JP7329999B2 - 物品受取システム - Google Patents

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Description

本発明は、物品受取システムに関し、特に、集合住宅等の施設に設置されており、物品の受取側が物品の配送時等に不在の場合でもスムーズな物品の受取りを支援する物品受取システムに関する。
近年、我が国においては、核家族化、未婚・晩婚者の増加や少子高齢化に伴う単身者の増加、さらには共働きの夫婦の増加等が進行し、そのライフスタイルが大きく変わってきている。
また、近年は、ECコマースの隆盛に伴って、購入商品等の物品が各家庭に配送されることが多くなっている一方で、上記のとおり、夫婦の共働き等の割合の増加により家を留守にするケースが増えてきており、上記物品をスムーズに受け取ることのできる環境や設備が望まれている。
上記のようなニーズに応えるように、近年、マンション等の集合住宅の共用部等には、いわゆる宅配ロッカーと称される配送物の収納装置が設置されることが多くなってきている。
この配送物の収納装置は、居住者が共用で使用可能な収納ボックスを複数備え、当該収納ボックスにおいて、配送業者等により集合住宅の居住者宛に配送された物品を、一時的に預かり、施錠可能に収納することにより、当該居住者が不在の場合であっても、再配達を依頼することなく、当該収納装置から自身宛の配送物を取り出すことにより、スムーズに当該配送物を受け取ることができるというものである。
上述した宅配物の収納装置は、一般的に、画面表示を行うディスプレイ等の表示部と、各種情報を入力するためのタッチパネル等の操作部とを備えている。
例えば、配送業者は、集合住宅の居住者等のユーザ宛の配送物を収納装置へ入庫する際には、表示部に表示されるメッセージに従って、操作部を用いて配送先のユーザの情報(居住する集合住宅の部屋番号等)の入力を行う。
また、ユーザは、自身宛の配送物を収納装置の収納ボックスから取り出すとき、表示部に表示されるメッセージに従って、操作部を用いてパスワード等の解錠情報の入力を行う。
上記のような表示部及び操作部を用いて収納ボックスへの物品の入庫や取出を行う収納装置の従来技術の1つとして、特許文献1が開示するところの宅配用ロッカーが提案されている。
この特許文献1に開示される宅配用ロッカーでは、配達業者は宅配用ロッカーの表示画面に基づいて、表示手段に表示されたキーボード画像を押下することにより、使用するロッカー番号、受取人の連絡先、住所等の情報、配達業者の連絡先等を入力する。
特開2004-180906
しかしながら、特許文献1の宅配用ロッカーは、上記のとおり、宅配用ロッカーに備え付けのディスプレイやタッチパネル等の表示手段を用いて、各種情報の確認及び入力を配達業者や受取人に促すものであり、その操作に慣れていない者にとっては、配送物の入庫や取出をスムーズに行うことが困難であるという問題点がある。
例えば、収納装置の機種が異なる場合はその操作手順も異なるため、配送業者が、まだ配送したことのない集合住宅等へ配送を行う際には、その配達先に設置される収納装置の操作方法がわからず、配送物をスムーズに入庫することができないおそれがある。
また、配送物の受取人であるユーザは、宅配用ロッカーのタッチパネル等の操作に慣れていない場合には、宅配用ロッカーの利用自体に消極的になり、宅配用ロッカーが提供する有益なサービスの利用の機会を逃してしまうおそれがある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、ユーザが集合住宅等の施設において設置される宅配用ロッカー等の収納装置に物品を入庫したり、取り出したりするときに、使い慣れている自身の端末を用いて、使用する収納ボックスを簡単な操作で指定する物品受取システムを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明は、1以上の施錠可能な収納ボックスを備え、解錠情報の入力により該当する収納ボックスの解錠を行う収納装置と、収納ボックスに物品を入庫する入庫側が操作する情報処理装置であって、収納装置とネットワークを介して通信可能な入庫側端末とを有し、収納装置は、入庫側端末と通信を行う通信部と、個々の収納ボックス固有のコード情報を表示するコード表示部と、入庫側端末から解錠を要求された収納ボックスの解錠を行う解錠部とを有し、入庫側端末は、収納装置と通信を行う通信部と、コード情報を読取る読取部と、読取部により読み取られたコード情報に対応する収納ボックスの識別情報を抽出し、抽出した収納ボックスの識別情報を出力し、物品の入庫のために収納ボックスの解錠を要求する解錠要求部とを有し、コード表示部は、コード情報を表示するディスプレイであり、自装置の操作用の情報を含む自装置に関する情報を表示するとともに、ディスプレイの画面表示を切り替えて、収納装置の全ての収納ボックスのコード情報を表示することを特徴とする。
また、本発明によれば、収納装置及び入庫側端末の通信部は、互いに近距離無線通信を行い、入庫側端末は、収納装置の収納ボックスにおける物品の収納状況を示す情報の取得要求を近距離無線通信を介して収納装置へ送信し、物品の収納状況を示す情報を近距離無線通信を介して収納装置から受信すると、受信した物品の収納状況を示す情報の表示を行うことを特徴とする。
また、本発明は、1以上の施錠可能な収納ボックスを備え、解錠情報の入力により該当する収納ボックスの解錠を行う収納装置と、収納ボックスから物品を取出す取出側が操作する情報処理装置であって、収納装置とネットワークを介して通信可能な取出側端末とを有し、収納装置は、取出側端末と通信を行う通信部と、個々の収納ボックス固有のコード情報を表示するコード表示部と、取出側端末から解錠を要求された収納ボックスの解錠を行う解錠部とを有し、取出側端末は、収納装置と通信を行う通信部と、コード情報を読取る読取部と、読取部により読み取られたコード情報に対応する収納ボックスの識別情報を抽出し、抽出した収納ボックスの識別情報を出力し、物品の取出しのために収納ボックスの解錠を要求する解錠要求部とを有し、コード表示部は、コード情報を表示するディスプレイであり、自装置の操作用の情報を含む自装置に関する情報を表示するとともに、ディスプレイの画面表示を切り替えて、収納装置の全ての収納ボックスのコード情報を表示することを特徴とする。
また、本発明によれば、収納装置及び取出側端末の通信部は、互いに近距離無線通信を行い、取出側端末は、収納装置の収納ボックスの解錠情報を近距離無線通信を介して収納装置へ送信し、収納装置は、解錠情報を取出側端末から受信すると、受信した解錠情報に示される収納ボックスの解錠を行うことを特徴とする。
また、本発明によれば、収納装置は、各収納ボックスにおける物品の収納状況を示す情報を通知する収納状況通知部をさらに有し、収納状況通知部は、収納ボックスの扉又は扉の近傍に収納ボックス個別に設けられており、設けられている収納ボックスそれぞれの収納状況を示す情報を通知することを特徴とする。
本発明における物品受取システムは、入庫側端末又は取出側端末は、収納装置に表示されたコード情報の読取りをトリガーにして、物品の入庫又は取出しのために収納ボックスの解錠を要求するので、宅配用ロッカー等の収納装置に物品を入庫したり、取り出したりするときに、使い慣れているユーザ自身の端末を用いて、使用する収納ボックスを簡単な操作で指定し解錠することが可能となっている。
本発明の第1の実施の形態における物品受取システムの概要を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における物品受取システムの構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における収納装置の構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における収納装置の正面側の外観図である。 本発明の第1の実施の形態における収納装置のユーザDBのデータ構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における収納装置の収納ボックスDBのデータ構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における収納装置の入庫履歴DBのデータ構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における入庫側端末の構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における取出側端末の構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における管理サーバの構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における管理サーバの収納装置DBのデータ構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態において、入庫側が物品を収納装置に入庫するときの物品受取システムによる動作の流れを示すシーケンスチャートである。 本発明の第1の実施の形態において、入庫側が物品を収納装置に入庫するときの物品受取システムによる動作の流れを示すシーケンスチャートである。 本発明の第1の実施の形態において、入庫側が物品を収納装置に入庫するときの物品受取システムによる動作の流れを示すシーケンスチャートである。 本発明の第1の実施の形態における物品受取サービスの利用目的の選択画面の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における取出側・入庫側特定情報の入力画面の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における収納ボックスの収納状況の表示画面の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における着荷情報の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態において、取出側が物品を収納装置から取出すときの物品受取システムによる動作の流れを示すシーケンスチャートである。 本発明の第1の実施の形態において、取出側が物品を収納装置から取出すときの物品受取システムによる動作の流れを示すシーケンスチャートである。 本発明の第1の実施の形態における着荷情報の一覧情報の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における収納装置の構成を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における収納装置の正面側の外観図である。 本発明の第2の実施の形態において、入庫側が物品を収納装置に入庫するときの物品受取システムによる動作の流れを示すシーケンスチャートである。 本発明の第2の実施の形態において、入庫側が物品を収納装置に入庫するときの物品受取システムによる動作の流れを示すシーケンスチャートである。 本発明の第2の実施の形態において、入庫側が物品を収納装置に入庫するときの物品受取システムによる動作の流れを示すシーケンスチャートである。 本発明の第3の実施の形態における収納装置の正面側の外観図である。 本発明の第3の実施の形態において、入庫側が物品を収納装置に入庫するときの物品受取システムによる動作の流れを示すシーケンスチャートである。 本発明の第3の実施の形態において、入庫側が物品を収納装置に入庫するときの物品受取システムによる動作の流れを示すシーケンスチャートである。 本発明の第3の実施の形態において、入庫側が物品を収納装置に入庫するときの物品受取システムによる動作の流れを示すシーケンスチャートである。 本発明の第3の実施の形態において、取出側が物品を収納装置から取出すときの物品受取システムによる動作の流れを示すシーケンスチャートである。 本発明の第3の実施の形態において、取出側が物品を収納装置から取出すときの物品受取システムによる動作の流れを示すシーケンスチャートである。 本発明の第4の実施の形態において、入庫側が物品を収納装置に入庫するときの物品受取システムによる動作の流れを示すシーケンスチャートである。 本発明の第4の実施の形態において、入庫側が物品を収納装置に入庫するときの物品受取システムによる動作の流れを示すシーケンスチャートである。 本発明の第4の実施の形態において、入庫側が物品を収納装置に入庫するときの物品受取システムによる動作の流れを示すシーケンスチャートである。 本発明の第4の実施の形態において、取出側が物品を収納装置から取出すときの物品受取システムによる動作の流れを示すシーケンスチャートである。 本発明の第4の実施の形態において、取出側が物品を収納装置から取出すときの物品受取システムによる動作の流れを示すシーケンスチャートである。 本発明の第5の実施の形態における物品受取システムの構成を示す図である。 本発明の第5の実施の形態において、入庫側が物品を収納装置に入庫するときの物品受取システムによる動作の流れを示すシーケンスチャートである。 本発明の第5の実施の形態において、入庫側が物品を収納装置に入庫するときの物品受取システムによる動作の流れを示すシーケンスチャートである。 本発明の第5の実施の形態において、入庫側が物品を収納装置に入庫するときの物品受取システムによる動作の流れを示すシーケンスチャートである。 本発明の第5の実施の形態において、入庫側が物品を収納装置から取出すときの物品受取システムによる動作の流れを示すシーケンスチャートである。 本発明の第5の実施の形態において、入庫側が物品を収納装置から取出すときの物品受取システムによる動作の流れを示すシーケンスチャートである。
<第1の実施の形態>
(第1の実施の形態の概要)
