JP2014080217A - 詰替え容器用栓部材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】詰替え容器11に固定されて、内容物の詰替えに用いられる詰替え容器用栓部材20であり、詰替え容器11に固定される固定部24及び周壁に注出口を有する有天筒状の注出筒23を備えた固定部材21と、該注出筒23に取り付けられて注出口22を閉鎖する可動部材31とからなり、可動部材31を、被詰替え容器16の口首部18に押し付けることにより、可動部材31が、注出筒23に沿って固定部24側に移動し注出口22が開放される。可動部材31は、注出口を閉鎖する筒状の注出口閉鎖部32、及び、注出口22から流出して被詰替え容器16内に流入する液体の流路Aと該容器16内から排出される空気の流路Bとを分離する仕切り壁35,35を備えている。
【選択図】図8
Description
他方、特許文献1の詰替え容器においては、注出口が開放されたときに、詰替え容器から被詰替え容器に向かって流れる液が装着筒内の略全域を流れるため、被詰替え容器内への液体の流入に伴う内部空気の放出が充分に行われず、詰替えに時間を要したり、被詰替え容器の口部近傍に付着した液体が、被詰替え容器から排出される空気に押し戻され、容器間の隙間から漏れ出す等の不都合を生じる恐れがある。
詰替え容器用栓部材20は、図2(a)(b)に示すように、固定部材21と可動部材31とからなる。固定部材21は、図5に示すように、詰替え容器11に、その詰替え流出口13を覆うように固定されると共に、図3に示すように、周面に注出口22を有する有天筒状の注出筒23を備えている。固定部材21は、詰替え容器11に固定するための装着スカート部24を備えており、装着スカート部24を、詰替え容器11の口首部12の外周部に螺合、嵌合、熱融着、接着剤等の任意の方法で結合させることで、詰替え容器11に固定可能である。装着スカート部24が、本実施形態における固定部材21の固定部である。
誤開封防止部26aは、図2(b)に示すように、可動部材31が、注出口22を閉鎖する初期位置に存在している状態において、可動部材31の上端31dより上方に突出している。そのため、例えば、液状の内容物が充填され、詰替え流出口13が詰替え容器用栓部材20で封鎖された状態の詰替え容器11を、図5に示すように、詰替え流出口13が下向きの状態(図5参照)で誤って落下させた場合においても、床や地面に誤開封防止部26aがぶつかることによって、可動部材31の意図しない移動及びそれによる注出口22の意図しない開放が防止される。
誤開封防止部26aは、可動部材31の上端31dからの突出量T(図5参照)が、3mm以上であることが好ましく、より好ましくは5mm以上である。
図2(b)に示すように、上部壁33は、注出口22の開放時に、注出口22の固定部側、即ち装着スカート部24側に位置する。他方、一対の側部壁35は、注出口22の開放時に、注出口22の開口方向D1から視て、注出口22の左右両側に位置する。従って、注出口22の開放時には、各注出口22の正面部に、断面直角に結合した上部壁33と一対の側部壁35とからなり、注出筒23の突出方向に向かって凹状をなす液体の注出路が形成される。各注出口22の正面部の左右両側に位置する一対の側部壁35は、互いに平行をなしている。弧状壁34は、筒状の注出口閉鎖部32とともに、注出筒23の周面に接触して、可動部材31が注出口22を閉鎖している初期状態を安定化させるとともに、可動部材31が注出筒23に沿ってスライド移動する際の安定性を向上させる。上部壁33は、図4(b)に示すように、注出口22の開口方向D1において、一対の側部壁35の端部よりも延出しており、その延出部に、詰替え作業時に、被詰替え容器16の口首部18に押し当てられる押し当て部36が形成されている。注出口22の開口方向D1は、注出筒の中心軸Cに直交する方向であって、該中心軸Cと注出口22の注出筒周方向の中央部とを結ぶ方向である。
そのため、例えば、液状の内容物が充填された状態の詰替え容器11を、図5に示すように、詰替え流出口13が下向きの倒立状態としても、液漏れは生じない。
矢印Aに示すように、注出口22が開放されると、注出口22から液体が排出され、その液は、注出口22の正面部の左右両側に位置する側部壁35,35間を通って、被詰替え容器16の内部へと注入される。
