JP7371568B2 - 建設機械の反力受け構造及び反力受け部材 - Google Patents

建設機械の反力受け構造及び反力受け部材 Download PDF

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Description

本発明は、建設機械の反力受け構造及び反力受け部材に関する。
建設、土木の基礎工事等に、筒状のケーシングを回転させながら地盤に圧入する回転圧入装置が用いられる。この回転圧入装置は、地盤上に設置されるベースフレームと、挿通孔を有し、ベースフレームに対して回転自在に支持される回転フレームと、上記挿通孔に配置されるケーシングとを備える。
上記ベースフレームには、上記ケーシングの回転に基づいてこのケーシングの回転方向と逆向きの回転反力が加わる。そのため、今日では、上記ベースフレームに回転反力を伝達するための反力バーを接続し、この反力バーから伝わる回転反力を建設機械で受け止める反力受け構造が採用されている。
このような反力受け構造としては、例えば反力バーのベースフレームと接続される側と反対側の端部にT字状の突出部を設け、かつ建設機械のロワーフレームの前面に箱型のブラケットを設けて上記突出部をブラケットに収容する構造(特開平10-183620号公報参照)、反力バーの側面を建設機械のクローラの側面に当接させる構造(特開平10-266206号公報参照)等が発案されている。
特開平10-183620号公報 特開平10-266206号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているように建設機械のロワーフレームの前面に箱型のブラケットを設けることは、建設機械の構造上困難な場合がある。
一方、特許文献2に記載の反力受け構造は、反力バーから伝わる回転反力を建設機械のクローラの側面(つまりクローラシューの端面)で受けるものであり、回転反力を適切に受け止め難い場合がある。なお、特許文献2には、反力バーとクローラの側面との間に当て木を設けてもよいことが記載されている。しかしながら、この構成によっても、反力バーとクローラとで当て木を挟み込めるよう反力バーとクローラとの間隔を当て木の厚さと一致させておくことを要し、各部材の設計が困難になる。
上記不都合に鑑みて、本発明は、反力バーから伝わる回転反力を容易かつ確実に受け止めることができる建設機械の反力受け構造及び反力受け部材を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様に係る建設機械の反力受け構造は、筒状のケーシングを回転させながら地盤に圧入する回転圧入装置に生じる回転反力を、この回転圧入装置に接続される反力バーを介して受け止める建設機械の反力受け構造であって、クローラフレーム及びこのクローラフレームに装着されるクローラを有し、車幅方向に離間して配置される一対のクローラユニットと、上記クローラフレームの外面及び内面の少なくともいずれか一方に着脱可能に取り付けられている反力受け部材とを備えており、上記反力受け部材が、上記クローラフレームに当接する当接面と、この当接面に対向し、上記反力バーに押圧される反力受け面とを有しており、上記反力受け部材及び上記クローラフレームの一方が、水平方向に配設されるピンを有し、上記反力受け部材及び上記クローラフレームの他方が、上記ピンに係合可能なフックを有する。
上記課題を解決するためになされた本発明の他の一態様に係る反力受け部材は、筒状のケーシングを回転させながら地盤に圧入する回転圧入装置に生じる回転反力を、この回転圧入装置に接続される反力バーを介して受け止める反力受け部材であって、クローラフレーム及びこのクローラフレームに装着されるクローラを有するクローラユニットにおける上記クローラフレームの外面又は内面に着脱可能に取り付けられ、上記クローラフレームに当接する当接面と、上記当接面に対向し、上記反力バーに押圧される反力受け面と、上記クローラフレームに係合可能なピン又はフックとを備える。
本発明の一態様に係る建設機械の反力受け構造及び本発明の他の一態様に係る反力受け部材は、反力バーから伝わる回転反力を容易かつ確実に受け止めることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る建設機械の反力受け構造を示す模式的斜視図である。 図2は、図1の建設機械の反力受け構造のII-II線断面図である。 図3は、図1の建設機械の反力受け構造の模式的平面図である。 図4は、図3の建設機械の反力受け構造をクローラフレームの外面側から見た模式的側面図である。 図5は、図1の建設機械の反力受け構造に用いられる反力受け部材を示す模式的斜視図である。 