JP2015190123A - 作業機械 - Google Patents
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Abstract
【課題】作業者がカウンタウエイトの上面に乗降することなく、カウンタウエイトの玉掛け作業を行うことができるようにする。
【解決手段】カウンタウエイト30には、カウンタウエイト30をクレーン51で吊り上げるための複数の吊具部材40が一体に設けられている。吊具部材40のリンク部材42は、先端部がカウンタウエイト30上面よりも上方に位置する上方位置と、先端部がカウンタウエイト30の下部寄りに位置する下方位置との間で、支持軸41を中心に回動自在に構成されている。
【選択図】図6
【解決手段】カウンタウエイト30には、カウンタウエイト30をクレーン51で吊り上げるための複数の吊具部材40が一体に設けられている。吊具部材40のリンク部材42は、先端部がカウンタウエイト30上面よりも上方に位置する上方位置と、先端部がカウンタウエイト30の下部寄りに位置する下方位置との間で、支持軸41を中心に回動自在に構成されている。
【選択図】図6
Description
本発明は、作業機械に関するものである。
作業機械を工事現場まで搬送する際には、作業機械をトラックやトレーラ等の運搬車両に載せる必要があるが、運搬車両で搬送可能な重量は制限されている。この重量制限に対応するために、分解輸送が可能な積層式のカウンタウエイトを備えた作業機械が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、作業機械を工事現場まで搬送する前には、カウンタウエイト上面に設けられた吊輪に玉掛け用のワイヤロープを引っ掛けてクレーンで吊り上げ、カウンタウエイトを上部旋回体から取り外すことで、重量制限に対応するようにしている。
また、工事現場に到着した後では、カウンタウエイト上面の吊輪にワイヤロープを引っ掛けてクレーンで吊り上げることで、カウンタウエイトを上部旋回体に搭載するようにしている。
しかしながら、大型の作業機械では、地上からカウンタウエイト上面までの高さが高く、カウンタウエイト上面の吊輪に作業者の手が届かないので、玉掛け作業をカウンタウエイトの上面に乗って行わなければならず、作業性が悪くなっていた。
また、作業者の安全を確保するためには、ガードレール等をカウンタウエイト上部に設置する必要があるが、運搬作業で搬送する際には、高さ制限に対応するためにガードレールを取り外さなければならず、手間がかかっていた。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、作業者がカウンタウエイトの上面に乗降することなく、カウンタウエイトの玉掛け作業を行うことができるようにする。
本発明は、上部旋回体と、該上部旋回体のアッパーフレーム上に搭載されるカウンタウエイトと、該カウンタウエイトに一体に設けられて該カウンタウエイトを吊り上げるための複数の吊具部材とを備えた作業機械を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明は、前記吊具部材は、
前記カウンタウエイトの周方向に間隔をあけて配設され且つ該カウンタウエイトの重心位置よりも上方で水平方向に延びる複数の支持軸と、
基端部が前記支持軸に対して回動自在に支持される一方、先端部に係合孔が形成された長尺状の複数のリンク部材とを有し、
前記リンク部材は、先端部が前記カウンタウエイト上面よりも上方に位置する上方位置と、先端部が該カウンタウエイトの下部寄りに位置する下方位置との間で、前記支持軸を中心に回動自在に構成されていることを特徴とするものである。
前記カウンタウエイトの周方向に間隔をあけて配設され且つ該カウンタウエイトの重心位置よりも上方で水平方向に延びる複数の支持軸と、
基端部が前記支持軸に対して回動自在に支持される一方、先端部に係合孔が形成された長尺状の複数のリンク部材とを有し、
前記リンク部材は、先端部が前記カウンタウエイト上面よりも上方に位置する上方位置と、先端部が該カウンタウエイトの下部寄りに位置する下方位置との間で、前記支持軸を中心に回動自在に構成されていることを特徴とするものである。
第1の発明では、リンク部材が、支持軸を中心に上方位置と下方位置との間で回動自在となっている。これにより、作業機械を工事現場まで搬送する前に、上部旋回体に搭載されているカウンタウエイトを取り外す場合には、リンク部材を下方位置に回動させるだけで、作業者がカウンタウエイトの上面に乗降することなく、リンク部材に玉掛け用のワイヤロープを係合させる作業を地上で行うことができる。
