JP7368488B2 - 構造体および加熱装置 - Google Patents

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Description

本開示は、構造体および加熱装置に関する。
セラミックスからなる基板は、金属および樹脂等と比較して耐熱性に優れる。たとえば、窒化アルミニウム質セラミックスは、熱伝導率が高いことから、各種素子や部品等の被処理体の熱処理を行う際に、被処理体を載置または保持する構造体として利用される場合がある。
被処理体の熱処理を行うヒータとして構造体を利用する場合、構造体の内部に埋め込まれた電極層を電源と接続するために、電極層に対して給電用の端子が接続される。
特開2003-40686号公報
本開示の一態様による構造体は、基体と、電極層と、端子とを有する。基体は、セラミックスからなる。電極層は、基体の内部に位置する。端子は、先端部において電極層と電気的に接続される。また、端子は、先端面および側面において電極層と接触する。
図1は、実施形態に係るウエハ載置装置の模式的な斜視図である。 図2は、実施形態に係る構造体の模式的な断面図である。 図3は、図2に示すH部の模式的な拡大図である。 図4は、実施形態に係る基体の製造方法の一例を説明するための模式的な断面図である。 図5は、実施形態に係る基体の製造方法の一例を説明するための模式的な断面図である。 図6は、実施形態に係る基体の製造方法の一例を説明するための模式的な断面図である。 図7は、実施形態に係る基体の製造方法の一例を説明するための模式的な断面図である。 図8は、実施形態に係る基体の製造方法の一例を説明するための模式的な断面図である。 図9は、実施形態に係る基体の製造方法の一例を説明するための模式的な断面図である。 図10は、第1変形例に係る構造体の模式的な断面図である。 図11は、第1変形例に係る基体の製造方法の一例を説明するための模式的な断面図である。 図12は、第1変形例に係る基体の製造方法の一例を説明するための模式的な断面図である。 図13は、第1変形例に係る基体の製造方法の一例を説明するための模式的な断面図である。 図14は、第1変形例に係る基体の製造方法の一例を説明するための模式的な断面図である。 図15は、第1変形例に係る基体の製造方法の一例を説明するための模式的な断面図である。 図16は、第2変形例に係る構造体の模式的な断面図である。 図17は、第3変形例に係る構造体の模式的な断面図である。 図18は、第4変形例に係る構造体の模式的な断面図である。 図19は、第5変形例に係る構造体の模式的な断面図である。 図20は、第6変形例に係る構造体の模式的な断面図である。 図21は、第7変形例に係る構造体の模式的な断面図である。 図22は、第8変形例に係る構造体の模式的な断面図である。 図23は、第9変形例に係る構造体の模式的な断面図である。 図24は、第10変形例に係る構造体の模式的な断面図である。 図25は、第11変形例に係る構造体の模式的な断面図である。 図26は、第12変形例に係る構造体の模式的な断面図である。 図27は、第13変形例に係る構造体の模式的な断面図である。 図28は、第14変形例に係る構造体の模式的な断面図である。 図29は、第15変形例に係る構造体の模式的な断面図である。 図30は、第16変形例に係る構造体の模式的な断面図である。 図31は、第17変形例に係る構造体の模式的な断面図である。 図32は、第17変形例に係る端子の模式的な上面図である。 図33は、第18変形例に係る構造体の模式的な断面図である。 図34は、第18変形例に係る端子の模式的な上面図である。
以下に、本開示による構造体および加熱装置を実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示による構造体および加熱装置が限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
また、以下に示す実施形態では、「一定」、「直交」、「垂直」あるいは「平行」といった表現が用いられる場合があるが、これらの表現は、厳密に「一定」、「直交」、「垂直」あるいは「平行」であることを要しない。すなわち、上記した各表現は、たとえば製造精度、設置精度などのずれを許容するものとする。
また、以下参照する各図面では、説明を分かりやすくするために、鉛直上向き方向をZ軸方向として規定する。
<ウエハ載置装置の全体構成>
まず、実施形態に係るウエハ載置装置の構成について図1を参照して説明する。図1は、実施形態に係るウエハ載置装置1の模式的な斜視図である。
図1に示す実施形態に係るウエハ載置装置1は、半導体ウエハ、水晶ウエハその他のウエハ(以下、単に「ウエハ」と記載する)を載置する装置である。ウエハ載置装置1は、載置したウエハを加熱する加熱機能を有しており、たとえば、ウエハに対してプラズマ処理等を行う基板処理装置に搭載される。
図1に示すように、ウエハ載置装置1は、構造体2と、配線部4と、電力供給部5と、制御部6とを有する。
構造体2は、上下(Z軸方向)に厚みがある円板状の基体10と、基体10に接続される筒状のシャフト20とを有する。基体10の上面101には、ウエハが載置される。また、基体10の下面102には、シャフト20が接続される。基体10の上面101および下面102は、略同形状であり、ともにウエハよりも大径である。基体10の内部には、発熱体としての電極層(ここでは図示せず)が位置している。
