JP7333389B2 - 中央サーバ、及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、中央サーバ、及びプログラムに関する。
有料道路の通行料金を収受するためのシステムとして、例えば電子式料金収受システム(ETC:Electronic Toll Collection System(登録商標)、「自動料金収受システム」ともいう)が知られている。電子式料金収受システムは、車両に搭載された車載器と、料金所に設けられた無線通信装置との間で通信を行うことにより、予め設定された支払手段(銀行口座からの引き落とし、クレジットカード決済、プリペイドカード支払い等)を用いて通行料金を自動的に収受するためのシステムである。
近年では、有料道路のみならず、給油スタンド、駐車場等のサービス提供施設を運営する事業者が、電子式料金収受システムを用いて利用料金を収受する場合がある(例えば、特許文献1を参照)。このとき、複数の事業者それぞれは、事業者別に異なる顧客IDと、利用者の車載器を特定可能な利用車番号と、を関連付けて路側サーバに記憶しておく。そして、路側サーバは、利用者がサービス提供施設を利用した際に、利用車番号から事業者別の顧客IDを特定し、センターサーバに決済処理を要求する。
特開2009-282656号公報
従来の技術では、複数の事業者それぞれが有する路側サーバにおいて、利用者のアカウント情報を個別に管理しなければならない。このため、事業者におけるアカウント情報の管理コストが増加する要因となっていた。また、センターサーバでは、利用料金の決済処理を事業者別に都度行っているので、センターサーバにおける決済処理の負荷を増加させる要因となっていた。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、利用者のアカウント情報の管理、及び課金処理に要するコストを低減することができる中央サーバ、及びプログラムを提供する。
本発明の第1の態様によれば、中央サーバ(2)は、異なる事業者により運営されそれぞれにエリアサーバが設置される複数のエリアを利用する利用者のアカウント情報を記録する記録媒体(21)と、複数の前記エリアサーバ(3)から、前記エリアサーバ(3)それぞれに関連付けられたエリアにおける前記利用者の利用情報を取得する利用情報取得部(201)と、前記利用情報と、前記アカウント情報とに基づいて、前記エリアにおける前記利用者の利用に応じた利用料金の課金処理を行う課金処理部(202)と、を備える。
従来の技術では、複数のエリアがそれぞれ異なる事業者により運営されている場合、事業者別のエリアサーバにおいて個別にアカウント情報の管理、及び利用料金の課金処理を行う必要があった。しかしながら、本態様に係る中央サーバは、上述のような構成を有することにより、異なる事業者により運営される複数のエリアで用いられるアカウント情報の管理、及び複数のエリアにおける利用料金の課金処理を行うことができる。これにより、中央サーバは、複数の事業者それぞれが個別にアカウント情報の管理、及び課金処理を行うためのコストを削減することができる。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様に係る中央サーバ(2)において、前記課金処理部(202)は、前記利用情報に基づいて、前記利用者に対し前記エリア、又は前記エリア内の施設の利用に応じたインセンティブを付与する。
このようにすることで、中央サーバは、複数のエリア及びエリア内の施設で共通するインセンティブを利用者に与えることができる。これにより、中央サーバは、利用者による複数のエリア、及びエリア内の施設の利用促進を効果的に行うことができる。
本発明の第3の態様によれば、第1又は第2の態様に係る中央サーバ(2)は、複数の前記エリアそれぞれに関するエリア情報を複数の前記エリアサーバ(3)それぞれから取得するエリア情報取得部(205)と、複数の前記エリア情報に基づいて、複数の前記エリアにおける推奨経路を提案する推奨経路提案部(206)と、を更に備える。
このようにすることで、中央サーバは、利用者を特定のエリア又は経路へ誘導することができる。
本発明の第4の態様によれば、第3の態様に係る中央サーバ(2)は、前記利用者の位置情報を取得して、当該利用者が前記推奨経路に沿って移動したか否かを判定する移動経路判定部(207)を更に備える。前記課金処理部(202)は、前記利用者が前記推奨経路に沿って移動したと判定された場合、当該利用者に所定のインセンティブを付与する。
このようにすることで、中央サーバは、利用者が推奨経路に沿って移動する確率を高めることができる。これにより、中央サーバは、特定のエリア又は経路への利用者の集中化、又は過疎化を抑制することができる。
本発明の第5の態様によれば、第1から第4の態様に係る中央サーバ(2)は、複数の前記エリアサーバ(3)と通信を行う通信処理部(203)を更に備える。前記課金処理部(202)は、前記利用情報に含まれる車両情報と一致する情報を有する前記アカウント情報が前記記録媒体に記憶されていない場合、前記車両情報を不正車両リストに追加する。前記通信処理部(203)は、前記不正車両リストを複数の前記エリアサーバ(3)それぞれに送信する。
従来の技術では、複数のエリアそれぞれにおいて、不正な走行を行った不正車両に関する車両情報の登録及び管理を行っていた。しかしながら、本態様に係る中央サーバは、このような構成を有することにより、複数のエリアにおける不正車両に関する車両情報を一元管理することができる。これにより、中央サーバは、複数の事業者それぞれにおける不正車両の管理に要するコストを低減しつつ不正車両が未到のエリアへも不正車両に関する情報を提供することができる。
本発明の第6の態様によれば、第5の態様に係る中央サーバ(2)において、前記課金処理部(202)は、前記利用情報に含まれる支払手段で支払いができない場合(残額不足や利用の差し止め)、前記利用情報に含まれる前記車両情報を不正車両リストに追加する。
このようにすることで、中央サーバは、課金処理が完了していない車両を不正車両リストにより管理することができる。
本発明の第7の態様によれば、異なる事業者により運営される複数のエリアのうち一のエリアに関連付けられて当該エリアに設置されるエリアサーバ(3)は、前記エリアの所定の地点に設けられた車両検出装置(32)を介して、利用者が搭乗する車両に関する車両情報を取得する車両情報取得部(300)と、前記利用者の前記エリアの通行にかかる利用料金として通行料金を計算する通行料金計算部(301)と、前記エリア内の施設が有する施設端末(33)から、前記利用者の当該施設の利用料金を含む施設利用情報を取得する施設利用情報取得部(302)と、前記車両情報と、前記エリアの通行料金、又は前記施設の利用料金とを含む利用情報を作成し、中央サーバ(2)に送信する利用情報送信部(303)と、を備える。
このようにすることで、エリアサーバは、エリアの通行料金、及びエリア内の施設の利用料金を含む利用情報を、中央サーバに送信するのみの簡易な構成とすることができる。これにより、エリアサーバの開発、維持にかかるコストを低減することができる。
本発明の第8の態様によれば、第7の態様に係るエリアサーバ(3)は、前記エリアに関するエリア情報を前記中央サーバに送信するエリア情報送信部(304)を更に備える。
このようにすることで、エリアサーバは、自機に関連付けられたエリアに関するエリア情報を中央サーバに集約することができる。
本発明の第9の態様によれば、第7又は第8の態様に係るエリアサーバ(3)は、複数の前記エリアの何れかにおいて走行した車両に関する車両情報のうち、事前に登録された情報と一致しない車両情報が記録された不正車両リストを前記中央サーバから取得するリスト取得部(305)と、前記車両情報取得部(300)が取得した車両情報が、前記不正車両リストに含まれる車両情報と一致した場合、前記利用者に対し警告情報を出力する警告出力部(306)と、を更に備える。
このようにすることで、エリアサーバは、自機の関連付けられたエリアに不正車両が進入したことを検出した場合、当該不正車両に対し警告を行うことができる。これにより、エリアサーバは、不正な走行を行う利用者を低減させることができる。
本発明の第10の態様によれば、料金収受システム(100)は、第1から第6の何れか一の態様に係る中央サーバ(2)と、第7から第9の何れか一の態様に係るエリアサーバ(3)と、を備える。
本発明の第11の態様によれば、料金収受方法は、異なる事業者により運営される複数のエリアを利用する利用者のアカウント情報を記録するステップと、前記エリアの所定の地点に設けられた車両検出装置を介して、利用者が搭乗する車両に関する車両情報を取得するステップと、前記利用者の前記エリアの通行にかかる利用料金として通行料金を計算するステップと、前記エリア内の施設が有する施設端末から、前記利用者の当該施設の利用料金を含む施設利用情報を取得するステップと、前記エリアの通行料金、又は前記施設の利用料金を含む利用情報を作成するステップと、前記利用情報と、前記アカウント情報とに基づいて、複数の前記エリアにおける前記利用者の利用に応じた利用料金を集計して課金処理を行うステップと、を有する。
本発明の第12の態様によれば、中央サーバ(2)のコンピュータ(900)を機能させるプログラムは、前記コンピュータ(900)に、異なる事業者により運営されそれぞれにエリアサーバが設置される複数のエリアを利用する利用者のアカウント情報を記録するステップと、複数の前記エリアサーバから、前記エリアサーバそれぞれに関連付けられたエリアにおける前記利用者の利用情報を取得するステップと、前記利用情報と、前記アカウント情報とに基づいて、複数の前記エリアにおける前記利用者の利用に応じた利用料金を集計して課金処理を行うステップと、を実行させる。
