JP2014080217A - 詰替え容器用栓部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】被詰替え容器内への液体の流入に伴う内部空気の放出が効率良く行われ、液体の溢れ出しを防止しつつ、スムーズに内容物の詰替えを行うことができる詰替え容器用栓部材を提供する。
【解決手段】詰替え容器11に固定されて、内容物の詰替えに用いられる詰替え容器用栓部材20であり、詰替え容器11に固定される固定部24及び周壁に注出口を有する有天筒状の注出筒23を備えた固定部材21と、該注出筒23に取り付けられて注出口22を閉鎖する可動部材31とからなり、可動部材31を、被詰替え容器16の口首部18に押し付けることにより、可動部材31が、注出筒23に沿って固定部24側に移動し注出口22が開放される。可動部材31は、注出口を閉鎖する筒状の注出口閉鎖部32、及び、注出口22から流出して被詰替え容器16内に流入する液体の流路Aと該容器16内から排出される空気の流路Bとを分離する仕切り壁35,35を備えている。
【選択図】図8

Description

本発明は、詰替え容器用栓部材に関し、特に、被詰替え容器に内容物を詰替えるための詰替え容器用栓部材及び内容物入り詰替え容器に関する。
近年、各種の液体や、その他の内容物を収納する合成樹脂製の容器についても、環境負荷の低減が図られるようになっており、使用する樹脂量を減らした薄肉の容器が種々開発されている。また、各種の洗剤や食品等を収納する容器として、スタンディングパウチ等の詰替え容器が多く用いられている。詰替え容器は、収納した内容物を、蓋体にポンプ装置を備えた被詰替え容器や、注出スパウト等による注出部を備える被詰替え容器に詰替えたり補充したりすることで、高価な被詰替え容器をその都度廃棄することなく、長期間使用できるようにする。
また、注出スパウト等による注出部を備えない被詰替え容器に、内容物を詰替える詰替え容器として、詰替え容器の口部に装着されると共に注出口が形成された装着筒と、スライド移動可能に装着筒に支持された操作部材と、装着筒内に配設された押圧体とを有し、被詰替え容器の口部により操作部材をスライド移動させることにより、押圧体が、注出口のシール部のシール体を押圧して注出口を開放するようにした詰替え容器が提案されている(特許文献1参照)。
特開2012−012061号公報
従来のスタンディングパウチは、柔軟性や可撓性に富んだ軟包材によって形成されており、詰替え作業の際に容器が変形して不安定な状態となり易い。
他方、特許文献1の詰替え容器においては、注出口が開放されたときに、詰替え容器から被詰替え容器に向かって流れる液が装着筒内の略全域を流れるため、被詰替え容器内への液体の流入に伴う内部空気の放出が充分に行われず、詰替えに時間を要したり、被詰替え容器の口部近傍に付着した液体が、被詰替え容器から排出される空気に押し戻され、容器間の隙間から漏れ出す等の不都合を生じる恐れがある。
本発明は、被詰替え容器内への液体の流入に伴う内部空気の放出が効率良く行われ、液体の溢れ出しを防止しつつ、スムーズに内容物の詰替えを行うことができる詰替え容器用栓部材及び内容物入り詰替え容器に関する。
本発明は、詰替え容器に固定されて、内容物の詰替えに用いられる詰替え容器用栓部材であって、詰替え容器に固定される固定部及び周壁に注出口を有する有天筒状の注出筒を備えた固定部材と、該注出筒に取り付けられて注出口を閉鎖する可動部材とからなり、前記可動部材を、被詰替え容器の口首部に押し付けることにより、該可動部材が、前記注出筒に沿って前記固定部側に移動し前記注出口が開放されるようになされており、前記可動部材は、注出口を閉鎖する筒状の注出口閉鎖部、及び、前記注出口から流出して前記被詰替え容器内に流入する液体の流路と該被詰替え容器内から排出される空気の流路とを分離する仕切り壁を備えている詰替え容器用栓部材を提供するものである。
また、本発明は、前記詰替え容器用栓部材が、液状の内容物が収容された詰替え容器に、その詰替え流出口を覆うように固定されてなる内容物入り詰替え容器を提供するものである。
本発明の詰替え容器用栓部材及び内容物入り詰替え容器によれば、被詰替え容器内への液体の流入に伴う内部空気の放出が効率良く行われ、液体の溢れ出しを防止しつつ、スムーズに内容物の詰替えを行うことができる。
