JP7364645B2 - 経編み機用の経編みツールバー - Google Patents
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Description
このような経編みツールバーは、通常、マグネシウム又はアルミニウムのような軽金属から成るベース本体、または繊維強化プラスチック材料から成るベース本体を用いて設計される。これらの材料は、一般的に、経編みツールバーの質量を低く抑えるために使用される。経編み工程に関与する経編みツールバーの多くは、ステッチ形成作業中に2回加速及び減速されなければならない。経編みバーの質量が小さいほど、経編みバーに作用する力が小さくなる。これは、原則として、駆動パワーと摩耗も低く抑えることができることを意味する。
別の経編みツールバーは、ドイツ特許1 585 174号からの公知技術である。ここでは、軽金属からバーが形成され、該バーが片側で長手方向に予め応力をかけられた鋼帯に接合される。ここでの意図は、熱膨張を最小限に抑えることである。
本発明は、高い機械的負荷下での温度変化に関連する問題を最小化するという目的に基づいている。
この構成により、経編み機の長手方向、即ち、作業幅に亘って延びる全てのバーやその他の部品に同じ材料、即ち、鋼を使用することが可能である。ベース本体は中空形状部として構成されているため、この場合には、軽量の構成で鋼を使用することも可能であり、これにより、縦編み機のバーの質量を再び低く抑えることができる。
また、中空形状部が1mm-10mm、特に2mm-5mmの範囲で最大の平均壁厚を有する場合も有利である。そうすれば、中空形状部は比較的低い質量で形成することができる。壁の厚さは薄く抑えることができる。
中空形状部の少なくとも1つの壁には、少なくとも1つの開口部があることが望ましい。開口部により、ベース本体の質量を再利用することができる。
これは、各区域の絶対熱膨張が全体としてツールバーの熱膨張より小さいという利点がある。これにより、他の経編みツールに対する経編みツールの変位を小さく抑えることができる。
中空形状部は、少なくとも1つの補強リブを有するのが好ましく、該補強リブは、特に、鋼の平坦形状部として構成される。補強リブは、中空形状部を補強する役割を果たし、その結果、中空形状部は、他の点で比較的弱い寸法にすることができる。鋼の平坦形状部を使用すれば、補強リブを低コストで製造することができる。
中空形状部に少なくとも1つの補強ビードがある場合も有利である。補強ビードは、例えば、プレスによって形成することができる。
図1は、中空形状部として構成され、かくして中空形状を形成する、経編みツールバーのベース本体1を概略的に示す。ベース本体1は空洞2を有し、これは鋼の平坦形状部3により形成される。鋼の平坦形状部3は、何回も湾曲している。鋼の平坦形状部3は、2つの領域4、5を有し、これらの領域は、経編みツールホルダ6を介して互いに接合される。本事例では、領域4、5は、長手方向に平行に延びる鋼の平坦形状部3の端部に配置されている。ただし、これは必須ではない。領域4、5は、例えば、経編みツールホルダ6に溶接されている。他にも可能な形の結合が考えられる。
この鋼の平坦形状部3は、肉厚部12を有する。肉厚部12にねじ穴13が配置されており、ねじ穴13を用いて、ベース本体1は、縦編み機のレバー(図示していない)に取り付けることができる。
肉厚部12、14は、熱流ドリル加工によって穴13、15を作ることによって作ることができる。これは、材料を、後に肉厚部12、14を形成する鋼の平坦形状部3または経編みツールホルダ6から変位させる。取付け形状(例えば内部ねじ)を、穴13、15に配備することもできる。
また、鋼の平坦形状部19のL字形形状は、ベース本体の剛性に寄与する。
図4の構成とは対照的に、鋼の平坦形状部17は、構成において大部分が平面である。鋼の平坦形状部17は、溶接継ぎ目20の領域においてのみ、多少角度をつけられており、その結果、2つの鋼の平坦形状部16、17の間に、比較的大きな接触領域が形成される。
1つの特徴において、ベース本体1は、その長手方向の2つの端面に補強リブ27、28を備えている。補強リブ27、28は、例えば、鋼の平坦形状部16-19に溶接することができる。補強リブ27、28は、補強リブ27、28の質量を低く抑えるために開口部29、30を有する。補強リブ27、28は、鋼の平坦形状部として構成することもできる。
