JPH06238539A - 工具交換装置 - Google Patents

工具交換装置

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Publication number
JPH06238539A
JPH06238539A JP5003193A JP5003193A JPH06238539A JP H06238539 A JPH06238539 A JP H06238539A JP 5003193 A JP5003193 A JP 5003193A JP 5003193 A JP5003193 A JP 5003193A JP H06238539 A JPH06238539 A JP H06238539A
Authority
JP
Japan
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tool
turret
unit
box
holder
Prior art date
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Application number
JP5003193A
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English (en)
Inventor
Eiichi Shimizu
栄一 清水
Hiroshi Terai
宏 寺井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsugami Corp
Original Assignee
Tsugami Corp
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Publication date
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  • Automatic Tool Replacement In Machine Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 タレット5に取り付けている工具ホルダー6
から工具ユニット7をタレットの中心軸線に平行に着脱
したり、直角に着脱したりすることを可能とする。 【構成】 タレット5の近傍に、X−Zステージ33を
設けて駆動ボックス32をタレットの中心軸線に直角方
向及び平行方向に移動可能に保持し、その駆動ボックス
32には、工具ユニット7をつかむツールハンドを備え
た工具交換ボックス31を旋回可能に設け、その工具交
換ボックスを工具ホルダーの形状に応じた所望の向きと
し、且つ所望の方向に移動させることにより、その工具
交換ボックスのツールハンドが保持した工具ユニットを
工具ホルダーに対して着脱させる構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動旋盤のタレット刃物
台のタレットに対して工具を着脱するための工具交換装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】NC自動旋盤のタレット刃物台のタレッ
トには、通常、工具が8〜12本程度取り付けられ、ワ
ークの形状に応じて必要な工具を割り出してワークを加
工している。一般に、ワークの形状が変わり、ツーリン
グを変更するに至った時は、手動にてタレット上の工具
を必要な工具と交換している。また、寿命のきた工具も
同様に手動にて予備の工具と交換している。
【0003】なお、タレット刃物台を有するNC旋盤で
も、ATC(自動工具交換装置)を取り付け、工具交換
を自動で行うものも知られている。従来のATCでは、
工具をタレットに対して一定方向から挿入して取り付け
ることができるようにするため、種々な工具を、タレッ
トに対して一定方向から挿入して取り付けができる構造
の工具ホルダーに取り付けておき、工具をその工具ホル
ダーと共にタレットに対して着脱する構成となってい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の手動に
よる工具交換は、手間がかかり、且つ熟練を要する等の
問題があった。
【0005】また、従来のATCを用いる場合には、工
具を重い工具ホルダーに取り付けた状態で工具交換を行
うため、ATCに剛性が必要となり、装置が大型化して
しまい、また、取り外した工具を工具ホルダーと共に保
管しなければならず、そのため、保管装置が大型化して
しまうという問題があった。特に回転工具用の工具ホル
ダーは重量が大きいので、これらの問題点が大きかっ
た。
【0006】本発明は、かかる従来の問題点を解決すべ
くなされたもので、タレットに工具ホルダーを予め取り
付けておき、その工具ホルダーに対して比較的軽量な工
具ユニットを交換可能とする工具交換装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべくな
された請求項1に記載の発明は、自動旋盤のタレット刃
物台のタレットに取り付けている工具ホルダーに工具ユ
ニットを着脱するための工具交換ボックスと、その工具
交換ボックスを保持し且つほぼ垂直な軸線を中心として
旋回させる駆動ボックスと、前記工具交換ボックスをタ
レットに対する工具交換位置に移動させるよう、前記駆
動ボックスをほぼ水平に且つ二次元方向に移動させるX
−Zステージとを備え、前記工具交換ボックスが、工具
ユニットの外周をはさんで把持するツールハンド及びそ
のツールハンドを開閉させるハンド開閉具と、前記ツー
ルハンドに平行に設けられ、工具ホルダーの工具チャッ
ク用カムシャフトに係合してそれを回転させる自動レン
チと、その自動レンチを軸線方向に往復動させるレンチ
移動装置とを有することを特徴とする工具交換装置を要
旨とする。
【0008】請求項2に記載の発明は、前記した工具交
換ボックスに、ツールハンド及びハンド開閉具を平行に
一対設けると共に、その一対のツールハンド及びハンド
開閉具を、それぞれ軸線方向に往復動させるツールハン
ド移動装置を設け、更に、自動レンチをその一対のツー
ルハンドの中間位置に、ツールハンドに平行に設けたこ
とを特徴とするものである。
【0009】請求項3に記載の発明は、上記した請求項
