JP6254883B2 - 撮像装置 - Google Patents

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本発明は、撮像装置に関する。
従来から、ダイナミックレンジを拡大するために、1フレーム期間中に異なる2回の露光を行う方式が報告されている。例えば、画素内に受光面積の異なる2つのフォトダイオードを持ち、2種類の感度の異なる画素出力を得る方法がある(例えば、特許文献1参照)。
また、露光時間の異なる複数の画素出力を得る方法などがある(例えば、非特許文献1参照)。
特開2000−125209号公報
"Wide Intrascene Dynamic Range CMOS APS Using Dual Sampling", Orly Yadid-Pecht and Eric R. Fossum, IEEE TRANSACTIONS ON ELECTRON DEVICES, VOL. 44, NO. 10, OCTOBER 1997 pp-1721-1722
しかしながら、特許文献1では、サイズの異なる複数の画素を作製する必要があり、構造や製造プロセスが複雑化するという問題がある。
また、非特許文献1では、読み出し速度を2倍以上に高速化する必要がある。高速化を図ると消費電力が増加し、消費電力が増加すると発熱の増大によってノイズが増加するという問題が生じる。
そこで、本発明は、構造や製造プロセスを複雑化することなく、また、読み出し速度の高速化を抑えつつ、2つの異なる露光時間で撮影を行うことのできる撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の一局面の撮像装置は、画素に配設される光電変換部と、前記光電変換部の出力端子に接続される転送ゲートと、前記転送ゲートの出力側に接続され、前記転送ゲートを介して転送される前記光電変換部の出力信号を蓄積するフローティングディフュージョンと、前記フローティングディフュージョンをリセットするリセットスイッチと、フローティングディフュージョンに接続され、信号を読み出す選択スイッチと、前記転送ゲート、前記リセットスイッチ、及び前記選択スイッチを駆動する駆動部とを含み、前記駆動部は、第1露光期間における前記光電変換部での光電変換によって得られる第1映像信号を前記リセットスイッチ及び前記選択スイッチをオフにした状態で前記第1露光期間の最後に前記転送ゲートをオンにすることにより、前記光電変換部から前記フローティングディフュージョンに転送し、前記第1露光期間の終了後に、前記選択スイッチをオンにして前記フローティングディフュージョンから前記第1映像信号を読み出し、前記選択スイッチがオンの状態で、前記第1露光期間に続く第2露光期間の最後に前記転送ゲートをオンにして、前記第2露光期間における前記光電変換部での光電変換によって得られる第2映像信号を読み出し、前記第2映像信号を読み出した後に、前記選択スイッチがオンの状態で前記リセットスイッチをオンにして前記フローティングディフュージョンをリセットする。
本発明によれば、構造や製造プロセスを複雑化することなく、また、読み出し速度の高速化を抑えつつ、2つの異なる露光時間で撮影を行うことのできる撮像装置を提供できるという特有の効果が得られる。
実施の形態の撮像装置に含まれるピクセル部を示す図である。 実施の形態1の撮像装置500を示す図である。 実施の形態の撮像装置500の駆動シーケンスを示す図である。 図3における第1フレーム1Vの水平走査期間1Hと第2フレーム2Vの水平走査期間1Hにおける各信号レベルを示す図である。
以下、本発明の撮像装置を適用した実施の形態について説明する。
<実施の形態>
図1は、実施の形態の撮像装置に含まれるピクセル部を示す図である。
実施の形態の撮像装置に含まれるピクセル部100は、フォトダイオードPD、転送ゲートTX、フローティングディフュージョンFD、リセット用スイッチ素子RT、出力段110、及び出力端子100Aを含む。
フォトダイオードPDは、撮像装置に含まれる複数の画素のそれぞれに一つずつ配設されている。
フォトダイオードPDは、光電変換部の一例である。ここでは、光電変換部の一例としてフォトダイオードPDを示すが、光電変換部はフォトダイオードに限らず、入射光を光電変換して、撮像信号を出力できる素子であればよい。
フォトダイオードPDは、アノードが接地されており、出力端子となるカソードが転送ゲートTXに接続されている。
