JP2016123534A - ミシンの縫針冷却機構、ミシン及び空気の吸排気構造 - Google Patents

ミシンの縫針冷却機構、ミシン及び空気の吸排気構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2016123534A
JP2016123534A JP2014265362A JP2014265362A JP2016123534A JP 2016123534 A JP2016123534 A JP 2016123534A JP 2014265362 A JP2014265362 A JP 2014265362A JP 2014265362 A JP2014265362 A JP 2014265362A JP 2016123534 A JP2016123534 A JP 2016123534A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
needle bar
sewing
needle
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014265362A
Other languages
English (en)
Inventor
将浩 福嶋
Masahiro Fukushima
将浩 福嶋
範一 早川
Norikazu Hayakawa
範一 早川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2014265362A priority Critical patent/JP2016123534A/ja
Priority to CN201510996619.7A priority patent/CN105734856B/zh
Publication of JP2016123534A publication Critical patent/JP2016123534A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B71/00Lubricating or cooling devices
    • D05B71/04Needle cooling devices

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

【課題】空気の噴射量を増加できるミシンの縫針冷却機構、ミシン及び空気の吸排気構造を提供する。【解決手段】シリンダ部112を塞ぐ蓋部材130は、シリンダ部112上端との間に弁室180を形成する。蓋部材130は、外部と弁室180内を連通する吸気口136と排気口135を有する。弁室180は、内部に円環状の弁体140を非固定状態で上下動可能に配置する。針棒11が上下動し、針棒11の上端部15に設けたピストン120が下方に移動する時、吸気口136から進入する外部の空気は、弁体140を下方に押圧する。外部の空気は、吸気口136、弁室180、流通口141を介してポンプ室117内に進入する。ピストン120は、上方に移動する時、ポンプ室117内部の空気を圧縮する。圧縮空気は弁体140を押圧し、弁体140は吸気口136を塞ぐ。圧縮空気は、排気口135からチューブ160を介して外部に噴出し、縫針を冷却する。【選択図】図3