本発明の一実施形態に係る詰替え容器用栓部材を取り付けた詰替え容器によって、被詰替え容器に内容物を詰替える状況を説明する略示斜視図である。 図1に示す詰替え容器用栓部材を示す斜視図であり、(a)は可動部材によって注出口が閉鎖された状態の斜視図、(b)は注出口が開放された状態の斜視図である。 図1に示す詰替え容器用栓部材の固定部材を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は(a)のI−Iに沿った断面図、(c)は(a)のII−IIに沿った断面図である。 図1に示す詰替え容器用栓部材の可動部材を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は(b)のIII−IIIに沿った断面図、(d)は(b)のIV−IVに沿った断面図である。 詰替え容器用栓部材を取り付けた詰替え容器の閉鎖された注出口付近を示す断面図である。 詰替え容器用栓部材を取り付けた詰替え容器を倒立状態とし、その詰替え容器用栓部材を被詰替え容器の口首部にセットした状態を示す断面図である。 詰替え容器用栓部材を取り付けた詰替え容器を押し下げて、注出口を開放させた状態を示す断面図であり、注出口の開口方向に沿う断面図である。 詰替え容器用栓部材を取り付けた詰替え容器を押し下げて、注出口を開放させた状態を示す断面図であり、注出口の開口方向に直交する方向に沿う断面図である。 本発明の他の実施形態における可動部材を示す平面図であり、図4(b)相当図である。 本発明の更に他の実施形態における可動部材を示す平面図であり、図4(b)相当図である。
本発明の好ましい一実施形態に係る詰替え容器用栓部材20は、図1に示すように、詰替え容器11として例えば薄肉のボトル形状の容器の口首部12に、これの先端の詰替え流出口13(図5参照)を覆って取り付けられる。ここで、詰替え容器11は、自立載置部を備える底部14と、内容物を注出させる詰替え流出口13を備える口首部12と、底部14と口首部12との間の肉厚が例えば50〜150μm程度の胴部15とを含んで形成されている。詰替え容器11は、好ましくは、口首部12を下方に向けた倒立状態で、内部に充填収容されている液状の内容物を、詰替え流出口13を介した空気置換によることなく、胴部15自体を収縮変形させながらある程度まで注出させることが可能な可撓性を胴部15が備えるように構成されている。
また、本実施形態では、詰替え容器11は、図1に示すように、容器本体17の口首部に注出スパウトを有しない被詰替え容器16に、液状の内容物を詰替えたり補充したりするための詰替え容器となっている。より具体的には、被詰替え容器16は、液状の内容物を詰替えたり補充したりした後、容器本体17の上端に設けられた口首部18に、ポンプ装置を備えた蓋体(図示せず)を螺着してポンプ付き容器として用いることができるものである。ポンプ装置は、例えば、ポンプの押圧部を手で押し下げることにより、シャンプーやリンスなどの液状の内容物を適量外部に吐出させるものであり、各種公知のものを用いることができる。注出スパウト(注出用ノズル)を備えた被詰替え容器に詰替えるための詰替え容器は、例えば特開2010−235152号公報や特開2010−247896号公報等に記載されている。
本実施形態の詰替え容器用栓部材20は、注出口22を有する注出筒23を、被詰替え容器16の口首部18に挿入して、詰替え容器11に収容された液状の内容物を、被詰替え容器16の内部に効率良く流入させてゆく機能を備えると共に、可動部材31によって閉鎖されていた注出口を開放させ、詰替え容器11と被詰替え容器16の内部とを連通させる操作をスムーズ且つ容易に行えるようにする機能を備える。
本実施形態の詰替え容器用栓部材20は、図1及び図5に示すように、詰替え容器11の口首部12に、口首部12の端部に開口する詰替え流出口13を覆って取り付けられる。
詰替え容器用栓部材20は、図2(a)(b)に示すように、固定部材21と可動部材31とからなる。固定部材21は、図5に示すように、詰替え容器11に、その詰替え流出口13を覆うように固定されると共に、図3に示すように、周面に注出口22を有する有天筒状の注出筒23を備えている。固定部材21は、詰替え容器11に固定するための装着スカート部24を備えており、装着スカート部24を、詰替え容器11の口首部12の外周部に螺合、嵌合、熱融着、接着剤等の任意の方法で結合させることで、詰替え容器11に固定可能である。装着スカート部24が、本実施形態における固定部材21の固定部である。