本発明の第13の態様によれば、異なる事業者により運営される複数のエリアのうち一のエリアに関連付けられて当該エリアに設置されるエリアサーバ(3)のコンピュータ(900)を機能させるプログラムは、前記コンピュータ(900)に、前記エリアの所定の地点に設けられた車両検出装置(32)を介して、利用者が搭乗する車両に関する車両情報を取得するステップと、前記利用者の前記エリアの通行にかかる利用料金として通行料金を計算するステップと、前記エリア内の施設が有する施設端末(33)から、前記利用者の当該施設の利用料金を含む施設利用情報を取得するステップと、前記エリアの通行料金、又は前記施設の利用料金を含む利用情報を作成し、中央サーバ(2)に送信するステップと、を実行させる。
上述の何れか一の態様に係る中央サーバ、及びプログラムによれば、利用者のアカウント情報の管理、及び課金処理に要するコストを低減することができる。
第1の実施形態に係る料金収受システムの第1の概略図である。 第1の実施形態に係る料金収受システムの第2の概略図である。 第1の実施形態に係る中央サーバの機能構成を示す図である。 第1の実施形態に係るエリアサーバ及び車両検出装置の機能構成を示す図である。 第1の実施形態に係る車両検出装置の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る利用登録処理の一例を示すシーケンス図である。 第1の実施形態に係るアカウント情報の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る通行料金の課金処理の一例を示すシーケンス図である。 第1の実施形態に係る利用情報の一例を示す図である。 第1の実施形態に係るインセンティブ情報の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る施設利用料金の課金処理の一例を示す第1のシーケンス図である。 第1の実施形態に係る施設利用料金の課金処理の一例を示す第2のシーケンス図である。 第1の実施形態に係る施設利用情報の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る利用明細の作成処理の一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る利用明細の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る中央サーバの機能構成を示す図である。 第2の実施形態に係るエリアサーバの機能構成を示す図である。 第2の実施形態に係る推奨経路の提案処理の一例を示すシーケンス図である。 第2の実施形態に係るインセンティブ付与処理の一例を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係るエリアサーバの機能構成を示す図である。 第3の実施形態に係る不正車両登録処理の一例を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る不正車両リストの一例を示す図である。 第3の実施形態に係る不正車両検出処理の一例を示すフローチャートである。 少なくとも一の実施形態に係る中央サーバ、及びエリアサーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
<第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態に係る料金収受システムについて、図1~図15を参照しながら説明する。
(料金収受システムの全体構成)
図1は、第1の実施形態に係る料金収受システムの第1の概略図である。
図2は、第1の実施形態に係る料金収受システムの第2の概略図である。
図1に示すように、本実施形態に係る料金収受システム100は、複数のエリアA,B,Cの利用に応じた利用料金を利用者から収受するためのシステムである。なお、本実施形態において、複数のエリアA,B,Cは、それぞれ異なるエリア事業者(例えば地方公共団体)により運営され、渋滞緩和等を目的としてエリア内を通行する車両Vに対し所定の通行料金が課される有料エリアである。したがって、本実施形態に係る料金収受システム100は、エリアA,B,C内における車両Vの通行に応じた通行料金を、車両Aの搭乗者である利用者から収受する。なお、有料エリアの通行料金は、本実施形態におけるエリア内における利用者の利用に応じた利用料金の一態様である。
また、本実施形態に係る料金収受システム100において、利用者は、有料エリアであるエリアA,B,Cを通行する際には、予め利用者が搭乗する車両Vを特定可能な情報(例えばナンバープレート情報)と、通行料金の支払手段(銀行口座、クレジットカード、プリペイドカード、電子マネー等)とを含むアカウント情報を登録する利用登録をしておく必要がある。これにより、利用者は、エリアA,B,Cの入退出時に、指定した支払手段により通行料金を自動的に支払うことが可能となる。なお、従来の技術では、複数の事業者それぞれが個別に利用登録、及び課金処理を実施していたが、本実施形態では、サービス事業者が複数の事業者それぞれの利用登録及び課金処理を代行して実施する。
料金収受システム100は、図1及び図2に示すように、サービス事業者が有する中央サーバ2と、複数のエリア事業者それぞれが有するエリアサーバ3(3A,3B,3C)と、複数の利用者それぞれが有する利用者端末4と、を備えている。また、中央サーバ2、エリアサーバ3、及び利用者端末4は、インターネット等のネットワークNWを介して通信可能に接続されている。
図2に示すように、中央サーバ2は、利用者端末4との間で通信を行い、利用者の支払手段を含むアカウント情報を登録する利用登録を行う。また、中央サーバ2は、登録された支払手段により特定される金融機関のサーバ5との間で通信を行い、通行料金の課金処理(送金要求の送信、送金結果の受信等)を行う。
また、中央サーバ2は、利用登録されていない利用者の車両VがエリアA,B,Cを通行した際、図2に示すように陸運局のサーバ6に当該車両Vの所有者の情報を問い合わせ、当該所有者に通行料金の請求を行うようにしてもよい。車両Vの所有者の情報の問い合わせ先は、陸運局の他、税務署など、車両と所有者の情報とが関連付けられた情報のデータべースであればよい。
なお、図1及び図2の例では、中央サーバ2が一つのみ設けられている例が示されているが、これに限られることはない。他の実施形態は、複数の中央サーバ2が設けられていてもよい。
エリアサーバ3は、複数のエリアA,B,Cのうち一のエリアに関連付けられて当該エリアに設置される。図1に示すように、複数のエリアA,B,Cの所定の地点には、車両Vの通行を検出するための車両検出装置32が設けられており、エリアサーバ3と通信可能に接続される。エリアサーバ3は、車両検出装置32から出力された検出信号に基づいて、エリア内における車両Vの存在を検出し、当該車両Vに対する通行料金を計算する。なお、図1には所定の地点として設定されたエリアA,B,Cの出入口PA1~PA8、PB1~PB8、PC1~PC8に車両検出装置32が設けられ、エリアサーバ3(3A,3B,3C)がエリアA,B,Cへの車両Vの入退出を検出する例が示されているが、これに限られることはない。他の実施形態では、例えば、渋滞が多発する地点に車両検出装置32が設けられてもよい。この場合、エリアサーバ3(3A,3B,3C)は、有料エリア内の渋滞が多発する地点を通過する車両Vに対し、更に通行料金を課金する態様であってもよい。
また、エリア事業者は、エリアA,B,C内において各種サービスを提供するための施設の利用促進等を目的として、これら施設FA1,FB1,FC1を利用した利用者に対し、所定のインセンティブを付与するようにしてもよい。施設FA1、FB1、FC1は、例えば、ショッピングモール等の小売店、飲食店、駐車場、観光施設等である。このとき、エリアサーバ3は、図2に示すように、施設端末33から施設FA1,FB1,FC1における利用者の利用料金等を含む施設利用情報を取得し、当該施設利用情報の内容に応じたインセンティブを付与する。
利用者端末4は、利用者が所持する端末であって、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット等のコンピュータである。また、利用者端末4は、車両Vの車載器であってもよい。
(中央サーバの機能構成)
図3は、第1の実施形態に係る中央サーバの機能構成を示す図である。
図3に示すように、中央サーバ2は、CPU20と、記録媒体21とを備えている。
CPU20は、中央サーバ2の動作全体を司るプロセッサであり、所定のプログラムに従って動作することにより、登録処理部200、利用情報取得部201、課金処理部202、通信処理部203、利用明細作成部204としての機能を発揮する。
登録処理部200は、異なるエリア事業者により運営される複数のエリアA,B,Cを利用する利用者のアカウント情報の登録、変更、削除を行う。例えば、登録処理部200は、利用者端末4を介して利用者からアカウント情報の登録の要求を受け付けた場合、当該利用者のアカウント情報を受信して記録媒体21に記録する。また、登録処理部200は、利用者端末4を介して利用者からアカウント情報の変更又は削除の要求を受け付けた場合、記録媒体21に記録されている当該利用者のアカウント情報を変更又は削除する。
利用情報取得部201は、エリアサーバ3から、エリアサーバ3(3A,3B,3C)それぞれに関連付けられたエリアA,B,Cにおける利用者の利用情報を取得する。