なお、図1には、1つのフォトダイオードPDを示すが、実際には多数(N個)の画素があるため、ピクセル部100は、N個のフォトダイオードPDを含む。ここで、Nは2以上の任意の整数である。
転送ゲートTXは、例えば、FET(Field Effect Transistor)で構成される。ここでは、一例として、転送ゲートTXがn型のFETである形態について説明する。しかしながら、転送ゲートTXは、n型のFETに限らず、他の形式のトランジスタであってもよい。
転送ゲートTXは、ソースがフォトダイオードPDの出力端子(カソード)に接続され、ドレインがフローティングディフュージョンFDに接続される。転送ゲートTXのゲートは実施の形態1のピクセル部100を含む撮像装置の駆動部に接続されており、駆動部によって駆動される。
なお、転送ゲートTXの数は、フォトダイオードPDの数と等しい。すなわち、スイッチ素子(TX)は、フォトダイオード(PD)の出力側に、1つずつ接続される。
フローティングディフュージョンFDは、転送ゲートTXのドレインに接続されている。フローティングディフュージョンFDは、例えば、pn接合ダイオードのn型領域であり、電気的に浮遊している。
フローティングディフュージョンFDは、コンデンサのような機能を有しており、転送ゲートTXを介して接続されるフォトダイオードPDから出力される撮像信号(負の電荷)を蓄積する。
フローティングディフュージョンFDには所定の飽和容量があるため、所定の飽和容量以上の電荷を蓄積することはできない。フローティングディフュージョンFDは、撮像装置の用途等に応じて、所定の飽和容量を有するように構成されている。この飽和容量は、フローティングディフュージョンFDの飽和レベルに対応する。飽和レベルとは、それ以上撮像信号による電荷を蓄積できないレベルである。
リセット用スイッチ素子RTは、例えば、n型のFETであり、ソースがフローティングディフュージョンFDに接続され、ドレインが電源(VDD)に接続される。リセット用スイッチ素子RTのゲートは実施の形態1のピクセル部100を含む撮像装置の駆動部に接続されており、駆動部によって駆動される。リセット用スイッチ素子RTがオンにされると、フローティングディフュージョンは電源(VDD)に接続され、リセットされる。なお、リセット用スイッチ素子RTは、n型のFETに限らず、他の形式のトランジスタであってもよい。
出力段110は、フローティングディフュージョンFDに蓄積される電荷を信号読み出し回路に取り出すための回路である。実施の形態1では、出力段110は、例えば、トランジスタ110A、選択スイッチSL、及びトランジスタ110Bで構成される。
トランジスタ110Aは、例えば、n型のFETであり、ゲートがフローティングディフュージョンFDに接続され、ドレインが電源(VDD)に接続され、ソースが選択スイッチSLのドレインに接続されている。トランジスタ110Aは、フローティングディフュージョンFDからゲートに入力される信号レベルを増幅してソースから選択スイッチSLに出力する。トランジスタ110Aは、トランジスタ110Bと所謂ソースフォロワ回路を構築する。
選択スイッチSLは、例えば、n型のFETであり、ドレインがトランジスタ110Aの出力端子に接続され、ソースが出力端子100Aに接続される。選択スイッチSLのゲートは実施の形態1のピクセル部100を含む撮像装置の駆動部に接続されており、駆動部によって駆動される。トランジスタ110Bは、例えば、n型のFETであり、ゲートにバイアス電圧Biasが入力され、ドレインが選択スイッチSLのソースに接続され、ソースが接地される。
出力端子100Aは、ピクセル部100の出力端子である。出力端子100Aは、選択スイッチSLのソースとトランジスタ110Bのドレインとの間に接続される。ピクセル部100は、フローティングディフュージョンFDに蓄積した撮像信号を出力段110を介して、(PIXEL OUTとして)出力端子100Aから出力する。出力端子100Aは、実施の形態1のピクセル部100を含む撮像装置の信号読み出し部の入力端子に接続される。
図2は、実施の形態1の撮像装置500を示す図である。
撮像装置500は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)撮像素子200を含む。CMOS撮像素子200は、画素部210、垂直走査回路220、列並列ADC(Analog to Digital Convertor)230、水平読出回路240を含む。また、撮像装置500は、さらに、駆動部250及び信号処理部260を含む。信号処理部260は、フレームメモリ270及び演算部280を有する。
