JP7388050B2 - カム装置及びステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、カム装置及びステアリング装置に関する。
自動車用のステアリング装置には、運転者の体格や運転姿勢に応じて、ステアリングホイールの上下位置や前後位置を調節可能とする、ステアリングホイールの位置調節装置が組み込まれている。
図15及び図16は、特開2016-94950号公報(特許文献1)に記載された、ステアリングホイールの位置調節装置を備えたステアリング装置の1例を示している。後端部にステアリングホイールが固定されるステアリングシャフト1は、ステアリングコラム2の内側に回転自在に支持されている。ステアリングコラム2の軸方向中間部には、1対の被挟持板部3からなるコラム側ブラケット4が備えられている。コラム側ブラケット4は、車体に支持された車体側ブラケット5に備えられた1対の支持板部6により、幅方向両側から挟持されている。1対の被挟持板部3を幅方向に貫通したコラム側通孔7、及び、1対の支持板部6を幅方向に貫通した車体側通孔8には、調節ロッド9が幅方向に挿通されている。調節ロッド9の基端部には、アンカ部10が備えられており、調節ロッド9の先端部には、ナット13が螺合されている。ナット13と片方(図16の左側)の支持板部6との間には、カム装置11及び調節レバー12が備えられている。
カム装置11は、可動側カム14と、固定側カム15とからなる。可動側カム14は、調節ロッド9に外嵌支持されており、軸方向一方側(図16の右側)の側面に、円周方向に関する凹凸面である可動側カム面16を有している。固定側カム15は、片方の支持板部6に対して相対回転不能に支持されており、可動側カム面16に対向する軸方向他方側(図16の左側)の側面に、円周方向に関する凹凸面である固定側カム面17を有している。調節レバー12は、その基部を可動側カム14に対して相対回転不能に固定している。カム装置11は、調節レバー12の操作に基づき、可動側カム14を固定側カム15に対して相対回転させることにより、可動側カム面16と固定側カム面17との回転位相を変化させて、軸方向寸法を拡縮させる。これにより、1対の支持板部6同士の間隔を拡縮させて、1対の被挟持板部3を挟持する力の大きさを調節する。
カム装置11の軸方向寸法を縮小して、1対の支持板部6により1対の被挟持板部3を挟持する力を小さくしたアンロック状態では、調節ロッド9がコラム側通孔7及び車体側通孔8の内側で変位できる範囲で、ステアリングホイールの位置調節が可能になる。これに対し、カム装置11の軸方向寸法を拡大して、1対の支持板部6により1対の被挟持板部3を挟持する力を大きくしたロック状態では、ステアリングホイールを、調節後の位置に保持することが可能になる。
特開2016-94950号公報
ところで、ステアリングホイールの位置調節を行うべく、調節レバー12を操作する際には、可動側カム面16と固定側カム面17とが滑り接触する。このため、可動側カム面16及び固定側カム面17には、長期間にわたる使用により摩耗が発生しやすい。可動側カム面16及び固定側カム面17に摩耗が発生すると、ロック状態におけるカム装置11の軸力が低下し、ステアリングホイールを調節後の位置に保持する力が不足する可能性がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、可動側カム面及び固定側カム面の耐摩耗性を向上することができる、カム装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様にかかるカム装置は、可動側カムと、固定側カムとを備える。
前記可動側カムは、軸方向一方側の側面に、可動側基準面と該可動側基準面よりも軸方向一方側に突出した可動側凸部とを円周方向に交互に配置してなる、可動側カム面を有している。
前記固定側カムは、前記可動側カム面と軸方向に対向する軸方向他方側の側面に、前記可動側凸部と同数の固定側基準面と、該固定側基準面よりも軸方向他方側に突出した前記可動側基準面と同数の固定側凸部とを、円周方向に交互に配置してなる、固定側カム面を有している。
そして、前記可動側カムを前記固定側カムに対して相対回転させることにより、前記可動側凸部の先端面と前記固定側凸部の先端面とを突き合わせて軸方向寸法を拡大したロック状態と、前記可動側凸部と前記固定側凸部とを円周方向に交互に配置して軸方向寸法を縮小したアンロック状態とを、切り替え可能としている。
前記固定側凸部と前記可動側凸部とのうちのいずれか一方の凸部(例えば固定側凸部)は、前記アンロック状態から前記ロック状態に切り替える際に、前記固定側凸部と前記可動側凸部とのうちのいずれか他方の凸部(例えば可動側凸部)が乗り上げる円周方向側面に、軸方向に凹み、かつ、径方向両側が1対の壁面により仕切られた(画定された)第1グリース溜りを有しているとともに、先端面に、軸方向に凹み、かつ、径方向両側が1対の壁面により仕切られた(画定された)第2グリース溜りを有している。
前記第2グリース溜りは、軸方向から見た形状が略L字形であり、周方向に延びた周方向凹部と、径方向に延びた径方向凹部とからなる。
前記第1グリース溜りは、前記一方の凸部の円周方向側面の径方向外側部にのみ配置されており、前記第2グリース溜りは、前記一方の凸部の先端面のうち、径方向内側部に配置され、かつ、径方向外側部には配置されておらず、前記第1グリース溜りと前記第2グリース溜りとは、前記一方の凸部の径方向内側部と径方向外側部とに分かれて配置されている、又は、前記第1グリース溜りは、前記一方の凸部の円周方向側面の径方向内側部にのみ配置されており、前記第2グリース溜りは、前記一方の凸部の先端面のうち、径方向外側部に配置され、かつ、径方向内側部には配置されておらず、前記第1グリース溜りと前記第2グリース溜りとは、前記一方の凸部の径方向内側部と径方向外側部とに分かれて配置されている。
前記第1グリース溜り及び前記第2グリース溜りを、前記固定側凸部に設ける場合には、第1、第2各グリース溜りを、少なくとも1つの固定側凸部に設けることもできるし、全ての固定側凸部に設けることもできる。また、前記第1グリース溜り及び前記第2グリース溜りを、前記可動側凸部に設ける場合には、第1、第2各グリース溜りを、少なくとも1つの可動側凸部に設けることもできるし、全ての可動側凸部に設けることもできる。
本発明の一態様では、前記第1グリース溜りを、前記一方の凸部の円周方向側面の径方向外側部に配置し、前記第2グリース溜りを、前記一方の凸部の先端面の径方向内側部に配置することができる。