補強リブ27,28は、全てのベース本体に提供可能であることが強調される。図6及び図8による構成では、補強リブ27、28はベース本体の端部に配置されている。図7に従った構成では、補強リブ27は、ベース本体1の中心部、即ち、空洞2にも配置することができる。図7に従った構成については、以下に詳しく述べる。
図7による構成では、3つの鋼の平坦形状部16、17、19のみが提供され、ここで、鋼の平坦形状部16、17のみが溶接継ぎ目20を介して互いに接合される。補強リブ27は、2つの鋼の平坦形状部16、17に接合され、同時に、鋼の平坦形状部16、17を鋼の平坦形状部19に接合し、それは、構成にてL字型である。接合は、例えば溶接によって作ることができる。図7による構成では、中空形状部は、補強リブ27が鋼の平坦形状部16、17を越えて突出する側に開口している。
図9による構成では、図1及び図2に例示されているように、針キャリア35がベース本体に接合されている。針キャリア35は、同時に経編みツールホルダ6に接合される。ここで、この接合部は、穴15にねじ込まれるねじによって作られる。経編みツール34は、周知のように、カバー36の形で針キャリア35に保持される。針キャリア35は、鋼の平坦形状部3の丸み部11上に支持される。丸み部11は、経編みツールホルダ6に隣接している。
図11による構成では、経編みツール34用のための針キャリア35が、2本の溶接線37、38に沿ってベース本体1に接合され、より正確には、溶接される。一方の溶接線37は、鋼の平坦形状部17上に配置されている。他方の溶接線38は、鋼の平坦形状部18の端部に配置され、この場合は鋼の平坦形状部17に直接、即ち溶接シーム39上に溶接される。図11による構成では、3つの鋼の平坦形状部16、17、18のみが提供される。
全ての場合において、湾曲した又は曲がった鋼の平坦形状部は、大部分が鋼の平坦形状部と組み合わせることができる。
ベース本体1を用いて形成される経編みツールバーには、複数の区域がある。例えば、1つの区域の長さは1mから1.5mであり、補強リブ27、28は上記のようにそのような区域の両端に設けることができる。必要に応じて、このような区域の中心に更なる補強リブ27を設けることもできる。
区域は、経編み機がレバーを有し、該レバーを用いて経編みツールバーが移動されるところで終わるのが好ましい。
Claims (15)
- 中空形状部として構成されるベース本体(1)を有する経編み機の経編みツールバーにおいて、
前記ベース本体(1)が鋼材から形成されることを特徴とする経編みツールバー。 - 中空形状部は、少なくとも1つの鋼の平坦形状部(3;16、17、18、19)を有する、請求項1に記載の経編みツールバー。
- 鋼の中空形状部が成形加工により作られている、請求項2に記載の経編みツールバー。
- 少なくとも1つの鋼の平坦形状部(3)には、相互に結合した2つの領域(4、5)がある、請求項2又は3に記載の経編みツールバー。
- 少なくとも2つの鋼の平坦形状部(16、17、18、19)が互いに結合されている、請求項2乃至4の何れかに記載の経編みツールバー。
- 中空形状部の少なくとも1つの壁に少なくとも1つの肉厚部(12、14)があり、該肉厚部の中に取付け形状(13、15)が配備されている、請求項1乃至5の何れかに記載の経編みツールバー。
- 中空形状部が少なくとも2つの異なる壁厚さを有する、請求項1乃至6の何れか記載の経編みツールバー。
- 中空形状部の少なくとも1つの壁には、少なくとも2つの異なる厚さの壁がある、請求項7に記載の経編みツールバー。
- 中空形状部の平均壁厚が1mm-10mmの範囲で、特に2mm-5mmの範囲で最大となる、請求項1乃至8の何れかに記載の経編みツールバー。
- 中空形状部の少なくとも1つの壁は、少なくとも1つの開口部(31、32)を有する、請求項1乃至9の何れかに記載の経編みツールバー。
- 中空形状部は、長手方向に沿って複数の区間を有する、請求項1乃至10の何れかに記載の経編みツールバー。
- 経編み機のレバー上の2つの区域の間に隣接部が配置される、請求項11に記載の経編みツールバー。
- 中空形状部には少なくとも1つの補強リブ(27、28)があり、該補強リブ(27、28)は特に鋼の平坦形状部として構成されている、請求項1乃至12の何れかに記載の経編みツールバー。
- 補強リブ(27、28)が区域の少なくとも1つの端部に配置される、請求項13に記載の経編みツールバー。
- 中空形状部は、少なくとも1つの補強ビードを有する、請求項1乃至14の何れかに記載の経編みツールバー。
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