JP2003259234A - Cmosイメージセンサ - Google Patents

Cmosイメージセンサ

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JP2003259234A
JP2003259234A JP2002050476A JP2002050476A JP2003259234A JP 2003259234 A JP2003259234 A JP 2003259234A JP 2002050476 A JP2002050476 A JP 2002050476A JP 2002050476 A JP2002050476 A JP 2002050476A JP 2003259234 A JP2003259234 A JP 2003259234A
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signal
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JP2002050476A
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Masaaki Sasaki
正明 佐々木
Shoji Kawahito
祥二 川人
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Tohoku Techno Arch Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Techno Arch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速画像読み出しとディジタル積分の組合せ
により、撮影可能な入射光量のダイナミックレンジを低
ノイズで拡大することを可能とするCMOSイメージセ
ンサを提供すること。 【解決手段】 通常のM倍のフレームレートで高速撮像
を行い、A/D変換後の出力をディジタル領域領域で積
分し、通常のフレームレートで出力することにより従来
のM倍のダイナミックレンジを得るものである。そのた
めには、A/D変換器の前に比較器を設置し、信号電荷
が十分蓄積されている画素についてディジタルコードを
積分し、画素をリセットして信号電荷の蓄積を開始す
る。それ以外の画素については引き続き蓄積を継続す
る。このことで、出力信号の分解能は入射光量にかかわ
らず、A/D変換器の分解能となり、従来よりもダイナ
ミックレンジを拡大することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、線形応答CMOS
イメージセンサで撮影可能な入射光量の範囲を拡大させ
るために付加する信号処理回路技術に関する。
【0002】
【従来の技術】入射光に対するダイナミックレンジの相
対比較をすると、人間の視覚のダイナミックレンジは約
8桁の範囲であるのに対して、線形応答イメージセンサ
のダイナミックレンジは3桁から4桁の範囲に過ぎな
い。
【0003】今後、安全監視が重要視される分野として
は、高度道路交通システム(ITS)や防犯・警備等が
あり、そこで用いられる車載用カメラ、交通監視カメ
ラ、防犯カメラなどの性能向上ニーズとしては、晴天時
の太陽光下での撮影環境から夜間の外灯下での撮影環境
までの広い入射光レベルに対応できる撮影装置が必要で
あり、そのためにもダイナミックレンジの広いイメージ
センサが求められている。
【0004】一般用ビデオカメラ等に広く採用されてい
る受光素子として、高画質を特徴とするCCDセンサが
あるが、1/16以上のシャッタースピードだと、フレ
ームの他の部分では被写体の変化を検出できないため、
防犯カメラに用いる際の課題となっている。また、CC
Dセンサは撮影時に全画素をリセットする必要があり、
画素毎のリセットはできない構造になっているものの、
CMOSイメージセンサは全ての画素に対してリセット
する必要がなく、1画素(セル)毎のリセットが可能で
ある。しかし、CMOSイメージセンサは、画素内のド
ライバ用トランジスタの特性のばらつきにより、固定パ
