JP7363750B2 - 車体の水抜き構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車体の水抜き構造に関する。詳しくは、窓ガラスの内面に沿って流れ落ちる水を車外へと排出する車体の水抜き構造に関する。
自動車の窓ガラスを支持するサッシュの下枠部に水抜き構造が設けられた構成が知られている(特許文献1)。具体的には、下枠部に水抜き孔が設けられている共に、水抜き孔から流下した水を車外へと導くための水受けが下枠部に取り付けられている。
特開平8-72540号公報
下枠部に水受けを追加することで、部品点数の増加によるコストアップに加え、構造全体の大型化を招くおそれがある。そこで、本発明は、窓ガラスの内面に沿って流れ落ちる水を車外へと合理的に排出できる車体の水抜き構造を提供する。
上記課題を解決するために、本発明の車体の水抜き構造は次の手段をとる。
すなわち、本発明の車体の水抜き構造は、窓ガラスの内面に沿って流れ落ちる水を車外へと排出する車体の水抜き構造である。この車体の水抜き構造は、窓ガラスの車内側の下縁部に沿って延びるベルトモールと、ベルトモールより低い位置に上向き開口の中空部を形成する車体パネルと、を有する。ベルトモールが、窓ガラスに沿って車内側に下降するように延びる傾斜状の天板面を備える。車体パネルが、天板面を伝って中空部へと流れ落ちる水を車外へと排出可能な排水口を有する。
上記構成によれば、窓ガラスから下縁側のベルトモールの天板面を伝って流れ落ちる水を、車体パネルに設けた上向き開口の中空部と排水口とを排水経路として、車外に合理的に排出することができる。
また、本発明の車体の水抜き構造は、更に次のように構成されていても良い。ベルトモールが、天板面の車内側の縁部に沿って立ち上がるように延びるリップ部を備える。リップ部に、天板面を伝って流れ落ちる水を中空部の上向き開口へと導く水抜き孔が形成される。
上記構成によれば、ベルトモールの天板面の車内側の縁部にリップ部が形成されていても、天板面を伝って流れ落ちる水を水抜き孔から車体パネルの中空部へと適切に導くことができる。
また、本発明の車体の水抜き構造は、更に次のように構成されていても良い。排水口が、車体パネルの中空部を形成する領域の下端部に形成される下向き開口から成る。或いは、排水口が、上記中空部を形成する領域の下端部がベルトモールに沿って延びる向きから下方に延びる向きに変わることで車体パネルの中空部に下向き開口状に形成される。
上記構成によれば、車体パネルの中空部に流れ落ちる水を重力作用により車外へと適切に排出することができる。
第1の実施形態に係る車体の水抜き構造の概略構成を表す斜視図である。 図1のII-II線で切った部分断面斜視図である。 図2の切断面を表す断面図である。 車体のサイドパネルの排水経路を表す模式図である。 第2の実施形態に係る車体の水抜き構造の概略構成を表す図2に対応する部分断面斜視図である。 第3の実施形態に係る車体の水抜き構造の概略構成を表す図2に対応する部分断面斜視図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
《第1の実施形態》
(車体の水抜き構造1の概略構成)
始めに、本発明の第1の実施形態に係る車体の水抜き構造1について、図1~図4を用いて説明する。なお、以下の説明において、前後上下左右等の各方向を示す場合には、各図中に示されたそれぞれの方向を指すものとする。各図中、前方向は車両の進行方向を指す。また、右方向は車内側を指し、左方向は車外側を指す。また、以下の説明において、具体的な参照図を示さない場合、或いは参照図に該当する符号がない場合には、図1~図4のいずれかの図を適宜参照するものとする。
