JP2013139267A - 詰替え容器用栓部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】開封する際の注出スパウトの押込み力を軽減すると共に、注出スパウトの押し込みにより開封する直前のセット段階で、注出スパウトをスムーズに位置決めさせる詰替え容器用栓部材を提供する。
【解決手段】栓本体部24と押出し蓋部25とからなり、栓本体部24は、円形の中空断面形状の環状導入壁27を備える。環状導入壁27の内側領域には、注出スパウト18の外周形状に沿った略U字形状の開口縁部28を有する装着開口29が形成されている。装着開口29は、押出し蓋部25により下方から閉塞されている。環状導入壁27の内側に突出して、位置合せバー30が設けられている。位置合せバー30は、環状導入壁27に導入された注出スパウト18の先端部分18aの傾斜辺部18bを当接させて、当該先端部分18aを、装着開口29の略U字形状部分28aに沿う向きに誘導する。押出し蓋部25は注出スパウト18の押し込みによって取り外される。
【選択図】図1

Description

本発明は、詰替え容器用栓部材に関し、特に、注出スパウトを備える注出キャップが装着された被詰替え容器に内容物を詰め替えるための詰替え容器用栓部材に関する。
近年、各種の液体や、その他の内容物を収納する合成樹脂製の容器についても、環境負荷の低減が図られるようになっており、使用する樹脂量を減らした薄肉の容器が種々開発されている。また、各種の洗剤や食品等を収納する容器として、パウチ等による詰替え容器が多く用いられている。詰替え容器は、収納した内容物を、注出スパウト等による注出部を備える被詰替え容器に詰め替えたり補充したりすることで、高価な被詰替え容器をその都度廃棄することなく、長期間使用できるようにする。
一方、パウチ等による詰替え容器は、柔軟性や可撓性に富んだ軟包材によって形成されており、詰め替え作業の際に容器が変形し易く、またきわめて不安定な状態となり易い。このようなことから、例えば注出スパウトを備える注出キャップが口首部に装着された被詰替え容器に内容物を詰め替えるための詰替え容器に取り付けられる栓部材として、詰め替え時に詰替え容器の詰替え流出口を被詰替え容器の注出スパウトに安定した状態で位置決めできるようにした、詰替え容器用の口栓(栓部材)が種々開発されている(例えば、特許文献1、特許文献2)。
特許文献1や特許文献2の詰替え容器用の栓部材では、被詰替え容器の注出用ノズル(注出スパウト)を挿入可能な筒状のスパウト部(周壁部)を備えており、この筒状の周壁部の内側底部に設けられたシール板に形成された開封用スコアを、挿入された被詰替え容器の注出用ノズルの押し込みによって破断させることで、詰替え容器と被詰替え容器とを連通する連通開口を形成させるようになっている。
また、特許文献1の詰替え容器用の栓部材では、筒状の周壁部は、被詰替え容器の注出スパウトの略U字形状の断面形状に沿った断面形状部分を備えていることで、使用者は、筒状の周壁部の向きを被詰替え容器の注出スパウトの向きに合わせてから、周壁部に注出スパウトを挿入するようになっている。特許文献2の詰替え容器用の栓部材では、筒状の周壁部は円筒形状を有していて、使用者は、円筒形状の周壁部の向きに特に配慮することなく、周壁部に被詰替え容器の注出スパウトを挿入することができるが、注出スパウトの向きが開封用スコアの向きと合っていなくても、開封用スコアを破断させた後に注出スパウトをさらに押し込んで行くのに伴って、周壁部の内側に突出して設けられた、複数のノズル位置決めリブやスリット部位置決めリブの作用によって、注出スパウトを、開封用スコアの破断によってシール板に形成された連通開口の向きと合うように誘導することが可能である。
特開2010−235152 特開2010−247896
しかしながら、特許文献1や特許文献2の詰替え容器用の栓部材では、いずれも周壁部の内側底部に設けられたシール板に形成された開封用スコアを、被詰替え容器の注出スパウトの押し込みによって破断させることで、連通開口を開口させるようになっているので、開封用スコアを破断させるためには相当の大きさの押込み力が必要になって、栓部材の開封時における操作性が劣ることになる。
また、特許文献1の詰替え容器用の栓部材では、筒状の周壁部の向きを被詰替え容器の注出スパウトの向きに合わせる操作に煩わしさを感じる場合がある。特許文献2の詰替え容器用の栓部材では、円筒形状の周壁部の向きに特に配慮することなく、周壁部に被詰替え容器の注出スパウトを挿入することが可能であるが、注出スパウトの押し込みによって開封用スコアを破断させる直前の、セット段階において、注出スパウトの向きが開封用スコアの向きと大きく異なっていると、スムーズな開封操作や注出スパウトの押し込み操作を行うことが困難になる。