装着スカート部24と注出筒23との間には、詰替え流出口13の開口面と略平行な環状の基台部25が形成されている。注出筒23は、図3(b)(c)に示すように、その中心軸Cと平行な方向の一端が天面部26によって閉鎖されている一方、周壁27における、天面部26の近傍に注出筒23の内外を連通する注出口22が形成されている。注出口22は、注出筒23の周壁27における相対向する部位に一対形成されており、注出筒23の周方向における注出口22と注出口22との間は、開口部が形成されていない非開口領域28となっている。
また、注出筒23における注出口22,22の上下それぞれには、可動部材31の内周面との間のシール性を高めるための2本の環状凸部29が形成されている。環状凸部29は、注出筒23の外面に一体的に形成され、注出筒23の周壁27の外表面から0.1〜1mm程度突出するように形成されている。本実施形態においては、環状凸部29が、可動部材31を、注出口22を閉鎖する初期位置に保持する安定保持手段として機能する。
本実施形態における固定部材21においては、図3に示すように、天面部26に、筒状の誤開封防止部26aが設けられている。誤開封防止部26aは、天面部26における、装着スカート部24側とは反対側の面から突出しており、注出筒23と共通する中心軸Cを有している。
誤開封防止部26aは、図2(b)に示すように、可動部材31が、注出口22を閉鎖する初期位置に存在している状態において、可動部材31の上端31dより上方に突出している。そのため、例えば、液状の内容物が充填され、詰替え流出口13が詰替え容器用栓部材20で封鎖された状態の詰替え容器11を、図5に示すように、詰替え流出口13が下向きの状態(図5参照)で誤って落下させた場合においても、床や地面に誤開封防止部26aがぶつかることによって、可動部材31の意図しない移動及びそれによる注出口22の意図しない開放が防止される。
誤開封防止部26aは、可動部材31の上端31dからの突出量T(図5参照)が、3mm以上であることが好ましく、より好ましくは5mm以上である。
可動部材31は、図4に示すように、筒状の注出口閉鎖部32と、注出口閉鎖部32の外周面から外方に張り出した一対の板状の上部壁33と、注出口閉鎖部32の上端部から上方に延出し、注出口閉鎖部32と同一の曲率で湾曲した一対の弧状壁34と、一対の弧状壁34の両側それぞれに連設され且つ上部壁33の片面から垂直に立ち上がる側部壁35とを備えている。弧状壁34及びその両端に連設された一対の側部壁35,35は、一枚の連続した複合側部壁30を形成している。複合側部壁30は、被詰替え容器の口首部18に挿入された状態において、該口首部18の直径方向と平行に延びる。
側部壁35は、注出筒23の中心軸Cの軸長方向の高さが、注出筒23の周囲に、分断された液体の流路と空気の排出路とを、より確実に形成する観点から、3mm以上であることが好ましく、より好ましくは5mm以上、更に好ましくは10mm以上であり、また、25mm以下であることが好ましい。
また、可動部材31が、注出口22を閉鎖する初期位置に存在している状態においては、可動部材31は、仕切り壁、特に側部壁35が、前記注出筒の天面部26よりも上方に位置するように取り付けられていることが、閉鎖状態から注出口22が開放される初期段階においての液の溢れ出し防止の点から好ましい。ここでいう、上方とは、注出筒の天面部26側を上方、固定部24側を下方としたときの上方である。誤開封防止部26aが、可動部材31の上端31dより上方に突出している場合の上方も同様である。可動部材31は、仕切り壁、特に側部壁35の一部が、前記注出筒の天面部26よりも上方に位置するように取り付けられていても良い。
可動部材31は、図2(a)及び図5に示すように、注出筒23の外側に注出口閉鎖部32を嵌合させ、注出筒23の注出口22の全体を覆うように注出口閉鎖部32を配することにより、該注出口22を液密に閉鎖する。
