JP7376743B1 - 自動搬送装置 - Google Patents

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JP7376743B1
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Abstract

【課題】コンパクトな構成によって、保持部をより広い角度範囲で回転させることが可能な自動搬送装置、を提供する。【解決手段】第1ブロック251が第1位置251Aに位置決めされ、第2ブロック252が第3位置252Aに位置決めされた場合に、第1軸部材271が第1切り欠き部256に配置され、第2軸部材272が第2切り欠き部257に配置される。第2ブロック252が第3位置252Aに位置決めされたまま、第1ブロック251が第1位置251Aから-Y軸方向に離れた第2位置にスライド動作した場合に、第1ブロック251が、第1切り欠き部256に配置された第1軸部材271を第1軸201を中心にしてプラスの周方向に押し進めるとともに、第2軸部材272が第2切り欠き部257から退出することによって、回動部220が回動する。【選択図】図9

Description

特許法第30条第2項適用 令和4年6月24日 株式会社金久保製作所へ販売
この発明は、自動搬送装置に関する。
たとえば、特開2022-20366号公報(特許文献1)には、旋回中心軸を中心に旋回可能な刃物台と、刃物台に装着され、工具が旋回中心軸の軸方向に挿入される第1工具ホルダと、刃物台に装着され、工具が旋回中心軸の半径方向に挿入される第2工具ホルダと、自動工具交換装置とを備える工作機械が開示されている。
自動工具交換装置は、工具を把持可能な把持部と、把持部の姿勢を、第1工具ホルダに保持された工具を把持可能な姿勢と、第2工具ホルダに保持された工具を保持可能な姿勢との間で変化させるカム機構部とを有する。
特開2022-20366号公報
上述の特許文献1に開示される工作機械では、カム機構を利用して、ワークを保持するための保持部の姿勢を90°変化させることによって、第1工具ホルダに保持された工具の交換と、第2工具ホルダに保持された工具の交換とを実現している。
一方、工作機械には、ワークを回転させるための主軸台として、第1主軸台と、刃物台を挟んで第1主軸台と対向する第2主軸台とを備えるものがある。このような工作機械では、保持部の姿勢を、工具の挿入方向と、刃物台の旋回中心軸の半径方向とが平行となる第1姿勢と、工具の挿入方向と、刃物台の旋回中心軸とが平行となり、第1姿勢から+90°ずれた第2姿勢と、工具の挿入方向と、刃物台の旋回中心軸とが平行となり、第1姿勢から-90°ずれた第3姿勢との間で変化させる必要が生じる。
そこでこの発明の目的は、コンパクトな構成によって、保持部をより広い角度範囲で回転させることが可能な自動搬送装置を提供することである。
この発明の1つの局面に従った自動搬送装置は、搬送対象物を着脱可能に保持するための保持部と、保持部が搭載され、第1方向に延びる第1軸を中心に回転可能に支持される回動部と、回動部に接続され、第1方向に延びる第2軸を中心に軸状に延びる第1軸部材と、回動部に接続され、第1方向に延びる第3軸を中心に軸状に延び、第1軸部材と第1軸を中心とする同一円周上に配置される第2軸部材と、第1軸を中心とする回動部の回動動作に伴って、第1軸部材が進退可能なように設けられる第1切り欠き部を有する第1ブロックと、第1ブロックに接続され、第1ブロックを、第1位置と、第1位置から第1方向と直交する第2方向に離れた第2位置との間でスライド動作させる第1アクチュエータと、第1軸を中心とする回動部の回動動作に伴って、第2軸部材が進退可能なように設けられる第2切り欠き部を有する第2ブロックと、第2ブロックに接続され、第2ブロックを、第3位置と、第3位置から第1方向と直交する第3方向に離れた第4位置との間でスライド動作させる第2アクチュエータとを備える。第1ブロックが第1位置に位置決めされ、第2ブロックが第3位置に位置決めされた場合に、第1軸部材が第1切り欠き部に配置され、第2軸部材が第2切り欠き部に配置され、回動部が第1軸を中心とする第1位相位置に配置される。第2ブロックが第3位置に位置決めされたまま、第1ブロックが第1位置から第2位置にスライド動作した場合に、第1ブロックが、第1切り欠き部に配置された第1軸部材を、第1軸を中心にしてプラスの周方向に押し進めるとともに、第2軸部材が第2切り欠き部から退出することによって、回動部が、第1位相位置から、第1位相位置より第1軸を中心にしてプラスの周方向にずれた第2位相位置に向けて回動する。第1ブロックが第1位置に位置決めされたまま、第2ブロックが第3位置から第4位置にスライド動作した場合に、第2ブロックが、第2切り欠き部に配置された第2軸部材を、第1軸を中心にしてマイナスの周方向に押し進めるとともに、第1軸部材が第1切り欠き部から退出することによって、回動部が、第1位相位置から、第1位相位置より第1軸を中心にしてマイナスの周方向にずれた第3位相位置に向けて回動する。
この発明の別の局面に従った自動搬送装置は、搬送対象物を着脱可能に保持するための保持部と、保持部が搭載され、第1方向に延びる第1軸を中心に回転可能に支持される回動部と、回動部に接続され、第1方向に延びる第2軸および第3軸をそれぞれ中心に軸状に延びる第1軸部材および第2軸部材と、第1軸を中心とする回動部の回動動作に伴って、第1軸部材が進退可能なように設けられる第1切り欠き部を有する第1ブロックと、第1ブロックに接続され、第1ブロックを第1方向と直交する第2方向にスライド動作させる第1アクチュエータと、第1軸を中心とする前記回動部の回動動作に伴って、第2軸部材が進退可能なように設けられる第2切り欠き部を有する第2ブロックと、第2ブロックに接続され、第2ブロックを第1方向と直交する第3方向にスライド動作させる第2アクチュエータとを備える。第1アクチュエータにより第1ブロックを第2方向にスライド動作させた場合に、第1ブロックが、第1切り欠き部に配置された第1軸部材を、第1軸の周方向に押し進めるとともに、第2軸部材が第2切り欠き部から退出する。第2アクチュエータにより第2ブロックを第3方向にスライド動作させた場合に、第2ブロックが、第2切り欠き部に配置された第2軸部材を、第1軸の周方向に押し進めるとともに、第1軸部材が第1切り欠き部から退出する。
