JP7025277B2 - スライドドア側シール部材 - Google Patents

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Description

本発明は、センターピラーレス自動車におけるスライドドアの先端部の上部に設置されるスライドドア側シール部材に関する。
従来、センターピラーレス自動車において、ヒンジドアおよびスライドドアのそれぞれが単独で可動し、ヒンジドアはヒンジで結合されて回動して開閉するとともに、スライドドアはスライド機構で開閉するように構成された自動車が存在する。
この種の自動車のボディ開口縁部には、車内への防水目的でメインシールとして図4に示すメインウェザーストリップ207が設置されるが、ヒンジドア101およびスライドドア102間に空間が存在するため、水漏れが生じる。この水漏れを回避するために、ヒンジドア101の第1先端部101aの上部、およびスライドドア102の第2先端部102aの上部にそれぞれ、シール部材201およびシール部材202が設置されシール面が形成される。
特許文献1には、自動車のピラーレス車両において、リヤドアの前端部に取付けられるドアウェザーストリップが開示されている。このドアウェザーストリップは、上端型成形部の嵌込取付部の内面の頂壁よりやや下位部分に、フランジ部の車内側に接する堰片が横設されている。また、上記嵌込取付部の外面の車内側には上記堰片に連続する水受けが設けられている。また、上記嵌込取付部の外面の車内側には上記水受けと中空シール部の空間部とを連通する水抜き孔が設けられている。
また、特許文献2には、自動車のピラーレス車両において、リヤドアの前端部に取付けられるドアウェザーストリップが開示されている。このドアウェザーストリップは、ウェザーストリップ本体の室内側面にドアパネルに密に弾接するシールビードを横設すると共に、車外側面に水受けを形成し、シールビードと水受けを連通する水抜き孔を形成し、さらに、水抜き孔とウェザーストリップ本体の中空部とを連通する連通路を形成している。
特開2004-42844号公報(2004年2月12日公開) 特開2005-号219517公報(2005年8月18日公開)
しかしながら、上記特許文献1に記載された従来技術は、自動車の駐車角度や水量によっては、上記嵌込取付部の外面の車内側に設けられた水受けで、水を受けきれない可能性があるという問題点がある。このため、車内への水漏れが生じる可能性がある。
また、上記特許文献2の図4に相当する本願の図5に記載された従来技術は、ウェザーストリップ本体311の、上端部の壁部材311aが切れ目のない一部材で構成されているため、上端部から車室側面とドアパネル302との間に侵入する水の水量は、比較的少なくて済む。
しかしながら、ウェザーストリップ本体311の、上端部の壁部材311aが切れ目のある、すなわち二部材の重ね合わせにせざるを得ない場合は、上端部から車室側面とドアパネル302との間に侵入する水の水量は比較的多くなるという問題点がある。このため、車内への水漏れが生じる可能性がある。
本発明の一態様は、上記の問題点に鑑みて為されたものであり、その第一の目的は、自動車の駐車角度や水量に関わらず車内への水漏れを低減させることができるスライドドア側シール部材を実現することにある。
また、第二の目的は、ウェザーストリップ本体の、上端部の壁部材が切れ目のある、すなわち二部材の重ね合わせであっても、車内への水漏れを低減させることができるスライドドア側シール部材を実現することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るスライドドア側シール部材は、センターピラーレス自動車におけるスライドドアの先端部の上部に設置されるスライドドア側シール部材であって、車内側に配置された第1内壁と、ヒンジドアの先端部の上部に配置されるヒンジドア側シール部材と弾接して湾曲する第1湾曲壁とが、上記ヒンジドア側シール部材に近づくにつれて先が細くなる接続部を介して接続され、上記第1内壁と上記第1湾曲壁との間を接続する接続壁が設けられ、上記第1内壁と上記第1湾曲壁と上記接続壁とで取り囲まれる領域には、中空部が形成され、上記第1内壁の車外側の側面に、受けた水をリヤ側からフロント側に導く第1導水部が設けられ、上記接続壁における、上記第1導水部のフロント側の先端と対向する箇所には、上記中空部に接続する穴が形成されており、上記第1導水部で受けた水が上記穴を介して上記中空部に流れる構成である。上記構成によれば、第1導水部で受けた水を、穴を介して中空部に流すことができる。このため、自動車の駐車角度や水量に関わらず車内への水漏れを低減させることができる。
