JP7415765B2 - 商品収納装置 - Google Patents

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Description

本発明は、商品収納装置に関し、より詳細には、商品を収納するとともに該商品の販売を行う自動販売機等の商品収納装置に関するものである。
従来、商品の販売を行う自動販売機には、自動販売機本体の内部における収納室の商品ラックに収納された商品を搬送トレイに繰り出した後、搬送トレイによって搬送して所定の商品取出領域に払い出すようにしたものがある。商品取出領域は、商品取出口を介して収納室の外部に連通された空間であり、利用者が商品取出口から手を差し入れれば、購入した商品の取り出しが可能である。
通常、この種の自動販売機では、前面を構成する扉体がガラス等の透明な面板によって構成されており、収納室の商品ラックに収納された商品を外部から視認して選択することが可能であり、更に、商品ラックから繰り出された購入商品が搬送トレイによって商品取出領域まで搬送される状態を観察することができる。このように収納室の内部が視認可能な自動販売機によれば、利用者の購買意欲を高めることができる等の利点がある(例えば、特許文献1参照)。
ところで、上記自動販売機では、搬送トレイによって搬送した商品を商品取出領域に払い出すようにしていたので、商品によっては損傷等のダメージを受ける虞れがあった。
そこで、商品ラックから繰り出された商品を受容した搬送トレイが、商品を載置したまま商品取出位置まで移動し、商品取出口を通じて搬送トレイに載置された商品を取り出すことができる自動販売機が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2014-16834号公報 特開2015-45947号公報
ところで、特許文献2に提案されている自動販売機では、商品ラックに収納された商品の多様化や商品の収納数の向上等から、商品取出口の開口面積の拡大化が要請されるともに、最下段の商品ラックが商品取出口に近接する個所に設置される低床化が要請され、搬送トレイが待機状態の時に商品取出位置に配置されていた。
そのため、上記自動販売機では、商品取出口を開閉する商品取出扉は、下端縁部が該商品取出口の両側縁部の延在方向に沿って上方に向けて変位しつつ上端縁部が該商品取出口から漸次離隔する態様で変位することで該商品取出口を開成するようにし、該商品取出扉の変位に応じて自動販売機本体の内方に向けて揺動する防盗板が設けられることにより、悪意をもった者が商品取出口から腕等を侵入させて商品ラックの商品を取り出すことを防止していた。
しかしながら、上記自動販売機では、商品取出扉の下端縁部を商品取出口の両側縁部に沿って上方に向けて変位させながら防盗板を揺動させる必要があるので、商品取出扉を開移動させるのに要する力が過大なものとなり、利用者による商品の取り出しを阻害していた。
本発明は、上記実情に鑑みて、利用者による商品の取り出しを阻害することなく、商品の防盗性を確保することができる商品収納装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る商品収納装置は、装置本体の前面に形成された商品取出口の上縁部に前後方向に沿って揺動可能に軸支され、かつ後方に向けて揺動する場合に前記商品取出口を開成させる一方、前方に向けて揺動する場合に前記商品取出口を閉成させる商品取出扉と、前記装置本体の内部に上下方向に沿って複数段設けられ、かつそれぞれが前後方向に沿って商品を収納する複数の商品ラックと、前記複数の商品ラックの前方域において搬送機構により上下方向に沿って移動可能に設けられた搬送トレイとを備え、前記搬送トレイは、該当する商品を収納する商品ラックの前方域に移動して該商品ラックより商品を受容した後、前記商品取出口より該商品が取り出されることを許容する商品取出位置まで移動する商品収納装置であって、前記商品取出口の上方域において、前記搬送トレイの移動経路に対して下端部が進退移動する態様で上端部が前後方向に揺動可能に軸支された防盗板と、前記商品取出扉の下端部分に揺動可能に軸支され、かつ該商品取出扉が前記商品取出口を閉成する場合に、上方部が該商品取出扉に当接するとともに下方部が該商品取出扉よりも下方に向けて延在した姿勢となる防盗フラッパとを備え、前記防盗フラッパは、前記搬送トレイが前記商品取出位置に配置された状態で前記商品取出扉が後方に向けて揺動する場合に、前記上方部が該商品取出扉から離隔する態様で揺動することで前記防盗板に当接し、該防盗板を前記搬送トレイの移動経路に進出する態様で後方に揺動させて該搬送トレイの移動経路を横断させることを特徴とする。
また、本発明に係る商品収納装置は、装置本体の前面に形成された商品取出口の上縁部に前後方向に沿って揺動可能に軸支され、かつ後方に向けて揺動する場合に前記商品取出口を開成させる一方、前方に向けて揺動する場合に前記商品取出口を閉成させる商品取出扉と、前記装置本体の内部に上下方向に沿って複数段設けられ、かつそれぞれが前後方向に沿って商品を収納する複数の商品ラックと、前記複数の商品ラックの前方域において搬送機構により上下方向に沿って移動可能に設けられた搬送トレイとを備え、前記搬送トレイは、該当する商品を収納する商品ラックの前方域に移動して該商品ラックより商品を受容した後、前記商品取出口より該商品が取り出されることを許容する商品取出位置まで移動する商品収納装置であって、前記商品取出扉の下端部分に揺動可能に軸支され、かつ該商品取出扉が前記商品取出口を閉成する場合に、上部分が該商品取出扉に当接するとともに下部分が該商品取出扉よりも下方に向けて延在した姿勢となる防盗フラッパを備え、前記防盗フラッパは、前記搬送トレイが前記商品取出位置に配置された状態で前記商品取出扉が後方に向けて揺動する場合に、前記下部分が前記搬送トレイの一部に摺接することで前記上部分が該商品取出扉から離隔する態様で揺動し、前記搬送トレイの移動経路を横断する態様で延在することを特徴とする。