図6は、図5の反力受け部材のクローラフレームへの取り付け時の状態を示す模式的斜視図である。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様に係る建設機械の反力受け構造は、筒状のケーシングを回転させながら地盤に圧入する回転圧入装置に生じる回転反力を、この回転圧入装置に接続される反力バーを介して受け止める建設機械の反力受け構造であって、クローラフレーム及びこのクローラフレームに装着されるクローラを有し、車幅方向に離間して配置される一対のクローラユニットと、上記クローラフレームの外面及び内面の少なくともいずれか一方に着脱可能に取り付けられている反力受け部材とを備えており、上記反力受け部材が、上記クローラフレームに当接する当接面と、この当接面に対向し、上記反力バーに押圧される反力受け面とを有しており、上記反力受け部材及び上記クローラフレームの一方が、水平方向に配設されるピンを有し、上記反力受け部材及び上記クローラフレームの他方が、上記ピンに係合可能なフックを有する。
当該建設機械の反力受け構造は、建設機械のクローラフレームの外面及び内面の少なくともいずれか一方に着脱可能に取り付けられている反力受け部材を備えており、この反力受け部材が、上記クローラフレームに当接する当接面と、この当接面に対向し、上記反力バーに押圧される反力受け面とを有しているので、上記回転圧入装置に生じる回転反力に基づく上記反力バーの揺動を上記クローラフレームの側面によって確実に受け止めることができる。当該建設機械の反力受け構造は、上記反力受け部材及び上記クローラフレームの一方が、水平方向に配設されるピンを有し、上記反力受け部材及び上記クローラフレームの他方が、上記ピンに係合可能なフックを有しているので、上記反力受け部材を上記クローラフレームに対して容易に着脱することができる。当該建設機械の反力受け構造は、上記クローラフレームに取り付けられた状態で上記反力受け部材を安定的に保持することができるので、上記反力受け部材を上記反力バーのサイズに合わせて形成する必要がなく、上記反力受け部材の設計が容易であり、かつ使用性に優れる。
上記反力受け部材が、上記クローラフレームに下方から係止可能な浮き上がり防止用凸部を有するとよい。このように、上記反力受け部材が、上記クローラフレームに下方から係止可能な浮き上がり防止用凸部を有することによって、上記ピンと上記フックとの係合を確実に維持することができ、上記反力受け部材の上記クローラフレームからの意図しない脱落を抑制することができる。
上記フックが、上記ピンに係合した状態で水平方向に振れ幅を有するとよい。このように、上記フックが、上記ピンに係合した状態で水平方向に振れ幅を有することで、上記クローラフレームの外面又は内面によって、当該反力受け部材に加わる上記回転反力を上記当接面を介して確実に受け止めることができる。また、上記フックが上記振れ幅を有することで、上記ピンと上記フックとの着脱をより容易に行うことができる。
一対の上記反力受け部材が上記クローラフレームの外面及び内面に取り付けられており、上記反力バーの先端部が、上記一対の反力受け部材を挟み込むよう2又に分かれているとよい。このように、一対の上記反力受け部材が上記クローラフレームの外面及び内面に取り付けられており、上記反力バーの先端部が、上記一対の反力受け部材を挟み込むよう2又に分かれていることによって、何れの方向の回転反力も容易かつ確実に受け止めることができる。
上記課題を解決するためになされた本発明の他の一態様に係る反力受け部材は、筒状のケーシングを回転させながら地盤に圧入する回転圧入装置に生じる回転反力を、この回転圧入装置に接続される反力バーを介して受け止める反力受け部材であって、クローラフレーム及びこのクローラフレームに装着されるクローラを有するクローラユニットにおける上記クローラフレームの外面又は内面に着脱可能に取り付けられ、上記クローラフレームに当接する当接面と、上記当接面に対向し、上記反力バーに押圧される反力受け面と、上記クローラフレームに係合可能なピン又はフックとを備える。
当該反力受け部材は、上記クローラフレームに当接する当接面と、上記当接面に対向し、上記反力バーに押圧される反力受け面とを有しているので、上記回転圧入装置に生じる回転反力に基づく上記反力バーの揺動を確実に受け止めることができる。当該反力受け部材は、上記クローラフレームに係合可能なピン又はフックを備えるので、上記クローラフレームに対して容易に着脱することができる。当該反力受け部材は、上記クローラフレームに取り付けられた状態で安定的に保持されるので、上記反力受け部材を上記反力バーのサイズに合わせて形成する必要がなく、設計が容易であり、かつ使用性に優れる。