一方、工事現場に到着した後に、リンク部材にワイヤロープを係合させてクレーンで吊り上げることでカウンタウエイトを上部旋回体に搭載させた場合には、リンク部材を下方位置に回動させるだけで、作業者がカウンタウエイトの上面に乗降することなく、リンク部材からワイヤロープを取り外す作業を地上で行うことができる。
第2の発明は、第1の発明において、
前記リンク部材の先端部は、前記カウンタウエイトの外壁面から離れる方向に突出していることを特徴とするものである。
前記リンク部材の先端部は、前記カウンタウエイトの外壁面から離れる方向に突出していることを特徴とするものである。
第2の発明では、リンク部材の先端部が外方に突出することでカウンタウエイトの外壁面との間に隙間が設けられるので、リンク部材が下方位置に位置しているときに、リンク部材に玉掛け用のワイヤロープを係合させる作業が行い易くなる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、
前記リンク部材の先端部は、前記下方位置において、前記カウンタウエイト下面よりも上方に位置していることを特徴とするものである。
前記リンク部材の先端部は、前記下方位置において、前記カウンタウエイト下面よりも上方に位置していることを特徴とするものである。
第3の発明では、リンク部材の先端部が下方位置においてカウンタウエイト下面よりも上方に位置しているので、カウンタウエイトを上部旋回体に搭載したときにリンク部材が下方位置まで回動しても、上部旋回体のアッパーフレームにリンク部材が干渉することがない。
第4の発明は、第1乃至第3の発明のうち何れか1つにおいて、
前記カウンタウエイトの外壁面には、垂直方向に延びる立設板が一体に取り付けられ、
前記支持軸は、前記立設板に直交するように取り付けられて水平方向に延びていることを特徴とするものである。
前記カウンタウエイトの外壁面には、垂直方向に延びる立設板が一体に取り付けられ、
前記支持軸は、前記立設板に直交するように取り付けられて水平方向に延びていることを特徴とするものである。
第4の発明では、カウンタウエイトの外壁面に立設板が一体に設けられ、立設板に直交して支持軸が取り付けられているので、リンク部材にワイヤロープを係合させてカウンタウエイトをクレーンで吊り上げると、ワイヤロープの引っ張り方向にリンク部材が回動することとなる。つまり、リンク部材が変形する方向に荷重が加わるのを抑えることができるので、強度を確保することができる。
第5の発明は、第1乃至第3の発明のうち何れか1つにおいて、
前記リンク部材は、前記カウンタウエイトの外壁面から所定の隙間を存して配設され、
前記カウンタウエイトの外壁面又は前記リンク部材には、該リンク部材が前記上方位置に位置しているときの前記隙間に挟み込まれるスペーサ部材が一体に設けられていることを特徴とするものである。
前記リンク部材は、前記カウンタウエイトの外壁面から所定の隙間を存して配設され、
前記カウンタウエイトの外壁面又は前記リンク部材には、該リンク部材が前記上方位置に位置しているときの前記隙間に挟み込まれるスペーサ部材が一体に設けられていることを特徴とするものである。
第5の発明では、リンク部材とカウンタウエイトの外壁面との間に所定の隙間が設けられるので、リンク部材が下方位置に位置しているときに、リンク部材に玉掛け用のワイヤロープを係合させる作業が行い易くなる。
また、リンク部材とカウンタウエイトの外壁面との間に隙間が設けられていると、カウンタウエイトをクレーンで吊り上げたときに、ワイヤロープの引っ張り方向に向かって屈曲して変形し易くなるが、この隙間にスペーサ部材を挟み込むようにしているので、リンク部材の変形を抑えることができる。
本発明によれば、リンク部材が、支持軸を中心に上方位置と下方位置との間で回動自在となっている。これにより、リンク部材を下方位置に回動させるだけで、作業者がカウンタウエイトの上面に乗降することなく、カウンタウエイトの玉掛け作業を地上で行うことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。各図には、上下や前後左右の方向を矢印で示してある。特に言及しない限り、上下等の方向についてはこれら矢印で示す方向に従って説明する。
《実施形態1》
図1及び図2に示すように、この作業機械10は、クローラ式の下部走行体11の上に、旋回可能な上部旋回体12が搭載された油圧ショベルである。
図1及び図2に示すように、この作業機械10は、クローラ式の下部走行体11の上に、旋回可能な上部旋回体12が搭載された油圧ショベルである。