この発明に従えば、コンパクトな構成によって、保持部をより広い角度範囲で回転させることが可能な自動搬送装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における自動搬送装置を備える工作機械を示す斜視図である。 図1中の刃物台に対する工具交換工程の態様を示す上面図である。 図1中の刃物台に対する工具交換工程の別の態様を示す上面図である。 図1中の刃物台に対する工具交換工程のさらに別の態様を示す上面図である。 図1中の自動搬送装置(第1姿勢)を示す斜視図である。 図1中の自動搬送装置(第1姿勢)を示す別の斜視図である。 図6中の自動搬送装置(第1姿勢)の分解組み立て図である。 図7中のベース部を示す斜視図である。 図5中のIX-IX線上の矢視方向に見た自動搬送装置(第1姿勢)を示す断面図である。 第1姿勢から第2姿勢に向けて動作する自動搬送装置を示す断面図である。 第2姿勢における自動搬送装置を示す断面図である。 第1姿勢から第3姿勢に向けて動作する自動搬送装置を示す断面図である。 第3姿勢における自動搬送装置を示す断面図である。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
図1は、この発明の実施の形態における自動搬送装置を備える工作機械を示す斜視図である。図中では、工作機械の外観をなすカバー体が透視されることにより、工作機械の内部構造が示されている。
図1を参照して、工作機械100は、回転するワークに工具を接触させることによって、ワーク加工を行なう旋盤である。工作機械100には、停止するワークに回転する工具を接触させることによって、ワーク加工を行なうミーリング機能が備わっている。
工作機械100は、コンピュータによる数値制御によって、ワーク加工のための各種動作が自動化されたNC(Numerically Control)工作機械である。
本明細書においては、工作機械100の左右方向(幅方向)に平行で、水平方向に延びる軸を「Z軸」といい、工作機械100の前後方向(奥行き方向)に平行で、水平方向に延びる軸を「Y軸」といい、上下方向に延びる軸を「X軸」という。図1中における右方向を「+Z軸方向」といい、左方向を「-Z軸方向」という。図1中における紙面の手前方向を「+Y軸方向」といい、奥方向を「-Y軸方向」という。+Y軸方向が、機械前方に対応し、-Y軸方向が、機械後方に対応している。図1中における上方向を「+X軸方向」といい、下方向を「-X軸方向」という。
なお、工作機械100と、工作機械100に備わる自動搬送装置200との構造を説明する便宜上、上記のとおりX軸、Y軸およびZ軸を設定したが、これらは、旋盤で定義されるX軸、Y軸およびZ軸と必ずしも一致するものではない。
まず、工作機械100の構造について説明する。工作機械100は、ベッド11と、第1主軸台21と、第2主軸台26と、刃物台51と、マガジン10と、自動搬送装置200とを有する。
ベッド11は、第1主軸台21、第2主軸台26、刃物台51、マガジン10および自動搬送装置200等を支持するためのベース部材であり、工場などの床面に設置されている。ベッド11は、鋳鉄などの金属から形成されている。
第1主軸台21および第2主軸台26は、ベッド11に取り付けられている。第1主軸台21および第2主軸台26の各主軸台は、ワーク主軸(不図示)を有する。ワーク主軸の先端には、ワークを着脱可能に保持するチャックが設けられている。第1主軸台21のワーク主軸は、Z軸に平行な回転中心軸106を中心に回転駆動する。第2主軸台26のワーク主軸は、Z軸に平行な回転中心軸107を中心に回転駆動する。第1主軸台21および第2主軸台26は、回転中心軸106および回転中心軸107が一直線上に延びるように、Z軸方向において対向して配置されている。
刃物台51は、加工エリア内に設けられている。加工エリアは、ワークの加工が行なわれる空間であり、ワーク加工に伴う切屑または切削油等の異物が加工エリアの外側に漏出しないようにカバー体により略密閉されている。刃物台51は、複数の工具を保持可能なように構成されている。刃物台51は、Z軸に平行な旋回中心軸102を中心に旋回可能なタレット型刃物台である。
刃物台51は、タレット52と、刃物台ベース56と、複数の工具ホルダ61とを有する。刃物台ベース56は、横送り台(不図示)に取り付けられている。
タレット52は、刃物台ベース56から、Z軸方向において第1主軸台21に近接する方向(-Z軸方向)に突出するように設けられている。タレット52は、旋回中心軸102の軸方向が厚み方向となる円盤形状を有する。タレット52は、旋回中心軸102を中心に旋回可能である。
複数の工具ホルダ61は、タレット52に装着されている。複数の工具ホルダ61は、ボルト等を用いて、タレット52に接続されている。複数の工具ホルダ61は、旋回中心軸102の周方向に並んで設けられている。工具ホルダ61は、工具を着脱可能に保持する。工具ホルダ61は、工具をクランプしたり、アンクランプしたりするためのクランプ機構部と、工具を回転させるための回転機構部とを内蔵している。
タレット52が旋回中心軸102を中心に旋回することによって、工具ホルダ61に保持された工具が旋回中心軸102の周方向に移動する。工具ホルダ61は、第1主軸台21または第2主軸台26のワーク主軸に保持されたワークを加工する場合、ワーク加工位置Wに位置決めされる。工具ホルダ61は、後述する自動搬送装置200と工具交換する場合、刃物台側工具交換位置Kに位置決めされる。