当該反力受け部材は、上記クローラフレームに下方から係止可能な浮き上がり防止用凸部をさらに備えるとよい。このように、当該反力受け部材は、上記クローラフレームに下方から係止可能な浮き上がり防止用凸部をさらに備えることによって、上記クローラフレームからの意図しない脱落を抑制することができる。
なお、本発明において、「外面」とは、建設機械の車幅方向における外側の面をいい、「内面」とは、「外面」の反対側の面をいう。「水平方向」とは、建設機械の設置面と平行な方向を意味する。
[本発明の実施形態の詳細]
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を詳説する。
[建設機械の反力受け構造]
当該建設機械の反力受け構造(以下、単に「反力受け構造」ともいう)は、図1~図4に示すように、筒状のケーシング21を回転させながら地盤に圧入する回転圧入装置20に生じる回転反力を、回転圧入装置20に接続される反力バー30を介して受け止める反力受け構造である。
図3に示すように、当該反力受け構造に用いられる建設機械1は、下部走行体2と、下部走行体2上に水平回転可能に搭載される上部旋回体3とを備える。建設機械1としては、例えば回転圧入装置20のケーシング21内の土砂を掘削するための掘削機が挙げられる。但し、建設機械1は、この掘削機に限定されるものではない。下部走行体2は、クローラフレーム5及びクローラフレーム5に装着されるクローラ6を有し、車幅方向に離間して配置される一対のクローラユニット4を有する。クローラフレーム5は、後述のピン14が上から係合可能なフック7を有する。フック7は、上方からピン14を係合できるようU字状の凹部を有する。クローラフレーム5は、外面5a及び内面5bの対向する位置にそれぞれフック7を有する(図1、図2及び図4では外面のみを図示)。フック7は、ピン14を水平方向に保持できるよう、クローラフレーム5の外面5a及び内面5bに各一対設けられている。
回転圧入装置20は、例えば全周回転掘削機である。図3に示すように、回転圧入装置20は、地盤上に設置されるベースフレーム22と、ベースフレーム22に対して昇降自在に設けられる昇降フレーム(不図示)と、ケーシング21が挿通される挿通孔を有し、上記昇降フレームに回転可能に支持される回転フレーム(不図示)と、上記挿通孔に配置されるケーシング21と、ケーシング21を回転駆動する回転駆動機構(不図示)とを有する。
図3に示すように、当該反力受け構造は、建設機械1に設けられる上述のクローラユニット4と、クローラユニット4のクローラフレーム5の外面5a及び内面5bに着脱可能に取り付けられる反力受け部材10とを備える。反力受け部材10は、クローラフレーム5に当接する当接面11a、12aと、当接面11a、12aに対向し、反力バー30に押圧される反力受け面13aとを有する。また、反力受け部材10は、水平方向に配設されるピン14を有する。反力受け部材10は、ピン14によってクローラフレーム5に吊り下げられている。反力受け部材10は、それ自体本発明の一実施形態である。
反力バー30は、長尺状である。反力バー30の基端部31は回転圧入装置20のベースフレーム22に接続されている。反力バー30の基端部31は、ベースフレーム22に対して左右方向に揺動不能に接続されている。反力バー30の先端部32は、クローラフレーム5に取り付けられた一対の反力受け部材10を挟み込めるよう2又に分かれている。反力バー30の先端部32は、対向する一対の内側面32aを有する。一対の内側面32aは、互いに平行に配置されている。一対の内側面32aは、一対の反力受け部材10の反力受け面13aとそれぞれ対向する。一対の内側面32aは、鉛直方向に配設されている。
以下、適宜クローラフレーム5について説明を加えつつ、反力受け部材10について詳説する。
<反力受け部材>
当該反力受け部材10は、回転圧入装置20に生じる回転反力を、この回転圧入装置20に接続される反力バー30を介して受け止め可能に構成される。図1~図4に示すように、当該反力受け部材10は、クローラユニット4におけるクローラフレーム5の外面5a又は内面5bに着脱可能に取り付けられる。なお、以下では、当該反力受け部材10がクローラフレーム5の外面5aに取り付けられる場合について説明するが、クローラフレーム5の内面5bに取り付けられる場合も同じである。