画素部210は、Nロウ(行)×Mカラム(列)の画素が配列される。なお、N、Mは任意の整数である。各画素には図1に示すピクセル部100が1つずつ配設される。垂直走査回路220は、画素の垂直走査を行う回路である。
列並列ADC230の入力端子には、図1に示す出力端子100Aが接続される。列並列ADC230は、画素部210の各カラムから出力される信号をデジタル変換して出力する。水平読出回路240は、列並列ADC230の出力側に接続されており、列並列ADC230でデジタル変換された信号を読み出す。
駆動部250は、画素部210に含まれるN×M個のピクセル部100に含まれる転送ゲートTX、リセット用スイッチ素子RT、及び選択スイッチSLのゲートに制御信号を入力して駆動制御を行う。駆動部250は、CPU(Central Processing Unit)、マイコン、又はFPGA(Field Programmable Gate Array)のようなコンピュータで構成される。
信号処理部260は、CMOS撮像素子200の信号読出線200Aを介して出力される信号が入力され、信号処理を行う。
フレームメモリ270は、駆動部250によって指定されるアドレスに対応する画素の各フレームのリセット時の映像信号を格納する。フレームメモリ270は、画素の各フレームのリセット時の映像信号を格納できればよく、例えば、揮発性又は不揮発性のメモリを用いればよい。フレームメモリ270は、少なくとも1フレーム分の各画素のリセット時の映像信号を格納できればよく、複数フレーム分の各画素のリセット時の映像信号を格納できるように構成されていてもよい。
演算部280は、信号処理部260から出力される第1映像信号及び第2映像信号と、フレームメモリ270に格納されるリセット時の映像信号とに基づき、第1露光データ及び第2露光データを出力する。演算部280は、CPU(Central Processing Unit)、マイコンのようなコンピュータ、シーケンサ、又はFPGA(Field Programmable Gate Array)で構成される。
図3は、実施の形態の撮像装置500の駆動シーケンスを示す図である。
図3には、N個のロウ(row1, row2, ・・・, row N)のピクセル部100の転送ゲートTX、リセット用スイッチ素子RT、及び選択スイッチSLのゲートに制御信号を入力した場合の動作を第1フレーム1Vと第2フレーム2Vとの2つのフレーム期間について示す。
ここで、各フレーム期間は、N個の水平走査期間(1H〜NH)を含む。また、各画素のフォトダイオードPDで2つの異なる露光時間の露光データを得るために、2つの互いに長さの異なる露光期間EX_AとEX_Bとで露光を行う。
露光期間EX_Aは第1露光期間の一例であり、露光期間EX_Bは第2露光期間の一例であり、期間の長さは互いに異なる。ここでは、露光期間EX_Aが露光期間EX_Bよりも短い場合について説明する。
露光期間EX_AとEX_Bでは第1映像信号と第2映像信号がそれぞれ得られる。第1映像信号と第2映像信号は、列並列ADC230でデジタル変換され、水平読出回路240を経て、信号処理部260の演算部280で演算が行われる。
演算部280では、リセット時の映像信号と、第1映像信号及び第2映像信号とに基づき、第1露光データ及び第2露光データを出力する。第1露光データは露光期間EX_Aでの露光によって発生した電荷量に対応する露光データであり、第2露光データは露光期間EX_Bでの露光によって発生した電荷量に対応する露光データである。
露光期間EX_Bは、露光期間EX_Aよりも長いため、第1露光データと第2露光データとは露光時間が異なる。
なお、露光期間EX_AとEX_Bは、途切れることなく交互に存在し、常にどちらかの露光期間によってフォトダイオードPDは光電変換を行う。
また、図3では、各フレーム期間においてN個のロウ(row1, row2, , row N)のピクセル部100のリセット用スイッチ素子RTのゲートに入力される制御信号をRT_row1, RT_row2,・・・,RT_rowNと記す。
また、各フレーム期間においてN個のロウ(row1, row2, , row N)のピクセル部100の転送ゲートTXのゲートに入力される制御信号をTX_row1, TX_row2,・・・,TX_rowNと記す。また、各フレーム期間においてN個のロウ(row1, row2, , row N)のピクセル部100の選択スイッチSLのゲートに入力される制御信号をSL_row1, SL_row2,・・・,SL_rowNと記す。