配線部4は、基体10の内部に位置する電極層を基体10の外部に位置する電力供給部5と電気的に接続する。電力供給部5は、配線部4を介して電極層と電気的に接続され、配線部4を介して電極層に電力を供給する。電力供給部5は、図示しない電源から給電された電力を適切な電圧に変換する電源回路を含む。制御部6は、電力供給部5における電力の供給を制御する。
ウエハ載置装置1は、上記のように構成されており、電力供給部5から供給される電力を用いて基体10内部の電極層を発熱させることにより、ウエハ載置面101に載置されたウエハを加熱する。
<構造体の構成>
次に、構造体2の構成について図2を参照して説明する。図2は、実施形態に係る構造体2の模式的な断面図である。なお、図2には、図1に示すII-II矢視における模式的な断面図を示している。
(基体について)
図2に示すように、基体10の内部には、電極層11が位置している。本実施形態において、電極層11は、第1電極層111と、第2電極層112とを含む。第1電極層111は、基体10の下面102側に相対的に位置する電極層である。第2電極層112は、第1電極層111との関係において基体10の上面101(以下、「ウエハ載置面101」と記載する場合がある)側に相対的に位置する電極層である。第1電極層111および第2電極層112は、たとえば、Ni、W、MoおよびPt等の金属、または、上記金属の少なくとも1つを含む合金からなる。
第1電極層111および第2電極層112は、ウエハ載置面101に沿って延在している。具体的には、第1電極層111および第2電極層112は、たとえば渦巻き状やミアンダ状などの所定のパターンを描きながらウエハ載置面101の略全面に張り巡らされている。第1電極層111および第2電極層112の厚さは、例示すると30μm以上120μm以下である。
第1電極層111と第2電極層112とは、ビア導体113を介して電気的に接続される。なお、電極層11は、必ずしも2層であることを要せず、少なくとも1層(たとえば、第1電極層111)を含んでいればよい。
基体10は、セラミックスからなる。基体10を構成するセラミックスは、たとえば、窒化アルミニウム(AlN)、酸化アルミニウム(Al、アルミナ)、炭化珪素(SiC)、及び窒化珪素(Si)等を主成分とする。ここでいう主成分とは、たとえば、その材料の50質量%以上又は80質量%以上を占める材料のことである。
なお、基体10には、上述したセラミックス以外に、たとえば焼結助剤が含まれていてもよい。焼結助剤としては、たとえば、酸化カルシウム(CaO)および酸化イットリウム(Y)の混合物が用いられる。
基体10の上面101(ウエハ載置面101)と下面102とは平行である。また、基体10の形状は任意である。たとえば、実施形態において、基体10の形状は、平面視円形状であるが、これに限らず、平面視において楕円形状、矩形状、台形状などであってもよい。基体10の寸法は、一例を示すと、直径が20cm以上35cm以下、厚さが4mm以上30mm以下である。
(シャフトについて)
シャフト20は、筒状を呈し、上端が基体10の下面中央部に接合されている。1つの態様として、シャフト20は、接着材によって基体10の下面102に接合(接着)される。その他の態様として、シャフト20は、固相接合によって基体10に接合されてもよい。シャフト20の形状は任意である。1つの態様として、シャフト20の形状は、円筒形状を呈している。その他の態様として、シャフト20の形状は、たとえば、角筒などの形状を呈していてもよい。シャフト20の材料は、任意である。1つの態様として、シャフト20の材料は絶縁性のセラミックスである。その他の態様として、シャフト20の材料は、たとえば、導電性の材料(金属)であってもよい。
筒状のシャフト20は、基体10の下面102に接合されている上面21と、この上面21とは反対に位置する下面22と、これら上面21および下面22を繋ぐと共にシャフト20の内側を構成している内面23と、上面21及び下面22を繋ぐと共にシャフト20の外側を構成している外面24と、を有している。
図示の例において、内面23は、シャフト20が延びる方向に沿って、外面24に対し平行に設けられている。別の観点では、内面23は、基体10の厚み方向に平行な直線に対し平行に設けられている。但し、内面23は、シャフト20の内径が下方に向かって小さくなるよう傾斜していてもよいし、シャフト20の内径が下方に向かって大きくなるよう傾斜していてもよい。尚、外面24についても同様の構成にすることができる。これにより、シャフト20を、上端から下端に亘って、内径および外径の少なくとも一方が異なるようにすることができる。
(配線部について)
配線部4は、端子41と、導線42とを有する。端子41は、上下方向にある程度の長さを有する金属(バルク材)である。端子41は、上端側が基体10内に位置し、下端側が基体10外に位置する。図示の例において、端子41は、第1電極層111に電気的に接続されている。また、端子41は、ビア導体113を介して第2電極層112とも電気的に接続されている。端子41の形状は任意である。1つの態様では、端子41の形状は、円柱状を呈している。端子41は、たとえば、Ni、W、MoおよびPt等の金属、または、上記金属の少なくとも1つを含む合金からなる。