あるいは、本発明の一態様では、前記第1グリース溜りを、前記一方の凸部の円周方向側面の径方向内側部に配置し、前記第2グリース溜りを、前記一方の凸部の先端面の径方向外側部に配置することもできる。
本発明の一態様では、前記第1グリース溜り又は/及び前記第2グリース溜りを、前記他方の凸部と接触する前記一方の凸部の表面に直接備えることができる。
あるいは、本発明の一態様では、前記第1グリース溜り又は/及び前記第2グリース溜りを、前記他方の凸部と接触する前記一方の凸部の表面に備えられた表面凹部の底面に備えることもできる。
本発明の一態様にかかるステアリング装置は、ステアリングコラムと、コラム側ブラケットと、コラム側通孔と、車体側ブラケットと、1対の車体側通孔と、調節ロッドと、カム装置と、調節レバーとを備える。
前記ステアリングコラムは、後端部にステアリングホイールを固定したステアリングシャフトを、内側に回転自在に支持する。
前記コラム側ブラケットは、前記ステアリングコラムの軸方向一部に備えられている。
前記コラム側通孔は、前記コラム側ブラケットを幅方向に貫通するように備えられている。
前記車体側ブラケットは、前記コラム側ブラケットを幅方向両側から挟むように配置された1対の支持板部を有し、車体に支持される。
前記1対の車体側通孔は、前記1対の支持板部を幅方向に貫通するように備えられている。
前記調節ロッドは、前記コラム側通孔及び前記1対の車体側通孔を幅方向に挿通している。
前記カム装置は、前記調節ロッドに外嵌支持された可動側カム、及び、前記1対の支持板部のうちの片方の支持板部に対し回転不能に支持された固定側カムを有しており、該固定側カムに対して前記可動側カムを相対回転させることにより軸方向寸法を拡縮させる。
前記調節レバーは、前記可動側カムに固定され、該可動側カムを回転させる。
本発明の一態様にかかるステアリング装置では、前記カム装置が、本発明の一態様にかかるカム装置である。
本発明のカム装置によれば、可動側カム面及び固定側カム面の耐摩耗性を向上することができる。
図1は、本発明の実施の形態の第1例を示す、ステアリング装置の側面図である。 図2は、同じく図1のI-I線断面図である。 図3は、可動側カムを取り出して示す図であり、(A)は幅方向一方側から見た正面図を示しており、(B)は斜視図を示している。 図4は、固定側カムを取り出して示す図であり、(A)は幅方向他方側から見た正面図を示しており、(B)は斜視図を示している。 図5は、図4の(A)の部分拡大図である。 図6は、図5の部分拡大図である。 図7は、図6のII-II線断面模式図である。 図8は、図5のIII-III線断面図である。 図9は、カム装置を取り出して示す図であり、(A)-(X)はアンロック状態のカム装置を径方向外側から見た側面図であり、(A)-(Y)はアンロック状態のカム装置を幅方向他方側から見た正面図であり、(B)-(X)はロック状態のカム装置を径方向外側から見た側面図であり、(B)-(Y)はロック状態のカム装置を幅方向他方側から見た正面図である。 図10は、カム装置を取り出して示す斜視図であり、(A)はアンロック状態を示しており、(B)はロック状態を示している。 図11は、実施の形態の第2例を示す、図7に相当する図である。 図12は、実施の形態の第2例を示す、図8に相当する図である。 図13は、実施の形態の第3例を示す、図4に相当する図である。 図14は、実施の形態の第3例を示す、図5に相当する図である。 図15は、従来構造のカム装置を備えたステアリング装置を示す側面図である。 図16は、図15のIV-IV線断面図である。
[実施の形態の第1例]
実施の形態の第1例について、図1~図10を用いて説明する。
〈ステアリング装置の全体構造〉
本例のステアリング装置には、運転者の体格や運転姿勢に応じて、ステアリングホイールの上下位置及び前後位置を調節するための位置調節機構(チルト機構及びテレスコピック機構)が組み込まれている。ステアリング装置は、ステアリングシャフト1aと、ステアリングコラム2aと、コラム側ブラケット4aと、車体側ブラケット5aと、カム装置11aと、調節レバー12aとを備えている。なお、上下方向、前後方向、及び、幅方向とは、特に断らない限り、車両の上下方向、前後方向、及び、幅方向をいう。
ステアリングシャフト1aは、車体に支持されたステアリングコラム2aの内側に、回転自在に支持されている。ステアリングシャフト1aの後端部には、ステアリングホイールが固定される。ステアリングシャフト1aの前端部は、自在継手及び中間シャフトを介して、ステアリングギヤユニットのピニオン軸に接続される。このような構成により、ステアリングホイールの回転をピニオン軸に伝達し、該ピニオン軸の回転に伴って1対のタイロッドを押し引きすることで、操舵輪に舵角を付与する。
ステアリングシャフト1aは、ステアリングホイールの前後位置の調節を可能にするために、前方に配置されたインナシャフト18と後方に配置されたアウタシャフト19とを、スプライン係合などにより、トルク伝達可能にかつ伸縮可能に組み合わせた構成を有している。インナシャフト18及びアウタシャフト19は、それぞれ鉄合金、アルミニウム合金などの金属製である。
ステアリングコラム2aは、略円筒形状を有しており、車体に対して支持されている。ステアリングコラム2aは、ステアリングホイールの前後位置の調節を可能にするために、前方に配置されたインナコラム20の後端部に後方に配置されたアウタコラム21の前端部を、軸方向に関する相対変位を可能に緩く嵌合し、全長を伸縮可能に構成している。インナコラム20及びアウタコラム21は、それぞれ鉄合金、アルミニウム合金などの金属製である。
ステアリングコラム2aは、ステアリングホイールの上下位置の調節を可能にするために、ステアリングコラム2aの前端部に固定したギヤハウジング22を、幅方向に配置したチルト軸23を中心として車体に対し揺動可能に支持している。ギヤハウジング22の内部には、ウォーム減速機を収容しており、該ウォーム減速機は、ギヤハウジング22に固定した電動モータ24のトルクを増大して、ステアリングシャフト1aに伝達する。
上述のように、チルト軸23を中心としたステアリングコラム2aの揺動変位に基づいて、ステアリングホイールの上下位置の調節を可能にするとともに、ステアリングシャフト1a及びステアリングコラム2aのそれぞれを伸縮構造とすることで、ステアリングホイールの前後位置の調節を可能にする。そして、ステアリングホイールを調節後の位置に保持するために、ステアリングコラム2aの軸方向中間部に、コラム側ブラケット4aを備えるとともに、車体に対して車体側ブラケット5aを支持している。