図1に示すように、本実施形態に係る車体の水抜き構造1は、マイクロバス等のバス車両の車内構造に適用されている。具体的には、車体の水抜き構造1は、車体のサイドガラス2の内面に沿って流れ落ちる水を、重力作用により車外へと排出できるようにする構成とされる。上記サイドガラス2は、いわゆる嵌め殺しタイプの窓ガラスとされる。ここで、サイドガラス2が本発明の「窓ガラス」に相当する。以下、車体の水抜き構造1を構成する各部の具体的な構成について説明する。
図2に示すように、サイドガラス2は、その車内側の側面の周縁部に沿って、ベルトモール5が枠状を成す形に一体成形された構成とされる。上記ベルトモール5は、略一様な中実状の横断面で枠状を成す形に延びる形状とされる。なお、ベルトモール5は、その内部に金属製の押出材から成る不図示の芯材がインサートされた一体成形部品から成る構成であっても良い。
また、上記サイドガラス2は、その車外側の側面の周縁部に沿って、黒色のセラミックコーティング等の不透明な塗装が施されたマスク部2Aが形成された構成とされる。上記マスク部2Aにより、サイドガラス2は、その車内側の周縁部に設けられる車体のサイドパネル3への接合部が車外から視認できないように見栄え良く被覆された構成とされる。上記マスク部2Aは、ベルトモール5の車外側の側面が臨む領域を含むサイドガラス2の周縁部領域を車外側から広く縁取り状に被覆するように施されている。
上記サイドガラス2は、図2~図3に示すように、その周縁部に一体成形されたベルトモール5の車内側の側面がウレタン系の接着剤から成るウレタン接着部7により車体のサイドパネル3に接着されることで、サイドパネル3に接合されている。上記接合により、サイドガラス2は、その周縁部全域がベルトモール5とウレタン接着部7とをシール材として、車体のサイドパネル3の対応する窓枠部に対して車外からの水の侵入を防げるように密着した状態に組み付けられている。
サイドパネル3は、車体の強度部材を成すパネル状の構造体から成る。具体的には、サイドパネル3は、金属製の2枚のパネル材が組み合わされて成るサイドレール10と、サイドレール10と接合されて車体の車外側の意匠面を成す金属製の1枚のパネル材から成る外板パネル20と、を有する。なお、サイドパネル3は、その他にも様々なパネル構造を備えるが、車体の水抜き構造1に纏わる構成以外については、詳細な説明を省略する。ここで、サイドレール10が、本発明の「車体パネル」に相当する。
図1に示すように、サイドレール10は、サイドガラス2の下縁部に沿って前後方向に真っ直ぐ延びるストレート部10Sと、ストレート部10Sの前後側の各端部から下方に曲がって延びる各曲げ部10Dと、を有する形状とされる。各曲げ部10Dは、サイドガラス2の前後側の各端部付近から下方に曲がる構成とされる。上記サイドレール10は、上記ストレート部10Sと各曲げ部10Dとで互いの横断面形状が略同一となる、長手方向に沿って略一定の横断面形状で延びる構成とされる。
図2~図3に示すように、上記サイドレール10のストレート部10Sは、同じくサイドガラス2の下縁部に沿って前後方向に真っ直ぐ延びるベルトモール5のストレート部5Sよりも車内側かつ下側に位置する。そして、上記サイドレール10のストレート部10S及び各曲げ部10Dは、車内側の意匠面を構成する樹脂製のパネル材から成るサイドトリム4により、全体が車内側から広く面状に被覆された構成とされる。
サイドトリム4は、サイドレール10に車内側から組み付けられている。サイドトリム4は、その上縁部に沿って、車外側に斜め上がりに張り出す庇状の庇部4Aが形成された構成とされる。上記庇部4Aは、その斜め上がりに張り出した先の縁部が、ベルトモール5のストレート部5Sの車内側の上縁部に沿って形成されたリップ部5Bに車内側から臨むように配設される。それにより、庇部4Aは、ベルトモール5のストレート部5Sの天板面5Aとの間で、サイドレール10を上側から被覆する構成とされる。