2の発明において、更に、前記工具交換ボックスとの間
で工具ユニットの移載を行う位置に工具仮置台を設ける
と共に、その工具仮置台をほぼ垂直な軸線を中心として
旋回させる仮置台回転装置を設け、また、複数の工具ユ
ニットを保管する工具マガジンと、前記工具仮置台と工
具マガジンとの間で工具ユニットの移載を行う工具移載
装置とを設けたものである。
【0010】
【作用】上記構成になる請求項1に記載の工具交換装置
では、X−Zステージが駆動ボックスを水平に移動さ
せ、且つその駆動ボックスが工具交換ボックスを旋回さ
せることにより、その工具交換ボックスをタレットに対
する工具交換位置に移動させ且つ所望の向きとすること
ができ、その状態で、タレットの工具ホルダーに保持さ
れている工具ユニットをツールハンドではさみ、レンチ
移動装置が自動レンチを前進させて工具ホルダーの工具
チャック用カムシャフトに係合させ、自動レンチで工具
チャック用カムシャフトを回転させて工具の保持を解除
し、その後、自動レンチを元の位置に後退させた後、X
−Zステージが駆動ボックス及び工具交換ボックスを工
具ホルダーの軸線方向に移動させることで、工具ユニッ
トを工具ホルダーから外すことができる。また、その逆
の動作により、工具ユニットを工具ホルダーに取り付け
ることができる。
【0011】ここで、工具交換ボックスをタレットに対
する所望の向きとすることができ、しかもその工具交換
ボックスを水平面内で任意の方向に移動させることがで
きるので、ツールハンドで保持した工具ユニットをタレ
ットに対して、例えば、タレット軸線に直角方向のみな
らず水平方向にも移動させることができ、このため、タ
レットに取り付けている工具ホルダーに対して、タレッ
ト軸線に直角方向に着脱可能に取り付けた工具ユニット
でも、タレット軸線に平行方向に着脱可能に取り付けた
工具ユニットでも、着脱することができる。このため、
従来のATCのように、工具を工具ホルダーと共に取り
外す必要がなく、工具ホルダーから、先端の工具を含む
必要最少限の部分である工具ユニットのみを取り外すこ
とが可能となる。このように、本発明の工具交換装置で
は工具ユニットのみを着脱させることができるので、多
数の工具ユニットを使用する場合であっても、重い工具
ホルダーは予めタレットに取り付けた状態として兼用で
き、経済的である。工具ユニットは小型且つ軽量である
ので、その運搬、保管等の取り扱いに要する部品には大
きい強度や大きいスペースを必要としない。
【0012】上記した請求項2に記載の工具交換装置で
は、自動レンチをはさんでその両側に一対のツールハン
ドを設けているので、工具交換ボックスを、自動レンチ
の軸線がタレットの中心軸線に対して直角となる位置に
位置決めし、右側のツールハンドで工具ユニットを把持
し、右側に移動させることにより、その工具ユニットを
工具ホルダーから右側に引き抜いて取り外すことがで
き、また、逆に、左側のツールハンドで工具ユニットを
把持し、左側に移動させることにより、その工具ユニッ
トを工具ホルダーから左側に引き抜いて取り外すことが
でき、結局、タレット軸線に平行に且つ右向きに取り付
けられた工具ユニット、左向きに取り付けられた工具ユ
ニットのいずれをも着脱させることができる。
【0013】上記した請求項3に記載の工具交換装置で
は、工具移載装置が工具マガジンから工具ユニットを工
具仮置台に取り出し、工具仮置台に一旦保持させた後、
工具交換ボックスがその工具仮置台から工具ユニットを
取り出す。この時、工具交換ボックスに設けている一対
のツールハンドのいずれを使用するかに応じて、仮置台
回転装置が工具仮置台を旋回させてその向きを所望の向
きとする。これにより、同じ工具ユニットを右向きにし
てタレットの工具ホルダーに取り付けたり、左向きにし
て取り付けたりすることができる。また、逆に、タレッ
トの工具ホルダーに右向きに取り付けられた工具ユニッ
トでも、左向きに取り付けられた工具ユニットでも同じ
工具マガジンに戻すことができる。
【0014】
【実施例】以下、図面に示す本発明の好適な実施例を説
明する。図1は本発明の実施例による工具交換装置を備
えたNC自動旋盤の概略平面図であり、1は、加工すべ
きワークWを保持して回転する主軸を備えた主軸台(以
下左主軸台という)、2はその左主軸台1に対向配置さ
れ、加工すべきワークWを保持して回転する主軸を備え
た背面主軸台(以下右主軸台という)である。左右の主
軸台1、2に設けているそれぞれの主軸は、中心軸線方
向(以下Z軸方向という)に移動可能である。
【0015】4は左右の主軸台1、2に保持させている
ワークに対する加工を行うための工具を保持したタレッ
ト工具台であり、Z軸に直角な方向(以下X軸方向とい
う)に移動可能に設けられている。このタレット工具台
4は、Z軸に平行な軸線を中心として回転可能に設けら
れたタレット5を備えており、その外周に多数の工具ホ
ルダー6が取り付けられ、その先端部に工具ユニット7
を保持している。また、タレット工具台4には所望の工
具をワークに対する加工を行う位置に位置決めするため
にタレット5を割り出す割り出し機構が設けられてい
る。
【0016】ここで、タレット5に取り付ける工具ホル
ダー6及び工具ユニット7には種々の形式のものがあ
り、その代表的なものを図2〜図6に示している。な
お、以下の説明において、一般的に工具ホルダーを示す
時は符号6を使用し、形式の異なる工具ホルダーを区別
して示す時は符号6A、6B、6C等を使用する。ま
た、工具ユニットについても、一般的には符号7を使用
し、区別する時には符号7A、7B、7C等を使用す
る。
【0017】図2、図3は、タレット5に取り付けた工
具ホルダー6Aと、それに取り付ける旋削用の固定工具
を備えた工具ユニット7Aとを示すものであり、この工
具ホルダー6A及び工具ユニット7Aは、工具ユニット
7Aをタレット5の回転中心軸線に直角方向に移動させ
て着脱する形式のものである。工具ホルダー6Aは、タ
レット5に挿入され、固定される挿入部9aを備えたホ
ルダー本体9Aと、そのホルダー本体9A内に、挿入部
9aの軸線方向に移動可能に保持され、先端にテーパ部
10aを備えたドローバー10と、そのドローバー10
を貫通するカム部11aを備え、ホルダー本体9Aに回
転可能に保持された工具チャック用カムシャフト11
