前記ロータコア組立体の前記軸方向の両側に配置された端板と、を備え、2つの前記ロータコアそれぞれには、前記磁石の挿入穴が設けられ、前記ロータコア組立体は、2つの前記ロータコアの間に配置され、非磁性体で構成された中間板と、2つの前記ロータコアと前記中間板とを締結するものであって、2つの前記ロータコアから前記軸方向に突出した突起部を有する第1締結部品と、を有し、前記中間板及び2つの前記ロータコアには、前記第1締結部品が挿入される第1穴が設けられ、2つの前記ロータコアにおける前記第1穴の径は前記突起部の径よりも小さく、前記端板には、前記第1締結部品の前記突起部の径よりも大きい径を有するかわし穴が設けられ、前記端板は、前記ロータコアに形成された前記挿入穴の一部又は全部を塞ぐように設けられ、前記端板の前記かわし穴に、前記第1締結部品の前記突起部が配置され、前記ロータコア組立体は、2つの前記ロータコアが直接前記シャフトに焼嵌めされることにより前記シャフトに取り付けられている。
また、本開示に係るロータの製造方法は、シャフトの軸方向に配列された2つのロータコアと、2つの前記ロータコアの間に配置され、非磁性体で構成された中間板とを、前記中間板及び2つの前記ロータコアに設けられた第1穴に第1締結部品を挿入して前記第1締結部品により締結することでロータコア組立体を得る第1工程と、2つの前記ロータコアを直接前記シャフトに焼嵌めすることで前記ロータコア組立体を前記シャフトの外周面に取り付ける第2工程と、2つの前記ロータコアに設けられた挿入穴を介して、2つの前記ロータコアそれぞれに磁石を収納する第3工程と、前記ロータコア組立体の前記軸方向の両側に、前記挿入穴の一部又は全部を塞ぐように端板を配置し、前記第1締結部品において2つの前記ロータコアから突出した部分であって前記ロータコアにおける前記第1穴の径よりも大きい径を有する突起部を、前記端板に設けられた、前記突起部の径よりも大きい径を有するかわし穴に配置する第4工程と、を有する。
本開示によれば、2つのロータコアと中間板とを締結する第1締結部品を有し、2つのロータコアが端板及び中間板を介さずに直接シャフトに焼嵌めされることによりロータコア組立体がシャフトに取り付けられており、端板には、第1締結部品の突起部の径よりも大きい径を有するかわし穴が設けられ、端板のかわし穴に、第1締結部品の突起部が配置される。したがって、中間板と2つのロータコアとを一体化した状態で焼嵌めを行った後、各ロータコアの挿入穴を介して磁石を挿入し、その後、ロータコア組立体の両側に、第1締結部品の突起部と干渉させずに端板を配置することができる。よって、ロータコア組立体をシャフトに取り付ける際における焼嵌め工程が一度で済むので生産性がよく、且つ、熱による磁石の特性劣化を従来よりも抑制できる。
実施の形態1に係るロータの概略構成を示す概略図である。 図1に記載の中心軸を通るA-A断面で切ったロータの断面図である。 図1に記載の端板の概略図である。 図2に記載のQ1部の拡大図である。 図2に記載のQ2部の拡大図である。 図2に記載のQ3部の拡大図である。 図2に記載のQ4部の拡大図である。 図1に記載の挿入穴を通るB-B断面で切ったロータの断面図である。 図1に記載されたロータの製造工程の第1工程を説明する説明図である。 図1に記載されたロータの製造工程の第2工程を説明する説明図である。 図1に記載されたロータの製造工程の第3工程を説明する説明図である。 図1に記載されたロータの製造工程の第4工程を説明する説明図である。 実施の形態2に係るロータの端板の概略図である。 実施の形態3に係るロータの概略構成を示す概略図である。
以下、本開示に係るロータ100の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、以下に示す図面の形態によって本開示が限定されるものではない。また、各図において、同一の符号を付したものは、同一の又はこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るロータ100の概略構成を示す概略図である。図2は、図1に記載の中心軸Axを通るA-A断面で切ったロータ100の断面図である。以下の説明では、ロータ100の中心軸Axが延びる方向を軸方向(図2の矢印X方向)、中心軸Axに垂直な方向を径方向、及び、中心軸Ax周りの方向を周方向という。また、以下の説明において、理解を容易にするために、軸方向の一方側であって図2の紙面右側を右側といい、軸方向の他方側であって図2の紙面左側を左側という場合がある。
図2に示されるように、ロータ100は、軸方向に配列された2つのロータコア2a、2bを有するロータ部20と、中心軸Axに沿って延び、ロータ部20の回転軸であるシャフト1と、シャフト1を支持する2つのベアリング3と、を備えている。ロータ部20及び2つのベアリング3は、それぞれシャフト1に取り付けられている。