<基体の内部構成>
次に、上述した基体10の内部構成について図3を参照して具体的に説明する。図3は、図2に示すH部の模式的な拡大図である。
図3に示すように、端子41は、先端部410において電極層11(ここでは、第1電極層111)と電気的に接続される。具体的には、端子41は、先端面411および側面412において第1電極層111と接触している。
セラミックスからなる構造体を被処理体の熱処理を行うヒータとして利用する場合、構造体の内部に埋め込まれた電極層を電源と接続するために、電極層に対して給電用の端子が接続される。従来、かかる構造体には、端子と電極層との接合強度を向上させるという点で更なる改善の余地がある。
実施形態に係る端子41は、先端面411および側面412において第1電極層111と接触する。このため、たとえば、先端面411においてのみ第1電極層111と接触する場合や、側面412においてのみ第1電極層111と接触する場合と比べて、端子41と第1電極層111との接合強度を向上させることができる。
なお、端子41と第1電極層111との接合は、たとえば、基体10の製造工程において、第1電極層111が熱収縮して端子41と密着することによって行われる。また、端子41と第1電極層111との接合は、図示しない封止剤が端子41と第1電極層111との微少な隙間に介在することによっても行われ得る。封止剤は、たとえば、酸化アルミニウム(Al)を主成分とし、酸化カルシウム(CaO)および酸化イットリウム(Y)を含有する。
端子41と接続される第1電極層111は、端子41と接触する箇所に接触部15を有する。接触部15は第1電極層111の一部分であり、その厚み(上下方向の幅)は、第1電極層111における他の部位と比較して厚い。具体的には、接触部15は、第1電極層111の他の部位と比較して、下面102側すなわちウエハ載置面101とは反対側に向かって突出している。一例として、接触部15の厚さ(後述する凹部151を除いた最大厚さ)は、0.4mm以上3mm以下であり、好ましくは、0.6mm以上2mm以下である。
このように、端子41との接触箇所である接触部15を他の箇所よりも厚くすることで、端子41の側面412との接触面積をより大きくすることができる。したがって、端子41と第1電極層111との接合強度をさらに向上させることができる。また、詳細については後述するが、基体10の製造工程において、第1電極層111に対してドリル等を用いて端子41の先端部410を収容するための凹部を形成する際に、誤って第1電極層111を貫通させてしまうことを抑制することができる。すなわち、基体10の製造工程を容易化することができる。
また、基体10は、接触部15の周囲に空間17を有する。空間17は、接触部15の側方に広がっており、接触部15の全周を囲んでいる。このように、接触部15の周囲に空間17を設けることで、空間17の断熱作用により、ウエハ載置面101とは反対側に熱が伝わることを抑制することができる。したがって、ウエハ載置面101に載置されたウエハを効率よく加熱することが可能となる。
<実施形態に係る基体の製造方法>
次に、基体10の製造方法の一例について図4~図9を参照して説明する。図4~図9は、実施形態に係る基体10の製造方法の一例を説明するための模式的な断面図である。
図4に示すように、まず、窒化アルミニウム(AlN)等を主成分とするセラミックグリーンシート201が複数枚積層される。その上に、第1電極層111を構成するタングステン(W)等の金属あるいは合金からなる1枚(または複数枚)の金属シート202が積層され、さらにその上に複数枚のセラミックグリーンシート201が積層される。金属シート202上に積層される複数枚のセラミックグリーンシート201には、上述した接触部15を位置させるための開口203が予め形成されている。
つづいて、図5に示すように、開口203に対し、タングステンカーバイト(WC)のペースト204が充填される。なお、ペースト204は、最終的に第1電極層111と一体化されるものであればよく、必ずしも、タングステンカーバイトであることを要しない。開口203に充填されたペースト204は、開口203内にて乾燥される。つづいて、図6に示すように、複数枚のセラミックグリーンシート201がさらに積層される。
つづいて、積層体は、たとえば窒素雰囲気下において、1700~1800℃の温度で焼成される。これにより、図7に示すように、ペースト204が第1電極層111と一体化して接触部15が形成される。また、この際、ペースト204が収縮することにより、接触部15の側方に空間17が形成される。
つづいて、図8に示すように、基体10に開口205が形成される。開口205は、基体10の下面102からウエハ載置面101(図2等参照)に向かって上下方向に延在するように、たとえばドリル等を用いて形成される。このとき、基体10だけでなく接触部15の一部もドリル等によって削られる。これにより、接触部15の一部を接触部15の厚み方向に凹ませた凹部151が形成される。
