JP6412828B2 - ブロック吊り具 - Google Patents

ブロック吊り具 Download PDF

Info

Publication number
JP6412828B2
JP6412828B2 JP2015118514A JP2015118514A JP6412828B2 JP 6412828 B2 JP6412828 B2 JP 6412828B2 JP 2015118514 A JP2015118514 A JP 2015118514A JP 2015118514 A JP2015118514 A JP 2015118514A JP 6412828 B2 JP6412828 B2 JP 6412828B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
locking
lifting
arm
locking arm
pivot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015118514A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017002596A (ja
Inventor
淳一 有田
淳一 有田
崇之 大菅
崇之 大菅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokukon Co Ltd
Original Assignee
Hokukon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hokukon Co Ltd filed Critical Hokukon Co Ltd
Priority to JP2015118514A priority Critical patent/JP6412828B2/ja
Publication of JP2017002596A publication Critical patent/JP2017002596A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6412828B2 publication Critical patent/JP6412828B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sewage (AREA)

Description

この発明は、例えば、側溝として用いられる上面開口を有するコンクリートブロックの吊り上げに好適なブロック吊り具に関する。
従来より、例えば、可変側溝などの側溝として、グレーチングなどの蓋部材を配置するため、開口部が平面視中央に設けられた天版部を有するコンクリートブロックが用いられている。
このようなコンクリートブロックを搬送するブロック吊り具として、該コンクリートブロックの天版部に設けられた開口部に、横方向に延びる本体フレームの両側に枢着した係止アームを挿入し、該係止アームに有する係止爪を該開口部の縁部の下面に係止し、クレーンを用いて吊り上げて搬送するものがある。
このようなブロック吊り具として例示される特許文献1に記載のブロック吊上げ具は、ブロック吊り具の吊り上げによって、コンクリートブロックの天版部に設けられた開口部に挿入する姿勢から係止爪によって該コンクリートブロックの吊上げ箇所に係止する姿勢へと係止アームの姿勢を変更させるリンク機構を備えている。
詳しくは、特許文献1におけるブロック吊上げ具は、横方向に延びる吊上げ梁体の左右に、係止片を突設した係止アームとしての挾持腕体が軸着され、吊上げ梁体の中央にガイド角筒を立設し、このガイド角筒に昇降角筒を被嵌し、昇降角筒に付設した水平リンクの左右端部の夫々に、上部吊りリンクと調節リンクと上述した挾持腕体とをこの順に連結したリンク機構を構成している。
ところで、一般にブロック吊り具には、重量物であるコンクリートブロックの吊り上げの際には、大きな荷重がかかるため、強度が求められる。
しかし、上述したリンク機構を備えた特許文献1のブロック吊上げ具においては、複雑な構造や部品点数が多い構造であるため、不具合が生じるおそれもあった。
登録実用新案第2544294号公報
そこでこの発明は、シンプルな構造で構成することができ、且つ様々な厚みの前記吊上げ箇所であっても確実に係止して、コンクリートブロックを安定して搬送することができるブロック吊り具の提供を目的とする。
この発明は、横方向に延びる本体フレームと、前記本体フレームの前記横方向の左右各側において、コンクリートブロックの吊上げ箇所の下面に係止する係止爪を備える係止アームと、前記係止爪によって前記吊上げ箇所の下面に係止する係止姿勢と、該係止姿勢に対して前記横方向に傾いた傾き姿勢との間で枢動可能に前記係止アームを前記本体フレームに枢着する枢着手段とを備え、前記係止アームに、該係止アームを吊り上げる吊上げ部材と連結するアーム用吊上げ連結部を設け、前記アーム用吊上げ連結部を介した前記吊上げ部材による前記係止アームの吊り上げによって、前記本体フレームに対して前記係止アームがスライドして、前記係止アームが前記係止姿勢の状態における前記係止爪と、前記吊上げ箇所を挟んで該係止爪に対向する前記本体フレームにおける対向部分との間隔を調整する間隔調整手段を備えたことを特徴とする。
この発明により、様々な厚みの前記吊上げ箇所に対応して係止することができ、コンクリートブロックを安定した状態で安全に搬送することができる。
詳述すると、前記間隔調整手段によってコンクリートブロックの前記吊上げ箇所の厚みに応じて前記係止爪と前記本体フレームにおける前記対向部分との間隔を調整することができるため、様々な厚みの前記吊上げ箇所に対応して係止爪を該吊上げ箇所に確実に係止することができる。
前記係止爪をコンクリートブロックの吊上げ箇所の下面に係止し、間隔調整された状態において、吊上げ箇所の上面を前記本体フレームにおける前記対向部分によって規制することができるため、吊上げ箇所を前記係止爪と前記本体フレームにおける前記対向部分とで挟み込むようにしてコンクリートブロックを安定して搬送することができる。
さらに例えば、人手によって前記係止爪と前記対向部分との間隔を調整せずとも前記アーム用吊上げ連結部を介した前記吊上げ部材による前記係止アームの吊り上げという1つの動作によって、コンクリートブロックの持ち上げと、前記係止爪と前記対向部分との間隔の調整との双方を行うことができるため、コンクリートブロックを容易に、且つ、安定した状態で搬送することができる。
しかも、前記係止アームを前記吊上げ箇所に係止する際に、該係止アームを、前記傾き姿勢から係止姿勢に姿勢変更してから前記吊上げ箇所に係止できるため、該吊上げ箇所に確実、且つ容易に係止することができる。
加えて、この発明により、前記係止爪と前記本体フレームにおける前記対向部分との間隔を、例えば、リンク機構等による複雑な構成を採用せずとも前記間隔調整手段によって調整でき、部品点数を低減するとともに、シンプルな構造で実現できるため、軽量化を図ることができるとともに、現場において重量物であるコンクリートブロックの運搬においても耐久性に優れたブロック吊り具を提供することができる。
この発明の態様として、前記係止姿勢を、前記係止アームに前記横方向の外側を向いて突出するように備えた前記係止爪によって前記吊上げ箇所の下面に前記横方向の内側から外側へ係止する前記係止アームの姿勢とし、前記傾き姿勢を、前記係止姿勢に対して前記係止爪が前記横方向の内側に配置されるように傾いた前記係止アームの姿勢とし、前記係止アームを、前記吊上げ部材による前記アーム用吊上げ連結部を介した前記係止アームの吊り上げによって前記傾き姿勢から前記係止姿勢となるように構成することができる。
この発明により、前記傾き姿勢から係止姿勢への前記係止アームの姿勢変更についても、前記吊上げ部材による前記係止アームの吊り上げによって行うことができるため、例えば、人手によって前記係止アームの姿勢を変更して前記吊上げ箇所に係止爪を係止する必要がなく、該吊上げ箇所に該係止爪を容易に係止することができる。