図2(b)に示すように、上部壁33は、注出口22の開放時に、注出口22の固定部側、即ち装着スカート部24側に位置する。他方、一対の側部壁35は、注出口22の開放時に、注出口22の開口方向D1から視て、注出口22の左右両側に位置する。従って、注出口22の開放時には、各注出口22の正面部に、断面直角に結合した上部壁33と一対の側部壁35とからなり、注出筒23の突出方向に向かって凹状をなす液体の注出路が形成される。各注出口22の正面部の左右両側に位置する一対の側部壁35は、互いに平行をなしている。弧状壁34は、筒状の注出口閉鎖部32とともに、注出筒23の周面に接触して、可動部材31が注出口22を閉鎖している初期状態を安定化させるとともに、可動部材31が注出筒23に沿ってスライド移動する際の安定性を向上させる。上部壁33は、図4(b)に示すように、注出口22の開口方向D1において、一対の側部壁35の端部よりも延出しており、その延出部に、詰替え作業時に、被詰替え容器16の口首部18に押し当てられる押し当て部36が形成されている。注出口22の開口方向D1は、注出筒の中心軸Cに直交する方向であって、該中心軸Cと注出口22の注出筒周方向の中央部とを結ぶ方向である。
本実施形態における側部壁35は、開放された注出口22から流出して被詰替え容器16内に流入する液体の流路Aと該被詰替え容器内から排出される空気の流路Bとを分離する機能を有すると共に、口首部18の開口部の内面側に近接又は当接して、押し当て部35が口首部18の開口周縁部に当接した状態が安定に維持されるようにする機能、及び注出筒23が、被詰替え容器16の口首部18の内周面から離間した適正位置に挿入されるようにする位置決め手段としての機能を有している。
本実施形態の詰替え容器用栓部材20は、固定部材21と可動部材31とを、可動部材31の注出口閉鎖部32が一対の注出口22を閉鎖した状態となるように組み合わせ、その状態において、詰替え容器11の口首部12に取り付けられる。詰替え容器用栓部材20における可動部材31は、注出口22を閉鎖する初期状態においては、可動部材31に力を加えない限り、その閉鎖状態は安定に維持される。
そのため、例えば、液状の内容物が充填された状態の詰替え容器11を、図5に示すように、詰替え流出口13が下向きの倒立状態としても、液漏れは生じない。
このようにして得られる内容物入り詰替え容器は、本発明の内容物入り詰替え容器の好ましい一実施形態である。詰替え容器に収容する液状の内容物としては、例えば、シャンプー、リンス、コンディショナー、ボディーソープ、ハンドソープ等の香粧品や、液体洗剤、柔軟剤、漂白剤 等が挙げられる。
そして、詰替え容器11から被詰替え容器16に内容物の液体を詰替えるには、詰替え容器用栓部材20を固定した詰替え容器11を、図6に示すように、可動部材31が注出口22を閉鎖した状態のまま倒立状態として、その詰替え容器用栓部材20を、可動部材31の押し当て部36が、被詰替え容器16の口首部18の開口部の周縁部に当たるようにセットする。そして、図7に示すように、その状態の詰替え容器11を手で押し下げる。これにより、可動部材31が、注出筒23に沿って、注出口22を閉鎖していた位置から基台部25に突き当たるまで移動し、それに伴い注出筒23の注出口22が開放される。
矢印Aに示すように、注出口22が開放されると、注出口22から液体が排出され、その液は、注出口22の正面部の左右両側に位置する側部壁35,35間を通って、被詰替え容器16の内部へと注入される。
他方、注出筒23の周方向における、注出口22が開口する位置から90度回転した位置においては、図8に示すように、複合側部壁30と被詰替え容器16の口首部18の内周面との間を通って、被詰替え容器16内の空気が、矢印Bに示す流路で外部に効率よく放出される。
本実施形態においては、このように、仕切り壁、特に側部壁35によって、被詰替え容器の口首部18内に、注出口22から流出して被詰替え容器内に流入する液体の流路Aと該被詰替え容器内から排出される空気の流路Bとが分離された状態に形成されるため、被詰替え容器内への液体の流入に伴う内部空気の放出が効率良く行われる。そのため、液体の注入がスムーズに進行し、詰替え作業中に、被詰替え容器の開口部から液体があふれ出すことも防止される。また、液体の注入がスムーズに進行するため、詰替え作業を短時間で終わらすこともできる。液体の溢れだし防止や、液空気置換の一層の促進の点等から、仕切り壁は、本実施形態の側部壁35,35のように、被詰替え容器の口首部18内に挿入された注出筒23の周囲に、開放された注出口22から流出して被詰替え容器内に流入する液体の流路Aと該被詰替え容器内から排出される空気の流路Bとを周方向に交互に形成するものが好ましい。
