JP7412193B2 - 注出用スパウトおよび注出用スパウト付き容器 - Google Patents

注出用スパウトおよび注出用スパウト付き容器 Download PDF

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本発明は、注出用スパウトおよび注出用スパウト付き容器に関する。
醤油等の液体調味料、液体洗剤等のトイレタリー商品などは、例えば、樹脂製の包装容器に収容して消費し、内容物の残量が少なくなったり無くなったりした時点で、包装容器に内容物を補充して用いられている。
補充用の内容物が収容された詰め替え用の容器は、包装容器とは別に用意されている。詰め替え用の容器は、内容物を注出するための注出用スパウトを備える(例えば、特許文献1を参照)。
特開2014-80218号公報
詰め替え用の容器の注出用スパウトには、使い勝手の良さが要求されている。
本発明の態様が解決しようとする課題は、使い勝手の良い注出用スパウトおよび注出用スパウト付き容器を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明では以下の態様を提供する。
本発明の一態様は、内容物が収容される容器に取り付けられる取付部および内側構造体を含むスパウト主部と、前記内側構造体に軸線方向に移動可能に外挿された外側キャップと、を備え、前記内側構造体は、内基板部と、前記内基板部の周縁から前記取付部に近づく方向に延出する内筒部と、前記内基板部に前記取付部から離れる方向に突出して設けられた閉止凸部と、を有し、前記スパウト主部は、前記内容物が流通する内容物流路を有し、前記外側キャップは、外基板部と、前記外基板部の周縁から前記取付部に近づく方向に延出する外筒部と、を備え、前記外基板部に、前記内容物を注出する外流通孔が形成され、前記外筒部は、外筒本体と、前記外筒本体に連結された開封明示リングとに区画され、前記外筒本体は、前記軸線方向の移動によって、前記閉止凸部が前記外流通孔を閉止する閉止位置と、前記閉止凸部が前記外流通孔を開放する開放位置とを切り替え可能であり、前記開封明示リングに、前記開封明示リングの変位を規制する変位規制部が設けられている、注出用スパウトを提供する。
前記スパウト主部は、前記取付部から突出され、前記内筒部に挿入される注出筒部をさらに有することが好ましい。
前記注出用スパウトは、前記内基板部に、前記内容物流路内の前記内容物を導く内流通孔が形成されていることが好ましい。
前記注出用スパウトは、前記閉止位置において、前記閉止凸部は前記外流通孔に挿入され、前記開放位置において、前記閉止凸部は前記外流通孔から離れることが好ましい。
前記開封明示リングは、1または複数の橋絡部によって前記外筒本体に連結されていることが好ましい。
前記注出用スパウトは、前記内側構造体の外周面に、係止部が設けられ、前記変位規制部は、前記係止部に凹凸嵌合することが好ましい。
本発明の他の態様は、前記注出用スパウトの取付部が前記容器に取り付けられ、前記内容物流路は、前記容器の内側領域と連通されている注出用スパウト付き容器を提供する。
本発明の一態様によれば、使い勝手の良い注出用スパウトおよび注出用スパウト付き容器を提供することができる。
実施形態に係る注出用スパウトの正断面図である。 図1の注出用スパウトの斜視図である。 図1の注出用スパウトのスパウト基部の斜視図である。 図1の注出用スパウトの内側キャップの斜視図である。 図1の注出用スパウトの内側キャップの斜視図である。 図1の注出用スパウトの外側キャップの斜視図である。 図1の注出用スパウトの外側キャップの斜視図である。 図1の注出用スパウトの正断面図である。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照して説明する。
なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
[注出用スパウトおよび詰め替え容器]
図1は、実施形態に係る注出用スパウト10の正断面図である。図2は、注出用スパウト10の斜視図である。図3は、スパウト基部40の斜視図である。図4および図5は、内側キャップ50の斜視図である。図6および図7は、外側キャップ30の斜視図である。