Description

本発明は、ミシンの縫針冷却機構、ミシン及び空気の吸排気構造に関する。
ミシンの針棒は、ミシンモータの駆動により、上下方向に移動する。針棒は、下端に縫針を装着する。ミシンの釜は、ミシンモータの駆動により回転する。釜は、下糸を巻いたボビンを収容する。針棒と釜は協働し、縫針に供給する上糸と、ボビンが供給する下糸とを絡めて布に縫目を形成する。工業用ミシンは、家庭用ミシンと比べ、針棒の上下動を高速に行う。縫針は、布と摩擦して摩擦熱を生ずる。摩擦熱により布が溶解し、上糸と下糸は、糸切れを生じる可能性がある。
縫針の冷却の為、縫針冷却機構を備えるミシンがある。例えば特許文献1に記載のミシンは、縫針へ向けて空気を噴射する針棒モジュールを備える。針棒モジュールは、中空で下端部が閉じた針棒と、針棒の上下動時に針棒の上端部を案内する上支持筒を備える。上支持筒は、上端部に筒状の流通弁を固定する。流通弁は、筒孔を塞ぐ弁体を下端に備える。弁体は、一部分を流通弁の本体下面に固定し、残りの部分が上下に揺動する。流通弁は、針棒の上下動に合わせて弁体で筒孔を開閉し、針棒モジュール内に空気を取り入れる。該構成では、針棒はピストンに相当する。針棒モジュールは、針棒の上下動で内部の空気を圧縮する。針棒は、下端部に案内路を有する。針棒モジュールは、案内路から圧縮した空気を噴射し、縫針を冷却する。
特開2014−147517号公報
縫針の冷却を十分に行う為、空気の噴射量を多くする必要が有る。該場合、針棒モジュール内の容積を増やす必要が有る。しかしながら、空気の噴射量を増やす為、針棒モジュール内の容積を増やす場合、筒孔の開口面積を拡大する必要がある。筒孔の開口に合わせて弁体の大きさを拡大した場合、弁体が流通弁の下面を支点に上下に揺動する範囲は、従来よりも大きくなる。特許文献1に記載の針棒モジュールでは、ピストンに相当する針棒が高速に上下動すると、弁体は、針棒の上下動の周期に追従して上下に動くことが難しくなる。針棒モジュールは、内部への空気の取り入れが不十分となり、空気を十分に圧縮できず、噴射量を増やせない可能性があった。
本発明の目的は、空気の噴射量を増加できるミシンの縫針冷却機構、ミシン及び空気の吸排気構造を提供することである。
本発明の第一態様によれば、上下方向に延び、下端部に縫針を装着する針棒と、前記針棒を上下動する針棒上下動機構と、前記針棒上下動機構を駆動するミシンモータとを備えるミシンの前記ミシンモータが前記針棒上下動機構を駆動し、前記針棒を上下動することで前記縫針を冷却する縫針冷却機構において、前記針棒に設けたピストンと、上下方向に延びる筒状で、前記針棒の上下動時に前記針棒を上下方向に案内する案内部と、前記案内部の上部に設け且つ上下方向に延びる筒状で、前記ピストンを上下方向に案内するシリンダ部とを有する支持部材と、前記シリンダ部の上端を塞ぐ蓋部と、前記蓋部と前記シリンダ部の間に設け、板状の弁体を内部に非固定状態で上下動可能に配置する弁室と、前記蓋部に設け且つ前記弁室と接続して前記支持部材の内部と外部を連通し、前記ピストンの下方への移動で前記支持部材の内部に外部の空気を取り入れる吸気口と、前記蓋部において前記吸気口と異なる位置に設け且つ前記弁室と接続して前記支持部材の内部と外部を連通し、前記ピストンの上方への移動で圧縮した空気を前記支持部材の外部に排出する排気口と、前記排気口に接続し、前記排気口が排出する空気を輸送して前記縫針に対し噴射する輸送管とを備え、前記弁体は、前記排気口の形成位置に対応する位置に開口する流通部を有し、前記ピストンの上下動に応じて、前記弁室内を下方に移動して前記蓋部下面から離間し前記吸気口を開放する開放位置と、上方に移動して前記蓋部下面に当接し前記吸気口を閉鎖する閉鎖位置との間で移動できることを特徴とするミシンの縫針冷却機構が提供される。
第一態様に係る弁体は、弁室内を流通する空気によって上下方向に移動して吸気口を開閉する。弁体は、弁室内で非固定状態であり、弁体を支える部材がない。故に弁体は、弁体を支える部材が有る場合にその部材から受ける外部応力の影響がないので、弁室内で素早く移動することができる。従って、弁体は、シリンダ部内の空気を圧縮するピストンを設けた針棒の上下動に即時に追従して吸気口を開閉することができる。よって縫針冷却機構は、シリンダ部内に効率よく空気を取り入れ、ピストンで圧縮し、縫針を確実に冷却することができる。故に縫針冷却機構は、縫針を冷却する空気の噴射量を増加できる。
第一態様において、前記支持部材は、前記シリンダ部の内径が前記案内部の内径よりも大きくてもよい。支持部材は、シリンダ部の容積を、シリンダ部の内径が案内部の内径と同じ場合よりも増やすことができる。故に、縫針冷却機構は、シリンダ部で圧縮する空気量を、シリンダ部の内径が案内部の内径と同じ場合よりも増やすことができる。よって縫針冷却機構は、シリンダ部内に効率よく空気を取り入れ、ピストンで圧縮し、縫針を確実に冷却することができる。
第一態様において、前記吸気口は、前記蓋部を上下方向に連通してもよい。吸気口が支持部材の上端にあるので、弁体は、上方に移動した時に閉鎖位置に位置し、下方に移動した時に開放位置に位置する。よって、縫針冷却機構は、簡易な構造で吸気口を設けることができる。吸気口が蓋部を上下方向に連通するので、空気は、吸気口から弁室内に容易に流通できる。
第一態様において、前記蓋部は、前記排気口を前記吸気口と水平方向に並べて設けてもよい。前記排気口は、前記蓋部を上下方向に連通してもよい。排気口と吸気口は、蓋部に並んで位置する。故に縫針冷却機構は、簡易な構造で吸気口と排気口を設けることができる。排気口と吸気口が蓋部を上下方向に連通するので、縫針冷却機構は、空気が弁室内を容易に流通できる。
第一態様において、前記弁体は、前記流通部を中央に有する円環状の部材であってもよい。前記排気口は、前記流通部に対応する位置に設け、前記吸気口は、平面視で前記流通部に対応する位置より径方向外側に設けてもよい。弁体を弁室内に配置する場合、円環状の弁体は、水平方向の向きを揃える必要がない。よって縫針冷却機構は、組立容易性を確保できる。流通部の形成位置は、排気口の形成位置に対応する。吸気口の形成位置は、平面視で、流通部の形成位置に対応する位置よりも径方向外側に位置する。即ち、流通部の形成位置は、吸気口の形成位置に対応しない。流通部は、弁体が水平方向に回転しても、吸気口の形成位置に対応しない。故に、弁体は、閉鎖位置で確実に吸気口を閉鎖できる。
第一態様において、前記輸送管は、前記排気口との接続部分の反対側で前記縫針に向けて開口し、空気を噴射する噴射口を備えてもよい。前記噴射口の内径が、前記輸送管の内径よりも小さくてもよい。噴射口の内径が輸送管より小さいので、縫針冷却機構は、噴射口において空気の流速を高めることができる。従って縫針冷却機構は、縫針の冷却効率を向上することができる。