コラム側ブラケット4aは、アウタコラム21の前端部の上部に、該アウタコラム21と一体に備えられており、幅方向に離隔して配置された1対の被挟持板部3aから構成されている。1対の被挟持板部3aは、略平板状に構成されており、それぞれの被挟持板部3aは、幅方向に貫通したコラム側通孔7aを備えている。コラム側通孔7aは、アウタコラム21の軸方向(前後方向)に伸長する長孔である。コラム側通孔7aには、合成樹脂製のスペーサ25が装着されている。アウタコラム21は、1対の被挟持板部3aの基端部(下端部)同士の間に、軸方向に延びたスリット26を備えている。これにより、アウタコラム21の前端部の内径を、弾性的に拡縮可能としている。なお、テレスコピック機構を備えない場合には、コラム側通孔は単なる円孔とする。
車体側ブラケット5aは、鋼やアルミニウム系合金などの十分な剛性を有する金属板製で、天板部27と、1対の支持板部6aとを備えている。天板部27は、平板状に構成されており、通常時には車体に支持されているが、二次衝突の発生時には前方に離脱し、アウタコラム21の前方への変位を許容する。このために、天板部27は、後端縁に開口した1対の係止切り欠きを備え、かつ、該1対の係止切り欠きのそれぞれに対して、車体に固定した係止カプセル28を離脱可能に係止している。
1対の支持板部6aは、幅方向に離隔して互いに略平行に配置されており、それぞれの上端部を、天板部27の下面に対して溶接などにより固定している。1対の支持板部6aは、コラム側ブラケット4aを幅方向両側から挟むように、1対の被挟持板部3aの幅方向外側に配置されている。1対の支持板部6aのそれぞれは、幅方向に貫通した車体側通孔8aを備えている。車体側通孔8aは、チルト軸23を中心として円弧状に湾曲した上下方向に伸長する長孔である。なお、チルト機構を備えない場合には、車体側通孔は単なる円孔とする。
1対の支持板部6aにより1対の被挟持板部3aを締め付ける力を調節可能とするために、コラム側通孔7a及び車体側通孔8aを幅方向に挿通するように、調節ロッド9aを配置している。調節ロッド9aは、1対の支持板部6a同士の間隔よりも長い全長を有しており、先端部(幅方向一方側の端部、図2の右側の端部)に、雄ねじ部29を有しており、基端部(幅方向他方側の端部、図2の左側の端部)に、頭部のごときアンカ部10aを有している。雄ねじ部29には、ナット13aを螺合している。
調節ロッド9aのうちで、ナット13aと幅方向一方側(図2の右側)の支持板部6aとの間に位置する部分には、スラストニードル軸受30を外嵌しており、アンカ部10aと幅方向他方側(図2の左側)の支持板部6aとの間に位置する部分には、カム装置11a及び調節レバー12aを外嵌している。そして、調節レバー12aの揺動操作に基づき、カム装置11aの軸方向寸法を拡縮させることで、1対の支持板部6aが1対の被挟持板部3aを締め付ける力を調節可能としている。以下、カム装置11aの構造について、詳しく説明する。
《カム装置》
カム装置11aは、可動側カム14aと、固定側カム15aとからなる。可動側カム14aは、調節ロッド9aの基端寄り部分に外嵌支持されており、調節レバー12aの揺動操作に基づき、調節ロッド9aの中心軸回りを回転する。固定側カム15aは、可動側カム14aと同軸に配置されており、幅方向他方側の支持板部6aに対し回転不能に支持されている。可動側カム14aに備えられた可動側カム面16aと、固定側カム15aに備えられた固定側カム面17aとの間には、図示しないグリースが充填されている。調節レバー12aを揺動操作すると、可動側カム面16aと固定側カム面17aとの回転位相が変化するため、カム装置11aの軸方向寸法が拡大したロック状態と、カム装置11aの軸方向寸法が縮小したアンロック状態との切り替えが可能になる。以下、カム装置11aをロック状態に切り替える際の可動側カム14aの回転方向(ロック方向)を、円周方向一方向きとし、各図に矢印αで示し、カム装置11aをアンロック状態に切り替える際の可動側カム14aの回転方向(アンロック方向)を、円周方向他方向きとし、各図に矢印βで示す。
〔可動側カム〕
可動側カム14aは、焼結金属製で、図3に示すように、中央部に、調節ロッド9aを挿通するための中心孔31を有している。可動側カム14aは、略円輪板状の可動側カム本体32と、略矩形板状の可動側係合部33とからなる。可動側カム本体32は、軸方向一方側(幅方向一方側、図2の右側、図3の(A)の表側)の側面に、円周方向に関する凹凸面である、可動側カム面16aを有している。可動側係合部33は、調節レバー12aの基部65を嵌合する部分であり、可動側カム本体32の軸方向他方側の側面に備えられている。本例では、可動側係合部33は、軸方向他方側から見て、略矩形の端面形状を有する。ただし、可動側係合部33の端面形状は、略矩形に限らず、後述する調節レバー12aの取付孔66と非円形嵌合可能な形状であれば、特に限定されない。
可動側カム面16aは、平坦面状の可動側基準面34a、34bと、該可動側基準面34a、34bよりも軸方向一方側に突出した可動側凸部35a、35bとを、円周方向に交互に配置してなる。本例では、可動側基準面34a、34b及び可動側凸部35a、35bを、それぞれ4つずつ備えているが、可動側基準面及び可動側凸部の数については、複数であれば4つに限定されない。
可動側基準面34a、34bのそれぞれは、可動側カム14aの中心軸に直交する仮想平面上に存在する平坦面であり、軸方向視で扇形状を有している。本例では、4つの可動側基準面34a、34bのうち、直径方向反対側2箇所に存在する可動側基準面34aの円周方向幅が、残り2つの可動側基準面34bの円周方向幅よりも広くなっている。すなわち、円周方向幅の広い(中心角の大きい)可動側基準面34aと、円周方向幅の狭い(中心角の小さい)可動側基準面34bとは、円周方向に離隔して交互に配置されている。可動側基準面34aの外径と可動側基準面34bの外径とは、互いに同じである。
可動側凸部35a、35bのそれぞれは、可動側カム14aの中心軸に直交する仮想平面上に存在する先端面36a、36bを有しており、略台形状の断面形状を有している。