なお、図1に示す注出用スパウト10の各構成については、スパウト主部20の取付部41側を基端側とし、注出筒部42の先端(突出端)側を先端側として(図3参照)、その位置関係を説明することがある。注出筒部42の中心軸に沿う方向を「軸線方向」という。内側キャップ50および外側キャップ30の軸線方向は注出筒部42の軸線方向と平行である。注出筒部42の中心軸の周り方向を「軸線周り方向」という。
図1に即して上下の位置関係を仮に定める。すなわち、図1において上に向かう方向を上方といい、下に向かう方向を下方という。上下方向は軸線方向と平行である。上下方向は、内基板部51および主板部33の厚さ方向である。上下方向は、高さ方向ともいう。上下方向から見ることを平面視という。ここで定めた位置関係は、注出用スパウト10の使用時の姿勢を限定しない。
図1に示すように、詰め替え容器110(注出用スパウト付き容器)は、注出用スパウト10と、容器部111(容器)とを備える。容器部111は、複数のフィルムが貼り合わされて構成された可撓性のフィルム容器であってよい。容器部111を構成するフィルムとしては、例えば、基材フィルムとシーラント層とを有する積層体が用いられる。基材フィルムは、例えば、二軸延伸ポリプロピレン、二軸延伸ポリアミド、二軸延伸ポリエステル等によって構成される。シーラント層は、例えば、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン-酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂によって構成される。
容器部111の内部には、液体、粉体等の有体物からなる流体である内容物が収容される。液体の内容物としては、例えば醤油等の液体調味料、液体洗剤、液体化粧品などを挙げることができる。粉体の内容物としては、塩、砂糖、胡椒、顆粒状調味料、粉末洗剤などを挙げることができる。
図1および図2に示すように、注出用スパウト10は、スパウト主部20と、外側キャップ30とを備える。スパウト主部20は、スパウト基部40と、内側キャップ50(内側構造体)とを備える。
図3に示すように、スパウト基部40は、取付部41と、注出筒部42とを備える。取付部41は、詰め替え容器110の容器部111(容器)に取り付けられる(図1参照)。例えば、取付部41には、容器部111を構成するフィルムが両側から貼り合わされる。
注出筒部42は取付部41の上面41aから上方に突出する。注出筒部42は円筒状に形成されている。注出筒部42の外周面には、ネジ部43(雄ネジ)と、係止段部44とが形成されている。ネジ部43は、注出筒部42の外周面から径方向外方に突出する。係止段部44は、注出筒部42の外周面から径方向外方に突出する。係止段部44は、軸線周り方向に沿う環状の凸部である。係止段部44は、ネジ部43より低い位置に形成されている。
スパウト基部40には、内容物流路45が軸線方向に沿って貫通形成されている。内容物流路45は、取付部41の下面41bおよび注出筒部42の先端においてそれぞれ開口している。取付部41の下面41bにおける内容物流路45の開口を基端開口45bという。注出筒部42の先端における内容物流路45の開口を先端開口45aという。内容物流路45は、容器部111内の内容物を導き、先端開口45aから注出させる。
基端開口45bは、容器部111内に位置する。そのため、内容物流路45は容器部111の内側領域と連通されている。
図4および図5に示すように、内側キャップ50は、内基板部51と、内筒部52と、閉止凸部53とを備える。内基板部51は、円板状に形成されている。内基板部51には、複数の内流通孔54が形成されている。内流通孔54は、内基板部51を厚さ方向に貫通する。複数の内流通孔54は、軸線周り方向に並んで形成されている。なお、内流通孔の数は特に限定されず、1つであってもよいし、2以上の任意の数であってもよい。
図4に示すように、内筒部52は、内基板部51の周縁から下方(取付部41に近づく方向)に延出する筒状に形成されている。内筒部52は、細径部55と、太径部56とを備える。細径部55は、円筒状に形成されている。