ターンノイズが発生し、SN比やダイナミックレンジが
低下するという課題を持ち合わせている。
【0005】そのため、これまでに提案されているCM
OSイメージセンサのダイナミックレンジの拡大方式と
しては、(1)対数圧縮型イメージセンサ、(2)浮動
小数点方式、(3)飽和回数係数方式などがある。
【0006】(1)の対数圧縮型イメージセンサは、5
桁以上のダイナミックレンジを有するものの、コントラ
ストが十分ではなく、また、前の画像フレームで明るい
ものがあると、次の画像フレームで残像の課題も持ち合
わせているため、取得画像は線形の光電変換特性である
ことが望ましい。光電変換特性が非線形のためカラー化
の場合のホワイトバランス処理が難しい。
【0007】(2)の浮動小数点方式によるダイナミッ
クレンジの拡大方法では、画素毎に電荷の蓄積時間が異
なることや、動きのある画像での追従性が低い点、なら
びに高照度では粗い階調になるなどの課題を有する。
【0008】(3)の飽和回数係数方式によるダイナミ
ックレンジの拡大方法では、画素回路が複雑になる点
や、低照度時での分解能が低いという課題を有する。
【0009】その他の従来技術としては、特開2001
−186414号公報記載技術がある。この公報記載技
術では、CMOSイメージセンサのダイナミックレンジ
拡大のために、高照度の光が入射したことによりフォト
ダイオード部からあふれ出した電荷を、信号検出部のフ
ローティングディフュージョンに微小期間蓄積し、これ
にフォトダイオード部の飽和電荷を転送することで加算
を行って電圧信号として取り出す方式である。この方式
では、フォトダイオード部の飽和光量以上の入射光領域
について感度を低下させるため、通常のAD変換器を使
用し他場合に、分解能が落ちるという問題を有してい
る。
【0010】CMOSイメージセンサで撮影可能な入射
光量のダイナミックレンジを拡大するために従来提案さ
れている方法としては、フレームレートの1/2(k
=1,2…,n)のタイミングで信号を読み出し、画素
が飽和する時間と飽和する直前の信号レベルから浮動小
数点的にディジタルコードを生成することでダイナミッ
クレンジを拡大するものがある。しかし、この方式で
は、画素が飽和した後の入射光情報は切り捨てられるた
め、動画像を撮影した場合に実画像に歪みが生じると考
えられ、入射光量が大きいほどA/D変換後の信号分解
能が悪化するという課題がある。
【0011】図7に通常の3トランジスタ型CMOSア
クティブピクセルセンサの画素回路を図に示す。
【0012】この画素回路は、画素内アンプ入力トラン
ジスタM1、水平選択スイッチM2リセットスイッチM
3より構成されている。
【0013】本構成では、Res(y)が有効になるこ
とで、一行すべての画素がリセットされるため、リセッ
トする画素を選択することが不可能である。また、相関
二重サンプリングによる固定パターン雑音除去を行う場
合に、基準となるリセットレベルが、信号サンプル時と
リセットレベルサンプル時で異なるためにM3で発生す
るリセットノイズを除去できないという課題を有してい
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
技術の有する課題を全て解決するものであり、本発明
は、簡単な回路構成の変更により、撮影可能な入射光量
の範囲を、高いSN比を確保しながら拡大することがで
きるCMOSイメージセンサを提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によると、先行技
術の問題に対する解決法が提供される。本発明は、通常
のM倍のフレームレートで高速撮像を行い、A/D変換
後の出力をディジタル領域で積分し、通常のフレームレ
ートで出力することにより従来のM倍のダイナミックレ
ンジを得るものである。
【0016】そのためには、A/D変換器の前に比較器
を設置し、信号電荷が十分蓄積されている画素について
はディジタルコードを積分し、画素回路をリセットし
て、再び信号電荷の蓄積を開始する。それ以外の画素に
ついては、引き続き蓄積を継続する。これにより、変換