また、本発明の一態様に係るスライドドア側シール部材は、上記第1導水部が、受けた水を堰き止めるためのシールビードであっても良い。上記構成によれば、シールビードで受けた水を、穴を介して中空部に流すことができる。
また、本発明の一態様に係るスライドドア側シール部材は、上記第1導水部が、高発泡シール部材で形成されていても良い。上記構成によれば、第1導水部で受けた水の一部を高発泡シール部材で吸収できるため、車内への水漏れをより低減させることができる。
また、本発明の一態様に係るスライドドア側シール部材は、上記第1内壁の車外側の側面において、上記第1導水部の上部に、受けた水をフロント側からリヤ側に導く第2導水部が設けられ、上記第2導水部のリヤ側の端部が、上記第2導水部で受けた水が上記第1導水部に流れるように、上記第1導水部のリヤ側の端部と対向して配置されていることが好ましい。上記構成によれば、第2導水部によって導水された水を第1導水部で受けることができる。
また、本発明の一態様に係るスライドドア側シール部材は、上記第2導水部が、高発泡シール部材で形成されていても良い。上記構成によれば、第2導水部で受けた水の一部を高発泡シール部材で吸収できるため、車内への水漏れをより低減させることができる。
また、本発明の一態様に係るスライドドア側シール部材は、上記スライドドア側シール部材の上部において、上記第1内壁と上記第1湾曲壁と上記接続壁とを接続する上部接続壁が設けられており、上記上部接続壁のリヤ側に、上記上部接続壁および上記第1内壁に接続するとともに、車外側に突出する突出壁が設けられており、上記上部接続壁および上記突出壁は、車内側に向けて傾斜しており、上記突出壁で受けた水が上記上部接続壁を経由して上記中空部に流れても良い。上記構成によれば、上記突出壁で受けた水を中空部に流すことができる。
本発明の一態様によれば、自動車の駐車角度や水量に関わらず車内への水漏れを低減させることができるという効果を奏する。また、ウェザーストリップ本体の、上端部の壁部材が切れ目のある、すなわち二部材の重ね合わせであっても、車内への水漏れを低減させることができるという効果も奏する。
(a)は、本発明の実施の一形態に係る左ドアシール構造の車内側視正面図であり、(b)は、(a)に示す図におけるA-A断面の断面図であり、(c)は、メインウェザーストリップの斜視図であり、(d)は、第2シール部材の要部の構造を示す斜視図であり、(e)は、(d)に示す図におけるB-B断面の断面図である。 (a)は、センターピラーレス自動車のサイド部からヒンジドアおよびスライドドアの両方を取り外した状態を示す左ドアの車外側視側面図であり、(b)は、上記センターピラーレス自動車のサイド部にヒンジドアおよびスライドドアの両方を取付けた状態を示す左ドアの車外側視側面図である。 (a)は、車外側のフロント寄りの位置から見た上記第2シール部材の外観を示す斜視図あり、(b)は、(a)に示すC-C断面の断面図であり、(c)は、(a)に示すD-D断面の断面図である。 従来の左ドアシール構造(メインウェザーストリップ有)を示す車内側視正面図である。 従来の左ドアシール構造(メインウェザーストリップ有)における車内側の要部構造を示す斜視図である。
〔センターピラーレス自動車のサイド部の構造の概要〕
図2の(a)に示すように、センターピラーレス自動車(以下、単に「自動車」という)のサイド部100には、センターピラーの存在しないボディ開口縁部100hが形成されており、ボディ開口縁部100hの周縁には、メインウェザーストリップ7が設置されている。メインウェザーストリップ7は、中空シール部7aおよび取付基部7bを備えている〔図1の(c)参照〕。