細径部55の外周面には、1または複数の環状突起58が形成されている。環状突起58は、細径部55の外周面から径方向外方に突出する。環状突起58は、軸線周り方向に沿う円環状とされている。環状突起58の長さ方向に直交する断面の形状は、特に限定されず、例えば、半円状、矩形状などであってよい。環状突起58の外径は、外筒部32(図1参照)の内径とほぼ同じであると、環状突起58が外筒部32の内周面に接するため、内筒部52と外筒部32との隙間における流体の流れを抑制しやすい。環状突起58の数は、例えば3つである。3つの環状突起58は、上下に間隔をおいて形成されている。また、細径部55の内周面には、ネジ部43に対応するネジ部(雌ネジ。図示略)が形成されていてもよい。
太径部56は、細径部55の下端に連設されている。太径部56は、円筒状に形成されている。太径部56の外径は細径部55の外径より大である。内筒部52の内径は注出筒部42(図1参照)の外径より大である。内筒部52は、注出筒部42に外挿される。すなわち、内筒部52には、注出筒部42が挿入される。
太径部56の外周面の下部には、1または複数の係止凸部57(係止部)が形成されている。係止凸部57は、概略、直方体状とされている。係止凸部57は、太径部56の外周面から径方向外方に突出する。係止凸部57の数は、例えば2つである(図5参照)。2つの係止凸部57は、軸線周り方向に間隔をおいて形成されている。2つの係止凸部57は軸線周りの回転対称となる位置にある。なお、係止凸部の数は特に限定されず、1つであってもよいし、2以上の任意の数であってもよい。
太径部56の内周面には、1または複数の係止突起61が形成されている。係止突起61は、太径部56の内周面から径方向内方に突出する。係止突起61は、外筒本体35を開放位置P2に移行させる際に(図8参照)、係止段部44に係止して内側キャップ50の上昇を規制することができる。
閉止凸部53は、内基板部51の上面51aの中央部から上方(取付部41から離れる方向)(図1参照)に突出して形成されている。閉止凸部53は、軸線方向に沿う中心軸を有する円柱状に形成されている。
図6および図7に示すように、外側キャップ30は、外基板部31と、外筒部32とを備える。
図6に示すように、外基板部31は、主板部33と、筒状凸部34とを備える。主板部33は、円板状に形成されている。主板部33の中央部には、外流通孔33aが形成されている(図1参照)。外流通孔33aは、主板部33を厚さ方向に貫通する。外流通孔33aは、平面視において円形状である。
筒状凸部34は、主板部33の上面33aの中央部から上方(取付部41から離れる方向)(図1参照)に突出して形成されている。筒状凸部34は、軸線方向に沿う中心軸を有する円筒状に形成されている。筒状凸部34は、平面視において外流通孔33a(図1参照)を囲む円環状である。筒状凸部34の内部空間である外流通孔34aは、平面視において外流通孔33aと同心の円形状とされている。筒状凸部34の内径は、外流通孔33aの内径と等しいことが好ましい。
筒状凸部34の内部空間は内容物の流路となる。筒状凸部34の先端の開口は、内容物が注出される注出口34bである。
外筒部32は、外基板部31の周縁から下方(取付部41に近づく方向)(図1参照)に延出する円筒状に形成されている。外筒部32は、外筒本体35と、開封明示リング36とに区画されている。外筒部32は、内側キャップ50に外挿される。すなわち、外筒部32には、内側キャップ50が挿入される。
外筒本体35の上端部には、先端係止突起35aが形成されている。先端係止突起35aは、軸線周り方向に沿う環状に形成されている。先端係止突起35aは、外筒本体35の外周面から径方向外方に突出する。
外筒本体35の下端部には、膨出部35bが形成されている。膨出部35bは、軸線周り方向に沿う環状に形成されている。膨出部35bは、外筒本体35の外周面から径方向外方に膨出する。
外筒本体35の外周面のうち、先端係止突起35aと膨出部35bとの間の領域を主領域35cという。主領域35cは、滑り止め用のローレット部35dと、非形成領域35eとを備える。ローレット部35dと非形成領域35eとは、軸線周り方向に位置が異なる。