ゲインは入射光量に関係なく一定となり、システムから
得られる出力信号の分解能はA/D変換器の分解能と同
等で、従来よりもダイナミックレンジを拡大することが
できる。
【0017】つまり、高速画像読み出しとディジタル積
分の組合せによりCMOSイメージセンサで撮影可能な
入射光量のダイナミックレンジを拡大させた手法であ
り、アナログ領域とディジタル領域両方での信号積分と
すること、フレーム期間内の全ての信号を積分すること
により、低照度下から高照度下における動画を撮影した
場合でも低ノイズで忠実度の高い画像を得ることが可能
になる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。本発明の実施形態は、通常のTV
フレームレートのM倍(たとえば例として、100倍)
のフレームレートで画像を読み出し、Mフレーム分の画
像をディジタル領域で加算を行なうことによって広いダ
イナミックレンジ特性を得るための高速撮像・広ダイナ
ミツクレンジCMOSイメージセンサ(以下、「本イメ
ージセンサ」という。)である。ただし、読み出した画
像を毎フレーム積分するのではなく、十分信号電荷が蓄
積された画素のみ読み出し、蓄積が十分でない画素につ
いては蓄積を継続して低照度でのSN比(以下、「SN
R」という。)を向上させている。
【0019】本イメージセンサシステムの構成図を図1
に示す。本システムは、リセットする画素の選択が可能
な高速撮像並列読み出しディジタル出力イメージセンサ
(以下「リセット選択可能な画素回路」という)11、
中間結果格納フレームメモリ12、リセットレベル格納
用フレームメモリ13、ノイズキャンセル用フレームメ
モリ14とDSP15から構成される。
【0020】本イメージセンサの動作原理について図1
ならびに図2により説明する。TVフレームレートとし
て、例えば33msec毎に画素のリセットを行ない、
蓄積を開始するものとする。この際、すべての画素のリ
セットレベルをリセットレベルメモリ13に格納すると
ともに、中間結果格納メモリ12をクリアする。次に、
高速読み出しを行ない、フレーム毎に、信号レベルVs
に対して、しきい値となる参照電圧Vrefと比較し、
VsがVref以上であれば、DSP15でリセットレ
ベルと信号電圧の差を求め、ディジタル領域の相関二重
サンプリング部(CDS)24で相関二重サンプリング
を行なった後に、中間結果格納メモリ12ヘ加算する。
また、VsがVref以上の画素についてはリセットを
行なって、リセットレベルメモリ13の内容を更新す
る。それ以外の画素については、中間結果の格納ならび
に画素リセットは行なわずに蓄積を継続する。全画素リ
セットを行なってから、Mフレーム目(例えば100フ
レーム目)、すなわち最終フレームでは、VsがVre
f以下であっても、全ての画素についてリセットレベル
との差分を求めて、中間結果格納メモリ12ヘ加算す
る。したがって、ディジタル領域の加算器22でMフレ
ーム分(例えば100フレーム分)の加算を行なうこと
によって、ダイナミックレンジは高照度側にM倍(例え
ば100倍)に拡大することになる。
【0021】図3に信号検出部の動作を示す。実線、一
点鎖線、二点鎖線の入射光量をそれぞれA、B、Cとす
ると、その関係はA>B>Cである。入射光量がAの場
合、1フレーム毎に参照電圧Vref以上の信号レベル
Vsとなるために、画素リセット、ディジタル加算、リ
セットレベル更新は毎フレーム行なわれる。入射光量B
の場合は、3フレーム毎に信号レベルVsが参照電圧以
上Vrefとなるため、第1と第2フレームの読み出し
時は蓄積継続し、第3フレーム目で画素リセットおよび
ディジタル加算とリセットレベルが更新される。Cは入
射光量が微弱な場合で、Mフレーム分(例えば100フ
レーム分)の蓄積を行なっても信号レベルVsは参照電
圧Vrefを越えないが、最終フレーム読み出しの際に
リセットレベルとの差分が中間結果格納メモリ12に書
き込まれる。
【0022】図2に示される本イメージセンサの画素リ
セット選択機能を有する高速読み出しディジタル出力イ
メージセンサ部20ならびにDSP部15の概念図の一