図1は、本発明の第1の実施の形態における物品受取システムの概要を示す図である。
以下、本図に沿って説明を進める。
本発明の第1の実施の形態における物品受取システムは、例えば、居住者が居住するマンション等の集合住宅、商業施設(店舗等)、公共施設(駅等)、勤務者の勤務先のオフィスビル等で適用可能である。
本実施の形態では、入庫側のユーザが物品を収納装置10に入庫し、取出側のユーザがその収納装置10に収納されている物品を取り出す。
このように、本実施の形態における物品受取システムは、物品を任意の期間、一時的に預かるサービスを各ユーザに提供するものである。
本実施の形態では、物品を収納装置10に入庫する入庫側のユーザを、以下、「入庫側」と記載する。また、入庫側が収納装置10に入庫した物品を取り出す取出側のユーザを、以下、「取出側」と記載する。
本実施の形態において、入庫側と取出側との関係は多岐にわたるが、以下、各例を示す。
(例1)
例1のケースは、入庫側が配送業者であり、取出側が特定の事業者以外の一般ユーザである。
収納装置10が集合住宅等の居住空間に設置される場合には、取出側は当該集合住宅の居住者であり得る。
入庫側である配送業者は、配送依頼を受けた取出側宛の物品を収納装置10に入庫する。このとき、例えば、入庫側である配送業者は、取出側が居住する集合住宅に設置されている収納装置10に入庫を行う。
取出側は、入庫側により入庫され収納装置10に収納されている上記自身宛の物品を取出す。
なお、配送業者に代えて、ネットスーパー等の自社商品を配送する業者であってもよい。この場合、上記業者は、配送業者と同様に、物品としてユーザ宛の商品の入庫を行う。
また、配送業者に代えて、クリーニング業者であってもよい。この場合、入庫側であるクリーニング業者はクリーニング済みのユーザの衣類等を収納装置10に入庫する。ユーザは、クリーニング済みの衣類等を取出し、受取る。
また、配送業者に代えて、レンタカー業者であってもよい。この場合、入庫側であるレンタカー業者は、ユーザからのレンタカー利用の申込みに応じて、そのユーザがレンタルする車両のキーを収納装置10に入庫する。取出側であるユーザは、そのキーを収納装置10から取出し、その取出したキーを用いてレンタルした車両を利用する。
(例2)
例2のケースは、入庫側が特定の事業者以外の一般ユーザであり、取出側が宅配業者等の配送業者である。
収納装置10が集合住宅等の居住空間に設置される場合には、入庫側は当該集合住宅の居住者であり得る。
入庫側は、送り先の他のユーザ宛の物品を収納装置10に入庫する。
取出側である配送業者は、入庫側により入庫され収納装置10に収納されている上記物品を取出し、その後、その物品を上記他のユーザのもとまで配送する。
なお、配送業者に代えて、クリーニング業者であってもよい。この場合、入庫側であるユーザは自身の未洗濯の衣類等を収納装置10に入庫する。クリーニング業者は、未洗濯の衣類等を取出し、その後、その取出した衣類等のクリーニングを行う。
また、配送業者に代えて、レンタカー業者であってもよい。この場合、入庫側であるユーザはレンタルした車両のキーを収納装置10に入庫して、キーの返却を行う。レンタカー業者は、その返却したキーを収納装置10から取出し、受取る。
(例3)
例3のケースは、入庫側が特定の事業者以外の第1の一般ユーザであり、取出側が特定の事業者以外の第2の一般ユーザである。
収納装置10が集合住宅等の居住空間に設置される場合には、第1,第2の一般ユーザは当該集合住宅の居住者であり得る。
入庫側は、取出側宛の物品を収納装置10に入庫する。このとき、例えば、入庫側は、取出側が居住する集合住宅に設置されている収納装置10に入庫を行う。
取出側は、入庫側により入庫され収納装置10に収納されている上記自身宛の物品を取出す。
(第1の実施の形態の構成)
(1)物品受取システムの全体構成
図2は、本発明の第1の実施の形態における物品受取システムの構成を示す図である。
図に示すように、物品受取システムは、1以上の収納ボックス160を有し、物品を当該収納ボックス160に一時的に収納し保管する宅配ロッカー等の収納装置10と、物品を収納装置10に入庫する入庫側が操作する情報処理装置である入庫側端末20と、収納装置10に収納されている物品を取出す取出側が操作する情報処理装置である取出側端末30と、収納装置10を解錠するための解錠情報を管理するとともに、収納装置10の収納状況等を監視する管理サーバ40とを有して構成される。
図に示すように、管理サーバ40は、インターネット又はLAN等のネットワーク100(有線・無線を含む)を介して、収納装置10、入庫側端末20及び取出側端末30と通信可能に接続されている。
(2)収納装置10の構成
(a)収納装置10の全体構成
収納装置10は、1以上の施錠可能な収納ボックス160を備え、当該収納ボックス160にユーザ宛の物品を収納する。
収納装置10は、例えば、集合住宅の共用部(エントランス)、店舗等の商業施設、駅等の公共施設又はユーザの勤務先のオフィスビル等に設置される。
図3は、本発明の第1の実施の形態における収納装置10の構成を示す図である。
また、図4は、本発明の第1の実施の形態における収納装置10の正面側の外観図である。
図に示すように、収納装置10は、CPU等から構成され収納装置10全体を制御する制御部11と、各種情報を格納する情報格納部12と、ネットワーク100を介して管理サーバ40と通信を行う通信部13と、収納装置10の操作用の情報を含む収納装置10に関する各種情報を表示する表示部14と、各種キーを備え情報入力が可能であるとともに、収納ボックス160の解錠用の認証情報の入力等を行う操作部15と、ユーザ宛の物品を収納する収納ボックス160を複数備えた収納部16とを有して構成される。
各部11~16は、内部のバスに接続され、このバスを介して種々の情報等が入出力され、制御部11の制御の下、種々の処理が実行される。
制御部11は、収納装置10全体の制御を司る処理部であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の電子回路やFPGA(Field-Programmable Gate Array)等の集積回路により構成される。
制御部11は、情報格納部12から情報の読出しを実行するとともに、情報格納部12に情報の書込みを実行する。
情報格納部12は、例えば、ハードディスク、メモリ又は半導体素子等の情報を格納する装置である。
情報格納部12は、制御部11で実行するプログラムを記憶する領域や制御部11が処理を実行する際に一時的に使用する作業領域等(RAM等)を有する。
制御部11は、その情報格納部12に格納されているプログラムを読み出し、上記作業領域に展開して各種の処理を実行する。
通信部13は、ネットワーク100を介して行う管理サーバ40との通信を制御するインターフェースであり、LANアダプタ等を有する。
通信部13は、無線送受信機を備え、無線通信を介してLANやインターネット等に接続されてもよいし、ケーブル等の有線を介して接続されてもよい。
表示部14は、ディスプレイやランプ等の表示装置である。
制御部11は、情報格納部12から画像を読み出し、画像出力処理を実行して画面情報を生成する。また、制御部11は、通信部13が管理サーバ40から受信した画像情報に対して画像出力処理を実行して画面情報を生成する。
制御部11は、上記生成した画像情報を表示部14へ出力する。
表示部14は、上記入力した画像情報をディスプレイ等に画面表示する。
また、制御部11は、制御信号を表示部14へ出力し、表示部14が有するランプを点灯させることもできる。
操作部15は、例えば各種キー等から構成される情報入力装置を備え、当該情報入力装置は表示部14と連携してポインティングデバイスを提供する。操作部15は、ユーザ等による各種操作を受け付けて、その操作内容を示す信号を制御部11等に出力する。
制御部11は、上記操作内容を示す信号を入力すると、当該信号の内容に応じて、表示部14へその操作内容に応じた画面表示を行う旨の制御信号を表示部14へ出力する。
表示部14は、その制御信号を入力すると、当該制御信号に応じて画面表示を行う。
なお、上記表示部14と操作部15は一体に構成され、タッチパネルを形成してもよい。
収納部16は、配送物等の物品を収納する箱型の1以上の施解錠可能な収納ボックス160を有して構成される。
各収納ボックス160は、例えば、少なくとも一部に扉等が設けられており、扉が解錠及び開扉することにより、当該扉の部分が開口し、入庫側が当該開口部から物品を入庫したり、取出側が当該開口部から物品を取り出したりすることが可能に構成されている。
収納ボックス160は、閉扉時には庫内における物品の入庫の有無によらず施錠されている。
制御部11は、物品が収納されている収納ボックス160については、当該収納ボックス160についての解錠情報が入力されたときのみ、該当する収納ボックス160を解錠する。
この解錠情報は、物品の入庫ごとに管理サーバ40が発行する、いわゆるワンタイムパスワードであってもよいし、取出側ごとに予め設定されている固定されたパスワード(暗証番号)であってもよい。
収納装置10の収納ボックス160に収納中の物品を1度取り出して空の状態になってはじめて、他の物品を入庫することが許可される。
一方、制御部11は、物品が未入庫の収納ボックス160については、当該収納ボックス160を解錠する際、解錠情報の入力が不要である。
収納部16には、収納ボックス160を施解錠する施解錠装置が備えられている。
施解錠装置は、例えば、制御部11から送出される制御信号により施解錠される電気錠で、収納ボックス160の扉の施錠・解錠状態を検知することができる。
収納ボックス160の扉には、開く方向に付勢力が作用しており、施解錠装置により解錠されると、扉は自動で開くようになっている。
また、入庫側又は取出側が収納ボックス160の扉を上記記付勢力に抗して閉じると、施錠が自動で行われる。
上記施解錠装置は、施錠用のレバーを備えていて、入庫側又は取出側が収納ボックス160の扉を閉扉するときに施錠用のレバーを操作することで扉が閉扉し施錠されるよう構成されていてもよい。
施解錠装置は、上記のような電気錠又は施錠用のレバー機構に限らず、従来から存在するあらゆる一般的な施解錠装置を適用することが可能である。
収納ボックス160の庫内には、物品が収納されていることを検知する物品検知センサ(図示せず)が設けられ、当該物品検知センサは制御部11と接続されるよう構成されていてもよい。
この場合、制御部11は、当該物品検知センサからの入力信号に基づいて、物品が収納ボックス160に収納されていることを確認(検出)することができる。
上記物品検知センサは、例えば、赤外線等の光学センサや重量センサ等により構成される。
(b)収納装置10の情報格納部12の構成
また、図3には、収納装置10の情報格納部12が格納する各データベース121,122,123が示されている。
図に示すように、情報格納部12は、入庫側及び取出側のユーザの情報を管理するユーザDB121と、収納装置10の収納ボックス160における物品の収納状況を示す情報(以下、「物品収納情報」という)を管理する収納ボックスDB122と、収納装置10の収納ボックス160の入庫履歴を管理する入庫履歴DB123とを格納する。
図5は、本発明の第1の実施の形態における収納装置10のユーザDB121のデータ構成の一例を示す図である。
図に示す例では、ユーザDB121は、ユーザ名と、ユーザのプロフィール情報と、ユーザに割り当てられた収納ボックス160解錠用の認証情報と、ユーザの連絡先情報と、各ユーザの収納装置10の使用(解錠)の許否を表す情報とをそれぞれユーザを識別するID(ユーザID)に対応付けて管理している。
プロフィール情報は、ユーザが集合住宅の居住者の場合は「部屋番号」又は「住所」等、ユーザが事業者の場合は「所属組織(配送業者,企業,店舗等)の名称」又は「所属組織の識別情報」等を含む。
連絡先情報は、メールアドレス、電話番号又はSNS(Social Networking Service)のID等を含む。
本実施の形態では、各ユーザごとに個別の認証情報が設定されているが、例えば、同一の住戸に居住するユーザ又は同一の組織に所属するユーザに対しては同一の認証情報が割り当てられ、ユーザDB121において管理されるようにしてもよい。
取出側は、自身宛の物品が収納されている収納ボックス160のみ解錠することができ、これら以外の他の取出側宛の物品が入庫されている収納ボックス160については解錠することはできない。
図6は、本発明の第1の実施の形態における収納装置10の収納ボックスDB122のデータ構成の一例を示す図である。
図に示す例では、収納ボックスDB122は、物品収納情報として、各収納ボックス160を示す収納ボックスIDに対応付けて、収納ボックス160の種類(保冷機能付きの有無等)と、収納ボックス160のサイズと、収納ボックス160に物品を入庫した入庫側と、収納ボックス160内の物品の取出し(解錠)が許可されている取出側と、物品の収納状況(「使用中(入庫)」か「未使用(空き)」か)と、物品が各収納ボックス160が入庫されるごとに発行される管理番号である物品収納番号と、各収納ボックス160を識別するためのコード情報1602とをそれぞれ示す情報を管理している。
上記収納ボックス160が「使用中」とは、当該収納ボックス160に物品が収納されており、新たに物品が入庫不可能な状態を示し、「未使用」とは、当該収納ボックス160に物品が収納されておらず、新たに物品が収納可能な状態を示す。
図の例では、上記入庫側又は取出側が集合住宅の居住者である場合には、当該入庫側又は取出側が居住する集合住宅の部屋番号が記録されている。また、上記入庫側及び取出側が配送業者の場合には、当該配送業者の所属する配送会社の識別情報が記録されている。
これはあくまでも一例であり、入庫側及び取出側がある程度特定できる情報であれば、他の情報でもよく、部屋番号又は所属する配送会社の識別情報に代えてユーザIDであってもよい。