またこの発明の態様として、前記枢着手段を、前記本体フレームと前記係止アームとのうち少なくとも一方に形成された枢着凹部と、該枢着凹部と係合する枢着凸部とで構成し、前記係止アームを前記傾き姿勢で枢支可能な枢支位置と、吊り上げによって前記係止爪が前記吊上げ箇所の下面に係止する係止位置との間で前記枢着凸部をスライド可能に形成した前記枢着凹部で、前記間隔調整手段を構成することができる。
この発明により、前記枢着凸部を枢支位置に配置することで、係止アームは、該枢着凸部によって前記傾き姿勢で枢支されるため、前記係止アームを、係止爪がコンクリートブロックに干渉することなく、該コンクリートブロックの吊上げ箇所の下面から係止可能な位置へとスムーズに配置することができる。
さらに、前記枢着凸部を前記係止位置に配置することで、前記係止アームの吊り上げによって、傾き姿勢から係止姿勢へと姿勢変更した前記係止アームの前記係止爪を間隔調整して前記吊上げ箇所の下面に確実に係止することができる。
ここで、前記枢着凸部は、枢着凹部と係合可能な構成であれば特に限定せず、例えば、前記係止アームに形成した前記枢着凹部に向けて前記本体フレーム側から突出するように該本体フレームと一体に形成したものであってもよく、或いは、本体フレームに形成した貫通孔と、前記係止アームに形成した前記枢着凹部とに挿通する枢支ピンであってもよい。
またこの発明の態様として、前記係止アームに前記枢着凹部が形成され前記枢着凹部における前記枢支位置を、前記係止アームの重心位置に対して、前記横方向における前記アーム用吊上げ連結部を有する側へずらした位置、且つ前記係止位置よりも上方の位置とすることができる。
この発明により、前記枢着凸部を前記枢支位置に配置するとともに、前記係止アームを吊上げ部材によって吊り上げていない状態において、係止アームを、確実に前記傾き姿勢とすることができる。
したがって、前記係止アームを、係止爪がコンクリートブロックに干渉することなく、該コンクリートブロックの吊上げ箇所に対して、その下面から係止爪が係止できるようにスムーズに配置することができるという上述した効果を確実に得ることができる。
またこの発明の態様として、前記枢着凹部を、前記係止位置を有するとともに前記間隔の調整方向に延びる係止凹部と、前記枢支位置を有するとともに該係止凹部の上端から前記ずらした位置の側へ延びる枢支凹部とで略くの字形状に形成することができる。
このように、前記枢着凹部を略くの字形状に形成することにより、前記枢着凸部が前記枢支凹部にあり、且つ吊上げ部材によって吊り上げていない状態の前記係止アームを、前記傾き姿勢とすることができる。
一方、前記枢着凸部を前記係止凹部に配置した場合、前記係止アームを吊上げ部材によって吊り上げるなどした際に、前記枢着凸部を前記枢支凹部に配置した場合と比較して係止アームを前記係止姿勢へと姿勢変更し易くすることができる。
よって、前記枢着凹部を、係止凹部と枢支凹部とで略くの字形状に形成することで、前記枢着凸部を、このような係止位置と枢支位置との間においてスムーズに移動させることが可能となる。
またこの発明の態様として、前記係止アームにおける前記枢支位置よりも前記横方向の外側に重錘部を備えることができる。
この発明により、前記係止アームの重心を前記横方向の外側へ偏心させることができるため、前記アーム用吊上げ連結部を介して前記係止アームを吊上げ部材によって吊り上げていない状態において、前記係止アームを、より確実に前記傾き姿勢とした状態で前記枢着凸部によって枢支できるため、前記係止アームを係止爪がコンクリートブロックに干渉することなく、該コンクリートブロックの吊上げ箇所の下面から係止爪によって係止できるようにスムーズに配置することができるという上述した効果をより確実に得ることができる。
またこの発明の態様として、前記枢着凸部が前記枢着凹部における前記係止位置に配置された吊り上げ状態おいて、前記本体フレームにおける前記対向部分が前記吊上げ箇所の上面に接触することができる。
この発明により、前記枢着凸部が前記係止位置に配置された状態おいて、本体フレームは、前記吊上げ箇所の上面に載置された状態となるため、本体フレームの自重によりコンクリートブロックの前記吊上げ箇所を押さえ付けることができる。
よって、係止爪を前記吊上げ箇所の下面に係止した状態において前記本体フレームにおける、前記係止爪に対向する対向部分と、該係止爪とで上下各側から前記吊上げ箇所を挟み込むことができる。
すなわち、前記吊上げ部材によって前記係止アームを吊り上げる際の引張力のみならず、本体フレームの重量を含めた係止力で前記吊上げ箇所を係止することができ、このような強固な係止力で係止した状態でコンクリートブロックを安定して吊り上げることができる。
またこの発明の態様として、前記アーム用吊上げ連結部を、前記係止アームにおける前記枢支位置に対して前記係止爪を有する側と反対側に配置することができる。
この発明により、前記アーム用吊上げ連結部を、該アーム用吊上げ連結部の前記係止爪からの距離が前記枢支位置のそれよりも遠方となるように配置できるため、前記吊上げ部材により係止アームを吊り上げる際に、前記吊上げ部材が係止爪に干渉するおそれを回避することができる。
さらに、係止アームを吊り上げの際に力点となる前記アーム用吊上げ連結部を、前記係止アームにおける、支点となる前記枢支位置に対して作用点となる前記係止爪を有する側と反対側に配置したため、係止アームを吊り上げる際に係止アームを枢支する枢着凸部を支点とする梃の原理を利用して前記アーム用吊上げ連結部に作用する吊り上げ力を係止爪に係止力として伝え易くなり、係止爪によるコンクリートブロックの前記吊上げ箇所の優れた係止力を得ることができる。
またこの発明の態様として、前記本体フレームに、該本体フレームを吊り上げる前記吊上げ部材を連結する本体用吊上げ連結部を備えることができる。
この発明により、本体用吊上げ連結部に前記吊上げ部材を連結することで本体フレームを直接、吊上げ部材によって吊り上げることができ、係止アームによってコンクリートブロックを係止していない状態においてブロック吊り具を安定して搬送することができる。
この発明によれば、シンプルな構造で構成することができ、且つ様々な厚みの前記吊上げ箇所であっても確実に係止して、コンクリートブロックを安定して搬送することができるブロック吊り具を提供することができる。
吊上げ部材で吊り下げた状態のブロック吊り具の正面図。 ブロック吊り具の構成説明図。 ブブロック吊り具の構成説明図。 ブロック吊り具の一部拡大分解斜視図。 コンクリートブロックの吊り下げ手順を示す説明図。 コンクリートブロックの吊り下げ手順を示す説明図。 ブロック吊り具により吊り上げるコンクリートブロックの斜視図。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図1は、吊上げ部材500で吊り下げた状態の本実施形態のブロック吊り具10の正面図であり、図2(a)は、吊上げ部材500で吊り下げた状態のブロック吊り具10の左側面図であり、図2(b)は、図2(a)における係止アーム21、及びその周辺の拡大図である。図3(a)は、図1におけるブロック吊り具10の左側に備えた係止アーム21、及びその周辺の拡大図であり、図3(b)は、図3(a)のZ部の拡大図であり、図4は、本体フレーム11の右側に備えた係止アーム21、及びその周辺部分のみを図示したブロック吊り具10の分解斜視図である。
なお、図中、X方向、Y方向、Z方向は、本実施形態のブロック吊り具10のそれぞれ横方向、奥行方向、上下方向を示すものとし、図中、Xaは横方向内側、Xbは横方向外側を示すものとする。
本実施形態のブロック吊り具10は、図7に示すような天版部610の平面視中央に開口部600Aが形成されたコンクリートブロック600を図示省略するクレーン等の搬送装置で吊り上げて搬送する際に用いる吊り具であり、図1乃至図4に示すように、本体フレーム11と、コンクリートブロック600に係止する係止アーム21とを備えている。
本体フレーム11は、図2(b)に示すように、奥行方向Yに対して上下方向Zに長い断面長方形状に形成されるとともに、コンクリートブロック600の天版610の平面視中央に形成された開口部600Aの横方向Xの長さよりも長尺に、且つ図1に示すように、横方向Xに直線状に延びる角形鋼管で構成している。