つづいて、図9に示すように、開口205(図8参照)に端子41が挿入される。これにより、端子41の先端部410が接触部15の凹部151の内部に位置する。つづいて、端子41の周囲に封止剤206が塗布される。その後、基体10は、たとえば真空中、1550℃で熱処理される。これにより、封止剤206が毛管現象によって端子41と開口205との隙間に入り込むことで、端子41と開口205との隙間が封止される。また、端子41と第1電極層111とが接合される。
なお、端子41を開口205に挿入する前に、端子41の先端(凹部151に接する側)にPt(白金)またはNi(ニッケル)の金属微粒子を主成分とするペーストを塗布しても良い。端子41の先端にPtペーストまたはNiペーストを塗布してから開口205に挿入することにより、端子41と凹部151(接触部15)がPtまたはNiを介して接合される。これにより、端子41と接触部15との接合強度が高くなるため、端子41と接触部15の接合の信頼性を高めることができる。
(第1変形例)
次に、上述した実施形態に係る構造体2の変形例について説明する。まず、第1変形例に係る構造体について図10を参照して説明する。図10は、第1変形例に係る構造体の模式的な断面図である。
図10に示すように、第1変形例に係る構造体2Aは、基体10Aを有する。基体10Aは、上述した実施形態に係る基体10が有する空間17よりも広い空間17Aを有する。具体的には、上述した実施形態に係る基体10が有する空間17が接触部15の側方にのみ広がっているのに対し、空間17Aは、接触部15の側方および突出方向(ここでは、Z軸負方向)にも広がっている。言い換えれば、空間17Aは、接触部15の側面152と基体10Aとの間に介在するとともに、接触部15の突出面153(第1電極層111の他の部位よりも突出した端面)と基体10Aとの間に介在する。
このように、接触部15の周囲に、接触部15の側方および突出方向に広がる空間17Aを有することにより、空間17Aの断熱作用により、ウエハ載置面101とは反対側に熱が伝わることをさらに抑制することができる。また、後述するように、基体10Aの製造工程において、接触部15に凹部151を形成する作業を容易化することができる。
<第1変形例に係る基体の製造方法>
次に、第1変形例に係る基体10Aの製造方法について図11~図15を参照して説明する。図11~図15は、第1変形例に係る基体10Aの製造方法の一例を説明するための模式的な断面図である。
図11に示すように、上述した実施形態に係る基体10と同様の手順で複数のセラミックグリーンシート201および金属シート202が積層された後、開口203にタングステンカーバイト(WC)のペースト204が充填される。ペースト204は、開口203を満たさない程度に充填される。つづいて、開口203に樹脂207がさらに充填された後、図12に示すように、複数枚のセラミックグリーンシート201がさらに積層される。
つづいて、積層体は、たとえば窒素雰囲気下において、1700~1800℃の温度で焼成される。これにより、図13に示すように、ペースト204が第1電極層111と一体化して接触部15が形成される。また、この際、ペースト204が収縮することにより、また、樹脂207が焼失することによって接触部15の周囲に空間17Aが形成される。
なお、開口203(図11参照)に樹脂207を充填せずとも、空間17Aを形成することは可能であるが、樹脂207を充填することで、焼成後の基体10Aの歪みを抑制することができる。具体的には、ペースト204の収縮率が他と比較して大きいため、焼成によってペースト204(接触部15)の周辺が歪みやすいが、開口203に樹脂207を充填しておくことによってかかる歪みの発生を抑制することができる。
つづいて、図14に示すように、基体10Aに開口205が形成される。開口205は、基体10Aの下面102からウエハ載置面101(図2等参照)に向かって上下方向に延在するように、たとえばドリル等を用いて形成される。これにより、まず、基体10Aの外部と基体10A内部の空間17Aとが開口205によって連通する。つづいて、接触部15の突出面153がドリル等によって削られることにより、接触部15の一部を接触部15の厚み方向に凹ませた凹部151が形成される。このとき、開口205と接触部15の突出面153との間には空間17Aが介在しているため、作業者は、開口205を通して接触部15の突出面153を目視にて確認することが容易である。したがって、凹部151の位置決めを容易に行うことができる。
つづいて、図15に示すように、開口205に端子41が挿入される。これにより、端子41の先端部410が接触部15の凹部151の内部に位置する。つづいて、端子41の周囲に封止剤206が塗布される。その後、基体10は、たとえば真空中、1550℃で熱処理される。これにより、封止剤206が毛管現象によって端子41と開口205との隙間に入り込むことで、端子41と開口205との隙間が封止される。また、端子41と第1電極層111とが接合される。
(第2変形例)
次に、第2変形例に係る構造体について図16を参照して説明する。図16は、第2変形例に係る構造体の模式的な断面図である。なお、図16および後述する図17~図27には、第1電極層および端子のみを示しており、他の構成については図示を省略している。
図16に示すように、第2変形例に係る構造体2Bは、接触部15の中心位置からずれた位置に端子41が接続される。このように、端子41は、必ずしも接触部15の中心位置に接続されることを要しない。