第一態様において、前記ピストンは、円柱状であり、且つ外周面に沿って周方向に設けた溝部を有してもよい。前記溝部は、内部に潤滑剤を充填してもよい。溝部に潤滑剤を配置することで、ピストンはシリンダ部内で円滑に上下動することができる。また、潤滑剤がシリンダ部内でピストンの下側への空気の移動を防止するので、縫針冷却機構は、シリンダ部内の空気を効率よくピストンで圧縮し、縫針を確実に冷却することができる。
本発明の第二態様によれば、上下方向に延び、下端部に縫針を装着する針棒と、前記針棒を上下動する針棒上下動機構と、前記針棒上下動機構を駆動するミシンモータと、前記ミシンモータが前記針棒上下動機構を駆動し、前記針棒を上下動することで前記縫針を冷却する縫針冷却機構とを備えたミシンにおいて、前記縫針冷却機構は、前記針棒に設けたピストンと、上下方向に延びる筒状で、前記針棒の上下動時に前記針棒を上下方向に案内する案内部と、前記案内部の上部に設け且つ上下方向に延びる筒状で、前記ピストンを上下方向に案内するシリンダ部とを有する支持部材と、前記シリンダ部の上端を塞ぐ蓋部と、前記蓋部と前記シリンダ部の間に設け、板状の弁体を内部に非固定状態で上下動可能に配置する弁室と、前記蓋部に設け且つ前記弁室と接続して前記支持部材の内部と外部を連通し、前記ピストンの下方への移動で前記支持部材の内部に外部の空気を取り入れる吸気口と、前記蓋部において前記吸気口と異なる位置に設け且つ前記弁室と接続して前記支持部材の内部と外部を連通し、前記ピストンの上方への移動で圧縮した空気を前記支持部材の外部に排出する排気口と、前記排気口に接続し、前記排気口が排出する空気を輸送して前記縫針に対し噴射する輸送管とを備え、前記弁体は、前記排気口の形成位置に対応する位置に開口する流通部を有し、前記ピストンの上下動に応じて、前記弁室内を下方に移動して前記蓋部下面から離間し前記吸気口を開放する開放位置と、上方に移動して前記蓋部下面に当接し前記吸気口を閉鎖する閉鎖位置との間で移動できることを特徴とするミシンが提供される。
第二態様に係る弁体は、弁室内を流通する空気によって上下方向に移動して吸気口を開閉する。弁体は、弁室内で非固定状態であり、弁体を支える部材がない。故に弁体は、弁体を支える部材が有る場合にその部材から受ける外部応力の影響がないので、弁室内で素早く移動することができる。従って、弁体は、シリンダ部内の空気を圧縮するピストンを設けた針棒の上下動に即時に追従して吸気口を開閉することができる。よって縫針冷却機構は、シリンダ部内に効率よく空気を取り入れ、ピストンで圧縮し、縫針を確実に冷却することができる。故にミシンは、縫針を冷却する空気の噴射量を増加できる。
本発明の第三態様によれば、ピストンと、前記ピストンを該ピストンの移動方向に案内するシリンダ部と、前記シリンダ部の内部と外部を連通し、前記ピストンの移動で前記シリンダ部の内部に外部の空気を取り入れる吸気口と、前記シリンダ部の内部と外部を連通し、前記ピストンの移動で圧縮した空気を前記シリンダ部の外部に排出する排気口とを有する空気の吸排気構造であって、前記シリンダ部の一端を塞ぐ蓋部と、前記蓋部と前記シリンダ部の間に設け、板状の弁体を内部に非固定状態で移動可能に配置する弁室とを備え、前記吸気口は前記蓋部に設け且つ前記弁室と接続し、前記排気口は前記蓋部において前記吸気口と異なる位置に設け且つ前記弁室と接続し、前記弁体は、前記排気口の形成位置に対応する位置に開口する流通部を有し、前記ピストンの移動に応じて、前記弁室内を移動して前記蓋部下面から離間し前記吸気口を開放する開放位置と、前記弁室内を移動して前記蓋部下面に当接し前記吸気口を閉鎖する閉鎖位置との間で移動できることを特徴とする空気の吸排気構造が提供される。
第三態様に係る弁体は、弁室内を流通する空気によってピストンの移動方向に移動して吸気口を開閉する。弁体は、弁室内で非固定状態であり、弁体を支える部材がない。故に弁体は、弁体を支える部材が有る場合にその部材から受ける外部応力の影響がないので、弁室内で素早く移動することができる。従って、弁体は、シリンダ部内の空気を圧縮するピストンの移動に即時に追従して吸気口を開閉することができる。よって空気の吸排気構造は、シリンダ部内に効率よく空気を取り入れ、ピストンで圧縮し、排気口から空気を排出することができる。故に空気の吸排気構造は、空気の噴射量を増加できる。
ミシン1の透視斜視図である。 ミシン1の先端部5の断面図である。 図2の円A内を拡大した縫針冷却機構100の断面図である。 縫針冷却機構100の分解斜視図である。 図3の二点鎖線B−Bで底面視した縫針冷却機構100の断面図である。 ピストン120下降時の縫針冷却機構100の断面図である。 ピストン120上昇時の縫針冷却機構100の断面図である。
図1を参照し、縫針冷却機構を備えるミシン1の概略的構造を説明する。図1の紙面左下側、右上側、右下側、左上側、上側、下側は、夫々ミシン1の左側、右側、前側、後側、上側、下側である。
図1に示すように、ミシン1は、ベッド部2、脚柱部3、アーム部4、先端部5を備える。ベッド部2は左右方向に延び、内部に下軸21、釜機構80等を備える。脚柱部3は、ベッド部2の右端部側から上方に延び、内部にタイミングベルト31、ミシンモータ32等を備える。アーム部4は、脚柱部3上側から左方に延びる。アーム部4は、ベッド部2の上面に対向し、内部に主軸41等を備える。ミシンモータ32は、主軸41を左側面視時計回りに回転する。
アーム部4は、左方に先端部5を備える。先端部5は、内部に天秤機構50、針棒上下動機構10、縫針冷却機構100等を備える。縫針冷却機構100の詳細は後述する。主軸41は、右端がミシンモータ32に接続し、左端が天秤機構50に接続する。天秤機構50は左側に針棒上下動機構10を接続する。ミシンモータ32は主軸41を回転する。主軸41は針棒上下動機構10と天秤機構50にミシンモータ32の駆動力を伝達し、針棒上下動機構10と天秤機構50を駆動する。天秤機構50は、天秤51、天秤クランク52を備える。天秤51は、縫製時に上下動して上糸を引上げる。天秤クランク52は、主軸41の左端に接続する。天秤クランク52は、主軸41の回転に伴い天秤51を上下動する。
針棒上下動機構10は、針棒11、支持筒18、針棒抱き19、針棒クランクロッド43等を備える。針棒11は上下方向に延びる中空状の金属棒であり、例えば炭素鋼等で形成する。針棒11は下端部が閉じる。針棒11の下端部は、先端部5の下側から露出し、下方へ延びる。針棒11は、下端に縫針7を装着する。針棒11の下部12は、支持筒18に挿通する。
