JP7330360B2 - 磁気メモリ構造およびデバイス - Google Patents

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Description

本出願は、メモリ技術の分野に関し、詳細には、スピン軌道トルク磁気抵抗性ランダムアクセスメモリ(SOT-MRAM)の方法および装置に関する。
スピン軌道トルク磁気抵抗性ランダムアクセスメモリ(SOT-MRAM)は、低書込電力、高速読出速度、ゼロ漏洩、およびCMOSプロセスとの互換性を有する不揮発性メモリの1つのタイプである。SOT-MRAMは、重金属層上に配置される磁気トンネル接合(MJT)を備える。MTJは、基準層、トンネルバリア層、および自由層を含み、トンネルバリア層は、基準層と自由層によって挟まれる。トンネルバリア層は、薄い絶縁層からなる。基準層および自由層は、強磁性体である。基準層の磁化方向が固定される一方で、自由層の磁化方向は切換可能である。
MTJのトンネルバリア層は、量子トンネル現象に起因して、その両端間に電流が流れることができるように設計される。トンネル磁気抵抗効果は、SOT-MRAMデバイスの読出動作のために使用される。MTJの2つの固有抵抗レベルが存在することができる。基準層と自由層の磁化状態が平行であるとき、抵抗は比較的低い。基準層と自由層の磁化状態が逆平行であるとき、抵抗は比較的高い。2つの固有抵抗レベルによってデータを記憶することが可能になる。たとえば、比較的低い抵抗レベルがデータ「1」に対応してよく、比較的高い抵抗レベルがデータ「0」に対応してよい。
SOT-MRAMデバイスの書込動作は、自由層の磁化の方向を変えることによって実施される。スピンホール効果(SHE)の結果として、電流を伝達する導体の横方向境界で、電流がスピン蓄積を誘起する。SOT-MRAMデバイスでは、自由層は、重金属層上に配置される。電流が重金属層に沿って流れると、横断方向にスピン流が作られる。この場合、トルクまたはスピン軌道トルク(SOT)が誘起され、SOTは、SHEおよび/またはRashba効果に基づいて自由層中の磁化に作用する。そのため、自由層の磁化の方向を切り換えることができ、このことは、重金属層を通して電流を注入することによって、自由層の中に情報を書き込むことができることを意味する。通常のSOT-MRAMは、単一レベルメモリデバイスである。たとえば、通常のSOT-MRAMは、データ「0」または「1」だけを記憶するため使用され、これは、マルチレベルメモリデバイスではなく、高密度メモリ用途には実用性が低い。
開示される方法およびシステムは、上で記載された1つまたは複数の問題および他の問題を解決することを対象とする。
本開示の一態様では、メモリデバイスは、制御回路およびメモリ構造の少なくとも1つのアレイを備えることができる。制御回路がメモリデバイスを制御することができる。各メモリ構造は、金属層および金属層上に配置される第1の磁気トンネル接合(MTJ)を備えることができる。金属層は、第1の領域および第2の領域を含むことができる。第1の領域の少なくとも第1の部分の電気抵抗率は、第2の領域の電気抵抗率とは異なる。第1の磁気トンネル接合(MJT)は、金属層に隣接する第1の自由層、第1の自由層に隣接する第1のバリア層、および第1のバリア層に隣接する第1の基準層を備えることができる。第1の自由層は、金属層の第1の領域と接触する。第1の自由層の磁化の方向は、金属層に沿って流れる電流の影響下で、第1の方向と第2の方向の間で切換可能である。第1のバリア層は、電気絶縁材料を含む。第1の自由層は、金属層と第1のバリア層の間に配置される。第1の基準層の磁化の方向は、第1の方向または第2の方向に沿ったままである。第1のバリア層は、第1の自由層と第1の基準層の間に配置される。
本開示の別の態様では、方法は、基板上に金属層を堆積するステップと、イオン注入プロセスを実施するステップと、自由層を堆積するステップと、バリア層を堆積するステップと、基準層を堆積するステップと、金属層上に複数の第1の磁気トンネル接合(MTJ)および複数の第2の磁気トンネル接合(MTJ)を形成するステップと、メモリ構造のアレイを形成するステップとを含むことができる。金属層は、複数の第1のコンタクト領域および複数の第2のコンタクト領域を備えることができる。各第1のコンタクト領域は、第2のコンタクト領域のうちの1つに隣接することができる。各第1のコンタクト領域の少なくとも一部は、イオン注入プロセスによって処理することができる。各第1の磁気トンネル接合(MTJ)は、第1のコンタクト領域のうちの1つに隣接することができる。各第2の磁気トンネル接合(MTJ)は、第2のコンタクト領域のうちの1つに隣接することができる。各メモリ構造は、第1の磁気トンネル接合(MTJ)のうちの1つおよび第2の磁気トンネル接合(MTJ)のうちの1つを備えることができる。
本開示の別の態様では、電子デバイスは、マイクロプロセッサ、メモリデバイス、コントローラ、出力モジュール、および入力モジュールを備えることができる。コントローラがメモリデバイスを制御することができる。メモリデバイスは、メモリ構造の少なくとも1つのアレイを備えることができる。各メモリ構造は、金属層上に配置される少なくとも第1の磁気トンネル接合(MTJ)を備えることができる。金属層は、第1の領域および第2の領域を含むことができる。第1の領域の少なくとも第1の部分の電気抵抗率は、第2の領域の電気抵抗率とは異なる。第1の磁気トンネル接合(MTJ)は、第1の自由層、第1のバリア層、および第1の基準層を備えることができる。第1の自由層は、金属層の第1のコンタクト領域と接触することができる。第1の自由層は、金属層と第1のバリア層の間に配置することができる。第1のバリア層は、電気絶縁材料を含み、第1の自由層と第1の基準層の間に配置することができる。第1の自由層の磁化の方向は、金属層に沿って流れる電流の影響下で、第1の方向と第2の方向の間で切換可能であってよい。第1の基準層の磁化の方向は、第1の方向または第2の方向に沿ったままであってよい。
本開示の他の態様は、本開示の記載、請求項、および図面に照らして、当業者が理解することができる。
本開示の実施形態によるメモリデバイスを図示する概略ブロック図である。 スピン軌道トルク磁気抵抗性ランダムアクセスメモリ(SOT-MRAM)構造を図示する概略構造図である。 スピン軌道トルク磁気抵抗性ランダムアクセスメモリ(SOT-MRAM)構造を図示する概略構造図である。 本開示の実施形態によるイオン注入の効果を概略的に図示する図である。 本開示の実施形態によるイオン注入の効果を概略的に図示する図である。 本開示の実施形態によるイオン注入の効果を概略的に図示する図である。 本開示の別の実施形態によるマルチレベルSOT-MRAM構造を図示する概略構造図である。 本開示の別の実施形態によるマルチレベルSOT-MRAM構造を図示する概略構造図である。 本開示の実施形態によるマルチレベルSOT-MRAM構造の製造を図示する概略フローチャートである。 本開示の別の実施形態による別のマルチレベルSOT-MRAM構造を図示する概略構造図である。 本開示の別の実施形態による別のマルチレベルSOT-MRAM構造を図示する概略構造図である。 本開示の別の実施形態による別のマルチレベルSOT-MRAM構造を図示する概略構造図である。 本開示の別の実施形態による別のマルチレベルSOT-MRAM構造を図示する概略構造図である。 本開示の別の実施形態による別のマルチレベルSOT-MRAM構造を図示する概略構造図である。 本開示の別の実施形態による別のマルチレベルSOT-MRAM構造を図示する概略構造図である。 本開示の別の実施形態による別のマルチレベルSOT-MRAM構造を図示する概略構造図である。 本開示の別の実施形態による別のマルチレベルSOT-MRAM構造を図示する概略構造図である。 本開示の別の実施形態による電子デバイスを図示する概略ブロック図である。
以下では、添付図面を参照して、本開示の実施形態における技術的な解決策を記載する。可能な場合には、同じまたは同様の部分を参照するため、図面を通して同じ参照番号を使用することになる。明らかに、記載される実施形態は、本開示の単なるいくつかの、すべてでない実施形態である。様々な実施形態の特徴は、交換および/または組み合わせることができる。本開示の実施形態に基づいて、創造的な努力なしに、当業者によって得られる他の実施形態は、本開示の保護範囲内に入る。
図1Aは、本開示の実施形態と一致する、メモリデバイス10を図示する概略ブロック図である。デバイス10は、メモリ領域12および制御回路14を含むことができる。メモリ領域12は、メモリ構造のアレイ16を備えることができる。デバイス10は、制御回路14の制御下で読出動作、書込動作、および/または消去動作を含む動作を実施することができる。メモリ領域は、メモリ構造の1つより多いアレイ16(たとえば、メモリセル)を備えることができる。いくつかの実施形態では、デバイス10は、複数のメモリ領域を含むことができ、各メモリ領域は、メモリ構造の1つまたは複数のアレイ16を備えることができる。メモリ構造は、下で詳細に考察される。任意選択で、デバイス10は、考察される磁気メモリ、DRAM、SRAM、およびフラッシュなどといった異なるタイプのメモリを含むことができる。