ベアリング3は、図1に示されるように中央に軸穴3aが設けられた円筒形状を有し、図2に示されるように、ロータ部20の軸方向(矢印X方向)両側に、ロータ部20とは離間して配置されている。図2に示される例では、一方のベアリング3は、シャフト1における軸方向の右端部に固定され、他方のベアリング3は、シャフト1における軸方向の中央付近に固定されている。
ロータ100は、例えばモータ等の回転電機の一部を構成するものであり、回転電機の筐体に、2つのベアリング3を介して中心軸Ax周りに回転自在に設置されている。ロータ部20は、内部に永久磁石が挿入された、いわゆるIPM(Interior Permanent Magnet)ロータである。
ロータ部20は、図1及び図2に示されるように、中央にシャフト1が挿入される軸穴14aが形成された円筒形状を有する。図2に示されるように、ロータ部20は、シャフト1の外周面に取り付けられた円筒形状を有するロータコア組立体14と、ロータコア組立体14の各ロータコア2a、2bに収納された磁石12(後述の図8参照)と、ロータコア組立体14の軸方向(矢印X方向)の両側に配置された端板5a、5bと、を備えている。また、ロータ部20は、ロータコア組立体14と2つの端板5a、5bを締結する締結部品(以下、第2締結部品8という)を備えている。
図2に示される例では、ロータコア組立体14の左側面と端板5aの右側面とが接触し、ロータコア組立体14の右側面と端板5bの左側面とが接触するように、左から右へ、端板5a、ロータコア組立体14及び端板5bの順に配置されている。以下、端板5aと端板5bとを特に区別する必要がない場合には、端板5a及び端板5bそれぞれを、単に端板5と称する場合がある。
図2に示されるように、ロータコア組立体14は、軸方向(矢印X方向)に配列された2つのロータコア2a、2bと、2つのロータコア2a、2bの間に配置された中間板4と、を有している。図2に示される例では、中間板4の左側面とロータコア2aの右側面とが接触し、中間板4の右側面とロータコア2bの左側面とが接触するように、左から右へ、ロータコア2a、中間板4及びロータコア2bの順に配置されている。以下、ロータコア2aとロータコア2bとを特に区別する必要がない場合には、ロータコア2a及びロータコア2bそれぞれを、単にロータコア2と称する場合がある。
ロータコア2は、軸方向(矢印X方向)に積層された複数の電磁鋼板で構成されている。ロータコア2には、磁石12(後述の図8参照)が収納される挿入穴13a(図1参照)が、軸方向(矢印X方向)に貫通するように形成されている。
中間板4は、非磁性体の板状部材で構成され、例えば、シャフト1が挿入される穴が中央に設けられた円板形状を有している。中間板4は、各ロータコア2a、2bに設けられた挿入穴13a(図1参照)の少なくとも一部を塞ぐように設けられる。
一般に、ロータコア2a、2bで生じる渦電流の大きさは、ロータコア2a、2bの板厚の二乗に比例する。そのため、上記のように、ロータ部20を、非磁性体の中間板4により磁石12及びロータコア2が複数に分割された構成とすることにより、各ロータコア2の厚さを薄くし、渦電流を小さくすることができる。よって、回転電機の運転時にロータ部20に発生する渦電流損を抑制できる。
また、ロータコア組立体14は、2つのロータコア2a、2bと中間板4とを締結する締結部品(以下、第1締結部品7)を有している。第1締結部品7は、例えば、ねじボルト71及びナット72で構成され、ロータコア2a、中間板4及びロータコア2bを、軸方向両側から挟み込むようにして固定する。円筒形状を有するロータコア組立体14は、軸穴14aに挿入されたシャフト1に、焼嵌めにより固定されている。
焼嵌めとは、軸(例えば、シャフト1)と穴(例えば、軸穴14a)との嵌め合い方法の一種であり、常温では軸よりも小さい穴を加熱膨張させることで嵌め合わせ、堅く結合させる方法である。シャフト1とロータコア組立体14とが焼嵌めされた後に冷却されると両者は固着状態になり、相互でしっかりと固定され、分解できなくなる。
また、ロータコア組立体14と2つの端板5a、5bを締結する第2締結部品8は、例えば、ねじボルト81及びナット82で構成され、端板5a、ロータコア組立体14及び端板5bを、軸方向両側から挟み込むようにして固定する。
図1~図2に示されるように、ロータコア組立体14には、挿入穴13a(図1参照)以外にも、複数の穴が形成されている。具体的には、図2に示されるように、ロータコア組立体14には、第1締結部品7が配置される第1穴14b、及び第2締結部品8が配置される第2穴14cが、軸方向(矢印X方向)に貫通するように形成されている。図1~図2に示される例では、ロータ部20の周方向に、第1締結部品7と第2締結部品8とが交互に3つ設けられ、ロータコア組立体14には、各第1締結部品7に対応して第1穴14bが、各第2締結部品8に対応して第2穴14cが設けられている。図1に示される例では、3つの第1締結部品7及び3つの第2締結部品8は、中心軸Axを中心とした同一円に配置されている。
また、図1に示されるように、ロータコア2には、軽量化及び、ロータコア組立体14がシャフト1に焼嵌めにより固定される際の加熱及び冷却における吸熱性及び放熱性の向上のために、肉抜き穴17が形成されている。