例を図4に示す。高速読み出しディジタル出力イメージ
センサの画素回路11は、通常の3トランジスタ型のC
MOSアクティブピクセルセンサM1、M2、M3に、
リセット選択用スイッチM4を追加した4トランジスタ
/画素の構成例である。列読み出し回路(ソースフォロ
ア電流源トランジスタM5)は、信号レベルとリセット
レベルをサンプルするためサンプル/ホールド回路(S
/H R S/H S)30、31、比較器33ならび
に比較器へ与える参照電圧Th’を発生するための参照
電圧発生用DA変換器(DAC)32から構成される。
通常のアクティブピクセルセンサーと同様に、水平選択
信号SELY(j)が有効になることによって、信号検
出部M1の電圧Vfdがソースフォロアを介して読み出
され、信号レベルSA(i)’がサンプルホールドされ
る。ここで、SA(i)’は信号レベルSA(i)にト
ランジスタのしきい値のばらつきを含んだ信号レベルで
ある。そのばらつき分をΔVthNとすると、SA
(i)’=SA(i)+ΔVthN で表される。SA
(i)’は参照電圧発生用DA変換器(DAC)32に
よって発生する参照電圧Vth’と比較される。これ
は、ΔVthNの影響をキャンセルするためで、以下の
手順で行われる。
【0023】なお、上記の例では、DACを設けた例を
説明したが、DACは必ずしも設ける必要はない。この
場合、図1に示すノイズキャンセル用フレームメモリ1
4も不要となる。しかし、画素内に配置されたトランジ
スタのしきい値電圧のばらつき分の影響を避ける上でD
ACを設けることが望ましい。
【0024】遮光状態での出力を補正用フレームメモリ
に格納しておき、比較の際に画素に対応したばらつき分
の電圧ΔVthNを考慮した参照電圧、Th’=Th+
ΔV thNを発生することで、SA(i)≧Thの比較
を行う。SA(i) ≧Thの場合、リセット画素選択
信号OVRが有効となる。OVRは画素内のリセット選
択トランジスタスイッチM4に与えられており、リセッ
ト信号Resが有効となることで画素がリセットされ、
リセットレベルをサンプルホールドする。OVRが無効
の場合は、その画素はリセットが行われず、信号電荷蓄
積が継続されることとなる。サンプルした信号レベルな
らびにリセットレベルは、それぞれAD変換器21によ
りAD変換され出力される。なお、AD変換器21は、
図2ではMOSイメージセンサ部20内に設けてある
が、MOSイメージセンサ部20の外部に設けてもよ
い。
【0025】図6は、図4に示した回路図の読み出し部
を詳細に示した回路図である。
【0026】この図6は、リセット選択可能な画素回路
11は、3トランジスタ型のCMOSアクティブピクセ
ルセンサM1、M2、M3に、リセット選択用スイッチ
M4を追加した、4トランジスタ/画素の構成例であ
る。参照電圧超過検知信号OVR(j)または全画素リ
セット信号FRが有効で、かつ各行毎に与えられるリセ
ット信号Res(y)が有効になった場合のみ画素がリ
セットされる。
【0027】列読み出し回路は、画素内アンプの負荷ト
ランジスタ、信号レベル・リセットレベルサンプル用ス
イッチおよびキャパシタ、コンパレータ、参照電圧発生
用DACと水平選択回路からなる。各列ごとにソースフ
ォロアを介して読み出された信号レベルは信号サンプル
スイッチSmplSを通してキャパシタCsに、リセッ
トレベルはリセットレベルサンプルスイッチSmplR
を通してキャパシタCrに記憶される。ただし、読み出
された信号が参照電圧以下の場合は、画素リセットが行
なわれないために、両方のキャパシタに信号レベルが記
憶されることとなる。信号レベルは、画素リセット・中
間画像加算を選択するためのコンパレータに入力され
る。コンパレータの参照電圧は参照電圧発生用DA変換
器DACを用いて発生する。これは、ソースフォロアを
介して読み出された信号レベルには画素内アンプ入力ト
ランジスタのしきい値のばらつきが含まれているためで
あり、この影響を避けるために、あらかじめこのばらつ
きを補正用メモリに格納しておき、画素毎にばらつき分
を考慮した参照電圧を参照電圧発生用DA変換器DAC
で発生することによって、全ての画素が同じ信号振幅で