課金処理部202は、利用情報と、アカウント情報とに基づいて、エリアA,B,Cにおける利用者の利用に応じた利用料金(通行料金)の課金処理を行う。
また、課金処理部202は、利用情報に基づいて、利用者に対しエリアA,B,C、又はエリア内の施設FA1,FB1,FC1の利用に応じたインセンティブを付与する。
通信処理部203は、課金処理部202における課金処理の結果をエリアサーバ3に送信する。また、通信処理部203は、課金処理の結果を利用者端末4、又はアカウント情報の連絡先として指定されたEメールアドレスに送信するようにしてもよい。
利用明細作成部204は、利用者別に複数のエリアA,B,Cそれぞれにおける利用料金を集計した利用明細を作成する。利用明細作成部204により作成された利用明細は、アカウント情報の住所に郵送されるようにしてもよいし、通信処理部203が連絡先として指定されたEメールアドレスに送信するようにしてもよい。
記録媒体21には、CPU20を動作させるためのプログラムが予め記録されている。また、記録媒体21には、CPU20の各部が取得、作成した各種データ(アカウント情報、利用情報等)が記録される。
(エリアサーバ及び車両検出装置の機能構成)
図4は、第1の実施形態に係るエリアサーバ及び車両検出装置の機能構成を示す図である。
図4に示すように、エリアサーバ3は、CPU30と、記録媒体31と、を備えている。
CPU30は、エリアサーバ3の動作全体を司るプロセッサであり、所定のプログラムに従って動作することにより、車両情報取得部300、通行料金計算部301、施設利用情報取得部302、利用情報送信部303としての機能を発揮する。
車両情報取得部300は、エリアA,B,Cの所定の地点に設けられた車両検出装置32を介して、利用者が搭乗する車両Vに関する車両情報を取得する。
通行料金計算部301は、利用者のエリアA,B,Cの通行にかかる利用料金として通行料金を計算する。
施設利用情報取得部302は、エリアA,B,C内の施設FA1,FB1,FC1が有する施設端末33から、利用者の当該施設FA1,FB1,FC1の利用料金を含む施設利用情報を取得する。
利用情報送信部303は、車両情報と、エリアA,B,Cの通行料金、又は施設FA1,FB1,FC1の利用料金とを含む利用情報を作成し、中央サーバ2に送信する。
記録媒体31には、CPU30を動作させるためのプログラムが予め記録されている。また、記録媒体31には、CPU30の各部が取得、作成した各種データ(車両情報、通行料金、施設利用情報、利用情報等)が記録される。
図5は、第1の実施形態に係る車両検出装置の一例を示す図である。
図4及び図5に示すように、車両検出装置32は、NP読取装置320と、無線通信装置321と、路側表示板322と、を備えている。
図5に示すように、NP読取装置320は、エリアA,B,Cの所定の地点において、例えばガントリ上に設けられる。
NP読取装置320は、エリアA,B,C内を通行する車両Vのナンバープレートを含む領域を撮影する。また、NP読取装置320は、撮影した画像に所定の処理を施すことにより、画像に含まれる車両Vを検出して、この車両Vのナンバープレート情報(ナンバープレートに記載された分類番号等。以下、「NP情報」とも記載する。)の読み取りを行う。なお、NP読取装置320は、車両Vの車体、及び運転手を含む画像を撮影してもよい。また、NP読取装置320は、読み取ったNP情報と、撮影した画像と、画像を撮影した時間と、自機を特定可能な機器IDとを含む検出情報を、自機が設けられたエリアに関連付けられたエリアサーバ3に送信する。例えば、NP読取装置320がエリアA内の所定の地点に設けられている場合、読み取ったNP情報を含む検出情報をエリアAに関連付けられたエリアサーバ3Aに送信する。
無線通信装置321は、図5に示すように、エリアA,B,Cの所定の地点において、例えばガントリ上に設けられる。
無線通信装置321は、車両Vに搭載された車載器(利用者端末4)との間で無線通信を行うことにより、車載器に予め記録されている車載器ID、車両Vの車種等の情報を取得する。また、無線通信装置321は、車載器から取得した車載器ID及び車種と、自機を特定可能な機器IDとを含む検出情報を、自機が設けられたエリアに関連付けられたエリアサーバ3に送信する。例えば、無線通信装置321がエリアA内の所定の地点に設けられている場合、検出情報をエリアAに関連付けられたエリアサーバ3Aに送信する。
路側表示板322は、図5に示すように、NP読取装置320よりも下流側において、道路脇等の車両Vの搭乗者が視認可能な位置に設けられる。路側表示板322には、エリアサーバ3から送信された各種情報が表示される。
なお、図5には、所定の地点に一つの車線のみが存在する例が示されているが、これに限られることはない。所定の地点には、複数の車線が存在していてもよい。この場合、車両検出装置32(NP読取装置320、無線通信装置321、路側表示板322)は、複数の車線それぞれに一台ずつ設けられていてもよい。例えば、車両検出装置32は、エリアAのある地点PA4(図1)において、エリアAへ進入するための車線と、エリアAから退出するための車線とのそれぞれに設けられていてもよい。
(利用登録処理)
図6は、第1の実施形態に係る利用登録処理の一例を示すシーケンス図である。
図7は、第1の実施形態に係るアカウント情報の一例を示す図である。
以下、図6及び図7を参照しながら、利用登録処理の流れについて説明する。
図6に示すように、まず、利用者は利用者端末4を介して利用登録を行う。このとき、利用者端末4は、利用者からアカウント情報の登録操作を受け付ける(ステップS01)。
利用者端末4は、利用者による入力操作が完了すると、入力されたアカウント情報とともに「アカウント情報登録要求」を中央サーバ2に送信する(ステップS02)。
次に、中央サーバ2の登録処理部200は、利用者端末4からアカウント情報登録要求及びアカウント情報を受信すると、受信したアカウント情報を記録媒体21のアカウントリストD1(図7)に追加して登録する(ステップS03)。
図7に示すように、アカウントリストD1には、複数の利用者のアカウント情報が含まれる。アカウント情報は、利用者が利用者端末4を介して入力した「利用者ID」と、「個人情報」と、「支払手段」と、「車両情報」とが関連付けられた情報である。
利用者IDは、利用者を特定可能な識別情報である。なお、本実施形態に係る利用者IDは、利用者が利用者端末4を介して任意の文字列を登録可能であるが、これに限られることはない。他の実施形態では、登録処理部200が利用者別に異なる利用者IDを自動的に付与するようにしてもよい。
個人情報には、利用者の氏名、住所、及び連絡先が含まれる。また、連絡先は、電話番号、Eメールアドレス等である。
支払手段は、利用者がエリアA,B,Cの通行料金をどのように支払うかを指定するための情報である。例えば、支払手段には、「銀行口座(銀行名、支店名、口座番号等)」、「クレジットカード(カード番号、有効期限等)」、「プリペイドカード(カード番号等)」、「電子マネー(識別番号等)」等が含まれる。
車両情報には、利用者が搭乗する車両Vの車両識別情報、及び車両Vの車種が含まれる。車両識別情報は、車両Vを特定可能な情報であり、本実施形態では、車両VのNP情報である。なお、他の実施形態では、車両識別情報は車両Vに搭載された車載器を特定可能な車載器IDであってもよい。車種は、車両Vの外形的特徴に基づく種別であり、例えば特大車、大型車、中型車、普通車、軽自動車、自動二輪等である。また、車両情報には、車種の代わりに車両サイズ(大型、中型、小型等の別)を示す情報が含まれていてもよい。
次に、中央サーバ2の登録処理部200は、アカウント情報の登録が完了すると、利用者端末4に登録完了通知を送信する(ステップS04)。利用者端末4は、登録完了通知を受信した後、利用者に登録完了を知らせるメッセージ(表示又は音声)を出力するようにしてもよい。
アカウント情報が追加されると、中央サーバ2の通信処理部203は、複数のエリアサーバ3それぞれに最新のアカウント情報(アカウントリストD1)を配信する(ステップS05)。
そうすると、複数のエリアサーバ3それぞれの記録媒体31には、アカウント情報(アカウントリストD1)の複製が記録される(ステップS06)。
また、利用者は、利用者端末4を介して登録済みのアカウント情報を変更又は削除することができる。このとき、利用者端末4は、利用者からアカウント情報の変更(削除)操作を受け付ける(ステップS07)。
利用者端末4は、利用者による変更内容の入力操作が完了すると、入力された変更後のアカウント情報とともに「アカウント情報変更(削除)要求」を中央サーバ2に送信する(ステップS08)。
次に、中央サーバ2の登録処理部200は、利用者端末4からアカウント情報変更要求及び変更後のアカウント情報を受信すると、当該変更後のアカウントと同一の利用者IDを有するアカウント情報を記録媒体21のアカウントリストD1から検索する。そして、登録処理部200は、検索されたアカウント情報を、利用者端末4から受信した変更後のアカウント情報で上書きして、アカウントリストD1を更新する(ステップS09)。なお、登録処理部200は、利用者端末4からアカウント情報削除要求を受信した場合、検索されたアカウント情報を削除して、アカウントリストD1を更新する。
次に、中央サーバ2の登録処理部200は、アカウント情報の変更(削除)が完了すると、利用者端末4に変更(削除)完了通知を送信する(ステップS10)。利用者端末4は、変更(削除)完了通知を受信した後、利用者に変更(削除)完了を知らせるメッセージ(表示又は音声)を出力するようにしてもよい。