刃物台51は、サドル57および横送り台(不図示)を介して、ベッド11により支持されている。サドル57は、各種の送り機構、案内機構およびサーボモータなどによって、Z軸方向に移動可能である。横送り台は、各種の送り機構、案内機構およびサーボモータなどによって、Z軸に直交し、X軸およびY軸に対して傾斜する軸方向(「Xa軸方向」という)に移動可能である。サドル57および横送り台が、それぞれ、Z軸方向およびXa軸方向に移動することによって、工具ホルダ61に保持された工具によるワークの加工位置をZ軸-Xa軸平面内で移動させることができる。
マガジン10は、加工エリア外に設けられている。マガジン10は、刃物台51から+Z軸方向に離れた位置に設けられている。刃物台51は、Z軸方向において、第1主軸台21およびマガジン10の間に配置されている。
マガジン10は、加工目的に応じて工具を順次、加工エリアに供給するため、複数の工具を格納する装置である。マガジン10には、刃物台51における工具ホルダ61に装着されるドリル、エンドミルもしくはフライス等の回転工具、または、外径切削工具、内径切削工具もしくは溝入れ工具等の固定工具が格納されている。
マガジン10は、支持プレート111と、複数の工具ポット120と、モータ(不図示)とを有する。支持プレート111は、Y軸に平行な旋回中心軸103を中心とする円盤形状を有する。複数の工具ポット120は、支持プレート111に取り付けられている。複数の工具ポット120は、旋回中心軸103を中心とする円周経路に沿って一定間隔で並んでいる。
支持プレート111は、モータ(不図示)により、旋回中心軸103を中心にしてプラスの周方向およびマイナスの周方向に旋回可能である。支持プレート111が旋回中心軸103を中心に旋回することによって、工具ポット120が旋回中心軸103の周方向に搬送される。工具ポット120は、後述する自動工具交換装置31と工具交換する場合、マガジン側工具交換位置に配置される。
自動搬送装置200は、搬送対象物としての工具を搬送するための装置である。自動搬送装置200は、支持フレーム14により支持されている。支持フレーム14は、第2主軸台26の上方でZ軸方向に延びている。
自動搬送装置200は、第1基台15と、第2基台231とを有する。第1基台15は、支持フレーム14に対して、各種の送り機構、案内機構およびサーボモータなどにより、Z軸方向に移動可能である。第2基台231は、第1基台15に対して、各種の送り機構、案内機構およびサーボモータなどにより、Y軸方向に移動可能である。このような構成により、自動搬送装置200は、Y軸方向およびZ軸方向の各方向に移動可能に構成されている。
自動搬送装置200は、Z軸方向に移動することによって、加工エリア内における刃物台51と、加工エリア外におけるマガジン10との間で工具を搬送する。刃物台51およびマガジン10の間には、開閉動作が可能なシャッター(不図示)が設けられている。シャッターは、X軸-Y軸平面に平行な板形状を有する。
図2から図4は、図1中の刃物台に対する工具交換工程の態様を示す上面図である。図1から図4を参照して、自動搬送装置200は、工具交換部310を有する。工具交換部310は、刃物台51において刃物台側工具交換位置Kに位置決めされた工具ホルダ61と工具交換し、マガジン10においてマガジン側工具交換位置に位置決めされた工具ポット120と工具交換する。
工具交換部310は、保持部321と、旋回機構351とを有する。保持部321は、工具Tを着脱可能に保持する。保持部321は、工具を把持可能な爪形状を有する。工具交換部310は、保持部321として、一対の保持部321p,321qを有し、同時に2つの工具Tを保持可能なダブルアームタイプである。工具交換部310は、同時に1つの工具Tを保持可能なシングルアームタイプであってもよい。
旋回機構351は、保持部321を、旋回中心軸202を中心に旋回させることが可能に構成されている。旋回中心軸202は、保持部321に保持された工具Tの工具中心軸105と平行である。
複数の工具ホルダ61は、第1工具ホルダ61Sと、第2工具ホルダ61Tと、第3工具ホルダ61Uとを含む。
図2に示されるように、第1工具ホルダ61Sに保持される工具Tの工具中心軸105は、タレット52の旋回中心軸102の半径方向(Y軸方向)に延びている。第1工具ホルダ61Sに保持される工具Tを用いて、第1主軸台21および第2主軸台26に保持されたワークの加工が可能である。工具交換部310に保持された工具Tを第1工具ホルダ61Sに装着する場合、保持部321は、旋回中心軸102の半径方向(Y軸方向)において第1工具ホルダ61Sと対向するように位置決めされる。保持部321に保持された工具Tは、第1工具ホルダ61Sに対して旋回中心軸102の半径方向(-Y軸方向)にスライドしながら挿入される。
図3に示されるように、第2工具ホルダ61Tに保持される工具Tの工具中心軸105は、Z軸方向に延び、その工具Tは、第2工具ホルダ61Tから-Z軸方向に突出している。第2工具ホルダ61Tに保持される工具Tを用いて、主に、第1主軸台21に保持されたワークの加工が可能である。工具交換部310に保持された工具Tを第2工具ホルダ61Tに装着する場合、保持部321は、旋回中心軸102の軸方向においてZ軸のマイナス側から第2工具ホルダ61Tと対向するように位置決めされる。保持部321に保持された工具Tは、第2工具ホルダ61Tに対して旋回中心軸102の軸方向(+Z軸方向)にスライドしながら挿入される。
図4に示されるように、第3工具ホルダ61Uに保持される工具Tの工具中心軸105は、Z軸方向に延び、その工具Tは、第3工具ホルダ61Uから+Z軸方向に突出している。第3工具ホルダ61Uに保持される工具Tを用いて、主に、第2主軸台26に保持されたワークの加工が可能である。工具交換部310に保持された工具Tを第3工具ホルダ61Uに装着する場合、保持部321は、旋回中心軸102の軸方向においてZ軸のプラス側から第3工具ホルダ61Uと対向するように位置決めされる。保持部321に保持された工具Tは、第3工具ホルダ61Uに対して旋回中心軸102の軸方向(-Z軸方向)にスライドしながら挿入される。