本発明は、注出スパウトの押し込みによって開封する際の押込み力を軽減すると共に、注出スパウトの押し込みによって開封させる直前のセット段階において、注出スパウトを所定の方向に容易に且つスムーズに位置決めさせて、開封時の操作性を効果的に向上させることのできる詰替え容器用栓部材を提供することを目的とする。
本発明は、容器本体の口首部に注出スパウトを備えたキャップが装着された被詰替え容器に内容物を詰め替えるための、詰替え容器の詰替え流出口を覆って取り付けられる詰替え容器用栓部材であって、栓本体部と、前記注出スパウトによって前記栓本体部から容器の内側に押し出される押出し蓋部とからなり、前記栓本体部は、基盤部から上方に立設して前記注出スパウトの先端部分の導入開始部となる円形又は略円形の中空断面形状を有する環状導入壁を備えており、該環状導入壁の内側領域には、前記注出スパウトの外周断面形状に沿った略U字形状の開口縁部を有する装着開口が形成されており、且つ前記開口縁部の略U字形状部分の開放側と対向する位置における前記環状導入壁の内側面から内側に突出して、前記環状導入壁に導入された前記注出スパウトの先端部分の傾斜辺部を当接させることで、前記注出スパウトの先端部分を外周面が前記開口縁部の略U字形状部分に沿う向きに誘導する位置合せバーが設けられており、前記押出し蓋部は、前記装着開口を前記環状導入壁とは反対側である下方を覆って前記栓本体部に着脱可能に取り付けられている詰替え容器用栓部材を提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明の詰替え容器用栓部材によれば、注出スパウトの押し込みによって開封する際の押込み力を軽減すると共に、注出スパウトの押し込みによって開封させる直前のセット段階において、注出スパウトを所定の方向に容易に且つスムーズに位置決めさせて、開封時の操作性を効果的に向上させることができる。
本発明の好ましい一実施形態に係る詰替え容器用栓部材を取り付けた詰替え容器によって、被詰替え容器に内容物を詰め替える状況を説明する略示斜視図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る詰替え容器用栓部材の構成を説明する斜視図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る詰替え容器用栓部材の構成を説明する、(a)は図2のA−Aに沿った断面図、(b)は図2のB−Bに沿った断面斜視図である。 栓本体部の(a)は上面図、(b)は斜め下方から見た底面斜視図である。 押出し蓋部の斜視図である。 詰替え容器の構成を説明する斜視図である。 詰替え容器に取り付けられる注出スパウトを備える注出キャップの構成を説明する斜視図である。 (a)〜(d)は、開封時の操作状況を説明する破断斜視図である。 詰替え容器用栓部材を取り付けたスタンディングパウチを例示する斜視図である。
本発明の好ましい一実施形態に係る詰替え容器用栓部材10は、図1に示すように、詰替え容器11として例えば薄肉のボトル形状の容器の口首部12に、これの先端の詰替え流出口13(図6参照)を覆って取り付けられる。ここで、詰替え容器11は、図6にも示すように、自立載置部を備える底部14と、内容物を注出させる口首部12と、底部14と口首部12との間の肉厚が例えば50〜150μm程度の胴部15とを含んで形成されている。詰替え容器11は、好ましくは、口首部12を下方に配置した倒立状態で、内部に充填収容した内容物である例えば液体洗剤を、詰替え流出口13を介した空気置換によることなく、胴部15自体を収縮変形させながらある程度まで注出させることが可能な可撓性を胴部15が備えるように構成されている。
また、本実施形態では、詰替え容器11は、図1に示すように、容器本体17の口首部に注出スパウト18を備える注出キャップ19が装着された、例えば液体洗剤用の被詰替え容器16に液体洗剤を詰め替えたり補充したりするための、液体洗剤を内容物とする詰替え容器となっている。本実施形態の詰替え容器用栓部材10は、詰替え容器11に収容された液体洗剤を、注出キャップ19の注出スパウト18の内側の注出路を介して、被詰替え容器16の内部に効率良く流入させてゆく機能を備えると共に、注出スパウト18の押し込みによって詰替え容器11と被詰替え容器16とを連通させる操作を、スムーズに且つ安定した状態で行えるようにする機能を備える。