本体フレーム11には、横方向Xの中間部に対して左右各側に同一間隔を隔てた位置に係止アーム21が枢着され、この係止アーム21を枢着する位置(係止アーム枢着位置P1)には、図2(b)、及び図4に示すように、本体フレーム11の奥行方向Yの各面(正面、及び背面)の間に、円筒状部材12が奥行方向Yに横架されるとともに、円筒状部材12の内部空間と奥行方向Yに連通する本体フレーム貫通孔13が形成されている。
本実施例においては、図1に示すように、係止アーム枢着位置P1は、本体フレーム11の横方向Xの中間部に対して左右各側に有する内側係止アーム枢着位置P1aと、内側係止アーム枢着位置P1aよりも横方向外側Xbに有する外側係止アーム枢着位置P1bとの合計4箇所に有している。これにより、係止アーム21は、後述するが、コンクリートブロック600の規格に応じて、内側係止アーム枢着位置P1aと外側係止アーム枢着位置P1bとのいずれかに貫通形成した本体フレーム貫通孔13に挿通された後述する枢支ピン31によって選択的に枢支される。
本体フレーム11の上面11aの横方向Xの中央には、図1に示すように、本体フレーム11に吊上げ部材500を連結する本体用吊上げ連結部15を備えている。本体用吊上げ連結部15は、正面視略五角形状で上方に突出した線材で形成するとともに、線材の横方向Xの両端部分を本体フレーム11の上面11aの横方向Xの中央に固着することで一体に形成している。さらに、本体用吊上げ連結部15は、線材に、後述する吊上げ部材500に備えたマスターリング510に取り外し可能に係止するCリンク15aが係止されている(図1参照)。
なお、吊上げ部材500は、図1、図2(a)、及び後述する図5(a)に示すように、本体用吊上げ連結部15に備えたCリンク15aに係止するとともに、クレーンのフック(図示省略)に係止する環状のマスターリング510と、マスターリング510に長さ方向の一端が連結された2本のチェーン520と、各チェーン520の長さ方向の他端側に連結され、本体用吊上げ連結部15に取り外し可能に係止するロッキングフック530とで構成している。
一方、係止アーム21は、図1に示すように、本体フレーム11の横方向Xの各側に左右対称配置され、それぞれの係止アーム21は、図2に示すように、2枚の板状の係止アーム基材211を備え、本体フレーム11の奥行方向Yの両側に本体フレーム11の奥行方向Yの長さよりも若干広い間隔を隔てて2枚の板状の係止アーム基材211が対向状態で配置されるように、これら係止アーム基材211の間にスペーサ部材212,213を介在させた構成としている。
スペーサ部材212,213は、図2(b)、及び図4に示すように、本体フレーム11の奥行方向Yの長さよりも若干長い長さを有する円筒状スペーサ部材212と板状スペーサ部材213とがあり、円筒状スペーサ部材212は、係止アーム21の上部の横方向外側Xbに、円筒状スペーサ部材212の内部空間に挿通するボルト212aとナット212bとの締結によって配設されるとともに、板状スペーサ部材213は、係止爪23に相当する箇所に配設されている。
このような要素を組付けて構成した係止アーム21は、図2(b)、図3(a)に示すように、上下方向Zに延びる係止アーム本体22と、係止爪23と、重錘部24と、アーム用吊上げ連結部25が設けられるとともに、係止アーム枢着孔26が形成されている。
係止爪23は、図1、及び図3(a)に示すように、コンクリートブロック600の天版部610の平面視中央に形成した開口部600Aの横方向Xの縁部を吊上げ箇所611(図7参照)として天版部610の下面610bから係止可能となるように係止アーム21の下部に備えるとともに、係止アーム本体22の下端部から横方向外側Xbへ突出させて形成している。
詳述すると、係止アーム21の下端部は、図2(b)、図3(a)、及び図4に示すように、2枚の係止アーム基材211の各下端から横方向外側Xbへ突出させて形成した突出部分231と、これら突出部分231の間に介在する板状スペーサ部材213とで突出方向先端側から基端側を見て略H形状になるように溶接などによって一体に構成している(図2(b)参照)。
このように構成した係止爪23は、係止アーム21の下端部において、図2(b)に示すように、突出部分231と板状スペーサ部材213と、板状スペーサ部材213の上面に配設した緩衝ブロック232とで構成している。なお、緩衝ブロック232は、軟質な塩化ビニル等の軟質樹脂やゴム等で形成した衝撃部材であり、板状スペーサ部材213に対してボルト233の締結により一体に固定されている。
重錘部24は、図1、及び図3(a)に示すように、係止アーム本体22の上部から係止爪23よりも横方向外側Xbへ迫り出して形成し、係止アーム21の上部において係止爪23と上下方向Zに対向するように備えている。
係止アーム本体22の重錘部24と係止爪23との間部分は、少なくともコンクリートブロック600の係止部分としての吊上げ箇所611の厚みよりも上下方向Zの長さが長くなるように形成している。
なお、図2(b)、図3(a)、及び図4に示すように、係止アーム本体22の係止爪23と重錘部24との間部分における横方向外側端部22aと横方向内側端部22bの夫々には、係止爪23によって吊上げ箇所611を係止した状態、すなわち後述する係止姿勢Sxにおいて、上下方向Zに直線状に延びる端辺形状で形成するとともに、2枚の係止アーム基材211を奥行方向Yに架設する2枚の補強板214,215を備えている。このうち係止アーム本体22の横方向外側端部22aに備えた図2(b)、及び図3(a)に示す補強板214は、係止爪23によって吊上げ箇所611を係止した状態において吊上げ箇所611の内縁に略面接触状態で当接可能に配置している。
アーム用吊上げ連結部25は、図1、及び図3(a)に示すように、上述した吊上げ部材500のロッキングフック530に取り外し可能に連結するように係止アーム21の上部における円筒状スペーサ部材212の配設箇所と略同じ上下方向Zの位置で、且つ配設箇所よりも横方向内側Xaに枢着されている。
アーム用吊上げ連結部25は、図4に示すように、ロッキングフック530により係止されるU字状係止部を有するシャックル251と枢支ピン252aとで構成し、シャックル251は、その基部251aを挿通する枢支ピン252aによって2枚の係止アーム基材211の間に軸支され、枢支ピン252a(ボルト252a)とナット252bとを締結することで係止アーム21に枢着されている。
続いて、係止アーム枢着孔26の形状について本体フレーム11の正面視左側に枢着した係止アーム21の係止アーム枢着孔26に基づいて図3を参照しながら説明する。
係止アーム枢着孔26は、係止アーム本体22の上下方向Zの略中間部に、係止長孔部27と、枢支長孔部28とで連続するように貫通形成するとともに正面視略くの字形状(正面視立位のブーメラン形状)をした長孔で形成している。
ここで、係止長孔部27は、上下方向Zに延びる長孔であり、枢支長孔部28は、係止長孔部27の上端から横方向Xに対して約60°の角度で横方向Xの内側斜め上方へ延びる長孔である。
なお、本体フレーム11の左側に有する係止アーム21は、吊上げ部材500の吊り上げによってアーム用吊上げ連結部25を力点として横方向Xの内側斜め上方へ引張られるが、係止長孔部27は、この引張り方向と略同方向に延びるように形成されている。
一方、本体フレーム11の正面視左側に枢着した係止アーム21に形成した係止アーム枢着孔26は、正面視右側に枢着した係止アーム21のそれと左右対称形状、すなわち、背面視略くの字形状をした長孔で形成している。
係止アーム21は、本体フレーム11における内側係止アーム枢着位置P1aと外側係止アーム枢着位置P1bとのいずれかの位置において奥行方向Yの両側へ突出した状態の枢支ピン31によって軸支される。なお、図1には、本体フレーム11における外側係止アーム枢着位置P1bにおいて軸着された係止アーム21が図示されている。
具体的には、本体フレーム11の係止アーム枢着位置P1において、2枚の係止アーム基材211のそれぞれを、本体フレーム11の奥行方向Yの各側に互いに対向した状態で配置させるとともに、2枚の係止アーム基材211のそれぞれの係止アーム枢着孔26と、本体フレーム11に形成した本体フレーム貫通孔13とが奥行方向Yに連通した状態で配置し(図4参照)、枢支ピン31を、これら係止アーム枢着孔26,26と本体フレーム貫通孔13に挿通させている(図2(b)参照)。