物品収納番号は、入庫側が物品を収納ボックス160に入庫されるごとに発行される管理番号である。
制御部11は、物品収納番号を収納ボックスDB122において現在使用中の収納ボックス160について記録し、収納ボックスが未使用になると削除する。
例えば、図の例では、収納ボックスDB122において、収納ボックスID「01001」の収納ボックス160の項目には、配送会社の識別情報「990001」の「○○宅配便」が物品(配送物)を入庫し、その物品が入庫されたことは、物品収納番号「20170801001」で管理されている。その入庫された物品は、部屋番号「101」に居住する居住者が取出し可能なことが記録されている。
コード情報1602は、各収納装置10の識別情報である装置IDと、その装置IDで識別される収納装置10における各収納ボックス160の識別情報である収納ボックスIDとを含む。
すなわち、コード情報1602は、管理サーバ40が管理する各収納装置10におけるどの収納ボックス160であるかを表す情報である。
コード情報1602は、図の例では、2次元バーコードで表されているが、その他の形式の画像情報又は文字情報で表されてもよく、その形式は特に限定されない。
図7は、本発明の第1の実施の形態における収納装置10の入庫履歴DB123のデータ構成の一例を示す図である。
図に示すように、入庫履歴DB123は、物品の各入庫事実ごとに発行された通し番号である上記物品収納番号に対応付けて、物品が入庫された収納ボックス160の収納ボックスIDと、物品の入庫及び取出の日時を示す時間情報と、物品を入庫した入庫側のユーザIDと、解錠して物品を取り出した取出側のユーザIDと、入庫側及び取出側のプロフィール情報とを管理する。
入庫側及び取出側のプロフィール情報は、入庫側又は取出側が集合住宅の居住者である場合は、例えば、入庫側又は取出側の居住する部屋番号である。
また、入庫側及び取出側のプロフィール情報は、入庫側又は取出側が配送業者である場合は、例えば、配送業者が所属する組織(会社、店舗等)の内容を示す情報又はその組織の識別情報である。
(c)コード表示部1601の構成
図4に示すように、収納部16の各収納ボックス160の扉には、各収納ボックス160を識別するための情報であるコード情報1602を表示するコード表示部1601が設けられている。
コード表示部1601は制御部11と電気的に接続される液晶ディスプレイ等の表示装置である。
上述のとおり、収納ボックスDB122は、コード情報1602を収納ボックスIDと互いに対応付けて管理している。
制御部11は、収納ボックスDB122において管理されている自装置(収納装置10)の各収納ボックス160のコード情報1602を抽出し、収納ボックスIDに基づいて、各収納ボックス160のコード表示部1601に上記抽出した各コード情報1602をそれぞれ出力し、表示させる。
本実施の形態では、コード表示部1601は、液晶ディスプレイ等の表示装置であるが、その他、コード情報1602を表示可能なものであれば、その構成は限定されない。
例えば、コード表示部1601は、コード情報1602がインクで印刷されていたり、刻設されていたりする表示部分であってもよい。
(3)入庫側端末20の構成
入庫側端末20は、物品の入庫側のユーザにより操作される情報処理装置である。
例えば、入庫側端末20は、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末、携帯電話、PDA、PHS、PC等の携帯型情報処理装置である。
入庫側端末20は、通信機能を用いてネットワーク100を介して管理サーバ40と通信を行い、管理サーバ40から収納装置10の各収納ボックス160の収納状況を示す情報を受信する。
図8は、本発明の第1の実施の形態における入庫側端末20の構成を示す図である。
図に示すように、入庫側端末20は、CPU等から構成され入庫側端末20全体を制御する制御部21と、各種情報を格納する情報格納部22と、ネットワーク100を介して管理サーバ40と通信を行う通信部23と、各種情報を表示する表示部24と、各種キー等を備え情報入力を行うために用いられる操作部25と、収納装置10のコード表示部1601に表示されているコード情報1602を読み取る読取部26とを有して構成される。
また、上記表示部24と操作部25は、一体に構成され、タッチパネルを構成してもよい。
各部21~26は、内部のバスに接続され、このバスを介して種々の情報等が入出力され、制御部21の制御の下、種々の処理が実行される。
制御部21は、入庫側端末20全体の制御を司る処理部であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の電子回路やFPGA(Field-Programmable Gate Array)等の集積回路により構成される。
制御部21は、情報格納部22から情報の読出しを実行するとともに、情報格納部22に情報の書込みを実行する。
情報格納部22は、例えば、ハードディスク、メモリ又は半導体素子等の情報を格納する装置である。
情報格納部22は、制御部21で実行するプログラムを記憶する領域や制御部21が処理を実行する際に一時的に使用する作業領域等(RAM等)を有する。
制御部21は、その情報格納部22に格納されているプログラムを読み出し、上記作業領域に展開して各種の処理を実行する。
通信部23は、ネットワーク100を介して行う管理サーバ40との通信を制御するインターフェースであり、LANアダプタ等を有する。
通信部23は、無線送受信機を備え、無線通信を介してLANやインターネット等に接続されてもよいし、ケーブル等の有線を介して接続されてもよい。
表示部24は、ディスプレイやランプ等の表示装置である。
制御部21は、情報格納部22から画像を読み出し、画像出力処理を実行して画面情報を生成する。また、制御部21は、通信部23が管理サーバ40から受信した画像情報に対して画像出力処理を実行して画面情報を生成する。
制御部21は、上記生成した画像情報を表示部24へ出力する。
表示部24は、上記入力した画像情報をディスプレイ等に画面表示する。
また、制御部21は、制御信号を表示部24へ出力し、表示部24が有するランプを点灯させることもできる。
操作部25は、例えば各種キー等から構成される情報入力装置を備え、当該情報入力装置は表示部24と連携してポインティングデバイスを提供する。操作部25は、ユーザ等による各種操作を受け付けて、その操作内容を示す信号を制御部21等に出力する。
制御部21は、上記操作内容を示す信号を入力すると、当該信号の内容に応じて、表示部24へその操作内容に応じた画面表示を行う旨の制御信号を表示部24へ出力する。
表示部24は、その制御信号を入力すると、当該制御信号に応じて画面表示を行う。
なお、上記表示部24と操作部25は一体に構成され、タッチパネルを形成してもよい。
読取部26は、光学的に画像又は文字を読み取るデバイスである。
読取部26は、例えば、二次元コードリーダである。
読取部26は、コード情報1602を読み取ると、その読み取ったコード情報1602を制御部21へ出力する。
制御部21は、その読取部26から入力されたコード情報1602を解析し、当該コード情報1602に含まれている装置ID及び収納ボックスIDを抽出する。
入庫側端末20は、Webサーバとして機能する管理サーバ40から画面情報、例えばWebページを受信して表示することができる。
入庫側端末20は、制御部21がユーザの要求に応じてHTTP(Hypertext Transfer Protocol)要求を生成して送信する機能と、HTTP応答(応答の一例)を解釈して利用者に提示する機能とを有する。
例えば、情報格納部22は、一例としてWebブラウザを格納する。
制御部21は、HTTP応答を解釈して画像データや音声データを生成し、表示部24に表示したり、音声を入庫側端末20が有するスピーカから出力したりすることで、HTTP応答をユーザに提示する。
(3)取出側端末30の構成
取出側端末30は、物品の入庫側のユーザにより操作される情報処理装置である。
例えば、取出側端末30は、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末、携帯電話、PDA、PHS、PC等の携帯型情報処理装置である。
取出側端末30は、通信機能を用いてネットワーク100を介して管理サーバ40と通信を行い、管理サーバ40から収納装置10の収納ボックス160を解錠させるための解錠情報と、物品が収納装置10に入庫されたことを示す着荷情報とを受信する。
図9は、本発明の第1の実施の形態における取出側端末30の構成を示す図である。
図に示すように、取出側端末30は、CPU等から構成され取出側端末30全体を制御する制御部31と、各種情報を格納する情報格納部32と、ネットワーク100を介して管理サーバ40と通信を行う通信部33と、各種情報を表示する表示部34と、各種キー等を備え情報入力を行うために用いられる操作部35と、収納装置10のコード表示部1601に表示されているコード情報1602を読み取る読取部36とを有して構成される。
また、上記表示部34と操作部35は、一体に構成され、タッチパネルを構成してもよい。
各部31~36は、内部のバスに接続され、このバスを介して種々の情報等が入出力され、制御部31の制御の下、種々の処理が実行される。
制御部31は、取出側端末30全体の制御を司る処理部であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の電子回路やFPGA(Field-Programmable Gate Array)等の集積回路により構成される。
制御部31は、情報格納部32から情報の読出しを実行するとともに、情報格納部32に情報の書込みを実行する。
情報格納部32は、例えば、ハードディスク、メモリ又は半導体素子等の情報を格納する装置である。
情報格納部32は、制御部31で実行するプログラムを記憶する領域や制御部31が処理を実行する際に一時的に使用する作業領域等(RAM等)を有する。
制御部31は、その情報格納部32に格納されているプログラムを読み出し、上記作業領域に展開して各種の処理を実行する。
通信部33は、ネットワーク100を介して行う管理サーバ40との通信を制御するインターフェースであり、LANアダプタ等を有する。
通信部33は、無線送受信機を備え、無線通信を介してLANやインターネット等に接続されてもよいし、ケーブル等の有線を介して接続されてもよい。
表示部34は、ディスプレイやランプ等の表示装置である。
制御部31は、情報格納部32から画像を読み出し、画像出力処理を実行して画面情報を生成する。また、制御部31は、通信部33が管理サーバ40から受信した画像情報に対して画像出力処理を実行して画面情報を生成する。
制御部31は、上記生成した画像情報を表示部34へ出力する。
表示部34は、上記入力した画像情報をディスプレイ等に画面表示する。
また、制御部31は、制御信号を表示部34へ出力し、表示部34が有するランプを点灯させることもできる。
操作部35は、例えば各種キー等から構成される情報入力装置を備え、当該情報入力装置は表示部34と連携してポインティングデバイスを提供する。操作部35は、ユーザ等による各種操作を受け付けて、その操作内容を示す信号を制御部31等に出力する。
制御部31は、上記操作内容を示す信号を入力すると、当該信号の内容に応じて、表示部34へその操作内容に応じた画面表示を行う旨の制御信号を表示部34へ出力する。
表示部34は、その制御信号を入力すると、当該制御信号に応じて画面表示を行う。
なお、上記表示部34と操作部35は一体に構成され、タッチパネルを形成してもよい。
読取部36は、光学的に画像又は文字を読み取るデバイスである。
読取部36は、例えば、二次元コードリーダである。
読取部36は、コード情報1602を読み取ると、その読み取ったコード情報1602を制御部31へ出力する。
制御部31は、その読取部36から入力されたコード情報1602を解析し、当該コード情報1602に含まれている装置ID及び収納ボックスIDを抽出する。
取出側端末30は、Webサーバとして機能する管理サーバ40から画面情報、例えばWebページを受信して表示することができる。
取出側端末30は、制御部31がユーザの要求に応じてHTTP(Hypertext Transfer Protocol)要求を生成して送信する機能と、HTTP応答(応答の一例)を解釈して利用者に提示する機能とを有する。
例えば、情報格納部32は、一例としてWebブラウザを格納する。
制御部31は、HTTP応答を解釈して画像データや音声データを生成し、表示部34に表示したり、音声を取出側端末30が有するスピーカから出力したりすることで、HTTP応答をユーザに提示する。
(5)管理サーバ40の構成
(a)管理サーバ40の全体構成
管理サーバ40は、各収納装置10を解錠するための認証情報、及び各収納装置10の各収納ボックス160の物品収納情報を管理する情報処理装置であって、収納装置10が設置される施設の内部又は外部いずれに設置されていてもよい。
図10は、本発明の第1の実施の形態における管理サーバ40の構成を示す図である。
図に示すように、管理サーバ40は、管理サーバ40全体を制御する制御部41と、ユーザの情報及び物品の状況等の情報を格納する情報格納部42と、収納装置10及びユーザ端末30との間で各種情報の送受信を行う通信部43とを有して構成される。
各部41~43は、内部のバスに接続され、このバスを介して種々の情報等が入出力され、制御部41の制御の下、種々の処理が実行される。
制御部41は、管理サーバ40全体の制御を司る処理部であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の電子回路やFPGA(Field-Programmable Gate Array)等の集積回路により構成される。