図1、図2及び図5に示すように、当該反力受け部材10は、クローラフレーム5の外面5aに当接する当接板11、12と、この当接板11、12に対向し、反力バー30に押圧される反力受け板13とを有する。当接板11、12と反力受け板13とは平行に配置されている。当該反力受け部材10は、一対の当接板11、12を有しており、一方の当接板11が反力受け板13の上部と対向し、他方の当接板12が反力受け板13の下部と対向している。当接板11、12は、例えば反力受け板13の対向部分と同幅の略直方体状である。反力受け板13は、例えば上下方向を長手方向とする略直方体状である。当接板11、12のクローラフレーム5との対向面は、上述の当接面11a、12aを構成している。また、反力受け板13の反力バー30との対向面は、上述の反力受け面13aを構成している。反力受け板13は、ロープ等の紐部材によって当該反力受け部材10を吊り上げできるよう、この紐部材を係止可能な一対の係止孔13bを有する。
当該反力受け部材10は、当接板11、12と反力受け板13とを接続する接続板15、16を有する。接続板15、16は、当接板11、12と反力受け板13との対向面同士を接続している。接続板15、16は、当接板11、12及び反力受け板13と垂直に配置されている。接続板15、16は、例えば当接板11、12及び反力受け板13の対向方向を長手方向とする略直方体状である。当該反力受け部材10は、当接板11、12と反力受け板13との間に接続板15、16が配置されているので、反力受け板13が反力バー30から受けた回転反力は接続板15、16を介して当接板11、12に伝わる。そして、この回転反力は、これらの当接板11、12と当接するクローラフレーム5の外面5aに伝わり、この外面5aよって確実に受け止められる。
当該反力受け部材10は、当接板11、12及び反力受け板13の側縁同士を接続する左右一対の側壁17を有する。一対の側壁17は、接続板15、16を左右両側から挟み込むように接続板15、16の側方で当接板11、12及び反力受け板13の対向面同士を接続している。
当該反力受け部材10は、クローラフレーム5に下方から係止可能な浮き上がり防止用凸部18(以下、単に「凸部18」ともいう)を有する。図2に示すように、凸部18は、一対の当接板11、12のうち、下方に位置する当接板12の下方からクローラフレーム5側に向けて突出している。凸部18は、ピン14がフック7に係合した状態におけるピン14の浮き上がりによるピン14のフック7からの抜けを防止する。そのため、当該反力受け部材10がクローラフレーム5に取り付けられた状態において、凸部18とこの凸部18に対向するクローラフレーム5の下面との上下方向の間隔Lは、フック7の深さD以下であることが好ましい。なお、クローラフレーム5の「下面」とは、凸部18の上方に対向して配置される面を意味しており、クローラフレーム5の最下面である必要はない。例えば、クローラフレーム5が、当該反力受け部材10と対向する面(本実施形態では、外面5a及び内面5b)に凸部18が挿入される凹部を有しており、この凹部のエッジが上記下面を構成していてもよい。
凸部18は、一対の側壁17の下部に形成されている。つまり、凸部18は、当該反力受け部材10の左右方向の両側に設けられている。当該反力受け部材10は、凸部18を有することで、ピン14とフック7との係合を確実に維持することができ、当該反力受け部材10のクローラフレーム5からの意図しない脱落を抑制することができる。
ピン14は、一対の側壁17間に掛け渡されている。ピン14は、当接板11、12よりも上方、かつ当接板11、12よりも反力受け板13側で一対の側壁17間に掛け渡されている。当該反力受け部材10は、ピン14をフック7に係合した状態で(すなわち当接面11a、12a及び反力受け面13aが鉛直方向に配置された状態で)、重心がピン14よりも反力受け板13側に位置することが好ましい。この構成によると、当接面11a、12aをクローラフレーム5の外面5aに容易かつ確実に当接できると共に、凸部18をクローラフレーム5の上記下面の下方に容易かつ確実に位置させることができる。
図2に示すように、フック7は、ピン14に係合した状態で水平方向に振れ幅を有することが好ましい。換言すると、フック7の凹部には、ピン14に係合した状態で幅方向に隙間が形成されていることが好ましい。この構成によると、反力受け面13aが反力バー30に押圧された際に、ピン14の移動がフック7によって遮られない。従って、当該反力受け構造は、クローラフレーム5の外面5及び内面5bによって、当該反力受け部材10に加わる上記回転反力を当接面11a、12aを介して確実に受け止めることができる。これにより、当該反力受け構造は、フック7との干渉に起因するピン14の破損を抑制し、使用時の安全性を高めることができる。また、当該反力受け構造は、フック7が上記振れ幅を有することで、ピン14とフック7との着脱をより容易に行うことができる。なお、反力バー30による押圧時におけるピン14のクローラフレーム5側への移動を妨げない観点から、フック7は、ピン14に係合した状態でクローラフレーム5側に振れ幅を有していることが好ましい。
<取り付け手順>