(第3変形例)
次に、第3変形例に係る構造体について図17を参照して説明する。図17は、第3変形例に係る構造体の模式的な断面図である。
図17に示すように、第3変形例に係る構造体2Cは、第1電極層111Cを有する。第3変形例に係る第1電極層111Cの接触部15Cは、突出高さの異なる複数の突出面153a,153bを有する。このように、接触部15Cの突出面153a、153bは、必ずしも平坦であることを要しない。
(第4変形例)
次に、第4変形例に係る構造体について図18を参照して説明する。図18は、第4変形例に係る構造体の模式的な断面図である。
図18に示すように、第4変形例に係る構造体2Dは、第1電極層111Dを有する。第4変形例に係る第1電極層111Dの接触部15Dは、側面152Dと突出面153Dとの間に曲面状の角部155Dを有する。このように、接触部15Dの角部155Dを曲面状とすることで、接触部15Dへの応力集中を緩和させることができる。
(第5変形例)
次に、第5変形例に係る構造体について図19を参照して説明する。図19は、第5変形例に係る構造体の模式的な断面図である。
図19に示すように、第5変形例に係る構造体2Eは、第1電極層111Dを有する。第5変形例に係る第1電極層111Dの接触部15Eは、側面152Eと第1電極層111Dの他の部位との間に曲面状の角部156Eを有する。このように、接触部15Eの角部156Eを曲面状とすることで、接触部15Eへの応力集中を緩和させることができる。
(第6変形例)
次に、第6変形例に係る構造体について図20を参照して説明する。図20は、第6変形例に係る構造体の模式的な断面図である。
図20に示すように、第6変形例に係る構造体2Fは、第1電極層111Fを有する。第6変形例に係る第1電極層111Fは、接触部15Fを中心に端子41に向かって湾曲している。このように、第1電極層111Fが端子41に向かって湾曲していることで、第1電極層111Fは端子41の押圧に抗しやすくなる。このため、端子41と第1電極層111Fとの接合をより確実なものとすることができる。
なお、第1電極層111Fは、少なくとも接触部15Fを含む一部の領域において端子41に向かって湾曲していればよく、必ずしも全体的に湾曲していることを要しない。
また、ここでは、第1電極層111Fが、端子41に向かって湾曲する場合の例について説明したが、第1電極層111Fは、たとえば、ウエハ載置面101に向かって湾曲していてもよい。
(第7変形例)
次に、第7変形例に係る構造体について図21を参照して説明する。図21は、第7変形例に係る構造体の模式的な断面図である。
図21に示すように、第7変形例に係る構造体2Gは、端子41Gを有する。第7変形例に係る端子41Gは、先端面411Gと側面412Gとの間に、側面412Gから先端面411Gに向かって縮径する縮径部413Gを有する。たとえば、第7変形例に係る縮径部413Gは、端子41Gの先端面411Gと側面412Gとの間に位置する、面取りされた角部である。ここでは、縮径部413GがC面である場合を例示しているが、縮径部413Gは、R面であってもよい。
このように、端子41Gの先端部410Gに縮径部413Gを設けることで、端子の先端部410Gと接触部15との接触面積を大きくすることができる。したがって、端子41Gと第1電極層111との接合強度をさらに向上させることができる。
(第8変形例)
次に、第8変形例に係る構造体について図22を参照して説明する。図22は、第8変形例に係る構造体の模式的な断面図である。
図22に示すように、第8変形例に係る構造体2Hは、端子41Hを有する。第8変形例に係る端子41Hは、側面412Hから先端面411Hに向かって縮径する縮径部413Hを有する。第8変形例に係る縮径部413Hは、先端面411Hと側面412Hとの間に位置する段部である。
このように、端子41Hの先端部410Hに段差状の縮径部413Hを設けることで、端子41Hと第1電極層111との接合強度をさらに向上させることができる。
(第9変形例)
次に、第9変形例に係る構造体について図23を参照して説明する。図23は、第9変形例に係る構造体の模式的な断面図である。
図23に示すように、第9変形例に係る構造体2Iは、端子41Iを有する。第9変形例に係る端子41Iは、曲面状の先端面411Iを有する。このように、端子41Iの先端面411Iを曲面状とすることによっても、端子41Iの先端部410Iと接触部15との接触面積を大きくすることができる。したがって、端子41Iと第1電極層111との接合強度をさらに向上させることができる。
(第10変形例)
次に、第10変形例に係る構造体について図24を参照して説明する。図24は、第10変形例に係る構造体の模式的な断面図である。
図24に示すように、第10変形例に係る構造体2Jは、端子41Jを有する。第10変形例に係る端子41Jは、側面412Jが先端面411Jに向かって縮径するテーパ形状を有する。このように、端子41Jの先端部410Jをテーパ形状とすることにより、端子41Jの先端部410Jと接触部15との接触面積を大きくすることができる。したがって、端子41Jと第1電極層111との接合強度をさらに向上させることができる。
(第11変形例)
次に、第11変形例に係る構造体について図25を参照して説明する。図25は、第11変形例に係る構造体の模式的な断面図である。