制御部41は、情報格納部42から情報の読出しを実行するとともに、情報格納部42に情報の書込みを実行する。
情報格納部42は、例えば、ハードディスク、メモリ又は半導体素子等の情報を格納する装置である。
情報格納部42は、制御部41で実行するプログラムを記憶する領域や制御部41が処理を実行する際に一時的に使用する作業領域等(RAM等)を有する。
制御部41は、その情報格納部42に格納されているプログラムを読み出し、上記作業領域に展開して各種の処理を実行する。
通信部43は、ネットワーク100を介して行う収納装置10又は専用収納装置20との通信を制御するインターフェースであり、LANアダプタ等を有する。
通信部43は、無線送受信機を備え、無線通信を介してLANやインターネット等に接続されてもよいし、ケーブル等の有線を介して接続されてもよい。
(b)管理サーバ40の情報格納部42の構成
また、図10には、本発明の第1の実施の形態における管理サーバ40の情報格納部42が格納する各データベース421,422,423,424が示されている。
図に示すように、情報格納部42は、入庫側及び取出側のユーザの情報を管理するユーザDB421と、各収納装置10の収納ボックス160における物品の物品収納情報を管理する収納装置DB422と、各収納装置10の収納ボックス160の入庫履歴を管理する入庫履歴DB423と、各収納装置10に関する情報(設置位置等)を管理する収納装置DB424とを格納する。
収納装置10の各データベース121~123及び管理サーバ40の各データベース421~423で管理される各情報は、例えば、定期的にあるいは少なくとも収納装置10が更新されるごとに、管理サーバ40と、収納装置10との間で通信が行われ、最新の内容に同期がとられる。
すなわち、ユーザDB121とユーザDB421、収納ボックスDB122と収納ボックスDB422、入庫履歴DB123と入庫履歴DB423で情報の同期がとられ、最新の情報に更新される。
以下、管理サーバ40が管理する各データベース421~423は、特記しない限り、収納装置10が管理する同名称の各データベースと同様であるとして、一部説明を省略する。
ユーザDB421は、ユーザ名と、ユーザのプロフィール情報と、ユーザに割り当てられた収納ボックス160解錠用の認証情報と、ユーザの連絡先情報と、各ユーザの各収納装置10の使用(解錠)の許否を表す情報とをそれぞれユーザを識別するID(ユーザID)に対応付けて管理している。
ユーザDB421は、各収納装置10の各ユーザDB121で管理される全てのユーザのデータについて総合的に管理しており、上記「各ユーザの各収納装置10の使用(解錠)の許否」の項目において、どのユーザがどの収納装置10を使用可能かの情報について管理している。
収納ボックスDB422は、各収納装置10それぞれについて、物品収納情報として、各収納ボックス160を示す収納ボックスIDに対応付けて、収納ボックス160の種類(保冷機能付きの有無等)と、収納ボックス160のサイズと、収納ボックス160に物品を入庫した入庫側と、収納ボックス160内の物品の取出し(解錠)が許可されている取出側と、物品の収納状況(「使用中(入庫)」か「未使用(空き)」か)と、物品収納番号と、各収納ボックス160を識別するためのコード情報1602とをそれぞれ示す情報を管理している。
収納ボックスDB422は、各収納装置10の収納ボックスDB122で管理される物品収納情報について総合的に管理している。
入庫履歴DB423は、物品の各入庫事実ごとに発行された通し番号である物品収納番号に対応付けて、物品が入庫された収納ボックス160の収納ボックスIDと、物品の入庫及び取出の日時を示す時間情報と、物品を入庫した入庫側のユーザIDと、解錠して物品を取り出した取出側のユーザIDと、入庫側及び取出側のプロフィール情報とを管理する。
入庫側及び取出側のプロフィール情報は、入庫側又は取出側が集合住宅の居住者である場合は、例えば、入庫側又は取出側の居住する部屋番号である。
また、入庫側及び取出側のプロフィール情報は、入庫側又は取出側が配送業者である場合は、例えば、配送業者が所属する組織(会社、店舗等)の内容を示す情報又はその組織の識別情報である。
入庫履歴DB423は、各収納装置10の各入庫履歴DB123で管理される全ての収納ボックス160の入庫履歴について総合的に管理している。
収納装置DB424は、管理サーバ40が各収納装置10の設置場所を管理する。
図11は、本発明の第1の実施の形態における管理サーバ40の収納装置DB424のデータ構成の一例を示す図である。
図に示すように、収納装置DB424は、各収納装置10を識別する装置IDに対応付けて、当該収納装置の設置場所の情報と、その収納装置が設置されている施設を識別する施設IDとを管理する。
また、収納装置DB424においては、同一施設内の各収納装置10には共通の施設IDが対応付けられ、同一施設内に設置されている収納装置10を抽出することが可能となっている。
上記施設としては、複数棟のマンションのような複数の建造物をまとめて同一施設としてもよいし、一建造物を一施設としてもよい。これは予め物品受取システムの管理事業者等により決定され、所定の端末等を用いて管理サーバ40にアクセスし、登録される。
また、施設IDは各施設を識別する情報である。
(第1の実施の形態の動作)
(1)入庫側が収納装置10へ物品を入庫するときの動作
図12~14は、本発明の第1の実施の形態において、入庫側が物品を収納装置10に入庫するときの物品受取システムによる動作の流れを示すシーケンスチャートである。
以下、本図に沿って、入庫側が収納ボックス160に取出側宛の物品を入庫するときの物品受取システムによる動作について説明を進める。
なお、上記入庫側が入庫しようとしている物品は、例えば宅配物等である。
まず、入庫側は、取出側宛の配送物を持って集合住宅のエントランス等の収納装置10の設置場所を訪れる。
入庫側は、入庫側端末20の操作部25を操作して、物品受取システムによる物品受取サービスを利用するための利用目的の選択画面を表示部24上に表示させる(ステップS101)。
図15は、本発明の第1の実施の形態における物品受取サービスの利用目的の選択画面の一例を示す図である。
図の例では、利用目的の選択画面には、「物品の入庫」及び「物品の取出」等の選択アイコンが表示されている。
ここで、入庫側は、利用目的として、操作部25を用いて「物品の入庫」を選択すると(ステップS102)、制御部21は、情報格納部22から読み込んだ各種情報を用いて、取出側を特定する情報(取出側特定情報)及び入庫側を特定する情報(入庫側特定情報)の入力画面の情報を生成して表示部24へ出力し、表示部24は、その入力画面を表示する(ステップS103)。
図16は、本発明の第1の実施の形態における取出側・入庫側特定情報の入力画面の一例を示す図である。
上記取出側特定情報及び入庫側特定情報は、例えば、取出側又は入庫側が集合住宅の居住者である場合には、その居住者が居住する部屋番号であってもよい。また、取出側又は入庫側が配送業者である場合は、取出側・入庫側特定情報はその配送業者を特定する情報であってもよい。また、取出側・入庫側特定情報は、上記の例に限定されず、所定の識別番号、社員番号、会員番号等、取出側又は入庫側について特定可能な情報であればよい。
図の例では、取出側特定情報の入力画面上には、取出側の部屋番号を入力するための入力欄が設けられている。
入庫側は、上記取出側特定情報の入力画面において、操作部25を用いて、取出側の部屋番号等の取出側特定情報を入力すると、制御部21は、その入力された取出側特定情報を一時情報格納部22に格納する。
入庫側は、操作部25を用いて、入庫側特定情報を入力すると、その入力された入庫側特定情報を一時情報格納部22に格納する(ステップS104)。入庫側特定情報の入力方法としては、例えば、表示部24上に「宅配業者A」,「宅配業者B」,「クリーニング店C」,「店舗D」,・・・といったような入庫側が所属し得る(配送)業者名が表示されており、入庫側は、操作部25を用いて、これらから自身が所属する(配送)業者名を選択して、自身(入庫側)を特定する情報(入庫側特定情報)を入力するようにしてもよい。また、情報格納部22に予め入庫側自身の入庫側特定情報が格納されている場合には、入庫側特定情報の入力を省略することができる。
次に、入庫側は、操作部25を操作すると、制御部21は、読取部26によるコード読取機能を起動させる。
入庫側は、コード表示部1601に表示されているいずれかのコード情報1602全体が表示部24上に表示される位置まで入庫側端末20を移動させると、読取部26は、その全体が表示されているコード情報1602を読み取る(ステップS105)。
制御部21は、読み取ったコード情報1602を解析し、コード情報1602に含まれる当該収納装置10の装置IDを抽出する(ステップS106)。
通信部23はその抽出された装置IDを管理サーバ40へ送信する(ステップS107)。
管理サーバ40の通信部43は装置IDを入庫側端末20から受信すると、制御部43は、収納ボックスDB422を参照し、その受信された装置IDにより特定される収納装置10の各収納ボックス160の物品の収納状況を示す情報を抽出する(ステップS108)。
管理サーバ40の通信部43は、上記抽出した物品の収納状況を示す情報を入庫側端末20へ送信する(ステップS109)。
入庫側端末20の通信部23は、上記物品の収納状況を示す情報を管理サーバ40から受信すると、制御部21は当該受信した情報に基づいて収納ボックス160の収納状況を表示部24上に表示させる(ステップS110)。
図17は、本発明の第1の実施の形態における収納ボックス160の収納状況の表示画面の一例を示す図である。
図に示すように、上記収納ボックス160の収納状況の表示画面には、物品を入庫する収納ボックス160を選択するためのアイコン等が表示される。このとき、表示部24上には、収納ボックス160への入庫の可否が判別できるような表示が行われていることが好ましい。例えば、収納装置10が有する1以上の収納ボックス160のうち入庫可能な収納ボックス160を、入庫不可能な収納ボックス160と色等を区別して表示したり、使用されていない収納ボックス160の位置等を表示したりして、入庫側が、入庫可能な収納ボックス160を簡単に判別できるようにする。
入庫側は、上記収納ボックスの収納状況の表示画面を参照して、現在物品が未収納であり、入庫可能な収納ボックス160を判別し、その中でこれから自身が物品を入庫する収納ボックス160を決定する。
次に、入庫側は、操作部25を操作して、読取部26によるコード読取機能を再度起動させる。
入庫側は、上記入庫を決定した収納ボックス160のコード表示部1601に表示されているコード情報1602全体が表示部24上に表示される位置まで入庫側端末20を移動させると、読取部26は、その全体が表示されているコード情報1602を読み取る(ステップS111)。
制御部21は、読み取ったコード情報1602を解析し、コード情報1602に含まれる収納装置10の識別情報(装置ID)と、入庫を決定した収納ボックス160の識別情報(収納ボックスID)とを抽出する(ステップS112)。
通信部23はその抽出された装置ID及び収納ボックスIDと、上記情報格納部22に格納されている取出側・入庫側特定情報とを管理サーバ40へ送信する(ステップS113)。
管理サーバ40の通信部43は装置ID、収納ボックスID、取出側特定情報及び入庫側特定情報を入庫側端末20から受信すると、制御部41は、物品収納に関する物品収納番号を発行し、当該発行した物品収納番号に対し、上記受信した各情報を対応付けて、収納ボックスDB422及び入庫履歴DB423に格納して、物品収納情報として管理する(ステップS114)。
次に、管理サーバ40の通信部43は、上記格納された物品収納情報を、当該物品収納情報の装置IDで特定される収納装置10へ送信する(ステップS115)。
収納装置10の通信部13は、上記物品収納情報を受信すると、制御部11は情報格納部12の収納ボックスDB122に格納して管理するとともに、当該物品収納情報の収納ボックスIDで特定される収納ボックス160を解錠させる解錠信号を収納部16へ出力する(ステップS116)。
収納部16は、上記解錠信号が入力されると、当該解錠信号で特定される収納ボックス160の解錠を実行する(ステップS117)。
入庫側は、解錠された収納ボックス160を開扉し、当該収納ボックス160に物品を入庫し、閉扉すると、収納部16は当該収納ボックス160を施錠する(ステップS118)。
次に、制御部11は、入庫側が収納装置10の収納ボックス160を解錠し、物品を収納ボックス160に収納した旨の履歴(入庫時の時間情報を含む)を該当する物品収納情報に対応付けて記録する。
また、収納ボックスDB122における該当する収納ボックス160の使用状況の欄は、「未使用」から「使用中」に書き替えられる。
次に、収納装置10の制御部11は、物品が収納ボックス160に入庫された旨の入庫情報を生成し、通信部13はその生成された入庫情報を管理サーバ40へ送信する(ステップS119)。
上記入庫情報は、物品収納番号を含む。
管理サーバ40の通信部43は上記入庫情報を収納装置10から受信すると、制御部41は、その受信した入庫情報を収納ボックスDB422及び入庫履歴DB423に記録するとともに、当該受信した入庫情報から物品収納番号を抽出し、その抽出した物品収納番号に基づいて収納ボックスDB422の物品収納情報を参照して、取出側特定情報を抽出する。
次に、制御部41は、上記抽出した取出側特定情報に基づいてユーザDB421を参照し、取出側特定情報で特定される取出側の連絡先情報を抽出する。
次に、制御部41は、上記物品収納情報、入庫情報及び取出側の連絡先情報に基づいて収納ボックスDB422及び収納装置DB424を参照し、取出側に対する着荷情報を生成する(ステップS120)。
着荷情報は、物品が入庫された収納装置10の情報と、物品の入庫側の情報と、取出側の連絡先情報とを含む。