ここで、N個のロウ(row1, row2, , row N)については、N個の水平走査期間(1H〜NH)において同様の駆動が行われるため、1番目のロウrow1について説明を行う。
第1フレーム1Vの水平走査期間1Hにおいて、選択スイッチSLのゲートに入力される制御信号SL_row1がHレベルに立ち上がることにより、ロウ1の画素が選択されると、露光期間EX_Bの最後に制御信号TX_row1がHレベルにごく短期間(所定の短期間)だけパルス状に立ち上がる。これにより、転送ゲートTXがオンになり、第1フレーム1Vよりも1つ前のフレームの露光期間EX_Bで得られる第2映像信号がフローティングディフュージョンFDを介して出力端子100Aから出力される。
制御信号TX_row1のパルスがLレベルに立ち下がると、露光期間EX_Aが始まる。
露光期間EX_Aでは、選択スイッチSLのゲートに入力される制御信号SL_row1がHレベルに立ち上がっている間に、制御信号RT_row1がHレベルにごく短期間(所定の短期間)だけパルス状に立ち上げられ、フローティングディフュージョンFDが電源電位VDDにリセットされる。
そして、選択スイッチSLのゲートに入力される制御信号SL_row1がLレベルに立ち下がった後に、露光期間EX_Aの最後に制御信号TX_row1がHレベルにごく短期間(所定の短期間)だけパルス状に立ち上がる。これにより、転送ゲートTXがオンになり、第1フレーム1Vの露光期間EX_Aで得られる第1映像信号がフローティングディフュージョンFDに転送される。このように、第1映像信号は、選択スイッチSLのゲートに入力される制御信号SL_row1がLレベルとなる画素信号読出期間以外のときにフローティングディフュージョンFDに転送される。
そして、露光期間EX_Aに続く露光期間EX_Bが終了する少し前に、第2フレーム2Vの期間に突入し、選択スイッチSLのゲートに入力される制御信号SL_row1がHレベルに立ち上がることにより、ロウ1の画素が選択されると、第1フレーム1Vの露光期間EX_Aで得られ、フローティングディフュージョンFDに転送されていた第1映像信号が出力端子100Aから出力される。
また、その後、露光期間EX_Bの最後に制御信号TX_row1がHレベルにごく短期間(所定の短期間)だけパルス状に立ち上がる。これにより、転送ゲートTXがオンになり、第1フレーム1Vの露光期間EX_Bで得られる第2映像信号がフローティングディフュージョンFDを介して出力端子100Aから出力される。
そして、再び露光期間EX_Aに入ると、選択スイッチSLのゲートに入力される制御信号SL_row1がHレベルに立ち上がっている間に、制御信号RT_row1がHレベルにごく短期間(所定の短期間)だけパルス状に立ち上げられ、フローティングディフュージョンFDが電源電位VDDにリセットされる。
以上のようにして、第1フレーム1Vの露光期間EX_Aで得られる第1映像信号と、露光期間EX_Bで得られる第2映像信号が出力端子100Aから出力される。
図4は、図3における第1フレーム1Vの水平走査期間1Hと、第2フレーム2Vの水平走査期間1Hとにおける制御信号RT_row1、TX_row1、SL_row1の信号レベル、フローティングディフュージョンFDの電位、及び出力端子100Aから出力される映像信号(PIXEL OUT)の信号レベルを示す図である。
図4(A)に示すように、第1フレーム1Vの水平走査期間1Hが始まる前には、映像信号(PIXEL OUT)はリセットされている。また、このとき、フローティングディフュージョンFDには、第1フレーム1Vの1つ前のフレーム期間の露光期間EX_Aで得られる第1映像信号が転送されている。
そして、選択スイッチSLのゲートに入力される制御信号SL_row1がHレベルに立ち上がることにより、ロウ1の画素が選択されると、第1フレーム1Vの1つ前のフレーム期間の露光期間EX_Aで得られる第1映像信号により、映像信号(PIXEL OUT)のレベルがS11Aに低下する。
レベルS11Aは、第1フレーム1Vの1つ前のフレーム期間の露光期間EX_Aで得られる第1映像信号の信号レベルを表す。
また、転送ゲートTXがオンになると、第1フレーム1Vよりも1つ前のフレームの露光期間EX_Bで得られる第2映像信号がフローティングディフュージョンFDを介して出力端子100Aから出力されるため、フローティングディフュージョンFDの電位と映像信号(PIXEL OUT)のレベルはともに低下する。このとき、映像信号(PIXEL OUT)のレベルはS11Bまで低下する。
