JP4052201B2 - 回転電機のロータおよびその組み立て方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複合電流多層モータ等の回転電機に用いるロータに関し、特に、該ロータ内における磁気的な損失を低減するロータ構造、および該構造となしたロータの組み立て方法に関するものである。
回転電機のロータとしては、複合電流多層モータの組み付け構造に関連して従来、例えば特許文献1に記載のごときものが知られている。
特開2001−78408号公報
特許文献1の複合電流多層モータのアウターロータは、中空円筒形状のシェル内に円筒形のコアを嵌着し、このコアに、その軸線方向へ延在させて永久磁石を挿置して構成される。
なお、シェルに対するコアの軸線方向嵌着位置は、シェルの端部開口に設けた内周フランジ部と、コア端面との衝接により規定する。
しかし、上記のような複合電流多層モータのアウターロータに代表される従来のロータ構造にあっては、コアをシェル内に挿入し終える時、コアの挿入方向先端面を、シェルの端部開口に設けた内周フランジ部に衝接させ、これによりシェルに対するコアの軸線方向嵌着位置を規定するため、
永久磁石が内周フランジ部に接していることとなり、永久磁石から漏れた磁束がシェルを経て再び永久磁石に戻る磁束のループを形成する。
ところが、永久磁石からの磁束は、ステータから反発力を得て回転効率を高めるためのものであり、上記のようなシェルを経て再び永久磁石に戻る磁束ループの増大はアウターロータの回転に何ら寄与しないため、結果的にアウターロータの回転効率を悪化させる。
本発明は、コアの軸線方向位置決めを行うシェルの内周フランジに永久磁石が接触しないようなロータ構造を提案し、これにより上記の問題を解消することを目的とする。
この目的のため本発明による回転電機のロータは、請求項1に記載のごとく、
中空円筒形状のシェル内に円筒形のコアを嵌着して構成するが、コアの軸線方向嵌着位置を、シェルの端部開口に設けた内周フランジ部と、コア端面との衝接により規定したロータを前提とし、
上記内周フランジ部のコア衝接面のうち、少なくとも、軸線方向へ延在させてコアに挿置した永久磁石と対面する領域を切り欠いたことを特徴とするものである。
かかる本発明の構成によれば、上記切り欠きの設定により、コアを軸線方向位置決めするシェルの内周フランジ部に永久磁石が接触しないこととなり、磁石から漏れた磁束がシェルを経由して再び永久磁石に戻る磁束のループを形成するのを防止し、ロータの回転効率を向上することができる。
発明の実施するための最良の形態
以下、本発明の実施の形態を、図面に示す実施例に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の構成になるアウターロータを具えた複合電流多層モータの縦断面側面図であり、回転軸線の片側のみ示す。
この複合電流多層モータ1は、その中心部にインナーロータ2、外周部に上記のアウターロータ4を具え、これら内外のロータ2,4を同心に配置すると共に、これらロータ2,4間の円環空所内に円環状のステータ3を具えた三重構造とする。
両端開口である中空円筒形状のインナーロータ2は、その中心部2aで第2回転軸5と連結する。第2回転軸5は、インナーロータ2の一端から軸線Oに沿って図1右方向へ延在する。また、他端2bは、ベアリング6を介してカバー7に回転可能に支持される。第2回転軸5は中空の円筒形状であって、その中心には第1回転軸8が同軸に延在する。
インナーロータ2の外周に設けられ、両端開口である中空円筒形状のステータ3は、その一端3aで固定ボルト9によってケース10に固定されている。これにより、ステータ3はケース10に片持ち支持される。また、他端3bは、ベアリング11を介してカバー7に支持される。
ステータ3の外周に設けられ、両端開口である中空円筒形状のアウターロータ4は、その一端4aでボルト12によりカバー13の外周と結合する。略円盤形状のカバー13の内周は、ベアリング14を介してケース10に回転可能に支持される。