また、入庫側の情報は実際に物品を入庫した入庫側だけでなく、その物品の入庫の依頼者を含んでもよい。ここで、入庫の依頼者とは、例えば、入庫側が配送業者であり、取出側が一般ユーザである場合には、当該一般ユーザ宛に物品の配送を配送業者に依頼する他の一般ユーザであってもよく、さらに具体的には個人、企業、実店舗又はネットショップ等であってもよい。
次に、管理サーバ40の制御部41は、上記物品が入庫された収納ボックス160を解錠させるための解錠情報を生成する(ステップS121)。
解錠情報は、解錠対象の収納ボックス160の装置ID及び収納ボックスIDを含む。
解錠情報は、例えば、文字や図形等から構成されるパスワードである。
取出側は、後に収納ボックス160内から物品を取出す際、上記解錠情報を収納装置10に入力する。収納装置10はその入力された解錠情報に基づいて認証を行い、認証成功と判断すると、該当する収納ボックス160を解錠し、収納ボックス160を開扉可能にする。
次に、管理サーバ40の通信部43は、上記生成した着荷情報及び解錠情報を上記抽出した取出側の連絡先情報宛の取出側端末30へ送信する(ステップS122)。
取出側端末30は、上記管理サーバ40から送信された着荷情報及び解錠情報を受信すると、制御部31はそれら受信した着荷情報及び解錠情報を互いに対応付けて情報格納部32に格納し、その着荷情報を表示部34に表示させる(ステップS123)。
図18は、本発明の第1の実施の形態における着荷情報の一例を示す図である。
図の例では、着荷情報として、物品の収納装置10への入庫日と、入庫された収納装置10の位置情報(住所・建物等)と、その収納装置10における収納ボックス160の位置を示す収納ボックス160の位置情報と、入庫側の情報(配送業者名、配送依頼者名等)とが示されている。
その後、取出側は、その表示部34に表示された着荷情報の内容を確認し、その着荷情報に示された収納装置10まで自身宛の物品を取りに行く。
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態では、入庫側は、物品を収納装置10に入庫する際に、自身の使い慣れているスマートフォン等の入庫側端末20を操作して、収納装置10のコード表示部1601に表示されているいずれかのコード情報1602を読み取り、物品を入庫する収納ボックス160を指定するので、入庫側による物品の入庫作業を大幅に簡素化することが可能となっている。
(2)取出側が収納装置10から物品を取出すときの動作
図19,20は、本発明の第1の実施の形態において、取出側が物品を収納装置10から取出すときの物品受取システムによる動作の流れを示すシーケンスチャートである。
以下、本図に沿って、取出側が収納ボックス160から自分宛の物品を取出すときの物品受取システムによる動作について説明を進める。
なお、上記取出側が取り出そうとしている物品は宅配物等である。
まず、入庫側は、上述のとおり、管理サーバ40から送信された着荷情報の内容を確認して、自身宛の物品が収納されている収納装置10の設置場所を訪れる。
取出側は、取出側端末30の操作部35を操作して、物品受取システムによる物品受取サービスを利用するための利用目的の選択画面を表示部34上に表示させる(ステップS201,図15)。
ここで、取出側は、利用目的として、操作部35を用いて「物品の取出」を選択すると(ステップS202)、制御部31は、情報格納部32に格納されている着荷情報を読出し、着荷情報の一覧情報を生成し、表示部34上に表示させる(ステップS203)。
図21は、本発明の第1の実施の形態における着荷情報の一覧情報の一例を示す図である。
着荷情報の一覧情報には、取出側が取出し可能な物品それぞれに対応する複数の着荷情報が示されている。図の例では、着荷情報の一覧情報においては、物品の入庫日と、入庫した収納装置10の位置情報と、入庫側の情報とが示されている。
取出側は、操作部35を操作して、その1以上の着荷情報のうち、現在訪れている収納装置10の着荷情報を選択すると(ステップS204)、制御部31は、その選択された着荷情報を情報格納部32が読出し、表示部34上に表示させる(ステップS205,図18)。
次に、取出側は、操作部35を操作して、読取部36によるコード読取機能を起動させ、その着荷情報に示されている収納ボックス160の位置情報を確認して、該当する収納ボックス160のコード情報1602を読み取る(ステップS206)。
このとき、取出側は、物品を取出す収納ボックス160のコード情報1602全体が表示部34上に表示される位置まで入庫側端末20を移動させて、読取部36がその全体が表示されているコード情報1602を読み取るようにしてもよい。
制御部31は、読み取ったコード情報1602を解析し、コード情報1602に含まれる収納装置10の装置ID及び収納ボックスIDを抽出する(ステップS207)。
次に、制御部31は、その抽出した装置ID及び収納ボックスIDを含む、収納ボックス160を解錠する解錠情報を情報格納部32から抽出する。
そして、通信部33は、その抽出された解錠情報を管理サーバ40へ送信する(ステップS208)。
管理サーバ40は、解錠情報を取出側端末30から受信すると、制御部41は、当該受信した解錠情報から装置IDを抽出し、当該解錠情報を、通信部43に、当該抽出した装置IDの収納装置10へ送信させる(ステップS209)。
収納装置10は、上記解錠情報を管理サーバ40から受信すると、制御部11は、当該受信した解錠情報に含まれる収納ボックスIDに基づいて、該当する収納ボックス160を解錠する(ステップS210)。
取出側は、その解錠された収納ボックス160から物品を取出す。
以上で、動作が終了する。
以上説明したように、取出側は、物品を収納装置10から取出す際に、自身の使い慣れているスマートフォン等の取出側端末30を操作して、収納装置10のコード表示部1601に表示されているいずれかのコード情報1602を読み取り、物品が収納されている収納ボックス160を解錠するので、取出側による物品の取出入庫作業を大幅に簡素化することが可能となっている。
(第1の実施の形態のまとめ)
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態における物品受取システムによれば、入庫側が物品を収納装置10へ入庫、又は取出側が収納装置10から物品を取出すとき、入庫側及び取出側は、スマートフォン等の使い慣れた自身の端末(入庫側端末20又は取出側端末30)を操作して、入庫又は取出す収納ボックス160を識別するコード情報1602を読み取って、当該収納ボックス160の指定を行うので、簡単な操作で物品の入庫又は取出しを行うことが可能となる。
本実施の形態では、入庫側が集合住宅の居住者等の一般ユーザの場合、入庫側が入庫する物品は、例えば、配送を希望する宅配物や郵送物、クリーニング店宛の未クリーニング品又はネットスーパーの配達時に商品が収納されていた容器等、様々なものがあり、さらにこれらに限定されない。
取出側が配送業者の場合、当該取出側は、収納装置10から宅配物である物品を取出し、物品に貼付された伝票等に明記された宛先へ物品を配送する。
取出側がクリーニング店の場合、当該取出側は、集合住宅の居住者等である入庫側が入庫した未クリーニング品を収納装置10から取出す。その後、クリーニング店は、クリーニング後、入庫側として、クリーニング済みの衣類を収納装置10に再度入庫する。
入庫側がネットスーパーの場合、当該入庫側(ネットスーパーの職員)は、取出側から受注したネットスーパーの商品を所定の容器に収納して配送し、収納装置10の収納ボックス160へ入庫する。その後、取出側としての集合住宅の居住者等の一般ユーザが上記収納ボックス160から自身宛のネットスーパーの商品を取出し、容器のみ収納ボックス160に入庫側として入庫する。その後、ネットスーパーの職員は、取出側として、収納装置10から容器を取出し、回収する。
<第2の実施の形態>
(第2の実施の形態の概要)
上述のように、本発明の第1の実施の形態は、入庫側は、まず、入庫側端末20を用いて収納装置10のいずれかのコード情報1602を読み取って管理サーバ40へ送信することにより、管理サーバ40から各収納ボックス160の物品の収納状況を示す情報を取得し、その収納状況を確認して、未使用(物品が未収納の)収納ボックス160のコード情報1602を読み取って入庫作業を行うものである。
これに対し、本発明の第2の実施の形態は、収納装置10は、各収納ボックス160の収納状況を示す収納状況出力部をさらに有し、入庫側は、第1の実施の形態とは異なり、各収納ボックス160の物品の収納状況を示す情報を取得するために、入庫側端末20を操作する必要がないようになっている。
以下、特記をしない限り、本発明の第2の実施の形態の構成及び動作は、第1の実施の形態と同様であるものとして説明を進める。
(第2の実施の形態の構成)
図22は、本発明の第2の実施の形態における収納装置10の構成を示す図である。
また、図23は、本発明の第2の実施の形態における収納装置10の正面側の外観図である。
図に示すように、収納装置10は、CPU等から構成され収納装置10全体を制御する制御部11と、各種情報を格納する情報格納部12と、ネットワーク100を介して管理サーバ40と通信を行う通信部13と、各種情報を表示する表示部14と、各種キーを備え情報入力が可能であるとともに、収納ボックス160の解錠情報の読取り等をする操作部15と、ユーザ宛の物品を収納する収納ボックス160を複数備えた収納部16と、各収納ボックス160の収納状況を外部に通知する収納状況通知部17とを有して構成される。
各部11~17は、内部のバスに接続され、このバスを介して種々の情報等が入出力され、制御部11の制御の下、種々の処理が実行される。
収納状況通知部17は、収納装置10の各収納ボックス160の物品の収納状況を示す情報を入庫側等の外部に通知する。
図の例では、収納状況通知部17は、点灯又は点滅の態様により収納ボックス160の収納状況を表示するLED等の発光体(ランプ)により構成されている。点灯又は点滅の態様を特に限定せず、例えば点灯しているときは「物品が収納中」、点滅しているときは「物品が収納されておらず、空いている」状況をそれぞれ示すようにしてもよい。
図の例では、各発光体は各収納ボックス160の各扉に設けられているが、各扉の近傍に設けられていてもよい。各発光体は、それぞれ設置されている収納ボックス160の収納状況をそれぞれ示している。
制御部11は、情報格納部12に格納されている収納ボックスDB122を参照して、各収納ボックス160の物品の収納状況を示す情報を取得し、その取得した情報に基づいて、収納状況通知部17へ制御信号を出力し、収納状況通知部17に点灯又は点滅動作を実行させる。
収納状況通知部17は、上記構成の他、収納ボックス160の収納状況を示すものであればよい。例えば、収納ボックス160の扉の一部を開口又は透明な素材で構成し、収納ボックス160内の様子が外部から観察可能に構成してもよい。
(第2の実施の形態の動作)
(1)入庫側が収納装置10へ物品を入庫するときの動作
図24~26は、本発明の第2の実施の形態において、入庫側が物品を収納装置10に入庫するときの物品受取システムによる動作の流れを示すシーケンスチャートである。
以下、本図に沿って、入庫側が収納ボックス160に取出側宛の物品を入庫するときの物品受取システムによる動作について説明を進める。
なお、上記入庫側が入庫しようとしている物品は宅配物等である。
まず、入庫側は、取出側宛の配送物を持って集合住宅のエントランス等の収納装置10の設置場所を訪れる。
入庫側は、入庫側端末20の操作部25を操作して、物品受取システムによる物品受取サービスを利用するための利用目的の選択画面を表示部24上に表示させる(ステップS301)。
ここで、入庫側は、利用目的として、操作部25を用いて「物品の入庫」を選択すると(ステップS302)、制御部21は、情報格納部22から読み込んだ各種情報を用いて、取出側特定情報及び入庫側特定情報の入力画面の情報を生成して表示部24へ出力し、表示部24は、その入力画面を表示する(ステップS303)。
入庫側は、上記取出側特定情報の入力画面において、操作部25を用いて、取出側の部屋番号等の取出側特定情報を入力すると、制御部21は、その入力された取出側特定情報を一時情報格納部22に格納する。
入庫側は、操作部25を用いて、入庫側特定情報を入力すると、その入力された入庫側特定情報を一時情報格納部22に格納する(ステップS304)。
次に、入庫側は、収納状況通知部17に示されている各収納ボックス160の物品の収納状況を示す情報を確認して、現在物品が未収納であり、入庫可能な収納ボックス160を判別し、その中でこれから自身が物品を入庫する収納ボックス160を決定する。
次に、入庫側は、操作部25を操作して、読取部26によるコード読取機能を起動させる。
入庫側は、上記入庫を決定した収納ボックス160のコード表示部1601に表示されているコード情報1602全体が表示部24上に表示される位置まで入庫側端末20を移動させると、読取部26は、その全体が表示されているコード情報1602を読み取る(ステップS305)。
制御部21は、読み取ったコード情報1602を解析し、コード情報1602に含まれる収納装置10の識別情報(装置ID)と、入庫を決定した収納ボックス160の識別情報(収納ボックスID)とを抽出する(ステップS306)。
通信部23はその抽出された装置ID及び収納ボックスIDと、上記情報格納部22に格納されている取出側・入庫側特定情報とを管理サーバ40へ送信する(ステップS307)。
その後の処理(ステップS308~S317)は、第1の実施の形態におけるステップS114~S123と同様であるので、その説明を省略する。
(第2の実施の形態のまとめ)