これにより、図3(a)に示すように、係止アーム21は、吊上げ箇所611の下面610bに係止爪23を係止する係止姿勢Sxと、係止姿勢Sxに対して係止爪23が横方向内側Xaに配置されるように傾いた傾き姿勢Syとの間で枢動可能に本体フレーム11の奥行方向Yの両側から突出した状態の枢支ピン31によって、本体フレーム11に枢着される。
なお、各要素が上述のように構成された本実施例において、本体フレーム11に嵌挿する枢支ピン31と、係止アーム21に貫通形成された係止アーム枢着孔26とで枢着部40としている(図2(b)参照)。また、枢支ピン31はショルダボルト31aと袋ナット31bとで構成される(図4参照)。
このように構成したブロック吊り具10において、係止姿勢Sxは、図3(a)において実線で示すように、係止爪23によって吊上げ箇所611の下面610bに横方向内側Xaから外側Xbへ係止する係止アーム21の姿勢であり、傾き姿勢Syは、図3(a)において二点鎖線で示すように、係止姿勢Sxに対して係止爪23が横方向内側Xaに配置されるように例えば、20°〜25°程度傾いた係止アーム21の姿勢である。
さらに、図3(b)に示すように、係止アーム枢着孔26(枢支長孔部28)の上端部は、傾き姿勢Syの係止アーム21を枢支可能とする位置であるため、上端部を枢支位置Pyに設定し、係止アーム枢着孔26(係止長孔部27)の下端部は、吊上げ部材500による吊り上げによって、係止姿勢Sxの係止アーム21に備えた係止爪23が吊上げ箇所611に、その下面610bから係止する位置であるため、下端部を係止位置Pxに設定する。
なお、係止アーム枢着孔26の下端部について、本実施例においては、下端部を係止位置Pxに設定したが、吊上げ箇所611の厚さによっては、係止姿勢Sxの係止アーム21に備えた係止爪23が吊上げ箇所611を下面610bから係止する係止状態において、枢支ピン31が必ずしも係止長孔部27の下端部に位置するとは限らないため、係止位置Pxは、係止アーム枢着孔26の下端部に限らず、吊上げ箇所611の厚さに応じて設定することができ、具体的には、係止爪23による吊上げ箇所611の係止状態において、枢支ピン31が係止長孔部27に配置された位置に設定することができる。
上述した枢支位置Pyについて補足すると、係止アーム21が、吊上げ部材500によって吊り上げられておらず、且つ係止アーム枢着孔26の枢支位置Pyにおいて枢支ピン31によって枢支されている状態においては、係止アーム21は傾き姿勢Syとなる。
一方、上述した係止位置Pxについて補足すると、係止アーム21が、係止アーム枢着孔26の係止位置Pxにおいて枢支ピン31によって枢支されている状態においては、係止アーム21は係止姿勢Sxとなる、或いは、枢支ピン31が枢支位置Pyに位置する場合と比較して吊上げ部材500による吊り上げによって、より係止姿勢Sxになり易い。
さらに、枢支ピン31が係止アーム枢着孔26における係止位置Pxに配置された状態においては(後述する図6(c)、(d)参照)、本体フレーム11は係止アーム枢着孔26の重錘部24の略全体よりも下方に位置し、本体フレーム11の下面11bにおける、係止爪23との対向部分11dが吊上げ箇所611の天版部610の上面610aに接触する、すなわち、係止アーム21の吊り上げによって、本体フレーム11の下面11bと係止爪23との間隔L(図3参照)が吊上げ箇所611の上下方向Zの厚みとなるように調整される。
また、本体フレーム11の横方向Xの両側に備えた一対の係止アーム21,21が、いずれも傾き姿勢Syの状態において(後述する図5(a)参照)、これら一対の係止アーム21,21は、それぞれの係止アーム21の係止爪23の先端を結ぶ横方向Xの間隔が、コンクリートブロック600の開口部600Aの横方向Xの長さよりも小さくなるように本体フレーム11に枢着されている。
上述した本実施形態のブロック吊り具10を用いてクレーンによりコンクリートブロック600を持ち上げる際の実施例について図5、及び図6を参照しながら説明する。
なお、図5は係止アーム21をコンクリートブロック600の吊上げ箇所611に係止可能な位置に配置するまでの手順を示す説明図であり、詳しくは、図5(a)はブロック吊り具10をコンクリートブロック600に載置する様子を示す説明図であり、図5(b)は図5(a)中のX1部の拡大図である。図5(c)は、係止アーム21を傾き姿勢Syから係止姿勢Sxへ姿勢変更した直後の様子を示す説明図であり、図5(d)は図5(c)中のX2部の拡大図である。
また、図6はブロック吊り具10の係止アーム21をコンクリートブロック600の吊上げ箇所611に係止するまでの手順を示す説明図であり、詳しくは、図6(a)は、係止アーム21を吊り上げる様子を示す説明図であり、図6(b)は図6(a)中のX3部の拡大図である。図6(c)は、係止アーム21をコンクリートブロック600の吊上げ箇所611に係止した様子を示す説明図であり、図6(d)は図6(c)中のX4部の拡大図である。
但し、図5(a)、図5(c)、図6(a)、図6(c)中におけるコンクリートブロック600は、天版部610以外を図示省略するとともに、奥行方向Yの中間部における縦断面で図示するものとし、また、図5(b)、図5(d)、図6(b)、図6(d)中における係止アーム枢着孔26に有する枢支ピン31は、ハッチングを付して模式的に図示するものとする。
なお、本実施例においては、吊上げ部材500のマスターリング510に係止するクレーンのフック等は図示省略するものとし、吊上げ部材500に備えた2本のチェーン520は、簡略化した線状に図示している。また、係止アーム21は、本体フレーム11の外側係止アーム枢着位置P1bに枢着されているものとする。
まず、図5(a)に示すように、吊上げ部材500のマスターリング510にクレーンのフックを係止するとともに、Cリンク15aを介して本体用吊上げ連結部15をマスターリング510に係止し、クレーンにより吊上げ部材500を介してブロック吊り具10を吊り下げる。
このとき、吊上げ部材500に備えた2本のチェーン520には、ブロック吊り具10の吊り下げによる引張力が加わらないため、それぞれ弛緩した状態となる。すなわち、係止アーム21は、吊上げ部材500によって直接的に吊り上げられないため、図5(a)、(b)に示すように、係止アーム枢着孔26の枢支位置Py(上端)において枢支ピン31によって傾き姿勢Syで枢支された状態となる。
そして、図5(a)に示すように、ブロック吊り具10をコンクリートブロック600の天版部610の平面視中央に形成された開口部600Aの上方に配置し(図5(a)中の仮想線で示したブロック吊り具10参照)、開口部600Aに向けて真直ぐに徐々に降下させていくと(図5(a)中の矢印Dd参照)、やがてブロック吊り具10はコンクリートブロック600の天版部610の上面610aに載置した状態となる。
具体的には、ブロック吊り具10をコンクリートブロック600の開口部600Aに向けて降下させていくと、ブロック吊り具10は、係止アーム21の少なくとも係止爪23が開口部600Aを通じてコンクリートブロック600の内部空間600Xに挿入されるとともに、本体フレーム11が開口部600Aを横方向Xに跨ぐようにコンクリートブロック600の天版部610の開口部600Aの横方向Xの両縁部に載置した状態となる(図5(a)参照)。
続いて、図5(c)に示すように、マスターリング510とCリンク15aとの係止を解除し、クレーンのフックにより、吊上げ部材500のマスターリング510を上方に持ち上げる(図5(c)中の矢印Du参照)。
このとき、吊上げ部材500に備えた2本のチェーン520には、クレーンの吊り上げによる引張力が加わり、横方向Xに延びる本体フレーム11に対して斜め方向となるように略直線状に伸長した状態となる。吊上げ部材500のロッキングフック530は、係止アーム21のアーム用吊上げ連結部25に連結されているため、係止アーム21は、吊上げ部材500のチェーン520を介して直接的に吊り上げられる。