図3は、端板5の概略図である。以下、図2に基づき、図1及び図3を参照しつつ、端板5a、5bの構造について説明する。
図2に示されるように、各端板5a、5bは、非磁性体の板状部材で構成され、シャフト1が挿入される軸穴51(図3参照)が中央に設けられた円板形状を有している。端板5aは、第2締結部品8によってロータコア組立体14の左側に取り付けられ、ロータコア2aに形成された挿入穴13a(図1参照)の少なくとも一部を塞ぐように、ロータコア2aの左側面と接触して設けられる。端板5bは、第2締結部品8によってロータコア組立体14の右側に取り付けられ、ロータコア2bに形成された挿入穴13a(図1参照)の少なくとも一部を塞ぐように、ロータコア2bの右側面と接触して設けられる。
端板5の内径Dsi(図3参照)は、ベアリング3の外径Dbo(図2参照)よりも大きいことが好ましい。この場合、ベアリング3がシャフト1に取り付けられた後でも、シャフト1に固定されたロータコア組立体14に、端板5を取り付けることができる。
端板5には、第1締結部品7が配置されるかわし穴52、及び第2締結部品8が配置される締結穴53が、軸方向(矢印X方向)に貫通するように形成されている。締結穴53は、かわし穴52とは別に設けられている。端板5において、対向するロータコア組立体14の第1穴14bと対向する位置にかわし穴52が設けられ、また、端板5において、ロータコア組立体14における第2穴14cと対向する位置に締結穴53が設けられている。図3に示される例では、端板5において周方向に、かわし穴52と締結穴53とが交互にそれぞれ3つ設けられている。
なお、図1に示される例では、第1締結部品7による締結箇所、及び第2締結部品8による締結箇所がそれぞれ3箇所あり、各端板5にも同数である3つのかわし穴52及び締結穴53が設けられているものとして説明したが、特にこれに限定されない。例えば、第1締結部品7による締結箇所、及び第2締結部品8による締結箇所はそれぞれ、2箇所又は4箇所以上でも良く、第1締結部品7による締結箇所の数と第2締結部品8による締結箇所の数とは同数でなくてもよい。また例えば、各端板5に設けられるかわし穴52の数は、第1締結部品7による締結箇所の数以上であればよく、また、各端板5に設けられる締結穴53の数は、第2締結部品8による締結箇所の数以上であればよい。
図4は、図2に記載のQ1部の拡大図である。図5は、図2に記載のQ2部の拡大図である。以下、図4~図5に基づき、端板5のかわし穴52と、2つのロータコア2a、2b及び中間板4を締結する第1締結部品7との関係について説明する。
図4~図5に示されるように、第1締結部品7は、ロータコア組立体14の第1穴14bに挿入される軸部7bと、軸部7bの両端に設けられ、軸部7bの径D7bよりも大きい径D7aをもつ突起部7aと、を有する。第1締結部品7の端部を構成する突起部7aは、ロータコア組立体14のロータコア2a、2bから軸方向に突出し、端板5のかわし穴52に配置される。第1締結部品7がねじボルト71及びナット72で構成された図4~図5の例では、第1締結部品7における右側の突起部7aはねじボルト71のねじ頭であり、第1締結部品7における左側の突起部7aはナット72である。
第1締結部品7の突起部7aの径D7aは、ロータコア組立体14におけるロータコア2の第1穴14bの径D14bよりも大きく、両側の突起部7aにより、軸方向(矢印X方向)においてロータコア2a、中間板4及びロータコア2bが挟み込まれている。
図4及び図5に示されるように、端板5のかわし穴52は、対向して設けられたロータコア組立体14の第1穴14bよりも大きい。すなわち、端板5のかわし穴52の径D52は、ロータコア2における第1穴14bの径D14bよりも大きい。また、端板5のかわし穴52の径D52は、第1締結部品7の突起部7aの径D7aよりも大きい。これにより、端板5では、第1締結部品7のねじボルト71のねじ頭及びナット72といった突起部7aを、かわし穴52によってかわし、端板5と接触しない。すなわち、第1締結部品7は、突起部7aがロータコア2と接することでロータコア組立体14の構成部材を締結するが、突起部7aが端板5とは干渉しない。したがって、ロータコア組立体14が第1締結部品7により締結された後でも、ロータコア組立体14に端板5を取り付けることができる。
なお、図4及び図5に示される例では、端板5における円形状のかわし穴52の中心と第1締結部品7における突起部7aの中心とが略一致するものとして説明したが、かわし穴52の形状、大きさ及び位置は、特にこれに限定されない。第1締結部品7においてロータコア組立体14から突出した突起部7aが端板5を挟み込まないようにかわし穴52が形成されていればよい。
図6は、図2に記載のQ3の拡大図である。図7は、図2に記載のQ4の拡大図である。以下、図6~図7に基づき、端板5の締結穴53と、2つの端板5a及びロータコア組立体14を締結する第2締結部品8との関係について説明する。