支持筒18は、ミシン1の機枠55に固定する。支持筒18は、針棒11の下部12を支持し、針棒11の上下方向への移動を案内する。針棒抱き19は、支持筒18の上側の位置で針棒11の中間部13を保持する。針棒抱き19は、針棒クランクロッド43の下端に接続する。針棒クランクロッド43の上端は、天秤機構50の天秤クランク52に接続する。針棒上下動機構10は、主軸41の回転に伴う駆動力を針棒クランクロッド43に伝達する。針棒クランクロッド43は、天秤51と連動して駆動し、針棒抱き19を介して針棒11を上下に移動する。
下軸21は、ベッド部2内を左右方向に延び、右端にプーリ23を備える。主軸41は、プーリ23に対応する位置にプーリ42を備える。プーリ42とプーリ23は、タイミングベルト31を介して連結する。ミシンモータ32は、主軸41を回転し、且つタイミングベルト31を介して下軸21を左側面視時計回りに回転する。下軸21は、プーリ23の左側に下軸ギア22を備える。
釜機構80は、釜軸81、回転釜8を備える。釜軸81は、左右方向に延びる。釜軸81は下軸21と並行に配置し、右端に釜軸ギア84を備える。釜軸ギア84は、下軸21の下軸ギア22と噛合う。釜軸81は、下軸21に従動し、左側面視反時計回りに回転する。釜軸81は、左端に回転釜8を備える。回転釜8は、釜軸81と共に回転する。回転釜8は、ボビンケース82を装着する。ボビンケース82は、下糸を巻いたボビン(図示略)を収容する。
ベッド部2は、上部に針板(図示略)を設ける。回転釜8は、針板の下方に位置する。針棒11は、針板の上方に位置する。針棒11が下降した時、縫針7の下端は、針板に開口する針穴(図示略)を通過して回転釜8の上部に到達する。回転釜8は、針棒11と協働し、縫針7が保持する上糸にボビンケース82から引出した下糸を絡める。天秤51は、下糸に絡んだ上糸を針板上に引き上げ、布に縫い目を形成する。
図2〜図5を参照し、縫針冷却機構100を説明する。図2に示すように、縫針冷却機構100は、支持部材110、ピストン120、蓋部材130、弁体140、継手150、チューブ160、噴射管170を備える。支持部材110は、上下方向に延びる筒状の金属製の部材である。支持部材110は、下側から順に案内部111、段部113、シリンダ部112を有する。案内部111は、上下方向に延び、針棒11の上部14外側の側面を周方向に囲む円筒状の部分である。案内部111の内径は、針棒11の外径よりも僅かに大きい。
支持部材110は、ミシン1の機枠55に固定する。支持部材110は、案内部111を支持筒18の上方に配置する。針棒11の上部14は、案内部111に挿通する。案内部111は、下端部が針棒11の上部14を支持し、針棒11の上下方向への移動を案内する。案内部111の上端側は、下端部よりも内径が僅かに大きい。
シリンダ部112は、上下方向に延びる円筒状の部分である。シリンダ部112は、案内部111の上部に設ける。シリンダ部112の上部は、アーム部4の先端部5上端から上方に突出する。シリンダ部112の内径D1は、案内部111の内径D2よりも大きい。針棒11の上端部15は、シリンダ部112内に配置する。
図3、図4に示すように、シリンダ部112は、上端部外側の側面に雄螺子115を形成する。雄螺子115は、蓋部材130の雌螺子134に螺合する。図2に示すように、シリンダ部112は、下端部側面に通風穴116を有する。通風穴116は、シリンダ部112内部と外部を貫通する。通風穴116は、シリンダ部112内部と外部の間で空気を流通する。故に通風穴116は、針棒11の上下動時、針棒11への空気抵抗を減らす。段部113は、案内部111とシリンダ部112の間に設ける。段部113は、案内部111の上端とシリンダ部112の下端を接続する。
図3、図4に示すように、ピストン120は、針棒11の上端に設け、シリンダ部112内に配置する。ピストン120は、上下方向に厚みを有する円板状の樹脂製の部材である。ピストン120の外径は、シリンダ部112の内径と略同じである。ピストン120は、側面を周方向に一周する溝状の凹部121を有する。凹部121は、内部に潤滑剤を充填する。潤滑剤は、例えばグリスである。
ピストン120は、下面の中央に円柱状の接続部122を設ける。接続部122は、下方に突出し、側面に穴部123を開口する。穴部123は、接続部122を水平方向に貫通する。針棒11は、上端部15の側面に穴部16を開口する。穴部16は、針棒11の上端部15を水平方向に貫通する位置に設ける。接続部122は、針棒11上端から針棒11内に挿入する。接続部122の外径は、針棒11の内径より僅かに小さい。穴部123と穴部16は、互いの位置を合わせた状態で内部にピン124を挿通する。ピン124は、針棒11の上端部15にピストン120を固定する。
針棒11の上下動に伴い、ピストン120はシリンダ部112内で上下動する。凹部121内の潤滑剤は、シリンダ部112の内面とピストン120の側面の間を潤滑する。故に潤滑剤は、針棒11の上下動時、シリンダ部112内面とピストン120側面の摩擦抵抗を減らす。凹部121内の潤滑剤は、シリンダ部112の内面とピストン120の側面の間を封止する。故にピストン120は、シリンダ部112内の空気を効率よく圧縮する。
蓋部材130は、上部132が閉じた筒状の金属製の部材である。蓋部材130は、支持部材110の上部開口を塞ぐ。蓋部材130の下部131は円筒状に形成する。下部131は、内側の側面に雌螺子134を形成する。雌螺子134は、シリンダ部112の雄螺子115に螺合する。
蓋部材130の上部132は、円柱状に形成する。上部132は、一つの排気口135と四つの吸気口136を有する。排気口135は、上面137の中央に円形に形成する。排気口135は、上部132を上下方向に連通する。四つの吸気口136は、夫々、上面137において排気口135の周囲に円形に形成する。四つの吸気口136は、上面137の周方向に等間隔に配置する。四つの吸気口136は、夫々、上部132を上下方向に連通する。排気口135の内径は、吸気口136の内径よりも大きい。排気口135の下端は、上部132の下面139にテーパ状に開口する。排気口135は、上端に拡径部138を有する。拡径部138の内径は、排気口135の内径よりも大きい。拡径部138は、内部に環状のパッキン154を配置する。
蓋部材130の上部132と下部131の間の中間部133は、円筒状に形成する。中間部133の内径は、下部131の内径よりも小さく、且つシリンダ部112の内径よりも大きい。中間部133の上端は、上部132の下面139に連接する。蓋部材130を支持部材110に締結した時、シリンダ部112の上端は、中間部133の下端に当接する。この時、中間部133は、シリンダ部112上端と蓋部材130の上部132の下面139の間に、弁室180を形成する。上部132の下面139は、弁室180の天面を構成する。