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態では、収納装置10の収納状況通知部17は、各収納ボックス160の収納状況を示しているので、入庫側は、物品を収納装置10に入庫する際に、一目で入庫可能な収納ボックス160(物品が収納されていない収納ボックス160)を判別でき、自身の使い慣れているスマートフォン等の入庫側端末20を操作して、
その入庫可能な収納ボックス160のコード情報1602を読み取り、物品を入庫する収納ボックス160を指定するので、入庫側による物品の入庫作業を大幅に簡素化することが可能となる。
以上説明した本実施の形態では、収納状況通知部17は、各収納ボックス160の扉に設けられているLED等の発光体であった。
収納状況通知部17は、上記発光体に限定されず、各収納ボックス160の収納状況を示す機能を備えたものであればよい。
例えば、収納状況通知部17は、各収納ボックス160の扉以外の他の位置に設けられてもよく、各扉の近傍にそれぞれ設けられてもよい。また、収納状況通知部17は、発光体以外の表示装置でもよく、液晶等の画面に収納状況が表示されていてもよい。
上記例では、収納状況通知部17は、各収納ボックス160の収納状況を個別に示していたが、複数の収納ボックス160の収納状況をまとめて示してもよく、例えば、表示部14に複数の収納ボックス160の収納状況を表示するようにしてもよい。
上記例では、収納状況通知部17は表示により各収納ボックス160の収納状況を示していたが、音声等他の方法により示してもよい。
<第3の実施の形態>
(第3の実施の形態の概要)
上述のように、本発明の第1,2の実施の形態では、各収納ボックス160ごとにコード表示部1601が設けられ、各コード表示部1601にそれぞれ各収納ボックス160を識別するコード情報1602が示されるものである。入庫側は、入庫側端末20を用いていずれかのコード情報1602を読み取って管理サーバ40へ送信することにより、物品を入庫する収納ボックス160の指定を行う。
また、取出側は、取出側端末30を用いて物品が収納されている収納ボックス160のコード表示部1601に表示されているコード情報1602を読み取って管理サーバ40へ送信することにより、物品が収納されている収納ボックス160の解錠を行う。
これに対し、本発明の第3の実施の形態では、各収納ボックス160ごとにコード表示部1601を設けずに、表示部14においてコード情報1602を表示する。入庫側は、入庫側端末20を用いて表示部14に表示されたコード情報1602を読み取って管理サーバ40へ送信することにより、物品を入庫する収納ボックス160の指定を行う。
また、取出側は、取出側端末30を用いて物品が収納されている収納ボックス160のコード表示部1601に表示されているコード情報1602を読み取って管理サーバ40へ送信することにより、物品が収納されている収納ボックス160の解錠を行う。
以下、特記をしない限り、本発明の第3の実施の形態の構成及び動作は、第1の実施の形態と同様であるものとして説明を進める。
(第3の実施の形態の構成)
図27は、本発明の第3の実施の形態における収納装置10の正面側の外観図である。
図に示すように、制御部11は、入庫可能である収納ボックス160のうち入庫側が選択した収納ボックス160のコード情報1602を収納ボックスDB122から抽出して表示部14へ出力する。
また、制御部11は、取出側の物品が収納されている収納ボックス160のコード情報1602を収納ボックスDB122から抽出して表示部14へ出力する。
表示部14は、上記制御部11から入力されたコード情報1602を表示する。
上記のとおり、本実施の形態では、表示部14は、第1,2の実施の形態の表示部14と同様に、操作用の情報を表示するとともに、画面表示を切り替えて、コード表示部1601として機能し、収納装置10の全ての収納ボックス160のコード情報1602のうち1つだけを表示する。
(第3の実施の形態の動作)
(1)入庫側が収納装置10へ物品を入庫するときの動作
図28~30は、本発明の第3の実施の形態において、入庫側が物品を収納装置10に入庫するときの物品受取システムによる動作の流れを示すシーケンスチャートである。
以下、本図に沿って、入庫側が収納ボックス160に取出側宛の物品を入庫するときの物品受取システムによる動作について説明を進める。
なお、上記入庫側が入庫しようとしている物品は宅配物等である。
まず、入庫側は、取出側宛の配送物を持って集合住宅のエントランス等の収納装置10の設置場所を訪れる。
入庫側は、入庫側端末20の操作部25を操作して、物品受取システムによる物品受取サービスを利用するための利用目的の選択画面を表示部24上に表示させる(ステップS501)。
ここで、入庫側は、利用目的として、操作部25を用いて「物品の入庫」を選択すると(ステップS502)、制御部21は、情報格納部22から読み込んだ各種情報を用いて、取出側特定情報及び入庫側特定情報の入力画面の情報を生成して表示部24へ出力し、表示部24は、その入力画面を表示する(ステップS503)。
入庫側は、上記取出側特定情報の入力画面において、操作部25を用いて、取出側の部屋番号等の取出側特定情報を入力すると、制御部21は、その入力された取出側特定情報を一時情報格納部22に格納する。
入庫側は、操作部25を用いて、入庫側特定情報を入力すると、その入力された入庫側特定情報を一時情報格納部22に格納する(ステップS504)。
次に、入庫側は、操作部25を操作すると、制御部21は、読取部26によるコード読取機能を起動させる。
入庫側は、表示部14に表示されている、当該収納装置10を識別するためのコード情報1602全体が表示部24上に表示される位置まで入庫側端末20を移動させると、読取部26は、その全体が表示されているコード情報1602を読み取る(ステップS505)。
制御部21は、読み取ったコード情報1602を解析し、コード情報1602に含まれる収納装置10の装置IDを抽出する(ステップS506)。
通信部23はその抽出された装置IDを管理サーバ40へ送信する(ステップS507)。
管理サーバ40の通信部43は装置IDを入庫側端末20から受信すると、制御部43は、収納ボックスDB422を参照し、その受信された装置IDにより特定される収納装置10の各収納ボックス160の物品の収納状況を示す情報を抽出する(ステップS508)。
管理サーバ40の通信部43は、上記抽出した物品の収納状況を示す情報を入庫側端末20へ送信する(ステップS509)。
入庫側端末20の通信部23は、上記物品の収納状況を示す情報を管理サーバ40から受信すると、制御部21は当該物品の収納状況を示す情報を表示部24上に表示させる(ステップS510)。
入庫側は、上記物品の収納状況を示す情報を参照して、現在物品が未収納であり、入庫可能な収納ボックス160を判別し、操作部25を操作して、その中でこれから自身が物品を入庫する収納ボックス160を決定し、その決定情報を入力する(ステップS511)。
入庫側端末20の通信部23は、上記入力された収納ボックス160の決定情報を管理サーバ40へ送信する(ステップS512)。この収納ボックス160の決定情報には、装置ID及び収納ボックスIDが含まれる。
管理サーバ40は、上記収納ボックス160の決定情報を入庫側端末20から受信すると、制御部41は、当該決定情報から上記装置ID及び収納ボックスIDを抽出し、当該抽出した収納ボックスIDを含む情報を、通信部43に、当該抽出した装置IDの収納装置10へ送信させる(ステップS513)。
収納装置10は、上記収納ボックスIDを含む情報を管理サーバ40から受信すると、制御部11は、収納ボックスDB122を参照し、その受信した情報に含まれる収納ボックスIDに基づいて、対応付けられているコード情報1602を抽出する。そして、制御部11は、その抽出したコード情報1602を、表示部14に表示させる(ステップS514)。
次に、入庫側は、操作部25を操作して、読取部26によるコード読取機能を再度起動させる。
入庫側は、上記入庫を決定した収納ボックス160の表示部14に表示されているコード情報1602全体が表示部24上に表示される位置まで入庫側端末20を移動させると、読取部26は、その全体が表示されているコード情報1602を読み取る(ステップS515)。
制御部21は、読み取ったコード情報1602を解析し、コード情報1602に含まれる収納装置10の装置IDと、入庫を決定した収納ボックス160の収納ボックスIDとを抽出する(ステップS516)。
通信部23はその抽出された装置ID及び収納ボックスIDと、上記情報格納部22に格納されている取出側・入庫側特定情報とを管理サーバ40へ送信する(ステップS517)。
その後の処理(ステップS518~S527)は、第1の実施の形態におけるステップS114~S123と同様であるので、その説明を省略する。
(2)取出側が収納装置10から物品を取出すときの動作
図31,32は、本発明の第3の実施の形態において、取出側が物品を収納装置10から取出すときの物品受取システムによる動作の流れを示すシーケンスチャートである。
以下、本図に沿って、取出側が収納ボックス160から自分宛の物品を取出すときの物品受取システムによる動作について説明を進める。
なお、上記取出側が取り出そうとしている物品は宅配物等である。
まず、入庫側は、上述のとおり、管理サーバ40から送信された着荷情報の内容を確認して、自身宛の物品が収納されている収納装置10の設置場所を訪れる。
取出側は、取出側端末30の操作部35を操作して、物品受取システムによる物品受取サービスを利用するための利用目的の選択画面を表示部34上に表示させる(ステップS601)。
ここで、取出側は、利用目的として、操作部35を用いて「物品の取出」を選択すると(ステップS602)、制御部31は、情報格納部32に格納されている着荷情報を読出し、着荷情報の一覧情報を生成し、表示部34上に表示させる(ステップS603)。
着荷情報の一覧情報には、取出側が取出し可能な物品それぞれに対応する複数の着荷情報が示されている。着荷情報の一覧情報においては、物品の入庫日と、入庫した収納装置10の位置情報と、入庫側の情報とが示されている。
取出側は、操作部35を操作して、その1以上の着荷情報のうち、現在訪れている収納装置10の着荷情報を選択すると(ステップS604)、制御部31は、その選択された着荷情報を情報格納部32が読出し、表示部34上に表示させる(ステップS605)。
次に、取出側は、その着荷情報の内容を確認して、その着荷情報に示される物品を取出す場合は、操作部35を操作して、当該着荷情報の決定情報を入力する。
制御部31は、上記決定された着荷情報を情報格納部35から抽出し、通信部33に、管理サーバ40へ送信させる(ステップS606)。
管理サーバ40は、上記着荷情報を取出側端末30から受信すると、制御部41は、当該受信した着荷情報から装置IDを抽出し、当該着荷情報を、通信部43に、当該抽出した装置IDの収納装置10へ送信させる(ステップS607)。
収納装置10は、上記着荷情報を管理サーバ40から受信すると、制御部11は、収納ボックスDB122を参照し、その受信した着荷情報に含まれる収納ボックスIDに基づいて、対応付けられているコード情報1602を抽出する。そして、制御部11は、その抽出したコード情報1602を、表示部14に、表示させる(ステップS608)。
次に、取出側は、操作部35を操作して、読取部36によるコード読取機能を起動させ、その着荷情報に示されている収納ボックス160の位置情報を確認して、該当する収納ボックス160のコード情報1602を読み取る(ステップS609)。
このとき、取出側は、物品を取出す収納ボックス160のコード情報1602全体が表示部34上に表示される位置まで入庫側端末20を移動させて、読取部36がその全体が表示されているコード情報1602を読み取るようにしてもよい。
制御部31は、読み取ったコード情報1602を解析し、コード情報1602に含まれる収納装置10の装置ID及び収納ボックスIDを抽出する(ステップS610)。
次に、制御部31は、その抽出した装置ID及び収納ボックスIDを含む、収納ボックス160を解錠する解錠情報を情報格納部32から抽出する。
そして、通信部33は、その抽出された解錠情報を管理サーバ40へ送信する(ステップS611)。
管理サーバ40は、解錠情報を取出側端末30から受信すると、制御部41は、当該受信した解錠情報から装置IDを抽出し、当該解錠情報を、通信部43に、当該抽出した装置IDの収納装置10へ送信させる(ステップS612)。
収納装置10は、上記解錠情報を管理サーバ40から受信すると、制御部11は、当該受信した解錠情報に含まれる収納ボックスIDに基づいて、該当する収納ボックス160を解錠する(ステップS613)。
取出側は、その解錠された収納ボックス160から物品を取出す。
以上で、動作が終了する。
(3)第3の実施の形態のまとめ
以上説明したように、本発明の第3の実施の形態における物品受取システムによれば、入庫側が物品を収納装置10へ入庫、又は取出側が収納装置10から物品を取出すとき、入庫側及び取出側は、スマートフォン等の使い慣れた自身の端末(入庫側端末20又は取出側端末30)を操作して、表示部14に表示されている入庫又は取出す収納ボックス160を識別するコード情報1602を読み取って、当該収納ボックス160の指定を行うので、簡単な操作で物品の入庫又は取出しを行うことが可能となる。
また、本実施の形態では、表示部14は、収納装置10が有する全ての収納ボックス160のコード情報1602を切り替えて表示するので、収納ボックス160ごとに表示装置(コード表示部1601)を設ける必要が無く、収納装置10の製造コストの削減を図ることが可能となっている。
<第4の実施の形態>
(第4の実施の形態の概要)
以上説明した本発明の第1~3の実施の形態では、入庫側端末20及び取出側端末30は、インターネット等のネットワーク100を介して管理サーバ40と通信を行い、さらに管理サーバ40を介して収納装置10と通信を行うものであった。