図6及び図7に示されるように、第2締結部品8は、ロータコア組立体14の第2穴14c及び端板5の締結穴53に挿入される軸部8bと、軸部8bの両端に設けられ、軸部8bの径D8bよりも大きい径D8aをもつ端部8aと、を有する。第2締結部品8の端部8aは、端板5から軸方向に突出している。第2締結部品8がねじボルト81及びナット82で構成された図6~図7の例では、第2締結部品8における右側の端部8aはねじボルト81のねじ頭であり、第2締結部品8における左側の端部8aはナット82である。
第2締結部品8の端部8aの径D8aは、ロータコア組立体14におけるロータコア2の第2穴14cの径及び端板5の締結穴53の径D53よりも大きい。両側の端部8aにより、軸方向(矢印X方向)において端板5a、ロータコア組立体14及び端板5bが挟み込まれている。つまり、端板5は、締結穴53を介して第2締結部品8によりロータコア組立体14と固定されている。図6及び図7に示される例では、ロータコア2における第2穴14cの大きさと端板5の締結穴53の大きさとは同一であるものとし、第2穴14cの径は図示を省略している。
なお、第1締結部品7及び第2締結部品8それぞれは、上記のように、ねじボルトとナットとを組み合わせた締結部品に限定されず、また、第1締結部品7と第2締結部品8とは異なる締結部品で構成されてもよい。第1締結部品7及び第2締結部品8のそれぞれは、例えば、リベット等の他の締結部品で構成することができる。この場合において、端板5に形成されたかわし穴52の径D52は、第1締結部品7を構成するリベットのリベット頭の径よりも大きく、端板5に形成された締結穴53の径D53は、第2締結部品8を構成するリベットのリベット頭の径よりも小さいものとされる。また、第2締結部品8においてナット82の代わりに端板5aにおける締結穴53をねじ穴とし、このねじ穴にねじボルト81の先端がねじ固定されることで、端板5a、ロータコア組立体14及び端板5bを締結する構成としてもよい。
また、ロータコア組立体14に形成された第1穴14bの径D14bは、軸方向(矢印X方向)において同じ大きさでなくともよい。例えば、ロータコア組立体14において、中間板4における第1穴14bは、ロータコア2における第1穴14bの径D14bよりも大きい径をもつ構成とされてもよい。この場合において、各端板5a、5bと中間板4とは、同じ形状及び同じ材質の同一部品であってもよい。このような構成により、ロータ100の構成部品の種類を削減することができる。
また、第1締結部品7と第2締結部品8とを、同じ形状且つ同じ材質で構成された同一部品とすることによっても、ロータ100の構成部品の種類を削減することができる。また、これらの締結部品の材質を非磁性材とすることで、締結部品に発生する渦電流損を低減することもできる。
図8は、図1に記載の挿入穴13aを通るB-B断面で切ったロータ100の断面図である。上述したように、各ロータコア2a、2bには軸方向(矢印X方向)に貫通した挿入穴13aが形成されており、各挿入穴13aに、磁石12が収納されている。各ロータコア2a、2bにおいて、各挿入穴13aの両端は、磁石12がロータ部20の外へ飛び出さないように一部又は全部が塞がれている。具体的には、左側のロータコア2aにおいて、挿入穴13aの左側は端板5aにより一部又は全部が覆われ、挿入穴13aの右側は中間板4により一部又は全部が覆われている。また、右側のロータコア2bにおいて、挿入穴13aの左側は中間板4により一部又は全部が覆われ、挿入穴13aの右側は端板5bにおり一部又は全部が覆われている。
また、シャフト1における外周面の一部には、キー15が設けられている。キー15は、シャフト1の軸方向(矢印X方向)においてロータ部20のロータコア組立体14が焼嵌めにより固定される位置に設けられている。キー15は、回転電機の運転時に生じるトルクによってロータコア組立体14のロータコア2a、2bとシャフト1とが滑らないように補強するものである。ロータコア組立体14の2つのロータコア2a、2bは、端板5及び中間板4を介さずに、直接シャフト1に焼嵌めにより固定されている。
図9は、図1に記載されたロータ100の製造工程の第1工程を説明する説明図である。図10は、図1に記載されたロータ100の製造工程の第2工程を説明する説明図である。図11は、図1に記載されたロータ100の製造工程の第3工程を説明する説明図である。図12は、図1に記載されたロータ100の製造工程の第4工程を説明する説明図である。以下、図9~図12に基づき、ロータ100の製造方法について説明する。
ロータ100の製造方法は、2つのロータコア2a、2bと中間板4とを締結してロータコア組立体14を得る第1工程(図9)と、ロータコア組立体14をシャフト1の外周面に取り付ける第2工程(図10)と、2つのロータコア2a、2bそれぞれに磁石12を収納する第3工程(図11)と、ロータコア組立体14に端板5a、5bを取り付ける第4工程(図12)と、を有している。第1工程、第2工程、第3工程、及び第4工程の順に実施される。
