JP7343982B2 - 成膜装置 - Google Patents

成膜装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7343982B2
JP7343982B2 JP2019013158A JP2019013158A JP7343982B2 JP 7343982 B2 JP7343982 B2 JP 7343982B2 JP 2019013158 A JP2019013158 A JP 2019013158A JP 2019013158 A JP2019013158 A JP 2019013158A JP 7343982 B2 JP7343982 B2 JP 7343982B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film forming
recesses
forming tray
recess
capping member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019013158A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020123614A (ja
Inventor
明宏 川尻
重義 稲垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2019013158A priority Critical patent/JP7343982B2/ja
Publication of JP2020123614A publication Critical patent/JP2020123614A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7343982B2 publication Critical patent/JP7343982B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Description

本開示は、導電性ペーストの薄膜を形成する成膜装置に関するものである。
従来、成膜装置に関する種々の技術が提案されている。例えば、下記特許文献1に記載の技術は、移載ヘッドによって基板に電子部品を実装する電子部品実装装置において、電子部品に転写されるフラックス膜を供給するフラックス供給装置の塗膜部材に、水平な膜厚基準面に対してそれぞれ異なる高さで設けられた複数の平坦な塗膜面を形成し、スキージの摺接部を膜厚基準面に接触させた状態で移動させることにより、塗膜面上に複数の膜厚が異なるフラックス膜を形成する。これにより、必要膜厚が異なる電子部品を対象とする場合にあっても、品種切り替えの都度スキージ交換を行う必要がなく、品種切り替え性を向上させることができる。
特開2003-142814号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術によって、複数の異なる膜厚を設けたフラックス膜を塗膜面上に形成するには、塗膜面上の全域をフラックスで満たす必要がある。そのため、上記特許文献1に記載の技術において、フラックスの使用量を低減するには限界があった。
本開示は、上述した点を鑑みてなされたものであり、厚さが異なる導電性ペーストの薄膜を一度に形成するに際し、導電性ペーストの使用量を抑制するのに好適な成膜装置を提供することを課題とする。
本明細書は、導電性ペーストが載せられる円形状の成膜トレイと、成膜トレイに押し付けられるスキージと、成膜トレイに並んで設けられ、異なる深さを有し、成膜トレイとスキージとが相対的に動かされることによって、成膜トレイ上を摺動するスキージで押し出された導電性ペーストが入れられるように構成された複数の凹部と、前記成膜トレイを覆い、前記スキージとの相対的位置関係が固定された、円形状のキャッピング部材と、前記キャッピング部材に設けられ、前記複数の凹部の少なくとも1つを露出させるように構成された、略扇状の開口部と、前記成膜トレイを動かす駆動部と、前記駆動部を制御する制御部とを備え、前記スキージは、前記開口部に位置し、前記複数の凹部は円形状であり、前記複数の凹部の直径はそれぞれ異なり、前記複数の凹部のそれぞれの中心点から前記成膜トレイの中心点までの距離が等しく、前記複数の凹部の間が前記成膜トレイの前記中心点を基準にして等角度ピッチであり、前記キャッピング部材は、前記複数の凹部の全てを覆うことが可能であり、前記制御部が、導電性ペーストの使用時において、前記開口部から前記複数の凹部の少なくとも1つを露出させるように前記駆動部を制御して前記成膜トレイの前記中心点を回転中心として前記成膜トレイを回転させ、導電性ペーストの不使用時において、前記開口部から前記複数の凹部の全てが露出することなく前記キャッピング部材により覆われるように前記駆動部を制御して前記成膜トレイの前記中心点を回転中心として前記成膜トレイを回転させる成膜装置を開示する。
本開示によれば、成膜装置は、厚さが異なる導電性ペーストの薄膜を一度に形成するに際し、導電性ペーストの使用量を抑制するのに好適である。