アカウント情報が変更又は削除されると、中央サーバ2の通信処理部203は、複数のエリアサーバ3それぞれに最新のアカウント情報(アカウントリストD1)を配信する(ステップS11)。
そうすると、複数のエリアサーバ3それぞれの記録媒体31には、最新のアカウント情報(アカウントリストD1)の複製が記録される(ステップS06)。
中央サーバ2、エリアサーバ3、及び利用者端末4は、利用者から利用登録の要求、又はアカウント情報の変更(削除)要求を受け付ける度に、図6に示す各処理を実行する。
(通行料金の課金処理)
図8は、第1の実施形態に係る通行料金の課金処理の一例を示すシーケンス図である。
以下、図8を参照しながら、通行料金の課金処理の流れについて説明する。
例えば、図1に示すように、利用者の車両VがエリアAの地点PA4からエリアA内に進入したとする。そうすると、図8に示すように、地点PA4に設けられている車両検出装置32は、当該車両VがエリアAに進入したことを検出して、当該車両VのNP情報を読み取る(ステップS100)。例えば、車両検出装置32のNP読取装置320は、常時、地点PA4の道路を撮影する。NP読取装置320は、撮影した画像に所定の処理を施すことにより、画像に含まれる車両Vを検出して、この車両VのNP情報を読み取る。また、このとき、NP読取装置320は、画像に含まれる車両Vの外形的特徴に基づいて、車両Vの車種(又は車両サイズ)を特定してもよい。更に、NP読取装置320は、画像から車両Vに搭乗する搭乗人数を特定してもよい。
次に、NP読取装置320は、読み取ったNP情報と、撮影した画像と、自機を特定可能な機器IDと、車両Vを検出した時刻(撮影時刻)とを含む検出情報を、エリアサーバ3Aに送信する(ステップS101)。なお、NP読取装置320は、車両Vの車種(又は車両サイズ)、及び搭乗人数を特定した場合、これらの情報を検出情報に含めてもよい。
次に、エリアサーバ3Aの車両情報取得部300は、エリアサーバ3Aから車両Vの車両情報を含む検出情報を取得する(ステップS120)。また、車両情報取得部300は、取得した検出情報を記録媒体31に記録して蓄積する。
次に、エリアサーバ3Aの通行料金計算部301は、車両VのエリアAにおける通行料金を計算する(ステップS103)。
具体的には、通行料金計算部301は、検出情報に含まれる「機器ID」から、車両Vが通行した地点(図1の地点PA4)、及び、車両VがエリアAに進入したか、エリアAから退出したかを特定する。なお、記録媒体31には、複数のNP読取装置320それぞれの機器IDと、設置位置(緯度経度及び車線番号)とを関連付けたテーブルが予め記録されており、通行料金計算部301は、このテーブルを用いて、車両Vの位置情報(緯度経度)、及び走行車線(エリアAに進入する車線、またはエリアAから退出する車線)を特定する。通行料金計算部301は、検出情報から車両VがエリアAに進入したことを検出した場合、記録媒体31に予め記録されている料金テーブルを参照して、車両Vの通行料金を計算する。
なお、通行料金計算部301は、時間帯別に異なる通行料金を計算してもよい。例えば、通行料金計算部301は、検出情報に含まれる「車両Vを検出した時刻」から、車両VがエリアAに進入した時間を特定する。そして、通行料金計算部301は、記録媒体21に予め記録されている時間帯別の料金テーブルを参照して、車両VがエリアAに進入した時間に応じた通行料金を計算する。例えば、エリアサーバ3は、エリアA内に渋滞が発生しやすい時間帯は通行料金を高く設定して車両Vの進入を抑制し、エリアA内が空いている時間帯は通行料金を低く設定して車両Vの進入を促進することができる。これにより、エリアサーバ3は、エリア内の交通量を均一化することができる。
また、例えば通行料金計算部301は、検出情報に車種(又は車両サイズ)を示す車両情報が含まれている場合、記録媒体31に予め記録されている車種別(又は車両サイズ別)の料金テーブルを参照して、車両Vの通行料金を計算する。
また、例えば通行料金計算部301は、検出情報に搭乗人数を示す車両情報が含まれている場合、記録媒体31に予め記録されている搭乗人数別の料金テーブルを参照して、車両Vの通行料金を計算する。エリアサーバ3は、例えば搭乗人数が多いほど通行料金を低く設定することにより、利用者が複数の車両Vに分乗し、エリアA内の車両Vの交通量が増加することを抑制することができる。
また、記録媒体21には、エリアAに進入した時間帯、車種(又は車両サイズ)、及び搭乗人数の組み合わせ別の料金テーブルが記録されていてもよい。これにより、エリアサーバ3は、様々な条件に応じたきめ細かな料金設定を行うことができる。
なお、時間帯別、車種別(又は車両サイズ別)、搭乗人数別の料金テーブルは、それぞれ正規の通行料金(エリアAに進入する毎に課金される金額)に対する割引額又は割引率が設定されていてもよい。この場合、通行料金計算部301は、時間帯、車種(又は車両サイズ)、搭乗人数に応じた複数の割引額又は割引率を組み合わせて通行料金を計算してもよい。
次に、通行料金計算部301は、車両検出装置32の路側表示板322に計算した通行料金を通知する(ステップS104)。また、通行料金計算部301は、利用者端末4にも同様に計算した通行料金を通知してもよい。
そうすると、車両検出装置32の路側表示板322は、エリアサーバ3から受信した通行料金を表示して、利用者に課金される金額を通知する(ステップS105)。また、利用者端末4も同様に、エリアサーバ3から受信した通行料金を表示してもよい(ステップS106)。
次に、エリアサーバ3の利用情報送信部303は、利用情報D2(図9)を作成して、中央サーバ2に送信する(ステップS107)。
図9は、第1の実施形態に係る利用情報の一例を示す図である。
図9に示すように、利用情報D2には、「利用時間」、「位置情報」、「利用者ID」、「車両情報」、「利用料金」等が含まれる。
利用時間は、例えば、車両検出装置32(NP読取装置320)から取得した検出情報に含まれる「車両Vを検出した時刻」である。
位置情報は、車両検出装置32(NP読取装置320)から取得した検出情報に含まれる「機器ID」から特定される位置情報(緯度経度、車線番号)である。
利用者IDは、アカウント情報に含まれる利用者IDである。例えば、利用情報送信部303は、車両検出装置32(NP読取装置320)から取得した検出情報に含まれる「NP情報」と同一のNP情報を有するアカウント情報を、記録媒体31に複製されたアカウントリストD1から検索して、利用者IDを特定する。
車両情報は、車両検出装置32(NP読取装置320)から取得した検出情報に含まれる「NP情報」、「車種(又は車両サイズ)」、「搭乗人数」等である。
利用料金は、通行料金計算部301が計算した通行料金である。
次に、中央サーバ2の利用情報取得部201は、エリアサーバ3Aから利用情報を取得すると、これを記録媒体21に記録する(ステップS108)。
次に、中央サーバ2の課金処理部202は、記録媒体21に記憶されているアカウントリストD1から、取得した利用情報に含まれるNP情報と同一のNP情報を有するアカウント情報を抽出する(ステップS109)。
次に、課金処理部202は、利用情報に含まれる利用料金を、抽出したアカウント情報に含まれる支払手段を用いて課金する課金処理を行う(ステップS110)。例えば、課金処理部202は、アカウント情報の支払手段が「銀行口座」であった場合、支払手段に含まれる情報(銀行名、支店名、口座番号)に基づいて、銀行のサーバ5に利用料金で示される金額を送金するように要求する。
次に、課金処理部202は、利用者のエリアAの利用(通行)に応じたインセンティブを付与するインセンティブ処理を行う(ステップS111)。例えば、記録媒体21には、利用料金に応じたインセンティブを設定したインセンティブテーブルが予め記録されているとする。課金処理部202は、このインセンティブテーブルを参照して、利用者に付与するインセンティブを決定し、記録媒体21に記録されているインセンティブ情報D3(図10)を更新する。
図10は、第1の実施形態に係るインセンティブ情報の一例を示す図である。
図10に示すように、インセンティブ情報D3には、利用者ID別のインセンティブが記録されている。インセンティブは、例えばポイント、割引クーポン等である。利用者はエリアA,B,Cの施設FA1,FB1,FC1等において利用料金からポイントに相当する金額を減額することができる。また、利用者は、エリアA,B,Cの通行料金、又は、施設FA1,FB1,FC1の利用料金から、割引クーポンに設定された割引額又は割引率に相当する金額を減額することができる。
次に、通信処理部203は、課金処理部202における課金処理及びインセンティブ処理の処理結果をエリアサーバ3A、及び利用者端末4に送信する(ステップS112)。処理結果には、利用者に課金される通行料金、及び付与されるインセンティブ等が含まれる。
利用者端末4は、中央サーバ2から受信した課金処理及びインセンティブ処理結果を表示して、利用者に通知する(ステップS113)。また、エリアサーバ3Aは、利用者の位置する地点に設置された車両検出装置32の路側表示板322に処理結果を表示させる指示を行ってもよい。
なお、上述の例では、車両VがエリアAに進入するごとに一定の通行料金を課金する態様について説明したが、これに限られることはない。他の実施形態では、車両VがエリアAに進入してから退出するまでの時間(滞在時間)に応じて異なる通行料金を課金するようにしてもよい。例えば、通行料金計算部301は、車両情報から車両VがエリアAから退出したことを検出した場合、記録媒体31に記録されている当該車両VがエリアAに進入したときの車両情報を読み出す。そして、通行料金計算部301は、車両V進入時の車両情報に含まれる「車両Vを検出した時刻」と、車両V退出時の車両情報に含まれる「車両Vを検出した時刻」との差から、車両VのエリアAの滞在時間を計算する。そして、通行料金計算部301は、予め記録されている滞在時間別の料金テーブルを参照して、車両Vの通行料金を計算する。