制御回路14は、コマンド/アドレス/クロック入力回路、デコーダ、電圧およびタイミング発生器、入出力回路などを備えることができる。いくつかの実施形態では、制御回路14は、メモリ領域12と同じダイ上に設けることができる。いくつかの他の実施形態では、制御回路14は、別個のダイ上に設けることができる。いくつかの実施形態では、制御回路14は、マイクロコントローラ、専用論理回路、または別の好適なプロセッサを含むことができる。いくつかの他の実施形態では、制御回路14は、データを記憶するためおよびデータをフェッチするための組込型メモリを含むことができる。あるいは、メモリデバイス10は、制御回路14を含まなくてよく、代わりに外部制御に依拠してよい。たとえば、外部制御は、メモリデバイス10とは別個である、ホスト電子デバイスまたはプロセッサもしくはコントローラによって提供することができる。
メモリ構造16は、スピン軌道トルク磁気抵抗性ランダムアクセスメモリ(SOT-MRAM)に基づいたメモリ構造であってよい。図1Bおよび図1Cは、単一レベルSOT-MRAM構造100の概略構造図を図示する。図1Bおよび図1Cは、基準層101、バリア層102、自由層103、および金属層104を含むことができる構造100の断面図である。端子1、2、および3は、それぞれ、金属層104と基準層101の2つの端部に電気的に結合することができる。基準層101は、強磁性体材料を含むことができる。基準層101の磁化方向は、高いエネルギバリアに起因して安定であり、構造100の動作期間に固定することができる。自由層103は、強磁性体材料をやはり含むことができる。自由層103の磁化方向は、やはり、高いエネルギバリアに起因して安定であってよい。しかし、基準層101とは対照的に、自由層103の磁化方向は、動作期間にある種の外部の影響下で切り換えることができる。自由層103の磁化方向の変化を情報を記憶するために使用することができる。バリア層102は、非磁性または弱磁性である、電気絶縁材料を含むことができる。基準層101、バリア102、および自由層103が磁気トンネル接合(MTJ)を形成することができ、MTJの電気抵抗を、記憶した情報を読み出すために使用することができる。
MTJの電気抵抗は、基準層101および自由層103の磁化によって決定することができる。基準層101と自由層103の磁化状態が平行であるとき、抵抗は比較的低い。磁化状態が逆平行であるとき、抵抗は比較的高い。基準層101の磁化方向が固定されるので、自由層103の磁化方向の変化を情報を記憶するために利用することができる。自由層103の磁化状態は、金属層104に加えられる電流を使用して切り換えることができる。電流は、構造100の書込電流として機能することができる。
図1Bを参照して、基準層101の磁化状態が頁から出る方向に沿って配置されると仮定する。電流が端子1から端子2に流れるとき、金属層104の境界に、横断方向に対応するスピン流が作られる。自由層103が金属層104と接触するため、その磁化状態は、誘起されるスピン軌道トルク(SOT)によって変えることができる。そのため、自由層103の磁化状態は、元の方向が頁に入るものである場合、頁から出る方向に切り換えることができる。このため、基準層101と自由層103の磁化状態は平行になることができる。MTJの電気抵抗が端子1と端子3または端子2と端子3を介して測定されるとき、平行な磁化状態に起因して、抵抗レベルは比較的低い。
電流が、図1Cに示されるように、端子2から端子1に流れるなど方向を変えるとき、スピン流が金属層104の境界で変化する。SOTの影響下で、自由層103の磁化状態は、頁に入る方向に切り換えることができる。結果として、基準層101と自由層103の磁化状態は逆平行になることができる。MTJの電気抵抗が端子1と端子3または端子2と端子3を介して測定されるとき、電気抵抗は、比較的低い抵抗から比較的高い抵抗に変化する。
こうして、SOT-MRAMデバイス100の書込プロセスは、金属層104に電流を加えることによって実施することができ、読出プロセスは、MTJの電気抵抗を測定することによって実施することができる。
図2A、図2B、および図2Cは、イオン注入の効果を図式的に上面図で図示する。図2Aに示されるように金属層200がイオン注入手順によって処理される。非金属材料のイオンを、金属層200の中へと加速すること、または打ち込むことができる。さらに、金属層200は、熱処理プロセスまたはアニーリングプロセスを通過することができる。イオン注入領域201は、図2Bに示されるように形成することができる。非金属元素が領域201に導入されるために、領域201の電気抵抗率は、金属層200の他の領域より大きくなる。
図2Bに示されるように、イオン注入プロセスの後に3つの領域201、202、および203が作られ、これらは、電流が金属層200の左側面と右側面の間を流れると仮定して、電流の経路に垂直な方向に沿って構成される。領域の中でも、領域201の電気抵抗率は、イオン注入に起因して、それぞれ領域202および203の電気抵抗率より大きい。
金属層200のセグメントが、電流の経路に垂直な方向に沿って領域201、202、および203へと分割されるので、3つの領域は、電気的に平行に接続される。図2Cに示されるように、電流1が金属層200に加えられるとき、電流は、それぞれ領域202、201、および203を通過する3つのサブ電流1’、2’、および3’へと分割することができる。イオン注入の効果に起因して領域201の電気抵抗率が領域202および203のものより大きいために、領域201中の電流密度は、領域202および203中の電流密度より小さい場合がある。したがって、イオン注入プロセスは、領域201の電気抵抗率を増加させることができ、このことが次いで、そこの電流密度を減少させることができる。電流密度を領域201などといったイオン注入領域で減少させることができる一方で、電流1が変わらないままの場合に、領域202および203などといったイオン注入領域以外の電流密度を増加させることができる。
図3Aおよび図3Bは、本開示の実施形態と一致する、例示的なマルチレベルSOT-MRAM構造300の概略構造図を示す。図3Aは、構造300の斜視図であり、図3Bは、構造300の上面図での図示である。図3Aおよび図3Bに示されるように、構造300は、電気的に平行に接続されるMTJ301とMTJ302を備えることができる。MTJ301は、基準層303、基準層303に隣接するバリア層304、およびバリア層304に隣接する自由層305を含むことができる。MTJ302は、基準層306、基準層306に隣接するバリア層307、およびバリア層307に隣接する自由層308を含むことができる。MTJ301とMTJ302は、金属層309上に配置して、所定の距離だけ離間することができる。MTJ301において、バリア層304を基準層303と自由層305によって挟むことができる。自由層305は、金属層309と接触し、バリア層304と金属層309によって挟まれてよい。MTJ302において、バリア層307を基準層306と自由層308によって挟むことができる。自由層308は、金属層309と接触し、バリア層307と金属層309によって挟まれてよい。端子1および2は、それぞれ、金属層309の2つの端部に電気的に結合することができる。端子3と基準層303および306を電気的に結合することができる。端子1または2をビット線に電気的に結合することができる。端子3をワード線に電気的に結合することができる。
基準層303および306は、CoFeなどといった強磁性体材料を含むことができる。基準層303および306の磁化方向は、高いエネルギバリアに起因して安定であり、構造300の動作期間に固定することができる。自由層305は基準層303より薄く配置して、CoFeなどといった強磁性体材料を含むことができる。自由層308は基準層306より薄く配置して、CoFeなどといった強磁性体材料を含むことができる。自由層305および308の磁化方向は、やはり、高いエネルギバリアに起因して安定であってよい。しかし、基準層とは対照的に、自由層305および308の磁化方向は、構造300の動作期間にある外部の影響下で、2つの方向の間で個々に切換可能であってよい。自由層305および308の磁化方向の変化をマルチレベル情報を記憶するために使用することができる。バリア層304および307は、トンネルバリア層として各々働くことができる。それらは、非磁性または弱磁性である、電気絶縁材料を含むことができる。たとえば、バリア層304および307はMgOを含むことができる。金属層309は、タングステン(W)などといった非磁性重金属で作ることができる。重金属は、比較的強いスピン軌道結合を作ることができる。
MTJ301および302の電気抵抗を、構造300で記憶された情報を読み出すために使用することができる。MTJ301と302が同じ構造および同じ材料を備えると仮定する。たとえば、バリア層304と307は、同じ材料および同じ厚さを含むことができる。MTJ301などといったMTJのうちの1つは、下の考察の中の例として使用することができ、これは、MTJ302にも適用される。MTJ301の電気抵抗は、基準層303および自由層305の磁化方向によって決定することができる。基準層303と自由層305の磁化状態が平行であるとき、MTJ301の電気抵抗は比較的低い。基準層303と自由層305の磁化状態が逆平行であるとき、MTJ301の電気抵抗は比較的高い。基準層303の磁化方向が固定されるので、自由層305の磁化方向の変化を情報を記憶するために利用することができる。自由層305の磁化状態は、端子1および2を介して金属層309に加えられる電流を使用して切り換えることができる。電流は、構造300の書込電流として機能することができる。