上記サイドレール10は、具体的には、金属製のパネル材から成るレールアウタ11とレールインナ12とが互いの間に中空部13を形成するように互いの上縁部同士と下縁部同士とが接合された閉断面の構造体から成る。レールアウタ11は、車外側に断面略コ字状に膨出する形に折り曲げられた折曲板部11Aと、折曲板部11Aの上縁から上側に延びる上側フランジ11Bと、折曲板部11Aの下縁から下側に延びる下側フランジ11Cと、を有するパネル形状とされる。
レールインナ12は、車内側に断面略コ字状に膨出する形に折り曲げられた折曲板部12Aと、折曲板部12Aの上縁から上側に延びる上側フランジ12Bと、折曲板部12Aの下縁から下側に延びる下側フランジ12Cと、を有するパネル形状とされる。上記レールアウタ11とレールインナ12とは、互いの上側フランジ11B,12B同士と下側フランジ11C,12C同士とが車幅方向(左右方向)に合わされて溶接されることで、互いの折曲板部11A,12Aの間に中空部13を形成した状態に接合される。
詳しくは、レールアウタ11の上側フランジ11Bとレールインナ12の上側フランジ12Bとは、互いに車幅方向(左右方向)に面当接する状態に合わされる領域と、互いに車幅方向に離間する状態にセットされる領域と、が前後方向において交互に並ぶように蛇行する形状とされる。そして、レールアウタ11の上側フランジ11Bとレールインナ12の上側フランジ12Bとは、各々の面当接する状態に合わされる領域同士が溶接される構成とされる。
上記接合により、レールアウタ11の上側フランジ11Bとレールインナ12の上側フランジ12Bとは、互いの車幅方向に離間する領域の間に、中空部13を上向きに開口させる上向き開口13Aを形成する構成とされる。また、レールアウタ11の下側フランジ11Cとレールインナ12の下側フランジ12Cも同様に、互いに車幅方向(左右方向)に面当接する状態に合わされる領域と、互いに車幅方向に離間する状態にセットされる領域と、が前後方向において交互に並ぶように蛇行する形状とされる。
そして、レールアウタ11の下側フランジ11Cとレールインナ12の下側フランジ12Cとは、各々の面当接する状態に合わされる領域同士が溶接される構成とされる。上記接合により、レールアウタ11の下側フランジ11Cとレールインナ12の下側フランジ12Cとは、互いの車幅方向に離間する領域の間に、中空部13を下向きに開口させる下向き開口13Bを形成する構成とされる。また、レールアウタ11の折曲板部11Aとレールインナ12の折曲板部12Aとは、各々の底板部分が、上記下向き開口13Bに向かって下降するように傾斜した形状とされる。
上記構成により、サイドレール10は、上向き開口13Aから水が浸入した際に、この水を重力作用により中空部13へと導いて下向き開口13Bから下方へと排出することが可能な排水経路を備えた構成とされる。また、車体のサイドパネル3は、図4に示すように、上記サイドレール10の下向き開口13Bから落下した水を、車体のフロアFに設けた排出口Faから車外へと排出することができる構成とされる。
このような構成により、車体のサイドパネル3は、サイドガラス2の周縁部全体をサイドレール10に密着させた状態に組み付ける構成でありながらも、サイドレール10に上方から水が流れ込むことがあった場合に、この水を車外へと適切に排出することができる構成とされる。したがって、車両の走行時にサイドパネル3に車外から風が入り込んで草笛音が発生したり、高圧洗浄による洗車時にサイドパネル3に車外から水が入り込んだりする不具合を生じさせることなく、車外への排水を適切に行うことができる。