(施設利用料金の課金処理)
図11は、第1の実施形態に係る施設利用料金の課金処理の一例を示す第1のシーケンス図である。
図12は、第1の実施形態に係る施設利用料金の課金処理の一例を示す第2のシーケンス図である。
以下、図11及び図12を参照しながら、施設利用料金の課金処理の流れについて説明する。
例えば利用者がエリアAの施設FA1を利用したとする。このとき、利用者は、利用登録を行った利用者を示すために、施設FA1における利用料金の支払い時に、例えば利用者端末4を介して利用者IDを提示する。例えば、施設FA1の施設端末33は、利用者端末4から無線通信、又は二次元コード等の読み取りを介して利用者IDを特定する。そうすると、図11に示すように、施設端末33は施設利用情報D4(図13)をエリアサーバ3Aに送信する(ステップS120)。
図13は、第1の実施形態に係る施設利用情報の一例を示す図である。
図13に示すように、施設利用情報D4には、利用時間(施設端末33における処理時間)と、施設IDと、利用者IDと、利用料金と、支払手段とを関連付けた情報である。なお、施設FA1が車両情報を取得可能な施設(例えば車両検出装置を有する駐車場)であった場合、施設端末33は車両情報(NP情報、車種、搭乗人数等)を施設利用情報D4に含めてもよい。
次に、エリアサーバ3の施設利用情報取得部302は、施設端末33から施設利用情報D4を取得する(ステップS121)。また、施設利用情報取得部302は、取得した施設利用情報D4を記録媒体31に記録して蓄積する。
次に、利用情報送信部303は、利用情報D2(図9)を作成して、中央サーバ2に送信する(ステップS122)。このとき、利用情報送信部303は、利用時間として、施設利用情報D4に含まれる利用時間を設定し、位置情報には施設IDを設定する。また、利用情報送信部303は、施設利用情報D4に車両情報が含まれていない場合、車両情報は省略してもよい。また、利用情報送信部303は、利用料金として、施設利用情報D4に含まれる施設FA1の利用料金を設定する。また、施設利用情報D4に支払手段が含まれている場合、利用情報送信部303は、利用情報D2に支払手段を追加する。
次に、中央サーバ2及び利用者端末4は、図8における通行料金の課金処理と同様のステップS108~S113を行う。当該処理は上述で説明した内容と同様であるため、割愛する。
また、利用者は、例えば施設FA1の利用料金を支払う際に、付与されたインセンティブを利用してもよい。このとき、利用者は、利用者端末4を介してインセンティブ情報を閲覧することができる。具体的には、図12に示すように、利用者がインセンティブ情報の閲覧を行うための操作を行うと、利用者端末4は、中央サーバ2に利用者IDとインセンティブ情報提供要求とを送信する(ステップS123)。
そうすると、中央サーバ2の通信処理部203は、記録媒体21に記録されているインセンティブ情報D3(図10)から、利用者端末4から送信された利用者IDに関連付けられたインセンティブ情報(ポイント残高及び割引クーポン)を読み出して、利用者端末4に送信する(ステップS124)。
そうすると、利用者端末4は、中央サーバ2から受信したインセンティブ情報を表示する(ステップS125)。利用者は、インセンティブ情報を参照して、施設利用料金を支払う際にインセンティブを利用するか否かを決定する。
利用者がインセンティブを利用すると決定すると、利用者端末4は、利用者からインセンティブ利用操作を受け付ける(ステップS126)。ここでは、利用者端末4は、ポイントを利用するか否か、ポイントを利用する場合は何ポイント利用するかを指定する入力を利用者から受け付ける。また、利用者端末4は、割引クーポンを利用するか否かを指定する入力を利用者から受け付けてもよい。
利用者端末4は、利用者から指定された内容にしたがい、施設FA1の施設端末33にインセンティブ利用要求を送信する(ステップS127)。このとき、施設端末33は、利用者端末4から無線通信、又は二次元コード等の読み取りを介して利用者IDを特定するとともに、利用するインセンティブの指定を受け付ける。
そうすると、施設端末33は、指定されたインセンティブを適用する処理を行う(ステップS128)。例えば、施設端末33は、ポイントの利用を指定された場合、施設利用情報D4の「支払手段」に「ポイント利用(利用ポイント数)」設定する。施設端末33は、ポイント残高が利用料金に満たない場合は、図13に示すように、支払手段に「ポイント利用(利用ポイント数)」及びその他の支払手段(「現金(支払金額)」)の複数の手段を設定してもよい。また、割引クーポンの利用を指定された場合、施設利用情報D4の「支払手段」には、例えば「割引クーポン(割引額)」、及び割引後の利用料金の支払手段(例えば「現金(割引後の利用料金)」)設定される。
施設端末33は、インセンティブを適用した施設利用情報D4を作成すると、この施設利用情報D4をエリアサーバ3へ送信する(ステップS120)。この処理、及び以降の処理は、図11の各ステップS120~S122、S108~S113と同様であるため、説明を割愛する。
(利用明細の作成処理)
図14は、第1の実施形態に係る利用明細の作成処理の一例を示すフローチャートである。
以下、図14を参照しながら、中央サーバ2の利用明細作成部204が利用者別の利用明細を作成する処理の流れについて説明する。
まず、利用明細作成部204は、利用明細を作成するタイミングであるか判断する(ステップS130)。例えば、本実施形態では、利用明細作成部204は、一日に一回、所定の時刻(0時)に利用明細を作成するものとする。この場合、利用明細作成部204は、現在の時刻が所定の時刻ではない場合、利用明細を作成するタイミングではないと判断し(ステップS130:NO)、所定の時刻になるまで待機する。
一方、利用明細作成部204は、現在の時刻が所定の時刻である場合、利用明細を作成するタイミングであると判断し(ステップS130:YES)、次のステップS131に進む。
次に、利用明細作成部204は、記録媒体21に蓄積されている複数の利用情報D2から、ある利用者(利用者ID)に関連付けられた利用情報を抽出する(ステップS131)。
次に、利用明細作成部204は、抽出した複数の利用情報を集計して、利用者別の利用明細D5(図15)を作成する(ステップS132)。
図15は、第1の実施形態に係る利用明細の一例を示す図である。
図15に示すように、利用明細D5は、ある利用者(「利用者ID:ID0001」)に関する利用情報をまとめた情報である。利用明細D5には、複数のエリアそれぞれにおける利用時間、位置情報、車両情報、利用料金、支払手段が含まれる。
次に、利用明細作成部204は、全ての利用者の利用明細を作成済みであるか判断する(ステップS133)。全ての利用者の利用明細を作成済みでない場合(ステップS133:NO)、利用明細作成部204は、ステップS131に戻る。また、全ての利用者の利用明細を作成済みである場合(ステップS133:YES)、利用明細作成部204は処理を終了する。
なお、通信処理部203は、アカウント情報の連絡先として登録されたEメールアドレスに、当該利用者の利用明細を送信する処理を更に行ってもよい。
(作用効果)
以上のように本実施形態に係る中央サーバ2は、異なるエリア事業者により運営されそれぞれにエリアサーバが設置される複数のエリアA,B,Cを利用する利用者のアカウント情報を記録する記録媒体21と、複数のエリアサーバ3(3A,3B,3C)から、エリアサーバ3それぞれに関連付けられたエリアA,B,Cにおける利用者の利用情報D2を取得する利用情報取得部201と、利用情報D2と、アカウント情報とに基づいて、エリアA,B,Cにおける利用者の利用に応じた利用料金の課金処理を行う課金処理部202と、を備える。
従来の技術では、複数のエリアがそれぞれ異なる事業者により運営されている場合、事業者別のエリアサーバにおいて個別にアカウント情報の管理、及び利用料金の課金処理を行う必要があった。しかしながら、本実施形態に係る中央サーバ2は、上述のような構成を有することにより、異なるエリア事業者により運営される複数のエリアA,B,Cで用いられるアカウント情報の管理、及び複数のエリアA,B,Cにおける利用料金の課金処理を行うことができる。これにより、中央サーバ2は、複数のエリア事業者それぞれが個別にアカウント情報の管理、及び課金処理を行うためのコストを削減することができる。
また、課金処理部202は、利用情報に基づいて、利用者に対しエリアA,B,C、又はエリア内の施設FA1,FB1,FC1の利用に応じたインセンティブを付与する。
このようにすることで、中央サーバ2は、複数のエリアA,B,C及びエリア内の施設FA1,FB1,FC1で共通するインセンティブを利用者に与えることができる。これにより、中央サーバ2は、利用者による複数のエリアA,B,C、及びエリア内の施設FA1,FB1,FC1の利用促進を効果的に行うことができる。
また、中央サーバ2は、利用者別に複数のエリアA,B,Cそれぞれにおける利用料金を集計した利用明細を作成する。
このようにすることで、利用者へ利用明細を送付する手続き等を中央サーバ2において一括して行うことができるので、エリア事業者のコストを更に低減させることができる。また、利用者は、利用明細により、複数のエリアに跨る利用料金の詳細を一括して参照することができる。