なお、以下で説明するシール構造は、図2の(b)に示すように、ヒンジドア101の第1先端部101aとスライドドア102の第2先端部102aとが合わさる部分Gのシール構造である。より具体的には、本実施形態に係るシール構造は、ヒンジドア101の第1先端部101aと、スライドドア102の第2先端部102aと、ボディ開口縁部100hのメインウェザーストリップ7とが合わさる部分のシール構造である。
〔シール構造の概要〕
図1の(a)に示すように、ヒンジドア101の第1先端部101aの上部には第1シール部材(ヒンジドア側シール部材)1が設置されている。第1シール部材1は、メインウェザーストリップ7と弾接することで第1シール部材1とメインウェザーストリップ7との間のシール性を確保するためのウェザーストリップである。
一方、スライドドアの102の第2先端部102aの上部には第2シール部材(スライドドア側シール部材)2が設置されている。第2シール部材2は、メインウェザーストリップ7と弾接することで第2シール部材2とメインウェザーストリップ7との間のシール性を確保するためのウェザーストリップである。なお、図1の(a)では、第1シール部材1をリヤ側斜め上側からみた斜視図で示し、第2シール部材2を車内側からみた正面図で示している。
第1シール部材1や第2シール部材2の成形材料としては、合成ゴムまたはTPE(熱可塑性エラストマー)等の弾性体が用いられる。合成ゴムでは、EPDM(エチレンプロピレンジエン共重合ゴム)等が、TPE(熱可塑性エラストマー)では、TPO(オレフィン系熱可塑性エラストマー)等が、用いられる。また、使用する弾性体は、発泡材でも良いし、非発泡材でも良い。さらに剛性確保目的で、金属や硬質剛性樹脂製等の芯材を、弾性体中に埋設しても良い。
また、図1の(a)に示すように、第2シール部材2の第1内壁21には水受け5が形成されている。また、水受け5の底部付近には、水受け5で受けた水を車外へ排水するための水抜き孔(不図示)が形成されている。これにより、水受け5で受けた水を、水抜き孔を介して最終的に、車外に排出することができる。
次に、図1の(b)に示すように、第2シール部材2については、車内側に配置された第1内壁21と、第1シール部材1と弾接して湾曲する第1湾曲壁22とが、第1シール部材1に近づくにつれて先が細くなる接続部23を介して接続されている。
また、第1シール部材1については、車内側に配置された第2内壁11と、第2シール部材2と弾接する第3内壁12とが、第2シール部材2側に凸となるように湾曲した第2湾曲壁13を介して接続されている。
なお、図1の(b)は、第2シール部材2の第1湾曲壁22と第1シール部材1の第3内壁12(または第2湾曲壁13)とが弾接した後の状態を示している。同図に示すように第1湾曲壁22と第3内壁12とが弾接することで、第1湾曲壁22が弾性変形し、第1湾曲壁22が第3内壁12に密着する。これにより、第1湾曲壁22と第3内壁12との間のシール性が確保される。
〔第2シール部材の構造〕
次に、図1の(b)に示すように、第2シール部材2における第1内壁21と第1湾曲壁22との間にはこれらを接続する接続壁24が設けられている。また、第1内壁21と第1湾曲壁22と接続壁24とで取り囲まれる領域には、中空部25が形成されている。また、接続壁24のリヤ側には、第1内壁21に略並行な第1車外壁26を設けている。さらに、第1車外壁26の車外側には、見切りシール16を配置している。
図1の(d)および(e)に示すように、第1内壁21の車外側の側面には、受けた水をリヤ側からフロント側に導く第1導水部8が設けられている。図1の(d)に示すように、第1導水部8は、リヤ側の端部が上方でフロント側の端部が下方になるように傾斜している。これにより、第1導水部8で受けた水は、リヤ側からフロント側に流れ、穴h1を介して中空部25に流れる。
第1導水部8は、受けた水を堰き止めるためのシールビードであっても良い。これによりシールビードで受けた水を、穴h1を介して中空部25に流すことができる。また、第1導水部8は、高発泡シール部材で形成されていても良い。これにより、第1導水部8で受けた水の一部を高発泡シール部材で吸収できるため、車内への水漏れをより低減させることができる。
なお、自動車の駐車角度を考慮し、第1導水部8で受けた水が、フロント側からリヤ側に流れないようにするために、第1導水部8は、水受け5の傾斜とほぼ平行に傾斜させている。
