JP7355592B2 - 注出用スパウト - Google Patents
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Description
実施形態の注出用スパウト1について、図1~図6を参照して説明する。
以下の説明においては、XYZ直交座標系を採用することがある。図1に示すように、X方向およびY方向は、内側栓体2および外側スリーブ3の中心軸Cに直交する。Y方向はX方向と直交する。Z方向は内側栓体2および外側スリーブ3の中心軸Cと平行である。平面視とは、Z方向と平行に見ることをいう。
図5に示すように、スパウト基部101は、取付部103と、装着筒部104とを備える。取付部103は、長さ方向(図5における左右方向)に沿って中央部から離れるほど幅(図5における奥行き方向の寸法)が狭くなる形状(いわゆる舟形状)であってよい。取付部103は、パウチ部102を構成するフィルムに挟み込まれる。取付部103の両側面は、例えば、パウチ部102を構成するフィルムに溶着される。
装着筒部104の外周面には、雄ネジ部106が形成されている。
スパウト基部101は、例えば、合成樹脂製である。
内側栓体2および外側スリーブ3は、共通の中心軸Cを有する。すなわち、内側栓体2と外側スリーブ3とは、互いに同軸に配置される。中心軸Cに沿う方向を軸方向と呼ぶ。中心軸Cは、装着筒部104(図5参照)の中心軸と一致する。図3および図4における上方を先端方向と呼ぶ。図3および図4における下方を基端方向と呼ぶ。中心軸Cを通り、かつ中心軸Cと直交する方向を径方向と呼ぶ。径方向のうち、中心軸Cに近づく方向を径方向内側と呼び、中心軸Cから離れる方向を径方向外側と呼ぶ。中心軸C回りに周回する方向を周方向と呼ぶ。
周壁12の外周面には、複数の液止めリブ15が形成されている。液止めリブ15は、周壁12の外周面から径方向外側に突出して形成されている。液止めリブ15は、周壁12の周方向に沿う環状とされる。複数の液止めリブ15は、軸方向に互いに間隔をあけて複数設けられる。液止めリブ15は、外側スリーブ3の後述するスリーブ本体31(図3および図4参照)の内周面と接触する。
注出筒部6は、全体が外側スリーブ3に収容されている。なお、注出筒部は、一部のみが外側スリーブに収容されていてもよい。
支持部17は、例えば、YZ平面に沿う矩形板状とされている。支持部17は、頂壁11の先端面11aから先端方向に突出する。一対の支持部17,17は、X方向に間隔をおいて、向かい合って配置されている。一対の支持部17,17は、形状および大きさが互いに同じである。支持部17,17は、栓部18を支持する。
注出口22は、注出筒部6の先端(詳しくは頂壁11)と封止突部7との間に形成された開口である。
スリーブ周壁34内には、注出筒部6が摺動自在に嵌合する。スリーブ周壁34の内周面には、注出筒部6の液止めリブ15が摺動自在に接触する。
ストッパ突部32は、スリーブ本体31から径方向外側に突出する突出量は、周方向の位置により異なる。ストッパ突部32は、一対のフランジ部32a,32aと、一対の切り欠き部32b,32bと、を有する。
切り欠き部32bは、フランジ部32aとは周方向の異なる位置に形成される。切り欠き部32bは、フランジ部32aと周方向に隣り合う。一対の切り欠き部32b,32bは、中心軸C回りに回転対称となる位置にある。すなわち、2つの切り欠き部32b,32bは、中心軸C回りに180°ずれた位置にある。
次に、注出用スパウト1の使用方法について説明する。
図5および図6に示すように、スパウト基部101の装着筒部104に対して、注出用スパウト1を装着する。外側スリーブ3を把持して注出用スパウト1を巻締め方向に回転させると、注出筒部6のネジ部16(図3および図4参照)は、装着筒部104の雄ネジ部106(図5参照)にネジ嵌合する。栓部18は先端開口部35に嵌合しているため、注出用スパウト1を巻締め方向に回転させる際には、外側スリーブ3に加えられた周方向の力は内側栓体2に伝達される。
容器肩部122は、容器口首部121の軸方向の他端部から径方向外側に拡がる。容器肩部122の径方向外端部は、容器胴部(図示略)に連なる。容器胴部は、詰め替えられた内容物を収容する。
注出用スパウト1の一部は容器口首部121に挿入されている。ストッパ突部32(詳しくはフランジ部32a)の先端側の面は、容器口首部121の軸方向の一端部(開口端部)に接触している。具体的には、フランジ部32aの先端側の面は、容器口首部121の開口端部に接触する。
図6および図7に示すように、規制部材4の把持部42(図1参照)を操作者が把持し、この把持部42を径方向外側かつ周方向へと移動させて、弱化部44を破断させ、規制本体41を外側スリーブ3から取り外す。外側スリーブ3は、閉止位置P1(図3および図4参照)にある。
図12において白抜き矢印は、内容物が包装容器120内に流れる向きを示している。黒矢印は、包装容器120内から外部に流出する空気の流れを示している。
注出用スパウト1によれば、外側スリーブ3に対して内側栓体2を押し下げる簡単な操作により、内側栓体2と外側スリーブ3とが軸方向に相対移動して先端開口部35が開放され、詰め替え容器100の内容物が包装容器120に詰め替えられる。
Claims (4)
- 内容物が収容される容器の装着筒部に装着される内側栓体と、
前記内側栓体に、軸方向に移動可能に外挿される外側スリーブと、を備え、
前記内側栓体は、前記装着筒部に装着される注出筒部と、前記注出筒部に設けられた封止突部と、を有し、
前記注出筒部は、前記外側スリーブに収容され、
前記外側スリーブは、前記封止突部に応じた形状の先端開口部を有するスリーブ本体と、前記スリーブ本体の外周面から突出するストッパ突部と、を有し、前記軸方向の移動によって、前記封止突部が前記先端開口部を閉止する閉止位置と、前記先端開口部が開放される開放位置とを切り替え可能であり、
前記内側栓体に対する前記外側スリーブの前記軸方向への移動を規制する規制部材をさらに備え、
前記規制部材は、前記外側スリーブに、取り外し可能に設けられる、
注出用スパウト。 - 前記先端開口部は、非円形であり、
前記封止突部は、前記先端開口部に応じた形状とされている、
請求項1記載の注出用スパウト。 - 前記封止突部は、前記先端開口部を閉止する栓部と、
前記注出筒部から突出して前記栓部を支持する一対の板状の支持部と、
前記栓部から前記注出筒部に向けて突出する中間壁部と、を備え、
前記一対の支持部は、間隔をおいて、向かい合って配置され、
前記中間壁部は、一方の前記支持部から他方の前記支持部にかけて形成され、前記栓部と前記支持部とによって区画された空間を2つに区画する、
請求項1または2に記載の注出用スパウト。 - 前記ストッパ突部は、
前記スリーブ本体の外周面から径方向外側に突出するフランジ部と、
前記スリーブ本体の外周面からの突出長さが前記フランジ部に比べて小さい切り欠き部と、を有する、
請求項1~3のうちいずれか1項に記載の注出用スパウト。
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