ローレット部35dは、軸線周り方向に並ぶ複数の凸部35fによって構成されている。凸部35fは、上下方向に沿って直線状に延在する。凸部35fは、主領域35cの外周面から径方向外方に突出する。非形成領域35eは、凸部35fが形成されていない領域である。
外筒本体35の内周面には、1または複数の環状突起59が形成されている。環状突起59は、外筒本体35の内周面から径方向内方に突出する。環状突起59は、軸線周り方向に沿う円環状とされている。環状突起59の長さ方向に直交する断面の形状は、特に限定されず、例えば、半円状、矩形状などであってよい。環状突起59の内径は、細径部55の外径とほぼ同じであると、環状突起59が細径部55の外周面に接するため、内筒部52と外筒部32との隙間における流体の流れを抑制しやすい。
環状突起59の数は、例えば3つである。3つの環状突起59は、上下に間隔をおいて形成されている。
開封明示リング36の上縁(最上部)は、複数の橋絡部38を介して外筒本体35の下縁(最下部)に連結されている。複数の橋絡部38は、軸線周り方向に間隔をおいて形成されている。外筒本体35と開封明示リング36とは橋絡部38を残して分離されている。
橋絡部38によって外筒本体35と開封明示リング36とが接続された構造を弱化部37という。弱化部37は、外筒部32の他の部分より機械的強度が低い。そのため、外筒本体35と開封明示リング36の一方または両方に大きな力が加えられると、外筒本体35と開封明示リング36とは、弱化部37において容易に分離可能である。
なお、外筒本体と開封明示リングとの間に設けられた弱化部は、外筒部の他の部分より機械的強度が低いことにより、開封明示リングを外筒本体に対して分離しやすくする構造であれば、特に限定されない。弱化部は、例えば、全周にわたって外筒本体と開封明示リングとを連結する薄肉部であってもよい。
図7に示すように、開封明示リング36の内周面には、1または複数の係止凹部39(係止受け部、変位規制部)が形成されている。係止凹部39は、開封明示リング36を薄肉化することによって形成された凹部である。係止凹部39は、長さ方向が軸線方向に沿う直方体状の内部空間を有する。係止凹部39の下端は、開封明示リング36の下縁(最下部)に達している。係止凹部39の上端は、開封明示リング36の上縁(最上部)より低い位置にある。
係止凹部39は、内側キャップ50の係止凸部57(図4および図5参照)が凹凸係合できる。係止凹部39の数は、例えば2つである。2つの係止凹部39は、軸線周りの回転対称となる位置にある。係止凹部39に係止凸部57が係合すると、内側キャップ50に対する、開封明示リング36の軸線周り方向の変位が規制される。
図6に示すように、開封明示リング36の外周面には、滑り止め用のローレット部36aが形成されている。ローレット部36aは、軸線周り方向に並ぶ複数の凸部36bによって構成されている。凸部36bは、上下方向に沿って直線状に延在する。凸部36bは、開封明示リング36の外周面から径方向外方に突出する。
後述するように、橋絡部38が切断されると、外筒本体35は、開封明示リング36に対して近づく方向および離れる方向に変位可能となる。詳しくは、外筒本体35は、内側キャップ50に対して軸線方向にスライド移動することによって、開封明示リング36に対して近づく方向および離れる方向に変位可能となる(図6の矢印A1参照)。外筒本体35は、内側キャップ50に対して軸線方向に移動することによって、閉止位置P1(図1参照)と開放位置P2(図8参照)とを切り替え可能である。
図1に示すように、外筒本体35が閉止位置P1にあると、閉止凸部53が外流通孔33a,34aに挿入されることによって外流通孔33a,34aは閉止される。この際、内基板部51の上面51aに外基板部31(主板部33)が当接することによって、内流通孔54が閉止されてもよい。
図8に示すように、外筒本体35が開放位置P2にあると、閉止凸部53が外流通孔33a,34aから離れることによって外流通孔33a,34aは開放される。