本例では、4つの可動側凸部35a、35bのうち、直径方向反対側2箇所に存在する可動側凸部35aの円周方向幅が、残り2つの可動側凸部35bの円周方向幅よりも広くなっている。すなわち、円周方向幅の広い(中心角の大きい)可動側凸部35aと、円周方向幅の狭い(中心角の小さい)可動側凸部35bとは、円周方向に離隔して交互に配置されている。可動側凸部35a、35bと可動側基準面34a、34bとは、円周方向一方向きに、可動側凸部35a→可動側基準面34a→可動側凸部35b→可動側基準面34b→可動側凸部35a→・・・の順で配置されている。
円周方向幅の狭い可動側凸部35bは、円周方向一方側部分の径方向外側の端部に、軸方向視で略矩形状の切り欠き37を有している。別な言い方をすれば、可動側凸部35bは、円周方向一方側部分の径方向内側部から中間部にわたる範囲に、径方向外側の端部よりも円周方向一方側に張り出した張出部38を備えている。
可動側凸部35bの張出部38における外径は、可動側基準面34a、34bの外径よりも少しだけ大きく、可動側凸部35aの外径とほぼ同じである。これに対し、可動側凸部35bの張出部38以外の部分の外径は、可動側基準面34a、34bの外径よりも十分に大きい。このため、可動側カム面16aの外径は、円周方向にわたり一定ではなく、円周方向に関する位相が、可動側凸部35a、35bと一致した部分で大きくなる。可動側凸部35a、35bのうちで、可動側基準面34a、34bよりも径方向外側に位置する部分は、可動側カム面16aを構成しない薄板状の連結部39によって、円周方向に連結されている。
可動側凸部35aのそれぞれは、円周方向一方側の側面に、可動側基準面34aから滑らかに傾斜した(立ち上がった)可動側案内斜面40aを有している。これに対し、可動側凸部35bのそれぞれは、張出部38の円周方向一方側の側面に、可動側基準面34bから滑らかに傾斜した(立ち上がった)可動側案内斜面40bを有している。可動側凸部35a、35bの円周方向他方側の側面は、可動側案内斜面40a、40bよりも傾斜角度が大きくなっている。可動側凸部35a、35bの円周方向他方側の側面の傾斜は、可動側カム14aを成形型から取り出すのに必要な抜き勾配に相当するものである。
可動側カム14aは、円周方向幅の広い可動側凸部35aの径方向外側に、可動側ストッパ部41を有している。可動側ストッパ部41は、可動側凸部35aと一体的に設けられている。可動側ストッパ部41は、可動側凸部35aの先端面36aよりも軸方向一方側に突出しており、可動側凸部35aの円周方向他方側半部の径方向外側に配置されている。このため、可動側ストッパ部41の円周方向一方側の側面は、可動側案内斜面40aよりも円周方向他方側に位置している。これに対し、可動側ストッパ部41の円周方向他方側の側面は、可動側凸部35aの円周方向他方側の側面と、円周方向位置が一致している。
〔固定側カム〕
固定側カム15aは、焼結金属製で、図4に示すように、中央部に、調節ロッド9aを挿通するための中心孔43を有している。固定側カム15aは、略円輪板状の固定側カム本体44と、略矩形板状の固定側係合部45とからなる。固定側カム本体44は、可動側カム面16aに対向する軸方向他方側(幅方向他方側、図2の左側、図4の(A)の表側)の側面に、円周方向に関する凹凸面である、固定側カム面17aを有している。固定側係合部45は、幅方向他方側の支持板部6aに備えられた車体側通孔8aに対し、相対回転不能に、かつ、該車体側通孔8aに沿った変位のみを可能に係合する部分であり、固定側カム本体44の軸方向一方側の側面に備えられている。
固定側カム面17aは、平坦面状の固定側基準面46と、該固定側基準面46よりも軸方向他方側に突出した固定側凸部47a、47bとを、円周方向に交互に配置してなる。本例では、固定側基準面46及び固定側凸部47a、47bを、それぞれ4つずつ備えているが、固定側基準面及び固定側凸部の数については、可動側基準面及び可動側凸部とそれぞれ同数であれば、4つに限定されない。
固定側基準面46は、固定側カム15aの中心軸に直交する仮想平面上に存在する平坦面であり、軸方向視で略扇形状を有している。本例では、円周方向幅(中心角)の等しい4つの固定側基準面46を、円周方向に等間隔に配置している。
固定側凸部47a、47bのそれぞれは、固定側カム15aの中心軸に直交する仮想平面上に存在する先端面48a、48bを有しており、略台形状の断面形状を有している。
4つの固定側凸部47a、47bのうち、直径方向反対側2箇所に存在する固定側凸部47aの外径が、残り2つの固定側凸部47bの外径よりも小さくなっている。すなわち、外径の小さい固定側凸部47aと、外径の大きい固定側凸部47bとは、円周方向に離隔して交互に配置されている。
固定側凸部47a、47bのそれぞれは、円周方向他方側部分の径方向外側の端部に、軸方向視で略矩形状の切り欠き49a、49bを有している。別な言い方をすれば、固定側凸部47a、47bは、円周方向他方側部分の径方向内側部から中間部にわたる範囲に、径方向外側の端部よりも円周方向他方側に張り出した、張出部50a、50bを備えている。
固定側凸部47a、47bのうち、張出部50a、50bにおける外径は、固定側基準面46の外径とほぼ同じであり、張出部50a、50b以外の部分の外径は、固定側基準面46の外径よりも十分に大きい。このため、固定側カム面17aの外径は、円周方向にわたり一定ではなく、円周方向に関する位相が、固定側凸部47a、47bのうちで張出部50a、50b以外の部分と一致した部分で大きくなる。
固定側凸部47a、47bのそれぞれは、張出部50a、50bの円周方向他方側の側面に、固定側基準面46から滑らかに傾斜した(立ち上がった)、可動側凸部35a、35bが乗り上がる固定側案内斜面51a、51bを有している。固定側凸部47a、47bの円周方向一方側の側面は、固定側案内斜面51a、51bよりも傾斜角度が大きくなっている。固定側凸部47a、47bの円周方向一方側の側面の傾斜は、固定側カム15aを成形型から取り出すのに必要な抜き勾配に相当するものである。
固定側カム15aは、外径の小さい固定側凸部47aの径方向外側に、第1固定側ストッパ部52を有している。第1固定側ストッパ部52は、固定側凸部47aと一体的に設けられており、固定側凸部47aの先端面48aよりも軸方向他方側に突出している。第1固定側ストッパ部52は、部分円筒状に構成されており、固定側凸部47aに対して、円周方向に関する位相がずれて配置されている。具体的には、第1固定側ストッパ部52の円周方向他方側半部は、固定側凸部47aの円周方向一方側半部の径方向外側に配置されているのに対し、第1固定側ストッパ部52の円周方向一方側半部は、固定側凸部47aよりも円周方向一方側に張り出して配置されている。このため、第1固定側ストッパ部52の円周方向他方側の側面は、固定側案内斜面51aよりも円周方向一方側に位置している。