第1実施形態の成膜装置を示す平面図である。 同成膜装置の成膜トレイを示す平面図である。 同成膜トレイが図1の線Z1で切断された断面を示す図である。 同成膜トレイ等が図1の線Z1で切断された断面を示す図である。 同成膜トレイ等が図1の線Z1で切断された断面を示す図である。 同成膜装置を示す平面図である。 同成膜トレイ等が図1の線Z1で切断された断面を示す図である。 第2実施形態の成膜装置を示す平面図である。 同成膜装置の成膜トレイ等が図8の線I-Iで切断された断面を示す図である。 同成膜トレイを示す平面図である。 同成膜トレイが図8の線I-Iで切断された断面を示す図である。 同成膜トレイ等が図8の線I-Iで切断された断面を示す図である。 同成膜装置を示す平面図である。 同成膜トレイ等が図8の線I-Iで切断された断面を示す図である。
以下、本開示の好適な実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。但し、図面では、構成の一部が省略されて描かれており、描かれた各部の寸法比等は必ずしも正確ではない。
先ず、第1実施形態を説明する。図1に示されるように、成膜装置1は、成膜トレイ10、スキージ30、キャッピング部材40、回転機構50、及び制御装置52を備えている。成膜トレイ10は、平面視で中心点Oを有する円形状をなしており、回転機構50に連結されている。
成膜トレイ10には、第1凹部14A、第2凹部14B、第3凹部14C、第4凹部14D、及び第5凹部14Eが設けられている。以下、第1凹部14A、第2凹部14B、第3凹部14C、第4凹部14D、及び第5凹部14Eを区別せず総称する場合は、複数の凹部14と表記する。尚、複数の凹部14の詳細は、後述する。
スキージ30は、第1高さ調節機構30Sによって、成膜トレイ10に押し付けられる。第1高さ調節機構30Sは、スキージ30の位置を上下方向で調節するものである。第1実施形態では、第1高さ調節機構30Sは、回転機構50の筐体上に設けられているが、成膜装置1を構成する不図示のベースプレート上に設けられてもよい。スキージ30及び第1高さ調節機構30Sは、公知技術で構成されるため、その詳細な説明は省略する。
キャッピング部材40は、平面視において、成膜トレイ10よりも僅かに小さな円形状をなすと共に、略扇状の開口部42が形成されたものである。キャッピング部材40は、第2高さ調節機構40Sによって、成膜トレイ10に重ねられる。これにより、成膜トレイ10は、その約4分の3程度がキャッピング部材40に覆われる。
キャッピング部材40の開口部42には、成膜トレイ10に押し付けられた状態のスキージ30が配置されると共に、導電性ペースト32が盛り上がった状態で成膜トレイ10に載せられている。尚、導電性ペースト32は、例えば、3次元積層電子デバイスの製造において、電極パットの作成や導電回路間の接合等にピン転写の方法で使用されるものである。
第2高さ調節機構40Sは、キャッピング部材40の位置を上下方向で調節するものであって、第1実施形態では、回転機構50の筐体上に設けられている。これにより、スキージ30とキャッピング部材40との相対的位置関係が、第2高さ調節機構40S、回転機構50の筐体、及び第1高さ調節機構30Sによって固定される。第2高さ調節機構40Sは、公知技術で構成されるため、その詳細な説明は省略する。尚、第2高さ調節機構40Sは、成膜装置1を構成する上記のベースプレート上に設けられてもよい。
回転機構50は、成膜トレイ10を、その中心点Oを回転中心として、回転方向Z1へ回転させるものである。制御装置52は、回転機構50に接続されている。これにより、制御装置52は、回転機構50を制御することによって、成膜トレイ10を回転方向Z1へ回転させながら任意の位置に移動させることが可能である。そのようにして、成膜トレイ10とスキージ30とが相対的に動かされると、スキージ30が成膜トレイ10上を摺動する。これにより、導電性ペースト32は、スキージ30で押し出されることによって、成膜トレイ10上を移動する。回転機構50及び制御装置52は、公知技術で構成されるため、その詳細な説明は省略する。
図2に示されるように、複数の凹部14は、平面視で円形状であり、それぞれの中心点から成膜トレイ10の中心点Oまでの距離が等しく、成膜トレイ10の中心点Oを基準にして60度の等角度ピッチとなるように、成膜トレイ10に並んで設けられている。つまり、第1凹部14Aと第2凹部14Bとの角度ピッチ、第2凹部14Bと第3凹部14Cとの角度ピッチ、第3凹部14Cと第4凹部14Dとの角度ピッチ、及び第4凹部14Dと第5凹部14Eとの角度ピッチは、60度で等しい。但し、第5凹部14Eと第1凹部14Aとの角度ピッチは、上述した各角度ピッチを2倍した120度である。
複数の凹部14は、それらの直径が、第1凹部14A、第2凹部14B、第3凹部14C、第4凹部14D、第5凹部14Eの記載順で大きくなる。つまり、第1凹部14Aの直径DAよりも、第2凹部14Bの直径DBが大きい。第2凹部14Bの直径DBよりも、第3凹部14Cの直径DCが大きい。第3凹部14Cの直径DCよりも、第4凹部14Dの直径DDが大きい。第4凹部14Dの直径DDよりも、第5凹部14Eの直径DEが大きい。以下、第1凹部14Aの直径DA、第2凹部14Bの直径DB、第3凹部14Cの直径DC、第4凹部14Dの直径DD、及び第5凹部14Eの直径DEを区別せず総称する場合は、直径Dと表記する。