排気口135の下端と四つの吸気口136の下端は、夫々、弁室180内に開口する。排気口135と四つの吸気口136は、夫々、弁室180の内部と外部を連通する。即ち、排気口135と四つの吸気口136は、弁室180を介し、夫々、シリンダ部112の内部と外部を連通する。弁室180の上下方向の長さは、シリンダ部112の上下方向の長さに対し、極めて小さい。
弁体140は、弁室180内に設ける。弁体140は、円環状の板体で、樹脂製の部材である。弁体140の外径は、弁室180の内径よりも僅かに小さく、且つシリンダ部112の内径よりも大きい。故に、円形の弁体140は、径の小さなシリンダ部112の内部に進入しない。弁体140の厚みは、弁室180の上下方向の大きさよりも小さい。弁体140は、弁室180内に非固定状態で配置する。弁体140は、上部132の下面139に当接する位置と、シリンダ部112の上端に当接する位置の間で、上下方向に自由に移動できる。弁体140は、円形であるので、弁室180の内面に引っ掛かりにくい。
弁体140は、板面の中央に流通口141を有する。流通口141は、弁体140を厚み方向に円形に貫通する。図5に示すように、流通口141の形成位置は、排気口135の形成位置に対応する。流通口141の内径は、排気口135の内径よりも大きい。四つの吸気口136の形成位置は、平面視で、流通口141の形成位置に対応する位置よりも径方向外側に位置する。即ち、流通口141の形成位置は、吸気口136の形成位置に対応しない。吸気口136は、周方向に並ぶので、弁体140が弁室180内で周方向に回転しても、流通口141の形成位置に対応しない。
図3、図4に示すように、継手150は、チューブ160を排気口135に接続する。継手150は、固定部151、本体部152、取付部153を有する。本体部152は、L字状に屈曲する中空状の部分である。取付部153は、本体部152下部から下方に筒状に延びる。取付部153は、継手150を蓋部材130に取り付ける部分である。本体部152内部と取付部153内部は、連通する。取付部153は、排気口135内に挿入する。パッキン154は、拡径部138における排気口135の内周面と取付部153の外周面に当接し、排気口135と取付部153の間を封止する。固定部151は、本体部152の側部に設ける。固定部151は、チューブ160の上端部161を本体部152に固定する。本体部152内部と固定部151内部は、連通する。継手150は、排気口135が排出する空気をチューブ160に流す。
チューブ160は、内部を空気が流通する管である。図2に示すように、チューブ160は、屈曲しながら上下方向に延びる。チューブ160の下端部162は、縫針7の近くに配置する。チューブ160は、排気口135が排出する空気を、縫針7の近くに輸送する。噴射管170は、チューブ160の下端部162に取り付ける。噴射管170は、円筒状の金属製の部材である。噴射管170の外径は、チューブ160の内径D4と略同一である。噴射管170の上端部は、チューブ160の下端部162内に挿入固定する。
ミシン1の先端部5は、下端部に固定金具175を固定する。噴射管170は、固定金具175に組み付ける。固定金具175は、噴射管170から噴射する空気の噴射方向を所定方向に定めた状態で、噴射管170を位置決めする。噴射管170から噴射する空気の噴射方向は、針棒11が上方に移動した時の縫針7に向く方向である。噴射管170の内径D3は、チューブ160の内径D4よりも小さい。従って、チューブ160内を流通する空気は、噴射管170内を流通する時に流速が速くなる。
図6、図7を参照し、縫針冷却機構100の動作を説明する。ミシンモータ32が駆動すると、針棒上下動機構10が駆動して針棒11は上下動する。図6に示すように、針棒11の下方への移動に伴い、針棒11の上端部15に設けたピストン120が下方へ移動した時、シリンダ部112の上端とピストン120の間の内部容積は拡大する。以下、シリンダ部112の上端とピストン120の間の内部空間をポンプ室117と称す。縫針冷却機構100は、ポンプ室117内部の空気を伸張する。ポンプ室117内部の空気は、外部の空気よりも圧力が低下する。外部の空気は、吸気口136を介して弁室180内に進入し、弁体140の上面を下方に押圧する。
弁体140は、弁室180内に進入する空気の空気圧で蓋部材130の上部132の下面139から離間する開放位置に移動する。開放位置は、弁体140が下面139に開口する吸気口136を開放し、吸気口136、弁室180、流通口141を介し、ポンプ室117内部と外部を連通する弁体140の位置である。弁体140は、開放位置にある時、シリンダ部112の上端に当接又は近接する。
矢印Cに示すように、外部の空気は、吸気口136、弁室180、流通口141を介してポンプ室117内へ進入する。ポンプ室117内部の空気は外部の空気と同圧になる。また、弁体140の流通口141は、排気口135に対応する。故に、矢印Dに示すように、外部の空気は、噴射管170、チューブ160、排気口135、弁室180、流通口141を介してポンプ室117内へ進入することもできる。しかし、噴射管170、チューブ160、排気口135を介して外部と弁室180を連通する空気の流路は、吸気口136を介して外部と弁室180を連通する空気の流路よりも長いので、流通抵抗が大きい。故に、外部の空気は、排気口135経由ではポンプ室117内に進入しにくい。
図7に示すように、針棒11の上方への移動に伴い、針棒11の上端部15に設けたピストン120が上方へ移動した時、シリンダ部112の上端とピストン120の間の内部容積、即ちポンプ室117の内部容積は減少する。縫針冷却機構100は、ポンプ室117内部の空気を圧縮する。ポンプ室117内部の空気は、外部の空気よりも圧力が高まる。ポンプ室117内の空気は、弁体140の下面を上方に押圧する。
弁体140は、ポンプ室117内部の空気の空気圧で蓋部材130の上部132の下面139に当接する閉鎖位置に移動する。閉鎖位置は、弁体140が上部132の下面139に開口する吸気口136を閉鎖し、吸気口136を介した空気の流通を遮断する弁体140の位置である。矢印Eに示すように、圧縮空気は、弁室180、排気口135、継手150を介してチューブ160内へ進入する。図2に示すように、チューブ160は、圧縮空気を噴射管170に輸送する。噴射管170は、圧縮空気を、流速を高めて外部に噴射する。噴射管170が噴射した空気は、針棒11の上方への移動に伴い上方へ移動した縫針7を冷却する。