固定側カム15aは、外径の大きい固定側凸部47bの径方向外側に、第2固定側ストッパ部53を有している。第2固定側ストッパ部53は、固定側凸部47bと一体的に設けられており、固定側凸部47bの先端面48bよりも軸方向他方側に突出している。第2固定側ストッパ部53は、部分円筒状に構成されており、固定側凸部47bに対して、円周方向に関する位相がずれて配置されている。具体的には、第2固定側ストッパ部53の円周方向他方側半部は、固定側凸部47bの円周方向一方側半部の径方向外側に配置されているのに対し、第2固定側ストッパ部53の円周方向一方側半部は、固定側凸部47bよりも円周方向一方側に張り出して配置されている。このため、第2固定側ストッパ部53の円周方向一方側の側面は、固定側凸部47bの円周方向一方側の側面よりも円周方向一方側に位置している。
円周方向に隣り合う第1固定側ストッパ部52と第2固定側ストッパ部53とは、固定側カム面17aを構成しない薄板状の連結部42aによって、円周方向に連結されている。また、円周方向に隣り合う第1固定側ストッパ部52と固定側凸部47bの径方向外側部とは、固定側カム面17aを構成しない薄板状の連結部42bによって、円周方向に連結されている。
本例では、固定側カム15aは、固定側凸部47a、47bのそれぞれの張出部50a、50bに備えられた固定側案内斜面51a、51bに、第1グリース溜り54を有している。このため、本例では、固定側凸部47a、47bが、一方の凸部に相当し、可動側凸部35a、35bが、他方の凸部に相当する。第1グリース溜り54は、軸方向一方側に凹んだ凹部であり、固定側案内斜面51a、51bの径方向外側部に配置されている。第1グリース溜り54は、図6に示すように、軸方向から見た形状が略矩形であり、径方向両側を仕切る(画定する)、周方向に延びた1対の周方向壁面55a、55bを有しているとともに、円周方向両側を仕切る、径方向に延びた1対の径方向壁面56a、56bを有している。周方向壁面55a、55bと径方向壁面56a、56bとは、互いに繋がっている。したがって、第1グリース溜り54は、全周を壁面によって囲まれている。
第1グリース溜り54は、図7に示すように、可動側凸部35a、35bに接触する固定側案内斜面51a、51bの表面(外表面)に直接形成されておらず、固定側案内斜面51a、51bの表面に備えられた、軸方向一方側に凹んだ第1表面凹部57の底面に形成されている。つまり、第1グリース溜り54は、固定側案内斜面51a、51bに形成した2段凹部のうち、奥側(軸方向一方側)の凹部により構成されている。第1表面凹部57は、固定側案内斜面51a、51bの径方向外側の端部に備えられており、張出部50a、50bの外周面に開口している。第1グリース溜り54は、第1表面凹部57と同じ円周方向幅を有しており、第1表面凹部57の径方向内側に偏って配置されている。このため、第1グリース溜り54の径方向外側には、第1表面凹部57の底面が露出している。第1グリース溜り54の深さは、径方向及び周方向にわたり一定である。ただし、第1グリース溜り54の深さは、径方向位置及び周方向位置に応じて変化させることもできる。
固定側カム15aは、固定側凸部47a、47bのそれぞれの先端面48a、48bに、第1グリース溜り54よりも大きい、第2グリース溜り58を有している。第2グリース溜り58は、軸方向一方側に凹んだ凹部であり、先端面48a、48bの径方向内側部に配置されている。つまり、第1グリース溜り54は、固定側凸部47a、47bの径方向外側部に配置されているのに対し、第2グリース溜り58は、固定側凸部47a、47bの径方向内側部に配置されており、第1グリース溜り54と第2グリース溜り58とは、径方向内側部と径方向外側部とに分かれて配置されている。本例では、第1グリース溜り54の径方向内側部と、第2グリース溜り58の径方向外側部とが、円周方向に重なる位置に配置されているが、円周方向に重ならない位置に配置しても良い。
第2グリース溜り58は、図5に示すように、軸方向から見た形状が略L字形であり、径方向内側部に配置され、周方向に延びた周方向凹部59と、該周方向凹部59の周方向一方側部分から径方向外側に向けて延びた径方向凹部60とからなる。周方向凹部59は、固定側案内斜面51a、51bの周方向一方側の端部から先端面48a、48bの周方向一方側部分にわたる範囲に備えられており、径方向凹部60は、先端面48a、48bの径方向内側部から径方向中間部にわたる範囲に備えられている。また、第2グリース溜り58は、径方向両側を仕切る、周方向に延びた1対の周方向壁面61a、61bを有しているとともに、円周方向一方側を仕切る、径方向に延びた1つの径方向壁面62aを有している。第2グリース溜り58は、円方向他方側を仕切る径方向壁面62bを、径方向外側部にのみ有しており、径方向内側部には有していない。つまり、第2グリース溜り58の径方向内側部を構成する周方向凹部59が、周方向他方側に開口している。
第2グリース溜り58は、図8に示すように、可動側凸部35a、35bに接触する先端面48a、48bの表面(外表面)に直接形成されておらず、先端面48a、48bの表面に備えられた、軸方向一方側に凹んだ第2表面凹部63の底面に形成されている。つまり、第2グリース溜り58は、先端面48a、48bに形成した2段凹部のうち、奥側(軸方向一方側)の凹部により構成されている。第2表面凹部63は、先端面48a、48bの径方向内側部に備えられており、固定側凸部47a、47bの内周面に開口している。第2グリース溜り58は、第2表面凹部63と同じ円周方向幅を有しており、第2表面凹部63の径方向外側に偏って配置されている。このため、第2グリース溜り58の径方向内側には、第2表面凹部63の底面が露出している。第2グリース溜り58の深さは、径方向及び周方向にわたり一定である。ただし、第2グリース溜り58の深さは、径方向位置及び周方向位置に応じて変化させることもできる。
本例の固定側カム15aは、図6に示すように、固定側凸部47a、47bのうちで、張出部50a、50bよりも径方向外側に位置する部分の円周方向他方側の側面と、先端面48a、48bとの間の接続部(角部、面取り部)に、固定側カム15aの中心軸を通る放射方向に対して傾斜した稜線Sを有する、逃げ部64を備えている。逃げ部64の稜線Sは、放射方向に対して、径方向外側に向かうほど円周方向一方側に向かう方向に傾斜している。なお、本例では、逃げ部64と第1表面凹部57とが、径方向に連続して設けられている。