上部旋回体12は、アッパーフレーム20と、アッパーフレーム20の前端側に設けられて土砂等の掘削作業を行うアタッチメント13と、キャブ15と、機械室16と、カウンタウエイト30とを備えている。
アタッチメント13は、基端側がアッパーフレーム20に設けられた一対の縦板22(図2参照)に回動可能に取り付けられたブーム13aと、ブーム13aの先端側に回動可能に取り付けられたアーム13bと、アーム13bの先端側に回動可能に取り付けられたバケット13cとを備えている。ブーム13a、アーム13b、及びバケット13cは、それぞれ対応する油圧シリンダ13dを伸縮させることで、アタッチメント13を起伏自在に動かすことができる。
キャブ15は、その内部に運転シートや各種制御機器、操作機器等が装備された矩形箱型の運転室であり、アタッチメント13の左側に隣接して位置するようにアッパーフレーム20の左前部に設置されている。
機械室16内には、エンジンや油圧ポンプ等の駆動機器、燃料タンク等が収容されている。機械室16の上部には、エンジン等のメンテナンスを行う際に開閉されるボンネット17が設けられている。
アッパーフレーム20は、底板21と、底板21に一体形成されて車両前後方向に延びる左右一対の縦板22とを有する。縦板22の後部は、カウンタウエイト30を支持するための支持梁を構成している。
カウンタウエイト30は、アタッチメント13と前後のバランスを保つためにアッパーフレーム20の後部に設置されている。カウンタウエイト30は、高重量であるため、輸送時には分解して輸送できるように構成されている。
カウンタウエイト30は、上方が開口した箱状のウエイトケース31と、ウエイトケース31内に充填された充填材39とを有する。充填材39は、例えば、水、セメント、及び鉄屑等を配合したものが用いられる。充填材39をウエイトケース31の開口から流し込んで固めることで、ウエイトケース31と充填材39とが一体化されている。
カウンタウエイト30の底壁部には、縦板22に対応して上方に窪み且つ車両前後方向に延びる窪み部32(図5参照)が形成されている。窪み部32に縦板22を下方から挿通させることにより、ウエイトケース31が縦板22上面に載置される。カウンタウエイト30とアッパーフレーム20とは、アッパーフレーム20の下方から差し込まれた図示しない固定ボルトによって締結固定されている。
図3及び図4に示すように、カウンタウエイト30の左右両側には、カウンタウエイト30を吊り上げるための一対の吊具部材40が配設されている。吊具部材40は、カウンタウエイト30の側壁面から水平方向に突出して延びる支持軸41と、支持軸41に対して回動自在に支持された長尺状のリンク部材42とを有する。
支持軸41は、カウンタウエイト30の重心位置Gよりも上方に位置している。また、支持軸41は、側面から見たときの重心位置Gを通る垂直軸上に位置している。カウンタウエイト30の重心位置Gと吊具部材40の支持軸41との位置関係をこのように設定することにより、バランスを良好に保った状態でカウンタウエイト30を吊り上げることができる。
リンク部材42の基端部は、支持軸41に対して回動自在に支持されている。リンク部材42の先端部には、係合孔42aが形成されている。リンク部材42の先端部は、カウンタウエイト30の外壁面から離れる方向に折り曲げられて突出している。
リンク部材42は、先端部がカウンタウエイト30上面よりも上方に位置する上方位置と、先端部がカウンタウエイト30の下部寄りに位置する下方位置との間で、支持軸41を中心に回動自在となっている。なお、下方位置では、リンク部材42の先端部がカウンタウエイト30下面よりも上方に位置している。リンク部材42は、化粧カバー38によって覆われている(図2参照)。
図5に示すように、カウンタウエイト30をクレーン51で吊り上げるために、作業者は、リンク部材42の係合孔42aに玉掛け用のワイヤロープ50を係合させる。ワイヤロープ50をクレーン51で吊り上げると、ワイヤロープ50に引っ張られたリンク部材42が上方位置まで回動する。
そして、カウンタウエイト30は、クレーン51で吊り上げてアッパーフレーム20上に降ろされることで、縦板22上面に載置される。カウンタウエイト30は、図示しない固定ボルトによってアッパーフレーム20に締結固定される。
図6に示すように、カウンタウエイト30を吊り上げてアッパーフレーム20上に載置させた後は、リンク部材42を下方位置に回動させ、作業者が地上からワイヤロープ50に手が届くようにする。これにより、作業者がカウンタウエイト30の上面に乗降することなく、リンク部材42からワイヤロープ50を取り外す作業を地上で行うことができる。その後、見栄えを良くするために、化粧カバー38(図2参照)によって吊具部材40を覆うようにすればよい。