前述したように、弁室180の上下方向の長さは、シリンダ部112の上下方向の長さよりも極めて小さい。故に、弁体140が弁室180内で上下方向に移動する距離は、ピストン120が上下動する長さと比べて小さい。弁体140は、弁室180内で非固定状態であるので、弁室180内での移動において外部応力の影響を受けない。故に弁体140は、ピストン120の上下動に即時に追従し、弁室180内で素早く移動することができる。
以上説明したように、弁体140は、弁室180内を流通する空気によって上下方向に移動して吸気口136を開閉する。弁体140は、弁室180内で非固定状態であり、弁体140を支える部材がない。故に弁体140は、弁体を支える部材が有る場合にその部材から受ける外部応力の影響がないので、弁室180内で素早く移動することができる。従って、弁体140は、ポンプ室117内部の空気を圧縮するピストン120を設けた針棒11の上下動に即時に追従して吸気口136を開閉することができる。よって縫針冷却機構100は、ポンプ室117内に効率よく空気を取り入れ、ピストン120で圧縮し、縫針7を確実に冷却することができる。故に縫針冷却機構100は、縫針7を冷却する空気の噴射量を増加できる。
シリンダ部112の内径D1は、案内部111の内径D2よりも大きい。故に支持部材110は、シリンダ部112の容積を、シリンダ部112の内径D1が案内部111の内径D2と同じ場合よりも増やすことができる。故に、縫針冷却機構100は、シリンダ部112で圧縮する空気量を、シリンダ部112の内径が案内部111の内径と同じ場合よりも増やすことができる。よって縫針冷却機構100は、ポンプ室117内に効率よく空気を取り入れ、ピストン120で圧縮し、縫針7を確実に冷却することができる。
吸気口136が支持部材110の上端にあるので、弁体140は、上方に移動した時に閉鎖位置に位置し、下方に移動した時に開放位置に位置する。よって、縫針冷却機構100は、簡易な構造で吸気口136を設けることができる。吸気口136が蓋部材130を上下方向に連通するので、空気は、吸気口136から弁室180内に容易に流通できる。
排気口135と吸気口136は、蓋部材130の上部132に並んで位置する。故に縫針冷却機構100は、簡易な構造で吸気口136と排気口135を設けることができる。排気口135と吸気口136が蓋部材130を上下方向に連通するので、縫針冷却機構100は、空気が弁室180内を容易に流通できる。
弁体140を弁室180内に配置する場合、円環状の弁体140は、水平方向の向きを揃える必要がない。よって縫針冷却機構100は、組立容易性を確保できる。流通口141の形成位置は、排気口135の形成位置に対応する。吸気口136の形成位置は、平面視で、流通口141の形成位置に対応する位置よりも径方向外側に位置する。即ち、流通口141の形成位置は、吸気口136の形成位置に対応しない。流通口141は、弁体140が水平方向に回転しても、吸気口136の形成位置に対応しない。故に、弁体140は、閉鎖位置で確実に吸気口136を閉鎖できる。
噴射管170の内径D3がチューブ160の内径D4より小さいので、縫針冷却機構100は、噴射管170において空気の流速を高めることができる。従って縫針冷却機構100は、縫針7の冷却効率を向上することができる。
凹部121に潤滑剤を配置することで、ピストン120はシリンダ部112内で円滑に上下動することができる。また、潤滑剤がシリンダ部112内部でピストン120の下側への空気の移動を防止するので、縫針冷却機構100は、ポンプ室117内部の空気を効率よくピストン120で圧縮し、縫針7を確実に冷却することができる。
本発明は、上記実施形態の他に種々の変更が可能である。吸気口136の数は、四つに限らず、一つ以上であればよい。吸気口136は、蓋部材130の上部132を上下方向に連通しなくてもよい。吸気口136は、例えば、上部132の下面139と蓋部材130の側面の間を貫通し、弁室180と外部を連通してもよい。
排気口135は、蓋部材130の上部132を上下方向に連通しなくてもよい。排気口135は、例えば、上部132の下面139と蓋部材130の側面の間を貫通し、弁室180と外部を連通してもよい。排気口135は、例えば、中間部133の側面と内面の間を貫通し、弁室180と外部を連通してもよい。この場合、継手150は、シリンダ部112の側面に設け、チューブ160を接続してもよい。
蓋部材130は、上面137の中央に吸気口136を設け、吸気口136の周囲に排気口135を設けてもよい。蓋部材130は、上面137の左右に排気口135と吸気口136を一つずつ並べて設けてもよい。この場合、弁室180と弁体140は、平面視、非円形に設け、弁体140が弁室180内で回転しないようにするとよい。
蓋部材130と支持部材110のシリンダ部112は、夫々雌螺子134と雄螺子115を有さなくてもよい。蓋部材130は、例えばシリンダ部112の上端に嵌合してもよい。蓋部材130は、シリンダ部112の上端に直接固定してもよい。
支持部材110の案内部111とシリンダ部112は、別体に形成してもよい。案内部111の内径とシリンダ部112の内径は、略同一でもよい。ピストン120は、例えば、上下方向に延びる棒状の部材を介し、針棒11の上端部15に接続してもよい。ピストン120は、潤滑剤の代わりに、表面にグリスを塗布したOリングを凹部121内に配置してもよい。ピストン120は、凹部121を有さなくてもよい。
チューブ160は、下端部162の内径を他の部位の内径よりも小さくする加工を施してもよい。この場合、噴射管170は、チューブ160の下端部162に取り付けなくてもよい。チューブ160の上端部161は、継手150を介さず、排気口135に直接接続してもよい。
上記実施形態では、本発明をミシン1の縫針冷却機構100に適用したが、これに限らない。支持部材110、ピストン120、蓋部材130、吸気口136、排気口135、弁体140、弁室180からなる空気の吸排気構造は、容積移送式真空ポンプ等の一定容積の気体を吸気側から排気側に輸送する機構に適用可能である。該機構では、ピストン120を所定方向に往復移動する構成を有していればよい。
本実施形態において、蓋部材130は、本発明の「蓋部」に相当する。チューブ160は、本発明の「輸送管」に相当する。流通口141は、本発明の「流通部」に相当する。噴射管170は、本発明の「噴射口」に相当する。凹部121は、本発明の「溝部」に相当する。
1 ミシン
7 縫針
10 針棒上下動機構
11 針棒
32 ミシンモータ
100 縫針冷却機構
110 支持部材
111 案内部
112 シリンダ部
120 ピストン
121 凹部
130 蓋部材
135 排気口
136 吸気口
140 弁体
141 流通口
160 チューブ
170 噴射管
180 弁室