ここで、注出スパウト18を備える注出キャップ19は、図1及び図7に示すように、被詰替え容器16の容器本体17の口首部の外周部分を覆って取り付けられる装着スカート部20と、容器本体17の口首部の内周面に沿って配置される内筒壁21と、内筒壁21の下端部に連設する底面壁22とを含んで構成される、好ましくは計量キャップと組み合わせて用いる公知のものである。注出スパウト18は、液体洗剤を注出させる際の傾倒方向X(図1参照)とは反対側を開放部23としたU字又は略U字の断面形状を有すると共に、注出キャップ19の内筒壁21と離間して底面壁22から立設した状態で設けられている。
そして、本実施形態の詰替え容器用栓部材10は、図1に示すように、容器本体17の口首部に注出スパウト18を備えた注出キャップ19が装着された被詰替え容器16に内容物である液体洗剤を詰め替えるための、詰替え容器11の詰替え流出口13(図6参照)を覆って取り付けられる栓部材であって、図2及び図3(a)、(b)に示すように、栓本体部24と、注出スパウト18によって栓本体部24から容器11の内側に押し出される押出し蓋部25とからなる。栓本体部24は、図4(a)、(b)にも示すように、基盤部26から上方に立設して、注出スパウト18の先端部分18aの導入開始部となる円形又は略円形の中空断面形状を備える環状導入壁27を備えている。この環状導入壁27の内側領域には、注出スパウト18の外周断面形状に沿った略U字形状の開口縁部28を有する装着開口29が形成されている。この開口縁部28の略U字形状部分28aの開放側と対向する位置における環状導入壁27の内側面から内側に突出して、環状導入壁27に導入された注出スパウト18の先端部分18aの傾斜辺部18bを当接させて、注出スパウト18の先端部分18aを外周面が開口縁部28の略U字形状部分28aに沿う向きに誘導する位置合せバー30が設けられている。押出し蓋部25は、環状導入壁27の内側領域に形成された装着開口29を環状導入壁27とは反対側である下方を覆って、栓本体部24に着脱可能に取り付けられている。
本実施形態では、詰替え容器11は、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂を用いた延伸ブロー成形によって形成されたものである。詰替え容器11は、図6に示すように、自立載置部を備える底部14と、液体洗剤を注出させる詰替え流出口13を備える口首部12と、底部14と口首部12との間の肉厚が50〜150μm程度の胴部15とを含んで構成される。また、詰替え容器11は、胴部15の上方に連続して詰替え容器11の上端部分を構成する肩部31を備えている。肩部31の上端中央部分から上方に突出して、円筒形状の口首部12が一体として設けられている。
詰替え容器11の口首部12は、厚肉に形成されることで、手の力では変形させることが困難な程度の保形剛性を備えており、上端が詰替え流出口13として開口している。口首部12には、詰替え流出口13を覆うようにして、本実施形態の詰替え容器用栓部材10が嵌合装着される。また、口首部12には、栓部材10のキャッピング時の操作性等を考慮して、ノズル掛かり部12aが設けられている。
本実施形態では、詰替え容器用栓部材10は、例えばポリプロピレン、ポリエチレン等の合成樹脂を用いた金型成形品であって、図2〜図5に示すように、栓本体部24と、栓本体部24に着脱可能に取り付けられる押出し蓋部25とからなる。栓本体部24は、円環帯板形状の基盤部26と、基盤部26と同心状に配置されると共に、基盤部26の内周縁部から上方に立設して一体として設けられた、円形又は略円形の中空断面形状を備える環状導入壁27とを含んで構成される。また、基盤部26の外周縁部から下方に延設して、扁平な円筒形状の環状スカート部32が一体として設けられている。環状スカート部32の内周面には、例えば係止リブ32aが設けられている。係止リブ32aを、詰替え容器11の口首部12の外周面に設けられた例えば係止段差部12b(図6参照)に係着することにより、容易には取り外すことができない状態で、詰替え容器11の口首部12に詰替え容器用栓部材10が嵌合装着される(図1、図6参照)。