成膜トレイ10には、第1凹部14Aと第5凹部14Eとの間において、露出部16が設けられている。露出部16は、領域18を有している。領域18は、平面視で扇状であって、成膜トレイ10の中心点Oから第1凹部14Aに対して第5凹部14E側で外接する線と、成膜トレイ10の中心点Oから第5凹部14Eに対して第1凹部14A側で外接する線と、成膜トレイ10の円弧で構成されている。従って、露出部16及び領域18は、成膜トレイ10の一部であって、複数の凹部14外に設けられている。また、領域18は、上述した略扇状のキャッピング部材40の開口部42よりも広い。
そのため、成膜トレイ10が制御装置52及び回転機構50で回転させられることによって、成膜トレイ10の露出部16がキャッピング部材40の開口部42まで移動させられると、図1に示されるようにして、露出部16の領域18のみをキャッピング部材40の開口部42から露出させた状態にすることが可能である。そのような状態では、複数の凹部14は、キャッピング部材40で覆われる。
また、成膜トレイ10が制御装置52及び回転機構50で回転させられることによって、成膜トレイ10に設けられた複数の凹部14の少なくとも1つが、キャッピング部材40の開口部42まで移動させられると、その移動させられた凹部14を、平面視でスキージ30と重ならないようにして、キャッピング部材40の開口部42から露出させた状態にすることが可能である。
図3に示されるように、複数の凹部14は、それらの深さが、第1凹部14A、第2凹部14B、第3凹部14C、第4凹部14D、第5凹部14Eの記載順で大きくなる。つまり、第1凹部14Aの深さTAよりも、第2凹部14Bの深さTBが大きい。第2凹部14Bの深さTBよりも、第3凹部14Cの深さTCが大きい。第3凹部14Cの深さTCよりも、第4凹部14Dの深さTDが大きい。第4凹部14Dの深さTDよりも、第5凹部14Eの深さTEが大きい。以下、第1凹部14Aの深さTA、第2凹部14Bの深さTB、第3凹部14Cの深さTC、第4凹部14Dの深さTD、及び第5凹部14Eの深さTEを区別せず総称する場合は、深さTと表記する。
以上より、第1実施形態では、複数の凹部14の深さTが大きくなるに連れて、複数の凹部14の直径Dが大きくなる。よって、複数の凹部14の深さTは、複数の凹部14の直径Dに応じて異なる。
第1実施形態の成膜装置1において、成膜トレイ10の露出部16の領域18のみがキャッピング部材40の開口部42から露出した状態(図1参照)では、図4に示されるように、キャッピング部材40の開口部42において、スキージ30及び導電性ペースト32が成膜トレイ10の露出部16上に位置すると共に、成膜トレイ10に設けられた複数の凹部14がキャッピング部材40に覆われる。
そのような状態にある成膜トレイ10が制御装置52及び回転機構50で、例えば、1回転させられると、スキージ30及びキャッピング部材40が、成膜トレイ10に設けられた複数の凹部14上を相対的に移動する。その際、成膜トレイ10上の導電性ペースト32がスキージ30で押し出されることによって、導電性ペースト32の一部が複数の凹部14に入り込む。これにより、図5に示されるようにして、複数の凹部14では、それぞれの深さTを膜厚とする、導電性ペースト32の薄膜が形成される。
その後、例えば、図6に示されるようにして、成膜トレイ10の第5凹部14Eが、平面視でスキージ30とは重なることなく、キャッピング部材40の開口部42から露出した状態となるように、成膜トレイ10が制御装置52及び回転機構50で回転させられる。これにより、第1実施形態の成膜装置1では、図7に示されるように、3次元積層電子デバイスの製造等で使用される転写ピン60が、成膜トレイ10の第5凹部14Eに形成された導電性ペースト32の薄膜に対して、ディップすることが可能となる。
尚、第5凹部14Eは、複数の凹部14の中で最も大きな円形である。よって、成膜トレイ10が制御装置52及び回転機構50で回転させられることによって、第1凹部14Aの円中心が図6に示された第5凹部14Eの円中心と一致すると、第1凹部14Aは、平面視でスキージ30と重なることなく、キャッピング部材40の開口部42から露出した状態となる。これにより、第1凹部14Aに形成された導電性ペースト32の薄膜に対して、転写ピン60がディップすることが可能となる。この点は、第2凹部14B、第3凹部14C、及び第4凹部14Dについても、同様である。このようにすれば、転写ピン60がディップする位置は、常に一定である。
また、複数の凹部14のうち、少なくとも1つに形成された導電性ペースト32の薄膜が少なくなった場合には、制御装置52及び回転機構50によって、成膜トレイ10をZ1方向へ回転させれば、スキージ30及び導電ペースと32が複数の凹部14上を相対的に移動するので、導電性ペースト32の薄膜を複数の凹部14に形成させることが可能である。
また、複数の凹部14内のいずれの導電性ペースト32も使用されなくなった場合には、図1及び図5に示されるように、複数の凹部14がキャッピング部材40と重なる状態となるように、成膜トレイ10が制御装置52及び回転機構50で回転させられる。これにより、キャッピング部材40が複数の凹部14を覆う状態になるので、複数の凹部14内の導電性ペースト32が、キャッピング部材40でキャッピングされる。