また本発明は、上記商品収納装置において、前記防盗フラッパは、前記搬送トレイが前記商品取出位置に配置された状態で前記商品取出扉が後方に向けて揺動する場合に、前記下部分が前記搬送トレイの側壁部の上端面に摺接することで前記上部分が該商品取出扉から離隔する態様で揺動することを特徴とする。
本発明によれば、搬送トレイが商品取出位置に配置された状態で商品取出扉が後方に向けて揺動する場合に、防盗フラッパが、上方部が該商品取出扉から離隔する態様で揺動することで防盗板に当接し、該防盗板を搬送トレイの移動経路に進出する態様で後方に揺動させて該搬送トレイの移動経路を横断させるので、商品取出口から侵入された腕等により商品ラックに載置された商品が取り出されることを抑制できる。しかも、商品取出扉を後方に向けて揺動させるだけで防盗板を揺動させることができるので、従来のように商品取出扉の下端縁部を商品取出口の両側縁部に沿って上方に向けて変位させながら防盗板を揺動させることがなく、商品取出扉を開移動させるのに要する力を低減することができる。よって、利用者による商品の取り出しを阻害することなく、商品の防盗性を確保することができるという効果を奏する。
また本発明によれば、搬送トレイが商品取出位置に配置された状態で商品取出扉が後方に向けて揺動する場合に、防盗フラッパが、下部分が搬送トレイの一部に摺接することで上部分が該商品取出扉から離隔する態様で揺動し、搬送トレイの移動経路を横断する態様で延在するので、商品取出口から侵入された腕等により商品ラックに載置された商品が取り出されることを抑制できる。しかも、商品取出扉を後方に向けて揺動させるだけで防盗フラッパを揺動させることができるので、従来のように商品取出扉の下端縁部を商品取出口の両側縁部に沿って上方に向けて変位させながら防盗板を揺動させることがなく、商品取出扉を開移動させるのに要する力を低減することができる。よって、利用者による商品の取り出しを阻害することなく、商品の防盗性を確保することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1である商品収納装置の外観構成を示す斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態1である商品収納装置の内部構造を模式的に示す断面右側面図である。 図3は、本発明の実施の形態1である商品収納装置の特徴的な制御系を模式的に示すブロック図である。 図4は、図1及び図2に示した商品取出扉を示す斜視図である。 図5は、図1及び図2に示した商品取出扉を示す斜視図である。 図6は、図2に示した搬送トレイを示す斜視図である。 図7は、搬送トレイが商品取出位置に配置された状態における商品取出扉の動作を示す断面側面図である。 図8は、搬送トレイが商品取出位置に配置された状態における商品取出扉の動作を示す断面側面図である。 図9は、搬送トレイが商品取出位置に配置された状態における商品取出扉の動作を示す断面側面図である。 図10は、本発明の実施の形態2である商品収納装置の外観構成を示す斜視図である。 図11は、本発明の実施の形態2である商品収納装置の内部構造を模式的に示す断面右側面図である。 図12は、本発明の実施の形態2である商品収納装置の特徴的な制御系を模式的に示すブロック図である。 図13は、図10及び図11に示した商品取出扉を示す斜視図である。 図14は、図10及び図11に示した商品取出扉を示す斜視図である。 図15は、図11に示した搬送トレイを示す斜視図である。 図16は、搬送トレイが商品取出位置に配置された状態における商品取出扉の動作を示す断面側面図である。 図17は、搬送トレイが商品取出位置に配置された状態における商品取出扉の動作を示す断面側面図である。 図18は、搬送トレイが商品取出位置に配置された状態における商品取出扉の動作を示す断面側面図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る商品収納装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
<実施の形態1>
図1~図3は、それぞれ本発明の実施の形態1である商品収納装置を示すもので、図1は、商品収納装置の外観構成を示す斜視図であり、図2は、商品収納装置の内部構造を模式的に示す断面右側面図であり、図3は、商品収納装置の特徴的な制御系を模式的に示すブロック図である。ここで例示する商品収納装置は、例えば店舗等に設置される自動販売機1であり、本体キャビネット10を備えている。
本体キャビネット10は、前面に開口(以下、前面開口ともいう)11を有した直方状の筐体であり、断熱仕切壁部12を介して収納室10aと収容室10bとに区画されている。収納室10aは、断熱仕切壁部12の左方側に配置され、断熱材に囲繞されて断熱構造を有している。この収納室10aには、商品ラック13が上下方向に沿って複数段設けられている。これら商品ラック13は、収納室10aの両側に立設された図示せぬラック支持側板の間に、それぞれ架設されている。
かかる商品ラック13は、それぞれ商品を前後方向に沿って収納する複数の商品コラム14が左右に並設されて構成されている。商品コラム14は、従来公知のものであり、前後方向に沿って延在するスパイラル14aの各ピッチ間に商品を拘束して、商品を収納するものである。
尚、本実施の形態1である商品収納装置を構成する商品コラム14は、スパイラル14aを備えるものであったが、本発明においては、商品コラム14は、前後一対のプーリ間に無端状に張設された搬送ベルトの上方側水平延在部分に商品を載置して、商品を収納するものであってもよい。
このような収納室10aの前方域は、前面扉20aにより開閉される。前面扉20aは、前面開口11における収納室10aの前方域となる領域を閉塞するのに十分な大きさを有しており、本体キャビネット10の前方側の左側縁部に揺動可能に設けられている。この前面扉20aは、断熱構造を有するものであり、外部より内部の視認を可能にする断熱性のガラス板21を備えているとともに、ガラス板21の下方部に矩形状の商品取出口22が形成されている。商品取出口22は、利用者が商品を取り出すための開口であり、商品取出扉23により開閉されるものである。