本実施形態では、環状導入壁27の内側領域には、注出キャップ19の注出スパウト18を装着させる装着開口29が開口形成されている。装着開口29は、注出スパウト18の先端部分18aによって押出し蓋部25が押し出された後は、詰替え容器11と被詰替え容器16とを連通する連通開口となる。装着開口29は、例えば注出スパウト18の立設方向中間部分における外周断面形状に沿った形状の略U字形状部分28aを含む、当該略U字形状部分28aの開放側端部を直線状の短径部分28bで仕切った、略半長円形状の開口縁部28を有している(図4(a)参照)。
また、環状導入壁27の内側面から内側に突出して、位置合せバー30が設けられている。位置合せバー30は、装着開口29の開口縁部28の略U字形状部分28aの開放側と対向する位置において、環状導入壁27から径方向内側に突出して設けられている。本実施形態では、環状導入壁27の上端部内側から、装着開口29の開口縁部28の短径部分28bに向けて斜め下方に急勾配で延設して、開放側傾斜壁面部33が設けられている。位置合せバー30は、この開放側傾斜壁面部33に基端部を一体として接合することで、当該開放側傾斜壁面部33から張り出すようにして設けられている(図2、図3(a)、(b)参照)。位置合せバー30は、その上面部を環状導入壁27の立設方向中間部分よりも上端開口側に配置すると共に、環状導入壁27の内側面からこれの内径の1/3〜9/10の位置まで突出して設けられている。
位置合わせバー30が、その上面部を環状導入壁27の立設方向中間部分よりも上端開口側に配置して設けられていることにより、注出スパウト18の押し込みによって開封させる直前のセット段階において、注出スパウト18の先端部分18aの傾斜辺部18bに詰め替え容器11の位置合わせバー30が当たった後に、傾斜辺部18bの傾斜を滑るようにして移動して、栓部材10が注出スパウト18にセットされる際に、所定の位置まで移動するのに、高さ方向の落差が大きくなるため、作業を行う消費者が感じる、詰め替え容器11のセット感を向上させることが可能になる。また、位置合わせバー30が押出し蓋部25から離れて配置されることになるので、押出し蓋部25を指などで突き押すことによる誤開封を、効果的に防止することが可能になる。さらに、位置合わせバー30が、環状導入壁27の内側面からこれの内径の1/3〜9/10の位置まで突出して設けられていることにより、注出スパウト18が装着開口29の向きと合っていない方向から環状導入壁27に導入された場合でも、注出スパウト18の先端部分18aの傾斜辺部18bが位置合わせバー30に押し当りやすくなって、注出スパウト18の外周面の略U字形状部分が装着開口29の内周面の略U字形状部分と略密着する所定の位置まで、効果的に栓部材10を誘導することが可能になる。またこれによって、詰め替え時の内容物の流量を制御しやすくなって、例えば詰め替え容器11を押圧した際の液溢れを効果的に防止することが可能となる。
本実施形態では、位置合せバー30は、その上面部に、中央部を稜線30aとして両側に傾斜する傾斜面30bを備えている。位置合せバー30が、中央部を稜線30aとして両側に傾斜する傾斜面30bを備えていることにより、注出スパウト18の先端部分18aの傾斜辺部18bが位置合わせバー30の稜線30aに当たることで、位置合わせバー30の稜線30aを挟んだ両側の傾斜面30bのうちの何れか一方の側に、注出スパウト18の先端部分18aが滑りやすくなる。これによって、より効果的に且つスムーズに、開封させる直前の所定のセット位置まで、栓部材10を誘導することが可能になる。傾斜面30bは、環状導入壁27の上端開口面に対して15°〜60°の傾斜角度で傾斜していることが好ましい。
なお、本実施形態では、位置合せバー30は、その上面部が、突出方向において環状導入壁27の上端開口面と平行に延設するように設けられているが(図3(a)参照)、位置合せバー30は、その上面部を、例えば突出方向先端側に向けて下方に傾斜させた状態で設けることもできる。
また、本実施形態では、環状導入壁27の内側面には、当該内側面から装着開口29に向けて下方に傾斜する傾斜誘導壁面部34が設けられている。傾斜誘導壁面部34は、図4(a)に示すように、装着開口29の開口縁部28の略U字形状部分28aに沿った部分において、上面から見て当該略U字形状部分28aと環状導入壁27の内側面との間に介在して、略U字形状部分28aの先端部に向けてその幅を減少させるように設けられている。また傾斜誘導壁面部34は、図2及び図3(a)、(b)に示すように、環状導入壁27の内側面から径方向内側の装着開口29に向けて緩い勾配で下方に傾斜すると共に、略U字形状部分28aの短径部分28b側から先端部に向けて、緩い勾配で下方に傾斜するように設けられている。傾斜誘導壁面部34は、位置合せバー30と略同様の高さ位置に設けられると共に、その内側縁部34aが、基盤部25に対して垂直に切り立った垂直壁面部35を介して、装着開口29の開口縁部28の略U字形状部分28aと接続している。