レベルS11Bは、第1フレーム1Vよりも1つ前のフレームの露光期間EX_Bで得られる第2映像信号の信号レベルを表す。
そして、第1フレーム1Vの水平走査期間1Hの露光期間EX_Aにおいて、制御信号SL_row1がHレベルに立ち上がっている間に、制御信号RT_row1がHレベルにごく短期間(所定の短期間)だけパルス状に立ち上げられると、フローティングディフュージョンFDの電位がリセットされる。このとき、選択スイッチSLはオンされているため、映像信号(PIXEL OUT)のレベルは、フローティングディフュージョンFDの電位と同様に遷移し、第1フレーム1Vの水平走査期間1Hが終了するときに、S21RST(リセットレベル)になる。なお、リセットレベルS21RSTが得られた後に、映像信号(PIXEL OUT)のレベルが下がるのは、次の画素(水平走査期間2H)の読み出しによるものである。
また、図4(B)に示すように、第2フレーム2Vの期間に突入し、選択スイッチSLのゲートに入力される制御信号SL_row1がHレベルに立ち上がることにより、ロウ1の画素が選択されると、第1フレーム1Vの露光期間EX_Aで得られ、フローティングディフュージョンFDに転送されていた第1映像信号が出力端子100Aから出力される。これにより、映像信号(PIXEL OUT)のレベルがS21Aに低下する。
レベルS21Aは、第1フレーム1Vの露光期間EX_Aで得られる第1映像信号の信号レベルを表す。なお、図4(B)でレベルS21Aに下がる前のリセットレベルは、水平走査期間NHにおけるリセットレベルである。
また、転送ゲートTXがオンになると、第1フレーム1Vの露光期間EX_Bで得られる第2映像信号がフローティングディフュージョンFDを介して出力端子100Aから出力されるため、フローティングディフュージョンFDの電位と映像信号(PIXEL OUT)のレベルはともに低下する。このとき、映像信号(PIXEL OUT)のレベルはS21Bまで低下する。
レベルS21Bは、第1フレーム1Vの露光期間EX_Bで得られる第2映像信号の信号レベルを表す。
そして、第2フレーム2Vの水平走査期間1Hの露光期間EX_Aにおいて、制御信号SL_row1がHレベルに立ち上がっている間に、制御信号RT_row1がHレベルにごく短期間(所定の短期間)だけパルス状に立ち上げられると、フローティングディフュージョンFDの電位がリセットされる。このとき、選択スイッチSLはオンされているため、映像信号(PIXEL OUT)のレベルは、フローティングディフュージョンFDの電位と同様に遷移し、第2フレーム2Vの水平走査期間1Hが終了するときに、S31RST(リセットレベル)になる。
以上のようにして、第1フレーム1Vの露光期間EX_Aで得られる第1映像信号の信号レベルS21Aと、第1フレーム1Vの露光期間EX_Bで得られる第2映像信号の信号レベルS21Bとが得られる。
ここで、第1フレーム1Vの水平走査期間1Hが終了するときに得られるリセットレベルS21RSTをフレームメモリ270に格納しておく。リセットレベルS21RSTは、信号レベルS21A及び信号レベルS21Bをそれぞれ得るための露光期間EX_A及び露光期間EX_Bと同一のフレームで、同一の画素において得られるリセットレベルである。
そして、信号レベルS21A、信号レベルS21B、及び、フレームメモリ270に格納したリセットレベルS21RSTを用いれば、演算部280で、第1露光データ及び第2露光データを演算することができる。
第1露光データは露光期間EX_Aでの露光によって発生した電荷量に対応する露光データであり、第2露光データは露光期間EX_Bでの露光によって発生した電荷量に対応する露光データである。
ここで、第1露光データと第2露光データの演算方法について説明する。
第1露光データS1は、信号レベルS21AからリセットレベルS21RSTを減算することによって求めることができる。すなわち、S1=S21A−S21RSTである。
また、第2露光データS2は、信号レベルS21Bから信号レベルS21Aを減算することによって求めることができる。すなわち、S2=S21B−S21Aである。
また、第1露光データと第2露光データの合計の露光データS3は、信号レベルS21BからリセットレベルS21RSTを減算することによって求めることができる。すなわち、S3=S21B−S21RSTである。これは、第1露光データはS1と第2露光データS2の和である。