商品取出扉23は、上端部分に取り付けられた取出扉軸部23aが、前面扉20aの商品取出口22の上縁部に架設されることで軸支されている。この商品取出扉23は、左右方向に沿って延在する取出扉軸部23aの中心軸回りに揺動可能である。つまり、商品取出扉23は、商品取出口22の上縁部に前後方向に沿って揺動可能に軸支され、後方に向けて揺動する場合に商品取出口22を開成させる一方、前方に向けて揺動する場合に商品取出口22を閉成させるものである。
そして、商品取出扉23は、図示せぬ付勢手段により前方に向けて付勢されており、常態においては商品取出口22を閉成している。この商品取出扉23には、図4に示すように、前方に向けて突出する膨出部23bが形成されており、該膨出部23bが商品取出口22を通じて前方に露出される態様で商品取出口22を閉成している。
かかる商品取出扉23の下端部分には、図4及び図5にも示すように、防盗フラッパ24が軸支されている。防盗フラッパ24は、第1フラッパ構成部241と第2フラッパ構成部242とを有して構成されている。
第1フラッパ構成部241は、上端部分が商品取出扉23の下端部分にフラッパ用軸部24aを介して設けられており、フラッパ用軸部24aの中心軸回りに前後方向に沿って揺動するものである。この第1フラッパ構成部241は、その左右方向の延在長さが、商品取出扉23の左右方向の延在長さと略等しい。
第2フラッパ構成部242は、その左右方向の延在長さが、商品取出扉23及び第1フラッパ構成部241の左右方向の延在長さよりも短い、略矩形平板状部材である。この第2フラッパ構成部242は、図5における上下方向の略中間部分が商品取出扉23の下端部分にフラッパ用軸部24aを介して設けられており、フラッパ用軸部24aの中心軸回りに前後方向に沿って揺動可能である。
そのような第2フラッパ構成部242においては、フラッパ用軸部24aに軸支される部分より上方側の上方部分242aは、商品取出扉23の後方側に配置されており、該フラッパ用軸部24aに軸支される部分より下方側の下方部分242bは、第1フラッパ構成部241の後方側に配置されている。そして、下方部分242bは、第1フラッパ構成部241の後面に形成された窪み部分241aに進入して装着されている。つまり、第2フラッパ構成部242は、第1フラッパ構成部241と一体的にフラッパ用軸部24aの中心軸回りに揺動するものである。
これら第1フラッパ構成部241及び第2フラッパ構成部242を有する防盗フラッパ24は、図4及び5に示す状態が最も後方に揺動した姿勢である。すなわち、防盗フラッパ24は、自身の上下方向が、商品取出扉23の上下方向と平行となる姿勢が、最も後方に揺動した状態であり、第1フラッパ構成部241が商品取出扉23よりも鉛直方向下向きに延在した姿勢となるとともに、第2フラッパ構成部242の上方部分242aが商品取出扉23の後面に接している。
つまり、防盗フラッパ24においては、第1フラッパ構成部241と、第2フラッパ構成部242の下方部分242bが、該防盗フラッパ24の下方部を構成し、第2フラッパ構成部242の上方部分242aが、該防盗フラッパ24の上方部を構成している。
上記収納室10aには、蒸発器15aが設けられている。蒸発器15aは、収納室10aの下方域に画成された機械室10cに配設された圧縮機15bや凝縮器15c等と冷媒を循環させる冷却ユニット15を構成しており、自身の図示せぬ冷媒通路を通過する冷媒と、自身の周囲を通過する収納室10aの内部の空気とを熱交換させて該空気を冷却させるものである。
蒸発器15aの周囲で冷却された空気は、庫内送風ファン16が駆動することにより、収納室10aの背面に設置された背面ダクト17の吸込口17aより通風路18に吸い込まれ、この通風路18を通過した後に各吹出口17bから吹き出されることにより、商品ラック13に収納された商品を冷却することになる。
上記商品ラック13の前方域には、その両側に左右一対となる態様で搬送レール30が配設されており、これら搬送レール30間を搬送トレイ31が上下方向に沿って移動可能に設けられている。つまり、搬送レール30間には、搬送トレイ31を通過させるための移動経路32が形成されている。この移動経路32は、機械室10cの前方となる商品取出位置33まで延在している。ここで商品取出位置33は、搬送トレイ31により搬送された商品を、該搬送トレイ31に載置された状態のまま、商品取出口22を通じて利用者が取り出すことができる位置である。
図6は、図2に示した搬送トレイ31の外観構成を示す斜視図である。ここで例示する搬送トレイ31は、複数の板金を適宜組み合わせることで形成されており、底部311、ガイド部312、規制片部313及び側壁部314を備えて構成されている。
底部311は、商品ラック13を構成する商品コラム14から払い出された商品を載置させるためのもので、縦断面がV字状を成している。この底部311は、第1底部構成要素311aと第2底部構成要素311bとを有している。第1底部構成要素311aは、商品ラック13に近接するに従って、すなわち後方に向かうに従って漸次下方に傾斜する部分である。第2底部構成要素311bは、第1底部構成要素311aの後端縁部より商品ラック13に近接するに従って、すなわち後方に向かうに従って漸次上方に傾斜する部分である。これら第1底部構成要素311aと第2底部構成要素311bとの境界部分には、複数の水抜き孔311cが形成されている。これら水抜き孔311cは、左右方向に沿って所定間隔毎に形成されている。
ガイド部312は、底部311と同じ板金により構成されており、第2底部構成要素311bの後端縁部より商品ラック13に近接するに従って、すなわち後方に向かうに従って漸次上方に傾斜する部分である。このガイド部312は、水平面に対する傾斜角度が、第2底部構成要素311bの水平面に対する傾斜角度よりも大きくなる態様で形成されている。尚、これら底部311及びガイド部312においては、ビード加工が適宜施されている。
規制片部313は、底部311やガイド部312とは異なる別の板金により構成されており、第1底部構成要素311aの前端縁部より上方に向かうに連れて漸次後方に傾斜する態様で延在する部分である。尚、かかる規制片部313を構成する板金のうち、上記水抜き孔311cの下方側となる領域には、該水抜き孔311cを通過した水を例えば毛管現象により吸引して蒸発させる図示せぬ蒸発シートが敷設されている。