上記の第1工具ホルダ61S、第2工具ホルダ61Tおよび第3工具ホルダ61Uに対する工具交換を可能とするため、自動搬送装置200には、工具交換部310(保持部321)を、第1姿勢(図2に示す姿勢)と、第1姿勢から+90°ずれた第2姿勢(図3に示す姿勢)と、第1姿勢から-90°ずれた第3姿勢(図4に示す姿勢)との間で回動させるための機構が備わっている。以下、その回動機構について詳細に説明する。
図5および図6は、図1中の自動搬送装置(第1姿勢)を示す斜視図である。図7は、図6中の自動搬送装置(第1姿勢)の分解組み立て図である。図8は、図7中のベース部を示す斜視図である。
図5から図8を参照して、自動搬送装置200は、ベース部210をさらに有する。ベース部210は、図1中の第1基台15を介して、支持フレーム14に接続されている。
ベース部210は、第2基台231を有する。第2基台231は、Y軸-Z軸平面に平行に配置される板部材からなる。
自動搬送装置200は、回動部220をさらに有する。回動部220は、ベース部210の下方に配置されている。回動部220は、ベース部210により、第1軸201を中心に回転可能に支持されている。第1軸201は、X軸方向(上下方向)に延びている。-X軸方向に延ばした第1軸201の延長線は、旋回中心軸202と交差する。
より具体的には、図8に示されるように、ベース部210は、カップリング232をさらに有する。カップリング232は、第2基台231に対して、第1軸201を中心に回転可能なように設けられている。図7に示されるように、回動部220は、カップリング262を有する。カップリング262は、第1軸201の軸方向においてカップリング232と対向している。カップリング262は、カップリング232と連結されている。
回動部220には、工具交換部310(保持部321)が搭載されている。回動部220は、X軸方向において、ベース部210および工具交換部310の間に配置されている。工具交換部310(保持部321)は、第1軸201を中心とする回動部220の回動動作に伴って、回動部220と一体となって回動する。
回動部220は、プレート261をさらに有する。プレート261は、Y軸-Z軸平面に平行に配置される板部材からなる。プレート261は、カップリング262から、第1軸201の半径方向外側に離れた位置に設けられている。
自動搬送装置200は、第1軸部材271と、第2軸部材272とをさらに有する。第1軸部材271および第2軸部材272は、回動部220に接続されている。第1軸部材271および第2軸部材272は、プレート261に接続されている。
第1軸部材271は、第2軸206を中心に軸状に延びている。第2軸部材272は、第3軸207を中心に軸状に延びている。第2軸206および第3軸207は、互いに平行に延びている。第2軸206および第3軸207の各軸は、X軸方向に延びている。第1軸部材271および第2軸部材272は、プレート261から+X軸方向に突出している。
第1軸部材271および第2軸部材272は、第1軸201を中心とする同一円周上に配置されている。すなわち、第1軸201および第2軸206の間の距離は、第1軸201および第3軸207の間の距離と同じである。
第1軸部材271および第2軸部材272は、それぞれ、第2軸206および第3軸207を中心に回転可能なカムフォロアである。第1軸部材271は、プレート261により、第2軸206を中心に回転可能なように支持されている。第2軸部材272は、プレート261により、第3軸207を中心に回転可能なように支持されている。
自動搬送装置200は、第1ブロック251と、第2ブロック252と、第1アクチュエータ241と、第2アクチュエータ242とをさらに有する。第1ブロック251、第2ブロック252、第1アクチュエータ241および第2アクチュエータ242は、ベース部210に搭載されている。
第1アクチュエータ241および第2アクチュエータ242は、第2基台231に取り付けられている。第1アクチュエータ241および第2アクチュエータ242は、X軸方向において、第2基台231および回動部220の間に配置されている。第1アクチュエータ241および第2アクチュエータ242は、Z軸方向において互いに間隔を開けて設けられている。第1アクチュエータ241および第2アクチュエータ242は、第1軸201を含むX軸-Z軸平面を挟んで対称に設けられている。第1アクチュエータ241は、第1軸201を含むX軸-Z軸平面に対して、Z軸のマイナス側に設けられ、第2アクチュエータ242は、第1軸201を含むX軸-Z軸平面に対して、Z軸のプラス側に設けられている。
第1アクチュエータ241および第2アクチュエータ242は、空圧式のピストンシリンダからなる。第1アクチュエータ241および第2アクチュエータ242は、Y軸方向に延びている。第1アクチュエータ241および第2アクチュエータ242は、Y軸方向に平行な直線運動を出力する。Y軸方向における第1アクチュエータ241のストローク範囲と、Y軸方向における第2アクチュエータ242のストローク範囲とは、同一である。
第1ブロック251および第2ブロック252は、それぞれ、第1アクチュエータ241および第2アクチュエータ242に接続されている。第1ブロック251は、第1アクチュエータ241のピストンロッドに接続されている。第1ブロック251は、第1アクチュエータ241の伸張動作に伴って、-Y軸方向にスライド動作し、第1アクチュエータ241の短縮動作に伴って、+Y軸方向にスライド動作する。第2アクチュエータ242のピストンロッドに接続されている。第2ブロック252は、第2アクチュエータ242の伸張動作に伴って、-Y軸方向にスライド動作し、第2アクチュエータ242の短縮動作に伴って、+Y軸方向にスライド動作する。
なお、第1アクチュエータ241および第2アクチュエータ242は、油圧式のピストンシリンダであってもよいし、電動式のピストンシリンダであってもよい。本発明における第1アクチュエータおよび第2アクチュエータは、ピストンシリンダに限られず、直線運動を出力可能なアクチュエータであればよい。
第1ブロック251は、第1切り欠き部256を有する。第1切り欠き部256は、-X軸方向を向く第1ブロック251の底面から凹む切り欠き形状を有する。第1切り欠き部256は、第1開口部256jを有する。第1開口部256jは、+Z軸方向を向いて開口している。