基準層303および306の磁化状態は、X軸の正の方向に沿って配置されると仮定する。上述したように、電流が端子1から端子2に流れるとき、金属層309の境界に、横断方向に対応するスピン流を作ることができる。自由層305および308が金属層309と接触するため、それらの磁化状態は、SOTによって切り換えることができる。そのため、自由層305および308の磁化状態を、X軸の正の方向に切り換えることができる。この場合、基準層303と自由層305の磁化状態が平行になることができる。同様に、基準層306と自由層308の磁化状態がやはり平行になることができる。MTJ301および302の電気抵抗が端子1と端子3または端子2と端子3を介して測定されるとき、平行な磁化状態に起因して、電気抵抗レベルは比較的低くてよい。
電流が、端子2から端子1に流れるなど方向を変えるとき、スピン流が金属層309の境界で変化する。SOTの影響下で、自由層305および308の磁化状態を、X軸の負の方向に切り換えることができる。結果として、基準層303と自由層305の磁化状態は逆平行になることができる。同様に、基準層306と自由層308の磁化状態が逆平行になることができる。MTJ301および302の電気抵抗が端子1と端子3または端子2と端子3を介して測定されるとき、電気抵抗は、比較的低い抵抗から比較的高い抵抗に変化することができる。
したがって、構造300の書込プロセスは、金属層309に電流を加えることによって実施することができ、読出プロセスは、電気的に平行に接続されるMTJ301とMTJ302の電気抵抗を測定することによって実施することができる。
構造300の上の記載は、単一レベルSOT-MRAMデバイスの動作を反映することができ、「1」または「0」などのデータだけを記憶して読み出すことができる。
図3Bは、SOT-MRAM構造300の図示であり、簡単にするためにMTJ301および302が省略された上面図を表す。上述したように、自由層305および308が金属層309と接触する。自由層305および308が、それぞれ、金属層309のコンタクト領域310および311の表面と接触すると仮定する。図3Bに示されるように、点線の矩形がコンタクト領域310および311を図示する。コンタクト領域310および311の形状が、自由層305および308の形状またはMTJ301および302の形状と一致し、したがって、自由層305および308の形状またはMTJ301および302の形状を反映することができる。いくつかの実施形態では、自由層305および308またはMTJ301および302は、矩形形状、正方形形状、または円形を有することができる。いくつかの他の実施形態では、自由層305および308またはMTJ301および302は、不規則形状を有することができる。下の考察では、矩形形状が使用される。さらに、コンタクト領域311などといったコンタクト領域のうちの1つにイオンを打ち込むことができる。シリコン、リン、または窒素などといった非金属材料のイオンを注入のために使用することができる。アニーリングステップが注入プロセスに続く場合がある。
イオン注入後に、コンタクト領域311の電気抵抗率が増加する場合がある。コンタクト領域311の電気抵抗率は、コンタクト領域310ならびに領域312および313を含む金属層309の残りの電気抵抗率より大きくなる場合がある。図3Bに示されるように、金属層309のセグメントを、X軸に沿って、すなわち電流の経路に垂直な方向に沿って配置される領域312、311、および313へと分割することができる。領域312、311、および313が電気的に平行に結合されるため、金属層309に加えられる電流を、3つのサブ電流へと分割することができる。領域311中の電気抵抗率が領域312および313中のものより大きいことに起因して、領域310中の電流密度は、領域311中の電流密度より大きい場合がある。より大きい電流密度によって、自由層305の中に注入できるより大きいスピン流密度を誘起することができる。
いくつかの実施形態では、MTJ301とMTJ302が同じ構造および同じ材料を備えることができる。したがって、自由層305と自由層308は、磁化方向を切り換えるための、同じ電流密度の閾値を有することができる。領域310中の電流密度が領域311中のものより大きいため、書込電流が金属層309に注入されるときに、3つのシナリオがある。領域310と領域311の両方の電流密度が電流密度の閾値より大きいように書込電流が配置されると、自由層305と自由層308の磁化を同時に切り換えることができる。領域310中の電流密度が閾値より大きい一方で、領域311中の電流密度が閾値より小さいとき、1つの自由層、自由層305だけの磁化を切り換えることができる。領域310中の電流密度が閾値より小さいとき、自由層305と自由層308のどちらの磁化も切り換えることができない。
したがって、構造300は、4つの識別可能な電気抵抗状態を実現することができ、これが4つのメモリ状態または4つのメモリレベルを表すことができる。4つの電気抵抗状態は、MTJ301および302の電気抵抗R1、R2、R3、およびR4に対応することができ、R1<R2<R3<R4であるように配置される。
電気抵抗R1を有する第1の電気抵抗状態は、領域311中の閾値より大きい電流密度を発生する電流を使用して書き込むことができる。自由層305と自由層308が同じ閾値を有し、領域310中の電流密度が領域311中のものより大きいとき、電流密度は、領域310と領域311の両方で同時に閾値よりも大きい。そのため、自由層305と自由層308の磁化は、一緒に切り換えることができる。MTJ301とMTJ302の両方が、基準層および自由層にとって、平行な磁化状態を有することができる。MTJ301および302の電気抵抗が最小である。
電気抵抗R2を有する第2の電気抵抗状態は、2つの電流を順次使用して書き込むことができる。第1の電流は、領域310と領域311の両方の中に閾値より大きい電流密度を発生させる。第2の電流は、領域310だけの中に閾値より大きい電流密度を発生させる。MTJ301とMTJ302の両方の基準層と自由層について、逆平行磁化状態にするように第1の電流を加えることができる。第2の電流が自由層305の磁化状態だけを切り換えることができるため、そのことを利用して、MTJ301の基準層および自由層について、平行な磁化状態にすることができる。MTJ301および302の電気抵抗R2は、2番目に小さい。
電気抵抗R3を有する第3の電気抵抗状態は、同様に、2つの連続した電流を使用して書き込むことができる。第1の電流は、領域310と領域311の両方の中に閾値より大きい電流密度を発生させることができる。第2の電流は、領域310だけの中に閾値より大きい電流密度を発生させることができる。MTJ301とMTJ302の両方の基準層と自由層について、平行な磁化状態にするように第1の電流が使用される。第2の電流が自由層305の磁化状態だけを切り換えることができるため、そのことを使用して、MTJ301の基準層および自由層について、逆平行な磁化状態にすることができる。MTJ301および302の電気抵抗R3は、2番目に大きい。
電気抵抗R4を有する第4の電気抵抗状態は、領域310と領域311の両方の中に閾値より大きい電流密度を発生できる電流を使用して書き込むことができる。MTJ301とMTJ302の両方が、基準層および自由層にとって逆平行な磁化状態に切り換えることができる。MTJ301および302の電気抵抗R4は、最も大きい。
図3Cは、本開示の実施形態と一致する、構造300の概略製造プロセスを図示するフローチャート320である。製造プロセス320は、構造300ならびに構造300のアレイのバッチ製造に適用可能である。ステップ321では、重金属の層を基板上に堆積することができる。ステップ322では、イオン注入プロセスを実施することができる。たとえば、非金属材料のイオンを領域311の中に打ち込むことができる。さらに、アニーリングプロセスが実施される。次いで、ステップ323では、MTJのための自由層として、強磁性体材料の層を金属層上に堆積することができる。ステップ324では、バリア層として、電気絶縁材料の層を堆積することができる。次いで、ステップ325では、基準層として、強磁性体材料の別の層を堆積することができる。次に、エッチング除去ステップのステップ326が実施される。積層した層の部分を選択的にエッチング除去して、MTJ301および302を形成することができる。フォトレジスト層およびマスクをドライエッチングプロセス中で使用することができる。MTJ301は、金属層の領域310の上方で、領域310に隣接して配置することができる。MTJ302は、領域311の上方で、領域311に隣接して配置することができる。そのため、自由層305および308は、それぞれ、領域310および311と接触することができる。ステップ326の後に、銅などのコンタクト金属を堆積して、端子1、2、および3を形成することができる。