比較可能となる。ただし、しきい値のばらつきの範図は
信号振幅に対して小さいために、3ビット程度の低分解
能な参照電圧発生用DACで十分であると考えられる。
【0028】ディジタル領域で、相関二重サンプリング
を行うことにより、画素内アンプ入力トランジスタM1
閾値のばらつき並びに列ごとに配置されたアンプ入力ト
ランジスタM6の閾値ばらつきに起因する固定パターン
雑音を除去できる。また、蓄積開始時のリセットレベル
をリセットレベル用フレームメモリに格納しているた
め、リセットノイズも除去することができる。
【0029】(ディジタル積分による広ダイナミックレ
ンジ化)ディジタル領域での積分はDSP部15により
行う。TVフレームレートでの出力を行うために、積分
用メモリ(IM)17とリセットメモリ(RM)18か
ら構成されている。以下、フレームレートのM倍で読み
出した動作について説明する。iフレーム目でのIMと
RMの値をそれぞれ、IM(i)、RM(i)とする
と、その動作は式(1)、(2)で与えられる。
【0030】
【数1】
【0031】
【数2】 ここで、SD(i)、RD(i)は、それぞれ、iフレ
ーム目の信号レベル、リセットレベルのAD変換結果で
ある。
【0032】以下、信号処理について述べる。M−1目
のフレームが読み出された直後に、画素リセットを行
い、信号電荷蓄積を開始する。この時のリセットレベル
をリセットメモリ18に格納する。0番目の画像読み出
しの際の信号電圧と参照電圧の比較結果にしたがって、
積分メモリ17が初期化される。SA(i)≧Thなら
ば、IM(0)=SD(0)−RD(M−1)を積分メ
モリ17に格納する。SD(0)−RD(M−1)はデ
ィジタル領域での相関二重サンプリングを意味する。S
A(i)<Thならば0を積分メモリ17に格納する。
リセットメモリ18は、SA(i)≧Thの場合、画素
がリセットされるために、RD(0)に更新される。0
<i<M−1の場合は、SA(i) ≧Thならば、積
分メモリにSD(i)−RD(i−1)を加算して、積
分メモリ17を更新するとともに、リセットメモリ18
の更新を行う。SA(i)<Thならば、積分メモリ1
7、リセットメモリ18ともに保持する。i=M−1の
場合は、SA(M−1)とThの比較結果にかかわら
ず、積分メモリ17にSD(M−1)−RD(M−2)
を加算して、積分メモリ17を更新する。この後の加算
処理が終了した時点で、ダウンサンプリングを行って、
TVフレームレートの画像を得ることができる。
【0033】並列読み出しAD変換器では、列読み出し
回路でサンプルされた信号・リセットレベルは垂直走査
回路で選択された後に16チャネル並列でAD変換され
る。これは、例えば、256×256画素で1000フ
レーム/secの読み出しを行なった場合、AD変換器
の変換レートが約65.5MHzとなるために、16チ
ヤネル並列読み出しとすることで4.1MHzサンプル
の簡単な回路構成のAD変換器で実現可能となるからで
ある。なお、並列読み出しAD変換器の分解能は8ビッ
トとしてもよい。なお、読み出しは並列読み出しに限る
ことはなく1チャネル読み出しでもよい。
【0034】多チャネル化および信号レベル用とリセッ
トレベル用とAD変換器を複数使用することによって、
AD変換器の特性ばらつきによる雑音が発生すると考え
られる。ゲインばらつきについては除去が困難となる
が、オフセットばらつきについては、あらかじめ基準電
圧をAD変換した結果を補正用のメモリに格納してお
き、各チャネル毎にばらつき分との差分を求めてキャン
セルすることができる。
【0035】(SN比の検討)本イメージセンサについ
て、各画素のリセット雑音やアンプが発生する雑音など
のランダム性に対してのSN比(以下、「SNR」とい
う)について説明する。
【0036】ガウス分布に従うランダム雑音は、Ns回
のサンプルおよび加算を行った場合、ノイズパワーも加
算が成立するために、ノイズパワーPは、P=Ns
・P で表される。本発明では、TVフレーム期間蓄積
した信号電圧をX、参照電圧をThとすると、積分回数
は、N=[X/Th]で表される。なお、[]は