と、ドローバー10の外周に配置され、テーパ部10a
の移動によって開閉されるセグメント12と、ホルダー
本体9の先端に取り付けられ、テーパ穴13aを備えた
スリーブ13等を備えている。カムシャフト11は、工
具ホルダー6Aをタレット5に取り付けた時、タレット
5の回転中心に平行となるように配置されており、且つ
タレット5の前面側の端面に、六角穴11bが形成され
ている。このため、後述する工具交換ボックスに設けて
いる自動レンチ先端の六角レンチ14を、タレット5の
回転中心軸線に平行に(Z軸方向に)移動させて六角穴
11bに挿入し、且つ回転させることにより、カムシャ
フト11を回転させることができ、そのカムシャフト1
1の回転によってドローバー10を図2(a)で示す位
置と図2(b)で示す位置に往復動させ、セグメント1
2の先端を開閉させることができる。なお、この六角レ
ンチ14は、断面は六角形であるが側面から見た外形に
は丸みを付けており、六角穴11bへの挿入を容易とし
ている。
【0018】一方、工具ユニット7Aはユニット本体1
6Aを備え、その先端に切削用の工具17を取り付けて
いる。更に、ユニット本体16Aは工具17とは反対端
に、テーパ穴13aに嵌合するテーパ部16aと、ドロ
ーバー10を挿入させる穴16bを備え、その穴16b
の内面には溝16cを形成している。この構成により、
図2(b)に示すように、ドローバー10を前進させ、
セグメント12の先端を閉じた状態で、工具ユニット7
Aをタレット5の回転中心に対して直角方向に移動さ
せ、工具ユニット7Aのテーパ部16aをテーパ穴13
aに嵌合し、次いでカムシャフト11を180°回転さ
せてドローパー10を後退させることにより、図2
(a)に示すように、セグメント12の先端を開き、溝
16cに係合させて工具ユニット7Aをチャックするこ
とができ、また、その逆の動作により工具ユニット7A
のチャックを解除し、取り外すことができる。工具ユニ
ット7Aのユニット本体16Aの中央部の円筒部16d
には、円周方向に等間隔で4個の溝16eが形成されて
いる。この溝16eは、後述する工具交換ボックスに設
けているツールハンド19によって工具ユニット7Aを
保持する際、そのツールハンド19が溝16e内に入
り、安定して工具ユニット7Aを保持しうるよう設けて
いる。この溝16eの中心とカムシャフト11の六角穴
11bの中心との距離は、所定の値Lに定められてい
る。
【0019】上記構成の工具ホルダー6Aと工具ユニッ
ト7Aでは、工具ユニット7Aをツールハンド19で保
持し、その工具ユニット7Aをタレット5の回転中心軸
線に対して直角方向に移動させることにより、工具ホル
ダー6Aに対して着脱することができ、六角レンチ14
をタレット5の回転中心軸線に平行に移動させることに
より、六角レンチ14をカムシャフト11の六角穴11
bに係合させ、その六角レンチ14でカムシャフト11
を回転させて工具ユニット7Aをチャックしたり解除し
たりすることができる。
【0020】図4は、タレット5に取り付けた工具ホル
ダー6Bと、それに取り付ける回転工具を備えた工具ユ
ニット7Bとを示すものであり、この工具ホルダー6B
及び工具ユニット7Bも、工具ユニット7Bをタレット
5の回転中心軸線に直角方向に移動させて着脱する形式
のものである。なお、図4において、図2、図3に示す
ものと同一又は同様な部材或いは部分には同一符号を付
けて示している。工具ホルダー6Bは、タレット5に挿
入され、固定される挿入部9aを備えたホルダー本体9
Bと、そのホルダー本体9B内に回転自在に取り付けら
れたスピンドル21を備えており、そのスピンドル21
に、工具ユニット7Bを把持させるためのドローバー1
0、カムシャフト11、セグメント12、スリーブ13
等が設けられている。一方、工具ユニット7Bは、先端
にドリル等の工具22を取り付けたユニット本体16B
を備えている。このユニット本体16Bは工具の取り付
け部分を除いては、図2に示すユニット本体16Aと同
様な構成となっており、スピンドル21の先端にチャッ
ク可能となっている。スピンドル21の後端にはスプラ
イン21aが形成されており、工具ホルダー6Bをタレ
ット5に装着した時、スプライン21aがタレット5内
の駆動軸に係合し、回転を伝達されるようになってい
る。
【0021】更に、ホルダー本体9Bには、工具ホルダ
ー6Bをタレット5に取り付けた時タレット5の前面と
なる位置に、且つスピンドル21のカムシャフト11を
タレット5の回転中心軸線に平行とした時にそのカムシ
ャフト11と同一軸線上となる位置に補助ドライバ23
が回転可能に且つ軸線方向に移動可能に保持されてい
る。この補助ドライバ23は、その外方の端面に六角レ
ンチ14に係合可能な六角穴23aを備えており、反対
端にカムシャフト11の端部の六角穴11bに係合可能
な六角レンチ部23bを備えている。かくして、スピン
ドル21をゆっくりと回転させながら、六角レンチ14
を補助ドライバ23の六角穴23bに挿入し、且つその
六角レンチ14で補助ドライバ23をスピンドル21に
押し付けておくことにより、カムシャフト11の六角穴
11bが六角レンチ部23bに整合した時点で六角レン
チ部23bがカムシャフト11の六角穴11bに挿入さ
れ、それによって、六角レンチ14の回転をカムシャフ
ト11に伝達できる。なお、補助ドライバ23には、六
角レンチ14を外した時、その補助ドライバ23を図示
した位置(六角レンチ部23aが六角穴11bから離れ
た位置)に戻すためのばね(図示せず)が連結されてい
る。
【0022】上記構成の工具ホルダー6Bと工具ユニッ
ト7Bでも、工具ユニット7Bをツールハンド19で保
持し、その工具ユニット7Bをタレット5の回転中心軸
線に対して直角方向に移動させることにより、工具ホル
ダー6Bに対して着脱することができ、六角レンチ14
をタレット5の回転中心軸線に平行に移動させることに
より、六角レンチ14を補助ドライバ23を介してカム
シャフト11の六角穴11bに係合させ、その六角レン
チ14でカムシャフト11を回転させて工具ユニット7
Bをチャックしたり解除したりすることができる。な
お、この場合にも、ツールハンド19で保持するための
溝16eの中心とカムシャフト11の六角穴11bの中
心との距離は、所定の値Lに定められている。