バッチ製造プロセスでは、ステップ325またはステップ326の後に、別のエッチング除去ステップを実施することができる。このエッチング除去ステップを使用して、金属層を切除し、構造300のアレイを形成することができる。構造300のアレイでは、各構造300がコンタクト領域310とコンタクト領域311の対、ならびにMTJ301とMTJ302の対を備えることができる。したがってアレイでは、各コンタクト領域310が対応するコンタクト領域311に隣接することができ、各MTJ301が対応するMTJ302に隣接することができる。
図4Aおよび図4Bは、本開示の実施形態と一致する、別の例示的なマルチレベルSOT-MRAM構造400の概略構造図を示す。図4Aは、構造400の斜視図であり、図4Bは、構造400の上面図での図示である。構造400は図3Aおよび図3Bに示される構造300と同様であるが、イオン注入領域の異なる構成を有する。構造400は、電気的に平行に接続されるMTJ401およびMTJ402を備えることができる。MTJ401は、基準層403、バリア層404、および自由層405を含むことができる。MTJ402は、基準層406、バリア層407、および自由層408を含むことができる。MTJ401とMTJ402は、金属層409上に配置して、所定の距離だけ離間することができる。MTJ401において、バリア層404を基準層403と自由層405によって挟むことができる。自由層405は、金属層409と接触することができる。MTJ402において、バリア層407を基準層406と自由層408によって挟むことができる。自由層408は、金属層409と接触することができる。端子1および2は、それぞれ、金属層409の2つの端部に電気的に結合することができる。端子3と基準層403および406を電気的に結合することができる。
基準層403および406は、強磁性体材料を含むことができる。基準層403および406の磁化方向は、構造400の動作期間に固定することができる。自由層405および408は、強磁性体材料をやはり含むことができる。自由層405および408の磁化方向は、ある外部の影響下で、2つの方向の間で切換可能であってよい。自由層405および408の磁化方向の変化をマルチレベル情報を記憶するために使用することができる。バリア層404および407は、電気絶縁材料を含むことができる。金属層409は、非磁性重金属で作ることができる。
図3Aおよび図3Bに図示される構造300と同様に、MTJ401と402が同じ構造および同じ材料を備えると仮定する。MTJ401および402の電気抵抗を、構造400で記憶された情報を読み出すために使用することができる。
自由層405および408の磁化状態は、端子1および2を介して金属層409に加えられる電流を使用して切り換えることができる。電流は、構造400の書込電流として機能することができる。書込電流が端子1から端子2に流れるとき、自由層405および408の磁化状態を、X軸の正の方向に切り換えることができる。書込電流が端子2から端子1に流れるとき、自由層405および408の磁化状態を、X軸の負の方向に切り換えることができる。
したがって、構造400の書込プロセスは、金属層409に電流を加えることによって実施することができ、読出プロセスは、電気的に平行に接続されるMTJ401とMTJ402の電気抵抗を測定することによって実施することができる。
デバイス400の上の記載は、単一レベルメモリデバイスの動作を反映することができ、「1」または「0」などのデータだけを記憶して読み出すことができる。
図4Bは、構造400の図示であり、MTJ401および402が省略された上面図を表すことができる。以前に言及したように、自由層405および408が金属層409と接触する。自由層405および408が、それぞれ、金属層409のコンタクト領域410および411の表面と接触すると仮定する。図4Bに示されるように、点線の矩形がコンタクト領域410および411を図示することができる。さらに、イオン注入プロセスを領域412および413で実施することができ、これらは、X軸の方向に沿ったコンタクト領域411の2つの対向する側面に隣接する。非金属材料のイオンを注入プロセスで使用することができる。アニーリングステップが注入に続く場合がある。
そのため、領域412および413の電気抵抗率が増加し、コンタクト領域410および411を含む金属層409の残り領域の電気抵抗率より大きくなる場合がある。図4Bに示されるように、金属層409のセグメントは、X軸に沿って配置される領域412、411、および413へと分割される。領域412、411、および413が電気的に平行に結合されるため、金属層409に加えられる電流が、3つのサブ電流へと分割される。領域412および413中の電気抵抗率が領域411中のものより大きいことに起因して、領域411中の電流密度は、領域410中の電流密度より大きい。より大きい電流密度によって、自由層405の中に注入できるより大きいスピン流密度を誘起することができる。
上述したように、MTJ401とMTJ402が同じ構造および同じ材料を備えることができる。したがって、自由層405と自由層408は、磁化方向を切り換えるための、同じ電流密度の閾値を有する。領域411中の電流密度が領域410中のものより大きいため、書込電流が金属層409に注入されるときに、3つのシナリオがあり得る。領域410と領域411の両方の電流密度が閾値より大きいように書込電流が配置されると、自由層405と自由層408の磁化状態を一緒に切り換えることができる。領域411中の電流密度が閾値より大きい一方で、領域410中の電流密度が閾値より低いとき、1つの自由層、自由層408だけの磁化状態を切り換えることができる。領域411中の電流密度が閾値より低いとき、自由層405と自由層408のどちらの磁化状態も切り換えることができない。
こうして、構造400は、3つの識別可能な電気抵抗状態を実現することができ、これが3つのメモリ状態または3つのメモリレベルを表すことができる。
第1の電気抵抗状態は、領域410中の閾値より大きい電流密度を発生する電流を使用して書き込むことができる。領域411中の電流密度が領域410中のものより大きいために、電流密度は、領域410と領域411の両方の中の閾値より大きい。そのため、自由層405と自由層408の磁化状態は、一緒に切り換えることができる。また、MTJ401とMTJ402の両方が、基準層および自由層にとって、平行な磁化状態を有することができる。MTJ401および402の電気抵抗が最小である。
同様に、第2の電気抵抗状態は、領域410と領域411の両方の中に閾値より大きい電流密度を発生する電流を使用して書き込むことができる。MTJ401とMTJ402の両方が、基準層および自由層にとって逆平行な磁化状態に切り換えることができる。MTJ401および402の電気抵抗が最大である。
第3の電気抵抗状態は、2つの電流を順次使用して書き込むことができる。第1の電流は、領域410と領域411の両方の中に閾値より大きい電流密度を発生させることができる。第2の電流は、領域411だけの中に閾値より大きい電流密度を発生させることができる。MTJ401とMTJ402の両方における基準層と自由層について、平行または逆平行の磁化状態にするように第1の電流を加えることができる。第2の電流が自由層408の磁化状態だけを切り換えることができるため、そのことを利用して、MTJ402における基準層および自由層について、平行または逆平行な磁化状態にすることができる。第3の電気抵抗状態では、MTJ401とMTJ402を異なる磁化状態に切り換えることができ、基準層および自由層について、一方のMTJが平行な磁化状態を有することができ、他方のMTJが逆平行な磁化状態を有することができる。MTJ401および402の電気抵抗は、最小値と最大値の間である。
図5Aおよび図5Bは、本開示の実施形態と一致する、別の例示的なマルチレベルSOT-MRAM構造500の概略構造図を示す。図5Aは、構造500の斜視図であり、図5Bは、構造500の上面図での図示である。構造500は図3Aおよび図3Bに示される構造300と同様であるが、イオン注入領域の異なる構成を有することができる。構造500は、電気的に平行に接続されるMTJ501とMTJ502を備えることができる。MTJ501は、基準層503、バリア層504、および自由層505を含むことができる。MTJ502は、基準層506、バリア層507、および自由層508を含むことができる。MTJ501とMTJ502は、金属層509上に配置して、所定の距離だけ離間することができる。MTJ501において、バリア層504を基準層503と自由層505によって挟むことができる。自由層505は、金属層509と接触することができる。MTJ502において、バリア層507を基準層506と自由層508によって挟むことができる。自由層508は、同様に金属層509と接触することができる。端子1および2は、それぞれ、金属層509の2つの端部に電気的に結合することができる。端子3と基準層503および506を電気的に結合することができる。