図9に示される第1工程では、シャフト1の軸方向(矢印X方向)に配列された2つのロータコア2a、2bと、2つのロータコア2a、2bの間に配置された非磁性体の中間板4と、が第1締結部品7により締結される。第1工程により、2つのロータコア2a、2bと中間板4とが一体化したロータコア組立体14が得られる。
ところで、一般に、ロータコア2を構成する複数の電磁鋼板は、ロータ100の組立中に各電磁鋼板が分離するのを防止するためにVカシメ又は丸カシメにより予めかしめられている。本開示では、シャフト1へ取り付ける第2工程よりも前の第1工程において、ロータコア組立体14の各構成部材を第1締結部品7によりねじ締結される際、ロータコア2を構成する複数の電磁鋼板も一体化されるので、事前に複数の電磁鋼板を結合する必要がない。よって、本開示では、複数の電磁鋼板を、互いにカシメていないカシメレスとすることができ、従来のカシメ工程が不要となり、生産性が良くなる。
図10に示される第2工程では、第1工程で得られたロータコア組立体14の軸穴14aにシャフト1が挿入され、シャフト1の外周面とロータコア組立体14の軸穴14aとが焼嵌めにより固定される。第2工程により、ロータコア組立体14の2つのロータコア2a、2bが、端板5及び中間板4を介さずに直接シャフト1に固定される。第2工程において、焼嵌めの後、冷却が行われる。
なお、第2工程では、ロータコア組立体14の軸穴14aにシャフト1が挿入された後、さらにベアリング3の軸穴3aにシャフト1が挿入され、その後、ベアリング3及びロータコア組立体14のそれぞれが、シャフト1と焼嵌めにより固定されてもよい。これにより、一度の焼嵌め及び冷却の工程で、シャフト1に、ロータコア組立体14及びベアリング3の双方を取り付けることができる。
図11に示される第3工程では、第2工程で冷却が行われた後、各ロータコア2の挿入穴13aに、磁石12が挿入される。挿入された磁石12の一端は、中間板4に当接する。
図12に示される第4工程では、ロータコア組立体14における軸方向(矢印X方向)の両側に端板5a、5bが配置され、第2締結部品8によりロータコア組立体14と端板5a、5bとが締結される。このとき、第1締結部品7の突起部7aは、端板5a、5bのかわし穴52に配置される。第4工程により、ロータコア組立体14における軸方向(矢印X方向)の両側において、端板5a、5bにより、挿入穴13aの一部又は全部が塞がれる。
図3に示されるように各端板5a、5bが一部材で形成されている場合、第4工程では、各端板5a、5bの軸穴51にシャフト1が挿入され、端板5aはロータコア組立体14に左側から、端板5bはロータコア組立体14に右側から取り付けられる。端板5a、5bの内径Dsi(図3)がベアリング3の外径Dbo(図2)よりも大きい構成とすることで、第2工程でシャフト1にベアリング3が固定された後でも、第4工程において端板5a、5bをロータコア組立体14に取り付けることができる。
以上のように、実施の形態1のロータ100は、シャフト1と、シャフト1の軸方向(矢印X方向)に配列された2つのロータコア2a、2bを有し、シャフト1の外周面に取り付けられたロータコア組立体14と、を備える。また、ロータ100は、2つのロータコア2a、2bそれぞれに収納された磁石12と、ロータコア組立体14の軸方向(矢印X方向)の両側に配置された端板5a、5bと、を備える。2つのロータコア2a、2bそれぞれには、磁石12の挿入穴13aが設けられる。ロータコア組立体14は、2つのロータコア2a、2bの間に配置され、非磁性体で構成された中間板4と、2つのロータコア2a、2bと中間板4とを締結する第1締結部品7と、を有する。第1締結部品7は、2つのロータコア2a、2bから軸方向(矢印X方向)に突出した突起部7aを有する。中間板4及び2つのロータコア2a、2bには、第1締結部品7が挿入される第1穴14bが設けられ、2つのロータコア2a、2bにおける第1穴14bの径D14bは突起部7aの径D7aよりも小さく、端板5a、5bには、第1締結部品7の突起部7aの径D7aよりも大きい径D52を有するかわし穴52が設けられる。端板5a、5bは、ロータコア2a、2bに形成された挿入穴13aの一部又は全部を塞ぐように設けられ、端板5a、5bのかわし穴52に、第1締結部品7の突起部7aが配置される。ロータコア組立体14は、2つのロータコア2a、2bが直接シャフト1に焼嵌めされることによりシャフト1に取り付けられている。
これにより、2つのロータコア2a、2bと中間板4とを締結する第1締結部品7を有し、2つのロータコア2a、2bが端板5a、5b及び中間板4を介さずに直接シャフト1に焼嵌めされることによりロータコア組立体14がシャフト1に取り付けられる。そして、端板5a、5bには、第1締結部品7の突起部7aの径D7aよりも大きい径D52を有するかわし穴52が設けられ、端板5a、5bのかわし穴52に、第1締結部品7の突起部7aが配置される。したがって、中間板4と2つのロータコア2a、2bとを一体化した状態で焼嵌めを行った後、各ロータコア2a、2bの挿入穴13aを介して磁石12を挿入できる。また、その後、ロータコア組立体14の両側に、第1締結部品7の突起部7aと干渉させずに端板5a、5bを配置することができる。よって、ロータコア組立体14をシャフト1に取り付ける際における焼嵌め工程が一度で済むのでロータ100の生産性がよく、且つ、この焼嵌め工程の後に磁石12が挿入されるので熱による磁石12の特性劣化を抑制できる。また、焼嵌めでロータコア組立体14をシャフト1に固定できるので圧入で固定される場合と比べて固定設備の大型化をロータ100のサイズによらずに回避できる。