また、接続壁24における、第1導水部8のフロント側の先端と対向する箇所には、中空部25に接続する穴h1が形成されている。また、第1導水部8で受けた水は、穴h1を介して中空部25に流れるようになっている。
上記構成によれば、第1導水部8で受けた水を、穴h1を介して中空部25に流すことができる。このため、自動車の駐車角度や水量に関わらず車内への水漏れを低減させることができる。
次に、第1内壁21の車外側の側面において、第1導水部8の上部には、受けた水をフロント側からリヤ側に導く第2導水部9が設けられている。第2導水部9は、フロント側の端部が上方でリヤ側の端部が下方となるように傾斜している。これにより、第2導水部9で受けた水は、フロント側からリヤ側に流れ、第2導水部9のリヤ側の端部に達した水は、第1導水部8のリヤ側の端部付近に落下するとともに、一部の水Wは、第1内壁21の車内側に設けた水受け5に導水される。
なお、第2導水部9は、高発泡シール部材で形成されていても良い。これにより、第2導水部9で受けた水の一部を高発泡シール部材で吸収できるため、車内への水漏れをより低減させることができる。
第2導水部9のリヤ側の端部は、第2導水部9で受けた水が第1導水部8に流れるように、第1導水部8のリヤ側の端部と対向して配置されていることが好ましい。これにより、第2導水部9によって導水された水を第1導水部8で受けることができる。
次に、図1の(e)に示すように、第1湾曲壁22のリヤ側の端部には、リヤ側からフロント側にL字状に屈曲するL字壁10が接続されており、L字壁10のフロント側の先端には、突部10aが設けられている。突部10aの車内側の側面は第1導水部8の車外側の面に接している。これにより、L字壁10、突部10aおよび第1導水部8で囲まれた領域にフランジFRが挿入されることで、フランジFRに対して第2シール部材2の取付面側(内面側)に設けたL字壁10、突部10aおよび第1導水部8の各シール部材が弾接する。
次に、図3の(a)に示すように、第2シール部材2の上部において、第1内壁21と第1湾曲壁22と接続壁24とを接続する上部接続壁15が設けられている。また、上部接続壁15のリヤ側には、上部接続壁15および第1内壁21に接続するとともに、車外側に突出する突出壁14が設けられている。
上部接続壁15および突出壁14は、車内側に向けて傾斜している。また、上部接続壁15および突出壁14は、リヤ側からフロント側に水が流れるようにフロント側に向けて傾斜している。
これにより、突出壁14で受けた水が上部接続壁15を経由して中空部25に流れることで、突出壁14で受けた水を中空部25に流すことができる。
次に、図3の(b)は、図3の(a)に示すC-C断面の断面図である。同図に示すように、上部接続壁15の上部は、見切りシール16の傾斜壁16aと接触している。また、図3の(c)は、図3の(a)に示すD-D断面の断面図である。同図に示すように、突出壁14の上部は、見切りシール16の傾斜壁16aと接触している。
図5に示すように、ウェザーストリップ本体311の、上端部の壁部材311aが切れ目のない一部材で構成されている場合は、上端部から車室側面とドアパネル302との間に侵入する水の水量は、比較的少なくて済む。
しかしながら、図3の(c)に示すように、第2シール部材2と見切りシール16を別体とし、第2シール部材2の突出壁14と見切りシール16の傾斜壁16aを二部材の重ね合わせにせざるを得ない場合は、上端部から車室側面とリヤドアパネルRDPとの間に侵入する水の水量は比較的多くなるという問題点がある。このため、車内への水漏れが生じる可能性がある。
ここで、本実施形態の例では、図1の(b)に示すように第2シール部材2は、第1シール部材1とメインウェザーストリップ7が先に弾接している状態でも、リヤ側からスライド進入してきた際に接続部23が折れ曲がらずに両シール部材の間に入り込む必要があり、剛性を確保するため、非発泡材の型成形材を使用している。
これに対して、見切りシール16の傾斜壁16aは、水密性を重視しているため、発泡材の型成形材を使用している。そのため、第2シール部材2の突出壁14と見切りシール16の傾斜壁16aは、異なる型材で構成せざるを得ない。