基準層503および506は、強磁性体材料を含み、固定された磁化方向を有することができる。自由層505および508は、強磁性体材料をやはり含むことができる。自由層505および508の磁化方向は、2つの方向の間で切換可能であってよい。自由層505および508の磁化方向の変化をマルチレベル情報を記憶するために使用することができる。バリア層504および507は、電気絶縁材料を含むことができる。金属層509は、非磁性重金属で作ることができる。
図3Aおよび図3Bに図示される構造300と同様に、MTJ501とMTJ502が同じ構造および同じ材料を備えると仮定する。MTJ501および502の電気抵抗を、構造500で記憶された情報を読み出すために使用することができる。
自由層505および508の磁化状態は、端子1および2を介して金属層509に加えられる電流を使用して切り換えることができる。電流は、構造500の書込電流として機能することができる。電流が端子1から端子2に流れるとき、自由層505および508の磁化状態を、X軸の正の方向に切り換えることができる。電流が端子2から端子1に流れるとき、自由層505および508の磁化状態を、X軸の負の方向に切り換えることができる。
したがって、構造500の書込プロセスは、金属層509に電流を加えることによって実施することができ、読出プロセスは、電気的に平行に接続されるMTJ501とMTJ502の電気抵抗を測定することによって実施することができる。
構造500の上の記載は、単一レベルメモリデバイスの動作を反映し、「1」または「0」などのデータだけを記憶して読み出すことができる。
図5Bは、構造500の図示である。図は、MTJ501および502が省略された上面図を表すことができる。言及したように、自由層505および508がそれぞれ金属層509と接触することができる。MTJ501または自由層505が領域510に隣接することができる。MTJ502または自由層508が領域511、512、および513を含むコンタクト領域に隣接することができる。領域512と領域513は、領域511によって分離される、すなわち、X軸に沿って所定の距離だけ離間される。領域514および515は、それぞれ、領域512および513に隣接することができる。領域510~515は、図5Bに示されるように点線で描かれる。さらに、イオン注入を、領域512、513、514、および515に行うことができる。非金属材料のイオンを注入プロセスで使用することができる。アニーリングステップが注入に続く場合がある。
そのため、領域512~515の電気抵抗率が増加し、領域510および511を含む金属層509の残りの電気抵抗率より大きくなる場合がある。図5Bに示されるように、金属層509のセグメントは、X軸に沿って配置される領域511~515へと分割することができる。領域511~515が電気的に平行に結合され、領域512と領域514、領域513と領域515が2つの組合せ領域を表すことができるため、金属層509に加えられる電流を、3つのサブ電流へと分割することができる。1つのサブ電流が領域511を通過する一方で、他の2つがそれぞれ組合せ領域を通過する。組合せ領域中の電気抵抗率がより大きいことに起因して、領域511中の電流密度は、領域512~515中の電流密度より大きい。領域511中の電流密度は、領域510中の電流密度よりやはり大きい。加えて、領域510中の電流密度は、領域512~515中の電流密度より大きい。
自由層505と自由層508は、磁化方向を切り換えるための、同じ電流密度の閾値を有することができるため、4つのシナリオがあり得る。第1に、領域512および513中の電流密度が閾値より大きいとき、領域510および511中の電流密度はやはり閾値より大きい。次に、自由層505と自由層508のすべての部分の磁化状態を、一緒に切り換えることができる。第2に、電流密度が領域512および513中の閾値より低く、領域510および511中の閾値より高いとき、自由層505の磁化状態を完全に切り換えることができる一方で、自由層508の磁化状態は、単に部分的に切り換えることができる。自由層508の部分的に切り換えられる部分は、領域511の上方で領域511に隣接する。第3に、電流密度が、領域511中でだけ閾値より高いとき、自由層505の磁化状態を切り換えることができない一方で、自由層508の磁化状態は、部分的に切り換えることができる。自由層508の部分的に切り換えられる部分は、領域511の上方で領域511に隣接する。第4に、電流密度が領域511中の閾値より低いとき、自由層505と自由層508のどちらの磁化状態も切り換えることができない。
したがって、構造500は、8つの識別可能な電気抵抗状態を実現することができ、これが8つのメモリ状態または8つのメモリレベルを表すことができる。
第1および第2の抵抗状態は、領域512および513の中の閾値より大きい電流密度を発生する書込電流を使用して書き込むことができ、このことは、電流密度が領域510~513中の閾値より大きいことを意味する。そのため、自由層505と自由層508のすべての部分の磁化状態を、一緒に切り換えることができる。第1の電気抵抗状態は、基準層および自由層について平行な磁化状態を有するMTJ501とMTJ502に対応する、最低の電気抵抗値を有する。第2の電気抵抗状態は、基準層および自由層について逆平行な磁化状態を有するMTJ501とMTJ502に対応する、最大の電気抵抗値を有する。
第3および第4の電気抵抗状態は、2つの電流を順次使用して書き込むことができる。第1の電流は、領域510~513の中に閾値より大きい電流密度を発生させる。第2の電流は、領域510中で閾値より大きいが領域512および513中で閾値より低い電流密度を発生させる。これは、電流密度が同様に領域511中の閾値より大きいことを意味する。第1の電流が加えられると、自由層505と自由層508の磁化状態を一緒に切り換えることができる。第3の抵抗状態では、第1の電流が加えられて、MTJ501とMTJ502において、基準層および自由層について平行な磁化状態を作ることができる。次いで、第2の電流が加えられて、MTJ501において基準層および自由層について完全に、MTJ502において基準層および自由層について部分的に逆の磁化状態を作る。そのため、MTJ501のすべての部分が逆平行な磁化状態を有することができ、領域511と一致するMTJ502の1つの部分が逆平行な磁化状態を有することができ、領域512および513と一致するMTJ502の残りの部分が平行な磁化状態を有することができ、これは、第3の電気抵抗状態を表す。同様に、MTJ501のすべての部分および領域511と一致するMTJ502の1つの部分が平行な磁化状態を有し、領域512および513と一致するMTJ502の残りの2つの部分が逆平行な磁化状態を有するようにするため、第1および第2の電流を配置することができ、これは、第4の電気抵抗状態を表す。領域511、512、および513と一致するMTJ502の3つの部分が、電気的に平行に結合される。したがって、MTJ502の電気抵抗は、電気的に平行に接続される3つの電気抵抗器に対応する。
第5から第8の電気抵抗状態は、3つの電流を順次使用して書き込むことができる。第1の電流は、領域510~513の中に閾値より大きい電流密度を発生させることができる。第2の電流は、領域510および511中で閾値より大きいが領域512および513中で閾値より低い電流密度を発生させることができる。第3の電流は、領域511中で閾値より大きいが領域510、512および513中で閾値より低い電流密度を発生させることができる。第1、第2、および第3の電流は、情報を順次書き込むために使用することができる。自由層または自由層の一部の磁化状態が複数回切り換えられるとき、有効であるのは最後の回である。
第5から第8の電気抵抗状態は、以下のように定義することができる。第5から第8の電気抵抗状態に対応する構造500の抵抗値は、領域510~513の設計およびMTJ501および502の設計に依存することができる。
MTJ501のすべての部分が平行な磁化状態を有し、MTJ502のすべての部分が逆平行な磁化状態を有するとき、それは、第5の電気抵抗状態を表す。
MTJ501のすべての部分が逆平行な磁化状態を有し、MTJ502のすべての部分が平行な磁化状態を有するとき、それは、第6の電気抵抗状態を表す。
MTJ501のすべての部分ならびに領域512および513と一致するMTJ502の2つの部分が平行な磁化状態を有し、領域511と一致するMTJ502の残りの部分が逆平行な磁化状態を有するとき、それは、第7の電気抵抗状態を表す。
MTJ501のすべての部分ならびに領域512および513と一致するMTJ502の2つの部分が逆平行な磁化状態を有し、領域511と一致するMTJ502の残りの部分が平行な磁化状態を有するとき、それは、第8の電気抵抗状態を表す。
図6Aおよび図6Bは、本開示の実施形態と一致する、別の例示的なマルチレベルSOT-MRAM構造600の概略構造図を示す。図6Aは、構造600の斜視図であり、図6Bは、構造600の上面図での図示である。構造600は上に示される構造300、400、および500と同様であるが、それでもイオン注入領域の異なる構成を有する。構造600は、電気的に平行に接続されるMTJ601とMTJ602を備えることができる。MTJ601は、基準層603、バリア層604、および自由層605を含むことができる。MTJ602は、基準層606、バリア層607、および自由層608を含むことができる。MTJ601とMTJ602は、金属層609上に配置して、所定の距離だけ離間することができる。MTJ601において、バリア層604を基準層603と自由層605によって挟むことができる。自由層605は、金属層609と接触することができる。MTJ602において、バリア層607を基準層606と自由層608によって挟むことができる。自由層608は、同様に金属層609と接触することができる。端子1および2は、それぞれ、金属層609の2つの端部に電気的に結合することができる。端子3と基準層603および606を電気的に結合することができる。