なお、アッパーフレーム20に搭載されたカウンタウエイト30を取り外す場合には、上述した手順を逆に行えばよいため、説明を省略する。
以上のように、本実施形態に係る作業機械10によれば、リンク部材42が、支持軸41を中心に上方位置と下方位置との間で回動自在となっている。これにより、作業機械10を工事現場まで搬送する前に、上部旋回体12に搭載されているカウンタウエイト30を取り外す場合には、リンク部材42を下方位置に回動させるだけで、作業者がカウンタウエイト30の上面に乗降することなく、リンク部材42に玉掛け用のワイヤロープ50を係合させる作業を地上で行うことができる。
一方、工事現場に到着した後に、リンク部材42にワイヤロープ50を係合させてクレーン51で吊り上げることでカウンタウエイト30を上部旋回体12に搭載させた場合には、リンク部材42を下方位置に回動させるだけで、作業者がカウンタウエイト30の上面に乗降することなく、リンク部材42からワイヤロープ50を取り外す作業を地上で行うことができる。
《実施形態2》
図7は、本実施形態2に係るカウンタウエイトの構成を示す斜視図、図8は正面断面図である。以下、前記実施形態1と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
図7は、本実施形態2に係るカウンタウエイトの構成を示す斜視図、図8は正面断面図である。以下、前記実施形態1と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
図7及び図8に示すように、カウンタウエイト30は、上方が開口した箱状に形成され且つケース用固定ボルト37によってアッパーフレーム20上に締結固定されたウエイトケース31と、ウエイトケース31の開口を通じて出し入れされてウエイトケース31内に収容される下側ウエイト部材35及び上側ウエイト部材36とを有する。
アッパーフレーム20の底板21には、ケース用固定ボルト37のネジ部37aをアッパーフレーム20の下方からウエイトケース31に向かって挿通させるための挿通孔20aが形成されている。
ウエイトケース31は、前側の土台ケース31aと、後側の化粧ケース31bとに分解可能となっている。土台ケース31aの底壁部には、縦板22に対応して上方に窪み且つ車両前後方向に延びる窪み部32が形成されている。窪み部32に縦板22を下方から挿通させることにより、土台ケース31aが縦板22上面に載置されている。
窪み部32の上面には、下側ウエイト部材35を載置させるための台座部33が一体に設けられている。台座部33には、上下方向に貫通し且つケース用固定ボルト37のネジ部37aが締結されるケース用ネジ孔33aが形成されている。
下側ウエイト部材35の左右両側の側壁面、及び後側の側壁面の左右両側には、下側ウエイト部材35を吊り上げるための吊具部材40が4つ配設されている。
下側ウエイト部材35は、4つの吊具部材40のリンク部材42にそれぞれワイヤロープ50を係合させてクレーン51で吊り上げることで、吊り角度が等しくなるようにリンク部材42が回動する。これにより、バランスを良好に保った状態で下側ウエイト部材35を吊り上げることができる。下側ウエイト部材35は、クレーン51で吊り上げられて土台ケース31aの台座部33に向かって降ろされることで、台座部33に載置される。
上側ウエイト部材36の左右両側には、上側ウエイト部材36を吊り上げるための一対の吊具部材40が配設されている。上側ウエイト部材36のリンク部材42は、下方位置において上側ウエイト部材36の下面よりも下方に位置している。上側ウエイト部材36は、クレーン51で吊り上げられて下側ウエイト部材35に向かって降ろされることで、下側ウエイト部材35に載置される。
下側ウエイト部材35及び上側ウエイト部材36は、土台ケース31aの下方から差し込まれた図示しない固定ボルトによって土台ケース31aに締結固定されている。
化粧ケース31bの左右両側には、化粧ケース31bを吊り上げるための一対の吊具部材40が配設されている。化粧ケース31bは、クレーン51で吊り上げられてアッパーフレーム20上に降ろされることで、縦板22上面に載置される。これにより、土台ケース31a及び化粧ケース31bによってウエイトケース31が形成され、下側ウエイト部材35及び上側ウエイト部材36がウエイトケース31内に収容される。化粧ケース31bの吊具部材40は、化粧カバー38によって覆われる。