【0023】図5は、タレット5に取り付けた工具ホル
ダー6Cと、それに取り付けるドリル等の工具を備えた
工具ユニット7Cとを示すものであり、この工具ホルダ
ー6C及び工具ユニット7Cは、工具ユニット7Cをタ
レット5の回転中心軸線に平行方向に移動させて着脱す
る形式のものである。なお、図5において、図2、図3
に示すものと同一又は同様な部材或いは部分には同一符
号を付けて示している。工具ホルダー6Cは、タレット
5に挿入され、固定される挿入部9aを備えたホルダー
本体9Cを有しており、そのホルダー本体9Cに、工具
ユニット7Cを把持させるためのドローバー10、カム
シャフト11、セグメント12、スリーブ13等が設け
られている。ここで、ドローバー10はタレット5の回
転中心軸線に平行に配置されており、また、カムシャフ
ト11はそれに直角に配置されている。工具ユニット7
Cは、工具ユニット7Bと同様な構成のものであり、ユ
ニット本体16Cとそれに取り付けた工具22を備えて
いる。かくして、工具ユニット7Cをツールハンド19
で保持し、その工具ユニット7Cをタレット5の回転中
心軸線に対して平行方向に移動させることにより、工具
ホルダー6Cに対して着脱することができ、六角レンチ
14をタレット5の回転中心軸線に直角方向に移動させ
ることにより、六角レンチ14をカムシャフト11の六
角穴11bに係合させ、その六角レンチ14でカムシャ
フト11を回転させて工具ユニット7Cをチャックした
り解除したりすることができる。なお、この場合にも、
ツールハンド19で保持するための溝16eの中心とカ
ムシャフト11の六角穴11bの中心との距離は、所定
の値Lに定められている。
【0024】図5に示す工具ホルダー6Cでは、保持し
た工具ユニット7Cの工具22が右主軸台1(図1参
照)の方向を向いており、右主軸台1のワークに対する
加工を行うためのものである。タレット5には、この工
具ホルダー6Cと同様な構成ではあるが、工具ユニット
7Cの工具22の向きを反対方向とし、左主軸台2のワ
ークに対する加工を行うための工具ホルダー6D(図1
9参照)も用いられている。この場合には、工具ユニッ
ト7Cの引き抜き方向は、工具ホルダー6Cとは反対側
となる。
【0025】図6は、タレット5に取り付けた工具ホル
ダー6Eと、それに取り付けるドリル等の工具を備えた
工具ユニット7Eとを示すものであり、この工具ホルダ
ー6E及び工具ユニット7Eは、工具ユニット7Eをタ
レット5の回転中心軸線に平行方向に移動させて着脱す
る形式のものである。なお、図6において、図2〜図4
に示すものと同一又は同様な部材或いは部分には同一符
号を付けて示している。工具ホルダー6Eは、タレット
5に挿入され、固定される挿入部9aを備えたホルダー
本体9Eを有しており、その先端部にスピンドル21が
タレット5の回転中心軸線と平行に設けられ、そのスピ
ンドル21に工具ユニット7Eを把持させるためのドロ
ーバー10、カムシャフト11、セグメント12、スリ
ーブ13等が設けられている。また、ホルダー本体9E
の先端面には、カムシャフト11を回転させるための補
助ドライブ23が設けられている。更に、ホルダー本体
9E内には、タレット5内の駆動軸の回転をスピンドル
21に伝達するため駆動伝達機構が設けられている。工
具ユニット7Eは、図4に示す工具ユニット7Bや図5
に示す工具ユニット7Cと同様なものである。
【0026】かくして、工具ユニット7Eをツールハン
ド19で保持し、その工具ユニット7Eをタレット5の
回転中心軸線に対して平行方向に移動させることによ
り、工具ホルダー6Eに対して着脱することができ、六
角レンチ14をユニット5の回転中心軸線に直角方向に
移動させることにより、六角レンチ14を補助ドライブ
23を介してカムシャフト11の六角穴11bに係合さ
せ、その六角レンチ14でカムシャフト11を回転させ
て工具ユニット7Eをチャックしたり解除したりするこ
とができる。なお、この場合にも、ツールハンド19で
保持するための溝16eの中心とカムシャフト11の六
角穴11bの中心との距離は、所定の値Lに定められて
いる。
【0027】タレット5には、工具ホルダー6Eとは保
持した工具ユニット7Eの方向のみを逆方向とした工具
ホルダーも取り付けられている。
【0028】以上に説明したように、図1に示すタレッ
ト5には、その外周に種々な形式の工具ホルダー6が取
り付けられており、その工具ホルダー6に対して工具ユ
ニット7を着脱可能としている。工具ユニット7の着脱
方向は、タレット5の回転中心軸線に対して直角方向、
タレット5の回転中心軸線に対して平行方向で且つ左主
軸側方向、タレット5の回転中心軸線に対して平行方向
で且つ右主軸側方向などである。
【0029】図1において、タレット5に取り付けてい
る工具ホルダー6に対して工具ユニット7を着脱させる
ため、工具交換装置30が設けられている。この工具交
換装置30は、タレット刃物台のタレットに取り付けて
いる工具ホルダーに工具ユニットを着脱するための工具
交換ボックス31と、その工具交換ボックス31を保持
し且つほぼ垂直な軸線を中心として旋回させる駆動ボッ
クス32(図7参照)と、工具交換ボックス31をタレ
ットに対する工具交換位置に移動させるよう、前記駆動
ボックスをほぼ水平に且つ二次元方向に移動させるX−
Zステージ33と、複数の工具ユニットを保管する工具
マガジン34と、工具ユニットを一時的に仮置きするた
めの工具仮置台35を備えた仮置装置36と、工具仮置
台35と工具マガジン34との間で工具ユニットの移載
を行う工具移載装置37等を備えている。以下、各装置
を説明する。
【0030】図7は、タレット5の近傍に設けている工
具交換ボックス31、駆動ボックス32、X−Zステー
ジ33等をタレット5の正面側から見た概略断面図、図
8はそのX−Zステージ33の概略平面図、図9は工具
交換ボックス31、駆動ボックス32、X−Zステージ
33等をX軸方向(X1 方向)に見た概略断面図であ
る。図7〜図9において、X−Zステージ33は、矩形
状のフレーム40と、そのフレーム40の両端の辺にZ
軸方向に設けられたレール41及びねじ軸42と、ねじ
軸42を駆動するサーボモータ43と、一方のレール4
1に移動可能に保持されたスライダ44Aと、他方のレ