さらに、本実施形態では、栓本体部24には、図3(a)、(b)に示すように、装着開口29を下方から覆って取り付けられる押出し蓋部25を着脱可能に装着させる、扁平な円筒形状の環状装着壁部36が一体として設けられている。環状装着壁部36は、環状導入壁27の直下部分から装着開口29よりも下方に延設すると共に、基盤部25の外周縁部から下方に延設して設けられた環状スカート部32の内側に同心状に配置されて設けられる。この環状装着壁部36には、天面板25aを装着開口29の下方に近接配置した状態で、押出し蓋部25が着脱可能に取り付けられる。
押出し蓋部25は、本実施形態では、図5に示すように、環状装着壁部36の内径と略同様の外径を有する扁平な有天円筒形状を備えると共に、下端開口の開口縁部から全周に亘って外側に突出して設けられた、環状ストッパーリブ25bを有する形状に形成されている。押出し蓋部25は、その有天円筒形状部分を、環状装着壁部36の下方からこれの内側に、環状ストッパーリブ25bが環状装着壁部36の下端部に当接するまで無理押しながら嵌め込むことで、環状装着壁部36に装着される。これによって押出し蓋部25を、天面板25aを装着開口29の下方に近接配置した状態で、装着開口29を下方から覆って、栓本体部24に一体として容易に接合固定することができる。押出し蓋部25を栓本体部24に一体として接合固定して得られた詰替え容器用栓部材10を、詰替え容器11の口首部12に嵌合装着することで、液体洗剤が充填された詰替え容器11を容易に且つ強固に封止することができる。なお、押出し蓋部25は、環状装着壁部36の下方からこれの内側に、打ち込み方式で装着固定することもできる。
また、詰替え容器11から被詰替え容器16に内容物である液体洗剤を詰め替える際には、詰替え容器用栓部材10に対して、被詰替え容器16に取り付けられた注出キャップ19の注出スパウト18を所定の方向にセットした後に、装着開口29を閉塞する押出し蓋部25に向けてに注出スパウト18を押し込む。これによって、当該押出し蓋部25が栓本体部24から詰替え容器11の内側に容易に押し出されて、装着開口29を連通開口としてスムーズに開封させることができる。
押出し蓋部25が押し出された後に、さらに注出スパウト18を押し込むことで、注出スパウト18は、その立設方向中間部分において、外周面が栓本体部24に形成された装着開口29の開口縁部28の略U字形状部分28aに略密着することになる。これによって注出スパウト18は、装着開口29に位置決めされた状態で装着されることになるので、当該装着開口29を連通開口とすると共に、注出スパウト18の内側を注出路として、詰替え容器11から被詰替え容器16に、液漏れを生じさせることなく、液体洗剤を安定した状態でスムーズに詰め替えてゆくことが可能になる。
そして、上述の構成を備える本実施形態の詰替え容器用栓部材10によれば、注出スパウト18の押し込みによって開封する際の押込み力を軽減すると共に、注出スパウト18の押し込みによって開封させる直前のセット段階において、注出スパウト18を所定の方向に容易に且つスムーズに位置決めさせて、開封時の操作性を効果的に向上させることが可能になる。
すなわち、本実施形態によれば、詰替え容器用栓部材10は、栓本体部24と押出し蓋部25とからなり、注出スパウト18の押し込みによって、着脱可能に取り付けられた押出し蓋部25を容器11の内側に押し出すことで、装着開口29による連通開口を開口させるようになっている。したがって、例えばシール板に形成された開封用スコアを破断させることで開口させる栓部材に対する押込み力と比較して、押出し蓋部25を押し出すための押込み力を相当程度小さくすることが可能になり、これによって、注出スパウト18の押し込みによって開封する際の押込み力を、効果的に軽減するとが可能になる。