また、本実施形態の詰替え容器用栓部材20によれば、被詰替え容器16の口首部18に押し付けるだけで、注出口22を開放させることができるため、詰替え作業を、一層、容易且つスムーズに行うことができる。
更に、本実施形態の詰替え容器用栓部材20によれば、詰替え容器11に固定した状態で内容物の詰替えを行った後に、可動部材31と固定部材21とが分離した状態とはならない。そのため、詰替え容器用栓部材20と詰替え容器11とを一体として廃棄すれば良いので、廃棄も容易である。
また、本実施形態の詰替え容器用栓部材20においては、固定部材21の装着スカート部24の周方向における相対向する位置に、注出口22の開口方向D1と、一対の側部壁の延在方向D2とを平行に揃える位置合わせ用の目印となる突起41が設けられている。このような目印を設けることで、固定部材21と可動部材31とを、開放された注出口22の正面の左右両側に一対の側部壁35,35が位置するように組み合わせることが容易となる。可動部材31の固定部材21への取り付けは、人の手で行っても良いし、自動装置等で行っても良い。
また、本実施形態においては、詰替え容器11は、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂を用いた延伸ブロー成形によって形成されたものである。また、詰替え容器11は、胴部15の上方に連続して詰替え容器11の上端部分を構成する肩部19を備えている。肩部19の上端中央部分から上方に突出して、円筒形状の口首部12が一体として設けられている。詰替え容器11の口首部12は、厚肉に形成されることで、手の力では変形させることが困難な程度の保形剛性を備えており、口首部12の端部が、詰替え流出口13として開口している。
詰替え容器用栓部材20は、固定部材21及び可動部材31の何れも合成樹脂製であることが好ましく、例えばポリプロピレン、ポリエチレン等の合成樹脂を用いた金型成形品であることが好ましい。固定部材21及び可動部材31は、それぞれ、射出成形等により別々に形成した成形品を熱融着、接着等の公知の方法で一体化してなるものであっても良い。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態における可動部材31の上部壁33及び側部壁35の片面には、凹凸がストライプ模様状に形成されていたが、そのような凹凸は無くても良い。
また、一枚の連続した複合側部壁30を構成する一対の側部壁35,35は、弧状壁34を介することなく連続していても良いし、他の形状の連結壁を間に挟んで複合側部壁を形成していてもよい。
また、可動部材は、図4(b)に示すように、注出口22の開口方向D1に長い形状を有するものに限られず、例えば、図9に示す可動部材31Aのように、平面視して円形のものであっても良い。図9に示す可動部材31Aは、弧状壁34及びその両端に連設された一対の側部壁35,35からなる複合側部壁30それぞれの外側に、通気孔37aを有する平板部37を備えている。また、可動部材は、図10に示す可動部材31Bのように、押し当て部36の外側に、被詰替え容器16の口首部に押し当てたときに、該口首部の外周部と係合又は接触して、可動部材の口首部に対する装着状態を安定化させる係合部38を備えていてもよい。図9に示す可動部材31Aは、上部壁33及び側部壁35に模様状の凹凸を有しない点、並びに通気孔37aを有する平板部37を備える点を除いて、上述した可動部材31と同様の構成を有している。
また、誤開封防止部は、円筒状のものに限られず、角筒状であっても良く、更に、中実の円柱状、中空又は中実の錐体状若しくは円錐台状等であっても良い。また、上部壁は、平板状に限られず、注出口22の開口方向D1に直交する断面形状が、装着スカート部側(固定部側)に向かって凸の円弧状等であっても良い。また、注出口の開口方向D1と、一対の側部壁の延在方向D2とを揃える位置合わせ用の目印として、突起41に代えて溝や、各種のセンサーにより検知可能なドクや印刷部等を設けてもよい。位置合わせ用の突起の形状は、特に制限されず、例えば、突出方向から視た形状が円形状の突起を設けてもよい。