第2ブロック252は、第2切り欠き部257を有する。第2切り欠き部257は、-X軸方向を向く第2ブロック252の底面から凹む切り欠き形状を有する。第2切り欠き部257は、第2開口部257jを有する。第2開口部257jは、-Z軸方向を向いて開口している。
なお、ベース部210と、ベース部210に搭載される第1ブロック251、第2ブロック252、第1アクチュエータ241および第2アクチュエータ242とからなる構造体は、第1軸201を含むX軸-Z軸平面を挟んで対称に設けられている。
図9は、図5中のIX-IX線上の矢視方向に見た自動搬送装置(第1姿勢)を示す断面図である。図10は、第1姿勢から第2姿勢に向けて動作する自動搬送装置を示す断面図である。図11は、第2姿勢における自動搬送装置を示す断面図である。図12は、第1姿勢から第3姿勢に向けて動作する自動搬送装置を示す断面図である。図13は、第3姿勢における自動搬送装置を示す断面図である。
図9から図13を参照して、第1切り欠き部256は、第1軸201を中心とする回動部220の回動動作に伴って、第1軸部材271が進退可能なように設けられている。第1アクチュエータ241は、第1ブロック251を、図9中の第1位置251Aと、図11中の第2位置251Bとの間でスライド動作させる。第2位置251Bは、第1位置251Aから、X軸方向と直交するY軸方向(-Y軸方向)に離れた位置である。
第2切り欠き部257は、第1軸201を中心とする回動部220の回動動作に伴って、第2軸部材272が進退可能なように設けられている。第2アクチュエータ242は、第2ブロック252を、図9中の第3位置252Aと、図13中の第4位置252Bとの間でスライド動作させる。第4位置252Bは、第3位置252Aから、X軸方向と直交するY軸方向(-Y軸方向)に離れた位置である。
図5から図9に示されるように、工具交換部310(保持部321)が図2中の第1工具ホルダ61Sに対して工具交換を行なう第1姿勢において、第1ブロック251は、第1位置251Aに位置決めされ、第2ブロック252は、第3位置252Aに位置決めされている。第1位置251Aおよび第3位置252Aは、Z軸方向において互いに対向している。第1位置251Aおよび第3位置252Aは、第1軸201を含むX軸-Y軸平面を挟んで対称となる位置関係である。第1開口部256jは、Z軸方向において第2ブロック252と向かい合って開口している。第2開口部257jは、Z軸方向において第1ブロック251と向かい合って開口している。
第1軸部材271は、第1切り欠き部256に配置されている。第2軸部材272は、第2切り欠き部257に配置されている。第1軸部材271は、Y軸のマイナス側の第1切り欠き部256の壁面と当接している。第2軸部材272は、Y軸のマイナス側の第2切り欠き部257の壁面と当接している。第1軸部材271および第2軸部材272は、第1軸201を含むX軸-Y軸平面を挟んで対称となる位置に配置されている。
回動部220は、第1軸201を中心とする第1位相位置220Lに配置されている。第1軸部材271および第2軸部材272は、第1軸201を含むX軸-Z軸平面に対して、Y軸のプラス側に配置されている。保持部321は、第1軸201を含むX軸-Z軸平面に対して、Y軸のマイナス側に配置されている。
図11に示されるとおり、工具交換部310(保持部321)が図3中の第2工具ホルダ61Tに対して工具交換を行なう第2姿勢において、第1ブロック251は、第2位置251Bに位置決めされ、第2ブロック252は、第3位置252Aに位置決めされている。第2位置251Bは、第1軸201を含むX軸-Z軸平面を挟んで第1位置251Aと対称となる位置である。第2位置251Bは、第1軸201を挟んで、第3位置252Aの反対側に位置している。
第1軸部材271は、第1切り欠き部256に配置されている。第2軸部材272は、第2切り欠き部257の外側に配置されている。第1軸部材271は、Y軸のプラス側の第1切り欠き部256の壁面と当接している。第1軸部材271および第2軸部材272は、第1軸201を含むX軸-Z軸平面を挟んで対称となる位置に配置されている。
回動部220は、第1軸201を中心とする第2位相位置220Mに配置されている。第2位相位置220Mは、第1位相位置220Lより第1軸201を中心にしてプラスの周方向(上面視において、時計回り方向)にずれた位置である。第2位相位置220Mは、第1位相位置220Lより第1軸201を中心にして+90°ずれた位置である。
図9および図11に示されるように、第1ブロック251が第1位置251Aに位置決めされた場合の第1軸部材271(第2軸206)と、第1ブロック251が第2位置251Bに位置決めされた場合の第1軸部材271(第2軸206)とは、Y軸方向に延びる同一直線上に並んで配置されている。
図13に示されるように、工具交換部310(保持部321)が図4中の第3工具ホルダ61Uに対して工具交換を行なう第3姿勢において、第1ブロック251は、第1位置251Aに位置決めされ、第2ブロック252は、第4位置252Bに位置決めされている。第4位置252Bは、第1軸201を含むX軸-Z軸平面を挟んで第3位置252Aと対称となる位置である。第4位置252Bは、第1軸201を挟んで、第1位置251Aの反対側に位置している。第2位置251Bおよび第4位置252Bは、Z軸方向において互いに対向している。第2位置251Bおよび第4位置252Bは、第1軸201を含むX軸-Y軸平面を挟んで対称となる位置関係である。
第1軸部材271は、第1切り欠き部256の外側に配置されている。第2軸部材272は、第2切り欠き部257に配置されている。第2軸部材272は、Y軸のプラス側の第2切り欠き部257の壁面と当接している。第1軸部材271および第2軸部材272は、第1軸201を含むX軸-Z軸平面を挟んで対称となる位置に配置されている。