次に、第2実施形態を説明する。以下の説明では、上記第1実施形態と実質的に共通する部分には同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。図8に示されるように、成膜装置101は、成膜トレイ110、一対のスキージ130、キャッピング部材140、スライド機構150、及び制御装置152を備えている。成膜トレイ110は、平面視で長方形状をなしている。尚、図面において、Z2方向は、成膜トレイ110の長手方向であって、左右方向を示している。
スライド機構150は、成膜トレイ110の長手方向側の端部に連結されており、成膜トレイ110をZ2方向(左右方向)へスライドさせるものである。制御装置152は、スライド機構150に接続されている。これにより、制御装置152は、スライド機構150を制御することによって、成膜トレイ110をZ2方向(左右方向)へスライドさせながら任意の位置に移動させることが可能である。スライド機構150及び制御装置152は、公知技術で構成されるため、その詳細な説明は省略する。
成膜トレイ110には、第1凹部14A、第2凹部14B、及び第3凹部14Cが設けられている。以下、第1凹部14A、第2凹部14B、及び第3凹部14Cを区別せず総称する場合は、複数の凹部14と表記する。尚、複数の凹部14の詳細は、後述する。
キャッピング部材140は、平面視において、Z2方向を長手方向とする長方形状をなすと共に、Z2方向の中央に略正方形状の開口部142が形成されたものである。これにより、キャッピング部材140は、中央部140A、左端部140B、右端部140C、及び開口部142に区分けされる。左端部140B及び右端部140Cは、中央部140Aを介して連結されている。Z2方向において、左端部140Bの幅は、右端部140Cの幅よりも大きい。平面視において、開口部142は、中央部140A、左端部140B、及び右端部140Cに囲まれている。キャッピング部材140は、成膜装置101を構成する不図示のベースプレート上に設けられている。
キャッピング部材140の開口部142には、一対のスキージ130が設けられている。一対のスキージ130は、平面視で概して長方形状をなし、それらの長手方向がZ2方向で向かい合った状態にある。更に、一対のスキージ130は、それらの長手方向側の端部が、不図示の高さ調節機構を介して、キャッピング部材140の中央部140Aに連結されている。これにより、一対のスキージ130とキャッピング部材140との相対的位置関係が固定される。そのため、成膜トレイ110が制御装置152及びスライド機構150でZ2方向(左右方向)へスライドさせられると、成膜トレイ110と一対のスキージ130とが相対的に動く。一対のスキージ130及び上記の高さ調節機構は、公知技術で構成されるため、その詳細な説明は省略する。
図9に示されるように、成膜トレイ110がZ2方向の最も左側に位置する場合には、成膜トレイ110にキャッピング部材140の左端部140Bが重なることによって、成膜トレイ110に設けられた各凹部14がキャッピング部材140の左端部140Bに覆われると共に、成膜トレイ110の右端部がキャッピング部材140の開口部142から露出する。キャッピング部材140の開口部142では、上記の高さ調節機構によって、一対のスキージ130が成膜トレイ110の右端部に押し付けられている。
一対のスキージ130の間では、導電性ペースト32が盛り上がった状態で成膜トレイ110に載せられている。一対のスキージ130の間隔は、成膜トレイ110に向かうに連れて広がっている。そのため、制御装置152及びスライド機構150によって、成膜トレイ110がZ2方向の左側又右側へスライドされても、一対のスキージ130は、成膜トレイ110上を摺動しながら、成膜トレイ110上の導電性ペースト32を押し出すことが可能である。
図10に示されるように、複数の凹部14は、平面視で円形状であって、それぞれの中心点を結ぶ線がZ2方向と平行となり、更に、等ピッチとなるようにして、成膜トレイ110に並んで設けられている。
複数の凹部14は、それらの直径が、第1凹部14A、第2凹部14B、第3凹部14Cの記載順で大きくなる。つまり、第1凹部14Aの直径DAよりも、第2凹部14Bの直径DBが大きい。第2凹部14Bの直径DBよりも、第3凹部14Cの直径DCが大きい。以下、第1凹部14Aの直径DA、第2凹部14Bの直径DB、及び第3凹部14Cの直径DCを区別せず総称する場合は、直径Dと表記する。
図11に示されるように、複数の凹部14は、それらの深さが、第1凹部14A、第2凹部14B、第3凹部14Cの記載順で大きくなる。つまり、第1凹部14Aの深さTAよりも、第2凹部14Bの深さTBが大きい。第2凹部14Bの深さTBよりも、第3凹部14Cの深さTCが大きい。以下、第1凹部14Aの深さTA、第2凹部14Bの深さTB、及び第3凹部14Cの深さTCを区別せず総称する場合は、深さTと表記する。
以上より、第2実施形態でも、複数の凹部14の深さTが大きくなるに連れて、複数の凹部14の直径Dが大きくなる。よって、複数の凹部14の深さTは、複数の凹部14の直径Dに応じて異なる。