以上のように、第1フレーム1Vの水平走査期間1Hが終了するときに得られるリセットレベルS21RSTをフレームメモリ270に格納しておけば、第1露光データS1、第2露光データS2、及び、露光データS3を求めることができる。
これは、すべての水平走査期間(すなわち、すべての画素)について同様であり、すべてのフレームにおいて同様である。
従って、フレームメモリ270に、画素のアドレスを表すデータと、同一のフレームで同一の画素において得られるリセットレベルとをすべての画素について格納しておけば、すべての画素について、第1露光データS1、第2露光データS2、及び、露光データS3を求めることができる。
ここで、フレームメモリ270に格納される同一のフレームで同一の画素において得られるリセットレベルとは、図3及び図4に示す第1フレーム1Vにおける水平走査期間1Hで選択される画素において、信号レベルS21A及び信号レベルS21Bをそれぞれ得るための露光期間EX_A及び露光期間EX_Bと同じフレームで得られるリセットレベルである。
以上のように、実施の形態の撮像装置500によれば、2つの異なる露光時間で撮影を行うことができる。
ここで、露光期間EX_Aと露光期間EX_Bは、上述のように露光期間EX_Aが露光期間EX_Bよりも短いことが望ましい。これは、先に露光を行う露光期間EX_AでフローティングディフュージョンFDが飽和すると、露光期間EX_Aに続く露光期間EX_Bでの露光で信号を読めなくなるおそれがあるからである。このため、実施の形態では、露光期間EX_Aを露光期間EX_Bよりも短く設定している。
なお、フローティングディフュージョンFDの飽和のおそれがない場合は、露光期間EX_Aが露光期間EX_Bよりも長くてもよい。
また、第1露光データS1と露光データS3を演算する際に、リセットレベルS21RSTを用いるのは、フローティングディフュージョンFDのリセットノイズをキャンセルするためである。フローティングディフュージョンFDは、リセット用スイッチ素子RTのオン/オフに伴うノイズにより、リセット後の電位に変動が生じるおそれがあるからである。
また、露光期間EX_Aで得られる映像信号は、露光期間EX_Bで得られる映像信号よりもフローティングディフュージョンFDに滞在する時間が大幅に長いため、フローティングディフュージョンFDで発生する暗電流などにより多くのノイズが混入するおそれがある。しかしながら、露光期間EX_Aによる短時間露光で得られる映像信号を高輝度側に用いれば、暗電流などによるノイズの影響の影響を軽減でき、影響を無視することができる。
また、以上では、列並列ADC230がCMOS撮像素子200の内部で水平読出回路240の前段にある形態について説明したが、列並列ADCの代わりに用いるADCがCMOS撮像素子200の外部にあって、水平読出回路240がCMOS撮像素子200の内部にあってもよい。
以上、実施の形態によれば、構造や製造プロセスを複雑化することなく、また、読み出し速度の高速化を抑えつつ、2つの異なる露光時間で撮影を行うことのできる撮像装置500を提供することができる。
また、非特許文献1のように露光時間の異なる複数の画素出力を得る方法では、露光時間の異なる画素が2種類ある場合に、2種類の画素のそれぞれをリセットする必要があるため、1種類の露光時間で1種類の信号レベルの映像信号を得る場合に比べて、読み出し速度を2倍以上に高速化する必要がある。
これに対して、実施の形態の撮像装置500では、1回のリセットに対して、2段階の信号レベルの映像信号(第1映像信号、第2映像信号)を得ることができるので、1種類の露光時間で1種類の信号レベルの映像信号を得る場合に比べて、読み出し速度を1.5倍に高速化すれば足りるため、非特許文献1に比べて読み出し速度の高速化を抑制することができる。
なお、ここでは、フレームメモリ270に格納したリセットレベルS21RSTを用いて、演算部280で第1露光データS1及び露光データS3を演算する形態について説明した。
しかしながら、フレームメモリ270に格納したリセットレベルS21RSTの代わりに、第2フレーム2Vの水平走査期間1Hが終了するときに得られるリセットレベルS31RSTを用いて、第1露光データS1及び露光データS3を演算してもよい。
リセットレベルS31RSTは、信号レベルS21A及び信号レベルS21Bをそれぞれ得るための露光期間EX_A及び露光期間EX_Bと同一のフレーム(第1フレーム1V)の次のフレーム(第2フレーム2V)で、同一の画素において得られるリセットレベルである。