側壁部314は、底部311の左右両側部分を閉塞する態様で設けられた左右一対のものである。これら側壁部314には、それぞれ複数の検知孔314aが形成されている。
ところで、上記前面扉20aにおいて、商品取出口22の上方域には、防盗板25が設けられている。防盗板25は、左右方向の延在長さが搬送トレイ31の左右方向の延在長さよりも僅かに短い平板状部材である。この防盗板25は、搬送トレイ31の移動経路32に対して下端部251が進退移動する態様で上端部252が前後方向に揺動可能に軸支されている。そのような防盗板25は、商品取出扉23が商品取出口22を閉成する場合には、下端部251が上端部252の下方域に配置されるような姿勢となっており、下端部251が防盗フラッパ24の下方部(第1フラッパ構成部241及び第2フラッパ構成部242の下方部分242b)の後方側に配置されている。
収容室10bは、断熱仕切壁部12の右方側に配置されている。この収容室10bは、左右方向の長さが収納室10aの左右方向の長さよりも十分に小さい常温室である。
この収容室10bの前方域は、補助扉20bにより開閉される。補助扉20bは、前面開口11における収容室10bの前方域となる領域を閉塞するのに十分な大きさを有しており、本体キャビネット10の前方側の右側縁部に揺動可能に設けられている。この補助扉20bは、本体キャビネット10及び前面扉20aとともに装置本体を構成するものであり、その前面に、商品選択部26a、硬貨投入口26b、紙幣挿入口26c、カードリーダ26d、硬貨返却口26e等が設けられている。
商品選択部26aは、押釦テンキーや表示器等を有しており、利用者が商品を選択するためのものである。硬貨投入口26bは、硬貨を投入する開口である。紙幣挿入口26cは、紙幣を挿入するための開口である。カードリーダ26dは、いわゆる電子マネーと称される金額情報が格納された記録媒体が所定の通信可能領域に保持される場合に、該記録媒体との間で金銭に関するデータの送受信を行うものである。硬貨返却口26eは、投入された硬貨の返却、あるいは釣銭等を返却するための開口である。
そのような自動販売機1は、上記構成の他、図3に示したように、払出機構41、搬送機構42、扉ロック機構43、商品検出センサ44、金銭処理ユニット45及び制御部46を備えている。
払出機構41は、商品ラック13を構成する商品コラム14毎に設けられており、払出モータ41aを備えている。払出モータ41aは、制御部46から与えられる指令に応じて駆動する駆動源である。これにより、払出機構41は、払出モータ41aが駆動する場合に、該当する商品コラム14のスパイラル14a等を回転させて最前の商品を前方側に払い出させるものである。
搬送機構42は、搬送モータ42a及びトレイ検知部42bを備えている。搬送モータ42aは、制御部46から与えられる指令に応じて駆動する駆動源である。トレイ検知部42bは、搬送モータ42aの回転を検知するエンコーダ等により構成されるもので、搬送トレイ31の位置を検知するものである。これにより、搬送機構42は、搬送レール30の間で、搬送トレイ31を上下に移動させるものである。また搬送機構42は、待機状態において、搬送トレイ31を商品取出位置33に配置させるものである。
扉ロック機構43は、商品取出口22の近傍に設けられている。この扉ロック機構43は、商品取出口22を閉成する商品取出扉23が閉となる状態を保持させて該商品取出扉23が後方に向けて揺動することを規制するロック状態と、該商品取出扉23が後方に向けて揺動することを許容する解除状態との間で択一的に切替可能なものである。かかる扉ロック機構43は、制御部46から与えられる指令に応じて、ロック状態と解除状態との切り替えを行うものである。
商品検出センサ44は、例えば光センサ等のように発光部と受光部とを有して構成されるもので、商品取出位置33の左右両側部分に設けられている。この商品検出センサ44は、商品取出位置33まで移動した搬送トレイ31の検知孔314aを発光部からの光が通過して、該搬送トレイ31に商品が載置されているか否かを検出するもので、その検出結果を制御部46に与えるものである。
金銭処理ユニット45は、収容室10bに収容されている。この金銭処理ユニット45は、いわゆるコインメックやビルバリデータと称される処理機を有し、硬貨投入口26bから投入された硬貨の金銭処理や、紙幣挿入口26cから挿入された紙幣の金銭処理を行うものである。また金銭処理ユニット45は、カードリーダ26dで読み込まれた金額情報の減算処理等の金銭処理を行うものである。
制御部46は、金銭処理ユニット45と同様に収容室10bに収容されている。この制御部46は、自動販売機1の各部と電気的に接続されており、同じく電気的に接続された記憶部46aに記憶されたプログラムやデータに従って、自動販売機1の販売動作等を統括的に制御するものである。
尚、制御部46は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア及びハードウェアを併用して実現してもよい。
以上のような構成を有する自動販売機1においては、商品選択部26aを通じて商品が選択されるとともに、金銭処理ユニット45を通じて適正に金銭処理がなされることで、制御部46が搬送モータ42aに指令を与えて搬送機構42を駆動させ、商品取出位置33に配置された搬送トレイ31を所定の商品ラック13の前方域に上方へ移動させる。
制御部46は、トレイ検知部42bにより搬送トレイ31が所定の商品ラック13の前方域に搬送されたことが検知された場合、搬送モータ42aの駆動を停止させ、該当する商品コラム14の払出モータ41aを駆動させる。これにより払出機構41が駆動して該当するスパイラル14aを回転させ、該スパイラル14aの最前のピッチ間に拘束された商品が前方に向けて払い出され、搬送トレイ31が受容する。制御部46は、最前のピッチ間に拘束された商品が前方に払い出された後、払出モータ41aの駆動を停止させ、搬送モータ42aを駆動させる。これにより、搬送トレイ31は、搬送機構42により商品取出位置33に向けて下方へ移動する。