第2実施形態の成膜装置101では、制御装置152及びスライド機構150によって、成膜トレイ110がZ2方向の最も左側から最も右側までスライドさせられると、キャッピング部材140及び一対のスキージ130が、成膜トレイ110に設けられた複数の凹部14上を相対的に移動する。その際、成膜トレイ110上の導電性ペースト32が一対のスキージ130で押し出されることによって、導電性ペースト32の一部が複数の凹部14に入り込む。
これにより、図12に示されるようにして、複数の凹部14では、それぞれの深さTを膜厚とする、導電性ペースト32の薄膜が形成される。また、図12及び図13に示されるようにして、成膜トレイ110にキャッピング部材140の右端部140Cが重なることによって、成膜トレイ110に設けられた第1凹部14A及び第2凹部14Bが、キャッピング部材140の右端部140Cに覆われる。更に、一対のスキージ130及び導電性ペースト32が、キャッピング部材140の開口部142から露出した成膜トレイ110の右端部にまで、成膜トレイ110上を相対的に移動する。
更に、キャッピング部材140の開口部142では、成膜トレイ110の第3凹部14Cが、平面視で一対のスキージ130と重なることなく露出した状態となる。これにより、成膜トレイ110の第3凹部14Cに形成された導電性ペースト32の薄膜に対して、転写ピン60がディップすることが可能となる。
尚、第3凹部14Cは、複数の凹部14の中で最も大きな円形である。よって、成膜トレイ110が制御装置152及びスライド機構150でスライドさせられることによって、第1凹部14Aの円中心が図13に示された第3凹部14Cの円中心と一致すると、第1凹部14Aは、平面視で一対のスキージ130と重なることなく、キャッピング部材140の開口部142から露出した状態となる。これにより、第1凹部14Aに形成された導電性ペースト32の薄膜に対して、転写ピン60がディップすることが可能となる。この点は、第2凹部14Bについても、同様である。このようにすれば、転写ピン60がディップする位置は、常に一定である。
また、複数の凹部14のうち、少なくとも1つに形成された導電性ペースト32の薄膜が少なくなった場合には、制御装置152及びスライド機構150によって、成膜トレイ110をZ2方向(左右方向)へスライドさせれば、一対のスキージ130及び導電ペースと32が複数の凹部14上を相対的に移動するので、導電性ペースト32の薄膜を複数の凹部14に形成させることが可能である。
また、複数の凹部14内のいずれの導電性ペースト32も使用されなくなった場合には、図8及び図14に示されるようにして、複数の凹部14がキャッピング部材140の左端部140Bと重なる状態となるように、成膜トレイ110が制御装置152及びスライド機構150でZ2方向の最も左側までスライドさせられる。これにより、キャッピング部材140の左端部140Bが複数の凹部14を覆う状態になるので、複数の凹部14内の導電性ペースト32が、キャッピング部材140の左端部140Bでキャッピングされる。
以上詳細に説明した通り、各実施形態の成膜装置1,101は、厚さが異なる導電性ペースト32の薄膜を一度に形成するに際し、導電性ペースト32の使用量を抑制するのに好適である。
ちなみに、各実施形態において、回転機構50とスライド機構150は、駆動部の一例である。制御装置52,152は、制御部の一例である。複数の凹部14の直径Dは、開口幅の一例である。
尚、本開示は、上記各実施形態に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、第1実施形態において、スキージ30及びキャッピング部材40を一体的に回転させることによって、成膜トレイ10とスキージ30とが相対的に動いてもよい。また、成膜トレイ10を回転させると共に、スキージ30及びキャッピング部材40を一体的に回転させることによって、成膜トレイ10とスキージ30とが相対的に動いてもよい。この点は、第2実施形態の成膜トレイ110、一対のスキージ130、及びキャッピング部材140についても同様である。
また、第1実施形態では、成膜トレイ10とスキージ30とが相対的に動くことによって、導電性ペースト32が複数の凹部14に入り込むことが可能であれば、成膜トレイ110における複数の凹部14は、どのような配置であってもよい。この点は、第2実施形態においても、同様である。
また、上記各実施形態では、複数の凹部14の深さTが大きくなるに連れて、複数の凹部14の直径Dが小さくなってもよい。また、複数の凹部14の深さTは、複数の凹部14の直径Dとは無関係に異なってもよい。
また、上記各実施形態では、複数の凹部14の直径Dが同じであってもよいし、複数の凹部14が平面視で多角形(例えば、三角形、正方形又は菱形等の四角形)であってもよい。
また、第2実施形態の成膜トレイ110において、第1実施形態の露出部16及び領域18が設けられてもよい。
1,101 成膜装置
10,110 成膜トレイ
14 凹部
16 露出部
18 領域
30,130 スキージ
32 導電性ペースト
40,140 キャッピング部材
42,142 開口部
50 回転機構
52,152 制御装置
150 スライド機構
D 凹部の直径
T 凹部の深さ