また、本実施形態に係るエリアサーバ3は、エリアA,B,Cの所定の地点に設けられた車両検出装置32を介して、利用者が搭乗する車両Vに関する車両情報を取得する車両情報取得部300と、利用者のエリアA,B,Cの通行にかかる利用料金として通行料金を計算する通行料金計算部301と、エリア内の施設FA1,FB1,FC1が有する施設端末33から、利用者の当該施設の利用料金を含む施設利用情報D4を取得する施設利用情報取得部302と、車両情報と、エリアの通行料金、又は施設の利用料金とを含む利用情報を作成し、中央サーバ2に送信する利用情報送信部303と、を備える。
このようにすることで、エリアサーバ3は、エリアの通行料金、及びエリア内の施設の利用料金を含む利用情報を、中央サーバ2に送信するのみの簡易な構成とすることができる。これにより、エリアサーバ3の開発、維持にかかるコストを低減することができる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態に係る料金収受システム100について図16~図19を参照しながら説明する。
第1の実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
(中央サーバの機能構成)
図16は、第2の実施形態に係る中央サーバの機能構成を示す図である。
図16に示すように、本実施形態に係る中央サーバ2のCPU20は、エリア情報取得部205、推奨経路提案部206、移動経路判定部207としての機能を更に発揮する。
エリア情報取得部205は、複数のエリアA,B,Cそれぞれに関するエリア情報を複数のエリアサーバ3それぞれから取得する。エリア情報は、例えばエリアA,B,C内における交通情報、施設情報等である。交通情報は、エリア内の各地点における交通量(渋滞)の度合い、交通規制の有無等の情報を含む。また、交通情報は、過去のエリア別の交通量に基づく日時別の予測値を含んでいてもよい。施設情報は、施設FA1,FB1,FC1が提供するサービス、実施するイベント、駐車場の満空情報等を含む。また、施設情報は、過去の駐車場の満空情報に基づく日時別の予測値を含んでいてもよい。
推奨経路提案部206は、複数のエリア情報に基づいて、複数のエリアA,B,Cにおける推奨経路を提案する。
移動経路判定部207は、利用者の位置情報を取得して、当該利用者が推奨経路に沿って移動したか否かを判定する。
また、本実施形態に係る課金処理部202は、利用者が推奨経路に沿って移動したと判定された場合、当該利用者に所定のインセンティブを付与する。
(エリアサーバの機能構成)
図17は、第2の実施形態に係るエリアサーバの機能構成を示す図である。
図17に示すように、本実施形態に係るエリアサーバ3のCPU30は、エリア情報送信部304としての機能を更に発揮する。
エリア情報送信部304は、所定時間ごと(例えば1時間ごと)に交通情報DB34からエリアサーバ3に関連付けられたエリア内の交通情報を取得して、中央サーバ2に送信する。また、エリア情報送信部304は、所定時間ごとに施設情報DB35からエリアサーバ3に関連付けられたエリア内の施設情報を取得して、中央サーバ2に送信する。
(推奨経路の提案処理)
図18は、第2の実施形態に係る推奨経路の提案処理の一例を示すシーケンス図である。
以下、図18を参照しながら、推奨経路の提案処理の流れについて説明する。なお、本実施形態では、利用者が複数のエリアA,B,Cそれぞれを周遊する際に、中央サーバ2が推奨経路を提案する態様について説明する。
図18に示すように、本実施形態に係る複数のエリアサーバ3のエリア情報送信部304は、それぞれに関連付けられたエリアA,B,Cのエリア情報を定期的に中央サーバ2に送信する(ステップS200)。
中央サーバ2のエリア情報取得部205は、複数のエリアサーバ3からエリア情報を取得すると、記録媒体21にエリア別に記録する(ステップS201)。
また、利用者が複数のエリアA,B,Cを周遊することを希望する場合、利用者端末4は、利用者から周遊経路を選択する操作を受け付けて、周遊経路の利用要求を中央サーバ2に送信する(ステップS202)。例えば、ここでは、利用者端末4は、利用者から、エリアA、エリアB、エリアCの順に移動する周遊経路を選択する操作を受け付けたとする。そうすると、利用者端末4は、利用者IDと、選択された周遊経路とを含む利用要求を中央サーバ2に送信する。
次に、中央サーバの推奨経路提案部206は、利用者端末4から受け付けた周遊経路の利用要求に基づいて、利用者の搭乗する車両Vを周遊経路の対象車両として登録する(ステップS203)。このとき、推奨経路提案部206は、記録媒体21のアカウントリストD1から、当該利用者の利用者IDと関連付けられたアカウント情報を抽出する。そして、利用者の搭乗する車両VのNP情報と、利用者により選択された周遊経路とを関連付けた対象車両情報を記録媒体21に記録する。
次に、利用者の車両VがエリアAに進入したとする。そうすると、エリアAのエリアサーバ3及び中央サーバ2は、図8のステップS102~S108と同様の処理を行う。
次に、中央サーバ2の推奨経路提案部206は、取得した利用情報D2に含まれる車両情報(NP情報)、及び位置情報に基づいて、当該利用情報D2に関連する車両Vが周遊経路の対象車両であり、且つ周遊経路に沿う移動を開始したか判断する(ステップS204)。推奨経路提案部206は、利用情報D2に含まれるNP情報と、対象車両として記憶された車両VのNP情報とが一致しない場合、当該利用情報D2に関連する車両Vは対象車両ではないと判断する(ステップS204:NO)。この場合、以降の処理は第1の実施形態(図8のステップS109~S113)と同様であるため、説明を割愛する。
また、推奨経路提案部206は、利用情報D2に含まれるNP情報と、対象車両として記憶された車両VのNP情報とが一致する場合、当該利用情報D2に関連する車両Vは対象車両であると判断する。このとき、推奨経路提案部206は、更に利用情報D2に含まれる位置情報を確認する。例えば、利用情報D2に含まれる位置情報が周遊経路に含まれるエリアA,B,Cとは異なるエリアに含まれる位置であった場合、推奨経路提案部206は対象車両が周遊経路に沿った移動を開始していないと判断する(ステップS204:NO)。この場合も、以降の処理は第1の実施形態(図8のステップS109~S113)と同様であるため、説明を割愛する。
一方、推奨経路提案部206は、利用情報D2に含まれる位置情報が、周遊経路の開始エリアとなるエリアAに含まれる場合、対象車両が周遊経路に沿った移動を開始したと判断する(ステップS204;YES)。この場合、推奨経路提案部206は、記録媒体21に蓄積された周遊経路に含まれるエリアA,B,Cのエリア情報に基づいて、推奨経路を作成し、利用者端末4に送信する(ステップS205)。例えば、推奨経路提案部206は、エリアAの後に移動するエリアB,エリアCのエリア情報に含まれる交通情報に基づいて、交通量の多い地点又は交通規制のある地点を回避し、交通量の少ない地点に誘導する推奨経路等を提案する。例えば、推奨経路提案部206は、交通情報に基づいて、現在から所定時間(例えば2時間)まで、エリアBにおいて交通量が多くなる(渋滞が発生する)見込みがあり、エリアCにおいて交通量が少なくなる見込みがあると判断したとする。この場合、推奨経路提案部206は、エリアAからエリアCに移動し、その後エリアBに移動する推奨経路を作成して、利用者端末に送信して提案する。また、推奨経路提案部206は、エリア情報に含まれる施設情報に基づいて、利用促進したい(イベントの集客率を上げたい)施設を目的地に含む推奨経路、又は、駐車場が満車となっている施設を回避する推奨経路等を提案するようにしてもよい。
利用者端末4は、中央サーバ2から受信した推奨経路を表示して、利用者に通知する(ステップS206)。
また、推奨経路提案部206は、提案した推奨経路を、対象車両情報に追加して記憶する(ステップS207)。以降、推奨経路提案部206は、対象車両情報に記憶された推奨経路をベースとして推奨経路の提案を行う。
また、推奨経路提案後の中央サーバ、エリアサーバ3、及び利用者端末4における処理は、図8のステップS109~S113と同様であるため、説明を割愛する。
(インセンティブ付与処理)
図19は、第2の実施形態に係るインセンティブ付与処理の一例を示すフローチャートである。
以下、図19を参照しながら、中央サーバ2において推奨経路に沿って移動した利用者に対するインセンティブ付与処理の流れについて説明する。
利用者は、図18に示す例において、エリアA内を通行した後、他のエリアに移動したとする。このとき、まず、図19に示すように、中央サーバ2の利用情報取得部201、エリアサーバ3から利用情報D2を取得する(ステップS210)。
次に、中央サーバ2の移動経路判定部207は、利用情報D2に含まれるNP情報に基づいて、この利用情報D2に関連する車両Vが周遊経路(推奨経路)の対象車両であるか判断する(ステップS211)。移動経路判定部207は、利用情報D2に含まれるNP情報と、対象車両として記憶された車両VのNP情報とが一致しない場合、当該利用情報D2に関連する車両Vは対象車両ではないと判断する(ステップS211:NO)。この場合、移動経路判定部207は処理を終了する。
一方、移動経路判定部207は、利用情報D2に含まれるNP情報と、対象車両として記憶された車両VのNP情報とが一致する場合、当該利用情報D2に関連する車両Vは対象車両であると判断する(ステップS211:YES)。この場合、移動経路判定部207は、更に対象車両が推奨経路に沿った移動をしているか判定する(ステップS212)。