図1に示すように、開封明示リング36の外周面は、下方に向かって外径が大きくなるテーパ面であってよい。外筒本体35は、開封明示リング36の外周面に設定した仮想円錐面60の内部に収まることが好ましい。これにより、キャッピングマシンのアダプタ(図示略)により外側キャップ30をスパウト主部20に装着する際に、アダプタは外筒本体35に接触しにくい。そのため、外側キャップ30が誤って開封されるのを回避しやすい。
[注出用スパウトの使用方法]
図1に示すように、外筒本体35が閉止位置P1にあると、閉止凸部53によって外流通孔33a,34aは閉止される。そのため、容器部111内の内容物は注出口34bから流出しない。
外側キャップ30の外筒本体35を把持し、軸線周り方向に回転させる(図6の矢印A2参照)。外筒本体35には、ローレット部35dが形成されているため、外筒本体35を把持し、軸線周り方向に回転させる際に滑りが生じにくい。
前述のように、開封明示リング36の係止凹部39は係止凸部57に係合しているため、係止凹部39の軸線周り方向の変位は規制される。そのため、外筒本体35と開封明示リング36とを連結する橋絡部38に引張力が作用し、橋絡部38は破断する。これにより、外筒本体35は開封明示リング36から分離される。外筒本体35と開封明示リング36とが分離されることによって、注出用スパウト10の開封が明示される。
なお、外筒本体35は、開封明示リング36に対して軸線方向に移動させる(すなわち、上昇させる)ことによって橋絡部38を破断させてもよい。
図8に示すように、外筒本体35を上昇させ、開放位置P2に移行させる。これにより、閉止凸部53は外流通孔33aから離れ、外流通孔33a,34aは開放される。外基板部31は内基板部51から離れ、内流通孔54は開放される。上述のように、係止突起61は係止段部44に係止して内側キャップ50の上昇を規制できる。そのため、外筒本体35を上昇させる際には、内側キャップ50はほとんど上昇せず、その高さ位置を維持する。
詰め替え容器110を倒立状態とすれば、容器部111内の内容物は、内容物流路45を経て流下し、内流通孔54および外流通孔33a,34aを経て注出口34bから注出される。
外筒本体35の上部に先端係止突起35aが形成されているため、外筒本体35を上昇させる際に、利用者は手指を先端係止突起35aに係止させて外筒本体35を押し上げることができる。よって、操作が容易となる。
[注出用スパウトが奏する効果]
注出用スパウト10では、外側キャップ30の開封明示リング36に係止凹部39(変位規制部)が形成されているため、外筒本体35を変位させて開封明示リング36から分離させることができる(図6の矢印A1参照)。これにより、外筒本体35は軸線方向に移動可能となるため、閉止位置P1(図1参照)と開放位置P2(図8参照)とを切り替え可能となる。よって、注出用スパウト10は、操作が簡単であり、使い勝手の点で優れている。
注出用スパウト10は、外筒本体35から分離可能な開封明示リング36を備えるため、開封されたことを明示できる。
注出用スパウト10は、注出筒部42を備えたスパウト基部40を備える。汎用のスパウトをスパウト基部40として利用できるため、注出用スパウト10の製造は容易であり、コスト削減の点でも好適である。
注出用スパウト10は、内基板部51が内流通孔54を有するため、内容物流路45内の内容物を効率よく外流通孔33a,34aに導くことができる。
注出用スパウト10は、閉止位置P1において、閉止凸部53が外流通孔33a,34aに挿入されるため、外流通孔33a,34aを確実に閉止できる。
注出用スパウト10は、外筒本体35と開封明示リング36とが橋絡部38によって連結される構造を有するため、外筒本体35と開封明示リング36とを容易に分離できる。また、橋絡部38の採用により、外側キャップ30の構造を簡略にできる。
注出用スパウト10は、開封明示リング36に、係止凸部57に嵌合する係止凹部39が形成されているため、開封の際に開封明示リング36の変位を確実に規制できる。そのため、外筒本体35と開封明示リング36とを容易に分離できる。