ール41に移動可能に保持され、ねじ軸42に噛み合う
ボールナットを備えたスライダ44Bと、X軸方向に延
びるよう両スライダ44A、44Bに取り付けられたX
軸ロッド45を備えている。このX軸ロッド45はサー
ボモータ43の回転により、Z軸方向に移動する。X−
Zステージ33は更に、フレーム40の両側の辺にX軸
方向に設けられたレール46及びねじ軸47と、ねじ軸
47を駆動するサーボモータ48と、一方のレール46
に移動可能に保持されたスライダ49Aと、他方のレー
ル46に移動可能に保持され、ねじ軸47に噛み合うボ
ールナットを備えたスライダ49Bと、Z軸方向に延び
るよう両スライダ49A、49Bに取り付けられたZ軸
ロッド50を備えている。このZ軸ロッド50はサーボ
モータ48の回転により、X軸方向に移動する。
【0031】互い直交する方向に設けられているX軸ロ
ッド45とZ軸ロッド50には、駆動ボックス32が摺
動可能に保持されている。かくして、X軸ロッド45及
びZ軸ロッド50の移動により、駆動ボックス32は水
平面内で二次元方向に自在に移動可能である。なお、以
下の説明において、X軸方向のうち、タレット5に向か
う方向をX1 方向、その反対方向をX2 方向とし、ま
た、Z軸方向のうち、左主軸台1に向かう方向をZ1
向、その反対方向をZ2 方向とする。
【0032】駆動ボックス32内には、垂直な軸線を中
心として回転可能に円筒が設けられており、その下端に
角パイプ52を介して工具交換ボックス31が取り付け
られている。更に、駆動ボックス32は、その円筒を回
転させるように連結されたボックス回転モータ53も備
えている。かくして、ボックス回転モータ53により、
工具交換ボックス31を水平面内で任意の方向に回転さ
せることができる。図7から良く分かるように、工具交
換ボックス31はタレット5の回転中心軸線とほぼ同じ
高さに配置されており、横向きとなっている工具ホルダ
ー6に対して工具ユニットの着脱を行うことができる。
【0033】図10は工具交換ボックス31の概略平面
図、図11、図12はそれぞれ図10のA−A矢視断面
図、B−B矢視断面図である。工具交換ボックス31
は、ボックス本体55と、その内部に互いに平行に設け
られ、工具ユニット7の外周をはさんで把持する一対の
ツールハンド19及び各ツールハンドを開閉させるハン
ド開閉具56と、一対のツールハンド19及びハンド開
閉具56を、それぞれ軸線方向に往復動させるツールハ
ンド移動装置57(例えばエアシリンダ)を備えてい
る。従って、図11に実線で示すように、ボックス本体
55内に収容し且つ開いた状態のツールハンド19を、
ボックス本体55から外に突出させ、且つ二点鎖線で示
すように閉じることにより、工具ユニット7を把持する
ことができ、また、その逆の動作で工具ユニット7を解
放することができる。
【0034】図10、図12において、一対のツールハ
ンド19の中間位置には、ツールハンド19に平行に自
動レンチ60が設けられている。この自動レンチ60
は、先端の断面が六角形となっている六角レンチ14
と、その六角レンチ14を保持し、水平に移動可能に設
けられたスプライン軸61と、ボックス本体55に回転
可能に保持され、スプライン軸61に回転を伝達するよ
う噛み合った第一傘歯車62と、その第一傘歯車62に
噛み合う第二傘歯車63と、その第二傘歯車63を保持
した駆動軸64等を備えており、駆動軸64の回転によ
って六角レンチ14を回転させることができる。駆動軸
64は角パイプ52内を上方に延びており、図7に示す
駆動ボックス32に設けているレンチ駆動モータ65に
駆動連結されている。スプライン軸61の後端には、ス
プライン軸61を軸線方向に往復動させるレンチ移動装
置67(例えばエアシリンダ)が連結されている。かく
して、レンチ移動装置67によって六角レンチ14をボ
ックス本体55の外側に延び出させ、レンチ駆動モータ
65によってその六角レンチ14を回転させることがで
きる。ここで、六角レンチ14の中心と各ツールハンド
19の中心との距離は、図2に示している距離Lに等し
く定められている。
【0035】図13は、工具マガジン34の一部、仮置
装置36、工具移載装置37等の概略平面図、図14は
その概略正面図、図15は仮置装置36の概略側面図、
図16は仮置装置36の工具仮置台35から工具ユニッ
ト7を外した状態を示す概略側面図である。図13〜図
16において、工具マガジン34は、工具ユニット7の
テーパ部16aを嵌合させるテーパ穴を備えた多数の工
具ポット70と、その多数の工具ポット70を取り付け
た無端状のチェーン71と、チェーン71を掛け渡した
チェーンホィール(図示せず)と、そのチェーンホィー
ルを駆動して所望の工具ポット70を工具交換位置Pに
割り出す駆動装置(図示せず)と、工具交換位置Pにあ
る工具ポット70を固定するためのストッパ72及びそ
のストッパ72を往復動させる駆動手段73(例えばエ
アシリンダ)等を備えている。
【0036】仮置装置36は、工具ユニット7のテーパ
部16aを嵌合させるテーパ穴35aを備えた工具仮置
台35と、その工具仮置台35を支持する移動台75
と、移動台75に保持され、工具仮置台35をほぼ垂直
な軸線を中心として旋回させる仮置台回転装置76(例
えば、ロータリーアクチュエータ)と、移動台75を水
平に且つX軸方向に往復動させるロッドレスシリンダ等
の移動装置77を備えている。この移動装置77は、工
具仮置台35を図13に実線で示す位置即ち工具移載装
置37に対する工具交換位置S1 と、二点鎖線で示す位
置即ち工具交換ボックス31に対する工具交換位置S2
に移動させるように設けている。また、仮置台回転装置
76は、図15から良く分かるように、工具仮置台35
に保持させた工具ユニット7の向きが右向き(X1
向)、左向き(X2 方向)となるように180°変える
ことができるように設けている。なお、図14から良く
分かるように、工具仮置台35の高さは、工具交換ボッ
クス31とほぼ同じ高さに定められており、工具交換ボ
ックス31との間で工具ユニットの移載を行うことが可
能である。
【0037】図13、図14において、工具移載装置3
7は、水平なレール80に移動可能に保持された移動ブ
ロック81と、それを水平に往復動させる移動装置82
と、移動ブロック81に水平軸線を中心として回転可能