図7に示すように搬送トレイ31が商品取出位置33に配置されたことがトレイ検知部42bに検知されると、制御部46は、搬送モータ42aの駆動を停止させる。そして、商品検出センサ44により搬送トレイ31に商品が載置されていることが検知された場合、制御部46は、扉ロック機構43をロック状態から解除状態へ切り替え、商品取出扉23が開く方向に揺動されることを許容する。
図8に示すように、搬送トレイ31が商品取出位置33に配置された状態で商品取出扉23が開く方向に揺動(後方に向けて揺動)する場合に、第2フラッパ構成部242の上方部分242aが商品取出扉23から離隔する態様で防盗フラッパ24が前方に揺動することで該上方部分242aが防盗板25に当接し、該防盗板25を搬送トレイ31の移動経路32に進出する態様で後方に揺動させて該搬送トレイ31の移動経路32を横断させる。この場合、図8に示したように、防盗フラッパ24(第1フラッパ構成部241)の下端部251分と搬送トレイ31の第1底部構成要素311aとの離間距離A1、並びに防盗板25の下端部251と、商品取出位置33の背面を構成する背面板35との離間距離A2の少なくとも一方は、40mm以下であることが好ましい。
このように離間距離A1及びA2の少なくとも一方が40mm以下であることにより、人の腕が商品取出位置33に配置された搬送トレイ31に侵入されることを規制することができる。
そして、図9に示すように防盗板25の下端部251が背面板35に近接し、その後に該下端部251が背面板35に当接するまで商品取出扉23を開く方向に揺動させることができ、商品取出口22を通じて商品が取り出されることを許容する。
そのような自動販売機1においては、搬送トレイ31が商品取出位置33に配置された状態で商品取出扉23が後方に向けて揺動する場合に、防盗フラッパ24の上方部(第2フラッパ構成部242の上方部分242a)が該商品取出扉23から離隔する態様で揺動することで防盗板25に当接し、該防盗板25を搬送トレイ31の移動経路32に進出する態様で後方に揺動させて該搬送トレイ31の移動経路32を横断させるので、商品取出口22から侵入された腕等により商品ラック13に載置された商品が取り出されることを抑制できる。しかも、商品取出扉23を後方に向けて揺動させるだけで防盗板25を揺動させることができるので、従来のように商品取出扉の下端縁部を商品取出口の両側縁部に沿って上方に向けて変位させながら防盗板を揺動させることがなく、商品取出扉23を開移動させるのに要する力を低減することができる。
よって、本発明の実施の形態1である自動販売機1によれば、利用者による商品の取り出しを阻害することなく、商品の防盗性を確保することができる。
特に、商品取出扉23を後方に揺動させる際に離間距離A1及びA2の少なくとも一方を40mm以下にするので、商品取出位置33に配置された搬送トレイ31に人の腕が侵入されることを規制することができ、商品の防盗性の向上を図ることができる。
<実施の形態2>
図10~図12は、それぞれ本発明の実施の形態2である商品収納装置を示すもので、図10は、商品収納装置の外観構成を示す斜視図であり、図11は、商品収納装置の内部構造を模式的に示す断面右側面図であり、図12は、商品収納装置の特徴的な制御系を模式的に示すブロック図である。ここで例示する商品収納装置は、例えば店舗等に設置される自動販売機2であり、本体キャビネット50を備えている。
本体キャビネット50は、前面に開口(以下、前面開口ともいう)51を有した直方状の筐体であり、断熱仕切壁部52を介して収納室50aと収容室50bとに区画されている。収納室50aは、断熱仕切壁部52の左方側に配置され、断熱材に囲繞されて断熱構造を有している。この収納室50aには、商品ラック53が上下方向に沿って複数段設けられている。これら商品ラック53は、収納室50aの両側に立設された図示せぬラック支持側板の間に、それぞれ架設されている。
かかる商品ラック53は、それぞれ商品を前後方向に沿って収納する複数の商品コラム54が左右に並設されて構成されている。商品コラム54は、従来公知のものであり、前後方向に沿って延在するスパイラル54aの各ピッチ間に商品を拘束して、商品を収納するものである。尚、本実施の形態2である商品収納装置を構成する商品コラム54は、スパイラル54aを備えるものであったが、本発明においては、商品コラム54は、前後一対のプーリ間に無端状に張設された搬送ベルトの上方側水平延在部分に商品を載置して、商品を収納するものであってもよい。
このような収納室50aの前方域は、前面扉60aにより開閉される。前面扉60aは、前面開口51における収納室50aの前方域となる領域を閉塞するのに十分な大きさを有しており、本体キャビネット50の前方側の左側縁部に揺動可能に設けられている。この前面扉60aは、断熱構造を有するものであり、外部より内部の視認を可能にする断熱性のガラス板61を備えているとともに、ガラス板61の下方部に矩形状の商品取出口62が形成されている。商品取出口62は、利用者が商品を取り出すための開口であり、商品取出扉63により開閉されるものである。
商品取出扉63は、上端部分に取り付けられた取出扉軸部63aが、前面扉60aの商品取出口62の上縁部に架設されることで軸支されている。この商品取出扉63は、左右方向に沿って延在する取出扉軸部63aの中心軸回りに揺動可能である。つまり、商品取出扉63は、商品取出口62の上縁部に前後方向に沿って揺動可能に軸支され、後方に向けて揺動する場合に商品取出口62を開成させる一方、前方に向けて揺動する場合に商品取出口62を閉成させるものである。
そして、商品取出扉63は、図示せぬ付勢手段により前方に向けて付勢されており、常態においては商品取出口62を閉成している。この商品取出扉63には、図13に示すように、前方に向けて突出する膨出部63bが形成されており、該膨出部63bが商品取出口62を通じて前方に露出される態様で商品取出口62を閉成している。