小数点切り上げを意味するものとする。参照電圧Th
は、Th=FS/Rで表され、FSは通常のイメージセ
ンサの飽和電圧でAD変換器のフルスケール、Rは1以
上の定数である。通常のイメージセンサで信号電圧がフ
ルスケールの時のSNRをSNR=10log F
/PN0とすると、X=FSのとき0dBの場合の
本発明の本イメージセンサのSNRは次の式(3)で表
される。
【0037】
【数3】 SNR=SNR0+20log10(X/FS)-10log10(X・R/FS)・PNO (3)
【0038】図5は従来型CMOSイメージセンサの飽
和レベルでのSNRをゼロdBとして、本イメージセン
サのSNRとの比較を示したものである。本イメージセ
ンサのSNRは、参照電圧をFS/2,FS/4とした
二つの場合のものを示している。横軸は通常のイメージ
センサの飽和光量で正規化した入射光量を表している。
出力信号が参照電圧以下、すなわち低照度領域において
は従来のイメージセンサと同等のSNRが得られている
とともに、高照度領域においても十分なSNRを確保し
ながら、撮影可能な入射光量範囲のダイナミックレンジ
が良好に拡大されていることがわかる。
【0039】
【発明の効果】上記の説明のように、本発明は、線形応
答CMOSイメージセンサの簡単な回路構成の変更によ
り、同センサで撮影可能な入射光量の範囲を高いSNR
を確保しながら拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】高速撮像並列読み出しディジタル出力CMOS
イメージセンサの構成を示す図である。
【図2】高速撮像並列読み出しディジタル出力CMOS
イメージセンサの動作原理を示す図である。
【図3】高速撮像並列読み出しディジタル出力CMOS
イメージセンサの信号検出部の動作原理を示す図であ
る。
【図4】高速撮像並列読み出しディジタル出力CMOS
イメージセンサの回路例を示す図である。
【図5】従来のCMOSイメージセンサと高速撮像並列
読み出しディジタル出力CMOSイメージセンサのSN
Rの性能比較結果を示す図である。
【図6】高速撮像並列読み出しディジタル出力CMOS
イメージセンサの回路例を示す図である。
【図7】従来の3トランジスタ型CMOSイメージセン
サの回路図である。
【符号の説明】
11 高速撮像並列読み出しディジタル出力イメ
ージセンサ 12 中間結果格納フレームメモリ 13 リセットレベル格納用フレームメモリ 14 ノイズキャンセル用フレームメモリ 15 DSP 16 TVフレームレート出力 17 積分メモリ 18 リセットメモリ 20 CMOSイメージセンサ部 21 DSPへのデータ転送用AD変換器 22 加算器 24 ディジタル領域の相関二重サンプリング
(CDS)部 30、31 サンプル/ホールド回路(S/H R、S
/H S) 32 参照電圧発生用DA変換器 33 比較器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CMOSアクティブピクセルセンサに全
    画素をリセットするためのトランジスタと、所定の画素
    のみをリセットするためのトランジスタとを設けたこと
    を特徴とするCMOSイメージセンサ。
  2. 【請求項2】 通常のM倍のフレームレートで撮像を行
    い、A/D変換後の出力をディジタル領域で積分し、通
    常のフレームレートで出力するようにしたことを特徴と
    するCMOSイメージセンサ。
  3. 【請求項3】 A/D変換器の前に比較器を設置し、信
    号電荷が任意のしきい値まで蓄積されている画素につい
    てディジタルコードを積分し、画素をリセットして信号
    電荷の蓄積を開始し、それ以外の画素については引き続
    き任意のしきい値まで蓄積を継続することを特徴とする
    請求項2記載のCMOSイメージセンサ。
  4. 【請求項4】 ディジタル領域においては、相関二重サ
    ンプリングを行うことを特徴とする請求項2又は3記載
    のCMOSイメージセンサ。
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