また、本実施形態によれば、詰替え容器用栓部材10は、円形又は略円形の中空断面形状の環状導入壁27を備えているので、使用者は、環状導入壁27の向きに特に配慮することなく、当該環状導入壁27に被詰替え容器16の注出スパウト18の先端部分を導入することが可能になる。また装着開口29の開口縁部28の略U字形状部分28aの開放側と対向する位置における環状導入壁27の内側面から内側に突出して、位置合せバー30が設けられている。これによって、環状導入壁27に導入された注出スパウト18の先端部分は、図8(a)〜(c)に示すように、当該先端部分18aの傾斜辺部18bを位置合せバー30に当接させることで、傾斜辺部18bを位置合せバー30に沿わせるようにしながら注出スパウト18を回転させて、当該先端部分18aを、外周面が開口縁部28の略U字形状部分28aに沿う向きに誘導することが可能になる。またこれによって、注出スパウト18の先端部分18aを、押出し蓋部25の押し出しによって装着開口29を開口させる直前のセット段階において、装着開口29の向きにスムーズに沿わせることが可能になる(図8(c)参照)。
これらによって、図8(d)に示すような、押出し蓋部25の押し出しによって装着開口29による連通開口を開口させる開封時の操作性を、効果的に向上させることが可能になる。
さらに、本実施形態によれば、環状導入壁27の内側面には、当該内側面から装着開口29に向けて下方に傾斜する傾斜誘導壁面部34が形成されている。これによって、位置合せバー30による、注出スパウト18の先端部分18aを外周面が開口縁部28の略U字形状部分28aに沿う向きに誘導する機能を補完して、開封時の操作性をさらに効果的に向上させることが可能になる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、位置合せバーは、中央部を稜線として両側に傾斜する傾斜面を備えている必要は必ずしもなく、環状導入壁の内側面に、装着開口に向けて下方に傾斜する傾斜誘導壁面部が形成されている必要は必ずしもない。
また、詰替え容器用栓部材が取り付けられる詰替え容器は、薄肉のボトル形状の容器である必要は必ずしもなく、その他の種々の詰替え容器に、本発明の詰替え容器用栓部材を取り付けて用いることができる。例えば、図9に示すように、スタンディングパウチ50の詰替え流出口を覆って詰替え容器用栓部材10’を取り付けて用いることもできる。
さらに、押出し蓋部を、栓本体部とは異なる色に着色しておくこともできる。
10 詰替え容器用栓部材
11 詰替え容器
12 口首部
13 詰替え流出口
16 被詰替え容器
17 被詰替え容器の容器本体
18 注出スパウト
18a 先端部分
18b 傾斜辺部
19 注出キャップ
23 注出スパウトの開放部
24 栓本体部
25 押出し蓋部
25a 天面板
25b 環状ストッパーリブ
26 基盤部
27 環状導入壁
28 開口縁部
28a 略U字形状部分
28b 短径部分
29 装着開口
30 位置合せバー
30a 稜線
30b 傾斜面
32 環状スカート部
34 傾斜誘導壁面部
35 垂直壁面部
36 環状装着壁部

Claims (4)

  1. 容器本体の口首部に注出スパウトを備えたキャップが装着された被詰替え容器に内容物を詰め替えるための、詰替え容器の詰替え流出口を覆って取り付けられる詰替え容器用栓部材であって、
    栓本体部と、前記注出スパウトによって前記栓本体部から容器の内側に押し出される押出し蓋部とからなり、
    前記栓本体部は、基盤部から上方に立設して前記注出スパウトの先端部分の導入開始部となる円形又は略円形の中空断面形状を有する環状導入壁を備えており、該環状導入壁の内側領域には、前記注出スパウトの外周断面形状に沿った略U字形状の開口縁部を有する装着開口が形成されており、
    且つ前記開口縁部の略U字形状部分の開放側と対向する位置における前記環状導入壁の内側面から内側に突出して、前記環状導入壁に導入された前記注出スパウトの先端部分の傾斜辺部を当接させることで、前記注出スパウトの先端部分を外周面が前記開口縁部の略U字形状部分に沿う向きに誘導する位置合せバーが設けられており、
    前記押出し蓋部は、前記装着開口を前記環状導入壁とは反対側である下方を覆って前記栓本体部に着脱可能に取り付けられている詰替え容器用栓部材。
  2. 前記位置合せバーは、中央部を稜線として両側に傾斜する傾斜面を備えている請求項1記載の詰替え容器用栓部材。
  3. 前記位置合せバーは、前記環状導入壁の内側面からこれの内径の1/3〜9/10の位置まで突出して設けられている請求項1又は2記載の詰替え容器用栓部材。
  4. 前記環状導入壁の内側面には、当該内側面から前記装着開口に向けて下方に傾斜する傾斜誘導壁面部が形成されている請求項1〜3のいずれか1項記載の詰替え容器用栓部材。
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