次に、図6を参照して、当該反力受け部材10のクローラフレーム5への取り付け手順の一例について説明する。図6に示すように、当該反力受け部材10は、例えば補助クレーン(不図示)から垂下された紐部材Xを一対の係止孔13bに係止して当該反力受け部材10を吊り上げ、この吊り上げ状態でピン14をフック7に引っ掛けた後、紐部材Xを下ろしていき、当接面11a、12aをクローラフレーム5の外面5aに当接した後に、紐状部Xと一対の係止孔13bとの係合を解除することでクローラフレーム5に取り付けられる。なお、紐部材Xによって当該反力受け部材10を吊り上げる場合、一対の係止孔13bの間に当該反力受け部材10の重心が位置することが好ましい。
<利点>
当該建設機械の反力受け構造は、建設機械1のクローラフレーム5の外面5a及び内面5bの少なくともいずれか一方に着脱可能に取り付けられている反力受け部材10を備えており、この反力受け部材10が、クローラフレーム5に当接する当接面11a、12aと、この当接面11a、12aに対向し、反力バー30に押圧される反力受け面13aとを有しているので、回転圧入装置20に生じる回転反力に基づく反力バー30の揺動をクローラフレーム5の側面によって確実に受け止めることができる。当該建設機械の反力受け構造は、反力受け部材10が水平方向に配設されるピン14を有し、クローラフレーム5がピン14に係合可能なフック7を有するので、反力受け部材10をクローラフレーム5に対して容易に着脱することができる。当該建設機械の反力受け構造は、ピン14とフック7との係合により、クローラフレーム5に取り付けられた状態で反力受け部材10を安定的に保持することができるので、反力受け部材10を反力バー30のサイズに合わせて形成する必要がなく、反力受け部材10の設計が容易であり、かつ使用性に優れる。
当該建設機械の反力受け構造は、反力バー30から伝わる反力を受け止める時以外には、反力受け部材10をクローラフレーム5から容易に取り外すことができるので、建設機械1の作業時や輸送時の安全性を確保することができる。すなわち、当該建設機械の反力受け構造は、反力受け部材10の取り外し時においてクローラフレーム5の外面5aをクローラ6の端面よりも内側に形成できるので、建設機械1の作業時におけるクローラフレーム5と他の部材等との接触を抑制することができる。また、当該反力受け構造は、下部走行体2の輸送時に反力受け部材10を取り外しておくことで、反力受け部材10に起因して車幅が広くなることを防止し、輸送制限に抵触することを容易に回避することができる。
当該建設機械の反力受け構造は、一対の反力受け部材10がクローラフレーム5の外面5a及び内面5bに取り付けられており、反力バー30が、一対の反力受け部材10を挟み込むよう2又に分かれているので、何れの方向の回転反力も容易かつ確実に受け止めることができる。
当該反力受け部材10は、クローラフレーム5に当接する当接面11a、12aと、当接面11a、12aに対向し、反力バー30に押圧される反力受け面13aとを有しているので、回転圧入装置20に生じる回転反力に基づく反力バー30の揺動を確実に受け止めることができる。
当該反力受け部材10は、クローラフレーム5に係合可能なピン14を備えるので、クローラフレーム5に対して容易に着脱することができる。当該反力受け部材10は、反力バー30とクローラ6との接触を防止できるよう、クローラフレーム5に取り付けられた状態で反力受け面13aがクローラ6よりも突出するよう構成される。この場合、当該反力受け部材10とクローラフレーム5との着脱が容易でないと、下部走行体2の車幅が当該反力受け部材10の分だけ広くなり、輸送制限を満たさなくなるおそれや他の部品に接触するおそれが高くなる。これに対し、当該反力受け部材10をクローラユニット5に対して容易に着脱できることで、当該反力受け部材10を取り外した状態での輸送が容易となり、クローラユニット4を安全かつ確実に輸送することができる。また、当該反力受け部材10をクローラフレーム5に対して容易に着脱できることで、反力バー30から伝わる反力を受け止める時以外には、クローラフレーム5から容易に取り外すことができるので、建設機械1の作業時の安全性を確保することができる。さらに、当該反力受け部材10は、クローラフレーム5に取り付けられた状態で安定的に保持されるので、反力バー30のサイズに合わせて形成する必要がなく、設計が容易であり、かつ使用性に優れる。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本発明の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本発明の範囲に属するものと解釈されるべきである。