詰め替え容器110は、外側キャップ30の開封明示リング36に係止凹部39(変位規制部)が形成されているため、外筒本体35を変位させて開封明示リング36から分離させることができる(図6の矢印A1参照)。これにより、外筒本体35は軸線方向に移動可能となるため、閉止位置P1(図1参照)と開放位置P2(図8参照)とを切り替え可能となる。よって、注出用スパウト10は、操作が簡単であり、使い勝手の点で優れている。
本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。例えば、実施形態では、スパウト主部20は、スパウト基部40と内側キャップ50とを備えるが、スパウト主部の構成はこれに限定されない。スパウト主部は、取付部と、内側キャップ(内側構造体)とが一体となった構成であってもよい。
実施形態では、開封明示リング36に形成された係止凹部39(変位規制部)は、内側キャップ50の係止凸部57(係止部)に係合するが、変位規制部および係止部の構成はこれに限定されない。例えば、変位規制部が凸部であって、係止部が凹部であってもよい。
10…注出用スパウト、20…スパウト主部、30…外側キャップ、31…外基板部、32…外筒部、33a…外流通孔、34a…外流通孔、35…外筒本体、36…開封明示リング、38…橋絡部、39…係止凹部(変位規制部)、40…スパウト基部、41…取付部、42…注出筒部、45…内容物流路、50…内側キャップ(内側構造体)、51…内基板部、52…内筒部、53…閉止凸部、54…内流通孔、110…詰め替え容器110(注出用スパウト付き容器)、111…容器部(容器)、P1…閉止位置、P2…開放位置。

Claims (6)

  1. 内容物が収容される容器に取り付けられる取付部および内側構造体を含むスパウト主部と、前記内側構造体に軸線方向に移動可能に外挿された外側キャップと、を備え、
    前記内側構造体は、内基板部と、前記内基板部の周縁から前記取付部に近づく方向に延出する内筒部と、前記内基板部に前記取付部から離れる方向に突出して設けられた閉止凸部と、を有し、
    前記スパウト主部は、前記内容物が流通する内容物流路を有し、
    前記外側キャップは、外基板部と、前記外基板部の周縁から前記取付部に近づく方向に延出する外筒部と、を備え、
    前記外基板部に、前記内容物を注出する外流通孔が形成され、
    前記外筒部は、外筒本体と、前記外筒本体に連結された開封明示リングとに区画され、
    前記外筒本体は、前記軸線方向の移動によって、前記閉止凸部が前記外流通孔を閉止する閉止位置と、前記閉止凸部が前記外流通孔を開放する開放位置とを切り替え可能であり、
    前記開封明示リングに、前記軸線の周り方向の前記開封明示リングの変位を規制する変位規制部が設けられ
    前記内基板部に、前記内容物流路内の前記内容物を導く内流通孔が形成され、
    前記閉止位置において、前記外基板部が前記内基板部に重ねられることによって前記内流通孔が閉止され、
    前記開放位置において、前記外基板部が前記内基板部から離れることによって前記内流通孔が開放され、
    前記外筒本体は、前記軸線の周り方向に回転させることにより前記開封明示リングと分離される、
    注出用スパウト。
  2. 前記スパウト主部は、前記取付部から突出され、前記内筒部に挿入される注出筒部をさらに有する、請求項1記載の注出用スパウト。
  3. 前記閉止位置において、前記閉止凸部は前記外流通孔に挿入され、
    前記開放位置において、前記閉止凸部は前記外流通孔から離れる、請求項1または2に記載の注出用スパウト。
  4. 前記開封明示リングは、1または複数の橋絡部によって前記外筒本体に連結されている、請求項1~のうちいずれか1項に記載の注出用スパウト。
  5. 前記内側構造体の外周面に、係止部が設けられ、
    前記変位規制部は、前記係止部に凹凸嵌合する、請求項1~のうちいずれか1項に記載の注出用スパウト。
  6. 請求項1~のうちいずれか1項に記載の注出用スパウトの前記取付部が前記容器に取り付けられ、
    前記内容物流路は、前記容器の内側領域と連通されている注出用スパウト付き容器。
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