カム装置11aは、図9の(A)及び図10の(A)に示すように、ステアリングホイールの位置調節が可能になるアンロック状態で、可動側カム14aの可動側凸部35a、35bと、固定側カム15aの固定側凸部47a、47bとが円周方向に交互に配置される。これにより、可動側凸部35a、35bのそれぞれの先端面36a、36bが、固定側基準面46に当接する。この結果、カム装置11aの軸方向寸法が縮小する。
上述したカム装置11aのアンロック状態から、調節レバー12aの揺動操作により、可動側カム14aを固定側カム15aに対して円周方向一方向きに相対回転させると、可動側凸部35a、35bに備えられた可動側案内斜面40a、40bが、固定側凸部47a、47bに備えられた固定側案内斜面51a、51bに案内されて摺接し、該固定側案内斜面51a、51bに乗り上がる。これにより、カム装置11aの軸方向寸法が拡大していく。その後、図9の(B)及び図10の(B)に示すように、可動側凸部35a、35bに備えられた先端面36a、36bと、固定側凸部47a、47bに備えられた先端面48a、48bとが突き当たることで、カム装置11aの軸方向寸法が最大になり、ステアリングホイールが調節後の位置に保持されるロック状態となる。
また、可動側凸部35a、35bの先端面36a、36bと、固定側凸部47a、47bの先端面48a、48bとが突き当たった後、図9の(B)及び図10の(B)に示すように、可動側ストッパ部41の円周方向一方側の側面と第1固定側ストッパ部52の円周方向他方側の側面とが当接することで、可動側カム14aが固定側カム15aに対して円周方向一方向きにそれ以上相対回転することが防止される。これに対し、アンロック状態では、図9の(A)及び図10の(A)に示すように、可動側ストッパ部41の円周方向他方側の側面と第2固定側ストッパ部53の円周方向一方側の側面とが当接することで、可動側カム14aが固定側カム15aに対して円周方向他方向きにそれ以上相対回転することが防止される。
調節レバー12aは、可動側カム14aを回転させて、カム装置11aの軸方向寸法を変更するためのものである。調節レバー12aは、金属板製で、略クランク形に屈曲した形状を有しており、図示しない把持部が備えられた先端側に向かうほど、後方側(運転席側)かつ下側に延びている。調節レバー12aの前端部(上端部)に備えられた基部65には、幅方向に貫通した、略矩形状の取付孔66が備えられている。調節レバー12aは、取付孔66を可動側カム14aに備えられた可動側係合部33に非円形嵌合させることで、可動側カム14aに対し相対回転不能に固定されている。このような構成により、調節レバー12aを揺動操作することで、可動側カム14aを固定側カム15aに対して相対回転させることが可能になる。なお、本例の構造では、調節レバー12aを揺動操作した際に、可動側カム14aだけでなく調節ロッド9aも同期して回転するが、可動側カムだけを回転させる(調節ロッドを回転させない)構成を採用することもできる。
スラストニードル軸受30は、1対の軌道輪と、複数本のニードルとを備えている。スラストニードル軸受30には、カム装置11aをアンロック状態に切り替えた際に、内部隙間が存在するように各部の寸法を設定している。このため、スラストニードル軸受30は、カム装置11aをアンロック状態からロック状態に切り替える段階(可動側案内斜面40a、40bと固定側案内斜面51a、51bとが摺接する段階)で、内部隙間が徐々に減少するとともに、各ニードルが転動し始め、ロック状態になるまで各ニードルの転動が継続する。したがって、スラストニードル軸受30を設けることで、カム装置11aをアンロック状態からロック状態に切り替える際に生じる摩擦力を低減することができ、調節レバー12aの揺動操作を滑らかにすることができる。
本例のステアリング装置において、ステアリングホイールの上下位置及び前後位置を調節するには、調節レバー12aを下方(図1の時計回り)に揺動させて、可動側カム14aを円周方向他方向きに回転させる。そして、可動側凸部35a、35bと固定側凸部47a、47bとを円周方向に関して交互に配置することで、カム装置11aの軸方向寸法を縮小し、カム装置11aをアンロック状態にする。これにより、1対の支持板部6aにより1対の被挟持板部3aを幅方向両側から挟持する力を小さくする(解除する)。この結果、調節ロッド9aが車体側通孔8aの内側で変位できる範囲で、ステアリングホイールの上下位置の調節が可能になるとともに、調節ロッド9aがコラム側通孔7aの内側で変位できる範囲で、ステアリングホイールの前後位置の調節が可能になる。
これに対し、ステアリングホイールを調節後の位置に保持するには、ステアリングホイールを所望の位置に移動させた後、調節レバー12aを上方(図1の反時計回り)に揺動させて、可動側カム14aを円周方向一方向きに回転させる。そして、可動側凸部35a、35bの先端面36a、36bと固定側凸部47a、47aの先端面48a、48bとを互いに突き合わせることで、カム装置11aの軸方向寸法を拡大し、カム装置11aをロック状態にする。これにより、1対の支持板部6aにより1対の被挟持板部3aを幅方向両側から挟持する力を大きくする。この結果、1対の支持板部6aと1対の被挟持板部3aとの間の当接圧が上昇するとともに、アウタコラム21の前端部内周面とインナコラム20の後端部外周面との当接圧が上昇して、ステアリングホイールを調節後の位置に保持することが可能になる。
特に本例のステアリング装置によれば、可動側カム面16a及び固定側カム面17aの耐摩耗性を向上することができる。
すなわち、本例では、固定側カム面17aを構成する固定側凸部47a、47bのうちで、アンロック状態からロック状態に切り替える際に可動側凸部35a、35bが乗り上がる固定側案内斜面51a、51bに、第1グリース溜り54を設けるとともに、先端面48a、48bに、第2グリース溜り58を設けている。第1グリース溜り54及び第2グリース溜り58のそれぞれは、1対の周方向壁面55a、55b、61a、61bにより径方向両側が仕切られているため、カム装置11aに充填したグリースを、第1グリース溜り54及び第2グリース溜り58にそれぞれに保持することができる。そして、第1グリース溜り54及び第2グリース溜り58から、可動側カム面16aと固定側カム面17aとの接触部(摺接部)に、グリースを供給することができる。したがって、カム装置11aに充填したグリースのうち、外部に排出されるグリース量を低減することができて、可動側カム面16a及び固定側カム面17aを効率良く潤滑することができる。