Claims (9)

  1. 上下方向に延び、下端部に縫針を装着する針棒と、前記針棒を上下動する針棒上下動機構と、前記針棒上下動機構を駆動するミシンモータとを備えるミシンの前記ミシンモータが前記針棒上下動機構を駆動し、前記針棒を上下動することで前記縫針を冷却する縫針冷却機構において、
    前記針棒に設けたピストンと、
    上下方向に延びる筒状で、前記針棒の上下動時に前記針棒を上下方向に案内する案内部と、前記案内部の上部に設け且つ上下方向に延びる筒状で、前記ピストンを上下方向に案内するシリンダ部とを有する支持部材と、
    前記シリンダ部の上端を塞ぐ蓋部と、
    前記蓋部と前記シリンダ部の間に設け、板状の弁体を内部に非固定状態で上下動可能に配置する弁室と、
    前記蓋部に設け且つ前記弁室と接続して前記支持部材の内部と外部を連通し、前記ピストンの下方への移動で前記支持部材の内部に外部の空気を取り入れる吸気口と、
    前記蓋部において前記吸気口と異なる位置に設け且つ前記弁室と接続して前記支持部材の内部と外部を連通し、前記ピストンの上方への移動で圧縮した空気を前記支持部材の外部に排出する排気口と、
    前記排気口に接続し、前記排気口が排出する空気を輸送して前記縫針に対し噴射する輸送管と
    を備え、
    前記弁体は、前記排気口の形成位置に対応する位置に開口する流通部を有し、
    前記ピストンの上下動に応じて、前記弁室内を下方に移動して前記蓋部下面から離間し前記吸気口を開放する開放位置と、上方に移動して前記蓋部下面に当接し前記吸気口を閉鎖する閉鎖位置との間で移動できることを特徴とするミシンの縫針冷却機構。
  2. 前記支持部材は、前記シリンダ部の内径が前記案内部の内径よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のミシンの縫針冷却機構。
  3. 前記吸気口は、前記蓋部を上下方向に連通することを特徴とする請求項1または2に記載のミシンの縫針冷却機構。
  4. 前記蓋部は、前記排気口を前記吸気口と水平方向に並べて設け、
    前記排気口は、前記蓋部を上下方向に連通することを特徴とする請求項3に記載のミシンの縫針冷却機構。
  5. 前記弁体は、前記流通部を中央に有する円環状の部材であり、
    前記排気口は、前記流通部に対応する位置に設け、前記吸気口は、平面視で前記流通部に対応する位置より径方向外側に設けたこと
    を特徴とする請求項4に記載のミシンの縫針冷却機構。
  6. 前記輸送管は、前記排気口との接続部分の反対側で前記縫針に向けて開口し、空気を噴射する噴射口を備え、
    前記噴射口の内径が、前記輸送管の内径よりも小さいことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のミシンの縫針冷却機構。
  7. 前記ピストンは、円柱状であり、且つ外周面に沿って周方向に設けた溝部を有し、
    前記溝部は、内部に潤滑剤を充填することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のミシンの縫針冷却機構。
  8. 上下方向に延び、下端部に縫針を装着する針棒と、
    前記針棒を上下動する針棒上下動機構と、
    前記針棒上下動機構を駆動するミシンモータと、
    前記ミシンモータが前記針棒上下動機構を駆動し、前記針棒を上下動することで前記縫針を冷却する縫針冷却機構と
    を備えたミシンにおいて、
    前記縫針冷却機構は、
    前記針棒に設けたピストンと、
    上下方向に延びる筒状で、前記針棒の上下動時に前記針棒を上下方向に案内する案内部と、前記案内部の上部に設け且つ上下方向に延びる筒状で、前記ピストンを上下方向に案内するシリンダ部とを有する支持部材と、
    前記シリンダ部の上端を塞ぐ蓋部と、
    前記蓋部と前記シリンダ部の間に設け、板状の弁体を内部に非固定状態で上下動可能に配置する弁室と、
    前記蓋部に設け且つ前記弁室と接続して前記支持部材の内部と外部を連通し、前記ピストンの下方への移動で前記支持部材の内部に外部の空気を取り入れる吸気口と、
    前記蓋部において前記吸気口と異なる位置に設け且つ前記弁室と接続して前記支持部材の内部と外部を連通し、前記ピストンの上方への移動で圧縮した空気を前記支持部材の外部に排出する排気口と、
    前記排気口に接続し、前記排気口が排出する空気を輸送して前記縫針に対し噴射する輸送管と
    を備え、
    前記弁体は、前記排気口の形成位置に対応する位置に開口する流通部を有し、
    前記ピストンの上下動に応じて、前記弁室内を下方に移動して前記蓋部下面から離間し前記吸気口を開放する開放位置と、上方に移動して前記蓋部下面に当接し前記吸気口を閉鎖する閉鎖位置との間で移動できることを特徴とするミシン。
  9. ピストンと、
    前記ピストンを該ピストンの移動方向に案内するシリンダ部と、
    前記シリンダ部の内部と外部を連通し、前記ピストンの移動で前記シリンダ部の内部に外部の空気を取り入れる吸気口と、
    前記シリンダ部の内部と外部を連通し、前記ピストンの移動で圧縮した空気を前記シリンダ部の外部に排出する排気口と
    を有する空気の吸排気構造であって、
    前記シリンダ部の一端を塞ぐ蓋部と、
    前記蓋部と前記シリンダ部の間に設け、板状の弁体を内部に非固定状態で移動可能に配置する弁室と
    を備え、
    前記吸気口は前記蓋部に設け且つ前記弁室と接続し、
    前記排気口は前記蓋部において前記吸気口と異なる位置に設け且つ前記弁室と接続し、
    前記弁体は、前記排気口の形成位置に対応する位置に開口する流通部を有し、
    前記ピストンの移動に応じて、前記弁室内を移動して前記蓋部下面から離間し前記吸気口を開放する開放位置と、前記弁室内を移動して前記蓋部下面に当接し前記吸気口を閉鎖する閉鎖位置との間で移動できることを特徴とする空気の吸排気構造。
JP2014265362A 2014-12-26 2014-12-26 ミシンの縫針冷却機構、ミシン及び空気の吸排気構造 Pending JP2016123534A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014265362A JP2016123534A (ja) 2014-12-26 2014-12-26 ミシンの縫針冷却機構、ミシン及び空気の吸排気構造
CN201510996619.7A CN105734856B (zh) 2014-12-26 2015-12-25 缝纫机的机针冷却机构、缝纫机及空气的吸气排气构造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014265362A JP2016123534A (ja) 2014-12-26 2014-12-26 ミシンの縫針冷却機構、ミシン及び空気の吸排気構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016123534A true JP2016123534A (ja) 2016-07-11