この場合には、第1露光データS1は、S1=S21A−S31RSTで求まり、露光データS3は、S3=S21B−S31RSTで求まる。
フレームメモリ270に格納したリセットレベルS21RSTの代わりに、リセットレベルS31RSTを用いる場合は、別のフレームで得られるリセットレベルを用いることになるため、リセットレベルS21RSTに比べるとリセットレベルのずれが生じるが、フレームメモリ270に格納しなくてもよくなる。
また、以上では、2つの異なる露光時間で撮影を行うことのできる撮像装置500について説明したが、3つ以上の異なる露光時間で撮影を行うようにしてもよい。
以上、本発明の例示的な実施の形態の撮像装置について説明したが、本発明は、具体的に開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
100 ピクセル部
100A 出力端子
110 出力段
110A トランジスタ
SL 選択スイッチ
PD フォトダイオード
TX 転送ゲート
FD フローティングディフュージョン
RT リセット用スイッチ素子
200 CMOS撮像素子
210 画素部
220 垂直走査回路
230 列並列ADC
240 水平読出回路
250 駆動部
260 信号処理部
270 フレームメモリ
280 演算部
500 撮像装置

Claims (7)

  1. 画素に配設される光電変換部と、
    前記光電変換部の出力端子に接続される転送ゲートと、
    前記転送ゲートの出力側に接続され、前記転送ゲートを介して転送される前記光電変換部の出力信号を蓄積するフローティングディフュージョンと、
    前記フローティングディフュージョンをリセットするリセットスイッチと、
    フローティングディフュージョンに接続され、信号を読み出す選択スイッチと、
    前記転送ゲート、前記リセットスイッチ、及び前記選択スイッチを駆動する駆動部と
    を含み、
    前記駆動部は、
    第1露光期間における前記光電変換部での光電変換によって得られる第1映像信号を前記リセットスイッチ及び前記選択スイッチをオフにした状態で前記第1露光期間の最後に前記転送ゲートをオンにすることにより、前記光電変換部から前記フローティングディフュージョンに転送し、
    前記第1露光期間の終了後に、前記選択スイッチをオンにして前記フローティングディフュージョンから前記第1映像信号を読み出し、
    前記選択スイッチがオンの状態で、前記第1露光期間に続く第2露光期間の最後に前記転送ゲートをオンにして、前記第2露光期間における前記光電変換部での光電変換によって得られる第2映像信号を読み出し、
    前記第2映像信号を読み出した後に、前記選択スイッチがオンの状態で前記リセットスイッチをオンにして前記フローティングディフュージョンをリセットする、撮像装置。
  2. 前記第1映像信号から前記第1映像信号と同一フレームの同一画素の前記フローティングディフュージョンの前記リセット後の信号レベルを引くことにより、前記第1露光期間における第1露光信号を得る、請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記第2映像信号から前記第2映像信号と同一フレームの同一画素の前記フローティングディフュージョンの前記リセット後の信号レベルを引くことにより、前記第1露光期間及び前記第2露光期間の露光による露光信号を得る、請求項1又は2記載の撮像装置。
  4. 前記第1映像信号から前記第1映像信号と同一フレームの次のフレームの同一画素の前記フローティングディフュージョンの前記リセット後の信号レベルを引くことにより、前記第1露光期間における第1露光信号を得る、請求項1記載の撮像装置。
  5. 前記第2映像信号から前記第2映像信号と同一フレームの次のフレームの同一画素の前記フローティングディフュージョンの前記リセット後の信号レベルを引くことにより、前記第1露光期間及び前記第2露光期間の露光による露光信号を得る、請求項1又は4記載の撮像装置。
  6. 前記第2映像信号から前記第1映像信号を引くことにより、前記第2露光期間の露光による第2露光信号を得る、請求項1乃至5のいずれか一項記載の撮像装置。
  7. 前記第1露光期間は、前記第2露光期間よりも短い、請求項1乃至6のいずれか一項記載の撮像装置。
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