例えば、推奨経路によれば、対象車両はエリアCに移動することが推奨されるとする。ここで、移動経路判定部207は、利用情報D2に含まれる位置情報から、対象車両がエリアBに移動したと特定した場合、当該対象車両は推奨経路に沿って移動していないと判断する(ステップS212:NO)。この場合、移動経路判定部207は、当該対象車両の利用者にインセンティブを付与しない。
一方、移動経路判定部207は、利用情報D2に含まれる位置情報から、対象車両がエリアCに移動したと特定した場合、当該対象車両は推奨経路に沿って移動したと判断する(ステップS212:YES)。この場合、課金処理部202は、当該対象車両の利用者に所定のインセンティブを付与する(ステップS213)。また、通信処理部203は、インセンティブが付与されたことを利用者端末4に通知する(ステップS214)。
なお、推奨経路提案部206は、ステップS212においてNOの判定であった場合、又は、ステップS214の処理を終えた後、図18のステップS205~S207を行い、新たな推奨経路を作成し、利用者端末4にするようにしてもよい。
(作用効果)
以上のように、本実施形態に係る中央サーバ2は、複数のエリアA,B,Cそれぞれに関するエリア情報を複数のエリアサーバ3それぞれから取得するエリア情報取得部205と、エリア情報に基づいて、複数のエリアA,B,Cにおける推奨経路を提案する推奨経路提案部206と、を更に備える。
このようにすることで、中央サーバ2は、利用者を特定のエリア又は経路へ誘導することができる。
また、中央サーバ2は、利用者の位置情報を取得して、利用者が推奨経路に沿って移動したか否かを判定する移動経路判定部207を更に備える。課金処理部202は、利用者が推奨経路に沿って移動したと判定された場合、当該利用者に所定のインセンティブを付与する。
このようにすることで、中央サーバ2は、利用者が推奨経路に沿って移動する確率を高めることができる。これにより、中央サーバ2は、特定のエリア又は経路への利用者の集中化、又は過疎化を抑制することができる。
また、本実施形態に係るエリアサーバ3は、エリアA,B,Cに関するエリア情報を中央サーバ2に送信するエリア情報送信部304を更に備える。
このようにすることで、エリアサーバ3は、自機に関連付けられたエリアに関するエリア情報を中央サーバ2に集約することができる。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態に係る料金収受システム100について図20~図23を参照しながら説明する。
第1及び第2の実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
(中央サーバの機能構成)
本実施形態に係る課金処理部202は、エリアサーバ3から取得した利用情報D2に含まれるNP情報と一致するNP情報を有するアカウント情報が記録媒体21のアカウントリストD1に記憶されていない場合、利用情報D2に含まれるNP情報を不正車両リストに追加する。なお、不正車両リストは、記録媒体21に記録される。
また、通信処理部203は不正車両リストを複数のエリアサーバ3それぞれに送信する。
(エリアサーバの機能構成)
図20は、第3の実施形態に係るエリアサーバの機能構成を示す図である。
図20に示すように、本実施形態に係るエリアサーバ3のCPU30は、リスト取得部305、及び警告出力部306としての機能を更に発揮する。
リスト取得部305は、複数のエリアA,B,Cの何れかにおいて走行した車両Vに関するNP情報のうち、アカウント情報に含まれるNP情報と一致しないNP情報が記録された不正車両リストを中央サーバ2から取得する。また、リスト取得部305が取得した不正車両リストは、記録媒体31に記録される。
警告出力部は306、車両情報取得部300が取得したNP情報が、不正車両リストに含まれるNP情報と一致した場合、路側表示板322を介して利用者に対し警告情報を出力する。
(不正車両登録処理)
図21は、第3の実施形態に係る不正車両登録処理の一例を示すフローチャートである。
以下、図21を参照しながら、中央サーバ2における不正車両登録処理の流れについて説明する。
例えば、ある車両VがエリアAに進入したとする。そうすると、中央サーバ2の利用情報取得部201は、当該車両Vの利用情報D2を取得する(ステップS300)。
次に、課金処理部202は、利用情報D2に含まれるNP情報がアカウント情報として登録済みであるか判断する(ステップS301)。
例えば、課金処理部202は、利用情報D2に含まれるNP情報が、アカウント情報のうち何れかと同一である場合、当該車両Vは登録済みの車両であると判断する(ステップS301:YES)。この場合、課金処理部202は、更に、利用情報D2に含まれる車種と、アカウント情報に登録された車種と同一であるか判断する(ステップS302)。課金処理部202は、車種が同一である場合(ステップS302:YES)、更にこのNP情報が不正車両リストD6(図22)に登録されているか判断する(ステップS303)。
図22は、第3の実施形態に係る不正車両リストの一例を示す図である。
図22に示すように、不正車両リストD6には、不正車両のNP情報、不正車両が検出された位置情報、検出時間、不正内容等が含まれる。
課金処理部202は、このNP情報が不正車両リストD6に登録されている場合(ステップS303:YES)、アカウント情報に登録されている車種が正しいものに更新されたと判断し、当該NP情報を不正車両リストD6から削除して更新する(ステップS304)。そして、通信処理部203は、更新された不正車両リストD6を複数のエリアサーバ3それぞれに送信する(ステップS305)。また、課金処理部202は、このNP情報が不正車両リストD6に登録されていない場合(ステップS303:NO)、処理を終了する。
課金処理部202は、利用情報D2に含まれるNP情報が、アカウント情報のうち何れとも同一ではない場合(ステップS301:NO)、又は、利用情報D2に含まれる車種がアカウント情報の車種と同一ではない場合(ステップS302:NO)、更にこのNP情報が不正車両リストD6に登録されているか判断する(ステップS306)。課金処理部202は、このNP情報が不正車両リストD6に登録されている場合(ステップS306:YES)、アカウント情報に登録されている車種が正しいものに更新されていないと判断し、処理を終了する(すなわち、NP情報が不正車両リストD6に残ったままとなる)。一方、課金処理部202は、このNP情報が不正車両リストD6に登録されていない場合(ステップS306:NO)、当該NP情報を不正車両リストD6に追加して更新する(ステップS308)。このとき、利用情報D2に含まれるNP情報が、アカウント情報のうち何れとも同一ではない場合(ステップS301:NO)、図22に示すように、不正内容として「アカウント未登録」が入力される。また、利用情報D2に含まれる車種がアカウント情報の車種と同一ではない場合(ステップS302:NO)、不正内容として「車種不正」が入力される。そして、通信処理部203は、更新された不正車両リストを複数のエリアサーバ3それぞれに送信する(ステップS308)。
中央サーバ2の各部は、複数のエリアサーバ3それぞれから利用情報D2を取得する度に、上述の各処理を実行し、不正車両の有無を監視する。
(不正車両検出処理)
図23は、第3の実施形態に係る不正車両検出処理の一例を示すフローチャートである。
以下、図23を参照しながら、エリアサーバ3における不正車両検出処理の流れについて説明する。
図23に示すように、エリアサーバ3のリスト取得部305は、中央サーバ2から不正車両リストを取得する(ステップS310)。
次に、例えば、ある車両VがエリアAに進入したとする。そうすると、エリアサーバ3の車両情報取得部300は、車両検出装置32から当該車両VのNP情報を取得する(ステップS311)。
次に、警告出力部306は、車両情報取得部300が取得したNP情報が、不正車両リストに登録されているか判断する(ステップS312)。
警告出力部306は、車両情報取得部300が取得したNP情報が、不正車両リストに登録されていない場合(ステップS312:NO)、車両Vは不正車両ではないと判断して、処理を終了する。
一方、警告出力部306は、車両情報取得部300が取得したNP情報が、不正車両リストに登録されている場合(ステップS312:YES)、警告出力処理を行う。例えば、警告出力部306は、路側表示板322に車両Vが利用登録されていない、又は、アカウント情報に異なる情報が登録されている旨警告するメッセージを表示させる指示を出力する。また、警告出力部306は、アカウント情報に登録された車種が異なっている場合、アカウント情報に登録されている利用者の連絡先であるEメールアドレスに、アカウント情報を正しく変更するように促すメッセージを送信してもよい。また、警告出力部306は、取締機関に取締要求を出力してもよい。この場合、取締機関が有するコンピュータ、携帯端末、又は車載器に、車両VのNP情報、NP読取装置320が撮影した画像、車両Vが検出された地点の位置情報等を送信するようにしてもよい。これにより、取締機関の係員は、NP情報、画像、位置情報等を参照しながら、不正車両を発見、取締を行うことができる。
(作用効果)
以上のように、本実施形態に係る中央サーバ2において、課金処理部202は、利用情報D2に含まれる車両情報(NP情報、車種)と一致する情報を有するアカウント情報が記録媒体21に記憶されていない場合、この車両情報を不正車両リストD6に追加する。通信処理部203は、不正車両リストD6を複数のエリアサーバ3それぞれに送信する。