基準層603および606は、強磁性体材料を含み、固定された磁化方向を有することができる。自由層605および608は、強磁性体材料をやはり含むことができる。自由層605および608の磁化方向は、2つの方向の間で切換可能であってよい。自由層605および608の磁化方向の変化をマルチレベル情報を記憶するために使用することができる。バリア層604および607は、電気絶縁材料を含むことができる。金属層609は、非磁性重金属で作ることができる。
図3Aおよび図3Bに図示される構造300と同様に、MTJ601とMTJ602が同じ構造および同じ材料を備えると仮定する。MTJ601および602の電気抵抗を、構造600で記憶された情報を読み出すために使用することができる。
自由層605および608の磁化状態は、端子1および2を介して金属層609に加えられる電流を使用して切り換えることができる。電流は、構造600の書込電流として機能することができる。電流が端子1から端子2に流れるとき、自由層605および608の磁化状態を、X軸の正の方向に切り換えることができる。電流が端子2から端子1に流れるとき、自由層605および608の磁化状態を、X軸の負の方向に切り換えることができる。
したがって、構造600の書込プロセスは、金属層609に電流を加えることによって実施することができ、読出プロセスは、電気的に平行に接続されるMTJ601とMTJ602の電気抵抗を測定することによって実施することができる。
構造600の上の記載は、単一レベルメモリデバイスの動作を反映し、「1」または「0」などのデータだけを記憶して読み出すことができる。
図6Bは、構造600の図示である。図は、MTJ601および602が省略された上面図を表すことができる。自由層605および608が、それぞれ、金属層609の2つのコンタクト領域の表面と接触することができる。1つのコンタクト領域が領域610を含むことができる一方で、他のコンタクト領域が領域611および612を含むことができる。領域613および614は、それぞれ、領域612および611に隣接することができる。領域610~614は、図6Bに示されるように点線で描かれる。さらに、イオン注入が領域612に行われる。非金属材料のイオンを注入プロセスで使用することができる。アニーリングステップが注入に続く場合がある。
したがって、領域612の抵抗率が増加し、領域610、611、613、および614を含む金属層609の残りの抵抗率より大きくなる場合がある。図6Bに示されるように、金属層609のセグメントは、X軸に沿って配置される領域611~614へと分割される。領域611~614は電気的に平行に結合される。領域611と領域614は組合せ領域を表すことができる。こうして、金属層609に加えられる電流を、3つのサブ電流へと分割することができる。1つのサブ電流が領域612を通過する一方で、他の2つが領域613および組合せ領域を通過する。領域612中の抵抗率がより大きいことに起因して、領域610および611中の電流密度が領域612中の電流密度より大きく、領域611中の電流密度が領域610中の電流密度より大きい。
上で述べた実施形態のように、自由層605と自由層608は、磁化方向を切り換えるための、同じ電流密度の閾値を有することができる。領域610、611、および612中に3つの電流密度があるため、書込電流が金属層609に注入されるときに、4つのシナリオがあり得る。第1に、電流密度が領域610、611、および612中の閾値より大きいとき、自由層605と自由層608の磁化状態を、一緒に切り換えることができる。第2に、電流密度が領域610および611の中だけ閾値より大きいとき、自由層605の磁化状態を完全に切り換えることができる一方で、自由層608の磁化状態を部分的に切り換えることができる。自由層608の部分的に切り換えられる部分は、領域611に対応する。第3に、電流密度が領域611の中だけ閾値より大きいとき、自由層608の磁化状態を部分的に切り換えることができる。自由層608の部分的に切り換えられる部分は、領域611に対応する。第4に、電流密度が領域610、611、および612の中で閾値より低いとき、自由層605と自由層608のどちらの磁化状態も切り換えることができない。
したがって、構造600は、下で説明するように8つの識別可能な電気抵抗状態を実現することができ、これが8つのメモリ状態または8つのメモリレベルを表すことができる。
第1および第2の抵抗状態は、領域610、611、および612の中の閾値より大きい電流密度を発生する書込電流を使用して書き込むことができる。そのため、自由層605と自由層608のすべての部分の磁化状態を、一緒に切り換えることができる。第1の電気抵抗状態は、基準層および自由層について平行な磁化状態を有するMTJ601とMTJ602に対応する、最低の電気抵抗値を有する。第2の電気抵抗状態は、基準層および自由層について逆平行な磁化状態を有するMTJ601とMTJ602に対応する、最大の電気抵抗値を有する。
第3および第4の電気抵抗状態は、2つの電流を順次使用して書き込むことができる。第1の電流は、領域610、611、および612の中に閾値より大きい電流密度を発生させる。第2の電流は、領域610および611中で閾値より大きいが領域612中で閾値より低い電流密度を発生させる。第1の電流が加えられると、自由層605と自由層608のすべての部分の磁化状態を一緒に切り換えることができる。第3の抵抗状態では、第1の電流が加えられて、MTJ601とMTJ602において、基準層および自由層について平行な磁化状態を作ることができる。次いで、第2の電流が加えられて、MTJ601において基準層および自由層について完全に、MTJ602において基準層および自由層について部分的に逆の磁化状態を作る。そのため、MTJ601のすべての部分が逆平行な磁化状態を有することができ、領域611と一致するMTJ602の1つの部分が逆平行な磁化状態を有することができ、領域612と一致するMTJ602の他の部分が平行な磁化状態を有することができ、これは、第3の電気抵抗状態を表す。同様に、MTJ601のすべての部分および領域611と一致するMTJ602の1つの部分が平行な磁化状態を有し、領域612と一致するMTJ602の他の部分が逆平行な磁化状態を有するようにするため、第1および第2の電流を配置することができ、これは、第4の電気抵抗状態を表す。領域611および612と一致するMTJ602の2つの部分が、電気的に平行に結合される。したがって、MTJ602の電気抵抗は、電気的に平行に接続される2つの電気抵抗器に対応する。
第5から第8の電気抵抗状態は、3つの電流を順次使用して書き込むことができる。第1の電流は、領域610~612の中に閾値より大きい電流密度を発生させることができる。第2の電流は、領域610および611中で閾値より大きいが領域612中で閾値より低い電流密度を発生させることができる。第3の電流は、領域611中で閾値より大きいが領域610および612中で閾値より低い電流密度を発生させることができる。第1、第2、および第3の電流は、情報を順次書き込むために使用することができる。
第5から第8の電気抵抗状態は、以下のように定義することができる。第5から第8の電気抵抗状態に対応する構造600の抵抗値は、領域610~612の設計およびMTJ601および602の設計に依存することができる。
MTJ601のすべての部分が平行な磁化状態を有し、MTJ602のすべての部分が逆平行な磁化状態を有するとき、それは、第5の電気抵抗状態を表す。
MTJ601のすべての部分が逆平行な磁化状態を有し、MTJ602のすべての部分が平行な磁化状態を有するとき、それは、第6の電気抵抗状態を表す。
MTJ601のすべての部分および領域612と一致するMTJ602の部分が平行な磁化状態を有し、領域611と一致するMTJ602の他の部分が逆平行な磁化状態を有するとき、それは、第7の電気抵抗状態を表す。
MTJ601のすべての部分および領域612と一致するMTJ602の部分が逆平行な磁化状態を有し、領域611と一致するMTJ602の他の部分が平行な磁化状態を有するとき、それは、第8の電気抵抗状態を表す。
図7Aおよび図7Bは、本開示の実施形態と一致する、別の例示的なマルチレベルSOT-MRAM構造700の概略構造図を示す。図7Aは、構造700の斜視図であり、図7Bは、構造700の上面図での図示である。構造700はただ1つのMTJ、MTJ701を有し、これは、図6Aおよび図6Bに示される構造600の部分と同様である。MTJ701は、基準層702、バリア層703、および自由層704を含むことができる。MTJ701は、金属層705上に配置することができる。MTJ701において、バリア層703は基準層702と自由層704によって挟まれる。自由層704は、金属層705と接触し、バリア層703と金属層705によって挟まれてよい。端子1および2は、それぞれ、金属層705の2つの端部に電気的に結合することができる。端子3と基準層702を電気的に結合することができる。