に保持されたロータ83と、そのロータ83を回転させ
るモータ84を備えている。このロータ83には、工具
ユニット7の外周をはさんで把持する一対のツールハン
ド86及びそのツールハンドを開閉させるハンド開閉具
87が、図14の矢印方向に移動可能に保持されてい
る。更に、各ハンド開閉具87にはラック88が取り付
けられており、ロータリーアクチュエータ89で駆動さ
れる共通のギヤ90に噛み合っている。かくして、ロー
タリーアクチュエータ89の往復回転により、一対のツ
ールハンド86は左右対称に往復動する。この工具移載
装置37では、図示したように、一対のツールハンド8
6で工具仮置台36の工具ユニット7及び工具ポット7
0の工具ユニット7を把持した状態で、ロータ83が前
進することにより、各工具ユニット7をそれぞれ工具仮
置台36及び工具ポット70から引き抜き、次いで、ロ
ータ83が180°回転することにより、工具ユニット
7を入れ替え、その後、ロータ83が元の位置に後退す
ることにより、入れ替えた工具ユニット7をそれぞれ工
具仮置台35及び工具ポット70に挿入することができ
る。なお、その後、各ツールハンド86を開き、ロータ
83の内方に移動させることにより、ツールハンド86
が工具仮置台35や工具ポット70に保持されている工
具ユニット7から離れ、工具仮置台35や工具ポット7
0の移動に干渉しなくなる。
【0038】以上のように構成された工具交換装置につ
いて、以下その動作を説明する。なお、以下の動作はシ
ーケンス制御装置によってシーケンス制御される構成と
なっている。
【0039】まず、タレット5に取り付けている工具ホ
ルダー6A(図2参照)に対する工具ユニット7Aの着
脱動作を図17を参照して説明する。駆動ボックス32
(図7参照)によって、工具交換ボックス31をタレッ
ト5の前面に向い合う方向(Z1 方向)とし、且つX−
Zステージ33によって工具交換ボックス31をタレッ
ト5の前面の所定位置に、即ち図17(c)に示す位置
に移動させる。次いで、図面で上側にあるツールハンド
19を開いた状態で前進させ、次いでそれを閉じること
により、工具ユニット7Aを把持する。次に、六角レン
チ14を前進させ、工具ホルダー6Aのカムシャフト1
1の六角穴11b(図2参照)に係合させ、六角レンチ
14を180°回転させる。これにより、工具ホルダー
6Aによる工具ユニット7Aのチャックが解除される。
その後、六角レンチ14を引っ込め、工具交換ボックス
31を図17(b)に示すように、矢印X2 方向に移動
させることにより、工具ユニット7Aがタレット5に取
り付けられている工具ホルダー6Aから引き抜かれる。
【0040】工具ユニット7Aを保持した工具交換ボッ
クス31は、図17(a)に示すように、工具交換位置
2 に待機している工具仮置台35の前に移動し、矢印
1方向に移動して工具ユニット7Aを工具仮置台35
に保持させる。なお、この時、工具仮置台35はそのテ
ーパ穴がX2 方向を向く状態で待機している。
【0041】工具ユニット7Aを工具仮置台35に保持
させた後、ツールハンド19を開き、工具交換ボックス
31内に引っ込める。一方、工具仮置台35は、図13
において、矢印X2 方向に移動し、工具交換位置S1
停止する。その後、工具移載装置37によって、工具仮
置台35に保持されている工具ユニットが取り外され、
工具マガジン34の所定の工具ポット70に供給され
る。同時に、その工具移載装置37によって、次に工具
ホルダー6Aに取り付けるべき工具ユニットが取り出さ
れ、工具仮置台35に供給される。
【0042】工具仮置台35に供給された工具ユニット
7は、上記した取り外し動作とは逆の動作によりタレッ
ト5の工具ホルダー6Aに取り付けられる。なお、図4
に示す形式の工具ホルダー6Bに対する工具ユニット7
Bの着脱も、以上の動作と同様に行うことにより実施で
きる。
【0043】次に、タレット5に取り付けている工具ホ
ルダー6C(図5参照)に対する工具ユニット7Cの着
脱動作を説明する。この場合には、図18(c)に示す
ように、工具交換ボックス31を矢印X1 方向に向けて
工具ホルダー6Cの前の所定位置に位置決めする。次
に、左側のツールハンド19によって工具ユニット7C
を把持し、六角レンチ14を作動させて、工具ホルダー
6Cによる工具ユニット7Cのチャックを解除し、六角
レンチ14を引っ込めた後、図18(b)に示すよう
に、工具交換ボックス31を矢印Z1 方向に移動させ
る。これにより、工具ユニット7Cがタレット5に取り
付けられている工具ホルダー6Cから引き抜かれる。
【0044】その後、図18(a)に示すように、工具
交換ボックス31を矢印Z1 方向に向け、工具交換位置
2 にX2 方向を向いて待機している工具仮置台35の
前に移動させ、矢印X1 方向に移動させる。これによ
り、工具ユニット7Cが工具仮置台35に保持される。
その後は、上記した動作と同様にして、工具移載装置3
7(図13参照)によって工具ユニット7Cが工具マガ
ジン34に収容され、次に取り付けられるべき工具ユニ
ットが工具仮置台35に供給される。
【0045】工具仮置台35に供給された工具ユニット
は、上記した取り外し動作とは逆の動作によりタレット
5の工具ホルダー6Cに取り付けられる。なお、図6に
示す形式の工具ホルダー6Eに対する工具ユニット7E
の着脱も、以上の動作と同様に行うことにより実施でき
る。
【0046】次に、工具ホルダー6Cとは反対勝手の工
具ホルダー6D(図19参照)に対する工具ユニット7
Dの着脱動作を説明する。この場合には、図19(c)
に示すように、工具交換ボックス31を矢印X1 方向に
向けて工具ホルダー6Dの前の所定位置に位置決めした
後、右側のツールハンド19によって工具ユニット7D
を把持し、六角レンチ14を作動させて、工具ホルダー
6Dによる工具ユニット7Dのチャックを解除し、六角
レンチ14を引っ込めた後、図19(b)に示すよう
に、工具交換ボックス31を矢印Z2 方向に移動させ
る。これにより、工具ユニット7Dがタレット5に取り
付けられている工具ホルダー6Dから引き抜かれる。
【0047】その後、図19(a)に示すように、工具
交換ボックス31を矢印Z1 方向に向け、工具交換位置
2 に待機している工具仮置台35の前に移動させ、矢