回動部220は、第1軸201を中心とする第3位相位置220Nに配置されている。第3位相位置220Nは、第1位相位置220Lより第1軸201を中心にしてマイナスの周方向(上面視において、反時計回り方向)にずれた位置である。第3位相位置220Nは、第1位相位置220Lより第1軸201を中心にして-90°ずれた位置である。
図9および図13に示されるように、第2ブロック252が第3位置252Aに位置決めされた場合の第2軸部材272(第3軸207)と、第2ブロック252が第4位置252Bに位置決めされた場合の第2軸部材272(第3軸207)とは、Y軸方向に延びる同一直線上に並んで配置されている。
図9から図11を参照して、自動搬送装置200を第1姿勢から第2姿勢に変化させる場合、図8中の第1アクチュエータ241を伸張動作させることによって、第2ブロック252が第3位置252Aに位置決めされたまま、第1ブロック251が第1位置251Aから第2位置251Bにスライド動作する。この場合に、第1ブロック251が、第1切り欠き部256に配置された第1軸部材271を、第1軸201を中心にしてプラスの周方向に押し進めるとともに、第2軸部材272が、第2切り欠き部257から退出する。
第1アクチュエータ241により第1ブロック251をY軸方向にスライド動作させた場合に、第1ブロック251が、第1切り欠き部256に配置された第1軸部材271を、第1軸201の周方向に押し進めるとともに、第2軸部材272が第2切り欠き部257から退出する。
より具体的には、第1ブロック251は、Y軸のプラス側の第1切り欠き部256の壁面を第1軸部材271と接触させながら、第1位置251Aから第2位置251Bに向けてスライド動作する。第1軸部材271は、第2軸206を中心に回転しながら、第1ブロック251から-Y軸方向の力を受ける。これにより、第1軸部材271および第2軸部材272は、第1軸201を中心にしてプラスの周方向に円弧状に移動する。第1軸部材271は、第1切り欠き部256に配置されたままである。第2軸部材272は、第2開口部257jを通じて第2切り欠き部257から退出する。以上の工程により、回動部220が、第1位相位置220Lから第2位相位置220Mに向けて回動する。
図9、図12および図13を参照して、自動搬送装置200を第1姿勢から第3姿勢に変化させる場合、図8中の第2アクチュエータ242を伸張動作させることによって、第1ブロック251が第1位置251Aに位置決めされたまま、第2ブロック252が第3位置252Aから第4位置252Bにスライド動作する。この場合に、第2ブロック252が、第2切り欠き部257に配置された第2軸部材272を、第1軸201を中心にしてマイナスの周方向に押し進めるとともに、第1軸部材271が、第1切り欠き部256から退出する。
第2アクチュエータ242により第2ブロック252をY軸方向にスライド動作させた場合に、第2ブロック252が、第2切り欠き部257に配置された第2軸部材272を、第1軸201の周方向に押し進めるとともに、第1軸部材271が第1切り欠き部256から退出する。
より具体的には、第2ブロック252は、Y軸のプラス側の第2切り欠き部257の壁面を第2軸部材272と接触させながら、第3位置252Aから第4位置252Bに向けてスライド動作する。第2軸部材272は、第3軸207を中心に回転しながら、第2ブロック252から-Y軸方向の力を受ける。これにより、第1軸部材271および第2軸部材272は、第1軸201を中心にしてマイナスの周方向に円弧状に移動する。第2軸部材272は、第2切り欠き部257に配置されたままである。第1軸部材271は、第1開口部256jを通じて第1切り欠き部256から退出する。以上の工程により、回動部220が、第1位相位置220Lから第3位相位置220Nに向けて回動する。
なお、自動搬送装置200を第2姿勢から第1姿勢に変化させる場合には、図8中の第1アクチュエータ241を短縮動作させればよく、自動搬送装置200を第3姿勢から第1姿勢に変化させる場合には、図8中の第2アクチュエータ242を短縮動作させればよい。
本実施の形態では、第2ブロック252が第3位置252Aに位置決めされたまま、第1ブロック251が第1位置251Aから第2位置251Bにスライド動作した場合に、第1ブロック251が、第1切り欠き部256に配置された第1軸部材271を第1軸201を中心にしてプラスの周方向に押し進めることによって、回動部220が、第1位相位置220Lから第2位相位置220Mに向けて回動する。この場合に、回動部220の回動に伴って、回動部220に接続される第2軸部材272が第2切り欠き部257から退出するため、第2切り欠き部257における第2軸部材272を可動範囲を越えて、第1位相位置220Lおよび第2位相位置220Mの間における回動部220の回動範囲を定めることができる。
同様に、第1ブロック251が第1位置251Aに位置決めされたまま、第2ブロック252が第3位置252Aから第4位置252Bにスライド動作した場合に、第2ブロック252が、第2切り欠き部257に配置された第2軸部材272を、第1軸201を中心にしてマイナスの周方向に押し進めることによって、回動部220が、第1位相位置220Lから第3位相位置220Nに向けて回動する。この場合に、回動部220の回動に伴って、回動部220に接続される第1軸部材271が第1切り欠き部256から退出するため、第1切り欠き部256における第1軸部材271の可動範囲を越えて、第1位相位置220Lおよび第3位相位置220Nの間における回動部220の回動範囲を定めることができる。
したがって、工具Tを着脱可能に保持するための保持部321を、より広い角度範囲で回転させることができる。