このような構成により、第1~3の実施の形態では、入庫側端末20は、収納装置10の各収納ボックス160の物品の収納状況を示す情報をネットワーク100を介して管理サーバ40から受信していた。
また、第1~3の実施の形態では、取出側端末30は、解錠情報をネットワーク100及び管理サーバ40を介して収納装置10へ送信していた。
これに対し、本発明の第4の実施の形態では、収納装置10、入庫側端末20及び取出側端末30は、上記ネットワーク100を介した通信機能に加えて、Bluetooth(登録商標)又はその他の赤外線通信等の近距離無線通信機能をさらに備えている。
本発明の第4の実施の形態では、このように構成されていることにより、収納装置10は、入庫側端末20及び取出側端末30との間で、ネットワーク100及び管理サーバ40を介さずに直接通信を行うことができる。
例えば、第4の実施の形態では、入庫側端末20は、収納装置10の各収納ボックス160の物品の収納状況を示す情報を収納装置10から直接受信することができる。
また、第4の実施の形態では、取出側端末30は、解錠情報を収納装置10へ直接送信することができる。
以下、特記をしない限り、本発明の第4の実施の形態の構成及び動作は、第1の実施の形態と同様であるものとして説明を進める。
(第4の実施の形態の構成)
収納装置10の通信部13、入庫側端末20の通信部23及び取出側端末30の通信部33は、第1~3の実施の形態におけるネットワーク100を介した通信を行うとともに、Bluetooth(登録商標)又はその他の赤外線通信等の近距離無線通信を互いに行う。
(第4の実施の形態の動作)
(1)入庫側が収納装置10へ物品を入庫するときの動作
図33~35は、本発明の第4の実施の形態において、入庫側が物品を収納装置10に入庫するときの物品受取システムによる動作の流れを示すシーケンスチャートである。
以下、本図に沿って、入庫側が収納ボックス160に取出側宛の物品を入庫するときの物品受取システムによる動作について説明を進める。
なお、上記入庫側が入庫しようとしている物品は宅配物等である。
まず、入庫側は、取出側宛の配送物を持って集合住宅のエントランス等の収納装置10の設置場所を訪れる。
入庫側は、入庫側端末20の操作部25を操作して、物品受取システムによる物品受取サービスを利用するための利用目的の選択画面を表示部24上に表示させる(ステップS701)。
ここで、入庫側は、利用目的として、操作部25を用いて「物品の入庫」を選択すると(ステップS702)、制御部21は、情報格納部22から読み込んだ各種情報を用いて、取出側特定情報及び入庫側特定情報の入力画面の情報を生成して表示部24へ出力し、表示部24は、その入力画面を表示する(ステップS703)。
入庫側は、上記取出側特定情報の入力画面において、操作部25を用いて、取出側の部屋番号等の取出側特定情報を入力すると、制御部21は、その入力された取出側特定情報を一時情報格納部22に格納する。
入庫側は、操作部25を用いて、入庫側特定情報を入力すると、その入力された入庫側特定情報を一時情報格納部22に格納する(ステップS704)。
次に、入庫側は、操作部25を操作すると、制御部21は、通信部23に、収納装置10の各収納ボックス160の物品の収納状況を示す情報の取得要求を近距離無線通信により収納装置10へ送信させる(ステップS705)。
収納装置10の通信部13は、上記各収納ボックス160の物品の収納状況を示す情報の取得要求を入庫側端末20から受信すると、制御部11は、収納ボックスDB122を参照し、自装置(収納装置10)の各収納ボックス160の物品の収納状況を示す情報を抽出する(ステップS706)。
収納装置10の通信部13は、上記抽出した物品の収納状況を示す情報を入庫側端末20へ送信する(ステップS707)。
入庫側端末20の通信部23は、上記物品の収納状況を示す情報を収納装置10から受信すると、制御部21は当該物品の収納状況を示す情報を表示部24上に表示させる(ステップS708)。
入庫側は、上記物品の収納状況を示す情報を参照して、現在物品が未収納であり、入庫可能な収納ボックス160を判別する。
次に、入庫側は、操作部25を操作して、読取部26によるコード読取機能を起動させる。
入庫側は、上記入庫を決定した収納ボックス160のコード表示部1601に表示されているコード情報1602全体が表示部24上に表示される位置まで入庫側端末20を移動させると、読取部26は、その全体が表示されているコード情報1602を読み取る(ステップS709)。
制御部21は、読み取ったコード情報1602を解析し、コード情報1602に含まれる収納装置10の装置IDと、入庫を決定した収納ボックス160の収納ボックスIDとを抽出する(ステップS710)。
通信部23はその抽出された装置ID及び収納ボックスIDと、上記情報格納部22に格納されている取出側・入庫側特定情報とをネットワーク100を介して管理サーバ40へ送信する(ステップS711)。
その後の処理(ステップS712~S721)は、第1の実施の形態におけるステップS114~S123と同様であるので、その説明を省略する。
(2)取出側が収納装置10から物品を取出すときの動作
図36,37は、本発明の第4の実施の形態において、取出側が物品を収納装置10から取出すときの物品受取システムによる動作の流れを示すシーケンスチャートである。
以下、本図に沿って、取出側が収納ボックス160から自分宛の物品を取出すときの物品受取システムによる動作について説明を進める。
なお、上記取出側が取り出そうとしている物品は宅配物等である。
まず、入庫側は、上述のとおり、管理サーバ40から送信された着荷情報の内容を確認して、自身宛の物品が収納されている収納装置10の設置場所を訪れる。
取出側は、取出側端末30の操作部35を操作して、物品受取システムによる物品受取サービスを利用するための利用目的の選択画面を表示部34上に表示させる(ステップS801)。
ここで、取出側は、利用目的として、操作部35を用いて「物品の取出」を選択すると(ステップS802)、制御部31は、情報格納部32に格納されている着荷情報を読出し、着荷情報の一覧情報を生成し、表示部34上に表示させる(ステップS803)。
着荷情報の一覧情報には、取出側が取出し可能な物品それぞれに対応する複数の着荷情報が示されている。着荷情報の一覧情報においては、物品の入庫日と、入庫した収納装置10の位置情報と、入庫側の情報とが示されている。
取出側は、操作部35を操作して、その1以上の着荷情報のうち、現在訪れている収納装置10の着荷情報を選択すると(ステップS804)、制御部31は、その選択された着荷情報を情報格納部32が読出し、表示部34上に表示させる(ステップS805)。
次に、取出側は、その着荷情報の内容(収納されている収納ボックス160の位置情報等)を確認する。
取出側は、操作部35を操作して、読取部36によるコード読取機能を起動させ、該当する収納ボックス160のコード情報1602を読み取る(ステップS806)。
このとき、取出側は、物品を取出す収納ボックス160のコード情報1602全体が表示部34上に表示される位置まで入庫側端末20を移動させて、読取部36がその全体が表示されているコード情報1602を読み取るようにしてもよい。
制御部31は、読み取ったコード情報1602を解析し、コード情報1602に含まれる収納装置10の装置ID及び収納ボックスIDを抽出する(ステップS807)。
次に、制御部31は、その抽出した装置ID及び収納ボックスIDを含む、収納ボックス160を解錠する解錠情報を情報格納部32から抽出する。
そして、通信部33は、その抽出された解錠情報を近距離無線通信により収納装置10へ送信する(ステップS808)。
収納装置10は、解錠情報を取出側端末30から受信すると、制御部11は、当該受信した解錠情報から装置IDを抽出し、収納DBを参照して、当該受信した解錠情報に含まれる収納ボックスIDに基づいて、該当する収納ボックス160を解錠する(ステップS809)。
取出側は、その解錠された収納ボックス160から物品を取出す。
また、このとき、制御部11は、収納DBにおける該当する収納ボックス160において物品が取り出されたことを記録し、各収納ボックス160の物品収納情報において、当該収納ボックス160を使用可能な収納ボックス160(物品が収納されていない収納ボックス160)として管理する。
収納装置10は、所定の時期に上記各収納ボックス160の物品収納情報を管理サーバ40へ送信し、当該情報について管理サーバ40に同期させる。
以上で、動作が終了する。
(第4の実施の形態のまとめ)
以上説明したように、本発明の第4の実施の形態における物品受取システムによれば、入庫側が物品を収納装置10へ入庫、又は取出側が収納装置10から物品を取出すとき、入庫側及び取出側は、スマートフォン等の使い慣れた自身の端末(入庫側端末20又は取出側端末30)を操作して、入庫又は取出す収納ボックス160を識別するコード情報1602を読み取って、当該収納ボックス160の指定を行うので、簡単な操作で物品の入庫又は取出しを行うことが可能となる。
また、入庫側端末20及び取出側端末30は、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信を利用して収納装置10と直接通信を行うので、インターネット等のネットワーク100の通信環境を改善することが可能となっている。
<第5の実施の形態>
(第5の実施の形態の概要)
以上説明した本発明の第1~4の実施の形態では、入庫側が物品を入庫し、取出側がその入庫された物品を取出していた。
これに対し、本発明の第5の実施の形態では、一般的なコインロッカーの使用方法と同様に、入庫側が入庫し、任意の時間経過後に、入庫側が自身で入庫した物品を取出す。
以下、特記をしない限り、本発明の第5の実施の形態の構成及び動作は、第1の実施の形態と同様であるものとして説明を進める。
(第5の実施の形態の構成)
図38は、本発明の第5の実施の形態における物品受取システムの構成を示す図である。
本実施の形態における物品受取システムは、入庫側と取出側が同一人物であるので、第1の実施の形態と異なり、取出側端末30を有していない。
入庫側は入庫側端末20を操作して、物品の入庫及び取出しを行う。
(第5の実施の形態の動作)
(1)入庫側が収納装置10へ物品を入庫するときの動作
図39~41は、本発明の第5の実施の形態において、入庫側が物品を収納装置10に入庫するときの物品受取システムによる動作の流れを示すシーケンスチャートである。
以下、本図に沿って、入庫側が収納ボックス160に自身の物品を入庫して預け入れるときの物品受取システムによる動作について説明を進める。
まず、入庫側は、自身の配送物を持って駅等の収納装置10の設置場所を訪れる。
入庫側は、入庫側端末20の操作部25を操作して、物品受取システムによる物品受取サービスを利用するための利用目的の選択画面を表示部24上に表示させる(ステップS901)。
ここで、入庫側は、利用目的として、操作部25を用いて「物品の入庫」を選択すると(ステップS902)、制御部21は、情報格納部22から読み込んだ各種情報を用いて、入庫側特定情報の入力画面の情報を生成して表示部24へ出力し、表示部24は、その入力画面を表示する(ステップS903)。
上記入庫側特定情報は、例えば、入庫側のユーザID及び解錠用のパスワード等であってもよい。また、入庫側特定情報は、上記の例に限定されず、所定の識別番号等、入庫側について特定可能な情報であればよい。
入庫側は、操作部25を用いて、入庫側特定情報を入力すると、その入力された入庫側特定情報を一時情報格納部22に格納する(ステップS904)。また、情報格納部22に予め入庫側自身の入庫側特定情報が格納されている場合には、入庫側特定情報の入力を省略することができる。
次に、入庫側は、操作部25を操作すると、制御部21は、読取部26によるコード読取機能を起動させる。
入庫側は、コード表示部1601に表示されているいずれかのコード情報1602全体が表示部24上に表示される位置まで入庫側端末20を移動させると、読取部26は、その全体が表示されているコード情報1602を読み取る(ステップS905)。
制御部21は、読み取ったコード情報1602を解析し、コード情報1602に含まれる収納装置10の識別情報(装置ID)を抽出する(ステップS906)。
通信部23はその抽出された装置IDを管理サーバ40へ送信する(ステップS907)。
管理サーバ40の通信部43は装置IDを入庫側端末20から受信すると、制御部43は、収納ボックスDB422を参照し、その受信された装置IDにより特定される収納装置10の各収納ボックス160の物品の収納状況を示す情報を抽出する(ステップS908)。
管理サーバ40の通信部43は、上記抽出した物品の収納状況を示す情報を入庫側端末20へ送信する(ステップS909)。
入庫側端末20の通信部23は、上記物品の収納状況を示す情報を管理サーバ40から受信すると、制御部21は当該物品の収納状況を示す情報を表示部24上に表示させる(ステップS910)。
入庫側は、上記物品の収納状況を示す情報を参照して、現在物品が未収納であり、入庫可能な収納ボックス160を判別し、その中でこれから自身が物品を入庫する収納ボックス160を決定する。
次に、入庫側は、操作部25を操作して、読取部26によるコード読取機能を再度起動させる。
入庫側は、上記入庫を決定した収納ボックス160のコード表示部1601に表示されているコード情報1602全体が表示部24上に表示される位置まで入庫側端末20を移動させると、読取部26は、その全体が表示されているコード情報1602を読み取る(ステップS911)。
制御部21は、読み取ったコード情報1602を解析し、コード情報1602に含まれる収納装置10の識別情報(装置ID)と、入庫を決定した収納ボックス160の識別情報(収納ボックスID)とを抽出する(ステップS912)。