例えば当該建設機械の反力受け構造は、反力受け部材がクローラフレームの外面及び内面のいずれか一方のみに取り付けられていてもよい。
当該建設機械の反力受け構造は、上記クローラフレームが水平方向に配設されるピンを有し、上記反力受け部材がこのピンに係合可能なフックを有していてもよい。この場合、上記反力受け部材に形成されるフックは、逆U字状の凹部を有する構造とすることができる。
当該反力受け部材における当接板及び当接面の個数及び配置は特に限定されるものではない。例えば上記実施形態において、当該反力受け部材10は、一対の当接板11、12のうちの一方の当接板11、12のみを有していてもよい。また、当該反力受け部材10は、一対の当接板11、12の間に他の当接板をさらに有していてもよい。
当該反力受け部材は、上記反力バーから上下方向の力を受けないような場合であれば、上述の外れ止め用の凸部を有しない構成とすることも可能である。また、当該反力受け部材が外れ止め用の凸部を有する場合でも、この凸部の形状及び配置は限定されるものではない。例えば上記凸部は、上記クローラフレームを下方及び側方から係止できるよう突出方向先端側が上方に曲がったL字状等であってもよい。
上記実施形態では、紐部材を一対の係止孔に係止して当該反力受け部材を吊り上げて上記フック及び上記ピンを係合する手順について説明した。但し、当該反力受け部材のクローラフレームへの取り付け手順は上記実施形態に記載の構成に限定されない。例えば、当該反力受け部材は、上記係止孔に代えて紐部材を係止可能なT字状等の突起を有していてもよい。また、当該反力受け部材が軽量である場合には、上記係止孔に代えて人手で持ち運びするための取っ手を有していてもよい。
本発明の一態様に係る建設機械の反力受け構造は、回転圧入装置に生じる回転反力を受け止めるのに適している。
1 建設機械
2 下部走行体
3 上部旋回体
4 クローラユニット
5 クローラフレーム
5a 外面
5b 内面
6 クローラ
7 フック
10 反力受け部材
11、12 当接板
11a、12a 当接面
13 反力受け板
13a 反力受け面
13b 係止孔
14 ピン
15、16 接続板
17 側壁
18 浮き上がり防止用凸部
20 回転圧入装置
21 ケーシング
22 ベースフレーム
30 反力バー
31 基端部
32 先端部
32a 内側面
D フックの深さ
L 凸部とクローラフレームとの上下方向の間隔
X 紐部材

Claims (6)

  1. 筒状のケーシングを回転させながら地盤に圧入する回転圧入装置に生じる回転反力を、この回転圧入装置に接続される反力バーを介して受け止める建設機械の反力受け構造であって、
    クローラフレーム及びこのクローラフレームに装着されるクローラを有し、車幅方向に離間して配置される一対のクローラユニットと、
    上記クローラフレームの外面及び内面の少なくともいずれか一方に着脱可能に取り付けられている反力受け部材と
    を備えており、
    上記反力受け部材が、上記クローラフレームに当接する当接面と、この当接面に対向し、上記反力バーに押圧される反力受け面とを有しており、
    上記反力受け部材及び上記クローラフレームの一方が、水平方向に配設されるピンを有し、上記反力受け部材及び上記クローラフレームの他方が、上記ピンに係合可能なフックを有する建設機械の反力受け構造。
  2. 上記反力受け部材が、上記クローラフレームに下方から係止可能な浮き上がり防止用凸部を有する請求項1に記載の建設機械の反力受け構造。
  3. 上記フックが、上記ピンに係合した状態で水平方向に振れ幅を有する請求項1又は請求項2に記載の建設機械の反力受け構造。
  4. 一対の上記反力受け部材が上記クローラフレームの外面及び内面に取り付けられており、
    上記反力バーの先端部が、上記一対の反力受け部材を挟み込むよう2又に分かれている請求項1、請求項2又は請求項3に記載の建設機械の反力受け構造。
  5. 筒状のケーシングを回転させながら地盤に圧入する回転圧入装置に生じる回転反力を、この回転圧入装置に接続される反力バーを介して受け止める反力受け部材であって、
    クローラフレーム及びこのクローラフレームに装着されるクローラを有するクローラユニットにおける上記クローラフレームの外面又は内面に着脱可能に取り付けられ、
    上記クローラフレームに当接する当接面と、
    上記当接面に対向し、上記反力バーに押圧される反力受け面と、
    上記クローラフレームに係合可能なピン又はフックと
    を備える反力受け部材。
  6. 上記クローラフレームに下方から係止可能な浮き上がり防止用凸部をさらに備える請求項5に記載の反力受け部材。
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