また、1本のピストンシリンダと、ラックピニオン機構とを用いて、回動部220を第1位相位置220L、第2位相位置220Mおよび第3位相位置220Nの間で回動させる構造が想定される。しかしながら、このような構造では、第2位相位置220Mおよび第3位相位置220Nの間の180°の回動範囲に合わせて、ピストンシリンダのストローク量を十分に大きく設定する必要があるため、自動搬送装置が大型化してしまう。これに対して、本実施の形態では、回動部220を第1位相位置220Lおよび第2位相位置220Mの間の90°の角度範囲で回動させるための第1アクチュエータ241と、回動部220を第1位相位置220Lおよび第3位相位置220Nの間で回動させるための第2アクチュエータ242とが、第1軸201の周りに配置されるため、自動搬送装置200をコンパクトに構成することができる。
また、第1位置251Aおよび第2位置251Bの間における第1ブロック251のスライド方向(第2方向)と、第3位置252Aおよび第4位置252Bの間における第2ブロック252のスライド方向(第3方向)とは、同一のY軸方向である。このような構成によれば、第1ブロック251をスライド動作させるための第1アクチュエータ241と、第2ブロック252をスライド動作させるための第2アクチュエータ242とが、互いに平行に配置されるため、自動搬送装置200をさらにコンパクトに構成することができる。
なお、本発明において、第1アクチュエータによる第1ブロックのスライド方向と、第2アクチュエータによる第2ブロックのスライド方向とは、非平行であってもよい。
また、第1位置251Aおよび第3位置252Aは、Z軸方向において互いに対向し、第2位置251Bおよび第4位置252Bは、Z軸方向において互いに対向している。このような構成によれば、第1ブロック251および第2ブロック252を互いに対称となる位置関係でスライド動作させることによって、自動搬送装置200をさらにコンパクトに構成することができる。
また、第1ブロック251が第1位置251Aに位置決めされ、第2ブロック252が第3位置252Aに位置決めされた場合に、第1開口部256jは、Z軸方向において第2ブロック252と向かい合って開口し、第2開口部257jは、Z軸方向において第1ブロック251と向かい合って開口する。このような構成によれば、第1軸部材271が第1開口部256jを通じて第1切り欠き部256から退出するとき、第1軸部材271と、第1切り欠き部256の壁面との干渉を容易に防ぎ、また、第2軸部材272が第2開口部257jを通じて第2切り欠き部257から退出するとき、第2軸部材272と第2切り欠き部257の壁面との干渉を容易に防ぐことができる。
また、第1ブロック251が第1位置251Aに位置決めされた場合の第1軸部材271と、第1ブロック251が第2位置251Bに位置決めされた場合の第1軸部材271とが、Y軸方向に延びる同一直線上に並んで配置されている。このような構成により、第1位相位置220Lおよび第2位相位置220Mの間における回動部220の回動範囲を広げつつ、第1切り欠き部256が設けられる第1ブロック251の小型化を図ることができる。さらに、第2ブロック252が第3位置252Aに位置決めされた場合の第2軸部材272と、第2ブロック252が第4位置252Bに位置決めされた場合の第2軸部材272とが、Y軸方向に延びる同一直線上に並んで配置されている。このような構成により、第1位相位置220Lおよび第3位相位置220Nの間における回動部220の回動範囲を広げつつ、第2切り欠き部257が設けられる第2ブロック252の小型化を図ることができる。
また、第2位相位置220Mは、第1位相位置220Lより第1軸201を中心にしてプラスの周方向に90°ずれており、第3位相位置220Nは、第1位相位置220Lより第1軸201を中心にしてマイナスの周方向に90°ずれている。このような構成によれば、工具を保持するための保持部321を、90°ずつずれた3つの姿勢の間で回転させることができる。
また、第1軸部材271および第2軸部材272は、カムフォロアである。このような構成によれば、第1軸部材271および第1ブロック251間の摩擦、ならびに、第2軸部材272および第2ブロック252間の摩擦を低減することで、回動部220をより円滑に回動動作させることができる。
なお、本発明における第1位相位置、第2位相位置および第3位相位置の間隔は、90°未満の角度であってもよいし、90°を越える角度であってもよい。また、本発明における第1軸部材および第2軸部材は、カムフォロアに限られず、たとえば、円柱状のピン部材であってもよい。本発明における搬送対象物は、工具に限られず、たとえば、ワークであってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 マガジン、11 ベッド、14 支持フレーム、15 第1基台、21 第1主軸台、26 第2主軸台、31 自動工具交換装置、51 刃物台、52 タレット、56 刃物台ベース、57 サドル、61 工具ホルダ、61S 第1工具ホルダ、61T 第2工具ホルダ、61U 第3工具ホルダ、100 工作機械、102,103,202 旋回中心軸、105 工具中心軸、106,107 回転中心軸、111 支持プレート、120 工具ポット、200 自動搬送装置、201 第1軸、206 第2軸、207 第3軸、210 ベース部、220 回動部、220L 第1位相位置、220M 第2位相位置、220N 第3位相位置、231 第2基台、232,262 カップリング、241 第1アクチュエータ、242 第2アクチュエータ、251 第1ブロック、251A 第1位置、251B 第2位置、252 第2ブロック、252A 第3位置、252B 第4位置、256 第1切り欠き部、257 第2切り欠き部、256j 第1開口部、257j 第2開口部、261 プレート、271 第1軸部材、272 第2軸部材、310 工具交換部、321,321p,321q 保持部、351 旋回機構、K 刃物台側工具交換位置、T 工具、W ワーク加工位置。

Claims (8)

  1. 搬送対象物を着脱可能に保持するための保持部と、
    前記保持部が搭載され、第1方向に延びる第1軸を中心に回転可能に支持される回動部と、
    前記回動部に接続され、前記第1方向に延びる第2軸を中心に軸状に延びる第1軸部材と、