また、第1グリース溜り54と第2グリース溜り58とを、固定側凸部47a、47bの径方向内側部と径方向外側部とに分けて配置している。このため、第1グリース溜り54に保持したグリースにより、可動側カム面16a及び固定側カム面17aの径方向外側部を潤滑することができるとともに、第2グリース溜り58に保持したグリースにより、可動側カム面16a及び固定側カム面17aの径方向内側部を潤滑することができる。具体的には、第1グリース溜り54に保持されたグリースは、カム装置11aをロック状態に切り替える際に、可動側凸部35a、35bによって周方向一方側に向けて掻き出され、固定側凸部47a、47bの先端面48a、48bの径方向外側部(第2グリース溜り58から外れた部分)と、可動側凸部35a、35bの先端面36a、36bとの間を潤滑する。また、第2グリース溜り58に保持されたグリースは、カム装置11aをアンロック状態に切り替える際に、可動側凸部35a、35bによって周方向他方側に向けて掻き出され、固定側凸部47a、47bの固定側案内斜面51a、51bの径方向内側部(第1グリース溜り54から外れた部分)と、可動側凸部35a、35bの可動側案内斜面40a、40bとの間を潤滑する。また、第1グリース溜り54に保持されたグリースと第2グリース溜り58に保持されたグリースとは、可動側カム面16aと固定側カム面17aとの回転位相が変化する際に、排出と保持とを繰り返し、循環することができる。
以上のような本例によれば、可動側カム面16a及び固定側カム面17aの耐摩耗性を向上することができる。したがって、可動側カム面16a及び固定側カム面17aが早期に摩耗して、ロック状態におけるカム装置11aの軸力が低下することを抑制できる。この結果、ステアリングホイールを調節後の位置に保持する力を、長期間にわたり十分に確保することが可能になる。
また、固定側凸部47a、47bのうちで、張出部50a、50bよりも径方向外側に位置する部分の円周方向他方側の側面と、先端面48a、48bとの間の接続部に、稜線Sが放射方向に対して径方向外側に向かうほど円周方向一方側に向かう方向に傾斜した、逃げ部64を備えている。このため、カム装置11aをアンロック状態からロック状態に切り替える際に、可動側カム面16aと固定側カム面17aとの間で、引っ掛かりが生じることを防止できる。具体的には、可動側凸部35a、35bのうちで、先端面36a、36bと可動側案内斜面40a、40bとの間の接続部の径方向外側部が、固定側凸部47a、47bのうちで、張出部50a、50bよりも径方向外側に位置する部分の円周方向他方側の側面と先端面48a、48bとの間の接続部に引っ掛かることを防止できる。この結果、調節レバー12aの操作性を向上することができる。
[実施の形態の第2例]
実施の形態の第2例について、図11及び図12を用いて説明する。
本例では、固定側カム15bが備える第1グリース溜り54a及び第2グリース溜り58aの構造を、実施の形態の第1例の構造から変更している。
具体的には、図11に示すように、第1グリース溜り54aを、第1表面凹部の底面ではなく、固定側凸部47a、47bの円周方向他方側の側面である固定側案内斜面51a、51bの表面(外表面)に、直接形成している。このため、第1グリース溜り54aを仕切る周方向壁面55a、55b及び径方向壁面56a(56b)の高さが、実施の形態の第1例の構造よりも高くなっている。
また、図12に示すように、第2グリース溜り58aを、第2表面凹部の底面ではなく、固定側凸部47a、47bの先端面48a、48bの表面(外表面)に、直接形成している。このため、第2グリース溜り58aを仕切る周方向壁面61a、61b及び径方向壁面62a(62b)の高さが、実施の形態の第1例の構造よりも高くなっている。
以上のような本例では、第1グリース溜り54a及び第2グリース溜り58aに保持できるグリース量を、実施の形態の第1例の構造に比べて増やすことができる。このため、可動側カム面16a(図3参照)及び固定側カム面17a(図4参照)の耐摩耗性をより向上させることができる。
その他の構成及び作用効果については、実施の形態の第1例と同じである。
[実施の形態の第3例]
実施の形態の第3例について、図13及び図14を用いて説明する。
本例では、固定側カム15cが備える第1グリース溜り54b及び第2グリース溜り58bの形成位置を、実施の形態の第1例の構造とは異ならせている。具体的には、第1グリース溜り54bを、固定側凸部47a、47bの円周方向他方側の側面である固定側案内斜面51a、51bの径方向内側部に配置しており、第2グリース溜り58bを、固定側凸部47a、47bの先端面48a、48bの径方向外側部に配置している。
以上のような本例では、第1グリース溜り54bに保持したグリースは、カム装置をロック状態に切り替える際に、可動側凸部35a、35bによって周方向一方側に向けて掻き出され、固定側凸部47a、47bの先端面48a、48bの径方向内側部(第2グリース溜り58bから外れた部分)と、可動側凸部35a、35bの先端面36a、36b(図3参照)との間を潤滑する。また、第2グリース溜り58bに保持されたグリースは、カム装置をアンロック状態に切り替える際に、可動側凸部35a、35bによって周方向他方側に向けて掻き出され、固定側凸部47a、47bの固定側案内斜面51a、51bの径方向外側部(第1グリース溜り54bから外れた部分)と、可動側凸部35a、35bの可動側案内斜面40a、40b(図3参照)との間を潤滑する。
その他の構成及び作用効果については、実施の形態の第1例と同じである。
上述した実施の形態の各例の構造は、矛盾が生じない限りにおいて、適宜組み合わせて実施することができる。
上述した実施の形態の各例の構造では、第1グリース溜りの軸方向から見た形状を略矩形とし、第2グリース溜りの軸方向から見た形状を略L字形とした場合について説明したが、本発明を実施する場合には、第1グリース溜りの形状は、特に限定されず、各種形状を採用することができる。また、第1グリース溜り及び第2グリース溜りの深さについても、適宜変更することができる。さらに、実施の形態の各例では、第1グリース溜り及び第2グリース溜りを、固定側凸部に設けた場合について説明したが、本発明を実施する場合には、第1グリース溜り及び第2グリース溜りを、可動側凸部に設けることもできる。