このように、カウンタウエイト30がウエイトケース31、下側ウエイト部材35、及び上側ウエイト部材36とに分解可能な構成であっても、ウエイトケース31、下側ウエイト部材35、及び上側ウエイト部材36のそれぞれに吊具部材40を設けることで、作業者がカウンタウエイト30の上面に乗降することなく、リンク部材42に玉掛け用のワイヤロープ50を係合させる作業を地上で行うことができる。
《実施形態3》
図9は、本実施形態3に係るカウンタウエイトの構成を示す背面図、図10は側面図である。以下、前記実施形態1と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
図9は、本実施形態3に係るカウンタウエイトの構成を示す背面図、図10は側面図である。以下、前記実施形態1と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
図9及び図10に示すように、カウンタウエイト30の左右両側には、カウンタウエイト30を吊り上げるための一対の吊具部材40が配設されている。吊具部材40は、カウンタウエイト30の外壁面に一体に取り付けられて垂直方向に延びる立設板43と、立設板43の板面から水平方向に突出して延びる支持軸41と、支持軸41に対して回動自在に支持された長尺状のリンク部材42とを有する。支持軸41は、カウンタウエイト30の重心位置Gよりも上方に位置している。
リンク部材42の基端部は、支持軸41に対して回動自在に支持されている。リンク部材42は、側面から見たときの重心位置Gを通る垂直軸上に位置している。リンク部材42の先端部には、係合孔42aが形成されている。リンク部材42は、先端部がカウンタウエイト30上面よりも上方に位置する上方位置と、先端部がカウンタウエイト30の下部寄りに位置する下方位置との間で、支持軸41を中心に回動自在となっている。
このように、カウンタウエイト30の外壁面に立設板43が一体に設けられ、立設板43に直交して支持軸41が取り付けられているので、リンク部材42にワイヤロープ50を係合させてカウンタウエイト30をクレーン51で吊り上げると、ワイヤロープ50の引っ張り方向にリンク部材42が回動することとなる。つまり、リンク部材42が変形する方向に荷重が加わるのを抑えることができるので、強度を確保することができる。
《実施形態4》
図11は、本実施形態4に係るカウンタウエイトの構成を示す背面図、図12は側面図である。以下、前記実施形態1と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
図11は、本実施形態4に係るカウンタウエイトの構成を示す背面図、図12は側面図である。以下、前記実施形態1と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
図11及び図12に示すように、カウンタウエイト30の左右両側には、カウンタウエイト30を吊り上げるための一対の吊具部材40が配設されている。吊具部材40は、カウンタウエイト30の側壁面から水平方向に突出して延びる支持軸41と、支持軸41に対して回動自在に支持された長尺状のリンク部材42と、カウンタウエイト30の左右両側の側壁面に一体に設けられたスペーサ部材44と、支持軸41からリンク部材42が抜けないように規制するためのストッパプレート45とを有する。
支持軸41は、カウンタウエイト30の重心位置Gよりも上方に位置している。また、支持軸41は、側面から見たときの重心位置Gを通る垂直軸上に位置している。
リンク部材42は、カウンタウエイト30の側壁面から所定の隙間を存して配設されている。これにより、リンク部材42が下方位置に位置しているときに、リンク部材42に玉掛け用のワイヤロープ50を係合させる作業が行い易くなる。
リンク部材42の基端部は、支持軸41に対して回動自在に支持されている。リンク部材42の先端部には、係合孔42aが形成されている。リンク部材42は、先端部がカウンタウエイト30上面よりも上方に位置する上方位置と、先端部がカウンタウエイト30の下部寄りに位置する下方位置との間で、支持軸41を中心に回動自在となっている。
ストッパプレート45は、リング状に形成されており、リンク部材42よりも車幅方向の外側から支持軸41に嵌め込まれる。ストッパプレート45には、径方向に貫通する貫通孔が形成されている。また、支持軸41の先端部には、ストッパプレート45の貫通孔に対応して貫通孔が形成されている。そして、締結ボルト46の軸部を貫通孔に貫通させ、ストッパプレート45の下端側から突出した締結ボルト46のネジ部を締結ナット47で締結することにより、ストッパプレート45が支持軸41に固定されている。これにより、リンク部材42は、ストッパプレート45に当接して車幅方向の外側に抜けないようになっている。