図25に示すように、第11変形例に係る構造体2Kは、端子41Kを有する。第11変形例に係る端子41Kは、側面412Kが先端面411Kに向かって拡径する逆テーパ形状を有する。このように、端子41Kの先端部410Kを逆テーパ形状とすることにより、端子41Kの先端部410Kと接触部15との接触面積を大きくすることができる。したがって、端子41Kと第1電極層111との接合強度をさらに向上させることができる。また、逆テーパ形状とすることにより、端子41Kの抜けを抑制することができる。
(第12変形例)
次に、第12変形例に係る構造体について図26を参照して説明する。図26は、第12変形例に係る構造体の模式的な断面図である。
図26に示すように、第12変形例に係る構造体2Lは、接触部15の突出方向(ここでは、Z軸方向)に対して斜めに延在する。このように、端子41Lは、接触部15の突出方向、言い換えれば、基体の厚み方向(上下方向)に対して斜めに延びていてもよい。これにより、端子41Lの熱膨張を左右方向にずらすことができるため、基体にクラックが生じることを抑制することができる。
(第13変形例)
次に、第13変形例に係る構造体について図27を参照して説明する。図27は、第13変形例に係る構造体の模式的な断面図である。
図27に示すように、第13変形例に係る構造体2Mは、第1電極層111Mを有する。第13変形例に係る第1電極層111Mの接触部15Mは、凹部151における底面151aの一部と端子41における先端面411の一部との間に間隙208を有する。このように、間隙208を有することにより、第1電極層111Mから端子41への熱伝導を抑制することができる。したがって、第1電極層111Mにおいて発生した熱を効率よくウエハへ伝えることができる。
(第14変形例)
次に、第14変形例に係る構造体について図28を参照して説明する。図28は、第14変形例に係る構造体の模式的な断面図である。
図28に示すように、第14変形例に係る構造体2Nは、第1電極層111Nを有する。第14変形例に係る第1電極層111Nの接触部15Nは、第1電極層111Nの他の部位と比較して、ウエハ載置面101(図2参照)側に突出している。このように、接触部15Nは、たとえば図3に示す接触部15のように基体10の下面102に向かって突出していることを要さず、ウエハ載置面101に向かって突出していてもよい。
(第15変形例)
次に、第15変形例に係る構造体について図29を参照して説明する。図29は、第15変形例に係る構造体の模式的な断面図である。
図29に示すように、第15変形例に係る構造体2Oは、第1電極層111Oを有する。第15変形例に係る第1電極層111Oの接触部15Oは、第1電極層111Oの他の部位と比較して、基体10のウエハ載置面101(図2参照)側に突出するとともに、基体10の下面102側にも突出している。このように、接触部15Oは、ウエハ載置面101および下面102の両方に向かって突出していてもよい。これにより、端子41と接触部15Oとの接触面積を大きくすることができる。したがって、端子41と第1電極層111Oとの接合強度をさらに向上させることができる。
(第16変形例)
次に、第16変形例に係る構造体について図30を参照して説明する。図30は、第16変形例に係る構造体の模式的な断面図である。
図30に示すように、第16変形例に係る構造体2Pは、第1ビア導体113aと、第2ビア導体113bとを有する。
このように、複数のビア導体(第1ビア導体113aおよび第2ビア導体113b)を用いて第1電極層111と第2電極層112とを接続することで、第1電極層111と第2電極層112との電気的な接続をより確実なものとすることができる。
また、構造体2Pの使用時において、第1電極層111および第2電極層112は、温度変化によって水平方向(ウエハ載置面101に沿った方向)に膨張または収縮する。このような第1電極層111および第2電極層112の変形は、基体10にクラックを生じさせるおそれがある。これに対し、第16変形例に係る構造体2Pでは、第1電極層111および第2電極層112が、複数のビア導体(第1ビア導体113aおよび第2ビア導体113b)によって接続されている。このため、第16変形例に係る構造体2Pによれば、第1電極層111および第2電極層112の熱変形を複数のビア導体によって抑制することができる。したがって、基体10にクラックが生じることを抑制することができる。
しかも、第1ビア導体113aおよび第2ビア導体113bは、接触部15の両側にそれぞれ位置している。たとえば、図30に示す例では、接触部15の紙面左側に第1ビア導体113aが位置し、接触部15の紙面右側に第2ビア導体113bが位置している。このように、接触部15の両側に第1ビア導体113aおよび第2ビア導体113bが位置していることで、特に、接触部15周辺における第1電極層111および第2電極層112の熱変形を抑制することができる。したがって、たとえば構造体2Pの使用時に、第1電極層111および第2電極層112の熱変形によって端子41が第1電極層111から離れてしまうことを抑制することができる。言い換えれば、昇温、降温を繰り返す使用環境下における端子41と第1電極層111との接合強度を高めることができる。
(第17変形例)