ここで、上記サイドレール10の下向き開口13Bが、本発明の「排水口」に相当する。なお、サイドレール10は、上記下向き開口13Bからの排水の他に、図1で前述した下向きに折れ曲がる各曲げ部10D内の中空部13からも、下方へと水を排出することができる構成とされる。すなわち、各曲げ部10D内の中空部13は、下向きに折れ曲がることで下向きに開口する構成となるため、これら下向き開口となった中空部13からも車外へと水を排出することができる。したがって、サイドレール10に下向き開口13Bがない構成であっても、各曲げ部10Dの下向き開口となる中空部13から水を下方へと排出することができる。
上記車体の水抜き構造1によれば、サイドレール10の上向き開口13Aから浸入する水を車外へと排出することできる他、サイドレール10の中空部13内で発生する車外との寒暖差に伴う結露水も車外へと排出することができる。また、上記車体の水抜き構造1によれば、サイドレール10の中空部13から水を車外へと排出することができる他、中空部13が車内外と連通する通気性により、中空部13内に滞留する水を蒸発させて気化させることができる。
図2~図3に示すように、ベルトモール5は、そのサイドガラス2の下縁部に沿って前後方向に真っ直ぐ延びるストレート部5Sが、次のような構成となっている。すなわち、ベルトモール5のストレート部5Sは、サイドガラス2の下縁部に沿って車内側に下降するように延びる傾斜状の天板面5Aと、天板面5Aの車内側の縁部に沿って立ち上がるように延びるリップ部5Bと、を備えるベルト形状とされる。
更に、図1~図2に示すように、ベルトモール5のストレート部5Sは、その前後側の各端部の近傍に、リップ部5Bが車幅方向に丸孔状に肉抜きされた水抜き孔5Cが形成された構成とされる。上記各水抜き孔5Cは、それぞれ、リップ部5Bの上縁を残す、それより下側の部分を車幅方向に丸孔状に貫通させる形に肉抜きする形状とされる。詳しくは、各水抜き孔5Cは、リップ部5Bを車幅方向に丸孔状に貫通させるのに加え、その延長線上でベルトモール5の天板面5Aの一部を車幅方向の全域に亘って半円筒状に肉抜きする形に形成されている。各水抜き孔5Cがリップ部5Bの上縁を残す、それより下側の部分に形成されていることで、各水抜き孔5Cが車内側の乗員から見えにくくなっている。
上記ベルトモール5は、サイドガラス2の内面上に車外との寒暖差に伴う結露水が発生した場合に、この結露水を各水抜き孔5Cから上述したサイドレール10の上向き開口13Aへと導くことができる構成とされる。具体的には、図2~図3に示すように、サイドガラス2の内面上に発生した結露水がサイドガラス2の内面に沿って流れ落ちると、この水がサイドガラス2の下縁側の内面に接合されたベルトモール5の天板面5A上に流れ落ちる。
そして、ベルトモール5の天板面5A上に流れ落ちた水は、天板面5Aの傾斜に沿って車内側へと流れ込み、リップ部5Bにより堰き止められた溝上に溜められる。そして、この天板面5A上に溜められた水は、車両の走行に伴う加減速により、天板面5A上を前方或いは後方へと流され、各水抜き孔5Cより車内側へと流し出される。各水抜き孔5Cから車内側へと流された水は、ウレタン接着部7上を経由してサイドレール10の上向き開口13A内へと導かれる。
それにより、上記水がサイドレール10の中空部13内へと流れ落ち、先述の通り車外へと排出されたり蒸発して気化したりする。したがって、ベルトモール5のストレート部5Sに水を堰き止めるリップ部5Bが形成されていても、天板面5A上に流れ落ちた水がその場に滞留し続けることなく、適切に車外へと排出される。よって、乗員がベルトモール5のストレート部5S上に腕を置いた際に、腕が濡れにくい。
(まとめ)
以上をまとめると、本実施形態に係る車体の水抜き構造1は、次のような構成となっている。なお、以下において括弧書きで付す符号は、上記実施形態で示した各構成に対応する符号である。