これにより、係止アーム21は、図5(d)に示すように、枢支ピン31によって係止アーム枢着孔26の枢支位置Pyにおいて枢支されたままであるが、この枢支ピン31を支点として図5(c)に示すように、傾き姿勢Syから係止姿勢Sxとなるように枢動する。
続いて、図6(a)に示すように、クレーンのフックにより、マスターリング510を上方にさらに持ち上げる。係止アーム枢着孔26は、上下方向Zの長孔形状であるため、吊上げ部材500の吊り上げによって、本体フレーム11に対して係止アーム21のみが持ち上げられる。
このとき、係止アーム21は、吊上げ部材500から横方向Xの内側斜め上方向の吊り上げ力が作用するため(図6(a)中の矢印F参照)、枢支ピン31は、図6(b)に示すように、枢支長孔部28の枢支位置Pyから係止長孔部27に向かって、下方及び横方向外側Xbにスライドする。
但し、係止アーム21の横方向外側端部22aは、係止姿勢Sxの状態で吊上げ箇所611の内端に当接するため、係止姿勢Sxの状態からさらに係止爪23が横方向外側Xbへ配置される側へ回動することがなく、係止姿勢Sxの状態を維持しつつ、吊上げ部材500の吊り上げによって、吊上げ箇所611に対して係止爪23が横方向外側Xbへ配置される側へさらに傾く方向へ付勢させることができる(図6(a)中の付勢力fb参照)。
続いて、図6(c)に示すように、クレーンのフックにより、マスターリング510を上方にさらに吊り上げる。
このとき、係止アーム21は、吊上げ部材500から横方向Xの内側斜め上方向の吊上げ力が作用するため(図6(c)中の吊上げ力F参照)、枢支ピン31は、図6(d)に示すように、上下方向Zに延びる係止長孔部27をその上端から下方へスライドする。やがて枢支ピン31が係止位置Px(本実施例においては係止長孔部27の下端部)に位置するまで係止アーム21を吊上げ部材500によって吊り上げたとき、ブロック吊り具10は、図6(c)に示すように、係止爪23を吊上げ箇所611に下面610bから係止することができ、係止爪23と、本体フレーム11の下面11bにおける対向部分11dとで吊上げ箇所611を挟み込んだ状態とすることができる。
なお、図示しないが、この状態でクレーンのフックにより、吊上げ部材500を上方にさらに吊り上げることでブロック吊り具10によりコンクリートブロック600を持ち上げて安全に搬送することができる。
上述した本実施形態のブロック吊り具10は、図3、及び図6に示すように、横方向Xに延びる本体フレーム11と、本体フレーム11の左右各側において、コンクリートブロック600の吊上げ箇所611の下面610bに係止する係止爪23を備える係止アーム21と、係止爪23によって吊上げ箇所611の下面610bに係止する係止姿勢Sxと、係止姿勢Sxに対して横方向Xに傾いた傾き姿勢Syとの間で枢動可能に係止アーム21を本体フレーム11に枢着する枢着部40とを備え、係止アーム21に、係止アーム21を吊り上げる吊上げ部材500と連結するアーム用吊上げ連結部25を設け、枢着部40を、アーム用吊上げ連結部25を介した吊上げ部材500による係止アーム21の吊り上げによって、係止アーム21が係止姿勢Sxの状態における係止爪23と、吊上げ箇所611を挟んで係止爪23に対向する本体フレーム11における対向部分11dとの間隔Lを調整可能とした。そのため、コンクリートブロック600を、様々な厚みの吊上げ箇所611に対応して係止することができ、安定した状態で移動することができる。
詳述すると、吊上げ部材500の吊り上げに伴って係止アーム枢着孔26において枢支ピン31が移動することによってコンクリートブロック600の吊上げ箇所611の厚みに応じて係止爪23と本体フレーム11における対向部分11dとの間隔L(図3)を調整することができるため、様々な厚みの吊上げ箇所611に対応して係止爪23をより確実に係止することができる。
さらに、係止爪23をコンクリートブロック600の吊上げ箇所611の下面610bに係止した状態において、吊上げ箇所611の天版部610の上面610aを本体フレーム11における対向部分11dによって規制することができるため、吊上げ箇所611を係止爪23と本体フレーム11における対向部分11dとで挟み込むようにしてコンクリートブロック600を安定して移動することができる。
例えば、人手によって係止爪23と対向部分11dとの間隔Lを調整せずとも吊上げ部材500による係止アーム21の吊り上げという1つの動作によって、コンクリートブロック600の持ち上げと、係止爪23と対向部分11dとの間隔Lの調整との双方を行うことができるため、コンクリートブロック600を容易に、且つ、安定した状態で移動することができる。
しかも、係止アーム21を吊上げ箇所611に係止する際に、係止アーム21を傾き姿勢Syから係止姿勢Sxに姿勢変更してから吊上げ箇所611に係止するため、まずは傾き姿勢Syの状態で係止アーム21を、コンクリートブロック600の内部空間600Xに、開口部600Aを通じて吊上げ箇所611に係止可能な位置まで挿入し(図5(a)参照)、その後、係止姿勢Sxに姿勢変更することにより(図5(c)参照)、係止アーム21がコンクリートブロック600の開口部600Aの縁部(吊上げ箇所611)に意に反して干渉することなく、係止アーム21を吊上げ箇所611に確実、且つ容易に係止することができる。
加えて、上述した構成によれば、係止爪23と本体フレーム11における対向部分11dとの間隔Lを、例えば、リンク機構等の複雑な構成を採用せずとも調整でき、部品点数を低減するとともに、シンプルな構造で実現できるため、軽量化を図ることができるとともに、現場において重量物であるコンクリートブロック600の運搬においても耐久性に優れたブロック吊り具10を提供することができる。
また、図3(a)に示すように、係止姿勢Sxを、係止アーム21に横方向外側Xbを向いて突出するように備えた係止爪23によって吊上げ箇所611の下面610bに横方向内側Xaから外側Xbへ係止する係止アーム21の姿勢とし、傾き姿勢Syを、係止姿勢Sxに対して係止爪23が横方向内側Xaに配置されるように傾いた係止アーム21の姿勢とし、係止アーム21を、図5(b)に示すように、吊上げ部材500によるアーム用吊上げ連結部25を介した係止アーム21の吊り上げによって傾き姿勢Syから係止姿勢Sxとなるように構成したため、傾き姿勢Syから係止姿勢Sxへの係止アーム21の姿勢変更についても、吊上げ部材500による係止アーム21の吊り上げによって行うことができ、例えば、人手によって係止アーム21の姿勢を変更して吊上げ箇所611に係止爪23を係止する必要がなく、吊上げ箇所611に係止爪23を容易に係止することができる。
具体的には、上述したように、吊上げ部材500によるアーム用吊上げ連結部25を介した吊り上げによって係止アーム21は、コンクリートブロック600の開口部600Aに挿入可能な傾き姿勢Syから吊上げ箇所611に係止可能な係止姿勢Sxへと姿勢変更することができ(図5(c)参照)、その後、係止アーム21を係止姿勢Sxの状態でさらに吊上げ部材500により吊り上げることによって、係止爪23と、本体フレーム11の下面11bにおける、吊上げ箇所611を挟んで係止爪23に対向する対向部分11dとの間隔Lを調整して、係止爪23を吊上げ箇所611に、その下面610bから係止することができる(図6(a)、(c)参照)。
また、図3(b)に示すように、枢着部40を、係止アーム21に貫通形成した枢着凹部としての係止アーム枢着孔26と、係止アーム枢着孔26と係合する枢着凸部としての枢支ピン31とで構成し、係止アーム21を傾き姿勢Syで枢支可能な枢支位置Pyと、係止アーム21の吊り上げによって係止爪23が吊上げ箇所611の下面610bに係止する係止位置Pxとの間で枢支ピン31がスライド可能に形成したため、図5(d)に示すように、枢支ピン31を係止アーム枢着孔26における枢支位置Pyに配置することで、係止アーム21は、枢支位置Pyにおいて傾き姿勢Syで枢支することができる。
したがって、係止アーム21を、係止爪23がコンクリートブロック600の開口部600Aの縁部に干渉することなく、コンクリートブロック600の吊上げ箇所611の下面610bから係止可能な係止な位置へとスムーズに配置することができる。