かかる商品取出扉63の下端部分には、図13及び図14にも示すように、防盗フラッパ64が軸支されている。防盗フラッパ64は、その左右方向の延在長さが商品取出扉63の左右方向の延在長さと略等しい略矩形平板状部材である。この防盗フラッパ64は、図13及び図14における上下方向の略中間部分に軸支部641を有し、該軸支部641を挿通するフラッパ用軸部64aを介して商品取出扉63の下端部分に連結されており、該フラッパ用軸部64aの中心軸回りに前後方向に沿って揺動可能である。
そのような防盗フラッパ64は、図13及び図14に示す状態が最も後方に揺動した姿勢である。すなわち、防盗フラッパ64は、自身の上下方向が商品取出扉63の上下方向と平行となる姿勢が最も後方に揺動した状態であり、軸支部641より上方側の上部分642が商品取出扉63の後面に接しており、軸支部641より下方側の下部分643が商品取出扉63よりも下方に延在している。
かかる防盗フラッパ64においては、その上端部分をカール状に湾曲させた上端カール状部642aが形成されているとともに、その下端部分をカール状に湾曲させた下端カール状部643aが形成されている。そして、防盗フラッパ64においては、下端カール状部643aを挿通する態様でロッド644が設けられている。ロッド644の右端部644aは、その他の部分よりも径が大となる拡径部分である。
上記収納室50aには、蒸発器55aが設けられている。蒸発器55aは、収納室50aの下方域に画成された機械室50cに配設された圧縮機55bや凝縮器55c等と冷媒を循環させる冷却ユニット55を構成しており、自身の図示せぬ冷媒通路を通過する冷媒と、自身の周囲を通過する収納室50aの内部の空気とを熱交換させて該空気を冷却させるものである。
蒸発器55aの周囲で冷却された空気は、庫内送風ファン56が駆動することにより、収納室50aの背面に設置された背面ダクト57の吸込口57aより通風路58に吸い込まれ、この通風路58を通過した後に各吹出口57bから吹き出されることにより、商品ラック53に収納された商品を冷却することになる。
上記商品ラック53の前方域には、その両側に左右一対となる態様で搬送レール70が配設されており、これら搬送レール70間を搬送トレイ71が上下方向に沿って移動可能に設けられている。つまり、搬送レール70間には、搬送トレイ71を通過させるための移動経路72が形成されている。この移動経路72は、機械室50cの前方となる商品取出位置73まで延在している。ここで商品取出位置73は、搬送トレイ71により搬送された商品を、該搬送トレイ71に載置された状態のまま、商品取出口62を通じて利用者が取り出すことができる位置である。
図15は、図11に示した搬送トレイ71の外観構成を示す斜視図である。ここで例示する搬送トレイ71は、複数の板金を適宜組み合わせることで形成されており、底部711、ガイド部712、規制片部713及び側壁部714を備えて構成されている。
底部711は、商品ラック53を構成する商品コラム54から払い出された商品を載置させるためのもので、縦断面がV字状を成している。この底部711は、第1底部構成要素711aと第2底部構成要素711bとを有している。第1底部構成要素711aは、商品ラック53に近接するに従って、すなわち後方に向かうに従って漸次下方に傾斜する部分である。第2底部構成要素711bは、第1底部構成要素711aの後端縁部より商品ラック53に近接するに従って、すなわち後方に向かうに従って漸次上方に傾斜する部分である。これら第1底部構成要素711aと第2底部構成要素711bとの境界部分には、複数の水抜き孔711cが形成されている。これら水抜き孔711cは、左右方向に沿って所定間隔毎に形成されている。
ガイド部712は、底部711と同じ板金により構成されており、第2底部構成要素711bの後端縁部より商品ラック53に近接するに従って、すなわち後方に向かうに従って漸次上方に傾斜する部分である。このガイド部712は、水平面に対する傾斜角度が、第2底部構成要素711bの水平面に対する傾斜角度よりも大きくなる態様で形成されている。尚、これら底部711及びガイド部712においては、ビード加工が適宜施されている。
規制片部713は、底部711やガイド部712とは異なる別の板金により構成されており、第1底部構成要素711aの前端縁部より上方に向かうに連れて漸次後方に傾斜する態様で延在する部分である。尚、かかる規制片部713を構成する板金のうち、上記水抜き孔711cの下方側となる領域には、該水抜き孔711cを通過した水を例えば毛管現象により吸引して蒸発させる図示せぬ蒸発シートが敷設されている。
側壁部714は、底部711の左右両側部分を閉塞する態様で設けられた左右一対のものである。これら側壁部714には、それぞれ複数の検知孔714aが形成されている。また側壁部714の前方側上部の内面には、ローラ714bが設けられている。ローラ714bは、側壁部714の内面より内方に向けて突出するローラ軸714cに挿通されて設けられており、該ローラ軸714cの中心軸回りに回転可能である。またローラ714bは、外周面の一部が側壁部714の前端面714dより前方に突出するとともに、該側壁部714の上端面714eより上方に突出している。
収容室50bは、断熱仕切壁部52の右方側に配置されている。この収容室50bは、左右方向の長さが収納室50aの左右方向の長さよりも十分に小さい常温室である。
この収容室50bの前方域は、補助扉60bにより開閉される。補助扉60bは、前面開口51における収容室50bの前方域となる領域を閉塞するのに十分な大きさを有しており、本体キャビネット50の前方側の右側縁部に揺動可能に設けられている。この補助扉60bは、本体キャビネット50及び前面扉60aとともに装置本体を構成するものであり、その前面に、商品選択部66a、硬貨投入口66b、紙幣挿入口66c、カードリーダ66d、硬貨返却口66e等が設けられている。
商品選択部66aは、押釦テンキーや表示器等を有しており、利用者が商品を選択するためのものである。硬貨投入口66bは、硬貨を投入する開口である。紙幣挿入口66cは、紙幣を挿入するための開口である。カードリーダ66dは、いわゆる電子マネーと称される金額情報が格納された記録媒体が所定の通信可能領域に保持される場合に、該記録媒体との間で金銭に関するデータの送受信を行うものである。硬貨返却口66eは、投入された硬貨の返却、あるいは釣銭等を返却するための開口である。