実施の形態では、ステアリングホイールの位置調節装置として、チルト機構とテレスコピック機構との両方を備えた構造について説明したが、本発明を実施する場合には、チルト機構のみ、又は、テレスコピック機構のみを備えた構造を対象にすることができる。
1、1a ステアリングシャフト
2、2a ステアリングコラム
3、3a 被挟持板部
4、4a コラム側ブラケット
5、5a 車体側ブラケット
6、6a 支持板部
7、7a コラム側通孔
8、8a 車体側通孔
9、9a 調節ロッド
10、10a アンカ部
11、11a カム装置
12、12a 調節レバー
13、13a ナット
14、14a 可動側カム
15、15a 固定側カム
16、16a 可動側カム面
17、17a 固定側カム面
18 インナシャフト
19 アウタシャフト
20 インナコラム
21 アウタコラム
22 ギヤハウジング
23 チルト軸
24 電動モータ
25 スペーサ
26 スリット
27 天板部
28 係止カプセル
29 雄ねじ部
30 スラストニードル軸受
31 中心孔
32 可動側カム本体
33 可動側係合部
34a、34b 可動側基準面
35a、35b 可動側凸部
36a、36b 先端面
37 切り欠き
38 張出部
39 連結部
40a、40b 可動側案内斜面
41 可動側ストッパ部
42a、42b 連結部
43 中心孔
44 固定側カム本体
45 固定側係合部
46 固定側基準面
47a、47b 固定側凸部
48a、48b 先端面
49a、49b 切り欠き
50a、50b 張出部
51a、51b 固定側案内斜面
52 第1固定側ストッパ部
53 第2固定側ストッパ部
54、54a、54b 第1グリース溜り
55a、55b 周方向壁面
56a、56b 径方向壁面
57 第1表面凹部
58、58a、58b 第2グリース溜り
59 周方向凹部
60 径方向凹部
61a、61b 周方向壁面
62a、62b 径方向壁面
63 第2表面凹部
64 逃げ部
65 基部
66 取付孔

Claims (7)

  1. 回転可能に支持される可動側カムと、回転不能に支持される固定側カムと、を備え、
    前記可動側カムは、軸方向一方側の側面に、可動側基準面と該可動側基準面よりも軸方向一方側に突出した可動側凸部とを円周方向に交互に配置してなる、可動側カム面を有しており、
    前記固定側カムは、軸方向他方側の側面に、前記可動側凸部と同数の固定側基準面と、該固定側基準面よりも軸方向他方側に突出した前記可動側基準面と同数の固定側凸部とを円周方向に交互に配置してなる、固定側カム面を有しており、
    前記可動側カムを前記固定側カムに対して相対回転させることにより、前記可動側凸部の先端面と前記固定側凸部の先端面とを突き合わせて軸方向寸法を拡大したロック状態と、前記可動側凸部と前記固定側凸部とを円周方向に交互に配置して軸方向寸法を縮小したアンロック状態とを、切り替え可能とした、カム装置であって、
    前記固定側凸部と前記可動側凸部とのうちのいずれか一方の凸部は、前記アンロック状態から前記ロック状態に切り替える際に、前記固定側凸部と前記可動側凸部とのうちのいずれか他方の凸部が乗り上げる円周方向側面に、軸方向に凹み、かつ、径方向両側が1対の壁面により仕切られた第1グリース溜りを有するとともに、先端面に、軸方向に凹み、かつ、径方向両側が1対の壁面により仕切られた第2グリース溜りを有しており、
    前記第2グリース溜りは、軸方向から見た形状が略L字形であり、周方向に延びた周方向凹部と、径方向に延びた径方向凹部とからなり、
    前記第1グリース溜りは、前記一方の凸部の円周方向側面の径方向外側部にのみ配置されており、前記第2グリース溜りは、前記一方の凸部の先端面のうち、径方向内側部に配置され、かつ、径方向外側部には配置されておらず、前記第1グリース溜りと前記第2グリース溜りとが、前記一方の凸部の径方向内側部と径方向外側部とに分かれて配置されている、または、
    前記第1グリース溜りは、前記一方の凸部の円周方向側面の径方向内側部にのみ配置されており、前記第2グリース溜りは、前記一方の凸部の先端面のうち、径方向外側部に配置され、かつ、径方向内側部には配置されておらず、前記第1グリース溜りと前記第2グリース溜りと、前記一方の凸部の径方向内側部と径方向外側部とに分かれて配置されている、
    カム装置。
  2. 前記第1グリース溜りは、前記一方の凸部の円周方向側面の径方向外側部に配置されており、前記第2グリース溜りは、前記一方の凸部の先端面の径方向内側部に配置されている、請求項1に記載したカム装置。
  3. 前記第1グリース溜りは、前記一方の凸部の円周方向側面の径方向内側部に配置されており、前記第2グリース溜りは、前記一方の凸部の先端面の径方向外側部に配置されている、請求項1に記載したカム装置。
  4. 前記第1グリース溜り又は/及び前記第2グリース溜りは、前記他方の凸部と接触する前記一方の凸部の表面に直接備えられている、請求項1~3のうちのいずれか1項に記載したカム装置。
  5. 前記第1グリース溜り又は/及び前記第2グリース溜りは、前記他方の凸部と接触する前記一方の凸部の表面に備えられた表面凹部の底面に備えられている、請求項1~3のうちのいずれか1項に記載したカム装置。
  6. 前記一方の凸部は、前記固定側凸部であり、前記他方の凸部は、前記可動側凸部である、請求項1~5のうちのいずれか1項に記載したカム装置。
  7. 後端部にステアリングホイールを固定したステアリングシャフトを、内側に回転自在に支持するステアリングコラムと、
    前記ステアリングコラムの軸方向一部に備えられたコラム側ブラケットと、
    前記コラム側ブラケットを幅方向に貫通するコラム側通孔と、
    前記コラム側ブラケットを幅方向両側から挟むように配置された1対の支持板部を有し、車体に支持される車体側ブラケットと、
    前記1対の支持板部を幅方向に貫通する1対の車体側通孔と、
    前記コラム側通孔及び前記1対の車体側通孔を幅方向に挿通した調節ロッドと、
    前記調節ロッドに外嵌支持された可動側カム、及び、前記1対の支持板部のうちの片方の支持板部に対し回転不能に支持された固定側カムを有し、該固定側カムに対して前記可動側カムを相対回転させることにより、軸方向寸法を拡縮させるカム装置と、
    前記可動側カムに固定され、該可動側カムを回転させる調節レバーと、を備え、
    前記カム装置が、請求項1~6のうちのいずれか1項に記載したカム装置である、ステアリング装置。
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