さらに、図6(c)に示すように、枢支ピン31を係止アーム枢着孔26における係止位置Pxに配置することで、係止アーム21の吊り上げによって、傾き姿勢Syから係止姿勢Sxへと姿勢変更した係止アーム21の係止爪23を吊上げ箇所611の下面610bに確実に係止することができる。
また、図3に示すように、係止アーム枢着孔26における枢支位置Pyを、係止位置Pxよりも係止アーム21の重心位置Pwに対して、横方向Xにおけるアーム用吊上げ連結部25を有する側、すなわち横方向内側Xaへずらした位置、且つ係止位置Pxよりも上方の位置としたため、図5(a)に示すように、枢支ピン31を枢支位置Pyに配置した状態において、係止アーム21を吊上げ部材500によって吊り上げていない状態において、係止アーム21を、確実に傾き姿勢Syとすることができる。
したがって、係止アーム21を、係止爪23がコンクリートブロック600の開口部600Aの縁部に干渉することなく、コンクリートブロック600の吊上げ箇所611の下面610bから係止できるようにスムーズに配置することができるという上述した効果を確実に得ることができる。
一方、換言すると、上述した構成によれば、係止アーム枢着孔26における係止位置Pxは、枢支位置Pyと比較して横方向外側Xbにずらした位置に有し(図3(b)参照)、さらに、係止アーム21は、アーム用吊上げ連結部25を力点として、吊上げ部材500の吊り上げによって横方向内側Xa斜め上方へ引張られるため、係止アーム21が枢支ピン31によって係止位置Pxにおいて枢支されている場合、枢支位置Pyにおいて枢支されている場合と比較して、傾き姿勢Syから係止姿勢Sxへと積極的に姿勢変更できるため(図6(a)中の付勢力fb参照)、係止爪23を吊上げ箇所611に確実に係止することができる(図6(c)中の付勢力fb参照)。
また、図3(b)に示すように、係止アーム枢着孔26を、係止位置Pxを有するとともに上下方向Z(間隔Lの調整方向)に延びる係止長孔部27(係止凹部)と、枢支位置Pyを有するとともに、係止長孔部27の上端からアーム用吊上げ連結部25を有する横方向Xの内側斜め上方へ延びる枢支長孔部28(枢支凹部)とで略くの字形状に形成しているため、図5(a)に示すように、枢支ピン31を枢支長孔部28に配置した場合には、係止アーム21を吊上げ部材600によって吊り上げていない状態とした場合であっても、係止アーム21を、傾き姿勢Syとすることができる。
一方、枢支ピン31を係止長孔部27に配置した場合には、図6(a)、(c)に示すように、係止アーム21を吊上げ部材500によって吊り上げる際に、枢支ピン31を枢支長孔部28に配置した場合と比較して係止アーム21を係止姿勢Sxへと姿勢変更し易くすることができる。
よって、係止アーム枢着孔26を、係止長孔部27と枢支長孔部28とで略くの字形状に形成することで、枢支ピン31を、このような係止位置Pxと枢支位置Pyとの間においてスムーズに移動させることが可能となる。
また、図1、及び図3(a)に示すように、係止アーム21における枢支位置Pyよりも横方向外側Xbの部分に重錘部24を備えたため、係止アーム21の重心位置Pwを、係止アーム21の横方向Xの中間位置よりも横方向外側Xbへ偏心させることができ、係止アーム21を吊上げ部材600によって吊り上げていない状態において、係止アーム21を、より確実に傾き姿勢Syとした状態で枢支ピン31によって枢支できる。
したがって、係止アーム21を係止爪23がコンクリートブロック600に干渉することなく、係止爪23を、コンクリートブロック600の吊上げ箇所611に、その下面610bから係止できるようにスムーズに配置することができるという上述した効果をより確実に得ることができる。
また、図6(c)に示すように、枢支ピン31が係止アーム枢着孔26における係止位置Pxに配置された吊り上げ状態おいて、本体フレーム11の下面11bにおける、係止爪23との対向部分11dが吊上げ箇所611の天版部610の上面610aに接触することによって、本体フレーム11は、吊上げ箇所611の天版部610の上面610aに載置された状態となるため、本体フレーム11の自重によりコンクリートブロック600の吊上げ箇所611を押さえ付けることができる。
よって、係止爪23を吊上げ箇所611の下面610bに係止した状態において本体フレーム11の下面11bにおける、係止爪23に対向する対向部分11dと、係止爪23とで上下各側から吊上げ箇所611を挟み込むことができる。
すなわち、吊上げ部材500によって係止アーム21を吊り上げる際の引張力のみならず、本体フレーム11の重量を含めた係止力で吊上げ箇所611を係止することができ、このような強固な係止力で係止した状態でコンクリートブロック600を安定して吊り上げることができる。
また、図1、図3(a)に示すように、アーム用吊上げ連結部25を、係止アーム21における枢支位置Pyに対して係止爪23を有する側の下方と反対側の上方に配置したため、アーム用吊上げ連結部25を、アーム用吊上げ連結部25の係止爪23からの距離が枢支位置Pyのそれよりも遠方となるように配置できるため、吊上げ部材500により係止アーム21を吊り上げる際に、吊上げ部材500が係止爪23に干渉するおそれを回避することができる。
さらに、係止アーム21を吊り上げる際に力点となるアーム用吊上げ連結部25を、係止アーム21における、支点となる枢支位置Pyに対して作用点となる係止爪23を有する下側と反対側の上方に配置したため、係止アーム21を吊り上げる際に、係止アーム21を、係止アーム枢着孔26において枢支する枢支ピン31を支点とする梃の原理を利用してアーム用吊上げ連結部25に作用する吊り上げ力を係止爪23に係止力として伝え易くなり、係止爪23によるコンクリートブロック600の吊上げ箇所611の優れた係止力を得ることができる(図6(c)中の係止力fb参照)。
また、図1に示すように、本体フレーム11に吊上げ部材500を連結する本体用吊上げ連結部15を備えたため、図5(a)に示すように、本体用吊上げ連結部15を、Cリンク15aを介して吊上げ部材500のロッキングフック630に連結することで本体フレーム11を直接、吊上げ部材500によって吊り上げることができ、係止アーム21によってコンクリートブロック600を係止していない状態においてブロック吊り具10を安定して移動させることができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、この発明の間隔調整手段は、この実施形態の係止アーム枢着孔26に対応し、以下、同様に、
枢着凹部は、係止アーム枢着孔26、及び本体フレーム貫通孔13に対応し、
枢着凸部は、枢支ピン31に対応し、
係止凹部は、係止長孔部27に対応し、
枢支凹部は、枢支長孔部28に対応し、
枢着手段は、枢着部40に対応し、
間隔の調整方向は、上下方向Zに対応するも、この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、本実施形態において、係止アーム枢着孔26は、図3(a)、(b)に示すように、係止アーム本体22に正面視略くの字形状の長孔で形成したが、本発明の係止アーム側枢着孔は、直線状、孤状などの曲線状、或いはこれら直線状と曲線状とを組み合わせた形状の長孔など、枢支位置Pyと係止位置Pxとを連続して結ぶ長孔であれば特にその形状については限定しない。
また、本実施例において、係止アーム枢着位置P1は、図1に示すように、内側係止アーム枢着位置P1aと外側係止アーム枢着位置P1bとで本体フレーム11の左右各側に2箇所ずつ有する構成としたが、本発明の係止アーム枢着位置は、これに限定せず、本体フレーム11の左右各側に1箇所或いは、3箇所以上に有する構成としてもよい。
10…ブロック吊り具
11…本体フレーム
11d…対向部分
15…本体用吊上げ連結部
21…係止アーム
23…係止爪
24…重錘部
25…アーム用吊上げ連結部
26…係止アーム枢着孔
27…係止長孔部
28…枢支長孔部
31…枢支ピン
40…枢着部
200…コンクリートブロック
500…吊上げ部材
610a…上面
611…吊上げ箇所
Sx…係止姿勢
Sy…傾き姿勢
Py…枢支位置
Px…係止位置