基準層702は、強磁性体材料を含み、固定された磁化方向を有することができる。自由層704は、強磁性体材料をやはり含むことができる。自由層704の磁化方向は、2つの方向の間で切換可能であってよい。自由層704の磁化方向の変化をマルチレベル情報を記憶するために使用することができる。バリア層703は、電気絶縁材料を含むことができる。金属層705は、非磁性重金属で作ることができる。MTJ701の電気抵抗を、構造700で記憶された情報を読み出すために使用することができる。
自由層704の磁化状態は、端子1および2を介して金属層705に加えられる電流を使用して切り換えることができる。電流は、構造700の書込電流として機能することができる。電流が端子1から端子2に流れるとき、自由層704の磁化状態を、X軸の正の方向に切り換えることができる。電流が端子2から端子1に流れるとき、自由層704の磁化状態を、X軸の負の方向に切り換えることができる。
したがって、構造700の書込プロセスは、金属層705に電流を加えることによって実施することができ、読出プロセスは、MTJ701の電気抵抗を測定することによって実施することができる。
図7Bは、構造700の図示である。図は、MTJ701が省略された上面図を表すことができる。自由層704が金属層705のコンタクト領域の表面と接触すると仮定する。コンタクト領域は、領域706および707を含むことができ、それらはそれぞれ領域709および708に隣接する。領域706~709は、図7Bに示されるように点線で描かれる。さらに、イオン注入が領域707に行われる。非金属材料のイオンを注入プロセスで使用することができる。アニーリングステップが注入に続く場合がある。
そのため、領域707の電気抵抗率が増加し、領域706、708、および709を含む金属層705の残りの電気抵抗率より大きくなる場合がある。図7Bに示されるように、金属層705のセグメントは、X軸に沿って配置される領域706~709へと分割することができる。領域706~709は電気的に平行に結合される。領域706と領域709は組合せ領域を表すことができる。こうして、金属層705に加えられる電流を、3つのサブ電流へと分割することができる。1つのサブ電流が領域707を通過する一方で、他の2つが領域708および組合せ領域を通過する。領域707中の電気抵抗率がより大きいことに起因して、領域706中の電流密度は、領域707中の電流密度より大きい。領域706および707は、自由層704の2つの部分に対応する。
2つの電流密度があるため、書込電流が金属層705に注入されるときに、3つのシナリオがあり得る。第1に、領域706と領域707の両方の電流密度が、磁化方向を切り換えるための電流密度の閾値より大きいとき、自由層704すべての磁化状態を切り換えることができる。第2に、電流密度が領域706中の閾値より大きいが、領域707中の閾値より低いとき、自由層704の磁化状態を部分的に切り換えることができる。自由層704の部分的に切り換えられる部分は、領域706に対応することができる。第3に、電流密度が領域706および707の中の閾値より低いとき、自由層704の磁化状態を切り換えることができない。
したがって、構造700は、下で説明するように4つの識別可能な電気抵抗状態を実現することができ、これが4つのメモリ状態または4つのメモリレベルを表すことができる。
第1および第2の抵抗状態は、領域706および707の中の閾値より大きい電流密度を発生する書込電流を使用して書き込むことができる。そのため、自由層704のすべての部分の磁化状態を切り換えることができる。第1の電気抵抗状態は、基準層および自由層について平行な磁化状態を有するMTJ701に対応する、最低の電気抵抗値を有する。第2の電気抵抗状態は、基準層および自由層について逆平行な磁化状態を有するMTJ701に対応する、最大の電気抵抗値を有する。
第3および第4の電気抵抗状態は、2つの電流を順次使用して書き込むことができる。第1の電流は、領域706および707の中に閾値より大きい電流密度を発生させる。第2の電流は、領域706中で閾値より大きいが領域707中で閾値より低い電流密度を発生させる。第1の電流が加えられると、自由層704のすべての部分の磁化状態を一緒に切り換えることができる。第3の抵抗状態では、第1の電流が加えられて、MTJ701において、基準層および自由層について平行な磁化状態を作ることができる。次いで、第2の電流が加えられて、MTJ701において基準層および自由層について部分的に逆の磁化状態を作る。そのため、領域706と一致するMTJ701の1つの部分が逆平行な磁化状態を有することができ、領域707と一致するMTJ701の他の部分が平行な磁化状態を有することができ、これは、第3の電気抵抗状態を表す。同様に、領域706と一致するMTJ701の1つの部分が平行な磁化状態を有し、領域707と一致するMTJ701の他の部分が逆平行な磁化状態を有するようにするため、第1および第2の電流を配置することができ、これは、第4の電気抵抗状態を表す。領域706および707と一致するMTJ701の2つの部分が、電気的に平行に結合される。したがって、MTJ701の電気抵抗は、電気的に平行に接続される2つの電気抵抗器に対応する。
図8は、本開示の実施形態と一致する、電子デバイス800を図示する概略ブロック図である。デバイス800としては、デスクトップまたはポータブルコンピュータ、サーバ、スマートフォン、スマートウォッチなどといったコンピューティングデバイスを挙げることができる。デバイス800としては、(スイッチまたはルータなどの)ネットワーキングデバイス、デジタル画像、音声、および/または動画の記録器、車両、電気器具、および玩具などを挙げることもできる。示されるように、デバイス800は、マイクロプロセッサ801、メモリコントローラ802、メモリデバイス803、出力モジュール804、および入力モジュール805を備えることができる。
マイクロプロセッサ801(たとえば、中央処理装置(CPU))は、メモリコントローラ802および出力モジュール804の動作を含む、電子デバイス800の全体動作を制御することができる。出力モジュール804は、ディスプレイおよび/またはスピーカを含むことができる。入力モジュール805は、キーボード、キーパッド、コンピュータマウス、またはタッチスクリーンを含むことができる。いくつかの実施形態では、出力モジュール804と入力モジュール805は、タッチスクリーンを使用して組み合わせることができる。マイクロプロセッサ801は、入力モジュール805(たとえば、キーボード)によって生成される入力信号にしたがって、出力モジュール804(たとえば、ディスプレイ)を通してメモリデバイス803に記憶された情報を表示することができる。
メモリデバイス803は、1つまたは複数のメモリ領域を備えることができる。いくつかの実施形態では、各メモリ領域は、上で記載した磁気メモリ構造の1つまたは複数のアレイを備えることができる。いくつかの他の実施形態では、各メモリ領域は、上で記載した磁気メモリ構造の1つまたは複数のアレイおよび他のタイプのメモリの1つまたは複数のアレイを備えることができる。メモリコントローラ802は、メモリデバイス803の動作を制御する。メモリデバイス803により実施される動作は、消去、書込、および読出を含む。いくつかの実施形態では、メモリデバイス803は、制御回路を含むことができる。メモリコントローラ802は、制御回路を介してメモリデバイス803を制御することができる。いくつかの他の実施形態では、メモリデバイス803は、何ら制御回路を含まない場合がある。このとき、メモリコントローラ802が、メモリデバイス803を直接制御することができる。
本開示の原理および実装は本明細書中の具体的な実施形態を使用することによって記載されるが、実施形態の上の記載は、単に、本開示の方法および方法の中核概念を理解するのを助けることが意図される。加えて、上述の様々な実施形態の特徴を組み合わせて、追加の実施形態を形成することができる。一方で、当業者は、本開示の概念にしたがって、具体的な実装形態および応用範囲に修正を行うことができる。したがって、本明細書の内容は、本開示に対する制限と見なすべきではない。
1 端子
1’ サブ電流
2 端子
2’ サブ電流
3 端子
3’ サブ電流
10 メモリデバイス
12 メモリ領域
14 制御回路
16 メモリ構造
100 単一レベルSOT-MRAM構造、SOT-MRAMデバイス
101 基準層
102 バリア層
103 自由層
104 金属層
200 金属層
201 イオン注入領域
202 領域
203 領域
300 マルチレベルSOT-MRAM構造
301 MTJ
302 MTJ
303 基準層
304 バリア層
305 自由層
306 基準層
307 バリア層
308 自由層
309 金属層
310 コンタクト領域
311 コンタクト領域
312 領域
313 領域
320 フローチャート、製造プロセス
400 マルチレベルSOT-MRAM構造
401 MTJ
402 MTJ
403 基準層
404 バリア層