また、アウターロータ4の他端4bは、カバー7の外周と連結する。略円盤形状のカバー7の中心部は、ベアリンク15を介して図示せざる車体側メンバに回転可能に支持され、また軸部7cで、第1回転軸8と一体回転可能に結合する。 アウターロータ4は、外周側に中空円筒形状のアウターロータシェル17を具え、内周側に、積層コア18を具える。
図2はアウターロータ4をA−A断面で切断し矢の方向からみた一部横断面図である。環状の電磁鋼板を積み上げて形成した中空円筒形状の積層コア18には、軸線方向に貫通する複数の孔19hを複数設け、それぞれの孔19hには、永久磁石19を挿入・固定する。
アウターロータシェル17の一方の開口部の内周には、フランジ20を軸Oに向かって突出するよう配設する。フランジ20は、軸Oに直角の段差面20aを形成する。段差面20aは、積層コア18の一端と接触する。そして、フランジ20のうち、段差面20aが永久磁石19と対向する部分を切り欠いて、複数の切欠部21を周方向に沿って1列に形成する。切欠部21の周方向の幅は、図2に示すように永久磁石19の周方向の幅よりも十分大きいものとする。
図2中、B−B断面でアウターロータ4を切断して矢の方向から見た状態を図3に示し、C−C断面でアウターロータ4を切断して矢の方向から見た状態を図4に示す。フランジ20が永久磁石19と対向しない部分では、図3に示すように、段差面20aで積層コア18と接触する。一方、永久磁石19と対向する部分では、図4に示すように、切欠部21を、ロータ径方向外方において、シェル内周面17uまで延在させて、フランジ20が永久磁石19と接触しない構造とする。
図5は、本実施例になるアウターロータ4の組み立て方法を示す分解斜視図である。 図5に示すように、アウターロータシェル17のフランジ20側の一端17bには、2つのノックピン22,22を、円筒体17の直径だけ相互に離れた位置に設ける。アウターロータ4の組み立ては、アウターロータシェル17の内周面17uに接着剤を塗布し、アウターロータシェル17の内径よりもわずかに小さな外径を有する積層コア18を、アウターロータシェル17の内周に嵌合して固着させる。
永久磁石19がフランジ20と接触することがないように、両者17,18の周方向の位置決めは、治具23を用いて行う。治具23の基板をなし、アウターロータシェル17の外径と略同じ大きさである円盤体24の外周部には、2つの位置決めプレート25,25を立設するとともに、2つのノックピン孔26,26を設ける。
そして、アウターロータシェル17のノックピン22,22を、治具23のノックピン孔26,26に嵌め合わせた状態で、積層コア18の貫通孔19h,19hに、治具23の位置決めプレート25,25を挿入することにより行う。図2中、貫通孔19hは、フランジ20の内周面20uよりも内側の領域である19hiと、内周面20uよりも外側の領域である19hoに2分されるが、治具23をアウターロータシェル17に嵌め合せる際に、位置決めプレート25がフランジ20と干渉することがないようにしなければならない。そこで、位置決めプレート25の周方向の幅は貫通孔19hの周方向の幅よりも僅かに小さいものとしつつ、径方向の幅は領域19hiに挿入可能に小さくする。かつ、位置決めプレート25,25同士の相対位置を、貫通孔19h,19hに挿入可能に立設する。
接着剤の化学作用により、アウターロータシェル17と積層コア18が相互に固着した後に、アウターロータ4から治具23を取り外す。なお、ノックピン22,22は、アウターロータ4とカバー7を組み付ける際にも利用する。
両者17,18の軸方向の位置決めは、軸Oに直角な平面を形成する積層コア18の一端の進入を、段差面20aが規制することにより行う。
ところで上記した本実施例によれば、中空円筒形状のアウターロータシェル17内に円筒形の積層コア18を嵌着して構成する際に、軸線O方向の嵌着位置を、アウターロータシェル17の端部開口17bの内周に設けたフランジ20と、積層コア18端面との衝接により規定するとともに、フランジ20の段差面20aのうち永久磁石19と対面する領域を切り欠いて切欠部21を構成するため、