印X2 方向に移動させる。この時、工具仮置台35は仮
置台回転装置76(図15参照)によって、矢印X1
向を向けられている。これにより、工具ユニット7Dが
工具仮置台35に保持される。その後、工具仮置台35
を180°回転させ、工具ユニット7Dを矢印X2 方向
に向け、且つその工具仮置台35を工具移載位置S
1 (図13参照)に移動させる。その後は、上記した動
作と同様にして、工具移載装置37によって工具ユニッ
ト7Dが工具マガジン34に収容され、次に取り付けら
れるべき工具ユニットが工具仮置台35に供給される。
【0048】工具仮置台35に供給された工具ユニット
は、上記した取り外し動作とは逆の動作によりタレット
5の工具ホルダー6Dに取り付けられる。なお、図6に
示す形式の工具ホルダー6Eとは反対勝手の工具ホルダ
ーに対する工具ユニットの着脱も、以上の動作と同様に
行うことにより実施できる。
【0049】以上のように、上記実施例では、タレット
5に取り付けている各種の工具ホルダー6A、6B、6
C、6D、6E等から、工具ユニット6A、6B、6
C、6D、6E等のチャックを解除し、その工具ユニッ
トを、矢印X2 方向、矢印Z1方向或いは矢印Z2 方向
に引き抜き、工具マガジン34に収納し、また、逆に、
工具マガジン34から工具ユニットを取り出し、タレッ
ト5に取り付けている各種の工具ホルダー6A、6B、
6C、6D、6E等に挿入しチャックさせることができ
る。
【0050】なお、上記実施例では、工具仮置台35を
工具移載位置S1 とS2 の間に移動させる構成としてい
るが、本発明はこの構成に限定されず、工具仮置台35
を工具移載位置S1 に移動しないように設け、工具交換
ボックス31がその位置まで移動できる構成としてもよ
い。
【0051】また、上記実施例では、図18に示す左勝
手の工具ホルダー6C及び図19に示す右勝手の工具ホ
ルダー6Dと、共通の工具マガジン34との間で工具交
換を可能とするため、工具仮置台35の向きを変更可能
としている。しかしながら、本発明はこの構成に限定さ
れず、X2 方向を向いた工具仮置台とX1 方向を向いた
工具仮置台を別個に設け、且つその二つの工具仮置台に
対してそれぞれ、工具移載装置及び工具マガジンを設け
る構成としてもよい。
【0052】更に、上記実施例では、旋盤が左主軸台1
及び右主軸台2を備えており、このため、タレット5に
は図18(c)に示すように左向き(Z1 方向)に工具
ユニット7Cを取り付けたり、図19(c)に示すよう
に右向き(Z2 方向)に工具ユニット7Dを取り付けた
りしている。これらの工具ユニット7C、7Dの着脱を
可能とするため、工具交換ボックス31に一対のツール
ハンド19を取り付け、また、工具仮置台35の向きを
仮置台回転装置によって変更可能としている。しかしな
がら、本発明の工具交換装置を取り付ける対象となる旋
盤は、単一の主軸台を備えたものであってもよく、その
場合には、ツールハンド19は1個あればよく、実施例
のように2個設ける必要はない。また、工具仮置台35
を旋回させる仮置台回転装置を省略してもよい。更に、
工具仮置台35や工具移載装置37を省略し、工具交換
ボックス31で直接工具マガジン34の工具ポット70
に対する工具ユニット7の着脱を行う構成としてもよ
い。
【0053】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1に記載
の発明になる工具交換装置では、工具交換ボックスを水
平面内で二次元方向に自在に移動させると共にその向き
を自在に変更可能とし、更に、その工具交換ボックスに
は、工具ホルダーの工具チャック用のカムシャフトに係
合してそれを回転させる自動レンチ及び工具ユニットを
把持するツールハンドを備えているので、タレットに取
り付けている工具ホルダーに対する工具ユニットの取り
外し方向が異なっていても、工具交換ボックスをその工
具ホルダーに適した位置に、適した向きで位置させるこ
とができ、自動レンチで工具ホルダーにおける工具ユニ
ットのチャックを解除し、工具ホルダーに保持されてい
る工具ユニットをツールハンドではさみ、工具交換ボッ
クスの移動によってその工具ユニットを着脱することが
できる。このため、従来のATCのように、工具を工具
ホルダーと共に取り外す必要がなくなり、工具ホルダー
から、先端の工具を含む必要最少限の部分である工具ユ
ニットのみを取り外せばよい。従って、本発明の工具交
換装置は軽量の工具ユニットのみを取り扱うので、大き
い剛性が必要なく、装置を小型化、コンパクト化できる
という効果を有している。また、この工具交換装置を用
いたことにより、多数の工具ユニットを使用する場合で
あっても、重い工具ホルダーは予めタレットに取り付け
た状態として兼用でき、経済的であり、また、工具ユニ
ットは小型且つ軽量であるので、その運搬、保管等の取
り扱いに要する部品には大きい強度や大きいスペースを
必要としないという効果も得られる。
【0054】上記した請求項2に記載の発明になる工具
交換装置では、自動レンチをはさんでその両側に一対の
ツールハンドを設けているので、工具交換ブロックを、
自動レンチの軸線がタレットの中心軸線に対して直角と
なる位置に位置決めし、右側のツールハンドで工具ユニ
ットを把持し、右側に移動させることにより、その工具
ユニットを工具ホルダーから右側に引き抜いて取り外す
ことができ、また、逆に、左側のツールハンドで工具ユ
ニットを把持し、左側に移動させることにより、その工
具ユニットを工具ホルダーから左側に引き抜いて取り外
すことができ、結局、タレットの中心軸線に平行に且つ
右向きに取り付けられた工具ユニット、左向きに取り付
けられた工具ユニットのいずれをも着脱させることがで
きるという効果を有している。
【0055】上記した請求項3に記載の発明になる工具
交換装置では、工具移載装置が工具マガジンから工具ユ
ニットを工具仮置台に取り出し、工具仮置台に一旦保持
させた後、工具交換ボックスでその工具仮置台から工具
ユニットを取り出す際、工具交換ボックスに設けている
一対のツールハンドのいずれを使用するかに応じて、仮
置台回転装置で工具仮置台を旋回させてその向きを所望
の向きとすることができ、これにより、一つの工具マガ
ジンから取り出した工具ユニットを右向きにしてタレッ
トの工具ホルダーに取り付けたり、左向きにして取り付