405 自由層
406 基準層
407 バリア層
408 自由層
409 金属層
410 コンタクト領域
411 コンタクト領域
412 領域
413 領域
500 マルチレベルSOT-MRAM構造
501 MTJ
502 MTJ
503 基準層
504 バリア層
505 自由層
506 基準層
507 バリア層
508 自由層
509 金属層
510 領域
511 領域
512 領域
513 領域
514 領域
515 領域
600 マルチレベルSOT-MRAM構造
601 MTJ
602 MTJ
603 基準層
604 バリア層
605 自由層
606 基準層
607 バリア層
608 自由層
609 金属層
610 領域
611 領域
612 領域
613 領域
614 領域
700 マルチレベルSOT-MRAM構造
701 MTJ
702 基準層
703 バリア層
704 自由層
705 金属層
706 領域
707 領域
709 領域
708 領域
800 電子デバイス
801 マイクロプロセッサ
802 メモリコントローラ
803 メモリデバイス
804 出力モジュール
805 入力モジュール

Claims (16)

  1. メモリデバイスを制御する制御回路、および
    メモリ構造の少なくとも1つのアレイ
    を備え、各メモリ構造が、
    第1の領域および第2の領域を含む金属層であって、前記第1の領域の第1の部分および第2の部分の電気抵抗率が、前記第2の領域の電気抵抗率とは異なる、金属層、ならびに
    前記金属層上に配置される第1の磁気トンネル接合(MTJ)
    を備え、
    前記第1の磁気トンネル接合(MTJ)が、
    前記金属層に隣接し、前記金属層の前記第1の領域と接触する第1の自由層であって、前記第1の自由層の磁化の方向が、前記金属層に沿って流れる電流の影響下で、第1の方向と第2の方向の間で切換可能である、第1の自由層と、
    前記自由層に隣接し、電気絶縁材料を含む第1のバリア層であって、前記第1の自由層が前記金属層と前記第1のバリア層の間に配置される、第1のバリア層と、
    前記第1のバリア層に隣接する第1の基準層であって、前記第1の基準層の磁化の方向が、前記第1の方向または前記第2の方向に沿ったままであり、前記第1のバリア層が前記第1の自由層と前記第1の基準層の間に配置される、第1の基準層と
    を備え
    前記金属層において、前記第1の領域の前記第1の部分および前記第2の部分が前記第1の方向または第2の方向に沿って所定の距離だけ離間され、前記第1の領域の前記第1の部分と前記第2の部分の電気抵抗率が同じであり、前記第1の部分および前記第2の部分を除いた前記第1の領域と前記第2の領域の電気抵抗率が同じである、メモリデバイス。
  2. 各メモリ構造が、
    前記金属層上に配置される第2の磁気トンネル接合(MTJ)
    をさらに備え、
    前記第2の磁気トンネル接合(MTJ)が、
    前記金属層に隣接し、前記金属層の前記第2の領域と接触する第2の自由層であって、前記第2の自由層の磁化の方向が、前記金属層に沿って流れる前記電流の前記影響下で、前記第1の方向と前記第2の方向の間で切換可能である、第2の自由層と、
    前記第2の自由層に隣接し、電気絶縁材料を含む第2のバリア層であって、前記第2の自由層が前記金属層と前記第2のバリア層の間に配置される、第2のバリア層と、
    前記第2のバリア層に隣接する第2の基準層であって、前記第2の基準層の磁化の方向が、前記第1の方向または前記第2の方向に沿ったままであり、前記第2のバリア層が前記第2の自由層と前記第2の基準層の間に配置される、第2の基準層と
    を備える、請求項1に記載のデバイス。
  3. 前記金属層および前記第1のバリア層が非磁性であり、前記第1の自由層が第1の強磁性体層を含み、前記第1の基準層が第2の強磁性体層を含む、請求項1に記載のデバイス。
  4. 前記金属層が、
    前記第1の方向または第2の方向に沿った前記第1の領域の2つの対向する側面に隣接する第3の領域および第4の領域
    をさらに備え、
    記第3の領域と第4の領域の電気抵抗率が同じであり、前記第1の部分および前記第2の部分を除いた前記第1の領域と第3の領域の電気抵抗率が異なる、請求項2に記載のデバイス。
  5. 前記第1の基準層と前記第2の基準層が電気的に結合される、請求項2に記載のデバイス。
  6. 前記第1の領域の前記第1の部分がイオン注入プロセスによって処理される、請求項1に記載のデバイス。
  7. 前記第1の領域の各部分の電気抵抗率が、前記第2の領域の電気抵抗率とは異なる、請求項2に記載のデバイス。
  8. 前記第1の磁気トンネル接合(MTJ)と前記第2の磁気トンネル接合(MTJ)が同じ構成を有する、請求項2に記載のデバイス。
  9. メモリ構造のアレイを製造するための方法であって、
    基板上に金属層を堆積するステップであって、前記金属層が複数の第1のコンタクト領域および複数の第2のコンタクト領域を備え、各第1のコンタクト領域が前記複数の第2のコンタクト領域のうちの1つに隣接する、ステップと、
    前記複数の第1のコンタクト領域中でイオン注入プロセスを実施するステップであって、各第1のコンタクト領域の少なくとも1つの部分が前記イオン注入プロセスによって処理される、ステップと、
    自由層を堆積するステップであって、前記自由層が第1の磁気材料を含む、ステップと、
    バリア層を堆積するステップであって、前記バリア層が電気絶縁材料を含む、ステップと、
    基準層を堆積するステップであって、前記基準層が第2の磁気材料を含む、ステップと、
    前記金属層上に複数の第1の磁気トンネル接合(MTJ)および複数の第2の磁気トンネル接合(MTJ)を形成するステップであって、各第1の磁気トンネル接合(MTJ)が前記複数の第1のコンタクト領域のうちの1つに隣接し、各第2の磁気トンネル接合(MTJ)が前記複数の第2のコンタクト領域のうちの1つに隣接する、ステップと、
    メモリ構造のアレイを形成するステップであって、各メモリ構造が、前記複数の第1の磁気トンネル接合(MTJ)のうちの1つおよび前記複数の第2の磁気トンネル接合(MTJ)のうちの1つを備える、ステップと
    を含み、
    各第1のコンタクト領域の前記少なくとも1つの部分の電気抵抗率が、前記複数の第2のコンタクト領域の電気抵抗率とは異なる、方法。
  10. 各第1のコンタクト領域のすべての部分が前記イオン注入プロセスによって処理される、請求項に記載の方法。
  11. 第1の領域および第2の領域を含む金属層であって、前記第1の領域の第1の部分および第2の部分の電気抵抗率が、前記第2の領域の電気抵抗率とは異なる、金属層と、
    前記金属層に隣接し、前記金属層の前記第1の領域と接触する第1の自由層であって、前記第1の自由層の磁化の方向が、前記金属層に沿って流れる電流の影響下で、第1の方向と第2の方向の間で切換可能である、第1の自由層と、
    前記自由層に隣接し、電気絶縁材料を含む第1のバリア層であって、前記第1の自由層が前記金属層と前記第1のバリア層の間に配置される、第1のバリア層と、
    前記第1のバリア層に隣接する第1の基準層であって、前記第1の基準層の磁化の方向が、前記第1の方向または前記第2の方向に沿ったままであり、前記第1のバリア層が前記第1の自由層と前記第1の基準層の間に配置される、第1の基準層と
    を備え
    前記金属層において、前記第1の領域の前記第1の部分および前記第2の部分が前記第1の方向または第2の方向に沿って所定の距離だけ離間され、前記第1の領域の前記第1の部分と前記第2の部分の電気抵抗率が同じであり、前記第1の部分および前記第2の部分を除いた前記第1の領域と前記第2の領域の電気抵抗率が同じであメモリデバイス。
  12. 前記金属層に隣接し、前記金属層と接触する第2の自由層であって、前記第2の自由層の磁化の方向が、前記金属層に沿って流れる前記電流の前記影響下で、前記第1の方向と前記第2の方向の間で切換可能である、第2の自由層と、
    前記第2の自由層に隣接し、電気絶縁材料を含む第2のバリア層であって、前記第2の自由層が前記金属層と前記第2のバリア層の間に配置される、第2のバリア層と、
    前記第2のバリア層に隣接する第2の基準層であって、前記第2の基準層の磁化の方向が、前記第1の方向または前記第2の方向に沿ったままであり、前記第2のバリア層が前記第2の自由層と前記第2の基準層の間に配置される、第2の基準層と
    をさらに備える、請求項11に記載のデバイス。
  13. 前記第1の領域の各部分の電気抵抗率が、前記第2の領域の電気抵抗率とは異なる、請求項11に記載のデバイス。
  14. 前記第1の基準層と前記第2の基準層が電気的に結合される、請求項12に記載のデバイス。
  15. 記金属層および前記第1のバリア層が非磁性であり、前記第1の自由層が第1の強磁性体層を含み、前記第1の基準層が第2の強磁性体層を含む、請求項11に記載のデバイス。
  16. 前記第1の領域の前記第1の部分がイオン注入プロセスによって処理される、請求項11に記載のデバイス。
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