Claims (4)

  1. 導電性ペーストが載せられる円形状の成膜トレイと、
    前記成膜トレイに押し付けられるスキージと、
    前記成膜トレイに並んで設けられ、異なる深さを有し、前記成膜トレイと前記スキージとが相対的に動かされることによって、前記成膜トレイ上を摺動する前記スキージで押し出された導電性ペーストが入れられるように構成された複数の凹部と、
    前記成膜トレイを覆い、前記スキージとの相対的位置関係が固定された、円形状のキャッピング部材と、
    前記キャッピング部材に設けられ、前記複数の凹部の少なくとも1つを露出させるように構成された、略扇状の開口部と、
    前記成膜トレイを動かす駆動部と、
    前記駆動部を制御する制御部と
    を備え、
    前記スキージは、前記開口部に位置し、
    前記複数の凹部は円形状であり、前記複数の凹部の直径はそれぞれ異なり、前記複数の凹部のそれぞれの中心点から前記成膜トレイの中心点までの距離が等しく、前記複数の凹部の間が前記成膜トレイの前記中心点を基準にして等角度ピッチであり、
    前記キャッピング部材は、前記複数の凹部の全てを覆うことが可能であり、
    前記制御部が、
    導電性ペーストの使用時において、前記開口部から前記複数の凹部の少なくとも1つを露出させるように前記駆動部を制御して前記成膜トレイの前記中心点を回転中心として前記成膜トレイを回転させ
    導電性ペーストの不使用時において、前記開口部から前記複数の凹部の全てが露出することなく前記キャッピング部材により覆われるように前記駆動部を制御して前記成膜トレイの前記中心点を回転中心として前記成膜トレイを回転させる成膜装置。
  2. 前記成膜トレイの一部であって、前記複数の凹部外に設けられ、前記キャッピング部材の前記開口部よりも広い領域を有し、前記領域のみを前記キャッピング部材の前記開口部から露出させるように構成された露出部を備える請求項1に記載の成膜装置。
  3. 前記複数の凹部の開口幅に応じて、前記複数の凹部の深さが異なる、請求項1又は請求項2に記載の成膜装置。
  4. 前記制御部が、
    導電性ペーストの使用時において、前記開口部から前記複数の凹部のうちの使用対象の1の凹部のみを露出させるように前記駆動部を制御して前記成膜トレイを動かす請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の成膜装置。
JP2019013158A 2019-01-29 2019-01-29 成膜装置 Active JP7343982B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019013158A JP7343982B2 (ja) 2019-01-29 2019-01-29 成膜装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019013158A JP7343982B2 (ja) 2019-01-29 2019-01-29 成膜装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020123614A JP2020123614A (ja) 2020-08-13
JP7343982B2 true JP7343982B2 (ja) 2023-09-13