さらには、本開示では、従来のように端板5a、5b及び中間板4でロータコア2a、2bを保持するのではなく、ロータコア2a、2bを直接シャフト1に焼嵌めするので、端板5a、5b及び中間板4に強度が要求されない。よって、端板5a、5b及び中間板4の板厚を従来よりも薄くして材料費を削減することができる。
さらには、本開示では、シャフト1への固定前に中間板4とロータコア2a、2bとがねじ固定される構成であるので、ロータコア2a、2bに対して十分な締結力がかかり、従来のようなスプリングピン等の補強部品が不要となる。よって、部品の種類を従来よりも削減できる。
また、中間板4と端板5a、5bとは、同じ形状且つ同じ材質の一又は複数の板状部材で構成されている。これにより、ロータ100の構成部品の種類を削減することができる。
また、ロータ100は、ロータコア組立体14と端板5a、5bとを締結する第2締結部品8をさらに備える。中間板4及び2つのロータコア2a、2bには、第2締結部品8が挿入される第2穴14cが設けられ、端板5a、5bには、かわし穴52とは別の締結穴53が設けられている。そして、端板5a、5bは、締結穴53を介して第2締結部品8によりロータコア組立体14と固定されている。
これにより、ロータコア組立体14に磁石12が挿入された後で端板5a、5bが後付けされる構成であっても、第2締結部品8により、ロータコア組立体14に端板5a、5bを固定することができ、端板5a、5bが外れることを防止できる。
また、第1締結部品7と第2締結部品8とは、同じ形状且つ同じ材質で構成されている。これにより、ロータ100の構成部品の種類を更に削減することができる。
また、ロータ100は、シャフト1に取り付けられたベアリング3を備え、ロータコア組立体14は、円筒形状を有し、端板5a、5bは、ベアリング3の外径Dboよりも大きい内径Dsiをもつ円板形状を有する。これにより、シャフト1にベアリング3が固定された後でも、シャフト1の両側から端板5a、5bをロータコア組立体14に取り付けることができる。
また、2つのロータコア2a、2bそれぞれは、軸方向(矢印X方向)に積層された複数の電磁鋼板で構成され、ロータコア2a、2bを構成する複数の電磁鋼板は、第1締結部品7により一体化されている。これにより、ロータコア組立体14の各構成部材が第1締結部品7によりねじ締結される際、複数の電磁鋼板も一体化されるので、事前に複数の電磁鋼板を結合する従来のカシメ工程が不要となり、生産性が更に良くなる。
また、第1締結部品7は、ねじ(例えば、ねじボルト71)及びナット72、あるいはリベットで構成されている。これにより、従来よりも汎用性のある簡易な部品で、ロータ100を構成することができる。
また、実施の形態1のロータの製造方法は、第1工程と、第2工程と、第3工程と、第4工程と、を有する。第1工程では、シャフト1の軸方向に配列された2つのロータコア2a、2bと、2つのロータコア2a、2bの間に配置され、非磁性体で構成された中間板4と、を中間板4及び2つのロータコア2a、2bに設けられた第1穴14bに第1締結部品7を挿入して第1締結部品7により締結することでロータコア組立体14を得る。第2工程では、2つのロータコア2a、2bを直接シャフト1に焼嵌めすることでロータコア組立体14をシャフト1の外周面に取り付ける。第3工程では、2つのロータコア2a、2bに設けられた挿入穴13aを介して、2つのロータコア2a、2bそれぞれに磁石12を収納する。第4工程では、ロータコア組立体14の軸方向の両側に、挿入穴13aの一部又は全部を塞ぐように端板5a、5bを配置し、第1締結部品7において2つのロータコア2a、2bから突出した部分であってロータコアにおける第1穴14bの径D14bよりも大きい径D7aを有する突起部7aを、端板5a、5bに設けられた、突起部7aの径D7aよりも大きい径D52を有するかわし穴52に配置する。
これにより、第2工程で、ロータコア2a、2bを端板5a、5b及び中間板4を介さずに直接シャフト1に固定した後、第3工程で磁石12を収納し、その後、第4工程で端板5a、5bを取り付けて挿入穴13aの一部又は全部を塞ぐことができる。よって、ロータコア組立体14をシャフト1に取り付ける際における焼嵌め工程が一度で済むのでロータ100の生産性がよい。且つ、焼嵌めでロータコア組立体14をシャフト1に固定できるので圧入で固定される場合と比べて固定設備の大型化をロータ100のサイズによらずに回避できる。
実施の形態2.