スペーサ部材44は、リンク部材42が上方位置に位置しているときに、リンク部材42とカウンタウエイト30との間で挟み込まれる位置に取り付けられている。
ここで、リンク部材42とカウンタウエイト30の外壁面との間には所定の隙間が設けられているので、カウンタウエイト30をクレーン51で吊り上げたときに、ワイヤロープ50の引っ張り方向に向かって屈曲して変形し易くなっている。
しかしながら、本実施形態では、リンク部材42が上方位置に位置しているときに、リンク部材42とカウンタウエイト30との隙間にスペーサ部材44が挟み込まれるようにしているので、リンク部材42の変形を抑えることができる。
なお、本実施形態では、カウンタウエイト30の側壁面にスペーサ部材44を取り付けるようにしたが、リンク部材42にスペーサ部材44を取り付けるようにしてもよい。
《その他の実施形態》
前記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
前記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
本実施形態では、掘削作業を行うためのバケット13cを備えたアタッチメント13について説明したが、その作業内容に応じて適宜変更可能である。例えば、高層ビルの解体作業を行うための圧砕機を備えたアタッチメントであってもよい。
また、本実施形態では、縦板22の後部にウエイトケース31を載置させることで、縦板22によってカウンタウエイト30を支持するようにしたが、縦板22とは別の支持梁を設けてカウンタウエイト30を支持するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明は、作業者がカウンタウエイトの上面に乗降することなく、カウンタウエイトの玉掛け作業を行うことができるという実用性の高い効果が得られることから、きわめて有用で産業上の利用可能性は高い。
10 作業機械
12 上部旋回体
20 アッパーフレーム
30 カウンタウエイト
40 吊具部材
41 支持軸
42 リンク部材
42a 係合孔
43 立設板
44 スペーサ部材
G 重心位置
12 上部旋回体
20 アッパーフレーム
30 カウンタウエイト
40 吊具部材
41 支持軸
42 リンク部材
42a 係合孔
43 立設板
44 スペーサ部材
G 重心位置
Claims (5)
- 上部旋回体と、該上部旋回体のアッパーフレーム上に搭載されるカウンタウエイトと、該カウンタウエイトに一体に設けられて該カウンタウエイトを吊り上げるための複数の吊具部材とを備えた作業機械であって、
前記吊具部材は、
前記カウンタウエイトの周方向に間隔をあけて配設され且つ該カウンタウエイトの重心位置よりも上方で水平方向に延びる複数の支持軸と、
基端部が前記支持軸に対して回動自在に支持される一方、先端部に係合孔が形成された長尺状の複数のリンク部材とを有し、
前記リンク部材は、先端部が前記カウンタウエイト上面よりも上方に位置する上方位置と、先端部が該カウンタウエイトの下部寄りに位置する下方位置との間で、前記支持軸を中心に回動自在に構成されていることを特徴とする作業機械。 - 請求項1において、
前記リンク部材の先端部は、前記カウンタウエイトの外壁面から離れる方向に突出していることを特徴とする作業機械。 - 請求項1又は2において、
前記リンク部材の先端部は、前記下方位置において、前記カウンタウエイト下面よりも上方に位置していることを特徴とする作業機械。 - 請求項1乃至3のうち何れか1つにおいて、
前記カウンタウエイトの外壁面には、垂直方向に延びる立設板が一体に取り付けられ、
前記支持軸は、前記立設板に直交するように取り付けられて水平方向に延びていることを特徴とする作業機械。 - 請求項1乃至3のうち何れか1つにおいて、
前記リンク部材は、前記カウンタウエイトの外壁面から所定の隙間を存して配設され、
前記カウンタウエイトの外壁面又は前記リンク部材には、該リンク部材が前記上方位置に位置しているときの前記隙間に挟み込まれるスペーサ部材が一体に設けられていることを特徴とする作業機械。
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JP2014066089A JP2015190123A (ja) | 2014-03-27 | 2014-03-27 | 作業機械 |
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Cited By (2)
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