すなわち、車体の水抜き構造(1)は、窓ガラス(2)の内面に沿って流れ落ちる水を車外へと排出する構造であり、窓ガラス(2)の車内側の下縁部に沿って延びるベルトモール(5)と、ベルトモール(5)より低い位置に上向き開口(13A)を有する中空部(13)を形成する車体パネル(10)と、を有する。ベルトモール(5)が、窓ガラス(2)に沿って車内側に下降するように延びる傾斜状の天板面(5A)を備える。車体パネル(10)が、天板面(5A)を伝って中空部(13)へと流れ落ちる水を車外へと排出可能な排水口(13B)を有する。
上記構成によれば、窓ガラス(2)から下縁側のベルトモール(5)の天板面(5A)を伝って流れ落ちる水を、車体パネル(10)に設けた上向き開口(13A)の中空部(13)と排水口(13B)とを排水経路として、車外に合理的に排出することができる。
また、ベルトモール(5)が、天板面(5A)の車内側の縁部に沿って立ち上がるように延びるリップ部(5B)を備える。リップ部(5B)に、天板面(5A)を伝って流れ落ちる水を中空部(13)の上向き開口(13A)へと導く水抜き孔(5C)が形成される。上記構成によれば、ベルトモール(5)の天板面(5A)の車内側の縁部にリップ部(5B)が形成されていても、天板面(5A)を伝って流れ落ちる水を水抜き孔(5C)から車体パネル(10)の中空部(13)へと適切に導くことができる。
また、排水口(13B)が、車体パネル(10)の中空部(13)を形成する領域の下端部に形成される下向き開口(13B)から成る。或いは、排水口(13B)が、上記中空部(13)を形成する領域の下端部がベルトモール(5)に沿って延びる向きから下方に延びる向きに変わることで車体パネル(10)の中空部(13)に下向き開口状に形成される。上記構成によれば、車体パネル(10)の中空部(13)に流れ落ちる水を重力作用により車外へと適切に排出することができる。
《第2の実施形態》
続いて、本発明の第2の実施形態に係る車体の水抜き構造1について、図5を用いて説明する。本実施形態では、ベルトモール5のストレート部5Sに形成される各水抜き孔5Dが、リップ部5Bのみをその上縁から高さ方向の全域に亘って車幅方向に完全に肉抜きする溝状に形成されている。詳しくは、各水抜き孔5Dの底面は、ベルトモール5の天板面5Aと略面一状に繋がる形状とされる。
このような構成であっても、ベルトモール5の天板面5A上に流れ落ちた水を、各水抜き孔5Dから車外へと適切に排出することができる。なお、各水抜き孔5Dの底面は、ベルトモール5の天板面5Aよりも高い位置や低い位置に形成されていても構わない。上記以外の構成については、第1の実施形態で示した構成と実質的に同一のものとなっているため、同一の符号を付して説明を省略することとする。
《第3の実施形態》
続いて、本発明の第3の実施形態に係る車体の水抜き構造1について、図6を用いて説明する。本実施形態では、ベルトモール5のストレート部5Sに形成される各水抜き孔5Eが、リップ部5Bのみをその上縁を残して車幅方向に丸孔状に貫通させる形に肉抜きする形状とされている。詳しくは、各水抜き孔5Eの底面は、ベルトモール5の天板面5Aと略面一状に繋がる形状とされる。
このような構成であっても、ベルトモール5の天板面5A上に流れ落ちた水を、各水抜き孔5Eから車外へと適切に排出することができる。なお、各水抜き孔5Eの底面は、ベルトモール5の天板面5Aよりも高い位置や低い位置に形成されていても構わない。上記以外の構成については、第1の実施形態で示した構成と実質的に同一のものとなっているため、同一の符号を付して説明を省略することとする。
《その他の実施形態について》
以上、本発明の実施形態を3つの実施形態を用いて説明したが、本発明は上記実施形態のほか、以下に示す様々な形態で実施することができるものである。
1.本発明の車体の水抜き構造は、鉄道等の自動車以外の車両にも適用することができる。また、車体の水抜き構造が対象とする窓ガラスは、車両のサイドガラスの他、リヤガラスであっても良い。また、フロントガラスであっても構わない。また、窓ガラスが取り付けられる車体パネルは、車体の固定壁を構成する部分の他、車体に対して回転ヒンジやスライドによる開閉が可能なドアパネルを構成するものであっても良い。