けたりすることができ、また、逆に、タレットの工具ホ
ルダーに右向きに取り付けられた工具ユニットでも、左
向きに取り付けられた工具ユニットでも同じ工具マガジ
ンに戻すことができるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による工具交換装置を備えた
自動旋盤の概略平面図
【図2】(a)は上記旋盤のタレット5に取り付けてい
る工具ホルダーと工具ユニットの1例を示す概略断面図 (b)はその工具ユニットを工具ホルダーから外した状
態で示す概略断面図
【図3】図2(a)に示す工具ホルダーの概略正面図
【図4】上記旋盤のタレット5に取り付けている工具ホ
ルダーと工具ユニットの他の例を示す概略断面図
【図5】上記旋盤のタレット5に取り付けている工具ホ
ルダーと工具ユニットの更に他の例を示す概略断面図
【図6】上記旋盤のタレット5に取り付けている工具ホ
ルダーと工具ユニットの更に他の例を示す概略断面図
【図7】上記旋盤のタレット5の近傍に設けている工具
交換ボックス31、駆動ボックス32、X−Zステージ
33等をタレット5の正面側から見た概略断面図
【図8】そのX−Zステージ33の概略平面図
【図9】工具交換ボックス31、駆動ボックス32、X
−Zステージ33等をX軸方向に見た概略断面図
【図10】上記実施例における工具交換ボックスの概略
平面図
【図11】図10のA−A矢視断面図
【図12】図10のB−B矢視断面図
【図13】上記実施例における工具マガジン34の一
部、仮置装置36、工具移載装置37等の概略平面図
【図14】その概略正面図
【図15】上記仮置装置36の概略側面図
【図16】その仮置装置36において、工具仮置台35
から工具ユニット7を外した状態を示す概略側面図
【図17】(a)は工具仮置台35に対して工具交換ボ
ックス31で工具ユニット7Aを装着する状態を示す概
略平面図 (b)は工具ホルダー6Aから工具交換ボックス31で
工具ユニット7Aを取り外した状態を示す概略平面図 (c)は工具ホルダー6Aから工具交換ボックス31で
工具ユニット7Aを取り外す直前の状態を示す概略平面
【図18】(a)は工具仮置台35に対して工具交換ボ
ックス31で工具ユニット7Cを装着する状態を示す概
略平面図 (b)は工具ホルダー6Cから工具交換ボックス31で
工具ユニット7Cを取り外した状態を示す概略平面図 (c)は工具ホルダー6Cから工具交換ボックス31で
工具ユニット7Cを取り外す直前の状態を示す概略平面
【図19】(a)は工具仮置台35に対して工具交換ボ
ックス31で工具ユニット7Dを装着する状態を示す概
略平面図 (b)は工具ホルダー6Dから工具交換ボックス31で
工具ユニット7Dを取り外した状態を示す概略平面図 (c)は工具ホルダー6Dから工具交換ボックス31で
工具ユニット7Dを取り外す直前の状態を示す概略平面
【符号の説明】
1 右主軸台 2 左主軸台 3 タレット刃物台 5 タレット 6、6A、6B、6C、6D、6E 工具ホルダー 7、7A、7B、7C、7D、7E 工具ユニット 10 ドローバー 11 カムシャフト 11b 六角穴 14 六角レンチ 19 ツールハンド 30 工具交換装置 31 工具交換ボックス 32 駆動ボックス 33 X−Zステージ 34 工具マガジン 35 工具仮置台 36 仮置装置 37 工具移載装置 56 ハンド開閉具 57 ツールハンド移動装置 60 自動レンチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動旋盤のタレット刃物台のタレットに
    取り付けている工具ホルダーに工具ユニットを着脱する
    ための工具交換ボックスと、その工具交換ボックスを保
    持し且つほぼ垂直な軸線を中心として旋回させる駆動ボ
    ックスと、前記工具交換ボックスをタレットに対する工
    具交換位置に移動させるよう、前記駆動ボックスをほぼ
    水平に且つ二次元方向に移動させるX−Zステージとを
    備え、前記工具交換ボックスが、工具ユニットの外周を
    はさんで把持するツールハンド及びそのツールハンドを
    開閉させるハンド開閉具と、前記ツールハンドに平行に
    設けられ、工具ホルダーの工具チャック用カムシャフト
    に係合してそれを回転させる自動レンチと、その自動レ
    ンチを軸線方向に往復動させるレンチ移動装置とを有す
    ることを特徴とする工具交換装置。
  2. 【請求項2】 自動旋盤のタレット刃物台のタレットに
    取り付けている工具ホルダーに工具ユニットを着脱する
    ための工具交換ボックスと、その工具交換ボックスを保
    持し且つほぼ垂直な軸線を中心として旋回させる駆動ボ
    ックスと、前記工具交換ボックスをタレットに対する工
    具交換位置に移動させるよう、前記駆動ボックスをほぼ
    水平に且つ二次元方向に移動させるX−Zステージとを
    備え、前記工具交換ボックスが、互いに平行に設けら
    れ、工具ユニットの外周をはさんで把持する一対のツー
    ルハンド及び各ツールハンドを開閉させるハンド開閉具
    と、前記一対のツールハンド及びハンド開閉具を、それ
    ぞれ軸線方向に往復動させるツールハンド移動装置と、
    前記一対のツールハンドの中間位置に、ツールハンドに
    平行に設けられ、工具ホルダーの工具チャック用カムシ
    ャフトに係合してそれを回転させる自動レンチと、その
    自動レンチを軸線方向に往復動させるレンチ移動装置と
    を有することを特徴とする工具交換装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の工具交換装置が更に、
    前記工具交換ボックスとの間で工具ユニットの移載を行
    う位置に設けられた工具仮置台と、その工具仮置台をほ
    ぼ垂直な軸線を中心として旋回させる仮置台回転装置
    と、複数の工具ユニットを保管する工具マガジンと、前
    記工具仮置台と工具マガジンとの間で工具ユニットの移
    載を行う工具移載装置とを有することを特徴とする工具
    交換装置。
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