次に、第17変形例に係る構造体について図31および図32を参照して説明する。図31は、第17変形例に係る構造体の模式的な断面図である。また、図32は、第17変形例に係る端子の模式的な上面図である。
図31に示すように、第17変形例に係る構造体2Qは、端子41Qを有する。図31および図32に示すように、端子41Qは、側面412に凹部415を有する。凹部415は、端子41Qの先端部410に設けられる。具体的には、端子41Qの側面412のうち、接触部15と対向する部位および基体10と対向する部位にかけて凹部415が設けられる。
かかる凹部415には、封止剤206が入り込んでいる。言い換えれば、凹部415は、封止剤206で充填される。
このように、凹部415に封止剤206が入り込むことで、端子41Qと基体10との接合強度を向上させることができる。また、凹部415に封止剤206が入り込むことで、端子41Qと接触部15との接合強度を向上させることができる。さらに、製造工程において必要量を超える封止剤206(たとえばpt(白金))が塗布された場合であっても、余分な封止剤206が凹部415に溜まることで、たとえば製造中に封止剤206が基体10の下面102からはみ出ることを抑制することができる。
なお、ここでは、端子41Qが1つの凹部415を有する場合の例を示したが、端子41Qが有する凹部415の数は、2つ以上であってもよい。また、凹部415は、端子41Qの先端面411から基端面まで延びていてもよい。
(第18変形例)
次に、第18変形例に係る構造体について図33および図34を参照して説明する。図33は、第18変形例に係る構造体の模式的な断面図である。また、図34は、第18変形例に係る端子の模式的な上面図である。
図33に示すように、第18変形例に係る構造体2Rは、端子41Rを有する。図33および図34に示すように、端子41Rは、先端面411に凹部416を有する。凹部416は、端子41Rの先端部410に設けられる。具体的には、凹部416は、端子41Rの先端面411に設けられる。凹部416の両端は端子41Rの側面412に達している。なお、ここでは、端子41Rが1つの凹部416を有する場合の例を示しているが、端子41Rは、複数の凹部416を有していてもよい。たとえば、端子41Rは、十字に交差する2つの凹部416を有していてもよい。また、端子41Rは、第17変形例に係る端子41Qが有する凹部415と同様の凹部415をさらに有していてもよい。この場合、凹部415と凹部416とは連続していてもよい。
かかる凹部416には、封止剤206が入り込んでいる。言い換えれば、凹部416は、封止剤206で充填される。
このように、凹部416に封止剤206が入り込むことで、端子41Rと基体10との接合強度を向上させることができる。また、凹部416に封止剤206が入り込むことで、端子41Rと接触部15との接合強度を向上させることができる。さらに、製造工程において必要量を超える封止剤206(たとえばpt(白金))が塗布された場合であっても、余分な封止剤206が凹部416に溜まることで、たとえば製造中に封止剤206が基体10の下面102からはみ出ることを抑制することができる。
上述してきたように、実施形態に係る構造体(一例として、構造体2,2A~2P)は、基体(一例として、10,10A)と、電極層(一例として、第1電極層111,111C,111D,111F,111M,111N,111O)と、端子(一例として、端子41,41G,41H,41I,41J,41K,41L)とを有する。基体は、セラミックスからなる。電極層は、基体の内部に位置する。端子は、先端部において電極層と電気的に接続される。また、端子は、先端面(一例として、先端面411,411G,411H,411I,411J,411K)および側面(一例として、側面412,412G,412H,412J,412K)において電極層と接触する。したがって、実施形態に係る構造体によれば、端子と電極層との接合強度を向上させることができる。
電極層は、端子との接触部(一例として、接触部15,15C,15D,15E,15F,15M,15N,15O)を有していてもよい。この場合、接触部は、電極層における他の部位と比較して厚くてもよい。端子との接触箇所である接触部を電極層の他の箇所よりも厚くすることで、端子の側面との接触面積をより大きくすることができる。したがって、端子と電極層との接合強度をさらに向上させることができる。
電極層は、接触部の一部を接触部の厚み方向に凹ませた凹部(一例として、凹部151)を有していてもよい。この場合、端子の先端部は、凹部の内部に位置していてもよい。接触部が厚く形成されているため、基体の製造工程においてドリル等を用いて接触部に凹部を形成する際に、誤って電極層を貫通させてしまうことを抑制することができる。すなわち、基体の製造工程を容易化することができる。
実施形態に係る構造体(一例として、構造体2M)は、凹部における底面の一部と端子における先端面の一部との間に間隙(一例として、間隙208)を有していてもよい。これにより、電極層から端子への熱伝導を抑制することができる。
電極層(一例として、電極層111F)は、少なくとも接触部を含む領域において端子に向かって湾曲していてもよい。これにより、電極層が端子の押圧に抗しやすくなるため、端子と電極層との接合をより確実なものとすることができる。