2.車体パネルに形成される排水口は、車体パネルの底板部に形成される重力方向に貫通する貫通孔から成るものであっても良い。また、車体パネルに形成される上向き開口も、車体パネルの天板部に形成される重力方向に貫通する貫通孔から成るものであっても良い。
3.ベルトモールの傾斜状の天板面は、車内側に向けて直線状に滑らかに下降する面から成るものの他、段差状に下降する面や曲線状に下降する面から成るものであっても良い。また、ベルトモールは、リップ部を備えず、傾斜状の天板面から車内側へそのまま水が流れ落ちる構成とされたものであっても良い。但し、その場合には、ベルトモールの天板面と車内側のトリムとの境界の高さを合わせるために、ベルトモールの天板面の高さを上げると、車外からの接合部の目隠しをするマスク部(セラミックコーティング)の施工範囲が増える懸念があることに留意が必要である。
4.ベルトモールがリップ部を備える場合において、リップ部に形成する水抜き孔は、リップ部の長手方向の3箇所以上、或いは1箇所にのみ形成されるものであっても良い。また、水抜き孔は、リップ部を溝状や丸孔状に肉抜きする形状から成るものの他、角孔状等の他の孔形状で肉抜きするものであっても良い。
5.ベルトモールの材質は特に限定されるものではなく、熱可塑性エラストマから成るものの他、軟質ポリ塩化ビニル又はゴムから成るものであっても良い。また、ベルトモールに芯材が設けられる場合の芯材の材質も特に限定されるものではなく、アルミニウムの押出材から成るものの他、ステンレス鋼の押出材から成るものであっても良い。
1 車体の水抜き構造
2 サイドガラス(窓ガラス)
2A マスク部
3 サイドパネル
4 サイドトリム
4A 庇部
5 ベルトモール
5A 天板面
5B リップ部
5C 水抜き孔
5D 水抜き孔
5E 水抜き孔
5S ストレート部
7 ウレタン接着部
10 サイドレール(車体パネル)
10S ストレート部
10D 曲げ部
11 レールアウタ
11A 折曲板部
11B 上側フランジ
11C 下側フランジ
12 レールインナ
12A 折曲板部
12B 上側フランジ
12C 下側フランジ
13 中空部
13A 上向き開口
13B 下向き開口(排水口)
20 外板パネル
F フロア
Fa 排出口

Claims (3)

  1. 窓ガラスの内面に沿って流れ落ちる水を車外へと排出する車体の水抜き構造であって、
    前記窓ガラスの車内側の下縁部に沿って延びるベルトモールと、
    該ベルトモールより低い位置に上向き開口の中空部を形成する車体パネルと、を有し、
    前記ベルトモールが、前記窓ガラスに沿って車内側に下降するように延びる傾斜状の天板面を備え、
    前記車体パネルが、前記天板面を伝って前記中空部へと流れ落ちる水を車外へと排出可能な排水口を有する車体の水抜き構造。
  2. 請求項1に記載の車体の水抜き構造であって、
    前記ベルトモールが、前記天板面の車内側の縁部に沿って立ち上がるように延びるリップ部を備え、
    該リップ部に、前記天板面を伝って流れ落ちる水を前記中空部の上向き開口へと導く水抜き孔が形成される車体の水抜き構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車体の水抜き構造であって、
    前記排水口が、前記車体パネルの前記中空部を形成する領域の下端部に形成される下向き開口から成る、或いは前記中空部を形成する領域の下端部が前記ベルトモールに沿って延びる向きから下方に延びる向きに変わることで前記中空部に下向き開口状に形成される車体の水抜き構造。
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