そのような自動販売機2は、上記構成の他、図12に示したように、払出機構81、搬送機構82、扉ロック機構83、商品検出センサ84、金銭処理ユニット85及び制御部86を備えている。
払出機構81は、商品ラック53を構成する商品コラム54毎に設けられており、払出モータ81aを備えている。払出モータ81aは、制御部86から与えられる指令に応じて駆動する駆動源である。これにより、払出機構81は、払出モータ81aが駆動する場合に、該当する商品コラム54のスパイラル54a等を回転させて最前の商品を前方側に払い出させるものである。
搬送機構82は、搬送モータ82a及びトレイ検知部82bを備えている。搬送モータ82aは、制御部86から与えられる指令に応じて駆動する駆動源である。トレイ検知部82bは、搬送モータ82aの回転を検知するエンコーダ等により構成されるもので、搬送トレイ71の位置を検知するものである。これにより、搬送機構82は、搬送レール70の間で、搬送トレイ71を上下に移動させるものである。また搬送機構82は、待機状態において、搬送トレイ71を商品取出位置73に配置させるものである。
扉ロック機構83は、商品取出口62の近傍に設けられている。この扉ロック機構83は、商品取出口62を閉成する商品取出扉63が閉となる状態を保持させて該商品取出扉63が後方に向けて揺動することを規制するロック状態と、該商品取出扉63が後方に向けて揺動することを許容する解除状態との間で択一的に切替可能なものである。かかる扉ロック機構83は、制御部86から与えられる指令に応じて、ロック状態と解除状態との切り替えを行うものである。
商品検出センサ84は、例えば光センサ等のように発光部と受光部とを有して構成されるもので、商品取出位置73の左右両側部分に設けられている。この商品検出センサ84は、商品取出位置73まで移動した搬送トレイ71の検知孔714aを発光部からの光が通過して、該搬送トレイ71に商品が載置されているか否かを検出するもので、その検出結果を制御部86に与えるものである。
金銭処理ユニット85は、収容室50bに収容されている。この金銭処理ユニット85は、いわゆるコインメックやビルバリデータと称される処理機を有し、硬貨投入口66bから投入された硬貨の金銭処理や、紙幣挿入口66cから挿入された紙幣の金銭処理を行うものである。また金銭処理ユニット85は、カードリーダ66dで読み込まれた金額情報の減算処理等の金銭処理を行うものである。
制御部86は、金銭処理ユニット85と同様に収容室50bに収容されている。この制御部86は、自動販売機2の各部と電気的に接続されており、同じく電気的に接続された記憶部86aに記憶されたプログラムやデータに従って、自動販売機2の販売動作等を統括的に制御するものである。
尚、制御部86は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア及びハードウェアを併用して実現してもよい。
以上のような構成を有する自動販売機2においては、商品選択部66aを通じて商品が選択されるとともに、金銭処理ユニット85を通じて適正に金銭処理がなされることで、制御部86が搬送モータ82aに指令を与えて搬送機構82を駆動させ、商品取出位置73に配置された搬送トレイ71を所定の商品ラック53の前方域に上方へ移動させる。
制御部86は、トレイ検知部82bにより搬送トレイ71が所定の商品ラック53の前方域に搬送されたことが検知された場合、搬送モータ82aの駆動を停止させ、該当する商品コラム54の払出モータ81aを駆動させる。これにより払出機構81が駆動して該当するスパイラル54aを回転させ、該スパイラル54aの最前のピッチ間に拘束された商品が前方に向けて払い出され、搬送トレイ71が受容する。制御部86は、最前のピッチ間に拘束された商品が前方に払い出された後、払出モータ81aの駆動を停止させ、搬送モータ82aを駆動させる。これにより、搬送トレイ71は、搬送機構82により商品取出位置73に向けて下方へ移動する。
図16に示すように搬送トレイ71が商品取出位置73に配置されたことがトレイ検知部82bに検知されると、制御部86は、搬送モータ82aの駆動を停止させる。そして、商品検出センサ84により搬送トレイ71に商品が載置されていることが検知された場合、制御部86は、扉ロック機構83をロック状態から解除状態へ切り替え、商品取出扉63が開く方向に揺動されることを許容する。
図17に示すように、搬送トレイ71が商品取出位置73に配置された状態で商品取出扉63が開く方向に揺動(後方に向けて揺動)する場合に、防盗フラッパ64の下端カール状部643aを挿通するロッド644の両端部、すなわち下端カール状部643aから左右に突出するロッド644の両端部が、それぞれ搬送トレイ71のローラ714bに接した後に側壁部714の上端面714eに摺接することで、防盗フラッパ64は、フラッパ用軸部64aの中心軸回りに前方に揺動する。つまり、防盗フラッパ64は、ロッド644が搬送トレイ71の各側壁部714の上端面714eに摺接することにより、上部分642が商品取出扉63から離隔する態様で前方に揺動し、搬送トレイ71の移動経路72を横断するよう延在する。
この場合、図17に示したように、防盗フラッパ64の下端カール状部643aと搬送トレイ71のローラ714bとの離間距離B1、並びに防盗フラッパ64の上端カール状部642aと、商品取出位置73の背面を構成する背面板75との離間距離B2の少なくとも一方は、40mm以下であることが好ましい。
このように離間距離B1及びB2の少なくとも一方が40mm以下であることにより、人の腕が商品取出位置73に配置された搬送トレイ71に侵入されることを規制することができる。
そして、図18に示すように防盗フラッパ64の上端カール状部642aが背面板75に近接し、その後に上端カール状部642aが背面板75に当接するまで商品取出扉63を開く方向に揺動させることができ、商品取出口62を通じて商品が取り出されることを許容する。