Claims (9)

  1. 横方向に延びる本体フレームと、
    前記本体フレームの前記横方向の左右各側において、コンクリートブロックの吊上げ箇所の下面に係止する係止爪を備える係止アームと、
    前記係止爪によって前記吊上げ箇所の下面に係止する係止姿勢と、該係止姿勢に対して前記横方向に傾いた傾き姿勢との間で枢動可能に前記係止アームを前記本体フレームに枢着する枢着手段とを備え、
    前記係止アームに、該係止アームを吊り上げる吊上げ部材と連結するアーム用吊上げ連結部を設け、
    前記アーム用吊上げ連結部を介した前記吊上げ部材による前記係止アームの吊り上げによって、前記本体フレームに対して前記係止アームがスライドして、前記係止アームが前記係止姿勢の状態における前記係止爪と、前記吊上げ箇所を挟んで該係止爪に対向する前記本体フレームにおける対向部分との間隔を調整する間隔調整手段を備えた
    ブロック吊り具。
  2. 前記係止姿勢を、前記係止アームに前記横方向の外側を向いて突出するように備えた前記係止爪によって前記吊上げ箇所の下面に前記横方向の内側から外側へ係止する前記係止アームの姿勢とし、
    前記傾き姿勢を、前記係止姿勢に対して前記係止爪が前記横方向の内側に配置されるように傾いた前記係止アームの姿勢とし、
    前記係止アームを、前記吊上げ部材による前記アーム用吊上げ連結部を介した前記係止アームの吊り上げによって前記傾き姿勢から前記係止姿勢となるように構成した
    請求項1に記載のブロック吊り具。
  3. 前記枢着手段を、
    前記本体フレームと前記係止アームとのうち少なくとも一方に形成された枢着凹部と、該枢着凹部と係合する枢着凸部とで構成し、
    前記係止アームを前記傾き姿勢で枢支可能な枢支位置と、吊り上げによって前記係止爪が前記吊上げ箇所の下面に係止する係止位置との間で前記枢着凸部をスライド可能に形成した前記枢着凹部で、前記間隔調整手段を構成した
    請求項2に記載のブロック吊り具。
  4. 前記係止アームに前記枢着凹部が形成され、
    前記枢着凹部における前記枢支位置を、前記係止アームの重心位置に対して、前記横方向における前記アーム用吊上げ連結部を有する側へずらした位置、且つ前記係止位置よりも上方の位置とした
    請求項3に記載のブロック吊り具。
  5. 前記枢着凹部を、
    前記係止位置を有するとともに前記間隔の調整方向に延びる係止凹部と、
    前記枢支位置を有するとともに該係止凹部の上端から前記ずらした位置の側へ延びる枢支凹部とで略くの字形状に形成した
    請求項4に記載のブロック吊り具。
  6. 前記係止アームにおける前記枢支位置よりも前記横方向の外側に重錘部を備えた
    請求項4、又は5に記載のブロック吊り具。
  7. 前記枢着凸部が前記枢着凹部における前記係止位置に配置された吊り上げ状態おいて、前記本体フレームにおける前記対向部分が前記吊上げ箇所の上面に接触する
    請求項4乃至6のうちいずれかに記載のブロック吊り具。
  8. 前記アーム用吊上げ連結部を、
    前記係止アームにおける前記枢支位置に対して前記係止爪を有する側と反対側に配置した
    請求項4乃至7のうちいずれかに記載のブロック吊り具。
  9. 前記本体フレームに、該本体フレームを吊り上げる前記吊上げ部材を連結する本体用吊上げ連結部を備えた
    請求項1乃至8のうちいずれかに記載のブロック吊り具。
JP2015118514A 2015-06-11 2015-06-11 ブロック吊り具 Active JP6412828B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015118514A JP6412828B2 (ja) 2015-06-11 2015-06-11 ブロック吊り具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015118514A JP6412828B2 (ja) 2015-06-11 2015-06-11 ブロック吊り具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017002596A JP2017002596A (ja) 2017-01-05
JP6412828B2 true JP6412828B2 (ja) 2018-10-24