図13は、実施の形態2に係るロータ100の端板5の概略図である。実施の形態2では、各端板5a、5bが、周方向において複数枚に分割されている点で、実施の形態1の場合とは異なる。
実施の形態2では、端板5は、複数枚の扇形形状の板状部材で構成されている。図13に示される例では、端板5は周方向に2分割され、扇形形状の第1端板部50a及び第2端板部50bで構成されている。なお、端板5は、周方向において3つ以上の端板部に分割されてもよい。また、中間板4は、端板5と同様に、複数に分割された構成としてもよい。
端板5の内径Dsiは、例えば、シャフト1の軸径よりも若干大きい程度とすることができる。なお、端板5の内径Dsiは特にこれに限定されない。図1に示されるように、ロータコア組立体14における挿入穴13aから磁石12(図8)が飛び出ないように挿入穴13aの少なくとも一部を端板5が覆うことができ、且つ、シャフト1の軸径よりも大きい内径Dsi(図13)を有していればよい。
以上のように、実施の形態2のロータ100は、シャフト1に取り付けられたベアリング3を備え、ロータコア組立体14は、円筒形状を有し、端板5a、5bは、複数枚の扇形形状の板状部材で構成されている。
これにより、端板5a、5bがロータコア組立体14に取り付けられる際、シャフト1に通す必要がない。したがって、実施の形態2のロータ100においても、実施の形態1において端板5の内径Dsiをベアリング3の外径Dboよりも大きい構成とした場合と同様の効果が得られる。すなわち、製造工程において、ベアリング3がシャフト1に固定された後でも、端板5a、5bをロータコア組立体14に取り付けることができるので、生産性が良くなる。
実施の形態3.
図14は、実施の形態3に係るロータ100の概略構成を示す概略図である。実施の形態1では、複数の第1締結部品7の各々に対して1つのかわし穴52が端板5に形成され、第1締結部品7と同数のかわし穴52が端板5に形成されていたが、実施の形態3では、端板5のかわし穴52の数が第1締結部品7の数と異なる。
ロータ部20において周方向に、第1締結部品7と第2締結部品8とが交互にそれぞれ3つ設けられている。図14に示されるように左側の端板5a側から見て、3つの第1締結部品7は、中心軸Axを中心とした第1円C1上に配置され、3つの第2締結部品8は、第1円C1と同心円且つ第1円C1よりも小さい第2円C2上に配置されている。
実施の形態3においても、端板5は、実施の形態1の場合と同様に、シャフト1が挿入される軸穴51が中央に設けられた円板形状を有し、ロータコア組立体14から磁石12が飛び出ないように挿入穴13aの少なくとも一部を覆う構成とされている。ただし、実施の形態3では、端板5の軸穴51すなわち内径Dsiが、実施の形態1の場合と比べて大きく、この軸穴51の内側に3つの第1締結部品7が配置される構成となっている。すなわち、実施の形態3では、軸穴51が、第1締結部品7の突起部7aをかわすためのかわし穴52としても機能する。
つまり、実施の形態3では、3つの第2締結部品8が配置される第2円C2よりも径方向外側に端板5の外周端5oが位置し、3つの第1締結部品7が配置される第1円C1よりも径方向外側且つ第2円C2よりも径方向内側に端板5の内周端5iが位置し、端板5が挿入穴13aの少なくとも一部を覆うように、端板5が形成されている。
なお、第1締結部品7の数は、上記の場合に限定されず、例えば、2つ、又は4つ以上であってもよい。また、端板5において、かわし穴52は、複数の第1締結部品7をかわす大きさであれば、軸穴51とは別に設けられてもよい。例えば、端板5は、図14に示されるように端板5a側から見て、第1円C1よりも径方向内側に内周端5iが位置するように形成され、かわし穴は、2以上の第1締結部品7を内包するような円弧の長さを有した円弧状にしてもよい。
以上のように、実施の形態3のロータ100において、端板5は、かわし穴52を包含し且つシャフト1が挿入される軸穴51を有し、これにより、端板5に設ける穴の数を削減できる。
なお、各実施の形態を組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、及び省略したりすることができる。
1 シャフト、2、2a、2b ロータコア、3 ベアリング、3a 軸穴、4 中間板、5、5a、5b 端板、5i 内周端、5o 外周端、7 第1締結部品、7a 突起部、7b 軸部、8 第2締結部品、8a 端部、8b 軸部、12 磁石、13a 挿入穴、14 ロータコア組立体、14a 軸穴、14b 第1穴、14c 第2穴、15 キー、17 肉抜き穴、20 ロータ部、50a 第1端板部、50b 第2端板部、51 軸穴、52 かわし穴、53 締結穴、71 ねじボルト、72 ナット、81 ねじボルト、82 ナット、100 ロータ、Ax 中心軸、C1 第1円、C2 第2円、D7a、D7b、D8a、D8b、D14b、D52、D53 径、Dbo 外径、Dsi 内径。