また、注出筒は、中心軸Cに直交する断面の形状が円形に限定されず、当該断面形状が、正方形、長方形、三角形、楕円形等であっても良い。
図4の可動部材の一対の側部壁は必ずしも平行に形成される必要はなく、被詰め替え容器の口首部に係り、液体の流路と空気の流路を分断できればよい。
注出筒の注出口の数は必ずしも2箇所である必要はなく、1箇所であったり、2箇所又は3箇所以上であってもよく、注出口の数が2箇所の場合においても、それらの位置は、相対向する位置でなくても良い。2箇所以上の注出口が形成される場合は、液体の流路と空気の流路の分断に必要な分、可動部材に側部壁が形成される。
また、詰替え容器用栓部材が取り付けられる詰替え容器は、薄肉のボトル形状の容器である必要は必ずしもなく、その他の種々の詰替え容器に、本発明の詰替え容器用栓部材を取り付けて用いることができる。例えば、スタンディングパウチに合成樹脂の射出成形品からなる部材を取り付けて形成した詰替え流出口を覆って詰替え容器用栓部材20’を取り付けて用いることもできる。
11 詰替え容器
12 口首部
13 流出口
14 底部
15 胴部
16 被詰替え容器
17 容器本体
18 口首部
19 肩部
20 容器用栓部材
21 固定部材
22 注出口
23 注出筒
24 装着スカート部(固定部)
25 基台部
26 天面部
26a 誤開封防止部
27 周壁
28 非開口領域
29 環状凸部(安定保持手段)
30 複合側部壁
31 可動部材
31d 可動部材の上端部
32 注出口閉鎖部
33 上壁部(仕切り壁)
34 弧状壁
35 側部壁(仕切り壁)
36 押し当て部
41 位置合わせ用の目印
A 注出口から流出して被詰替え容器内に流入する液体の流路
B 被詰替え容器内から排出される空気の流路

Claims (8)

  1. 詰替え容器に固定されて、内容物の詰替えに用いられる詰替え容器用栓部材であって、
    詰替え容器に固定される固定部及び周壁に注出口を有する有天筒状の注出筒を備えた固定部材と、該注出筒に取り付けられて注出口を閉鎖する可動部材とからなり、
    前記可動部材を、被詰替え容器の口首部に押し付けることにより、該可動部材が、前記注出筒に沿って前記固定部側に移動し前記注出口が開放されるようになされており、
    前記可動部材は、注出口を閉鎖する筒状の注出口閉鎖部、及び、前記注出口から流出して前記被詰替え容器内に流入する液体の流路と該被詰替え容器内から排出される空気の流路とを分離する仕切り壁を備えている詰替え容器用栓部材。
  2. 前記可動部材は、前記仕切り壁が、前記注出筒の天面部よりも上方に位置するように取り付けられる請求項1記載の詰替え容器用栓部材。
  3. 前記仕切り壁は、前記被詰替え容器の口首部内に挿入された前記注出筒の周囲に、前記注出口から流出して該被詰替え容器内に流入する液体の流路と該被詰替え容器内から排出される空気の流路とを周方向に交互に形成するものである、請求項1又は2に記載の詰替え容器用栓部材。
  4. 前記固定部材は、前記注出口の閉鎖時に前記可動部材の上端より上方に突出する誤開封防止部を備えている、請求項1〜3の何れか1項記載の詰替え容器用栓部材。
  5. 前記注出口が、前記注出筒の周壁における相対向する部位に一対形成されており、
    前記仕切り壁は、前記注出口の開放時に、該注出口の前記固定部側に位置する上部壁と、該注出口の開放時に、該注出口の左右両側に位置する一対の側部壁とを備えている請求項1〜4の何れか1項記載の詰替え容器用栓部材。
  6. 前記固定部材に、前記注出口の開口方向と、前記一対の側部壁の延在方向とを揃える位置合わせ用の目印が設けられている、請求項5記載の詰替え容器用栓部材。
  7. 前記注出筒は、前記可動部材を、前記注出口を閉鎖する初期位置に保持する安定保持手段を備えている、請求項1〜6の何れか1項記載の詰替え容器用栓部材。
  8. 請求項1〜7の何れか1項に記載の詰替え容器用栓部材が、液状の内容物が収容された詰替え容器に、その詰替え流出口を覆うように固定されてなる内容物入り詰替え容器。
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