Family

ID=57752164

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015118514A Active JP6412828B2 (ja) 2015-06-11 2015-06-11 ブロック吊り具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6412828B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2519048Y2 (ja) * 1991-01-28 1996-12-04 斎藤 武弥 建設用挟持運搬具
JP2544294Y2 (ja) * 1993-06-15 1997-08-13 株式会社三共トレーディング ブロック吊上げ具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017002596A (ja) 2017-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10053826B1 (en) Wing plow apparatus
JP2012126523A (ja) ブーム式作業車のカウンタウエイト位置決め装置
JP3755772B1 (ja) 吊上装置
KR200488425Y1 (ko) 굴착기용 지게차 어태치먼트
JP6412828B2 (ja) ブロック吊り具
JP3904741B2 (ja) 車両用シートのスライド装置
JP6270524B2 (ja) 吊り具
JP2008240286A (ja) 油圧ショベル
JP6870484B2 (ja) 建設機械
JP4581683B2 (ja) 建設機械におけるカウンターウエイトの取付構造及び取付方法
JP2008038502A (ja) 作業用走行車
JP5875960B2 (ja) 内視鏡保持装置、及びトロリー
KR101313277B1 (ko) 인양 구조물이 구비된 건설장비용 카운터웨이트
JP2008002081A (ja) 作業用足場
JP2020114747A (ja) ボックスパレット
JP3864384B2 (ja) 自在脚立
JP2020051208A (ja) 天井構造及び固定具
WO2022004329A1 (ja) 建設機械
JP7477553B2 (ja) アタッチメント
JP2005119767A (ja) 吊り具
JP5027401B2 (ja) フォークキャッチ
JP2009073593A (ja) 吊り治具
US1238295A (en) Support.
JP4579042B2 (ja) 吊下具
JP2005306596A (ja) 車両吊上げ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180419

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180710

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180829

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181001

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6412828

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250