Claims (10)

  1. シャフトと、
    前記シャフトの軸方向に配列された2つのロータコアを有し、前記シャフトの外周面に取り付けられたロータコア組立体と、
    2つの前記ロータコアそれぞれに収納された磁石と、
    前記ロータコア組立体の前記軸方向の両側に配置された端板と、を備え、
    2つの前記ロータコアそれぞれには、前記磁石の挿入穴が設けられ、
    前記ロータコア組立体は、
    2つの前記ロータコアの間に配置され、非磁性体で構成された中間板と、
    2つの前記ロータコアと前記中間板とを締結するものであって、2つの前記ロータコアから前記軸方向に突出した突起部を有する第1締結部品と、を有し、
    前記中間板及び2つの前記ロータコアには、前記第1締結部品が挿入される第1穴が設けられ、2つの前記ロータコアにおける前記第1穴の径は前記突起部の径よりも小さく、
    前記端板には、前記第1締結部品の前記突起部の径よりも大きい径を有するかわし穴が設けられ、
    前記端板は、前記ロータコアに形成された前記挿入穴の一部又は全部を塞ぐように設けられ、前記端板の前記かわし穴に、前記第1締結部品の前記突起部が配置され、
    前記ロータコア組立体は、2つの前記ロータコアが直接前記シャフトに焼嵌めされることにより前記シャフトに取り付けられている
    ロータ。
  2. 前記中間板と前記端板とは、同じ形状且つ同じ材質の一又は複数の板状部材で構成されている
    請求項1に記載のロータ。
  3. 前記ロータコア組立体と前記端板とを締結する第2締結部品をさらに備え、
    前記中間板及び2つの前記ロータコアには、前記第2締結部品が挿入される第2穴が設けられ、
    前記端板には、前記かわし穴とは別の締結穴が設けられ、
    前記端板は、前記締結穴を介して前記第2締結部品により前記ロータコア組立体と固定されている
    請求項1又は2に記載のロータ。
  4. 前記第1締結部品と前記第2締結部品とは、同じ形状且つ同じ材質で構成されている
    請求項3に記載のロータ。
  5. 前記シャフトに取り付けられたベアリングを備え、
    前記ロータコア組立体は、円筒形状を有し、
    前記端板は、前記ベアリングの外径よりも大きい内径をもつ円板形状を有する
    請求項1~4のいずれか一項に記載のロータ。
  6. 前記シャフトに取り付けられたベアリングを備え、
    前記ロータコア組立体は、円筒形状を有し、
    前記端板は、複数枚の扇形形状の板状部材で構成されている
    請求項1~4のいずれか一項に記載のロータ。
  7. 前記端板は、前記かわし穴を包含し、且つ前記シャフトが挿入される軸穴を有し、
    請求項1~6のいずれか一項に記載のロータ。
  8. 2つの前記ロータコアそれぞれは、前記軸方向に積層された複数の電磁鋼板で構成され、
    前記ロータコアを構成する前記複数の電磁鋼板は、前記第1締結部品により一体化されている
    請求項1~7のいずれか一項に記載のロータ。
  9. 前記第1締結部品は、ねじ及びナット、あるいはリベットで構成されている
    請求項1~8のいずれか一項に記載のロータ。
  10. シャフトの軸方向に配列された2つのロータコアと、2つの前記ロータコアの間に配置され、非磁性体で構成された中間板とを、前記中間板及び2つの前記ロータコアに設けられた第1穴に第1締結部品を挿入して前記第1締結部品により締結することでロータコア組立体を得る第1工程と、
    2つの前記ロータコアを直接前記シャフトに焼嵌めすることで前記ロータコア組立体を前記シャフトの外周面に取り付ける第2工程と、
    2つの前記ロータコアに設けられた挿入穴を介して、2つの前記ロータコアそれぞれに磁石を収納する第3工程と、
    前記ロータコア組立体の前記軸方向の両側に、前記挿入穴の一部又は全部を塞ぐように端板を配置し、前記第1締結部品において2つの前記ロータコアから突出した部分であって前記ロータコアにおける前記第1穴の径よりも大きい径を有する突起部を、前記端板に設けられた、前記突起部の径よりも大きい径を有するかわし穴に配置する第4工程と、を有する
    ロータの製造方法。
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