通信部23はその抽出された装置ID及び収納ボックスIDと、上記情報格納部22に格納されている入庫側特定情報とを管理サーバ40へ送信する(ステップS913)。
管理サーバ40の通信部43は装置ID、収納ボックスID、入庫側特定情報を入庫側端末20から受信すると、制御部41は、物品収納に関する物品収納番号を発行し、当該発行した物品収納番号に対し、上記受信した各情報を対応付けて、収納ボックスDB422及び入庫履歴DB423に格納して、物品収納情報として管理する(ステップS914)。
次に、管理サーバ40の通信部43は、上記格納された物品収納情報を、当該物品収納情報の装置IDで特定される収納装置10へ送信する(ステップS915)。
収納装置10の通信部13は、上記物品収納情報を受信すると、制御部11は情報格納部12の収納ボックスDB122に格納して管理するとともに、当該物品収納情報の収納ボックスIDで特定される収納ボックス160を解錠させる解錠信号を収納部16へ出力する(ステップS916)。
収納部16は、上記解錠信号が入力されると、当該解錠信号で特定される収納ボックス160の解錠を実行する(ステップS917)。
入庫側は、解錠された収納ボックス160を開扉し、当該収納ボックス160に物品を入庫し、閉扉すると、収納部16は当該収納ボックス160を施錠する(ステップS918)。
次に、制御部11は、入庫側が収納装置10の収納ボックス160を解錠し、物品を収納ボックス160に収納した旨の履歴(入庫時の時間情報を含む)を該当する物品収納情報に対応付けて記録する。
また、収納ボックスDB122における該当する収納ボックス160の使用状況の欄は、「空き」から「入庫」に書き替えられる。
次に、収納装置10の制御部11は、物品が収納ボックス160に入庫された旨の入庫情報を生成し、通信部13はその生成された入庫情報を管理サーバ40へ送信する(ステップS919)。
上記入庫情報は、物品収納番号を含む。
管理サーバ40の通信部43は上記入庫情報を収納装置10から受信すると、制御部41は、その受信した入庫情報を収納ボックスDB422及び入庫履歴DB423に記録するとともに、当該受信した入庫情報から物品収納番号を抽出し、その抽出した物品収納番号に基づいて収納ボックスDB422の物品収納情報を参照して、入庫側特定情報を抽出する。
次に、制御部41は、上記抽出した入庫側特定情報に基づいてユーザDB421を参照し、入庫側特定情報で特定される入庫側の連絡先情報を抽出する。
次に、制御部41は、上記物品収納情報、入庫情報及び入庫側の連絡先情報に基づいて、入庫側に対する入庫完了情報を生成する(ステップS920)。
入庫完了情報は、物品が入庫された収納装置10の情報と、物品の入庫側の情報と、入庫側の連絡先情報とを含む。
次に、管理サーバ40の制御部41は、上記物品が入庫された収納ボックス160を解錠させるための解錠情報を生成する(ステップS921)。
解錠情報は、例えば、文字や図形等から構成されるパスワードである。
入庫側は上記解錠情報を収納装置10に入力すると、収納装置10はその入力された解錠情報に基づいて認証を行い、認証成功と判断すると、該当する収納ボックス160を解錠する。
入庫側はその解錠された収納ボックス160を開扉して、収納ボックス160内から物品を取出す。
次に、管理サーバ40の通信部43は、上記生成した入庫完了情報及び解錠情報を上記抽出した入庫側の連絡先情報宛の入庫側端末20へ送信する(ステップS922)。
入庫側端末20は、上記管理サーバ40から送信された入庫完了情報及び解錠情報を受信すると、制御部21はそれら受信した入庫完了情報及び解錠情報を互いに対応付けて情報格納部22に格納し、その入庫完了情報を表示部24に表示させる(ステップS923)。
その後、入庫側は、その表示部24に表示された入庫完了情報の内容を確認し、その入庫完了情報に示された収納装置10まで自身の物品を受け取りに行く。
(2)取出側が収納装置10から物品を取出すときの動作
図42,43は、本発明の第5の実施の形態において、入庫側が物品を収納装置10から取出すときの物品受取システムによる動作の流れを示すシーケンスチャートである。
以下、本図に沿って、入庫側が収納ボックス160から自分宛の物品を取出すときの物品受取システムによる動作について説明を進める。
まず、入庫側は、上述のとおり、管理サーバ40から送信された入庫完了情報の内容を確認して、自身宛の物品が収納されている収納装置10の設置場所を訪れる。
入庫側は、入庫側端末20の操作部25を操作して、物品受取システムによる物品受取サービスを利用するための利用目的の選択画面を表示部24上に表示させる(ステップS1001)。
ここで、入庫側は、利用目的として、操作部25を用いて「物品の取出」を選択すると(ステップS1002)、制御部21は、情報格納部22に格納されている入庫完了情報を読出し、入庫完了情報の一覧情報を生成し、表示部24上に表示させる(ステップS1003)。
入庫完了情報の一覧情報には、入庫側が取出し可能な物品それぞれに対応する複数の入庫完了情報が示されている。図の例では、入庫完了情報の一覧情報においては、物品の入庫日(入庫時間)と、入庫した収納装置10の位置情報と、入庫側の情報とが示されている。
入庫側は、操作部25を操作して、その1以上の入庫完了情報のうち、現在訪れている収納装置10の入庫完了情報を選択すると(ステップS1004)、制御部21は、その選択された入庫完了情報を情報格納部22が読出し、表示部24上に表示させる(ステップS1005)。
次に、入庫側は、操作部25を操作して、読取部26によるコード読取機能を起動させ、その入庫完了情報に示されている収納ボックス160の位置情報を確認して、該当する収納ボックス160のコード情報1602を読み取る(ステップS1006)。
このとき、入庫側は、物品を取出す収納ボックス160のコード情報1602全体が表示部24上に表示される位置まで入庫側端末20を移動させて、読取部26がその全体が表示されているコード情報1602を読み取るようにしてもよい。
制御部21は、読み取ったコード情報1602を解析し、コード情報1602に含まれる収納装置10の装置ID及び収納ボックスIDを抽出する(ステップS1007)。
次に、制御部21は、その抽出した装置ID及び収納ボックスIDを含む、収納ボックス160を解錠する解錠情報を情報格納部22から抽出する。
そして、通信部23は、その抽出された解錠情報を管理サーバ40へ送信する(ステップS1008)。
管理サーバ40は、解錠情報を入庫側端末20から受信すると、制御部41は、当該受信した解錠情報から装置IDを抽出し、当該解錠情報を、通信部43に、当該抽出した装置IDの収納装置10へ送信させる(ステップS1009)。
収納装置10は、上記解錠情報を管理サーバ40から受信すると、制御部11は、当該受信した解錠情報に含まれる収納ボックスIDに基づいて、該当する収納ボックス160を解錠する(ステップS1010)。
入庫側は、その解錠された収納ボックス160から物品を取出す。
以上で、動作が終了する。
(第5の実施の形態のまとめ)
以上説明したように、本発明の第5の実施の形態における物品受取システムによれば、入庫側が物品を収納装置10へ入庫、又は収納装置10から物品を取出すとき、入庫側は、スマートフォン等の使い慣れた自身の端末である入庫側端末20を操作して、入庫又は取出す収納ボックス160を識別するコード情報1602を読み取って、当該収納ボックス160の指定を行うので、簡単な操作で物品の入庫又は取出しを行うことが可能となる。
<実施の形態のまとめ>
以上説明したように、本発明の第1~第5の実施の形態における物品受取システムによれば、入庫側が物品を収納装置10へ入庫、又は取出側が収納装置10から物品を取出すとき、入庫側及び取出側は、スマートフォン等の使い慣れた自身の端末(入庫側端末20又は取出側端末30)を操作して、入庫又は取出す収納ボックス160を識別する2次元バーコード等のコード情報1602を読み取ることをトリガーとして、物品の入庫作業又は取出し作業を行うので、これら入庫作業又は取出し作業を効果的に簡素化することが可能となる。
上記の収納装置10、入庫側端末20、取出側端末30及び管理サーバ40は、主にCPUとメモリにロードされたプログラムによって実現される。ただし、それ以外の任意のハードウェアおよびソフトウェアの組合せによってこの装置またはサーバを構成することも可能であり、その設計自由度の高さは当業者には容易に理解されるところである。
また、上記の収納装置10、入庫側端末20、取出側端末30及び管理サーバ40をソフトウェアモジュール群として構成する場合、このプログラムは、光記録媒体、磁気記録媒体、光磁気記録媒体、または半導体等の記録媒体に記録され、上記の記録媒体からロードされるようにしてもよいし、所定のネットワークを介して接続されている外部機器からロードされるようにしてもよい。
上述のとおり、物品受取システムは、集合住宅の他、オフィス、商業施設又は公共施設・機関等において、物品の預かりサービスを提供することができ、その他、あらゆる場面で当該物品の預かりサービスを提供することができる。
また、上記実施の形態では、ユーザは、物品受取システムによる物品の預かりサービスを利用する際には、自身の入庫側端末20又は取出側端末30に格納されている情報を用いて認証を行っていたが、認証情報が記憶されたICカード又は携帯端末等の認証媒体を用いて、収納ボックス160を解錠し、上記物品受取システムによる物品の預かりサービスを利用することもできる。
10 収納装置
11,21,31,41 制御部
12,22,32,42 情報格納部
13,23,33,43 通信部
14,24,34 表示部
15,25,35 操作部
16 収納部
17 収納状況通知部
20 入庫側端末
26,36 読取部
30 取出側端末
40 管理サーバ
100 ネットワーク
121,421 ユーザDB
122,422 収納ボックスDB
123,423 入庫履歴DB
160 収納ボックス
424 収納装置DB
1601 コード表示部
1602 コード情報

Claims (5)

  1. 1以上の施錠可能な収納ボックスを備え、解錠情報の入力により該当する収納ボックスの解錠を行う収納装置と、
    前記収納ボックスに物品を入庫する入庫側が操作する情報処理装置であって、前記収納装置とネットワークを介して通信可能な入庫側端末とを有し、
    前記収納装置は、
    前記入庫側端末と通信を行う通信部と、
    個々の収納ボックス固有のコード情報を表示するコード表示部と、
    前記入庫側端末から解錠を要求された収納ボックスの解錠を行う解錠部とを有し、
    前記入庫側端末は、
    前記収納装置と通信を行う通信部と、
    前記コード情報を読取る読取部と、
    前記読取部により読み取られたコード情報に対応する収納ボックスの識別情報を抽出し、該抽出した収納ボックスの識別情報を出力し、物品の入庫のために該収納ボックスの解錠を要求する解錠要求部とを有し、
    前記コード表示部は、前記コード情報を表示するディスプレイであり、自装置の操作用の情報を含む該自装置に関する情報を表示するとともに、該ディスプレイの画面表示を切り替えて、前記収納装置の全ての収納ボックスの前記コード情報を表示することを特徴とする物品受取システム。
  2. 前記収納装置及び前記入庫側端末の通信部は、互いに近距離無線通信を行い、
    前記入庫側端末は、
    前記収納装置の収納ボックスにおける物品の収納状況を示す情報の取得要求を近距離無線通信を介して前記収納装置へ送信し、前記物品の収納状況を示す情報を近距離無線通信を介して前記収納装置から受信すると、該受信した物品の収納状況を示す情報の表示を行うことを特徴とする請求項1記載の物品受取システム。
  3. 1以上の施錠可能な収納ボックスを備え、解錠情報の入力により該当する収納ボックスの解錠を行う収納装置と、
    前記収納ボックスから物品を取出す取出側が操作する情報処理装置であって、前記収納装置とネットワークを介して通信可能な取出側端末とを有し、
    前記収納装置は、
    前記取出側端末と通信を行う通信部と、
    個々の収納ボックス固有のコード情報を表示するコード表示部と、
    前記取出側端末から解錠を要求された収納ボックスの解錠を行う解錠部とを有し、
    前記取出側端末は、
    前記収納装置と通信を行う通信部と、
    前記コード情報を読取る読取部と、
    前記読取部により読み取られたコード情報に対応する収納ボックスの識別情報を抽出し、該抽出した収納ボックスの識別情報を出力し、物品の取出しのために該収納ボックスの解錠を要求する解錠要求部とを有し、
    前記コード表示部は、前記コード情報を表示するディスプレイであり、自装置の操作用の情報を含む該自装置に関する情報を表示するとともに、該ディスプレイの画面表示を切り替えて、前記収納装置の全ての収納ボックスの前記コード情報を表示することを特徴とする物品受取システム。
  4. 前記収納装置及び前記取出側端末の通信部は、互いに近距離無線通信を行い、
    前記取出側端末は、
    前記収納装置の収納ボックスの解錠情報を近距離無線通信を介して前記収納装置へ送信し、
    前記収納装置は、前記解錠情報を前記取出側端末から受信すると、該受信した解錠情報に示される収納ボックスの解錠を行うことを特徴とする請求項3記載の物品受取システム。
  5. 前記収納装置は、各収納ボックスにおける物品の収納状況を示す情報を通知する収納状況通知部をさらに有し、
    前記収納状況通知部は、前記収納ボックスの扉又は該扉の近傍に該収納ボックス個別に設けられており、該設けられている収納ボックスそれぞれの収納状況を示す情報を通知することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の物品受取システム。
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