Family

ID=71992963

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019013158A Active JP7343982B2 (ja) 2019-01-29 2019-01-29 成膜装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7343982B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005347775A (ja) 2005-08-23 2005-12-15 Juki Corp 電子部品搭載機及び搭載方法
JP2008073633A (ja) 2006-09-22 2008-04-03 Sony Corp 塗布装置、実装装置、塗布方法、電子部品の製造方法及び電子部品
JP2010504633A (ja) 2006-09-21 2010-02-12 オーリコン アッセンブリー エクイップメント エージー ステインハウセン はんだ付け用フラックスを半導体チップのバンプに塗布する方法及び装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6031376U (ja) * 1983-08-10 1985-03-02 関西日本電気株式会社 導電性ペ−スト成形装置
JP2793766B2 (ja) * 1993-12-27 1998-09-03 株式会社ピーエフユー 導電ペースト転写方法
JP2001085829A (ja) * 1999-09-13 2001-03-30 Sanyo Electric Co Ltd フラックス転写装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005347775A (ja) 2005-08-23 2005-12-15 Juki Corp 電子部品搭載機及び搭載方法
JP2010504633A (ja) 2006-09-21 2010-02-12 オーリコン アッセンブリー エクイップメント エージー ステインハウセン はんだ付け用フラックスを半導体チップのバンプに塗布する方法及び装置
JP2008073633A (ja) 2006-09-22 2008-04-03 Sony Corp 塗布装置、実装装置、塗布方法、電子部品の製造方法及び電子部品

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020123614A (ja) 2020-08-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1903841B1 (en) Flexible printed circuit board
JP3179313U (ja) 位置および回転角を調整可能なステージ装置、およびこれに用いるθ角回転用ステージ
JP2018505076A (ja) 靴面三次元プリントシステム
JP2015003320A (ja) 塗布設備及び塗布方法
JP2015012290A (ja) ブレード塗布設備
JP4553268B2 (ja) ペースト塗布装置及びペースト塗布方法
JP7343982B2 (ja) 成膜装置
JP2012510160A (ja) 直線運動によりパッドをコンディショニングする方法及び装置
JP2008227309A (ja) 配線基板およびその製造方法
US11178760B2 (en) Printed circuit board
CN110935578B (zh) 一种阵列摄像模组的喷胶设备及其喷胶方法、组装方法
CN101314223B (zh) 工件保持定位装置及保持装置
WO2019181111A1 (ja) 印刷装置、印刷方法
JP4718130B2 (ja) ペースト塗布装置及び塗布方法
JP5843551B2 (ja) マルチディスペンサ装置
JP5867686B2 (ja) 粘性材料塗布装置および粘性材料塗布方法
JP5629540B2 (ja) アライメントユニット、基板処理装置、およびアライメント方法
JP3186285U (ja) 精密位置合せ用プラットフォーム
JP2011011209A (ja) ペースト塗布装置及び塗布方法
JP5347990B2 (ja) インキング方法
JP6691560B2 (ja) 対基板作業装置
WO2020178996A1 (ja) 成膜装置及び実装機
JP2015099879A (ja) 部品実装機の回路基板構造
JP4262162B2 (ja) 電子部品の実装装置
JP5515500B2 (ja) 圧電アクチュエータ、レンズ鏡筒及びカメラ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221011

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221018

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221130

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230328

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230619

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20230627

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230829

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230901

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7343982

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150