基体(一例として、基体10,10A)は、接触部の周囲に空間(一例として、空間17,17A)を有していてもよい。これにより、空間の断熱作用によって空間が存在する方向への熱伝導を抑制することができる。
空間(一例として、空間17A)は、接触部の側方および突出方向に広がっていてもよい。これにより、空間が存在する方向への熱伝導をさらに抑制することができる。
端子(一例として、端子41J)は、先端面(一例として、先端面411J)に向かって縮径する形状を有していてもよい。これにより、端子の先端部と接触部との接触面積を大きくすることができる。したがって、端子と電極層との接合強度をさらに向上させることができる。
端子(一例として、端子41K)は、先端面(一例として、先端面411K)に向かって拡径する形状を有していてもよい。これにより、端子の先端部と接触部との接触面積を大きくすることができる。したがって、端子と電極層との接合強度をさらに向上させることができる。また、逆テーパ形状とすることにより、端子の抜けを抑制することができる。
端子(一例として、端子41I)の先端面(一例として、先端面411I)は、曲面状であってもよい。これにより、端子の先端部と接触部との接触面積を大きくすることができる。したがって、端子と電極層との接合強度をさらに向上させることができる。
なお、上述した実施形態では、加熱装置の一例としてウエハ載置装置を例に挙げて説明したが、本開示による加熱装置は、基体内部の電極層を発熱させることによって物体(たとえば、基体の一方の面に載置された被載置物)を加熱するものであればよく、ウエハ載置装置に限定されない。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 :ウエハ載置装置
2 :構造体
4 :配線部
5 :電力供給部
6 :制御部
10 :基体
11 :電極層
15 :接触部
17 :空間
20 :シャフト
41 :端子
42 :導線
101 :上面(ウエハ載置面)
102 :下面
111 :第1電極層
112 :第2電極層
113 :ビア導体
113a :第1ビア導体
113b :第2ビア導体
151 :凹部
152 :側面
153 :突出面
201 :セラミックグリーンシート
202 :金属シート
203 :開口
204 :ペースト
205 :開口
206 :封止剤
208 :間隙
410 :先端部
411 :先端面
412 :側面

Claims (13)

  1. セラミックスからなる基体と、
    前記基体の内部に位置する電極層と、
    先端部において前記電極層と電気的に接続される端子と
    を有し、
    前記端子は、先端面と、該先端面につながる側面とを有し、
    前記電極層は、前記電極層における他の部位と比較して厚い接触部を有するとともに、該接触部に、突出面と、該突出面に取り囲まれて位置する凹部とを有し、
    前記端子は、前記側面の少なくとも一部と前記先端面とが前記凹部の内部で前記電極層と接触し、
    前記凹部における底面の一部と前記端子における前記先端面の一部との間に間隙を有する、構造体。
  2. セラミックスからなる基体と、
    前記基体の内部に位置する電極層と、
    先端部において前記電極層と電気的に接続される端子と
    を有し、
    前記端子は、先端面と、該先端面につながる側面とを有し、
    前記電極層は、突出面と、該突出面に取り囲まれて位置する凹部と、前記端子との接触部とを有し、
    前記端子は、前記側面の少なくとも一部と前記先端面とが前記凹部の内部で前記電極層と接触し、
    前記接触部は、前記電極層における他の部位と比較して厚く、
    前記基体は、前記接触部の周囲に空間を有する、構造体。
  3. 前記電極層は、前記凹部を前記接触部に有する、請求項2に記載の構造体。
  4. 前記凹部における底面の一部と前記端子における前記先端面の一部との間に間隙を有する、請求項3に記載の構造体。
  5. 前記空間は、前記接触部の側方および突出方向に広がる、請求項2~4のいずれか一つに記載の構造体。
  6. 前記電極層は、少なくとも前記接触部を含む領域において前記端子に向かって湾曲している、請求項1~5のいずれか一つに記載の構造体。
  7. 前記端子は、前記先端面に向かって縮径する形状を有する、請求項1~のいずれか一つに記載の構造体。
  8. 前記端子は、前記先端面に向かって拡径する形状を有する、請求項1~のいずれか一つに記載の構造体。
  9. 前記端子の前記先端面は、曲面状である、請求項1~のいずれか一つに記載の構造体。
  10. 前記端子は、前記先端部における前記側面に凹部を有する、請求項1~のいずれか一つに記載の構造体。
  11. 前記端子は、前記先端面に凹部を有する、請求項1~1のいずれか一つに記載の構造体。
  12. 前記電極層を発熱させて物体を加熱する加熱装置に用いられる、請求項1~1のいずれか一つに記載の構造体。
  13. 請求項1~1のいずれか一つに記載の構造体と、
    前記電極層に電力を供給することにより、前記電極層を発熱させる電力供給部と
    を有する、加熱装置。
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