    前記回動部に接続され、前記第1方向に延びる第3軸を中心に軸状に延び、前記第1軸部材と前記第1軸を中心とする同一円周上に配置される第2軸部材と、
    前記第1軸を中心とする前記回動部の回動動作に伴って、前記第1軸部材が進退可能なように設けられる第1切り欠き部を有する第1ブロックと、
    前記第1ブロックに接続され、前記第1ブロックを、第1位置と、前記第1位置から前記第1方向と直交する第2方向に離れた第2位置との間でスライド動作させる第1アクチュエータと、
    前記第1軸を中心とする前記回動部の回動動作に伴って、前記第2軸部材が進退可能なように設けられる第2切り欠き部を有する第2ブロックと、
    前記第2ブロックに接続され、前記第2ブロックを、第3位置と、前記第3位置から前記第1方向と直交する第3方向に離れた第4位置との間でスライド動作させる第2アクチュエータとを備え、
    前記第1ブロックが前記第1位置に位置決めされ、前記第2ブロックが前記第3位置に位置決めされた場合に、前記第1軸部材が前記第1切り欠き部に配置され、前記第2軸部材が前記第2切り欠き部に配置され、前記回動部が前記第1軸を中心とする第1位相位置に配置され、
    前記第2ブロックが前記第3位置に位置決めされたまま、前記第1ブロックが前記第1位置から前記第2位置にスライド動作した場合に、前記第1ブロックが、前記第1切り欠き部に配置された前記第1軸部材を、前記第1軸を中心にしてプラスの周方向に押し進めるとともに、前記第2軸部材が前記第2切り欠き部から退出することによって、前記回動部が、前記第1位相位置から、前記第1位相位置より前記第1軸を中心にしてプラスの周方向にずれた第2位相位置に向けて回動し、
    前記第1ブロックが前記第1位置に位置決めされたまま、前記第2ブロックが前記第3位置から前記第4位置にスライド動作した場合に、前記第2ブロックが、前記第2切り欠き部に配置された前記第2軸部材を、前記第1軸を中心にしてマイナスの周方向に押し進めるとともに、前記第1軸部材が前記第1切り欠き部から退出することによって、前記回動部が、前記第1位相位置から、前記第1位相位置より前記第1軸を中心にしてマイナスの周方向にずれた第3位相位置に向けて回動する、自動搬送装置。
  2. 前記第2方向および前記第3方向は、同一方向である、請求項1に記載の自動搬送装置。
  3. 前記第1位置および前記第3位置は、前記第1方向と、前記第2方向および前記第3方向の各方向とに直交する第4方向において互いに対向し、
    前記第2位置および前記第4位置は、前記第4方向において互いに対向する、請求項2に記載の自動搬送装置。
  4. 前記第1ブロックが前記第1位置に位置決めされ、前記第2ブロックが前記第3位置に位置決めされた場合に、
    前記第1切り欠き部は、前記第4方向において前記第2ブロックと向かい合って開口する第1開口部を有し、
    前記第2切り欠き部は、前記第4方向において前記第1ブロックと向かい合って開口する第2開口部を有し、
    前記第2ブロックが前記第3位置に位置決めされたまま、前記第1ブロックが前記第1位置から前記第2位置にスライド動作した場合に、前記第2軸部材は、前記第2開口部を通じて前記第2切り欠き部から退出し、
    前記第1ブロックが前記第1位置に位置決めされたまま、前記第2ブロックが前記第3位置から前記第4位置にスライド動作した場合に、前記第1軸部材は、前記第1開口部を通じて前記第1切り欠き部から退出する、請求項3に記載の自動搬送装置。
  5. 前記第1ブロックが前記第1位置に位置決めされた場合の前記第1軸部材と、前記第1ブロックが前記第2位置に位置決めされた場合の前記第1軸部材とは、前記第2方向に延びる同一直線上に並んで配置され、
    前記第2ブロックが前記第3位置に位置決めされた場合の前記第2軸部材と、前記第2ブロックが前記第4位置に位置決めされた場合の前記第2軸部材とは、前記第3方向に延びる同一直線上に並んで配置される、請求項1または2に記載の自動搬送装置。
  6. 前記第2位相位置は、前記第1位相位置より前記第1軸を中心にしてプラスの周方向に90°ずれており、
    前記第3位相位置は、前記第1位相位置より前記第1軸を中心にしてマイナスの周方向に90°ずれている、請求項1または2に記載の自動搬送装置。
  7. 前記第1軸部材および前記第2軸部材は、それぞれ、前記第2軸および前記第3軸を中心に回転可能なカムフォロアである、請求項1または2に記載の自動搬送装置。
  8. 搬送対象物を着脱可能に保持するための保持部と、
    前記保持部が搭載され、第1方向に延びる第1軸を中心に回転可能に支持される回動部と、
    前記回動部に接続され、前記第1方向に延びる第2軸および第3軸をそれぞれ中心に軸状に延びる第1軸部材および第2軸部材と、
    前記第1軸を中心とする前記回動部の回動動作に伴って、前記第1軸部材が進退可能なように設けられる第1切り欠き部を有する第1ブロックと、
    前記第1ブロックに接続され、前記第1ブロックを前記第1方向と直交する第2方向にスライド動作させる第1アクチュエータと、
    前記第1軸を中心とする前記回動部の回動動作に伴って、前記第2軸部材が進退可能なように設けられる第2切り欠き部を有する第2ブロックと、
    前記第2ブロックに接続され、前記第2ブロックを前記第1方向と直交する第3方向にスライド動作させる第2アクチュエータとを備え、
    前記第1アクチュエータにより前記第1ブロックを前記第2方向にスライド動作させた場合に、前記第1ブロックが、前記第1切り欠き部に配置された前記第1軸部材を、前記第1軸の周方向に押し進めるとともに、前記第2軸部材が前記第2切り欠き部から退出し、
    前記第2アクチュエータにより前記第2ブロックを前記第3方向にスライド動作させた場合に、前記第2ブロックが、前記第2切り欠き部に配置された前記第2軸部材を、前記第1軸の周方向に押し進めるとともに、前記第1軸部材が前記第1切り欠き部から退出する、自動搬送装置。
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