そのような自動販売機2においては、搬送トレイ71が商品取出位置73に配置された状態で商品取出扉63が後方に向けて揺動する場合に、防盗フラッパ64の下端カール状部643aを挿通するロッド644が搬送トレイ71のローラ714bに接した後に側壁部714の上端面714eに摺接することで、防盗フラッパ64は、フラッパ用軸部64aの中心軸回りに前方に揺動し、搬送トレイ71の移動経路72を横断するよう延在するので、商品取出口62から侵入された腕等により商品ラック53に載置された商品が取り出されることを抑制できる。しかも、商品取出扉63を後方に向けて揺動させるだけで防盗フラッパ64を揺動させることができるので、従来のように商品取出扉の下端縁部を商品取出口の両側縁部に沿って上方に向けて変位させながら防盗板を揺動させることがなく、商品取出扉63を開移動させるのに要する力を低減することができる。
よって、本発明の実施の形態2である自動販売機2によれば、利用者による商品の取り出しを阻害することなく、商品の防盗性を確保することができる。
特に、商品取出扉63を後方に揺動させる際に離間距離B1及びB2の少なくとも一方を40mm以下にするので、商品取出位置73に配置された搬送トレイ71に人の腕が侵入されることを規制することができ、商品の防盗性の向上を図ることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態1及び2について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
上述した実施の形態2では、防盗フラッパ64のロッド644の両端部が搬送トレイ71の各側壁部714の上端面714eに摺接していたが、本発明においては、防盗フラッパの下部分が、搬送トレイの一部、例えば一方の側壁部に摺接するだけでもよい。
1,2…自動販売機、10,50…本体キャビネット、10a,50a…収納室、10b,50b…収容室、13,53…商品ラック、14,54…商品コラム、20a,60a…前面扉、20b,60b…補助扉、22,62…商品取出口、23,63…商品取出扉、24…防盗フラッパ、24a…フラッパ用軸部、241…第1フラッパ構成部、242…第2フラッパ構成部、242a…上方部分、242b…下方部分、25…防盗板、251…下端部、252…上端部、31,71…搬送トレイ、32、72…移動経路、33,73…商品取出位置、26a,66a…商品選択部、41,81…払出機構、42,82…搬送機構、43,83…扉ロック機構、44,84…商品検出センサ、45,85…金銭処理ユニット、46,86…制御部、64…防盗フラッパ、64a…フラッパ用軸部、641…軸支部、642…上部分、642a…上端カール状部、643…下部分、643a…下端カール状部、644…ロッド、714…側壁部、714e…上端面。

Claims (3)

  1. 装置本体の前面に形成された商品取出口の上縁部に前後方向に沿って揺動可能に軸支され、かつ後方に向けて揺動する場合に前記商品取出口を開成させる一方、前方に向けて揺動する場合に前記商品取出口を閉成させる商品取出扉と、
    前記装置本体の内部に上下方向に沿って複数段設けられ、かつそれぞれが前後方向に沿って商品を収納する複数の商品ラックと、
    前記複数の商品ラックの前方域において搬送機構により上下方向に沿って移動可能に設けられた搬送トレイと
    を備え、
    前記搬送トレイは、該当する商品を収納する商品ラックの前方域に移動して該商品ラックより商品を受容した後、前記商品取出口より該商品が取り出されることを許容する商品取出位置まで移動する商品収納装置であって、
    前記商品取出口の上方域において、前記搬送トレイの移動経路に対して下端部が進退移動する態様で上端部が前後方向に揺動可能に軸支された防盗板と、
    前記商品取出扉の下端部分に揺動可能に軸支され、かつ該商品取出扉が前記商品取出口を閉成する場合に、上方部が該商品取出扉に当接するとともに下方部が該商品取出扉よりも下方に向けて延在した姿勢となる防盗フラッパと
    を備え、
    前記防盗フラッパは、前記搬送トレイが前記商品取出位置に配置された状態で前記商品取出扉が後方に向けて揺動する場合に、前記上方部が該商品取出扉から離隔する態様で揺動することで前記防盗板に当接し、該防盗板を前記搬送トレイの移動経路に進出する態様で後方に揺動させて該搬送トレイの移動経路を横断させることを特徴とする商品収納装置。
  2. 装置本体の前面に形成された商品取出口の上縁部に前後方向に沿って揺動可能に軸支され、かつ後方に向けて揺動する場合に前記商品取出口を開成させる一方、前方に向けて揺動する場合に前記商品取出口を閉成させる商品取出扉と、
    前記装置本体の内部に上下方向に沿って複数段設けられ、かつそれぞれが前後方向に沿って商品を収納する複数の商品ラックと、
    前記複数の商品ラックの前方域において搬送機構により上下方向に沿って移動可能に設けられた搬送トレイと
    を備え、
    前記搬送トレイは、該当する商品を収納する商品ラックの前方域に移動して該商品ラックより商品を受容した後、前記商品取出口より該商品が取り出されることを許容する商品取出位置まで移動する商品収納装置であって、
    前記商品取出扉の下端部分に揺動可能に軸支され、かつ該商品取出扉が前記商品取出口を閉成する場合に、上部分が該商品取出扉に当接するとともに下部分が該商品取出扉よりも下方に向けて延在した姿勢となる防盗フラッパを備え、
    前記防盗フラッパは、前記搬送トレイが前記商品取出位置に配置された状態で前記商品取出扉が後方に向けて揺動する場合に、前記下部分が前記搬送トレイの一部に摺接することで前記上部分が該商品取出扉から離隔する態様で揺動し、前記搬送トレイの移動経路を横断する態様で延在することを特徴とする商品収納装置。
  3. 前記防盗フラッパは、前記搬送トレイが前記商品取出位置に配置された状態で前記商品取出扉が後方に向けて揺動する場合に、前記下部分が前記搬送トレイの側壁部の上端面に摺接することで前記上部分が該商品取出扉から離隔する態様で揺動することを特徴とする請求項2に記載の商品収納装置。
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