Family

ID=56296355

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014265362A Pending JP2016123534A (ja) 2014-12-26 2014-12-26 ミシンの縫針冷却機構、ミシン及び空気の吸排気構造

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2016123534A (ja)
CN (1) CN105734856B (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018126494A (ja) * 2017-01-24 2018-08-16 サンコ テキスタイル イスレットメレリ サン ベ ティク エーエスSanko Tekstil Isletmeleri San. Ve Tic. A.S. 針の冷却装置を有するミシン用の針クランプ
JP2018130456A (ja) * 2017-02-17 2018-08-23 ブラザー工業株式会社 ミシン
CN109468766A (zh) * 2018-12-24 2019-03-15 拓卡奔马机电科技有限公司 一种缝纫机的机针冷却机构
JP2022075616A (ja) * 2020-11-06 2022-05-18 カール マイヤー シュトール アールアンドディー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクター ハフツング 経編み機用の経編みツールバー

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109402890A (zh) * 2019-01-09 2019-03-01 杰克缝纫机股份有限公司 一种缝纫机机针冷却结构及缝纫机
CN110761000B (zh) * 2019-11-12 2021-09-17 湖南航硕体育用品有限公司 一种高车缝纫机
CN111648057A (zh) * 2020-06-18 2020-09-11 金亚东 一种缝纫机用的机针固定装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001300173A (ja) * 2000-04-27 2001-10-30 Juki Corp 千鳥縫いミシン
CN201347500Y (zh) * 2009-01-07 2009-11-18 浙江中森缝纫机有限公司 埋夹机机针冷却装置
CN202500002U (zh) * 2012-01-09 2012-10-24 东莞市嘉龙皮革机械有限公司 一种电脑花样机自动冷却装置
CN102605574A (zh) * 2012-04-09 2012-07-25 上海富山精密机械科技有限公司 缝纫机的气吹冷却装置
JP2014147517A (ja) * 2013-01-31 2014-08-21 Brother Ind Ltd ミシンの縫針冷却機構及びミシン

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018126494A (ja) * 2017-01-24 2018-08-16 サンコ テキスタイル イスレットメレリ サン ベ ティク エーエスSanko Tekstil Isletmeleri San. Ve Tic. A.S. 針の冷却装置を有するミシン用の針クランプ
JP7058113B2 (ja) 2017-01-24 2022-04-21 サンコ テキスタイル イスレットメレリ サン ベ ティク エーエス 針の冷却装置を有するミシン用の針クランプ
JP2018130456A (ja) * 2017-02-17 2018-08-23 ブラザー工業株式会社 ミシン
CN109468766A (zh) * 2018-12-24 2019-03-15 拓卡奔马机电科技有限公司 一种缝纫机的机针冷却机构
JP2022075616A (ja) * 2020-11-06 2022-05-18 カール マイヤー シュトール アールアンドディー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクター ハフツング 経編み機用の経編みツールバー
JP7364645B2 (ja) 2020-11-06 2023-10-18 カール マイヤー シュトール アールアンドディー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクター ハフツング 経編み機用の経編みツールバー

Also Published As

Publication number Publication date
CN105734856B (zh) 2018-09-28
CN105734856A (zh) 2016-07-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2016123534A (ja) ミシンの縫針冷却機構、ミシン及び空気の吸排気構造
CN101932834A (zh) 线性压缩机
JP2014147517A (ja) ミシンの縫針冷却機構及びミシン
JP2015519204A (ja) 射出成形機における金属溶湯の供給装置
CN101736535B (zh) 用于锁缝缝纫机的旋转式梭仔以及包括减小其噪音的装置的锁缝缝纫机
TWI444517B (zh) Buffers, washing machines and laundry dryers
JP2008212577A (ja) ミシンの給油装置
CN208121324U (zh) 缝纫机
CN107254746B (zh) 一种缝纫机旋梭的润滑结构
US1439211A (en) Sewing machine
CN109594235A (zh) 一种缝纫机
KR20140003172U (ko) 재봉기
JP2006087634A (ja) ミシンの給油装置
KR102311392B1 (ko) 재봉틀용 윤활유 공급 장치
JP2009189412A (ja) ミシン
US2259442A (en) Lubricator for rotary loop-takers in sewing machines
CN218291300U (zh) 一种缝纫机的供油机构
JP6356543B2 (ja) 燃料噴射弁
CN215561117U (zh) 包缝机的供油装置
JP4978650B2 (ja) 半回転釜の給油機構及びミシン
CN212611293U (zh) 一种缝纫机的自给供气机构
JP2018130472A (ja) ミシンの油容器、ミシンの給油機構、及びミシン
CN110541258B (zh) 一种缝纫机的气源发生装置
US572042A (en) Island
CN111593504B (zh) 一种绗缝机送线结构