従来の技術では、複数のエリアそれぞれにおいて、不正な走行を行った不正車両に関する車両情報の登録及び管理を行っていた。しかしながら、本態様に係る中央サーバ2は、このような構成を有することにより、複数のエリアA,B,Cにおける不正車両に関する車両情報(NP情報、車種)を一元管理することができる。これにより、中央サーバ2は、複数のエリア事業者それぞれにおける不正車両の管理に要するコストを低減しつつ不正車両が未到のエリアへも不正車両に関する情報を提供することができる。
また、本実施形態に係るエリアサーバ3は、複数のエリアA,B,Cの何れかにおいて走行した車両Vに関する車両情報(NP情報、車種)のうち、アカウント情報に含まれる情報と一致しない車両情報が記録された不正車両リストD6を中央サーバ2から取得するリスト取得部305と、車両情報取得部300が取得したNP情報が、不正車両リストD6に含まれるNP情報と一致した場合、利用者に対し警告情報を出力する警告出力部306と、を更に備える。
このようにすることで、エリアサーバ3は、自機の関連付けられたエリアに不正車両が進入したことを検出した場合、当該不正車両に対し警告を行うことができる。これにより、エリアサーバ3は、不正な走行を行う利用者を低減させることができる。
なお、本実施形態では、課金処理部202がアカウント情報を登録していない車両V、又はアカウント情報に正しい車種が登録されていない車両VのNP情報を不正車両リストD6に登録する態様を例として説明したが、これに限られることはない。例えば他の実施形態では、課金処理部202は、利用情報D2に含まれる支払手段で支払いができない場合、利用情報D2に含まれるNP情報を不正車両リストD6に追加するようにしてもよい。支払手段で支払いができない場合とは、例えば、プリペイドカードの残額不足、クレジットカード等の利用が差し止められている場合である。
このようにすることで、中央サーバ2は、課金処理が完了していない車両を不正車両リストD6により管理することができる。
(ハードウェア構成)
図24は、少なくとも一の実施形態に係る中央サーバ、及びエリアサーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、図24を参照しながら、上述の少なくとも一の実施形態に係る中央サーバ2、及びエリアサーバ3のハードウェア構成について説明する。
コンピュータ900は、CPU901、主記憶装置902、補助記憶装置903、インタフェース904を備える。
上述の中央サーバ2、及びエリアサーバ3は、それぞれコンピュータ900に実装される。そして、上述した中央サーバ2、及びエリアサーバ3の各部の動作は、プログラムの形式でそれぞれのコンピュータ900が有する補助記憶装置903に記憶されている。CPU901は、プログラムを補助記憶装置903から読み出して主記憶装置902に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU901は、プログラムに従って、処理に伴い取得、生成した各種情報を記憶するための記憶領域を主記憶装置902に確保する。また、CPU901は、プログラムに従って、処理中のデータを記憶する記憶領域を補助記憶装置903に確保する。
なお、コンピュータ900は、インタフェース904を介して、外部記憶装置910と接続されており、上記記憶領域は、外部記憶装置910に確保されてもよい。
なお、少なくとも一つの実施形態において、補助記憶装置903は、一時的でない有形の媒体の一例である。一時的でない有形の媒体の他の例としては、インタフェース904を介して接続される磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等が挙げられる。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ900に配信される場合、配信を受けたコンピュータ900が当該プログラムを主記憶装置902に展開し、上記処理を実行しても良い。
また、当該プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、当該プログラムは、前述した機能を補助記憶装置903に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせで実現するもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の技術的思想を逸脱しない限り、これらに限定されることはなく、多少の設計変更等も可能である。
例えば、上述の各実施形態において、車両Vを特定可能な車両識別情報としてNP情報を用いる例について説明したが、これに限られることはない。中央サーバ2及びエリアサーバ3は、車両Vを特定可能な車両識別情報として、車載器の車載器IDを利用してもよい。また、中央サーバ2及びエリアサーバ3は、車両識別情報としてNP情報を用いるか、車載器IDを用いるか、エリア別に設定可能としてもよい。この場合、例えばエリアAにおいて車両識別情報としてNP情報のみを用いる場合、エリアAの車両検出装置32は、無線通信装置321を省略してもよい。
上述の態様に係る中央サーバ、及びプログラムによれば、利用者のアカウント情報の管理、及び課金処理に要するコストを低減することができる。
100 料金収受システム
2 中央サーバ
20 CPU
200 登録処理部
201 利用情報取得部
202 課金処理部
203 通信処理部
204 利用明細作成部
205 エリア情報取得部
206 推奨経路提案部
207 移動経路判定部
21 記録媒体
3、3A、3B、3C エリアサーバ
30 CPU
300 車両情報取得部
301 通行料金計算部
302 施設利用情報取得部
303 利用情報送信部
304 エリア情報送信部
305 リスト取得部
306 警告出力部
31 記録媒体
32 車両検出装置
320 NP読取装置
321 無線通信装置
322 路側表示板
33 施設端末
4 利用者端末

Claims (7)

  1. 異なる事業者により運営されそれぞれにエリアサーバが設置される複数のエリアを利用する利用者から、前記エリアの利用前に、前記利用者が搭乗する車両の車両情報を含むアカウント情報の登録を、前記エリアの利用前に受け付ける登録処理部と、
    前記アカウント情報を記録する記録媒体と、
    複数の前記エリアサーバから、前記エリアサーバそれぞれに関連付けられたエリアにおける前記利用者の利用情報を取得する利用情報取得部と、
    前記利用情報と、前記アカウント情報とに基づいて、前記エリアにおける前記利用者の利用に応じた利用料金の課金処理を行う課金処理部と、
    を備え、
    前記課金処理部は、
    前記利用情報に含まれる車両情報と一致する情報を有する前記アカウント情報が前記記録媒体に記憶されていない場合、前記車両情報を不正車両リストに追加し、
    前記利用情報に含まれる車両情報と一致する情報を有する前記アカウント情報が前記記録媒体に記憶されている場合、且つ、当該車両情報が前記不正車両リストに記録されている場合、当該車両情報を前記不正車両リストから削除する、
    中央サーバ。
  2. 前記課金処理部は、前記利用情報に基づいて、前記利用者に対し前記エリア、又は前記エリア内の施設の利用に応じたインセンティブを付与する、
    請求項1に記載の中央サーバ。
  3. 複数の前記エリアそれぞれに関するエリア情報を複数の前記エリアサーバそれぞれから取得するエリア情報取得部と、
    複数の前記エリア情報に基づいて、複数の前記エリアにおける推奨経路を提案する推奨経路提案部と、
    を更に備える、請求項1又は2に記載の中央サーバ。
  4. 前記利用者の位置情報を取得して、当該利用者が前記推奨経路に沿って移動したか否かを判定する移動経路判定部を更に備え、
    前記課金処理部は、前記利用者が前記推奨経路に沿って移動したと判定された場合、当該利用者に所定のインセンティブを付与する、
    請求項3に記載の中央サーバ。
  5. 複数の前記エリアサーバと通信を行う通信処理部を更に備え、
    前記通信処理部は、前記不正車両リストを複数の前記エリアサーバそれぞれに送信する、
    請求項1から4の何れか一項に記載の中央サーバ。
  6. 前記課金処理部は、前記利用情報に含まれる支払手段で支払いができない場合、前記利用情報に含まれる前記車両情報を不正車両リストに追加する、
    請求項1から5の何れか一項に記載の中央サーバ。
  7. 中央サーバのコンピュータを機能させるプログラムであって、前記コンピュータに、
    異なる事業者により運営される複数のエリアを利用する利用者から、前記利用者が搭乗する車両の車両情報を含むアカウント情報の登録を、前記エリアの利用前に受け付けて、前記アカウント情報を記録媒体に記録するステップと、
    複数のエリアサーバから、前記エリアサーバそれぞれに関連付けられたエリアにおける前記利用者の利用情報を取得するステップと、
    前記利用情報と、前記アカウント情報とに基づいて、複数の前記エリアにおける前記利用者の利用に応じた利用料金を集計して課金処理を行うステップと、
    前記利用情報に含まれる車両情報と一致する情報を有する前記アカウント情報が前記記録媒体に記憶されていない場合、前記車両情報を不正車両リストに追加するステップと、
    前記利用情報に含まれる車両情報と一致する情報を有する前記アカウント情報が前記記録媒体に記憶されている場合、且つ、当該車両情報が前記不正車両リストに記録されている場合、当該車両情報を前記不正車両リストから削除するステップと、
    を実行させるプログラム。
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