このような構造であっても、まず、図1の(a)に示す、ヒンジドア101の第1先端部101aと、スライドドア102の第2先端部102aとの間から、大量の浸水W1+W2+W3が発生し、見切りシール16の傾斜壁16aに沿って流下してきた際、見切りシール16の傾斜壁16aを第2シール部材2の突出壁14より上側面でかつ略中程に重ねあわせており、更に、第1内壁21の車内側部を、突出壁14より高い位置になるように、第1内壁21の延長壁21aを設けているので、大量の浸水W1+W2+W3の大部分の水W1は、第1内壁21の延長壁21aによって堰き止められる。
ここで、傾斜壁16aと延長壁21aは、接触しない位置関係になるように配置しているため、傾斜壁16aと突出壁14と延長壁21aの三者により、樋形状を構成することができ、大部分の水W1の水量が多量であっても、メインウェザーストリップ7の中空シール部7a側に浸水することがない。
その後、突出壁14と突出壁14に接続される上部接続壁15はフロント側に行くにつれて下方になるような傾斜をつけているため、大部分の水W1は、第2シール部材2の中空部25に、直接的に、排水することができる。
次に、見切りシール16の傾斜壁16aと第2シール部材2の突出壁14の間をくぐり抜けて、第2導水部9のリヤ側の端部に達した水W2+W3のうち、一部の水W2は、第1内壁21の車内側に設けた水受け5に導水される。さらに、第2シール部材2の高さ位置が中程の場所で、水W2のうちのある程度が、車外に排水できる。
最後に、第1導水部8のリヤ側の端部付近に落下した残りわずかの水W3は、図1の(e)に示すように、フランジFRに対して、第2シール部材2の取付面側(内面側)に設けたL字壁10、突部10aおよび第1導水部8の各シール部材が弾接するようにしているため、車内に浸水することなく、穴h1を介して中空部25に流れて排水するようになっている。
このように、第2シール部材2については、上側部分、中程部分、および下側部分の三箇所のそれぞれにおいて、侵入してきた水を、段階的に車外に排水可能な構造にしているため、車内側への浸水を防止することが可能となっている。
また、図3の(a)に示すように、第2導水部9のフロント側の端部位置は、第1導水部8の中程の位置にくるように配置している。このように配置することで、リヤドアパネルRDPの一部分であるフランジFR(図1の(e)参照)が、第2導水部9のフロント側の端部位置付近からフロント側部分に存在しない車両であっても、直下に第1導水部8が存在することになり、浸入水を受け止めて、穴h1を介して中空部25に排水できる(図示は省略)。
また、図1の(d)および図3の(a)では、第1導水部8の全部を、断面形状が略四角形状の高発泡シール部材で構成した図を示している。しかしながら、第1導水部8の全部が、断面形状が略半円形状・略三角形状・略棒形状等のシールビードであってもよい。さらに、第1導水部8を、高発泡シール部材およびシールビードの両方を重ねあわせる構造にしてもよい。
なお、シールビードは、型成形材で構成され、第2シール部材2の型成形と同時に形状が成形される。また、高発泡シール部材は、第2シール部材2の型成形をした後に、高発泡シール部材に一体化されている粘着材により、第2シール部材2に貼り付けされるものである。
本実施形態の例としては、図1の(e)に示した第1導水部8の、少なくともフロント側下端部付近は、シールビード(型成形材製)とする。また、このシールビードをL字壁10の先端に設けられた突部10aと接続一体化する。これにより、第1導水部8の、少なくともフロント側下端部付近と突部10aとL字壁10との三者を、切れ目なく、連続一体化した構造とする。これにより水漏れが生じにくい構造とすることができる。
また、図1の(b)に示すように、第2シール部材2の第1内壁21のリヤ側部と、接続壁24と、第1車外壁26とで形成される略コの字状部分には、金属製の芯材を埋設している関係上、第1導水部8の、少なくともフロント側下端部付近にまで高発泡シール部材を型成形後に人が手で貼り付ける。この場合、L字壁10および突部10aのそれぞれを伸ばすように広げることが困難である。このため、これらを無理やり広げて高発泡シール部材を貼り付けようとすると、その部分が広がったままの変形が残ってしまったり、最悪の場合は、破れてしまったりする可能性もある。このような点からも、少なくともフロント側下端部付近は、シールビード(型成形材製)とすることが、好ましい。