本実施形態においては、このように、仕切り壁、特に側部壁35によって、被詰替え容器の口首部18内に、注出口22から流出して被詰替え容器内に流入する液体の流路Aと該被詰替え容器内から排出される空気の流路Bとが分離された状態に形成されるため、被詰替え容器内への液体の流入に伴う内部空気の放出が効率良く行われる。そのため、液体の注入がスムーズに進行し、詰替え作業中に、被詰替え容器の開口部から液体があふれ出すことも防止される。また、液体の注入がスムーズに進行するため、詰替え作業を短時間で終わらすこともできる。液体の溢れだし防止や、液空気置換の一層の促進の点等から、仕切り壁は、本実施形態の側部壁35,35のように、被詰替え容器の口首部18内に挿入された注出筒23の周囲に、開放された注出口22から流出して被詰替え容器内に流入する液体の流路Aと該被詰替え容器内から排出される空気の流路Bとを周方向に交互に形成するものが好ましい。
例えば、上記実施形態における可動部材31の上部壁33及び側部壁35の片面には、凹凸がストライプ模様状に形成されていたが、そのような凹凸は無くても良い。
また、一枚の連続した複合側部壁30を構成する一対の側部壁35,35は、弧状壁34を介することなく連続していても良いし、他の形状の連結壁を間に挟んで複合側部壁を形成していてもよい。
12 口首部
13 流出口
14 底部
15 胴部
16 被詰替え容器
17 容器本体
18 口首部
19 肩部
20 容器用栓部材
21 固定部材
22 注出口
23 注出筒
24 装着スカート部(固定部)
25 基台部
26 天面部
26a 誤開封防止部
27 周壁
28 非開口領域
29 環状凸部(安定保持手段)
30 複合側部壁
31 可動部材
31d 可動部材の上端部
32 注出口閉鎖部
33 上壁部(仕切り壁)
34 弧状壁
35 側部壁(仕切り壁)
36 押し当て部
41 位置合わせ用の目印
A 注出口から流出して被詰替え容器内に流入する液体の流路
B 被詰替え容器内から排出される空気の流路
Claims (8)
- 詰替え容器に固定されて、内容物の詰替えに用いられる詰替え容器用栓部材であって、
詰替え容器に固定される固定部及び周壁に注出口を有する有天筒状の注出筒を備えた固定部材と、該注出筒に取り付けられて注出口を閉鎖する可動部材とからなり、
前記可動部材を、被詰替え容器の口首部に押し付けることにより、該可動部材が、前記注出筒に沿って前記固定部側に移動し前記注出口が開放されるようになされており、
前記可動部材は、注出口を閉鎖する筒状の注出口閉鎖部、及び、前記注出口から流出して前記被詰替え容器内に流入する液体の流路と該被詰替え容器内から排出される空気の流路とを分離する仕切り壁を備えている詰替え容器用栓部材。 - 前記可動部材は、前記仕切り壁が、前記注出筒の天面部よりも上方に位置するように取り付けられる請求項1記載の詰替え容器用栓部材。
- 前記仕切り壁は、前記被詰替え容器の口首部内に挿入された前記注出筒の周囲に、前記注出口から流出して該被詰替え容器内に流入する液体の流路と該被詰替え容器内から排出される空気の流路とを周方向に交互に形成するものである、請求項1又は2に記載の詰替え容器用栓部材。
- 前記固定部材は、前記注出口の閉鎖時に前記可動部材の上端より上方に突出する誤開封防止部を備えている、請求項1〜3の何れか1項記載の詰替え容器用栓部材。
- 前記注出口が、前記注出筒の周壁における相対向する部位に一対形成されており、
前記仕切り壁は、前記注出口の開放時に、該注出口の前記固定部側に位置する上部壁と、該注出口の開放時に、該注出口の左右両側に位置する一対の側部壁とを備えている請求項1〜4の何れか1項記載の詰替え容器用栓部材。 - 前記固定部材に、前記注出口の開口方向と、前記一対の側部壁の延在方向とを揃える位置合わせ用の目印が設けられている、請求項5記載の詰替え容器用栓部材。
- 前記注出筒は、前記可動部材を、前記注出口を閉鎖する初期位置に保持する安定保持手段を備えている、請求項1〜6の何れか1項記載の詰替え容器用栓部材。
- 請求項1〜7の何れか1項に記載の詰替え容器用栓部材が、液状の内容物が収容された詰替え容器に、その詰替え流出口を覆うように固定されてなる内容物入り詰替え容器。
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