永久磁石19がアウターロータシェル17に接触しないように、積層コア18をアウターロータシェル17に嵌着することか可能となり、永久磁石19からの磁束を、磁気抵抗の高い空気層で遮断して、アウターロータシェル17を経由する磁束を低減し、アウターロータ4の回転効率を改善できる。
また、本実施例では、切欠部21をロータ径方向外方において、少なくとも、シェル内周面17uまで延在させたため、組み立て時に積層コア18の一端が接着剤をフランジ20側へ掻きだしても、掻きだされた接着剤が切欠部21に押し出される。したがって、掻きだされた接着剤が、積層コア18の一端とフランジ20の間に残留して積層コア18の軸線方向嵌着位置が設計位置からずれることを防止し、軸方向位置について精度よく積層コア18をアウターロータシェル17に組み立てることができる。
付言すると、アウターロータシェル17に対する積層コア18の周方向の位置決めは、キー溝あるいはガイド溝を設けることも考えられるが、アウターロータシェル17にキー溝を刻設すると、高速回転するアウターロータ4の剛性低下を招き、耐久性能が悪化するため、従来どおり接着剤を塗布して相互に固着するものである。
また、本実施例では、アウターロータ4の組み立ての際に、治具23を用いて、積層コア18をアウターロータシェル17に挿入するため、永久磁石19,19・・・が切欠部21,21・・・に対向するよう、周方向位置についても精度よく組み付けることができるとともに、組立作業の効率化を図ることができる。
上記実施の形態では、アウターロータの構造および組み立て方法について示したが、同様の構成により、インナーロータの構造および組み立て方法についても適用できること勿論である。
図1は、本発明の一実施例になるアウターロータを具えた複合電流多層モータの縦断面側面図である。 同実施例のアウターロータのフランジ周辺を示す一部横断面図である。 同実施例のアウターロータのフランジ周辺を示す一部縦断面図である。 同実施例のアウターロータのフランジ周辺、切欠部および永久磁石を示す一部縦断面図である。 本実施例になるアウターロータ4の組み立て方法を示す分解斜視図である。
符号の説明
1 複合電流多層モータ
2 インナーロータ
3 ステータ
4 アウターロータ
5 第2回転軸
6 ベアリング
7 カバー
8 第1回転軸
10 ケース
13 カバー
17 アウターロータシェル
18 積層コア
19 永久磁石
20 フランジ
21 切欠部
22 ノックピン
23 治具
24 円盤体
25 位置決めプレート

Claims (4)

  1. 中空円筒形状のシェル内に円筒形のコアを嵌着して構成され、該コアの軸線方向嵌着位置を、前記シェルの端部開口に設けた内周フランジ部と、コア端面との衝接により規定した回転電機のロータにおいて、
    前記内周フランジ部のコア衝接面のうち、少なくとも、軸線方向へ延在させて前記コアに挿置した永久磁石と対面する領域を切り欠いたことを特徴とする回転電機のロータ。
  2. 請求項1に記載のロータにおいて、前記切り欠きのロータ円周方向における幅を前記永久磁石の同方向寸法よりも大きくしたことを特徴とする回転電機のロータ。
  3. 請求項1または2に記載のロータにおいて、前記切り欠きをロータ径方向外方において、少なくとも、シェル内周面とコア外周面との嵌合部まで延在させたことを特徴とする回転電機のロータ。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のロータを組み立てるに際し、
    前記内周フランジが設けられた前記シェルの開口端面を円周方向位置決めして受け止めるための基板と、この基板上に円周方向位置決めして載置したシェル内に前記コアを嵌合するとき該コアの永久磁石挿置孔に進入してコアを、前記切り欠きと永久磁石とが整列するように円周方向位置決めするためのガイドロッドとより成る治具を用いて、シェル内にコアを嵌着することを特徴とする回転電機用ロータの組み立て方法。
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