第1導水部8の、少なくともフロント側下端部付近をシールビードとする場合、第1導水部8全体をシールビード(型成形材製)としてもよい。または、少なくともフロント側下端部付近、例えば図1の(e)に示す部分をシールビード(型成形材製)とし、第1車外壁26がなくなる部位付近(すなわち、障害物がなく、人が手で貼り付け作業が容易にできる程度の場所)においてシールビード(型成形材製)のリヤ側上端部の上側面に重ね合わせるように、高発泡シール部材を貼り付けて、第1導水部8としてもよい。
〔付記事項〕
上述した実施形態では、左ドアにて、ヒンジドア101がサイドフロントドアに取付けられ、スライドドア102がサイドリヤドアに取付けられた例のみを示したが、本発明は、右ドアにも適用が可能であり、バックドアにも適用が可能である。
また、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1 第1シール部材(ヒンジドア側シール部材)
2 第2シール部材(スライドドア側シール部材)
7 メインウェザーストリップ 8 第1導水部 9 第2導水部
10 L字壁 10a 突部 11 第2内壁 12 第3内壁
13 第2湾曲壁 14 突出壁 15 上部接続壁
16 見切りシール 16a 傾斜壁 21 第1内壁
22 第1湾曲壁 23 接続部 24 接続壁 25 中空部
26 第1車外壁 100h ボディ開口縁部 101 ヒンジドア
101a 第1先端部 102 スライドドア 102a 第2先端部
h1 穴 FR フランジ W 水

Claims (6)

  1. センターピラーレス自動車におけるスライドドアの先端部の上部に設置されるスライドドア側シール部材であって、
    車内側に配置された第1内壁と、ヒンジドアの先端部の上部に配置されるヒンジドア側シール部材と弾接して湾曲する第1湾曲壁とが、上記ヒンジドア側シール部材に近づくにつれて先が細くなる接続部を介して接続され、
    上記第1内壁と上記第1湾曲壁との間を接続する接続壁が設けられ、
    上記第1内壁と上記第1湾曲壁と上記接続壁とで取り囲まれる領域には、中空部が形成され、
    上記第1内壁の車外側の側面に、受けた水をリヤ側からフロント側に導く第1導水部が設けられ、
    上記接続壁における、上記第1導水部のフロント側の先端と対向する箇所には、上記中空部に接続する穴が形成されており、
    上記第1導水部で受けた水が上記穴を介して上記中空部に流れることを特徴とするスライドドア側シール部材。
  2. 上記第1導水部が、受けた水を堰き止めるためのシールビードであることを特徴とする請求項1に記載のスライドドア側シール部材。
  3. 上記第1導水部が、高発泡シール部材で形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスライドドア側シール部材。
  4. 上記第1内壁の車外側の側面において、上記第1導水部の上部に、受けた水をフロント側からリヤ側に導く第2導水部が設けられ、
    上記第2導水部のリヤ側の端部が、上記第2導水部で受けた水が上記第1導水部に流れるように、上記第1導水部のリヤ側の端部と対向して配置されていることを特徴とする請求項1から3までの何れか1項に記載のスライドドア側シール部材。
  5. 上記第2導水部が、高発泡シール部材で形成されていることを特徴とする請求項4に記載のスライドドア側シール部材。
  6. 上記スライドドア側シール部材の上部において、上記第1内壁と上記第1湾曲壁と上記接続壁とを接続する上部接続壁が設けられており、
    上記上部接続壁のリヤ側に、上記上部接続壁および上記第1内壁に接続するとともに、車外側に突出する突出壁が設けられており、
    上記上部接続壁および上記突出壁は、車内側に向けて傾斜しており、
    上記突出壁で受けた水が上記上部接続壁を経由して上記中空部に流れることを特徴とする請求項1から5までの何れか1項に記載のスライドドア側シール部材。
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